JP3133896U

JP3133896U - バス空間とトイレ空間を別個に備える集合型宿泊施設

Info

Publication number: JP3133896U
Application number: JP2007003525U
Authority: JP
Inventors: 福井隆
Original assignee: マークス投資顧問株式会社
Priority date: 2007-05-16
Filing date: 2007-05-16
Publication date: 2007-07-26
Anticipated expiration: 2017-05-16
Also published as: CN201106291Y

Abstract

【課題】小さな居室空間の中に、バス空間とトイレ空間をそれぞれ別個に設け、かつバスタブも寝台も充分な大きさを確保する。
【解決手段】個室となった複数の居室Ａ・Ｂを有する集合型宿泊施設において、隣り合う二つの居室Ａ・Ｂの隣り合う側とは反対側に、居室の奥行き方向にバス空間３と寝台空間２を並べて配置する。隣り合う側には、居室Ａ・Ｂの奥行き方向Ｌに二つのトイレ空間４・４を並べて設け、二つのトイレ空間４・４は、それぞれ別個の居室側から出入り可能にする。バス空間３とトイレ空間４をそれぞれ別個に備えるため、衛生的である。バスタブ５もベッド７を設置する空間も充分な大きさを確保する。
【選択図】図１

Description

本発明は、ホテルや寮などとして使用する集合型宿泊施設に関するもので、特に各居室がバスとトイレを別個に備える集合型宿泊施設に関するものである。

ホテルや寮などとして使用される宿泊施設は、それぞれ個室の、出来るだけ多数の居室を、ひとつのフロアに設けることが望まれる。
その手段として、トイレ空間とバス空間を一つにしたユニット形式のバスを使用することが広く採用されている。
このようにバスとトイレを一つの共用空間の中に設けることで、出来る限りその他の空間を大きく取ることが可能となるものである。

しかしながら、このようなバス空間とトイレ空間が一つとなったユニット形式のバスでは、バスタブもトイレも標準よりも小さ目のものが使用されており、ゆったりとした姿勢で入浴や洗面などが行えないという不満があった。
他方、宿泊者の中には、バスとトイレが同じ空間にあるというのには、衛生面でどうにも馴染めない人もいる。
出来れば、バスとトイレは別のスペースに配置して、バスからはトイレが、トイレからバスが見えないようにすることが望ましい。
しかしながら、トイレとバスを別々の空間にすると、部屋の空間をそれだけ広く占めてしまうもので、寝室や簡易の執務室などとしての空間が大きく取れないという課題となっていた。
実開平６−８２３０４号公報

解決しようとする課題は、出来る限り小さな居室でありながら、バス空間とトイレ空間を別個に備え、それぞれの空間も充分大きくするものである。

この考案にかかるバス空間とトイレ空間を別個に備える集合型宿泊施設は、
個室となった複数の居室を有する集合型宿泊施設において、
隣り合う二つの居室の隣り合う側とは反対側に、
居室の奥行き方向にバス空間と寝台空間を並べて配置し、
隣り合う側には、居室の奥行き方向に二つのトイレ空間を並べて設け、
二つのトイレは、別個の居室側から出入り可能にしてなるものである。
また、この考案にかかる他のバス空間とトイレ空間をそれぞれ別個に備える集合型宿泊施設は、
バス空間には、バスタブと洗面設備を配するものである。

この考案にかかるバス空間とトイレ空間を別個に備える集合型宿泊施設は、以上のような構成を有するため、以下の効果を得ることができる。
＜ａ＞バス空間とトイレ空間を別個にして居室の中に設けたため、衛生面でも、感覚的にも、心地よい滞在空間となる。
＜ｂ＞バス空間とトイレ空間を別個に設けたため、バスタブや便器も比較的大きなサイズを使用でき、入浴、洗面、排便において、ゆとりのある空間となる。
＜ｃ＞隣り合う二つの居室の隣り合う側に、居室の奥行き方向に二つのトイレ空間を並べて設けたため、隣り合う二つの居室のトイレ空間が一つ分の幅内に合理的に収まり、他の空間を別の使用目的に確保できる。
＜ｄ＞隣り合う居室のトイレ空間をひとつ分のトイレ空間幅に収めたため、寝台空間などへの出っ張りが生じず、寝台空間などはほぼ長方形の無駄の無いスペースとなり、有効に空間を活用できる。
＜ｆ＞入浴中にトイレ便器が視覚に入ることがないので、快適な入浴が可能となる。

＜１＞居室
図１において、それぞれ固有の出入り口を持つ個室の居室Ａと居室Ｂが、隣り合わせて設けられている。
それぞれの居室Ａと居室Ｂには、共有空間Ｃに向って開口した出入り口１から出入り可能となっている。
各居室Ａ・Ｂの中には、寝台空間２とバス空間３、及びトイレ空間４がそれぞれ設けられている。
図に示す実施態様では、各居室Ａ・Ｂの内法面積１０．５ｍ²の中に、それぞれ寝台空間２、バス空間３及びトイレ空間４を確保している。

＜２＞配置
寝台空間２とバス空間３は、居室Ａと居室Ｂとの隣り合う側とは反対側にそれぞれ位置しており、出入り口１から各居室Ａ・Ｂの奥行きＬ方向に、順にバス空間３と寝台空間２が並んで配置してある。
寝台空間２とバス空間３とは、壁によって仕切られており、バス空間３へは、ガラス製の開き戸１０を開けて、出入り可能である。
居室Ａと居室Ｂの隣り合う側には、居室の奥行き方向に二つのトイレ空間４・４が並べて設けられている。
二つのトイレ空間４・４は、居室Ａ・Ｂの奥行き方向に並べたため、一つ分のトイレ空間４・４の幅Ｔ内に収まっている。
つまりは、居室Ａと居室Ｂのそれぞれの部屋幅Ｗ・Ｗのうち、隣り合う側はトイレ空間４の幅Ｔ分重複していることになる。
実施例では、トイレ空間４の内法幅Ｔは８００ｍｍ程度を確保し、居室Ａと居室Ｂの幅Ｗから、トイレ空間の幅Ｔを引いた長さは、壁芯でそれぞれ２４５０ｍｍ確保している。

＜３＞バス空間
バス空間３内には、バスタブ５と洗面台６が設置されている。
バス空間３内にはトイレ便器が設置されておらず、その分大きめのバスタブ５として洋バスが使用可能で、奥行きＯが１４００ｍｍであるバス空間３内に、１３５０ｍｍ以上の長さのバスタブ５が設置されている。
バスタブ５の隣りには、洗面台６が設置されている。
洗面台６の背後は、脱衣・着衣空間として充分な広さが確保されている。

＜４＞寝台空間
バス空間３と並んで、各居室Ａ・Ｂの部屋奥側には、寝台空間２が設けられている。
寝台空間２は、その奥行きＳは２２００ｍｍ程度となり、幅１２００ｍｍ、長さ２０００ｍｍのベッド７が設置可能である。

＜５＞トイレ空間
トイレ空間４内には、便器８が設置されている。
隣り合う居室Ａ・Ｂのトイレ空間４・４は、その奥行きＬの中に並べるため、空間として充分な奥行きを有することとなり、便器８を設置しても充分なゆとりを確保している。
二つのトイレ空間４・４のうち、居室奥側のトイレ空間４には、一方の居室Ａから引き戸１１を開けて、出入りできるようになっており、出入り口１側のトイレ空間４には、他方の居室Ｂから開き戸１２を開けて、出入り可能となっている。

＜６＞その他の空間
各居室Ａ・Ｂの、バス空間３と寝台空間２と、トイレ空間４・４との間の空間は、通路として、或いは机９などを設置する空間として使用する。
机９としては、天板の大きさが奥行き６５０ｍｍ、幅６５０ｍｍ以上のものを設置可能である。

隣り合う居室の平面図である。図１に示す居室Ａの斜視図である。

符号の説明

Ａ：居室
Ｂ：居室
Ｃ：共有空間
１：出入り口
２：寝台空間
３：バス空間
４：トイレ空間
５：バスタブ
６：洗面台
７：ベッド
８：便器

Claims

個室となった複数の居室を有する集合型宿泊施設において、
隣り合う二つの居室の隣り合う側とは反対側に、
居室の奥行き方向にバス空間と寝台空間を並べて配置し、
隣り合う側には、居室の奥行き方向に二つのトイレ空間を並べて設け、
二つのトイレは、別個の居室側から出入り可能にしてなる
バス空間とトイレ空間を別個に備える集合型宿泊施設。
バス空間には、バスタブと洗面設備を配したことを特徴とする請求項１記載のバス空間とトイレ空間を別個に備える集合型宿泊施設。