JP6442097B1 - アルミニウム電解コンデンサ用セパレータおよび該セパレータを用いたアルミニウム電解コンデンサ - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ用セパレータおよび該セパレータを用いたアルミニウム電解コンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】
固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサに用いることで、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を向上させることで静電容量特性を改善し、かつ、ショート不良率の低減を実現したアルミニウム電解コンデンサを提供することを目的とする。
【解決手段】
セパレータとして、非フィブリル化繊維のみからなり、該非フィブリル化繊維として、ポリエステル主体繊維を20〜60質量%、ポリエステルバインダー繊維を10〜70質量%含有し、バインダー材料として、ポリビニルアルコールを10〜30質量%含有させることによって、セパレータの平均孔径を5.0〜20.0μm、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度を全孔径の70%以上、20.0μm以上の孔径頻度を10%以下に制御することができ、均質性の高いセパレータとすることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アルミニウム電解コンデンサ用セパレータおよび該セパレータを用いたアルミニウム電解コンデンサに関するものである。
近年、電子機器の小型化、高性能化が進んでおり、これら電子機器に用いられる回路基板等に搭載される部品も一層の小型化、高性能化が求められている。
回路基板に搭載される部品の一つにアルミニウム電解コンデンサがあるが、アルミニウム電解コンデンサの中でも、陰極材料に導電性高分子を用いたアルミニウム固体電解コンデンサ(以下、「固体電解コンデンサ」と称する。)は、陰極材料に電解液を用いる通常のアルミニウム非固体電解コンデンサ(以下、「非固体電解コンデンサ」と称する。)と比べ、周波数特性に優れ、等価直列抵抗(以下、「ESR」と称する。)が小さく、高周波特性も良いことが要求されるCPU周辺にも使用されている。
固体電解コンデンサは、陰極材料に固体である導電性高分子を用いているため、高温条件下であっても、非固体電解コンデンサのように電解液の蒸散による特性劣化がない。また、固体電解コンデンサの伝導機構は電子伝導であり、イオン伝導である非固体アルミニウム電解コンデンサと比べ、応答性が良いため、周波数特性が良好であり、ESRも小さい。このため、電流を受けた際のコンデンサの発熱も抑えられる。これらの特徴から、固体電解コンデンサは、回路基板に搭載されるコンデンサとして、低抵抗化、耐熱性向上等の観点からメリットが大きい。
固体電解コンデンサに用いられるセパレータは、セルロース系繊維を用いたもの、合成繊維を用いたもの、セルロース系繊維と合成繊維とを混合し、用いたもの等が提案されている。
固体電解コンデンサは、電極箔とセパレータとを重ね合わせて巻回して素子巻を形成した後、電極箔のアルミニウム酸化皮膜の欠損部分の修復、および電極箔の切断面やタブ等の未化成部分の化成をおこない、導電性高分子層を形成した後、ケースに挿入、封口して作製している。
固体電解コンデンサの導電性高分子層は、導電性高分子の重合液(導電性高分子のモノマー溶液と酸化剤溶液)をセパレータに含浸させた後に重合して形成する場合と、導電性高分子微粒子の水分散液をセパレータに含浸させた後に、水を乾燥させて形成する場合とがある。
固体電解コンデンサのセパレータとしてセルロース系繊維のみからなるセパレータを用いた場合、導電性高分子の重合液を用いると、セルロースが重合液の酸化剤と反応し、酸化剤を消費することで、導電性高分子の重合を阻害する。
一方、導電性高分子の水分散液を用いた固体電解コンデンサでは、水分散液の粘度が非常に高いため、セパレータへの水分散液の含浸性が悪い。
このような酸化剤との反応を防止し、また、水分散液の含浸性を向上させるため、セルロース系セパレータは、素子巻を形成後、高温で加熱することにより、セパレータを炭化し、その後に導電性高分子層を形成している。炭化されたセルロース系セパレータは、耐酸化性が高まり重合液の酸化剤との反応性が低下し、また、セパレータを構成するセルロース繊維が炭化により細り、セパレータの空隙が増加するため、水分散液の含浸性も向上する。
しかしながら、炭化処理により工数が増加し、工程も複雑になる。加えて、炭化処理によりセルロースが熱分解するため、セパレータの物理的強度も低下する。
このようなセルロース系セパレータの課題を解決するため、非炭化で使用可能なセパレータとして、合成繊維を用いたもの、セルロース系繊維と合成繊維とを混合し用いたもの等が提案されている。
合成繊維を用いたセパレータは、非炭化であっても、導電性高分子の重合を阻害せず、導電性高分子との親和性を考慮した材料を選定することで、水分散液の含浸性も向上する。更に、導電性高分子との化学的安定性を考慮した材料を選定することで、固体電解コンデンサとした際の性能安定化も図ることができる。
更に、上述したように、固体電解コンデンサの車載用途での使用も増加している。特に近年では、自動車の電装化が進み、自動車の様々な機能をコントロールする電子制御機器であるElectronic Control Unit(以下、「ECU」と称す。)の数量が増加傾向にある。更に、それら基板の小型化に伴い、限られたスペースに最大限に高密度実装する必要も生じている。
このため、搭載される部品にも、従来要求される高機能化とともに小型化が求められるようになった。ECU等に搭載される部品のひとつである固体電解コンデンサにおいても、小型化に対応するため、コンデンサの要求性能のひとつである静電容量の更なる向上が求められている。更に、車載用途として用いられる部品は、不良が人命に直結するため、静電容量特性の向上に加えて、信頼性面でのショート不良率の更なる低減の要求も高まってきている。
これまでに、上記課題に対応した固体電解コンデンサ用セパレータとして、例えば、特許文献1〜5に記載された技術が開示されている。
特開2012−104737 特開2006−344742 特開2013−197297 特開2010−87112 特開2002−246270
特許文献1では、2種類の非フィブリル化繊維の繊維径の差を5μm以上とし、繊維の配合割合によりセパレータの平滑度を制御したセパレータが提案されている。このセパレータを用いることで、電解質の含浸性や保持性が改善し、静電容量を改善するとともにショート不良率を改善した電解コンデンサを提供する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1のような非フィブリル化繊維のみからなるセパレータでは、セパレータの緻密性を向上させるには細径繊維を用いることになるが、繊維の細径化には限界があり、一定以上にセパレータの緻密性を高めることが困難である。
特許文献2では、フィブリル化アクリル繊維を含有させたセパレータを用いた電解コンデンサが提案されている。このセパレータは、微細なフィブリルを有した繊維により構成された、非常に緻密なセパレータである。このセパレータを用いることで、ショート不良率を改善するとともに、同一サイズでも容量をアップした電解コンデンサを提供する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2のようなフィブリル化繊維からなるセパレータを用いた固体電解コンデンサは、セパレータの緻密性が高過ぎ、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を一定以上に向上させることができず、近年求められるほどの静電容量の向上が困難であった。特許文献2のセパレータの含浸性を向上させるには、フィブリル化繊維のフィブリル化の程度を低くすることや、セパレータのフィブリル化繊維の含有率を低くすることが考えられるが、いずれの場合もセパレータの緻密性が低下し、耐ショート性も低下する。
更に、特許文献3では、繊維の配向性の比(縦方向の引張強さと横方向の引張強さとの比)が2.0以下であるセパレータが提案されている。このセパレータを用いることで、静電容量を改善するとともに生産性を高めた電解コンデンサを提供する技術が開示されている。しかしながら、特許文献3で開示された以上に繊維の配向性の比を小さくすることにも限界があり、近年求められる固体電解コンデンサの静電容量の向上の要求を満足させることが困難であった。
そして、特許文献4では、導電性高分子によるセルロースの劣化を防止することを目的に、セルロース不織布にポリフッ化ビニリデン等のポリマーを含有させたセパレータが提案されている。このセパレータを用いることで、静電容量に優れ、不良率が小さい固体電解コンデンサを提供する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献4のようにポリマー構造体を含浸または塗工させて析出させた場合、ポリマー凝集部等、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性が悪化した箇所ができるため、近年求められる静電容量向上の要求を満足させることが困難であった。
更に、不織布製造工程とポリマー構造体を形成する工程とがあり、このようなセパレータに後加工処理をするような場合、工程が煩雑となるため、セパレータのコストも増加する。
特許文献5のセパレータは、セパレータと導電性高分子との親和性が良好なセパレータであり、このセパレータを用いた固体電解コンデンサのESRを低減できる。しかしながら、近年では、固体電解コンデンサの定格電圧も高圧化してきており、コンデンサのESRを低減できるだけでなく、更に耐ショート性の高いセパレータが求められている。
特許文献5のセパレータの耐ショート性を向上させるためには、より細径の繊維を使用するといったような手法が考えられるが、繊維の細径化にも限界がある。
このように、従来のセパレータでは、耐ショート性と含浸性とを同時に向上させることは困難であり、従来のセパレータでは、近年求められる、更なる静電容量特性の向上およびショート不良率の低減の要求に応えることができないという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を向上させることで静電容量特性を改善し、かつ、ショート不良率の低減を実現したアルミニウム電解コンデンサ用セパレータおよびアルミニウム電解コンデンサを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、上記の目的を達成する一手段として、本発明は、例えば、以下の構成を備える。
即ち、一対の電極の間に介在する、アルミニウム電解コンデンサ用セパレータであって、ポリエステル主体繊維を20〜60質量%、ポリエステルバインダー繊維を10〜70質量%、ポリビニルアルコールバインダーを10〜30質量%含有し、平均孔径5.0〜20.0μmであり、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度が全孔径の70%以上、かつ、20.0μm以上の孔径頻度が10%以下であることを特徴とする。
また、本発明のアルミニウム電解コンデンサは、セパレータとして上記のアルミニウム電解コンデンサ用セパレータを用いることを特徴とする。そして、上記アルミニウム電解コンデンサは、陰極材料として導電性高分子を用いることが好ましい。
本発明によれば、ポリエステル主体繊維、ポリエステルバインダー繊維、ポリビニルアルコールバインダーを用いて、平均孔径と孔径頻度を一定範囲に制御することで、セパレータを構成する繊維同士の間隙を均質化できるため、セパレータとしての耐ショート性を高めつつ、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を高めることが可能となる。
また、本発明のセパレータは、従来の耐ショート性が良好なセパレータと比べ緻密性は高くないため、導電性高分子の含浸を阻害することもない。このため、本発明のセパレータを用いた固体電解コンデンサは、静電容量特性の向上とショート不良率の低減とを同時に達成できる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明を実施するための形態のアルミニウム電解コンデンサによれば、セパレータとして、例えば非フィブリル化繊維であるポリエステル主体繊維、ポリエステルバインダー繊維、ポリビニルアルコールバインダーを用いて、平均孔径と孔径頻度を一定範囲に制御することで、セパレータを構成する繊維同士の間隙を均質化できる。このため、セパレータとしての耐ショート性を高めつつ、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を高めることが可能となる。
つまり本発明を実施するための形態のセパレータは、セパレータの緻密性を向上させることで耐ショート性を高めてきた従来のセパレータとは異なり、セパレータの均質性を高めることでコンデンサ使用時の電荷の集中をなくし、耐ショート性を高めたものである。
また、本発明を実施するための形態のセパレータは、均質であるが、従来の耐ショート性が良好なセパレータと比べ緻密性は高くないため、導電性高分子の含浸を阻害することもない。
よって、本発明を実施するための形態のセパレータを用いたアルミニウム固体電解コンデンサは、静電容量特性の向上とショート不良率の低減とを同時に達成できる。
本発明者らは、静電容量特性の向上とショート不良率の低減について鋭意検討した結果、平均孔径と5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度、および20.0μm以上の孔径頻度を一定範囲に制御した均質なセパレータとすることで、セパレータとしての耐ショート性を高め、導電性高分子の重合液や分散液が均一にセパレータ全体に含浸可能であり、静電容量特性の向上とショート不良率の低減とを同時に達成させることが可能となることを見出し、本発明に至った。
本発明を実施するための形態に係るセパレータは、例えば一対の電極の間に介在するアルミニウム電解コンデンサ用セパレータであって、ポリエステル主体繊維を20〜60質量%、ポリエステルバインダー繊維を10〜70質量%、ポリビニルアルコールバインダーを10〜30質量%含有し、かつ、平均孔径5.0〜20.0μmであり、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度が全孔径の70%以上、20.0μm以上の孔径頻度が10%以下の構成を備える。
平均孔径は、セパレータのシート全体の平均化された緻密性を示す。本発明においては、セパレータとしての耐ショート性を高めつつ、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を高めることを目的として、シート全体としての緻密性と内部の均質性を高めるために、平均孔径に加え、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度、および20.0μm以上の孔径頻度も制御している。
本発明を実施するための形態のセパレータの平均孔径は5.0〜20.0μmの範囲であり、平均孔径が8.0〜15.0μmの範囲がより好ましい。
平均孔径が20.0μmを超過すると、セパレータの緻密性が不足し、電極箔のバリ等がセパレータを貫通しやすくなるため、均質性が高いセパレータであっても、ショート不良率を低減できない場合がある。
また、平均孔径が5.0μm未満では、セパレータが過度に緻密であるため、導電性高分子の重合液や分散液の含浸が困難になり、静電容量を向上させることができない場合がある。
そして、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度は全孔径の70.0%以上、かつ、20.0μm以上の孔径頻度は全孔径の10%以下が好ましい。
セパレータの孔径頻度を上記範囲とすることで、孔の分布がなだらかに広く分布したり、5.0μm未満と15.0μm超の二箇所に局在したりすることがなくなるため、セパレータの均質性を高めることができる。
セパレータの均質性を高めることで、エージング時の局所的な電荷集中を抑制でき、ショート不良率の低減が可能となる。更に、導電性高分子の重合液或いは分散液の含浸時に、局所的に含浸される、或いは局所的に含浸されないということを防ぐことができ、セパレータを介して電極箔全体に均質に導電性高分子層を形成することが可能となり、コンデンサの静電容量特性を向上させることができる。
本発明を実施するための形態のセパレータは、フィブリルを含有しないことが好ましい。つまり、セパレータを構成する繊維は、非フィブリル化繊維であることが好ましい。
繊維には、叩解等の処理により、主体となる部分から枝葉状に微細なヒゲ状のフィブリルを発生させたものや、フィブリルを模してパルプ状に製造したもの等がある。
本実施するための形態(本実施の形態)における非フィブリル化繊維とは、フィブリルを有していない繊維を指し、シートの骨格となる主体繊維や、シートを構成する繊維を接着するバインダー機能を有した繊維であっても良い。
フィブリル化繊維は、セパレータ全体としての緻密性を高めることができるが、局所的に過度に緻密な箇所ができやすく、このような場所の含浸性を向上させにくい。
本実施の形態ではセパレータを構成する繊維として、非フィブリル化繊維のみを用いることで、セパレータの均質性を高めている。
セパレータを構成する繊維種は、化学的安定性、物理的安定性、取扱い容易性等から、合成繊維種から選択され、この中でも、セパレータに含まれる不純物や水分が少なく、更に、本発明で着目したセパレータの均質性の向上の観点から、水中への分散性が良好であるポリエステル繊維を用いることが好ましい。
更に、セパレータを構成するポリエステル繊維として、シートの骨格となるポリエステル主体繊維とシートを構成する繊維を接着するバインダー機能を有したポリエステルバインダー繊維を用いることが好ましい。
また、本発明の実施の形態のセパレータには、ポリビニルアルコールバインダーを用いることが好ましい。
セパレータとして、抄紙法によって湿式不織布を作製する場合、繊維を水に分散させて網により脱水(濾水)してシートを形成する。このとき、繊維は濾水の抵抗が低くなるように堆積してシートが形成される。その後、シートを乾燥工程に搬送して乾燥することでセパレータが製造される。
ポリエステルバインダー繊維とポリビニルアルコールバインダーとを用いることで、濾水抵抗が最小化するよう堆積したシートを、そのままの状態で固定できるため、セパレータ完成後に巻取りや裁断といった機械的な負荷を受けても、シートの均質性が低下しない。
ポリビニルアルコールバインダーは、シートの機械的強度を向上させるために用いるのが一般的だが、シート形成時にポリビルアルコールバインダーが膜状に乾燥することで、セパレータとして用いたときの含浸性が低下することが知られている。このため、セパレータへのポリビニルアルコールバインダー含有量は、可能な限り低減されてきた。
これに対して本発明の実施の形態では、シート完成後の均質性の固定化を目的として、ポリエステルバインダー繊維に加えてポリビニルアルコールバインダーも用いている。
具体的には、セパレータにポリエステル主体繊維を20〜60質量%の範囲、ポリエステルバインダー繊維を10〜70質量%の範囲、ポリビニルアルコールバインダーを10〜30質量%の範囲で含有させることで、セパレータの平均孔径と5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度および20.0μm以上の孔径頻度を上記範囲内に納めることが可能となった。
ポリエステル主体繊維が20質量%未満、あるいはポリエステルバインダー繊維が70質量%超では、接着成分が多いことで、セパレータを構成する繊維同士の間隙が過剰に狭くなり、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性が低下する場合があった。ポリエステル主体繊維が60質量%超、あるいはポリエステルバインダー繊維が10質量%未満では、接着成分が少ないことで、セパレータの機械的強度が低下し、コンデンサ素子巻回工程でセパレータが切れる等の巻回不良が生じる場合や、電極箔のバリ等がセパレータを貫通しやすくなり、コンデンサのショート不良率が増加する場合があった。また、セパレータの均質性維持が困難になる場合があった。
更に、ポリビニルアルコールが10質量%未満では、セパレータ完成後のシートの均質性維持が困難になる場合がある。ポリビニルアルコールが30質量%超では、溶解したポリビニルアルコールがセパレータを構成する繊維同士の空隙を過剰に埋めることで、セパレータの均質性が低下する場合があった。
セパレータの作製方法に特に限定はないが、繊維を水中に分散させて抄き上げる抄紙法が、セパレータの均質性の観点から好ましい。
本発明の実施の形態にかかるセパレータの厚さおよび密度は、所望のアルミニウム電解コンデンサの特性を満足するものを、特に限定なく採用できる。一般的に、厚さ20〜70μm、密度0.20〜0.60g/cm3程度の厚さおよび密度のセパレータが使用されているが、この範囲に限定されるものではない。
本発明の実施の形態において、セパレータは抄紙法を用いて形成した湿式不織布を採用した。セパレータの抄紙形式は、平均孔径と孔径頻度を満足することができれば特に限定はなく、長網抄紙や短網抄紙、円網抄紙といった抄紙形式が使用でき、またこれらの抄紙法によって形成された層を複数合わせたものであってもよい。また、抄紙に際しては、コンデンサ用セパレータに影響を与えない程度の不純物含有量であれば、分散剤や消泡剤、紙力増強剤などの添加剤を加えてもよい。
更に、紙層形成後に紙力増強加工、親液加工、カレンダ加工、エンボス加工等の加工を施してもよい。所望の範囲のセパレータの平均孔径、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度および20.0μm以上の孔径頻度を満足できれば、紙力増強加工や親水加工等の塗工量に特に限定はない。
そして、本実施の形態のアルミニウム電解コンデンサは、一対の電極の間に上記構成のセパレータを介在させ、陰極材料として導電性高分子を使用した。
以上の構成を採用した本発明の実施の形態のセパレータは、均質性が非常に高く、また、セパレータとして十分な緻密性を備える。
このため、このセパレータを、陰極材料として導電性高分子を用いたアルミニウム電解コンデンサに用いることで、静電容量特性が高く、ショート不良率も低い、市場に出た後の信頼性向上に寄与できるアルミニウム電解コンデンサを得ることができる。
〔セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサの特性の測定方法〕
本実施の形態のセパレータ及びアルミニウム電解コンデンサの各特性の具体的な測定は、以下の条件及び方法で行った。
〔厚さ〕
「JIS C 2300−2 『電気用セルロース紙-第2部:試験方法』 5.1 厚さ」に規定された、「5.1.1 測定器及び測定方法 a外側マイクロメータを用いる場合」のマイクロメータを用いて、「5.1.3 紙を折り重ねて厚さを測る場合」の10枚に折り重ねる方法で、セパレータの厚さを測定した。
〔密度〕
「JIS C 2300−2 『電気用セルロース紙-第2部:試験方法』 7.0A 密度」のB法に規定された方法で、絶乾状態のセパレータの密度を測定した。
〔平均孔径・孔径頻度〕
CFP−1200−AEXL−ESA(Porous Materials,Inc.社製)を用いてバブルポイント法(ASTM F316−86、JIS K3832)により測定される孔径分布から、セパレータの平均孔径(μm)及び孔径頻度を求めた。孔径頻度は、区間幅0.1μmとした孔径分布から全区間のうち、区間0.5〜15.0μmの比率(%)及び20μm以上の比率(%)を求め、孔径頻度とした。
例えば、0.15μmの空孔は0.2μmの区間に、また0.30μmの空孔は0.3μmの区間に振り分けた。なお、試験液としてGALWICK(Porous Materials,Inc社製)を用いている。
〔固体電解コンデンサの製作工程〕
各実施例、比較例、従来例のセパレータを用いて定格電圧6.3V、ESR22mΩ、直径8.0mm×高さ7.0mmと、定格電圧50V、ESR35mΩ、直径8.0mm×高さ10.0mmとの二種類の固体電解コンデンサを作製した。
具体的な作製方法は、以下の通りである。
エッチング処理および酸化皮膜形成処理を行った陽極箔と陰極箔とが接触しないようにセパレータを介在させて巻回し、テープで固定してコンデンサ素子を作製した。作製したコンデンサ素子は、再化成処理後、乾燥した。
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子重合液を含浸後、加熱・重合させ、溶媒を乾燥させて導電性高分子を形成した。定格電圧50Vの固体電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子分散液を含浸後、加熱・乾燥させて導電性高分子を形成した。
次に、所定のケースにコンデンサ素子を入れ、開口部を封口後、エージングを行い、それぞれの固体電解コンデンサを得た。
〔ハイブリッド電解コンデンサの製作工程〕
各実施例、比較例、従来例のセパレータを用いて定格電圧16V、ESR20mΩ、直径10.0mm×高さ10.5mmと、定格電圧80V、ESR45mΩ、直径8.0mm×高さ10.0mmとの二種類のハイブリッド電解コンデンサを作製した。
具体的な作製方法は、以下の通りである。
エッチング処理および酸化皮膜形成処理を行った陽極箔と陰極箔とが接触しないようにセパレータを介在させて巻回し、テープで固定してコンデンサ素子を作製した。作製したコンデンサ素子は、再化成処理後、乾燥した。
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子重合液を含浸後、加熱・重合させ、溶媒を乾燥させて導電性高分子を形成した。定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子分散液を含浸後、加熱・乾燥させて導電性高分子を形成した。
続けて、上記コンデンサ素子に駆動用電解液を含浸させ、所定のケースにコンデンサ素子を入れ、開口部を封口後、エージングを行い、それぞれのハイブリッド電解コンデンサを得た。
〔アルミニウム電解コンデンサの評価方法〕
本実施の形態のアルミニウム電解コンデンサの具体的な性能評価は、以下の条件および方法で行った。
〔静電容量〕
静電容量は、「JIS C 5101−1 『電子機器用固定コンデンサー第1部:品目別通則』」に規定された、「4.7 静電容量」の方法により求めた。
〔ショート不良率〕
ショート不良率は、巻回したコンデンサ素子を用いて、エージング中に生じたショート不良数を計数し、ショート不良となった素子数を、エージングを実施したコンデンサ素子数で除して、百分率をもってショート不良率とした。
〔実施例〕
以下、本発明の実施の形態に係るセパレータの具体的な実施例等について説明する。
〔実施例1〕
ポリエステル主体繊維60質量%と、ポリエステルバインダー繊維10質量%と、ポリビニルアルコール30質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、実施例1のセパレータを得た。
完成した実施例1のセパレータの厚さは60μm、密度は0.20g/cm3、平均孔径は、20.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は72%、20.0μm以上の孔径頻度は7%であった。
〔実施例2〕
ポリエステル主体繊維20質量%と、ポリエステルバインダー繊維70質量%と、ポリビニルアルコール10質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、実施例2のセパレータを得た。
完成した実施例2のセパレータの厚さは70μm、密度は0.50g/cm3、平均孔径は、5.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は77%、20.0μm以上の孔径頻度は4%であった。
〔実施例3〕
ポリエステル主体繊維50質量%と、ポリエステルバインダー繊維30質量%と、ポリビニルアルコール20質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、実施例3のセパレータを得た。
完成した実施例3のセパレータの厚さは30μm、密度は0.40g/cm3、平均孔径は、15.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は91%、20.0μm以上の孔径頻度は3%であった。
〔実施例4〕
ポリエステル主体繊維40質量%と、ポリエステルバインダー繊維40質量%と、ポリビニルアルコール20質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、実施例4のセパレータを得た。
完成した実施例4のセパレータの厚さは40μm、密度は0.30g/cm3、平均孔径は、8.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は96%、20.0μm以上の孔径頻度は8%であった。
〔実施例5〕
ポリエステル主体繊維30質量%と、ポリエステルバインダー繊維60質量%と、ポリビニルアルコール10質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、実施例5のセパレータを得た。
完成した実施例5のセパレータの厚さは50μm、密度は0.60g/cm3、平均孔径は、16.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は70%、20.0μm以上の孔径頻度は6%であった。
〔実施例6〕
ポリエステル主体繊維45質量%と、ポリエステルバインダー繊維30質量%と、ポリビニルアルコール25質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、実施例6のセパレータを得た。
完成した実施例6のセパレータの厚さは20μm、密度は0.45g/cm3、平均孔径は、7.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は88%、20.0μm以上の孔径頻度は10%であった。
〔比較例1〕
ポリエステル主体繊維65質量%と、ポリエステルバインダー繊維5質量%と、ポリビニルアルコール30質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、比較例1のセパレータを得た。
完成した比較例1のセパレータの厚さは30μm、密度は0.35g/cm3、平均孔径は、26.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は71%、20.0μm以上の孔径頻度は7%であった。
〔比較例2〕
ポリエステル主体繊維10質量%と、ポリエステルバインダー繊維80質量%と、ポリビニルアルコール10質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、比較例2のセパレータを得た。
完成した比較例2のセパレータの厚さは40μm、密度は0.40g/cm3、平均孔径は、2.5μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度は75%、20.0μm以上の孔径頻度は8%であった。
〔比較例3〕
ポリエステル主体繊維30質量%と、ポリエステルバインダー繊維30質量%と、ポリビニルアルコール40質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、比較例3のセパレータを得た。
完成した比較例3のセパレータの厚さは40μm、密度は0.45g/cm3、平均孔径は、15.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度60%、20.0μm以上の孔径頻度は6%であった。
〔比較例4〕
ポリエステル主体繊維45質量%と、ポリエステルバインダー繊維50質量%と、ポリビニルアルコール5質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、比較例4のセパレータを得た。
完成した比較例4のセパレータの厚さは50μm、密度は0.30g/cm3、平均孔径は、7.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度85%、20.0μm以上の孔径頻度は20%であった。
〔従来例1〕
特許文献1の実施例1に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例1のセパレータとした。
従来例1のセパレータは、パラアラミド繊維20質量%と、レーヨン繊維60質量%と、ポリビニルアルコール20質量%とを含有し、厚さは52μm、密度は0.33g/cm3、平均孔径は、23.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度75%、20.0μm以上の孔径頻度は13%であった。
〔従来例2〕
特許文献2の実施例1に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例2のセパレータとした。
従来例2のセパレータは、フィブリル化アクリル繊維90質量%と、ホモアクリル繊維10質量%とを含有し、厚さは41μm、密度は0.55g/cm3、平均孔径は、1.5μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度71%、20.0μm以上の孔径頻度は8%であった。
〔従来例3〕
特許文献3の実施例1に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例3のセパレータとした。
従来例3のセパレータは、ポリエステル主体繊維35質量%と、ポリエステルバインダー繊維65質量%とを含有し、厚さは51μm、密度は0.40g/cm3、平均孔径は、11.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度60%、20.0μm以上の孔径頻度は9%であった。
〔従来例4〕
特許文献4の実施例9に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例4のセパレータとした。
従来例4のセパレータは、再生セルロース繊維100質量%からなる湿式スパンボンド不織布にN‐メチル‐2‐ピロリドンのポリマー構造体を含有したセパレータであり、厚さは20μm、密度は0.29g/cm3、平均孔径は、8.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度50%、20.0μm以上の孔径頻度は25%であった。
〔従来例5〕
特許文献5の実施例5に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例5のセパレータとした。
従来例5のセパレータは、ポリエチレンテレフタレート繊維100質量%からなり、厚さは50μm、密度は0.40g/cm3、平均孔径は、22.0μm、5.0〜15.0μmの孔径頻度63%、20.0μm以上の孔径頻度は8%であった。
以上に記載した実施例1〜6、比較例1〜4、従来例1〜5の各セパレータの原材料と配合ついて表1に示し、各セパレータ単体の評価結果(セパレータの特性)を表2に示す。
表1は以上に説明した実施例1〜6、比較例1〜4、従来例1〜5の各セパレータの原材料と配合例である。
Figure 0006442097
表2は以上の説明した実施例1〜6、比較例1〜4、従来例1〜5の各セパレータの評価結果を示す表である。
Figure 0006442097
各実施例、各比較例、各従来例のセパレータを用いて作製したアルミニウム電解コンデンサは、低電圧用の定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサと、高電圧用の定格電圧50Vの固体電解コンデンサ及び低電圧用の定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサと、高電圧用の定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサとを作製した。
上記各セパレータを用いた固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサの性能評価結果を表3に示す。
表3は実施例1〜6、比較例1〜4、従来例1〜5の各セパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサの性能評価結果を示す表である。
Figure 0006442097
以下、各実施例、各比較例、各従来例のセパレータを用いた電解コンデンサの評価結果を詳細に説明する。
〔実施例1のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量429μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が40μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量165μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量25μFでショート不良率0.0%であった。
〔実施例2のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量430μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が40μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量164μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量25μFでショート不良率0.0%であった。
〔実施例3のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量468μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が46μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量180μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量29μFでショート不良率0.0%であった。
〔実施例4のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量465μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が45μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量179μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量28μFでショート不良率0.0%であった。
〔実施例5のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量428μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が41μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量164μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量25μFでショート不良率0.0%であった。
〔実施例6のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量431μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が40μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量165μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量25μFでショート不良率0.0%であった。
〔比較例1のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量410μFで、ショート不良率1.1%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が38μFでショート不良率1.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量155μFでショート不良率1.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量23μFでショート不良率1.1%であった。
〔比較例2のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量310μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が28μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量120μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量14μFでショート不良率0.0%であった。
〔比較例3のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量350μFで、ショート不良率0.5%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が32μFでショート不良率0.4%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量135μFでショート不良率0.5%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量19μFでショート不良率0.4%であった。
〔比較例4のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量351μFで、ショート不良率0.4%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が32μFでショート不良率0.5%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量136μFでショート不良率0.4%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量19μFでショート不良率0.5%であった。
〔従来例1のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量350μFで、ショート不良率0.5%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が31μFでショート不良率0.4%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量135μFでショート不良率0.3%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量18μFでショート不良率0.3%であった。
〔従来例2のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量310μFで、ショート不良率0.0%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が27μFでショート不良率0.0%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量119μFでショート不良率0.0%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量15μFでショート不良率0.0%であった。
〔従来例3のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量348μFで、ショート不良率0.4%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が31μFでショート不良率0.4%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量134μFでショート不良率0.4%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量19μFでショート不良率0.3%であった。
〔従来例4のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量308μFで、ショート不良率1.5%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が26μFでショート不良率1.6%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量118μFでショート不良率1.4%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量15μFでショート不良率1.5%であった。
〔従来例5のセパレータ使用〕
固体電解コンデンサ
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量351μFで、ショート不良率1.5%であった。定格電圧50Vの固体電解コンデンサは、静電容量が32μFでショート不良率1.4%であった。
ハイブリッド電解コンデンサ
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量135μFでショート不良率1.5%、定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサは、静電容量18μFでショート不良率1.5%であった。
上記記載及び表3からわかる通り、実施例1〜6のセパレータを用いた定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、静電容量が428〜468μFと高く、ショート不良率が0.0%と低い。
同セパレータを用いた定格電圧50Vの固体電解コンデンサも静電容量が40〜46μFと高く、ショート不良率が0.0%と低い。
また、実施例1〜6のセパレータを用いた定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサにおいても、静電容量が164〜180μFと高く、ショート不良率が0.0%と低い。
同セパレータを用いた定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサも静電容量が25〜29μFと高く、ショート不良率が0.0%と低い。
実施例1〜6のセパレータの平均孔径は5.0〜20.0μm、5.0〜20.0μmの範囲の孔径頻度が全孔径の70%以上、20.0μm以上の孔径頻度が10%以下であった。このことから、非フィブリル化繊維であるポリエステル主体繊維、ポリエステルバインダー繊維を用い、バインダー材料として、ポリビニルアルコールを用い、平均孔径と孔径頻度を一定範囲に制御することで、セパレータを構成する繊維同士の間隙を均質化できるため、セパレータとしての耐ショート性を高めつつ、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を高めることが可能となる。そして、実施例1、2と実施例3、4の比較から、平均孔径は8.0〜15.0μmが好ましいと判明した。
比較例1のセパレータは、平均孔径が26.0μmと大きい。比較例1のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサは、各実施例と比べ、ショート不良率が高くなっている。これは、比較例1のセパレータの平均孔径が大きく、セパレータの緻密性が不足したため、電極箔のバリ等がセパレータを貫通しやすくなり、耐ショート性が低くなったことが原因であると考えられる。各実施例との比較から、セパレータの平均孔径は20.0μm以下が好ましいと判明した。
比較例2のセパレータは、平均孔径が2.5μmと小さい。比較例2のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサは、各実施例と比べ、静電容量が低くなっている。これは、比較例2のセパレータの平均孔径が小さく、セパレータが過度に緻密であるため、導電性高分子の重合液や分散液の含浸が困難になったことが原因と考えられる。各実施例との比較から、セパレータの平均孔径は5.0μm以上が好ましいと判明した。
比較例3のセパレータは、5.0〜15.0μmの孔径頻度が60%と低い。比較例3のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサは、各実施例と比べ、静電容量が低く、ショート不良率が高くなっている。これは、比較例3のセパレータの5.0〜15.0μmの孔径頻度が低く、セパレータの均質性が低くなり、導電性高分子の重合液や分散液の含浸が不均一になったことと、エージング時に局所的な電荷集中が起こったことが原因であると考えられる。各実施例との比較から、セパレータの5.0〜15.0μmの孔径頻度は70%以上が好ましいと判明した。
比較例4のセパレータは、20.0μm以上の孔径頻度が20%と高い。比較例4のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサは、各実施例と比べ、静電容量が低く、ショート不良率が高くなっている。
これは、比較例4のセパレータの20.0μm以上の孔径頻度が高く、セパレータの均質性が低くなり、比較例3と同様に導電性高分子の重合液や分散液の含浸が不均一になったことと、エージング時に局所的な電荷集中が起こったことが原因であると考えられる。各実施例との比較から、セパレータの20.0μm以上の孔径頻度は10%以下が好ましいと判明した。
従来例1のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサの性能と比較し、各実施例は静電容量が高く、ショート不良率が低い。これは、従来例1のセパレータは、セパレータを構成する繊維としてポリエステル繊維を用いていないため、セパレータ形成時において繊維の分散性が悪く、セパレータの均質性が低くなったことが原因であると考えられる。このため、平均孔形が23.0μmと大きく、20.0μm以上の孔径頻度が13%と高くなったことで、導電性高分子の重合液や分散液の含浸が不均一になったことと、エージング時に局所的な電荷集中が起こったと考えられる。
従来例2のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサの性能と比較し、各実施例は静電容量が高い。これは、従来例2のセパレータは、セパレータを構成する繊維として、フィブリル化繊維を用いているため、セパレータが過度に緻密になったことが原因であると考えられる。このため、平均孔径が1.5μと小さく、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性が低下したと考えられる。
従来例3のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサの性能と比較し、各実施例は静電容量が高く、ショート不良率が低い。これは、従来例3のセパレータは、バインダー材料としてポリビニルアルコールを用いていないため、セパレータ完成後のシートの均質性維持が困難になったことが原因であると考えられる。このため、5.0μm〜15.0μmの範囲の孔径頻度が60%と低くなったことで、導電性高分子の重合液や分散液の含浸が不均一になったことと、エージング時に局所的な電荷集中が起こったと考えられる。
従来例4のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサの性能と比較し、各実施例は静電容量が高く、ショート不良率が低い。これは、従来例4のセパレータにおいては、ポリマー構造体を含浸させて析出させているため、ポリマー凝集部等があり、セパレータの均質性が低くなったことが原因であると考えられる。
このため、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度が50%と低く、20.0μm以上の孔径頻度が25%と高くなったことで、導電性高分子の重合液や分散液の含浸が不均一になったことと、エージング時に局所的な電荷集中が起こったと考えられる。
従来例5のセパレータを用いた固体電解コンデンサおよびハイブリッド電解コンデンサの性能と比較し、各実施例は静電容量が高く、ショート不良率が低い。これは、従来例5のセパレータは、セパレータを構成する材料として、バインダー繊維およびポリビニルアルコールを用いていないため、セパレータの均質性が低くなったことが原因であると考えられる。
このため、平均孔径が22.0μmと大きく、5.0μm〜15.0μmの範囲の孔径頻度が63%と低くなったことで、セパレータの緻密性が不足したため、電極箔のバリ等がセパレータを貫通しやすくなったこと、導電性高分子の重合液や分散液の含浸が不均一になったことや、エージング時に局所的な電荷集中が起こったと考えられる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、セパレータとして、非フィブリル化繊維のみからなり、該非フィブリル化繊維として、ポリエステル主体繊維を20〜60質量%、ポリエステルバインダー繊維を10〜70質量%含有し、バインダー材料として、ポリビニルアルコールを10〜30質量%含有させることによって、セパレータの平均孔径を5.0〜20.0μm、5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度を全孔径の70%以上、20.0μm以上の孔径頻度を10%以下に制御することができ、均質性の高いセパレータとすることができる。本発明のセパレータを用いることによって、導電性高分子の重合液や分散液の含浸性を向上させることで静電容量特性を改善し、かつ、ショート不良率の低減を実現したアルミニウム電解コンデンサとすることができる。

Claims (4)

  1. 一対の電極の間に介在するアルミニウム電解コンデンサ用セパレータであって、
    ポリエステル主体繊維を20〜60質量%、
    ポリエステルバインダー繊維を10〜70質量%、
    ポリビニルアルコールバインダーを10〜30質量%含有し、かつ、
    平均孔径が5.0〜20.0μm、
    5.0〜15.0μmの範囲の孔径頻度が全孔径の70%以上、
    20.0μm以上の孔径頻度が10%以下の湿式不織布
    であることを特徴とするアルミニウム電解コンデンサ用セパレータ。
  2. 前記ポリエステル主体繊維は非フィブリル化繊維であることを特徴とする請求項1記載のアルミニウム電解コンデンサ用セパレータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアルミニウム電解コンデンサ用セパレータを用いたアルミニウム電解コンデンサ。
  4. 陰極として導電性高分子を用いることを特徴とする請求項3に記載のアルミニウム電解コンデンサ。
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