JP2018159197A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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義浩 久野
Yoshihiro Kuno
義浩 久野
藤田 将継
Masatsugu Fujita
将継 藤田
宏一 坂西
Koichi Sakanishi
宏一 坂西
悟 工藤
Satoru Kudo
悟 工藤
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Abstract

【課題】 本件発明は識別コード記憶モードが設定者の意図しないタイミングで実行されることを防ぎ、識別コードの誤記憶を抑制できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。【解決手段】 便器に着脱可能である洗浄装置本体と、操作信号を無線送信するリモコンと、を備えた衛生洗浄装置であって、洗浄装置本体は、着脱状態を検知する着脱検知手段と、リモコン固有の識別コードを記憶しておく記憶手段と、着脱検知手段が装着状態を検知している状態において、操作信号に記憶手段に記憶された識別コードが含まれていかを判断し、含まれている場合に操作信号に基づいて洗浄装置本体を動作させる通常動作モードを実行する制御手段と、を有しており、制御手段は、着脱検知手段による着脱状態の変化時に、リモコンから無線送信された識別コードを記憶手段に記憶させる識別コード記憶モードを実行することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、本発明は、洗浄装置本体とリモコンの間で無線信号を送受信する衛生洗浄装置に関する。
従来から、洗浄装置本体とその洗浄装置本体の間で無線通信を行うリモコンとを備えた衛生洗浄装置が知られている。衛生洗浄装置とリモコンとの間の無線通信に使用される無線伝送媒体としては赤外光や電波が一般的である。このような衛生洗浄装置においては、操作時の姿勢の自由度が高いため利便性の高い衛生洗浄装置を実現できる。
ところで、学校や会社などのパブリックスペースにおいては、この衛生洗浄装置を設置したトイレ室を複数設けたトイレスペースを有する場合がある。この場合、各トイレ室に設置される洗浄装置本体ごとにリモコンを設置するため、あるトイレ室内に設置されたリモコンが他のトイレ室内に設置された洗浄装置本体を誤動作させる恐れがあった。そこで、このような衛生洗浄装置では、あるリモコンが特定の洗浄装置本体のみを動作させることができるように、リモコン固有の識別コードを洗浄装置本体に記憶させるペアリングと呼ばれる作業が行われていた。
特許文献1においては、ペアリングのために電源投入から一定時間内の着座検知によって、識別コード記憶モードを実行できるようにしていた。この特許文献1では、複雑な操作を必要とせず、また、入力手段を追加する必要もなく、洗浄装置本体の既存の機能を利用して識別コード記憶モードを実行でき、リモコン固有の識別コードを洗浄装置本体に記憶させることができる。
特開2011−069121号公報
しかしながら、特許文献1のように電源投入からの通常使用時に起こりえる事象によって、識別コード記憶モードを実行するように設定すると、意図しないタイミングでの識別コード記憶モードの実行が想定以上に多く発生する。例えば、トイレルームの電源を集中管理している公共施設では夜間や休日において電源オフされる場合があり、また、ホテルにおいては、客室毎にルームキーの差込と連動して電源がオンオフされる場合がある。この場合、電源オン時に使用者が洗浄装置本体に着座すると、リモコンの識別コード記憶を意図していないのに識別コード記憶モードが実行されてしまい、その状態で隣の衛生洗浄装置からのリモコンの識別コードを記憶してしまうという、誤記憶が発生することがあった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、識別コード記憶モードが設定者の意図しないタイミングで実行されることを防ぎ、識別コードの誤記憶を抑制できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明は、便器に着脱可能であり、使用者の局部を洗浄水によって洗浄する洗浄装置本体と、この洗浄装置本体を遠隔操作するために、操作信号を無線送信するリモコンと、を備えた衛生洗浄装置であって、洗浄装置本体は、便器に対する着脱状態を検知する着脱検知手段と、リモコンに固有の識別コードを記憶しておく記憶手段と、着脱検知手段が装着状態を検知している状態において、リモコンから無線送信された操作信号に記憶手段に記憶された識別コードが含まれていかを判断し、含まれている場合に操作信号に基づいて装置本体を動作させる通常動作モードを実行する制御手段と、を有しており、制御手段は、着脱検知手段による着脱状態の変化時に、リモコンから無線送信された識別コードを記憶手段に記憶させる識別コード記憶モードを実行することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、洗浄装置本体に設けられている着脱検知手段からの検知信号を利用して、識別コード記憶モードを実行することができる。
そのため、洗浄装置本体を便器に装着した状態で電源オンオフされても識別コード記憶モードが実行されることがなく、設定者が意図して洗浄装置本体を便器から取り外す、または、装着するといった着脱状態の変化によって識別コード記憶モードが実行されるので、設定者が意図しないタイミングで識別コード記憶モードが実行されてしまうことを防ぐことができる。
従って、識別コード記憶モードの実行のために、複雑な操作や入力手段を追加する必要がなく、かつ、識別コードの誤記憶を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、洗浄装置本体は、便座と、この便座に着座した人体の有無を検知する着座検知手段とを有しており、制御手段は、着座検知手段による検知結果に基づいて、識別コード記憶モードの実行を禁止することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、着脱検知手段からの状態変化時であっても、着座検知手段が所定の検知状態でないと識別コード記憶モードの実行を禁止することができる。
そのため、掃除などの識別コードの記憶を目的とせずに洗浄装置本体の着脱を行う場合は、識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、着脱検知手段による着脱状態の変化時に着座検知手段が着座検知状態であると識別コード記憶モードを実行し、着脱検知手段による着脱状態の変化時に着座検知手段が非着座検知状態であると、識別コード記憶モードの実行を禁止することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、着座検知手段を意識して着座検知状態としていないと、識別コード記憶モードが実行されず、無意識に洗浄装置本体を着脱した場合には、識別コード記憶モードの実行を禁止することができる。
そのため、識別コードの記憶を意図せずに無意識に洗浄装置本体を着脱した場合における識別コードの記憶を防止でき、識別コードの誤記憶をより精度よく抑制することができる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、着脱検知手段による着脱状態の変化時に着座検知手段が非着座検知状態であった場合に、所定時間内に着座検知手段が着座検知状態を検知すると、識別コード記憶モードを実行することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、着脱状態の変化時に識別コード記憶モードが実行されなくても、所定時間内であれば着座検知手段を着座状態とすることで識別コード記憶モードを実行することができる。
そのため、識別コード記憶モードの実行が必要であった場合に再度着脱を行うことなく着座検知手段を着座検知状態とするだけの比較的簡単な操作で識別コード記憶モードを実行することができる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、着脱検知手段による着脱状態の変化時には識別コード記憶モードを実行せず、着脱検知手段による着脱状態の変化時から一定時間経過してから所定時間内に着座検知手段が着座状態を検知すると識別コード記憶モードを実行し、着座検知手段が非着座検知状態を所定時間継続すると、識別コード記憶モードの実行を禁止することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、着脱検知手段からの状態変化時であっても一定時間は識別モード記憶モードの実行を禁止し、一定時間経過してからの着座検知手段が着座検知状態とならないと識別コード記憶モードが実行されない。
そのため、掃除などの識別コードの記憶を目的とせずに洗浄装置本体の着脱を行う場合は、識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、識別コード記憶モードの実行中に着脱検知手段に基づいて着脱状態の変化を検知すると、識別コード記憶モードの実行を終了することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、着脱状態の変化を検知すると識別コード記憶モードの実行を終了するため、着脱状態を変化させるという簡単な動作によって識別コード記憶モードの実行を終了させることができる。
従って、不要な識別コード記憶モードの実行を簡単に終了でき、誤記憶の可能性をより抑制することができる。
本発明によれば、識別コード記憶モードが設定者の意図しないタイミングで実行されることを防ぎ、識別コードの誤記憶を抑制できる衛生洗浄装置を提供することができる。
本発明の実施形態による衛生洗浄装置を備えたトイレ装置が設置されたトイレスペースの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態による衛生洗浄装置を備えたトイレ装置の斜視図である。 本発明の実施形態による衛生洗浄装置の有する洗浄装置本体の機能ブロック図である。 本発明の実施形態による衛生洗浄装置の有するリモコンの機能ブロック図である。 本発明の実施形態による衛生洗浄装置に備えられた本体制御ユニットによる識別コードを記憶する際のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による衛生洗浄装置について説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
まず、図1乃至図4により、本発明の実施形態による衛生洗浄装置を備えたトイレ装置について説明を行う。
図1は、本発明の実施形態による衛生洗浄装置を備えたトイレ装置が設置されたトイレスペースの概略構成を示す図である。図2は、本発明の実施形態による衛生洗浄装置を備えたトイレ装置の斜視図である。図3は、本発明の実施形態による衛生洗浄装置の有する洗浄装置本体の機能ブロック図である。図4は、本発明の実施形態による衛生洗浄装置の有するリモコンの機能ブロック図である。
図1に示すように、公共施設等のトイレルームSには、複数のトイレ室が設けられており、各個室内には、それぞれ、本実施形態のトイレ装置1が設置されている。
図2乃至図4に示すように、トイレ装置1は、いわゆる洋式腰掛便器の便器2と、便器2の上方に載置された洗浄装置本体4と、トイレ室内の壁面に設けられ、洗浄装置本体4を遠隔操作可能なリモコン6と、を備えている。なお、本実施形態において、洗浄装置本体4と、リモコン6とが本発明の衛生洗浄装置である。
便器2は、使用者の排泄物を受けるボウル形状のボウル部8と、ボウル部8の下方に接続された排水路(図示せず)と、ボウル部8に洗浄を供給する給水路(図示せず)とを備え、ボウル部8に排泄された排泄物を給水路からの洗浄水で洗い流し、排水路から排水路に接続された排水管に排出することができる。
洗浄装置本体4は、便器2の上面に配置された樹脂製の便座10と、この便座10を覆うように配置された樹脂性の便蓋12と、便器2の後方に配置されたケーシング14と、を備える。この便座10と便蓋12は、上下方向に回動自在にケーシング14に軸支されている。また、ケーシング14は、樹脂製の外観部材であり、便器2の上面に取り付けられたプレート部材(図示せず)と係合される係合部(図示せず)と、この係合部とプレート部材との係合を解除する着脱解除部16とを、有し、便器2の上面に着脱自在に載置されている。
洗浄装置本体4は、ケーシング14の内部に、機能ユニット18と、貯水タンク20と、洗浄装置本体4が便器2から着脱されたことを検知する着脱センサ22と、便座10への着座を検知する着座センサ24と、リモコン6からの操作信号を受信する本体通信ユニット26と、着脱センサ22、着座センサ24で検知した信号及び本体通信ユニット26で受信した操作信号に基づいて、機能ユニット18を動作させる本体制御ユニット28と、後述するリモコン6の識別コードを記憶する本体メモリ30と、本体制御ユニット28の所定の動作からの経過時間を計測するタイマー32と、を有する。なお、この洗浄装置本体4は、コンセントOと接続されており、使用者がケーシング14に設けられた電源スイッチ(図示無し)を押すことで電源が投入されると、コンセントOから電力供給を受けて動作が開始される。
機能ユニット18は、局部洗浄ユニット34と、便器洗浄ユニット36と、を有する。局部洗浄ユニット34は、ノズル34aが設けられており、ケーシング14の内部からボウル部8内に進出させたノズル34aから洗浄水を噴射し、使用者の局部を洗浄することができる。また、便器洗浄ユニット36は、電磁弁等を有し、貯水タンク38に溜まった洗浄水を便器2の給水路に供給し、便器2の洗浄を行うことができる。
貯水タンク20は、所定量の洗浄水を貯水可能なタンク本体38と、タンク本体38内の貯水水位を検知する水位検知センサ40とを有する。この貯水タンク20は、タンク本体38に貯水した洗浄水を局部洗浄ユニット34及び便器2の給水路に供給することができる。また、貯水タンク20は、水位検知センサ40によって局部洗浄ユニット34及び便器洗浄ユニット36の通常使用時におけるタンク本体38内の水位変化を計測することができる。
着脱センサ22は、便器2に取り付けられたプレート部材とケーシング14の係合部との係合を検知するホールセンサであり、ホールセンサからの信号に基づいて洗浄装置本体4が便器2から着脱されたかを検知することができる。
ここで、着脱センサ22の検知状態がオンになっていると、プレート部材とケーシング14の係合部とが係合され、洗浄装置本体4が便器2に装着された状態となっており、着脱センサ22の検知状態がオフになっていると、ケーシング14の係合部とプレート部材との係合が解除され、洗浄装置本体4が便器2から取り外された状態となっている。
着座センサ24は、赤外線式の測距センサであり、ケーシング14に設けられた計測窓24aから赤外線を照射し、便座10に着座した使用者を検知することができる。
ここで、着座センサ24の検知状態オンであると、使用者が便座10に着座した状態であり、着座センサ24の検知状態オフであると、使用者が便座10に着座していない状態である。
本体通信ユニット26は、リモコン6からの無線信号を受信する受信部42と、無線信号を送信する送信部44と、を有する。この本体通信ユニット26は、リモコン6と電波を介した電波通信方式により、相互通信を行うことができる。
本体制御ユニット28は、マイクロプロセッサ、インターフェイス回路及びこれらを作動させるソフトウェア等(以上、図示せず)により構成されており、機能ユニット18、着脱センサ22、着座センサ24、本体通信ユニット26、本体メモリ30、タイマー32、水位検知センサ40とそれぞれ接続されている。また、本体制御ユニット28は、コンセントO(図2参照)から供給される電力により作動される。
この本体制御ユニット28は、本体通信ユニット26が受信したリモコン6の操作信号に基づいて機能ユニット18を動作させる通常動作モードと、後述するリモコン6の識別コードを本体メモリ30に記憶する識別コード記憶モードを実行できる。
通常動作モードにおいて、本体制御ユニット28は、予め本体メモリ30に記憶されたリモコン6の識別コードが、リモコン6から送信された無線信号に含まれるかを判断し、その結果に基づいて機能ユニット18を動作させる。そのため、隣接したトイレ室内に設置されたトイレ装置1のリモコン6から送信された操作信号で、洗浄装置本体4の機能ユニット18が誤動作することを抑制することができる。
また、通常動作モードにおいて、本体制御ユニット28は、着脱センサ22の検知に基づいて、リモコンからの操作信号を無視し、局部洗浄ユニット34及び便器洗浄ユニット36の動作を禁止したり、着座センサ24が検知した使用者の着座の有無に基づいて、便器洗浄ユニット36を動作させたりすることができる。
識別コード記憶モードにおいて、本体制御ユニット28は、電源投入後における着脱センサ22、着座センサ24、タイマー32、からの信号に基づいてリモコン6から無線送信された識別コードを本体メモリ30に記憶させる識別コード記憶モードを実行することができる。なお、本体制御ユニット28で行われる識別コード記憶モードの詳細については後述する。
本体メモリ30は、本体制御ユニット28が通常動作モードから識別コード記憶モードに移行する際に使用する第1所定時間T1と、第2所定時間T2と、第3所定時間T3と、を記憶している。
ここで、第1所定時間T1は30秒〜1分、第2所定時間T2は3分〜5分、第3所定時間T3は0分〜20分、に設定されている。
リモコン6は、使用者に操作される操作スイッチ46と、リモコンの識別コードを記憶しているリモコンメモリ48と、洗浄装置本体4の本体通信ユニット26と無線通信を行うリモコン通信ユニット50と、操作スイッチ46の操作信号に識別コードを含ませてリモコン通信ユニット50から送信させるリモコン制御ユニット52と、を有する。
操作スイッチ46は、複数のスイッチから構成されており、使用者に各スイッチが押されるとそのスイッチに対応した操作信号が出力されるようになっている。
リモコンメモリ48は、識別コードが記憶されている。この識別コードは、リモコン固有のID情報であり、リモコン6ごとにそれぞれ異なっている。
リモコン制御ユニット52は、マイクロプロセッサ、インターフェイス回路及びこれらを作動させるソフトウェア等(以上、図示せず)により構成されており、操作スイッチ46が操作されると、識別コードを含んだ無線信号をリモコン通信ユニット50から洗浄装置本体4に送信するが、操作スイッチ46の何れかが使用者によって長押しされると、一定間隔でリモコンメモリ48に記憶された識別コードをリモコン通信ユニット50から送信させることができる。
次に、図5を参照して、本体制御ユニットによる識別コードの記憶する際の動作について、説明を行う。図5は、本発明の実施形態による衛生洗浄装置に備えられた本体制御ユニットによる識別コードを記憶する際のフローチャートである。
図5に示すように、まず、ステップS1において、本体制御ユニット28の電源が投入されると、通常動作モードで本体制御ユニット28が動作を開始する。次いで、ステップS2の処理において、本体制御ユニット28は、着脱センサ22の信号の変化を確認し、便器2から洗浄装置本体4が取り外されたことを確認する。
なお、本実施形態においては、着脱センサ22の信号変化により、便器2から洗浄装置本体4が取り外されたことを確認しているが、洗浄装置本体4が便器2に装着されたことを確認してもよい。
ステップS2の処理において、着脱センサ22が変化せず、便器2から洗浄装置本体4が取り外されていない場合は洗浄装置本体4が取り外されたことを検知するまで、ステップS2の処理を繰り返す。
ステップS2の処理において、便器2から洗浄装置本体4が取り外されたことを検知すると、ステップS3の処理に進み、本体制御ユニット28は、着脱センサ22の変化開始からの経過時間Taをタイマーに計測させる。次いで、ステップS4の処理に進み、経過時間Taが本体メモリ30に記憶された第1所定時間T1以上であるかを確認し、着脱センサ22の変化時から所定時間経過したか確認する。
ステップS4の処理において、経過時間Taが第1所定時間T1を超えていない場合、本体制御ユニット28は、ステップS4の処理を繰り返す一方で、経過時間Taが第1所定時間T1以上であり、着脱センサ22の変化開始から所定時間経過すると、ステップS5の処理に進み、着座センサ24の変化の確認を行う。
つまり、本体制御ユニット28は、着脱センサ22の信号変化時であっても一定時間は識別コード記憶モードの実行を禁止し、着脱センサ22が着脱状態の変化時から一定時間経過してから、着座センサ24が着座状態にならないと識別コード記憶モードが実行されない。
ここで、着座センサ24の変化の確認とは、使用者の着座の有無の確認でなく、識別コードを記憶させようとする設定者が意図して着座センサ24の計測窓24aを塞ぐ等の操作をし、着座センサ24をオフからオンに変化させたかの確認である。
ステップS5の処理において、着座センサ24の変化がない場合、本体制御ユニット28は、ステップS6の処理に進み、経過時間Taが本体メモリ30に記憶された第2所定時間T2以内であるかを確認し、着脱センサ22の変化開始から所定時間以内であるか確認する。次いで、ステップS6の処理において、経過時間Taが第2所定時間T2以内の場合、本体制御ユニット28は、再び、ステップS5の処理に戻り、着座センサ24の変化の確認を行う。
つまり、洗浄装置本体4の着脱を検知してからの経過時間が所定時間以内であれば、着脱センサ22の変化時に識別コード記憶モードが実行されなくても、識別コード記憶モードを実行できる。
ステップS5の処理において、着座センサ24の変化を確認すると、本体制御ユニット28は、ステップS7処理に進み、経過時間Taが本体メモリ30に記憶された第2所定時間T2以内であるかを確認する。
ステップS7の処理において、経過時間Taが第2所定時間T2以内である場合、本体制御ユニット28は、ステップS8の処理に進み、本体制御ユニット28は、通常動作モードから識別コード記憶モードに移行する。
ここで、ステップS6及びステップS7の処理において、経過時間Taが第2所定時間T2を越えた場合、本体制御ユニット28は、ステップS9に進み、本体制御ユニット28は、識別コード記憶に関する一連の処理を終了させる。
つまり、洗浄装置本体4の着脱を検知してからの経過時間が所定時間を越えると、識別コードの記憶が行われない。
ステップS8において、通常動作モードから識別コード記憶モードに移行すると、ステップS10に進み、本体制御ユニット28は、識別コード記憶モードに移行からの経過時間Tbを計測開始する。次いで、ステップS11において、本体制御ユニット28は、経過時間Tbが本体メモリ30に記憶された第3所定時間T3以上であるか確認し、識別コード記憶モードに移行から所定時間経過したかを確認する。
ステップS11の処理において、識別コード記憶モードに移行からの経過時間Tbが第3所定時間T3を越えていない場合、本体制御ユニット28は、ステップS12の処理に進み、着脱センサ22が再度変化したかを確認し、洗浄装置本体4が便器2に装着されたことを確認する。
一方で、ステップS11の処理において、識別コード記憶モード移行からの経過時間Tbが第3所定時間T3以上である場合、本体制御ユニット28は、後述するステップS15の処理に進む。
ステップS12の処理において、着脱センサ22が再度変化していない場合、本体制御ユニット28は、ステップS13の処理に進み、リモコン6から送信される識別コードを本体通信ユニット26が受信したかを確認する。
一方、ステップS12の処理において、着脱センサ22が再度変化し、洗浄装置本体4が便器2に装着された場合、本体制御ユニット28は、ステップS15の処理に進む。
ステップS13の処理において、識別コードの受信がない場合は、ステップS11に戻り処理が再開される。
一方で、ステップS13の処理において、識別コードを受信すると、ステップS14の処理に進み、本体制御ユニット28は、本体メモリに識別コードを記憶させる。次いで、ステップS15の処理に進む。
なお、本実施形態においては、ステップS1の時点において、リモコン6は、設定者によって操作スイッチ46が既に所定の操作をされ、リモコン6から一定間隔で識別コードが送信されるようになっているものとする。
ステップS15の処理において、本体制御ユニット28は、識別コード記憶モードを終了させ、通常動作モードに移行する。ステップS15の処理が終了すると、前述したステップS9の処理に進み、本体制御ユニット28は、識別コード記憶に関する一連の処理を終了させる。
つぎに、上述した本発明の実施形態による衛生洗浄装置における作用について説明する。
まず、本発明の実施形態による衛生洗浄装置によれば、洗浄装置本体4に設けられている着脱センサ22からの検知信号を利用して、識別コード記憶モードを実行することができる。
そのため、洗浄装置本体4を便器2に装着した状態で電源オンオフされても識別コード記憶モードが実行されることがなく、設定者が意図して洗浄装置本体4を便器2から取り外す、または、洗浄装置本体4を便器2に装着するといった着脱状態の変化によって識別コード記憶モードが実行されるので、設定者が意図しないタイミングで識別コード記憶モードが実行されてしまうことを防ぐことができる。
従って、識別コード記憶モードの実行のために、複雑な操作や入力手段を追加する必要がなく、かつ、識別コードの誤記憶を抑制することができる。
また、本発明の実施形態による衛生洗浄装置によれば、着脱センサ22からの状態変化時であっても、着座センサ24が所定の検知状態でないと識別コード記憶モードの実行を禁止することができる。
そのため、掃除などの識別コードの記憶を目的とせずに洗浄装置本体4の着脱を行う場合は、識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
また、本発明の実施形態による衛生洗浄装置によれば、着座センサ24を意識して着座検知状態としていないと、識別コード記憶モードが実行されず、無意識に洗浄装置本体4を着脱した場合には、識別コード記憶モードの実行を禁止することができる。
そのため、識別コードの記憶を意図せずに無意識に洗浄装置本体4を着脱した場合における識別コードの記憶を防止でき、識別コードの誤記憶をより精度よく抑制することができる。
また、本発明の実施形態による衛生洗浄装置によれば、着脱状態の変化時に識別コード記憶モードが実行されなくても、所定時間内であれば着座センサ24を着座状態とすることで識別コード記憶モードを実行することができる。
そのため、識別コード記憶モードの実行が必要であった場合に再度着脱を行うことなく着座センサ24を着座検知状態とするだけの比較的簡単な操作で識別コード記憶モードを実行することができる。
また、本発明の実施形態による衛生洗浄装置によれば、着脱センサ22からの状態変化時であっても一定時間は識別モード記憶モードの事項を禁止し、一定時間経過してからの着座センサ24が着座検知状態とならないと識別コード記憶モードが実行されない。
そのため、掃除などの識別コードの記憶を目的とせずに洗浄装置本体4の着脱を行う場合は、識別コードが誤記憶されてしまうことを防止できる。
また、本発明の実施形態による衛生洗浄装置によれば、識別コード記憶モードにおいて、着脱センサ22が着脱状態の変化を検知すると識別コード記憶モードの実行を終了するため、着脱状態を変化させるという簡単な動作によって識別コード記憶モードの実行を終了させることができる。
従って、不要な識別コード記憶モードの実行を簡単に終了でき、誤記憶の可能性をより抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではなく、前述の本実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、本実施形態においては、ステップS2の処理において、便器2から洗浄装置本体4が取り外されたことを確認し、ステップS12の処理において、洗浄装置本体4が便器2に装着されたことを確認しているが、着脱センサ22の信号変化とその信号変化が再度変化することを確認できればよく、ステップS2において、洗浄装置本体4が便器2に装着されたことを確認し、ステップS12の処理において、便器2から洗浄装置本体4が取り外されたことを確認してもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 トイレ装置
2 便器
4 洗浄装置本体
6 リモコン
8 ボウル部
10 便座
12 便蓋
14 ケーシング
16 着脱解除部
18 機能ユニット
20 貯水タンク
22 着脱センサ(着脱検知手段)
24 着座センサ(着座検知手段)
24a 計測窓
26 本体通信ユニット
28 本体制御ユニット(制御手段)
30 本体メモリ(記憶手段)
32 タイマー
34 局部洗浄ユニット
34a ノズル
36 便器洗浄ユニット
38 タンク本体
40 水位検知センサ
42 受信部
44 送信部
46 操作スイッチ
48 リモコンメモリ
50 リモコン通信ユニット
52 リモコン制御ユニット

Claims (6)

  1. 便器に着脱可能であり、使用者の局部を洗浄水によって洗浄する洗浄装置本体と、この洗浄装置本体を遠隔操作するために、操作信号を無線送信するリモコンと、を備えた衛生洗浄装置であって、
    前記洗浄装置本体は、前記便器に対する着脱状態を検知する着脱検知手段と、前記リモコンの固有の識別コードを記憶しておく記憶手段と、前記着脱検知手段が装着状態を検知している状態において、前記リモコンから無線送信された操作信号に前記記憶手段に記憶された識別コードが含まれていかを判断し、含まれている場合に操作信号に基づいて前記洗浄装置本体を動作させる通常動作モードを実行する制御手段と、を有しており、
    前記制御手段は、前記着脱検知手段による着脱状態の変化時に、前記リモコンから無線送信された識別コードを前記記憶手段に記憶させる識別コード記憶モードを実行することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記洗浄装置本体は、便座と、この便座に着座した人体の有無を検知する着座検知手段とを有しており、
    前記制御手段は、前記着座検知手段による検知結果に基づいて、前記識別コード記憶モードの実行を禁止することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記制御手段は、前記着脱検知手段による着脱状態の変化時に前記着座検知手段が着座検知状態であると前記識別コード記憶モードを実行し、前記着脱検知手段による着脱状態の変化時に前記着座検知手段が非着座検知状態であると、前記識別コード記憶モードの実行を禁止することを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記制御手段は、前記着脱検知手段による着脱状態の変化時に前記着座検知手段が非着座検知状態であった場合に、所定時間内に前記着座検知手段が着座検知状態を検知すると、前記識別コード記憶モードを実行することを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記制御手段は、前記着脱検知手段による着脱状態の変化時には前記識別コード記憶モードを実行せず、前記着脱検知手段による着脱状態の変化時から一定時間経過してから所定時間内に前記着座検知手段が着座状態を検知すると前記識別コード記憶モードを実行し、前記着座検知手段が非着座検知状態を所定時間継続すると、前記識別コード記憶モードの実行を禁止することを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記制御手段は、前記識別コード記憶モードの実行中に前記着脱検知手段に基づいて着脱状態の変化を検知すると、前記識別コード記憶モードの実行を終了することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の衛生洗浄装置。
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