JP6439369B2 - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6439369B2
JP6439369B2 JP2014209050A JP2014209050A JP6439369B2 JP 6439369 B2 JP6439369 B2 JP 6439369B2 JP 2014209050 A JP2014209050 A JP 2014209050A JP 2014209050 A JP2014209050 A JP 2014209050A JP 6439369 B2 JP6439369 B2 JP 6439369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lithium ion
secondary battery
ion secondary
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014209050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6439369B6 (ja
JP2016081606A (ja
Inventor
弘和 大沼
弘和 大沼
佑介 有明
佑介 有明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2014209050A priority Critical patent/JP6439369B6/ja
Publication of JP2016081606A publication Critical patent/JP2016081606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6439369B2 publication Critical patent/JP6439369B2/ja
Publication of JP6439369B6 publication Critical patent/JP6439369B6/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池は従来の鉛蓄電池やニッケル水素電池と比較して小型軽量で単セルの電圧が高く、エネルギー密度が高い、メモリ効果が少ない、自己放電が少ないという特徴を有している。その特徴から、携帯電話、ノートパソコンなど小型で持ち運びを行う機器に搭載されており、さらに一部のハイブリッドカーや電気自動車にまで使用されている。
現在、リチウムイオン二次電池用途に適するセパレータとして、各種の熱可塑性多孔膜が数多く提案されている。熱可塑性多孔膜の中でも、ポリオレフィン多孔膜、特にポリエチレン多孔膜は、正極と負極の短絡防止と電解液の保持に優れ、かつ高温時の安全機能として、高温による孔の閉塞から電流を遮断する事による熱暴走防止機能、いわゆるシャットダウン機能を有している事もあり、リチウムイオン二次電池用のセパレータとして幅広く使用されている。
最近ではさらに安全性を高めるために、特許文献1のようにポリオレフィン多孔膜の片面あるいは両面にコート層を設けているものもある。
これは温度上昇によるシャットダウン機能によりポリオレフィン多孔膜の孔が閉塞されて電流が一旦遮断されても、電池温度が多孔膜を構成する樹脂の融点を超え、その多孔膜自体が溶融し、シャットダウン機能が失われる可能性を考慮したものである。
コート層を設けることにより、たとえポリオレフィン多孔膜が溶融してシャットダウン機能が失われることがあっても電極間の短絡を防止することができ、
ポリオレフィンの融点を超える高温時でも絶縁性を維持できるセパレータとすることができる。
特許第4487457号公報
しかし前述のようなコート層を設けたセパレータの場合、コート層に使用した部材が電極電位などの影響により分解する可能性があることがあることがわかった。この影響は満充電状態で保存した場合や、充放電サイクルを繰り返した場合により顕著に出る傾向にある。
コート層の部材が分解した場合、分解反応そのものによる蓄電エネルギーの消費や、分解物による他の部材への影響(例えばガス発生、分解物の電極表面への堆積)などが発生する可能性もあることから、これを極力防止する必要がある。
本発明はこれらコート層の分解を抑制し、電池のサイクル特性を向上させることを目的とする。
本発明の目的は、これらコート層を設けたセパレータを用いたリチウムイオン二次電池について、サイクル特性を向上させた電池を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るリチウムイオン二次電池は、
正極と、負極と、セパレータと、非水電解液からなるリチウムイオン二次電池から成り、
前記セパレータが多孔膜と、多孔膜の少なくとも片面に粒子状物質と結着剤からなるコート層をもち、
前記非水電解液が非水溶媒と、電解質と、下記化学式(1)で表されるチオール(式中、R1、R2、R3は水素であるか、あるいはアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO)、アルコキシカルボニル基(−COOR4、但しR4は−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基を持つアルキル基(−C2nCOOH,n=1〜4)、カルボキシレート基を持つアルキル基(−C2nCOO−,n=1〜4)、アミノ基(−NH、−NHR5、−NR5R6,R5、R6はアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO)である)、スルファニル基である。また、式中、R1、R2、R3のうちいずれか一つはカルボキシ基、カルボキシレート基、アミノ基である。)を含有することを特徴とする。
Figure 0006439369

上記本発明に係る電池の構成とすることにより、リチウムイオン二次電池のサイクル特性が向上する。
この特性向上の機構については詳細は不明だが、次のように推察している。コート層中の粒子状物質と、前記チオールの官能基、特にスルファニル基が、粒子状物質に接触している正極活物質あるいは負極活物質の電位によって粒子状物質と反応することによって粒子状物質の表面が改質される。前述の方法で粒子状物質の表面を改質することにより、粒子状物質の表面にはアルキル基、カルボキシ基、カルボキシレート基、アミノ基などによって修飾されることになる。これらの官能基が電解液の主に溶媒成分と反応することにより各活物質表面と粒子状物質間に良好なSEI膜を生成することができる。このSEI膜により、各電極とコート層が隔てられるため、コート層の部材の分解が抑えられるためであると推察される。
上記本発明に係る非水電解液に含有される前記チオールの電解液中の含有量が0.001〜3.0質量%であることが、サイクル特性がより向上するため好ましい。
また上記本発明に係る非水電解液に含有される前記チオールは、カルボキシ基もしくは前記カルボキシレート基を一つ以上と、前記アミノ基を一つ以上有する化合物であることが、チオールによる粒子状物質の表面改質において、スルファニル基と粒子状物質との反応だけでなく、カルボキシ基もしくはカルボキシレート基と粒子状物質との反応も加わるため、より粒子状物質の表面改質が強固となるため、好ましい。
さらに上記本発明に係る非水電解液に含有される前記チオールはペニシラミン及びその誘導体であることが、サイクル特性がより向上するため好ましい。
上記本発明に係るリチウムイオン二次電池を構成する前記粒子状物質が、無機物からなる無機粒子であると、コート層の部材の分解を防ぐことができ、サイクル劣化を抑制することができるため好ましい。
上記本発明に係るリチウムイオン二次電池を構成する前記セパレータに含有される前記粒子状物質が、アルミナあるいはベーマイトであることが、サイクル特性がより向上するため好ましい。
上記本発明に係るリチウムイオン二次電池を構成する前記コート層が、少なくとも正極と多孔膜の間にあることが、電池の自己放電を抑制し、充電されたエネルギーの損耗を防ぐことができ、セパレータへの目詰まりを防止し、かつコート層の部材の分解を防ぐことによって、サイクル劣化を抑制することができるため好ましい。
本発明によれば、良好なサイクル特性を持つ非水電解液およびリチウムイオン二次電池を提供することができる。
リチウムイオン二次電池の模式断面図である。
以下、必要により図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
(リチウムイオン二次電池)
本実施形態に係る電極、及びリチウムイオン二次電池について図1を参照して簡単に説明する。リチウムイオン二次電池100は、主として、積層体40を密閉した状態で収容するケース50、及び積層体40に接続された一対のリード60,62を備えている。また図示されていないが、積層体40とともに非水電解液をケース50に収容している。
積層体40は、正極20、負極30がセパレータ10を挟んで対向配置されたものである。正極20は、板状(膜状)の正極集電体22上に正極活物質層24が設けられたものである。負極30は、板状(膜状)の負極集電体32上に負極活物質層34が設けられたものである。正極活物質層24及び負極活物質層34がセパレータ10の両側にそれぞれ接触している。正極集電体22及び負極集電体32の端部には、それぞれリード62,60が接続されており、リード60,62の端部はケース50の外部にまで延びている。
以下、正極20及び負極30を総称して、電極20、30といい、正極集電体22及び負極集電体32を総称して集電体22、32といい、正極活物質層24及び負極活物質層34を総称して活物質層24、34という。
以降、リチウムイオン二次電池の具体的構成の説明をする。
まず、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池に用いられる非水電解液について説明する。
(非水電解液)
本実施形態に係る非水電解液は、非水溶媒と、支持塩となる各種電解質と、化学式(1)で表されるチオール(式中、R1、R2、R3は水素であるか、あるいはアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO)、アルコキシカルボニル基(−COOR4、但しR4は−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基を持つアルキル基(−C2nCOOH,n=1〜4)、カルボキシレート基を持つアルキル基(−C2nCOO,n=1〜4)、アミノ基(−NH、−NHR5、−NR5R6,R5、R6はアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO)である)、スルファニル基である。)を含有する非水電解液であって、
前記チオールはカルボキシ基あるいは前記カルボキシレート基あるいは前記アミノ基のいずれかを一つ以上有する化合物から成る。
Figure 0006439369

化学式(1)で表されるチオールとしては、例えば、ペニシラミン、ペニシラミンメチル、ペニシラミンエチル、β−ホモペニシラミン、N−メチルペニシラミン、3−メチル−3−スルファニルブタン酸、2−アミノ−1,1−ジメチルエタンチオールなどが挙げられる。
前記チオールは、カルボキシ基もしくは前記カルボキシレート基を一つ以上と、前記アミノ基を一つ以上有する化合物であることが、チオールによる粒子状物質の表面改質において、スルファニル基と粒子状物質との反応だけでなく、カルボキシ基もしくはカルボキシレート基と粒子状物質との反応も加わるため、より粒子状物質の表面改質が強固となるため、好ましい。特に好ましいのはペニシラミンである。
化学式(1)で表されるチオールは、非水電解液全量を基準として、0.001質量%〜3.0質量%含有されていことが好ましい。化学式(1)で表されるチオールの含有量が上記下限値より少ないと、サイクル寿命の改善効果が不十分な場合がある。一方、上記上限値より多いと、サイクル寿命が却って低下する傾向がある。化学式(1)で表されるチオールの含有量を上記数値内に調整することにより、本発明の効果をより確実に得ることができる。0.10質量%〜1.0質量%ならば、さらに好ましい。
(非水溶媒)
非水溶媒としては、公知の電気化学デバイスに使用されている溶媒を使用することができる。例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ―ブチロラクトン、γ―バレロラクトン、ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキシレン、4−メチル−1,3−ジオキシレン、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、アセトニトリル、スルホラン、2−メチルスルホラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルオキサゾリジノンなどが挙げられる。これらの溶媒を単独もしくは複数種類併せて用いることができる。環状カーボネートや鎖状カーボネートがサイクル特性や保存特性の観点から好ましく、エチレンカーボネートやジエチルカーボネートがより好ましい。
(電解質)
電解質としてはリチウム二次電池の場合、リチウム塩が用いられる。リチウム塩としては、例えば、LiPF、LiClO、LiBF、LiAsF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiC(CFSO、LiN(CFSO、LiN(CFCFSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiN(SOF)、LiN(CFCFCO)等が挙げられる。なお、これらの塩は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。電解質としてはLiPF、LiBF、LiN(SOF)がサイクル特性や保存特性の観点から好ましく、LiPFがより好ましい。電解質の濃度は1種の場合でも2種以上の場合でも、0.8〜1.5Mが好ましい。
(添加剤)
また、添加剤として、前述の化学式(1)で表されるチオールの他に、さらに公知の添加剤を加えてもよい。例えば、フルオロエチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、1,3−プロパンスルトン、1,3,2−ジオキサチオラン−2,2−ジオキシド、エチレンサルファイトなどを0.01〜5質量%添加してもよい。
(セパレータ)
本実施形態に係るセパレータ10について具体的に説明する。セパレータ10は、多孔膜14と、多孔膜14の少なくとも片側の表面に形成された粒子状物質及び結着剤を含むコート層12と、を備える。
(多孔膜)
本実施形態の多孔膜14は、特に限定されるものではなく、公知のものならば、いかなる材質の、いかなる製法によるものであってもよい。
好ましくは、重量平均分子量50万〜150万のポリオレフィン類、熱可塑性エラストマーおよびグラフトコポリマーからなる群より選ばれる1種以上の樹脂からなるものが用いられる。
例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、エチレン−アクリルモノマー共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの変性ポリオレフィン樹脂が挙げられる。
これらの樹脂は、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
(コート層)
本実施形態のコート層12は、粒子状物質間の間隙により通気性を有する膜であり、粒子状物質同士を結着させるための結着剤を含有している。粒子状物質の含有量は、特に限定はないが、コート層100質量%に対し、10質量%以上、99質量%以下が好ましく、更に好ましくは80質量%以上、98質量%以下である。10質量%以上であれば、リチウムイオン伝導度が高くなる傾向にあり、98質量%以下であれば、多孔膜の機械的強度が高い傾向にある観点から好ましい。
(結着剤)
粒子状物質同士を結着させるための結着剤としては、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、寒天、カラギナン、ファーセラン、ペクチン、スターチ、マンナン、カードラン、アーネストガム、澱粉、プルラン、グアーガム、ザンサンガム(キサンタンガム)等多糖類;ゼラチン等のタンパク質;ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド等のポリエーテル類;ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のビニルアルコール類;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等のポリ酸、又はこれらの金属塩等の水溶性高分子や、合成重合体エマルジョンの例としては、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス、ポリスチレン系重合体ラテックス、ポリブタジェン系重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジェン系共重合体ラテックス、ポリウレタン系重合体ラテックス、ポリメチルメタクリレート系重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジェン系共重合体ラテックス、ポリアクリレート系重合体ラテックス、塩化ビニル系重合体ラテックス、酢酸ビニル系重合体エマルジョン、酢酸ビニル−エチレン系共重合体エマルジョン、ポリエチレンエマルジョン、カルボキシ変性スチレンブタジエン共重合樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョンなどが挙げられる。その他、電極の説明の際に挙げたバインダーを使用してもよい。このなかでも、水溶性高分子がコストや結着性向上の点で好ましい。
(粒子状物質)
本実施形態の粒子状物質としては、具体的にはアルミナ、ベーマイト、チタニア、シリカ、ジルコニアなどの金属酸化物、炭酸カルシウムなどの金属炭酸塩、リン酸カルシウムなどの金属リン酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、芳香族ポリアミド、セルロース、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの高分子化合物などが好適に用いられる。無機粒子が好ましく、特にアルミナやベーマイトが好ましい。
粒子状物質の平均粒子径は0.01〜2μmの範囲が好ましい。粒子状物質の平均粒子径が2μmを超えると、コート層を適切な厚みで成形する上で支障をきたすといった不具合が発生しやすい。
また、粒子状物質の平均粒子径が0.01μm未満であると、塗膜強度が低下し粉落ちの課題が生じる可能性がある。
(セパレータ10の製造方法)
次に、本実施形態に係るセパレータ10の製造方法について説明する。
上記粒子状物質、結着剤及び溶媒を混合する。溶媒としては例えば、水、N−メチル−2−ピロリドン等を用いることができる。塗料を構成する成分の混合方法は特に制限されず、混合順序もまた特に制限されない。
上記塗料を、多孔膜14に塗布する。塗布方法としては、特に制限はなく、例えば各種コータ―、スプレー等による塗布方法を用いることができる。
続いて、多孔膜14上に塗布された塗料中の溶媒を除去する。除去法は特に限定されず、適宜乾燥させる等の方法を用いることができる。
以上の工程を経て、セパレータ10が作製される。
(電極)
電極20、30について具体的に説明する。電極20、30は、集電体22、32と、集電体22、32の表面に形成された活物質及びバインダーを含む活物質層24、34と、を備える。
(正極集電体)
正極集電体22は、導電性の板材であればよく、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル箔の金属薄板を用いることができる。
(正極活物質層)
正極活物質層24は、正極活物質、バインダー、必要に応じた量の導電材を含むものである。
(正極活物質)
正極活物質としては、リチウムイオンを含有し、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な化合物であればよく、例えば、LiCoO、LiNiO、LiMn、Li(CoNiMn)O、Li(NiCoAl)O、Li(MnAl、Li(LiMnNiCo)O、LiVOPO、LiFePO等のリチウム含有金属酸化物が挙げられる。バインダーは、活物質同士を結合すると共に、活物質と正極集電体22とを結合している。
(正極活物質層のバインダー)
バインダーは、活物質同士を結合すると共に、活物質と正極集電体22とを結合している。
バインダーの材質としては、上述の結合が可能であればよく、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素樹脂が挙げられる。
また、上記の他に、バインダーとして、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、芳香族ポリアミド、セルロース、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、ポリアクリル酸とその塩、アルギン酸とその塩等を用いてもよい。また、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、その水素添加物、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、その水素添加物等の熱可塑性エラストマー状高分子を用いてもよい。更に、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、プロピレン・α−オレフィン(炭素数2〜12)共重合体等を用いてもよい。
また、バインダーとして電子伝導性の導電性高分子やイオン伝導性の導電性高分子を用いてもよい。電子伝導性の導電性高分子としては、例えば、ポリアセチレン等が挙げられる。この場合は、バインダーが導電材の機能も発揮するので導電材を添加しなくてもよい。イオン伝導性の導電性高分子としては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド等の高分子化合物にリチウム塩又はリチウムを主体とするアルカリ金属塩と、を複合化させたもの等が挙げられる。
(正極活物質層の導電材)
導電材としては、例えば、カーボンブラック類等のカーボン粉末、カーボンナノチューブ、炭素材料、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属微粉、炭素材料及び金属微粉の混合物、ITO等の導電性酸化物が挙げられる。
(負極集電体)
負極集電体32は、導電性の板材であればよく、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル箔の金属薄板を用いることができる。
(負極活物質層)
負極活物質層34は、負極活物質、バインダー、必要に応じた量の導電材を含むものである。
(負極活物質)
負極活物質はリチウムイオンを吸蔵・放出可能な化合物であればよく、公知の電池用の負極活物質を使用できる。負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な黒鉛(天然黒鉛、人造黒鉛)、カーボンナノチューブ、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温度焼成炭素等の炭素材料、アルミニウム、シリコン、スズ等のリチウムと化合することのできる金属、二酸化シリコン、二酸化スズ等の酸化物を主体とする非晶質の化合物、チタン酸リチウム(LiTi12)等を含む粒子が挙げられる。単位質量あたりの容量の高く、比較的安定な黒鉛を用いることが好ましい。
(負極活物質層のバインダーおよび導電材)
負極活物質層34のバインダー、導電材は、それぞれ正極と同様のものを使用できる。
(電極20,30の製造方法)
次に、電極20,30の製造方法について説明する。
上記活物質(正極活物質、または負極活物質を総称して活物質という。)、バインダー及び溶媒を混合する。必要に応じ導電材を更に加えても良い。溶媒としては例えば、水、N−メチル−2−ピロリドン等を用いることができる。塗料を構成する成分の混合方法は特に制限されず、混合順序もまた特に制限されない。
上記塗料を、集電体22、32に塗布する。塗布方法としては、特に制限はなく、通常電極を作製する場合に採用される方法を用いることができる。
続いて、集電体22、32上に塗布された塗料中の溶媒を除去する。除去法は特に限定されず、塗料が塗布された集電体22、32を、例えば80℃〜150℃の雰囲気下で乾燥させればよい。
そして、このようにして活物質層24、34が形成された電極を必要に応じ、ロールプレス装置等によりプレス処理を行う。ロールプレスの線圧は例えば、10〜50kgf/cmとすることができる。
以上の工程を経て、集電体22、32上に電極活物質層24,34が形成される。
(ケース)
ケース50は、その内部に積層体40及び電解液を密封するものである。ケース50は、電解液の外部への漏出や、外部からの電気化学デバイス100内部への水分等の侵入等を抑止できる物であれば特に限定されない。例えば、ケース50として、図1に示すように、金属箔52を高分子膜54で両側からコーティングした金属ラミネートフィルムを利用できる。金属箔52としては例えばアルミニウム箔を、高分子膜54としてはポリプロピレン等の膜を利用できる。例えば、外側の高分子膜54の材料としては融点の高い高分子例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド等が好ましく、内側の高分子膜54の材料としてはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等が好ましい。
(リード)
リード60,62は、アルミニウム等の導電材料から形成されている。
そして、公知の方法により、リード62、60を正極集電体22、負極集電体32にそれぞれ溶接し、正極20の正極活物質層24と負極30の負極活物質層34との間にセパレータ10を挟んだ状態で、電解液と共にケース50内に挿入し、ケース50の入り口をシールすればよい。
以上、本発明の非水電解液、電極、ならびに、当該電解液及び電極を備えるリチウムイオン二次電池およびそれらの製造方法の好適な一実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(電解液の作製)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この電解質を溶解させた溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させた。このようにして非水電解液を作製した。
(セパレータの作製)
コート層の粒子状物質としてアルミナ、結着剤としてスチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースを、水を溶媒として混合し、塗料を作成した。この塗料をポリオレフィンを主体とする多孔膜の片面に市販のバーコーターを用いて塗布し、60℃にて5分間乾燥させることで、セパレータとした。
(負極の作製)
負極活物質として人造黒鉛、バインダーとしてスチレン−ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースを、水を溶媒として混合し、塗料を作成した。この塗料を集電体である銅箔(厚さ15μm)にドクターブレード法で塗布し、80℃で乾燥させた後、圧延し、銅箔表面に正極活物質層を形成した。銅箔には、外部引き出し端子を接続するために、塗料を塗布しない部分を設けておいた。外部引き出し端子としては、外装体とのシール性を向上させる目的で、ニッケル箔に、無水マレイン酸をグラフト化したポリプロピレンを巻き付けたものを用意した。このニッケル箔と上記塗料を塗布し乾燥した後の銅箔とを超音波溶接した。
(正極の作製)
正極活物質としてLiCoO、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン、導電助剤としてカーボンブラック及び黒鉛を、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として混合し、塗料を作製した。この塗料を集電体であるアルミニウム箔(厚さ20μm)にドクターブレード法で塗布し、100℃で乾燥させた後、圧延し、アルミニウム箔表面に正極活物質層を形成した。なお、アルミニウム箔には、外部引き出し端子を接続するために、塗料を塗布しない部分を設けておいた。外部引き出し端子としては、外装体とのシール性を向上させる目的で、アルミニウム箔に、無水マレイン酸をグラフト化したポリプロピレンを巻き付けたものを用意した。このアルミニウム箔と上記塗料を塗布し乾燥した後のアルミニウム箔とを超音波溶接した。
(リチウムイオン二次電池セルの作製)
上述のようにして作製した正極、負極、並びにセパレータを所定の寸法に切断した。切断した正極、負極、セパレータを負極、セパレータ(多孔膜、コート層)、正極、セパレータ(コート層、多孔膜)、負極の順序で積層し、フルセル用積層体を作製した。セパレータのコート層は、正極側と対向するように積層した。外装体の中に前記積層体を入れ、上述のようにして作製した電解液を適当量添加し外装体を真空密封し、リチウムイオン二次電池セル(以下、セルという。)を作製した。
(初期充放電)
上述のようにして作製したセルを充放電試験機で、正極活物質に対する電流密度が8mA/gとなる電流値で3時間充電を行った。その後セルの内部に発生したガスを取除いたあと、再び充放電試験機を用いて正極活物質に対する電流密度が16mA/gとなる電流値でセルの電位が4.35Vになるまで充電し、そのあと正極活物質に対する電流密度が16mA/gとなる電流値でセルの電位が2.8Vになるまで放電を行った。
(放電容量の測定)
上述のようにして作製したセルを充放電試験機で、充放電レートを0.5C(25℃で定電流放電を行ったときに2時間で放電終了となる電流値)でセル電圧が4.35Vとなるまで充電したあとセル電圧が2.8Vとなるまで放電した場合の放電容量(単位:mAh)を測定した。これを1サイクルとして、400回(400サイクル)繰り返した。初回の放電容量と400サイクル後の放電容量を比較し、初回の放電容量に対しての400サイクル後の放電容量の割合を百分率として計算し、高温保存後の容量維持率(%)として表1に示す。
(実施例2)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.4質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例3)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.6質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例4)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して1.0質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例5)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して3.0質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例6)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.01質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例7)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.05質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例8)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.1質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例9)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.002質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例10)
アルミナの代わりに、炭酸カルシウムをセパレータの粒子状物質として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例11)
アルミナの代わりに、ベーマイトをセパレータの粒子状物質として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例12)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、ペニシラミンエチルを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例13)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、β−ホモペニシラミンを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例14)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、N−メチルペニシラミンを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例15)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、3−メチル−3−スルファニルブタン酸を溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例16)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、2−アミノ−1,1−ジメチルエタンチオールを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例17)
エチレンカーボネートを30体積%、プロピレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを40体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例18)
エチレンカーボネートを40体積%、ジエチルカーボネートを50体積%、エチルメチルカーボネートを10体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させた。この溶液に、D−(−)−ペニシラミンを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例19)
セパレータのコート層が負極と対向するように積層し、セルを作製した。それ以外は実施例1と同様である。
(実施例20)
多孔膜の両面にコート層を塗布し、セルを作製した。それ以外は実施例1と同様である。
(比較例1)
エチレンカーボネートを30体積%、ジエチルカーボネートを70体積%の割合で混合した溶液に、濃度1MでLiPFを溶解させたものをそのまま非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(比較例2)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、カルボキシ基のみを有するブタン酸を溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(比較例3)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、アミノ基のみを有するブチルアミンを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
(比較例4)
D−(−)−ペニシラミンの替わりに、スルファニル基のみを有する1−ブタンチオールを溶液量に対して0.2質量%となるよう添加して溶解させたものを非水電解液として使用した。それ以外は実施例1と同様である。
表1に本発明の実施例及び比較例のサイクル試験の結果を示す。
表1に示すとおり、実施例は400サイクル後の容量維持率が比較例と比べて改善されていることがわかった。
またコート層に対抗する電極面は、負極よりも正極の方が効果があることがわかった。
Figure 0006439369

以上に示すように、本発明によって、サイクル特性の良好なリチウムイオン二次電池を作製することができる。
10・・・セパレータ、12・・・コート層、14・・・多孔膜、20・・・正極、30…負極、22…正極集電体、24…正極活物質層、32…負極集電体、34…負極活物質層、40…積層体、50…ケース、52・・・金属箔、54・・・高分子膜、60,62…リード、100…リチウムイオン二次電池。

Claims (7)

  1. 正極と、負極と、セパレータと、非水電解液からなるリチウムイオン二次電池において、前記セパレータが多孔膜と、前記多孔膜の少なくとも片面に粒子状物質と結着剤からなるコート層をもち、
    前記正極または/かつ前記負極と、前記コート層の粒子状物質とがSEI膜によって隔てられており、
    前記非水電解液が非水溶媒と、電解質と、下記化学式(1)で表されるチオール(式中、R1、R2、R3は水素であるか、あるいはアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO−)、アルコキシカルボニル基(−COOR4、但しR4は−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基を持つアルキル基(−C2nCOOH,n=1〜4)、カルボキシレート基を持つアルキル基(−C2nCOO−,n=1〜4)、アミノ基(−NH、−NHR5、−NR5R6,R5、R6はアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO−)である)、スルファニル基である。また、式中、R1、R2、R3のうちいずれか一つはカルボキシ基、カルボキシレート基、アミノ基である。)を含有し、
    前記化学式(1)で表されるチオールの前記非水電解液中の濃度が0.001〜3.0質量%
    であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
    Figure 0006439369
  2. 前記化学式(1)で表されるチオールがカルボキシ基もしくは前記カルボキシレート基を一つ以上と、前記アミノ基を一つ以上有する化合物である請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記化学式(1)で表されるチオールがペニシラミン及びその誘導体である請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 前記粒子状物質が無機粒子である請求項1〜3のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記粒子状物質がアルミナあるいはベーマイトである請求項1〜4のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記コート層が少なくとも前記正極と前記多孔膜の間にある請求項1〜5のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  7. 非水溶媒と、電解質と、化学式(1)で表されるチオール(式中、R1、R2、R3は水素であるか、あるいはアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO−)、アルコキシカルボニル基(−COOR4、但しR4は−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基を持つアルキル基(−C2nCOOH,n=1〜4)、カルボキシレート基を持つアルキル基(−C2nCOO−,n=1〜4)、アミノ基(−NH、−NHR5、−NR5R6,R5、R6はアルキル基(−C2n+1,n=1〜4)、カルボキシ基、カルボキシレート基(−COO−)である)、スルファニル基である。また、式中、R1、R2、R3のうちいずれか一つはカルボキシ基、カルボキシレート基、アミノ基である。)を含有する非水電解液であって、前記化学式(1)で表されるチオールの非水電解液中の濃度が0.001〜3.0質量%であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用非水電解液。
    Figure 0006439369

JP2014209050A 2014-10-10 2014-10-10 リチウムイオン二次電池 Expired - Fee Related JP6439369B6 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014209050A JP6439369B6 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 リチウムイオン二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014209050A JP6439369B6 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 リチウムイオン二次電池

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016081606A JP2016081606A (ja) 2016-05-16
JP6439369B2 true JP6439369B2 (ja) 2018-12-19
JP6439369B6 JP6439369B6 (ja) 2019-01-30

Family

ID=55958803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014209050A Expired - Fee Related JP6439369B6 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 リチウムイオン二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6439369B6 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7492356B2 (ja) * 2020-03-26 2024-05-29 日本碍子株式会社 金属負極を備えた電池

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2583762B2 (ja) * 1987-02-20 1997-02-19 株式会社リコー 高分子固体電解質
JPH10334890A (ja) * 1997-05-30 1998-12-18 Ricoh Co Ltd 固体電気化学素子
US8304134B2 (en) * 2007-02-21 2012-11-06 Asahi Kasei E-Materials Corporation Polymer electrolyte composition, polymer electrolyte membrane, membrane electrode assembly and solid polymer electrolyte-based fuel cell
JP2013045743A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Sony Corp 二次電池用電解液、二次電池、電池パック、電動車両、電力貯蔵システム、電動工具および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6439369B6 (ja) 2019-01-30
JP2016081606A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5095121B2 (ja) 非水電解質二次電池用セパレータおよび非水電解質二次電池
KR102273647B1 (ko) 리튬 이차 전지용 양극 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
WO2016031335A1 (ja) リチウム金属二次電池
JP5818116B2 (ja) 密閉型リチウム二次電池とその製造方法
EP3113247B1 (en) Lithium ion secondary battery
JP6403285B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6664148B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6102494B2 (ja) 非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP5667828B2 (ja) 非水電解質二次電池の製造方法
JPWO2014155992A1 (ja) 非水電解質二次電池
JP6303871B2 (ja) セパレータおよびリチウムイオン二次電池
JP5843107B2 (ja) 非水電解液二次電池の製造方法
JP2010097751A (ja) 非水二次電池
JP6738865B2 (ja) リチウムイオン二次電池
US10217984B2 (en) Separator and lithium ion secondary battery including the same
JP2016081711A (ja) セパレータ、及びそれを用いたリチイウムイオン二次電池
JP6441778B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6083289B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6439369B6 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2018174077A (ja) 電池用セパレータ及びリチウムイオン二次電池
JP2016072231A (ja) セパレータ、及びそれを用いたリチウムイオン二次電池
JP2016131127A (ja) 非水電解質二次電池
JPWO2019066065A1 (ja) 電極及び蓄電素子
JP5260576B2 (ja) リチウム二次電池
JP6102491B2 (ja) 非水電解液及びリチウムイオン二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6439369

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees