JP6350052B2 - リモコン装置及びトイレシステム - Google Patents

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Description

本発明は、リモコン装置及びトイレシステムに関する。
従来から、トイレ装置を遠隔操作するためのリモコン装置が知られている。
例えば特許文献1には、複数のスイッチを有するトイレ装置のリモートコントローラの作動電源を自己発電可能な圧電発電装置で構成し、選択されたスイッチ情報をトイレ装置へと送信することでトイレ装置を制御可能に構成した発電式のリモコン装置(以下、「発電リモコン」と称す。)が開示されている。
この発電リモコンでは、圧電発電装置で発電された電力を充電手段に充電し、充電手段の充電量が発信可能なレベルに達した場合に、制御部に電力を供給して制御部を起動し、制御部に上記スイッチ情報を送信させた後、電力の供給を解除して制御部を停止している。
特開2006−9280号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発電リモコンのようにスイッチ情報の送信後に制御部が停止するのではなく、制御部を起動し続けたいという要望があった。
一例として、電池式のリモコンにおいて従来から適用されていた、スイッチの長押し操作を検出して所謂「特殊モード信号」を送信する構成を、発電リモコンに適用する場合には、電力確保を目的として長押し操作を複数回押し操作に代えてその複数回押し操作を制御部に認識(記憶)させるため、制御部を起動し続けたいという要望があった。また別例として、発電リモコンに表示部やブザー、センサ等を設けたりする場合にも、制御部を起動し続けたいという要望があった。
一方で、特許文献1に記載の発電リモコンでは、押し操作によるスイッチの移動で発電よりも前に押し操作を検出する構成となっている。このような発電リモコンにおいて制御部を起動し続ける構成を適用した場合、1回目の押し操作ではスイッチ検出より先まで強く押し操作して発電をしないと制御部が起動しないので仮に意図せずに軽く押し操作しても誤送信してしまうことが抑制されるものの、制御部が起動し続けた状態での2回目以降の押し操作ではスイッチ検出より先まで強く押し操作しなくても制御部が既に起動しているので、仮に意図せずに軽く押し操作してもスイッチを検出して誤送信してしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、上述した課題を解決するためになされたものであり、1回目の押し操作で制御部を起動し続けても、2回目以降の押し操作の中で意図しない軽い押し操作による誤送信を抑制することができるリモコン装置及びトイレシステムを提供することを目的の一つとしている。
上記検討結果を鑑みて、本発明の第1態様に係るリモコン装置は、トイレ装置を遠隔操作するためのリモコン装置であって、押し操作に応じて移動するボタン部と、前記ボタン部が検出位置まで移動したときに、前記押し操作を検出する検出部と、前記ボタン部が前記検出位置よりも先に移動したときに、その移動に応じて電力を発生する発電部と、前記発電部が発生させた電力を蓄電する蓄電部と、前記蓄電部の電力が起動電力となると起動して前記起動電力未満となるまで起動し続ける制御部であって、前記蓄電部が蓄電している電力に対応する値が前記起動電力より高い電力に対応する閾値以上であり且つ前記検出部が前記押し操作を検出した場合には、前記検出部の検出結果に応じた前記トイレ装置の制御信号の生成処理を実行し、その他の場合には、前記生成処理を実行しない制御部と、前記生成処理により生成された前記制御信号を送信する送信部と、を備える。
この構成において、1回目のボタン部の押し操作があり、ボタン部が検出部の検出位置よりも先に移動すると、発電部がその移動に応じた電力を発生し、蓄電部がその電力を蓄電する。そして、蓄電部の電力が起動電力となると制御部が起動する。起動した制御部は、検出部が押し操作を既に検出しているので、蓄電部が蓄電している電力に対応する値が起動電力より高い電力に対応する閾値以上である場合には生成処理を実行し、閾値未満の場合には生成処理を実行しない。なお、生成処理において制御信号の生成自体は、他の回路等が行ってもよい。このように、1回目の押し操作がユーザの意図しない軽い押し操作である場合、蓄電部の電力が起動電力以上にならないと制御部が起動せず生成処理を実行することがないので、送信部による制御信号の誤送信を抑制することができる。また、1回目の押し操作において制御部が起動して上記値が閾値未満となる電力が蓄電される程度にユーザの意図しない軽く押し操作があっても、上記値が閾値未満の場合には生成処理を実行しないので、送信部による制御信号の誤送信を抑制することができる。
さらに、1回目の押し操作で制御部が起動し続けている状態で、2回目以降の押し操作の中で意図しない軽い押し操作があっても、検出部が押し操作を検出した場合という条件は満たされるものの、蓄電部が蓄電している電力に対応する値が起動電力より高い電力に対応する閾値以上である場合という条件が満たされ難いので、生成処理を実行することを抑制でき、送信部による制御信号の誤送信を抑制することができる。
本発明の第2態様に係るリモコン装置は、第1態様において、前記制御部は、停止するまで前記検出結果をカウントして記憶し、記憶したカウントの回数が予め定められた回数を満たす場合に、前記制御信号と異なる特殊モード信号を前記送信部に送信させる。
この構成によれば、1回目の押し操作で制御部が起動し続けるので、電力不足で停止するまで押し操作のカウントの回数を記憶することができる。この結果、記憶した回数を利用して、特殊モード信号を送信することができる。
本発明の第3態様に係るリモコン装置は、前記制御部に接続され、前記蓄電部が蓄電している電力に対応する値を監視し、前記値が前記閾値以上であるとき前記制御部にその旨を通知する監視部、をさらに備える。
この構成によれば、制御部とは別に監視部があり、制御部は監視部から蓄電部が蓄電している電力に対応する値が閾値以上であるときその旨の通知を受けるので、上記通知を受けるまで制御部を待機状態にさせて、その消費電力を抑制することができる。
本発明の第4態様に係るリモコン装置は、第3態様において、前記制御部は、前記蓄電部の電力により動作する状態を、第1モードと、前記第1モードよりも前記制御部の消費電力が少ない第2モードの何れか1つに設定可能とされ、前記第1モードで前記生成処理を実行した後は前記第2モードに移行し、前記第2モードに移行した後は前記監視部から前記通知を受け取ると前記第1モードに戻るように構成されている。
この構成によれば、制御部は、第1モードで生成処理を実行した後監視部から前記通知を受け取るまで、第1モードよりも消費電力が少ない第2モードの状態となるので、待機している状態の消費電力を抑制することができる。
本発明の第5態様に係るリモコン装置は、第4態様において、前記制御部は、起動した際に前記第1モードに移行し、前記監視部から前記通知を受けているか否かを判定して、肯定判定した場合には前記第2モードに移行し、否定判定した場合には前記第2モードに移行しない。
この構成によれば、制御部が起動して第1モードに移行しても、蓄電部が蓄電している電力に対応する値がまだ閾値以上となっていないときがある。この構成によれば、このような場合でも、制御部が第2モードに移行することで、上記値がまだ閾値以上となるまで消費電力を抑制することができる。
本発明の第6態様に係るリモコン装置は、第1〜第5態様の何れか1つの態様において、前記送信部による送信の後に、前記蓄電部の電力に対応する値が前記閾値以上である場合、前記蓄電部の電力を放電する放電部、をさらに備える。
この構成によれば、2回目以降の押し操作のときに、蓄電部の電力に対応する値が閾値以上となることを抑制でき、もって送信部による制御信号の誤送信を抑制することができる。
本発明の第7態様に係るリモコン装置は、第1〜第6態様の何れか1つの態様のリモコン装置と、前記リモコン装置により遠隔操作される吐水手段が設けられた前記トイレ装置と、を備えるトイレシステム。
この構成によれば、リモコン装置によりトイレ装置に設けられた吐水手段を遠隔操作することができると共に、その吐水手段への遠隔操作に関する制御信号の誤送信を抑制することができる。
本発明のリモコン装置及びトイレシステムによれば、1回目の押し操作で制御部を起動し続けても、2回目以降の押し操作の中で意図しない軽い押し操作による誤送信を抑制することができる。
(a)及び(b)は、本実施形態に係るトイレシステムを模式的に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るリモコン装置を模式的に表す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るリモコン装置を模式的に表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る検出部、発電部、電源部及び制御ユニットの詳細の一例である。 本発明の第1実施形態に係るリモコン装置の内部構造を表す模式図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置の一部を表す模式図である。 マイコンが実行する処理のフローチャートである。 (a)〜(e)は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 (a)〜(e)は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 図10(a)〜図10(d)は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。 第2実施形態に係る検出部、発電部、電源部及び制御ユニットの詳細の一例である。 第2実施形態に係るマイコンが実行する処理のフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の実施の形態の中で、第1実施形態(以下、「本実施形態」と称す。)に係るトイレシステム及びトイレシステム内のリモコン装置について説明する。
<トイレシステムの構成>
図1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係るトイレシステムを模式的に示す斜視図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、トイレシステムSは、例えばトイレブース内に構成され、リモコン装置10と、トイレ装置100と、を備えている。
リモコン装置10は、トイレ装置100と共に用いられる。リモコン装置10は、複数の操作ボタン12を含む。各操作ボタン12は、例えば、押し操作が可能な、いわゆる押しボタンである。各操作ボタン12は、定常位置と最下点位置(最深位置)とに移動可能であり、押し操作に応じて定常位置から最下点位置に移動する。また、各操作ボタン12は、図示を省略したバネなどにより、操作されていない状態において定常位置に保持される。各操作ボタン12は、押し操作によって最下点位置に移動した後、押し操作の解除によって定常位置に戻る。
リモコン装置10は、各操作ボタン12の操作を検出し、操作された操作ボタン12に応じた無線制御信号をトイレ装置100に送信する。トイレ装置100は、リモコン装置10から送信された無線制御信号を受信し、その無線制御信号に応じた動作を実行する。このように、リモコン装置10は、使用者の操作に応じて、所定の動作の実行をトイレ装置100に指示し、トイレ装置100を遠隔操作する。
トイレ装置100は、洋式腰掛便器110(以下、便器110と称す)と、その上に設けられた便座ユニット120と、を備える。
便器110は、ボウル部112を有する。ボウル部112は、便器110の上部に設けられる。ボウル部112は、便器110の上面110aよりも凹んだ凹状である。ボウル部112は、使用者から排泄された汚物や尿などを受ける。また、ボウル部112は、内部に水を貯留し、排水管から悪臭や害虫類などが室内に侵入することを防ぐ。
便座ユニット120は、例えば、本体部122と、便座124と、便蓋126と、を有する。便座124と便蓋126とは、本体部122に対して開閉可能にそれぞれ軸支されている。便蓋126は、閉じた状態において便座124の上方を覆う。図1(a)及び図1(b)は、便蓋126が開いた状態を表している。図1(a)は、便座124が開いた状態を表している。図1(b)は、便座124が閉じた状態を表している。なお、便蓋126は、必ずしも設けられていなくてもよい。
便座ユニット120は、例えば、衛生洗浄機能と、局部乾燥機能と、便座暖房機能と、を有する。衛生洗浄機能は、便座124に座った使用者の「おしり」などを洗浄する洗浄動作を行う機能である。局部乾燥機能は、便座124に座った使用者の「おしり」などに温風を吹き付けることにより、衛生洗浄によって濡れた「おしり」などを乾燥させる乾燥動作を行う機能である。便座暖房機能は、便座124の着座面を適温に温める便座加熱動作を行う機能である。
衛生洗浄機能では、例えば、使用者の操作に応じて、人体局部に向けて洗浄水を吐水する吐水手段としてのノズル130を本体部122から便器110のボウル部112内に進出させる。そして、ノズル130の先端付近に設けられた吐水口から洗浄水を噴射する。これにより、使用者の「おしり」などを洗浄することができる。ノズル130は、衛生洗浄機能を実行していない状態では、本体部122内に収納される。
また、衛生洗浄機能は、例えば、使用者の「おしり」に向けて洗浄水を噴射するおしり洗浄機能と、女性局部に向けて洗浄水を噴射するビデ洗浄機能と、を含む。衛生洗浄機能では、冷水のみならず、ヒータによって加熱した温水を洗浄水として吐水口から噴射することもできる。
本体部122は、リモコン装置10から送信された無線制御信号を受信し、その受信した無線制御信号に対応した通常動作を実行するトイレ制御部(不図示)を備える。本体部122は、便器110の上部後方に設置される。本体部122の前面は、ボウル部112の開口端の形状に沿って凹状に湾曲した湾曲凹面132を有する。湾曲凹面132の左右には、ボウル部112の開口端に沿って前方に向けて延出した延出部134が設けられている。湾曲凹面132は、その中央付近が高く、左右の延出部134に近づくにしたがって次第に低くなる形状を有する。
湾曲凹面132の中央には、ノズルダンパー136と温風ダンパー138とが設けられている。ノズルダンパー136は、ノズル130を進出及び後退させる開口部を覆う閉止部材である。温風ダンパー138は、ノズルダンパー136の右側に並べて配置されている。温風ダンパー138は、局部乾燥用の温風の吹出口を覆う閉止部材である。ノズルダンパー136及び温風ダンパー138は、例えば、本体部122に回動可能に支持されている。
ノズルダンパー136は、例えば、支持軸を中心に回転することにより、開口部を覆う閉じ位置と、開口部を露出させる開き位置との間で移動する。ノズルダンパー136は、衛生洗浄機能を実行していない待機状態において、閉じ位置に保持される。そして、ノズルダンパー136は、衛生洗浄機能の実行によってノズル130が進出する際に、開き位置に移動する。
温風ダンパー138は、例えば、支持軸を中心に回転することにより、吹出口を覆う閉じ位置と、吹出口を露呈させる開き位置との間で移動する。温風ダンパー138は、局部乾燥機能を実行していない待機状態において、閉じ位置に保持される。そして、温風ダンパー138は、局部乾燥機能の実行によって使用者の「おしり」などに温風を吹き付ける際に、開き位置に移動する。
<リモコン装置の構成>
図2は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置を模式的に表す正面図である。
図2に示すように、リモコン装置10は、ボタン部としての複数の操作ボタン12と、各操作ボタン12を支持するリモコン本体14と、を備える。複数の操作ボタン12は、メインボタン群12mと、サブボタン群12sと、に分けられている。
メインボタン群12mは、例えば、おしり洗浄ボタン12aと、ビデ洗浄ボタン12bと、乾燥ボタン12cと、停止ボタン12dと、を含む。
おしり洗浄ボタン12aは、トイレ装置100におしり洗浄の開始を指示するためのボタンである。ビデ洗浄ボタン12bは、トイレ装置100にビデ洗浄の開始を指示するためのボタンである。乾燥ボタン12cは、トイレ装置100に局部乾燥の開始を指示するためのボタンである。停止ボタン12dは、トイレ装置100に衛生洗浄機能や局部乾燥機能の停止を指示するためのボタンである。すなわち、この例においては、おしり洗浄ボタン12aとビデ洗浄ボタン12bとが、ノズル130からの吐水を行わせるための吐水ボタンである。停止ボタン12dは、ノズル130からの吐水を停止させる。
このように、メインボタン群12mには、衛生洗浄や局部乾燥などの各種の機能の実行及び停止をトイレ装置100に指示するための操作ボタン12が設けられる。
サブボタン群12sは、例えば、吐水流量大ボタン12eと、吐水流量小ボタン12f
と、洗浄位置前進ボタン12gと、洗浄位置後退ボタン12hと、を含む。
吐水流量大ボタン12eは、衛生洗浄時に噴射される洗浄水の勢いを強くする指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。吐水流量小ボタン12fは、衛生洗浄時に噴射される洗浄水の勢いを弱くする指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。洗浄位置前進ボタン12gは、洗浄位置(ノズル130の位置)を前進させる指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。洗浄位置後退ボタン12hは、洗浄位置を後退させる指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。
このように、サブボタン群12sには、各種の機能の状態の変更をトイレ装置100に指示するための操作ボタン12が設けられる。
なお、メインボタン群12m及びサブボタン群12sに含まれる操作ボタン12は、上記に限定されるものではない。例えば、サブボタン群12sには、洗浄水や乾燥風の温度の変更をトイレ装置100に指示するための操作ボタン12などを設けてもよい。
図3は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置を模式的に表すブロック図である。
図3に示すように、リモコン装置10は、複数の検出部20と、発電部22と、電源部24と、制御ユニット26と、をさらに備える。
複数の検出部20は、複数の操作ボタン12のそれぞれに対応して設けられる。複数の検出部20のそれぞれは、複数の操作ボタン12のそれぞれの押し操作によって検出位置まで移動したときに、操作ボタン12の押し操作を検出する。各検出部20には、例えば、機械式のスイッチ又はホール素子が用いられる。本実施形態では、機械式のスイッチの場合を説明する。
発電部22は、複数の操作ボタン12のいずれか1つの押し操作に応じて発電を行う。本実施形態では、後述するように、発電部22は、1つの操作ボタン12が検出位置よりも先に移動したときに、その移動(移動量或いは下記モータの場合にはその移動量に基づく移動速度)に応じて電力を発生する構成となっている。発電部22には、例えば、モータが設けられている。発電部22は、操作ボタン12の押し操作にともなう操作力をモータの回転軸に伝達し、回転軸を回転させる。これにより、発電部22は、モータから交流の電力を発生させる。発電部22の発電方式は、モータに限ることなく、必要な電力を供給できる任意の方式でよい。また、発電部22から出力される電力は、直流でもよいし、脈流でもよい。
発電部22と各操作ボタン12との間には、伝達機構30が設けられている。伝達機構30は、各操作ボタン12の押し操作にともなう操作力を発電部22に伝達する。これにより、各操作ボタン12のいずれを押し操作しても、その操作力が発電部22に伝達され、発電部22が発電を行う。従って、リモコン装置10では、複数の操作ボタン12に対し、1つの発電部22で発電を行うことができる。
伝達機構30は、例えば、第1伝達部31と第2伝達部32とを含む。第1伝達部31は、メインボタン群12mの各操作ボタン12の操作力を受け、その操作力を第2伝達部32に伝達する。第2伝達部32は、第1伝達部31からの操作力を受けるとともに、サブボタン群12sの各操作ボタン12の操作力を受け、その操作力を発電部22に伝達する。
制御ユニット26は、複数の検出部20のそれぞれと電気的に接続されている。制御ユニット26は、複数の検出部20のそれぞれの検出結果を基に、押し操作された操作ボタン12を判別する。そして、制御ユニット26は、判別した操作ボタン12に対応した無線制御信号をトイレ装置100に送信することにより、トイレ装置100を遠隔操作する。
制御ユニット26は、例えば、おしり洗浄ボタン12aの押し操作を判別した場合、おしり洗浄の開始を指示する無線制御信号をトイレ装置100に送信する。トイレ装置100は、リモコン装置10からの無線制御信号を受信し、その無線制御信号に対応した処理を実行する。トイレ装置100は、例えば、おしり洗浄の開始を指示する無線制御信号の受信に応じて、ノズル130をボウル部112内に進出させ、ノズル130からの吐水を開始する。
制御ユニット26は、1回の押し操作で、例えば、同じ無線制御信号をトイレ装置100に複数回送信する。制御ユニット26は、例えば、同じ無線制御信号をトイレ装置100に3回送信する。これにより、例えば、リモコン装置10とトイレ装置100との間の通信ミスを抑制することができる。
制御ユニット26は、例えば、制御部としてのマイコン40と、高周波発生回路42と、送信部44と、を含む。マイコン40は、例えば、押し操作された操作ボタン12の判別、及び、判別した操作ボタン12に対応する信号の生成を行う。高周波発生回路42は、例えば、マイコン40の生成した信号を高周波信号に変換する。高周波発生回路42は、例えば、2.4GHzの高周波信号を生成する。送信部44は、例えば、アンテナを含み、高周波発生回路42の生成した高周波信号を無線制御信号に変換してトイレ装置100に送信する。
制御ユニット26は、例えば、2.4GHzの無線制御信号をトイレ装置100に送信する。2.4GHz帯を用いた無線通信では、例えば、赤外線通信の場合のように、電波の透過窓(いわゆる黒窓)をリモコン本体14に設ける必要がなくなる。これにより、例えば、リモコン装置10の意匠性を高めることができる。また、2.4GHz帯を用いた無線通信では、赤外線通信に比べて障害物の影響が小さい。これにより、トイレ装置100との間の通信品質を高めることもできる。
なお、マイコン40、高周波発生回路42及び送信部44は、1つのチップ内に納めてもよいし、異なる素子として分けてもよい。リモコン装置10とトイレ装置100との間の通信は、上記に限ることなく、任意でよい。制御ユニット26の構成は、上記に限ることなく、操作ボタン12の判別やトイレ装置100との無線通信などが可能な任意の構成でよい。
電源部24は、発電部22によって発電された電力を蓄積(蓄電)する蓄電部としての蓄電素子50を含む。
図4は、検出部、発電部、電源部及び制御ユニットの詳細の一例である。
制御部としてのマイコン40は、例えば、ひとつのIC(Integrated Circuit)チップ上にCPU(Central Processing Unit)からRAM(Random Access Memory)、ROM(read only memory)、各種入力装置等を搭載した処理装置のワンチップマイコンである。また、マイコン40は、蓄電素子50の電力が起動電力となると起動して起動電力未満となるまで起動し続ける構成となっている。さらに、マイコン40は、蓄電素子50の電力により動作する状態を、第1モードとしての通常モードと、通常モードよりもマイコン40の消費電力が少ない第2モードとしての低消費モード(ストップモード)の何れか1つに設定可能とされている。また、マイコン40は、通常モードで後述する生成処理を実行した後は低消費モードに移行し、この低消費モードに移行した後は閾値以上となった旨の通知を受け取ると(信号が入力されると)通常モードに戻るように構成されている。なお、低消費モードには、マイコン40が起動している状態で、何も動作していない待機状態を含む。
このようなマイコン40は、例えば、入力ピンI1〜I11(但し、I9は電源ピン)と、出力ピンO1と、を有する。
出力ピンO1には、送信機52が接続されている。送信機52は、高周波発生回路42及び送信部44を含んでいる。
入力ピンI1〜I8には、それぞれ検出部20が電気的に接続されている。検出部20は、理解を容易にするため、図4中では、機械式のスイッチで表している。
電源ピンI9には、整流回路58や蓄電素子50に電気的に接続され、マイコン40は電源ピンI9を介して蓄電素子50から電力供給が行われる。
入力ピンI10には、監視部としての電圧検出回路54が電気的に接続されている。電圧検出回路54には、蓄電素子50が電気的に接続されている。電圧検出回路54は、蓄電素子50が蓄電している電力に対応するパラメータを監視し、このパラメータが予め定められた閾値以上であるときマイコン40にその旨を通知する。この「電力に対応するパラメータ」とは、電力値、電流値、電圧値等である。具体的には、電圧検出回路54は、例えばICで構成され、蓄電素子50の電圧値が閾値としての例えば3.0V以上であるか否か常時判断する。そして、電圧検出回路54は、蓄電素子50の電圧値が3.0V以上であると判断したとき、例えばマイコン40の入力ピンI10にHigh信号を出力する。また、蓄電素子50の電圧値が3.0V未満であると判断したとき、例えばマイコン40の入力ピンI10にLow信号を出力する。
入力ピンI11には、リセット回路56が電気的に接続されている。リセット回路56には、蓄電素子50が電気的に接続されている。リセット回路56は、蓄電素子50が蓄電している電力に対応するパラメータを監視し、このパラメータが予め定められた閾値以上であるときマイコン40にその旨を通知する。具体的には、リセット回路56は、電圧検出回路54と同様に例えばICで構成され、蓄電素子50の電圧値が起動電圧(マイコン40の起動に必要な電圧)、例えば1.8V未満であるか否か常時判断する。そして、リセット回路56は、蓄電素子50の電圧値が1.8V未満であると判断したとき、例えばマイコン40の入力ピンI11にHigh信号を出力する。また、蓄電素子50の電圧値が1.8V以上であると判断したとき、例えばマイコン40の入力ピンI11にLow信号を出力する。
なお、これら電圧検出回路54及びリセット回路56は、例えばマイコン40に内蔵され得る機能を用いることで、省略してもよい。ただし、電圧検出回路54は、マイコン40を適宜後述するストップモード(低消費モード)にするためには、電圧検出回路54をマイコン40とは別に設けることが好ましい。
蓄電素子50には、整流回路58を介して発電部22の出力が電気的に接続されている。
整流回路58は、発電部22から出力される交流電力を整流し、脈流電力に変換する。整流回路58は、例えば、4つのダイオードを含むダイオードブリッジである。蓄電素子50は、整流回路58の出力に電気的に接続され、整流回路58から出力される脈流電力を蓄積する。また、これにより、蓄電素子50は、整流回路58の脈流電力を直流電力に変換する。また、整流回路58の後の電気線には、蓄電素子50と並列に過充電防止回路60が接続されている。
過充電防止回路60は、蓄電素子50の電圧を例えば常時監視しており、蓄電素子50の電圧値が過充電防止電圧値、例えば3.5Vを超えた瞬間に蓄電素子に供給される電力を放電する。これにより、蓄電素子50の過充電が防止される。
図5は、本実施形態に係るリモコン装置の内部構造を表す模式図である。
図5に示すように、発電部22は、本体モジュール22aと、可動部22bと、を含む。可動部22bは、本体モジュール22aから突出した突出位置と、本体モジュール22a内に押し込まれた押し込み位置と、に移動する。可動部22bは、図示を省略したバネなどにより、操作されていない状態において突出位置に保持される。可動部22bを突出位置から押し込み位置に移動させる。発電部22は、この可動部22bの移動にともなう操作力により、発電を行う。
第1伝達部31は、メインボタン群12mの各操作ボタン12のそれぞれと対向する棒状である。第2伝達部32は、サブボタン群12sの各操作ボタン12のそれぞれと対向する棒状である。また、第2伝達部32は、長手方向において発電部22の可動部22bと対向する位置に配置されている。
第1伝達部31及び第2伝達部32は、図中矢線で表すように、長手方向にスライド可能に取り付けられている。すなわち、第1伝達部31及び第2伝達部32は、いわゆるスライドバーである。また、第1伝達部31及び第2伝達部32は、連結部材33によって互いに接続されている。これにより、第1伝達部31及び第2伝達部32は、互いに連動してスライド移動する。
メインボタン群12mの各操作ボタン12のいずれかを押し操作すると、その操作力が第1伝達部31に伝わり、第1伝達部31がスライド移動する。第1伝達部31がスライド移動すると、連結部材33を介して第2伝達部32がスライド移動し、可動部22bに当接して可動部22bを突出位置から押し込み位置に移動させる。
サブボタン群12sの各操作ボタン12のいずれかを押し操作すると、その操作力が第2伝達部32に伝わり、第2伝達部32がスライド移動する。スライド移動した第2伝達部32は、可動部22bに当接し、可動部22bを突出位置から押し込み位置に移動させる。これにより、各操作ボタン12の押し操作によって、発電部22が発電を行う。
図6(a)〜図6(d)は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置の一部を表す模式図である。図6(a)〜図6(d)は、操作ボタン12の押し操作の一例を模式的に表す。図6(a)は、操作ボタン12が定常位置にある状態を表している。図6(b)は、検出部20が押し操作を検出する操作ボタン12の位置を表している。図6(c)は、操作ボタン12が最下点位置にある状態を表している。図6(d)は、検出部20が押し操作の検出状態を解除する操作ボタン12の位置を表している。
図6(a)〜図6(d)に表したように、検出部20は、例えば、ホール素子20aと、磁石20bと、を含む。ホール素子20aは、例えば、リモコン本体14内の所定の位置に保持されている。磁石20bは、操作ボタン12に取り付けられている。検出部20は、操作ボタン12の押し操作に応じてホール素子20aと磁石20bとの間の距離が近づくことにより、操作ボタン12の押し操作を検出する。このように、検出部20は、例えば、非接触で操作ボタン12の押し操作を検出する。ホール素子20aと磁石20bとの位置は、上記と反対に、ホール素子20aを操作ボタン12に設け、磁石20bをリモコン本体14内に設けてもよい。押し操作の検出方法は、これに限ることなく、任意の方法でよい。
第2伝達部32には、傾斜面状のスライドカム32aが設けられている。操作ボタン12には、スライドカム32aと対向する位置に、スライドカム32aに対応した傾斜面12pが設けられている。これにより、操作ボタン12を押し操作すると、スライドカム32aの傾斜に従って垂直方向の力が水平方向の力に変換され、第2伝達部32がスライド移動する。なお、図示は省略するが、第1伝達部31も第2伝達部32と同様に、スライドカムによってスライド移動する。
図6(b)に表したように、操作ボタン12を押し操作してホール素子20aと磁石20bとの間の距離を近づける。これにより、検出部20によって操作ボタン12の押し操作が検出される。
図6(c)に表したように、操作ボタン12をさらに押し、最下点位置に移動させる。これにより、発電部22の可動部22bが押し込み位置に移動し、発電部22によって発電が行われる。
このように、複数の検出部20は、発電部22の発電よりも前に、対応する各操作ボタン12の押し操作を検出する。すなわち、複数の検出部20は、制御ユニット26の起動よりも前に押し操作を検出する。
また、発電部22は、検出部20の検出位置(図6(b)に表した位置)よりも最下点位置側の発電位置に操作ボタン12が移動した際に、電力を発生する。これにより、発電部22は、押し操作のみで制御ユニット26からの無線制御信号の送信を可能にする。
発電位置は、検出位置と最下点位置との間の位置、または、最下点位置である。また、この例では、可動部22bが押し込み位置に移動した時に、発電部22で発電が行われる。発電が行われる可動部22bの位置は、押し込み位置に限ることなく、突出位置と押し込み位置との間の任意の位置でもよい。
操作ボタン12の押し操作を解除すると、弾性力によって発電部22の可動部22bが突出位置に戻る。可動部22bが突出位置に戻ると、伝達機構30を介して弾性力が操作ボタン12に伝わり、操作ボタン12が定常位置に戻る。なお、操作ボタン12は、発電部22内に設けられた弾性体(バネやゴムなど)からの弾性力のみで定常位置に戻してもよいし、伝達機構30や操作ボタン12に別の弾性体をさらに設けて定常位置に戻してもよい。
図6(d)に表したように、複数の検出部20は、押し操作の解除にともなって操作ボタン12が発電位置から定常位置に戻るまでの間に、押し操作の検出状態を解除する。この時、検出部20は、ホール素子20aのヒステリシス性により、磁石20bとの距離が検出時よりも離れた状態で検出を解除する。これにより、複数の検出部20のそれぞれにおいて、検出状態が解除される操作ボタン12の位置は、検出位置よりも定常位置に近くなる。
<マイコン40の処理>
次に、図4及び図7を用いて、マイコン40の処理について説明する。
図7は、マイコン40が実行する処理のフローチャートである。図7に示す処理の前は、マイコン40は、未起動の状態、すなわち停止状態である。そして、図7に示す動作は、マイコン40の入力ピンI11にリセット回路56から入力される入力信号がHigh信号からLow信号に切り替わって、すなわち、蓄電素子50の電圧値が起動電圧(例えば1.8V)以上となってマイコン40が起動した後に、実行される。なお、マイコン40は、ハードウェアとして、起動した際に通常モードに移行する構成となっている。
(ステップSP10)
マイコン40は、例えば、停止ボタン12dの押し操作回数kに、「0」を代入する(k=0)。そして、マイコン40は、ステップSP12の処理に移行する。
(ステップSP12)
マイコン40は、図4に示す入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がLow信号か否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合(Yes)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(3.0V)未満であるときは、ステップSP14の処理に移行する。また、マイコン40は、否定判断した場合(No)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(例えば3.0V)以上であるときは、ステップSP16の処理に移行する。
(ステップSP14)
マイコン40は、低消費モードに移行する。低消費モードの状態のマイコン40は、ハードウェアによるものであるので図示しないものの、入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がHigh信号となると、通常モードに移行する。そして、通常モードに移行すると、マイコン40は、ステップSP16の処理に移行する。
(ステップSP16)
マイコン40は、図4に示す入力ピンI1〜I10の入力信号に基づき、複数の検出部20のうちいずれか1つの検出部20が押し操作を検出したか否かを判断する。
マイコン40は、上記判断で肯定判断すると、複数の操作ボタン12のうちどの操作ボタン12の押し操作があったか否か判別する。判別後、マイコン40は、ステップSP18の処理に移行する。
判別の際、マイコン40は、例えば、入力ピンI1の入力信号がHighであると例えばおしり洗浄ボタン12aの押し操作であると判別し、入力ピンI2の入力信号がHighであると例えばビデ洗浄ボタン12bの押し操作であると判別し、入力ピンI3の入力信号がHighであると例えば乾燥ボタン12cの押し操作であると判別し、入力ピンI4の入力信号がHighであると例えば停止ボタン12dの押し操作であると判別する。また、マイコン40は、例えば、入力ピンI5の入力信号がHighであると例えば吐水流量大ボタン12eの押し操作であると判別し、入力ピンI6の入力信号がHighであると例えば吐水流量小ボタン12fの押し操作であると判別し、入力ピンI7の入力信号がHighであると例えば洗浄位置前進ボタン12gの押し操作であると判別し、入力ピンI8の入力信号がHighであると例えば洗浄位置後退ボタン12hの押し操作であると判別する。
マイコン40は、上記判断で否定判断すると、このステップSP24の処理に移行する。
(ステップSP18)
マイコン40は、押し操作された操作ボタン12の押し操作回数kをカウントする。すなわち、マイコン40は、押し操作回数kに「1」を加算する(k=k+1)。ただし、本実施形態では、例えばステップSP14で押し操作が停止ボタン12dの押し操作であると判断したときにのみ、当該停止ボタン12dの押し操作回数kをカウントして記憶する。なお、この押し操作回数kは、マイコン40がリセットされると消去される。
(ステップSP20)
マイコン40は、押し操作された操作ボタン12の検出結果に応じた送信処理を実行する。具体的には、押し操作された操作ボタン12の種類及び押し操作回数に対応する制御信号の生成を行う生成処理を実行する。
本実施形態では、マイコン40は、押し操作された操作ボタン12が停止ボタン12dである場合、カウントした押し操作の回数kが例えば「4」を示すまでは、停止ボタン12dの種類に対応する制御信号(止め制御信号)の生成を行い、カウントした押し操作の回数kが予め定められた回数を満たす、例えば「5」を満たすと、止め制御信号と異なる特殊モード信号の生成を行う。ここで、「特殊モード信号」とは、トイレ装置とリモコン装置とのペアリングや、管理者や施工者などの特定の者のみ使用することができる温度調整や流量調整等の設定を行うための制御信号である。
また、マイコン40は、押し操作された操作ボタン12が停止ボタン12d以外のボタンの押し操作である場合、押し操作の回数kに関係なく、当該ボタンの種類に対応する制御信号の生成を行う。
マイコン40は、生成処理にて制御信号を生成すると、図4に示す出力ピンO1を介して送信機52に出力する。これにより送信機52は、高周波発生回路42にてマイコン40から入力された制御信号を高周波信号に変換し、送信部44にて高周波信号を無線制御信号に変換してトイレ装置100に送信する。なお、制御信号の送信は、1回だけでなく、複数回であってもよい。ただし、この回数は、発電量にもよるが、発電部の発電量及び蓄電素子50の蓄電量には限りがあるので、電池式のリモコン装置に比べて、少なくなり得る。
(ステップSP22)
マイコン40は、送信機52の送信が完了したか否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合はステップSP24の処理に移行し、否定判断した場合には、このステップSP22の処理に戻る。
(ステップSP24)
マイコン40は、図4に示す入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がLow信号か否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合(Yes)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(3.0V)未満であるときは、ステップSP26の処理に移行する。また、マイコン40は、否定判断した場合(No)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(例えば3.0V)以上であるときは、ステップSP24の処理に戻る。
(ステップSP26)
マイコン40は、低消費モードに移行する。低消費モードの状態のマイコン40は、ハードウェアによるものであるので図示しないものの、入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がHigh信号となると、通常モードに移行する。そして、通常モードに移行すると、マイコン40は、ステップSP16の処理に戻る。
以上の処理、特にステップSP16〜SP24は、入力ピンI11に入力される入力信号がHigh信号となるまで、繰り返される。マイコン40は、入力ピンI11に入力される入力信号がHigh信号となると、リセットされる(停止する)。
<リモコン装置10の作用の一例>
次に、本実施形態に係るリモコン装置10の作用の一例について説明する。
図8(a)〜図8(e)は、本実施形態に係るリモコン装置10の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。図8(a)〜図8(e)の横軸は、時間(秒)である。図8(a)の縦軸は、任意の操作ボタン12の位置(mm)である。図8(b)の縦軸は、検出部20の検出の有無を表している。図8(c)の縦軸は、蓄電素子50の電圧(V)を表している。図8(d)の縦軸は、マイコン40のモードを表している。図8(d)中には、通常の動作を行う通常モードと、動作が行われない状態である停止モードと、少なくともタイマカウントを行い、押し操作の回数kの記憶を継続でき、通常モードよりも電力の消費を抑えた低消費モードと、が表されている。図8(e)の縦軸は、送信機52の送信の有無を表している。
図8(a)〜図8(e)では、使用者が、1回目及び2回目の操作ボタン12の押し操作とも、最下点位置まで強く押し操作する場合を説明する。以下、括弧内のt1〜t18は、0秒から順次経過していく秒数を表している。
(0秒以上t1秒未満の間)
0秒以上t1秒未満の間は、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、0秒以上t1秒未満の間は、蓄電素子50の電圧は0Vであり、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
(t1秒以上t2秒未満の間)
使用者は、トイレ装置100を使用した後などのt1秒において、必要に応じてリモコン装置10の任意の操作ボタン12をしっかりと押し始める。t1秒超t2秒未満の間、押し操作された操作ボタン12は定常位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t1秒以上t2秒未満の間、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無く、蓄電素子50の電圧は0Vであり、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
(t2秒以上t3秒未満の間)
t2秒において、押し操作された操作ボタン12は検出位置に到達し、t2秒超t3秒未満の間、検出位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t2秒において、操作ボタン12に対応する検出部20の検出が有の状態となり、t2秒超t3秒未満の間、この有りの状態が続く。また、t2秒以上t3秒未満の間、蓄電素子50の電圧は0Vであり、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
t2秒では、まだ発電部22で発電が行われておらず、マイコン40も起動していない。このように、検出部20は、制御ユニット26の起動よりも前に押し操作を検出する。従って、マイコン40が起動した際には、既に押し操作が検出された状態となる。これにより、例えば、マイコン40における操作ボタン12の判別を適切に行うことができる。
(t3秒以上t4秒未満の間)
t3秒において、押し操作された操作ボタン12は発電位置に到達し、t3秒超t4秒未満の間、発電位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t3秒以上t4秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。押し操作された操作ボタン12は発電位置を超えると、操作力が伝達機構30を介して発電部22の可動部22bに伝わり、可動部22bが押し込み位置に移動する。可動部22bが押し込み位置に移動すると、発電部22で発電が行われる。この結果、t3秒以上t4秒未満の間、蓄電素子50の電圧が0から高くなっていく。また、t3秒以上t4秒未満の間、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
(t4秒以上t5秒未満の間)
t4秒において、操作ボタン12はしっかりと押し操作されているため、最下点位置に到達し、t4秒超t5秒未満の間、最下点位置を維持する。t4秒以上t5秒未満の間、検出部20の検出は有りの状態が続き、蓄電素子50の電圧は、上がり続ける。なお、図8(c)では、操作ボタン12が最下点位置に到達したときに、蓄電素子50の電圧は、起動電圧:1.8Vに達しているが、操作ボタン12の最下点位置の前後で、起動電圧:1.8Vに達してもよい。
また、t4秒において、蓄電素子50の電圧は、起動電圧:1.8Vに達しているため、入力ピンI11に入力される入力信号がLow信号となる。この結果、マイコン40が蓄電素子50の電力を利用し停止モードから起動して、通常モードに移行する。ただし、図7に示すステップSP10〜SP14の処理が行われることによって、t4秒超t5秒未満の間、マイコン40は、通常モードから低消費モードに移行する。
また、t4秒以上t5秒未満の間、送信機52の送信は無い。
(t5秒以上t6秒未満の間)
t5秒以上t6秒未満の間、操作ボタン12は最下点位置を維持し、検出部20の検出は有りの状態が続く。t5秒において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vに到達する。t5秒超t6秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、最初の間は高くなるものの、マイコン40や送信機52の処理による蓄電素子50の電力消費により、途中から低くなっていく。蓄電素子50の電圧が閾値に到達すると、入力ピンI10に入力される入力信号がHigh信号となる。この結果、マイコン40が低消費モードから通常モードに移行する。t5秒超t6秒未満の間、マイコン40は、通常モードを維持する。また、t5秒以上t6秒未満の間、マイコン40が図7に示すステップSP16〜SP20の処理を行うことで、例えばt5秒以上t6秒未満の後半で送信機52が押し操作された操作ボタン12に対応する制御信号の送信を行う。トイレ装置100は、送信機52からの制御信号を受信し、受信した制御信号に応じた動作を実行する。これにより、マイコン40は、トイレ装置100を遠隔操作する。
(t6秒以上t7秒未満の間)
t6秒において、操作ボタン12は、最下点位置から移動し始め、t6秒超t7秒未満の間、定常位置に向かって移動し続ける。t6秒以上t7秒未満の間、検出部20の検出は有りの状態が続く。t6において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vまで下がり、t6秒超t7秒未満の間、閾値未満に下がり続けていく。なお、図8(c)では、操作ボタン12が最下点位置から移動し始めるときに、蓄電素子50の電圧が閾値まで下がっているが、操作ボタン12の最下点位置から移動し始める前後で、閾値まで下がってもよい。
また、t6秒以上t7秒未満の間に、蓄電素子50の電圧は閾値を下回るため、入力ピンI10に入力される入力信号がLow信号となる。この結果、図7に示すステップSP24の処理により、マイコン40が通常モードから低消費モードに移行する。
また、t6秒以上t7秒未満の間、送信機52の送信は無い。
(t7秒以上t8秒未満の間)
t7秒において、操作ボタン12は検出位置に戻り、t7秒超t8秒未満の間、検出位置から定常位置に向かって移動し続ける。t7秒において、検出部20の検出は有りから、無しとなり、t7秒超t8秒未満の間、無しの状態が維持される。t7秒以上t8秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t8秒以上t9秒未満の間)
t8秒以上t9秒未満の間は、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、t8秒以上t9秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t9秒以上t10秒未満の間)
使用者は、t9秒において、リモコン装置10の任意の操作ボタン12をしっかりと押し始める。t9秒超t10秒未満の間、押し操作された操作ボタン12は定常位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t9秒以上t10秒未満の間、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無く、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t10秒以上t11秒未満の間)
t10秒において、押し操作された操作ボタン12は検出位置に到達し、t10秒超t11秒未満の間、検出位置から最下点位置に向かって移動し続けて、途中で最下点位置に到達する。t10秒において、操作ボタン12に対応する検出部20の検出が有の状態となり、t10秒超t11秒未満の間、この有りの状態が続く。また、t10秒以上t11秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
なお、t10秒以上t11秒の途中で、押し操作された操作ボタン12は発電位置に到達し、発電部22で発電が行われるものの、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えるまでは、蓄電素子50に蓄電はされない。
(t11秒以上t12秒未満の間)
t11秒において、押し操作された操作ボタン12は発電位置を超えた最下点位置を維持している。t11秒以上t12秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。t11秒において、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)と同じとなる。そして、t11秒超t12秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、上がり続ける。また、t11秒以上t12秒未満の間、マイコン40は低消費モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
(t12秒以上t13秒未満の間)
t12秒以上t13秒未満の間、操作ボタン12は最下点位置を維持し、検出部20の検出は有りの状態が続く。t12秒において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vに到達する。t12秒超t13秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、最初の間は高くなるものの、マイコン40や送信機52の処理による蓄電素子50の電力消費により、途中から低くなっていく。蓄電素子50の電圧が閾値に到達すると、入力ピンI10に入力される入力信号がHigh信号となる。この結果、マイコン40が低消費モードから通常モードに移行する。t12秒超t13秒未満の間、マイコン40は、通常モードを維持する。また、t12秒以上t13秒未満の間、マイコン40が図7に示すステップSP16〜SP20の処理を行うことで、例えばt12秒以上t13秒未満の後半で送信機52が押し操作された操作ボタン12に対応する制御信号の送信を行う。トイレ装置100は、送信機52からの制御信号を受信し、受信した制御信号に応じた動作を実行する。これにより、マイコン40は、トイレ装置100を遠隔操作する。
(t13秒以上t14秒未満の間)
t13秒において、操作ボタン12は、最下点位置から移動し始め、t13秒超t14秒未満の間、定常位置に向かって移動し続ける。t13秒以上t14秒未満の間、検出部20の検出は有りの状態が続く。t13において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vまで下がり、t13秒超t14秒未満の間、閾値未満に下がり続けていく。なお、図8(c)では、操作ボタン12が最下点位置から移動し始めるときに、蓄電素子50の電圧が閾値まで下がっているが、操作ボタン12の最下点位置から移動し始める前後で、閾値まで下がってもよい。
また、t13秒以上t14秒未満の間に、蓄電素子50の電圧は閾値を下回るため、入力ピンI10に入力される入力信号がLow信号となる。この結果、図7に示すステップSP24の処理により、マイコン40が通常モードから低消費モードに移行する。
また、t13秒以上t14秒未満の間、送信機52の送信は無い。
(t14秒以上t15秒未満の間)
t14秒において、操作ボタン12は検出位置に戻り、t14秒超t15秒未満の間、検出位置から定常位置に向かって移動し続ける。t14秒において、検出部20の検出は有りから、無しとなり、t14秒超t15秒未満の間、無しの状態が維持される。t14秒以上t15秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t15秒以上t16秒未満の間)
t15秒以上t16秒未満の間、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、t15秒以上t16秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t16秒以上t17秒未満の間)
t16秒以上t17秒未満の間は、図示を省略するものの、操作ボタン12等の各状態は、t15秒以上t16秒未満の間と同じである。
(t17秒以上t18秒未満の間)
t17秒以上t18秒未満の間、操作ボタン12等の各状態は、t15秒以上t16秒未満の間と同じである。
(t18秒)
t18秒のとき、蓄電素子50の電圧は起動電圧にまで下がる。そして、マイコン40は、入力ピンI11に入力される入力信号がLow信号となり、リセットされて停止モードの状態に入る。
<リモコン装置10の作用の他の例>
次に、本実施形態に係るリモコン装置10の作用の他の例について説明する。
図9(a)〜図9(e)は、本実施形態に係るリモコン装置10の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。図9(a)〜図9(e)の横軸は、時間(秒)である。図9(a)の縦軸は、任意の操作ボタン12の位置(mm)である。図9(b)の縦軸は、検出部20の検出の有無を表している。図9(c)の縦軸は、蓄電素子50の電圧(V)を表している。図9(d)の縦軸は、マイコン40のモードを表している。図9(d)中には、通常の動作を行う通常モードと、動作が行われない状態である停止モードと、少なくともタイマカウントを行い、押し操作の回数kの記憶を継続でき、通常モードよりも電力の消費を抑えた低消費モードと、が表されている。図9(e)の縦軸は、送信機52の送信の有無を表している。
図9(a)〜図9(e)では、使用者が、1回目の押し操作は最下点位置まで強く押し操作する一方で、2回目の押し操作は蓄電素子50に電力が蓄電されない、或いは、閾値を超えない程度に蓄電する位置まで弱く押し操作する場合を説明する。以下、括弧内のt1〜t25は、0秒から順次経過していく秒数を表している。
(t1秒以上t10秒未満)
リモコン装置10の作用の一例で説明したt1〜t10における作用と同一である。
(t10秒以上t21秒未満)
t10秒において、押し操作された操作ボタン12は検出位置に到達し、t10秒超t21秒未満の間、検出位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t10秒において、操作ボタン12に対応する検出部20の検出が有の状態となり、t10秒超t21秒未満の間、この有りの状態が続く。また、t10秒以上t21秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t21秒以上t22秒未満)
t21秒において、押し操作された操作ボタン12は最下点位置の途中まで到達し、t21秒超t22秒未満の間、最下点位置の途中を維持している。この最下点位置の途中とは、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えない程度の定常位置と最下点位置の間の位置である。t21秒以上t22秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。t11秒超t12秒未満の間、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えないので、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続ける。また、t21秒以上t22秒未満の間、マイコン40は低消費モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。すなわち、t21秒以上t22秒未満の間、マイコン40は、ステップSP12の処理で肯定判定(閾値未満)をし続けるため、検出部20が押し操作を検出している場合であっても、蓄電素子50が蓄電している電力に対応する値が起動電力より高い電力に対応する閾値以上である場合とならず、生成処理を実行しない。
(t22秒以上t23秒未満)
t22秒において、押し操作された操作ボタン12は最下点位置の途中から移動し始め、t22秒超t23秒未満の間、定常位置に向かって移動し続ける。t22秒以上t23秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。t22秒超t23秒未満の間、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えないので、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続ける。また、t22秒以上t23秒未満の間、マイコン40は低消費モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
(t23秒以上t24秒未満)
t23秒において、操作ボタン12は検出位置に戻り、t23秒超t24秒未満の間、検出位置から定常位置に向かって移動し続ける。t23秒において、検出部20の検出は有りから、無しとなり、t23秒超t24秒未満の間、無しの状態が維持される。t23秒以上t24秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t24秒以上t25秒未満の間)
t24秒以上t25秒未満の間、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、t24秒以上t25秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
(t25秒)
t25秒のとき、蓄電素子50の電圧は起動電圧にまで下がる。そして、マイコン40は、入力ピンI11に入力される入力信号がLow信号となり、リセットされて停止モードの状態に入る。
<リモコン装置10の作用のさらに他の例>
次に、本実施形態に係るリモコン装置10の作用のさらに他の例について説明する。
図10(a)〜図10(d)は、本実施形態に係るリモコン装置10の動作の一例を模式的に表すグラフ図である。図10(a)〜図10(d)の横軸は、時間(秒)である。図10(a)の縦軸は、検出部20の検出の有無を表している。図10(b)の縦軸は、蓄電素子50の電圧(V)を表している。図10(c)の縦軸は、マイコン40のモードを表している。図10(d)の縦軸は、送信機52の送信の有無を表している。
図10(a)〜図10(d)では、使用者が、5回の操作ボタン12の押し操作とも、最下点位置まで強く押し操作する場合を説明する。
1回目及び2回目の押し操作に係る作用は、リモコン装置10の作用の一例と同じである。3回目及び4回目の押し操作に係る作用も、リモコン装置10の作用の一例の2回目の押し操作に係る作用と同じである。
5回目の押し操作に係る作用も、リモコン装置10の作用の一例の2回目の押し操作に係る作用と基本的には同じであるが、マイコン40は、図7に示すステップSP16〜SP20の処理を行うことで、押し操作された操作ボタン12の押し操作回数kが予め定められた回数、例えば5回を満たすと判定し、送信機52が1〜4回目の制御信号と異なる特殊モード信号を送信する。トイレ装置100は、送信機52からの特殊モード信号を受信し、受信した特殊モード信号に応じた動作を実行する。これにより、マイコン40は、トイレ装置100を遠隔操作する。
<効果>
以上、本実施形態に係るリモコン装置10によれば、図8(a)〜図8(e)に示すように、1回目の任意の操作ボタン12の押し操作があり、当該操作ボタン12が検出部20の検出位置及び発電位置よりも先に移動すると、発電部22がその移動に応じた電力を発生し、蓄電素子50がその電力を蓄電する。そして、蓄電素子50の電力が起動電力となるとマイコン40が起動する。起動したマイコン40は、検出部20が押し操作を既に検出しているので、蓄電素子50が蓄電している電力に対応する値(電圧)が起動電力より高い電力に対応する閾値(電圧の閾値)以上である場合には生成処理を実行し、閾値未満の場合には生成処理を実行しない。このように、1回目の押し操作がユーザの意図しない軽い押し操作である場合、蓄電素子50の電力が起動電力以上にならないとマイコン40が起動せず生成処理を実行することがないので、送信機52による制御信号の誤送信を抑制することができる。また、1回目の押し操作においてマイコン40が起動して上記値が閾値未満となる電力が蓄電される程度にユーザの意図しない軽く押し操作があっても、上記値が閾値未満の場合には生成処理を実行しないので、送信機52による制御信号の誤送信を抑制することができる。
さらに、図9(a)〜(e)に示すように、1回目の押し操作でマイコン40が起動し続けている状態で、2回目以降の押し操作の中で意図しない軽い押し操作があっても、検出部20が押し操作を検出した場合という条件は満たされるものの、蓄電素子50が蓄電している電力に対応する値が起動電力より高い電力に対応する閾値以上である場合という条件が満たされ難いので、生成処理を実行することを抑制でき、送信機52による制御信号の誤送信を抑制することができる。
また、本実施形態に係るリモコン装置10によれば、図10に示すように、1回目の押し操作でマイコン40が起動し続けるので、電力不足で停止するまでカウントした押し操作の回数kを記憶することができる。この結果、記憶した回数を利用して、特殊モード信号を送信することができる。
また、本実施形態に係るリモコン装置10によれば、マイコン40とは別に監視部としての電圧検出回路54があり、マイコン40は電圧検出回路54から蓄電素子50が蓄電している電力に対応する値が閾値以上であるときその旨の通知(信号)を受けるので、当該通知を受けるまでマイコン40を待機状態にさせて、その消費電力を抑制することができる。 また、マイコン40が内部処理として電圧を監視する場合、決まった電圧値がマイコン40により決まっているので自由な電圧設定が難しい一方、電圧検出回路54が電圧を監視する場合は、電圧検出回路54を変えることで電圧値を自由に設定することができる。
また、電圧検出の精度に関してもマイコン40の内部処理で行うより外部で監視部として電圧検出回路54を設ける方が、高精度となり得る。その結果、通常モードの時間や起動している時間のばらつきを抑えることができる。
また、本実施形態に係るリモコン装置10によれば、マイコン40は、通常モードで生成処理を実行した後電圧検出回路54から通知を受け取るまで、低消費モードの状態となるので、待機している状態の消費電力を抑制することができる。
また、本実施形態に係るリモコン装置10によれば、図9(d)に示すように、マイコン40が起動して通常モードに移行しても、蓄電素子50が蓄電している電力に対応する値がまだ閾値以上となっていないときがある。このような場合でも、マイコン40が低消費モードに移行することで、上記値がまだ閾値以上となるまで消費電力を抑えることができる。
また、本実施形態に係るトイレシステムSによれば、リモコン装置10によりトイレ装置100に設けられたノズル130を遠隔操作することができると共に、そのノズル130への遠隔操作に関する制御信号の誤送信を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の実施の形態の中で、第2実施形態に係るリモコン装置200について説明する。
図11は、第2実施形態に係る検出部、発電部、電源部及び制御ユニットの詳細の一例である。
図11に示すように、第2実施形態に係るリモコン装置200では、第1実施形態で説明した図4と異なり、マイコン40は、出力ピンO2をさらに有する。この出力ピンO2には、蓄電素子50の電力を放電する放電回路202が接続されている。放電回路202は、例えば整流回路58に接続されている。
図12は、第2実施形態に係るマイコン40が実行する処理のフローチャートである。図12に示す処理の前は、マイコン40は、未起動の状態、すなわち停止状態である。そして、図12に示す動作は、マイコン40の入力ピンI11にリセット回路56から入力される入力信号がHigh信号からLow信号に切り替わって、すなわち、蓄電素子50の電圧値が起動電圧(例えば1.8V)以上となってマイコン40が起動した後に、実行される。なお、マイコン40は、ハードウェアとして、起動した際に通常モードに移行する構成となっている。
ステップSP10〜ステップSP26は、第1実施形態で説明した図7と同一である。
(ステップSP8)
マイコン40は、出力ピンO2の出力信号をHigh信号にする。これにより、放電回路202は、High信号を受けて、蓄電素子50の電力を放電しない。次に、マイコン40は、ステップSP10の処理に移行する。
(ステップSP30)
マイコン40は、図11に示す入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がLow信号か否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合(Yes)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(3.0V)未満であるときは、ステップSP34の処理に移行する。また、マイコン40は、否定判断した場合(No)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(例えば3.0V)以上であるときは、ステップSP32の処理に移行する。
(ステップSP32)
マイコン40は、出力ピンO2の出力信号をLow信号にする。これにより、放電回路202は、Low信号を受けて、蓄電素子50の電力を例えば蓄電素子50の電圧値が起動電圧以上閾値(3.0V)未満となるまで放電する。次に、マイコン40は、ステップSP34の処理に移行する。
(ステップSP34)
マイコン40は、出力ピンO2の出力信号をHigh信号にする。これにより、放電回路202は、High信号を受けて、蓄電素子50の電力を放電しない。次に、マイコン40は、ステップSP24の処理に移行する。
以上、本発明の第2実施形態に係るリモコン装置200によれば、送信機52による送信の後に、蓄電素子50の電力に対応する値が閾値以上である場合、蓄電素子50の電力を放電する放電部としての放電回路202をさらに備える。
この構成によれば、2回目以降の押し操作のときに、蓄電素子50の電力に対応する値(電圧)が閾値以上となることを抑制でき、もって送信機52による制御信号の誤送信を抑制することができる。
また、蓄電素子50の電力に対応する値を閾値より早く下回らせることができ、2回目以降の操作ボタン12の押し操作をより早く認識可能となる(電圧検出回路54からの信号の切り替わりを早く認識できる)。
[変形例]
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものではない。
例えば、リモコン装置10のボタンは複数ある場合を説明したが、1つのみで構成されてもよい。
また、図7に示すステップSP16及びステップSP18は、ステップSP12の前に行ってもよい。また、ステップSP12、14は省略してもよい。
また、ステップSP18では、停止ボタン12dの押し操作回数kのみをカウントする場合を説明したが、2種類以上の操作ボタン12の押し操作回数をカウントしてもよい。また、各操作ボタン12の押し操作の順序や組み合わせを記憶してもよい。そして、任意の順序や組み合わせの条件が満たされたときに、ステップSP20で特殊モード信号を送信してもよい。
また、図4に示す過充電防止回路60は省略してもよい。
また、閾値は、電圧値である場合を説明したが、蓄電素子50の電力値、その電力値に対応する電流値であってもよい。また、閾値は、電圧値として3Vを説明したが、その値は起動電圧超であれば、特に限定されない。ただし、閾値は、誤送信をより抑制する観点から、起動電力と送信に必要な電力とを足し合わせた電力よりも高い電力に対応する値の方が好ましい。
また、各検出部20としては機械式のスイッチを用いる場合を説明したが、ホール素子を用いる場合は、電源が繋がっていると消費電流があるので、低消費動作時には電源が供給されない構成であることが好ましい。この場合、通常モードで動作を始め、検出部20の状態を確認するときに検出部20に電源を供給する。
また、図10では、押し操作された操作ボタン12の押し操作回数kが予め定められた回数、例えば5回を満たすと判定し、送信機52が1〜4回目の制御信号と異なる特殊モード信号を送信する場合を説明したが、押し操作回数kが予め定められた回数を満たした場合、何も送信しないようにしてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
S…トイレシステム
10,200…リモコン装置
12…操作ボタン
20…検出部
22…発電部
40…マイコン(制御部)
44…送信部
50…蓄電素子(蓄電部)
54…電圧検出回路(監視部)
100…トイレ装置
130…ノズル(吐水手段)
200…リモコン装置
202…放電回路(放電部)

Claims (7)

  1. トイレ装置を遠隔操作するためのリモコン装置であって、
    押し操作に応じて移動するボタン部と、
    前記ボタン部が検出位置まで移動したときに、前記押し操作を検出する検出部と、
    前記ボタン部が前記検出位置よりも先に移動したときに、その移動に応じて電力を発生する発電部と、
    前記発電部が発生させた電力を蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部の電力が起動電力となると起動して前記起動電力未満となるまで起動し続ける制御部であって、前記蓄電部が蓄電している電力に対応する値が前記起動電力より高い電力に対応する閾値以上であり且つ前記検出部が前記押し操作を検出した場合には、前記検出部の検出結果に応じた前記トイレ装置の制御信号の生成処理を実行し、その他の場合には、前記生成処理を実行しない制御部と、
    前記生成処理により生成された前記制御信号を送信する送信部と、
    を備えるリモコン装置。
  2. 前記制御部は、停止するまで前記検出結果をカウントして記憶し、記憶したカウントの回数が予め定められた回数を満たす場合に、前記制御信号と異なる特殊モード信号を前記送信部に送信させる、
    請求項1に記載のリモコン装置。
  3. 前記制御部に接続され、前記蓄電部が蓄電している電力に対応する値を監視し、前記値が前記閾値以上であるとき前記制御部にその旨を通知する監視部、
    をさらに備える請求項2に記載のリモコン装置。
  4. 前記制御部は、前記蓄電部の電力により動作する状態を、第1モードと、前記第1モードよりも前記制御部の消費電力が少ない第2モードの何れか1つに設定可能とされ、前記第1モードで前記生成処理を実行した後は前記第2モードに移行し、前記第2モードに移行した後は前記監視部から前記通知を受け取ると前記第1モードに戻るように構成されている、
    請求項3に記載のリモコン装置。
  5. 前記制御部は、起動した際に前記第1モードに移行し、前記監視部から前記通知を受けているか否かを判定して、肯定判定した場合には前記第2モードに移行し、否定判定した場合には前記第2モードに移行しない、
    請求項4に記載のリモコン装置。
  6. 前記送信部による送信の後に、前記蓄電部の電力に対応する値が前記閾値以上である場合、前記蓄電部の電力を放電する放電部、
    をさらに備える請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のリモコン装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のリモコン装置と、
    前記リモコン装置により遠隔操作される吐水手段が設けられた前記トイレ装置と、
    を備えるトイレシステム。
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