JP6313496B1 - 固体電解コンデンサ又はハイブリッド電解コンデンサ用セパレータ及び固体電解コンデンサ又はハブリッド電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ又はハイブリッド電解コンデンサ用セパレータ及び固体電解コンデンサ又はハブリッド電解コンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】更なるESRの低減を実現したアルミニウム電解コンデンサ用セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサを提供する。【解決手段】シート状に成形され、一対の電極の間に介在するアルミニウム電解コンデンサ用セパレータであって、シートは、連結性密度が(0.00005〜0.00025μm-3)の範囲、かつ繊維の充填率が(15.0〜45.0%)の範囲であり、シートの材料として少なくともフィブリル化セルロースを含み、該シートのフィブリル化率が(5.0〜15.0%)の範囲である。【選択図】なし

Description

本発明は、アルミニウム電解コンデンサに好適なセパレータおよび該セパレータを用いたアルミニウム電解コンデンサに関するものである。
昨今、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と称す。)、家庭用ゲーム機、自動車電装機器等の電子機器の高性能化が著しく進んでおり、それと同時にこれら機器等の小型化も強く求められている。そのため、これらに用いられる電子回路基板等に搭載される部品にも小型化のニーズが高まっている。
導電性高分子を陰極材料に用いたアルミニウム電解コンデンサ(以下、「固体電解コンデンサ」と称す。)は、電解液を陰極材料に用いたアルミニウム電解コンデンサと比べ、ESR(等価直列抵抗)特性が良好であることから員数削減による小型化が可能であり、パソコンやゲーム機等に使用されている。
また、パソコン等では、CPUの高速化・高機能化が求められており、動作周波数が一段と高周波化している。
電解液を用いたアルミニウム電解コンデンサの伝導機構はイオン伝導であるが、固体電解コンデンサの伝導機構は電子伝導であり高伝導度を示す。つまり、蓄えた電子を放出する応答性が良いことから、低ESR特性となり、電源回路の中でもCPU周りに用いるコンデンサとしてメリットがある。
また近年は、陰極材料として、導電性高分子と電解液とを共に使用した、導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサ(以下、「ハイブリッド電解コンデンサ」と称す。)がコンデンサメーカー各社より上市されており、低ESR特性であることと、ショート不良がないことが必須要件である自動車電装機器用途にも用いられてきている。
陰極材料である導電性高分子をコンデンサ素子内に保持させる方法として、コンデンサ素子内にて導電性高分子を重合させる方法と、あらかじめ重合した導電性高分子をコンデンサ素子内に含浸させる方法とがある。
コンデンサ素子内において導電性高分子を重合させる場合、モノマー及び酸化剤を含む溶液(以下、「重合液」と称す。)をコンデンサ素子に含浸後、加熱・乾燥して重合させ、導電性高分子層をコンデンサ素子内に形成させている。
あらかじめ重合した導電性高分子を含浸させる場合、導電性高分子を水に分散させた懸濁液(以下、「分散液」と称す。)をコンデンサ素子に含浸後、加熱・乾燥し、導電性高分子層をコンデンサ素子内に形成させる。
重合液と分散液の何れの場合においても、導電性高分子層の形成状態の良し悪しが固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサのESR特性を決定付けることとなる。
これまでに、固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサ用セパレータとして、例えば、特許文献1乃至5に記載された技術が開示されていた。
特許文献1には、セパレータの熱分解減量後の空隙率が85%以上であるセパレータが提案されており、固体電解質の保存率が増加する旨記載されている。特許文献1記載のセパレータを使用することで、電気的特性を改善することができる。
また、特許文献2には、セパレータの比重を基にしてセパレータの密度を調節することで、空孔率を60〜86%にしたセパレータが記載されており、導電性高分子の担持性に優れたセパレータが提案されている。このセパレータを使用することで、ESRが低い固体電解コンデンサを提供することができるとされている。
さらに、特許文献3には、セルロース繊維からなる微多孔膜が提案されている。特に、微細化処理を施したセルロース繊維をキャスト塗工することによりセパレータを得る技術が開示されており、繊維径1μm以上のセルロース繊維をセルロース繊維の全重量を基準として5重量%以上含有させることで、セパレータの体積抵抗率を制御できることが記載されている。このセパレータを使用することで、電気化学素子に良好に対応できる。
特許文献4には、セパレータにイオン交換能物を0.1%以上含有させたセパレータが記載されており、イオン伝導を円滑にさせることができるとされている。このセパレータを使用することで、キャパシタの内部抵抗を低減できるとされている。
特許文献5には、半芳香族ポリアミド樹脂からなる繊維を含有した、導電性高分子との馴染みが良好なセパレータが記載されており、特許文献5に記載されたセパレータを用いることで、アルミニウム電解コンデンサのESRが低減できるとされている。
特開2004−193402号公報 特開2011−228320号公報 特開2014−210987号公報 特開2004−47914号公報 特開2004−165593号公報
特許文献1及び2に記載されたコンデンサにおいては、固体電解コンデンサの低ESR化には、導電性高分子の保存率及び担持性が重要であると認定して、その指標として、セパレータの空隙率や空孔率が用いられている。しかしながら、特許文献1及び2で開示されているようなセパレータを用いたESRが良好なコンデンサにも、近年、更なるESR低減の要求が高まっている。
特許文献3及び4に記載されたコンデンサにおいては、セパレータのイオン伝導の円滑化、或いは、体積抵抗率の制御をしているが、固体電解コンデンサの伝導機構は、電解液中によるイオン伝導ではなく、導電性高分子による電子伝導であり、このようなセパレータでは、ESR低減効果が満足な結果とならなかった。
特許文献5においては、合繊繊維として半芳香族ポリアミド樹脂を含有させたセパレータが提案されている。このセパレータは、導電性高分子重合液との馴染みがよく、含浸性が良好であると記載されている。また、このセパレータを使用することで、ESRを低減することができる旨記載されているが、近年は更なるESR低減の要求が高まっている。
このように、これまでにも、アルミニウム電解コンデンサのESRを低減するセパレータとして、電解液や導電性高分子の重合液或いは分散液との化学的な親和性が良好なセパレータや、空隙率等を制御したセパレータが提案されているが、近年、アルミニウム電解コンデンサには更なる低ESR化が求められており、これら従来のセパレータにも、更なるESR低減効果が求められてきている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、更なるESRの低減を実現したアルミニウム電解コンデンサ用セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、上記した目的を達成する一手段として本発明に係る発明の実施の形態は、例えば以下の構成を備える。
即ち、シート状に成形され、一対の電極の間に介在するアルミニウム電解コンデンサ用セパレータであって、前記シートは、連結性密度が(0.00005〜0.00025μm-3)の範囲、かつ繊維の充填率が(15.0〜45.0%)であることを特徴とする。
そして例えば、前記シートの材料として少なくともフィブリル化繊維を含み、前記シートのフィブリル化率が(5.0〜15.0%)であることを特徴とする。
また例えば、前記フィブリル化繊維にはフィブリル化セルロースを含むことを特徴とする。
又は、更に例えば、一対の電極の間に上記した各アルミニウム電解コンデンサ用セパレータを介在することを特徴とするアルミニウム電解コンデンサとする。
そして例えば、前記一対の電極のうちの陰極として導電性高分子を用いることを特徴とする。
本発明のセパレータをアルミニウム電解コンデンサに用いることで、大きくESRを低減することができる。
本発明に係る一実施の形態のセパレータにおける連結性のモデルを示した図である。 本実施の形態における球状形態の連結性の算出方法を示した図である。 本実施の形態におけるドーナツ状形態の連結性の算出方法を示した図である。 本実施の形態におけるブタ鼻状形態の連結性の算出方法を示した図である。 本実施の形態に係るフィブリルのモデルを示した図である。
以下、本発明に係る発明の実施の形態について、図面も参照して詳細に説明する。
本件発明者らは、ESRの低減について鋭意検討した。その結果、更なるコンデンサの低ESR化には、セパレータ内部の電子伝導経路を連続的に形成させることが必要であることがわかった。
セパレータ内部の電子伝導経路を連続的に形成させるためには、電子伝導経路となる導電性高分子層がセパレータ内部で連続的に形成されるセパレータ内部構造とすることが重要であることが判明した。
一般に、アルミニウム電解コンデンサにおいては、導電性高分子の重合液或いは分散液は、保持体であるセパレータの毛細管現象を利用して繊維表面を吸い上がる。これを加熱・乾燥することで、セパレータを構成する繊維表面に電子伝導経路となる導電性高分子層が形成される。このため、セパレータの内部構造を制御することが重要であると判明した。
このため、セパレータの内部構造を制御し、セパレータ内部に連続した網目のような繊維構造を形成することで、電子伝導経路を連続的に形成できる。この電子伝導経路を連続的に形成したセパレータを用いたアルミニウム電解コンデンサにおいては、ESRをより低減することが可能となる。
本発明に係る実施の形態では、セパレータ内部の網目のような繊維構造の連続性と繊維同士の間隙に注目し、一定範囲の連結性密度及び繊維の充填率となる構成にしている。
本実施の形態のセパレータは、一対の電極の間に介在するアルミニウム電解コンデンサ用セパレータであって、該セパレータの連結性密度としては、(0.00005〜0.00025μm-3)の範囲であることが好ましい。より好ましくは(0.00009〜0.00018μm-3)の範囲である。
更に、繊維の充填率は、(15.0〜45.0%)の範囲であることが好ましい。
本実施の形態においては、セパレータの内部構造を連結性密度及び繊維の充填率によって制御している。即ち、セパレータ内部の網目のような繊維構造の連続性と繊維同士の間隙を制御している。
従来のセパレータで提案されている空隙率や空孔率は、セパレータの真比重と密度とから算出される値であり、セパレータの内部構造を考慮したものではない。このため、空隙率や空孔率が同じ値であっても、セパレータの内部構造が異なる場合があった。
繊維は、その内部に空間を有する場合や、空間を有しない場合でも、繊維中に別種の物質を含有している場合がある。従来用いられている空孔率や空隙率は、セパレータを構成する繊維材料の真比重とセパレータの密度とから算出される値であるため、空孔率や空隙率とセパレータ内部に存在する空間の体積とは必ずしも一致しなかった。
つまり、電解液や導電性高分子と直接接触しない空孔が存在する場合や、セパレータに用いられる繊維を構成する素材の比重のみから空孔率を算出することが適さない場合があった。
本発明の実施の形態では、これらの要素を排除し、セパレータの内部構造を直接的に測ることを目的として、従来の空隙率や空孔率ではなく、連結性密度及び繊維の充填率を採用することとした。
つまり、本実施の形態ではセパレータ内部の網目のような連続する繊維構造の形成に大きく影響するセパレータの連結性密度及び繊維の充填率を、コンデンサのESR特性を決定付ける電子伝導経路の連続性をはかる指標として用いた。
連結性密度が0.00025μm-3超では、セパレータ内部の繊維構造の連結性が高くなりすぎることで、セパレータ内部構造が過度に緻密になり、毛細管現象を利用して含浸される導電性高分子の重合液や分散液が吸い上がっていかず、電子伝導経路が連続的に形成できない場合がある。仮に、減圧処理等によって、導電性高分子の重合液や分散液をセパレータに強制的に含浸した場合でも、重合・乾燥した後の導電性高分子層の形成ムラが生じる場合や、繊維表面に切れ目なく導電性高分子層を形成することができない場合がある。
また、連結性密度が0.00005μm-3未満では、セパレータ内部の繊維構造の連続性が低くなり、繊維を介して形成される導電性高分子層の連続性も低下する場合がある。これにより、何れの場合においても、電極箔間のセパレータの繊維構造を介して形成される電子伝導経路が連続的に形成できず、ESRを十分に低減できない。
繊維の充填率が45.0%超では、繊維同士の間隙が過度に狭くなることで、連結性密度が0.00025μm-3を超過したときと同様の理由により、電子伝導経路が連続的に形成できない場合がある。また、繊維の充填率が15.0%未満では、繊維同士の間隙が過度に広いため、毛細管現象により導電性高分子の重合液及び分散液が繊維間を吸い上がっていく力が弱くなる。このため、何れの場合においても、連続的な導電性高分子層の形成が不十分であり、ESRを十分に低減できない。
セパレータの連結性密度を(0.00005〜0.00025μm-3)の範囲、かつ、繊維の充填率を(15.0〜45.0%)の範囲とすることで、ESRを低減できる。
連結性密度及び繊維の充填率の両方、又は何れか一方が上記範囲を満たしていない場合、何れか一方が上記範囲を満たしていても、上述の理由により電子伝導経路が連続的に形成できず、ESRを十分に低減できない。
例えば、セパレータの連結性密度及び繊維の充填率はX線マイクロCTを用いた三次元画像解析により算出できる。
なお、ここでいう連結性密度とは、単位体積あたりの連結性である。さらに、ここでの連結性とは、物体を2つに分けることなく切断できる最大回数である。
本実施の形態では、X線マイクロCTでは、360度全方向からセパレータのX線透過画像を撮影し、得られた透過画像から再構成演算を行い、断面画像群を生成する。その再構成断面画像群からセパレータの3Dモデルを構築し、セパレータ内部の繊維の連続性を解析することで、連結性を算出している。
例えば、図1に示す例のように、中身の詰まった球状の場合、一回の切断で物体が分割されるので、連結性は0となる(図2)。ドーナツ状では二回の切断で物体が分割されるので、連結性は1となり(図3)、ブタ鼻状では連結性は2となる(図4)。更に複雑なレンコン状の場合では、連結性は8となる。
図2乃至図4は、図1に示した球状、ドーナツ状、ブタ鼻状の形態の場合の連結性の算出方法を、より具体的に示した図である。
単位体積あたりにおいて、この連結性が高いほど連結性密度が高く、セパレータ内部の繊維の網目のような構造の連続性が高いといえる。
また、ここでの繊維の充填率とは、X線マイクロCTを用いて撮影、再構築した3Dモデルを解析して算出した繊維体積を、セパレータ体積で除したあと100倍した値である。
そして、例えばセパレータのフィブリル化率を(5.0〜15.0%)の範囲に制御することで、セパレータの連結性密度及び繊維の充填率を上記範囲とすることができる。
フィブリル化率が5.0%未満では、連結性密度或いは充填率が上記範囲を下回る場合があり、フィブリル化率が15.0%を超過すると、連結性密度或いは充填率が上記範囲を超過する場合がある。
なお、ここでいうフィブリル化率とは、セパレータを構成するフィブリルの面積を、フィブリルとフィブリルの発生源となった繊維の総面積で除して100倍した値のことである。
さらに、ここでのフィブリルとは、図5に示すように、例えば、繊維を機械的外力などで処理した時に発生するもとの繊維より細いひげ状の糸状体のことである。
例えば、フィブリル化繊維を用いることで、セパレータのフィブリル化率を上記範囲とできる。
繊維のフィブリル化の手段としては、例えば叩解処理を挙げることができる。繊維の叩解に用いる設備には特に限定はない。一般的にはビーター、コニカルリファイナー、ディスクリファイナー、高圧ホモジナイザーなどが挙げられる。
本実施の形態で使用する各繊維は、単独で叩解したものを抄紙前に混合してもよく、混合したものを叩解してもよい。また、所望のフィブリル化率を得ることができれば、叩解された繊維に限定されるものではなく、合成パルプのように、フィブリル状の構造をもつように製造された繊維を用いてもよい。
フィブリル化繊維の繊維種には特に制限はなく、天然繊維や合成繊維を用いることができる。中でも、水酸基の作用による親水性及び機械的強度の観点から、セルロース繊維が好ましく、特に導電性高分子に対する親和性から、天然セルロース繊維がより好ましい。
また、セパレータの形成時の必要性や、取扱時の機械強度を考慮して、バインダー繊維を用いることができる。
但し、セパレータの連結性密度及び繊維の充填率を上記範囲に制御できさえすればよく、上記のフィブリル化繊維を用いる方法に限定されるものではない。
本実施の形態のセパレータの厚さ及び密度は、所望のアルミニウム電解コンデンサの特性を満足するものを、特に限定なく採用できる。一般的に、厚さ(20〜70μm)、密度(0.20〜0.60g/cm3)程度の厚さ及び密度のセパレータが使用されているが、本実施の形態のセパレータはこの範囲に限定されるものではない。
本実施の形態例において、セパレータシートとしては抄紙法を用いて形成した湿式不織布を採用した。セパレータの抄紙形式は、セパレータの連結性密度及び繊維の充填率を満足することができれば特に限定はなく、長網抄紙や短網抄紙、円網抄紙といった抄紙形式が使用でき、またこれらの抄紙法によって形成された層を複数合わせたものであってもよい。また、抄紙に際しては、コンデンサ用セパレータに影響を与えない程度の不純物含有量であれば、分散剤や消泡剤、紙力増強剤などの添加剤を加えてもよい。
更に、紙層形成後に紙力増強加工、親液加工、カレンダ加工、エンボス加工等の加工を施してもよい。所望の連結性密度と充填率を満足できれば、紙力増強加工や親水加工等の塗工量に特に限定はないが、例えば、5質量%程度までであれば、連結性密度と充填率に影響を与えにくい。
本実施の形態のアルミニウム電解コンデンサは、セパレータとして上記構成のセパレータを用いて、一対の電極の間にセパレータを介在させ、陰極材料として導電性高分子を使用した。
以上の構成を採用することにより、本実施の形態のセパレータは連続的な電子伝導経路の形成に寄与する。そして、このセパレータを、陰極材料として導電性高分子を用いたアルミニウム電解コンデンサに用いることで、低ESRであるアルミニウム電解コンデンサを得ることができる。
〔セパレータ及びアルミニウム電解コンデンサの特性の測定方法〕
本実施の形態のセパレータ及びアルミニウム電解コンデンサの各特性の具体的な測定は、以下の条件及び方法で行った。
〔厚さ〕
「JIS C 2300−2 『電気用セルロース紙-第2部:試験方法』 5.1 厚さ」に規定された、「5.1.1 測定器および測定方法 a外側マイクロメータを用いる場合」のマイクロメータを用いて、「5.1.3 紙を折り重ねて厚さを測る場合」の10枚に折り重ねる方法で、セパレータの厚さを測定した。
〔密度〕
「JIS C 2300−2 『電気用セルロース紙-第2部:試験方法』 7.0A 密度」のB法に規定された方法で、絶乾状態のセパレータの密度を測定した。
〔フィブリル化率〕
kajaaniFiberLab(メッツォオートメーション株式会社製)を用いて測定したFibrillationの値を、フィブリル化率とした。
〔空隙率〕
以下の式により、セパレータの空隙率を求めた。
(セパレータの真比重−セパレータ密度)/セパレータの真比重×100(%)
〔連結性密度・充填率〕
セパレータの連結性密度及び繊維の充填率は、skyscan1272(ブルカー社製)を用いて、管電圧50kV、管電流200μA、分解能0.7μm、露光時間1100ms、回転ステップ0.2度、照射方法はステップアンドシュート法で測定し、三次元画像解析によって算出した。
〔固体電解コンデンサの製作工程〕
各実施例、比較例、各従来例のセパレータを用いて定格電圧6.3V静電容量470μF、直径10.0mm×高さ8.0mmと、定格電圧50V、静電容量33μF、直径10mm×高さ10.0mmとの二種類の固体電解コンデンサを作製した。
具体的な固体電解コンデンサの作製方法は、以下の通りである。
エッチング処理及び酸化皮膜形成処理を行った陽極箔と陰極箔とが接触しないようにセパレータを介在させて巻回し、コンデンサ素子を作製した。作製したコンデンサ素子は、再化成処理後、乾燥させた。
ここで、後述する実施例2及び7、比較例のセルロース繊維100質量%のセパレータを用いたコンデンサ素子については、280℃、1時間の熱処理を行った。しかし、熱処理温度及び時間はこの条件に限るものではない。
定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子重合液を含浸後、加熱・重合させ、溶媒を乾燥させて導電性高分子を形成した。定格電圧50Vの固体電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子分散液を含浸後、加熱・乾燥させて導電性高分子を形成した。
次に、所定のケースにコンデンサ素子を入れ、開口部を封口後、エージングを行い、それぞれの固体電解コンデンサを得た。
〔ハイブリッド電解コンデンサの製作工程〕
後述する各実施例、比較例、各従来例のセパレータを用いて定格電圧16V、静電容量470μF、直径10.0mm×高さ10.5mmと、定格電圧80V、静電容量39μF、直径10.0mm×高さ10.0mmとの二種類のハイブリッド電解コンデンサを作製した。
具体的な作製方法は、以下の通りである。
エッチング処理及び酸化皮膜形成処理を行った陽極箔と陰極箔とが接触しないようにセパレータを介在させて巻回し、コンデンサ素子を作製した。作製したコンデンサ素子は、再化成処理後、乾燥させた。
定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子重合液を含浸後、加熱・重合させ、溶媒を乾燥させて導電性高分子を形成する。
定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサの場合には、コンデンサ素子に導電性高分子分散液を含浸後、加熱・乾燥させて導電性高分子を形成する。
続けて、上記コンデンサ素子に駆動用電解液を含浸させ、所定のケースにコンデンサ素子を入れ、開口部を封口後、エージングを行い、それぞれのハイブリッド電解コンデンサを得た。
〔アルミニウム電解コンデンサの評価方法〕
本実施の形態のアルミニウム電解コンデンサの具体的な性能評価は、以下の条件及び方法で行った。
〔ESR〕
作製したコンデンサ素子のESRは、温度20℃、周波数100kHzの条件にてLCRメータを用いて測定した。
〔実施例〕
以下、本発明に係る実施の形態におけるセパレータの具体的な実施例等について説明する。
〔実施例1〕
フィブリル化率を8.3%に叩解したフィブリル化セルロース繊維30質量%と、アクリル繊維35質量%と、ポリエステル繊維35質量%とを混合した原料を用いて円網抄紙し、実施例1のセパレータを得た。
完成した実施例1のセパレータの厚さは40μm、密度は0.20g/cm3、空隙率は85.2%、連結性密度は0.00005μm-3、充填率は22.0%、フィブリル化率は6.0%であった。
〔実施例2〕
フィブリル化率を15.6%に叩解したフィブリル化セルロース繊維100質量%を用いて円網抄紙し、実施例2のセパレータを得た。
実施例2のセパレータの厚さは70μm、密度は0.60g/cm3、空隙率は60.0%、連結性密度は0.00025μm-3、充填率は40.5%、フィブリル化率は13.8%であった。
〔実施例3〕
フィブリル化率を11.0%に叩解したフィブリル化セルロース繊維50質量%と、アラミド繊維50質量%とを用いて円網抄紙し、実施例3のセパレータを得た。
実施例3のセパレータの厚さは20μm、密度は0.30g/cm3、空隙率は79.6%、連結性密度は0.00008μm-3、充填率は15.0%、フィブリル化率は10.3%であった。
〔実施例4〕
フィブリル化率を11.1%に叩解したフィブリル化セルロース繊維50質量%と、アクリル繊維15質量%と、ポリビニルアルコール繊維35質量%とを用いて円網抄紙し、実施例4のセパレータを得た。
実施例4のセパレータの厚さは35μm、密度は0.45g/cm3、空隙率は67.1%、連結性密度は0.00020μm-3、充填率は45.0%、フィブリル化率は10.3%であった。
〔実施例5〕
フィブリル化率を6.5%に叩解したフィブリル化セルロース繊維40質量%と、ナイロン繊維30質量%と、ポリエステル繊維30質量%とを用いて円網抄紙し、実施例5のセパレータを得た。
実施例5のセパレータの厚さは25μm、密度は0.38g/cm3、空隙率は73.4%、連結性密度は0.00012μm-3、充填率は27.0%、フィブリル化率は5.0%であった。
〔実施例6〕
フィブリル化率を16.4%に叩解したフィブリル化セルロース繊維80質量%と、フィブリル化率を16.4%に叩解したフィブリル化アラミド繊維20質量%とを用いて円網抄紙し、実施例6のセパレータを得た。
実施例6のセパレータの厚さは30μm、密度は0.43g/cm3、空隙率は70.9%、連結性密度は0.00022μm-3、充填率は38.0%、フィブリル化率は15.0%であった。
〔実施例7〕
フィブリル化率を7.2%に叩解したフィブリル化セルロース繊維100質量%を用いて円網抄紙し、実施例7のセパレータを得た。
実施例7のセパレータの厚さは50μm、密度は0.35g/cm3、空隙率は76.7%、連結性密度は0.00009μm-3、充填率は23.5%、フィブリル化率は6.6%であった。
〔実施例8〕
フィブリル化率を13.0%に叩解したフィブリル化セルロース繊維70質量%と、ナイロン繊維30質量%とを用いて円網抄紙した後、ポリアクリルアミドを5質量%塗工し、実施例8のセパレータを得た。
実施例8のセパレータの厚さは40μm、密度は0.40g/cm3、空隙率は72.7%、連結性密度は0.00018μm-3、充填率は33.3%、フィブリル化率は12.5%であった。
〔参考例〕
フィブリル化率を8.7%に叩解したフィブリル化セルロース繊維40質量%と、ナイロン繊維60質量%とを用いて円網抄紙した後、ポリアクリルアミドを15質量%塗工し、参考例のセパレータを得た。
参考例のセパレータの厚さは35μm、密度は0.28g/cm3、空隙率は82.5%、連結性密度は0.00008μm-3、充填率は44.8%、フィブリル化率は7.0%であった。
〔比較例〕
フィブリル化率を20.1%に叩解したフィブリル化セルロース繊維100質量%を用いて円網抄紙し、比較例1のセパレータを得た。
比較例1のセパレータの厚さは60μm、密度は0.45g/cm3、空隙率は70.0%、連結性密度は0.00023μm-3、充填率は60.3%、フィブリル化率は19.0%であった。
〔従来例1〕
特許文献1の実施例1に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例1のセパレータとした。
従来例1のセパレータはアラミド繊維100質量%を含有し、厚さは40μm、密度は0.14g/cm3、空隙率は90.3%、連結性密度は0.00002μm-3、充填率は15.0%、フィブリル化率は0.0%であった。
〔従来例2〕
特許文献2の実施例2に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例2のセパレータとした。
従来例2のセパレータはフィブリル化率23.7%に叩解したフィブリル化セルロース繊維50質量%とアクリル繊維50質量%とを含有し、厚さは30μm、密度は0.45g/cm3、空隙率は66.4%、連結性密度は0.00030μm-3、充填率は43.0%、フィブリル化率は22.3%であった。
〔従来例3〕
特許文献5の実施例1に記載の方法と同様の方法で製造したセパレータを作製し、従来例3のセパレータとした。
従来例3のセパレータはナイロン繊維70質量%とポリビニルアルコール繊維30質量%とを含有し、厚さは40μm、密度は0.27g/cm3、空隙率は79.7%、連結性密度は0.00006μm-3、充填率は12.5%、フィブリル化率は0.0%であった。
各実施例、参考例、比較例、各従来例のセパレータを用いて作製したアルミニウム電解コンデンサは、低電圧用の定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサと、高電圧用の定格電圧50Vの固体電解コンデンサとを作製した。
また、ハイブリッド電解コンデンサとして低電圧用の定格電圧16Vのコンデンサと、高電圧用の定格電圧80Vのコンデンサとを作製した。
以上記載の本実施の形態の実施例1乃至8、参考例、比較例、従来例1乃至3の各セパレータの原材料及び後加工について、表1に示し、各セパレータ単体の評価結果とアルミニウム電解コンデンサの性能評価結果を表2に示す。
以下、各実施例、参考例、比較例、各従来例について、評価結果を詳細に説明する。
表2からわかる通り、実施例1乃至8のセパレータを用いた定格電圧6.3Vの固体電解コンデンサは、ESRが18〜24mΩと低い。同セパレータを用いた定格電圧50Vの固体電解コンデンサもESRが25〜34mΩと低い。
また、実施例1乃至8のセパレータを用いた定格電圧16Vのハイブリッド電解コンデンサにおいても、ESRが22〜29mΩと低い。同セパレータを用いた定格電圧80Vのハイブリッド電解コンデンサもESRが33〜44mΩと低い。
実施例1乃至8のセパレータは、連結性密度0.00005〜0.00025μm-3、充填率15.0〜45.0%、フィブリル化率5.0〜15.0%の範囲であった。
このことから、本実施の形態のセパレータはセパレータ内部の網目のような繊維構造の連続性と繊維同士の間隙を制御しているため、電極箔間の電子伝導経路を連続的に形成することが可能となり、固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサにおいて、低ESR化に寄与することがわかる。
参考例のセパレータは、連結性密度0.00008μm-3、充填率44.8%、フィブリル化率7.0%である。参考例のセパレータを用いた固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサは、各実施例と比べ、ESRが若干高くなっている。
詳細は不明であるが、ポリアクリルアミドの塗工量が15質量%と高く、フィブリル化セルロース繊維表面の大部分をポリアクリルアミドが覆ったため、導電性高分子との親和性が低下したことが原因であると考えられる。そして、実施例8と参考例との比較から、5質量%以下の塗工量であれば、親和性に影響を与えないと推測できる。
比較例のセパレータは、連結性密度0.00023μm-3、充填率60.3%、フィブリル化率19.0%である。
比較例のセパレータを用いた固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサは、各実施例、参考例と比べ、ESRが高くなっている。これは、フィブリル化率が高いことで、充填率が高くなり、繊維同士の間隙が過度に狭くなったことで、セパレータ内部への導電性高分子層の形成が不十分になったことが原因であると考えられる。
従来例1のセパレータは、特許文献1の実施例1に記載のセパレータと同様にして作製したセパレータであり、連結性密度が0.00002μm-3、充填率が15.0%、フィブリル化率0.0%である。
従来例1のセパレータを用いた固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサは、各実施例、参考例と比べ、ESRが高くなっている。
これは、従来例1のセパレータは空隙率が90.3%と高いが、フィブリル化率が低いことで、連結性密度が低くなったため、繊維同士の連続性が低くなり、繊維を介して形成される導電性高分子層の連続性が低下し、電子伝導経路が連続的に形成できなかったことが原因であると考えられる。
従来例2のセパレータは、特許文献2の実施例2に記載のセパレータと同様にして作製したセパレータであり、連結性密度が0.00030μm-3、充填率が43.0%、フィブリル化率22.3%である。
従来例2のセパレータを用いた固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサは、各実施例、参考例と比べ、ESRが高くなっている。これは、従来例2のセパレータはフィブリル化率が高いことで、連結性密度が高くなった。そのため、繊維構造の連続性が高くなりすぎて、セパレータ内部構造が過度に緻密になり、毛細管現象を利用して含浸される導電性高分子の重合液及び分散液が吸い上がっていけなかった。そのため、電子伝導経路を連続的に形成できなかったことが原因であると考えられる。
従来例1及び2と各実施例との比較から、セパレータの空隙率を制御しても、必ずしもコンデンサのESRを低減できるとは限らないとわかる。
従来例3のセパレータは、特許文献5の実施例1に記載のセパレータと同様にして作製したセパレータであり、連結性密度が0.00006μm-3、充填率が12.5%、フィブリル化率0.0%である。
従来例3のセパレータを用いた固体電解コンデンサ及びハイブリッド電解コンデンサは、各実施例、参考例と比べ、ESRが高い。これは、従来例3のセパレータはフィブリル化率が低く、充填率も低い。そのため、導電性高分子との親和性が良好な従来例3のセパレータであっても、電子伝導経路を連続的に形成できなかったことが原因であると考えられる。
従来例3と各実施例との比較から、セパレータの導電性高分子との親和性が高いからといって、必ずしもコンデンサのESRを低減できるとは限らないとわかる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、セパレータの連結性密度を(0.00005〜0.00025μm-3)の範囲、かつ繊維の充填率を(15.0〜4.5.0%)の範囲、フィブリル化率を(5.0〜15.0%)の範囲に制御することで、セパレータの内部構造を制御でき、電子伝導経路を連続的に形成することが可能となる。つまり、アルミニウム電解コンデンサのESRの低減に寄与できる。
また、セパレータにおいて、セルロース繊維を含有することで、セパレータの導電性高分子に対する親和性が高まり、セパレータ内部に導電性高分子を十分に充填することができるため、このセパレータを用いたアルミニウム固体電解コンデンサのESRを更に低減できる。
以上記載したように、本実施の形態のセパレータは、セパレータの内部構造である繊維構造が連続した網目のように形成され、かつ、繊維同士の間隙が適切に保たれた構造に制御したもので、係る構造を備える本実施の形態のセパレータは、これまでに提案されている、空隙率や空孔率を制御したセパレータや、電解液或いは導電性高分子との親和性に着目したセパレータとは明確に異なっている。
本実施の形態では、直接的に、連続的な電子伝導経路の形成に寄与するセパレータの内部構造に制御しているため、導電性高分子の重合液及び分散液は、形成されたセパレータの繊維構造を介して含浸され、重合・乾燥することで、繊維表面に導電性高分子層が形成される。セパレータの連結性密度及び繊維の充填率を制御することで、この導電性高分子層を連続的に形成することができる。つまり、電子伝導経路を連続的に形成することができ、ESRを低減することが可能になる。従って、本実施の形態のセパレータを用いたアルミニウム電解コンデンサの低ESR化に寄与できる。
更に、ESRを維持しつつ、導電性高分子を削減することも可能となるので、コンデンサの工数削減や部材使用量削減による低コスト化にも寄与可能である。

Claims (4)

  1. シート状に成形され、一対の電極の間に介在する、固体電解コンデンサ、又はハイブリッド電解コンデンサ用セパレータであって、
    前記シートの材料として少なくともフィブリル化繊維を含み、前記シートは、連結性密度が(0.00005〜0.00025μm-3)の範囲、かつ繊維の充填率が(15.0〜45.0%)の範囲、かつ下記で定義されるフィブリル化率が(5.0〜15.0%)の範囲であることを特徴とする固体電解コンデンサ、又はハイブリッド電解コンデンサ用セパレータ。
    フィブリル化率:セパレータを構成する繊維のフィブリルの面積を、フィブリルとフィブリルの発生源となった繊維の総面積で除して100倍した値であり、Fibrillationの値を指す。
  2. 前記フィブリル化繊維にはフィブリル化セルロースを含むことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ、又はハイブリッド電解コンデンサ用セパレータ。
  3. 一対の電極の間に請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の固体電解コンデンサ、又はハイブリッド電解コンデンサ用セパレータを介在することを特徴とする、固体電解コンデンサ、又はハイブリッド電解コンデンサ。
  4. 前記電極の陰極として導電性高分子を用いることを特徴とする請求項3に記載の固体電解コンデンサ、又はハイブリッド電解コンデンサ。
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