JP6448014B2 - 養殖カゴ引上げ方法、養殖カゴ洗浄方法、貝係止ロープ洗浄方法、養殖物引上げガイド、養殖物洗浄装置 - Google Patents

養殖カゴ引上げ方法、養殖カゴ洗浄方法、貝係止ロープ洗浄方法、養殖物引上げガイド、養殖物洗浄装置 Download PDF

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Description

本願発明は、養殖物を海中から引上げる方法と、引上げ中に又は船上に引上げてから洗浄する洗浄方法と、養殖物を船上に引上げる引上げガイドと、海中から引上げながら又は船上に引上げてから養殖物を洗浄することができる洗浄装置に関するものである。特に、帆立貝、牡蠣、真珠貝、その他の貝(以下、「貝類」という。)を入れて海中に吊るしてある養殖カゴ、耳吊り養殖のために海中に吊るしてある貝類付きロープ等の養殖物を海中から引上げて、それら養殖物を洗浄したり、出荷したりするのに適するものである。
貝類の養殖の主な方法として、籠養殖と耳吊り養殖がある。
籠養殖は四角錐形状の養殖カゴ(通称;座布団カゴ)や円筒状の丸カゴ(通称;提灯カゴ)の中に貝類を入れ、これら座布団カゴや提灯カゴなど(以下、これらをまとめて「養殖カゴ」という。)を多数連結して海中に吊下げて養殖する方法である。
耳吊り養殖はロープに差し込んだ樹脂製の貝係止具やテグスを、貝類に開けた孔に通して貝類をロープに係止し、その貝類付きロープを海中に吊下げて養殖する方法である。
前記座布団カゴの一例を図13に示す。この養殖カゴ1は、防食加工された金属線材で作られた方形の枠材2に、金属線材の補強材3を十字状に組み合わせた枠体4を底面とし、その枠体4の外周にネット5を略四角錐の形状(ピラミッド形)に張って、ネット5の内側に貝類を収容する空間を形成してある。また、枠体4の中心部(十字状の補強材3の中央部)Aに吊り紐6を結び、その吊り紐6を前記空間内を通してネット5の頂部Bに結んで、吊り紐6の上側を上方に引くと、四角形の枠体4を底面とするピラミッド形となるようにしてある。また、ネット5の底面の四つのコーナーから頂部Bに向かう四つの稜線のうち、一つの稜線上に出し入れ口7が設けられ、そこから貝類を出し入れできるようにしてある。出し入れ口7はその全長を閉じ紐で閉じることもあるが、全長を閉じると貝類の出し入れ時に閉じ紐をほどく面倒があるため、途中までしか閉じないとか、ほとんど閉じないこともある。
籠養殖は、予め、前記吊り紐6で縦に多数個(通常6〜20個程度)連結し、それら養殖カゴ1の最上段の養殖カゴの吊り紐6に案内紐(業界では「テボ」と呼ばれている)G(図14)を取り付け、そのテボGを図14のように浮き玉Oで海上に浮かせてある幹ロープPに繋いで、多数の養殖カゴ1を海中に吊下げ、養殖カゴ1内の貝類を養殖する方法である。養殖カゴ1はその底面が下になり、出し入れ口7が上(横向き)になって、海中で水平姿勢に吊下げられて養殖される。
籠養殖でも、耳吊り養殖でも、海中に長期間吊るしておくと養殖カゴ、ロープ、貝類に海藻や雑物が付着して貝類の成長が阻害される。貝類の成長促進のためには、養殖中に貝類を洗浄する必要がある。籠養殖では養殖カゴを、耳吊り養殖では貝類付きロープを、海中から船上に引上げて洗浄している。海中からの引上げは貝類の出荷時にも行われる。
養殖カゴ1の引上げ時には、従来は、図15のように、船Sの横に回転ロールRを取り付け、その回転ロールRを回転させて海中から養殖カゴ1を引上げ、その養殖カゴ1を回転ロールRの四枚(5枚の場合もある)の羽根Wの上に順次のせて船上に送り出している。この場合、通常は、船上の作業員Hが養殖カゴ1を手で引いて船上に引上げて船上に溜めておき、その養殖カゴ1を、作業員Hが船上の洗浄機(図示せず)に入れて洗浄し、洗浄完了後に海中に戻している。出荷時は、洗浄後、養殖カゴ1から取り出して出荷する。回転ロールRを使用した引上げは数十年前からの周知技術である。
貝類付きロープの引上げの従来方法は、船の横に回転ドラムを取り付け、その回転ドラムを回転させて海中から貝類付きロープを船上に引上げている。この場合も、通常は、船上の作業員が貝類付きロープを引いて船上に引上げて船上に溜めておき、その貝類付きロープを、作業員Hが船上の洗浄機に入れて洗浄し、洗浄後に海中に戻している。出荷時は、洗浄後、貝類付きロープから取り外して出荷する。この引上げに関しては特許文献1、2がある。
特開平08−019348号公報 特開平11−147079号公報
従来の養殖カゴ引上げ方法では、養殖カゴ1が回転ロールRの回転により海中から引上げられて船上に送り出されるため、送り出し中に養殖カゴ1が反転して出し入れ口7(図13)が下向きになり、内部の貝類が出し入れ口7から落下することがあった。船上に落下した貝類は通常は、別途用意した新たな養殖カゴ1に入れて洗浄し、洗浄後に海中に戻している。このため、貝類が落下すると作業が多くなり、作業性が悪く、労力もかかる。貝は船上に落下するとは限らず、海中に落下することもある。この場合は養殖カゴ1に戻すことができず、養殖の歩留まりが低下し、養殖業者の減収の一因になる。
従来の貝類付きロープの引上げ方法では、回転ドラムの胴が丸胴で滑りやすいため、海藻や貝等付着して太くなっている貝類付きロープ(6mm〜8mm程度のロープが50mm〜150mm程度にも太くなる)の場合は、滑って引上げにくいとか、滑ると貝類がロープから脱落して歩留まりが悪くなる、といったことがあった。
本願発明の課題は、海中から船上への引上げ中に、養殖カゴからの貝類の落下、貝類付きロープからの貝類の脱落がほとんどなく、歩留まりが向上し、効率の良い引上げ作業ができ、労力負担も軽減できるようにすることにある。
本願発明の養殖物引上げ方法は、海中の貝類入り養殖カゴ、貝類付きロープ等の養殖物を引上げる方法において、船に引上げガイドを取付け、その引上げガイドにより、海中で養殖中の養殖物を水平(ほぼ水平を含む:以下同じ)状態で引上げ、引上げた養殖物を水平状態で船上に又は船上の洗浄機に送り出す引上げ方法である。
本願発明の養殖物引上げ方法は、海中の貝類入り養殖カゴ、貝類付きロープ等の養殖物を引上げる方法において、数枚の羽根を備えた引上げガイドを船に取付けて回転させ、その回転中に前記羽根を水平回転させて、海中の養殖物を引上げて前記羽根の上に水平状態でのせ、羽根の上から水平状態で船上に又は船上の洗浄機に送り出す引上げ方法である。
本願発明の養殖物引上げ方法は、前記養殖物が側面に横向きに出し入れ口を備え内部に貝類を入れた養殖カゴの場合は、養殖カゴの底面が下で前記出し入れ口が横向きの水平状態で引上げ、その水平状態で船上に又は船上の洗浄機に送り出す引上げ方法である。
本願発明の養殖物洗浄方法は、海中の貝類入り養殖カゴ、貝類付きロープ等の養殖物を引上げて、その引上げ中に、又は船上において前記養殖物を洗浄する養殖物洗浄方法において、養殖物を、前記養殖物引上げ方法により海中から引上げ、船上において前記養殖物に洗浄体を噴射して養殖物を洗浄する方法である。
本願発明の養殖物洗浄方法は、海中の貝類入り養殖カゴ、貝類付きロープ等の養殖物を引上げて、その引上げ中に、又は船上において前記養殖物を洗浄する養殖物洗浄方法において、養殖物を、前記養殖物引上げ方法により海中から引上げ、引上げ中に羽根の上に水平にのせた養殖物に洗浄体を噴射して養殖物を洗浄する方法である。
本願発明の養殖物洗浄方法は、海中の貝類入り養殖カゴ、貝類付きロープ等の養殖物を引上げて、その引上げ中に、又は船上において前記養殖物を洗浄する養殖物洗浄方法において、養殖物を、前記養殖物引上げ方法により海中から引上げ、船上の洗浄機に水平状態で引込まれた養殖物に、洗浄機において洗浄体を噴射して養殖物を洗浄する方法である。
本願発明の養殖物洗浄方法は、前記養殖物洗浄方法において、引上げガイドの外周にケースを被せて、養殖物から落ちる汚れの飛散を防止するようにした方法である。
本願発明の養殖物洗浄方法は、前記養殖物洗浄方法において、引上げガイドをその全部又は一部が船の外に突出するように船に取付け、その外周に、汚れの飛散を防止できるケースを被せた方法である。
本願発明の養殖物洗浄方法は、前記いずれか養殖物洗浄方法において、洗浄体の噴射を二回以上行って養殖物を洗浄し、最初の噴射が高圧噴射、二回目以降の噴射が最初の噴射よりも低圧噴射とする洗浄方法である。
本願発明の養殖物洗浄方法は、前記いずれか養殖物洗浄方法において、海中からの養殖物の引上げ、洗浄、海中への戻しを連続して行う方法である。
本願発明の養殖物引上げガイドは、海中の養殖物を引上げて、養殖物を船上に又は船上の洗浄機に送り出すことができる養殖物引上げガイドにおいて、養殖物引上げガイドは回転式であり、引上げ中の養殖物をのせることのできる羽根を数枚備え、それら羽根は回転支持体に取り付けられて回転支持体と共に回転(公転)しながら自転して水平状態に維持することができ、その水平状態で養殖物を船上側に送り出し可能なものである。
本願発明の養殖物引上げガイドは、前記養殖物引上げガイドにおいて、羽根が、汚れが落下できる大きさの網目、孔、隙間を備えたものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、海中の養殖物を船上に引上げながら又は引上げてから洗浄する養殖物洗浄装置において、養殖物を海中から引上げて船上に案内する回転式の引上げガイドと洗浄機を備え、引上げガイドは回転支持体に数枚の羽根が取付けられ、それら羽根は回転支持体の回転により公転しながら自転して水平状態で回転して、海中から引上げた養殖物をのせることができ、その水平状態で船上側に送り出し可能であり、前記洗浄機は前記回転中の羽根の上に水平状態でのせた養殖物に洗浄体を噴射して洗浄することができるものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、養殖物を海中から引上げて船上に案内する回転式の引上げガイドと洗浄機を備え、引上げガイドは回転支持体に数枚の羽根が取付けられ、それら羽根は回転支持体の回転により公転しながら自転して水平状態で回転して、海中から引上げた養殖物をのせることができ、その水平状態で船上側に送り出し可能であり、前記洗浄機は前記回転中の羽根の上に水平状態でのせた養殖物に洗浄体を噴射して洗浄することができるものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、養殖物が、側面に横向きに出し入れ口を備え内部に貝類を入れた養殖カゴの場合は、養殖カゴの底面が下で前記出し入れ口が横向きの水平状態で引上げて羽根の上にのせて、その水平状態で船上の洗浄機に送り出すことができ、洗浄機がその内部で水平状態の養殖物に洗浄体を噴射して洗浄することができるものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、前記養殖物洗浄装置において、洗浄機が外周にケースを備え、ケースは洗浄時の汚れが外部に飛散するのを防止できるものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、前記養殖物洗浄装置において、引上げガイドをその全部又は一部が船の外に突出するように船に取付け、その外周にケースを被せ、ケースは洗浄時の汚れが外部に飛散するのを防止でき、洗浄時の汚れが海中に落下できるようにしたものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、前記養殖物洗浄装置において、ケースが前面に入口を、後面に出口を、側面に導入口を備え、その導入口が前記入口と出口に連通して、海中から引上げた養殖物を導入口からケース内に引込んで、入口と出口にセット可能としたものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、前記いずれかの養殖物洗浄装置において、洗浄機が、高圧洗浄装置と、それよりも圧力の低い低圧洗浄装置を備え、高圧洗浄装置からの高圧洗浄体の噴射後に、低圧洗浄装置から低圧洗浄体が噴射されるようにしたものである。
本願発明の養殖物洗浄装置は、前記いずれかの養殖物洗浄装置において、養殖物の引上げ、洗浄、海中への戻しを連続して行うものである。
本願発明の養殖物引上げ方法は、海中から水平状態で引上げた養殖物を、水平状態で引上げガイドにのせて、水平状態で船に送り出すので、養殖カゴの場合は出し入れ口が下向きになることがなく、出し入れ口から貝類が落下せず、歩留まりが良い。落下した貝類を拾う必要もないため無駄な作業もほとんど発生せず。省力化もできる。
本願発明の養殖物洗浄方法は、海中から水平状態で引上げた養殖物を引上げ体の羽根に水平状態でのせて、その羽根の上で養殖物を洗浄するので、引上げから洗浄までの作業を連続して自動的に行うことができ、作業性が良く、作業能率も向上する。養殖物が養殖カゴの場合でも、貝類が養殖カゴから落下することなく、引上げ、洗浄ができる。
本願発明の養殖物引上げガイドは、羽根が水平回転して、養殖物を水平状態で羽根の上にのせることができ、その水平状態で船上側に送り出し可能であるため、養殖カゴ内の貝類が落下しない。
本願発明の養殖物洗浄装置は、養殖物を引上げガイドにより水平状態で船上に送り出しながら、その引上げガイドの上で洗浄できるので、船上に専用の洗浄機を設置する必要がなく、簡潔な構成の引上げ洗浄装置になる。この場合、引上げガイドの外周をケースで被覆して、その中で洗浄機から洗浄体を噴射して洗浄できるようにすれば、汚れが周囲に飛散しないため、船上が汚れず、船上を掃除する手間も不要である。ケースの側面に導入開口部がある場合は、その導入開口部から養殖物を引込み可能であるため、洗浄作業が容易になる。
本願発明の養殖物洗浄装置は、引上げガイドにより水平状態で船上に送り出される養殖物を、船上に設置した洗浄機で引込みながら洗浄できるので、引上げと洗浄を連続して行うことができ、引上げ洗浄作業の自動化もできる。洗浄機の外周がケースで被覆されている場合は、汚れが船上に飛散しないので船上が汚れず、船上を掃除する手間も不要である。ケースの側面に導入開口部がある場合はその導入開口部から養殖物を引込み可能であるため洗浄作業が容易になる。
本願発明の養殖物引上げ方法の説明図。 (a)は本願発明の養殖物洗浄方法の説明図、(b)はケースの説明図。 (a)、(b)は本願発明の引上げガイドの羽根の前半部分の回転説明図。 (a)、(b)は図3に示す羽根の後半部分の回転説明図。 本願発明の養殖物引上げガイドの駆動側斜視図。 本願発明の養殖物引上げガイドの従動側斜視図。 本願発明の養殖物引上げガイドの駆動側動作説明図。 本願発明の養殖物引上げガイドの従動側動作説明図。 (a)は本願発明の養殖物洗浄装置における洗浄機の一例を示す断面図、(b)は(a)の洗浄機の斜視図。 図9に示す洗浄機の内部構造説明図。 (a)は前記洗浄機の網の説明図、(b)は(a)の網の連結説明図。 本願発明の養殖物洗浄装置における洗浄機の他例を示す概要図。 養殖カゴの斜視図。 従来の養殖カゴ吊下げ方法の概要説明図。 従来の養殖カゴ引上げ方法の詳細説明図。
本願発明の養殖カゴ引上げ方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態は籠養殖中の養殖カゴ1(図1)の場合である。この実施形態は、養殖カゴ1内に入れる貝類が帆立貝の場合であるが、他の貝類の場合でも同様である。養殖カゴ1は夫々の養殖カゴ1の吊り紐6で多数連結される。
(養殖物引上げ方法の実施形態)
図1の実施形態では、吊り紐6で連結されて海中に吊り下げられている数個(多数個も含む)の養殖カゴ1を、底面を下にし、出し入れ口7(図13)を上(横)にして、引上げガイド10の回転により連続的に引上げ、引上げガイド10が回転しても引上げ中の養殖カゴ1を出し入れ口7が上になる水平(ほぼ水平を含む:以下同じ)状態に維持して船上に引上げる方法である。船上に引上げた養殖カゴ1はそのまま船上の洗浄機11に入れて洗浄することもできるが、洗浄機11に入れずに船上にためておくこともできる。海藻や貝類等が付着している養殖カゴ1がスリップするなどして、引上げガイド10の回転のみでは引上げ難い場合は、吊り紐6を船上の作業員が引上げることも、船上に設置した牽引具や洗浄機で引上げることもできる。
(養殖物洗浄方法の実施形態)
本願発明の養殖物洗浄方法は、図1のように、船上に引上げた養殖カゴ1を連続して洗浄機11に引込んで(送り込んで)、洗浄機11内のノズルから洗浄体を噴射して、養殖カゴ1及びその内部の貝類を洗浄し、洗浄後に、海中に戻す方法である。洗浄体は高圧洗浄液、微小粉体を含む洗浄液、気体混入液等である。
図2(a)、(b)の洗浄機11は、引上げガイド10の外周をケース12で囲い、そのケース12内に配置した噴射装置13から洗浄液を高圧噴射して、養殖カゴ1及びその内部の貝類を洗浄するものである。洗浄機11は図9(a)、(b)に示すようなものであってもよい。いずれの洗浄機の場合も、ケース12で囲って、汚れが周囲に飛散しないようにするのがよい。この場合、ケース12の海側面に入口12aを、船側面に出口12bを、側面に導入部12cを設けて、導入部12cからケース12内に、図1のように連結されている数個の養殖カゴ1を引込んで入口12aと出口12bにセットし易くなる。
(養殖物引上げガイドの概要)
本願発明の養殖物引上げガイド(以下「引上げガイド」という)の一例を図3〜図8に示す。これら図に示す引上げガイド10は、図3(a)、(b)のように対向配置された二枚の円盤状の駆動側の支持体20aと従動側の支持体20bの間に四枚の羽根21a〜21dが均等間隔で架設されている。羽根21a〜21dは両支持体20a、20bの回転により、図3(a)〜図4(b)のように、両支持体20a、20bと同方向に回転(公転)し、この公転中に、公転方向と反対方向(公転が時計廻りの場合は自転は反時計廻り)に回転(自転)して、羽根21a〜21dが常に水平に維持されて回転するようにしてある。
前記公転及び自転により海中の養殖カゴ1を引上げて、四枚の羽根21a〜21dの上に順次のせる。この場合、養殖カゴ1の底面を下、出し入れ口7(図13)を上にして引上げて、そのまま羽根21a〜21dの上にのせる。養殖カゴ1は羽根21a〜21dの公転及び自転により船上側に送り出される。この場合、羽根21a〜21dは前記のように水平状態に維持されるので、養殖カゴ1は出し入れ口7が上になったまま船上に送り出される。
(養殖物引上げガイドの実施形態)
本願発明の引上げガイドは図5、図6に示すように、二枚の支持体20a、20bの間に四枚の羽根21a〜21dが均等間隔で水平に配置(架設)されている。図示した羽根は四枚であるが、羽根の数はそれ以上でも以下でもよい。図示した支持体20a、20bは円盤状であるが、リング状のものであってもよい。図示した羽根は板状であるが、羽根は網とかパンチングメタル等のように、引上げる養殖物がスリップし難く、洗浄時に洗い落される汚れが抜け落ち易いものがよい。
前記二枚の支持体20a、20bは固定軸22(図5、図6)で連結されている。図5に示すように一方(駆動側)の支持体20aの外側(外面)中心部に駆動回転体(駆動スプロケット)23が固定され、その外側にベアリングユニット(中心軸受)24aが固定され、図6に示すように他方(従動側)の支持体20bの外側(外面)中心部に中心軸受24bが固定されている。
固定軸22は、駆動側の中心軸受24a−駆動スプロケット23−駆動側の支持体20a−従動側の支持体20b−従動側の中心軸受24bに貫通され、両端部がシャフトホルダー25a、25b(図5、図6)で支持されている。シャフトホルダー25a、25bを固定基材(図示しない)に取り付けて固定軸22を回転自在とし、その回転により両支持体20a、20bが回転可能となっている。前記、固定軸22の外周であって図6に示す中心軸受24bとシャフトホルダー25bの間には、伝動スプロケット(伝動回転体)26が取り付けられている。
前記四枚の羽根21a〜21dは、二枚の支持体20a、20bの間に配置され、両支持体20a、20bに360度回転自在(360度フリー回転可能)に支持されている。図3〜図6に示す羽根21a〜21dは板状であり、その長手方向両端部が下向きL状に曲げられて固定端部27が形成されている。この固定端部27が支持体20a、20bの夫々の内面に当接し、その固定端部27の内側に配置した内側軸受28(図6)と支持体20a、20bの外面に配置した外側軸受29(図5)とを連結固定することにより、両軸受28、29で前記固定端部27と支持体20a、20bの夫々を挟んだ状態で、羽根21a〜21dを両支持体20a、20bの内側に360度回転自在に支持してある。さらに、従動側の内側軸受28と外側軸受29に支持軸30a〜30dを嵌入固定することにより、支持軸30a〜30dが回転すると、羽根21a〜21dが両支持体20a、20bの内側で回転するようにしてある。図6に示す支持軸30a〜30dは従動側の内側軸受28と外側軸受29だけにしか嵌入固定されていないが、支持軸30a〜30dは駆動側の内側軸受28と外側軸受29まで嵌入固定できる長いものであってもよい。また、別々の支持軸で従動側の内側軸受28と外側軸受29を回動自在に連結し、駆動側の内側軸受28と外側軸受29を回動自在に連結することもできる。
前記四本の支持軸30a〜30dの外側突出端部には同期スプロケット(同期用回転体)31を取り付けてある。いずれか一本の支持軸30a〜30dには連携スプロケット(連携回転体)32(図6、図9)も取り付けてある。
(引上げガイドの動作)
前記引上げガイド10は図7、図8のようにして回転動作可能としてある。モータ等の駆動体Mの回転輪(例えば、スプロケット)33と引上げガイド10の駆動スプロケット23に駆動チェーン34をかけ、図8のように伝動スプロケット26と連携スプロケット32に伝動チェーン35を掛け、さらに、図8のように、四個の同期スプロケット31a〜31dに同期チェーン36を掛けてある。
前記連携状態で、駆動体Mを回転させると、スプロケット33−駆動チェーン34−駆動スプロケット23−駆動側の支持体20a−固定軸22−従動側の支持体20bが回転し、両支持体20a、20bと共に羽根21a〜21dが回転(公転)する。この公転に伴って、伝動スプロケット26−伝動チェーン35−連携スプロケット32が回転し、更に、支持軸30a−同期スプロケット31a−同期チェーン36−同期スプロケット31b〜31d及びそれらスプロケット31b〜31dが取り付けられている支持軸30b〜30dが回転する。支持軸30a〜30dの回転に伴って、それらに取り付けられている羽根21a〜21dが、前記支持体20a、20bの回転と反対方向に回転(自転)して、回転中の羽根21a〜21dを水平に維持されるようにしてある。
(引上げガイドによる養殖カゴの引上げ)
前記のように羽根21a〜21dが公転すると、海中に吊り下げられている養殖カゴ1が連続して引上げられ、四枚の羽根21a〜21dのうち最も海側に位置する羽根の上に乗り上げ、その後、回転中の四枚の羽根21a〜21dに順次乗り上げる。前記引上げ中に羽根21a〜21dが自転して、羽根21a〜21dが水平状態のまま公転するため、羽根21a〜21dの上に引上げられた養殖カゴ1は水平状態のまま(出し入れ口7が上向きのまま)船上に送り出され、養殖カゴ1内の貝類が出し入れ口7から落下することはない。このとき、必要に応じて、船上の作業員H又は牽引具で養殖カゴ1の吊り紐6を引いて、羽根の上の乗り上げた養殖カゴ1が自重で滑り落ちたり引戻されたりしないようにする。
吊り紐6で多数個連結されて幹ロープPに吊り下げられている養殖カゴ1の引上げが終了したら、幹ロープPに吊り下げられている隣の列の養殖カゴ1を、前記と同様にして海中から引上げる。
(養殖物洗浄装置の実施形態1)
本願発明の養殖物洗浄装置は、図1のように船上に引上げガイド10と洗浄機11が設置され、引上げガイド10で引上げた養殖カゴ1を洗浄機11に引込んで洗浄できるようにしてある。
本願発明では、各種形状、構造、機能の洗浄機を使用できるが、一例として図2(a)、(b)に示す洗浄機11は、引上げガイド10の外周に被せるケース12と、ケース12の上面内側に設置した噴射装置13を備えており、噴射装置13から噴射される洗浄体で養殖カゴ1とその内部の貝類を洗浄するものである。ケース12の海側面に入口12aが、船側面に出口12bが開口され、側面に導入口12cが開口されて、引上げガイド10で引上げた養殖カゴ1を横スライドさせて導入口12cからケース12内に引込んで、前記入口12aと出口12bにセットすることができるようにしてある。導入口12cには飛散防止具を設けて導入口12cを閉塞して、養殖カゴ洗浄時の汚れが導入口12cから外部に飛散しないようにするのが望ましい。飛散防止具は開閉式ものでも良いが、常時閉塞しており、養殖カゴ1を横スライドさせるとケース12の内側に押し込まれて開き、養殖カゴ1をケース12内に導入するとケース12の外側に復元して導入口12cを自動的に閉塞できるものが望ましい。
図2(a)、(b)のように、ケース12は底面開口の箱型にし、それを引上げガイド10の上から被せて連結具(図示しない)により船に取付けておく。この場合、ケース12の底面開口部12dを海上に突出させて、洗い落とされる汚れが底面開口部12dから海上に落下して、船上に落下しないようにして、船上が汚れにくくなるようにするのがよい。底面開口部12dに排出ガイド12e(図2(b))を設け、排出ガイド12eを海側に向けて下り傾斜にして、洗い落とされる汚れが排出ガイド12eの上から海上に滑落するようにすることもできる。いずれの場合も、引上げガイド10をその全部又は一部が海上に突出するように取付けて、引上げガイド10の羽根21a〜21dの上に水平に引上げられた養殖カゴ1に洗浄体を噴射して洗浄すると、落ちた汚れが海上に落下するようにするのが望ましい。
洗浄体には高圧液体、液体内に粉体が含まれている粉体含有高圧洗浄液、気体が含まれている気体含有高圧洗浄液、その他、適宜のものを使用することができる。
(養殖物洗浄装置の実施形態2)
洗浄機11は図10に示すようなものであってもよい。この洗浄機11は船上設置型であり、ケース12内に下搬送体40と上搬送体41が対向配置され、上下にノズル式の噴射装置13を備えており、その噴射装置13から噴射される洗浄体で養殖カゴ1とその内部の貝類を洗浄するものである。両搬送体40、41は網状の回転コンベアであり、それら回転コンベアの回転により、両回転コンベアの間に養殖カゴ1が引込まれ、両搬送体40、41を通過中に、前記噴射装置13のノズルから洗浄体を噴射して、養殖カゴ1とその内部の貝類を洗浄できるようにしたものである。
下搬送体40、上搬送体41、噴射ノズル13はケース12内に収納されている。ケース12の正面壁には入口12aが、後面壁には出口12bが開口され、側面壁には導入口12cが開口されて、引上げガイド10で引上げた養殖カゴ1を横スライドさせて導入口12cからケース12内に引込んで、入口12aと出口12bにセットできるようにしてある。この導入口12cには飛散防止具37(図9(b))を設けて導入開口部12cを閉塞して、洗浄時の汚れが導入開口部12cから外部に飛散しないようにしてある。ケース12の底面は底板(図示しない)で閉塞して、ケース12内で洗浄された汚れが底板の上に落下して、底板から海中へ滑落するようにすることもできる。このようにすることにより、船上の汚れを防止することができる。
上部搬送体41及び下部搬送体40は駆動装置によって強制回転させることができる。上部搬送体41を駆動装置によって強制回転させて下部搬送体40は自由回転とすることも、逆に、下部搬送体40を駆動装置によって強制回転させて上部搬送体41は自由回転とすることもできる。上部搬送体41及び下部搬送体40はともに自由回転とし、他の牽引装置で養殖用カゴ1を搬送方向に引っ張ることもできる。
図10では、上部搬送体41の入り口部41aをやや上向きに屈折させて、上部搬送体41と下部搬送体40の間に形成される隙間をその搬送方向における先方(下流側)区間の隙間より広くして、養殖用カゴ1が入り口部に引込まれ易くなり、前記隙間に円滑に案内されるようにしてある。
下部搬送体40、上部搬送体41には金網が使用されている。この金網は汎用の金網でも良いが、図11(a)、(b)に示すように、矩形の網目が連続する金網42であってもよい。図11(a)の金網42は波型材43を線材44で連結して網状にしてあるが、金網42は短い金属片を多数枚連結して矩形の網目状にしたものであってもよい。金網42の場合は網目45に養殖物に付着している汚れが落ち込んで滑り止めになり、網目45の周壁46に養殖物に付着している汚れが係止して滑り止めになる。
本願発明の洗浄機は図12のようなものであってもよい。この洗浄機11は下搬送体40を図10の下搬送体40と同様に金網製にし、その上に押し具47を配置して、下搬送体40の上の養殖部を押し具47で押しながら搬送し、その搬送中に洗浄装置13から洗浄体を噴射して、養殖物及びその中の貝類を洗浄できるようにしたものである。
噴射装置13は前記洗浄体を噴射できるものである。既存のこの種の洗浄装置で使用されている噴射装置を使用することができる。噴射装置13の噴射ノズルは細長のものであっても、個別のものであってもよく、固定式のものであってもよい。いずれの場合も長さ、設置数、設置間隔、移動方向、回転方向、移動スピード、回転スピード等は洗浄に適するように設定する。噴射する液体は海水に限らず、加圧された水や他の液体を利用することもできる。この液体に高圧のガス(空気などの気体)を混入させると、帆立貝により強い衝撃を与えることができる。あるいは、海水などの液体に代えて高圧ガスのみを噴射することもできる。高圧液体、粉体含有高圧洗浄液、気体含有高圧洗浄液、その他、適宜のものを使用することができる。
本願発明では、洗浄機が高圧洗浄装置とそれよりも圧力の低い低圧洗浄装置を備え、高圧洗浄装置からの高圧洗浄体の噴射後に、低圧洗浄装置から低圧洗浄体が噴射されるようにすることもできる。
これまで述べた養殖用カゴ1は一般的な座布団カゴの場合であるが、本願発明では、座布団カゴに限らず、丸カゴなど他の形状や構造の養殖カゴ1の引上げ、洗浄に使用できる。耳釣り養殖の貝類付きロープ、その他の海中物、例えば、昆布等の引上げ、洗浄に使用することもできる。
1 養殖カゴ
2 枠材
3 補強材
4 枠体
5 ネット
6 吊り紐
7 出し入れ口
10 引上げガイド
11 洗浄機
12 ケース
12a (ケースの)入口
12b (ケースの)出口
12c (ケースの)導入開口部
12d (ケースの)底面開口部
12e 排出ガイド
13 噴射装置
20a (駆動側の)支持体
20b (従動側の)支持体
21a〜21d 羽根
22 固定軸
23 駆動回転体(駆動スプロケット)
24a (駆動側の)中心軸受
24b (従動側の)中心軸受
25a、25b シャフトホルダー
26 伝動スプロケット
27 (羽根の)固定端部
28 内側軸受
29 外側軸受
30a〜30d 支持軸
31a〜31d 同期スプロケット
32 連携スプロケット
33 回転輪
34 駆動チェーン
35 伝動チェーン
36 同期チェーン
37 飛散防止具
40 下搬送体
41 上搬送体
42 金網
43 波型材
44 線材
45 網目
46 周壁
47 押し具
A (枠体の)中心部
B (補強ネットの)頂部
G 案内紐(テボ)
H 作業員
M 駆動体
O 浮き玉
P 幹ロープ
R 回転ロール
S 船
W 羽根

Claims (15)

  1. 海中の貝類入り養殖カゴを引上げる方法において、
    養殖カゴは底面と出し入れ口を備えた網状であり、二以上が紐で縦に繋がれて連続しており、内部に貝類が入れられ、底面が下で出し入れ口が上向き又は横向きの水平状態で海中に吊り下げられており、
    海中に吊り下げてある前記養殖カゴを、船に取り付けた回転式の引上げガイドにより、前記水平状態で引上げ、
    引上げガイドが回転支持体に数枚の羽根を備えたものであり、数枚の羽根は回転支持体が回転しても、その回転軸の外周を水平向きで回転可能なものであり、
    水平状態で引き上げた前記養殖カゴを、水平状態で前記引上げガイドの羽根の上を通過させ、水平状態で船上に又は船上に設置された洗浄機に送り出す、
    ことを特徴とする養殖カゴ引上げ方法。
  2. 海中から引上げた貝類入り養殖カゴに洗浄体を噴射して、当該養殖カゴ及びその内部の貝類を洗浄する養殖カゴ洗浄方法において、
    養殖カゴが底面と出し入れ口を備えた網状であり、二以上が紐で縦に繋がれて連続しており、内部に貝類が入れられ、底面が下で出し入れ口が上向き又は横向きの水平状態で海中に吊り下げられているものであり、
    前記海中の養殖カゴを、船に取り付けた回転式の引上げガイドで引上げ、
    前記引上げガイドが、回転支持体に数枚の羽根を備え、数枚の羽根は回転支持体が回転してもその回転軸の外周を水平向きで回転可能なものであり、
    前記引上げガイドにより養殖カゴを海中から水平状態で引上げ、その引上げ中に当該養殖カゴに洗浄体を噴射して養殖カゴ及びその内部の貝類を洗浄するか、又は海中から引上げて前記引上げガイドの羽根の上を水平状態で通過させて水平状態で船上に送り出し、その養殖カゴに船上で洗浄体を噴射して養殖カゴ及びその内部の貝類を洗浄するか、又は前記引上げにより船上に設置された洗浄機へ送り出し、その洗浄機内で当該養殖カゴに洗浄体を噴射して養殖カゴ及びその内部の貝類を洗浄する、
    ことを特徴とする養殖カゴ洗浄方法。
  3. 海中から引上げた貝類入り養殖カゴに洗浄体を噴射して、当該養殖カゴ及びその内部の貝類を洗浄する養殖カゴ洗浄方法において、
    養殖カゴが底面と出し入れ口を備えた網状であり、二以上が紐で縦に繋がれて連続しており、内部に貝類が入れられ、底面が下で出し入れ口が上向き又は横向きの水平状態で海中に吊り下げられているものであり、
    前記海中の養殖カゴを、船に取り付けた回転式の引上げガイドで引上げ、
    前記引上げガイドが、回転支持体に数枚の羽根を備え、数枚の羽根は回転支持体が回転してもその回転軸の外周を水平向きで回転可能なものであり、その全部又は一部が船の外に突出するように船に取付けられたものであり、
    前記引上げガイドの外周にケースを被せてあり
    前記養殖カゴを海中から水平状態で引き上げ、前記ケース内の引上げガイドの羽根の上を水平状態で通過させて船上に送り出し、
    前記ケース内を通過中の前記養殖カゴに、ケース内で洗浄体を噴射して、養殖カゴ及びその内部の貝類を洗浄し、その洗浄により養殖カゴ及びその内部の貝類から落ちる汚れの飛散を前記ケースで防止する、
    ことを特徴とする養殖カゴ洗浄方法。
  4. 請求項2又は請求項3記載の養殖カゴ洗浄方法において、
    洗浄体の噴射を二回以上行って養殖カゴ及びその内部の貝類を洗浄し、最初の噴射が高圧噴射、二回目以降の噴射が最初の噴射よりも低圧噴射である、
    ことを特徴とする養殖カゴ洗浄方法。
  5. 請求項2から請求項のいずれか1項に記載の洗浄方法において、
    洗浄済みの養殖カゴ及びその内部の貝類を海中へ戻す、
    ことを特徴とする養殖カゴ洗浄方法。
  6. 海中に吊るされている貝係止ロープを海中から引き上げて洗浄する貝係止ロープの洗浄方法において、
    貝係止ロープは多数の貝類が貝係止具でロープに係止されたものであり、
    海中の貝係止ロープの引上げに回転式の引上げガイドを使用し、
    引上げガイドは回転支持体に数枚の羽根を備え、数枚の羽根は回転支持体が回転しても水平に回転可能なものであり、
    前記引上げガイドを船に取付けて回転させて、海中に吊下げられている貝係止ロープを海中から引上げて前記羽根の上にのせ、その貝係止ロープを、前記引上げガイドの回転により船上に送り出し、前記海中から引上げ中の貝係止ロープ及び当該貝係止ロープに係止されている貝類に洗浄体を噴射して、貝係止ロープ及び貝類を洗浄する、
    ことを特徴とする貝係止ロープ洗浄方法。
  7. 請求項記載の貝係止ロープ洗浄方法において、
    引上げガイドその全部又は一部が船の外に突出するように船に取付けられ、その外周にケースを被せてあり
    海中から引き上げられて前記ケース内を通過中の貝係止ロープ及び当該ロープに係止されている貝類に、当該ケース内で洗浄体を噴射して、貝係止ロープ及び貝類を洗浄し、その洗浄により前記貝係止ロープ及び貝類から落ちる汚れの飛散を前記ケースで防止する、
    ことを特徴とする貝係止ロープ洗浄方法。
  8. 請求項又は請求項記載の貝係止ロープ洗浄方法において、
    洗浄体の噴射を二回以上行って貝係止ロープ及び当該ロープに係止されている貝を洗浄し、最初の噴射が高圧噴射、二回目以降の噴射が最初の噴射よりも低圧噴射である、
    ことを特徴とする貝係止ロープ洗浄方法。
  9. 請求項から請求項のいずれか1項に記載の貝係止ロープ洗浄方法において、
    洗浄済みの貝係止ロープ及び当該ロープに係止されている貝類を海中へ戻す、
    ことを特徴とする貝係止ロープ洗浄方法。
  10. 海中の貝類入りの養殖カゴ、貝係止ロープ等の養殖物を海中から引上げて船上又は船上に設置された洗浄機に送り出すことができる養殖物引上げガイドにおいて、
    引上げガイドは回転式であり、回転支持体に養殖物を載せることのできる羽根が数枚設けられ、羽根は回転支持体が回転するとその回転に伴って、回転支持体の回転軸の外周を水平向きで回転することができ、その水平状態で養殖物を船上に又は船上に設置されている洗浄機に送り出し可能である、
    ことを特徴とする養殖物引上げガイド。
  11. 請求項10記載の養殖物引上げガイドにおいて、
    羽根が、養殖カゴ又は貝係止ロープから落ちる汚れが通過できる大きさの網目、孔、隙間等の開口を備えた、
    ことを特徴とする養殖物引上げガイド。
  12. 海中の貝類入りの養殖カゴ又は貝係止ロープ等の養殖物を船上に引上げながら又は引上げてから洗浄する養殖物洗浄装置において、
    養殖物を海中から引上げて船上に案内する回転式の引上げガイドと洗浄機を備え、
    引上げガイドは回転支持体に数枚の羽根が取付けられ、それら羽根は回転支持体の回転に伴って回転支持体の回転軸の外周を水平状態で回転するものであり、海中から引上げた養殖物をのせることができ、のせた養殖物をその回転により船上側に送り出し可能であり、
    前記洗浄機は船上に設置され、引上げガイドから当該洗浄機に送り込まれた養殖物に当該洗浄機内で洗浄体を噴射して洗浄することができる、
    ことを特徴とする養殖物洗浄装置。
  13. 請求項12記載の養殖物洗浄装置において、
    引上げガイドその全部又は一部が船の外に突出するように船に取付けられ、その外周にケース被せられ、ケースはその内部での洗浄体の噴射による養殖物洗浄時の汚れが外部に飛散するのを防止できるものである、
    ことを特徴とする養殖物洗浄装置。
  14. 請求項12記載の養殖物洗浄装置において、
    洗浄機はケースを備え、ケースの前面に入口が、後面に出口が、側面に導入口が開口され、その導入口が前記入口と出口に連通して、引上げガイドにより海中から引上げた養殖物を導入口からケース内に引込み可能である、
    ことを特徴とする養殖物洗浄装置。
  15. 請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の養殖物洗浄装置において、
    洗浄機が、高圧洗浄装置と、それよりも圧力の低い低圧洗浄装置を備え、高圧洗浄装置からの高圧洗浄体の噴射後に、低圧洗浄装置から低圧洗浄体が噴射されるようにした、
    ことを特徴とする養殖物洗浄装置。
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