JP6350052B2 - リモコン装置及びトイレシステム - Google Patents
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Description
まず、本発明の実施の形態の中で、第1実施形態(以下、「本実施形態」と称す。)に係るトイレシステム及びトイレシステム内のリモコン装置について説明する。
図1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係るトイレシステムを模式的に示す斜視図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係るリモコン装置を模式的に表す正面図である。
と、洗浄位置前進ボタン12gと、洗浄位置後退ボタン12hと、を含む。
次に、図4及び図7を用いて、マイコン40の処理について説明する。
マイコン40は、例えば、停止ボタン12dの押し操作回数kに、「0」を代入する(k=0)。そして、マイコン40は、ステップSP12の処理に移行する。
マイコン40は、図4に示す入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がLow信号か否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合(Yes)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(3.0V)未満であるときは、ステップSP14の処理に移行する。また、マイコン40は、否定判断した場合(No)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(例えば3.0V)以上であるときは、ステップSP16の処理に移行する。
マイコン40は、低消費モードに移行する。低消費モードの状態のマイコン40は、ハードウェアによるものであるので図示しないものの、入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がHigh信号となると、通常モードに移行する。そして、通常モードに移行すると、マイコン40は、ステップSP16の処理に移行する。
マイコン40は、図4に示す入力ピンI1〜I10の入力信号に基づき、複数の検出部20のうちいずれか1つの検出部20が押し操作を検出したか否かを判断する。
判別の際、マイコン40は、例えば、入力ピンI1の入力信号がHighであると例えばおしり洗浄ボタン12aの押し操作であると判別し、入力ピンI2の入力信号がHighであると例えばビデ洗浄ボタン12bの押し操作であると判別し、入力ピンI3の入力信号がHighであると例えば乾燥ボタン12cの押し操作であると判別し、入力ピンI4の入力信号がHighであると例えば停止ボタン12dの押し操作であると判別する。また、マイコン40は、例えば、入力ピンI5の入力信号がHighであると例えば吐水流量大ボタン12eの押し操作であると判別し、入力ピンI6の入力信号がHighであると例えば吐水流量小ボタン12fの押し操作であると判別し、入力ピンI7の入力信号がHighであると例えば洗浄位置前進ボタン12gの押し操作であると判別し、入力ピンI8の入力信号がHighであると例えば洗浄位置後退ボタン12hの押し操作であると判別する。
マイコン40は、押し操作された操作ボタン12の押し操作回数kをカウントする。すなわち、マイコン40は、押し操作回数kに「1」を加算する(k=k+1)。ただし、本実施形態では、例えばステップSP14で押し操作が停止ボタン12dの押し操作であると判断したときにのみ、当該停止ボタン12dの押し操作回数kをカウントして記憶する。なお、この押し操作回数kは、マイコン40がリセットされると消去される。
マイコン40は、押し操作された操作ボタン12の検出結果に応じた送信処理を実行する。具体的には、押し操作された操作ボタン12の種類及び押し操作回数に対応する制御信号の生成を行う生成処理を実行する。
また、マイコン40は、押し操作された操作ボタン12が停止ボタン12d以外のボタンの押し操作である場合、押し操作の回数kに関係なく、当該ボタンの種類に対応する制御信号の生成を行う。
マイコン40は、送信機52の送信が完了したか否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合はステップSP24の処理に移行し、否定判断した場合には、このステップSP22の処理に戻る。
マイコン40は、図4に示す入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がLow信号か否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合(Yes)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(3.0V)未満であるときは、ステップSP26の処理に移行する。また、マイコン40は、否定判断した場合(No)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(例えば3.0V)以上であるときは、ステップSP24の処理に戻る。
マイコン40は、低消費モードに移行する。低消費モードの状態のマイコン40は、ハードウェアによるものであるので図示しないものの、入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がHigh信号となると、通常モードに移行する。そして、通常モードに移行すると、マイコン40は、ステップSP16の処理に戻る。
次に、本実施形態に係るリモコン装置10の作用の一例について説明する。
0秒以上t1秒未満の間は、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、0秒以上t1秒未満の間は、蓄電素子50の電圧は0Vであり、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
使用者は、トイレ装置100を使用した後などのt1秒において、必要に応じてリモコン装置10の任意の操作ボタン12をしっかりと押し始める。t1秒超t2秒未満の間、押し操作された操作ボタン12は定常位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t1秒以上t2秒未満の間、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無く、蓄電素子50の電圧は0Vであり、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
t2秒において、押し操作された操作ボタン12は検出位置に到達し、t2秒超t3秒未満の間、検出位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t2秒において、操作ボタン12に対応する検出部20の検出が有の状態となり、t2秒超t3秒未満の間、この有りの状態が続く。また、t2秒以上t3秒未満の間、蓄電素子50の電圧は0Vであり、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
t2秒では、まだ発電部22で発電が行われておらず、マイコン40も起動していない。このように、検出部20は、制御ユニット26の起動よりも前に押し操作を検出する。従って、マイコン40が起動した際には、既に押し操作が検出された状態となる。これにより、例えば、マイコン40における操作ボタン12の判別を適切に行うことができる。
t3秒において、押し操作された操作ボタン12は発電位置に到達し、t3秒超t4秒未満の間、発電位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t3秒以上t4秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。押し操作された操作ボタン12は発電位置を超えると、操作力が伝達機構30を介して発電部22の可動部22bに伝わり、可動部22bが押し込み位置に移動する。可動部22bが押し込み位置に移動すると、発電部22で発電が行われる。この結果、t3秒以上t4秒未満の間、蓄電素子50の電圧が0から高くなっていく。また、t3秒以上t4秒未満の間、マイコン40は停止モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
t4秒において、操作ボタン12はしっかりと押し操作されているため、最下点位置に到達し、t4秒超t5秒未満の間、最下点位置を維持する。t4秒以上t5秒未満の間、検出部20の検出は有りの状態が続き、蓄電素子50の電圧は、上がり続ける。なお、図8(c)では、操作ボタン12が最下点位置に到達したときに、蓄電素子50の電圧は、起動電圧:1.8Vに達しているが、操作ボタン12の最下点位置の前後で、起動電圧:1.8Vに達してもよい。
また、t4秒において、蓄電素子50の電圧は、起動電圧:1.8Vに達しているため、入力ピンI11に入力される入力信号がLow信号となる。この結果、マイコン40が蓄電素子50の電力を利用し停止モードから起動して、通常モードに移行する。ただし、図7に示すステップSP10〜SP14の処理が行われることによって、t4秒超t5秒未満の間、マイコン40は、通常モードから低消費モードに移行する。
また、t4秒以上t5秒未満の間、送信機52の送信は無い。
t5秒以上t6秒未満の間、操作ボタン12は最下点位置を維持し、検出部20の検出は有りの状態が続く。t5秒において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vに到達する。t5秒超t6秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、最初の間は高くなるものの、マイコン40や送信機52の処理による蓄電素子50の電力消費により、途中から低くなっていく。蓄電素子50の電圧が閾値に到達すると、入力ピンI10に入力される入力信号がHigh信号となる。この結果、マイコン40が低消費モードから通常モードに移行する。t5秒超t6秒未満の間、マイコン40は、通常モードを維持する。また、t5秒以上t6秒未満の間、マイコン40が図7に示すステップSP16〜SP20の処理を行うことで、例えばt5秒以上t6秒未満の後半で送信機52が押し操作された操作ボタン12に対応する制御信号の送信を行う。トイレ装置100は、送信機52からの制御信号を受信し、受信した制御信号に応じた動作を実行する。これにより、マイコン40は、トイレ装置100を遠隔操作する。
t6秒において、操作ボタン12は、最下点位置から移動し始め、t6秒超t7秒未満の間、定常位置に向かって移動し続ける。t6秒以上t7秒未満の間、検出部20の検出は有りの状態が続く。t6において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vまで下がり、t6秒超t7秒未満の間、閾値未満に下がり続けていく。なお、図8(c)では、操作ボタン12が最下点位置から移動し始めるときに、蓄電素子50の電圧が閾値まで下がっているが、操作ボタン12の最下点位置から移動し始める前後で、閾値まで下がってもよい。
また、t6秒以上t7秒未満の間に、蓄電素子50の電圧は閾値を下回るため、入力ピンI10に入力される入力信号がLow信号となる。この結果、図7に示すステップSP24の処理により、マイコン40が通常モードから低消費モードに移行する。
また、t6秒以上t7秒未満の間、送信機52の送信は無い。
t7秒において、操作ボタン12は検出位置に戻り、t7秒超t8秒未満の間、検出位置から定常位置に向かって移動し続ける。t7秒において、検出部20の検出は有りから、無しとなり、t7秒超t8秒未満の間、無しの状態が維持される。t7秒以上t8秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
t8秒以上t9秒未満の間は、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、t8秒以上t9秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
使用者は、t9秒において、リモコン装置10の任意の操作ボタン12をしっかりと押し始める。t9秒超t10秒未満の間、押し操作された操作ボタン12は定常位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t9秒以上t10秒未満の間、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無く、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
t10秒において、押し操作された操作ボタン12は検出位置に到達し、t10秒超t11秒未満の間、検出位置から最下点位置に向かって移動し続けて、途中で最下点位置に到達する。t10秒において、操作ボタン12に対応する検出部20の検出が有の状態となり、t10秒超t11秒未満の間、この有りの状態が続く。また、t10秒以上t11秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
なお、t10秒以上t11秒の途中で、押し操作された操作ボタン12は発電位置に到達し、発電部22で発電が行われるものの、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えるまでは、蓄電素子50に蓄電はされない。
t11秒において、押し操作された操作ボタン12は発電位置を超えた最下点位置を維持している。t11秒以上t12秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。t11秒において、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)と同じとなる。そして、t11秒超t12秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、上がり続ける。また、t11秒以上t12秒未満の間、マイコン40は低消費モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
t12秒以上t13秒未満の間、操作ボタン12は最下点位置を維持し、検出部20の検出は有りの状態が続く。t12秒において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vに到達する。t12秒超t13秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、最初の間は高くなるものの、マイコン40や送信機52の処理による蓄電素子50の電力消費により、途中から低くなっていく。蓄電素子50の電圧が閾値に到達すると、入力ピンI10に入力される入力信号がHigh信号となる。この結果、マイコン40が低消費モードから通常モードに移行する。t12秒超t13秒未満の間、マイコン40は、通常モードを維持する。また、t12秒以上t13秒未満の間、マイコン40が図7に示すステップSP16〜SP20の処理を行うことで、例えばt12秒以上t13秒未満の後半で送信機52が押し操作された操作ボタン12に対応する制御信号の送信を行う。トイレ装置100は、送信機52からの制御信号を受信し、受信した制御信号に応じた動作を実行する。これにより、マイコン40は、トイレ装置100を遠隔操作する。
t13秒において、操作ボタン12は、最下点位置から移動し始め、t13秒超t14秒未満の間、定常位置に向かって移動し続ける。t13秒以上t14秒未満の間、検出部20の検出は有りの状態が続く。t13において、蓄電素子50の電圧は閾値:3.0Vまで下がり、t13秒超t14秒未満の間、閾値未満に下がり続けていく。なお、図8(c)では、操作ボタン12が最下点位置から移動し始めるときに、蓄電素子50の電圧が閾値まで下がっているが、操作ボタン12の最下点位置から移動し始める前後で、閾値まで下がってもよい。
また、t13秒以上t14秒未満の間に、蓄電素子50の電圧は閾値を下回るため、入力ピンI10に入力される入力信号がLow信号となる。この結果、図7に示すステップSP24の処理により、マイコン40が通常モードから低消費モードに移行する。
また、t13秒以上t14秒未満の間、送信機52の送信は無い。
t14秒において、操作ボタン12は検出位置に戻り、t14秒超t15秒未満の間、検出位置から定常位置に向かって移動し続ける。t14秒において、検出部20の検出は有りから、無しとなり、t14秒超t15秒未満の間、無しの状態が維持される。t14秒以上t15秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
t15秒以上t16秒未満の間、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、t15秒以上t16秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
t16秒以上t17秒未満の間は、図示を省略するものの、操作ボタン12等の各状態は、t15秒以上t16秒未満の間と同じである。
t17秒以上t18秒未満の間、操作ボタン12等の各状態は、t15秒以上t16秒未満の間と同じである。
t18秒のとき、蓄電素子50の電圧は起動電圧にまで下がる。そして、マイコン40は、入力ピンI11に入力される入力信号がLow信号となり、リセットされて停止モードの状態に入る。
次に、本実施形態に係るリモコン装置10の作用の他の例について説明する。
リモコン装置10の作用の一例で説明したt1〜t10における作用と同一である。
t10秒において、押し操作された操作ボタン12は検出位置に到達し、t10秒超t21秒未満の間、検出位置から最下点位置に向かって移動し続ける。t10秒において、操作ボタン12に対応する検出部20の検出が有の状態となり、t10秒超t21秒未満の間、この有りの状態が続く。また、t10秒以上t21秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
t21秒において、押し操作された操作ボタン12は最下点位置の途中まで到達し、t21秒超t22秒未満の間、最下点位置の途中を維持している。この最下点位置の途中とは、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えない程度の定常位置と最下点位置の間の位置である。t21秒以上t22秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。t11秒超t12秒未満の間、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えないので、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続ける。また、t21秒以上t22秒未満の間、マイコン40は低消費モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。すなわち、t21秒以上t22秒未満の間、マイコン40は、ステップSP12の処理で肯定判定(閾値未満)をし続けるため、検出部20が押し操作を検出している場合であっても、蓄電素子50が蓄電している電力に対応する値が起動電力より高い電力に対応する閾値以上である場合とならず、生成処理を実行しない。
t22秒において、押し操作された操作ボタン12は最下点位置の途中から移動し始め、t22秒超t23秒未満の間、定常位置に向かって移動し続ける。t22秒以上t23秒未満の間、検出部20の検出は、有りの状態が続く。t22秒超t23秒未満の間、発電部22の電力(電圧)が蓄電素子50の電力(電圧)を超えないので、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続ける。また、t22秒以上t23秒未満の間、マイコン40は低消費モードの状態にあり、送信機52の送信は無い。
t23秒において、操作ボタン12は検出位置に戻り、t23秒超t24秒未満の間、検出位置から定常位置に向かって移動し続ける。t23秒において、検出部20の検出は有りから、無しとなり、t23秒超t24秒未満の間、無しの状態が維持される。t23秒以上t24秒未満の間、蓄電素子50の電圧は、3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
t24秒以上t25秒未満の間、任意の操作ボタン12は定常位置にあり、操作ボタン12に対応する検出部20の検出は無い。また、t24秒以上t25秒未満の間、蓄電素子50の電圧は3V未満1.8V超の間で下がり続け、マイコン40は低消費モードが維持され、送信機52の送信は無い。
t25秒のとき、蓄電素子50の電圧は起動電圧にまで下がる。そして、マイコン40は、入力ピンI11に入力される入力信号がLow信号となり、リセットされて停止モードの状態に入る。
次に、本実施形態に係るリモコン装置10の作用のさらに他の例について説明する。
以上、本実施形態に係るリモコン装置10によれば、図8(a)〜図8(e)に示すように、1回目の任意の操作ボタン12の押し操作があり、当該操作ボタン12が検出部20の検出位置及び発電位置よりも先に移動すると、発電部22がその移動に応じた電力を発生し、蓄電素子50がその電力を蓄電する。そして、蓄電素子50の電力が起動電力となるとマイコン40が起動する。起動したマイコン40は、検出部20が押し操作を既に検出しているので、蓄電素子50が蓄電している電力に対応する値(電圧)が起動電力より高い電力に対応する閾値(電圧の閾値)以上である場合には生成処理を実行し、閾値未満の場合には生成処理を実行しない。このように、1回目の押し操作がユーザの意図しない軽い押し操作である場合、蓄電素子50の電力が起動電力以上にならないとマイコン40が起動せず生成処理を実行することがないので、送信機52による制御信号の誤送信を抑制することができる。また、1回目の押し操作においてマイコン40が起動して上記値が閾値未満となる電力が蓄電される程度にユーザの意図しない軽く押し操作があっても、上記値が閾値未満の場合には生成処理を実行しないので、送信機52による制御信号の誤送信を抑制することができる。
また、電圧検出の精度に関してもマイコン40の内部処理で行うより外部で監視部として電圧検出回路54を設ける方が、高精度となり得る。その結果、通常モードの時間や起動している時間のばらつきを抑えることができる。
次に、本発明の実施の形態の中で、第2実施形態に係るリモコン装置200について説明する。
マイコン40は、出力ピンO2の出力信号をHigh信号にする。これにより、放電回路202は、High信号を受けて、蓄電素子50の電力を放電しない。次に、マイコン40は、ステップSP10の処理に移行する。
マイコン40は、図11に示す入力ピンI10に電圧検出回路54から入力される入力信号がLow信号か否か判断する。マイコン40は、肯定判断した場合(Yes)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(3.0V)未満であるときは、ステップSP34の処理に移行する。また、マイコン40は、否定判断した場合(No)、すなわち、蓄電素子50の電圧値が閾値(例えば3.0V)以上であるときは、ステップSP32の処理に移行する。
マイコン40は、出力ピンO2の出力信号をLow信号にする。これにより、放電回路202は、Low信号を受けて、蓄電素子50の電力を例えば蓄電素子50の電圧値が起動電圧以上閾値(3.0V)未満となるまで放電する。次に、マイコン40は、ステップSP34の処理に移行する。
マイコン40は、出力ピンO2の出力信号をHigh信号にする。これにより、放電回路202は、High信号を受けて、蓄電素子50の電力を放電しない。次に、マイコン40は、ステップSP24の処理に移行する。
また、蓄電素子50の電力に対応する値を閾値より早く下回らせることができ、2回目以降の操作ボタン12の押し操作をより早く認識可能となる(電圧検出回路54からの信号の切り替わりを早く認識できる)。
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものではない。
10,200…リモコン装置
12…操作ボタン
20…検出部
22…発電部
40…マイコン(制御部)
44…送信部
50…蓄電素子(蓄電部)
54…電圧検出回路(監視部)
100…トイレ装置
130…ノズル(吐水手段)
200…リモコン装置
202…放電回路(放電部)
Claims (7)
- トイレ装置を遠隔操作するためのリモコン装置であって、
押し操作に応じて移動するボタン部と、
前記ボタン部が検出位置まで移動したときに、前記押し操作を検出する検出部と、
前記ボタン部が前記検出位置よりも先に移動したときに、その移動に応じて電力を発生する発電部と、
前記発電部が発生させた電力を蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部の電力が起動電力となると起動して前記起動電力未満となるまで起動し続ける制御部であって、前記蓄電部が蓄電している電力に対応する値が前記起動電力より高い電力に対応する閾値以上であり且つ前記検出部が前記押し操作を検出した場合には、前記検出部の検出結果に応じた前記トイレ装置の制御信号の生成処理を実行し、その他の場合には、前記生成処理を実行しない制御部と、
前記生成処理により生成された前記制御信号を送信する送信部と、
を備えるリモコン装置。 - 前記制御部は、停止するまで前記検出結果をカウントして記憶し、記憶したカウントの回数が予め定められた回数を満たす場合に、前記制御信号と異なる特殊モード信号を前記送信部に送信させる、
請求項1に記載のリモコン装置。 - 前記制御部に接続され、前記蓄電部が蓄電している電力に対応する値を監視し、前記値が前記閾値以上であるとき前記制御部にその旨を通知する監視部、
をさらに備える請求項2に記載のリモコン装置。 - 前記制御部は、前記蓄電部の電力により動作する状態を、第1モードと、前記第1モードよりも前記制御部の消費電力が少ない第2モードの何れか1つに設定可能とされ、前記第1モードで前記生成処理を実行した後は前記第2モードに移行し、前記第2モードに移行した後は前記監視部から前記通知を受け取ると前記第1モードに戻るように構成されている、
請求項3に記載のリモコン装置。 - 前記制御部は、起動した際に前記第1モードに移行し、前記監視部から前記通知を受けているか否かを判定して、肯定判定した場合には前記第2モードに移行し、否定判定した場合には前記第2モードに移行しない、
請求項4に記載のリモコン装置。 - 前記送信部による送信の後に、前記蓄電部の電力に対応する値が前記閾値以上である場合、前記蓄電部の電力を放電する放電部、
をさらに備える請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のリモコン装置。 - 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のリモコン装置と、
前記リモコン装置により遠隔操作される吐水手段が設けられた前記トイレ装置と、
を備えるトイレシステム。
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