しかしながら、特許文献1に開示された技術は、キーワードと一致するウェブサイトのアドレスを提供するものにすぎず、生成されるアイコンもそれらアドレスへの単なるショートカットとして機能するアイコンであって、アイコンそれ自体が情報を集約する役割を担うものではない。
また、ユーザ固有のアイコンを生成するものではなく、しかも、そのアイコンを媒介として登録情報を検索及び共有可能とすることで、ユーザが有益な情報(例えば、他のユーザのおすすめ情報やお気に入り情報)を相互に参照できるようにするものではない。
さらに、特許文献2に開示された技術は、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴情報を視覚化することで、画面に一覧表示できるようにするに止まり、その履歴情報を有益な情報(例えば、他のユーザのおすすめ情報やお気に入り情報)としてユーザ同士で参照できるようにするものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1または2以上のウェブサイトに設置された商品またはサービス(以下、「商品/サービス」と表記することがある)の販売用ウェブページに、種々のブランド、メーカーまたは提供者(以下、「メーカー/提供者」と表記することがある)、価格、デザイン等の商品やサービスが散らばっていても、そのポータルサイトのユーザが自己の希望する商品またはサービスを迅速且つ簡便に探索または購入できるように支援する、商品/サービスの購入支援方法及びシステム並びにプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、前記ポータルサイトを利用するユーザによる商品またはサービスの探索または購入を容易かつ確実に支援することができる、商品/サービスの購入支援方法及びシステム並びにプログラムを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、前記ポータルサイトを利用するユーザのウェブページ閲覧履歴情報を取得するだけで、前記ウェブサイト内の商品またはサービス販売用のウェブページ(以下、「商品/サービス販売用ウェブページ」と表記することがある)での商品またはサービスの販売促進を図ることが可能な、商品/サービスの購入支援方法及びシステム並びにプログラムを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、前記ポータルサイトを利用するユーザが前記ウェブサイトについての自己の閲覧履歴情報を一元管理することを可能にする、商品/サービスの購入支援方法及びシステム並びにプログラムを提供することにある。
ここに明記しない本発明の他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかになる。
(1) 本発明の第1の観点によれば、商品/サービスの購入支援方法が提供される。この商品/サービスの購入支援方法は、
1つ以上の商品/サービス販売用ウェブページを有する1つ以上のウェブサイトを、通信ネットワークを介して複数のユーザ端末から閲覧可能とされたポータルサイトにおいて、前記ユーザ端末からの要求に応じて前記ウェブサイトからの商品/サービスの購入を支援する方法であって、
前記ポータルサイトを利用する個々のユーザに対してユーザ識別情報を割り当てて記憶し、
前記商品/サービス販売用ウェブページの中から、前記ユーザ端末を介して前記ユーザによって閲覧されたウェブページを特定することで、前記ユーザ毎の閲覧履歴情報を生成すると共に、当該閲覧履歴情報毎に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶し、
前記閲覧履歴情報に基づいて前記ユーザ毎にそのユーザ特性を示すユーザ特性情報(例えば嗜好性情報)を生成すると共に、当該ユーザ特性情報毎に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶し、
前記閲覧履歴情報に対応する閲覧済みウェブページ毎に、当該閲覧済みウェブページに表示された商品/サービスを特定する画像を含むアイコンを生成すると共に、当該アイコン毎にアイコン識別情報を割り当てて記憶し、
前記アイコン識別情報毎に、対応する前記閲覧済みウェブページのウェブページ識別情報(例えばURL)と、対応する前記閲覧済みウェブページに表示された前記商品/サービスに係る所定の商品/サービス属性情報(例えば価格、メーカーまたは提供者等)と、対応する前記閲覧済みウェブページを閲覧した前記ユーザの前記ユーザ識別情報及び前記ユーザ特性情報とを関連付けて記憶し、
前記ユーザの各々が、対応する前記ユーザ端末を介して、自己の前記アイコンを他の前記ユーザに公開することを可能とし、
前記ユーザの各々の要請に応じて、公開された前記アイコンを自己の前記ユーザ端末に表示させる際に、前記ウェブページ識別情報が同一で前記ユーザ識別情報が異なる重複アイコンが二つ以上存在すると、前記ユーザ特性が要請をした前記ユーザにより近似する前記ユーザが公開した前記アイコンにより高い優先度を与えると共に、その優先度に基づいて公開された前記アイコンを表示させ、もって公開された前記アイコンを商品/サービス購入時の参考情報として利用できるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法では、上記のように構成されているので、前記ポータルサイトの個々のユーザは、前記ユーザ端末を用いて、前記ウェブサイトの前記商品/サービス販売用ウェブページを閲覧して、関心のある商品/サービスを探索する際に、前記ポータルサイトの他のユーザの公開された前記アイコンで関心のある前記商品/サービスに係るもの(関連アイコン群)を自己の前記ユーザ端末に表示させて、参考情報として使用することができる。その場合、自己の前記ユーザ端末に前記アイコンが多数、検索結果として表示されるが、当該アイコンの中に、前記ウェブページ識別情報が同一で前記ユーザ識別情報が異なる二以上の重複アイコン(それぞれは異なるアイコン識別情報を持つ)が含まれていると、二以上の前記重複アイコンは、前記関連アイコン群の表示要請をした前記ユーザにユーザ特性(例えば嗜好性)がより近似する前記ユーザが公開したものが、優先的に検索結果に表示されるようになっている。
このため、前記関連アイコン群の表示要請をした前記ユーザは、前記ユーザ特性が近似した他の前記ユーザが、それぞれ、前記ウェブサイト内においてどのような商品/サービスに関心を持っているか、という事実(商品/サービス閲覧実績)、あるいは、どのような商品/サービスを推奨しているか、という事実(推奨商品/サービス)を容易に知ることができる。そして、これらの事実は、前記関連アイコン群の表示要請をした前記ユーザが関心のある商品/サービスを探索する際に、長時間をかけて前記ウェブサイト内の前記ウェブページをランダムに探索するという作業を回避することを可能にするため、同ユーザにとって非常に有益なものである。
よって、本発明の第1の観点による商品/サービス購入支援方法によれば、前記ウェブサイトの多数の前記商品/サービス販売用ウェブページに、種々のブランド、メーカーまたは提供者、価格、デザイン等の商品やサービスが散らばっていても、前記ポータルサイトの前記ユーザが自己の希望する商品またはサービスを迅速且つ簡便に探索または購入できるように支援することができる。これは、前記ポータルサイトを利用する前記ユーザによる商品またはサービスの探索または購入を容易かつ確実に支援できることを意味する。
これを前記商品/サービス販売用ウェブページを設置した前記ウェブサイトの運営企業の側からみれば、前記ポータルサイトを利用する個々のユーザの前記ウェブページ閲覧履歴情報を取得するだけで、前記ウェブサイト内の商品/サービス販売用ウェブページでの商品またはサービスの販売促進を図ることが可能である。
さらに、前記ポータルサイトを利用する個々のユーザの前記ウェブページ閲覧履歴情報を前記ポータルサイトに集積することができるので、前記ユーザは、異なる前記ウェブサイトの閲覧履歴情報を共通フォーマットのアイコンによって一元管理することができる。
(2) 本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法の好ましい例では、前記ユーザ特性として、特定の商品/サービスに係る前記ユーザの嗜好性が使用される。
(3) 本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法の他の好ましい例では、前記ユーザ特性として、前記ユーザの前記商品/サービス属性情報から出現頻度の高い複数のワードを見出すと共に、それらワードの優先度を変えることで得た当該ユーザの嗜好性が使用される。
(4) 本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法のさらに他の好ましい例では、二つ以上の前記重複アイコンを前記ユーザ端末に表示させる際に、最高の優先度が与えられた前記ユーザが公開した前記重複アイコンのみが選択して表示される。
(5) 本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法のさらに他の好ましい例では、所定期間毎に、あるいは、同一の前記アイコンが前記ユーザのいずれかによって所定回数以上選択されたときに、前記アイコンの前記商品/サービス属性情報が更新される。
(6) 本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法のさらに他の好ましい例では、前記ユーザの各々に対して、複数の前記ウェブサイトで作成されたアイコン群が表示される専用のアイコン表示欄が割り当てられ、前記アイコン表示欄では、その所有者に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記アイコン群に加えて、前記所有者以外に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記アイコン群が表示可能とされる。
(7) 本発明の第2の観点によれば、商品/サービスの購入支援システムが提供される。この商品/サービスの購入支援システムは、
1つ以上の商品/サービス販売用ウェブページを有する1つ以上のウェブサイトを、通信ネットワークを介して複数のユーザ端末から閲覧可能とされたポータルサイトにおいて、前記ユーザ端末からの要求に応じて前記ウェブサイトからの商品/サービスの購入を支援システムであって、
前記ポータルサイトを利用する個々のユーザに対してユーザ識別情報を割り当てて記憶するユーザ識別情報記憶手段と、
前記商品/サービス販売用ウェブページの中から、前記ユーザ端末を介して前記ユーザによって閲覧されたウェブページを特定することで、前記ユーザ毎の閲覧履歴情報を生成すると共に、当該閲覧履歴情報毎に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶する閲覧履歴情報記憶手段と、
前記閲覧履歴情報に基づいて前記ユーザ毎にそのユーザ特性を示すユーザ特性情報(例えば嗜好性情報)を生成すると共に、当該ユーザ特性情報毎に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶するユーザ特性情報記憶手段と、
前記閲覧履歴情報に対応する閲覧済みウェブページ毎に、当該閲覧済みウェブページに表示された商品/サービスを特定する画像を含むアイコンを生成すると共に、当該アイコン毎にアイコン識別情報を割り当てて記憶するアイコン生成手段と、
前記アイコン識別情報毎に、対応する前記閲覧済みウェブページのウェブページ識別情報(例えばURL)と、対応する前記閲覧済みウェブページに表示された前記商品/サービスに係る所定の商品/サービス属性情報(例えば価格、メーカーまたは提供者等)と、対応する前記閲覧済みウェブページを閲覧した前記ユーザの前記ユーザ識別情報及び前記ユーザ特性情報とを関連付けて記憶するアイコン情報記憶手段と、
前記ユーザの各々が、対応する前記ユーザ端末を介して、自己の前記アイコンを他の前記ユーザに公開することを可能にするアイコン公開手段とを備え、
前記ユーザの各々の要請に応じて、公開された前記アイコンを自己の前記ユーザ端末に表示させる際に、前記ウェブページ識別情報が同一で前記ユーザ識別情報が異なる重複アイコンが二つ以上存在すると、前記ユーザ特性が要請をした前記ユーザにより近似する前記ユーザが公開した前記アイコンにより高い優先度を与えると共に、その優先度に基づいて公開された前記アイコンを表示させ、もって公開された前記アイコンを商品/サービス購入時の参考情報として利用できるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の第2の観点による商品/サービスの購入支援システムでは、上記のように構成されているので、前記ポータルサイトの個々のユーザは、前記ユーザ端末を用いて、前記ウェブサイトの前記商品/サービス販売用ウェブページを閲覧して、関心のある商品/サービスを探索する際に、前記ポータルサイトの他のユーザの公開された前記アイコンで関心のある前記商品/サービスに係るもの(関連アイコン群)を自己の前記ユーザ端末に表示させて、参考情報として使用することができる。その場合、自己の前記ユーザ端末に前記アイコンが多数、検索結果として表示されるが、当該アイコンの中に、前記ウェブページ識別情報が同一で前記ユーザ識別情報が異なる二以上の重複アイコン(それぞれは異なるアイコン識別情報を持つ)が含まれていると、二以上の前記重複アイコンは、前記関連アイコン群の表示要請をした前記ユーザにユーザ特性(例えば嗜好性)がより近似する前記ユーザが公開したものが、優先的に検索結果に表示されるようになっている。
このため、前記関連アイコン群の表示要請をした前記ユーザは、前記ユーザ特性が近似した他の前記ユーザが、それぞれ、前記ウェブサイト内においてどのような商品/サービスに関心を持っているか、という事実(商品/サービス閲覧実績)、あるいは、どのような商品/サービスを推奨しているか、という事実(推奨商品/サービス)を容易に知ることができる。そして、これらの事実は、前記関連アイコン群の表示要請をした前記ユーザが関心のある商品/サービスを探索する際に、長時間をかけて前記ウェブサイト内の前記ウェブページをランダムに探索するという作業を回避することを可能にするため、同ユーザにとって非常に有益なものである。
よって、本発明の第2の観点による商品/サービス購入支援システムによれば、前記ウェブサイトの多数の前記商品/サービス販売用ウェブページに、種々のブランド、メーカーまたは提供者、価格、デザイン等の商品やサービスが散らばっていても、前記ポータルサイトの前記ユーザが自己の希望する商品またはサービスを迅速且つ簡便に探索または購入できるように支援することができる。これは、前記ポータルサイトを利用する前記ユーザによる商品またはサービスの探索または購入を容易かつ確実に支援できることを意味する。
これを前記商品/サービス販売用ウェブページを設置した前記ウェブサイトの運営企業の側からみれば、前記ポータルサイトを利用する個々のユーザの前記ウェブページ閲覧履歴情報を取得するだけで、前記ウェブサイト内の商品/サービス販売用ウェブページでの商品またはサービスの販売促進を図ることが可能である。
さらに、前記ポータルサイトを利用する個々のユーザの前記ウェブページ閲覧履歴情報を前記ポータルサイトに集積することができるので、前記ユーザは、異なる前記ウェブサイトの閲覧履歴情報を共通フォーマットのアイコンによって一元管理することができる。
(8) 本発明の第2の観点による商品/サービスの購入支援システムの好ましい例では、前記ユーザ特性として、特定の商品/サービスに係る前記ユーザの嗜好性が使用される。
(9) 本発明の第2の観点による商品/サービスの購入支援システムの他の好ましい例では、前記ユーザ特性として、前記ユーザの前記商品/サービス属性情報から出現頻度の高い複数のワードを見出すと共に、それらワードの優先度を変えることで得た当該ユーザの嗜好性が使用される。
(10) 本発明の第2の観点による商品/サービスの購入支援システムのさらに他の好ましい例では、二つ以上の前記重複アイコンを前記ユーザ端末に表示させる際に、最高の優先度が与えられた前記ユーザが公開した前記重複アイコンのみが選択して表示される。
(11) 本発明の第2の観点による商品/サービスの購入支援システムのさらに他の好ましい例では、所定期間毎に、あるいは、同一の前記アイコンが前記ユーザのいずれかによって所定回数以上選択されたときに、前記アイコンの前記商品/サービス属性情報が更新される。
(12) 本発明の第2の観点による商品/サービスの購入支援システムのさらに他の好ましい例では、前記ユーザの各々に対して、複数の前記ウェブサイトで作成されたアイコン群が表示される専用のアイコン表示欄が割り当てられ、前記アイコン表示欄では、その所有者に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記アイコン群に加えて、前記所有者以外に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記アイコン群が表示可能とされる。
(13)本発明の第3の観点によれば、商品/サービスの購入支援プログラムが提供される。この商品/サービスの購入支援プログラムは、
1つ以上の商品/サービス販売用ウェブページを有する1つ以上のウェブサイトを、通信ネットワークを介して複数のユーザ端末から閲覧可能とされたポータルサイトにおいて、前記ユーザ端末からの要求に応じて前記ウェブサイトからの商品/サービスの購入を支援するプログラムであって、
前記ポータルサイトを利用する個々のユーザに対してユーザ識別情報を割り当てて記憶する処理と、
前記商品/サービス販売用ウェブページの中から、前記ユーザ端末を介して前記ユーザによって閲覧されたウェブページを特定することで、前記ユーザ毎の閲覧履歴情報を生成すると共に、当該閲覧履歴情報毎に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶する処理と、
前記閲覧履歴情報に基づいて前記ユーザ毎にそのユーザ特性を示すユーザ特性情報(例えば嗜好性情報)を生成すると共に、当該ユーザ特性情報毎に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶する処理と、
前記閲覧履歴情報に対応する閲覧済みウェブページ毎に、当該閲覧済みウェブページに表示された商品/サービスを特定する画像を含むアイコンを生成すると共に、当該アイコン毎にアイコン識別情報を割り当てて記憶する処理と、
前記アイコン識別情報毎に、対応する前記閲覧済みウェブページのウェブページ識別情報(例えばURL)と、対応する前記閲覧済みウェブページに表示された前記商品/サービスに係る所定の商品/サービス属性情報(例えば価格、メーカーまたは提供者等)と、対応する前記閲覧済みウェブページを閲覧した前記ユーザの前記ユーザ識別情報及び前記ユーザ特性情報とを関連付けて記憶する処理と、
前記ユーザの各々が、対応する前記ユーザ端末を介して、自己の前記アイコンを他の前記ユーザに公開することを可能とする処理とを
をコンピュータに実行させ、
前記ユーザの各々の要請に応じて、公開された前記アイコンを自己の前記ユーザ端末に表示させる際に、前記ウェブページ識別情報が同一で前記ユーザ識別情報が異なる重複アイコンが二つ以上存在すると、前記ユーザ特性が要請をした前記ユーザにより近似する前記ユーザが公開した前記アイコンにより高い優先度を与えると共に、その優先度に基づいて公開された前記アイコンを表示させ、もって公開された前記アイコンを商品/サービス購入時の参考情報として利用できるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の第3の観点による商品/サービスの購入支援プログラムでは、上述した本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法と同じ理由により、前記ウェブサイトの多数の前記商品/サービス販売用ウェブページに、種々のブランド、メーカーまたは提供者、価格、デザイン等の商品やサービスが散らばっていても、前記ポータルサイトの前記ユーザが自己の希望する商品またはサービスを迅速且つ簡便に探索または購入できるように支援することができる。これは、前記ポータルサイトを利用する前記ユーザによる商品またはサービスの探索または購入を容易かつ確実に支援できることを意味する。
これを前記商品/サービス販売用ウェブページを設置した前記ウェブサイトの運営企業の側からみれば、前記ポータルサイトを利用する個々のユーザの前記ウェブページ閲覧履歴情報を取得するだけで、前記ウェブサイト内の商品/サービス販売用ウェブページでの商品またはサービスの販売促進を図ることが可能である。
さらに、前記ポータルサイトを利用する個々のユーザの前記ウェブページ閲覧履歴情報を前記ポータルサイトに集積することができるので、前記ユーザは、異なる前記ウェブサイトの閲覧履歴情報を共通フォーマットのアイコンによって一元管理することができる。
(14) 本発明の第3の観点による商品/サービスの購入支援プログラムの好ましい例では、前記ユーザ特性として、特定の商品/サービスに係る前記ユーザの嗜好性が使用される。
(15) 本発明の第3の観点による商品/サービスの購入支援プログラムの好ましい例では、前記ユーザ特性として、前記ユーザの前記商品/サービス属性情報から出現頻度の高い複数のワードを見出すと共に、それらワードの優先度を変えることで得た当該ユーザの嗜好性が使用される。
(16) 本発明の第3の観点による商品/サービスの購入支援プログラムの好ましい例では、二つ以上の前記重複アイコンを前記ユーザ端末に表示させる際に、最高の優先度が与えられた前記ユーザが公開した前記重複アイコンのみが選択して表示される。
(17) 本発明の第3の観点による商品/サービスの購入支援プログラムの好ましい例では、所定期間毎に、あるいは、同一の前記アイコンが前記ユーザのいずれかによって所定回数以上選択されたときに、前記アイコンの前記商品/サービス属性情報が更新される。
(18) 本発明の第3の観点による商品/サービスの購入支援プログラムの好ましい例では、前記ユーザの各々に対して、複数の前記ウェブサイトで作成されたアイコン群が表示される専用のアイコン表示欄が割り当てられ、前記アイコン表示欄では、その所有者に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記アイコン群に加えて、前記所有者以外に対応する前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記アイコン群が表示可能とされる。
(用語の定義)
上述した本発明において、以下の用語は、それぞれ、以下のような意味を有するものとする。
「ポータルサイト」とは、インターネット等の通信ネットワーク上に設置された1以上のウェブサイトが提供する種々のサービスや情報を利用しやすくするために、前記通信ネットワーク上に設けられた、前記ウェブサイトにアクセスする際の起点または玄関となるウェブサイトのことである。「ポータルサイト」は、「ポータルサイト」を経由してアクセスできる一つ以上のウェブサイトを包含する。
「ウェブサイト」とは、インターネット等の通信ネットワーク上でひとまとまりに公開されているウェブページ群、または、そのウェブページ群が置いてある前記通信ネットワーク上の場所のことである。「ウェブサイト」には、特定のドメイン名が付与されるのが通常である。
「ウェブページ」とは、任意のウェブサイトで公開されたウェブページ群の各々を意味する。
「商品/サービス販売用ウェブページ(販売ページ)」とは、該当ページに販売する商品またはサービス(通常は一つまたは一組の商品またはサービス)の画像が少なくとも表示されており、且つ、該当ページに表示されている商品またはサービスを購入するとの「ユーザ」の意思決定を処理する機能を持つ「ウェブページ」を意味する。例えば、販売する商品またはサービスの画像と共に、「カートに入れる」、「予約する」等のボタンを表示するコードが含まれていれば、その「ウェブページ」は「商品/サービス販売用ウェブページ(販売ページ)」に該当する。
「ウェブページ識別情報」とは、「ウェブページ」同士を識別するための任意の情報を意味し、例えば、ウェブページのURL(Uniform Resource Locator)が使用される。「ウェブページ識別情報」は、数値や文字、記号等、またはそれらの組み合わせから構成されるのが一般的であるが、これらに限定されるわけではない。「ウェブページ」同士を識別できるものであれば、任意の情報を使用可能である。
「ネットワーク」とは、複数のコンピュータや情報通信機器を共通の通信規格に基づいて接続し、相互に情報のやり取りができるようにした状態、または、仕組みを意味する。例えば、インターネットやそれ以外のコンピュータ・ネットワークなどがある。したがって、「通信ネットワーク」とは、通信を行うためのネットワークのことを意味する。
「ユーザ」とは、「ポータルサイト」が提供するサービスや情報の使用者として、その「ポータルサイト」に登録されたユーザを意味する。「ユーザ」は、「ポータルサイト」に包含されている一つ以上の「ウェブサイト」に自由にアクセスして、「ウェブサイト」の商品/サービス販売用「ウェブページ」に表示された商品またはサービスを探索したり購入したりすることができる。
「ユーザ端末」とは、「ポータルサイト」の「ユーザ」が所有する情報通信端末のことであり、「通信ネットワーク」を介して「ポータルサイト」内の任意の「ウェブサイト」にアクセスして、その「ウェブサイト」の任意の「ウェブページ」を閲覧したり、「ウェブページ」に表示された商品またはサービスを探索したり購入したりすることができる。
「ユーザ識別情報」とは、「ポータルサイト」の「ユーザ」同士を識別するための任意の情報を意味し、例えば、ユーザIDとして使用される。「ユーザ識別情報」は、数値や文字、記号等、またはそれらの組み合わせから構成されるのが一般的であるが、これらに限定されるわけではない。「ユーザ」同士を識別できるものであれば、任意の情報を使用可能である。
「ユーザ特性」とは、「ポータルサイト」の個々の「ユーザ」が持つ特性を意味する。例えば、個々の「ユーザ」が持つ、特定の商品またはサービスに係る嗜好性などが該当するが、嗜好性」に限定されるわけではなく、個々の「ユーザ」が持つ何らかの特性であれば足りる。例えば、個々の「ユーザ」が持つ行動特性(行動における好み)なども「ユーザ特性」に含まれる。
「ユーザ特性情報」とは、「ポータルサイト」の個々の「ユーザ」が持つ「ユーザ特性」を示す情報、換言すれば、その「ユーザ特性」がどのようなものであるかを示す情報である。例えば、「ユーザ特性」が、個々の「ユーザ」が持つ、特定の商品またはサービスに係る「嗜好性」の場合は、その「嗜好性」を示す情報となる。
「閲覧履歴情報」とは、「ポータルサイト」の「ユーザ」が閲覧した「ウェブサイト」の履歴を示す情報を意味する。「閲覧履歴情報」は、数値や文字、記号等、またはそれらの組み合わせから構成されるのが一般的であるが、これらに限定されるわけではない。閲覧履歴を示すことができるものであれば、任意の情報を使用可能である。
「閲覧済みページ」とは、「ポータルサイト」の任意の「ユーザ」が閲覧した「ウェブページ」を意味する。
「商品/サービス属性」とは、任意の商品またはサービスの属性を意味し、例えば、商品またはサービスの価格、メーカーまたは提供者、商品またはサービスのタイプ、ターゲット等がある。
「商品/サービス属性情報」とは、「商品/サービス属性」を示す情報である。「商品/サービス属性情報」は、数値や文字、記号等、またはそれらの組み合わせから構成されるのが一般的であるが、これらに限定されるわけではない。「商品/サービス属性」を示すことができるものであれば、任意の情報を使用可能である。
「商品/サービスを特定する画像」とは、ウェブページ上に表示されている商品またはサービスを特定するための画像を意味し、通常は、ウェブページ上に表示されている商品またはサービスのサンプル写真の画像や、その外観を示す画像などが使用される。「販売ページ」に複数の画像が選択的に表示されるようになっている場合は、指定がない場合に表示されるように設定されている画像、すなわち「デフォルト画像」を選択して「アイコン」に使用するのが好ましい。
「アイコン」とは、「商品/サービスを特定する画像」を用いて、特定の商品またはサービスを表現したもので、他の商品またはサービスから区別できるように、また、その内容を他者に伝達できるようにしたものを意味する。「アイコン」は、「商品/サービスを特定する画像」のみでもよいが、通常は、「商品/サービスを特定する画像」に加えて、特定の商品またはサービスがどのようなものかを示す「商品/サービス属性情報」(例えば、商品またはサービスの価格、メーカーまたは提供者、商品またはサービスのタイプ、ターゲット等)を含む。「アイコン」は、表示される領域の大きさや表示される「アイコン」の総数等を考慮して、適宜リサイズ(縮小)して「ユーザ端末」に表示される。
「アイコン識別情報」とは、「アイコン」同士を識別するための情報を意味し、例えば、アイコンIDとして使用される。「アイコン識別情報」は、数値や文字、記号等、またはそれらの組み合わせから構成されるのが一般的であるが、これらに限定されるわけではない。
本発明の第1の観点による商品/サービスの購入支援方法、本発明の第2の観点による商品/サービスの購入支援システム及び本発明の第3の観点による商品/サービスの購入支援プログラムによれば、(a)1または2以上のウェブサイトに設置された商品/サービス販売用ウェブページに、種々のブランド、メーカーまたは提供者、価格、デザイン等の商品やサービスが散らばっていても、そのポータルサイトのユーザが自己の希望する商品またはサービスを迅速且つ簡便に探索または購入できるように支援することができる、(b)ポータルサイトを利用するユーザによる商品またはサービスの探索または購入を容易かつ確実に支援することができる、(c)ポータルサイトを利用するユーザのウェブページ閲覧履歴情報を取得するだけで、1または2以上のウェブサイト内の商品/サービス販売用ウェブページでの商品またはサービスの販売促進を図ることが可能である、(d)ポータルサイトを利用するユーザは、ポータルサイトで集積した異なるウェブサイトについての自己の閲覧履歴情報を、共通フォーマットのアイコンによって一元管理することができる、という効果がある。
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1Aには、本発明の第1実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Aの使用状態を示している。図1Bには、商品/サービス購入支援システム1Aと、そのシステム1Aに関連するポータルサイトPS及びウェブサイト群WSと、ポータルサイトPSの運営企業PCと、ウェブサイト群WSの運営企業群Cと、ポータルサイトPSの登録ユーザ群Pとの間の関係を示している。
図1A及び図1Bに示されるように、本発明の第1実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Aと、このシステム1Aと協働するポータルサイトPSは、サーバ装置1によって構築されている。サーバ装置1と、ポータルサイトPSの複数の登録ユーザPの情報端末(以下、ユーザ端末ともいう)2は、インターネット等の通信ネットワーク(以下、ネットワークともいう)4に接続されていて、ネットワーク4を介して相互に通信可能である。ネットワーク4には、さらに複数のウェブサーバ装置3が接続されている。サーバ装置1と複数のユーザ端末2は、通信ネットワーク4を介して相互に通信可能であると共に、これらウェブサーバ装置3とも通信可能である。
各々のウェブサーバ装置3は、特定の企業Cが管理・運営しており、対応するウェブサイトWSをネットワーク4上に構築することで、ネットワーク4の全ユーザ(ポータルサイトPSの全登録ユーザPを含む)に対して特定のウェブサービスを提供している。これらのウェブサイトWSは、いずれも、特定の商品またはサービスを販売する複数のウェブページ(商品/サービス販売用ページ)(以下、販売ページともいう)を含んでいる。
他方、サーバ装置1は、特定の企業PCが管理・運営しており、上記複数のウェブサイトWSにアクセスする際の起点または玄関となるポータルサイトPSをネットワーク4上に構築している。サーバ装置1は、ポータルサイトPSに登録されたユーザPに対して、自己のウェブサイト閲覧履歴を容易に管理できるようにする閲覧履歴管理サービス(詳細は後述する)を提供している。ポータルサイトPSの登録ユーザPは、自己のユーザ端末2を用いることで、ネットワーク4を介してその閲覧履歴サービスを無料で利用することができる。
ポータルサイト運営企業PCは、ポータルサイトPSの全登録ユーザPに対して、各ウェブサイトの商品やサービスの購入を支援する施策の一つとして、上記の閲覧履歴管理サービスを提供する。ポータルサイト運営企業PCは、ウェブサイト提供企業Cと個別の契約を結び、ユーザPがポータルサイトPSを通して企業Cの商品/サービスの販売ページを商品/サービスの購入、予約等をした際に、企業Cより所定のアフィリエイト報酬を徴収し、その報酬を寄与した登録ユーザPに対して分配するサービスにも展開することが可能である。
図1において、サーバ装置1、換言すれば、サーバ装置1によって実現される商品/サービス購入支援システム1Aは、ポータルサイトPSの登録ユーザ(以下、単にユーザとも言う)Pが、自己のユーザ端末2を使って上記ウェブサイトPSのいずれかのウェブページを閲覧した履歴を示す情報(閲覧履歴情報)を取得して管理している。商品/サービス購入支援システム1Aは、この閲覧履歴情報に基づいてそのユーザPに固有のアイコンを生成し、そのアイコンを媒介として閲覧履歴情報の検索及び共有を可能としている。ユーザPは、ポータルサイトPSに自己のアイコンを閲覧・管理するためのマイページを持つことができる。ユーザPがポータルサイトPSを介してウェブサイトWSを閲覧する度に、このユーザPの閲覧履歴情報が商品/サービス購入支援システム1Aに蓄積され、その閲覧履歴情報に基づいて生成されたアイコン群はこのユーザPのマイページに登録される。
例えば、ユーザPが閲覧したのがファッション、アパレル系のウェブページであれば、そのウェブページに掲載されていた商品の商品画像、メーカー名、商品名、及び価格のデータがレイアウトされたアイコンが、商品/サービス購入支援システム1Aによって自動的に生成され記憶される。このため、ユーザPはポータルサイトPSのウェブページから自己のマイページに移行するだけで、自己が過去に閲覧したウェブサイトWSの商品を簡易に確認することができる。しかも、このマイページに登録された全アイコンは、ポータルサイトPSの他の登録ユーザPへの公開の可否を選択できるようになっている(後述)ので、「公開」を選択すれば、このアイコンに係る登録情報(例えば、アイコン上の商品の画像と、そのメーカー名、商品名、価格等の商品関連情報)が他の登録ユーザPに公開される、換言すれば、このアイコン群に係る登録情報を他の登録ユーザPとの間で共有することができる。また、このアイコン群に関わる登録情報は、後述するように、商品/サービス購入支援システム1Aのデータベースに逐次蓄積されていくので、このアイコン群を媒介とした登録情報の検索も可能となる。
図2には本発明の第1実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1A(サーバ装置1)の詳細な構成を示している。
同図に示されるように、商品/サービス購入支援システム1A(サーバ装置1)は、その全体の制御を司る制御部11と、外部との通信を制御する通信部12、ポータルサイトPSの登録ユーザPの登録済みユーザ情報を記憶するユーザ情報データベース(ユーザ情報DB)13、登録ユーザPのアイコン情報を記憶するアイコン情報データベース(アイコン情報DB)14、プログラム16を記憶する記憶部15、嗜好性情報を記憶する嗜好性情報データベース(嗜好性情報DB)18、そして、ショップ情報を記憶するショップ情報データベース(ショップ情報DB)19を備えている。
制御部11は、通信部12、ユーザ情報DB13、アイコン情報DB14、記憶部15、嗜好性情報DB18、及びショップ情報DB19と接続されており、必要な信号や情報を相互に送受信可能となっている。記憶部15には、記憶媒体(例えばCD−ROM、DVD−ROM)17に記憶されたプログラム16も格納されている。そして、制御部11は、記憶部15内のプログラム16を読み出し実行することで、アイコン生成部11a、マイページ生成部11b、マイページ編集部11c、お気に入り設定部11d、おすすめ設定部11e、公開設定部11f、検索部11g、アフェリエイト部11h、レコメンド生成部11i、嗜好性判定部11j、画面データ生成部11k、主制御部11l、及び閲覧履歴取得部11mとして機能する。なお、制御部11は、CPU等のハードウェアと、そのハードウェアを制御するプログラム16等のソフトウェアから構成されている。記憶部15は、メモリやHDD等で構成されており、前述したようにプログラム16が格納されており、このプログラム16の実行時にはワークエリアを提供するものである。
通信部12は、通信インタフェースであり、ネットワーク4を介してユーザ端末2やウェブサーバ装置3及び5との間で通信を行う。
ユーザ情報DB13には、図3A(a)に示されるテーブル形式で、登録ユーザPに係るユーザ情報が格納されている。このテーブルを「ユーザ情報テーブル」という。この例では、各登録ユーザPに対してそれぞれ、固有のユーザ識別情報としてのユーザIDが割り当てられており、さらに、各ユーザIDに対して、対応するユーザPの属性情報(例えば、ユーザの氏名、生年月日、住所、電子メールアドレス、性別など)と、対応するウェブページの閲覧履歴情報と、その閲覧履歴情報に基づいて生成された複数のアイコンにそれぞれ割り当てられたアイコンIDが、相互に関連付けられて記憶されている。ユーザ属性情報の具体例としては、ユーザID:A001、氏名:山田太郎、性別:男性、メールアドレス:t-yamada@xyz.jp、ユーザID:A002、氏名:山田花子、性別:女性、メールアドレス:h-yamada@xyz.jp、・・・、のようなものが挙げられる。アイコンIDは、各アイコンに割り当てられた固有のアイコン識別情報である。ユーザ属性情報と閲覧履歴情報は、各ユーザIDに対して一対一対応とされている。しかし、各ユーザPに対して複数のアイコンの重複が生じるため、アイコンIDは、各ユーザIDに対して一対多対応とされている。相互に関連付けられたこれらの情報は、図3(a)のユーザ情報テーブルに格納されており、このユーザ情報テーブルはユーザ情報DB13に記憶されている。但し、本発明はこれらの構成には限定されない。
アイコン情報DB14には、図3A(b)に示されるテーブル形式で、アイコンに係る情報が格納されている。このテーブルを「アイコン情報テーブル」という。この例では、生成・記憶された複数のアイコンのそれぞれに対して、固有のアイコン識別情報としてのアイコンIDが割り当てられている。さらに、各アイコンIDに対しては、対応するアイコンの形式でユーザ端末2の画面に表示される画像(商品またはサービスを特定する画像、以下、「商品/サービス特定画像」ともいう)のファイル名と、そのアイコンの元になった商品またはサービスが表示されているウェブページ(販売ページ)のURL(Uniform Source Locator)と、その商品またはサービスに関連する全情報の中から抽出した所定のデータ(抽出データ)と、その商品またはサービスの属するカテゴリと、その商品またはサービスに割り当てられたキーワードとが、相互に関連付けられて記憶されている。商品/サービス特定画像のファイル名と、URLと、抽出データと、カテゴリと、キーワードは、各アイコンIDに対して一対一対応とされている。さらに、各アイコンIDに対して、対応するアイコンに係る商品またはサービスのおすすめ(レコメンド)の有無と、対応するアイコンに係る商品またはサービスに対するお気に入り設定の有無も、相互に関連付けられて記憶されている。おすすめ(レコメンド)の有無とお気に入り設定の有無も、各アイコンIDに対して一対一対応である。相互に関連付けられたこれらの情報は、図3A(b)のアイコン情報テーブルに格納されており、このアイコン情報テーブルはアイコン情報DB14に記憶されている。なお、上記抽出データとしては、例えば、商品またはサービスのメーカー名またはサービス提供者名、商品またはサービス名、価格、カラー、サイズ(フリー、S,M,L,LL等)、形状(長袖/半袖など)、タイプ(春夏もの/冬もの等)、メンズ/レディースの別、ターゲット(ベビー、子供、ティーン、ヤング、アダルト、シニア等)等がある。上記抽出データは、特に登録情報の一部をなすものである。但し、本発明はこれらの構成には限定されない。
嗜好性情報DB18には、図3A(c)に示されるテーブル形式で、登録ユーザPに係る嗜好性情報が格納されている。このテーブルを「嗜好性情報テーブル」という。この例では、各ユーザIDに対して、対応するユーザPの嗜好性情報が、相互に関連付けられて記憶されている。嗜好性情報とは、対応するユーザPがどのような商品またはサービスを好むか、その傾向を示す情報であり、例えば、コートであれば、どのブランドの、どのような形の、どのような色を好むかを示す情報である。嗜好性情報は、ユーザPの閲覧履歴情報を分析することで自動的に導出される。この嗜好性情報テーブルは嗜好性情報DB18に記憶されている。
ショップ情報DB19には、図示していないが、ユーザ情報テーブルと同様のテーブル形式で、ポータルサイトPSから閲覧可能とされた商品/サービス販売用ウェブサイトWS(ウェブショップ)を開設している(換言すれば、ポータルサイトPSに登録された)企業の情報(ショップ情報)が格納されている。このテーブルを「ショップ情報テーブル」という。例えば、各ショップIDに対して、対応するショップの属性情報(名称、住所、連絡先、取り扱い商品またはサービス等)が、相互に関連付けられて記憶されている。
図3Bに示すように、ユーザ情報テーブルとアイコン情報テーブルは、アイコンIDをキーとして相互に関連付けられて(紐付けされて)おり、ユーザ情報テーブルと嗜好性情報テーブルは、ユーザIDをキーとして相互に関連付けられて(紐付けされて)いる。こうすることで、これら三つのテーブルに格納されている全情報が相互に関連付けられて(紐付けされて)記憶されている。
次に、以上の構成を持つ制御部11の作用について詳細に説明する。
制御部11のアイコン生成部11a、マイページ生成部11b、マイページ編集部11c、お気に入り設定部11d、おすすめ設定部11e、公開設定部11f、検索部11g、アフェリエイト部11h、レコメンド生成部11i、嗜好性判定部11j、画面データ生成部11k、主制御部11l、及び閲覧履歴取得部11mは、次のように作用する。
まず、閲覧履歴取得部11mは、各ユーザ端末2上のブラウザによる任意のウェブサイトWSのウェブページの閲覧履歴を監視することで、その閲覧履歴を常時取得し、そのユーザ端末2に対応する登録ユーザP毎に閲覧履歴情報を生成する。各ユーザ端末2の閲覧履歴は、そのブラウザに自動的に記録されているから、そのブラウザの閲覧履歴から容易に取得することができる。そのブラウザの閲覧履歴を参照せずに、そのブラウザの閲覧行動それ自体を監視することで、閲覧履歴を直接的に取得することも可能である。こうして生成されたユーザP毎の閲覧履歴情報は、図3A(a)のユーザ情報テーブルの形式で、ユーザ情報DB13に記憶される。こうして記憶された閲覧履歴情報は、アイコン生成部11aで利用される。
アイコン生成部11aは、ユーザ情報DB13に記憶されている特定の登録ユーザPのウェブページの閲覧履歴情報(これは閲覧履歴取得部11mが生成する)を常時参照し、参照したウェブページのHTMLソースコードを取得する。この時、参照したウェブページが、ポータルサイトPSに登録された企業(登録企業)の商品またはサ−ビスの販売ページであるか否かを判断し、同企業の商品またはサ−ビスの販売ページである場合に限り、そのHTMLソースコードを取得する。登録企業の販売ページであるか否かの判断は、例えば、対象となるウェブページのHTMLソースコード中に登録企業のドメイン名と、商品またはサ−ビスの販売に係るコード(例えば、「カートに入れる」、「予約する」等の、商品やサービスの購入、予約等に対するユーザの意思決定を処理するコード、以下、これをユーザ意思決定処理コードとも言う)が含まれているか否かを識別することで、容易に判断することができる。そして、その販売ページに表示されている商品またはサ−ビスの画像情報(すなわち商品/サービス特定画像のファイル名)と、その商品またはサ−ビスのメーカーまたは提供者名、商品またはサ−ビス名、及び価格等のテキスト情報とを抽出する。当該販売ページに画像情報が複数ある場合は、デフォルトの画像情報を抽出する。その後、抽出した画像情報と商品またはサ−ビス関連のテキスト情報に基づいて、少なくとも商品/サービス特定画像(商品またはサービスのサンプル写真等)と、メーカーまたは提供者名、商品またはサ−ビス名、及び価格を提示するアイコンを生成する。このため、こうして生成されたアイコンをユーザ端末2に表示させると、商品/サービス特定画像(サンプル写真等)と共に、その商品またはサ−ビスのメーカーまたは提供者名と、商品またはサ−ビス名と、その価格が併せて表示されるようになっている。この時のアイコンの表示態様、すなわち、アイコンとして表示される商品/サービス特定画像の大きさや、そのアイコン中に含まれる関連テキスト情報の範囲は、ユーザ端末2の画面の大きさやアイコンの配列状況等に応じて、適宜調整される。具体的には、アイコンを比較的大きいサイズで表示できるときは、標準サイズの商品/サービス特定画像に加えて関連テキスト情報の全てを表示するようにするが、それより小さいサイズになるにつれて、商品/サービス特定画像それ自体を標準サイズより縮小していくと共に、関連テキスト情報の中で重要性の高いもののみ(例えば価格とメーカーまたは提供者名のみ)を選択的に表示するようにする。こうしてユーザP毎に、また商品/サ−ビス毎に生成されたアイコンを構成する情報(アイコン情報)は、図3A(b)のアイコン情報テーブルの形式で、アイコン情報DB14に記憶される。なお、アイコン生成時に抽出される上記テキスト情報としては、必要に応じて、商品/サ−ビスのメーカー/提供者の名称、商品/サ−ビスの名称及び、商品/サ−ビスの価格以外のテキスト情報も含められる。
マイページ生成部11bは、ネットワーク4を介したユーザ端末2からの指示に基づいて、アイコン生成部11aにより生成されたアイコン群(登録ユーザP毎の閲覧履歴)を掲載するマイページを、登録ユーザP毎に生成する。マイページでは、そのユーザPのアイコン群が所定形式で一覧表示される。ユーザP自身のアイコン群が一覧表示されるのは、ユーザPのマイページの「最近の履歴」領域である(例えば図8を参照)。
マイページ編集部11cは、ネットワーク4を介したユーザ端末2からの指示に基づいて、登録ユーザPのマイページを編集する。マイページ編集部11cは、また、所定のルールにしたがって、マイページ上に表示されているアイコン群を削除したり更新したりする。
お気に入り設定部11dは、ネットワーク4を介したユーザ端末2からの指示に基づき、マイページに掲載された自己のアイコン群に対して、「お気に入り」の有無を設定する。マイページのいずれかのアイコン群について、「お気に入り」が設定されると、設定されたそのアイコン群は、マイページの「お気に入り」領域に表示される(例えば図8を参照)。この設定の有無に変更があると、つまり、特定のアイコン群についての「お気に入り」が「有」から「無」に変更されたり、その反対に変更されたりすると、そのアイコン群の対応する値が変更されるので、アイコン情報DB14のアイコン情報テーブル(図3A及び図3Bを参照)の「お気に入り」欄の内容が更新される。
おすすめ設定部11eは、ネットワーク4を介したユーザ端末2からの指示に基づき、マイページに掲載された自己のアイコン群に対して、他の登録ユーザPへの「おすすめ」の有無を設定する。マイページのいずれかのアイコン群について、「おすすめ」が設定されると、設定されたそのアイコン群は他の登録ユーザPに対して対応する商品またはサービスを「おすすめ(レコメンド)」するアイコンとなる。この設定の有無に変更があると、つまり、特定のアイコン群についての「おすすめ」が「有」から「無」に変更されたり、その反対に変更されたりすると、そのアイコン群の対応する値が変更されるので、アイコン情報DB14のアイコン情報テーブルの「おすすめ」欄の内容が更新される。
公開設定部11fは、ネットワーク4を介したユーザ端末2からの指示に基づき、マイページの「おすすめ」欄に掲載されたアイコン群に対して、他の登録ユーザPへの公開の有無を設定する。公開が設定されると、「おすすめ」欄に登録されているアイコン群が他の登録ユーザPに公開される。この設定の有無に変更があると、つまり、公開が「有」から「無」に変更されたり、その反対に変更されたりすると、そのアイコンの対応する値が変更されるので、アイコン情報DB14のアイコン情報テーブルの「おすすめ」欄の内容が更新される。
検索部11gは、ネットワーク4を介したユーザ端末2からの検索指示を受けて、アイコン情報DB14を参照して検索キーワードに適合するアイコン群を抽出し、検索結果としてのアイコン群を出力する。この出力アイコン群は、ネットワーク4を介して、検索指示を行ったユーザ端末2へ検索結果として送信され、表示される。前述したように、アイコン情報DB14では、アイコン情報テーブルの形式で、各アイコン(商品/サービス特定画像)に対して対応する商品またはサービスのカテゴリとキーワードが紐づけられているので、そのカテゴリとキーワードを用いて、検索キーワードに適合するアイコン群を抽出することができる。このように、検索部11gの機能により、登録ユーザPは、アイコン生成部11aにより生成されたアイコン群を媒介として、アイコン情報DB14に記憶されたアイコン群に紐づけられた登録情報(具体的には、他のユーザPが推奨している商品またはサービスに係る情報)を検索可能である。
アフェリエイト部11hは、あるユーザPの公開されたアイコンを媒介として、他のユーザPにより特定のウェブサイトWSでの商品/サービス購入が実行された場合、すなわち、他のユーザPが単なる訪問者から顧客(または見込み顧客)へ転換して「コンバージョン」が生じた場合に、そのアイコンに対応する(紐付けられた)ユーザPに対して所定の便益(アフィリエイト報酬)を与えるように動作する。
レコメンド生成部11jは、所定のタイミングで、複数のユーザPのマイページに登録されているアイコン群を参照し分析することで、ポータルサイトPSのトップページに、「みんなのおすすめ」ページを生成したり、特定のユーザPに嗜好性が近い別のユーザPを紹介する「ユーザ紹介」ページを生成したりする。
嗜好性判定部11jは、所定のタイミングで、特定のユーザPのマイページに掲載されているアイコン群に係る抽出テキスト情報である商品またはサービスのカテゴリ及びキーワードなどを分析して、そのユーザPがどのような嗜好性を持っているかを判定する。こうしてユーザP毎に生成される嗜好性情報は、図3A(c)の嗜好性情報テーブルの形式で、嗜好性情報DB18に記憶される。なお、嗜好性情報は「ユーザ特性情報」の一例であり、本発明はこれに限定されない。嗜好性情報以外の情報,例えばユーザの行動特性情報(行動における好み)などを嗜好性情報に代えて使用してもよい。
画面データ生成部11kは、主制御部11lの指示に応じて、特定のユーザ端末2に送信すべきHTMLデータ等を生成し、そのユーザ端末2にネットワーク4を介して送信する。
主制御部11lは、制御部11の統括的な制御を実施する、言い換えると、ネットワーク4を介したユーザ端末2の指示に応じて、あるいは、プログラム16の指示に応じて、アイコン生成部11a、マイページ生成部11b、マイページ編集部11c、お気に入り設定部11d、おすすめ設定部11e、公開設定部11f、検索部11g、アフェリエイト部11h、レコメンド生成部11i、嗜好性判定部11j、及び画面データ生成部11kの動作を統括的に制御する。
例えば、主制御部11lは、ネットワーク4を介したユーザ端末2からの要求に応じて、新規ユーザを登録する手続、すなわち、新規ユーザの氏名、住所、メールアドレス等の所定の属性情報を登録すると共に、登録した新規ユーザに固有のユーザIDを割り当ててから、図3A(a)のユーザ情報テーブルの形式でユーザ情報DB13に記憶する手続を実行する。また、特定のユーザPの閲覧履歴情報に基づいてアイコン生成部11aが生成したアイコンに固有のアイコンIDを割り当て、さらに、そのアイコンIDに対応する商品またはサービスのカテゴリ、キーワード、及びURL等の情報を対応付けて、アイコン情報テーブル(アイコン情報DB14)に記憶する。さらに、主制御部11lは、こうして割り当てたアイコンIDをそのユーザPのユーザIDに対応(関連)付けることで、アイコン情報テーブルとユーザ情報テーブルと嗜好性情報テーブルとを相互に関連付ける。主制御部11lは、このようにして、上述したアイコン生成部11a〜画面データ生成部11kと閲覧履歴取得部11mが実行しない動作と、それらの間の連携動作とを、統括的に制御しながら実行するのである。
以上述べたように、上述した構成及び機能を持つサーバ装置1は、商品/サービス購入支援システム1Aの一つの機能として、ポータルサイトPSの各登録ユーザPに対して自己のマイページを持てるようにすることで、登録ユーザPに対しては、上述した閲覧履歴管理サービスとアフィリエイトサービスを提供すると共に、ウェブサイトWSを運営する企業Cに対しては、登録ユーザPによる商品/サービス探索・購入を支援するサービスを提供している。しかし、サーバ装置1の機能はこれだけに止まらない。サーバ装置1はさらに、図2には示していないポータルサイト制御部を備えており、そのポータルサイト制御部によって、上述したポータルサイトPSをネットワーク4上に構築しているのである。このポータルサイト制御部の構成及び機能は、すでに周知であるから、その説明は省略する。なお、サーバ装置1とは別に、上述したポータルサイトPSをネットワーク4上に構築するウェブサーバ装置をネットワーク4上に設けてもよいことは言うまでもない。
次に、ユーザ端末2について説明する。
図4には、本発明の第1実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Aに対して使用されるユーザ端末2の詳細な構成を示している。
図4に示されるように、ユーザ端末2は、その端末全体の制御を司る制御部21と、通信部22、操作部23、表示部24、記憶部25とを備えている。
制御部21は、通信部22、操作部23、表示部24、及び記憶部25と接続されており、必要に応じて信号または情報を相互に送受信可能である。制御部21は、CPU等のハードウェアと、それらを制御するプログラム26等のソフトウェアから構成されている。通信部22は、通信インタフェースであり、ネットワーク4を介して商品/サービス購入支援システム1A(サーバ装置1)やウェブサイト群WSとの間で通信を行う。操作部23は、マウスやキーボード等の操作デバイスである。表示部24は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。操作部23と表示部24とがタッチパネルとして一体化されてもよい。記憶部25は、メモリやHDD等で構成されており、制御部21で実行されるプログラム26が格納されており、その実行時にはワークエリアを提供する。
制御部21は、記憶部25に格納されているプログラム26を読み出し、実行することで、主制御部21a、ブラウザ部21b、指示部21c、及び表示制御部21dとしての機能を実現する。
ブラウザ部21bは、操作部23の操作に基づいて、企業Cのウェブサーバ装置3が提供するウェブサイト群WSのウェブページを閲覧したり、商品/サービス購入支援システム1A(サーバ装置1)が提供するポータルサイトPSの登録ユーザPのマイページを閲覧したりする。ブラウザ部21bは、ウェブページの閲覧履歴を記憶するので、その閲覧履歴を商品/サービス購入支援システム1Aの閲覧履歴取得部11mで利用可能である。
指示部21cは、操作部23の操作に基づいて、ユーザ端末2上におけるマイページの編集や、お気に入り設定、おすすめ設定、公開設定等を、ネットワーク4を介してポータルサイトPSに、換言すれば、商品/サービス購入支援システム1Aに指示する。
表示制御部21dは、操作部23の操作あるいはプログラム26の指示に基づいて、表示部24での文字、画像等の表示を制御する。
主制御部21aは、制御部21の統括的な制御を実施する、言い換えると、操作部23の操作あるいはプログラム26の指示に応じて、ブラウザ部21b、指示部21c、及び表示制御部21dが実行しない動作と、それらの間の連携動作とを、統括的に制御しながら実行する。
次に、図5Aのフローチャートを参照して、商品/サービス購入支援システム1A(サーバ装置1)によるアイコン生成の処理手順を説明する。図5Aは、商品/サービス購入支援システム1Aにおけるアイコン生成の処理手順を示すフローチャートである。
まず、主制御部11lにより、ある登録ユーザPのアイコン生成処理の開始が指示されると、アイコン生成部11aは、ユーザ情報DB13を検索して、対象ユーザPの閲覧履歴情報を参照し(ステップS1)、その閲覧履歴情報に含まれるURLにアクセスして、商品/サ−ビスの販売ページのHTMLソースコードを取得する(ステップS2)。この時、閲覧履歴情報から閲覧したウェブページ(閲覧済みページ)が、ポータルサイトPSに登録された企業の商品/サ−ビスの販売ページであるか否かを判断し、同企業の販売ページである場合はそのHTMLソースコードを取得し、販売ページでない場合は、そのHTMLソースコードを取得しない。この判断は、例えば、該当するウェブページに登録企業のドメイン名と、「カートに入れる」や「予約する」などのユーザ意思決定処理コードが含まれているか否かで行う。この判断は、URL解析プログラムを作成すれば、容易に自動化できる。
続いて、アイコン生成部11aは、取得した販売ページのHTMLソースコードから、その販売ページに表示されている商品/サ−ビスの画像情報(商品/サービス特定画像のファイル名)を抽出し(ステップS3)、さらに、その商品/サ−ビスのメーカー/提供者名に対応するテキスト情報の抽出(ステップS4)、その商品/サ−ビスの名称に対応するテキスト情報の抽出(ステップS5)、その商品/サ−ビスの価格に対応するテキスト情報の抽出(ステップS6)、その商品/サ−ビスのカラー、サイズ(フリー、S,M,L,LL等)、形状(長袖/半袖など)、タイプ(春夏もの/冬もの等)、メンズ/レディースの別、ターゲット(ベビー、子供、ティーン、ヤング、アダルト、シニア等)等の、所定の他のテキスト情報を抽出する(ステップS7)。
続いて、これら抽出した画像情報及びテキスト情報を用いてアイコンを生成し、固有のアイコンIDを割り当てる(ステップS8)。ここでは、アイコンとして表示される商品/サービス特定画像に対応する画像情報(商品/サービス特定画像のファイル名)と組み合わされるテキスト情報としては、その商品/サ−ビスのメーカー/提供者名と、その商品/サ−ビスの名称と、その商品/サ−ビスの価格に対応する情報が選択される。これは、サンプル写真等の商品/サービス特定画像と共にアイコン中に含めるテキスト情報を最小限にして、アイコンをできるだけシンプルにし、アイコン用に商品/サービス特定画像を縮小した場合でも、アイコン中に表示したテキスト情報を読みやすくするためである。なお、アイコン生成に用いるテキスト情報は、ステップS4〜S7で特定したものに限定されず、上記の抽出したテキスト情報の任意の組み合わせとすることもできることは勿論である。
続いて、主制御部11lは、抽出したテキスト情報に基づいてその商品/サ−ビスのカテゴリ及びキーワードを特定し、特定したそのカテゴリ及びキーワードを、抽出したURL及び画像情報(商品/サービス特定画像のファイル名)と、割り当てられたアイコンIDとに関連付けて、アイコン情報DB14に保存する(ステップS9)。こうして、取得した販売ページに表示されている商品/サービスのアイコンが生成される。その後、生成したアイコンを適宜リサイズしてから、対象ユーザPのマイページに掲載(追加)する(ステップS10)。以上のようにして、アイコンの生成に係る一連の処理を終了する。
商品/サービス購入支援システム1A(サーバ装置1)によるアイコン生成の処理手順は、図5Bのようであってもよい。図5Bは、商品/サービス購入支援システム1Aにおけるアイコン生成の他の処理手順を示すフローチャートである。
すなわち、まず、主制御部11lにより、ある登録ユーザPのアイコン生成処理の開始が指示されると、アイコン生成部11aは、図5AのステップS1及びS2と同様にして、対象ユーザPの閲覧履歴情報を参照し(ステップS1a)、商品/サ−ビスの販売ページのHTMLソースコードを取得する(ステップS2a)。次に、アイコン生成部11aは、そのHTMLソースコードから、登録された企業のウェブページであることを確認する(ステップS3a)。登録された企業のウェブページであると確認されると、次のステップS4aに進み、そのウェブページが商品/サ−ビスの販売ページであるか否かを確認する。ステップS3aにおいて登録された企業のウェブページでないと確認(判断)された場合と、ステップS4aにおいて販売ページでないと確認(判断)された場合は、以後の処理を行わず処理を終了する。ステップS3aの判断は、例えば、該当するウェブページに登録された企業のドメイン名やロゴやコード等が含まれているか否かで行う。ステップS4aの判断は、例えば、該当するウェブページに「カートに入れる」や「予約する」などのユーザ意思決定処理コードが含まれているか否かで行う。これらの判断は、URL解析プログラムを作成すれば、容易に自動化できる。
ステップS4aに続いて、アイコン生成部11aは、取得したHTMLソースコードから、その販売ページに表示されている商品/サ−ビスの画像情報(商品/サービス特定画像のファイル名)と、その商品/サ−ビスのメーカー/提供者名等の所定のテキスト情報を抽出する(ステップS5a)。ここで抽出されるテキスト情報は、図5Aの場合と同様である。次に、表示する領域に合わせて、抽出した商品/サ−ビスの画像情報をリサイズしてから(ステップS6a)、これら抽出した画像情報及びテキスト情報を用いてアイコンを生成し、固有のアイコンIDを割り当てる(ステップS7a)。
続いて、主制御部11lは、図5AのステップS9と同様にして、商品/サ−ビスのカテゴリ及びキーワードを特定し、特定したそのカテゴリ及びキーワードを、抽出したURL及び画像情報(商品/サービス特定画像のファイル名)と、割り当てられたアイコンIDとに関連付けて、アイコン情報DB14に保存する(ステップS8a)。こうして、取得した販売ページに表示されている商品/サービスのアイコンが生成される。その後、生成したアイコンに、当該アイコンに対応するユーザPの嗜好性情報(これは嗜好性情報DB18に格納されている)を関連づけてから(ステップS9a)、対象ユーザPのマイページに掲載(追加)する(ステップS10a)。以上のようにして、アイコンの生成に係る一連の処理を終了する。
上述した嗜好性情報は、例えば、図16に示すようにして導出することができる。すなわち、まず、お気に入りに登録されたアイコンに係るアイコン情報を参照する(ステップS11)。ここで参照するアイコン情報とは、具体的には、アイコン情報DB14の「抽出テキスト」欄に記憶されている商品/サ−ビスのメーカー/提供者名、商品/サ−ビスの名称、価格等の抽出テキスト情報である。次に、その抽出テキスト情報の中から同一の情報ワード(例えば。図20に示すワード欄に示されたレディース、A社、ミニ等)を抽出し、多い順に、換言すれば出現頻度が高い順に、嗜好性の優先度を決める(ステップS12)。その後、抽出された情報ワードと決定された優先度に基づいて、該当するユーザの嗜好性を決定する(ステップS13)。こうして得られた嗜好性情報は、嗜好性情報DB18にユーザP毎に登録(保存)する(ステップS14)。各ユーザPの嗜好性情報は、以上のようにして得ることができる。なお、嗜好性情報は、ここで述べた方法以外の方法で導出するようにしてもよいことは言うまでもない。
理解を容易にするために、上述したアイコン生成処理の具体例を以下に示す。
ポータルサイトPSでは事前に任意の企業のウェブサイトを登録し(以降、登録企業のウェブサイトと呼ぶ)、アイコン生成部11aに専用の解析プログラムを用意する。例えば、あるウェブサイトのURLがhttp://infinity-soft.co.jp/infinity-shop.htlmであると仮定する。この場合、そのウェブサイトが登録企業のウェブサイトであるか否かは、例えば、そのURLからinfinity-soft.co.jpの文字列を抽出して商品/サービス購入支援システム1Aに予め登録されているURL群と比較することで、容易に判断できる。なお、登録ユーザP群の閲覧履歴を参照し、登録されていない企業のウェブサイトに関しては、順次追加登録していくことが可能であることは言うまでもない。
この段階で登録企業のウェブサイトであると判別されると、次に、同ウェブサイト内でユーザが閲覧したウェブページが販売ページであるか否かを判別する。通常、同一ウェブサイト上の販売ページはいずれも、同一フォーマットのHTLMソースであるため、企業毎のHTLMのソース・フォーマットに合わせた解析プログラムを用意することで、容易にHTLMソースから必要情報を抽出することができる。これは一般的にスクレイピングと呼ばれるポピュラーな技術である。例えば、前記ウェブサイトの販売ページのHTLMのソースで、「カートに入れる」ボタンが<id="btn_addcart">と記述されていると仮定する。この場合、前記ウェブサイト専用の解析プログラムで、HTLMのコード(記述)から<id="btn_addcart">の文字列が抽出できたウェブページは、販売ページと特定することができる。
このようにして前記ウェブページが登録企業の販売ページと判別されると、次に前述の解析プログラムによって、当該ウェブページのHTLMのソースからアイコン作成/嗜好性判断などに必要な情報を抽出する。画像情報としては、前記解析プログラムで特定される画像ファイル(例えばabcxyz.jpg)を抽出する。抽出した画像情報は、アイコン作成に使用され、アイコン中に表示される。販売ページには通常、複数の画像(例えば、特定の商品の正面画像、左右の側面画像、部分拡大画像、使用状態を示す画像等)が関連付けられており、それら画像のうちのいずれか(1または2以上の画像)が販売ページに切り換えながら表示されるようになっている。この場合、当該販売ページを代表する「デフォルト画像」が指定されていて、特に指定がない場合は常に「デフォルト画像」が表示されるようになっている。よって、この「デフォルト画像」を抽出してアイコンに使用する。同様に、前記解析プログラムで、商品/サービスのタイトル名と価格のテキスト情報を各々抽出し、アイコン作成に使用されてアイコン中に表示される。その他、例えばレディース/メンズなどターゲットを特定するテキスト情報を抽出できる場合は、アイコンのターゲット情報として使用され、ジャケット/スカート等の商品カテゴリを表すテキスト情報を抽出できる場合は、アイコンのカテゴリ情報として使用される。更に、同ウェブページのHTLMのソースから、例えばキーワードのテキスト情報が抽出できる場合、商品/サービス購入支援システム1Aに予め抽出すべきワードとして登録されているキーワード群に合致するものを抽出し、アイコンのサブ情報として使用される。但し、これら抽出したテキスト情報は、全てがアイコン上に表示されるわけではなく、商品名や価格といった必要最低限のテキスト情報以外は、アイコンの格納情報とされ、アイコン上には表示されない。また、いずれのテキスト情報も、該当ユーザの嗜好性等のユーザ特性を判断するのに使用される。
次に、上述したアイコン生成処理を、洋服や靴、バッグ等の商品群を販売するウェブサイトWS(ウェブショップ)を例として、図6を参照しながら説明する。図6は商品/サービス購入支援システム1Aにおけるアイコン生成処理を説明する概念図である。なお、ここでは「商品」の販売について説明するが、このアイコン生成処理は「サービス」の販売についても同様に適用されることは言うまでもない。
各ウェブサイトWSに設置されているウェブショップのうち、洋服や靴、バッグ等の一連の商品群を販売するウェブサイトWS(ウェブショップ)の販売ページとしては、例えば、図6に示されるような形態のものがある。図6に示したような販売ページ100は、取り扱う商品の数に応じて多数存在する。しかし、一般に、販売ページ群100のHTMLソースコードには、一定のルールが存在するので、解析によりそのルールを把握すれば、一連の販売ページ群100より同じアルゴリズムで、各商品の画像情報(画像のファイル名)やその商品のメーカー(提供者)名、商品名、価格等のテキスト情報を抽出することができる。例えば、HTMLソースコード中に「カートに入れる」、「購入する」、「予約する」等のユーザ意思決定処理コードが含まれているか否かを識別することで、対応するウェブページが販売ページであるか否かを判別できる。このようにして抽出した商品の画像情報とテキスト情報は、アイコン用にリサイズ(通常は縮小)して用いられることになる。こうして生成されるアイコン101は、図6に示すように、商品を特定する画像の近傍に,その商品のメーカー(提供者)名、商品(サービス)名、価格等が列挙された形態になり、これを見た人がすぐに、その商品がどのようなものかを理解できるようになっている。このアイコン101には、前述したように固有のアイコンIDが割り当てられて、そのアイコンIDと対応付ける形で、取得したURLや抽出したテキスト情報(メーカー/提供者名、商品名、価格、サイズ、カラー等)、カテゴリ、キーワード等も、アイコン情報DB14に記憶され、管理される。なお、これらのアイコン生成処理は、上述したように、商品/サービス購入支援システム1Aのアイコン生成部11aが行う。
図7は、商品/サービス購入支援システム1Aにおいて、生成したアイコンをユーザPのマイページに登録するまでの処理を説明する概念図である。
図7に示されるように、異なるウェブサイトWSのウェブページに基づいてアイコンを生成する場合の処理も、図6の場合と同じである。すなわち、図7において、A社のウェブサイトWSの販売ページ111、B社のウェブサイトWSの販売ページ112、C社のウェブサイトWSの販売ページ113の各々について、HTMLソースコードを取得して、解析すれば、上述した所定のルールを把握することができる。このため、そのルールに従って商品(アイテム)の画像情報やそのメーカー(提供者)名、商品名、価格等のテキスト情報を抽出すれば、図6の場合と同様にして、異なる企業Cに係る販売ページ111、112、113に対応したアイコン114,115,116を生成することができる。そして、これら生成されたアイコン114,115,116は、対象である登録ユーザPのマイページ117に追加(掲載)される。
なお、A社、B社及びC社の商品(アイテム)に係るアイコン114,115,116のマイページ117への掲載については、期日や数等で制限を設け、古いものから削除したり、古いものを新しいもので更新するなどしてもよい。このようにすれば、アイコン群の記憶容量が拡大し過ぎないため、好ましい。商品アイコン114,115,116のいずれかがユーザPによってクリックされた場合には、対応するURLをアイコン情報DB14より読み出し、そのURLに対応するウェブページに画面遷移(または別ウィンドウ表示)するようにしている。
図7の最下部に示される、あるユーザPのマイページ117の「最近の履歴」の画面では、アイコン114,115,116には、4種類のボタンが対応付けられて表示されている。全てのアイコン114,115,116について各ボタンの機能は共通なので、アイコン114のボタンを用いて説明すると、ボタン114aはお気に入り設定に係るボタンであり、ボタン114bはおすすめ設定の有無に係るボタンであり、ボタン114cは他のユーザのおすすめから類似のアイテムを探すためのボタンであり、ボタン114dはアイコン削除に係るボタンである。これらボタン114a、114b、114c、114dのいずれかをクリックすることで、クリックされたそのボタンに割り当てられた設定を実行することができる。また、その設定に応じて、「最近の履歴」の画面でのアイコン114,115,116の表示態様も変わる(例えば色が変化する)ようになっている。
図7の最下部に表示されているマイページ117において、「お気に入りアイテム」のタブが選択されると、図8に示されるような「お気に入りアイテム」の画面120に遷移する。この「お気に入りアイテム」の画面120では、「最近の履歴」の画面(図7)にてお気に入り設定されたアイコン群121,122,123・・・だけが列挙されて表示されることになる。「お気に入りアイテム」の画面120には、ブランド(ショップ名)検索のボタン120a、カテゴリ検索のボタン120b、フリーワード検索の入力欄120cが設けられている。さらに、マイページ117のレイアウトを変更するためのボタン120dも設けられており、ボタン120dが選択されると、その下方に記載されている画面124に切り替わる。この画面124では、先の画面120にて列挙されていたアイコン121,122,123・・・に対応する詳細表示が領域125,126.127に区分けされて表示されている。このように、ボタン120dがクリックされると、詳細画面120に切り替わり、アイコン121,122,123の各々に係る抽出テキスト情報がより多く(詳細に)表示されるようになるため、ユーザPは表示されている商品(アイテム)の理解をいっそう深めることができる。
図8のマイページ117の「お気に入りアイテム」の画面120で、アイコン121の編集ボタン121aが選択されると、図9に示されるような「お気に入りアイテムの編集」の画面130に遷移する。「お気に入りアイテムの編集」の画面130では、変更ボタン130aを選択することでブランド(ショップ名)を変更でき、変更ボタン130bを選択することで、カテゴリを変更することができる。更に、「お気に入りアイテムの編集」の画面130では、上位の箇所に詳細表示領域131が設けられ、詳細表示領域131の下にコメント入力欄132が設けられていて、この商品(アイテム)に関するコメントを入力することができるようになっている。コメント入力欄132に入力されるコメントの例としては、「すごく暖かいのに、とても軽いコードです。身長158cmでSサイズが丁度良い大きさでした。」というような推奨コメントや、これとは逆の批判コメントなどがある。ここに入力されるコメントは、お気に入りアイテムである特定のアイテム(商品)の使用者による口コミであり、他のユーザPの商品購入動機に及ぼす影響が大きいため、ここにコメント入力欄132を設ける意義は大きい。コメント入力欄132の下には、更に画像掲載欄133、動画掲載欄134も設けられており、詳細表示領域131に表示されている商品(アイテム)に関連する静止画像や動画を掲載することができる。このように、コメント入力欄132に入力された推奨コメントに応答した他のユーザPが、詳細表示領域131に表示されている商品(アイテム)に係る追加情報を閲覧することができるようになっている。
図9の「お気に入りアイテムの編集」の画面130を確認した後、特に編集しないで図8の画面120に戻る場合には、編集しないで戻るボタン135をクリックすればよい。一方、編集した後、編集内容を確認するときは、確認ボタン136をクリックすればよい。この確認ボタン136がクリックされると、その下方に描かれた「編集結果確認」の画面137に遷移し、編集結果を確認できるようになっている。この「編集結果確認」の画面137で編集内容を確認し、同内容で確定する場合には、変更するボタン139をクリックすればよい。一方、編集画面130に戻るときには、編集に戻るボタン138をクリックすればよい。以上述べたマイページ117の編集は、ユーザ端末2の指示部21cからの指示に基づいて、商品/サービス購入支援システム1Aのマイページ編集部11cにより実行される。
図7のマイページ117の類似アイテム探索ボタン114cが選択されると、所定の「検索」画面に遷移する。この「検索」画面の一例は、図10に示される。図10の「検索」画面140では、選択されたアイコンに係るアイテム(商品)の詳細情報表示領域141の下に、「みんなのおすすめ」から似たアイテムを探すためのボタン142と、好みの似たユーザアイテムを探すためのボタン143が設けられている。「みんなのおすすめ」から似たアイテムを探すためのボタン142を選択すると、詳細情報表示領域141に表示されたアイテムに似たアイテム(商品)で他のユーザPが推奨するものが表示されるので、そのアイテム(商品)群を参考情報として使用しながら、自己の希望するアイテム(商品)を探すことができる。好みの似たユーザアイテムを探すためのボタン143を選択すると、詳細情報表示領域141に表示されたアイテムに似たアイテム(商品)で自己と好みが似た他のユーザPが推奨するものが表示されるので、そのアイテム(商品)群を参考情報として使用しながら、自己の希望するアイテム(商品)を探すことができる。
「検索」画面140において「みんなのおすすめ」から似たアイテムを探すためのボタン142が選択されると、図10の「検索」画面140の下方に描かれた、おすすめアイテム一覧画面144に遷移する。この画面144には、詳細情報表示領域141に表示されたアイテムに似たアイテム(商品)で他のユーザPが推奨するものが、アイコン群145の形態で列挙される。そして、列挙されたアイコン群145の中からいずれかが選択されると、そのアイコンに係るユーザの「おすすめ」を示すおすすめアイテム詳細画面146に遷移する。この画面146はおすすめアイテム一覧画面144の下方に描かれている。この画面146では、アイテム(商品)詳細情報表示領域147が設けられており、図9の「編集結果確認」の画面137のコメント入力欄132に入力されたコメントや、画像掲載欄133に掲載された静止画像や、動画掲載欄134に掲載された動画などが表示される。このため、詳細情報表示領域147から、詳細情報表示領域141に表示されたアイテムに似たアイテム(商品)で他のユーザPが推奨するものに係る、より詳細な情報を得ることができる。詳細情報表示領域147の下方には、選択されたアイコンに係る特定のユーザPの他のおすすめアイテム(商品)のアイコンが列挙される領域148が設けられている。詳細情報表示領域147に設けられた「商品ページを開く」のボタン149が選択されると、該当商品の販売ページへと遷移する。また、アイコン列挙領域148に設けられた「おすすめを全部見る」のボタン150が選択されると、アイコン列挙領域148に列挙された商品画像を含む、「おすすめ」のアイテム(商品)に係るアイコン群を列挙した画面へと遷移する。なお、「おすすめ」を示す画面146の「お気に入りユーザに登録」のボタン146aを選択することで、選択したアイコンに対応するユーザPをお気に入りユーザとして登録(設定)することが可能となる。さらに、図7のマイページ117を所有するユーザPが、選択したアイコンを媒介として販売ページに遷移し、コンバージョンが発生した場合、つまり、そのユーザPが訪問者から顧客(または見込み顧客)へ転換した場合には、商品/サービス購入支援システム1Aのアフェリエイト部11hにより、選択したアイコンに対応するユーザPに対して報酬を支払うことが可能である。
他方、図10の「検索」画面140において、「好みの似たユーザからアイテムを探す」のボタン143が選択されると、図11に示されるように、画面151に遷移する。この画面151では、図7のマイページ117を所有するユーザPに好みが似た他のユーザPが選択され、選択されたユーザPによりおすすめ設定されたアイテム(商品)に係るアイコン群が表示されている。そして、画面151に選択ユーザP毎に表示されている「△△△さんのおすすめを全部見る」のボタン152のいずれかが選択されると、マイページ117を所有するユーザPに好みの似たユーザPのうちの、選択された一人のユーザPによりおすすめ設定されたアイコン群154が列挙された画面153に遷移する。画面153は、画面151の下方に描かれている。この画面153に表示されているアイコン群154のうちのいずれかが選択されると、先に図10で示した選択ユーザPの「おすすめ」を示す画面146に遷移する。したがって、図7のマイページ117を所有するユーザPは、先に画面151を見ることで、自己に好みの似た複数のユーザPが推奨するアイテム(商品)群のサマリーを確認することができ、その上で更に自己に好みの似たユーザPの一人を特定して、そのユーザPが推奨するアイテム(商品)群の詳細をアイコンを媒介として確認することが可能となる。以上のアイコンを媒介とした検索は、ユーザ端末2の指示部21cからのネットワーク4を介した指示に基づいて、商品/サービス購入支援システム1Aの検索部11gにより実行される。なお、画面153の「お気に入りユーザーに登録」のボタン153aを選択することで、選択したユーザPをお気に入りユーザとして登録(設定)することが可能となる。さらに、表示されたいずれかのアイコンを媒介として販売ページに遷移し、コンバージョンが発生した場合、システム1Aのアフェリエイト部11hにより、そのアイコンに係るユーザPに対して報酬を支払うことが可能である。
図7の最下部に表示されているマイページ117において、「お気に入りユーザ」のタブが選択されると、図12に示されるような画面160に遷移する。この画面160では、図7のマイページ117を所有するユーザPがお気に入り登録したユーザPが推奨した(おすすめ設定した)アイテム(商品)に係るアイコン群が一覧表示される。そして、画面160にお気に入り登録ユーザP毎に表示されている「△△△さんのおすすめを全部見る」のボタン161のいずれかが選択されると、そのユーザPがおすすめ設定したアイテム(商品)に係るアイコン群163が列挙された、おすすめアイテム画面162に遷移する。おすすめアイテム画面162は、画面160の下方に描かれている。従って、図7のマイページ117を所有するユーザPは、先に画面160を見ることで、自己がお気に入り登録した複数のユーザPが推奨するアイテム(商品)群のサマリーを確認することができ、その上で更に興味のあるユーザPを特定して、そのユーザPが推奨するアイテム(商品)群の詳細をアイコンを媒介として確認することが可能となる。なお、お気に入り登録したユーザPの表示の並び順は、お気に入り登録の更新順、お気に入り登録順、または名前(ニックネーム)順などから任意に選択することができる。この画面162に表示されているアイコン群から一つのアイコン163が選択されると、そのアイコン163に係るユーザPの「おすすめ」を示す画面146(図10参照)に遷移する。さらに、アイコン163を媒介として、図7のマイページ117を所有するユーザPが販売ページに遷移し、コンバージョンが発生した場合、商品/サービス購入支援システム1Aのアフェリエイト部11hにより、そのアイコン163に係るユーザPに対して報酬を支払うことが可能である。
ここで、図13を参照して、ポータルサイトPSのトップページからの画面遷移について説明する。
図13に示されるように、ポータルサイト運営企業PCがサーバ装置1によって提供するポータルサイトPSのトップページの画面170では、上方領域に3つのボタン170a、170b、170cが水平方向に並列して設けられている。任意のユーザPが、パートナーショップ(広告主)ボタン170aを選択すると、パートナーショップのウェブページへと遷移し、「みんなのおすすめ」ボタン170bを選択すると、「みんなのおすすめ」のウェブページへと遷移し、マイページボタン170cを選択すると、ユーザPの「マイページ」のページへと遷移する。トップページ画面170の左方領域には、ブランド検索のためのボタン170dと、カテゴリ検索のためのボタン170eが設けられている。トップページ画面170の中央領域には、パートナーショップのバナー広告171,172,173の表示領域が設けられている。そして、トップページ画面170の下方領域には、「みんなのおすすめ」のアイコン群174が例示されている。パートナーショップのバナー広告172が選択されると、そのパートナーショップのウェブページ176に遷移する。そして、「みんなのおすすめ」に表示されたアイコン群174の中から1つを選択すると、該当アイコンの詳細説明画面175へと遷移する。任意のユーザPが、いずれかのアイコン174を媒介として販売ページに遷移し、コンバージョンが発生した場合、商品/サービス購入支援システム1Aのアフェリエイト部11hにより、そのアイコンに係るユーザPに対して報酬を支払うことも可能である。
次に図14を参照して、図13のポータルサイトPSのトップページで検索した場合に、表示される検索結果における情報の個別化、換言すれば、検索したユーザの嗜好性に応じたアイコン群の優先表示処理について説明する。
商品/サービス購入支援システム1Aは、嗜好性判定部11jにより、ユーザPが自己のマイページで「お気に入り」設定したアイコンに係る情報から、リアルタイムでユーザP毎の嗜好性を分析・判断して、個々のユーザPの嗜好性情報を生成し、ユーザP毎に嗜好性情報テーブルの形式でユーザ情報DB13に保存している。そして、ポータルサイトPSのトップページで検索が行われた場合には、ユーザ情報DB13に保存している嗜好性情報を利用して、検索したそのユーザPの嗜好性にマッチした情報(具体的にはアイコン群)を選別して、検索結果として表示するようにしている。具体例を挙げてこれを説明すると、次のようになる。
図14に示すように、ポータルサイトPSの登録ユーザであるユーザAは、ブランドAに強い嗜好性を有し(ブランドAを強く好む)、カラーについては黄色にやや嗜好性が見られ、また、同じくポータルサイトPSの登録ユーザであるユーザBは、カラーについてはブラックに強い嗜好性が見られ、ブランド傾向にやや嗜好性が見られる(いくつかのブランド群を好む)場合を想定する。その場合、ユーザA及びBがそれぞれ、ポータルサイトPSのトップページにある検索窓に同一の検索キーワード「スカート」を入力してキーワード検索を実行すると、検索結果には、ユーザAについては、ユーザAの最も嗜好性の強いブランドAを中心に、ユーザAの嗜好性にあったカラー(黄色)のスカートのアイコン群が優先的に表示される、つまり、検索結果の最初の方に列挙表示される。ユーザBについては、ユーザBの最も嗜好性の強いブラックを中心に、ユーザBの嗜好性にあったブランド順にスカートのアイコン群が優先的に表示される、つまり、検索結果の最初の方に列挙表示される。このように、嗜好性判定部11jによる嗜好性判定の結果に基づいて、商品/サービス購入支援システム1Aの検索部11gは、ユーザA及びBそれぞれの嗜好性にマッチした形で検索結果を表示する。このため、検索結果として表示されたアイコン群を参考情報として利用することで、ユーザA及びBはいずれも、自己の商品選択に有益な情報を入手して商品選択をいっそう容易化、迅速化することができる。また、ポータルサイトPSに対するユーザA及びBの利用意欲を高めることもできる。
次に、図15を参照して、商品/サービス購入支援システム1Aが生成するアイコンの特質について更に詳細に説明する。
商品/サービス購入支援システム1Aのアイコン生成部11aが生成するアイコン群は、一人ひとりの登録ユーザPの閲覧履歴情報に基づいて商品/サービス毎に生成されるものであり、登録ユーザP及び商品/サービスにそれぞれ関連付けられている。すなわち、二人の登録ユーザPが同じウェブサイトWSの同じ販売ページ上の同じ商品/サービスを閲覧したとの閲覧履歴情報に基づいて、同一の商品/サービスの画像(商品/サービス特定画像)を含むアイコンが生成される場合でも、両ユーザPの閲覧履歴情報としてそれぞれ生成されるアイコンは、対応するユーザP毎に一対一対応で個別に生成され管理されている。このため、第三のユーザPの指示に応じて商品/サービス購入支援システム1Aの検索部11gが検索を実行したとき、検索結果としてユーザ端末2に提示すべきアイコン群の中に、同一の商品/サービス(同一の販売ページ)のURL情報(商品/サービス特定画像)を含むアイコンが二つ(あるいは三つ以上)存在することがある。この場合、検索部11gは、それら二つのアイコンに対応する(つまり、それら二つのアイコンの持ち主である)二人のユーザPのうち、検索主体である第三のユーザPの嗜好性により近似したユーザPのアイコンを優先的に抽出し、検索結果として提示することになる。
図15を参照して具体例で説明すると、次のようになる。図15に示されるように、いま、二人の登録ユーザA,Bにより各自のユーザ端末2で検索が実行され、同一の商品/サービス(同一の販売ページ)のURL情報を含むアイコン180a、180bが二つ検索されたとする。この場合、これら二つのアイコン180a、180bは、表示されている画像(外見)は同じであるが、それらアイコンに対応付けられているユーザはそれぞれ登録ユーザC、Dであり、持ち主が異なっている。そこで、検索部11gは、図15に示すように、検索結果として、ユーザAに対しては、ユーザAに嗜好性がより近いユーザCのアイコン180aを選択して表示し、ユーザBに対しては、ユーザBに嗜好性がより近いユーザDのアイコン180bを選択して表示する。従って、ユーザAが検索結果として提示されたアイコン180aを選択することで、ユーザCのおすすめアイテム詳細画面181に遷移する。この画面181には、アイコン180aに対応するおすすめアイテムに加えて、ユーザCの他のおすすめアイテムに係るアイコンも一部表示されるため、ユーザAに対してユーザCの他のおすすめアイテムにも確認を促すことができる。同様に、ユーザBが検索結果として提示されたアイコン180bを選択することで、ユーザDのおすすめアイテム詳細画面182に遷移する。この画面181には、アイコン180bに対応するおすすめアイテムに加えて、ユーザDの他のおすすめアイテムに係るアイコンも一部表示されるため、ユーザBに対してユーザDの他のおすすめアイテムにも確認を促すことができる。
ユーザAがユーザCのアイコン180aに係る販売ページ183経由でコンバージョンが発生すると、アフェリエイト部11hは、ユーザに対して報酬を支払うことが可能である。同様に、ユーザBがユーザDのアイコン180bに係る販売ページ183経由でコンバージョンが発生すると、アフェリエイト部11hは、ユーザDに対して報酬を支払うことが可能である。このように、最初の段階で同じ商品/サービスに係る画像を表示した二つ以上のアイコンが提示されたとしても、それらアイコンいずれか一つが選択された段階で、検索したユーザの嗜好性の近いユーザのおすすめアイテム詳細画面に自動的に遷移するので、検索したユーザは常に、自己に嗜好性の近い他のユーザが、どのようなアイテムを閲覧し、推奨しているのかを知ることができ、したがって、自己のアイテム選択または購入の際に有益な参考情報を得ることができる。
検索結果として提示すべきアイコン群の中に同一の商品/サービス(同一の販売ページ)のURL情報を含むアイコンが二つ以上存在する場合に、それらのアイコンに対応する二人以上のユーザPのうち、検索主体である第三のユーザPの嗜好性により適合(近似)したユーザPのアイコンを選択して優先的に検索結果に提示する、検索部11gの上記処理は、図17のように描くことができる。
図17のフローチャートに示すように、検索部11gは、まず、検索したユーザPが背呈した検索条件に合致するアイコン群をアイコン情報DB14の中から検索し(ステップS21)、検索条件に合致した全アイコンを抽出する(ステップS22)。次に、抽出された全アイコンの中に、同一URLでユーザP(持ち主)が2名以上のアイコンが存在するか否かを判断する(ステップS23)。存在すると判断すると、次のステップS24に進み、嗜好性情報DB18から全ての該当ユーザの嗜好性情報を読み出して、それら該当ユーザの嗜好性を比較する(ステップS24)。そして、検索したユーザPの嗜好性への近似度(検索したユーザPの嗜好性に近似している度合い)に応じて、全ての該当アイコンの表示の優先度を決定する(ステップS25)。その後、決定された表示の優先度に応じた順で、該当アイコンを検出結果に表示する(ステップS26)。同一URLでユーザP(持ち主)が異なるアイコン以外のアイコン群については、検索条件への合致度に応じた順で検出結果に表示する。他方、ステップS23において、同一URLでユーザP(持ち主)が2名以上のアイコンが存在しないと判断すると、直ちにステップS26に飛び、検索条件への合致度に応じて、抽出したアイコン群を検出結果に表示する(ステップS26)。
なお、同一URLでユーザP(持ち主)が2名以上のアイコンのすべてを、決定された表示の優先度に応じた順で検出結果に表示する代わりに、該当アイコン群の中から表示の優先度が最も高いと決定されたもののみを選択し、選択されたそのアイコンのみを検出結果に表示するようにしてもよい。
図22A及び22Bは、図15に示した販売ページ183の典型例をより詳細に示している。図22Aの販売ページ183では、商品(フェミニンブラウス)の画像が左側に配置され、その右側にはその商品の商品名と、価格と、S、M、Lのサイズを示す三つのサイズ・ボタンと、「カートに入れる」ボタンとが上下に並列・表示されている。S、M、Lいずれかのボタンのクリックによるサイズ選択の完了後、「カートに入れる」ボタンがクリックされると、販売ページ183に表示されている商品(フェミニンブラウス)で指定されたサイズのものを、クリックしたユーザP(Aさん、または、Bさん)が購入することを決定したこと、「購入」(少なくとも「選択」)の意思決定をしたことを意味する。これは、「カートに入れる」とは、該当商品をショッピングカートに入れることを意味するからである。
図22Bの販売ページ183は、「カートに入れる」ボタンがサイズ毎に設けられている点を除いて、図22Aの販売ページ183と同じである。S、M、Lのサイズを示す三つのサイズ・ボタンが省略され、代わりに「カートに入れる」ボタンが各サイズに設けられている。
図22A及び22Bのいずれの販売ページ183でも、企業Cとの提携内容によっては「カートに入れる」ボタンのクリックの有無を監視することも可能であり、そのページ183を閲覧しているユーザPがその商品を「購入」したことを、または、最終的には購入しなくても、少なくとも一度は購入しようとして「選択」したことを、商品/サービス購入支援システム1Aが知ることが可能である。なお、ショッピングカートに入れた商品/サービス(群)を確認して「購入(注文)手続に進む」ためのボタンを備えたウェブページや、支払い方法を選択して「決済を決定する」ためのボタンを備えたウェブページも存在するが、このようなウェブページは「販売ページ(商品/サービス販売用ウェブページ)」には該当しない。
図19〜図21は、あるユーザPのマイページにお気に入りアイテムとして登録されたアイコンに係る情報から、当該ユーザPの嗜好性を分析・導出する処理と、当該ユーザPに嗜好性が近似した他のユーザPの選択(マッチング)の具体例を示す。
図19に示すように、お気に入りアイテムとして登録されたアイコンが、アイコン1〜アイコン15であると仮定する。そして、それらアイコン1〜15に関連づけられている抽出テキスト(図3A及びBのアイコン情報テーブルを参照)が、図19の表のように整理されてアイコン情報DB14に保存されていると仮定する。この場合、図19の表中にあるように、アイコン1〜15は、それぞれ、ターゲット、商品カテゴリ、ブランド(会社)といったメイン情報と、形状、イメージ、柄、カラー、素材といった項目のサブ情報に属する相当数のワードを有している。そこで、例えば、これらメイン項目とサブ項目で全体の20%以上を占めるワードを抜粋し、それらワードの占有割合(パーセンテージ)を算出すると、図20(a)の表が得られる。
図20(a)の表では、「ターゲット」項目のレディースというワードの割合が最大であり、2番目が「ブランド(会社)」項目のA社というワードであり、3番目が「形式」項目のミニというワードであることが分かった。4番目は「カテゴリ」項目のワンピースというワード、5番目は「カテゴリ」項目のスカートというワード、6番目は「ブランド(会社)」項目のC社というワード、7番目は「カラー」項目のピンクというワードであった。この結果を円グラフにすると、図20(b)のようになる。
検索主体である第三のユーザPに嗜好性がより適合(マッチング)した他のユーザ(嗜好性が近似したユーザ)Pを選定する際には、例えば、図10の「検索」画面140において、「好みの似たユーザからアイテムを探す」場合には、嗜好性を導出する際に使用した上記のワード群とその割合(分布パターン)の双方が近似したユーザPを選択し、選択したユーザPを優先度の高い順から検出結果に表示すればよい。
図21は、あるユーザPのマイページにお気に入りアイテムとして登録されたアイコンに係る情報から対応するユーザPの嗜好性を分析・導出する処理で使用する、判断項目とワード群の組み合わせの具体例を示す。図19及び図20の処理では、図21の表の組み合わせが使用されている。嗜好性を分析・導出する処理のプログラムにおいて、このような表を参照するように設定しておけば、所望の嗜好性情報は、販売ページの閲覧履歴情報から得たURLソースコードから自動的に導出することができる。
以上の構成及び機能を持つ商品/サービス購入支援システム1Aの全体動作は、図18のように表される。各動作は既に説明してあるので、図18についての説明は省略する。
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Aによれば、上述したような構成と機能を有しているので、ポータルサイトPSの個々の登録ユーザPは、自己のユーザ端末2を用いて、ウェブサイトWSの商品/サービス販売用ウェブページ(販売ページ)を閲覧して、関心のある商品/サービスを探索する際に、ポータルサイトPSの他の登録ユーザ群Pの公開されたアイコン群で関心のある前記商品/サービスに係るもの(関連アイコン群)を自己のユーザ端末2に表示させて、参考情報として使用することができる。その場合、自己のユーザ端末2に多数のアイコン群が検索結果として表示されるが、そのアイコン群の中に、URL(商品/サービス特定画像)が同一でユーザP(ユーザID)が異なる2以上の重複アイコン(それぞれは異なるアイコンIDを持つ)が含まれていると、2以上の前記重複アイコンは、前記関連アイコン群の表示要請をしたユーザPに「嗜好性」というユーザ特性がより近似するユーザPが公開したものが、優先的に検索結果に表示されるようになっている。
このため、関連アイコン群の表示要請をした前記ユーザPは、自己に「嗜好性」というユーザ特性が近似した他のユーザPが、それぞれ、ウェブサイトWS内においてどのような商品/サービスに関心を持っているか、という事実(商品/サービス閲覧実績)、あるいは、どのような商品/サービスを推奨しているか、という事実(推奨商品/サービス)を容易に知ることができる。そして、これらの事実は、関連アイコン群の表示要請をしたユーザPが関心のある商品/サービスを探索する際に、長時間をかけてウェブサイトWS内の多数のウェブページを探索するという作業を回避することを可能にするため、同ユーザPにとって非常に有益なものである。
よって、商品/サービス購入支援システム1Aによれば、ウェブサイトWSの多数の商品/サービス販売用ウェブページに、種々のブランド、メーカー/提供者、価格、デザイン等の商品やサービスが散らばっていても、ポータルサイトPSの登録ユーザPは、嗜好性等のユーザ特性が自己と近似した他の登録ユーザPの商品/サービス閲覧実績や推奨商品/サービスを適宜参考にして、自己の希望する商品またはサービスを迅速且つ簡便に探索または購入できるように支援することができる。これは、ポータルサイトPSを利用するユーザPによる商品またはサービスの探索または購入を容易かつ確実に支援できることを意味する。
これを商品/サービス販売用ウェブページを設置したウェブサイトWSの運営企業Cの側からみれば、ポータルサイトPSを利用する個々のユーザPのウェブページ閲覧履歴情報を取得するだけで、ウェブサイトWS内の商品/サービス販売用ウェブページでの商品またはサービスの販売促進を図ることが可能である。
さらに、ポータルサイトPSを利用する個々のユーザPのウェブページ閲覧履歴情報をポータルサイトPSに集積することができるので、ユーザPは異なるウェブサイトWSの閲覧履歴情報を一元管理することができる。
さらに言えば、商品/サービス購入支援システム1Aには、次のような利点もある。すなわち、上記アイコン情報DB14には、上記のほか、抽出テキスト情報(例えば、メーカー名(ブランド名)、商品名、価格等)を合わせて関連付けて格納されている。従って、このシステム1Aによれば、ユーザの閲覧履歴情報に基づいて、アイコンを生成し、それらアイコンを媒介として登録情報(抽出データ、カテゴリ、キーワードなど)を検索可能とし、複数ユーザPで参照することができる。アイコンには、商品またはサービスの画像、メーカー(提供者)名、商品またはサービス名及び価格が示されているので、このアイコンは情報伝達手段としての機能も担う。ユーザPのマイページにおいて、閲覧されたウェブページに基づいて生成されるアイコンを列挙すれば、そのページを確認するだけで、瞬時に自己が過去に興味をもった商品またはサービスを確認することができ、各商品またはサービスの詳細画面にも瞬時に遷移することができる。
また、システム1Aは、アイコンを媒介として検索を行う検索部11gを有し、検索部11gは、記憶部としてのアイコン情報DB14を参照して、アイコンIDと対応付けられたカテゴリ、キーワードに基づいて検索キーワードに対応するアイコンを抽出し、抽出されたアイコン群を検索結果として出力する。従って、ブランド別の検索に加えて、カテゴリ別の検索、フリーキーワードによる検索を実施する際に、アイコン情報DB14を参照して、カテゴリ、キーワードの中から検索に係るキーワードなどにマッチするものを抽出し、検索結果として出力することができ、出力結果は、該当するアイコンを列挙するなどしてユーザPに提供することが可能となる。この場合、ユーザPは、アイコン群が列挙された検索結果の中から、更に詳細を知りたいアイコンを特定し、そのアイコンを選択すれば、詳細画面に遷移するので、詳細画面で商品やサービスの詳細を容易に確認できる。
さらに、システム1Aは、ユーザの嗜好性を判定する嗜好性判定部11jを有しており、記憶部としてのアイコン情報DB14には、前述したように抽出テキスト情報(例えば、メーカー名、商品名、価格、カラー、サイズ(フリー、S,M,L,LL等)や、形状(長袖/半袖など)、タイプ(春夏もの/冬もの等)、メンズ/レディースの別、ターゲット(ベビー、子供、ティーン、ヤング、アダルト、シニア等)等)のテキスト情報を更に記憶しており、嗜好性判定部11jは、アイコン情報DB14に記憶された情報に基づいてユーザPの嗜好性を判定する。そして、検索部11gは、アイコン群に同じウェブページに基づいて生成された、画像が同一で持ち主が異なるアイコンが複数存在する場合には、嗜好性判定部11jによる判定結果に基づいて、嗜好性の近いユーザPに係るアイコンを選択し出力する。従って、同じウェブサイトWSの販売ページの閲覧履歴に基づいて販売ページのHTMLソースコードに基づいて生成された画像が同一のアイコン群であっても、異なるユーザPと紐づけられており、ユーザPごとに嗜好性は異なるので、より嗜好性の近いユーザPのアイコンを検索結果として提示することで、嗜好性の近いユーザPの他のおすすめ設定されたアイコンも詳細画面で瞬時に確認できるようにするなど、ユーザPの嗜好性に鑑みた最適な検索結果を提供することができる。
なお、本発明に係る商品/サービス購入支援方法は、上述した商品/サービス購入支援システム1Aで実施される方法である。また、本発明に係る商品/サービス購入支援プログラムは、上述した商品/サービス購入支援システム1Aに組み込まれているプログラム16である。そして、そのようなプログラム16が格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、記憶媒体17である。
(第2実施形態)
引き続いて、本発明の第2実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Bについて説明する。第2実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Bの構成は、上述した第1実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Aと略同様であるが、制御部の構成が異なっている。
図23には、第2実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Bの構成を示している。ここでは、図2と同一の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。図23に示されるように、システム1Bは、制御部11Bが、記憶部15のプログラム16Bを読み出し実行することでアイコン更新部11nとしての機能も有している点が、図2のシステム1Aとは異なっている。それ以外の構成と機能は、図2のシステム1Aと同じである。
アイコン更新部11nは、予め設定された所定期間ごとに、あるいはユーザPにより所定回数以上アイコンが選択されたときに、そのアイコンと紐づけられているURLにアクセスして商品またはサービスの販売に関わるウェブページ(販売ページ)のHTMLソースコードを取得する。そして、アイコン更新部11nは、取得したHTMLソースコードから商品/サービス画像の画像情報、メーカー/提供者名、商品/サービス名、価格といったテキスト情報を抽出し、アイコン情報DB14に格納されている情報と比較し、変更が生じているか否かを判定する。そして、変更が生じている場合には、変更後のデータに更新し、画像情報及びテキスト情報(この例では、メーカー名、商品名、及び価格)を用いて新たにアイコンを生成する。そして、マイページ等のアイコンを新たに生成されたアイコンに差し替える。
例えば、アイコン更新部11nは、更新のために抽出された価格のテキスト情報に変更が生じている場合には、アイコンにおける価格の表記を変更する。尚、価格を抽出することができず、その代わりに「売り切れ」、「入荷待ち」のテキスト情報を取得した場合には、アイコンを新たに生成することなく、アイコンDB14に有効期限切れの情報を紐づけると共に、マイページなどからそのアイコンを消去する。これは、購入の為に、そのアイコンから企業のウェブサイトWSに移行するのを防止するためである。あるいは、アイコンの価格の表記の代わりに「売り切れ」、「入荷待ち」と表記したアイコンを新たに生成してマイページ等のアイコンを新たに生成されたアイコンに差し替えてもよい。
アイコン更新部11nは、上記アイコンの更新処理のときに、そのアイコンと紐づけられているURLにアクセスできないときには、既に商品/サービスに係るページが存在していないものと判断して、アイコンDB14に有効期限切れのデータを紐づけると共に、マイページ等から該アイコンを削除する。
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Bによれば、所定期間毎に、あるいはユーザから所定回数以上選択されたときに、アイコンを更新するアイコン更新部11nを更に備えているので、上述した第1実施形態に係る商品/サービス購入支援システム1Aの効果に加えて、保存されているアイコンに係る画像情報やテキスト情報を随時更新でき、保存情報のアップデートが容易であるという効果が得られる。
より詳細には、アイコンDB14のURLにアクセスし、商品/サービスの画像情報、メーカー/提供者名、価格、商品名等のテキスト情報を抽出し、アイコン情報DB14に格納されている情報と比較して不一致を確認したときには、その情報を差し替え、アイコンを再度生成し、マイページ等のアイコンを差し替えることができる。したがって、生成されたアイコンを常に最新の状態に維持することが可能となるので、ユーザPは最新の情報をアイコンを媒介として確認することが可能となる。
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、アイコンにより提示される画像は静止画像であったが、これを複数フレームが切り替わる動画的なものとしてもよい。また、上記実施形態ではユーザ特性情報として嗜好性情報を使用しているが、嗜好性情報以外の情報,例えばユーザの行動特性情報(行動における好み)としてもよい。