JP6706090B2 - 目地縁切部材 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の外壁における縦目地と横目地との接続部に配設される目地縁切部材に関するものである。
従来、住宅などの建築物の外壁をなす複数の外装材の目地(縦目地および横目地)には、雨水などの浸入を防ぐためにガスケットをはじめとする目地材が設けられている。特に、近年では、縦目地の屋内側に外装材が躯体よりも突出する形の段差がある場合に、当該段差を有する縦目地にも取り付け可能なガスケットの研究開発が進められている。例えば、特許文献1には、目地の室内(屋内)側の段差箇所に押込んで取付けられる二次目地材と、目地上端より挿入されて室内側に取付けられる一次目地材よりなる目地材が開示されている。
特開2006−57400号公報(2006年3月2日公開)
しかしながら、特許文献1に開示された目地材は、段差を有する縦目地をシールするための部材であり、横T字型や十字型などの目地構造における縦目地と横目地との接続部に適用されるものではない。また、上記接続部のシール性を向上させるための目地材としては、一般にエンドキャップ(目地縁切部材)が用いられるが、従来のエンドキャップは、縦目地に段差がない場合を前提として位置決めを行うことが可能な構造になっている。
したがって、縦目地の屋内側に外装材が躯体よりも突出する形の段差がある場合において、縦目地と横目地との接続部に従来のエンドキャップを取り付ける際、当該エンドキャップの位置決めを行うのが困難であった。また、上記の段差箇所においては横目地の目地底がないことから、当該段差箇所の横目地においてシール性が低下するという問題点があった。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、横目地と屋内側に段差がある縦目地との接続部などに取付ける場合において、当該接続部付近のシール性を確保しつつ、位置決めを容易に行うことができる目地縁切部材を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る目地縁切部材は、建築物における複数の外装材の縦目地と横目地との接続部に配設される目地縁切部材であって、上記横目地を挟んで互いに隣り合う2つの外装材のそれぞれにおける、縦目地側の面である第1面に当接することによって、上記横目地の縁端を閉塞するプレート部と、上記プレート部から突出するように形成され、上記2つの外装材のそれぞれにおける屋内側の面である第2面の少なくとも一方、または上記2つの外装材が固定された躯体における屋内側の面である第3面に掛かることによって、上記目地縁切部材の位置決めを行う係止部と、を備えている。
上記構成によれば、本発明に係る目地縁切部材は、2つの外装材における第2面の少な
くとも一方または躯体の第3面に掛かることによって、上記目地縁切部材の位置決めを行う係止部が、プレート部から突出するように形成されている。したがって、2つの外装材における縦目地側の端部と躯体の縦目地側の端部とで段差が形成されている場合であっても、係止部を第2面に掛けることによって容易に上記目地縁切部材の位置決めができる。また、プレート部が横目地の縁端を閉塞するとともに係止部が横目地における目地底がない領域を閉塞することによって、縦目地と横目地との接続部付近のシール性を向上させることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る目地縁切部材において、上記2つの外装材のそれぞれにおける、上記横目地を挟んで互いに対向し合う対向面の少なくとも一方に掛かることによって、上記目地縁切部材の位置決めを補助する補助係止部をさらに備え、上記補助係止部は、上記プレート部および上記係止部の少なくとも一方から突出するように形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、本発明に係る目地縁切部材は、2つの外装材のそれぞれにおける対向面の少なくとも一方に掛かることによって、上記目地縁切部材の位置決めを補助する補助係止部をさらに備えている。したがって、係止部を外装材の第2面に掛けるとともに補助係止部を外装材の対向面に掛けることによって、上記目地縁切部材の位置決めがより容易化する。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る目地縁切部材において、上記係止部は、薄板状であり、上記2つの外装材のそれぞれにおける上記第2面の両方に当接することが好ましい。
上記構成によれば、係止部は薄板状であり、2つの外装材のそれぞれにおける第2面の両方に当接する。したがって、係止部における外装材の第2面と対向する面の略全ての領域が当該第2面に接触することから、係止部の形状が上記第2面に掛けるタイプのものよりも、位置決めの容易化・接続部への固定の確実化をさらに図ることができる。また、係止部が2つの外装材のどちらか一方のみに当接する場合と比較しても、位置決めの容易化・接続部への固定の確実化をさらに図ることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る目地縁切部材において、上記係止部は、鉛直上側の端部である第1端部および鉛直下側の端部である第2端部を有するとともに、上記第1端部および上記第2端部と上記第2面との段差が小さくなるように、上記第1端部および上記第2端部に向けて徐々に厚さが薄くなっていることが好ましい。
上記構成によれば、係止部は、第1端部および第2端部を有するとともに、当該第1端部および第2端部に向けて徐々に厚さが薄くなっていることから、第1端部および第2端部と外装材の第2面との段差を小さくすることができる。
したがって、例えば、縦目地にガスケットを設ける場合において、当該ガスケットが外装材の第2面をもシールする場合、上記目地縁切部材における第1端部および第2端部の厚みによって生じるガスケットと上記第2面との隙間(三角隙)を小さくすることができる。これにより上記隙間から雨水等が浸入しにくくなるため、縦目地と横目地との接続部におけるシール性をさらに向上させることができる。
本発明の一態様に係る目地縁切部材によれば、外装材等の屋内側の面に係止部を掛けることによって、例えば、横目地と屋内側に段差がある縦目地との接続部などに取付ける際
の位置決めが容易になるとともに、当該接続部付近のシール性を確保できるという効果を奏する。
(a)は、本発明に係る目地縁切部材が適用される建築物の目地構造の一例を示す正面図であり、(b)は、(a)に示される目地構造のA−A’矢視断面図であり、(c)は、(a)に示される目地構造における、縦目地と横目地との接続部を示す斜視図である。 (a)は、上記目地縁切部材を建築物に組付けた際に、外装材の縦目地側に現れる面から当該目地縁切部材を見た場合の斜視図であり、(b)は、(a)に示される目地縁切部材を、プレート部における、外装材の第1面に当接する側の面から見た場合の斜視図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る目地縁切部材を縦目地と横目地との接続部に配設した状態について、外装材の縦目地側に現れる面から見た場合の斜視図であり、(b)は、上記目地縁切部材を上記接続部に配設した状態について、プレート部における、外装材の第1面に当接する側の面から見た場合の斜視図である。 (a)および(b)は、本発明の他の実施形態に係る目地縁切部材を、縦目地と横目地との接続部に配設した状態の概略を示す平面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る目地縁切部材を、プレート部における、外装材の第1面に当接する側の面から見た場合の斜視図であり、(b)は、本発明の他の実施形態に係る目地縁切部材を、プレート部における、外装材の第1面に当接する側の面から見た場合の正面図である。
<目地縁切部材の用途>
まず、図1を参照して、本発明に係る目地縁切部材の用途について説明する。図1の(a)は、本発明に係る目地縁切部材が適用される建築物の目地構造の一例を示す正面図であり、(b)は、(a)に示される目地構造のA−A’矢視断面図であり、(c)は、(a)に示される目地構造における、縦目地と横目地との接続部を示す斜視図である。
なお、以下では、便宜上、鉛直上側を上方、鉛直下側を下方、紙面に向かって右側を右方、紙面に向かって左側を左方とする。さらに、図1の(c)では、便宜的に、縦目地M1に設けられる縦目地材および横目地M2に設けられる横目地材を省略している。
図1の(a)に示すように、左方の躯体61には外装パネル(外装材)41および42が固定され、右方の躯体62には外装パネル43が固定されている。また、これらの外装パネルによって形成される縦目地M1および横目地M2には、雨水などの浸入を防ぐために目地材が設けられる。なお、外装パネル41および42には、サッシを含む様々な外装材が含まれる。
左方の外装パネル41における縦目地M1側の面である第1面411、および外装パネル41の下方に配置された外装パネル42における縦目地M1側の面である第1面421は、躯体61の縦目地M1側の面よりも右側に配置されており、外装パネル41・42における縦目地M1側の端部が突出する形の段差(以下、「第1段差」とする)が形成されている(図1の(b)および(c)参照)。また、外装パネル41・42の右方に配置された外装パネル43における縦目地M1側の面431は、躯体62の縦目地M1側の面よりも左側に配置されており、外装パネル43における縦目地M1側の端部が突出する形の段差(以下、「第2段差」とする)が形成されている(図1の(b)および(c)参照)。なお、躯体61および62は、柱、梁、フレーム、下地材または壁等で構成される。
縦目地M1は、上下に並ぶ外装パネル41・42とそれらの右側に併設されている外装パネル43との継目であり、縦目地M1を挟んで、外装パネル41・42と外装パネル43とが左右に互いに隣り合っている。この縦目地M1には、縦目地材が設けられている。
ここで、縦目地M1に設けられる縦目地材は、図1の(b)に示すような断面の、乾式の縦目地ガスケット51である。この縦目地ガスケット51は、縦目地M1に沿った長尺状で、左方の外装パネル41の第1面411、外装パネル41の下方に配置された外装パネル42の第1面421および右方の外装パネル43の面431に、屋内から屋外に向かう方向に断面直線状に延びる柱部511の両側面から突出している複数のリップ部512を連続して線状に接触させることによりシールラインL1を形成する。また、外装パネル41・42における屋内側の面である第2面412・422(具体的には、第2面412・422における第1段差を形成する面)に、断面略C字形状のリップ部513を同様に線状に接触させることにより、別途シールラインL2を形成する。縦目地ガスケット51は、シールラインL1・L2によって、雨水などが屋内側へ浸入することを防止している。なお、リップ部513を外装パネル41・42から離間させてシールラインL2は作らなくてもよい。
横目地M2は、外装パネル41と外装パネル42との継目であり、横目地M2を挟んで、上側の外装パネル41と下側の外装パネル42とが上下に互いに隣り合っている。横目地M2の縁端は縦目地M1に接続されており、これにより、横T字型の目地が構成されている。この横目地M2には、縦目地ガスケット51のような乾式の目地材であって、縦目地ガスケット51とは相違した形状、例えば、図1の(b)に示す縦目地ガスケット51において断面略C字形状のリップ部513が備わっていない、換言すれば、柱部511の両側面から突出した複数のリップ部512のみからなる横目地ガスケット52が設けられる(図1の(a)参照)。
なお、縦目地ガスケット51として前記した横目地ガスケット52と同じもの、すなわち断面略C字形状のリップ部513が備わっていない形状のものが使われてもよい。さらに、縦目地ガスケット51、横目地ガスケット52のどちらか一方、または両方が、乾式の目地材に替えて湿式のコーキング材であってもよい。
ここで、図1の(c)に示すように、横T字型の目地では、縦目地M1におけるシールラインL1が、縦目地M1と横目地M2との接続部Bで途切れる(図中破線枠)。このため、縦目地M1と横目地M2との接続部Bにおける水密性が低下し、当該接続部Bから雨水が浸入しやすくなるという問題がある。また、外装パネル41・42の縦目地M1側の端部および躯体61の縦目地M1側の端部で形成される第1段差には、横目地M2の目地底がない。このため、シールラインL2が上記目地底がない領域で途切れる(図示せず)とともに、接続部Bに対して従来のエンドキャップ(目地縁切部材)を取付けようとすれば、その位置決めが困難になるという問題もある。
本発明に係る目地縁切部材は、このような縦目地M1と横目地M2との接続部Bに配設されるものであり、その位置決めを容易に行うことができる。また、本発明に係る目地縁切部材は、当該接続部Bおよび横目地M2の目地底のない領域におけるシール性を向上させるものである。なお、便宜上、図1の(a)および図1の(c)に示す横T字型の目地で説明するが、例えば十字型の目地構造でも本発明に係る目地縁切部材は適用できる。
<目地縁切部材1の構造>
次に、図2および図3を参照して、本発明に係る目地縁切部材の構造について説明する。図2の(a)および(b)は、本発明の一実施形態に係る目地縁切部材1の概略構成を示す斜視図である。図3の(a)および(b)は、目地縁切部材1を縦目地M1と横目地
M2との接続部Bに配設した状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る目地縁切部材1は、外装パネル41と外装パネル42との継目である横目地M2の縁端(すなわち縦目地M1と横目地M2との接続部B)に配設される目地材である(図1参照)。目地縁切部材1は、図2の(a)および(b)に示すように、プレート部2、当接部(係止部)3および補助当接部(補助係止部)4を備えている。
(プレート部2)
プレート部2は、縦目地M1に接続される横目地M2の縁端を閉塞する薄板部材である。プレート部2は、PVC、AES、PP、PE、6−ナイロン、6−6ナイロン、PET、PCなどの硬質樹脂、ゴムなどの弾性物質、または金属から構成されている。
プレート部2は、図3の(a)および(b)に示すように、横目地M2を挟んで互いに隣り合う2つの外装パネル、すなわち外装パネル41・42の第1面411・421に当接するように配置される。このように、縦目地M1に接続される横目地M2の縁端をプレート部2によって閉塞することにより、縦目地M1におけるシールラインLが、縦目地M1と横目地M2との接続部で途切れなくなる。このため、縦目地M1と横目地M2との接続部Bにおけるシール性の低下を抑制することができる。
また、プレート部2の形状は側面視において略菱形状であり、プレート部2の上下の端部が屋内側に向けて斜め上方に立ち上がった形状をしている。このような形状にすることで、プレート部2の上下の端部の厚みによって生じる、縦目地ガスケット51と外装パネル41・42の第1面411・421との段差による隙間(三角隙)から雨水などが浸入しても、屋内側へ流れ込むことを抑制することができる。
なお、プレート部2の形状は、上記のような略菱形上に限定されない。換言すれば、プレート部2の形状は、縦目地M1に接続される横目地M2の縁端を閉塞することができればどのような形状であってもよい。また、プレート部2の上下の端部の厚みによって生じる、縦目地ガスケット51と外装パネル41・42の第1面411・421との隙間(三角隙)を小さくするために、プレート部2の周縁部に板厚を先端に向かって薄くしたテーパー(図示せず)を設けてもよい。
さらに、下方の外装パネル42の屋外側壁面が上方の外装パネル41よりも屋外に出っ張っており、外装パネル42の第1面421に突出した角部が設けられている場合、または横目地M2に取付けられる横目地ガスケット52の補助部材(図示せず)が外装パネル41よりも屋外側に突出している場合には、縦目地M1から屋外側に突出するようにプレート部2の一部を延在させた延在部(図示せず)を設けてもよい。この延在部によって、外装パネル42の第1面421の角部等を覆うことができ、縦目地ガスケット51の損傷・外装パネル42の意匠性の向上等を図ることができる。
(当接部3)
当接部3は、図2の(b)に示すように、プレート部2における幅広の面(外装パネル41の第1面411の下縁および外装パネル42の第1面421の上縁に当接する側の面)に突設された薄板状の部材である。本実施形態では、プレート部2の屋内側に配置される側縁から折れ曲る方向に突設されている。
図2の(b)および図3の(a)に示すように、当接部3の、補助当接部4よりも上側の端部である第1端部31は、上方の外装パネル41の第2面412における第1段差を形成する面に屋内側から当接する。また、当接部3の、補助当接部4よりも下側の端部で
ある第2端部32は、外装パネル42の第2面422における第1段差を形成する面に屋内側から当接する。換言すれば、当接部3は、横目地M2を挟んで上下に配置された2つの外装パネル41・42のそれぞれにおける第2面412・422の両方に当接する形状になっている。当接部3の左右方向の幅は、図3の(a)および(b)に示すように、横目地M2における目地底がない領域を屋内側から閉塞する程度の幅になっている。
当接部3は、当接部3とプレート部2とのなす角度が、外装パネル41・42における第1面411・421と第2面412・422とのなす角度と略一致するように、プレート部2から突出している。換言すれば、プレート部2で縦目地M1に接続される横目地M2の縁端を閉塞した状態において、上記第2面412・422における第1段差を形成する面に当接部3が当接するように、当接部3がプレート部2から突出していればよい。
このような当接部3を設けることにより、縦目地M1と横目地M2との接続部Bに目地縁切部材1を取付ける際に、当接部3を上記第2面412・422における第1段差を形成する面に当接させて、目地縁切部材1の位置決めを容易に行うことができる。また、当接部3によって、横目地M2の目地底のない領域が屋内側から閉塞されることから、当該領域におけるシール性を向上させることができる。
なお、当接部3は、主として目地縁切部材1の位置決めを容易にするために設けられた部材であることから、2つの外装パネル41・42の両方に当接するような形状でなくてもよい。例えば、当接部3の第1端部31のみが当接するような形状であってもよいし、第2端部32のみが当接するような形状であってもよい。換言すれば、当接部3は、2つの外装パネル41.42のそれぞれにおける第2面412・422の少なくとも一方に当接するような形状であればよい。
(補助当接部4)
補助当接部4は、図2の(b)に示すように、当接部3における屋外を向く面(外装パネル41・42の第2面412・422と対向する側の面)から突出するように形成された薄板状の部材である。なお、図2に示す目地縁切部材1においては、補助当接部4は、プレート部2における当接部3が突設されている側の面とも連結している。また、補助当接部4は、図3の(b)に示すように、プレート部2で横目地M2の縁端を閉塞した状態において、当該補助当接部4の上側の面が外装パネル41における横目地M2側の面である第4面(対向面)413に当接するように配置されている。補助当接部4は、当接部3による目地縁切部材1の位置決めを補助する機能を有する。
このような補助当接部4を設けることにより、縦目地M1と横目地M2との接続部Bに目地縁切部材1を取付ける際に、補助当接部4を外装パネル41の第4面413に当接させることで、目地縁切部材1の上下方向の位置決めをより容易に行うことができる。
なお、補助当接部4は、目地縁切部材1の位置決めをより容易化するために設けられた部材であることから、目地縁切部材1に補助当接部4が設けられていなくてもよい。すなわち、補助当接部4は、目地縁切部材1をはじめとする本発明に係る目地縁切部材に必須の構成要素ではない。
また、補助当接部4は、プレート部2で横目地M2の縁端を閉塞した状態において、当該補助当接部4の下側の面が下方の外装パネル42における横目地M2側の面である第4面(対向面)423に当接するように配置されていてもよい(図示せず)。さらには、2つの補助当接部4を設けて、一方が上記第4面413に、他方が上記第4面423に、それぞれ当接するようにしてもよい(図示せず)。換言すれば、補助当接部4は、上下2つの外装パネル41・42のそれぞれにおける、横目地M2を挟んで互いに対向し合う第4
面413・423の少なくとも一方に当接するような配置になっていればよい。
また、補助当接部4は、プレート部2のみから突出するように形成されていてもよいし、当接部3のみから突出するように設けられていてもよい(ともに図示せず)。換言すれば、補助当接部4は、プレート部2および当接部3の少なくとも一方から突出するように形成されていればよい。
<目地縁切部材のバリエーション>
本発明に係る目地縁切部材の実施形態としては、上記の目地縁切部材1のみならず、様々なバリエーションが想定されるものであり、この点について、図4の(a)および(b)、図5の(a)および(b)を用いて説明する。
図4の(a)および(b)は、本発明の他の実施形態に係る目地縁切部材1aおよび1cを、縦目地M1と横目地M2との接続部Bに配設した状態の概略を示す平面図である。図5の(a)は、本発明の他の実施形態に係る目地縁切部材1dを、プレート部2における、外装パネル41・42の第1面411・421に当接する側の面から見た場合の斜視図であり、図5の(b)は、本発明の他の実施形態に係る目地縁切部材1eを、プレート部2における、外装パネル41・42の第1面411・421に当接する側の面から見た場合の正面図である。
まず、本発明に係る目地縁切部材は、図4の(a)に示すように、外装パネル41・42の縦目地M1側の第1面411・421と、当該外装パネル41・42よりも屋内側に配置された躯体63の縦目地M1側の面とが面一になる場合において、当接部3が当該躯体63の屋内側の面である第3面631に当接する目地縁切部材1aを実施形態として含む。この場合、プレート部2aの側面視における大きさは、躯体63の縦目地M1側の面も覆うように、外装パネル41・42の縦目地M1側の第1面411・421のみを覆うプレート部2の側面視における大きさよりも大きくなっている。なお、プレート部2aの側面視における形状は、プレート部2の側面視における形状と略同一であるが、縦目地M1と横目地M2との接続部Bを閉塞できる形状であれば任意に設計変更できる。プレート部2aの側面視における大きさについても同様である。
以上より、本発明に係る目地縁切部材は、縦目地側に外装パネルの端部および躯体の端部からなる段差が形成されていない場合においても、躯体における屋内側の面である第3面に係止部を掛けることによって縦目地と横目地との接続部に取付けることができる構造の目地縁切部材を実施形態して含む。
次に、本発明に係る目地縁切部材は、図4の(b)に示すように、当接部3に代えて、当接部3cを備えている目地縁切部材1cを実施形態として含む。当接部3cは、外装パネル41・42の縦目地M1側の端部が平面視において屋内側の角部を切り欠いた形状になっている場合において、外装パネル41・42の第1面411・421および上記の切り欠き面に当接する形状になっている。図4の(b)の切り欠いた形状は角張った直線状の面であるが、曲線が含まれたものでもよい。
なお、このように角部を切り欠いた形状であっても、本発明に係る目地縁切部材の係止部(またはプレート部)の形状については、目地縁切部材1cのように外装パネルにおける縦目地側の端部の形状に対応させる必要はなく、例えば、図4の(b)に示された形状の段差箇所に対して、目地縁切部材1を適用してもよい。
次に、本発明に係る目地縁切部材は、図5の(a)に示すように、当接部3に代えて、第1当接部3d−1および第2当接部3d−2を備えている目地縁切部材1dを実施形態
として含む。第1当接部3d−1および第2当接部3d−2はそれぞれ薄板状であり、第1当接部3d−1は、外装パネル41の屋内側にある第2面412のみに当接するようにプレート部2の屋内側端縁の上端部から突出している。また、第2当接部3d−2は、横目地M2を挟んで下方の外装パネル42の屋内側にある第2面422のみに当接するようにプレート部2の下端部から突出している。この場合、補助当接部4は、プレート部2における両当接部3d−1・3d−2が突設されている側の面のみから突出するように形成される。
なお、上記のように2つの当接部3d−1・3d−2を設ける必要ななく、例えば、第1当接部3d−1のみ設けてもよいし、第2当接部3d−2のみ設けてもよい。
次に、本発明に係る目地縁切部材は、図5の(b)に示すように、当接部3に代えて、当接部3eを備えている目地縁切部材1eを実施形態として含む。当接部3eは、当接部3の第1端部31にテーパー部3e−1を、第2端部32にテーパー部3e−2をそれぞれ設けた構造になっている。テーパー部3e−1は第1端部31の先端に向けて徐々に当接部3eの厚みが薄くなった部分である。また、テーパー部3e−2は、第2端部32の先端に向けて上記厚みが薄くなった部分である。
このようなテーパー部3e−1・3e−2を設けることにより、当接部3eにおける第1端部31および第2端部32と、外装パネル41・42の第2面412・422との段差を小さくすることができる。それゆえ、例えば図1の(b)に示す縦目地ガスケット51を使用する場合において、縦目地ガスケット51の断面略C字形状のリップ部513でシールラインL2を屋内側に形成するにおいて、リップ部513が当接部3eの屋内側側面に乗り上げた際に隙間ができず、縦目地M1と横目地M2との接続部Bにおけるシール性をさらに向上させることができる。
1、1a、1c、1d、1e 目地縁切部材
2、2a プレート部
3、3c、3e 当接部(係止部)
3d−1 第1当接部(係止部)
3d−2 第2当接部(係止部)
4 補助当接部(補助係止部)
31 第1端部
32 第2端部
41、42、43 外装パネル(外装材)
411、421 第1面
412、422 第2面
413、423 第4面(対向面)
631 第3面
B 接続部
M1 縦目地
M2 横目地

Claims (4)

  1. 建築物における複数の外装材の縦目地と横目地との接続部に配設される目地縁切部材であって、
    上記横目地を挟んで互いに隣り合う2つの外装材のそれぞれにおける、縦目地側の面である第1面に当接することによって、上記横目地の縁端を閉塞するプレート部と、
    上記プレート部から突出するように形成され、上記2つの外装材のそれぞれにおける屋内側の面である第2面の両方、または上記2つの外装材が固定された躯体における屋内側の面である第3面に、上記2つの外装材を跨ぐように掛かることによって、上記目地縁切部材の位置決めを行う係止部と、を備えていることを特徴とする目地縁切部材。
  2. 上記2つの外装材のそれぞれにおける、上記横目地を挟んで互いに対向し合う対向面の少なくとも一方に掛かることによって、上記目地縁切部材の位置決めを補助する補助係止部をさらに備え、
    上記補助係止部は、上記プレート部および上記係止部の少なくとも一方から突出するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の目地縁切部材。
  3. 上記係止部は、薄板状であり、上記第2面の両方または上記第3面に当接することを特徴とする請求項1または2に記載の目地縁切部材。
  4. 上記係止部は、鉛直上側の端部である第1端部および鉛直下側の端部である第2端部を有するとともに、上記第1端部および上記第2端部と上記第2面との段差が小さくなるように、上記第1端部および上記第2端部に向けて徐々に厚さが薄くなっていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の目地縁切部材。
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