JP6819021B2 - トイレ装置 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、洗浄装置本体に設けられている通水検出手段によって洗浄装置本体の通水流路へ初期通水されたことを検出して、識別コード記憶モードを実行することができる。
そのため、洗浄装置本体に通水して使用されている状態で電源オンオフされても識別コード記憶モードが実行されることがなく、洗浄装置本体を設置して最初に通水した初期通水時、または、設定者が洗浄装置本体の内部の洗浄水を排出した後に通水を行うことで意図時に初期通水状態とした時に識別コード記憶モードが実行されるので、設定者が意図しないタイミングで識別コード記憶モードが実行されてしまうことを防ぐことができる。
従って、識別コード記憶モードの実行のために、複雑な操作や入力手段を追加する必要がなく、かつ、識別コードの誤記憶を抑制することができる。
このように構成された本発明においては、貯水タンクの水位変化が所定値以上、例えば、通常使用時における所定の水位変化量以上であると初期通水であると判定することにより、通常の使用時に誤って初期通水を検出することがない。
そのため、通常使用時において、識別コードの記憶を目的とせず識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
このように構成された本発明においては、発電機からの発電量が所定値により小さい期間が一定気期間以上継続されている場合、例えば、通常使用時の発電状態とは異なるエア噛み状態で発電が継続されている場合に初期通水であると判定することにより、通常の使用時に誤って初期通水を検出することがない。
そのため、通常使用時において、識別コードの記憶を目的とせず識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
まず、図1乃至図4により、本発明の第1実施形態によるトイレ装置について説明を行う。
図1は、本発明の第1実施形態によるトイレ装置が設置されたトイレスペースの概略構成を示す図である。図2は、本発明の第1実施形態によるトイレ装置の斜視図である。
図3は、本発明の第1実施形態によるトイレ装置の有する洗浄装置本体の機能ブロック図である。図4は、本発明の第1実施形態によるトイレ装置の有するリモコンの機能ブロック図である。
図2乃至図4に示すように、トイレ装置1は、いわゆる洋式腰掛便器の便器2と、便器2の上方に載置された洗浄装置本体4と、トイレ室内の壁面に設けられ、洗浄装置本体4を遠隔操作可能なリモコン6と、を備えている。
洗浄装置本体4は、便器2の上面に配置された樹脂製の便座10と、この便座10を覆うように配置された樹脂性の便蓋12と、便器2の後方に配置されたケーシング14と、を備える。この便座10と便蓋12は、上下方向に回動自在にケーシング14に軸支されている。また、ケーシング14は、樹脂製の外観部材であり、便器2の上面に取り付けられたプレート部材(図示せず)と係合される係合部(図示せず)と、この係合部とプレート部材との係合を解除する着脱解除部16とを、有し、便器2の上面に着脱自在に載置されている。
タンク本体46は、通水流路38と接続され、通水流路38に洗浄水を通水させ便器2の導水路に洗浄水を供給する。なお、本実施形態において、便器洗浄タンク36が貯水タンクである。
水位検知センサ48は、タンク本体46内に設けられたフロートスイッチであり、タンク本体46内の洗浄水が所定水位になるとこのフロートスイッチがオンとなり、水位が所定値を下回るとフロートスイッチがオフの状態となる。
また、本実施形態において、水位検知センサ48は通水検出手段であり、タンク本体46の水位変化によって、通水流路38における洗浄水の通水を検知することができる。
具体的には、水位検知センサ48は、フロートスイッチがオフの状態からオンの状態になりタンク本体46の水位変化を検知すると通水流路38における洗浄水の通水があったと検知する。
なお、本実施形態において、タンク本体46の水位変化とは、タンク本体46からの排水が停止した状態からタンク本体46の所定水位まで洗浄水が給水されるまでの水位変化のことである。
給排水ユニット40は、排水弁及び給水弁を開閉することで、洗浄水を通水流路38に通水させ便器2に供給すると共に、タンク本体46に給水源からの洗浄水を供給することができる。
ここで、着脱センサ20の検知状態がオンになっていると、プレート部材とケーシング14の係合部とが係合され、洗浄装置本体4が便器2に装着された状態となっており、着脱センサ20の検知状態がオフになっていると、ケーシング14の係合部とプレート部材との係合が解除され、洗浄装置本体4が便器2から取り外された状態となっている。
ここで、着座センサ22の検知状態オンであると、使用者が便座10に着座した状態であり、着座センサ22の検知状態オフであると、使用者が便座10に着座していない状態である。
また、通常動作モードにおいて、本体制御ユニット26は、着脱センサ20の検知に基づいて、リモコン6からの操作信号を無視し、局部洗浄ユニット32及び給排水ユニット40の動作を禁止したり、着座センサ22が検知した使用者の着座の有無に基づいて、給排水ユニット40を動作させたりすることができる。
つまり、本体制御ユニット26は、水位検知センサ48であるフロートスイッチのオフからオンに切り替わる時間から水位変化量を算出し、その算出した水位変化量が通常使用時における水位変化量以上であると、初期通水と判定することができる。
また、本体メモリ28には、通常使用時の水位変化量や識別コード記憶モードで使用する所定時間T1が記憶されている。なお、所定時間T1は0分〜20分に設定されている。
ステップS2の処理において、水位検知センサ48が通水流路38への洗浄水の通水を検知すると、本体制御ユニット26は、ステップS3の処理に進み、水位検知センサ48が検知したタンク本体46の水位変化量が本体メモリ28に記憶された通常使用時におけるタンク本体46の水位変化量以上(所定値以上)であるかを確認する。
一方で、ステップS3の処理において、タンク本体46の水位変化量が通常使用時におけるタンク本体46の水位変化量を超えない場合、本体制御ユニット26はステップS2の処理に戻り、処理を再開する。
一方で、ステップS7の処理において、識別コード記憶モード移行からの経過時間Tが所定時間T以上である場合、本体制御ユニット26は、後述するステップS10の処理に進む。
一方で、ステップS8の処理において、識別コードの受信がない場合は、本体制御ユニット26は、ステップS7に戻り処理を再開する。
なお、本実施形態においては、ステップS1の時点において、リモコン6は、設定者によって操作スイッチ54が既に操作され、リモコン6から一定間隔で識別コードが送信されるようになっているものとする。
まず、本発明の第1実施形態によるトイレ装置1によれば、洗浄装置本体4に設けられている通水検出手段である水位センサ48によって洗浄装置本体4の通水流路38へ初期通水されたことを検出して、識別コード記憶モードを実行することができる。
そのため、洗浄装置本体4に通水して使用されている状態で電源オンオフされても識別コード記憶モードが実行されることがなく、洗浄装置本体4を設置して最初に通水した初期通水時、または、設定者が洗浄装置本体4の内部の洗浄水を排出した後に通水を行うことで意図時に初期通水状態とした時に識別コード記憶モードが実行されるので、設定者が意図しないタイミングで識別コード記憶モードが実行されてしまうことを防ぐことができる。
従って、識別コード記憶モードの実行のために、複雑な操作や入力手段を追加する必要がなく、かつ、識別コードの誤記憶を抑制することができる。
そのため、通常使用時において、識別コードの記憶を目的とせず識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
この第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
この発電機72により発電された電力によって、給排水ユニット40の電磁弁等を動作させることができる。
また、本実施形態において、発電機72は通水検出手段であり、発電の有無でタンク本体46から通水流路38に通水されたかを検知することができる。
具体的には、発電機72は、便器洗浄時の給排水ユニット40の動作に連動して発電を行うので、発電があると通水流路38における洗浄水の通水ありとなり、発電がないと通水なしとなる。
具体的には、初期通水時には、給排水ユニット40の給水流路内は、空気で満たされており、タンク本体46に給水が開始されると、給水流路内を流れる洗浄水に空気が混入するエア噛みが発生する。このエア噛み状態における発電機72での発電量は、給排水ユニット40の給水流路内が洗浄水で満たされた状態から給水開始される通常使用時よりも低い発電量となる。
つまり、本体制御ユニット74は、発電機72での発電量が通常時より低いエア噛み状態で発電が継続されていると初期通水と判定する。
また、本体メモリ28には、通常使用時の発電機72での発電量や識別コード記憶モードで使用する所定時間T1が記憶されている。なお、所定時間T1は0分〜20分に設定されている。
一方、ステップS22の処理において、発電機72での発電を確認すると、ステップS23の処理に進み、本体制御ユニット74は、発電機72で発電された発電量が本体メモリ76に記憶された通常使用時の発電量以下で所定時間継続しているかを確認する。
一方で、ステップS23の処理において、発電機72で発電された発電量が通常使用時の発電量以下で所定時間継続していない場合、本体制御ユニット74はステップS22の処理に戻り、処理を再開する。
一方で、ステップS27の処理において、識別コード記憶モード移行からの経過時間Tが所定時間T以上である場合、本体制御ユニット74は、後述するステップS30の処理に進む。
一方で、ステップS28の処理において、識別コードの受信がない場合は、本体制御ユニット74は、ステップS27に戻り処理を再開する。
なお、本実施形態においては、ステップS21の時点において、リモコン6は、設定者によって操作スイッチ54が既に操作され、リモコン6から一定間隔で識別コードが送信されるようになっているものとする。
まず、本発明の第2実施形態によるトイレ装置1によれば、発電機72からの発電量が所定値により小さい期間が一定期間以上継続されている場合、例えば、通常使用時の発電状態とは異なるエア噛み状態で発電が継続されている場合に初期通水であると判定することにより、通常の使用時に誤って初期通水を検出することがない。
そのため、通常使用時において、識別コードの記憶を目的とせず識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
例えば、本実施形態においては、本体制御ユニット74がタンク本体46から通水流路38を介して便器2に初期通水されたかを判定し、通常動作モードから識別コード記憶モードに移行していたが、本体制御ユニットが局部洗浄タンク34から通水流路44を介してノズル42に洗浄水を初期通水されたかを判定し、通常動作モードから識別コード記憶モードを移行してもよい。
また、本実施形態において、通水検出手段は、タンク本体46の水位変化を検知する水位検知センサ48や給排水ユニット40の給水流路に設けられた発電機72であり、これらによって間接的に通水流路38への通水を検出しているが、通水流路38内に通水検出手段を設け、通水流路38への通水を検出するようにしてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 便器
4 洗浄装置本体
6 リモコン
8 ボウル部
10 便座
12 便蓋
14 ケーシング
16 着脱解除部
18 機能ユニット
20 着脱センサ
22 着座センサ
22a 計測窓
24 本体通信ユニット24
26 本体制御ユニット
28 本体メモリ
30 タイマー
32 局部洗浄ユニット
34 局部洗浄タンク
36 便器洗浄タンク
38 通水流路
40 給排水ユニット
42 ノズル
44 通水流路
46 タンク本体
48 水位検知センサ
50 受信部
52 送信部
54 操作スイッチ
56 リモコンメモリ
58 リモコン通信ユニット
60 リモコン制御ユニット
70 洗浄装置本体
72 発電機
74 本体制御ユニット
76 本体メモリ
Claims (3)
- 給水源から供給された洗浄水を便器へ供給する通水流路を有する洗浄装置本体と、この洗浄装置本体を遠隔操作するために、操作信号を無線送信するリモコンと、を備えたトイレ装置であって、
前記洗浄装置本体は、前記通水流路における洗浄水の通水を検知する通水検出手段と、前記リモコンに固有の識別コードを記憶しておく記憶手段と、前記リモコンから無線送信された操作信号に前記記憶手段に記憶された識別コードが含まれているかを判断し、その結果に基づいて前記洗浄装置本体を動作させる通常動作モードを実行する制御手段と、を有しており、
前記制御手段は、前記通水検出手段による前記洗浄装置本体の通水流路における洗浄水の通水を検出時に前記通水検出手段の信号に基づいて初期通水を判定すると共に、前記初期通水の時に前記リモコンから無線送信された識別コードを前記記憶手段に記憶させる識別コード記憶モードを実行することを特徴とするトイレ装置。 - 前記洗浄装置本体は、洗浄水を貯める貯水タンクと、この貯水タンク内の貯水水位を検出する水位検出手段とを備えており、
前記水位検出手段は、前記通水検出手段であって、前記貯水タンクの水位変化に基づいて通水を検出するものであり、
前記制御手段は、前記水位検出手段による水位変化が所定値以上であると初期通水と判定することを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。 - 前記洗浄装置本体は、洗浄水の通水によって発電する発電機を備えており、
前記発電機は、前記通水検出手段であって、洗浄水の通水による発電の有無によって通水を検出するものであり、
前記制御手段は、前記発電機からの発電量が所定値により小さい期間が一定期間以上継続すると初期通水であると判定することを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
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