JP6449551B2 - 真空ポンプの制御装置とこれを備えた真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプの制御装置とこれを備えた真空ポンプ Download PDF

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Description

本発明は、半導体製造装置、フラット・パネル・ディスプレイ製造装置、ソーラー・パネル製造装置におけるプロセスチャンバ、その他のチャンバのガス排気手段等として利用される真空ポンプの制御装置とこれを備えた真空ポンプに関する。
従来、この種の真空ポンプは、その制御装置として、例えば特許文献1に記載の電源装置(50)を備えている。この電源装置(50)は、開口部(凹部51bの上面開口部)を有する第1のケース(ベース部材51)と、この第1のケースに取付けられて前記開口部を覆う第2のケース(覆い部材52)と、前記第1のケース内に設置され、真空ポンプを制御する基板(回路基板71)と、この基板を覆うモールド部(保護材料55)と、を備え、前記モールド部により前記基板とこの基板上の電子部品(72、73)を保護し、結露に起因する回路短絡の発生等を防止している。
しかしながら、前記特許文献1に記載の電源装置(50)によると、同文献1の図2や図5等に図示の通り、モールド部(保護材料55)が第1のケース(ベース部材51)の開口部(凹部51bの上面開口部)より出っ張っている。このため、第1のケース(ベース部材51)、基板(回路基板71)、モールド部(保護材料55)からなる装置本体を保管や輸送する際、保管時や輸送時の温度変化によりモールド部が膨張し、他の部材と接触してモールド部に亀裂等の破損が生じる可能性がある。モールド部に亀裂等の破損が生じると、破損箇所からモールド部の内部へ結露による水滴が浸透することで、基板上の電子部品が損傷したり回路短絡が発生したりする等、制御装置の正常な動作が損なわれるおそれがある。また、装置本体と第2のケース(覆い部材52)とを分離し、装置本体を複数積み上げて保管したり輸送したりする際に、積み上げた装置本体間に介挿するスペーサの高さを少なくともモールド部の出っ張り分だけ高くしなければならず、嵩高となる点で、保管や輸送に好適ではない。
前記特許文献1に記載の電源装置(50)において、モールド部、第1のケース、基板はそれぞれ熱膨張率の異なる材料で構成されるため、温度変化によるモールド部、第1のケース、基板の膨張・収縮によってモールド部に亀裂等の破損が生じる可能性がある。モールド部に亀裂等の破損が生じると、破損箇所からモールド部の内部へ結露による水滴が浸透することで、基板上の電子部品が損傷したり回路短絡が発生したりする等、制御装置の正常な動作が損なわれるおそれもある。
また、特許文献1の図5を参照すると、同文献1に記載の電源装置(50)において、モールド部(保護材料55)の表面に凹凸が存在すると、結露による水滴が凹凸の凸部に集中し、モールド部で覆われていない基板(回路基板81)に水滴が落ち、基板上の電子部品が損傷したり回路短絡が発生したりする等、制御装置の正常な動作が損なわれるおそれもある。
なお、前記カッコ内の部材名称と符号は、特許文献1で用いられているものである。
特開2013−29063号公報
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、温度変化によるモールド部の破損を防止するのに好適な真空ポンプの制御装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、真空ポンプを制御する真空ポンプの制御装置であって、開口部を有するケースと、前記ケース内に設置された回路基板と、前記回路基板を覆うモールド部と、前記モールド部の外周縁部を除く領域の少なくとも一部に配置された冷却管と、を備え、前記モールド部の表面が前記ケースの前記開口部より凹んでいることを特徴とする。
前記本発明において、前記モールド部の表面が平面状になっていることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記モールド部の表面の前記ケースとの接触部の高さが、前記モールド部の表面の他の部分より高くなっていることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記基板の角部にR面取りまたはC面取りが施されていることを特徴としてもよい。
前記本発明おいて、前記モールド部の角部にR面取りまたはC面取りが施されていることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記ケース内の隅部をR形状またはC面取り形状としたことを特徴としてもよい。
前記本発明おいて、前記ケースと前記回路基板とが締結部材により締結されていて、前記締結部材周囲の隙間をシールする手段として、前記締結部材がシール構造を備えていることを特徴としてもよい。
また、本発明は、真空ポンプを制御する真空ポンプの制御装置であって、開口部を有するケースと、前記ケース内に設置された回路基板と、前記回路基板を覆うモールド部と、前記モールド部の外周縁部を除く領域の少なくとも一部に配置された冷却管と、を備え、前記回路基板の角部にR面取りまたはC面取りが施されていることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記真空ポンプの制御装置を備えた真空ポンプである。
本発明では、真空ポンプの制御装置の具体的な構成として、前記の通り、モールド部の表面がケースの開口部より凹んでいる構成を採用した。このため、温度変化によってモールド部が膨張・収縮しても第1のケースの開口部より出っ張ることがない。従って、例えば、ケース、基板、モールド部からなる装置本体を保管や輸送する際、保管時や輸送時の温度変化によりモールド部が膨張しても、モールド部に亀裂等の破損が生じる可能性を低くすることが出来る。また、装置本体を複数積み上げて保管したり輸送したりする際に、積み上げた装置本体間に介挿するスペーサの高さを低くすることができ、保管や輸送の際に積み上げても嵩高とならず、保管や輸送が容易な真空ポンプの制御装置を提供し得る。
また、本発明では、真空ポンプの制御装置の具体的な構成として、前記の通り、基板の角部にR面取りまたはC面取りが施されている構成を採用することで、温度変化によってケース、基板およびモールド部が熱膨張した場合でも、温度変化による熱応力の集中箇所が減るように構成したため、温度変化によるモールド部の破損を防止するのに好適な真空ポンプの制御装置を提供し得る。
本発明において、前述のようにモールド部の表面が平面状になっている構成を採用した場合は、そのモールド部の表面に水滴の溜まり易い凸部がないので、モールド部表面からの水滴の落下が生じ難く、落下した水滴による不具合、例えば、ケース(第1のケース)に取付けられた他のケース(第2のケース)の内側にモールド部で覆われていない別の基板を取付けた場合に、その基板に水滴が落ち、基板上の電子部品が損傷したり回路短絡が発生したりする等の不具合を効果的に防止し得る。
本発明において、前述のようにモールド部の表面のケースとの接触部の高さが、モールド部の表面の他の部分より高くなっている構成を採用することで、真空ポンプの制御装置を上下逆転させて使用した場合でも、ケースとモールド部の境付近に水滴が溜まりにくい。
本発明の一実施形態である真空ポンプの制御装置を備えた真空ポンプの説明図。 図1の真空ポンプの制御装置の断面図。 (a)は図1、図2の真空ポンプの制御装置で採用した基板の一実施形態である平面図、(b)は同基板の他の実施形態である平面図。 (a)は図1、図2の真空ポンプの制御装置で採用した第1のケース、モールド部の一実施形態である平面図、(b)は同第1のケース、同モールド部の他の実施形態である平面図。 図1、図2の真空ポンプの制御装置で採用したシール構造の一実施形態である断面図。 図1、図2の真空ポンプの制御装置で採用したシール構造の他の実施形態である断面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である真空ポンプの制御装置を備えた真空ポンプの説明図である。また、図2は、図1の真空ポンプの制御装置の断面図、図3(a)は、図1、図2の真空ポンプの制御装置で採用した基板の一実施形態である平面図、図3(b)は同基板の他の実施形態である平面図、図4(a)は図1、図2の真空ポンプの制御装置で採用した第1のケース、モールド部の一実施形態である平面図、図4(b)は同第1のケース、同モールド部の他の実施形態である平面図である。
図1の真空ポンプ1は、駆動モータにより回転するロータを磁気軸受で支持し、ロータの回転により吸気口2から排気口3に向ってガスを排気する構造になっていて、例えば半導体製造装置、フラット・パネル・ディスプレイ製造装置、ソーラー・パネル製造装置におけるプロセスチャンバ、その他のチャンバのガス排気手段等として利用される。
なお、図1の真空ポンプ1における磁気軸受は、電磁石の磁力でロータを径方向及び軸方向に支持するとともに、ロータの径方向変位及び軸方向変位をセンサで検出し、その検出信号を制御装置へ出力する構造になっており、この点は周知であるため、その詳細説明は省略する。駆動モータもまた周知であるため、その詳細説明は省略する。
図2を参照すると、図1の真空ポンプ1に取付けてある真空ポンプの制御装置4は、開口部5を有する第1のケース6と、第1のケース6に取付けられる第2のケース7と、開口部5の側から第1のケース6内に設置された回路基板(例えば真空ポンプ1を制御する基板8(8A))と、その回路基板を覆うモールド部9と、を備えている。前記回路基板としては、真空ポンプ1の制御以外の他の用途に使用される基板を含んでもよい。なお、以下、説明の便宜上、前記回路基板の一例として前記例示の基板8(8A)を挙げて説明する。
第1のケース6の開口部5と反対の面側には水冷ユニット10が設けられており、水冷ユニット10は水冷管11から水冷ユニット10内に導入される冷媒により第1のケース6内を冷却する構成になっている。
また、第1のケース6は、水冷ユニット10側に位置する取付ケースペーサ12を介して、真空ポンプ1の底部に装着してあるが、これとは別の手段で第1のケース6を真空ポンプ1に装着することも可能である。
図4を参照すると、第1のケース6の外形はその上面からみて四角形であるが、四角以外の多角形であってもよい。この点は第1のケース6の開口部5も同様である。また、第1のケース6の外形はその上面からみて略円形でも良い。
第2のケース7は、その周縁部をボルトで第1のケース6の周縁部に締結することにより、第1のケース6に取付けられて、該第1のケース6の開口部5全体を覆う構造になっている。なおボルト以外の締結手段を採用してもよい。
真空ポンプ1を制御する基板8は、前記のように第1のケース6内に設置された基板(以下「第1の基板8A」という)と、真空ポンプ1の第2のケース7の内側に設置された基板(以下「第2の基板8B」という)とに大別される。
第1の基板8Aは、主に、駆動モータや磁気軸受等のような真空ポンプ1の電装部品に対する電力の供給とその供給電力の制御とを行なう電源回路基板であり、この電源回路基板により制御された安定な電力が真空ポンプ1の電装部品に供給される。
第2の基板8Bは、例えば磁気軸受のセンサから出力される信号(ロータの径方向変位および軸方向変位)等、真空ポンプ1の電装部品から出力される信号を受信し、受信した信号に基づき電装部品の制御(例えば磁気軸受の場合は電磁石に対する励磁電流の調節制御)を行なう制御回路基板である。但し、第1の基板8Aと第2の基板8Bの役割は、これに限るものではない。また、基板も2枚に限るものではない。
モールド部9は、樹脂等の絶縁性モールド材からなり、第1の基板8Aに存在するコンバータやインバータ等の電子部品18や配線回路(図示省略)を水滴から保護している。図1、図2の例では、第1の基板8Aの表裏面に電子部品18や配線回路を設けているので、これに対応して、モールド部9は、第1の基板8Aの表面と裏面を覆う形態になっている。また図1、図2を参照すると、これらの図では第1の基板8Aだけをモールド部9で覆っているが、必要に応じて、第2の基板8Bもモールド部9で覆ってもよい。
また、モールド部9の表面は図1、図2のように第1のケース6の開口部5より凹んでいる。この凹みの程度(凹み量若しくは凹み深さ)は、少なくとも、真空ポンプ1の使用時・保管時・輸送時の温度変化によってモールド部9の表面が第1のケース6の開口部5より出っ張らない程度のものとする。
前記モールド部9は、第1のケース6内に樹脂等の絶縁性モールド材を流し込んで固化させることにより作製することができる。その際、本実施形態では、固化する前に略平面状になる程度の粘性を持ったモールド材を使用することで、モールド部9の表面が略全体的に平面状となるように構成してある。また、本実施形態で使用したモールド材は粘性が低いので、基板上の電子部品18がモールド部9で覆われる量(モールド部9の高さ)を設定することが比較的容易である。
ここで、前記「平面状」とは、面が略平らであることを意味する。
モールド部9の表面が平面状でなく、モールド部9の表面に凹凸が存在すると、凸部に水滴が集中し、水滴が早く成長することで、モールド部9表面から第2の基板8B側へ水滴が落下し易くなる。かかる不具合を効果的に防止する手段として、本実施形態では、前述のように、モールド部9の表面を平面状とすることで、モールド部9の表面において水滴が集中して溜まり易い箇所を減らしている。
図2を参照すると、モールド部9と第1のケース6の境付近、具体的には第1のケース6に接触しているモールド部9表面外周縁9Aは、例えばモールド材の粘性を利用して図2のような凸形状に形成することにより、水滴が集中して溜まり易い箇所を減らしている。このような凸形状の構造は、例えば本実施形態の真空ポンプの制御装置4を上下逆転させて使用する場合に、特に有用な技術的意義を有する。
すなわち、特許文献1に記載の電源装置(50)では、第1のケース(ベース部材51)とモールド部(保護材料55)の境付近、具体的にはモールド部(保護材料55)表面外周縁が凹んでいる(同文献1の図2や図5等を参照)。このため、同電源装置(50)を例えば上下逆転させて使用した場合は、その凹みに結露による水滴が溜まってしまい、当該第1のケース(ベース部材51)が鉄製の場合は錆びてしまうという問題点もある。また、その凹みに溜まった水滴が膨張・収縮によって発生したモールド部の亀裂を通じて基板(回路基板71)側へ浸透し、基板上の電子部品が損傷したり回路短絡が発生したりする等、電源装置(50)の正常な動作が損なわれるおそれもある。(この段落において、前記カッコ内の部材名称と符号は、特許文献1で用いられているものである。)
それに対し、本実施形態の真空ポンプの制御装置4においては、前述の通り、第1のケース6とモールド部9の境付近、具体的にはモールド部9表面外周縁9Aが前述のように凸形状に形成され、モールド部9の他の部分より高くなっているため、真空ポンプの制御装置4を上下逆転させて使用した場合でも、第1のケース6とモールド部9の境付近に水滴が溜まることはなく、当該第1のケース6が鉄製の場合でも錆びるおそれはないし、亀裂を通して水滴が浸透することによって真空ポンプの制御装置4の正常な動作が損なわれることもない。
第1の基板8Aの角部には、図3(a)のようなR面取り、または同図(b)のようなC面取りを施してある。第1の基板8Aの発熱や水冷ユニット10の動作により第1のケース6内の温度は変化し、第1のケース6、第1の基板8Aおよびモールド部9は熱膨張したり収縮したりする。その膨張率や収縮率は第1のケース6、第1の基板8A、モールド部9ごとにそれぞれ異なる。このため、第1の基板8Aに角部が存在すると、その角部周辺のモールド部9において、温度変化による熱応力が集中し、モールド部9に亀裂等の破損が発生し易くなる。このような温度変化に起因した熱応力の集中によるモールド部9の破損を効果的に抑制する手段として、本実施形態では、第1の基板8Aの角部にR面取り、またはC面取りを施してある。
なお、図示は省略するが、前記C面取りによって生じる角部に対して更にR面取りを施す構成、すなわちC面取りとR面取りの組合せを採用することもできる。また、前記R面取りやC面取り、並びにR面取りとC面取りの組合せは、第2の基板8Bの角部に施してもよい。
モールド部9の角部には、図4(a)のようなR面取り、または、同図(b)のようなC面取りが施されている。上記したように、モールド部9は熱膨張したり収縮したりする。膨張・収縮の繰返しにより、モールド部9に亀裂等の破損が発生し易くなる。このようなモールド部9の破損を効果的に抑制する手段として、本実施形態では、モールド部9の角部にR面取り、またはC面取りを施してある。本実施形態においては、第1のケース6内の隅部に図4(a)のようなR形状、または、同図(b)のようなC面取り形状の加工を施した上で、その加工済みの第1のケース6内に樹脂等の絶縁性モールド材を流し込んで固化させることにより、モールド部9の角部にR面取りまたはC面取りが施されるようにしたが、これに限定されることはない。例えば、研磨や切削等の機械加工によってモールド部9の角部にR面取りまたはC面取りが施されるようにしてもよい。
図5は、図1、図2の真空ポンプの制御装置で採用したシール構造の一実施形態である断面図、図6はそのシール構造の他の実施形態である断面図である。
図1、図2を参照すると、第1のケース6と第1の基板8Aとは締結ボルト13により締結されていて、その締結ボルト13周囲の隙間をシールする手段として、締結ボルト13は図5または図6に示すシール構造14を備えている。
図5のシール構造14は、締結ボルト13の頭部と第1のケース6との間にシール部材としてパッキン15を介在させることにより、締結ボルト13周囲の隙間をシールしている。このような構造からなる図5のシール構造14は、締結ボルト13周囲の隙間からのモールド材の漏れを低減する手段、および、当該隙間を介するケース6外部から内部への水滴の浸透を低減する手段として機能する。
図6のシール構造14は、第1のケース6に穿設してある締結ボルト13の通し孔周囲にシール装着溝16を設けるとともに、このシール装着溝16にシール部材としてOリング17を装着することで、締結ボルト13周囲の隙間をシールしている。このような構造からなる図6のシール構造もまた、先に説明した図5のシール構造と同様の機能を有している。
以上説明したように、本実施形態の真空ポンプの制御装置4にあっては、その具体的な構成として、モールド部9の表面が第1のケース6の開口部5より凹んだ形態になっている構成を採用した。このため、温度変化によってモールド部9が膨張・収縮しても第1のケース6の開口部より出っ張ることがない。従って、例えば、第1のケース6、基板8(8A)、モールド部9からなる装置本体を保管や輸送する際、保管時や輸送時の温度変化によりモールド部が膨張しても、モールド部に亀裂等の破損が生じる可能性を低くすることが出来る。また、装置本体と第2のケース7とを別々に分離し、装置本体を複数積み上げて保管したり輸送したりする際に、積み上げた装置本体間に介挿するスペーサの高さを低くすることができ、保管や輸送の際に積み上げても嵩高とならず、保管や輸送が容易である。
また、本実施形態の真空ポンプの制御装置4では、その具体的な構成として、基板8(8A)の角部にR面取りまたはC面取りが施されている構成を採用することで、温度変化によって第1のケース6、基板8(8A)およびモールド部9が熱膨張した場合でも、温度変化による熱応力の集中箇所が減るように構成したため、温度変化によるモールド部9の破損を防止するのに好適である。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。例えば、本発明は図1に示された真空ポンプの制御装置4において、第2のケースを省略したものにも適用できる。
1 真空ポンプ
2 吸気口
3 排気口
4 真空ポンプの制御装置
5 開口部
6 第1のケース
7 第2のケース
8 基板
8A 第1の基板
8B 第2の基板
9 モールド部
9A モールド部の表面外周縁
10 水冷ユニット
11 水冷管
12 取付ケースペーサ
13 締結ボルト
14 シール構造
15 パッキン
16 シール装着溝
17 Oリング
18 電子部品

Claims (9)

  1. 真空ポンプを制御する真空ポンプの制御装置であって、
    開口部を有するケースと、
    前記ケース内に設置された回路基板と、
    前記回路基板を覆うモールド部と、
    前記モールド部の外周縁部を除く領域の少なくとも一部に配置された冷却管と、を備え、
    前記モールド部の表面が前記ケースの前記開口部より凹んでいる
    ことを特徴とする真空ポンプの制御装置。
  2. 前記モールド部の表面が平面状になっていること
    を特徴とする請求項1に記載の真空ポンプの制御装置。
  3. 前記モールド部の表面の前記ケースとの接触部の高さが、前記モールド部の表面の他の部分より高くなっていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の真空ポンプの制御装置。
  4. 前記回路基板の角部にR面取りまたはC面取りが施されていること
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の真空ポンプの制御装置。
  5. 前記モールド部の角部にR面取りまたはC面取りが施されていること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の真空ポンプの制御装置。
  6. 前記ケース内の隅部をR形状またはC面取り形状としたこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の真空ポンプの制御装置。
  7. 前記ケースと前記回路基板とが締結部材により締結されていて、
    前記締結部材周囲の隙間をシールする手段として、前記締結部材がシール構造を備えていること
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の真空ポンプの制御装置。
  8. 真空ポンプを制御する真空ポンプの制御装置であって、
    開口部を有するケースと、
    前記ケース内に設置された回路基板と、
    前記回路基板を覆うモールド部と、
    前記モールド部の外周縁部を除く領域の少なくとも一部に配置された冷却管と、を備え、
    前記回路基板の角部にR面取りまたはC面取りが施されていること
    を特徴とする真空ポンプの制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の真空ポンプの制御装置を備えた真空ポンプ。
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