JP2003239338A - 自動水栓 - Google Patents

自動水栓

Info

Publication number
JP2003239338A
JP2003239338A JP2002039476A JP2002039476A JP2003239338A JP 2003239338 A JP2003239338 A JP 2003239338A JP 2002039476 A JP2002039476 A JP 2002039476A JP 2002039476 A JP2002039476 A JP 2002039476A JP 2003239338 A JP2003239338 A JP 2003239338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water discharge
water
discharge member
proximity sensor
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002039476A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Honda
忠洋 本田
Masanobu Wano
雅信 和野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2002039476A priority Critical patent/JP2003239338A/ja
Publication of JP2003239338A publication Critical patent/JP2003239338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐水部材を保持部材から離脱可能とした自動
水栓であって、吐水部材が保持部材に保持した状態にお
いて吐水するためのセンサ感知がよく、さらには、吐水
部材を持って離脱する行為によってセンサ窓を汚さず長
期に亘りセンサ感度を維持することのできる自動水栓を
提供することを目的とする。 【解決手段】湯水送給ホースが接続された吐水口部を有
する吐水部材と、前記吐水部材を脱着自在に保持する保
持部材と、前記湯水送給ホースに接続された開閉弁と、
物体の接近、離隔を検知して前記開閉弁に開閉信号を送
るために前記吐水部材に設けられた接近センサと、を備
え、かつ、前記吐水口部と接近センサとは、吐水部材に
設けられた同じ取付け穴に隣接して配置してなること特
徴とする自動水栓とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐水部材に手など
を近づけると自動的に吐水する自動水栓であって前記吐
水部材が延長ホースとともに保持部材から着脱可能な自
動水栓、いわゆるプルアウト式の自動水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】手などを吐水部材に近づけたり、離した
りすることによって自動的に吐水、止水する機能を備え
た自動水栓は、オフィスビルやホテル、鉄道の駅および
公共施設などのトイレや洗面所を中心に広く普及してい
る。このような自動水栓には様々な改良が加えられてい
るが、近年、吐水部材を手で掴んで軸方向に引っ張ると
給水ホースととともに吐水部材を保持部材から外して引
き出すことのできる、いわゆるプルアウト式の自動水栓
が開発され、特開平4−73333号公報、特開平5−
171665号公報などに開示されている。
【0003】前記公報に開示されている自動水栓は、吐
水部材が保持部材に装着されている場合には、センサの
検知信号に基づいて自動的に吐水、止水が行われるとと
もに、手動操作スイッチの操作によっても吐水、止水を
行わせることができ、吐水部材を保持部材から外してい
るときは、手動操作スイッチの操作によってのみ吐水、
止水が行われる機能を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、これらの自動水
栓においては、センサを吐水部材の握り部に設けてい
る。そのため、保持部材から吐水部材を離脱されるとき
に、センサに触れてしまい、センサを送信・受光する窓
表面が汚れてしまうおそれがある。センサの窓表面が汚
れてしまうと、感度が悪くなり、誤感知を起こしやすく
なってしまう。そこで、本発明では、上記問題点に鑑
み、吐水部材を保持部材から離脱可能とした自動水栓で
あって、吐水部材が保持部材に保持した状態において吐
水するためのセンサ感知がよく、さらには、吐水部材を
持って離脱する行為によってセンサ窓を汚さず長期に亘
りセンサ感度を維持することのできる自動水栓を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
の請求項1は、湯水送給ホースが接続された吐水口部を
有する吐水部材と、前記吐水部材を脱着自在に保持する
保持部材と、前記湯水送給ホースに接続された開閉弁
と、物体の接近、離隔を検知して前記開閉弁に開閉信号
を送るために前記吐水部材に設けられた接近センサとを
備え、前記吐水口部と接近センサとは吐水部材に設けら
れた同じ取付け穴に隣接するとともに接近センサが吐水
口部の上方に配置されてなることを特徴とする自動水栓
とした。
【0006】これにより、吐水方向に手を差し出せば、
まず接近センサで感知し吐水を開始するので吐水までの
タイムラグがなく使い勝手が良い。また、吐水部材を保
持部材から離脱するときに接近センサに触ることがな
く、吐水部材をしっかりと持つことができる。したがっ
て、保持部材に保持した状態で使用する場合も、離脱し
て使用する場合も、使用勝手がよい。また、接近センサ
を吐水口部と同じ取付け穴に隣接して配置することで、
接近センサの受信・受光窓を手で汚すおそれがなく、感
度を低下させたり、誤感知を生じ易くすることもなく、
長期に亘り接近センサの感知性の品質を保持することが
できる。また、同じ取付け穴に隣接して配置することで
組み立て性も向上する。
【0007】本発明の請求項2は、前記吐水部材は、湾
曲させた略管形状にて構成され、一端を保持部材に脱着
自在に保持し、他端に形成した取付け穴に吐水口部と接
近センサを埋設していることを特徴とする請求項1に記
載の自動水栓とした。
【0008】これにより、吐水部材を保持部材から離脱
するときに吐水部材が湾曲しているため保持しやすく、
使用勝手がよい。さらには、略管形状としているため、
形状が複雑でないため製造しやすく安価に提供すること
ができる。また、略管形状とすることで取付け穴の加工
ならびに吐水口部と接近センサとの組付性も向上する。
なお、他端に形成した取付け穴に吐水口部と接近センサ
を埋設しているとは、一部が埋設していても全部が埋設
していてもよい。
【0009】本発明の請求項3は、前記接近センサの先
端は、吐水口部の先端よりも吐水部材の奥側に位置して
なることを特徴とする請求項1または2に記載の自動水
栓とした。
【0010】これにより、吐水部の先端に触れたとして
も、接近センサに触れるおそれがなく、長期に亘り接近
センサの感知性の品質を保持することができる。
【0011】本発明の請求項4は、前記吐水部材には、
手動操作で前記開閉弁に開閉信号を送るために前記吐水
部材に設けられた手動スイッチを備えてなることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の自動水栓
とした。
【0012】これにより、吐水部材を保持部材から離脱
して吐水部材を手に持って使用するときに、手動スイッ
チを操作することで吐水・止水をおこなうことができる
ため、使用勝手が向上する。
【0013】本発明の請求項5は、湯水送給ホースが接
続された吐水口部を有する吐水部材と、前記吐水部材を
脱着自在に保持する保持部材と、前記湯水送給ホースに
接続された開閉弁と、物体の接近、離隔を検知して前記
開閉弁に開閉信号を送るために前記吐水部材に設けられ
た接近センサとを備え、かつ、前記接近センサは保持部
材に設けられたことを特徴とする自動水栓とした。
【0014】これにより、吐水部材を保持部材から離脱
するときに接近センサに触ることがなく、吐水部材をし
っかりと持つことができる。したがって、接近センサの
受信・受光窓を手で汚すおそれがなく、感度を低下させ
たり、誤感知を生じ易くすることもなく、長期に亘り接
近センサの感知性の品質を保持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
自動水栓を示す概略構成図、図2は図1における矢線A
視図、図3は図1に示す自動水栓の断面図、図4は図1
に示す自動水栓の吐水部材を離脱させた状態を示す概略
構成図である。
【0016】図1,図2に示すように、本実施形態の自
動水栓1は、プルアウト式自動水栓とも呼ばれるもので
あり、柔軟な湯水送給ホース2が基端部に接続され湯水
供給ホース2を経由して送給される湯水を吐出する吐水
口部3aを有する吐水部材3と、この吐水部材3を脱着
自在に保持する保持部材4と、湯水送給ホース2に湯水
混合器具5を介して接続された給水管6および給湯管7
と、給水管6および給湯管7にそれぞれ配置された電磁
開閉弁8などを備え、給水管6、給湯管7の基端部はそ
れぞれ電磁開閉弁8を経由して水道管C、送湯管Hに配
管されている。
【0017】なお、電磁開閉弁8が開放されると、水道
管C、送湯管Hから送給される湯および水が湯水混合器
具5へ流れ込み、ここで互いに混合され適切な温度とな
った湯水が湯水送給ホース2および吐水部材3を経由し
て吐水口部3aから吐き出される。
【0018】また、吐水部材3には、吐水口部3aに対
する物体の接近、離隔を検知して電磁開閉弁8に開閉信
号を送る接近センサ9と、手動操作によって電磁開閉弁
8に開閉信号を送る手動スイッチ10とが設けられてい
る。図示するように、特に、この手動スイッチ10は、
吐水部材の上面部に設けておくことが好ましい。また、
図2、図3に示すように、吐水口部3aと接近センサ9
とは、吐水部材3に設けられた同じ取付け穴に隣接して
配置している。特に、好適な形態としては、吐水部材3
が湾曲した略管形状にて構成され、他端を保持部材4に
脱着自在に保持し、他端に吐水口部3aと接近センサ9
とを埋設させている構成とすることである。さらに、図
3に示すように、接近センサ9の先端は、吐水口部3a
の先端よりも吐水部材3の奥側に位置するように配置す
ることが好ましい。
【0019】また、保持部材4には、この保持部材4に
対する吐水部材3の離脱、装着状態を識別する脱着識別
スイッチ11が設けられている。そして、図13に示す
ように、接近センサ9、手動スイッチ10、脱着識別ス
イッチ11および電磁開閉弁8はいずれも総合制御装置
12に電気的に接続されている。図2に示すように、接
近センサ9は、総合制御装置12からの給電によって赤
外線を発する発光部9aと、この発光部9aから発され
物体に当たって反射した赤外線を受ける受光部9bなど
で構成されている。
【0020】吐水部材3が保持部材4に装着されている
とき、接近センサ9は、受光部9bで受けた赤外線受光
量に応じた信号を総合制御装置12へ送信しているが、
図5に示すように、時刻t1において吐水口部3aに手
を差し出すことによって受光部9bで受ける赤外線受光
量が予め設定された一定値(閾値)を超えたり、差し出
していた手を時刻t2において引っ込めることによって
受光部9bで受ける赤外線受光量が閾値より下回ったり
すると、総合制御装置12へ送られる信号が変化するの
で、その信号変化に基づいて総合制御装置12が電磁開
閉弁8へ開放信号、閉止信号を送り、電磁開閉弁8の開
閉を行う。
【0021】総合制御装置12には、図6に示すよう
に、保持部材4に対する吐水部材3の離脱、装着操作に
対応して、接近センサ9の検知領域を通常の広状態から
狭状態へ切り替えたり、狭状態から広状態へ復元させた
りする機能を有する検知領域制御手段が設けられてい
る。本実施形態では、吐水部材3を保持部材4から離脱
させたとき、図7に示すように、接近センサ9の受光部
9bの閾値を閾値Xまで上げることでその受光感度を弱
め、これによって接近センサ9の検知領域を縮小させる
方式を採用している。すなわち、保持部材4に対する吐
水部材3の離脱、装着操作に対応して接近センサ9の受
光部9bの閾値を上昇、復帰させることで検知領域を縮
小、復元させる。
【0022】したがって、吐水部材3を保持部材4から
離脱させると図7で示したように受光部9bの閾値が閾
値Xまで上昇するので、時刻t3で吐水口部3aに物体
が接近して赤外線受光量がR1まで増加しても吐水口部
3aから吐水されることはなく、物体が更に吐水口部3
aに接近し赤外線受光量がR2まで増加して閾値Xを超
えると吐水口部3aから吐水が行われる。
【0023】なお、保持部材4に対する吐水部材3の離
脱、装着操作に対応して、接近センサ9の検知領域を通
常の広状態から狭状態へ切り替える検知領域制御手段と
してはこれに限定するものではないので、前述した方式
のほか、保持部材4に対する吐水部材3の離脱、装着操
作に対応して発光部9aの赤外線投光量を低下、復帰さ
せることによって検知領域を縮小、復元させる方式など
も採用可能である。
【0024】この方式の場合、閾値は設定値のままで変
化させないが、保持部材4から吐水部材3の離脱させる
と発光部9aの赤外線投光量が低下する結果、図8に示
すように、受光部9bの受光量もR3まで低下するの
で、時刻時刻t4で吐水口部3aに物体が接近して赤外
線受光量がR4まで増加しても吐水口部3aから吐水さ
れることはなく、物体が更に吐水口部3aに接近し赤外
線受光量がR5まで増加して閾値を超えると吐水口部3
aから吐水が行われることとなる。
【0025】図1に示すように、吐水部材3が保持部材
4に装着されているときは、脱着識別スイッチ11が装
着状態であることを認識し、総合制御装置12が接近セ
ンサ9の検知領域をいわゆる装着モード(広状態)に保
っているので、吐水部材3の吐水口部3aに手などを近
づけると、接近センサ9がそれを検知して総合制御装置
12へ開放信号を送り、この信号に基づいて2つの電磁
開閉弁8が開放され、湯水混合器具5で設定された温度
の湯水が吐水口部3aから吐出される。
【0026】また、吐水口部3a近くにある手などを遠
ざけると、接近センサ9がそれを検知して総合制御装置
12へ閉止信号を送り、この信号に基づいて2つの電磁
開閉弁8が閉止され、吐水口部3aからの吐水が停止す
る。また、吐水部材3が保持部材4に装着されている場
合、手動スイッチ10を操作することによっても吐水、
止水を行うことも可能であり、このような吐水、止水動
作は通常の自動水栓と同様である。
【0027】なお、本実施形態の自動水栓1において
は、吐水部材3が保持部材4に装着された状態にあると
きは、接近センサ9または手動スイッチ10のうち、先
に信号を発した方からの開閉信号を優先し、後から信号
を発した方の開閉信号は受け付けない先発優先制御手段
を総合制御装置12に設けている。したがって、図9に
示すように、接近センサ9(または手動スイッチ10)
からの信号で吐水が開始されると、後から手動スイッチ
10(または接近センサ9)によって信号が発されても
当該信号で吐水が停止されることがなく、最初に信号を
発した接近センサ9(または手動スイッチ10)が次の
信号が発するまで継続して吐水されるという効果が得ら
れる。
【0028】次に、図4に示すように、吐水部材3を保
持部材4から離脱させると、脱着識別スイッチ11がそ
れを認識して総合制御装置12へ信号を送り、総合制御
装置12が接近センサ9の検知領域を縮小して、いわゆ
る離脱モード(狭状態)に変更する。これによって、保
持部材4から離脱させた状態にある吐水部材3は、装着
モードのときよりも更に物体に接近させなければ吐水し
ないようになるので、頭髪部分など比較的狭い領域にあ
る対象物のみに向けて集中的に吐水することができ、使
用位置まで吐水部材3を移動させているときに誤って吐
水することもないので使い勝手に優れ、便利である。
【0029】また、吐水部材3を対象物に接近、離隔さ
せるだけで、自動的に吐水、止水が行われるので、吐
水、止水を何度も繰り返すような場合の肉体的負担を軽
減することができるだけでなく、手動スイッチ10の操
作が苦手な老人、子供あるいは肢体不自由者などでも容
易に使用できる。
【0030】また、離脱させた吐水部材3を保持部材4
に元通り装着すれば、脱着識別スイッチ11がそれを検
知して総合制御装置12へ信号を送り、総合制御装置1
2からの信号で接近センサ9の検知領域は元の状態に復
元するので、通常の自動水栓としての機能が復帰する。
なお、吐水部材3を離脱させた状態における、接近セン
サ9の狭状態検知領域は、総合制御装置12内の検知領
域制御手段に予め設定することができ、この設定値はそ
の後、変更することもできるので、使用条件に適した設
定を行うことができる。
【0031】また、本実施形態では、吐水部材3が保持
部材4から離脱しているとき、手動スイッチ10からの
開閉信号を優先するように切り替えることのできる優先
制御手段を総合制御装置12に設けている。したがっ
て、手動スイッチ10優先に切り替えた状態で、吐水部
材3を保持部材4から離脱させると、図10に示すよう
に、接近センサ9からの開閉信号によっても吐水、止水
は行われるが、手動スイッチ10が開閉信号を発する
と、後から接近センサ9が開閉信号を発してもこれを無
視するようになっている。
【0032】このような優先制御手段により、接近セン
サ9の感知、非感知を確認することなしに手動スイッチ
10を操作するだけで、使用者の意図通りに吐水、止水
を行うことができるという効果が得られる。なお、総合
制御装置12内の前記優先制御手段を切り替えることに
より、接近センサ9からの開閉信号を優先するように設
定することもできる。
【0033】また、本実施形態では、保持部材4から離
脱状態にある吐水部材3からの連続的吐水が一定時間を
超えると電磁開閉弁8を自動的に閉止する自動止水手段
を総合制御装置12に設けている。また、前記一定時間
内に、接近センサ9の検知領域内における接近センサ9
に対する物体の接近、離隔または手動スイッチ10の操
作が行われると前記一定時間の計測を再開始するリセッ
ト機能を前記自動止水手段に設けている。
【0034】したがって、保持部材4から離脱させた状
態で吐水している吐水部材3を洗面台や浴室床面の上に
放置するなど、接近センサ9の検知領域に物体が存在す
る状態で吐水中の吐水部材3が放置された場合、図11
に示すように、吐水中に手動スイッチ10からの信号が
あればリセット機能が作動し、この時点から一定時間が
経過するまで吐水は続行されるが、その後、吐水部材3
を持ち上げるなどして接近センサ9の検知領域から物体
を離隔させれば吐水は停止される。一方、吐水開始後、
手動スイッチ10が操作されない状態が一定時間を超え
ると、自動止水手段が異常事態と判断して自動的に吐水
を停止するようになっている。
【0035】また、前述と同様、接近センサ9の検知領
域に物体が存在する状態で吐水中の吐水部材3が放置さ
れた場合、図12に示すように、吐水中に吐水部材3を
動かすなどして接近センサ9の検知領域内で接近センサ
9に対し物体を接近、離隔させれば、その受光部9bの
赤外線受光量の変化(閾値を超えた領域内での変化)を
総合制御装置12が検知してリセット機能を作動させ、
この時点から一定時間が経過するまで吐水は続行される
が、その後、吐水部材3を持ち上げるなどして接近セン
サ9の検知領域から物体を離隔させれば吐水は停止され
る。一方、吐水開始後、接近センサ9の検知領域内にお
ける接近センサ9に対する物体の接近、離隔がなく受光
部9bの赤外線受光量の変化がない状態が一定時間を超
えると、自動止水手段が異常事態と判断して自動的に吐
水を停止するようになっている。
【0036】すなわち、保持部材4から離脱状態にある
吐水部材3の接近センサ9が接近した対象物を検知して
吐水が開始された後、前記一定時間内に手動スイッチ1
0が操作されないとき、あるいは、前記一定時間内に接
近センサ9の検知領域における接近センサ9に対する物
体の接近、離隔がないときは、いずれのときも異常事態
と判断して自動的に止水される。
【0037】このような自動止水手段を設けたことによ
り、使用者の忘却などで洗面台や浴室床面などに吐水状
態で放置された吐水部材がそのまま吐水し続けて周囲が
浸水したり、水道水が浪費されたりするのを防止するこ
とができる。なお、総合制御装置12内の自動止水手段
を調節することにより、前記一定時間は予め設定するこ
とができ、その後、使用条件に応じて前記一定時間を短
縮、延長することもできる。
【0038】また、前記自動止水手段は、前記一定時間
内に、接近センサ9への物体の接近、離隔または手動ス
イッチ10の操作が行われると前記リセット機能が作動
するので、吐水部材3を離脱させた状態で長時間に亘っ
て連続吐水させたい場合、吐水中に手動スイッチ10を
操作したり、吐水部材3をその検知領域の範囲内で対象
物に接近、離隔させたりすれば、長時間を要する洗浄作
業の途中で吐水が中断するような不便さを回避すること
ができる。
【0039】以上のように、自動水栓1において、吐水
部材3が保持部材4に装着されている場合は、接近セン
サ9が吐水部材3に対する物体の接近、離隔を検知して
電磁開閉弁8が開閉されることによって自動的に吐水、
止水が行われ、手動スイッチ10を手動操作することに
よって吐水、止水を行うことができるので、通常の自動
水栓としての機能を発揮する。また、吐水部材3を保持
部材4から離脱させた場合、脱着識別スイッチ11がそ
れを検知して接近センサ9の検知領域を縮小させるが、
接近センサ9の接近検知機能は維持され、吐水部材3を
物体に接近、離隔させるだけで自動的に吐水、止水が行
われるだけでなく、手動スイッチ10の操作による吐
水、止水もできるので、離脱時の吐水部材3の使い勝手
が良好であり、便利である。
【0040】なお、保持部材4から吐水部材3を離脱さ
せたとき、接近センサ9の検知領域を縮小させるか、拡
大させるか、あるいは移動させるかは、当該自動水栓1
の設置場所や使い方などに応じて総合制御装置12内の
検知領域制御手段に予め設定しておくことが可能であ
り、前記設定はその後変更することもできるので、使用
状況の変化にも的確に対応することができる。
【0041】別の実施の形態としては、図14に示すよ
うに、湯水送給ホース2が接続された吐水口部3aを有
する吐水部材3と、吐水部材3を脱着自在に保持する保
持部材4と、湯水送給ホース2に接続された開閉弁8
と、物体の接近、離隔を検知して前記開閉弁8に開閉信
号を送るために前記吐水部材に設けられた接近センサ9
と、を備え、この接近センサ9が、保持部材4に設けら
れている自動水栓1とすることである。好ましくは、接
近センサ9は、保持部材4の前方もしくは側方に設け
る。また、接近センサ9を側方に設ける場合には、接近
センサ9が感知するたびに吐水・止水を切り替えるよう
に制御するとよい。そして、吐水したい場合は、接近セ
ンサ9に手をかざして、吐水を開始し、吐水を止めると
きは、再度接近センサ9に手をかざす。なお、保持部材
4と吐水部材3との関係は、上述した図1の実施の形態
と同様であるため、説明を省略する。
【0042】
【発明の効果】本発明により、吐水部材を保持部材から
離脱可能とした自動水栓であって、吐水部材が保持部材
に保持した状態において吐水するためのセンサ感知がよ
く、さらには、吐水部材を持って離脱する行為によって
センサ窓を汚さず長期に亘りセンサ感度を維持すること
のできる自動水栓を提供することができる。つまり、吐
水方向と受信方向を略平行とするため、吐水方向に手を
差し出せば、接近センサで感知しやすく、さらには、吐
水部材を保持部材から離脱するときに接近センサに触る
ことがなく、吐水部材をしっかりと持つことができ、保
持部材に保持した状態で使用する場合も、離脱してしよ
うする場合も、使用勝手がよいプルアウト式の自動水栓
を提供することができる。また、接近センサを吐水口部
と同じ取付け穴に隣接して配置することで、接近センサ
の受信・受光窓を手で汚すおそれがなく、感度を低下さ
せたり、誤感知を生じ易くすることもなく、長期に亘り
接近センサの感知性の品質を保持することができ、組み
立て性も向上するプルアウト式の自動水栓を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である自動水栓を示す概
略構成図である。
【図2】 図1における矢線A視図である。
【図3】 図1における概略断面図を示す。
【図4】 図1に示す自動水栓において吐水部材を離脱
させた状態を示す概略構成図である。
【図5】 受光部の赤外線受光量の変化と閾値との関係
を示すグラフである。
【図6】 吐水部材の脱着状態と接近センサの検知領域
の変化との関係を示すシーケンス図である。
【図7】 吐水部材を離脱させた状態における受光部の
赤外線受光量の変化と閾値との関係を示すグラフであ
る。
【図8】 発光部の赤外線投光量を低下させた状態にお
ける受光部の赤外線受光量の変化と閾値との関係を示す
グラフである。
【図9】 吐水部材を保持部材に装着した状態における
吐水、止水動作を示すシーケンス図である。
【図10】 吐水部材を保持部材から離脱させた状態に
おける吐水、止水動作を示すシーケンス図である。
【図11】 吐水部材を保持部材から離脱させた状態に
おける自動止水手段の機能を示すシーケンス図である。
【図12】 吐水部材を保持部材から離脱させた状態に
おける自動止水手段の機能を示すシーケンス図である。
【図13】 図1に示す自動水栓の制御ブロック図であ
る。
【図14】 本発明の別の実施の形態である自動水栓を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 自動水栓 2 湯水送給ホース 3 吐水部材 3a 吐水口部 3b 取付け穴 4 保持部材 5 湯水混合器具 6 給水管 7 給湯管 8 電磁開閉弁 9 接近センサ 10 手動スイッチ 11 脱着識別スイッチ 12 総合制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯水送給ホースが接続された吐水口部を
    有する吐水部材と、前記吐水部材を脱着自在に保持する
    保持部材と、前記湯水送給ホースに接続された開閉弁
    と、物体の接近、離隔を検知して前記開閉弁に開閉信号
    を送るために前記吐水部材に設けられた接近センサとを
    備え、前記吐水口部と接近センサとは吐水部材に設けら
    れた同じ取付け穴に隣接するとともに接近センサが吐水
    口部の上側に配置されてなることを特徴とする自動水
    栓。
  2. 【請求項2】 前記吐水部材は、湾曲させた略管形状に
    て構成され、一端を保持部材に脱着自在に保持し、他端
    に形成した取付け穴に吐水口部と接近センサを埋設して
    いることを特徴とする請求項1に記載の自動水栓。
  3. 【請求項3】 前記接近センサの先端は、吐水口部の先
    端よりも吐水部材の奥側に位置してなることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の自動水栓。
  4. 【請求項4】 前記吐水部材には、手動操作で前記開閉
    弁に開閉信号を送るために前記吐水部材に設けられた手
    動スイッチを備えてなることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1つに記載の自動水栓。
  5. 【請求項5】 湯水送給ホースが接続された吐水口部を
    有する吐水部材と、前記吐水部材を脱着自在に保持する
    保持部材と、前記湯水送給ホースに接続された開閉弁
    と、物体の接近、離隔を検知して前記開閉弁に開閉信号
    を送るために前記吐水部材に設けられた接近センサとを
    備え、前記接近センサは保持部材に設けられたことを特
    徴とする自動水栓。
JP2002039476A 2002-02-18 2002-02-18 自動水栓 Pending JP2003239338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002039476A JP2003239338A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 自動水栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002039476A JP2003239338A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 自動水栓

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003239338A true JP2003239338A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27780484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002039476A Pending JP2003239338A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 自動水栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003239338A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255743A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Inax Corp 水栓
JP2010077733A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Toto Ltd 水栓装置
JP2012067487A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Toto Ltd 給水装置
JP7398951B2 (ja) 2019-12-26 2023-12-15 株式会社Lixil 吐水装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255743A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Inax Corp 水栓
JP2010077733A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Toto Ltd 水栓装置
JP2012067487A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Toto Ltd 給水装置
JP7398951B2 (ja) 2019-12-26 2023-12-15 株式会社Lixil 吐水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0487977B1 (en) Water-closet bowl automatic flushing system
AU2001285644B2 (en) Device for controlling and/or regulating the supply of a medium, devices of this type comprising washing or drying units and a corresponding method
JP2016520743A (ja) 隠蔽された壁掛型折畳式小便器
JP2006112163A (ja) トイレ装置
JP2003239338A (ja) 自動水栓
JP5725445B2 (ja) 給水装置
JP3722056B2 (ja) 自動水栓
JP2009108490A (ja) 自動水栓
JP2002115300A (ja) 大便器洗浄装置
JP4253851B2 (ja) 便器装置
JPS59155666A (ja) 自動水栓
JPH06306913A (ja) 自動水洗便器装置
JP2003049460A (ja) 給水装置
JP6119163B2 (ja) 便器洗浄装置
JP2580968Y2 (ja) 大便器自動洗浄装置
JP2004162505A (ja) 便器装置
KR101392374B1 (ko) 여성 전용 화장실 시스템 및 이의 운용 방법
JP5577985B2 (ja) 給水装置
JP2004116148A (ja) 便器洗浄装置
KR200320587Y1 (ko) 비데의 자동물내림구조
JP2006177049A (ja) 便器装置
JP3922421B2 (ja) 便器装置
JPH10151090A (ja) シャワー装置
JP4263538B2 (ja) 便器装置
JP5532517B2 (ja) 自動水栓