JP3127973U - 身体障害者用ルーム区域を設けたホテル構造 - Google Patents

身体障害者用ルーム区域を設けたホテル構造 Download PDF

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歡 野村
美彦 川内
直子 小島
紗栄子 吉田
良昭 清原
祥夫 畑
昭廣 木村
敏子 加藤
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株式会社東横イン
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Abstract

【課題】画一的な構造の例えばビジネスホテル等において身体障害者等に使いやすい身体障害者用ルーム区域を形成することを課題とする。
【解決手段】廊下側壁2と窓側壁4との間に複数のシングルルーム区域6を列設したホテル構造における列設された複数のシングルルーム区域6に、シングルルーム区域の間隔幅の2倍の身体障害者用ルーム区域11を組み込んだホテル構造において、身体障害者用ルーム区域11の廊下側壁2の中央部に入口部12を設け、入口部12から窓側壁4に向けて車椅子13の回転幅の通路14を形成し、通路14の左右に廊下側壁2に沿ってそれぞれ浴室15と洗面台乃至便器17の設置室18を形成すると共に、通路14の窓側壁4に沿ってベッド区画24,24を形成するようにしたホテル構造。
【選択図】図2

Description

この考案は、例えばビジネスホテル等において身体障害者用ルーム区域を設けたホテル構造の改良に関するものである。
近年自治体等においてはハートビル法に基づきホテル等の宿泊設備に身体障害者用ルームを設けることを義務付ける傾向にある。
一般に、身体障害者用ルームとしては、入口部から車椅子の回転幅の通路を形成し、ベッド区画には該通路側に1台のベッドとその奥に他の1台のベッドを並設し、これら2台のベッド何れも利用できるように、上記通路からはこれらベッド端部に回り込める車椅子の回転幅の通路を形成したものが知られている。
一方、ビジネスホテル等においては例えば図4に示すように、廊下1を挟んで一方の廊下側壁2と窓側壁4の間にはシングルルーム区域6,…が列設形成され、他方の廊下側壁3と他方の窓側壁5の間にはツインルーム区域7、ダブルルーム区域8が列設形成されるようなど画一的なホテル構造のものが多く、このようなホテル構造においては上述のように2台の並設されるベッドの端部に回り込める車椅子の回転幅の通路を形成する身体障害者用ルームを組み込むことは極めて困難である。
そこで、本願出願人は先にビジネスホテル等の画一的なホテル構造において、廊下側壁と窓側壁との間に複数のシングルルーム区域を列設したホテル構造において、列設された複数のシングルルーム区域に、シングルルーム区域の間隔幅の2倍の身体障害者用ルーム区域を組み込んだホテル構造を提案した(実用新案登録第3124759号)。
組み込むことを課題とするものである。
実用新案登録第3124759号
一方、上記ホテル構造において、身体障害者用ルームの構造は出来るだけコンパクトにするため、身体障害者用ルーム区域の廊下側壁の一端に入口部を設け、該入口部から窓側壁に向けて車椅子の回転幅の第一通路を形成し、該第一通路に沿って浴室区画とベッド区画を設け、更に浴室区画には、最奥部に浴槽を設けるとともに、該浴槽に向けて車椅子の回転幅の第二通路を形成し、該第二通路に沿って洗面台乃至便器を設けたものであった。
しかし、以上のような構造の身体障害者用ルームでは浴室区画の最奥部に設けられた浴槽で沐浴したり、或いはシャワーを浴びた宿泊者が濡れた状態で洗面台乃至便器前を通るため、洗面台乃至便器前の床面が水浸しになり、滑りやすくなるという不都合を生ずる。
この考案は、上記実情に鑑み、廊下側壁と窓側壁との間に複数のシングルルーム区域を列設したホテル構造において、列設された複数のシングルルーム区域に、シングルルーム区域の間隔幅の2倍の身体障害者用ルーム区域を組み込んだホテル構造において、組み込むと共に、身体障害者用ルーム区域の廊下側壁の中央部に入口部を設け、該入口部から窓側壁に向けて車椅子の回転幅の通路を形成し、該通路の左右に廊下側壁に沿ってそれぞれ浴室と洗面台乃至便器設置室を形成すると共に、該通路の窓側壁に沿ってベッド区画を形成するようにしたホテル構造を提案するものである。
即ち、この考案において、浴室と洗面台乃至便器設置室は身体障害者用ルーム区域の廊下側壁の中央部に設けられた入口部から窓側壁に向けて形成された車椅子の回転幅の通路の左右に設けられているため、浴室で沐浴したり、シャワーを浴びた後、ベッド区画に戻る際に洗面台乃至便器前を通る必要がないため、従来のように洗面台乃至便器前の床面が水浸しになることもない。
廊下側壁と窓側壁との間に複数のシングルルーム区域を列設したホテル構造における列設された複数のシングルルーム区域に、シングルルーム区域の間隔幅の2倍の身体障害者用ルーム区域を組み込んだホテル構造において、組み込むと共に、身体障害者用ルーム区域の廊下側壁の中央部に入口部を設け、該入口部から窓側壁に向けて車椅子の回転幅の通路を形成し、該通路の左右に廊下側壁に沿ってそれぞれ浴室と洗面台乃至便器設置室を形成すると共に、該通路の窓側壁に沿ってベッド区画を形成するようにしたホテル構造。
以下、この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明すると、図1はこの考案に係わるホテル構造において所定階のフロアーを示すものであり、1は廊下、2は一方の廊下側壁、3は他方の廊下側壁、4は一方の窓側壁、5は他方の窓側壁であり、一方の廊下側壁2と窓側壁4との間にはシングルルーム区域6,…が列設形成され、他方の廊下側壁3と窓側壁5との間にはツインルーム区域7、ダブルルーム区域8が列設形成される。
この考案においては、シングルルーム区域6,…が列設される区域にはシングルルーム区域6の間隔9に対して2倍の幅間隔10を有する身体障害者用ルーム区域11が組み込まれる。
そして、身体障害者用ルーム11の廊下側壁2の中央部には入口部12が設けられ、入口部12から窓側壁4に向けて車椅子13の回転幅の通路14が形成され、通路14の左右に廊下側壁2に沿ってそれぞれ浴室15と洗面台16乃至便器17の設置室18を設ける。
浴室15内には車椅子13の回転幅の洗い場19が設けられ、洗い場19の前面上方にはシャワー20が備えられ、洗い場19の側面には浴槽21が設けられ、浴槽21の後方には車椅子13の利用者が浴槽21内に入る場合の介助空間22を形成され、介助空間22と浴槽21の壁面にはそれぞれ手摺り23,23が設けられている。
一方、通路14の窓側壁4に沿ってベッド区画24,24が形成され、この実施例ではベッド区画24,24は通路14を挟んでセミダブルベッドを設けて構成される。
以上の構成において、浴室15と洗面台16乃至便器17の設置室18は身体障害者用ルーム11区域の廊下側壁2の中央部に設けられた入口部12から窓側壁4に向けて形成された車椅子13の回転幅の通路14の左右に設けられているため、浴室15で沐浴したり、シャワーを浴びた後、ベッド区画24に戻る際に洗面台16乃至便器17前を通る必要がないため、従来のように洗面台乃至便器前の床面が水浸しになることもない。
また、この実施例では浴槽21の後方には空間22が形成されているため、介助者等が空間22に入って車椅子13の利用者を容易に浴槽21に入れることができる。
更に、この実施例では洗い場の上方にシャワー20が設けられているため、利用者はわざわざ浴槽21に入ることなく、洗い場でシャワーを浴びることができる。
以上要するに、この考案によれば画一的な構造の例えばビジネスホテル等において身体障害者等に使いやすい身体障害者用ルーム区域を形成することができる。
この考案に係わるビジネスホテル等のホテル構造において所定階のフロアーを示す図 同上の身体障害者用ルーム区域の拡大図 同上のA−A矢印方向より見た図 従来のビジネスホテル等のホテル構造において所定階のフロアーを示す図
符号の説明
1は廊下
2は一方の廊下側壁
3は他方の廊下側壁
4は一方の窓側壁
5は他方の窓側壁
6,…はシングルルーム区域
7はツインルーム区域
8はダブルルーム区域
9はシングルルーム区域の間隔
11は身体障害者用ルーム区域
10は身体障害者用ルーム区域の間隔
12は身体障害者用ルームの入口部
13は車椅子
14は通路
15は浴室
16は洗面台
17は便器
18は洗面台乃至便器設置室
19は洗い場
20はシャワー
21は浴槽
22は介助空間
23,23は手摺り
24,24はベッド区画

Claims (1)

  1. 廊下側壁と窓側壁との間に複数のシングルルーム区域を列設したホテル構造における列設された複数のシングルルーム区域に、シングルルーム区域の間隔幅の2倍の身体障害者用ルーム区域を組み込んだホテル構造において、組み込むと共に、身体障害者用ルーム区域の廊下側壁の中央部に入口部を設け、該入口部から窓側壁に向けて車椅子の回転幅の通路を形成し、該通路の左右に廊下側壁に沿ってそれぞれ浴室と洗面台乃至便器設置室を形成すると共に、該通路の窓側壁に沿ってベッド区画を形成するようにしたことを特徴とするホテル構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114439283A (zh) * 2020-11-06 2022-05-06 Rh美国有限责任公司 酒店房间

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