JP6368203B2 - 屋根用伸縮継手装置 - Google Patents

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Description

本発明は、相互に空隙を空けて隣接する2つの建物間にわたって設けられ、急激な地震および地盤の不等沈下等による各建物の相対的な変位を許容可能にして前記空隙を塞いで雨水の侵入を防止する屋根用伸縮継手装置に関し、特に、一方の建物の外壁と他方の建物の屋根との間にわたって設けられる屋根用伸縮継手装置に関する。
屋根用伸縮継手装置としては、一般に、相互に空隙を空けて隣接する2つの建物の屋根間にわたって設けられるものと、相互に空隙を空けて隣接する2つの建物において、一方の建物の外壁と他方の建物の屋根との間にわたって設けられるものとが存在する。後者の屋根用伸縮継手装置としては、たとえば特許文献1,2などに開示されたものが存在する。
特許文献1に開示される屋根用伸縮継手装置は、一方の建物の外壁において、他方の建物の屋根よりも上方の位置に形成された、下方に臨む段差面よりも下方に設置され、構成要素として、断面C字状に形成され、そのC字における開口を規定する上側および下側の各端部に係合部を有し、段差面よりも下方の位置で、開口が他方の建物側に臨むように、一方の建物の外壁に固定される固定部材と、一方の建物側の端部が固定部材における下側の係合部に係合され、一方の建物の外壁と他方の建物の屋根との間にわたって延設されるホルダと、他方の建物の屋根に設けられ、ホルダを2つの建物の離間方向に摺動可能に下方から支持するブラケットと、一方の建物側の端部が固定部材における上側の係合部に係合されるとともに、ホルダによって下方から支持され、空隙を上方から覆うカバー材と、段差面と固定部材との間を封止する封止部材とを含んでいる。
しかしながら、この特許文献1に開示される屋根用伸縮継手装置によれば、固定部材における上側の係合部と、カバー材における一方の建物側の端部に形成された上折れ係止部とが係合される係合部分が外部に露出しているため、その係合部分から雨水が浸入してしまうおそれがあるという問題がある。
一方、特許文献2に開示される屋根用伸縮継手装置は、一方の建物の外壁において、他方の建物の屋根よりも上方の位置に形成された断面矩形状の凹溝における下方に臨む段差面よりも下方に設置され、構成要素として、断面逆コ字状に形成され、その逆コ字における開口を規定する下壁の先端部に上方へ立ち上がる受片を有し、開口を規定する上壁の先端部に嵌合溝が形成され、開口が他方の建物側に臨むようにして、一方の建物の外壁に形成された凹溝に収容されて該外壁に固定される支持部材と、一方の建物側の端部に、支持部材における受片に係合される止片およびその止片に連なり上方へ立ち上がる包持部を有し、止片を受片に係合させて、一方の建物の外壁と他方の建物の屋根との間にわたって延設されるホルダと、他方の建物の屋根に設けられ、ホルダを2つの建物の離間方向に摺動可能に下方から支持する摺動部と、一方の建物側の端部に形成された止水片がホルダにおける包持部に係合されるとともに、ホルダによって下方から支持され、空隙を上方から覆うカバー材と、支持部材の上壁上に載置される上片、ホルダにおける包持部とカバー材における止水片とが係合される係合部分を外方から被覆する前片および嵌合溝に嵌合される止着体を有し、前片の下端に、カバー材の表面へ接触するシール材が設けられて成る閉塞部材と、段差面と閉塞部材の上片との間を封止する封止部材とを含んでいる。
この特許文献2に開示される屋根用伸縮継手装置によれば、ホルダにおける包持部と、カバー材における止水片とが係合される係合部分が、シール材を備える前片によって外部から封止されているので、その係合部分からの雨水の侵入を防止することができるが、係合部分からの雨水の侵入を防止するためには、閉塞部材が別途必要となるため、部品点数が増大してしまい、そのため、製造コストが増大してしまうという問題がある。また、装置の構成も複雑化してしまうという問題がある。
特開2002−21202号公報 特開2005−9193号公報
本発明の目的は、部品点数を増大させることなく、かつ簡単な装置構成で、雨水の侵入を確実に防止することができる屋根用伸縮継手装置を提供することである。
本発明は、相互に空隙を空けて隣接する2つの建物であって、一方の建物における他方の建物側の外壁に、下方に臨みかつ2つの建物が離間する離間方向および鉛直方向のそれぞれに垂直な空隙延在方向に沿って延びる段差面が、他方の建物における一方の建物側の屋根部分よりも上方に位置するように形成された2つの建物の、一方の建物の外壁と他方の建物の屋根部分との間にわたって設けられる屋根用伸縮継手装置であって、
前記空隙延在方向に沿って延設され、前記屋根部分よりも上方でかつ前記段差面よりも下方において前記外壁に固定される長尺の第1の縁材であって、
前記外壁に固定される固定部と、
前記固定部に連なり、前記他方の建物側に向かって突出する突出部と、
前記固定部に連なり、前記突出部よりも上方で、かつ、前記離間方向において、前記段差面における前記他方の建物側の端部よりも前記一方の建物側に退避した位置に配置される係合部とを有する第1の縁材と、
前記屋根部分に、前記第1の縁材に平行に延設される長尺の第2の縁材と、
前記空隙延在方向に互いに間隔を空けて設けられ、それぞれ前記第2の縁材に前記空隙延在方向に平行な軸線まわりに角変位自在に連結される複数の摺動部材と、
前記摺動部材ごとに設けられ、それぞれ前記離間方向に沿って延設され、かつ前記摺動部材が前記離間方向に沿って摺動可能に連結される複数の支持部材であって、各支持部材における前記一方の建物側の一端部が、前記突出部にそれぞれ固定される複数の支持部材と、
前記空隙延在方向に沿って延設され、前記複数の支持部材によって下方から支持されて、前記空隙を上方から覆うカバー本体であって、前記一方の建物側の一端部が、前記係合部に係合され、該一端部とは反対側の他端部が、各支持部材における前記一端部とは反対側の他端部に固定されるカバー本体と、
前記空隙延在方向に沿って設けられ、前記段差面と、前記カバー本体において前記段差面に対向する部分との間を封止する合成樹脂製の封止部材とを含むことを特徴とする屋根用伸縮継手装置である。
また本発明は、相互に空隙を空けて隣接する2つの建物の、一方の建物における他方の建物側の平坦な外壁と、他方の建物における一方の建物側の屋根部分との間にわたって設けられる屋根用伸縮継手装置であって、
2つの建物が離間する離間方向および鉛直方向のそれぞれに垂直な空隙延在方向に沿って延設され、前記屋根部分よりも上方において前記外壁に固定される長尺の第1の縁材であって、
前記外壁に固定される固定部と、
前記固定部に連なり、前記他方の建物側に向かって突出する突出部と、
前記固定部に連なり、前記突出部よりも上方に配置される係合部とを有する第1の縁材と、
前記屋根部分に、前記第1の縁材に平行に延設される長尺の第2の縁材と、
前記空隙延在方向に互いに間隔を空けて設けられ、それぞれ前記第2の縁材に連結される複数の摺動部材と、
前記摺動部材ごとに設けられ、それぞれ前記離間方向に沿って延設され、かつ前記摺動部材が前記離間方向に沿って摺動可能に連結される複数の支持部材であって、各支持部材における前記一方の建物側の一端部が、前記突出部にそれぞれ固定される複数の支持部材と、
前記空隙延在方向に沿って延設され、前記複数の支持部材によって下方から支持されて、前記空隙を上方から覆うカバー本体であって、前記一方の建物側の一端部が、前記係合部に係合され、該一端部とは反対側の他端部が、各支持部材における前記一端部とは反対側の他端部に固定されるカバー本体と、
前記空隙延在方向に沿って延設され、前記第1の縁材の上方に設置される取付部材であって、前記係合部よりも前記他方の建物側に突出する取付部を有する取付部材と、
前記空隙延在方向に沿って設けられ、前記取付部と、前記カバー本体において前記取付部に対向する部分との間を封止する合成樹脂製の封止部材とを含むことを特徴とする屋根用伸縮継手装置である。
また本発明は、各支持部材における前記一方の建物側の一端部と前記突出部とは、締結具を用いて固定されることを特徴とする。
また本発明は、各摺動部材は、前記空隙延在方向に沿って摺動可能に、前記第2の縁材に連結されることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を増大させることなく、装置構成を簡略化して、雨水の侵入を確実に防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10の構成を示す鉛直断面図である。 ホルダ14に摺動部材13が連結されて成るホルダユニット22の構成を示す正面図である。 図2に示すホルダユニット22の平面図である。 図2に示すホルダユニット22の右側面図である。 図2における切断面線V−Vから見た断面図である。 摺動部材13を拡大して示す側面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第1工程を示す鉛直断面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第2工程を示す鉛直断面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第3工程を示す鉛直断面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第3工程を示す上面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第4工程を示す鉛直断面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第4工程を示す上面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第5工程を示す鉛直断面図である。 屋根用伸縮継手装置10の設置手順における第6工程を示す鉛直断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10Aの構成を示す鉛直断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10の構成を示す鉛直断面図である。本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10は、相互に空隙3を空けて隣接している2つの建物1,2間にわたって設けられる屋根用の伸縮継手装置である。2つの建物1,2が離間する間隔は、たとえば50mm〜600mmである。
ここで、図1において、矢符Xは、2つの建物1,2が空隙3を空けて互いに離間している離間方向を示しており、矢符Yは、2つの建物1,2を上方から見たときに空隙3が延在している空隙延在方向を示している。離間方向Xと空隙延在方向Yとは、いずれも水平な方向であって、また、互いに直交する方向である。矢符Zは、鉛直方向を示しており、したがって、離間方向Xおよび空隙延在方向Yの両方に直交する方向である。矢符Z1は、鉛直方向Zの一方である上方を示しており、矢符Z2は、鉛直方向Zの他方である下方を示している。
図1に示すように、一方の建物1における他方の建物2側の屋根部分9は、他方の建物2における一方の建物1側の屋根部分であるパラペット8よりも高さが高くなっている。一方の建物1における他方の建物2側の外壁4は、鉛直方向Zに立ち上がっており、他方の建物2におけるパラペット8の上面8aよりも上方Z1にまで延びている。また、外壁4には、空隙延在方向Yに沿って延びる凹溝が形成されている。
この凹溝は、空隙延在方向Yに沿って延び、かつ下方Z2に臨む、鉛直方向Zに垂直な上側段差面5と、上側段差面5の下方Z2で、空隙延在方向Yに沿って延び、かつ上方Z1に臨む、鉛直方向Zに垂直な下側段差面6と、空隙延在方向Yに沿って延び、かつ上側段差面5および下側段差面6に連なる、離間方向Xに垂直な底面7とによって規定され、空隙延在方向Yに垂直な断面で見たときに矩形状を成している。なお、凹溝は、少なくとも上側段差面5が、他方の建物2におけるパラペット8の上面8aよりも上方Z1に位置するように設けられている。
本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10は、大略的に、一方の建物1の外壁4に設置される第1の縁材11と、他方の建物2のパラペット8の上面8aに設置される第2の縁材12と、第2の縁材12に連結される複数の摺動部材13と、摺動部材13ごとに設けられ、2つの建物1,2間にわたって延設される複数のホルダ14と、複数のホルダ14によって下方から支持され、2つの建物1,2間の空隙3を上方から覆うカバー本体15と、止水補助シート16と、封止部材17とを含んで構成される。
第1の縁材11は、空隙延在方向Yに沿って延設される長尺材であり、外壁4に形成された凹溝内に設置され、より詳細には、凹溝内において、上側段差面5寄りの位置に配置されて固定される。
第1の縁材11は、詳細には、空隙延在方向Yに沿って延び、凹溝における底面7に臨んで配置される、長尺で矩形板状の固定部31と、固定部31における下端部から他方の建物2側に略垂直に立ち上がり、空隙延在方向Yに沿って延びる、長尺で矩形板状の突出部32と、固定部31における上端部に連なり、空隙延在方向Yに沿って延びる係合部33とを有している。
固定部31には、空隙延在方向Yに沿って、互いに間隔を空けて複数の透孔が形成されている。固定部31は、複数のタッピングねじ19を、その各透孔に挿通して、底面7における所定位置において予め外壁4に埋設された複数のアンカープラグ18へそれぞれねじ込むことによって、外壁4に固定される。
突出部32は、固定部31が外壁4に固定された状態において、略水平に延び、一方の建物1側から他方の建物2側に向かって突出している。また、突出部32における他方の建物2側の端部付近には、空隙延在方向Yに沿って互いに等しい間隔を空けて複数の透孔が形成されている。
係合部33は、固定部31における上端部から他方の建物2側に略垂直に立ち上がり、突出部32に略平行に設けられる、長尺で矩形板状の上壁部33aと、上壁部33aにおける他方の建物2側の端部から下方Z2へ略垂直に立ち下がり、固定部31に略平行に設けられる、長尺で矩形板状の係合片33bとを有している。
なお、第1の縁材11は、外壁4に固定された状態において、係合部33における係合片33bが、離間方向Xに関して、上側段差面5における他方の建物側の端部5aよりも一方の建物1側に退避した位置に配置されるように形成されている。本実施形態では、第1の縁材11は、係合片33bが、上側段差面5における離間方向Xの中間部の下方Z2に位置するように形成されている。このような第1の縁材11は、たとえばアルミニウム合金から成る押し出し形材によって実現され、長手方向の寸法は、たとえば3000mm程度に選択される。
第2の縁材12は、第1の縁材11に平行に延設される長尺材であり、パラペット8の上面8aにおいて、一方の建物1側とは反対側の端部寄りの位置に配置されて固定される。なお、パラペット8の上面8aは、上方Z1に臨み、鉛直方向Zに垂直な平坦な面である。
第2の縁材12は、詳細には、空隙延在方向Yに沿って延び、パラペット8の上面8aに臨んで配置される、長尺で矩形板状の固定部36と、固定部36における、離間方向Xの一側縁部から上方Z1へ略垂直に立ち上がり、空隙延在方向Yに沿って延びるヒンジ片37とを有している。
固定部36には、その長手方向に沿って、互いに間隔を空けて複数の透孔が形成されている。固定部36は、複数のタッピングねじ21を、その各透孔に挿通して、上面8aにおける所定位置において予めパラペット8に埋設された複数のアンカープラグ20へそれぞれねじ込むことによって、パラペット8に固定される。
ヒンジ片37は、固定部36における前記一側縁部から上方Z1へ略垂直に立ち上がる、長尺で矩形板状の立上り部37aと、立上り部37aの上端部に一体的に形成され、中心軸線J1が空隙延在方向Yに沿って延びる円柱状のヒンジピン部37bとから成る。このような第2の縁材12は、たとえばアルミニウム合金から成る押し出し形材によって実現され、長手方向の寸法は、第1の縁材11と同様の長さに選択され、たとえば3000mm程度に選択される。
図2は、ホルダ14に摺動部材13が連結されて成るホルダユニット22の構成を示す正面図であり、図3は、図2に示すホルダユニット22の平面図であり、図4は、図2に示すホルダユニット22の右側面図である。また、図5は、図2における切断面線V−Vから見た断面図であり、図6は、摺動部材13を拡大して示す側面図である。
支持部材であるホルダ14は、長尺に形成されるホルダ本体41と、ホルダ本体41の長手方向の一方側に設置される第1の係止材42と、ホルダ本体41の長手方向の他方側に設置される第2の係止材43と、パッキン44とを含んで構成される。
ホルダ本体41は、図6に示すように、長手方向に沿って延びる矩形板状の隔壁部51と、長手方向に沿って延び、隔壁部51における幅方向の一端部に、隔壁部51とT字を成すように、隔壁部51に垂直に連なる矩形板状の側壁部52と、長手方向に沿って延び、隔壁部51における幅方向の他端部に、隔壁部51とT字を成すように、隔壁部51に垂直に連なる矩形板状の側壁部53とを有している。
さらに、ホルダ本体41は、隔壁部51における一方の主面側に位置する側壁部52,53の各一端部から、互いに近接する方向へそれぞれ垂直に立ち上がり、その遊端部間が互いに離間するように設けられた、長手方向に沿って延びる一対の矩形板状の内向き突片54と、隔壁部51における他方の主面側に位置する側壁部52,53の各他端部から、互いに近接する方向へそれぞれ垂直に立ち上がり、その遊端部間が互いに離間するように設けられた、長手方向に沿って延びる一対の矩形板状の内向き突片55とを有している。一対の内向き突片54,55は、それぞれ隔壁部51に平行に設けられている。なお、ホルダ本体41は、隔壁部51における幅方向の中心を通り、かつ該幅方向に垂直な仮想平面に関して、面対称となるように形成されている。
第1の係止材42は、ホルダ本体41の長手方向の一方側の端部41aを外方から被覆可能な大きさに形成された矩形板状の被覆部61と、被覆部61のホルダ本体41に臨む側の面に垂直に突設され、隔壁部51、側壁部52,53および一対の内向き突片54によって囲まれる空間に挿し込み可能な大きさに形成された矩形板状の挿込片62と、被覆部61のホルダ本体41に臨む側とは反対側の面に突設された矩形板状の取付片63とを有し、取付片63には、その厚み方向に貫通する透孔64が形成されている。
このように構成される第1の係止材42は、挿込片62を、ホルダ本体41の長手方向の一方側において、隔壁部51、側壁部52,53および一対の内向き突片54によって囲まれる空間に挿し込み、一対の内向き突片54において挿込片62に対向している部分をかしめることによって、ホルダ本体41に固定される。
第2の係止材43は、ホルダ本体41の長手方向の他方側の端部41bに臨んで配置される板状の被覆部66と、被覆部66の一端部に連なり、隔壁部51、側壁部52,53および一対の内向き突片54によって囲まれる空間に挿し込み可能な大きさに形成された矩形板状の挿込片67とを有している。
このように構成される第2の係止材43は、挿込片67を、ホルダ本体41の長手方向の他方側において、隔壁部51、側壁部52,53および一対の内向き突片54によって囲まれる空間に挿し込み、一対の内向き突片54において挿込片67に対向している部分をかしめることによって、ホルダ本体41に固定される。
なお、被覆部66は、ホルダ本体41への固定状態において、挿込片67が設けられる側とは反対側の他端部が、ホルダ本体41における一対の内向き突片55から大きく離反した位置に配置されるように形成されている。パッキン44は、ホルダ本体41の長手方向の他方側の端部41bにおいて、一対の内向き突片54に隣接するように、被覆部66と挿込片67との連接部に取り付けられる。
摺動部材13は、スライダ71と、受け材72とを含んで構成される。スライダ71は、ホルダ本体41よりも短尺であって、ホルダ本体41の長手方向に沿って摺動可能に、ホルダ本体41に連結されるように形成される。
スライダ71は、詳細には、矩形板状の基部76と、基部76における一方側の主面に設けられる案内部77と、基部76において互いに平行に延びる一対の側縁部に連なって設けられる保持部78とを有している。
案内部77は、基部76における一方側の主面において互いに離間して配置され、それぞれ該主面から垂直に立ち上がり、かつ基部76における前記一対の側縁部に平行に延びる一対の矩形板状の立上り部81と、一対の立上り部81における各上端部から互いに離反する方向へ垂直に立ち上がる一対の矩形板状の外向き突片82とを有し、基部76と案内部77とによって形成される各凹溝内に、ホルダ本体41における一対の内向き突片55をそれぞれ遊嵌させることができるように形成されている。
保持部78は、基部76における前記一対の側縁部から、案内部77が設けられる側とは反対側にそれぞれ垂直に立ち上がる一対の矩形板状の側壁部83と、一対の側壁部83における各下端部から互いに近接する方向へそれぞれ垂直に立ち上がり、その遊端部間が互いに離間するように設けられた、一対の矩形板状の内向き突片84とを有している。
受け材72は、スライダ71における基部76、一対の側壁部83および一対の内向き突片84によって囲まれる空間に挿し込み可能な大きさに形成された矩形板状の挿込片86と、挿込片86の一側縁部に連なり、第2の縁材12におけるヒンジピン部37bを遊嵌可能な内周面を有する凹溝87aが形成された断面C字状の連結片87とを有し、連結片87は、凹溝87aの中心軸線J2が、挿込片86における前記一側縁部に平行に延びるように設けられている。
摺動部材13は、受け材72における挿込片86を、スライダ71における前記一対の側縁部に平行な方向の一方側において、基部76、一対の側壁部83および一対の内向き突片84によって囲まれる空間に挿し込み、一対の内向き突片84において挿込片86に対向している部分をかしめることによって、スライダ71と受け材72とを接合することにより構成される。このとき、受け材72は、連結片87における凹溝87aが、基部76における、案内部77が設けられる側とは反対側の主面の法線方向に開口するように、スライダ71に連結される。
このように構成される摺動部材13は、ホルダ本体41の両端部41a,41bが第1および第2の係止材42,43によって被覆される前に、基部76と案内部77とによって形成される各凹溝内へ、ホルダ本体41における一対の内向き突片55をそれぞれ遊嵌させることによって、ホルダ本体41に連結される。これにより、摺動部材13は、ホルダ14によって、ホルダ本体41の長手方向に沿って摺動可能に保持される。
ホルダユニット22は、このようにして摺動部材13が連結されたホルダ本体41の両端部41a,41bに、第1および第2の係止材42,43をそれぞれ固定することによって構成される。ホルダユニット22を構成するホルダ本体41、第1および第2の係止材42,43、スライダ71、ならびに受け材72は、たとえばアルミニウム合金から成る押し出し形材によって実現される。
このように構成されるホルダユニット22は、摺動部材13における連結片87に形成された凹溝87a内に、第2の縁材12におけるヒンジピン部37bを遊嵌させることによって、摺動部材13を、中心軸線J1まわりに角変位自在に第2の縁材12に連結し、さらに、締結具であるテクスねじ23を、ホルダ14における第1の係止材42に形成された透孔64と、第1の縁材11における突出部32に形成された透孔とに挿通し、第1の係止材42における取付片63と第1の縁材11における突出部32とを締結固定することにより、離間方向Xに沿って延設される。このとき、ホルダユニット22は、ホルダ本体41が、一方の建物1側から他方の建物2側に向かって下方Z2に傾斜するように設置される。
本実施形態では、摺動部材13が、上記のように第2の縁材12に連結されるので、摺動部材13と第2の縁材12とは、空隙延在方向Yに沿って摺動可能に連結されることとなる。
なお、図1に示すように、ホルダ本体41は、ホルダユニット22が設置された状態において、その長手方向の他方側の端部41bが、離間方向Xに関して、パラペット8を越えた位置に配置されるように、その長手方向の寸法が選択されている。
カバー本体15は、空隙延在方向Yに沿って延設される長尺材であり、離間方向Xに沿って延設された複数のホルダユニット22における各ホルダ14によって下方から支持されて、空隙3を上方から覆う。
カバー本体15は、詳細には、空隙延在方向Yに沿って延び、離間方向Xに関して、ホルダユニット22よりも若干長くなるように形成された、長尺で矩形板状の被覆部91と、被覆部91における一側縁部から略垂直に立ち上がり、空隙延在方向Yに沿って延びる、長尺で矩形板状の係合片92と、被覆部91における前記一側縁部とは反対側の他側縁部から、係合片92とは反対側に略垂直に立ち上がり、空隙延在方向Yに沿って延びる、長尺で矩形板状の側壁部93と、側壁部93における被覆部91に連なる側とは反対側の端部から、被覆部91における前記一側縁部側に向かって略垂直に立ち上がり、空隙延在方向Yに沿って延びる、長尺で矩形板状の係止片94とを有している。
このように構成されるカバー本体15は、係合片92を、第1の縁材11における係合片33bに係合させ、側壁部93と係止片94とによって形成される入隅部に、複数のホルダユニット22における各被覆部66の下端部を係止して、側壁部93と各被覆部66とをテクスねじ24を用いて締結固定することにより取り付けられる。
カバー本体15は、この取付状態において、被覆部91における下面が、ホルダ本体41における上面およびパッキン44に当接し、したがって、取付状態において、カバー本体15における被覆部91は、一方の建物1側から他方の建物2側に向かって下方Z2に傾斜している。このようなカバー本体15は、たとえばアルミニウム合金から成る押し出し形材によって実現され、長手方向の寸法は、第1の縁材11と同様の長さに選択され、たとえば3000mm程度に選択される。
止水補助シート16は、外壁4に形成された凹溝における底面7から、ホルダユニット22における各被覆部66にかけて設けられる、空隙延在方向Yに沿って延びるシート体であり、たとえばPVCなどの材料によって作製される。
止水補助シート16は、図1に示すように、離間方向Xにおける一端部が、外壁に形成された凹溝における底面7と第1の縁材11における固定部31とによって挟持され、離間方向Xにおける他端部が、ホルダユニット22における各被覆部66に取り付けられたシート保持体25によって挟持され、また、離間方向Xにおける中間部が、パラペット8における上面8aと第2の縁材12における固定部36とによって挟持されることによって設置される。止水補助シート16は、一方の建物1から他方の建物2へ架け渡された部分によって、空隙3を上方から覆っている。
前記のように、本実施形態では、第1の縁材11における係合片33bは、上側段差面5における離間方向Xの中間部の下方Z2に設けられている。したがって、カバー本体15の取付状態においては、カバー本体15における係合片92が、上側段差面5における離間方向Xの中間部の下方Z2に配置されることとなり、このため、上側段差面5とカバー本体15の被覆部91における一方の建物1寄りの部分とが、鉛直方向Zに対向している。
封止部材17は、上側段差面5と、カバー本体15の被覆部91において上側段差面5に対向する部分との間を封止するように、空隙延在方向Yに沿って設けられる。このような封止部材17は、合成樹脂製のコーキング剤によって実現される。
図7〜図14は、屋根用伸縮継手装置10の設置作業の手順を示す図である。以下、図7〜図14を参照して、本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10の設置手順について説明する。なお、図1では、外壁4に形成された凹溝の下側段差面6が、パラペット8の上面8aと略同一の高さ位置に形成されている例を示していたが、図7〜図14では、下側段差面6が、パラペット8の上面8aよりも下方Z2の高さ位置に形成される例を示している。
第1工程では、図7に示すように、ブチルテープ26を用いて、止水補助シート16を、外壁4に形成された凹溝における底面7と、パラペット8における上面8aとに貼着する。
第2工程では、図8に示すように、第1の縁材11を、空隙延在方向Yに沿って延びるように、底面7に貼着された止水補助シート16の上に配置し、タッピングねじ19と外壁4に埋設された複数のアンカープラグ18とを用いて、凹溝内に固定する。さらに、第2の縁材12を、空隙延在方向Yに沿って延びるように、上面8aに貼着された止水補助シート16の上に配置し、タッピングねじ21とパラペット8に埋設された複数のアンカープラグ20とを用いて、上面8a上に固定する。
第3工程では、図9および図10に示すように、所定の本数(図10に示す例では6本)のホルダユニット22を、それらの摺動部材13における凹溝87a内へ第2の縁材12におけるヒンジピン部37bを遊嵌させることによって、それぞれ第2の縁材12に連結する。
第4工程では、図12に示すように、第2の縁材12に連結された複数のホルダユニット22を、空隙延在方向Yに関して、第1の縁材11における突出部32に形成された各透孔と同じ位置に配置されるように移動させ、図11に示すように、テクスねじ23を用いて、各ホルダユニット22における第1の係止材42の取付片63と、第1の縁材11における突出部32とを締結固定する。また、止水補助シート16に取り付けられている複数のシート保持体25を、各ホルダユニット22における被覆部66に取り付ける。
第5工程では、図13に示すように、カバー本体15における係合片92を、第1の縁材11における係合片33bに係合させ、側壁部93と係止片94とによって形成される入隅部で、複数のホルダユニット22における各被覆部66の下端部を係止する。
第6工程では、図14に示すように、カバー本体15における側壁部93と、複数のホルダユニット22における各被覆部66とをテクスねじ24を用いて締結固定し、さらに、上側段差面5と、カバー本体15の被覆部91において上側段差面5に対向する部分との間を封止部材17によって封止する。これにより、屋根用伸縮継手装置10の設置作業が完了する。
このようにして設置された屋根用伸縮継手装置10は、カバー本体15によって空隙3を上方から覆うことにより、空隙3への雨水の侵入を防止し、さらに、摺動部材13のスライダ71が、ホルダ本体41に対し離間方向Xに沿って摺動可能に連結され、摺動部材13の受け材72が、第2の縁材12に対して、ヒンジピン部37bの中心軸線J1まわりに角変位自在に、かつ、空隙延在方向Yに沿って摺動可能に連結されることにより、空隙3への雨水の侵入を防止しつつ、急激な地震および地盤の不等沈下等による各建物1,2の相対的な変位を許容可能にしている。
本実施形態によれば、屋根用伸縮継手装置10は、係合部33における係合片33bが、離間方向Xに関して、上側段差面5における他方の建物側の端部5aよりも一方の建物1側に退避した位置に配置され、封止部材17によって、上側段差面5と、カバー本体15の被覆部91において上側段差面5に対向する部分との間を封止するように構成されているので、カバー本体15における係合片92と第1の縁材11における係合片33bとが係合される係合部分が外部から封止されているので、その係合部分からの雨水の侵入を確実に防止することができる。
また、上側段差面5とカバー本体15の被覆部91との間が封止部材17によって直接封止されるので、従来技術のように、カバー本体15と第1の縁材11との係合部分を封止するための部材を別途用いる必要がない。したがって、部品点数を増大させることなく、装置構成を簡略化して、雨水の侵入を確実に防止することができる。これにより、製造コストを低減することができる。
また、各ホルダユニット22における一方の建物1側の端部が、締結具を用いて第1の縁材11にそれぞれ固定されているので、急激な地震および地盤の不等沈下等により各建物1,2が相対的な変位したとしても、第1の縁材11に対する各ホルダユニット22の変動が抑制され、それ故、各ホルダユニット22によって支持されているカバー本体15の第1の縁材11に対する変動も抑制され、これにより、上側段差面5とカバー本体15の被覆部91との間を直接封止している封止部材17が、上側段差面5あるいはカバー本体15から不所望に剥離してしまうことを防止することができる。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10Aの構成を示す鉛直断面図である。本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10Aは、第1の実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10と略同一に構成される。そこで、屋根用伸縮継手装置10Aにおいて屋根用伸縮継手装置10と同一の構成については同一の参照符を付し、重複する説明を省略することとする。
第1の実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10は、第1の縁材11が一方の建物1に形成された凹溝内に設置されていたが、本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10Aは、第1の縁材11が、一方の建物1における平坦な外壁4に設置される。
すなわち、本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10Aの設置対象の外壁4には、図1に示すような上側段差面5が形成されておらず、したがって、第1の実施形態のように封止部材17を設けることができない。
そこで、本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10Aは、第1の縁材11、第2の縁材12、複数の摺動部材13、複数のホルダ14、カバー本体15、止水補助シート16および封止部材17に加えて、さらに、取付部材27を含んで構成される。
なお、図15に示すように、第1の縁材11は、一方の建物1の外壁4において、他方の建物2のパラペット8の上面8aよりも上方Z1の位置に設置され、第2の縁材12、複数の摺動部材13、複数のホルダ14、カバー本体15および止水補助シート16は、第1の実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10と同様に設置される。
取付部材27は、空隙延在方向Yに沿って延設される長尺材であり、第1の縁材11の上方に設置される。取付部材27は、詳細には、第1の縁材11における上壁部33aの上方Z1に臨む面に設けられ、かつ上壁部33aとともに空隙延在方向Yに沿って延びる嵌合凹溝を形成する凹溝形成部34内に嵌合可能に形成され、空隙延在方向Yに沿って延びる、長尺で矩形板状の嵌合部28と、嵌合部28に連なり、嵌合部28が凹溝形成部34内に嵌合された状態において、略水平に延び、第1の縁材11における係合片33bよりも他方の建物2側に突出する取付部29とを有している。
したがって、嵌合部28を凹溝形成部34内に嵌合させることにより、取付部材27を第1の縁材11に取り付けた状態では、取付部29とカバー本体15の被覆部91における一方の建物1寄りの部分とが、鉛直方向Zに対向している。
本実施形態に係る屋根用伸縮継手装置10Aは、取付部29と、カバー本体15の被覆部91において取付部29に対向する部分との間を、封止部材17によって封止することにより構成される。
このような取付部材27は、たとえばアルミニウム合金から成る押し出し形材によって実現され、長手方向の寸法は、第1の縁材11と同様の長さに選択され、たとえば3000mm程度に選択される。
本実施形態によれば、一方の建物1の外壁4に第1の縁材11を設置するための凹溝が形成されていない場合であっても、すなわち外壁4が平坦な場合であっても、第1の実施形態と同様に、部品点数を増大させることなく、装置構成を簡略化して、カバー本体15と第1の縁材11との係合部分からの雨水の侵入を確実に防止することができる。
1 一方の建物
2 他方の建物
3 空隙
4 外壁
5 上側段差面
8 パラペット
10 屋根用伸縮継手装置
11 第1の縁材
12 第2の縁材
13 摺動部材
14 ホルダ
15 カバー本体
16 止水補助シート
17 封止部材
22 ホルダユニット
23 テクスねじ
31 固定部
32 突出部
33 係合部
33b 係合片

Claims (4)

  1. 相互に空隙を空けて隣接する2つの建物であって、一方の建物における他方の建物側の外壁に、下方に臨みかつ2つの建物が離間する離間方向および鉛直方向のそれぞれに垂直な空隙延在方向に沿って延びる段差面が、他方の建物における一方の建物側の屋根部分よりも上方に位置するように形成された2つの建物の、一方の建物の外壁と他方の建物の屋根部分との間にわたって設けられる屋根用伸縮継手装置であって、
    前記空隙延在方向に沿って延設され、前記屋根部分よりも上方でかつ前記段差面よりも下方において前記外壁に固定される長尺の第1の縁材であって、
    前記外壁に固定される固定部と、
    前記固定部に連なり、前記他方の建物側に向かって突出する突出部と、
    前記固定部に連なり、前記突出部よりも上方で、かつ、前記離間方向において、前記段差面における前記他方の建物側の端部よりも前記一方の建物側に退避した位置に配置される係合部とを有する第1の縁材と、
    前記屋根部分に、前記第1の縁材に平行に延設される長尺の第2の縁材と、
    前記空隙延在方向に互いに間隔を空けて設けられ、それぞれ前記第2の縁材に前記空隙延在方向に平行な軸線まわりに角変位自在に連結される複数の摺動部材と、
    前記摺動部材ごとに設けられ、それぞれ前記離間方向に沿って延設され、かつ前記摺動部材が前記離間方向に沿って摺動可能に連結される複数の支持部材であって、各支持部材における前記一方の建物側の一端部が、前記突出部にそれぞれ固定される複数の支持部材と、
    前記空隙延在方向に沿って延設され、前記複数の支持部材によって下方から支持されて、前記空隙を上方から覆うカバー本体であって、前記一方の建物側の一端部が、前記係合部に係合され、該一端部とは反対側の他端部が、各支持部材における前記一端部とは反対側の他端部に固定されるカバー本体と、
    前記空隙延在方向に沿って設けられ、前記段差面と、前記カバー本体において前記段差面に対向する部分との間を封止する合成樹脂製の封止部材とを含むことを特徴とする屋根用伸縮継手装置。
  2. 相互に空隙を空けて隣接する2つの建物の、一方の建物における他方の建物側の平坦な外壁と、他方の建物における一方の建物側の屋根部分との間にわたって設けられる屋根用伸縮継手装置であって、
    2つの建物が離間する離間方向および鉛直方向のそれぞれに垂直な空隙延在方向に沿って延設され、前記屋根部分よりも上方において前記外壁に固定される長尺の第1の縁材であって、
    前記外壁に固定される固定部と、
    前記固定部に連なり、前記他方の建物側に向かって突出する突出部と、
    前記固定部に連なり、前記突出部よりも上方に配置される係合部とを有する第1の縁材と、
    前記屋根部分に、前記第1の縁材に平行に延設される長尺の第2の縁材と、
    前記空隙延在方向に互いに間隔を空けて設けられ、それぞれ前記第2の縁材に前記空隙延在方向に平行な軸線まわりに角変位自在に連結される複数の摺動部材と、
    前記摺動部材ごとに設けられ、それぞれ前記離間方向に沿って延設され、かつ前記摺動部材が前記離間方向に沿って摺動可能に連結される複数の支持部材であって、各支持部材における前記一方の建物側の一端部が、前記突出部にそれぞれ固定される複数の支持部材と、
    前記空隙延在方向に沿って延設され、前記複数の支持部材によって下方から支持されて、前記空隙を上方から覆うカバー本体であって、前記一方の建物側の一端部が、前記係合部に係合され、該一端部とは反対側の他端部が、各支持部材における前記一端部とは反対側の他端部に固定されるカバー本体と、
    前記空隙延在方向に沿って延設され、前記第1の縁材の上方に設置される取付部材であって、前記係合部よりも前記他方の建物側に突出する取付部を有する取付部材と、
    前記空隙延在方向に沿って設けられ、前記取付部と、前記カバー本体において前記取付部に対向する部分との間を封止する合成樹脂製の封止部材とを含むことを特徴とする屋根用伸縮継手装置。
  3. 各支持部材における前記一方の建物側の一端部と前記突出部とは、締結具を用いて固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の屋根用伸縮継手装置。
  4. 各摺動部材は、前記空隙延在方向に沿って摺動可能に、前記第2の縁材に連結されることを特徴とする請求項1または2に記載の屋根用伸縮継手装置。
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