JP6403597B2 - 引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、建物壁体の開口部を開閉する引戸に関する。
建物壁体の開口部を開閉する引戸が特許文献1に開示されている。
この引戸は、建物壁体に、開口部を越えて取り付けた上レールと、上レールに沿って開閉移動する戸を備えている。戸は建物壁体の開口部を閉鎖する閉じ位置と、開口部を越え建物壁体側の開き位置とに渡って上レールに沿って移動する。つまり、戸が開口部を越え建物壁体側の開き位置まで移動するアウトセット引戸である。
特開2002−227503号公報
戸が開口部を越え建物壁体側まで移動するので、上レールは建物壁体に、開口部を越えて取り付けるので、建物壁体に上レールを取り付けるための穴を加工する必要がある。このために、穴加工作業が面倒で手間がかかると共に、穴を通して建物壁体の内部に水が浸入することがある。
本発明の目的は、引戸の戸を、開口部を越え建物壁体側の開き位置までガイドする上レールを、建物壁体に穴を加工せずに取り付けできるようにした引戸とすることである。
本発明引戸は、建物壁体の開口部を開閉する戸は、上レールに沿って前記開口部を越え建物壁体側の開き位置まで移動する引戸であって、
前記開口部に取り付けた引戸枠の上部に、前記上レールの長さ方向一端部を、当該上レールの長さ方向他端部が前記引戸枠よりも戸の開き位置側に延出して取り付けられ、
前記上レールの前記引戸枠よりも延出した長さ方向他端部は、前記建物壁体に固定されず、前記建物壁体との間に隙間を有し、
前記戸は、前記上レールに沿って前記開き位置と、開口部を閉鎖する閉じ位置とに渡って移動することを特徴とする引戸である。
本発明によれば、戸を、開口部を越え建物壁体側の開き位置まで上レールに沿って移動することができる。
上レールは建物壁体に固定していないので、建物壁体に穴を加工せずに上レールを開口部を越え建物壁体側に突出して短時間に取り付けできる。しかも、上レールの取り付けが建物壁体の不陸の影響を受けない。また、建物躯体の納まりや状態に左右されず上レールを取り付けることができると共に、上レールの取り付け強度も影響を受けず、引戸枠のみで上レールの取り付けを完結するため安定した上レールの取り付け強度を担保できる。
本発明の第1の実施形態を示す横断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 引戸枠を開口部から取り外した状態の斜視図である。 引戸枠を開口部に取り付けた状態の斜視図である。 引戸枠にブラケットを取り付けた状態の斜視図である。 戸先側の引戸縦枠と上レールの端部の斜視図である。 図2の上部拡大図である。 図3の上部拡大図である。 図8のC−C断面図である。 引戸枠上部とブラケットと上レールを取り外した状態の斜視図である。 引戸の外観斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示す横断面図である。 図13のD−D断面図である。 図13のE−E断面図である。 上レールを取り外した状態の斜視図である。 引戸の外観斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示すブラケット、上レールを外した状態の斜視である。 ブラケットを取り付けた上レールを下から見た斜視図である。 ブラケットを取り付けた上レールを上から見た斜視図である。 ブラケットと上レールを取り付けた状態の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態を示す引戸上枠、上レール、ブラケットの連結部の縦断面図である。 引戸上枠、上レールの延出部分の縦断面図である。 図22の上レールと引戸上枠の固定部分の拡大図である。 図23の上レールとブラケットの固定部分の拡大図である。 本発明の第5の実施形態を示す引戸上枠、上レール、ブラケットの連結部の縦断面図である。 引戸上枠、上レールの延出部分の縦断面図である。
図1〜図3に示すように、建物壁体1は開口部1aを有している。開口部1aは建物壁体1の室外側面と室内側面とに開口し、建物の内部と建物の外部を連通している。実施形態では開口部1aは人が出入りする出入口である。
開口部1aは出入口に限ることはない。例えば、テラス窓タイプ、窓タイプの開口部とすることが可能である。この場合には後述する下レール34を上レール35と同様にして取り付けることが可能である。
建物壁体1は、開口部1aを有した建物躯体10と、建物躯体10の開口部1a以外の室内側面に設けた内壁11と、建物躯体10の開口部1a以外の室外側面に設けた外壁12を備えている。
内壁11が建物壁体1の室内側面で、外壁12が建物壁体1の室外側面である。
建物壁体1の開口部1aに既設サッシの既設サッシ枠2が取り付けてある。
既設サッシ枠2は、左右一方の既設縦枠20と左右他方の既設縦枠21と既設上枠22と既設下枠23とで方形状である。
実施形態では、既設サッシ枠2は建物壁体1の開口部1aの室外側寄りに取り付けてある。そして既設サッシ枠2の室外側部は図4に示すように、外壁12よりも室外側に突出している。
引戸枠3が、既設サッシ枠2を覆うように建物壁体1の開口部1aに取り付けてある。引戸枠3は、戸先側の引戸縦枠30と戸尻側の引戸縦枠31と引戸上枠32と引戸下枠33を方形状に連結したものである。引戸枠3の各枠を建物壁体1の開口部1aに固定して既設サッシ枠2を覆うように取り付けてある。
図4に示すように、戸先側の引戸縦枠30の室内外側方向の寸法(面外方向寸法)は、戸尻側の引戸縦枠31、引戸上枠32、引戸下枠33の室内外方向の寸法(面外方向寸法)よりも大きく、戸尻側の引戸縦枠31、引戸上枠32、引戸下枠33の面外方向寸法は、ほぼ同一である。
引戸枠3は、戸尻側の引戸縦枠31の室外側部31aと引戸上枠32の室外側部32aと引戸下枠33の室外側部33aとが室内外側方向にほぼ同一位置で、戸先側の引戸縦枠30の室外側部30aが各室外側部31a,32a,33aよりも室外側に突出するように枠組みされている。
下レール34が引戸下枠33の室外側部33aに取り付けてある。
下レール34の長さ方向一端は戸先側の引戸縦枠30の下部と接している。下レール34の長さ方向他端部34aは戸尻側の引戸縦枠31を越え建物壁体1側の戸先側の引戸縦枠30と反対側である戸の開き位置側に延出している。
引戸枠3は、図4に示すように引戸下枠33の室外側部33aに下レール34を取り付けた状態で、引戸枠3を、建物壁体1の室外側から既設サッシ枠2に向けて移動することにより、引戸枠3は図1、図2に示すように建物壁体1の開口部1aに取り付けられる。
実施形態では、引戸枠3内を人が出入りする。
つまり、図1に示すように、戸先側の引戸縦枠30の室内側部30b及び戸尻側の引戸縦枠31の室内側部31bが一方の既設縦枠20及び他方の既設縦枠21よりも室内側に位置し、各室内側部30b,31bを建物躯体10にねじで固定することで開口部1aに取り付けられる。
各引戸縦枠30,31の室内側部30b,31bは、各既設縦枠20,21の室内側部と同一位置でも良い。その場合には、既設縦枠20,21を貫通させて建物躯体10へねじ固定する。
戸先側の引戸縦枠30の室外側部30aは一方の既設縦枠20よりも室外側に突出している。戸尻側の引戸縦枠31の室外側部31aは他方の既設縦枠21よりも室外側に突出している。
図2に示すように、引戸上枠32の室内側部32bが既設上枠22よりも室内側に位置し、その室内側部32bを建物躯体10にねじで固定することで、引戸上枠32を開口部1aに取り付けられる。
引戸上枠32の室内側部32bは既設上枠22の室内側部と同じ位置でも良い。その場合には、既設上枠22を貫通させて建物躯体10へねじ固定する。
引戸上枠32の室外側部32aは既設上枠22よりも室外側に突出している。
引戸下枠33は、室内側部33bを既設下枠23の室外側部23aに載置するようにして取り付けられる。つまり、実施形態の開口部1aは出入口で、開口部1aの下方部分は土間(コンクリート)である。既設下枠23は土間に埋設して取り付けられているので、引戸下枠33は、既設下枠23の室外側部23aに載置するように取り付けられる。
下レール34は図2に示すように、土間にねじで固定される。
下レール34の引戸枠3を越え建物壁体1側の戸の開き位置側に延出した長さ方向他端部34aは、図3に示すように外壁12と離隔し、外壁12よりも室外側に位置し、外壁12と平行である。
図1と図5に示すように、戸先側の引戸縦枠30の室外側部30aと外壁12とに渡って戸先側カバー体5が取り付けてある。
戸先側カバー体5は、室内外側方向に向かう側面板50と、側面板50の室外側端に戸開閉方向、つまり面内方向に向けて設けた前面板51とで断面L字形状である。
前面板51の面内方向一端部寄りに、室内側に向かう第1取付片52と第2取付片53を面内方向に間隔を置いて有し、第1取付片52と第2取付片53との間に取付用凹部54を有している。取付用凹部54は室内側に向けて開口している。
戸先側カバー体5は、前面板51の取付用凹部54を戸先側の引戸縦枠30の室外側部30aに嵌合し、前面板51をねじで戸先側の引戸縦枠30の室外側部30aに固定すると共に、側面板50の室内側端に装着したシール材55を外壁12に接して取り付けられる。
これにより、一方の既設縦枠20及び戸先側の引戸縦枠30の室外側部分を戸先側カバー体5で覆うので、戸先側部分の外観の見栄えが良い。
図1と図5に示すように、戸尻側の引戸縦枠31の室外側部31aと外壁12とに渡って戸尻側カバー体6が取り付けある。
戸尻側カバー体6は、面内方向に向かう前面板60と、前面板60の面内方向一端部に室内側に向けて設けた側面板61で鉤形状である。
前面板60は、その面内方向他端部に設けた係止部、例えば室内側に向かう係止片62を戸尻側の引戸縦枠31の室外側部31aに係止して連結し、側面板61の室内側端に設けたシール材63を外壁12に接して取り付けられる。
これにより、他方の既設縦枠21を戸尻側カバー体6で覆うので、戸尻側部分の外観の見栄えが良い。
図2に示すように、上レール35の長さ方向一端部35aが引戸枠3の上部、例えば引戸上枠32の室外側部32aに取り付けてある。
上レール35の長さ方向他端部35bは戸尻側の引戸縦枠31を越え建物壁体1の戸先側の引戸縦枠30と反対側である戸の開き位置側に延出している。
上レール35の延出した長さ方向他端部35bは、図3に示すように外壁12と隙間を有して離隔し、外壁12よりも室外側に位置して外壁12と平行である。
上レール35の長さ方向一端は戸先側の引戸縦枠30の上部と固定してある。
実施形態では、図7に示すように上レール35の長さ方向一端に端部部品8を固定し、戸先側の引戸縦枠30の戸当り凹部30cの上部に切欠部30dを形成する。
端部部品8を戸当り凹部30cに嵌合し、端部部品8の取付片8aを切欠部30dから戸先側の引戸縦枠30の面内方向外側面に接して固定する。なお、ねじで固定しても良い。
図1に示すように、戸先側の引戸縦枠30は外壁12よりも室外側に大きく張り出し、室外側部30aは、下レール34、上レール35に沿って開閉移動する戸4よりも室外側に位置する。これにより、戸4が閉じ位置のときに戸先側の引戸縦枠30に戸4が当接する。つまり、戸先側の引戸縦枠30は戸当りである。
戸尻側の引戸縦枠31の外壁12から室外側への張り出し寸法は戸先側の引戸縦枠30の張り出し寸法よりも小さく、室外側部31aは戸4よりも室内側に位置する。これにより、戸4は戸尻側の引戸縦枠31を越え戸先側の引戸縦枠30と反対側の建物壁体1側まで移動する。戸4の開き位置は開口部1aを越え建物壁体1側である。
実施形態では、室内側戸4aと室外側戸4bを有している。開口部1aを閉鎖する閉じ位置のときは、室外側戸4bが戸先側の引戸縦枠30に接し、室内側戸4aが戸尻側の引戸縦枠31の室外側部31aに設けたシール材に接することで、室内側戸4aと室外側戸4bとで開口部1a、つまり引戸枠3の開口部を閉塞する。
開口部1aを開放する開き位置のときは、室内側戸4aと室外側戸4bは重なり合って戸尻側の引戸縦枠31よりも戸先側の引戸縦枠30と反対側の戸の開き位置側に位置し、引戸枠3を開放する。
なお、戸は全開時にハンドル4cの部分だけの引き残しを有し、戸尻側の引戸縦枠31よりも戸先側の引戸縦枠30側へ戸の一部分が位置することがある。
このようであるから、建物壁体1に形成した開口部1aを開閉する戸4が、建物壁体1の外壁12に沿って開口部1aを越え建物壁体1側の開き位置と、開口部1aを閉鎖する閉じ位置に渡って開閉移動するアウトセット引戸と呼ばれる引戸を建物壁体1の開口部1aに取り付けできる。
実施形態では、開口部1aに取り付けてある既設サッシを引戸にリフォーム、つまり改修することができる。
また、上レール35の引戸枠3を越えて建物壁体1側に延出した長さ方向他端部35bは、建物壁体1の外壁12から建物躯体10に螺合していないので、建物壁体1にねじが挿通する穴を加工する必要がなく、上レール35を短時間に取り付けできる。
しかも、上レール35の取り付けが建物壁体1の不陸の影響を受けない。
建物躯体10の納まりや状態に左右されずに上レール35を取り付けることができると共に、上レール35の取り付け強度も影響を受けず、引戸枠3のみで上レール35の取り付けを完結するため安定した上レール35の取り付け強度を担保できる。
次に上レール35の取り付けを説明する。
上レール35の長さ方向一端部35aは引戸上枠32に固定してあるが、長さ方向他端部35bは建物壁体1に固定していないので、上レール35の長さ方向他端部35bは、自重や戸4から受ける室内外側方向の外力で変形することがある。
図3、図6に示すように、引戸枠3の上部に上レール取付用のブラケット7を取り付ける。ブラケット7の引戸枠3から延出した部分に上レール35の長さ方向他端部35bを固定することで、上レール35の長さ方向他端部35bの変形を抑制している。
実施形態では、戸尻側の引戸縦枠31の上部にブラケット7の長さ方向一端部7aを、ブラケット7が引戸上枠32の室外側部32aと連続するようにねじで固定してある。これにより、ブラケット7は、その長さ方向他端部7bが引戸枠3よりも戸先側の引戸縦枠30と反対側の建物壁体1側に延出して取り付けてある。つまり、引戸上枠32の長さ方向端面が各引戸縦枠30,31の内側面を接してねじで固定し、戸尻側の引戸縦枠31の上部にブラケット7の長さ方向一端部7aを固定してある。
このようにすることで、上レール35の引戸枠3から建物壁体1側に延出した長さ方向他端部35bの変形をブラケット7で抑制することができる。
次に、上レール35の取り付けの詳細を図8〜図11を参照して説明する。
図8に示すように、引戸上枠32は、室内側方向に向かう上壁40、下壁41と、上壁40と下壁41を連結する上下方向に向かう室内側縦壁42、室外側縦壁43とで矩形中空形状で、室内側縦壁42に取付壁44が室内側に向けて設けてある。この取付壁44が建物躯体10にねじで固定される室内側部32bである。室外側縦壁43が室外側部32aである。
室外側縦壁43の上部に、上レール35の上部を室内外側方及び下方に動かないように支持する上支持部、例えば室外側に向けて斜め上方に向かう上支持片45が設けてある。
室外側縦壁43の下部に、上レール35の下部を下方に動かないように支持する下支持部、例えば室外側に向けて水平に突出した下支持片46を有する。
下支持片46の下面には下向き凹部47を有し、この下向き凹部47にキャップ48が弾性的に押し込んで取り付けてある。
引戸上枠32は、室内側縦壁42を既設上枠22のシール材装着部22aに当接することで、面外方向に位置決めされる。
図10に示すように、戸尻側の引戸縦枠31は、室内外側方向に向かう内側壁80、外側壁81と、内側壁80と外側壁81を連結する室内側壁82、中間壁83、室外側壁84とで2つの中空部を有した矩形断面中空形状である。
室内側壁82に取付壁85が室内側に向けて設けてあり、取付壁85が室内側部31bである。室外側壁84が室外側部31aである。
戸尻側の引戸縦枠31は、室内側壁82を他方の既設縦枠21のシール材装着部21aに当接して面外方向に位置決めされる。
戸尻側の引戸縦枠31は、内側壁80、外側壁81の中間壁83よりも室外側寄り部分の上部と室外側壁84の上部を切断等して除去し、その切断した切断端面86は引戸上枠32の下支持片46と同一高さに位置している。これにより、切断端面86が上レール35の支持部である。
中間壁83は引戸上枠32の室外側壁43よりも室内側寄りに位置し、中間壁83の切断端面86よりも上の部分がブラケット取付部87である。ブラケット取付部87である中間壁83の上の部分に穴88が形成してある。
図8、図9に示すように、上レール35は、引戸上枠32の上支持片45に室内外側方向及び下方に動かないように支持される上被支持部、例えば、下向きの上被支持片35cを有する。上被支持片35cは上レール35の室内側上部に設けてある。
上レール35は、引戸上枠32の下支持片46と戸尻側の引戸縦枠31の切断端面86に下方に動かないように支持される下被支持部、例えば、室外側に向かう水平な下被支持片35dを有する。下被支持片35dは上レール35の室内側で、上被支持片35cよりも下方に設けてある。
つまり、上レール35は、室内外側方向に向かう上壁35e、下壁35fと、上壁35eと下壁35fを連結する上下方向に向かう室内側縦壁35g、室外側縦壁35hとでほぼ矩形中空断面形状で、下壁35fは室内側方向の中間部が上向きに凹み、その凹んだ部分に上ガイド35iを有している。上ガイド35iは上被支持片35c、下被支持片35dよりも室外側に位置し、上ガイド35iは戸4の上部をガイドする。
下壁35fの凹んだ部分よりも室内側部分が水平で、その水平部分が下被支持片35dである。
上壁35eの室内側部に上被支持片35cが下方に向けて設けてある。
ブラケット7は、上下方向に向かう板状の取付部70と、取付部70の上端部に設けられ、上レール35の上部を室内外側方向及び下方に動かないように支持する上支持部、例えば室外側に向けて斜め上方に向かう上支持片71と、取付部70の下端部に設けられ、上レール35の下部を下方に動かないように支持する下支持部、例えば室外側に向けて水平に突出した下支持片72を備えている。
取付部70の長さ方向一端部に一端部穴73、長さ方向中間部に中間部穴74、長さ方向他端部に他端部穴75をそれぞれ有している。各穴は取付部70の表裏面に開口している。
下支持片72の長さ方向両端部は切断して除去され、取付部70の長さ方向両端部は下支持片72の長さ方向両端から長さ方向に突出している。
ブラケット7の取付部70の長さ方向一端部を戸尻側の引戸縦枠31のブラケット取付面87に接した状態で、一端部穴73、穴88にねじ76を挿入し、ねじ76を裏板89に螺合してブラケット7の長さ方向一端部7aを戸尻側の引戸縦枠31の上部に取り付ける。ブラケット7の下支持片72と戸尻側の引戸縦枠31の切断端面86は同一高さである。
裏板89は戸尻側の引戸縦枠31の中間壁83の裏面に接している。
実施形態では、ブラケット7の取付部70は、中間部穴74からねじ74aを戸尻側カバー体6に螺合することで戸尻側カバー体6に固定してある。
上レール35の上被支持片35cを引戸上枠32の上支持片45とブラケット7の上支持片71とに渡って係止することで、上レール35の上部を支持し、上レール35の下被支持片35dを引戸上枠32の下支持片46と、戸尻側の引戸縦枠31の切断端面86と、ブラケット7の下支持片72とに渡って載置することで、上レール35の下部を支持して上レール35を仮取り付けする。
この状態で、図8に示すように、引戸上枠32の下支持片46からねじ49を上レール35の下被支持片35dに螺合して固定する。図9に示すように、ブラケット7の下支持片72からねじ72aを上レール35の下被支持片35dに螺合して固定する。
これにより、上レール35を引戸上枠32と、戸尻側の引戸縦枠31と、ブラケット7とに渡って取り付けする。
引戸上枠32の下支持片46と上レール35の下被支持片35dを固定するねじ49は、キャップ48で覆われている。
これにより、ねじ49の頭部が目視されないので見栄えが良い。
ブラケット7の取付部70の室外側面70aと引戸上枠32の室外側壁43は室内外側方向及び上下方向に同一位置で、長さ方向に連続する。これにより、上レール35の室内側縦壁35gをブラケット7と引戸上枠32とに渡って連続して取り付けできる。
ブラケット7の上支持片71と引戸上枠32の上支持片45は室内外方向及び上下方向に同一位置で、長さ方向に連続する。これにより、上レール35の上被支持片35cをブラケット7の上支持片71と引戸上枠32の上支持片45とに渡って連続して支持することで、上レール35を室内外側方向及び下方に動かないように確実に支持できる。
ブラケット7の下支持片72と引戸上枠32の下支持片46は室内外側方向及び上下方向に同一位置で、長さ方向に連続する。これにより、上レール35の下被支持片35dをブラケット7の下支持片72と引戸上枠32の下支持片46に渡って連続して支持することができる。
このようであるから、引戸上枠32とブラケット7とに渡って上レール35を水平に仮取り付けできるから、上レール35と引戸上枠32及び上レール35とブラケット7をねじで固定する作業がやり易い。
ブラケット7は、取付部70の長さ方向の両端部に一端部穴73、他端部穴75を有し、取付部70の長さ方向両端部は下支持片72の長さ方向両端からそれぞれ突出している。つまり、ブラケット7は長さ方向中央部を境として長さ方向両端部が対称形状である。
このようであるから、ブラケット7を左右勝手違いに取り付けできるから、戸4の開き位置が開口部1aの左側(図6参照)である引戸と、戸4の開き位置が開口部1aの右側(図6と反対側)である引戸とにブラケット7を兼用できる。
上レール35には上カバー体9が取り付けてある。
上カバー体9は、上面板90と、上面板90の室外側端に下向きに設けた室外側縦面板91と、上面板90の室内外側方向中間に下向きに設けた中間縦板92と、室外側縦面板91と中間縦板92とに渡って設けた中間横板93と、室外側縦面板91の下端部に室内側に向けて設けた鉤形板94と、長さ方向一端の一端面板95と、長さ方向他端の他端面板96とで、室内側及び下方に開口したほぼ箱形状である。
上カバー体9は、一端面板95と他端面板96を外した状態で、上カバー体9内に上レール35をスライドして取り付け、一端面板95と他端面板96を取り付けるようにしている。
上カバー体9は、上レール35を取り付けた後に上レール35に取り付けるようにしても良い。その場合には鉤形板94を横板のみとする。上カバー体9の形状は前述のものに限ることはなく、任意の形状とすることができる。
上カバー体9は、中間横板93が上レール35の上壁35eの室外側寄りに接し、一端面板95が上レール35の長さ方向一端を覆い、他端面板96が戸先側の引戸縦枠30の上部を覆うようにして取り付けられる。上面板90は既設上枠22よりも上方で外壁12と接し、上面板90と外壁12との間をシール材97でシールする。
これにより、図12に示すように既設上枠22、戸先側の引戸縦枠30の上部、戸尻側の引戸縦枠31の上部、戸先側カバー体5の上部、戸尻側カバー体6の上部及び上レール35が上カバー体9で覆われるので、引戸の外観の見栄えが良い。
次に、既設サッシを引戸にリフォームする作業を説明する。
図4に示すように、既設サッシの既設サッシ枠2を建物壁体1の開口部1aに残存した状態で、引戸枠3を室外側から既設サッシ枠2内に挿入して取り付ける。
引戸枠3は、戸先側の引戸縦枠30、戸尻側の引戸縦枠31、引戸上枠32、引戸下枠33を方形状に連結し、引戸下枠33の室外側部33aに下レール34を取り付けたものである。
既設サッシ枠2と引戸枠3との間を室外側からシールする。
例えば、図1に示すように、一方の既設縦枠20と戸先側の引戸縦枠30との間及び他方の既設縦枠21と戸尻側の引戸縦枠31との間をシール材24でシールする。図2に示すように、既設上枠22と引戸上枠32との間をシール材24でシールする。
このとき、既設縦枠20,21と引戸縦枠30,31との間及び既設上枠22と引戸上枠32との間は長さ方向に連続して室外側に開口しているので、シール材24を室外側から設ける作業がやり易く、シール施工性を向上、シール止水性が担保できる。
図5に示すように、戸先側カバー体5、戸尻側カバー体6を室外側から取り付ける。
このとき、引戸枠3は戸先側カバー体5、戸尻側カバー体6を取り付ける部分に突出していないので、各カバー体5,6を室外側から取り付ける作業がやり易い。
図6に示すように、ブラケット7を戸尻側の引戸縦枠31の上部に取り付ける。
このとき、戸尻側の引戸縦枠31の切断端面86を基準としてブラケットト7を取り付けるので、ブラケット7の取り付け作業がやり易く、ブラケット7を位置決めして取り付けできる。
引戸上枠32とブラケット7とに渡って、上カバー体9を取り付けた上レール35を取り付ける。
最後に、下レール34と上レール35とに渡って戸4を装着する。
なお、戸4を装着した後に上カバー体9を取り付けることもできる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
この実施形態は、図13〜図15に示すように、建物壁体1の開口部1aに引戸枠3を直接的に取り付ける新設の引戸である。この実施形態の建物壁体1、引戸枠3、ブラケット7、下レール34、上レール35は第1の実施形態と同様である。戸先側カバー体5、戸尻側カバー体6、上カバー体9は用いない。
つまり、引戸枠3の戸先側の引戸縦枠30の室内側部30bと室外側寄りの取付片30c、戸尻側の引戸縦枠31の室内側部31bと室外側寄りの取付片31c、引戸上枠32の室内側部32bと室外側寄りの取付片32dを建物躯体10にねじで固着して取付する。
このとき、建物躯体10の室外側面に外壁12は取り付けしない。
引戸枠3を取り付けた後に、建物躯体10の室外側に外壁12を取り付ける。
各引戸縦枠30,31と開口部1a(外壁12)との間及び引戸上枠32と開口部1a(外壁12)との間をシール材25でシールする。
各取付片30c,31c,32dと建物躯体10との間に防水シートを設ける。これにより、引戸枠3と建物壁体1の開口部1aとの間を止水する。
引戸枠3を開口部1aに取り付けた状態で、引戸枠3の上部にブラケット7を取り付ける(図16参照)。
最後に上レール35を引戸上枠32とブラケット7とに渡って取り付ける(図17参照)。
このように、新設の引戸をリフォームの引戸と同様にして取り付けることができる。
以上の各実施形態は、戸先側の引戸縦枠30と戸尻側の引戸縦枠31と引戸上枠32と引戸下枠33とで引戸枠3としたが、戸先側の引戸縦枠30と戸尻側の引戸縦枠31と引戸上枠32とで引戸枠3とすることができる。
また、戸4を上レール35で吊り下げ支持すれば、下レール34を用いないことも可能である。
以上の各実施形態は、ブラケット7の長さ方向一端部7aを戸尻側の引戸縦枠31の上部に取り付けしたが、ブラケット7の長さ方向一端部7aは、引戸上枠32に取り付けても良いし、戸尻側の引戸縦枠31の上部と引戸上枠32とに取り付けても良い。また、戸先側の引戸縦枠30の上部にも取り付けるようにしても良い。
例えば、図11に仮想線で示すように、ブラケット7の取付部70を上支持片71よりも長さ方向に突出して引戸上枠取付片77とする。
引戸上枠取付片77にねじ孔78を形成する。
引戸上枠32の室外側縦壁43に孔43aを形成する。
ブラケット7の引戸上枠取付片77を、引戸上枠32の室外側縦壁43の裏面(室内側面)に接し、孔43aからねじ79をねじ孔78に螺合することで、引戸上枠取付片77を引戸上枠32の室外側縦壁43に固着する。
これにより、ブラケット7の長さ方向一端部7aを引戸上枠32に取り付けできる。
また、ブラケット7の一端部穴73、穴88にねじ76を挿入して裏板89に螺合することで、ブラケット7の長さ方向一端部7aを戸尻側の引戸縦枠31の上部と引戸上枠32とに取り付けできる。
以上の実施形態では、ブラケット7の長さ方向一端部7aを引戸枠3の上部に取り付け、ブラケット7と引戸枠3とに上レール35を取り付けしたが、ブラケット7を上レール35に取り付け、ブラケット7の長さ方向一端部7aと上レール35の長さ方向一端部35aを引戸枠3の上部に取り付けても良い。
例えば、図18〜図21に示すように、ブラケット7の取付部70は、縦板70bと、縦板70bの長さ方向一端部の下端面に下向きに向けた取付片70cを有する。縦板70の上端面に上支持片71が長さ方向全長に渡って設けてある。縦板70の下端面に下支持片72が設けてある。
取付片70cは戸尻側の引戸縦枠31の中間壁83(ブラケット取付部87)と室外側壁84との間に挿入する大きさである。
取付片70cは下支持片72よりも下方に突出している。取付片70cは取付穴70c−1を有している。
ブラケット7は上レール35に次のように取り付ける。
ブラケット7の上支持片71は上レール35の上被支持片35cに係止し、ブラケット7の取付部70が上レール35の室内側縦壁35gの外側面に接し、ブラケット7の下支持片72が上レール35の下被支持片35dに接する。
ブラケット7の取付片70cが上レール35の長さ方向中間に位置し、取付片70cが上レール35の下被支持片35dよりも下方に突出する。
そして、ブラケット7の下支持片72と上レール35の下被支持片35dをねじ72aで固着することで、ブラケット7を上レール35の外側面に取り付ける(図9参照)。
上レール35は次にようにして取り付ける。
ブラケット7の取付片70cを、戸尻側の引戸縦枠31の中間壁83と室外側壁84との間に挿入し、上レール35の上被支持片35cを引戸上枠32の上支持片45に係止して上レール35の上部を支持すると同時に、上レール35の下被支持片35dを引戸上枠32の下支持片46に載置することで上レール35の下部を支持して上レール35を仮取り付けする。
戸尻側の引戸縦枠31の室外側壁84の上部寄りの孔84aにねじ76を挿入し、ねじ76をブラケット7の取付片70cの取付穴70c−1から戸尻側の引戸縦枠31の中間壁83に形成した図示した穴を通して裏板89に螺合してブラケット7の取付片70c、つまりブラケット7の長さ方向一端部を戸尻側の引戸縦枠31、つまり引戸枠3の上部に取り付ける。ねじ76を螺合した後に室外側壁84の孔84aはキャップで閉塞する。
これにより、ブラケット7の長さ方向他端部は、引戸枠3よりも戸の開き位置側に延出する。
上レール35の下被支持片35dと引戸上枠32の下支持片46をねじ49で固着することで、上レール35の長さ方向一端部を引戸上枠32に取り付ける。
上レール35の長さ方向他端部は引戸枠3よりも戸の開き位置側に延出する。
以上の実施形態は、上レール35の上被支持片35cを引戸上枠32の上支持片45とブラケット7の上支持片71に係止することで、上レール35の上部を室内外側方向及び下方に動かないように引戸上枠32とブラケット7で支持したが、上レール35を引戸上枠32とブラケット7にねじで固定するようにしても良い。
例えば、図22〜図25に示すように引戸上枠32は、室外側上部に上レール支持部32dを有する。
上レール支持部32dは室外側に向かう上レール支持面32d−1を備えている。実施形態では引戸上枠32の室外側縦壁43は上支持片45よりも上方に突出し、その上方に突出した部分の室外側面は垂直面で、突出した部分が上レール支持部32dで、上レール支持面32d−1は垂直である。
ブラケット7は、取付部70と、取付部70の下端部に設けた下支持片72(下支持部)を備えている。
取付部70の室外側面は垂直面で、取付部70の上部が上レール支持部7cで、その上レール支持部7cの上レール支持面7c−1は垂直面である。
引戸上枠32の上レール支持部32dとブラケット7の上レール支持部7cは長さ方向に連続し、各上レール支持面32d−1,7c−1は面一に連続する。
上レール35は、上被支持片35c(上被支持部)と、下被支持片35d(下被支持部)と、引戸上枠32の上レール支持部32dとブラケット7の上レール支持部7cにねじで固定されるねじ固定部、例えばねじ固定片35jを備えている。
ねじ固定片35jの室内側面は、各上レール支持部32d,7cの上レール支持面32d−1,7c−1に接する被支持面で、ねじ固定片35jの被支持面を各上レール支持面32d−1,7c−1に接することで、上レール32は室内外側方向に位置決めされると共に、ガタツキなく安定して支持される。
そして、上レール35の下被支持片35dを引戸上枠32の下支持片46とブラケット7の下支持片72に載置することで、上レール35の下部を引戸上枠32とブラケット7で支持し、上レール35のねじ固定片35jの被支持面である室内側面を、引戸上枠32の上レール支持部32dの上レール支持面32d−1とブラケット7の上レール支持部7cの上レール支持面7c−1に渡って接する。
上レール35のねじ固定片35jから引戸上枠32の上レール支持部32d、ブラケット7の上レール支持部7cにねじ35kをそれぞれ螺合することで、上レール35の上部と引戸上枠32の上部、ブラケット7の上部をそれぞれねじ固定する。
このようにすることで、上レール35と引戸上枠32、上レール35とブラケット7を強固かつ安定的に固定することが可能である。
図22〜図25に示す実施形態では、上レール35の上壁35eは室内側縦壁35gよりも室内側に突出している。ねじ固定片35jは、上壁35eの室内側端に上向きに設けられ、ねじ固定片35jは上レール35の上面である上壁35eよりも上方に突出している。これによりねじ固定片35jからねじ35kを引戸上枠32の上レール支持部32d、ブラケット7の上レール支持部7cに螺合操作し易い。
上レール35の上被支持片35cは、上レール35の上壁35eにおける室内側縦壁35gよりも室内側に突出した部位に下向きに設けてある。
上被支持片35cは室内側縦壁35gと離隔し、上被支持片35cの室内側面はねじ固定片35jの室内側面(被支持面)よりも室外側寄りで、ねじ固定片35jの室内側面(被支持面)を各上レール支持面32d−1,7c−1に接したときに、上被支持片35cが取付部70の室外側面に接しないようにしてある。
ねじ固定片35jは、縦片35j−1と、縦片35j−1の室内側面上下寄りに室内側に向けて設けた一対の突起35j−2と、縦片35j−1の上部に室外側に向けて設けた突片35j−3を備えている。
一対の突起35j−2がねじ固定片35jの室内側面(被支持面)で、この一対の突起35j−2間からねじ35kを各上レール支持部32d,7cに螺合するようにしてある。
ねじ固定片35jの突片35j−3は上カバー体9の室内側下部を支持する。
ブラケット7の取付部70の上下方向の長さは、上レール35の下被支持片35dからねじ固定片35jの上端までの高さよりも長い。
これにより、上レール35の下被支持片35dを引戸上枠32の下支持片46、ブラケット7の下支持片72に接した状態で、ねじ固定片35jの被支持面を引戸上枠32の上レール支持面32d−1、ブラケット7の上レール支持面7c−1に接することができる。
ブラケット7の長さ方向一端部7aは、前述の各実施形態のいずれかによって引戸枠3の上部に取り付けることができる。
上レール35の室内側縦壁35gは一直線形状で、ブラケット7の取付部70を引戸縦枠31、または引戸上枠32、引戸縦枠31と引戸上枠32に固定するねじ76の頭部と干渉することがあるので、引戸上枠32の室外側縦壁43の下部寄りに支持片43aを室外側に向けて設け、この支持片43aと上支持片45に上レール35の室内側縦壁35gが接するようにしてある。
これにより、ねじ76の頭部が上レール35の室内側縦壁35gと干渉することがない。
引戸上枠32の取付壁44は別体で、その取付壁44は上壁40にねじ固定してある。
ブラケット7は上レール35の内部に取り付けるようにして良い。
例えば、図26、図27に示すように、ブラケット7を、室内側縦片7dと、室内側縦片7dの下端に室外側に向けて設けた横片7eと、横片7eの室外側端に上向きに設けた室外側縦片7fとで上向きコ字状とする。
ブラケット7を上レール35内に設け、室内側縦片7dを上レール35の室内側縦壁35gの内側面に接し、横片7eを上レール35の下被支持片35dの内側面に接することで、ブラケット7を上レール35の長さ方向ほぼ全長に渡って設ける。
そして、上レール35の下被支持片35dの長さ方向一端寄りを引戸上枠32の下支持片46に載置し、下被支持片35dと下支持片46とブラケット7の横片7eをねじ49で固着することで、上レール35の長さ方向一端部とブラケット7の長さ方向一端部を引戸上枠32に取り付ける。
上レール35、ブラケット7の引戸枠3よりも延出した長さ方向他端部は、図27に示すように、上レール35の下被支持片35dとブラケット7の横片7eをねじ7gで固着する。
各実施形態ではブラケット7を用いたが、ブラケット7を用いずに上レール35を引戸枠3の上部に取り付けることもできる。
例えば、図示は省略するが、上レール35の上被支持片35cの長さ方向一端部を引戸上枠32の上支持片45に係止して支持し、上レール35の下被支持片35dの長さ方向一端部を引戸上枠32の下支持片46に載置してねじで固定することで、上レール35の長さ方向他端部を引戸枠3よりも戸の開き位置側に延出して取り付ける。
1…建物壁体、1a…開口部、2…既設サッシ枠、3…引戸枠、4…戸、5…戸先側カバー体、6…戸尻側カバー体、7…ブラケット、7c…上レール支持部、20…一方の既設縦枠、21…他方の既設縦枠、22…既設上枠、30…戸先側の引戸縦枠、31…戸尻側の引戸縦枠、32…引戸上枠、32d…上レール支持部、35…上レール、35d…上被支持片(上被支持部)、35d…下被支持片(下被支持部)、35j…ねじ固定片(ねじ固定部)、45…上支持片(上支持部)、46…下支持片(下支持部)、70…取付部、71…上支持片(上支持部)、72…下支持片(下支持部)、86…切断端面(支持部)、87…ブラケット取付面。

Claims (8)

  1. 建物壁体の開口部を開閉する戸は、上レールに沿って前記開口部を越え建物壁体側の開き位置まで移動する引戸であって、
    前記開口部に取り付けた引戸枠の上部に、前記上レールの長さ方向一端部を、当該上レールの長さ方向他端部が前記引戸枠よりも戸の開き位置側に延出して取り付けられ、
    前記上レールの前記引戸枠よりも延出した長さ方向他端部は、前記建物壁体に固定されず、前記建物壁体との間に隙間を有し、
    前記戸は、前記上レールに沿って前記開き位置と、開口部を閉鎖する閉じ位置とに渡って移動することを特徴とする引戸。
  2. 前記引戸枠は、戸先側の引戸縦枠と戸尻側の引戸縦枠と引戸上枠を備え、
    前記上レールの長さ方向一端部は、前記引戸上枠に、当該上レールの長さ方向他端部が前記戸尻側の引戸縦枠よりも戸の開き位置側に延出して取り付けられている請求項1記載の引戸。
  3. 前記引戸上枠は、前記上レールの上被支持部を支持する上支持部と、前記上レールの下被支持部を支持する下支持部を有している請求項2記載の引戸。
  4. 前記上レールは、ねじ固定部を有し、
    前記引戸上枠は、前記上レールの下被支持部を支持する下支持部と、前記上レールのねじ固定部の被支持面が接する上レール支持部を有し、
    前記上レールのねじ固定部と前記上レール支持部は、ねじで固定されている請求項記載の引戸。
  5. 前記引戸上枠の下支持部と前記上レールの下被支持部は、ねじで固定されている請求項3又は4記載の引戸。
  6. 前記戸尻側の引戸縦枠の上部は、前記上レールの下被支持部を支持する支持部を有している請求項3ないし5のいずれか1項に記載の引戸。
  7. 前記引戸の引戸枠は、前記建物壁体の開口部に取り付けてある既設サッシ枠よりも室外側に突出して前記建物壁体の開口部に取り付けられ、
    前記既設サッシ枠と前記引戸枠の間は、シールされ、
    前記引戸枠の戸先側の引戸縦枠と前記建物壁体とに渡って戸先側カバー体が、前記既設サッシ枠の一方の既設縦枠を覆うように取り付けられ、
    前記引戸枠の戸尻側の引戸縦枠と前記建物壁体とに渡って戸尻側カバー体が、前記既設サッシ枠の他方の既設縦枠を覆うように取り付けられ、
    前記上レールに上カバー体が、前記既設サッシ枠の既設上枠を覆うように取り付けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の引戸。
  8. 前記建物壁体の開口部と前記引戸枠の間は、止水されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の引戸。
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