JP2002235448A - バリアフリーに備えた住宅 - Google Patents

バリアフリーに備えた住宅

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JP2002235448A
JP2002235448A JP2001030694A JP2001030694A JP2002235448A JP 2002235448 A JP2002235448 A JP 2002235448A JP 2001030694 A JP2001030694 A JP 2001030694A JP 2001030694 A JP2001030694 A JP 2001030694A JP 2002235448 A JP2002235448 A JP 2002235448A
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JP
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floor
toilet
partition wall
barrier
room
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JP2001030694A
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Hiroshi Yamaguchi
大志 山口
Hiroyuki Fujiwara
広行 藤原
Hitoshi Izumikawa
仁史 泉川
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築当初は水回り設備室におけるプライバシ
ーの確保を維持できるようにすると共に、将来あるいは
バリアフリーの必要性に応じて簡易に改造することがで
き、洗面室及びトイレを連続させて車椅子を自由に使用
可能にする。 【解決手段】 浴室11、洗面室12およびトイレ13
が隣接して配置された水回り設備室10を備え、かつ洗
面室12とトイレ13との間に間仕切り壁130が設け
られた住宅であって、前記間仕切り壁130が取り外し
可能に設けられていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリアフリーに備
えた住宅に関し、特に、バリアフリーとしての将来の改
造性に配慮した住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】例えば親子4人家族のような、標準的家
庭として代表される比較的若い世代が居住する戸建て住
宅においては、家族のプライバシーを重視した設計、建
築となることが多い。そのため、家族全員の個室化は勿
論のこと、水回り設備室である浴室、洗面所、トイレ等
もそれぞれ独立した空間となる設計仕様とされる場合が
多い。
【0003】ところで、近年の住宅では、百年住宅のよ
うに耐久性の向上、高品質化、利便性等が進み、老後に
おいても同一住宅に居住することが現実化しつつある。
それに伴い、住宅の建築に際し、親所帯、子所帯の2所
帯住宅として最初から建築される住宅も増加してきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな住宅においては、建築当初は家族のプライバシーが
重視された間取りとなるため、親所帯居住空間の老後に
対する配慮が十分にされていないことが多い。例えば、
浴室、洗面室、トイレ等の水回り設備室において車椅子
を使用する場合の利便性や使い勝手などに対する配慮で
ある。多くの住宅において、特に、洗面所とトイレが隣
接している場合でも完全に独立した配置とされているの
が普通である。
【0005】そのため、将来において、あるいは事故等
により居住者が車椅子使用となった場合には、洗面室や
トイレを大改造するための多大な改築費が必要となる問
題がある。また、車椅子を使用して洗面室やトイレを使
う場合、車椅子が回転できるスペースが必要であり、さ
らに相互に段差がないようにすることも重要である。
【0006】よって、本発明の課題は、建築当初におい
ては水回り設備室におけるプライバシーの確保を維持で
きるようにすると共に、将来あるいはバリアフリーの必
要性に応じて簡易に改造できるように配慮したバリアフ
リーに備えた住宅を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を、図面を参照し
て説明すると、浴室11、洗面室12およびトイレ13
が隣接して配置された水回り設備室10を備え、かつ洗
面室12とトイレ13との間に間仕切り壁130が設け
られた住宅であって、前記間仕切り壁130が取り外し
可能に設けられていることを特徴としている。
【0008】本発明によれば、洗面室12とトイレ13
との間の間仕切り壁130を取り外し可能に設けること
で、洗面室12及びトイレ13の独立性を必要とする家
族構成のときにはそのままの状態で使用することができ
る。そして、バリアフリーを必要とする家族構成となっ
た場合には、間仕切り壁130を取り外して洗面所12
とトイレ13とを連続させた状態で使用することができ
る。これにより、水回り設備室10の床及び空間がバリ
アのない連続空間として大きく広がり、車椅子でも容易
に使用可能な空間となるので、洗面室12、トイレ13
の使い勝手が極めて良好になる。
【0009】上記構成において、前記洗面室12の床と
前記トイレ13の床とが連続する連続床120とし、そ
の連続床120の上に前記間仕切り壁130の下端13
1を固定することが望ましい。このように連続床120
の上に間仕切り壁130の下端131を固定した場合、
いわゆる床勝ちの構造となり、間仕切り壁130を必要
に応じて容易に取り外すことができる。しかも、床勝ち
であるので、間仕切り壁130を取り外しても連続床1
20の補修等を行う必要もない。したがって、改装費を
著しく低減することができる。
【0010】ここで、連続床120の床面積としては、
その連続床120上で車椅子の方向転換が容易に行える
広さに設定されていることが望ましい。例えば一間四方
程度の連続床120とすることが望ましい。連続床12
0は、洗面室12の床とトイレ13の床とを連続させる
ので、車椅子が容易に方向転換可能な程度の床面積を確
保するのも容易になる利点がある。
【0011】その場合、前記連続床120の表面が同一
レベルに設定されていることが望ましい。床面を同一レ
ベルに設定することで、車椅子の使用を支障なく円滑に
することができる。
【0012】また、前記間仕切り壁130の下端部13
1は、前記連続床120に対してビス止め等の締結手段
により固定されていることが望ましい。ビス止め等の締
結手段を採用することで、間仕切り壁130の取り外し
作業を容易に行えるからである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照し、本
発明を二階建て二所帯住宅に適用した実施の形態につい
て説明する。
【0014】図1は1階部分の間取り図であり、図2は
2階部分の間取り図である。建物Tは南向きで、1階の
東北の角部分に東入りの玄関領域が設けられ、そこへ外
開きの玄関ドア1が設けられている。この玄関領域は玄
関ドア1から入ると、玄関土間2があり、その玄関土間
2の左側(南側)に玄関3が配置されている。
【0015】玄関3の領域には2階への階段Kが配置さ
れている。この階段Kは建物Tの間口方向(東西方向)
に真っ直ぐ延びる通常傾斜の階段である。階段Kの南側
になる隣りには、南面のダイニング5及びキッチン6が
配置されている。階段Kの横にはダイニング5及びキッ
チン6に出入りするための通路4が配置されている。
【0016】また、ダイニング5の隣には、南面の居住
空間である和室7が配置されている。ダイニング5およ
び和室7は建物Tの間口方向において隣接し、共に南面
していて採光性にも十分に配慮されている。ダイニング
5および和室7の南側には、テラス8が設けられてい
る。
【0017】和室7の北側の隣には、水回り設備室10
としての、浴室11、洗面室12、トイレ13が互いに
隣接する形態で並べて配置されている。この水回り設備
室10は、和室横の通路9等を通って使用できるように
設計されている。
【0018】浴室11、洗面室12、トイレ13は、比
較的大きな専有床面積を有するように配慮されている。
実施の形態では、浴室11の奥行きは出入り口側から見
て、一間程度、間口は2.4m前後確保されている。浴
室11に隣接する洗面室12も、浴室11とほぼ同程度
の大きさに設計されている。トイレ13の床面積は一畳
程度に設計されている。
【0019】トイレ13は洗面室12の隣で、通路9の
突き当たりに配置されている。従って、トイレ13は通
路9の突き当たりの壁に出入り口が設けられ、左側に洗
面室12への出入り口が設けられている。
【0020】洗面室12とトイレ13との間には間仕切
り壁130が設けられている。この間仕切り壁130は
将来の改造に備えて取り外し可能に設けられている。
【0021】洗面室12とトイレ13との間の間仕切り
壁130を取り外し可能に設けることで、洗面室12及
びトイレ13の独立性を必要とする家族構成のときには
そのままの状態で使用することができる。そして、バリ
アフリーを必要とする家族構成となった場合には、図3
に示すように、間仕切り壁130を取り外して洗面所1
2とトイレ13とを連続させた状態で使用することがで
きる。これにより、水回り設備室10の床及び空間がバ
リアのない連続空間として大きく広がり、車椅子でも容
易に使用可能な空間となるので、洗面室12、トイレ1
3の使い勝手が極めて良好になる。
【0022】さらに、図3及び図4に示すように、洗面
室12の床12aとトイレ13の床13aとが連続する
連続床120とし、その連続床120の上に間仕切り壁
130の下端131を固定している。このように連続床
120の上に間仕切り壁130の下端131を固定した
場合、いわゆる床勝ちの構造となり、間仕切り壁130
を必要に応じて容易に取り外すことができる。しかも、
床勝ちであるので、間仕切り壁130を取り外しても連
続床120の補修等を行う必要もない。したがって、改
装費を著しく低減することができる。
【0023】連続床120上に間仕切り壁130の下端
部131を取り外し可能に固定する方法としては種々の
方法を採用することができる。実施の形態では、図4に
示すように、間仕切り壁130の下端部131を、連続
床120に対してビス132を用いた締結手段により固
定している。図4においては、L形金具133を使用
し、連続床120と間仕切り壁130の下端部131と
をビス132により固定している。このようにビス止め
による締結手段を採用することで、間仕切り壁130の
取り外し作業を容易に行うことができる。
【0024】連続床120の床面積は、図3に示すよう
に取り外した状態では、その連続床120上で車椅子の
方向転換が容易に行える広さとなる。即ち、連続床12
0は洗面室12の床とトイレ13の床とを連続させるの
で、車椅子が容易に方向転換可能な程度の床面積を有す
る広さとなる。
【0025】連続床120の表面(床面)は建築時にお
いて始めから同一レベルに施工されている。その場合、
洗面室12の床12aとトイレ13の床13aとは同一
材料または同種の材料を用いて施工しておくのが好適で
ある。建築時において床面を同一レベルに設定すること
で、間仕切り壁130の取り外し後における車椅子の使
用を支障なく円滑にすることができる。
【0026】階段Kを上ると、図2に示す2階の階段周
り通路27を経由して各部屋に連絡されている。二階部
分は子所帯用として設計されている。即ち、階段Kの南
側にはダイニングキッチン20が配置され、北側には浴
室21、洗面22、トイレ23が配置されている。
【0027】階段Kの西側には寝室24が配置され、そ
の寝室24と浴室21との間には収納室25が配置され
ている。この収納室25はウオークインクローゼットと
して構成されている。
【0028】また、寝室24の南側には、二人用子供部
屋26が配置されている。この子供部屋26およびダイ
ニングキッチン20の南側には、バルコニー30が設け
られている。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るバリアフリ
ーに備えた住宅においては、建築当初においては水回り
設備室におけるプライバシーの確保を維持できるように
すると共に、将来あるいはバリアフリーの必要性に応じ
て簡易に改造することがき、特に洗面室及びトイレを連
続させて内部でも車椅子を自由に使用できる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す1階部分の平面間取
り図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す2階部分の平面間取
り図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す改造後の水回り設備
室の平面間取り図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る間仕切り壁の固定構
造を示す断面図である。
【符号の説明】 1 玄関ドア 2 玄関土間 3 玄関 4 通路 5 ダイニング 6 キッチン 7 和室 8 バルコニー 9 通路 10 水回り設備室 11 浴室 12 洗面室 13 トイレ 20 ダイニングキッチン 21 浴室 22 洗面所 23 トイレ 24 寝室 25 収納室 26 子供部屋 27 階段周り通路 30 バルコニー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉川 仁史 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 Fターム(参考) 2E002 EB12 KA01 KA07 MA09 XA18 2E025 AA01 AA13 AA23 AA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室、洗面室およびトイレが隣接して配
    置された水回り設備室を備え、かつ洗面室とトイレとの
    間に間仕切り壁が設けられた住宅であって、 前記間仕切り壁が取り外し可能に設けられていることを
    特徴とする、バリアフリーに備えた住宅。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバリアフリーに備えた住
    宅において、前記洗面室の床と前記トイレの床とが連続
    する連続床とし、その連続床の上に前記間仕切り壁の下
    端を固定してあることを特徴とする、バリアフリーに備
    えた住宅。
  3. 【請求項3】 前記連続床の床面積は、その連続床上で
    車椅子の方向転換が容易に行える広さに設定されている
    ことを特徴とする、請求項2記載のバリアフリーに備え
    た住宅。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のバリアフリーに備
    えた住宅において、前記連続床の表面が同一レベルに設
    定されていることを特徴とする、バリアフリーに備えた
    住宅。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のバリアフリーに備えた住
    宅において、前記間仕切り壁の下端部が前記連続床に対
    してビス止め等の締結手段により固定されていることを
    特徴とする、バリアフリーに備えた住宅。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010159600A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Misawa Homes Co Ltd 建物

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