JP5720472B2 - ターボ分子ポンプ用の電源装置およびターボ分子ポンプ装置 - Google Patents
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また、電源装置内に結露が発生した場合、結露の原因である水蒸気が電源装置の外部に排出され、結露が消失するまでに時間がかかるが、この間、ターボ分子ポンプ装置を駆動することができないため、ターボ分子ポンプ装置の稼働率が低下する。
以下、図を参照して本発明に係るターボ分子ポンプ装置の一実施の形態について説明する。
図1は、この発明に係るターボ分子ポンプ装置の一実施の形態を示す外観側面図であり、図2は、図1に図示されたターボ分子ポンプ装置の断面図である。
図1および図2に図示されたターボ分子ポンプ装置1は、ターボ分子ポンプ10と、このターボ分子ポンプ10の底部に取り付けられた電源装置50とを備えている。
ターボ分子ポンプ10は、上ケース12と下ケース13とにより構成されるポンプ用ケース11を備えている。
ロータ軸5は、ラジアル方向の磁気軸受31(2箇所)およびスラスト方向の磁気軸受32(上下一対)によって非接触で支持される。ロータ軸5の浮上位置は、ラジアル変位センサ33a、33bおよびアキシャル変位センサ33cによって検出される。磁気軸受31、32によって回転自在に磁気浮上されたロータ軸5は、モータ35により高速に回転駆動される。
ロータ30のロータ翼6の外周は上ケース12により覆われている。上ケース12のロータ30に設けられた複数のロータ翼6の間にはステータ翼7とスペーサ21とが交互に配置されている。すなわち、ロータ翼6とステータ翼7とは、リング状のスペーサ21を間に挟んで、ポンプの軸方向に交互に積層されている。下ケース13の上面上にスペーサ21とステータ翼7とを交互に積層し、上ケース12を下ケース13に被せて固定すると、ステータ翼7とロータ翼6とがポンプの軸方向に沿って複数段に配列される。
上ケース12の下部フランジ12bと下ケース13の上部フランジ13aとがシール部材42を介在してボルト等の締結部材93により固定されている。
電源装置50は、平板状のベース部材51と、このベース部材51に取り付けられる覆い部材52により構成される電源容器を有する。
ベース部材51は、アルミニウムまたは鉄により形成され、図4に図示されるように平面視でほぼ正八角形状を有する。図5に図示されるように、ベース部材51は、厚肉の周縁部51aと、周縁部51aの内周側において内面から陥没する凹部51bを有する底部51cを有する。底部51cは、周縁部51aよりも薄肉であり、周縁部51aと底部51cの外面である上面は平坦面である。
。冷却水通路53は、ベース部材51の周縁部51a内を環状にほぼ全周に亘り形成され、一端が冷却水導入管61に、他端が冷却水排出管62に連結されている。
ベース部材51の周縁部51aには、外周に沿って、複数のねじ穴51d(図4参照)が形成されている。電源装置50は、ボルト等の締結部材95を、ねじ穴51dに締結することによりターボ分子ポンプ10の下ケース13の下部フランジ13bに固定されている(図2参照)。
覆い部材52は、アルミニウムまたは鉄により、ほぼ逆ハット形状に形成されている。覆い部材52の周縁部がベース部材51の周縁部51aに固定されることにより、内部に電源装置50の各回路部を構成する電子部品が収容される空間を有する電源容器が構成される。
そこで、本実施形態では、電力系ユニット70を保護材料55で被覆して短絡の発生を防止する短絡防止構造を採用している。
保護材料55としては、エポキシ樹脂等の樹脂モールド材料または、アルミナ等のセラミックス微粉末が分散された樹脂モールド材料を用いることができる。回路基板71が高温となる場合には、セラミックス微粉末が分散された樹脂モールド材料を用いることが望ましい。
図6は、本発明の実施形態2としてのターボ分子ポンプ用の電源装置の拡大断面図である。
図6に図示された実施形態2のターボ分子ポンプ用の電源装置が図5に図示された実施形態1と相違する点は、制御系ユニット80が、保護材料56により被覆されている点である。この実施形態2においても、電力系ユニット70は保護材料55により被覆されている。保護材料56は、電力系ユニット70を被覆する保護材料55と同一の材料でもよいし、異なる材料を用いてもよい。
実施形態2の電源装置50によれば、電源装置50内におけるすべての電子部品に対し、結露に起因する短絡の発生を防止することが可能となる。
実施形態2における上記以外の構成は実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態3としてのターボ分子ポンプ用の電源装置の拡大断面図である。
図7に図示された実施形態3が図5または図6に図示された実施形態1または実施形態2と相違する点は、電源装置50内全体が保護材料55で充填されている点である。すなわち、ベース部材51および覆い部材52により構成される電源容器の内部は、保護材料55によって充填されている。
従って、電源装置50における結露に起因する短絡の発生を、より確実に防止することができる。
実施形態3における上記以外の構成は実施形態1と同様であり、対応する部材に同一の符号を付して、その説明を省略する。
構造であるので、ターボ分子ポンプ装置1の電源投入に影響を与えることはない。このため、電源装置50内に発生した結露が消失するまでの待機時間を無くすことができ、ターボ分子ポンプ装置1の稼働率を向上することができる。
6 ロータ翼
7 ステータ翼
10 ターボ分子ポンプ
12 上ケース
13 下ケース
13a 上部フランジ
13b 下部フランジ
25 吸気口
30 ロータ
45 排気口
50 電源装置
51 ベース部材
51a 周縁部
51b 凹部
53 冷却水通路(冷却用通路)
55、56 保護材料
70 電力系ユニット
71 回路基板
72、73 電子部品
74、84、87 コネクタ
80 制御系ユニット
81 回路基板
82 電子部品
Claims (5)
- ケース内面に設けられたステータ翼とロータに設けられたロータ翼とが複数段に配列され、前記ロータをモータにより回転し、前記ケースの吸気口から流入した気体を排気口から排出するターボ分子ポンプ用の電源装置であって、
前記ターボ分子ポンプの底部に取り付けられるベース部材と、
前記ベース部材に取り付けられ、前記ベース部材と共に電源容器を形成する覆い部材と、
入力された交流電流を直流電流に変換し、前記ターボ分子ポンプの前記ロータを回転する前記モータを駆動制御する電力系ユニットと、を備え、
前記電力系ユニットは、少なくとも1つの回路基板と、前記回路基板に実装された複数の電子部品を有し、
前記ベース部材は、前記ターボ分子ポンプの底部に取り付けられる周縁部と、前記周縁部の内周側に形成された凹部を有する底部とを有し、
前記電力系ユニットの前記回路基板は前記ベース部材の凹部内に配置され、少なくとも、前記電力系ユニットの前記回路基板および前記回路基板に実装された前記電子部品の導電部は、絶縁性の保護材料により被覆され、
前記ベース部材の前記周縁部には、冷却用通路が設けられていることを特徴とするターボ分子ポンプ用の電源装置。 - 請求項1に記載のターボ分子ポンプ用の電源装置において、
少なくとも1つの回路基板と前記回路基板に実装された複数の電子部品とを有し、前記ターボ分子ポンプを制御する制御系ユニットをさらに備え、
前記制御系ユニットは、前記覆い部材の内面に取り付けられ、前記制御系ユニットの前記回路基板および前記回路基板に実装された前記電子部品の導電部は、絶縁性の保護材料により被覆されていることを特徴とするターボ分子ポンプ用の電源装置。 - 請求項1または2に記載のターボ分子ポンプ用の電源装置において、前記ベース部材および前記覆い部材により構成される前記電源容器の内側に、前記絶縁性の保護材料が充填されていることを特徴とするターボ分子ポンプ用の電源装置。
- 請求項2または3に記載のターボ分子ポンプ用の電源装置において、前記制御系ユニットにより制御される磁気軸受をさらに備え、
前記ベース部材の前記周縁部に、前記電源容器内の前記電力系ユニットと前記制御系ユニットとを前記ターボ分子ポンプ内の前記モータおよび前記磁気軸受に接続する接続部材のコネクタが取り付けられていることを特徴とするターボ分子ポンプ用の電源装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のターボ分子ポンプ用の電源装置と、
前記ケース内面に設けられた前記ステータ翼と前記ロータに設けられた前記ロータ翼とが複数段に配列され、前記ロータを前記モータにより回転し、前記ケースの吸気口から流入した気体を排気口から排出するターボ分子ポンプとを備えることを特徴とするターボ分子ポンプ装置。
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