以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本発明の実施の形態にかかるリモコン装置は、例えば、トイレ室、浴室、キッチン、およびシャワーブースなどの水回り設備(機器)に使用される。以下では、トイレ装置用のリモコン装置を例に挙げ説明する。つまり、リモコン装置により操作される機器がトイレ装置である場合を例に挙げ説明する。但し、本発明の実施の形態にかかるリモコン装置は、トイレ装置用のリモコン装置には限定されない。
図1は、本発明の実施の形態に係るトイレ装置用のリモコン装置を表す模式的斜視図である。
図1に表したように、本実施形態にかかるトイレ装置用のリモコン装置(以下、単に「リモコン装置」と称する)200は、例えばトイレ室の壁面10に設置され、トイレ装置100とともに用いられる。リモコン装置200は、操作ボタン210を有する。操作ボタン210は、例えば、押し(押圧)操作が可能な、いわゆる押しボタンである。操作ボタン210は、定常位置と最下点位置とに移動可能であり、押し操作に応じて定常位置から最下点位置に移動する。また、操作ボタン210は、バネ336(例えば図9および図11など参照)などにより、操作されていない状態において定常位置に保持される。操作ボタン210は、押し操作によって最下点位置に移動した後、押し操作の解除によって定常位置に戻る。
リモコン装置200は、操作ボタン210の操作を検出し、操作された操作ボタン210に応じた無線信号をトイレ装置100に送信する。トイレ装置100は、リモコン装置200から送信された無線信号を受信し、その無線信号に応じた動作を実行する。このように、リモコン装置200は、使用者の操作に応じて、所定の動作の実行をトイレ装置100に指示し、トイレ装置100を遠隔操作する。
トイレ装置100は、洋式腰掛便器(以下、単に「便器」と称する)110と、便器110の上に設けられた便座ユニット120と、を備える。
便座ユニット120は、本体部122と、便座124と、便蓋126と、を有する。便座124と便蓋126とは、本体部122に対して開閉可能にそれぞれ軸支されている。図1は、便蓋126が開いた状態を表している。図1は、便座124が閉じた状態を表している。便蓋126は、閉じた状態において便座124の上方を覆う。なお、便蓋126は、必ずしも設けられていなくてもよい。
便座ユニット120は、例えば、衛生洗浄機能と、局部乾燥機能と、便座暖房機能と、を有する。衛生洗浄機能は、便座124に座った使用者の「おしり」などをノズル130により洗浄する洗浄動作を行う機能である。局部乾燥機能は、便座124に座った使用者の「おしり」などに温風を吹き付けることにより、衛生洗浄によって濡れた「おしり」などを乾燥させる乾燥動作を行う機能である。便座暖房機能は、便座124の着座面を適温に温める便座加熱動作を行う機能である。
便座ユニット120は、リモコン装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば衛生洗浄機能の動作を実行する。あるいは、便座ユニット120は、リモコン装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば局部乾燥機能の動作を実行する。あるいは、便座ユニット120は、リモコン装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば便座暖房機能の動作を実行する。
図2は、本実施形態にかかるリモコン装置を表す模式的平面図である。
図3は、本実施形態にかかるリモコン装置を表す模式図である。
図3(a)は、本実施形態にかかるリモコン装置を表す模式的平面図である。図3(b)は、図3(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。図3(c)は、本実施形態にかかるリモコン装置の変形例を表す模式的断面図であり、図3(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。
図2および図3(a)に表したように、リモコン装置200は、操作ボタン210と、操作ボタン210を支持するリモコン本体201と、リモコン本体201の内部に設けられた発電部220と、を備える。操作ボタン210は、メインボタン群210mと、サブボタン群210sと、を有する。
メインボタン群210mは、例えば、おしり洗浄ボタン211と、ビデ洗浄ボタン212と、乾燥ボタン213と、停止ボタン214と、を有する。
おしり洗浄ボタン211は、トイレ装置100におしり洗浄の開始を指示するためのボタンである。ビデ洗浄ボタン212は、トイレ装置100にビデ洗浄の開始を指示するためのボタンである。乾燥ボタン213は、トイレ装置100に局部乾燥の開始を指示するためのボタンである。停止ボタン214は、トイレ装置100に衛生洗浄機能や局部乾燥機能の停止を指示するためのボタンである。すなわち、この例においては、おしり洗浄ボタン211とビデ洗浄ボタン212とが、ノズル130からの吐水を行わせるための吐水ボタンである。停止ボタン214は、ノズル130からの吐水を停止させる。
このように、メインボタン群210mには、衛生洗浄や局部乾燥などの各種の機能の実行及び停止をトイレ装置100に指示するための操作ボタン210が設けられる。
サブボタン群210sは、例えば、吐水流量大ボタン215と、吐水流量小ボタン216と、洗浄位置前進ボタン217と、洗浄位置後退ボタン218と、を有する。
吐水流量大ボタン215は、衛生洗浄時に噴射される洗浄水の勢いを強くする指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。吐水流量小ボタン216は、衛生洗浄時に噴射される洗浄水の勢いを弱くする指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。洗浄位置前進ボタン217は、洗浄位置(ノズル130の位置)を前進させる指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。洗浄位置後退ボタン218は、洗浄位置を後退させる指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。
このように、サブボタン群210sには、各種の機能の状態の変更をトイレ装置100に指示するための操作ボタン210が設けられる。
なお、メインボタン群210m及びサブボタン群210sに含まれるボタンは、上記に限定されるものではない。例えば、サブボタン群210sには、洗浄水や乾燥風の温度の変更をトイレ装置100に指示するためのボタンなどが設けられてもよい。
発電部220は、操作ボタン210の押し操作に応じて発電を行う。図2および図3(a)に表したように、操作ボタン210が複数のボタンを有する場合には、発電部220は、操作ボタン210のうちのいずれかのボタンの押し操作に応じて発電を行う。発電部220には、例えば、モータが設けられている。発電部220は、操作ボタン210の押し操作にともなう操作力をモータの回転軸に伝達し、回転軸を回転させる。これにより、発電部220は、モータから交流の電力を発生させる。発電部220の発電方式は、モータに限ることなく、必要な電力を供給できる任意の方式でよい。また、発電部220から出力される電力は、直流でもよいし、脈流でもよい。
このように、本願明細書において「発電部」とは、運動エネルギーを受けて発電する部分、あるいは運動エネルギーを電気エネルギーに変換する部分をいう。発電部220の発電方式としては、例えば電磁誘導方式や圧電方式などが挙げられる。
発電部220は、本体モジュール221と、可動部222と、を有する。可動部222は、本体モジュール221から突出した突出位置と、本体モジュール221内に押し込まれた押し込み位置と、の間を移動する。可動部222は、図示を省略したバネなどにより、操作されていない状態において突出位置に保持される。可動部222が突出位置から押し込み位置に移動すると、発電部220は、可動部222の移動にともなう操作力により発電を行う。
図3(a)に表したように、操作ボタン210と発電部220との間には、伝達機構230が設けられている。伝達機構230は、操作ボタン210の押し操作にともなう操作力を発電部220に伝達する。これにより、操作ボタン210のうちのいずれのボタンを押し操作しても、押し操作に伴う操作力が発電部220に伝達される。これにより、発電部220が発電を行う。従って、リモコン装置200では、操作ボタン210が複数のボタンを有する場合であっても、1つの発電部220で発電を行うことができる。
伝達機構230は、例えば、第1伝達部231と、第2伝達部232と、連結部材233と、を有する。第1伝達部231は、メインボタン群210mの各ボタン(図2および図3(a)に表した例では、おしり洗浄ボタン211、ビデ洗浄ボタン212、乾燥ボタン213、および停止ボタン214のそれぞれ)の操作力を受ける。連結部材233は、第1伝達部231と第2伝達部232とに接続され、第1伝達部231と第2伝達部232とを連結する。第2伝達部232は、第1伝達部231からの操作力を受ける。
第1伝達部231は、メインボタン群210mの各ボタンの操作力を連結部材233を介して第2伝達部232に伝達する。第2伝達部232は、連結部材233を介して第1伝達部231から受けた操作力を発電部220に伝達する。あるいは、第2伝達部232は、サブボタン群210sの各ボタン(図2および図3(a)に表した例では、吐水流量大ボタン215、吐水流量小ボタン216、洗浄位置前進ボタン217、および洗浄位置後退ボタン218のそれぞれ)の操作力を受け、その操作力を発電部220に伝達する。
第1伝達部231は、メインボタン群210mの各ボタンのそれぞれと対向する。第2伝達部232は、サブボタン群210sの各操作ボタン210のそれぞれと対向する。また、第2伝達部232は、長手方向において発電部220の可動部222と対向する位置に配置されている。
第1伝達部231は、図3(a)に表した矢印AW1ならび図3(a)および図3(b)に表した矢印AW2のように、壁面10と略平行な方向にスライド可能に取り付けられている。第2伝達部232は、図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3ならびに図3(a)に表した矢印AW4のように、壁面10と略平行な方向にスライド可能に取り付けられている。すなわち、第1伝達部231及び第2伝達部232は、いわゆるスライドバーである。また、第1伝達部231及び第2伝達部232は、連結部材233によって互いに接続されている。これにより、第1伝達部231及び第2伝達部232は、互いに連動してスライド移動する。
メインボタン群210mの各ボタンのいずれかを押し操作すると、その操作力が第1伝達部231に伝わる。すると、第1伝達部231が図3(a)および図3(b)に表した矢印AW2の方向(壁面10と略平行な方向)にスライド移動する。第1伝達部231が図3(a)および図3(b)に表した矢印AW2の方向にスライド移動すると、連結部材233は、軸233aを中心として図3(a)に表した矢印AW5の方向に回転する。すると、第2伝達部232は、図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3の方向(壁面10と略平行な方向)にスライド移動し、発電部220の可動部222に当接して可動部222を突出位置から押し込み位置に移動させる。これにより、メインボタン群210mの各ボタンの押し操作によって、発電部220が発電を行う。
サブボタン群210sの各ボタンのいずれかを押し操作すると、その操作力が第2伝達部232に伝わる。すると、第2伝達部232が図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3の方向にスライド移動する。第2伝達部232は、図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3の方向にスライド移動すると、発電部220の可動部222に当接し、可動部222を突出位置から押し込み位置に移動させる。これにより、サブボタン群210sの各ボタンの押し操作によって、発電部220が発電を行う。
リモコン装置200は、クリック機構228をさらに備える。クリック機構228は、押し操作された操作ボタン210にクリック感を付与する。
図2および図3(a)に表したリモコン装置200において、クリック機構228は、発電部220に設けられている。発電部220では、例えば、バネなどの弾性力に対抗して可動部222を押し込むと、可動部222に係合した連動部材が移動する。そして、可動部222が押し込み位置まで移動すると、クリック機構228により、連動部材と可動部222との係合状態が一時的に解除され、連動部材が弾性力によって初期位置に戻る。この時に、操作ボタン210の操作力が弱まり、使用者にクリック感として伝わる。
また、連動部材は、ギヤなどを介してモータの回転軸に連結されており、連動部材が初期位置に戻る際の勢いで回転軸が回転し、発電が行われる。発電部220では、操作ボタン210を押し操作し、可動部222を押し込み位置に移動させることによって発電が行われる。そして、発電部220が発電する時に、押し操作された操作ボタン210にクリック感が付与される。この構成では、例えば、使用者の押し操作の速度などに依存せず、連動部材に加える弾性力によって発電量を制御することができる。これにより、例えば、操作毎の発電量のバラツキを抑制することができる。発電部220において、安定した発電量を得ることができる。
この例において、クリック機構228は、発電部220の発電機構の一部を兼ねている。クリック機構228は、必ずしも発電部220に設ける必要はなく、発電部220と別に設けてもよい。
図4は、本実施形態に係るリモコン装置を表すブロック図である。
図4に表したように、リモコン装置200は、操作ボタン210と、複数の検出部241と、伝達機構230と、発電部220と、電源部243と、制御部250と、を備える。操作ボタン210と、伝達機構230と、発電部220と、については、図2〜図3(c)に関して前述した通りである。
複数の検出部241は、操作ボタン210が有する複数のボタンのそれぞれに対応して設けられる。複数の検出部241のそれぞれは、複数のボタンのそれぞれの押し操作を検出する。各検出部241には、例えば、ホール素子が用いられる。各検出部241は、例えば、機械式のスイッチなどでもよい。検出部241の具体例については、後述する。
制御部250は、複数の検出部241のそれぞれと電気的に接続されている。制御部250は、複数の検出部241のそれぞれの検出結果に基づいて、押し操作された操作ボタン210を判別する。そして、制御部250は、判別した操作ボタン210に対応した無線信号をトイレ装置100に送信することにより、トイレ装置100を遠隔操作する。
制御部250は、例えば、おしり洗浄ボタン211の押し操作を判別した場合、おしり洗浄の開始を指示する無線信号をトイレ装置100に送信する。トイレ装置100は、リモコン装置200からの無線信号を受信し、その無線信号に対応した処理を実行する。トイレ装置100は、例えば、おしり洗浄の開始を指示する無線信号の受信に応じて、ノズル130をボウル部内に進出させ、ノズル130からの吐水を開始する。
制御部250は、例えば、同じ無線信号をトイレ装置100に複数回送信する。制御部250は、例えば、同じ無線信号をトイレ装置100に3回送信する。これにより、例えば、リモコン装置200とトイレ装置100との間の通信ミスを抑制することができる。
制御部250は、例えば、マイコン251と、高周波発生回路253と、送信部255と、を有する。マイコン251は、例えば、押し操作された操作ボタン210の判別、及び、判別した操作ボタン210に対応する信号の生成を行う。高周波発生回路253は、例えば、マイコン251の生成した信号を高周波信号に変換する。高周波発生回路253は、例えば、2.4GHzの高周波信号を生成する。送信部255は、例えば、アンテナを含み、高周波発生回路253の生成した高周波信号を無線信号に変換してトイレ装置100に送信する。
制御部250は、2.4GHzの無線信号をトイレ装置100に送信する。2.4GHz帯を用いた無線通信では、例えば、赤外線通信の場合のように、電波の透過窓(いわゆる黒窓)をリモコン本体201に設ける必要がない。これにより、例えば、リモコン装置200の意匠性を高めることができる。また、2.4GHz帯を用いた無線通信では、赤外線通信に比べて障害物の影響が小さい。これにより、トイレ装置100との間の通信品質を高めることもできる。
なお、マイコン251、高周波発生回路253及び送信部255は、1つのチップ内に納めてもよいし、異なる素子として分けてもよい。リモコン装置200とトイレ装置100との間の通信は、上記に限ることなく、任意でよい。制御部250の構成は、上記に限ることなく、操作ボタン210の判別やトイレ装置100との無線通信などが可能な任意の構成でよい。
電源部243は、発電部220によって発電された電力を蓄積する蓄電素子245を有する。電源部243は、蓄電素子245の電圧が所定値以上になった際に、蓄電素子245に蓄積された電力を制御部250に供給して制御部250を起動させる。蓄電素子245には、例えば、コンデンサや蓄電池などが用いられる。
ここで、「蓄電素子245の電圧が所定値以上になった際」とは、例えば、制御部250の起動及び無線信号の送信に必要な電力が蓄電素子245に蓄積された際である。制御部250が無線信号を複数回送信する場合には、制御部250の起動及び無線信号の複数回の送信に必要な電力が蓄電素子245に蓄積された際である。このように、蓄電素子245の電圧の前記所定値は、制御部250での消費電力に応じて設定される。所定値は、例えば、3.5Vである。「蓄電素子245の電圧が所定値以上になった際」とは、換言すれば、発電部220の発電の積算量が所定値以上になった際である。
また、蓄電素子245の容量は、例えば、制御部250の起動及び無線信号の送信に必要な電力を蓄積できる最低限の容量に設定される。これにより、例えば、蓄電素子245の大型化を抑制できる。また、蓄電素子245に残った余剰の電力によって、制御部250が誤動作を起こすことなどを抑制できる。
次に、本実施形態にかかるリモコン装置の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、本実施形態にかかるリモコン装置の具体例を表す模式的斜視図である。
図6は、本具体例のリモコン装置を表す模式図である。
図7は、本具体例のリモコン装置を表す他の模式的分解図である。
図6(a)は、本具体例のリモコン装置を表す模式的分解図である。図6(b)は、本具体例のリモコン装置を表す模式的側面図である。図6(b)において、発電部近傍が拡大されて示されている。
本具体例のリモコン装置300は、第1のケース(リモコン本体)301と、第2のケース(リモコン本体)302と、ベース(防水部材)304と、基板306と、操作ボタン310と、発電部320と、伝達機構(リンク機構)330と、を備える。
操作ボタン310は、複数のボタンを有する。図5に表したように、本具体例の操作ボタン310は、第1のボタン311と、第2のボタン312と、第3のボタン313と、第4のボタン314と、第5のボタン315と、第6のボタン316と、第7のボタン317と、第8のボタン318と、第9のボタン319と、を有する。操作ボタン310が有するボタンの数は、これだけには限定されない。例えば、第1のボタン311は、図2〜図3(c)に関して前述したおしり洗浄ボタン211に相当する。例えば、第2のボタン312は、図2〜図3(c)に関して前述したビデ洗浄ボタン212に相当する。
操作ボタン310は、第1のケース301に設けられ、押動部310aを有する。図7に表したように、第4のボタン314は、押動部314aを有する。第9のボタン319は、押動部319aを有する。
発電部320は、ベース304に設けられ、本体モジュール321と、可動部322と、を有する。本具体例の発電部320は、図2〜図3(c)に関して前述した発電部220と同様である。
伝達機構330は、ベース304において、操作ボタン310と発電部320との間に設けられている。伝達機構330は、メインリンク331と、サブリンク332と、連結アーム333と、メイン回転カム(受け部)334と、サブ回転カム(受け部)335と、を有する。伝達機構330は、操作ボタン310の押し操作にともなう操作力を発電部320に伝達する。伝達機構330がベース304に設けられていると、発電部320の発電に必要な所定のストロークを確実に押圧することができる。また、リモコン装置300内の部品に関する公差を低減できる。さらに、一連の伝達機構330が第2のケース302の前面に配置されるので、位置決めが容易になる。メインリンク331は、図2〜図3(c)に関して前述した第1伝達部231に相当する。サブリンク332は、図2〜図3(c)に関して前述した第2伝達部232に相当する。連結アーム333は、図2〜図3(c)に関して前述した連結部材233に相当する。
基板306は、ベース304に固定されている。図4に関して前述した電源部243および制御部250は、基板306に設けられている。基板306は、ベース304と、第2のケース302と、によって形成された空間に設けられる。ベース304は、発電部320と、伝達機構330と、基板306と、を保持した状態で第2のケース302に固定されている。つまり、発電部320、伝達機構330、および基板306は、ベース304を介して第2のケース302に固定されている。発電部320、伝達機構330、および基板306は、第2のケース302に直接的には固定されていない。ベース304は、第1のケース301と第2のケース302との間に設けられている。言い換えれば、ベース304は、リモコン本体201の内部に設けられている。第1のケース301および第2のケース302は、図2〜図3(c)に関して前述したリモコン本体201に相当する。また、第2のケース302は、発電部320および基板306を支持するケースに相当する。
図6(b)に表したように、ベース304は、第1面304a及び第2面304bを有する。発電部320は、第2のケース302側に位置する底面325を有する。また、伝達機構330が第1面304aに設けられる。発電部320は、第2面304bの凹部に設けられる。基板306は、第2面304bと、第2のケース302と、によって形成された空間に設けられる。また、発電部320の底面325は、ベース304の第1面304aより第2のケース302に近くすることが望ましい。つまり、発電部320は、伝達機構330がベース304に取り付けられる面から突出している。これにより、発電部320の取り付けによる壁面方向の厚みを最小限にすることができる。そのため、リモコン装置300を薄型化できる。
ベース304は、発電部320の本体モジュール321を覆っている。一方で、ベース304は、発電部320の可動部322に対向する面に形成されていない。つまり、可動部322は、ベース304の側面から露出している。これにより、後述するように、伝達機構330のサブリンク332が発電部320の可動部322を突出位置から押し込み位置に移動させることで、発電部320の発電が行われる。
本具体例のリモコン装置300において、ベース304は、本体モジュール321を覆っている。つまり、ベース304は、発電部320の上部、下部、前方の全てを覆っている。なお、ベース304は、発電部320の上部、下部、前方の少なくとも1つを覆っていても良い。本具体例のように、発電部320の上部、下部、前方の全てがベース304によって覆われていると、水が発電部320に侵入することをより抑制できる。これにより、発電部320の発電性能が低下することを抑制できる。
本具体例のリモコン装置300において、ベース304は、発電部320の可動部322に対向する面に形成されていない。なお、ベース304は、可動部322の形状、大きさ等に基づいて形成しても良い。つまり、ベース304の側面の全てを露出する必要はなく、伝達機構330のサブリンク332と、発電部320の可動部322と、を接触するようにベース304の側面に開口を設けても良い。ベース304の側面に開口を設けてサブリンク332と可動部322とを接触させると、水が発電部320に侵入することをより抑制できる。これにより、発電部320の発電性能が低下することを抑制できる。
ベース304としては、樹脂材料が用いられる。ベース304としては、例えば、熱硬化性シリコーン樹脂が用いられる。ベース304として、シリコーンゴムが用いられても良い。また、リモコン装置300内の駆動部品(例えば、伝達機構330)の摺動性が上がる。さらに、樹脂は非磁性体であるので、磁力を透過させることができる。例えば、検出部241にホール素子などの磁性によってオン・オフするスイッチを用いる場合、ベース304より前面に配置した磁石と、ベース304より後面に配置した基板306とにおいて、スイッチをオン・オフさせることができる。
ベース304の材料として上述した材料に限らず、発電部320および基板306を防滴するいずれの材料を用いることができる。
本具体例のリモコン装置300は、ハンガ309によりトイレ室の壁面10(例えば図1参照)に設置されている。ハンガ309は、例えば金属により形成されている。なお、本具体例のリモコン装置300は、ハンガ309を介さずに直接的にトイレ室の壁面10に設置されていてもよい。本具体例によれば、発電部320が第2のケース302には固定されずベース304に固定されているため、リモコン装置200から壁面10へ伝わる振動や音をより抑制することができる。
ここで、発電部320及び制御部250等は、水に対する影響を受けやすいので、リモコン装置300に防水加工が施されている。リモコン装置300の防水方法として、リモコン装置300の外面をシート等によって覆う方法が一般的である。また、発電するためにリモコン装置300のスイッチの押し操作は、所定の移動量が必要になるので、シートで覆う方法を採用し難い。また、リモコン装置300の各部品に防水加工を設けると、リモコン装置300の構造が複雑化する問題がある。さらに、複数箇所に防水加工を設けると、摺動抵抗が増え操作性が悪くなるおそれがある。
これに対して、本実施形態のリモコン装置300によれば、リモコン本体201の内部に設けられたベース304は、発電部320及び制御部250を覆っている。これにより、発電部320及び制御部250にそれぞれ防水部材を設ける必要がない。そのため、リモコン装置300の構造を複雑化しないでリモコン装置300の内部を防水できる。
図8は、本実施形態の変形例にかかるリモコン装置の一部を表す模式的平面図である。
本変形例では、発電部320、伝達機構330、基板306、およびカバー323がリモコン装置300内の第2のケース302に配置され固定されている。ベース304は、リモコン装置300に設けられていない。
ベース304が、発電部320と、伝達機構330と、基板306と、を保持した状態で第2のケース302に固定されている場合、ベース304が発電部320及び制御部250を覆うことで、発電部320及び制御部250が防水されている。
一方で、本変形例では、発電部320および基板306を別々にモールドすることで、発電部320および制御部250の各々に防水加工が施されている。発電部320は、カバー323を設けることで防水されている。制御部250は、樹脂を用いたポッティング技術を基板306に適用することによって防水されている。カバー323を設けずに発電部320のケースを防水加工しても良い。
本変形例にかかるリモコン装置300の他の構造(第1のケース301および操作ボタン310)は、図5〜図7に関して前述したリモコン装置300の構造と同様である。
本変形例および図5〜図7に関して前述した実施形態によれば、リモコン装置300の内部を防水できる。
図9は、本実施形態の変形例にかかるリモコン装置の一部を表す模式的平面図である。
図9(a)は、本実施形態の変形例にかかるベース304上の部品を表す模式的平面図である。図9(b)は、本実施形態の変形例にかかる第2のケース302上の部品を表す模式的平面図である。
本変形例では、発電部320、伝達機構330、ベース304、基板306、およびカバー323がリモコン装置300内の第2のケース302に設けられている。
ベース304は、伝達機構330を保持した状態で第2のケース302に固定される。また、発電部320、基板306、およびカバー323が第2のケース302に配置され固定される。
ベース304が、発電部320と、伝達機構330と、基板306と、を保持した状態で第2のケース302に固定されている場合、ベース304が発電部320及び制御部250を覆うことで、発電部320及び制御部250が防水されている。
一方で、本変形例では、発電部320および基板306を別々にモールドすることで、発電部320および制御部250の各々に防水加工が施されている。発電部320は、カバー323を設けることで防水されている。制御部250は、樹脂を用いたポッティング技術を基板306に適用することによって防水されている。カバー323を設けずに発電部320のケースを防水加工しても良い。
本変形例にかかるリモコン装置300の他の構造(第1のケース301および操作ボタン310)は、図5〜図7に関して前述したリモコン装置300の構造と同様である。
本変形例および図5〜図7に関して前述した実施形態によれば、リモコン装置300の内部を防水できる。
本実施形態のリモコン装置について、図面を参照しつつさらに説明する。
図10は、本具体例の伝達機構の動作を説明する模式的平面図である。
図11は、図10(a)に表した領域AR1を拡大した模式的拡大図である。
図10(a)は、操作ボタンの押し操作が行われる前の伝達機構の状態を表す模式的平面図である。図10(b)は、操作ボタンの押し操作が行われた後の伝達機構の状態を表す模式的平面図である。なお、図10(a)および図10(b)では、説明の便宜上、第1のケース301および操作ボタン310を省略している。
図10(a)に表したように、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、可動部322は、本体モジュール321から突出した突出位置にある。このとき、操作ボタン310の各ボタンは、オフ状態である。また、発電部320は、発電を行わない。
図11に表したように、軸334aの周囲には、バネ336が設けられている。例えば、バネ336としては、ねじりコイルばねなどが挙げられる。メイン回転カム334は、バネ336の弾性力を受けつつ、軸334aを中心として回転することができる。メイン回転カム334は、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、バネ336により図11に表した定常位置に保持される。サブ回転カム335の構造は、メイン回転カム334の構造と同様である。
続いて、例えば使用者などが操作ボタン310の第1のボタン311を押し操作する場合を例に挙げ説明する。例えば使用者などが第1のボタン311を押し操作すると、その操作力が操作ボタン310の押動部310a(図7参照)からメイン回転カム334に伝わる。すると、メイン回転カム334は、操作力を受け、バネ336の弾性力に対抗しつつ軸334aを中心として図11に表した矢印AW11の方向に回転する。メイン回転カム334は、図11に表した矢印AW11の方向に回転すると、メインリンク331を図11および図10(b)に表した矢印AW12の方向へ押す。これにより、メインリンク331は、図11および図10(b)に表した矢印AW12の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。
メインリンク331およびサブリンク332は、連結アーム333によって互いに接続されている。これにより、メインリンク331およびサブリンク332は、互いに連動して移動する。そのため、メインリンク331が図11および図10(b)に表した矢印AW12の方向に移動すると、連結アーム333は、軸333dを中心として図10(b)に表した矢印AW13の方向に回転する。すると、サブリンク332は、図10(b)に表した矢印AW14の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。
サブリンク332は、図10(b)に表した矢印AW14の方向に移動し、発電部320の可動部322を突出位置から押し込み位置に移動させる。このとき、発電部320の可動部322が押し込まれる方向は、壁面10と略平行である。言い換えれば、リモコン装置300がトイレ室の壁面10に設置された状態において発電部320の可動部322の押圧方向は、壁面10と略平行である。これにより、第1のボタン311の押し操作によって、発電部320が発電を行う。なお、第2のボタン312、第3のボタン313、および第4のボタン314の押し操作によっても、伝達機構330の同様の動作に基づいて、発電部320が発電を行う。
次に、例えば使用者などが操作ボタン310の第5のボタン315を押し操作する場合を例に挙げ説明する。
操作ボタン310の押し操作が行われる前の状態は、図10(a)に関して前述した通りである。
例えば使用者などが第5のボタン315を押し操作すると、その操作力が操作ボタン310の押動部310aからサブ回転カム335に伝わる。すると、サブ回転カム335は、操作力を受け、バネ336の弾性力に対抗しつつ軸335aを中心として図10(b)に表した矢印AW15の方向に回転する。サブ回転カム335は、図10(b)に表した矢印AW15の方向に回転すると、サブリンク332を図10(b)に表した矢印AW14の方向へ押す。これにより、サブリンク332は、図10(b)に表した矢印AW14の方向に移動する。
サブリンク332は、図10(b)に表した矢印AW14の方向に移動し、発電部320の可動部322を突出位置から押し込み位置に移動させる。これにより、第5のボタン315の押し操作によって、発電部320が発電を行う。なお、第6のボタン316、第7のボタン317、第8のボタン318、および第9のボタン319の押し操作によっても、伝達機構330の同様の動作に基づいて、発電部320が発電を行う。
本具体例の伝達機構330について、図面を参照しつつさらに説明する。
図12は、本具体例の伝達機構を保持したベースを表す模式的斜視図である。
図13は、本具体例の伝達機構を分解して表した模式的分解図である。
図14は、操作ボタンおよびメイン回転カムの動作を説明する模式的斜視図である。
図15は、メイン回転カムおよびメインリンクの動作を説明する模式的斜視図である。 図16は、本具体例のメイン回転カムを表す模式的分解図である。
図14(a)は、操作ボタンの押し操作が行われる前の状態を表す模式的斜視図である。図14(b)は、操作ボタンの押し操作が行われた後の状態を表す模式的斜視図である。
図15(a)および図15(b)は、操作ボタンの押し操作が行われた後の状態を表す模式的斜視図である。図15(b)では、説明の便宜上、メインリンク331を省略している。
図12および図13に表したように、本具体例の伝達機構330は、メインリンク331と、サブリンク332と、連結アーム333と、メイン回転カム334と、サブ回転カム335と、を有する。図13に表したように、メイン回転カム334には、ベース304に設けられた軸334aが挿入されている。これにより、メイン回転カム334は、軸334aを中心として回転することができる。サブ回転カム335には、ベース304に設けられた軸335aが挿入されている。これにより、サブ回転カム335は、軸335aを中心として回転することができる。
軸334aの周囲には、バネ336が設けられている。メイン回転カム334は、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、バネ336により図12に表した定常位置に保持される。軸335aの周囲には、バネ336が設けられている。サブ回転カム335は、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、バネ336により図12に表した定常位置に保持される。
図13に表したように、連結アーム333は、第1の突起部333aと、第2の突起部333bと、を有する。第1の突起部333aは、メインリンク331と係合している。第2の突起部333bは、サブリンク332と係合している。これにより、メインリンク331およびサブリンク332は、連結アーム333によって互いに接続されている。
ここでは、例えば使用者などが操作ボタン310の第1のボタン311を押し操作する場合を例に挙げ説明する。図14(a)に表したように、第1のボタン311の押し操作が行われる前では、第1のボタン311の押動部311aは、メイン回転カム334の受け面334bの上に存在する。
続いて、図14(b)に表した矢印AW21のように、例えば使用者などが第1のボタン311を押し操作すると、第1のボタン311の押動部311aは、メイン回転カム334の受け面334bを図14(b)に表した矢印AW21の方向へ押す。図14(b)および図15(a)に表したように、メイン回転カム334の受け面334bは、操作ボタン310の押し操作の方向(矢印AW21の方向)に対して傾斜している。そのため、メイン回転カム334は、図14(b)に表した矢印AW22の方向および図15(a)に表した矢印AW23の方向に軸334aを中心として回転する。
すると、図15(a)に表したように、メイン回転カム334は、メインリンク331の内面331aを図15(a)に表した矢印AW24の方向へ押す。これにより、メインリンク331は、図15(a)に表した矢印AW24の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。このように、第1のボタン311の押動部311aは、メイン回転カム334の受け面334bを押すことでメインリンク331をスムーズに移動させることができる。
図15(b)および図16に表したように、磁石341がメイン回転カム334に保持されている。より具体的には、図16に表したように、メイン回転カム334は、凹部334cを有する。磁石341は、メイン回転カム334の凹部334cに保持されている。磁石341は、本具体例の検出部340が有する部材のひとつである。本具体例の検出部340の詳細については、後述する。
図17は、サブ回転カムおよびサブリンクの動作を説明する模式的斜視図である。
ここでは、例えば使用者などが操作ボタン310の第5ボタン315を押し操作する場合を例に挙げ説明する。第5のボタン315の押し操作が行われる前では、第5のボタン315の押動部315aは、サブ回転カム335の受け面335bの上に存在する。
続いて、図17に表した矢印AW25のように、例えば使用者などが第5のボタン315を押し操作すると、第5のボタン315の押動部315aは、サブ回転カム335の受け面335bを押す。図17に表したように、サブ回転カム335の受け面335bは、操作ボタン310の押し操作の方向(矢印AW25の方向)に対して傾斜している。そのため、サブ回転カム335は、図17に表した矢印AW26の方向に軸335aを中心として回転する。
すると、サブ回転カム335は、サブリンク332の内面332aを図17に表した矢印AW27の方向へ押す。これにより、サブリンク332は、図17に表した矢印AW27の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。このように、第5のボタン315の押動部315aは、サブ回転カム335の受け面335bを押すことでサブリンク332をスムーズに移動させることができる。
図17に表した矢印AW28のように、サブリンク332は、図17に表した矢印AW27の方向に移動すると、発電部320の可動部322を突出位置から押し込み位置に移動させる。
次に、本具体例の伝達機構330が有する部材の詳細について、図面を参照しつつ説明する。
図18は、本具体例のメイン回転カムを表す模式図である。
図18(a)は、本具体例のメイン回転カムを表す模式的斜視図である。図18(b)は、図18(a)に表した矢印AW31の方向にみたときのメイン回転カムを表す模式的平面図である。
本具体例のメイン回転カム334は、受け面334bと、ラウンド部334eと、凸部334fと、を有する。受け面334bは、操作ボタン310の押し操作の方向(図14(b)および図18(b)に表した矢印AW21参照)に対して傾斜している。これにより、操作ボタン210の押し操作にともなう操作力を、壁面10に対して略垂直な方向から壁面10と略平行な方向に変換することができる。ラウンド部334eは、メインリンク331の内面331aを押す。ラウンド部334eは、湾曲形状を有するため、メイン回転カム334の回転角度によらず安定的にメインリンク331の内面331aを押すことができる。凸部334fには、バネ336が引っ掛けられる。
本具体例のメイン回転カム334は、凹部334cと、穴334dと、を有する。凹部334cには、磁石341が保持される。穴334dには、ベース304に設けられた軸334aが挿入される。
なお、サブ回転カム335の構造は、メイン回転カム334の構造と同様である。
図19は、本具体例のサブリンクを表す模式的斜視図である。
図19(a)は、サブリンクがベースに取り付けられた状態においてベースの側から眺めた模式的斜視図である。図19(b)は、サブリンクがベースに取り付けられた状態においてベースとは反対の側(第1のケース301の側)から眺めた模式的斜視図である。
本具体例のサブリンク332は、内面332aを有する。サブ回転カム335が回転しサブリンク332の内面332aを押すことで、サブリンク332は、壁面10と略平行な方向に移動する。
本具体例のサブリンク332は、溝部332bを有する。溝部332bには、連結アーム333の第2の突起部333b(図13参照)が挿入される。つまり、連結アーム333の第2の突起部333bは、溝部332bに挿入され、サブリンク332と係合する。なお、メインリンク331の構造は、サブリンク332の構造と同様である。
図20は、本具体例の連結アームを表す模式的斜視図である。
図20(a)は、連結アームがベースに取り付けられた状態においてベースとは反対の側(第1のケース301の側)から眺めた模式的斜視図である。図20(b)は、連結アームがベースに取り付けられた状態においてベースの側から眺めた模式的斜視図である。
本具体例の連結アーム333は、第1の突起部333aと、第2の突起部333bと、を有する。第1の突起部333aは、連結アーム333がベース304に取り付けられた状態において、メインリンク331へ向かって突出している。第1の突起部333aは、メインリンク331の溝部(図示せず)に挿入される。第2の突起部333bは、連結アーム333がベース304に取り付けられた状態において、サブリンク332へ向かって突出している。第2の突起部333bは、サブリンク332の溝部332bに挿入される。
本具体例の連結アーム333は、穴333cを有する。穴333cは、第1の突起部333aと第2の突起部333bとの間に設けられている。穴333cには、ベース304に設けられた軸333d(図13参照)が挿入される。これにより、連結アーム333は、軸333dを中心として回転することができる。
次に、本具体例の検出部について、図面を参照しつつ説明する。
図21は、本具体例の検出部を説明する模式図である。
図22は、図21(a)に表した矢印AW41の方向に眺めた模式的平面図である。
図23は、本具体例の検出部を説明する模式的分解図である。
図21(a)は、本具体例の検出部を説明する模式的斜視図である。図21(b)は、図21(a)に表した領域AR2を拡大した模式的拡大図である。
図22および図23に表したように、本具体例の検出部340は、磁石341と、ホール素子343と、を有する。本具体例の検出部340は、図4に関して前述した検出部241に相当する。図16に関して前述したように、磁石341は、メイン回転カム334の凹部334cに保持されている。図22および図23に表したように、ホール素子343は、基板306に設けられている。
図14(a)および図14(b)に関して前述したように、例えば使用者などが操作ボタン310を押し操作すると、操作ボタン310の押動部310aは、メイン回転カム334の受け面334bを押す。これにより、メイン回転カム334は、軸334aを中心として回転する。
磁石341は、メイン回転カム334に保持されているため、メイン回転カム334が回転するとメイン回転カム334とともに移動する。すると、磁石341とホール素子343との間の距離が変化する。これにより、操作ボタン310の押し操作が検出される。なお、磁石341およびホール素子343の設置位置は、本具体例には限定されない。例えば、ホール素子343がメイン回転カム334に設けられ、磁石341が基板306に設けられていてもよい。また、操作ボタン310の押し操作の検出方法は、本具他例には限定されない。
図21(a)〜図23では、メイン回転カム334に設けられた磁石341を有する検出部340について説明した。磁石341は、サブ回転カム335の凹部(図示せず)にも保持されている。これにより、サブ回転カム335の回転とともに移動する磁石341と、ホール素子343と、の間の距離が変化することによっても、操作ボタン310の押し操作が検出される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、リモコン装置200、300および伝達機構230、330などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや操作ボタン210、310および検出部340の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。