JP6454777B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両に関し、特にフロアパンを有する床構造を備えた鉄道車両に関する。
鉄道車両構体は、台枠と、台枠の車幅方向両側に設けられた一対の側構体と、各側構体の上にわたって設けられた屋根構体と、車両長手方向両端に設けられた妻構体とを備える。台枠は、車両長手方向に延びる一対の側梁と、車幅方向に延びて一対の側梁に接続される複数の横梁とを有する。一対の側梁と、隣接する一対の横梁とで囲まれた領域には、フロアパン(サブフロアパンとも称する。)が設けられ、フロアパンの上方には、床板が設けられる。フロアパンと床板との間には、例えば、特許文献1に開示されるように、断熱材が設けられることがある。
特開2012−101639号公報
鉄道車両構体には、例えば、車端から車両長手方向に受ける圧縮荷重と、走行中またはメンテナンスにおけるジャッキアップ時あるいはクレーンによる吊り上げ等の際に受ける捩り荷重等に耐えうる構造的強度が要求される。このため、側梁及び横梁の肉厚を大きくしたり、台枠を補強する部材を増やしたりすることで、構体の強度を高める場合があるが、そのようにすると鉄道車両の重量が増大しうる。
そこで本発明は、重量の増大を抑制しつつ、簡素な構成で鉄道車両構体の構造的強度を高められるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様における鉄道車両は、一対の側梁と、前記一対の側梁に接続されて車両長手方向で間隔をおいて配置された複数の横梁とを有する台枠と、前記一対の側梁と前記複数の横梁のうちで隣接する一対の横梁とで囲まれた領域に配置され、前記台枠に固定されたフロアパンと、を備え、前記フロアパンが、前記台枠から受ける圧縮荷重及びせん断荷重の少なくともいずれかを負担する強度部材として構成されている。
上記構成によれば、一対の側梁と前記複数の横梁のうちで隣接する一対の横梁とで囲まれた領域にフロアパンが配置されて台枠に固定され、このフロアパンが、台枠から受ける圧縮荷重及びせん断荷重の少なくともいずれかを負担する強度部材として構成される。このように、フロアパンを強度部材として用いることで、簡素な構成で鉄道車両構体を補強し、その構造的強度を向上できる。また、鉄道車両構体の強度を高めるために、側梁及び横梁の肉厚を大きくしたり、台枠を補強するための補強部材を増やしたりしなくてもよいので、鉄道車両の補強に伴って、鉄道車両の重量が増大するのを抑制できる。
上記した本発明の一態様によれば、重量の増大を抑制しつつ、簡素な構成で鉄道車両構体の構造的強度を高めることができる。
実施形態に係る鉄道車両の概略側面図である。 鉛直方向から見下ろした台枠の平面図である。 台枠の一部とフロアパンとを示す分解斜視図である。 鉛直方向から見下ろした台枠の一部とフロアパンとを示す平面図である。 車両長手方向から見たフロアパンの部分断面図である。 車幅方向から見たフロアパンの部分断面図である。 補修が施されたフロアパンの車両長手方向から見た部分断面図である。 開口が形成されたフロアパンの車両長手方向から見た部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について、各図を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る鉄道車両1の概略側面図である。図2は、鉛直方向から見下ろした台枠3の平面図である。図3は、台枠3の一部とフロアパン15とを示す分解斜視図である。図4は、鉛直方向から見下ろした台枠3の一部とフロアパン15とを示す平面図である。図3及び4では、便宜上、フロアパン15を単体のみ図示する。図5は、車両長手方向から見たフロアパン15の部分断面図である。図6は、車幅方向から見たフロアパン15の部分断面図である。
図1に示すように、鉄道車両1は、台車2と、台車2に支持される車体(鉄道車両構体)7とを備える。車体7は、台枠3、側構体4、屋根構体5及び妻構体6を備える。台車2は、車両長手方向に離間した位置に一対配置される。側構体4は、台枠3の車幅方向両側に配置され、外板にはドア開口4a及び窓開口4bが形成される。屋根構体5は、各側構体4の上方に配置され、各側構体4と連結される。妻構体6は、台枠3の車両長手方向両側に配置される。
図2及び3に示すように、台枠3は、側梁10、端梁11、中梁12、枕梁13、横梁14及びフロアパン15を有する。側梁10は、車両長手方向に延び、車幅方向に間隔をあけて一対配置される。側梁10は、車両長手方向から見て略L字状の断面を有する第1板材16と、第1板材16と組み合わされ、車両長手方向から見て略W字状の断面を有する第2板材17と、上面18aが台枠3の車幅方向内方に向けて水平方向に突出し、第2板材17に接続される第3板材18とを有する。第1板材16、第2板材17及び第3板材18のそれぞれは、車両長手方向に延びる。第2板材17が、第1板材16との間で内部空間を形成するように第1板材16に組み合わされることで、側梁10に中空構造が形成される。第3板材18の上面18aには、側梁10を補強して且つ後述する床板30を支持する支持部材19が設けられる。支持部材19は、車両長手方向に延び、且つ、車両長手方向から見てハット形状の断面を有する。支持部材19は、車両長手方向から見て、輪郭形状が上方に向けて凸状であり、かつ平坦な上面を有する本体部19bと、本体部19bの下端から互いに反対方向に突出して第3板材18の上面18aに固定される一対のフランジ部19aとを有する。支持部材19の上方には、床板30が配置される。支持部材19は、本体部19bの平坦な上面において、床板30(図5及び6参照)を下方から支持する。
図2に示すように、端梁11は、車幅方向に延び、一対の側梁10の車両長手方向の各端部に接続される。枕梁13は、車幅方向に延び、各端梁11よりも鉄道車両1の車両長手方向の内方に一対配置されて、一対の側梁10に接続される。それぞれの枕梁13の下部には、台車2が連結される。これにより、車体7からの荷重を台車2に伝達する。中梁12は、車両長手方向に延び、端梁11と枕梁13との間に配置されて、端梁11と枕梁13とに接続される。
横梁14は、車幅方向に延びて一対の側梁10を接続する部材であって、車両長手方向で隣接する一対の枕梁13の間に配置される。横梁14は、一例として、車幅方向から見て、C字状の断面を有する(図6を参照)。横梁14は、水平方向に延びる上板部14aと、上板部14aから下方に離間して水平方向に延びる下板部14cと、上板部14aの車両長手方向の一端と下板部14cの車両長手方向の一端とに接続された側板部14bとを有する。鉄道車両1では、多数の横梁14が、車両長手方向に間隔をおいて配置される。これにより、一対の側梁10と、隣接する一対の横梁14とで囲まれた領域S1が、車両長手方向に複数並設される。
フロアパン15は、車幅方向に延び、領域S1に配置されて、一対の側梁10と一対の横梁14とに固定される。一例として、フロアパン15は、複数の領域S1のうち、各枕梁13から車両長手方向の内方に向けて1以上の領域S1をおいて位置する領域S1に配置される。即ち、枕梁13に最も近い領域S1には、フロアパン15が配置されていない。これにより車両長手方向において、複数のフロアパン15が、鉄道車両1の中央部を中心にして、各領域S1に配置される。
フロアパン15は、底壁部15a、側壁部15b及びフランジ部15cを有する、バスタブ形状である。底壁部15aは、横梁14における上板部14aの上面14a1及び側梁10における第3板材18の上面18aよりも下方に位置する。底壁部15aは、平面視で矩形の輪郭を有し、車幅方向に延びる長辺と、車両長手方向に延びる短辺とを有する。また、底壁部15aは、互いに間隔をあけて配置された複数の山部15a1と、複数の山部15a1をそれぞれ囲むように連続した平坦部15a2とを有する。山部15a1は、鉛直方向(ここでは鉛直方向上側)に向かって膨出する膨出部である。
図4に示すように、山部15a1は、車両長手方向に延びるベース部15a3と、ベース部15a3の長手方向の両端にそれぞれ形成された端部15a4とを有する。底壁部15aにおいて、複数の山部15a1は、互いに間隔をあけて車幅方向に並設される。鉛直方向から見ると、端部15a4の輪郭形状は、車両長手方向外方(車両前後方向)に向けて凸な曲線状であり、具体的には円弧状である。図5に示すように、車両長手方向から見ると、山部15a1は、輪郭形状が上方に向けて凸な曲線状であり、具体的には円弧状である。複数の山部15a1は、平坦部15a2を挟んで緩やかな波状に形成される。図6に示すように、車幅方向から見ると、山部15a1の輪郭形状は、直線部15a5と、一対の曲線部15a6とからなる。直線部15a5は、平坦部15a2と離間して車両長手方向に延びる。一対の曲線部15a6は、直線部15a5の車両長手方向の両端部と平坦部15a2とのそれぞれに曲線状に接続される。曲線部15a6は、車幅方向から見て、上方に向けて凸な曲線状であり、具体的には円弧状である。このように、車両長手方向から見ても車幅方向から見ても、山部15a1は、角部を有していない。また、鉛直方向から見下ろしても、山部15a1のベース部15a3と端部15a4とは、緩やかな角度で繋がっている。このため、山部15a1における局所的な応力集中が回避されている。
鉛直方向における山部15a1の膨出高さh1は、側壁部15bよりも低い高さに設定される。底壁部15aを囲む4つの側壁部15bにおいては、横梁14側の側壁部15b1が、側梁10側の側壁部15b2よりも低い。一例として、山部15a1の膨出高さh1は、横梁14側の側壁部15b1の高さh2の10%以上50%以下の値に設定される。このように膨出高さh1を設定することで、鉛直方向における床板30と山部15a1の直線部15a5との間の間隔がある程度広く確保され、山部15a1から床板30への伝熱が抑制される。
山部15a1の車幅方向の幅D1は、一例として、車幅方向の山部15a1同士の間隔D2よりも広く設定される。より具体的には、幅D1は、間隔D2の3倍以上15倍以下の値に設定される。このように幅D1を設定することで、荷重を受けたときに平坦部15a2が座屈するのを防ぐことができる。また、車両長手方向の山部15a1の長さL1は、車両長手方向の底壁部15aの長さL2よりも短い。一例として、長さL1は、長さL2の70%以上95%以下の値に設定される。このように長さL1を設定することで、山部15a1と側壁部15bとの間の間隔が確保され、後述するように、フロアパン15をプレス加工により作製し易くすることができる。
平坦部15a2は、それぞれの山部15a1の周囲を取り囲むように形成される。言い換えると、車幅方向で隣接する山部15a1同士が、平坦部15a2を介して離隔するとともに、全ての山部15a1が、何れの側壁部15bからも平坦部15a2を介して離隔する。底壁部15aを鉛直方向から見た場合、一例として、山部15a1の見掛けの総面積は、平坦部15a2の見掛けの総面積よりも大きく設定される。ここで言う「見掛けの面積」とは、底壁部15aを鉛直方向から平面視した際の投影面積を意味する。
側壁部15bは、底壁部15aの周縁を囲み、底壁部15aの周縁から上方に延びる。フランジ部15cは、側壁部15bの上端に接続される。フランジ部15cは、車幅方向に延びる長辺部15c1と、車両長手方向に延びる短辺部15c2とを有する。長辺部15c1は、横梁14の上板部14aの上面14a1に固定される。短辺部15c2は、支持部材19のフランジ部19aの上面19a1に固定される。これにより、短辺部15c2は、長辺部15c1よりも高い位置に配置される。
フロアパン15は、金属(一例として、ステンレス)の板材をプレス加工することで一体成形される。フロアパン15の厚みは、側梁10における第1板材16、第2板材17及び第3板材18のいずれの厚みよりも薄く、かつ横梁14の厚みよりも薄い。フロアパン15の加工性、構造的強度の確保及び重量増加の抑制等の観点より、フロアパン15の厚みは、0.6mm以上1.2mm以下の値が望ましく、0.9mm以上1.0mm以下の値がさらに望ましい。
フロアパン15の長辺部15c1の端部15c3は、横梁14の上板部14aの上面14a1において、隣接する別のフロアパン15の長辺部15c1の端部15c3に間隔をあけて対向する(図6参照)。フランジ部15cの長辺部15c1は、スポット溶接法により横梁14の上板部14aに固定される。また、フランジ部15cの短辺部15c2は、スポット溶接法により支持部材19のフランジ部19aに固定される。
フロアパン15と床板30との間、及び、支持部材19の周囲には、不図示の断熱材がそれぞれ配置される。フロアパン15の下方には、車体7に固定された不図示の複数の床下機器(例えば、主変圧器及び主変換装置等の高電圧機器)が配置される。
以上に説明したように、フロアパン15の底壁部15aには、車両長手方向に延びて車幅方向に並設された複数の山部15a1と、各山部15a1を取り囲む平坦部15a2とが形成されている。このため、フロアパン15は、鉛直方向、車両長手方向及び車幅方向のうちのいずれの方向から外力が及んでも変形しにくい。これにより、フロアパン15は、一対の側梁10または各横梁14から受ける圧縮荷重及びせん断荷重を負担する強度部材として機能する。即ち、車体7における一対の側梁10と、複数の横梁14とを有する台枠3のフレーム構造が、複数のフロアパン15によって補強される。これにより、簡素な構成で車体7を補強し、車体7の構造的強度を高められる。また、フロアパン15は、一対の側梁10を相互に強固に繋ぐため、車端圧縮荷重が加わった際に、台枠3の横座屈や側梁10単体の座屈に対する強度を高めることができる。そのため、台枠3の強度を高めるために、側梁10及び横梁14の肉厚を大きくしたり、台枠3を補強する補強部材を増やしたりしなくてもよく、車体7の重量が増大するのを抑制できる。
具体的に、車体7に車端から車両長手方向の圧縮荷重が負荷された場合には、各フロアパン15は、車両長手方向に延びる複数の山部15a1により、圧縮荷重に抗うように変形防止される。このため、この圧縮荷重に耐えるように車体7が補強される。また、走行時、メンテナンスの際のジャッキアップ時またはクレーンによる吊り上げ等により、車体7に捩り荷重が負荷され、結果として台枠3にせん断荷重が負荷された場合には、各フロアパン15は、複数の山部15a1と平坦部15a2とにより、せん断荷重に抗うように変形防止される。このため、この捩り荷重に耐えるように、車体7が補強される。
また、車両長手方向から見て、山部15a1の輪郭形状が曲線状であるため、車体7に車幅方向から荷重が負荷された場合には、山部15a1における局所的な応力集中が防止される。また、車幅方向から見て、山部15a1の直線部15a5と一対の曲線部15a6とが曲線状に接続されているため、車体7に車両長手方向から荷重が負荷された場合には、山部15a1の直線部15a5と一対の曲線部15a6との各接続部分における局所的な応力集中が防止される。また、鉛直方向から見て、山部15a1のベース部15a3と一対の端部15a4とが緩やかな角度で接続されているので、車体7に車両長手方向及び車幅方向のうちのいずれかの方向から荷重が負荷された場合には、山部15a1のベース部15a3と一対の端部15a4との接続部分における局所的な応力集中が防止される。以上により、フロアパン15が、局所的な応力集中によって損傷したり変形したりするのを適切に防止できる。
また、フロアパンの底壁部15aには、山部15a1及び平坦部15a2が形成されるとともに、底壁部15aが、横梁14の上板部14aの上面14a1及び側梁10の第3板材18の上面18aよりも下方に位置している。このため、フランジ部15cに外部から荷重が負荷された場合でも、荷重が底壁部15aに伝わりにくい。よって、フロアパン15が損傷するのを適切に防止できる。
また、底壁部15aを鉛直方向から見た場合、山部15a1の見掛けの総面積が、平坦部15a2の見掛けの総面積よりも大きく設定されていることから、平坦部15a2の座屈強度を高めることができ、フロアパン15を厚肉化せずともフロアパン15の強度部材としての機能を向上させることができる。
また、鉄道車両1では、複数の領域S1のうち、枕梁13から車両長手方向の内方に向けて1以上の領域S1をおいて位置する領域S1に、フロアパン15が配置されている。これは、枕梁13から直接フロアパン15に過大な圧縮荷重が負荷されるのを防止するとともに、台車2の上部の空間を確保する(台車2とフロアパン15との干渉を防ぐ)ことを主目的とするものであるが、結果として、フロアパン15の数を減らして重量増加を抑制しながらも、車体7の車両長手方向中央部寄りを重点的に補強し、効果的に鉄道車両構体の構造的強度を向上させることができる。
また、台枠3の強度が向上することで、横梁14の高さ寸法を低減することができるため、例えば、鉛直方向における床板30の位置を維持したまま、横梁14の上面14a1の位置を低くすることにより、横梁14と床板30との間の空間を厚く確保して、断熱性能を向上させることもできる。
図7は、補修が施されたフロアパン15の車両長手方向から見た部分断面図である。図7に示すように、フロアパン15の底壁部15aには平坦部15a2が形成されているので、仮に、飛び石等によりフロアパン15の底壁部15aに孔Hが生じたり、底壁部15aが変形したりした場合等には、問題のある底壁部15aの領域を覆うように、例えば、1つの山部15a1の車幅方向両側に位置する平坦部15a2の下部15a7、15a8に平坦な補強板20を重ねて配置し、下部15a7、15a8に補強板20をスポット溶接やプラグ溶接、あるいはリベット等により貼り合わせて固定することで、フロアパン15を迅速に補修できる。また、山部15a1と補強板20とが貼り合わせられることで中空構造が形成されることによっても、フロアパン15を補強できる。
図8は、開口15dが形成されたフロアパン15の車両長手方向から見た部分断面図である。下部15a7、15a8に平坦な補強板20を貼り合わせて固定することで、山部15a1の下方に広い平坦部21が形成される。従って、この平坦部21を利用して、例えば、フロアパン15の山部15a1の下方で補強板20に開口20aを形成し、鉛直方向に管軸を向けた貫通管22を開口20aに挿通し、貫通管22を開口20aの周縁で補強板20の上面に溶接等により固定することができる。ケーブル23を貫通管22に通し、山部15a1に必要最小限のサイズで形成した開口15dを介してフロアパン15の上方に通すことができる。これにより、補強板20に必要な開口20aを形成しながら、開口20aの周縁を貫通管22で補強でき、鉄道車両1の設計の自由度を高められる。また、山部15a1と補強板20とが貼り合わせられることで中空構造が形成されることによって、飛び石等からケーブル23を保護することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成を変更、追加、又は削除することができる。上記実施形態では、フロアパン15は、台枠3から受ける圧縮荷重及びせん断荷重を負担する強度部材としたが、台枠3から受ける圧縮荷重及びせん断荷重の少なくともいずれかを負担する強度部材であればよい。
上記実施形態では、フロアパン15の底壁部15aに形成する膨出部(山部15a1)を鉛直方向上側に膨出させたが、膨出部は鉛直方向下側に膨出させてもよい。また、フロアパン15の底壁部15aには、鉛直方向上側に膨出する膨出部(山部15a1)と、鉛直方向下側に膨出する膨出部(谷部)とをそれぞれ形成してもよい。
車両長手方向から見た山部15a1の輪郭形状と、車幅方向から見た山部15a1の一対の曲線部15a6の輪郭形状と、鉛直方向から見た一対の端部15a4の輪郭形状とのそれぞれは、単一の曲率で構成される形状に限定されず、複数の曲率で構成される形状でもよい。
フロアパン15と床板30との間、及び、支持部材19の周囲には、断熱材を必ずしも設けなくてもよい。フロアパン15と床板30との間、支持部材19の周囲には、空気層をそれぞれ設けてもよい。
フロアパン15を側梁10及び横梁14にそれぞれ溶接する方法は、スポット溶接法に限定されず、レーザー溶接法などの他の溶接法でもよい。車両長手方向において隣接する各フロアパン15の長辺部15c1は、互いに部分的に重ねてもよい。
1 鉄道車両
2 台車
3 台枠
10 側梁
13 枕梁
14 横梁
14a1 横梁の上面(上板部の上面)
15 フロアパン
15a 底壁部
15a1 山部(膨出部)
15a2 平坦部
15a4 端部
15a5 直線部
15a6 曲線部
15b 側壁部
15c フランジ部
18a 第3板材の上面(側梁の上面)

Claims (10)

  1. 一対の側梁と、前記一対の側梁に接続されて車両長手方向で間隔をおいて配置された複数の横梁とを有する台枠と、
    前記一対の側梁と前記複数の横梁のうちで隣接する一対の横梁とで囲まれた領域に配置され、前記台枠に固定されたフロアパンと、を備え、
    前記フロアパンが、前記台枠から受ける圧縮荷重及びせん断荷重の少なくともいずれかを負担し、それ自身の変形が抑制される強度部材として構成されている、鉄道車両。
  2. 一対の側梁と、前記一対の側梁に接続されて車両長手方向で間隔をおいて配置された複数の横梁とを有する台枠と、
    前記一対の側梁と前記複数の横梁のうちで隣接する一対の横梁とで囲まれた領域に配置され、前記台枠に固定されたフロアパンと、を備え、
    前記フロアパンが、前記台枠から受ける圧縮荷重及びせん断荷重の少なくともいずれかを負担する強度部材として構成され、
    前記フロアパンの底壁部は、鉛直方向に膨出する1以上の膨出部と、前記膨出部の周囲を囲む平坦部とを有する、鉄道車両。
  3. 車両長手方向から見て、前記膨出部の輪郭形状が、曲線状である、請求項2に記載の鉄道車両。
  4. 車幅方向から見て、前記膨出部の輪郭形状が、前記平坦部と離間して車両長手方向に延びる直線部と、前記直線部の車両長手方向の両端部と前記平坦部とにそれぞれ曲線状に接続された一対の曲線部とからなる形状である、請求項2または3に記載の鉄道車両。
  5. 鉛直方向から見て、前記膨出部の車両長手方向の両端部の各輪郭形状が、曲線状である、請求項2〜4のいずれか1項に記載の鉄道車両。
  6. 鉛直方向から見て、前記膨出部の見掛けの総面積が、前記平坦部の見掛けの総面積よりも大きい、請求項2〜5のいずれか1項に記載の鉄道車両。
  7. 前記フロアパンの底壁部において、複数の前記膨出部が、車幅方向に並設されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の鉄道車両。
  8. 前記フロアパンの底壁部において、複数の前記膨出部が、車両長手方向に延びている、請求項7に記載の鉄道車両。
  9. 前記フロアパンは、その底壁部の周縁から上方に延びる側壁部と、前記側壁部の上端に接続されたフランジ部とを有し、前記フランジ部が前記台枠に固定され、
    前記フロアパンの底壁部が、前記横梁の上面及び前記側梁の上面よりも下方に位置している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の鉄道車両。
  10. 前記台枠は、一対の台車に支持される一対の枕梁をさらに有し、
    前記複数の横梁は、前記一対の枕梁の間に配置され、
    前記台枠には、前記一対の側梁と前記一対の横梁とで囲まれた領域が車両長手方向に複数並設されており、
    前記フロアパンは、前記複数の領域のうち、前記枕梁から車両長手方向の内方に向けて1以上の領域をおいて位置する領域に配置されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の鉄道車両。
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