JP6440088B2 - リモコン装置 - Google Patents

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本発明は、リモコン装置に関する。
例えば、トイレ室、浴室、キッチン、及び洗面といった所謂「4空間」内には、4空間内にある水回り電子機器(以下、「水回り機器」と称す。)を遠隔操作するリモコン装置が設けられている。このようなリモコン装置の中には、衛生洗浄装置のリモコン装置として無電源で動作し、その結果、電源コードや電池などが不要とされたものがある。
例えば、特許文献1には、ベース部から付勢されたパネル部に複数のスイッチ(ボタン)が設けられ、使用者によってスイッチが押し操作されると、パネル部全体が移動し、軸に対してスイッチ体が回転し、回転リンク機構が移動することにより圧電発電装置が発電を行い、この電力を利用して制御部が衛生洗浄装置に制御信号を送信するリモコン装置が開示されている。
特開2006−9280号公報
しかしながら、特許文献1に記載のリモコン装置では、発電のためには、回転リンク機構の移動など圧電発電装置が無い場合に比べて負荷が掛かる為、当該負荷の分だけ大きな力が必要になるものの、押し操作によりパネル部全体を移動させる構成だと、押し操作の力(以下、「操作力」という。)がそのまま発電に必要な力となるため、操作力を大きくしなければならなかった。
そこで、本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、パネル部全体を移動させる場合に比べて、操作力を低減することができるリモコン装置を提供することを目的とする。
上記検討結果を鑑みて、本発明の第1態様に係るリモコン装置は、発電手段の発電を利用して水回り機器を遠隔制御するリモコン装置であって、窪部が形成された筐体と、前記窪部に配置されたボタンと、前記ボタンの一端部側に設けられ、前記筐体に回転自在に固定される支点部と、前記支点部よりも前記ボタンの他端部側に設けられ、前記窪部に向かって突起し、前記発電手段に対して作用して前記ボタンの押し操作の力を利用した発電をさせる作用点部と、前記作用点部を付勢する付勢手段と、前記ボタンの前記作用点部よりも前記他端部側に設けられ、前記付勢手段で付勢された状態において、前記窪部から外部に少なくとも一部が突出しており前記押し操作されることで前記支点部の周りを回転して前記作用点部を作用させる力点部と、を備え、前記ボタンを第Aボタンとしたとき、前記筐体には、前記第Aボタンの前記他端部と対向し、前記付勢手段とは別の付勢手段で付勢された第Bボタンが設けられている。
この構成では、発電手段はボタンの押し操作の力(操作力)を利用した発電をするため、発電手段が無い場合に比べてボタンの押し操作に負荷が掛かるものの、支点部と作用点部と力点部を備えており、力点部が押し操作されることで支点部の周りを回転して作用点部を作用させている。そして、この構成では、てこの原理を利用、すなわち力点部を作用点部よりも他端部側に設けて、支点部と作用点部との間の距離よりも支点部と力点部との間の距離を長くすることで、作用点部が発電手段に作用させる力を操作力よりも大きくしている。したがって、この構成によれば、てこの原理により、小さな操作力で大きな力が得られるので、ボタンの操作力を低減することができる。
また、力点部は、付勢手段で付勢された状態において、窪部から外部に突出しているため、押し操作のストローク量を筐体の厚みに関わらず増やすことができ、ボタンの操作力をより低減することができる。
さらに、この構成によれば、第Aボタンの付勢手段と、第Bボタンの付勢手段とが別の付勢手段であるため、一方のボタンが押し操作されても、他方のボタンも引っ張られることが抑制される。また、第2態様の構成により、第Aボタンが押し操作されても、第Bボタンに当たることが抑制される。
本発明の第2態様に係るリモコン装置では、第1態様において、力点部は、前記一端部と前記ボタンの他端部との間に前記力点部の頂点部分が位置する形状である。
この構成によれば、他端部に力点部の頂点部分がある場合に比べて、他端部側からボタンを引き上げたり掴んだりし難くなり、悪戯を抑制できる。また、この構成によれば、他端部に力点部の頂点部分がある場合に比べて、押し操作の際に、使用者の指が他端部の先にある筐体(の枠)に当たることを抑制することができる。
本発明の第態様に係るリモコン装置では、第1態様乃至第態様の何れか1つの態様において、前記ボタンは、板状であり、前記ボタンの板厚面は、前記支点部側が前記窪部内にあり前記力点部側が前記支点部側から湾曲している。
この構成によれば、ボタンの板厚面は、力点部側は支点部側から湾曲して外部に突出しているものの、支点部側は窪部内にあるので、リモコン装置全体の厚みを薄くすることができる。また、ボタンの板厚面は、力点部側が支点部側から湾曲しているため、例えば支点部と力点部との間等に角がある場合に比べて、使用者に対して押し操作をし易くさせることができる。
本発明の第態様に係るリモコン装置では、第態様において、力点部における板厚面のうち表面は、前記力点部の頂点部分に向かって傾斜する第1の表面と、前記頂点部分から前記筐体に向かって傾斜する第2の表面とを有し、前記第1の表面は、前記第2の表面よりも前記筐体の表面に対する傾斜角度が小さい。
この構成によれば、第1の表面が第2の表面よりも筐体の表面に対する傾斜角度が小さい、すなわち、第1の表面が緩やかな傾斜となるので、第1の表面が押し操作する部分であると使用者に認識させることができると共に、第1の表面を押し操作する使用者に対してその押し操作をし易くすることができる。
本発明の第態様に係るリモコン装置では、第態様又は第態様において、前記ボタンは、正面視が四角形状であり、前記ボタンの板厚面のうち表面は、前記力点部側から前記支点部側に向かう方向と垂直な方向においても少なくとも当該方向の両端部が湾曲している。
この構成によれば、両端部を掴み難くすることができるため、悪戯を抑制できる。
本発明の第態様に係るリモコン装置では、第態様乃至第態様の何れか1つの態様において、前記窪部の底面には、第1の底面と前記第1の底面より深い第2の底面とが形成され、前記第1の底面が前記支点部側の前記板厚面と対向する一方で、前記第2の底面が前記力点部側の前記板厚面と対向する。
この構成によれば、力点部側の板厚面と対向する第2の底面が第1の底面より深いことでストローク量を増やすことができると共に、押し操作された際の力点部を窪部内に収めることが可能になる。この結果、押し操作の終了を使用者に視覚的に通知することができる。
本発明のリモコン装置によれば、パネル部全体を移動させる場合に比べて、操作力を低減することができる。
第1実施形態に係るトイレ装置用のリモコン装置を表す模式的斜視図である。 第1実施形態にかかるリモコン装置を表す模式的平面図である。 第1実施形態にかかるリモコン装置を表す模式図である。 第1実施形態に係るリモコン装置を表すブロック図である。 第1実施形態にかかるリモコン装置の具体例を表す模式的斜視図である。 第1実施形態の具体例のリモコン装置を表す模式的分解図である。 第1実施形態の具体例のリモコン装置を表す他の模式的分解図である。 第1実施形態の具体例の伝達機構の動作を説明する模式的平面図である。 図8(a)に表した領域AR1を拡大した模式的拡大図である。 第1実施形態の具体例の伝達機構を保持したベースを表す模式的斜視図である。 第1実施形態の具体例の伝達機構を分解して表した模式的分解図である。 操作ボタンおよびメイン回転カムの動作を説明する模式的斜視図である。 メイン回転カムおよびメインリンクの動作を説明する模式的斜視図である。 第1実施形態の具体例のメイン回転カムを表す模式的分解図である。 サブ回転カムおよびサブリンクの動作を説明する模式的斜視図である。 第1実施形態の具体例のメイン回転カムを表す模式図である。 第1実施形態の具体例のサブリンクを表す模式的斜視図である。 第1実施形態の具体例の連結アームを表す模式的斜視図である。 第1実施形態の具体例の検出部を説明する模式図である。 図19(a)に表した矢印AW41の方向に眺めた模式的平面図である。 第1実施形態の具体例の検出部を説明する模式的分解図である。 一部の操作ボタンを外した第1のケースの斜視図である。 配置部に配置される第4のボタンの斜視図である。 図23とは異なる方向から見た第4のボタンの斜視図である。 第4のボタンの力点部が押し操作された状態を示す第1のケースの断面図である。 第2実施形態に係るリモコン装置の正面図である。 操作ボタンの変形例を示す図である。 操作ボタンの他の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「実施形態」と称す。)について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
実施形態に係るリモコン装置は、4空間内にある水回り機器に使用される。以下では、衛生洗浄装置としてのトイレ装置用のリモコン装置を例に挙げ説明する。つまり、リモコン装置により遠隔操作される水回り機器がトイレ装置である場合を例に挙げ説明する。但し、本発明の実施の形態にかかるリモコン装置は、トイレ装置用のリモコン装置には限定されない。
<第1実施形態>
まず、実施形態の一例として第1実施形態に係るリモコン装置について説明する。
図1は、第1実施形態に係るトイレ装置用のリモコン装置を表す模式的斜視図である。
図1に表したように、第1実施形態にかかるトイレ装置用のリモコン装置(以下、単に「リモコン装置」と称する)200は、例えばトイレ室の壁面10に設置され、トイレ装置100とともに用いられる。リモコン装置200は、少なくとも1つの操作ボタン210を有する。操作ボタン210は、例えば、押し(押圧)操作が可能な、いわゆる押しボタンである。操作ボタン210は、定常位置と最下点(最深点)位置とに移動可能であり、押し操作に応じて定常位置から最下点位置に移動する。また、操作ボタン210は、付勢手段としてのバネ336(例えば図9および図11など参照)などにより、操作されていない状態において定常位置に保持される。操作ボタン210は、押し操作によって最下点位置に移動した後、押し操作の解除によって定常位置に戻る。
第1実施形態は、操作ボタンとその周辺に主に特徴を有するが、その説明は、以下のリモコン装置の概要及び具体例の説明の後に記載する。
――リモコン装置の概要――
リモコン装置200は、操作ボタン210の操作を検出し、操作された操作ボタン210に応じた無線信号をトイレ装置100に送信する。なお、この送信は、周囲に発信しているのであって、無線信号にトイレ装置100の宛先は入っていない。但し、無線信号に上記宛先が含まれてもよい。トイレ装置100は、リモコン装置200から送信された無線信号を受信し、その無線信号に応じた動作を実行する。このように、リモコン装置200は、使用者の操作に応じて、所定の動作の実行をトイレ装置100に指示し、トイレ装置100を遠隔操作する。
トイレ装置100は、洋式腰掛便器(以下、単に「便器」と称する)110と、便器110の上に設けられた便座ユニット120と、を備える。
便座ユニット120は、本体部122と、便座124と、便蓋126と、を有する。便座124と便蓋126とは、本体部122に対して開閉可能にそれぞれ軸支されている。図1は、便蓋126が開いた状態を表している。図1は、便座124が閉じた状態を表している。便蓋126は、閉じた状態において便座124の上方を覆う。なお、便蓋126は、必ずしも設けられていなくてもよい。
便座ユニット120は、例えば、衛生洗浄機能と、局部乾燥機能と、便座暖房機能と、を有する。衛生洗浄機能は、便座124に座った使用者の「おしり」などをノズル130により洗浄する洗浄動作を行う機能である。局部乾燥機能は、便座124に座った使用者の「おしり」などに温風を吹き付けることにより、衛生洗浄によって濡れた「おしり」などを乾燥させる乾燥動作を行う機能である。便座暖房機能は、便座124の着座面を適温に温める便座加熱動作を行う機能である。
便座ユニット120は、リモコン装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば衛生洗浄機能の動作を実行する。あるいは、便座ユニット120は、リモコン装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば局部乾燥機能の動作を実行する。あるいは、便座ユニット120は、リモコン装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば便座暖房機能の動作を実行する。
図2は、第1実施形態にかかるリモコン装置を表す模式的平面図である。図3は、第1実施形態にかかるリモコン装置を表す模式図である。図3(a)は、第1実施形態にかかるリモコン装置を表す模式的平面図である。図3(b)は、図3(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。図3(c)は、第1実施形態にかかるリモコン装置の変形例を表す模式的断面図であり、図3(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。
図2および図3(a)に表したように、リモコン装置200は、操作ボタン210と、操作ボタン210を支持するリモコン本体201と、リモコン本体201の内部に設けられた発電部220と、を備える。操作ボタン210は、メインボタン群210mと、サブボタン群210sと、を有する。
メインボタン群210mは、例えば、おしり洗浄ボタン211と、ビデ洗浄ボタン212と、乾燥ボタン213と、停止ボタン214と、を有する。
おしり洗浄ボタン211は、トイレ装置100におしり洗浄の開始を指示するためのボタンである。ビデ洗浄ボタン212は、トイレ装置100にビデ洗浄の開始を指示するためのボタンである。乾燥ボタン213は、トイレ装置100に局部乾燥の開始を指示するためのボタンである。停止ボタン214は、トイレ装置100に衛生洗浄機能や局部乾燥機能の停止を指示するためのボタンである。すなわち、この例においては、おしり洗浄ボタン211とビデ洗浄ボタン212とが、ノズル130からの吐水を行わせるための吐水ボタンである。停止ボタン214は、ノズル130からの吐水を停止させる。
このように、メインボタン群210mには、衛生洗浄や局部乾燥などの各種の機能の実行及び停止をトイレ装置100に指示するための操作ボタン210が設けられる。
サブボタン群210sは、例えば、吐水流量大ボタン215と、吐水流量小ボタン216と、洗浄位置前進ボタン217と、洗浄位置後退ボタン218と、を有する。
吐水流量大ボタン215は、衛生洗浄時に噴射される洗浄水の勢いを強くする指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。吐水流量小ボタン216は、衛生洗浄時に噴射される洗浄水の勢いを弱くする指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。洗浄位置前進ボタン217は、洗浄位置(ノズル130の位置)を前進させる指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。洗浄位置後退ボタン218は、洗浄位置を後退させる指示をトイレ装置100に入力するためのボタンである。
このように、サブボタン群210sには、各種の機能の状態の変更をトイレ装置100に指示するための操作ボタン210が設けられる。
なお、メインボタン群210m及びサブボタン群210sに含まれるボタンは、上記に限定されるものではない。例えば、サブボタン群210sには、洗浄水や乾燥風の温度の変更をトイレ装置100に指示するためのボタンなどが設けられてもよい。
発電手段としての発電部220は、操作ボタン210の押し操作に応じて発電を行う。図2および図3(a)に表したように、操作ボタン210が複数のボタンを有する場合には、発電部220は、操作ボタン210のうちのいずれかのボタンの押し操作に応じて発電を行う。発電部220には、例えば、モータが設けられている。発電部220は、操作ボタン210の押し操作にともなう操作力をモータの回転軸に伝達し、回転軸を回転させる。これにより、発電部220は、モータから交流の電力を発生させる。発電部220の発電方式は、モータに限ることなく、必要な電力を供給できる任意の方式でよい。また、発電部220から出力される電力は、直流でもよいし、脈流でもよい。
このように、本願明細書において「発電部」とは、運動エネルギーを受けて発電する部分、あるいは運動エネルギーを電気エネルギーに変換する部分をいう。発電部220の発電方式としては、例えば電磁誘導方式や圧電方式などが挙げられる。
発電部220は、本体モジュール221と、可動部222と、を有する。可動部222は、本体モジュール221から突出した突出位置と、本体モジュール221内に押し込まれた押し込み位置と、の間を移動する。可動部222は、図示を省略したバネなどにより、操作されていない状態において突出位置に保持される。可動部222が突出位置から押し込み位置に移動すると、発電部220は、可動部222の移動にともなう操作力により発電を行う。
図3(a)に表したように、操作ボタン210と発電部220との間には、伝達機構230が設けられている。伝達機構230は、操作ボタン210の押し操作にともなう操作力を発電部220に伝達する。これにより、操作ボタン210のうちのいずれのボタンを押し操作しても、押し操作に伴う操作力が発電部220に伝達される。これにより、発電部220が発電を行う。従って、リモコン装置200では、操作ボタン210が複数のボタンを有する場合であっても、1つの発電部220で発電を行うことができる。
伝達機構230は、例えば、第1伝達部231と、第2伝達部232と、連結部材233と、を有する。第1伝達部231は、メインボタン群210mの各ボタン(図2および図3(a)に表した例では、おしり洗浄ボタン211、ビデ洗浄ボタン212、乾燥ボタン213、および停止ボタン214のそれぞれ)の操作力を受ける。連結部材233は、第1伝達部231と第2伝達部232とに接続され、第1伝達部231と第2伝達部232とを連結する。第2伝達部232は、第1伝達部231からの操作力を受ける。
第1伝達部231は、メインボタン群210mの各ボタンの操作力を連結部材233を介して第2伝達部232に伝達する。第2伝達部232は、連結部材233を介して第1伝達部231から受けた操作力を発電部220に伝達する。あるいは、第2伝達部232は、サブボタン群210sの各ボタン(図2および図3(a)に表した例では、吐水流量大ボタン215、吐水流量小ボタン216、洗浄位置前進ボタン217、および洗浄位置後退ボタン218のそれぞれ)の操作力を受け、その操作力を発電部220に伝達する。
第1伝達部231は、メインボタン群210mの各ボタンのそれぞれと対向する。第2伝達部232は、サブボタン群210sの各操作ボタン210のそれぞれと対向する。また、第2伝達部232は、長手方向において発電部220の可動部222と対向する位置に配置されている。
第1伝達部231は、図3(a)に表した矢印AW1ならび図3(a)および図3(b)に表した矢印AW2のように、壁面10と略平行な方向にスライド可能に取り付けられている。第2伝達部232は、図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3ならびに図3(a)に表した矢印AW4のように、壁面10と略平行な方向にスライド可能に取り付けられている。すなわち、第1伝達部231及び第2伝達部232は、いわゆるスライドバーである。また、第1伝達部231及び第2伝達部232は、連結部材233によって互いに接続されている。これにより、第1伝達部231及び第2伝達部232は、互いに連動してスライド移動する。
メインボタン群210mの各ボタンのいずれかを押し操作すると、その操作力が第1伝達部231に伝わる。すると、第1伝達部231が図3(a)および図3(b)に表した矢印AW2の方向(壁面10と略平行な方向)にスライド移動する。第1伝達部231が図3(a)および図3(b)に表した矢印AW2の方向にスライド移動すると、連結部材233は、軸233aを中心として図3(a)に表した矢印AW5の方向に回転する。すると、第2伝達部232は、図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3の方向(壁面10と略平行な方向)にスライド移動し、発電部220の可動部222に当接して可動部222を突出位置から押し込み位置に移動させる。これにより、メインボタン群210mの各ボタンの押し操作によって、発電部220が発電を行う。
サブボタン群210sの各ボタンのいずれかを押し操作すると、その操作力が第2伝達部232に伝わる。すると、第2伝達部232が図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3の方向にスライド移動する。第2伝達部232は、図3(a)および図3(b)に表した矢印AW3の方向にスライド移動すると、発電部220の可動部222に当接し、可動部222を突出位置から押し込み位置に移動させる。これにより、サブボタン群210sの各ボタンの押し操作によって、発電部220が発電を行う。
リモコン装置200は、クリック機構228をさらに備える。クリック機構228は、押し操作された操作ボタン210にクリック感を付与する。
図2および図3(a)に表したリモコン装置200において、クリック機構228は、発電部220に設けられている。発電部220では、例えば、バネなどの弾性力に対抗して可動部222を押し込むと、可動部222に係合した連動部材が移動する。そして、可動部222が押し込み位置まで移動すると、クリック機構228により、連動部材と可動部222との係合状態が一時的に解除され、連動部材が弾性力によって初期位置に戻る。この時に、操作ボタン210の操作力が弱まり、使用者にクリック感として伝わる。
また、連動部材は、ギヤなどを介してモータの回転軸に連結されており、連動部材が初期位置に戻る際の勢いで回転軸が回転し、発電が行われる。発電部220では、操作ボタン210を押し操作し、可動部222を押し込み位置に移動させることによって発電が行われる。そして、発電部220が発電する時に、押し操作された操作ボタン210にクリック感が付与される。この構成では、例えば、使用者の押し操作の速度などに依存せず、連動部材に加える弾性力によって発電量を制御することができる。これにより、例えば、操作毎の発電量のバラツキを抑制することができる。発電部220において、安定した発電量を得ることができる。
この例において、クリック機構228は、発電部220の発電機構の一部を兼ねている。クリック機構228は、必ずしも発電部220に設ける必要はなく、発電部220と別に設けてもよい。
ここで、発電部220の可動部222が押し込み位置に移動すると、比較的大きい音が発生することがある。例えば、クリック機構228により、連動部材と可動部222との係合状態が一時的に解除され、連動部材が弾性力によって初期位置に戻ると、比較的大きい音が発生することある。
一般的に、リモコン装置200は、使用者が便座124に着座した状態で操作ボタン210を操作しやすいように、トイレ室の壁面10に設置される。そのため、図3(b)に表した矢印AW6のように、操作ボタン210の押し操作の方向(押圧方向)は、壁面10に対して略垂直である。言い換えれば、操作ボタン210は、押し操作の方向が壁面10に対して略垂直となるボタンを有する。あるいは、図3(c)に表した矢印AW7および矢印AW7hのように、操作ボタン210の押し操作の方向は、壁面10に対して略垂直な成分を有する。言い換えれば、操作ボタン210は、押し操作の方向が壁面10に対して略垂直な成分を有するようなボタンを有する。
このように、操作ボタンの押し操作の方向が壁面に対して略垂直な成分を有すると、発電部の可動部が押し込み位置に移動したときに生ずる音が、例えば連続して設置された複数のトイレ室のうちの隣のトイレ室に壁面を介して伝わることがある。すると、隣のトイレ室の使用者は、リモコン装置を操作していないにもかかわらずリモコン装置が勝手に操作されたと勘違いをするおそれがある。あるいは、隣のトイレ室の使用者は、トイレ室の壁面を介して伝わった発電部の音を不快に感ずるおそれがある。あるいは、隣のトイレ室の使用者は、リモコン装置が故障したと勘違いをするおそれがある。
これに対して、図3(b)および図3(c)に表した矢印AW3のように、第1実施形態にかかるリモコン装置200では、リモコン装置200がトイレ室の壁面10に設置された状態において発電部220の可動部222が押し込まれる方向は、壁面10と略平行である。言い換えれば、リモコン装置200がトイレ室の壁面10に設置された状態において発電部220の可動部222の押圧方向は、壁面10と略平行である。
第1実施形態によれば、発電部220の可動部222が壁面10と略平行な方向に押し込まれるため、発電部220の可動部222が押し込み位置に移動したときに生ずる音は、壁面10と略平行に伝わりやすい。そのため、発電部220の可動部222が押し込まれるエネルギーは、壁面10には伝わりにくい。これにより、リモコン装置200から壁面10へ伝わる振動を抑制することができる。また、リモコン装置200から壁面10へ伝わる音を抑制することができる。
第1実施形態では、第1伝達部231および第2伝達部232は、操作ボタン210の押し操作に応じて壁面10と略平行な方向に移動する。第2伝達部232は、発電部220の可動部222を押し込む。これにより、比較的簡単な構成で発電部220の可動部222を押し込むことができる。
第1実施形態では、操作ボタン210の押し操作の方向は、壁面10に対して略垂直な成分を有する。そのため、一般的なリモコン装置の操作方法と変わらない方法で、発電部220の可動部222を押し込むことができる。
第1実施形態の連結部材233は、操作ボタン210の押し操作に応じて回転動作を行い、第1伝達部231および第2伝達部232をスライド移動させる。これにより、連結部材233は、比較的狭い範囲であっても、第1伝達部231および第2伝達部232を移動させることができる。これにより、リモコン装置200の小型化を図ることができる。
第1実施形態のリモコン装置200について、図面を参照しつつさらに説明する。
図4は、第1実施形態に係るリモコン装置を表すブロック図である。
図4に表したように、リモコン装置200は、操作ボタン210と、複数の検出部241と、伝達機構230と、発電部220と、電源部243と、制御部250と、を備える。操作ボタン210と、伝達機構230と、発電部220と、については、図2〜図3(c)に関して前述した通りである。
複数の検出部241は、操作ボタン210が有する複数のボタンのそれぞれに対応して設けられる。複数の検出部241のそれぞれは、複数のボタンのそれぞれの押し操作を検出する。各検出部241には、例えば、ホール素子が用いられる。各検出部241は、例えば、機械式のスイッチなどでもよい。検出部241の具体例については、後述する。
制御部250は、複数の検出部241のそれぞれと電気的に接続されている。制御部250は、複数の検出部241のそれぞれの検出結果に基づいて、押し操作された操作ボタン210を判別する。そして、制御部250は、判別した操作ボタン210に対応した無線信号をトイレ装置100に送信することにより、トイレ装置100を遠隔操作する。
制御部250は、例えば、おしり洗浄ボタン211の押し操作を判別した場合、おしり洗浄の開始を指示する無線信号をトイレ装置100に送信する。トイレ装置100は、リモコン装置200からの無線信号を受信し、その無線信号に対応した処理を実行する。トイレ装置100は、例えば、おしり洗浄の開始を指示する無線信号の受信に応じて、ノズル130をボウル部内に進出させ、ノズル130からの吐水を開始する。
制御部250は、例えば、同じ無線信号をトイレ装置100に複数回送信する。制御部250は、例えば、同じ無線信号をトイレ装置100に3回送信する。これにより、例えば、リモコン装置200とトイレ装置100との間の通信ミスを抑制することができる。
制御部250は、例えば、マイコン251と、高周波発生回路253と、送信部255と、を有する。マイコン251は、例えば、押し操作された操作ボタン210の判別、及び、判別した操作ボタン210に対応する信号の生成を行う。高周波発生回路253は、例えば、マイコン251の生成した信号を高周波信号に変換する。高周波発生回路253は、例えば、2.4GHzの高周波信号を生成する。送信部255は、例えば、アンテナを含み、高周波発生回路253の生成した高周波信号を無線信号に変換してトイレ装置100に送信する。
制御部250は、2.4GHzの無線信号をトイレ装置100に送信する。2.4GHz帯を用いた無線通信では、例えば、赤外線通信の場合のように、電波の透過窓(いわゆる黒窓)をリモコン本体201に設ける必要がない。これにより、例えば、リモコン装置200の意匠性を高めることができる。また、2.4GHz帯を用いた無線通信では、赤外線通信に比べて障害物の影響が小さい。これにより、トイレ装置100との間の通信品質を高めることもできる。
なお、マイコン251、高周波発生回路253及び送信部255は、1つのチップ内に納めてもよいし、異なる素子として分けてもよい。リモコン装置200とトイレ装置100との間の通信は、上記に限ることなく、任意でよい。制御部250の構成は、上記に限ることなく、操作ボタン210の判別やトイレ装置100との無線通信などが可能な任意の構成でよい。
電源部243は、発電部220によって発電された電力を蓄積する蓄電素子245を有する。電源部243は、蓄電素子245の電圧が所定値以上になった際に、蓄電素子245に蓄積された電力を制御部250に供給して制御部250を起動させる。蓄電素子245には、例えば、コンデンサや蓄電池などが用いられる。
ここで、「蓄電素子245の電圧が所定値以上になった際」とは、例えば、制御部250の起動及び無線信号の送信に必要な電力が蓄電素子245に蓄積された際である。制御部250が無線信号を複数回送信する場合には、制御部250の起動及び無線信号の複数回の送信に必要な電力が蓄電素子245に蓄積された際である。このように、蓄電素子245の電圧の前記所定値は、制御部250での消費電力に応じて設定される。所定値は、例えば、3.5部位である。「蓄電素子245の電圧が所定値以上になった際」とは、換言すれば、発電部220の発電の積算量が所定値以上になった際である。
また、蓄電素子245の容量は、例えば、制御部250の起動及び無線信号の送信に必要な電力を蓄積できる最低限の容量に設定される。これにより、例えば、蓄電素子245の大型化を抑制できる。また、蓄電素子245に残った余剰の電力によって、制御部250が誤動作を起こすことなどを抑制できる。
――リモコン装置の具体例――
次に、第1実施形態にかかるリモコン装置の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、第1実施形態にかかるリモコン装置の具体例を表す模式的斜視図である。図6は、本具体例のリモコン装置を表す模式的分解図である。図7は、本具体例のリモコン装置を表す他の模式的分解図である。
図6及び図7に表したように、本具体例のリモコン装置300は、筐体としての第1のケース(リモコン本体)301と、第2のケース(リモコン本体)302と、ベース304と、基板306と、操作ボタン310と、発電部320と、伝達機構(リンク機構)330と、を備える。
操作ボタン310は、複数のボタンを有する。図5に表したように、本具体例の操作ボタン310は、第1のボタン311と、第2のボタン312と、第3のボタン313と、第4のボタン314と、第5のボタン315と、第6のボタン316と、第7のボタン317と、第8のボタン318と、第9のボタン319と、を有する。操作ボタン310が有するボタンの数は、これだけには限定されない。例えば、第1のボタン311は、図2〜図3(c)に関して前述したおしり洗浄ボタン211に相当する。例えば、第2のボタン312は、図2〜図3(c)に関して前述したビデ洗浄ボタン212に相当する。
操作ボタン310は、第1のケース301に設けられ、押動部310aを有する。図7に表したように、第4のボタン314は、押動部314aを有する。第9のボタン319は、押動部319aを有する。
発電部320は、ベース304に設けられ、本体モジュール321と、可動部322と、を有する。本具体例の発電部320は、図2〜図3(c)に関して前述した発電部220と同様である。
伝達機構330は、ベース304において、操作ボタン310と発電部320との間に設けられている。伝達機構330は、メインリンク331と、サブリンク332と、連結アーム333と、メイン回転カム(受け部)334と、サブ回転カム(受け部)335と、を有する。伝達機構330は、操作ボタン310の押し操作にともなう操作力を発電部320に伝達する。メインリンク331は、図2〜図3(c)に関して前述した第1伝達部231に相当する。サブリンク332は、図2〜図3(c)に関して前述した第2伝達部232に相当する。連結アーム333は、図2〜図3(c)に関して前述した連結部材233に相当する。
基板306は、ベース304に固定されている。図4に関して前述した電源部243および制御部250は、基板306に設けられている。ベース304は、発電部320と、伝達機構330と、基板306と、を保持した状態で第2のケース302に固定されている。つまり、発電部320、伝達機構330、および基板306は、ベース304を介して第2のケース302に固定されている。発電部320、伝達機構330、および基板306は、第2のケース302に直接的には固定されていない。ベース304は、第1のケース301と第2のケース302との間に設けられている。言い換えれば、ベース304は、リモコン本体201の内部に設けられている。第1のケース301および第2のケース302は、図2〜図3(c)に関して前述したリモコン本体201に相当する。
本具体例のリモコン装置300は、ハンガ309によりトイレ室の壁面10(例えば図1参照)に設置されている。ハンガ309は、例えば金属により形成されている。なお、本具体例のリモコン装置300は、ハンガ309を介さずに直接的にトイレ室の壁面10に設置されていてもよい。本具体例によれば、発電部320が第2のケース302には固定されずベース304に固定されているため、リモコン装置200から壁面10へ伝わる振動や音をより抑制することができる。
図8は、本具体例の伝達機構の動作を説明する模式的平面図である。図9は、図8(a)に表した領域AR1を拡大した模式的拡大図である。図8(a)は、操作ボタンの押し操作が行われる前の伝達機構の状態を表す模式的平面図である。図8(b)は、操作ボタンの押し操作が行われた後の伝達機構の状態を表す模式的平面図である。なお、図8(a)および図8(b)では、説明の便宜上、第1のケース301および操作ボタン310を省略している。
図8(a)に表したように、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、可動部322は、本体モジュール321から突出した突出位置にある。このとき、操作ボタン310の各ボタンは、オフ状態である。また、発電部320は、発電を行わない。
図9に表したように、軸334aの周囲には、バネ336が設けられている。例えば、バネ336としては、ねじりコイルばねなどが挙げられる。メイン回転カム334は、バネ336の弾性力を受けつつ、軸334aを中心として回転することができる。メイン回転カム334は、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、バネ336により図9に表した定常位置に保持される。サブ回転カム335の構造は、メイン回転カム334の構造と同様である。
続いて、例えば使用者などが操作ボタン310の第1のボタン311を押し操作する場合を例に挙げ説明する。
例えば使用者などが第1のボタン311を押し操作すると、その操作力が操作ボタン310の押動部310a(図7参照)からメイン回転カム334に伝わる。すると、メイン回転カム334は、操作力を受け、バネ336の弾性力に対抗しつつ軸334aを中心として図9に表した矢印AW11の方向に回転する。メイン回転カム334は、図9に表した矢印AW11の方向に回転すると、メインリンク331を図9および図8(b)に表した矢印AW12の方向へ押す。これにより、メインリンク331は、図9および図8(b)に表した矢印AW12の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。
メインリンク331およびサブリンク332は、連結アーム333によって互いに接続されている。これにより、メインリンク331およびサブリンク332は、互いに連動して移動する。そのため、メインリンク331が図9および図8(b)に表した矢印AW12の方向に移動すると、連結アーム333は、軸333dを中心として図8(b)に表した矢印AW13の方向に回転する。すると、サブリンク332は、図8(b)に表した矢印AW14の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。
サブリンク332は、図8(b)に表した矢印AW14の方向に移動し、発電部320の可動部322を突出位置から押し込み位置に移動させる。このとき、発電部320の可動部322が押し込まれる方向は、壁面10と略平行である。言い換えれば、リモコン装置300がトイレ室の壁面10に設置された状態において発電部320の可動部322の押圧方向は、壁面10と略平行である。これにより、第1のボタン311の押し操作によって、発電部320が発電を行う。なお、第2のボタン312、第3のボタン313、および第4のボタン314の押し操作によっても、伝達機構330の同様の動作に基づいて、発電部320が発電を行う。
次に、例えば使用者などが操作ボタン310の第5のボタン315を押し操作する場合を例に挙げ説明する。
操作ボタン310の押し操作が行われる前の状態は、図8(a)に関して前述した通りである。
例えば使用者などが第5のボタン315を押し操作すると、その操作力が操作ボタン310の押動部310aからサブ回転カム335に伝わる。すると、サブ回転カム335は、操作力を受け、バネ336の弾性力に対抗しつつ軸335aを中心として図8(b)に表した矢印AW15の方向に回転する。サブ回転カム335は、図8(b)に表した矢印AW15の方向に回転すると、サブリンク332を図8(b)に表した矢印AW14の方向へ押す。これにより、サブリンク332は、図8(b)に表した矢印AW14の方向に移動する。
サブリンク332は、図8(b)に表した矢印AW14の方向に移動し、発電部320の可動部322を突出位置から押し込み位置に移動させる。これにより、第5のボタン315の押し操作によって、発電部320が発電を行う。なお、第6のボタン316、第7のボタン317、第8のボタン318、および第9のボタン319の押し操作によっても、伝達機構330の同様の動作に基づいて、発電部320が発電を行う。
本具体例の伝達機構330について、図面を参照しつつさらに説明する。
図10は、本具体例の伝達機構を保持したベースを表す模式的斜視図である。図11は、本具体例の伝達機構を分解して表した模式的分解図である。図12は、操作ボタンおよびメイン回転カムの動作を説明する模式的斜視図である。図13は、メイン回転カムおよびメインリンクの動作を説明する模式的斜視図である。図14は、本具体例のメイン回転カムを表す模式的分解図である。
図12(a)は、操作ボタンの押し操作が行われる前の状態を表す模式的斜視図である。図12(b)は、操作ボタンの押し操作が行われた後の状態を表す模式的斜視図である。図13(a)および図13(b)は、操作ボタンの押し操作が行われた後の状態を表す模式的斜視図である。図13(b)では、説明の便宜上、メインリンク331を省略している。
図10および図11に表したように、本具体例の伝達機構330は、メインリンク331と、サブリンク332と、連結アーム333と、メイン回転カム334と、サブ回転カム335と、を有する。図11に表したように、メイン回転カム334には、ベース304に設けられた軸334aが挿入されている。これにより、メイン回転カム334は、軸334aを中心として回転することができる。サブ回転カム335には、ベース304に設けられた軸335aが挿入されている。これにより、サブ回転カム335は、軸335aを中心として回転することができる。
軸334aの周囲には、バネ336が設けられている。メイン回転カム334は、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、バネ336により図10に表した定常位置に保持される。軸335aの周囲には、バネ336が設けられている。サブ回転カム335は、操作ボタン310の押し操作が行われる前では、バネ336により図10に表した定常位置に保持される。
図11に表したように、連結アーム333は、第1の突起部333aと、第2の突起部333bと、を有する。第1の突起部333aは、メインリンク331と係合している。第2の突起部333bは、サブリンク332と係合している。これにより、メインリンク331およびサブリンク332は、連結アーム333によって互いに接続されている。
ここでは、例えば使用者などが操作ボタン310の第1のボタン311を押し操作する場合を例に挙げ説明する。図12(a)に表したように、第1のボタン311の押し操作が行われる前では、第1のボタン311の押動部311aは、メイン回転カム334の受け面334bの上に存在する。
続いて、図12(b)に表した矢印AW21のように、例えば使用者などが第1のボタン311を押し操作すると、第1のボタン311の押動部311aは、メイン回転カム334の受け面334bを図12(b)に表した矢印AW21の方向へ押す。図12(b)および図13(a)に表したように、メイン回転カム334の受け面334bは、操作ボタン310の押し操作の方向(矢印AW21の方向)に対して傾斜している。そのため、メイン回転カム334は、図12(b)に表した矢印AW22の方向および図13(a)に表した矢印AW23の方向に軸334aを中心として回転する。
すると、図13(a)に表したように、メイン回転カム334は、メインリンク331の内面331aを図13(a)に表した矢印AW24の方向へ押す。これにより、メインリンク331は、図13(a)に表した矢印AW24の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。このように、第1のボタン311の押動部311aは、メイン回転カム334の受け面334bを押すことでメインリンク331をスムーズに移動させることができる。
図13(b)および図14に表したように、磁石341がメイン回転カム334に保持されている。より具体的には、図14に表したように、メイン回転カム334は、凹部334cを有する。磁石341は、メイン回転カム334の凹部334cに保持されている。磁石341は、本具体例の検出部340が有する部材のひとつである。本具体例の検出部340の詳細については、後述する。
図15は、サブ回転カムおよびサブリンクの動作を説明する模式的斜視図である。
ここでは、例えば使用者などが操作ボタン310の第5ボタン315を押し操作する場合を例に挙げ説明する。第5のボタン315の押し操作が行われる前では、第5のボタン315の押動部315aは、サブ回転カム335の受け面335bの上に存在する。
続いて、図15に表した矢印AW25のように、例えば使用者などが第5のボタン315を押し操作すると、第5のボタン315の押動部315aは、サブ回転カム335の受け面335bを押す。図15に表したように、サブ回転カム335の受け面335bは、操作ボタン310の押し操作の方向(矢印AW25の方向)に対して傾斜している。そのため、サブ回転カム335は、図15に表した矢印AW26の方向に軸335aを中心として回転する。
すると、サブ回転カム335は、サブリンク332の内面332aを図15に表した矢印AW27の方向へ押す。これにより、サブリンク332は、図15に表した矢印AW27の方向(壁面10と略平行な方向)に移動する。このように、第5のボタン315の押動部315aは、サブ回転カム335の受け面335bを押すことでサブリンク332をスムーズに移動させることができる。
図15に表した矢印AW28のように、サブリンク332は、図15に表した矢印AW27の方向に移動すると、発電部320の可動部322を突出位置から押し込み位置に移動させる。
次に、本具体例の伝達機構330が有する部材の詳細について、図面を参照しつつ説明する。
図16は、本具体例のメイン回転カムを表す模式図である。図16(a)は、本具体例のメイン回転カムを表す模式的斜視図である。図16(b)は、図16(a)に表した矢印AW31の方向にみたときのメイン回転カムを表す模式的平面図である。
本具体例のメイン回転カム334は、受け面334bと、ラウンド部334eと、凸部334fと、を有する。受け面334bは、操作ボタン310の押し操作の方向(図12(b)および図16(b)に表した矢印AW21参照)に対して傾斜している。これにより、操作ボタン210の押し操作にともなう操作力を、壁面10に対して略垂直な方向から壁面10と略平行な方向に変換することができる。ラウンド部334eは、メインリンク331の内面331aを押す。ラウンド部334eは、湾曲形状を有するため、メイン回転カム334の回転角度によらず安定的にメインリンク331の内面331aを押すことができる。凸部334fには、バネ336が引っ掛けられる。
本具体例のメイン回転カム334は、凹部334cと、穴334dと、を有する。凹部334cには、磁石341が保持される。穴334dには、ベース304に設けられた軸334aが挿入される。なお、サブ回転カム335の構造は、メイン回転カム334の構造と同様である。
図17は、本具体例のサブリンクを表す模式的斜視図である。
図17(a)は、サブリンクがベースに取り付けられた状態においてベースの側から眺めた模式的斜視図である。図17(b)は、サブリンクがベースに取り付けられた状態においてベースとは反対の側(第1のケース301の側)から眺めた模式的斜視図である。
本具体例のサブリンク332は、内面332aを有する。サブ回転カム335が回転しサブリンク332の内面332aを押すことで、サブリンク332は、壁面10と略平行な方向に移動する。
本具体例のサブリンク332は、溝部332bを有する。溝部332bには、連結アーム333の第2の突起部333b(図11参照)が挿入される。つまり、連結アーム333の第2の突起部333bは、溝部332bに挿入され、サブリンク332と係合する。なお、メインリンク331の構造は、サブリンク332の構造と同様である。
図18は、本具体例の連結アームを表す模式的斜視図である。
図18(a)は、連結アームがベースに取り付けられた状態においてベースとは反対の側(第1のケース301の側)から眺めた模式的斜視図である。図18(b)は、連結アームがベースに取り付けられた状態においてベースの側から眺めた模式的斜視図である。
本具体例の連結アーム333は、第1の突起部333aと、第2の突起部333bと、を有する。第1の突起部333aは、連結アーム333がベース304に取り付けられた状態において、メインリンク331へ向かって突出している。第1の突起部333aは、メインリンク331の溝部(図示せず)に挿入される。第2の突起部333bは、連結アーム333がベース304に取り付けられた状態において、サブリンク332へ向かって突出している。第2の突起部333bは、サブリンク332の溝部332bに挿入される。
本具体例の連結アーム333は、穴333cを有する。穴333cは、第1の突起部333aと第2の突起部333bとの間に設けられている。穴333cには、ベース304に設けられた軸333d(図11参照)が挿入される。これにより、連結アーム333は、軸333dを中心として回転することができる。
次に、本具体例の検出部について、図面を参照しつつ説明する。
図19は、本具体例の検出部を説明する模式図である。図20は、図19(a)に表した矢印AW41の方向に眺めた模式的平面図である。図21は、本具体例の検出部を説明する模式的分解図である。図19(a)は、本具体例の検出部を説明する模式的斜視図である。図19(b)は、図19(a)に表した領域AR2を拡大した模式的拡大図である。
図20および図21に表したように、本具体例の検出部340は、磁石341と、ホール素子343と、を有する。本具体例の検出部340は、図4に関して前述した検出部241に相当する。図14に関して前述したように、磁石341は、メイン回転カム334の凹部334cに保持されている。図20および図21に表したように、ホール素子343は、基板306に設けられている。
図12(a)および図12(b)に関して前述したように、例えば使用者などが操作ボタン310を押し操作すると、操作ボタン310の押動部310aは、メイン回転カム334の受け面334bを押す。これにより、メイン回転カム334は、軸334aを中心として回転する。
磁石341は、メイン回転カム334に保持されているため、メイン回転カム334が回転するとメイン回転カム334とともに移動する。すると、磁石341とホール素子343との間の距離が変化する。これにより、操作ボタン310の押し操作が検出される。なお、磁石341およびホール素子343の設置位置は、本具体例には限定されない。例えば、ホール素子343がメイン回転カム334に設けられ、磁石341が基板306に設けられていてもよい。また、操作ボタン310の押し操作の検出方法は、本具他例には限定されない。
図19(a)〜図21では、メイン回転カム334に設けられた磁石341を有する検出部340について説明した。磁石341は、サブ回転カム335の凹部(図示せず)にも保持されている。これにより、サブ回転カム335の回転とともに移動する磁石341と、ホール素子343と、の間の距離が変化することによっても、操作ボタン310の押し操作が検出される。
――操作ボタン310とその周辺の説明――
次に、操作ボタン310とその周辺について、具体的に説明する。
図22は、一部の操作ボタン310を外した第1のケース301の斜視図である。
第1のケース301には、4方を取り囲む枠301a内の空間を2つに分ける仕切り板301bが一方向(例えば横)に沿って設けられている。仕切り板301bにより、第1のケース301には、第1の窪部301cと第2の窪部301dが形成される。第1の窪部301c及び第2の窪部301dはともに、例えば横方向に長い。
第1の窪部301cには、例えば第Aボタンとしての第1のボタン311〜第4のボタン314(第1のボタン311のみ図示。)までが横一列に配置される。また、第2の窪部301dには、例えば第Bボタンとしての第5のボタン315〜第9のボタン319(第5のボタン315のみ図示。)までが横一列に配置される。
第1の窪部301cの底面には、第1のボタン311〜第4のボタン314の配置部351〜354が設けられている。同様に、第2の窪部301dの底面には、第5のボタン315〜第9のボタン319の配置部355〜359が設けられている。
以下、配置部351〜359の構成は同じなので、配置部354についてのみ説明する。
配置部354には、第1の底面360と、第1の底面360より底が深い第2の底面362とが形成されている。また、第1の底面360は、第2の底面362よりも大きい面積を有し、第4のボタン314の大部分と対向する。
配置部354の第1の底面360は、例えば略平坦である。第1の底面360には、紙面上から順に、例えば一対の固定軸364と、係合孔366と、貫通孔368と、が形成されている。
一対の固定軸364は、互いに同一軸心上にある。係合孔366及び貫通孔368は、第1のケース301を貫通する例えば長方形状の孔である。これらの機能については、後述する。
配置部354の第2の底面362は、例えば第1の底面360から傾斜して底が徐々に深くなっていてもよいが、第1実施形態では、第2の底面362は、第1の底面360から急に底が深くなっている。
図23は、配置部354に配置される第4のボタン314の斜視図である。図24は、図23とは異なる方向から見た第4のボタン314の斜視図である。なお、操作ボタン310を構成する第1のボタン311〜第9のボタン319は、大きさが異なるものはあるものの、形状及び構成は同じであるので、第4のボタン314についてのみ説明する。
図23に表したように、第4のボタン314は、例えば板状である。第4のボタン314の正面視の形状は、四角形状、特に長方形状である。
第4のボタン314は、長手方向Lにおいて、一端部400と、他端部402とを有する。一端部400側に設けられた第1の部位404と、他端部402側に設けられ当該第1の部位404と連なる第2の部位406とに区分けされる。例えば、第1の部位404は、長手方向Lにおいて全体の半分以上の長さを占め、第2の部位406は、長手方向Lにおいて残りの長さを占める。
第1の部位404の板厚面のうち表面407は、例えば略平坦面である。この表面407は、リモコン装置300全体の厚みを薄くする観点から、第4のボタン314が押し操作されていない状態(付勢状態)において、第1のケース301の枠301aの先端面と略同一高さ(リモコン装置300の厚み方向を高さ方向とする。)となっている。
第1の部位404の板厚面のうち裏面408には、一端部400寄りに支点部410が設けられている。
図24に表したように、支点部410は、例えば第4のボタン314と一体形成された一対の板部材412を備えている。
一対の板部材412はそれぞれ、長手方向Lにおいて一端部400から同じ長さのところ配置されており、短手方向Sにおいて互いに対向している。
一対の板部材412はそれぞれ、例えば、裏面408から面外方向(第1の窪部301c)に向かって突出している。また、板部材412は、長手方向Lに沿って延びている。
一対の板部材412の先端部にはそれぞれ、係合孔414が設けられている。係合孔414は、例えば板部材412の板厚面側から見た形状が略C字形状となっている。これら係合孔414には、先端部側から配置部354の一対の軸364を挿入させて係合させる。これにより、支点部410が第1のケース301に回転自在に固定される。
第2の部位406は、第1の部位404から湾曲して、付勢手段としての軸334及びバネ336(図11参照。)で支点部410を支点として第4のボタン314が付勢された状態において、第1の窪部301cから外部に突出している部分である。
第2の部位406の板厚面のうち裏面408には、一端部400側において一対の爪部416が設けられている。一対の爪部416は、係合孔366(図22参照。)に挿入されて引っ掛けて係合されることで、第4のボタン314が第1のケース301から抜け難くなる。
図24に戻って、第2の部位406の裏面408には、一対の爪部416よりも他端部402側において作用点部としての押動部310a(例えば押動部314a、以下「作用点部409」と称す。)が設けられている。作用点部409は、例えば短手方向S中央部に配置され、裏面408から第1の窪部301cに向かって突起している。作用点部409の形状は、例えば長手方向Lに沿って長い板状とされている。
作用点部409は、第4のボタン314の押し操作により、支点部410周りに回転して、その先端が貫通孔368(図22参照。)を通り抜けて、メイン回転カム334に当り押し操作の押し込み量(ストローク量)に応じた力を伝えて、発電部220に対してメイン回転カム334に伝えられた力を利用して発電させる。押し操作の後は、作用点部409は、付勢手段としての軸334及びバネ336(図11参照。)によって再度付勢される。この結果、第4のボタン314は、定常位置に戻る。なお、第4のボタン314以外の他のボタンは、それぞれ固有の(別の)付勢手段によって付勢されている。
図23に表したように、この支点部410よりも、他端部402側の第2の部位406全体は、力点部420とされている。
ここで、上述のように第1の部位404の表面407が第1のケース301の枠301aの先端面と略同一高さで第2の部位406が第1の部位404から湾曲していることから、第4のボタン314の板厚面は、支点部410側が第1の窪部301c内にあり力点部420側が支点部410側から湾曲する。また、支点部410側の板厚面は第1の底面360と対向する一方で、力点部側の少なくとも他端部402の板厚面は第二の底面362と対向する。
力点部420は、付勢された状態において、第1の窪部301cから外部に突出しており押し操作されることで支点部410の周りを回転して作用点部409を作用(回転及び当接)させる部分である。
力点部420は、例えば、一端部400と他端部402との間に力点部420の頂点部分422が位置する形状である。頂点部分422は、押し操作された状態において、第1の窪部301c内に入るよう、第二の底面362の深さを考慮して、その高さが設定されている。逆に、第二の底面362は、頂点部分422の高さを考慮して、その深さが設定されている。
この力点部420における板厚面のうち表面は、頂点部分422に向かって傾斜する第1の表面424と、当該頂点部分422から第1のケース301に向かって傾斜する第2の表面424とを有する。
第1の表面424は、例えば、第2の表面426よりも第1のケース301の表面(或いは表面407)に対する傾斜角度が小さい。第1の表面424の傾斜角度は、例えば0度超50度以下であり、第2の表面426の傾斜角度は、例えば50度超90度未満である。
また、力点部420から一端部400にかけて裏面408の縁部からは、側面428が面外方向に向かって張り出している。
この側面426と表面424等との間の角部は、面取りされている。言い換えれば、第4のボタン314の板厚面のうち表面は、力点部420側から支点部410側に向かう方向と垂直な方向(短手方向S)においても少なくとも当該方向の両端部が湾曲している。
――リモコン装置300の作用――
次に、第1実施形態に係るリモコン装置300のリモコン装置の作用について説明する。
図25は、第4のボタン314の力点部420が押し操作された状態を示す第1のケース301の断面図である。なお、図25ではハッチングを省略している。
第1実施形態に係るリモコン装置300では、発電部320は操作ボタンの押し操作の力(操作力)を利用した発電をするため、発電部320が無い場合に比べて操作ボタン310の押し操作に負荷が掛かる。
しかしながら、図25に表したように、第4のボタン314が支点部410と作用点部409と力点部420を備えており、紙面下にある第9のボタン319のような付勢状態にある時から第4のボタン314の力点部420が使用者により押し操作されると、力点部420が支点部410の周りを第1の窪部301cに向かって回転し、作用点部を作用させる(回転させる)。
そして、リモコン装置300の構成では、てこの原理を利用、すなわち力点部420を作用点部409よりも他端部側に設けて、支点部410と作用点部409との間の距離よりも支点部410と力点部420との間の距離を長くすることで、作用点部409が発電手段に作用させる力を操作力よりも大きくしている。したがって、リモコン装置300の構成によれば、てこの原理により、小さな操作力で大きな力が得られるので、第4のボタン314の操作力を低減することができる。他のボタンの構成も、第4のボタン314と同じであるので、全てのボタンを含む操作ボタン310のそれぞれの操作力を低減することができる。
また、力点部420は付勢された状態において、第1の窪部301c及び第2の窪部301dを含む窪部から外部に突出しているため(例えば図25の第9のボタン319参照。)、押し操作のストローク量を第1のケース301の厚みに関わらず増やすことができ、操作ボタン310の操作力をより低減することができる。また、第1のケース301の厚みを薄くすることができる。
さらに、力点部420が突出しているため、視覚と触覚で押し操作の位置(力点部420)を使用者に対して把握させることができる。
また、力点部420は、一端部400と他端部402との間に力点部420の頂点部分422が位置する形状であるため、他端部402に力点部420の頂点部分422がある場合に比べて、他端部402側から操作ボタン310を引き上げたり掴んだりし難くなり、悪戯を抑制できる。また、他端部402に力点部420の頂点部分422がある場合に比べて、押し操作の際に、使用者の指が他端部402の先にある第1のケース301(の枠301aや仕切り板301b)に当たることを抑制することができる。
また、例えば第4のボタン314を第Aボタンとしたとき、筐体には、第Aボタンの他端部402と対向し、付勢手段とは別の付勢手段で付勢された第Bボタンが設けられている。このため、第Aボタンの付勢手段と、第Bボタンの付勢手段とが別の付勢手段であるため、一方のボタンが押し操作されても、他方のボタンも引っ張られることが抑制される。また、第Aボタンが押し操作されても、第Bボタンに当たることが抑制される。
また、操作ボタン310の板厚面は、力点部420側は支点部410側から湾曲して外部に突出しているものの、支点部410側は窪部内にあるので、リモコン装置300全体の厚みを薄くすることができる。また、操作ボタン310の板厚面は、力点部420側が支点部310側から湾曲しているため、例えば支点部310と力点部420との間等に角がある場合に比べて、使用者に対して押し操作をし易くさせることができる。
また、第1の表面424が第2の表面426よりも第1のケース301の表面(例えば底面)に対する傾斜角度が小さい、すなわち、第1の表面424が緩やかな傾斜となるので、第1の表面424が押し操作する部分であると使用者に認識させることができると共に、第1の表面424を押し操作する使用者に対してその押し操作をし易くすることができる。また、第2の表面426は、第1の表面424よりも傾斜角度が大きいので、操作ボタン310が引き剥がし難くすることができる。
また、操作ボタン310の板厚面が湾曲していると、ストレート形状に比べて、視覚的に使用者に対して厚み感を和らげることができる。また、使用者にもよるが、操作ボタン310の板厚面が湾曲していると、ストレート形状に比べて、使用者に対して操作ボタン310を押し易くすることができる。
また、操作ボタン310の板厚面のうち表面は、力点部420側から支点部310側に向かう方向と垂直な方向においても少なくとも当該方向の両端部が湾曲しているため、その両端部を掴み難くすることができるので、悪戯を抑制できる。
また、力点部420側の板厚面(特に先端)と対向する第2の底面362が第1の底面360より深いことでストローク量を増やすことができると共に、押し操作された際の力点部420を窪部内に収めることが可能になる。この結果、押し操作の終了を使用者に視覚的に通知することができる。具体的には、図25に表したように、例えば第4のボタン314が押し操作されると、力点部420の先端が第2の底面362に当たり、力点部420の頂点部分422が窪部内に入る。よって、当った感覚と共に視覚的に、押し操作の終了を使用者に通知することができる。この際、指が窪部内に入り込まないように、窪部内に入った頂点部分422が第1のケース301(枠301aの先端面)と略面一となることが好ましい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るリモコン装置について説明する。
第1実施形態ではリモコン装置300を衛生洗浄装置のトイレ用に使用する場合を説明したが、第2実施形態では、リモコン装置を便器洗浄用にのみ使用する場合を説明する。具体的には、第2実施形態では、操作ボタンの数が1つである点で、第1実施形態と異なる。
図26は、第2実施形態に係るリモコン装置500の正面図である。
図26で表したように、リモコン装置500は、直方体の筐体502を備える。筐体502は、図26では不図示であるが第1実施形態で説明した、第1のケース301と、第2のケース302と、ベース304と、基板306と、発電部320と、伝達機構(リンク機構)330と、を備える。筐体502には、1つの操作ボタン504が設けられている。操作ボタン504の形状及び構成は、第1実施形態で説明した操作ボタン310と同一である。操作ボタン504の機能は、例えば、押し操作されることで、トイレ内に水を流すものである。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、リモコン装置200、300、500および伝達機構230、330などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや操作ボタン210、310、504および検出部340の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、操作ボタン310の正面視の形状が四角形状である場合を説明したが、てこの原理を利用することができれば、特に限定されず、三角形状や丸形状等であってもよい。
また、概略図ではあるが、操作ボタン310の代わりとして、図27に表したような操作ボタン600を用いることもできる。この操作ボタン600は、操作ボタン310に比べてより湾曲したデザインとなっている。
また、操作ボタン310の代わりとして、図28に表したような操作ボタン602を用いることもできる。この操作ボタン602は、操作ボタン310に比べて第2の表面426が無く、面外方向(外側)に向かってのみ湾曲したデザインとなっている。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
また、力点部420は、全部が外部に突出しているが、一部のみが突出していてもよい。
300、500:リモコン装置
301c、301d:第1の窪部、第2の窪部(窪部)
301:第1のケース301(筐体)
310、504、602、600:操作ボタン
410:支点部
409:作用点部
334:軸(付勢手段)
336:バネ(付勢手段)
420:力点部

Claims (6)

  1. 発電手段の発電を利用して水回り機器を遠隔制御するリモコン装置であって、
    窪部が形成された筐体と、
    前記窪部に配置されたボタンと、
    前記ボタンの一端部側に設けられ、前記筐体に回転自在に固定される支点部と、
    前記支点部よりも前記ボタンの他端部側に設けられ、前記窪部に向かって突起し、前記発電手段に対して作用して前記ボタンの押し操作の力を利用した発電をさせる作用点部と、
    前記作用点部を付勢する付勢手段と、
    前記ボタンの前記作用点部よりも前記他端部側に設けられ、前記付勢手段で付勢された状態において、前記窪部から外部に少なくとも一部が突出しており前記押し操作されることで前記支点部の周りを回転して前記作用点部を作用させる力点部と、
    を備え
    前記ボタンを第Aボタンとしたとき、
    前記筐体には、前記第Aボタンの前記他端部と対向し、前記付勢手段とは別の付勢手段で付勢された第Bボタンが設けられている、
    リモコン装置。
  2. 前記力点部は、前記一端部と前記ボタンの他端部との間に前記力点部の頂点部分が位置する形状である、
    請求項1に記載のリモコン装置。
  3. 前記ボタンは、板状であり、
    前記ボタンの板厚面は、前記支点部側が前記窪部内にあり前記力点部側が前記支点部側から湾曲している、
    請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のリモコン装置。
  4. 前記力点部における板厚面のうち表面は、前記力点部の頂点部分に向かって傾斜する第1の表面と、前記頂点部分から前記筐体に向かって傾斜する第2の表面とを有し、
    前記第1の表面は、前記第2の表面よりも前記筐体の表面に対する傾斜角度が小さい、
    請求項に記載のリモコン装置。
  5. 前記ボタンは、正面視が四角形状であり、
    前記ボタンの板厚面のうち表面は、前記力点部側から前記支点部側に向かう方向と垂直な方向においても少なくとも当該方向の両端部が湾曲している、
    請求項又は請求項に記載のリモコン装置。
  6. 前記窪部の底面には、第1の底面と前記第1の底面より深い第2の底面とが形成され、
    前記第1の底面が前記支点部側の前記板厚面と対向する一方で、前記第2の底面が前記力点部側の前記板厚面と対向する、
    請求項乃至請求項の何れか1項に記載のリモコン装置。
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