JP6453290B2 - サニタリー空間 - Google Patents

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この発明は、車いすを使用する人のための一般住宅などの居住空間内に設けるサニタリー空間に関する。
一般住宅等で車いすを使用する人がいる場合には介護者が必要となるが、症状が軽度の場合と重度の場合とでは、その介助の仕方にも差があり、その症状の程度に応じた介助が必要である。そのためには、このような車いすを使用している人の行動を観察し、どんな動作ができ、どんな動作ができないのかを良く理解したうえで、例えば、車いすを使っての移動や作業のサポート、車いすからベッドや浴室・トイレに移る或いは戻る時のサポートをどのようにするかのことを考慮して、一般住宅等におけるサニタリー空間を設計することが望まれている。
上記のような設計思想を有するサニタリー空間として、特許文献1に開示のサニタリールームがある。このサニタリー空間は、仕切り部材によって人や車いすが行き来可能な洗面室とトイレ室とに区画されるサニタリールームであって、仕切り部材は下端部が床部との間及び上端部と天井の間にも隙間を開けて配置されると共に、前壁部の上下中途部に固定されてなるものである。
特開2016−53287号公報
しかしながら、前記特許文献1の発明においては、仕切り部材によって人や車いすが行き来可能な洗面室とトイレ室とに区画され、当該仕切り部材は下端部が床部との間及び上端部と天井の間にも隙間を開けて配置されると共に、サニタリールームの壁部の上下中途部に固定されてなるものであるので、洗面室とトイレ室の空気の循環は良くなり視覚が遮られてプライバシーが保たれるという利点があるものの、車いす使用者の症状が重くなって身体能力がさらに低下してきた場合には、介護者の介助行動のためにはより広いスペースが必要とされるが、当該仕切り部材が邪魔になって介護者の介助がし難くなるという問題点がある。又、限られた洗面室の空間内においては、着替えのための衣服や装飾品の一時保管或いは置き場の確保が難しいという問題点がある。更には、洗面室とトイレ室との温度差がないように暖房して居住環境を良くしなければならないという要望がある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その手段とするとするところは、外壁および/または間仕切り壁からなる壁部材で周囲を囲まれた平面視略矩形の屋内空間内で洗面室を挟んでその両側には行き来できる第1間仕切り部材及び第2間仕切り部材を介してトイレ室及び浴室がそれぞれ設けられるとともに、前記洗面室の外周囲を形成する前記壁部材に出入口が設けられてなる、車いす使用者である要介護者が使用するためのサニタリー空間において、前記洗面室とトイレ室の境界に設けた第1間仕切り部材は、前記壁部材のうち、前記出入口に相対向する壁部材と直交する方向に、当該壁部材に着脱自在に固定される着脱間仕切戸と前記着脱間仕切戸に対してスライド自在に且つ着脱自在に固定されてなる間仕切引戸とを具備しており、前記トイレ室の便器の背後に設けられた背面カウンター及び前記洗面室に設けられた洗面カウンターは、前記壁部材のうち前記着脱間仕切戸を固定する壁部材に設置されており、前記便器は、該便器の先端から該便器の奥行き方向の長さの過半を前記洗面カウンターの正面側の先端よりも前記出入口を設けられる壁部材側へ突出させて設置され、前記間仕切引戸は、前記着脱間仕切戸側へスライド移動して全開すると、その戸先が前記便器の先端よりも前記着脱間仕切戸を固定する壁部材側に位置し、前記トイレ室と前記洗面カウンターとの間には、前記洗面カウンター寄りに前記洗面カウンターよりも低い高さを有する移動自在なベンチ収納台を設置し、前記第1間仕切り部材を取り外すとともに前記ベンチ収納台を洗面カウンターの下方へ移動させることによって前記便器と前記洗面カウンターとの間に、前記要介護者を介助する介護者が前記要介護者を前記便器の側方から介助可能な介助作業空間が形成されることを特徴とするサニタリー空間としたところにある。
また、前記第1間仕切り部材と天井との間に隙間が形成され、前記洗面室に前記隙間を通して前記トイレ室に送風可能な冷暖房用空調機を設置するサニタリー空間としたことにある。
前記壁部材と前記着脱間仕切戸との着脱自在な固定は、壁部材と床面に固定した断面がコの字型のレールの凹部に前記着脱間仕切戸の端縁を着脱自在に差し込み固定したことにある。
前記着脱間仕切戸に対する前記間仕切引戸のスライド自在で且つ着脱自在な固定は、前記着脱間仕切戸と前記間仕切引戸の合い向かう面に相互にスライドするスライド金具を介して行うことにある
前記洗面室とトイレ室の境界に設けた第1間仕切り部材は、壁部材に着脱自在に固定される着脱間仕切戸と、該着脱仕切り部材に対してスライド自在に且つ着脱自在に固定されてなる間仕切引戸とを具備しているので、症状が軽度で立位可能車いすの場合には、間仕切引戸をスライドさせて、間仕切引戸の幅分の開口部を設けることで、その空間から車いすを通過させてトイレ室の便器に近接し乗り移ることで用を足すことができる。この場合、少なくとも着脱間仕切戸の幅分だけは洗面室側からの視界を遮っているので、便器使用者のプライバシーを保つことができる。トイレ室を車いすの全部が入ることができるスペースを設けた場合には、間仕切引戸をスライドさせて開口部を閉めればより安心できる。症状が重い全介護車いすの場合には、便器に座るために介護者による介助が必要であるので、間仕切引戸を着脱間仕切戸から外してから着脱間仕切戸を壁部材から外すことによって、トイレ室と洗面室の境界に仕切りがなくなり、その結果介護者の行動範囲が洗面室側まで拡大されて動きやすくなり、良好な介助作業を行うことができる。このように、この発明のサニタニー空間によれば、車いす使用者の症状の軽重いずれの場合であっても、使い易いトイレ室の空間を得ることができる。
また、前記第1間仕切り部材と天井との間に隙間が形成されて、前記洗面室に前記隙間を通して前記トイレ室に送風可能な冷暖房空調機を設置したサニタリー空間とした時には、冷暖房空調機が一台で双方の部屋を同時冷暖房等の空調ができる利点があることに加えて、冷暖房空調機からの同じ温度の空気がトイレ室と洗面室の両方に供給されるため、両室における温度差がなくなり、良好な居住環境を得ることができる。
前記洗面室内に洗面カウンターよりも低い高さを有する移動自在なベンチ収納台を具備していれば、ベンチ収納台の一部を洗面カウンターの下に潜らせることができるので、スペースを有効利用できる。また、このベンチ収納台は、要介護者又は介護者が座ることができるので、休息に利用できる洗面室を得られる。さらに、引出しや棚を設けることができるので、小物が散らばずに整理整頓できる。そして、介護者の介助作業に邪魔になる時には移動させることでスペースの有効利用を図ることができる。
前記壁部材は構造部材と固定されているので、この壁部材と床面に断面がコの字型のレールを介してその凹部に前記着脱間仕切り部材の端部を入れて着脱自在に固定したので、強固に固定できると共に着脱も容易である。
前記着脱間仕切戸と前記間仕切引戸の合い向かう面にスライド金具を介して、前記間仕切引戸が開口部を開閉できるようにしたので、スムーズにスライドし、しかも着脱間仕切と間仕切引戸との着脱も容易である。
この発明の実施形態のサニタリー空間の要部の斜視説明図。 同平面図。 洗面室とトイレ室の正面図。 トイレ室の内側からの側面図。 第1間仕切り材の斜視説明図。 図5のL−L線断面説明図。 立位可能車いすの場合の使用説明図。 全介護車いすの場合の使用説明図。
この発明の実施形態について、図に基づいて説明する。この発明のサニタリー空間1は、図1、図2によく示されているように、洗面室2、トイレ室3及び浴室4を合わせた空間をいい、このサニタリー空間1は、住宅などの居住空間内に、室内と外部の間を区切る外壁5aや室内の部屋を区分けする間仕切り壁5bなどからなる壁部材5によって周囲を囲まれて形成されている。壁部材5が外壁5aのみからなる場合には、サニタリー空間1のみが入る住居であり、間仕切り壁5bのみの場合には住居の内部に設けられる場合である。しかし、一般には、図2に示されるように、平面視で矩形状の住居のコーナー部に設けられるので、外壁5aと間仕切り壁5bが混在した壁部材5の矩形状のサニタリー空間1を形成している。
前記洗面室2を挟んでその両側には、前記トイレ室3と前記浴室4が配置されており、それぞれの部屋の境界には行き来でき且つ目視を遮られる開閉自在な第1間仕切り部材6と第2間仕切り部材7が設けられている。
前記洗面室2の外周囲の一部を形成する壁部材5の内、外壁5aと面する居住空間側の間仕切り壁5bには居住内側からこの洗面室2に出入り即ちサニタリー空間1内に出入りすることが出来る出入口8が設けられている。この出入口8には、図2では開放状態になっているが、目視を遮るカーテンや冷暖房効果を逃がさないための開閉扉など必要に応じて設けても良い。出入口8の真正面には、洗面室2の外周囲の一部を形成する外壁5aに密着して洗面カウンター9が設置されている。この洗面カウンター9とトイレ室3の間の外壁5aには縦方向に長い窓2bが設けられている。更に、前記トイレ室3と向い合う室内壁2aの上方には噴出口がトイレ室3側に向いて冷温風が洗面室2の上方を通ってトイレ室3に効率よく吹き込めることが出来る冷暖房空調機Pが設置されていて、洗面室2と共にトイレ室3の室内温度等の空気調整を効率的に行えるようにしている。
前記洗面カウンター9には、水道の蛇口9a、流し9b、物品の載置面9cなどを具備している。この洗面カウンター9の高さは、立位と車いすの要介護者両方に使い勝手のよい高さが選択されている。又、載置面9cは水が浸み込み難い表面加工した集成材を用いて落ち着いた色彩としている。この洗面カウンター9の前方上方には表面が鏡加工された3面鏡開閉扉付きの鏡収納庫10が壁部材5に固定して設けられている。更にこの鏡収納庫10の上方には照明灯11が設置されている。
又、洗面室2には、前記洗面カウンター9とトイレ室3との境界に設けている第1間仕切り部材6との間には人が入ることが出来る程度の空間が設けられていて、その空間内の洗面室2の床面F上にベンチ収納台12が置かれている。このベンチ収納台12には、図1、図3に良く現れているように、日用雑貨或いは洗面用具や着替えなどの小物入れ用の引出し12aや小棚12bなどが設けられている。上面12cは、腰かけて脱着衣時の行為をサポートできる高さ位置で、且つ、前記洗面カウンター9の下方よりも低い位置として、不使用時には洗面カウンター9の下方へ全部又は一部を収納し、使用時には一部又は全部を引き出してその上面12cを利用すれば、邪魔になることもなく有効に利用できるようにしている。上面9cには要介護者、介護者が座って心地良いようにするためにクッション性を待たせても良い。材質は家具的使用であるから、木質系が好ましい。頻繁に移動して用いる場合には小車輪を付けても良い。
前記トイレ室3は、洗面室2に隣接し前記トイレ室3との境界が開閉自在な第1間仕切り部材6で仕切られた空間で、一端部側には便器3aが設けられ、外壁5a側には背面カウンター3bが外壁5aに密着して設けられ、第1間仕切り部材6に対向する面の間仕切り壁5bには、前記背面カウンター3bより少し低い位置で長手方向に沿って物置台として或いは装飾用として利用できる袖カウンター3cが設けられている。又、袖カウンター3cの延長先の上方には便器3aの使用者のために縦方向に延びる手摺3dが設けられ、更にその先のコーナーには手洗い3eが設けられ、前記外壁5aと対向する間仕切り壁5bには別の横方向の手摺3fが設けられるなど要介護者の使用し易さと安全を図っている。更に、図1に示すように、天井にはLED照明とセンサーが付いたイオン発生機3gが設けられ、センサーがトイレの悪臭を感知した時スイッチが入り、発生したイオンによって匂いを消臭できるようにしている。
前記第1間仕切り部材6は、図5、図6に良く現れているように、壁部材5である外壁5aに着脱自在に固定される着脱間仕切戸6aと、この着脱間仕切戸6aに着脱自在に固定されると共に境界の床面の床レール6fに沿ってスライド自在に固定されているアウトドア引戸である間仕切引戸6bの2つの同じ形状の戸材からなり、この2つの間仕切戸6a,6bによって洗面室2とトイレ室3を仕切っている。
前記着脱間仕切戸6aは、外壁3aと床面Fに固定された断面が凹部となっているL字型形状の取付枠6cに一方の側縁と下側縁が嵌め込まれてねじ等で着脱自在に固定されている。又、他方の側縁には固定枠6dによって、床面Fと天井にねじ等で着脱自在に固定される支持柱6eが取付けされている。そしてこの着脱間仕切戸6aと平行に床Fに敷設された床レール6f上を滑る前記間仕切引戸6bが着脱仕切戸6aにスライド金具6gを介して連結されている。又、着脱間仕切戸6aと間仕切引戸6bと天井との間には隙間Xが設けられて、洗面室2とトイレ室3の空間が室の上方で繋がっている。
着脱間仕切戸6aと間仕切引戸6bの横幅は共に同じであるので、トイレ室3への出入りは、壁部材5に固定されている着脱間仕切戸6a側へ間仕切引戸6bがスライド移動した際に開いた着脱間仕切戸6bの幅の長さ分の空間であるが、この長さは少なくとも車いすが通行できる幅としている。前記トイレ室3の便器3aは、着脱間仕切戸6aの傍に配置されていて洗面室2側から見えにくくし、且つ、間仕切引戸6bが外壁5aに密着する開放位置に移動したときに生じる空間内に車いすCが便器3aの前方に接近し易くして、車いすからの移乗が容易になるようにしている。さらに、この移乗がし易いように、間仕切引戸6bが開放位置に移動した時に、図7に示すように、間仕切引戸6bの先端が便器3aの先端より距離αだけ外壁5a側へ短くなるようにしている。
前記浴室4は、2つの外壁5a、5aによって形成されたコーナーにバスユニット4aが配置され、隣接して外壁5aに手摺4bが取付けられている。更に、前記第2間仕切部材7を設けた浴室4の出入口からバスユニット4aの側方までは、車いすCが入れる広目の洗い場4cとなっている。そしてこの洗い場4cの外壁5a側には、車いすCの要介護者を吊り上げてバスユニット4a内へ出し入れする介助リフト4d、シャワー4e、先止めシャワー水栓4fなどが設けられている。又、洗い場4cに面する間仕切壁5bには、住居内の浴室4外から浴室4内部の灯りを見ることが出来る窓4gが設けられている。
前記浴室4と洗面室2との境界に設けられた第2間仕切部材7は、2つの同じ形状の引戸7a、7bからなっており、これら2つの引戸7a,7bを閉方向に移動させると洗面室2と浴室4とが区切られ、又、車いすC、介護器具、その他の部材を通過させる必要がある場合には、洗面室2と浴室4の間に形成した戸袋7cに収納すれば、最大2つの引戸7a,7bの合計の横幅分の長さ分を通行可能としている。
上記構成からなるこのサニタリー空間1の利用につて説明する。まず、車いすCに乗った要介護者Aが立位できる軽い症状の場合には、室内側から出入口8を通って洗面室2に入ってから、要便をする場合には、間仕切引戸6bを引いて開けて車いすCを、図7に示すように、空いた空間からトイレ室3の便器3aの前方に移動して、便器3aに移乗する。この時、必要があれば車いすCを外へ移動させてから手を伸ばして間仕切引戸6bを閉めることが出来る。終えた後は逆の操作で洗面室2へ出ることが出来る。
要介護者Aが全介護を要する重い症状の場合には、まず、ベンチ収納台12を空いた場所に移動させてから、間仕切引戸6bを着脱間仕切戸6aから取外し、次に着脱間仕切戸6aを外壁5aから取り外す。この取外し作業は、固定枠6dを外してから支持柱6eを取外し、取付枠6cから着脱間仕切戸6bを取り外す。この作業によって、図8に示すように、便器3aの側方に介護者Bの介助作業空間Sが取れることになる。このような準備を予め行っておいてから、要介護者Aを乗せた車いすCを便器3aの前方向へ押して行き介助しながら便器3aに座らせる。この時、空間Sが確保されているために介護者Bは容易に作業ができる。又、介助に必要な物は傍の奥カウンター3bや袖カウンター3cの上面に置くことが出来るので、作業能率は向上する。用が済んだ後は、前記とは逆の順序で第1間仕切り部材6を元に戻せばよいし、状況に応じてそのままにしておいてもよいのは勿論である。
要介護者Aを入浴させる場合には、車いすCのままの状態で第2間仕切り材7の一方の引戸7aを開けてから洗い場4cに入って、必要に応じて介助リフト4d、シャワー4c、先止めシャワー水栓4fなどを用いて要介護者Aの症状に応じた介助をすることが出来る。又、窓4gによって室内側から要介護者Aの様子を必要に応じて観察することが出来る。
前記のように要介護者Aがトイレ室3に居る状態の時に、冷暖房用空調機Pを作動しておくと、図1の点線で示すように、ここから吐出した冷暖温の空気の一部は洗面室2の上方を通って第1間仕切り材6と天井との隙間Xを通過してトイレ室3に流れ込むので、要介護者A或いは介護者Bは洗面室2おける同じ温度条件で過ごせるため、環境変化の違和感が生じない。又、第2仕切り部材7の引戸7aが開いている場合には、吐出空気の他の一部は洗面室2から浴室4内へも入り込むので、結局のところ冷暖房用空調機Pが作動するとサニタリー空間1全体が早い段階で同じ温度や湿度などの環境を得ることが出来る。
この発明のサニタリー空間は、要介護者のいる家庭や諸施設において有効に利用でき、これからの高齢者化社会に必須のものとなると期待できる。
1 サニタリー空間
2 洗面室
3 トイレ室
4 浴室
5 壁部材
6 第1仕切り部材
7 第2仕切り部材
8 出入口
9 洗面カウンター
12 ベンチ収納台
A 要介護者
B 介護者
C 車いす
X 隙間

Claims (4)

  1. 外壁および/または間仕切り壁からなる壁部材で周囲を囲まれた平面視略矩形の屋内空間内で洗面室を挟んでその両側には行き来できる第1間仕切り部材及び第2間仕切り部材を介してトイレ室及び浴室がそれぞれ設けられるとともに、前記洗面室の外周囲を形成する前記壁部材に出入口が設けられてなる、車いす使用者である要介護者が使用するためのサニタリー空間において、前記洗面室とトイレ室の境界に設けた第1間仕切り部材は、前記壁部材のうち、前記出入口に相対向する壁部材と直交する方向に、当該壁部材に着脱自在に固定される着脱間仕切戸と前記着脱間仕切戸に対してスライド自在に且つ着脱自在に固定されてなる間仕切引戸とを具備しており、
    前記トイレ室の便器の背後に設けられた背面カウンター及び前記洗面室に設けられた洗面カウンターは、前記壁部材のうち前記着脱間仕切戸を固定する壁部材に設置されており、
    前記便器は、該便器の先端から該便器の奥行き方向の長さの過半を前記洗面カウンターの正面側の先端よりも前記出入口を設けられる壁部材側へ突出させて設置され、
    前記間仕切引戸は、前記着脱間仕切戸側へスライド移動して全開すると、その戸先が前記便器の先端よりも前記着脱間仕切戸を固定する壁部材側に位置し、
    前記トイレ室と前記洗面カウンターとの間には、前記洗面カウンター寄りに前記洗面カウンターよりも低い高さを有する移動自在なベンチ収納台を設置し、
    前記第1間仕切り部材を取り外すとともに前記ベンチ収納台を洗面カウンターの下方へ移動させることによって前記便器と前記洗面カウンターとの間に、前記要介護者を介助する介護者が前記要介護者を前記便器の側方から介助可能な介助作業空間が形成されることを特徴とするサニタリー空間。
  2. 前記第1間仕切り部材と天井との間に隙間が形成され、前記洗面室に前記隙間を通して前記トイレ室に送風可能な冷暖房用空調機を設置することを特徴とする請求項1に記載のサニタリー空間。
  3. 前記壁部材と前記着脱間仕切戸との着脱自在な固定は、壁部材と床面に固定した断面がコの字型の取付枠の凹部に前記着脱間仕切戸の端縁を着脱自在に差し込み固定したことを特徴とする請求項1記載のサニタリー空間。
  4. 前記着脱間仕切戸に対する前記間仕切引戸のスライド自在で且つ着脱自在な固定は、前記着脱間仕切戸と前記間仕切引戸の合い向かう面に相互にスライドするスライド金具を介して行うことを特徴とする請求項1又はに記載のサニタリー空間。
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