JP2000273966A - 可変住空間ユニット住宅及び住宅の可変施工方法及び介護用ユニット - Google Patents

可変住空間ユニット住宅及び住宅の可変施工方法及び介護用ユニット

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JP2000273966A
JP2000273966A JP11140036A JP14003699A JP2000273966A JP 2000273966 A JP2000273966 A JP 2000273966A JP 11140036 A JP11140036 A JP 11140036A JP 14003699 A JP14003699 A JP 14003699A JP 2000273966 A JP2000273966 A JP 2000273966A
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house
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lift
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JP11140036A
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Masakatsu Arihara
正勝 有原
Hidekazu Tsuda
英一 津田
Shunji Hosoda
俊二 細田
Akio Ishimoto
明生 石本
Tatsuo Ochiai
辰雄 落合
Satoru Yamazawa
悟 山沢
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F11/00Stairways, ramps, or like structures; Balustrades; Handrails
    • E04F11/18Balustrades; Handrails
    • E04F2011/1868Miscellaneous features of handrails not otherwise provided for
    • E04F2011/1872Miscellaneous features of handrails not otherwise provided for illuminated

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  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高齢者等、被介護者等の身体機能の変化に対応
させて使用利便性を向上させることができる可変住空間
ユニット住宅を提供する。 【解決手段】複数の建物ユニット24を組み合わせてユ
ニット建物25を構成する可変住空間ユニット住宅であ
る。高齢者等、被介護者用設備である照明付き手摺部材
32、初期施工後に追加施工を含めた可変施工で使用可
能とするように、予め前記建物ユニット24の側壁部3
1に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高齢者等、被介
護者等の使用に用いて好適な可変住空間ユニット住宅及
び住宅の可変施工方法及び介護用ユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の可変住空間システム住宅として
は、図48に示すような可変性のある住空間を構成した
ものが知られている。
【0003】このようなものでは、二階建ての住宅1を
一階部分2、二階部分3、及び屋根部4に分離した斜視
図としての図48に表されるように、基礎5、柱6、外
壁7、配管設備等スペース8によって、この住宅1の骨
格的な通常は、変換しない部分が構成されている。
【0004】また、この住宅1では、着脱自在な可変部
品として換気扇、集中熱源器を備える浴室エネルギー多
機能カプセル11、浴槽、水詮、収納パネル等を備える
可変浴室カプセル12、着脱式サニタリー用カプセル1
3、空調ユニット14、階段付き可変バルコニー15、
トイレカプセル16、洗面カプセル17、カプセルキッ
チン18が装着されている。
【0005】前記外壁7は、必要な場合これらと外付設
備カプセルとの交換により住空間の変更に利用される。
可変間仕切りシステム19、可動電動間仕切20、組立
分解式子供室セット21は、総称可変間仕切と呼ばれ、
家具的な機能を兼有するものも知られている。
【0006】そして、前記可動電動間仕切20に設けら
れたワイヤレススイッチによる配線システム22が、床
下基礎5上及び2階梁23内部にも設けられている。
【0007】このように構成された従来の住宅1では、
建物躯体に、前記浴室エネルギー多機能カプセル11、
可変間仕切りシステム19、配線システム22等が着脱
可能とされているので、可変性のある住空間が提供され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の可変住空間システム住宅では、住宅1の施工
と略同時に、間仕切りを設定して、住空間配置を決定し
なければならない。
【0009】このため、施工時に迅速に組み立てること
が困難である。
【0010】また、施工時に健常者であっても、高齢化
等、時間の進行や要介護度と共に、使用者の必要とする
設備が変化する。しかしながら、設備を大幅に入れ替え
る全面改築では無駄が多く、施工時間もかかり使用に支
障を来す虞がある。また、各設備を施工後に可変させる
ことは困難で、例えば、高齢者等、被介護者等の身体機
能の変化に対応させて使用利便性を向上させることはで
きなかった。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、高齢者等、被介護者等の身体機能の変化に対応
させて使用利便性を向上させることができる可変住空間
ユニット住宅及び住宅の可変施工方法及び介護用ユニッ
トを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載されたものでは、複数の建物ユニッ
トを組み合わせてユニット建物を構成する可変住空間ユ
ニット住宅であって、高齢者等、被介護者等用設備及び
住空間を、初期施工後に追加施工を含めた可変施工で使
用可能とするように、予め前記建物ユニット内に設けた
可変住空間ユニット住宅を特徴としている。
【0013】このように構成された請求項1記載のもの
では、予め前記建物ユニット内に設けられた高齢者等、
被介護者等用設備及び住空間が、初期施工後に追加施工
を含めた可変施工で使用可能となる。
【0014】このため、初期施工時には、建物ユニット
と共に、該設備を建物ユニット内に予め施工して、容易
に、現場施工を行えると共に、施工後は、高齢者等、被
介護者等の身体機能の変化に対応させて、可変施工を行
い使用可能状態とすることにより、使用利便性を向上さ
せることができる。
【0015】また、請求項2に記載されたものでは、前
記設備は、手摺部材である請求項1記載の可変住空間ユ
ニット住宅を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項2記載のもの
では、初期施工時に浴室ユニットが配設される建物ユニ
ットに手摺部材が、設けられることにより、現場施工が
容易となる。
【0017】例えば、該サニタリ用手摺部材に照明機能
を付加しておくことにより、浴室や脱衣所での浴室照明
として利用した後に、利用者の高齢化等、必要に応じて
手摺りとして機能させることにより、別途手摺り部材を
配設施工することなく、使用できる。
【0018】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記設備は、隣接する複数の部屋の間に設けられて隔成
する着脱可能な扉又は仕切り壁である請求項1又は2記
載の可変住空間ユニット住宅を特徴としている。
【0019】このように構成された請求項3記載のもの
では、隣接する複数の部屋の間に設けられて隔成する扉
又は仕切り壁が着脱可能となるように予め前記建物ユニ
ットに設けられているので、前記可変施工時には、該扉
又は仕切り壁を取り外して、高齢者等、被介護者用空間
を増大させて、使用可能とすることができる。
【0020】また、請求項4に記載されたものでは、前
記設備は、隣接する複数の部屋に跨るレールに沿って、
移動可能に設けられたリフトである請求項1〜3記載の
可変住空間ユニット住宅を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記設備が、隣接する複数の部屋に跨るレールに
沿って、移動可能に設けられたリフト装置であるので、
例えば、浴室とトイレ室とを直線的に結ぶ梁材を用い
て、前記レールを敷設してリフト装置を移動させること
により、別途レール等を支持する支持具を用いることな
く、リフト装置を使用可能状態とすることが出来る。
【0022】また、請求項5に記載されたものでは、前
記設備は、浴槽縁に位置する補強穴が形成された浴槽
と、該補強穴に着脱可能に設けられるリフト装置である
請求項1記載の可変住空間ユニット住宅を特徴としてい
る。
【0023】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記設備は、浴槽縁に位置する補強穴が形成され
た浴槽と、該補強穴に着脱可能に設けられるリフト装置
であるので、該リフト装置使用時には、浴槽縁に位置す
る補強穴に、該リフト装置を支持するリフト支柱等を挿
通して、該リフト装置を浴槽縁に後から装着させること
ができる。
【0024】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記設備は、前記浴槽本体に設けられて収納可能な浴槽
蓋体である請求項1記載の可変住空間ユニット住宅を特
徴としている。
【0025】このように構成された請求項6記載のもの
では、浴槽蓋体が、浴槽本体に設けられている状態で収
納されるので、別途収納スペースが不要となる。
【0026】また、請求項7に記載されたものでは、前
記設備は、浴槽縁に沿って形成された長穴と、該長穴に
スライド自在に係合される回転移乗盤とから主に構成さ
れる請求項1記載の可変住空間ユニット住宅を特徴とし
ている。
【0027】このように構成された請求項7記載のもの
では、前記回転移乗盤の上に、前記被介護者等を乗せ
て、回転及び、前記長穴に沿わせて移動させることによ
り、浴室ユニットの洗い場から浴槽内へ容易に出入りさ
せることができる。
【0028】このため、使用利便性が良好である。
【0029】そして、請求項8に記載されたものでは、
前記設備は、トイレユニット内に配設されるトイレ本体
の高さ及び位置を変更可能なトイレ移動手段である請求
項1記載の可変住空間ユニット住宅を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項8記載のもの
では、前記トイレ移動手段によって、トイレユニット内
に配設されるトイレ本体の高さ及び位置が変更可能とさ
れているので、前記被介護者等の身体機能の変化に合わ
せて、該トイレ本体を上下動等させることにより、該ト
イレ本体への移乗を容易に行わせることができる。
【0031】また、請求項9に記載されたものでは、前
記設備は、洗面台ユニットに設けられる折り畳み収納式
の椅子であると共に、該椅子を支持する支持棒が、洗面
台の手摺りと兼用となるように構成されている請求項1
記載の可変住空間ユニット住宅を特徴としている。
【0032】このように構成された請求項9記載のもの
では、洗面台ユニットに設けられる折り畳み収納式の椅
子を支持する支持棒が、洗面台の手摺りと兼用となるよ
うに構成されている。
【0033】このため、前記椅子の折り畳み状態又は展
開状態で、洗面台の手摺りとして前記支持棒に掴まりな
らがら洗面が行える。
【0034】また、収納状態では、該椅子を、車椅子等
に干渉しない位置に折り畳み収納することにより、車椅
子に乗ったまま、前記洗面台を使用することができる。
【0035】そして、請求項10に記載されたもので
は、前記設備は、洗面台ユニットに対して、上下方向へ
可動可能に設けられた前記洗面台である請求項1又は8
記載の可変住空間ユニット住宅を特徴としている。
【0036】このように構成された請求項10記載のも
のでは、前記洗面台が、洗面台ユニットに対して、上下
方向へ可動可能となるように設けられているので、前記
被介護者等の身体機能の変化に合わせて、該洗面台を上
下動させて使用利便性を向上させることができる。
【0037】また、請求項11に記載されたものでは、
前記設備は、洗面台ユニットの洗面台上部に設けられ
て、上下方向に沿って移動可能な収納ボックスである請
求項1記載の可変住空間ユニット住宅を特徴としてい
る。
【0038】このように構成された請求項11記載のも
のでは、前記収納ボックスが、洗面台ユニットの洗面台
上部に設けられて、上下方向に沿って移動可能とされて
いるので、前記被介護者等の身体機能の変化に合わせ
て、該収納ボックスを上下動させて使用利便性を向上さ
せることができる。
【0039】また、請求項12に記載されたものでは、
前記設備は、多機能ボードを有する介護用ベッドである
請求項1記載の可変住空間ユニット住宅を特徴としてい
る。
【0040】このように構成された請求項12記載のも
のでは、多機能ボードを有する介護用ベッドが、予め前
記建物ユニット内に設けられているので、該多機能ボー
ドに必要な機能を初期施工後に、追加施工を含めた可変
施工で設けて使用可能とすることが出来る。
【0041】また、請求項13に記載されたものでは、
初期施工時に、住宅内に設けられた設備が用いられて、
追加施工を含めた可変施工で介護支援機能等、被介護者
の身体変化に適合させた被介護者等用設備及び住空間を
使用可能状態とする住宅の可変施工方法を特徴としてい
る。
【0042】このように構成された請求項13記載のも
のでは、初期施工時に、住宅内に設けられた設備が用い
られて、追加施工を含めた可変施工で介護支援機能等、
被介護者の身体変化に適合させた被介護者等用設備及び
住空間が使用可能状態となる。
【0043】従って、ユーザーの身体機能に適合するよ
うに必要な機能のみ組み込んだ設備を可変住空間ユニッ
ト住宅を構成する建物ユニットに予め設けて、身体機能
の変化に伴い、要求される機能を追加することにより、
初期施工時に迅速に、しかも経済的に、可変住空間ユニ
ット住宅の建築が可能である。
【0044】しかも、追加施工等、可変施工も、予め、
機能追加を想定した設計となっているので、容易にしか
も迅速に行えて、高齢者等の被介護者の身体機能の変化
に適応させることができる。
【0045】請求項14に記載の介護用ユニットは、ユ
ニット本体の枠組みを構成する柱又は梁に、被介護者移
動用のリフト装置が取り付けられるリフト支柱を固定可
能なブラケットが設けられていることを特徴とする。
【0046】請求項15に記載の介護用ユニットは、前
記ブラケットを介して、前記柱又は前記梁に前記リフト
支柱が設けられていることを特徴とする。
【0047】ここで、介護用ユニットとは、ユニット建
物を構成する建物ユニットや、浴室やトイレ室を構成す
るサニタリーユニット等をいい、ユニット本体の枠組み
は必ずしも箱状である必要はない。
【0048】また、ユニット本体の上部と下部、例えば
天井梁と床梁に、上部ブラケットと下部ブラケットとを
それぞれ設け、ユニット本体にリフト支柱の上端部と下
端部とを固定すると、リフト支柱の固定が堅固であるの
で好ましい。更に、締結部材を用いてリフト支柱をブラ
ケットに固定する構成とすると、リフト支柱の取り付け
取り外しが容易となって好ましい。
【0049】加えて、上部ブラケットが天井梁の延びる
方向に所定間隔を開けて複数個配列されていると共に、
下部ブラケットが床梁を構成する鉄骨体の延びる方向で
各上部ブラケットに対応させて複数個配列されている
と、リフト支柱の下端部と上端部とを固定する下部ブラ
ケットと上部ブラケットとを適宜選択でき、そのリフト
支柱の配設位置の自由度を増大させることができる。よ
って、例えば、被介護者が左マヒ、右マヒの場合に応じ
てリフト支柱の設置位置を適宜変更できる。
【0050】また、ブラケットが内壁等の装飾壁により
隠蔽されていると、見栄えを損なうことがないので好ま
しい。更に、ブラケットが室内装備品の取り付け金具に
兼用可能であると、残りのブラケットを照明器具、天井
パネル、内壁パネル、手すり等の室内取り付け金具に兼
用できる。なお、リフト支柱にはリフト装置のレール部
を含む。
【0051】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0052】図1乃至図6は、この発明の実施の形態1
を示すものである。
【0053】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1では、複数の略直方体形状の建物ユニット24を組み
合わせて可変住空間ユニット住宅としてのユニット建物
25が構成されるものである。
【0054】この建物ユニット24には、浴槽本体26
c及び水栓26dが設けられたバスルームユニット26
と、脱衣所30に配設される洗面ユニット27とが、工
場にて事前に施工装着されている。これらのバスルーム
ユニット26と、洗面ユニット27との仕切り部分に
は、間仕切り28a,28b及び、三枚引き戸29が設
けられている。
【0055】また、前記洗面ユニット27が配設されて
いる脱衣所30の側壁部31には、図2に示すような高
齢者等、被介護者用設備としての照明付き手摺部材32
が設けられている。この照明付き手摺部材32は、上端
縁32cを開放すると共に、水平方向に沿って延設され
る手摺部32aと、この手摺部32aの端縁に設けられ
て照明器具を内部に設けることにより、前記脱衣所30
内を照明する略1/4球形状の照明部32bとを有して
いる。
【0056】また、高齢者等、被介護者用設備及び住空
間を、初期施工後に追加施工を含めた可変施工で使用可
能とするように、予め前記建物ユニット内に設けた可変
住空間ユニット住宅を特徴としている。
【0057】そして、この実施の形態1では、前記バス
ルームユニット26内の側壁26aにも、手摺部材26
bが設けられている。
【0058】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0059】このように構成された実施の形態1記載の
ものでは、予め前記建物ユニット24内に設けられた照
明付き手摺り部材32によって、初期施工後には、照明
部32b内の照明器具を用いて、前記前記脱衣所30内
が照明されると共に、前記被介護者等が、身体変化によ
って、身体を支持する部材を必要とするようになった際
には、手摺部32aが手摺りとして使用可能となる。
【0060】このため、初期施工時には、前記バスルー
ムユニット26等と共に、前記照明付き手摺部材32を
照明として、建物ユニット24内に予め工場内で施工し
て、容易に、現場でこれらの建物ユニット24等を組み
合わせて施工し、ユニット建物25を構成することが出
来ると共に、施工終了後、照明器具と別途、手摺部材を
追加することなく、高齢者等、被介護者等の身体機能の
変化に対応させて、前記照明付き手摺部材32を手摺り
として使用することにより、使用利便性を向上させるこ
とができる。
【0061】
【変形例1】図3及び図4は、この発明の実施の形態1
の変形例1を示すものである。なお、前記実施の形態1
と同一乃至均等な部分については、同一符号を附して説
明する。
【0062】この変形例1では、前記脱衣所側壁部31
に、水平方向に沿って延設される凹部34が形成されて
いる。
【0063】この凹部34下縁34aからは、手摺部材
35が、この凹部34の下縁34aと上縁34bとの略
中間部に上縁部35aを位置させるように上方に向けて
突設形成されている。
【0064】また、この凹部34上縁34bからは、ヒ
ンジ部36aを介して、内倒れ方向へ回動自在に枢着さ
れる平板状の蓋部材36が延設されて、前記凹部34開
口部を閉塞した状態で、前記上縁部35aと近接して対
向する位置に、下縁部36bを位置させるようにしてい
る。
【0065】次に、この変形例1の作用について説明す
る。この変形例1では、図3に示すように、前記蓋部材
36によって前記凹部34開口部が閉塞された状態で
は、前記上縁部35aと、前記蓋部材36の下縁部36
bとが近接して対向した位置で、側壁部31の表面と略
面一となる。このため、手摺部材35の表面35bが、
前記蓋部材36の表面36cと共に、側壁部31に一体
的に視認されて外観品質が良好である。
【0066】また、図4に示すように、前記蓋部材36
を押圧することにより、この蓋部材36は、前記ヒンジ
部36aを回動中心として前記凹部34内へ内倒れ方向
へ回動して、手摺部材35の上縁部35aを開放して前
記脱衣所30内空間に連通させる。
【0067】このため、初期施工時には、前記手摺部材
32を照明として建物ユニット24内に予め施工してお
き、施工現場でこれらの建物ユニット24を組み合わせ
ることにより容易に、現場施工が行えると共に、施工後
では、高齢者等、被介護者等の身体機能の変化に対応さ
せて、手摺りとして使用することにより、使用利便性を
向上させることができる。
【0068】
【変形例2】図5及び図6は、この発明の実施の形態1
の変形例2を示すものである。なお、前記実施の形態1
及び前記変形例1と同一乃至均等な部分については、同
一符号を附して説明する。
【0069】この変形例2では、前記脱衣所側壁部31
に、水平方向に沿って延設される凹部37が形成されて
いる。
【0070】この凹部37下縁37aには、回動軸35
aによって下辺部38aを軸支される手摺部材38が、
脱衣所30内方向へ向けて起倒自在となるように設けら
れている。
【0071】この手摺部材38は、主に、前記下辺部3
8aから延設される平板状の基部38b及び断面略円弧
状を呈して、この基部38bに一体に形成された先端把
持部38cから構成されている。
【0072】次に、この変形例2の作用について説明す
る。この変形例2では、図5に示すように、前記手摺部
材38によって前記凹部37開口が閉塞された状態で
は、前記基部38bの表面と、前記側壁部31の表面と
が略面一となる。このため、手摺部材38が側壁部31
に一体的に視認されて外観品質が良好である。
【0073】また、図6に示すように、前記蓋部材36
を脱衣所30方向へ回動させて、凹部37を開放するこ
とにより、この手摺部材38の先端把持部38cが、側
壁部31から手前方向へ突設される。
【0074】このため、初期施工時には、手摺部材38
を側壁部31に形成された凹部37内に収納して、違和
感無く壁面として視認できると共に、施工後、高齢者
等、被介護者等の身体機能の変化に対応させて、手摺り
として、前記手摺部材38を回動させて突設させ、使用
利便性を向上させることができる。
【0075】
【実施の形態2】図7及び図8は、この発明の実施の形
態2の可変住空間ユニット住宅を示すものである。な
お、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については
同一符号を付して説明する。
【0076】この住宅に用いられる建物ユニット40で
は、同一建物ユニット40内に浴槽本体26cが設けら
れたバスルームユニット26と、脱衣所30に配設され
る洗面ユニット27とに加えて、更に、トイレユニット
41が設けられている。このトイレユニット41には、
工場にて事前に、トイレ本体42及び手洗い台43aが
施工装着されている。
【0077】また、これらのバスルームユニット26
と、洗面ユニット27との仕切り部分には、間仕切り2
8a,28b及び、三枚引き戸29が設けられている。
【0078】そして、前記洗面ユニット27とトイレユ
ニット41との間の仕切り部分には、取り外し可能な間
仕切り44aが設けられると共に、一枚引き戸45が予
め施工されて装着されている。この一枚引き戸45も着
脱可能となるように設けられると共に、これらの前記洗
面ユニット27とトイレユニット41と床部46,47
上面には、床仕上げ材としてFRP防水パンとビニール
クロスとが貼設されている。また、前記バスルームユニ
ット2の床部48には、FRP防水パンが貼設されてい
る。
【0079】このように構成された実施の形態2の可変
住空間ユニット住宅では、図8に示すように、前記間仕
切り44aを取り外して、洗面ユニット27の側壁44
bのみとすると共に、前記一枚引き戸45に変えて、三
枚引き戸49を装着することが出来る。このため、前記
洗面ユニット27とトイレユニット41との間の開口部
分が拡開されて、車椅子による出入りを容易に行えるよ
うに空間変更を、使用者の身体変化に応じて行える。
【0080】
【実施の形態3】図9乃至図12は、この実施の形態3
のリフト装置が設けられた可変住空間ユニット住宅を示
すものである。なお、前記実施の形態1及び2と同一乃
至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0081】この実施の形態3の可変住空間ユニット住
宅に用いられる建物ユニット50では、略長方形の天井
部51の短尺方向に、長手方向を沿わせて延設される複
数の鉄骨梁52,52が、図10に示される通常の建物
ユニット50aの間隔よりも、狭い間隔で密に配列され
ている。これらの鉄骨梁52,52には、複数の支持金
具53,53を介してリフト用レール54が吊り下げれ
ている。
【0082】このリフト用レール54は、主に、前記ト
イレユニット41から前記洗面ユニット27を通って前
記バスルームユニット26まで延設される長尺レール部
54aと、この長尺レール部54aの略中央位置に設け
られて方向を変換する方向変換部54bと、この方向変
換部54bから前記長尺レール部54aと略直交する方
向へ向けて延設される短尺レール部54cとから構成さ
れている。
【0083】このレール部54には、これらのレール部
54a等に沿ってスライド移動するダンホイト55が、
吊り下げられている。このダンホイト55からは、被介
護者等が着座して持ち上げられるスリングシート57が
垂下されている。
【0084】また、このダンホイト55内には、図示省
略のスリングシート昇降機構及びダンホイト水平移動手
段が設けられている。そして、このダンホイト55から
は、これらのスリングシート昇降機構及びダンホイト水
平移動手段を制御する手元スイッチ58が垂下されてい
て、前記スリングシート57に着座した状態で、スリン
グシート57を昇降、水平移動出来るように構成されて
いる。
【0085】このように構成された実施の形態3の可変
住空間ユニット住宅では、図13に示すように、初期施
工時、予め前記建物ユニット50の天井部51の鉄骨梁
52…に支持金具53…を設けておけば、高齢者等、被
介護者等用設備であるダンホイスト55及びスリングシ
ート57等を追加施工すると共に、三枚引き戸29,4
9を取り除き、前記トイレユニット41から前記洗面ユ
ニット27を通って前記バスルームユニット26まで空
間部を連通して住空間を拡大することにより、リフト装
置を容易な可変施工で使用可能とすることが出来る。
【0086】また、天井部51の短尺方向に、長手方向
を沿わせて延設される複数の鉄骨梁52,52が、狭い
間隔で密に配列されていて、これらの鉄骨梁52,52
に、複数の支持金具53,53を介してリフト用レール
54が吊り下げれている。このため、リフト用レール5
4の配設位置の自由度が増大する。
【0087】
【実施の形態4】図14乃至図17は、この実施の形態
4の可変住空間ユニット住宅を示すものである。なお、
前記実施の形態1及び2と同一乃至均等な部分について
は、同一符号を付して説明する。
【0088】この実施の形態4を建物ユニット50の組
立工程に沿って説明すると、この建物ユニット50では
図14に示すように、下側フレーム枠体50aの上面に
貼設された床パネル9の上に、2対の長尺平板状の間仕
切り壁部材58,58が、所定間隔を置いて立設されて
いる。
【0089】この間仕切り壁部材58の上下両端部に
は、スリット58a,58aが凹設形成されていると共
に、このスリット58a,58aに、前記床パネル9か
ら突設されるアジャスタ59の突設片59a及び天井パ
ネル10から突設されるアジャスタ59の突設片59a
が、押圧挿入されてこの建物ユニット50にこれらの間
仕切り壁部材58,58を固着させている。
【0090】この間仕切り壁部材58,58間には、こ
れらの間仕切り壁部材58,58と略同一形状の可変式
間仕切り部材60…が設けられている。これらの可変式
間仕切り部材60,60間は、複数のダホ61…によっ
て連結されると共に、前記間仕切り壁部材58,58と
この可変式間仕切り部材60,60の両側部との間も、
複数のダホ61…によって連結されている。
【0091】このように構成された実施の形態4の可変
住空間ユニット住宅では、仕切り壁として可変式間仕切
り部材60…が、予め、初期施工の時点で、前記建物ユ
ニット50に設けられているので、別途仕切り壁を隣接
する各部屋の間に設ける必要がない。
【0092】また、前記ダホ61…による連結を解除し
て、これらの可変式間仕切り部材60…を間仕切り壁部
材58,58間から取り除くことにより、車椅子或い
は、前記リフト装置を通過させることが出来る空間が形
成される。従って、容易な可変施工で高齢者等、被介護
者等用空間が増大されて、各介護設備を使用可能状態と
することができる。
【0093】
【実施の形態5】図18は、この発明の実施の形態5の
可変住空間ユニット住宅62を示すものである。なお、
前記実施の形態1乃至4と同一乃至均等な部分について
は同一符号を付して説明する。
【0094】このユニット住宅62では、前記建物ユニ
ット40に隣接して、ベッド63及び洗面台64等が予
め設けられたベッドルーム65a等からなる建物ユニッ
ト65が設けられている。これらの建物ユニット40,
65間は、スライドドア66を介して連通されていると
共に、前記天井部に設けられたリフト装置のリフト用レ
ール54の短尺レール部54cに相当する部屋間連結レ
ール部54dが、前記建物ユニット65内まで延設され
ている。
【0095】この部屋間連結レール部54dの先端に
は、方向変換部54eが設けられると共に、この方向変
換部54eから、前記部屋間連結レール部54dと直交
する両方向へ向けて延設されて、前記洗面台64近傍か
ら、この洗面台64配設位置と建物ユニット65反対側
に設けられる収納部屋67内まで、前記ダンホイスト5
5をスライド移動させるベッドルーム内長尺レール部5
4fが設けられている。
【0096】また、このベッドルーム内長尺レール部5
4fには、方向変換部54dが設けられていている。そ
して、この方向変換部54dからは、前記ベッドルーム
内長尺レール部54fと直交するように前記ベッド63
方向へ向けて、ベッド方向レール部54gが延設されて
いる。
【0097】また、前記トイレユニット41内には、ト
イレ本体42両側に一対の手摺部材68,68が設けら
れている。そして、前記収納部屋67と、前記ベッドル
ーム65aとの間には、仕切部材69が設けられてい
て、周囲のフレーム枠69aを一対のレールガイド69
b,69bに沿わせて、スライド移動させることより、
扉69c部分の位置を前後方向へ移動させることが出来
るように構成されている。さらに、この扉69cは、前
記フレーム枠69bから着脱可能となるように形成され
ている。
【0098】このように構成された実施の形態5のもの
では、前記三枚引き戸29,一枚引き戸45,扉69cを
取り外して、前記スライドドア66を開放することによ
り、前記バスルームユニット26,洗面ユニット27空
間を前記ベッドルーム65a空間へ連通させることが出
来る。このため、前記リフト装置のダンホイト55をリ
フト用レール54の部屋間連結レール部54d等に沿わ
せて移動させ、トイレ或いは、浴室からベッド63或い
は洗面台64まで、前記スリングシート57に乗ったま
ま連続して前記被介護者等を搬送出来る。
【0099】
【実施の形態6】図19は、この発明の実施の形態6の
可変住空間ユニット住宅を示すものである。なお、前記
実施の形態1乃至5と同一乃至均等な部分については同
一符号を付して説明する。
【0100】この実施の形態6では、前記リフト装置の
浴室内の長尺レール部54a先端が、前記浴槽本体26
c上方まで延設されている。また、浴室内の椅子として
分割式のシャワーキャリ70が設けられていて、脚部7
0aと座部70bとを上,下方向へ着脱出来るモジュー
ル組立式としている。
【0101】そして、この実施の形態6のリフト装置
は、前記シャワーキャリ70のうち、上方へ分割される
座部70aを吊り下げられるように構成されている。
【0102】このように構成されたこの実施の形態6の
可変住空間ユニット住宅では、浴室内の洗い場で、前記
被介護者等を前記シャワーキャリ70の座部70bに着
座させたまま、このシャワーキャリ70の脚部70aか
ら前記座部70bを分離して、このリフト装置で吊り上
げ、前記浴槽本体26c内に移動させることが出来る。
【0103】
【変形例1】図20は、この発明の実施の形態6の変形
例1を示すものである。なお、前記実施の形態6と同一
乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0104】この変形例1の可変住空間ユニット住宅で
は、浴槽本体26cの縁部26eに、簡易リフト装置7
1を装着する補強穴72が、予め形成されている。
【0105】この補強穴72は、前記リフト装置71の
柱部71a下端を着脱可能に挿通するとともに、該リフ
ト装置71のアーム部71b先端で、前記座部70bへ
被介護者等を着座させたまま吊り上げられるように、周
縁72aが補強されている。
【0106】このように構成された変形例1では、浴室
内の洗い場で、前記被介護者等を前記シャワーキャリ7
0の座部70bに着座させたまま、このシャワーキャリ
70の脚部70aから前記座部70bを分離して、この
簡易リフト装置71で吊り上げ、前記浴槽本体26c内
に移動させることが出来る。
【0107】また、前記補強穴72は、前記簡易リフト
装置71の柱部71a下端を着脱可能に挿通するので、
被介護者等の身体変化に応じて、この簡易リフト装置7
1を装着して用いることが出来る。
【0108】
【実施の形態7】図21は、この発明の実施の形態7の
可変住空間ユニット住宅を示すものである。なお、前記
実施の形態1乃至6と同一乃至均等な部分については、
同一符号を付して説明する。
【0109】この実施の形態7の可変住空間ユニット住
宅では、バスルームユニット26内の浴槽本体26a縁
部26eに、短片側の一側片に沿って長板状のカバー蓋
体73が固着されている。このカバー蓋体73は、浴槽
本体26aの蓋体と、移乗用ボードとを兼用している。
【0110】このカバー蓋体73には、上板部73aの
下方に、収納凹部73bが形成されている。この収納凹
部73bには、浴槽本体26aの上面を覆う複数の蓋体
73c…が、出没可能に収納されている。
【0111】このように構成された実施の形態7のもの
では、浴槽蓋体73c…が、浴槽本体26aに、カバー
蓋体73が設けられている状態で、収納凹部73b内に
収納されるので、別途収納スペースが不要となる。
【0112】なお、この実施の形態7では、一枚ずつ前
記蓋体73cを引き出すように構成されているが、図2
1中二点鎖線で示すように、ヒンジ部73d,73dを
介して、二枚の前記蓋体73c,73c両側縁間を回動
可能に接続して構成してもよい。この場合、折り畳み状
態で、前記収納凹部73d内に収納すると共に、引き出
し後、展開して浴槽本体26aの上面を覆うようにす
る。
【0113】
【変形例1】図22は、この実施の形態7の変形例1を
示している。この変形例1では、カバー蓋体74の上面
部に、このカバー蓋体74の延設方向に沿って、長穴状
のスライド溝74aが形成されている。このスライド溝
73aには、円盤形状の回転移乗盤75が、スライド及
び回転自在となるように、着脱可能に係合されている。
【0114】このように構成された変形例1記載のもの
では、バスルームユニット26内の洗い場から、被介護
者等が、前記回転移乗盤75に乗り、身体の方向を変え
ながら、前記浴槽本体26aの一側縁部略中央位置まで
スライド移動出来る。
【0115】また、回転移乗盤75は、前記スライド溝
74aへ着脱可能に構成されているので、被介護者等の
身体変化に応じて、この回転移乗盤75を装脱着して用
いることが出来る。
【0116】
【変形例2】図23は、この実施の形態7の変形例2を
示している。この変形例2では、カバー蓋体76が、洗
い場方向へ所定長さ、略円弧状の縁部76aを形成して
延設形成されている。この変形例2では、前記スライド
溝74aが、延設されたカバー蓋体76に沿って、この
縁部76b近傍まで延設されている。
【0117】また、この縁部76b下面側には、移乗を
補助する足掛け部76bが形成されている。さらに、こ
の変形例2のカバー蓋体76には、前記浴槽本体26c
内壁部に適合して、前記縁部26e上面よりも一段低く
なるように凹状を呈するステップ部76cが一体に形成
されている。
【0118】このように構成された変形例2記載のもの
では、バスルームユニット26内の洗い場から浴槽本体
26c内に移動する際、前記足掛け部76dを用いて、
延設形成された縁部76aから被介護者等が、前記回転
移乗盤75に乗る。次に、この回転移乗盤75によって
身体の方向を変えながら、前記浴槽本体26aの一側縁
部略中央位置までスライド移動する。そして、前記ステ
ップ部76cを用いて、前記浴槽本体26c内に容易に
移動できる。
【0119】また、回転移乗盤75及び、前記足掛け部
76bは、着脱可能となるように、前記カバー蓋体76
に設けられているので、被介護者等の身体変化に応じ
て、機能を追加して用いることが出来る。
【0120】
【実施の形態8】図24及び図25は、この発明の実施
の形態8の可変住空間ユニット住宅に用いられるトイレ
ユニット141を示すものである。なお、前記実施の形
態1乃至7と同一乃至均等な部分については、同一符号
を付して説明する。
【0121】この実施の形態8の可変住空間ユニット住
宅では、トイレユニット141の床部142に、防水パ
ン142aが貼設されている。また、壁部143には、
手洗い台144及びシャワー装置145が設けられてい
る。
【0122】また、トイレ本体146は、スライドレー
ル147,147に沿って前,後方向へスライド移動可
能であると共に、図示省略のリフト装置によって上下方
向へも昇降移動可能となるように構成されている。
【0123】このトイレ本体146は、折曲可能なフレ
キシブル配管148によって給排水管を構成している。
【0124】このように構成された実施の形態8の可変
住空間ユニット住宅では、被介護者等の身体変化に応じ
て、前,後方向へスライド移動させると共に、上下方向
へも昇降移動させて、適宜、位置を変更することが出来
る。
【0125】また、前記シャワー装置145を用いて、
セカンドサニタリとしても使用できる。
【0126】
【実施の形態9】図26乃至図32は、この発明の実施
の形態9の可変住空間ユニット住宅に用いられるユニバ
ーサル洗面ユニット150を示すものである。なお、前
記実施の形態1乃至8と同一乃至均等な部分について
は、同一符号を付して説明する。
【0127】この実施の形態9のユニバーサル洗面ユニ
ット150では、棚部151の上部に挿抜可能な収納ボ
ックス152,152が設けられている。
【0128】また、洗面台本体153の右側縁に沿っ
て、椅子支持部材154が、前記棚部151前面151
aから一体に延設されている。この椅子支持部材154
は、金属製の丸棒状部材によって形成されて、主に、水
平棒状部154aと、この水平棒状部154a先端から
垂下される縦棒状部154bと、補助縦棒状部154c
とから主に構成されている。
【0129】このうち、前記縦棒状部154bには、折
り畳み椅子部155が、回動片156,156を介して
回動可能となるように、支持されていると共に、この縦
棒状部154bに沿って、上下方向へ昇降可能となるよ
うに構成されている。
【0130】この折り畳み椅子部155は、前記回動片
156,156を側縁157aに固着した略板状の背も
たれ部157と、この背もたれ部157の下縁157b
に、ヒンジ部を介して、この背もたれ部157と二つ折
りに向かい合わされた状態から、略90度で交わる水平
位置まで展開可能に設けられた座部158とから主に構
成されている。
【0131】このように構成された実施の形態9記載の
ものでは、図26に示すように、前記折り畳み椅子部1
55を展開した状態では、図30に示すように、被介護
者等を、前記座部158に座らせて、座面台本体152
を利用させることが出来る。
【0132】この際、前記折り畳み椅子部155は、上
下方向へ昇降可能であるので、また、図27に示すよう
に、前記回動片156,156を回動中心として、前記
折り畳み椅子部155を回動し、続いて、図28に示す
ように、前記座部158を前記背もたれ部157と二つ
折りに向かい合わせるように回動して、収納することが
出来る。
【0133】前記折り畳み椅子部155が収納された状
態では、図31に示すように、車椅子160を利用する
被介護者等が、車椅子160に乗ったまま、前記洗面台
本体153に近接して利用することが出来る。
【0134】このため、被介護者等の身体変化に応じ
て、昇降可能な前記折り畳み椅子部155或いは、車椅
子160を用いて前記洗面台本体153を利用させるこ
とが出来る。
【0135】
【変形例1】図32は、この発明の実施の形態9の変形
例であるユニバーサル洗面ユニット250を示すもので
ある。なお、前記実施の形態9のユニバーサル洗面ユニ
ット150と同一乃至均等な部分については、同一符号
を付して説明する。
【0136】この変形例1のユニバーサル洗面ユニット
250では、収納ボックス152を引き出した状態で上
下方向へ昇降移動可能とするレールガイド159,15
9が、前記棚部151の前面151aに左,右一対設け
られている。
【0137】次に、この実施の形態9の変形例1の作用
について説明する。
【0138】この変形例1では、収納ボックス152が
引き出された状態で、前記棚部151の前面151aに
左,右一対設けられた前記レールガイド159,159
に沿って、上下方向へ昇降移動される。
【0139】このため、被介護者等の身体変化に応じ
て、適宜、収納ボックス152の高さを調整し、これら
の収納ボックス152を利用させることが出来る。
【0140】他の構成及び作用,効果については、前記
実施の形態9と略同様であるので説明を省略する。
【0141】
【実施の形態10】図33及び図34は、この発明の実
施の形態10の可変住空間ユニット住宅に用いられる介
護用多機能ベッドを示すものである。なお、前記実施の
形態1乃至9と同一乃至均等な部分については、同一符
号を付して説明する。
【0142】まず、構成から説明すると、この実施の形
態10の介護用多機能ベッド200では、電動可能式の
ベッド本体201の頭部側面に沿って設けられるヘッド
ボード部202及び、このヘッドボード202と上面視
略L字状を呈するように一体に形成されて、ベッド本体
201の右側面に沿って延設されるサイドボード203
とを有している。
【0143】このうち、前記ヘッドボード202には、
外部との通話を行うインターホンのスピーカ204及び
セキュリティボタン205等からなるセキュリティ機能
部206と、リモコンユニット207が先端に設けられ
たアーム部208と、可動調光照明ユニット209及び
足元灯210とが設けられている。
【0144】また、このヘッドボード202には、脱
臭,除湿を行うため、吸気を行うエアインテーク211
及び、吸気した空気を、乾燥させて、前記ベッド本体2
01の下方に送出することにより、ベッドマットの脱湿
を行うエアアウトレット212とが設けられている。
【0145】なお、図中符号213は、電話214を設
置する電話台、符号215は、時計である。
【0146】さらに、前記サイドボード203には、電
動モータの駆動により、このサイドボード203前面か
ら出没する電動可動テーブル216及び、可動収納ボッ
クス217が設けられている。
【0147】次に、この実施の形態10の作用について
説明する。
【0148】この実施の形態10の介護用多機能ベッド
200では、アーム部208先端に設けられたリモコン
ユニット207によってコントロールすることにより、
ベッド本体201が、横臥状態から図示する上半身を起
こした状態まで、電動可動されると共に、電動可動テー
ブル216及びセキュリティ機能部206等によって、
被介護者等であっても、安全に自立した生活が送れるよ
うに支援される。
【0149】また、前記可動調光照明ユニット209及
び足元灯210とが設けられているので、適宜照明量が
調光出来て照明環境を向上させることが出来る。
【0150】そして、前記エアインテーク211により
吸気された空気が、乾燥されて、前記ベッド本体201
の下方にエアアウトレット212から送出されることに
より、ベッドマットの脱湿が行われる。このため、ベッ
ドルームの脱臭,除湿が行われると共に、前記ベッド本
体201の脱湿によって、長期間に渡り良好な乾燥状態
を維持させることが出来る。
【0151】さらに、これらの可動調光照明ユニット2
09等は、前記ヘッドボード202等に予め設けるのみ
ではなく、例えば、施工後、追加施工等の可変施工を行
う際に、容易に、これらのヘッドボード202等に組み
込んで使用することが出来る。
【0152】このため、ユーザーの身体機能に適合する
ように必要な機能のみ組み込んだ介護用多機能ベッド2
00を可変住空間ユニット住宅を構成する建物ユニット
に予め設けて、身体機能の変化に伴い、要求される機能
を追加することにより、初期施工時に迅速に、しかも経
済的に、可変住空間ユニット住宅の建築が可能である。
【0153】しかも、追加施工等、可変施工も、予め、
機能追加を想定した設計となっているので、容易にしか
も迅速に行えて、高齢者等の被介護者の身体機能の変化
に適応させることができる。
【0154】以上、この発明の実施の形態1乃至10を
図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の
形態1乃至10に限らず、この発明の要旨を逸脱しない
範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0155】例えば、前記実施の形態1では、照明付き
手摺り部材32を示して説明してきたが特にこれに限ら
ず、例えば、肘掛け兼用手摺り部材等、予め配設される
手摺り部材と兼用されるもの等、高齢者等、被介護者の
使用及び介護、さらには、健常者との共用に用いて好適
なものであれば良い。
【0156】
【発明の実施の形態11】発明の実施の形態6の変形例
1において、被介護者を昇降して搬送するための簡易リ
フト装置(介護用リフト装置ともいう)71の構成につ
いて説明した。その構造の他の例を図35を参照しつつ
改めて説明し、その改良点を発明の実施の形態11とし
て説明する。
【0157】その図35において、501はバスルー
ム、502は介護用のリフト装置、503はバスルーム
の一部を構成する装飾壁、504は浴槽である。
【0158】この介護用のリフト装置502は、リフト
支柱505と回動支持アーム506と搬送吊り具507
とを備え、回動支持アーム506をリフト支柱505に
沿って昇降させると共に、回動支持アーム506を回動
させて被介護者を搬送する構成となっている。
【0159】しかしながら、そのリフト支柱505に
は、被介護者の全体重が加わると共に、回動支持アーム
506の腕の長さと被介護者の体重との積で表現される
モーメントが加わることから、リフト支柱の固定は堅固
であることが被介護者の安全を図る観点から望ましいの
であるが、リフト支柱505を介護用ユニットに堅固に
設ける構成とすればするほどその構造が複雑化し、その
取り付けや取り外しが難しくなると共に、その設置位置
の自由度が減少する。
【0160】この発明の実施の形態11では、上記の事
情に鑑み、簡単な構造でリフト支柱を堅固に固定するこ
とができると共に、その設置位置の自由度を確保でき、
しかも、取り付け取り外しが容易な介護用ユニットを提
供する。
【0161】図36、図37は本発明の実施の形態11
の説明図であって、図36は本発明に係わる箱形形状で
ボックスラーメン構造を有する介護用ユニットとしての
建物ユニットに設けたバスルームを示し、510はその
建物ユニットの枠組みの床フレームを構成するチャンネ
ル材からなる床梁、511、512はその天井フレーム
を構成するチャンネル材からなる天井梁、513は側面
の妻フレームを構成する角柱、514は大引きである。
これらの柱及び梁から鉄骨製駆体が構成される。
【0162】角柱513には木桟515が所定間隔を開
けて設けられ、天井梁(天井フレーム)512には木桟
516が所定間隔を開けて設けられ、大引き514には
所定間隔を開けて木桟517が設けられている。
【0163】木桟517には床下地518が設けられ、
床下地518上にはフローリング519が設けられてい
る。天井フレーム512には木桟516を介して装飾用
の天井壁520が図示を略す固定手段によって固定され
ている。床フレーム510には内壁パネル等の装飾壁5
21が木桟515及び後述するブラケットを介して固定
されている。
【0164】装飾壁521の近傍には浴槽522が設け
られ、浴槽522の近傍には被介護者移動用のリフト装
置523が配置されている。このリフト装置523はリ
フト支柱524を備え、リフト支柱524には回動支持
アーム525がリフト支柱に対して回動可能であると共
に上下動可能に設けられている。この回動支持アーム5
25には吊り具526が設けられ、吊り具526は湾曲
アーム527と吊りバンド528と座板529とから大
略構成されている。
【0165】被介護者は座板529に座って吊りバンド
528を握って介護者の補助を受けながら昇降されると
共に旋回搬送されて浴槽522への出し入れを行うもの
である。
【0166】そのリフト支柱524はその下端部530
が下部ブラケット531、532を介して床フレーム5
10に固定され、その上端部533が上部ブラケット5
34を介して天井フレーム511に固定される。
【0167】各ブラケット531、534はL字形状と
されて固定部531a、534aと取り付け部531
b、534bとを備えている。各ブラケット531、5
34は工場において締結部材としてのボルト535A、
ナット535Bによって予め床フレーム510、天井フ
レーム511に固定されている。施工現場において、リ
フト支柱524の下端部530は締結部材としてのボル
ト536A、ナット536Bによってブラケット53
1、532を締結することにより床フレーム510に固
定され、装飾壁521はその際にブラケット531、5
32間に挟持されて固定される。
【0168】装飾壁521の上部には開口537が形成
され、開口537は着脱可能の化粧蓋板538によって
常時は塞がれており、リフト支柱524の上端部533
を天井フレーム511に固定するときには、装飾壁52
1から化粧蓋板538を取り外し、上部ブラケット53
4の取り付け部534bを開口537を通じてバスルー
ム501内に突出させ、リフト支柱524の上端部53
3と取り付け部534bとを締結部材としてのボルト5
40によって締め付ける。これにより、リフト支柱52
4の上端部533が天井フレーム511に固定される。
【0169】この発明の実施の形態11によれば、リフ
ト支柱524の下端部530と上端部533とを介護用
ユニットを構成するフレームそのものに取り付ける構成
としたので、リフト支柱524を介護用ユニットに堅固
に固定することができる。
【0170】ここでは、リフト支柱524の上端部53
3を上部ブラケット534のみによって固定する構成と
したが、図37に示すように、L字形状の補強ブラケッ
ト541をリフト支柱524の上端部533に設け、ボ
ルト540によって補強ブラケット541の一端部を固
定し、補強ブラケット541の他端部をリフト支柱52
4の周面にボルト542Aによって固定することによ
り、より一層堅固に天井フレーム511にリフト支柱5
24を固定する構成としても良い。
【0171】
【発明の実施の形態12】図38、図39は本発明の実
施の形態12の説明図であって、その図38において、
542、543は箱形形状の介護用ユニットの床フレー
ムを構成するチャンネル材からなる床梁、544、54
5は側面の妻フレームを構成する角柱、546、547
は天井フレームを構成するチャンネル材からなる天井梁
である。これらの柱及び梁から鉄骨製駆体が構成され
る。
【0172】床フレーム543と天井フレーム547と
の間には、リフト支柱取り付け用鉄骨体548が設けら
れている。このリフト支柱取り付け用鉄骨体548は被
介護者が左マヒの身障者、右マヒの身障者に対応して、
浴槽522に対する配設位置が定められている。このリ
フト支柱取り付け用鉄骨体548の下端部と上端部とに
は図39に拡大して示すように下部ブラケット549と
上部ブラケット550とが予め溶接によって固定されて
いる。
【0173】リフト支柱524の下端部530と上端部
533とには下部ブラケット551、上部ブラケット5
52が予め設けられている。また、リフト支柱524の
下端には下端から起立する装飾壁取り付け用ブラケット
552Cが設けられている。装飾壁取り付け用ブラケッ
ト552Cには装飾壁521の下辺部が接着等により固
定されている。下部ブラケット551はU字形状とさ
れ、下部ブラケット549、下部ブラケット551、装
飾壁取り付け用ブラケット552Cはボルト552Aに
よって締結され、上部ブラケット550と上部ブラケッ
ト552とはボルト552Bによって締結され、これに
より、リフト支柱524の下端部530と上端部533
とは介護用ユニットを構成するフレームに堅固に固定さ
れる。
【0174】そのリフト支柱524の上端部533をリ
フト支柱取り付け用鉄骨体548に固定する際に、装飾
壁521の上辺部は上部ブラケット550、552によ
って挟持されてリフト支柱取り付け用鉄骨体548に支
持される。
【0175】
【変形例】この変形例では、図40(イ)に示すよう
に、リフト支柱524の取り付けが想定され得る場所に
リフト支柱取り付け専用の補強部材1000が設けられ
ている。ここでは、この補強部材1000はバスルーム
501の装飾壁521の壁裏に設けられている。補強部
材1000の上端は断面C字のチャンネル材である天井
フレーム547に溶接され、補強部材1000の下端は
床フレーム543に溶接されている。
【0176】装飾壁521の下辺部は装飾壁取り付け部
1001に接着剤等により固定されている。その装飾壁
取り付け部1001は防水パンからなる床面1002に
連なっている。、装飾壁521の上辺部は天井壁100
3の縁部に接着剤等により固定されている。装飾壁52
1の上部にはその壁裏に補強板1004が設けられ、補
強部材1000にはその補強板1004に対向する箇所
に上部ブラケット550が溶接により固定されている。
【0177】リフト支柱524の下端部は防水部材10
05によって被覆され、リフト支柱524の上端部53
3には、図40(ロ)に示すようにL字形の取り付けブ
ラケット1006が溶接により固定されている。その取
り付けブラケット1006にはボルト挿通穴1007
と、嵌合穴1008とが形成されている。装飾壁521
の上部、補強板1004、上部ブラケット550にはそ
のボルト挿通穴1007に対応してボルト挿通穴(図示
を略す)が形成され、リフト支柱524はその取り付け
ブラケット1006がボルト1012、ナット1009
によって上部ブラケット550に固定される。
【0178】そのボルト1012は装飾用の被覆キャッ
プ1010によって被覆されて、外観上の見栄えの良好
化が図られており、その被覆キャップ1010には嵌合
穴に嵌合する嵌合突起1011が図40(イ)、図40
(ハ)に示すように形成されている。
【0179】この変形例では、補強部材1000をバス
ルーム501に設けることにしたが、寝室の天井又は壁
に取り付けても良い。
【0180】この発明の実施の形態によれば、予めリフ
ト支柱取り付け専用の補強部材1000をフレームに設
ける構成であるので、後からリフト装置502を簡単な
工事により取り付けることができ、その工事費も安価と
なる。
【0181】
【発明の実施の形態13】図41、図42は本発明の実
施の形態13の説明図であって、この発明の実施の形態
13では、天井フレームを構成する天井梁511の延び
る方向に上部ブラケット(ステーともいう)554が所
定間隔を開けて複数個配列され、この天井梁511と対
向する床梁510には、図42に示すようにその延びる
方向に下部ブラケット555が上部ブラケット554に
対向するようにして複数個配列されて設けられている。
【0182】上部ブラケット554は天井梁(天井フレ
ーム)511に固定される固定部554aとリフト支柱
524の上端部533に予め設けられている上部ブラケ
ット556を取り付けるための取り付け部554bとこ
の取り付け部554bと固定部554aとを連結する連
結部554cとからなる。
【0183】下部ブラケット555は床梁(床フレー
ム)510に固定される固定部555aとリフト支柱5
24の下端部530に取り付けられたブラケット532
に締結される取り付け部555bとからなっている。固
定部554a、555aはボルト558によって天井梁
511、床梁510に予め工場において固定されてい
る。下部ブラケット532と下部ブラケット555、上
部ブラケット554と上部ブラケット556とは締結部
材としてのボルト553A、ナット553Bによって締
結され、その際に装飾壁521の上辺部と下辺部とが各
ブラケット間に挟持されて固定される。
【0184】この構成によれば、浴槽522の位置、図
示を略す介護用ベッドの位置に応じてリフト支柱524
の配設位置を適宜変更でき、介護用リフト装置の配設位
置の自由度を更に増大させることができる。
【0185】
【発明の実施の形態14】図43ないし図48は本発明
の実施の形態14の説明図であって、箱形形状の介護用
ユニットの天井部分を示し、互いに対向する一対の天井
梁511にその延びる方向に所定間隔を開けて上部ブラ
ケット554を複数個配列する構成としたものである。
この上部ブラケット554の形状は発明の実施の形態1
3で説明した上部ブラケットの形状と同一であるので同
一構成要素に同一符号を付することとする。
【0186】その上部ブラケット554の取り付け部5
54bにはボルト559が設けられ、このボルト559
のネジ部559aには図42に示すように化粧用キャッ
プ560がかぶせられている。その互いに対向する一対
の天井梁511には図44に示すレール561が掛け渡
されて支持される。
【0187】施工現場において、互いに対向する一対の
上部ブラケット554、554にレール561を取り付
けるときには、化粧用キャップ560を取り外し、図4
4に示すようにして、レール561の両端部に固着され
ているナット562にネジ部559aを螺合させる。こ
れによりレール561が天井に固定される。それと同時
に、装飾壁521の上辺部がレール561の端部と上部
ブラケット554とにより挟持される。
【0188】そのレール561には吊り具526を案内
する案内溝563が形成され、吊り具526は図45に
示すようにレール561の延びる方向で室内を横切る方
向に往復動される。
【0189】この発明の実施の形態14では、化粧壁5
21を貫通させてボルト559のネジ部559aを室内
に突出させる構成としたが、図46に示すように、ブラ
ケット554をL字形状として、固定部554aを天井
梁511に固定し、取り付け部554bを天井壁520
に密着させ、天井壁520を通してボルト559のネジ
部559aを室内に突出させる構成としても良い。
【0190】このブラケット554には図47(a)に
示すように取り付け部554bにレール561の端部を
締結するためのネジ部554dを設ける構成としても良
いし、図47(b)に示すように取り付け部554bに
レール561の端部を係止するためのフック554eを
設ける構成としても良い。
【0191】なお、この発明の実施の形態14では、レ
ール561を直線状のものとして図示しているが、レー
ル561の形状はこれに限るものではなく、途中で湾曲
する形状のものであっても良く、また、図48に示すよ
うに、一対のブラケット554、554に補強梁564
を取り付け、この補強梁564にレール561を掛け渡
して天井梁511、511に支持させてもよい。
【0192】以上、発明の実施の形態11ないし発明の
実施の形態14について説明したが、ここでいう柱は、
中間柱、スタッドを含み、梁には大梁のみならず小梁を
含む。
【0193】
【発明の実施の形態15】建物ユニット50の角柱の上
端の天井梁511、511間には、図49に示すよう
に、図示を略す妻梁と平行な一本のレール取り付け部材
1511が掛け渡されている。このレール取り付け部材
1511の長手方向の両端部近傍の下面には、断面逆ハ
ット状の取り付け部材1512、1512の両端部が溶
接固定されている。この取り付け部材1512の下端板
部1512a上には複数のナット1513が溶接固定さ
れ、下端板部1512aにはナット1513と同軸のボ
ルト挿通孔が形成されている。
【0194】また、建物ユニット50の天井梁511、
511の下方の空間は、石膏ボード製の側壁1514、
1514で閉成され、妻梁の下方の空間は同様に石膏ボ
ード製の側壁で閉成され、天井梁(フレーム)511の
下面は石膏ボード製の天井板1515で閉成されてい
る。
【0195】また、このような側壁及び天井板1515
で囲まれる空間1516は寝室として使用され、この空
間1516内には側壁1514、1514の一方に沿っ
て延びるベッド(図示を略す)が配設されている。そし
て、上述のレール取り付け部材1511は、ベッドの長
手方向の中央上方を横切るように配置されている。
【0196】更に、天井板1515には、レール取り付
け部材1511の長手方向両端部近傍に対応して側壁1
514、1514に近接する方形の開口1515a、1
515aが形成されている。この開口1515a、15
15aは、レール取り付け部材1511に固定した取り
付け部材1512、1512の下端板部1512a、1
512aに臨んでいる。
【0197】また、この開口1515aの側面には周方
向に環状に延びる係合溝(図示を略す)が形成されてい
る。この開口1515aは、通常はキャップ1517で
閉成されている。このキャップ1517は、方形の嵌合
部1517aと、嵌合部1517aに設けられた片側フ
ランジ部1517bとを有する。しかも、嵌合部151
7aには周方向に環状に延びかつ係合溝に係合する弾性
突部(図示を略す)が形成されている。
【0198】そして、弾性突部を係合溝に弾性変形させ
ながら係合させて、キャップ1517を開口1515a
に着脱可能に嵌着することにより、取り付け部材151
2、1512の下端板部1512a、1512aをカバ
ーし、天井板1515の見栄えが損なわれないようにし
ている。
【0199】この構成では、通常はキャップ1517を
天井板1515に取り付けた状態で使用される。そし
て、高齢者、身障者の介護のためのリフトを天井板15
15を有する天井に取り付ける必要が生じることがあ
る。
【0200】この場合は、キャップ1517の片側フラ
ンジ部1517bを下方へ引っ張ることにより、キャッ
プ1517の弾性突部を弾性変形させながら開口151
5aの係合溝から抜き取ることにより、キャップ151
7を開口1515aから取り外す。
【0201】次に、両端部に断面逆L字状の被取り付け
部材1518、1518が一体に設けられたリフトレー
ル1519を用意して、このリフトレール1519をレ
ール取り付け部材1511に沿って天井板1515の下
方に配設すると共に、被取り付け部材1518、151
8の左右への突出部1518a、1518aを貫通する
複数のボルト1520、1520を天井板1515、1
515のボルト挿通孔を介して取り付け部材1512、
1512のナット1513、1513に螺着することに
より、リフトレール1519をレール取り付け部材15
11に取り付ける。
【0202】これにより、リフトレール1519に支持
させたリフト1521は、所定範囲の間で、即ち、ベッ
ドの中央より側壁1514側に位置した部分とベッドの
側方位置との間で移動可能となり、リフト1521を利
用した介護が可能となる。
【0203】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、予め前記建物ユニット内に
設けられた高齢者等、被介護者等用設備及び住空間が、
初期施工後に追加施工を含めた可変施工で使用可能とな
る。
【0204】このため、初期施工時には、建物ユニット
と共に、該設備を建物ユニット内に予め施工して、容易
に、現場施工を行えると共に、施工後は、高齢者等、被
介護者等の身体機能の変化に対応させて、可変施工を行
い使用可能状態とすることにより、使用利便性を向上さ
せることができる。
【0205】また、請求項2に記載されたものでは、初
期施工時に浴室ユニットが配設される建物ユニットに手
摺部材が、設けられることにより、現場施工が容易とな
る。
【0206】例えば、該手摺部材に照明機能を付加して
おくことにより、浴室や脱衣所での浴室照明として利用
した後に、利用者の高齢化等、必要に応じて手摺りとし
て機能させることにより、別途手摺り部材を配設施工す
ることなく、使用できる。
【0207】そして、請求項3に記載されたものでは、
隣接する複数の部屋の間に設けられて隔成する扉又は仕
切り壁が着脱可能となるように予め前記建物ユニットに
設けられているので、前記可変施工時には、該扉又は仕
切り壁を取り外して、高齢者等、被介護者用空間を増大
させて、使用可能とすることができる。
【0208】また、請求項4に記載されたものでは、前
記設備が、隣接する複数の部屋に跨るレールに沿って、
移動可能に設けられたリフト装置であるので、例えば、
浴室とトイレ室とを直線的に結ぶ梁材を用いて、前記レ
ールを敷設してリフト装置を移動させることにより、別
途レール等を支持する支持具を用いることなく、リフト
装置を使用可能状態とすることが出来る。
【0209】また、請求項5に記載されたものでは、前
記設備は、浴槽縁に位置する補強穴が形成された浴槽
と、該補強穴に着脱可能に設けられるリフト装置である
ので、該リフト装置使用時には、浴槽縁に位置する補強
穴に、該リフト装置を支持するリフト支柱等を挿通し
て、該リフト装置を浴槽縁に後から装着させることがで
きる。
【0210】そして、請求項6記載のものでは、浴槽蓋
体が、浴槽本体に設けられている状態で収納されるの
で、別途収納スペースが不要となる。
【0211】また、請求項7に記載されたものでは、前
記回転移乗盤の上に、前記被介護者等を乗せて、回転及
び、前記長穴に沿わせて移動させることにより、浴室ユ
ニットの洗い場から浴槽内へ容易に出入りさせることが
できる。
【0212】このため、使用利便性が良好である。
【0213】そして、請求項8に記載されたものでは、
前記トイレ移動手段によって、トイレユニット内に配設
されるトイレ本体の高さ及び位置が変更可能とされてい
るので、前記被介護者等の身体機能の変化に合わせて、
該トイレ本体を上下動等させることにより、該トイレ本
体への移乗を容易に行わせることができる。
【0214】また、請求項9に記載されたものでは、洗
面台ユニットに設けられる折り畳み収納式の椅子を支持
する支持棒が、洗面台の手摺りと兼用となるように構成
されている。
【0215】このため、前記椅子の折り畳み状態又は展
開状態で、洗面台の手摺りとして前記支持棒に掴まりな
らがら洗面が行える。
【0216】また、収納状態では、該椅子を、車椅子等
に干渉しない位置に折り畳み収納することにより、車椅
子に乗ったまま、前記洗面台を使用することができる。
【0217】そして、請求項10に記載されたもので
は、前記洗面台が、洗面台ユニットに対して、上下方向
へ可動可能となるように設けられているので、前記被介
護者等の身体機能の変化に合わせて、該洗面台を上下動
させて使用利便性を向上させることができる。
【0218】また、請求項11に記載されたものでは、
前記収納ボックスが、洗面台ユニットの洗面台上部に設
けられて、上下方向に沿って移動可能とされているの
で、前記被介護者等の身体機能の変化に合わせて、該収
納ボックスを上下動させて使用利便性を向上させること
ができる。
【0219】また、請求項12に記載されたものでは、
多機能ボードを有する介護用ベッドが、予め前記建物ユ
ニット内に設けられているので、該多機能ボードに必要
な機能を初期施工後に、追加施工を含めた可変施工で設
けて使用可能とすることが出来る。
【0220】そして、請求項13に記載されたもので
は、初期施工時に、住宅内に設けられた設備が用いられ
て、追加施工を含めた可変施工で介護支援機能等、被介
護者の身体変化に適合させた被介護者等用設備及び住空
間が使用可能状態となる。
【0221】従って、ユーザーの身体機能に適合するよ
うに必要な機能のみ組み込んだ設備を可変住空間ユニッ
ト住宅を構成する建物ユニットに予め設けて、身体機能
の変化に伴い、要求される機能を追加することにより、
初期施工時に迅速に、しかも経済的に、可変住空間ユニ
ット住宅の建築が可能である。しかも、追加施工等、可
変施工も、予め、機能追加を想定した設計となっている
ので、容易にしかも迅速に行えて、高齢者等の被介護者
の身体機能の変化に適応させることができる、という実
用上有益な効果を発揮する。
【0222】更に、請求項14、請求項15に記載され
たものでは、簡単な構造でリフト支柱を固定することが
できると共に、その設置位置の自由度を確保でき、しか
も、取り付け取り外しが容易な介護用ユニットを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の可変住空間ユニット住
宅及び住宅の可変施工方法を説明する建物ユニットの平
面図である。
【図2】実施の形態1の建物ユニットに用いられる手摺
り部材の斜視図である。
【図3】実施の形態1の変形例1の手摺り部材で、要部
の斜視断面図である。
【図4】実施の形態1の変形例1の手摺り部材で、蓋部
材を開放した様子を説明する要部の斜視断面図である。
【図5】実施の形態1の変形例2の手摺り部材で、要部
の斜視断面図である。
【図6】実施の形態1の変形例2の手摺り部材で、蓋部
材を開放した様子を説明する要部の斜視断面図である。
【図7】実施の形態2の建物ユニットの初期施工後の状
態を説明する平面図である。
【図8】実施の形態2の建物ユニットの可変施工後の状
態を説明する平面図である。
【図9】実施の形態3の建物ユニットの可変施工後の状
態を説明する平面図である。
【図10】実施の形態3の建物ユニットで、比較例とし
て、鉄骨梁間の距離を大きく設定した建物ユニットを説
明する斜視図である。
【図11】実施の形態3の建物ユニットの初期施工後の
状態を説明する平面図である。
【図12】実施の形態3の建物ユニットの可変施工後の
状態を説明する平面図である。
【図13】実施の形態3の建物ユニットの斜視図であ
る。
【図14】実施の形態4の建物ユニットの組立を説明す
る斜視図である。
【図15】実施の形態4の建物ユニットの組立を説明す
る斜視図である。
【図16】実施の形態4の建物ユニットの組立を説明
し、図14中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図17】実施の形態4の建物ユニットの組立を説明
し、図14中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図18】実施の形態5の建物ユニットの平面図であ
る。
【図19】実施の形態6の可変住空間ユニット住宅に用
いられるシャワーキャリを説明する斜視概念図である。
【図20】実施の形態6の可変住空間ユニット住宅に用
いられるシャワーキャリを説明し、他の簡易リフト装置
を用いた変形例1の斜視概念図である。
【図21】実施の形態7の建物ユニットで浴槽蓋体の斜
視図である。
【図22】実施の形態7の変形例1で、浴槽本体に用い
られる浴槽蓋体の斜視図である。
【図23】実施の形態7の変形例2で、浴槽本体に用い
られる浴槽蓋体の斜視図である。
【図24】実施の形態8のトイレユニットの斜視図であ
る。
【図25】実施の形態8のトイレユニットの移動を説明
する斜視図である。
【図26】実施の形態9の洗面台を説明する要部の斜視
図である。
【図27】実施の形態9の洗面台を説明し、折り畳み椅
子部を回動させた要部の斜視図である。
【図28】実施の形態9の洗面台を説明し、折り畳み椅
子部を折り畳んだ要部の斜視図である。
【図29】実施の形態9の洗面台の斜視図である。
【図30】実施の形態9の洗面台の一使用態様を説明す
る斜視図である。
【図31】実施の形態9の洗面台の他の使用態様を説明
する斜視図である。
【図32】実施の形態9の変形例1の洗面台の斜視図で
ある。
【図33】実施の形態10の建物ユニットに用いられる
介護用多機能ベッドの斜視図である。
【図34】実施の形態10の建物ユニットに用いられる
介護用多機能ベッドの要部断面図である。
【図35】介護用リフト装置が室内に設けられている介
護用ユニットの構造を示す斜視図である。
【図36】本発明の実施の形態11に係わる介護用ユニ
ットの要部構成を示す部分断面図である。
【図37】図36に示すリフト支柱の上端部の固定構造
の他の例を説明するための部分断面図である。
【図38】本発明の実施の形態12に係わる介護用ユニ
ットの説明図であって、箱形形状の介護用ユニットを構
成する鉄骨製駆体を示す断面図である。
【図39】本発明の実施の形態12に係わる介護用ユニ
ットの説明図であって、床梁と天井梁との間にリフト支
柱取り付け用鉄骨体を設けて、このリフト支柱取り付け
用鉄骨体にリフト支柱を固定した状態を示す部分断面図
である。
【図40】本発明の実施の形態12に係わる介護用ユニ
ットの変形例の説明図であって、(イ)は床梁と天井梁
との間にリフト支柱取り付け専用の補強部材を設けて、
この補強部材にリフト支柱を固定した状態を示す部分断
面図であり、(ロ)は(イ)に示すリフト支柱の上部分
を示す正面図であり、(ハ)は(イ)に示す装飾用被覆
キャップの背面図である。
【図41】本発明の実施の形態13に係わる介護用ユニ
ットの説明図であって、天井梁に複数個の上部ブラケッ
トを配列した状態を示す部分斜視図である。
【図42】本発明の実施の形態13に係わる介護用ユニ
ットの説明図であって、天井梁に配列された複数個の上
部ブラケットの一つと床梁に配列された複数個の下部ブ
ラケットの一つとを選択してリフト支柱を固定した状態
を示す部分断面図である。
【図43】本発明の実施の形態14に係わる介護用ユニ
ットの説明図であって、天井部分の構成を示す部分断面
図である。
【図44】図43に示す天井部分にレールを取り付けた
状態を示す部分断面図である。
【図45】図43に示すレールと天井梁との位置関係を
説明するための模式図である。
【図46】図43に示す天井梁に設けられた上部ブラケ
ットの他の例を示す部分断面図である。
【図47】図43に示す上部ブラケットの更に他の例を
示す図であって、(a)はレール取り付け用の取り付け
部にネジ部を設けた例を示し、(b)はレール取り付け
用の取り付け部にフックを設けた例を示す。
【図48】図43に示す一対の上部ブラケットに補強梁
を取り付け、この補強梁にレールを掛け渡して天井梁に
支持させた状態を説明するための模式図である。
【図49】本発明の実施の形態15に係わる介護用ユニ
ットの説明図であって、天井部分の構成を示す部分断面
図である。
【図50】従来例の建物を説明する斜視図である。
【符号の説明】
24,40,50,65 建物ユニット 25 ユニット建物 26 バスルームユニット 26c 浴槽本体 26e 縁部 27 洗面ユニット 32 照明付き手摺部材(手摺部材) 33,35 手摺部材 54 リフト用レール 70 シャワーキャリ 71 簡易リフト装置 73,74 カバー蓋体 144 トイレユニット 147 スライドレール(トイレ移動手段) 150,250 ユニバーサル洗面ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石本 明生 茨城県つくば市和台32 積水化学工業株式 会社内 (72)発明者 落合 辰雄 東京都千代田区内神田2−15−9 積水化 学工業株式会社内 (72)発明者 山沢 悟 茨城県つくば市和台32 積水化学工業株式 会社内 Fターム(参考) 2D032 DA00 DA07 2E025 AA01 AA13 AA23 2E101 FF01 GG01 HH03 PP01 4C094 BA03 BA08 BA16 BA25 BC01 CC03 CC05 CC12 GG06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の建物ユニットを組み合わせてユニッ
    ト建物を構成する可変住空間ユニット住宅であって、高
    齢者等、被介護者用設備及び住空間を、初期施工後に追
    加施工を含めた可変施工で使用可能とするように、予め
    前記建物ユニット内に設けたことを特徴とする可変住空
    間ユニット住宅。
  2. 【請求項2】前記設備は、手摺部材であることを特徴と
    する請求項1記載の可変住空間ユニット住宅。
  3. 【請求項3】前記設備は、隣接する複数の部屋の間に設
    けられて隔成する着脱可能な扉又は仕切り壁であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の可変住空間ユニット
    住宅。
  4. 【請求項4】前記設備は、隣接する複数の部屋に跨るレ
    ールに沿って、移動可能に設けられたリフト装置である
    ことを特徴とする請求項1〜3記載の可変住空間ユニッ
    ト住宅。
  5. 【請求項5】前記設備は、浴槽縁に位置する補強穴が形
    成された浴槽と、該補強穴に着脱可能に設けられるリフ
    ト装置であることを特徴とする請求項1記載の可変住空
    間ユニット住宅。
  6. 【請求項6】前記設備は、前記浴槽本体に設けられて収
    納可能な浴槽蓋体であることを特徴とする請求項1記載
    の可変住空間ユニット住宅。
  7. 【請求項7】前記設備は、浴槽縁に沿って形成された長
    穴と、この長穴にスライド自在に係合される回転移乗盤
    とから主に構成されることを特徴とする請求項1記載の
    可変住空間ユニット住宅。
  8. 【請求項8】前記設備は、トイレユニット内に配設され
    るトイレ本体の高さ及び位置を変更可能なトイレ移動手
    段であることを特徴とする請求項1記載の可変住空間ユ
    ニット住宅。
  9. 【請求項9】前記設備は、洗面台ユニットに設けられる
    折り畳み収納式の椅子であると共に、該椅子を支持する
    支持棒が、洗面台の手摺りと兼用となるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の可変住空間ユニ
    ット住宅。
  10. 【請求項10】前記設備は、洗面台ユニットに対して、
    上下方向へ可動可能に設けられた前記洗面台であること
    を特徴とする請求項1又は8記載の可変住空間ユニット
    住宅。
  11. 【請求項11】前記設備は、洗面台ユニットの洗面台上
    部に設けられて、上下方向に沿って移動可能な収納ボッ
    クスであることを特徴とする請求項1記載の可変住空間
    ユニット住宅。
  12. 【請求項12】前記設備は、多機能ボードを有する介護
    用ベッドであることを特徴とする請求項1記載の可変住
    空間ユニット住宅。
  13. 【請求項13】予め初期施工時に、住宅内に設けられた
    設備を用いて、追加施工を含めた可変施工で介護支援機
    能等、被介護者の身体変化に適合させた被介護者等用設
    備及び住空間を使用可能状態とすることを特徴とする住
    宅の可変施工方法。
  14. 【請求項14】 ユニット本体の枠組みを構成する柱又
    は梁に、被介護者移動用のリフト装置が取り付けられる
    リフト支柱を固定可能なブラケットが設けられている介
    護用ユニット。
  15. 【請求項15】 前記ブラケットを介して、前記柱又は
    前記梁に前記リフト支柱が設けられている請求項14に
    記載の介護用ユニット。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002235448A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Misawa Homes Co Ltd バリアフリーに備えた住宅
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