JP6444114B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
ルーフ部を有する運転キャビンと、
前記ルーフ部に内装され、前記運転キャビン内の空気を調節するエアコンユニットと、
前記ルーフ部の外周の側壁面を構成するルーフ側壁部に形成され、前記エアコンユニットと連通する開口部と、
前記開口部に取り付けられ、前記エアコンユニットに外気を導入する外気導入部と、を備え、
前記ルーフ側壁部のうち前記開口部が形成された部分は、機体外側上がりの傾斜状に形成され、
前記外気導入部は、空気清浄用のフィルタと、前記フィルタを外側から覆うカバーと、を有し、
前記フィルタは、その吸入部が外側を向くように、機体外側上がりの傾斜姿勢で前記開口部に取り付けられ、
前記カバーは、機体外側上がりの傾斜姿勢で前記吸入部に対して間隔をあけて対向する壁部を有し、
前記開口部の上端部と前記壁部の上端部との間に、上方から外気を吸い込む上吸込口が形成され、かつ、前記開口部の下端部と前記壁部の下端部との間に、下方から外気を吸い込む下吸込口が形成され、
前記吸入部と前記壁部との離間方向において、前記下吸込口の開口幅は、前記上吸込口の開口幅よりも大きいことにある。
また、本特徴構成によれば、外気導入部が取り付けられる開口部自体が、機体外側上がりの傾斜姿勢であることから、外気導入部を開口部に取り付けるだけで、外気導入部を正確な傾斜姿勢で簡単に設けることができる。
また、本特徴構成によれば、フィルタに対して下方からアクセスして、フィルタのメンテナンス(例えば、フィルタの交換)を行い易い。
さらに、本発明において、
前記フィルタのうち前記吸入部の下端部は、前記吸入部と前記壁部との間の空間に露出していると好適である。
前記ルーフ側壁部のうち前記外気導入部よりも上方部分に、前記外気導入部よりも機体外方に突出する突出部が設けられていると好適である。
前記フィルタは、外側の前記吸入部と、内側の排出部と、を互いに対向する状態で有し、
前記排出部の下端は、前記吸入部の下端よりも上方の位置に設定されていると好適である。
前記ルーフ側壁部に、機体内側上がりに傾斜する状態で前記ルーフ部の内部側に入り込む凹入部が形成され、
前記凹入部のうち入り込み側の底部に、前記開口部が形成されていると好適である。
前記外気導入部は、前記上吸込口が前記凹入部内に位置し、かつ、前記下吸込口が前記凹入部から外側にはみ出る状態で配置されていると好適である。
図1及び図2には、コンバインの一例としての自脱型コンバインを示している。この自脱型コンバインは、クローラ式の走行装置1と、走行装置1で支持される機体フレーム2と、を備えている。機体フレーム2の前端部には、植立穀稈を刈り取る刈取部3が昇降可能に設けられている。刈取部3の後方には、運転キャビン4が設けられている。運転キャビン4の下部には、エンジン5が設けられている。運転キャビン4の後方には、刈取穀稈を脱穀する脱穀装置6と、穀粒を貯留するグレンタンク7と、が左右方向に隣り合う状態で設けられている。グレンタンク7には、グレンタンク7内の穀粒を排出するアンローダ8が設けられている。
図3及び図4に示すように、運転キャビン4は、運転座席9を有する運転部10と、運転部10の上方を覆うキャビン部11と、を有している。運転部10において、運転座席9の下方には、エンジン5が収容されるエンジンルーム12が形成されている。エンジンルーム12の右側部は、防塵網13aを有する防塵カバー13によって覆われている。防塵カバー13は、前後方向に延びる軸心Y1周りで揺動可能に構成されている。
図5から図8に示すように、ルーフ部14は、アウタールーフ19と、インナールーフ20と、を有している。ルーフ部14は、ルーフフレーム21によって支持されている。ルーフ部14には、運転キャビン4内の空気を調節するエアコンユニット22と、エアコンユニット22からの空気を運転キャビン4内に送風する送風ダクト23と、エアコンユニット22に外気を導入する外気導入部24と、外気導入部24からの外気をエアコンユニット22に送入する外気導入経路25と、が設けられている。
エアコンユニット22は、ルーフ部14の後部に収容されている。エアコンユニット22は、アウタールーフ19とインナールーフ20との間に内装された状態で、キャビン後壁部15の上端部に載置支持されている。エアコンユニット22の後部は、下カバー26によって下方から覆われている。
送風ダクト23は、アウタールーフ19とインナールーフ20との間に内装された状態で、インナールーフ20に支持されている。送風ダクト23は、センターダクト31と、左サイドダクト32と、右サイドダクト33と、を有している。左サイドダクト32と右サイドダクト33とは、左右対称な形状に形成されている。
内外気切替機構29は、左右向きの軸心X1周りで揺動可能なシャッター29Aと、シャッター29Aを揺動駆動するモータ29Bと、を有している。シャッター29Aは、インナールーフ20の内気流入口20aを閉じる位置とアウタールーフ19の外気流入口19aを閉じる位置とに切替可能に構成されている。
図8及び図9に示すように、電子機器配置空間Sには、ラジオ36やエアコン操作部37、ワイパースイッチ38、作業灯スイッチ39、ハーネス40が配置されていると共に、ハーネス40を支持する支持ステー41が設けられている。エアコン操作部37には、例えば、温度調節用の操作部や風量調節用の操作部、外気導入と内気循環との切替え用の操作部を含めることができる。ハーネス40には、例えば、ラジオ36用のハーネスやエアコン操作部37用のハーネス、ワイパースイッチ38用のハーネス、作業灯スイッチ39用のハーネス、室内灯42用のハーネスの他、アンテナ43用のケーブルやモニタ44用のケーブルも含めることができる。
支持ステー41は、左サイドダクト32と右サイドダクト33とに亘るように設けられている。支持ステー41の左端部は、左連結ステー45を介して左サイドダクト32の取付脚32aに固定されている。支持ステー41の右端部は、右連結ステー46を介して右サイドダクト33の取付脚33aに固定されている。支持ステー41には、ラジオ36が下方から入り込むように上方に凹入する凹入部41aが形成されている。支持ステー41は、左防振ゴム47及び右防振ゴム48を介して、左サイドダクト32及び右サイドダクト33に支持されている。
図10及び図11に示すように、ルーフ後壁部19Aには、ルーフ部14の内部側に入り込む凹入部19Cが形成されている。凹入部19Cの入り込み方向は、前側上がり(機体内側上がり)に傾斜する状態に設定されている。凹入部19Cの底部は、凹入底部19c(本発明に係る「底部」に相当)で構成されている。凹入底部19cは、ルーフ後壁部19Aと略平行な後上がりの傾斜状に形成されている。凹入底部19cには、エアコンユニット22と連通する開口部19bが形成されている。
図12に示すように、外気導入経路25は、エアコンユニット22の上方でアウタールーフ19が下方に凹入するように形成されている。そして、外気導入経路25に隣接する部分の隙間dが、できるだけ小さくなるように設定されている。
図3及び図4に示すように、エアコンユニット22の他、コンプレッサ55やコンデンサ56、レシーバ57を含むエアコンシステムが構成されている。そして、コンプレッサ55とコンデンサ56とが第一配管58によって、コンデンサ56とレシーバ57とが第二配管59によって、レシーバ57とエアコンユニット22とが第三配管60によって、エアコンユニット22とコンプレッサ55とが第四配管61によって、夫々接続されている。第三配管60及び第四配管61は、キャビン後壁部15のうちリヤガラス16の左右両側を通ってエアコンユニット22から下方に延びるように配管されている。これにより、エアコンユニット22の配管経路が短くなるため、エアコンシステムにおけるガスチャージ量の削減がすることができる。
(1)上記実施形態において、開口部19bは、ルーフ後壁部19Aに形成されているが、ルーフ部14(アウタールーフ19)の前壁部、左側壁部、右側壁部に形成されていてもよい。
14 ルーフ部
19A ルーフ後壁部(ルーフ側壁部)
19C 凹入部
19b 開口部
19c 凹入底部(底部)
19d 突出部
22 エアコンユニット
24 外気導入部
50 フィルタ
50a 吸入部
50b 排出部
52a 上吸込口
P1 排出部の下端
P2 吸入部の下端
Claims (6)
- ルーフ部を有する運転キャビンと、
前記ルーフ部に内装され、前記運転キャビン内の空気を調節するエアコンユニットと、
前記ルーフ部の外周の側壁面を構成するルーフ側壁部に形成され、前記エアコンユニットと連通する開口部と、
前記開口部に取り付けられ、前記エアコンユニットに外気を導入する外気導入部と、を備え、
前記ルーフ側壁部のうち前記開口部が形成された部分は、機体外側上がりの傾斜状に形成され、
前記外気導入部は、空気清浄用のフィルタと、前記フィルタを外側から覆うカバーと、を有し、
前記フィルタは、その吸入部が外側を向くように、機体外側上がりの傾斜姿勢で前記開口部に取り付けられ、
前記カバーは、機体外側上がりの傾斜姿勢で前記吸入部に対して間隔をあけて対向する壁部を有し、
前記開口部の上端部と前記壁部の上端部との間に、上方から外気を吸い込む上吸込口が形成され、かつ、前記開口部の下端部と前記壁部の下端部との間に、下方から外気を吸い込む下吸込口が形成され、
前記吸入部と前記壁部との離間方向において、前記下吸込口の開口幅は、前記上吸込口の開口幅よりも大きいコンバイン。 - 前記フィルタのうち前記吸入部の下端部は、前記吸入部と前記壁部との間の空間に露出している請求項1に記載のコンバイン。
- 前記ルーフ側壁部のうち前記外気導入部よりも上方部分に、前記外気導入部よりも機体外方に突出する突出部が設けられている請求項1又は2に記載のコンバイン。
- 前記フィルタは、外側の前記吸入部と、内側の排出部と、を互いに対向する状態で有し、
前記排出部の下端は、前記吸入部の下端よりも上方の位置に設定されている請求項1から3のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記ルーフ側壁部に、機体内側上がりに傾斜する状態で前記ルーフ部の内部側に入り込む凹入部が形成され、
前記凹入部のうち入り込み側の底部に、前記開口部が形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記外気導入部は、前記上吸込口が前記凹入部内に位置し、かつ、前記下吸込口が前記凹入部から外側にはみ出る状態で配置されている請求項5に記載のコンバイン。
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- 2014-09-25 JP JP2014195572A patent/JP6444114B2/ja active Active
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