JP6438493B2 - 反射型スクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、反射型スクリーンに関する。
特許文献1には、斜めから投射されるプロジェクタの光を正面に反射する反射型スクリーンであって、光を吸収する材料からなり、プロジェクタからの光が入射する向きで設けられている投射側傾斜面と、プロジェクタの光が入射しない向きで設けられている非投射側傾斜面とが交互に繰り返し配置されることによって、鋸歯形状をなしている基材と、基材の前記投射側傾斜面上に形成され、光を反射する白色樹脂層と、透明バインダー樹脂及び拡散剤を含み、白色樹脂層を覆って形成されている透明拡散層と、を備え、白色樹脂層及び非投射側傾斜面には粗面化処理が施されており、白色樹脂層はプロジェクタの光を正面に反射し、非投射側傾斜面は外光の大部分を吸収し、透明拡散層は前記白色樹脂層及び非投射側傾斜面が反射する光を拡散する反射型スクリーンが開示されている。
特開2006−23693号公報
特許文献1に記載の発明では、スクリーン展開時にスクリーン材料に掛かる張力が不均一であるため、スクリーン表面にゆがみが発生して平面性が悪くなり、投射時に映像が歪んでしまうという課題がある。特に、短焦点プロジェクタを使用する場合には、スクリーンへの入射角度が大きいため、スクリーン表面に発生したゆがみによって、映像のゆがみが大きく視認されてしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、平面性が高い反射型スクリーンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る反射型スクリーンは、例えば、斜めから入射する投射光を正面に反射する複数の傾斜部が形成された第1の面を備えたシート状の反射型スクリーンであって、前記傾斜部以外の厚みt1は、前記傾斜部の厚みt2の2倍以下であることを特徴とする。
本発明によれば、平面性が高いスクリーンを得ることができる。
本発明の一例である反射型スクリーンの概略を示す側面図である。 反射型スクリーンの概略を示す正面図である。 スクリーンをy方向に沿った面で切断したときの断面図である。 裏面に印刷されたリブの形状を説明する図である。 実験用スクリーンを示す概略図である。 白色平板と、長焦点プロジェクタ及び短焦点プロジェクタとの位置関係を示す図である。 スクリーンにおける測定点1、測定点2、測定点3、測定点4、測定点5の位置を示す図である。 ループスティフネス値を測定する様子を示す模式図である。 変形例に係るスクリーンの裏面に形成された格子状のリブを示す図である。 変形例に係るスクリーンの裏面に形成されるリブを示す図であって、スクリーンと、スカートとの接続部分を含む領域A3に形成される格子の大きさを、領域A3以外の領域A4に形成される格子の大きさより小さくする形態を示す図である。 変形例に係るスクリーンの裏面に形成されるリブを示す図であって、スクリーンのトップバー41が設けられる部分を含む領域A5に形成される格子の大きさを、領域A5以外の領域A6に形成される格子の大きさより小さくする形態を示す図である。 従来の反射型スクリーンの概略を示す図である。 図12のZ−Z断面図である。 長焦点プロジェクタを用いて従来の反射型スクリーンに映像を投射する場合と、短焦点プロジェクタを用いて従来の反射型スクリーンに映像を投射する場合とを示す図である。 従来の反射型スクリーンが凹んでいる場合に、長焦点プロジェクタから投射される光がどのように反射されるかを示す模式図である。 従来の反射型スクリーンが凹んでいる場合に、短焦点プロジェクタから投射される光がどのように反射されるかを示す模式図である。 反射型スクリーンが水平方向に歪んでいる場合を示す図である。 水平方向に歪んでいる反射型スクリーンに、格子模様の映像を短焦点プロジェクタから投射した結果を示す図である。 反射型スクリーンが垂直方向に歪んでいる場合を示す図である。 垂直方向に歪んでいる反射型スクリーンに、格子模様の映像を短焦点プロジェクタから投射した結果を示す図である。
まず、短焦点プロジェクタを用いて反射型スクリーンに映像を投射する時に、反射型スクリーン表面に発生したゆがみにより映像のゆがみが大きく視認されてしまう原理について説明する。
図12、図13に示すような、略長方形の反射型スクリーン100を用意する。図13は、図12のZ−Z断面図である。スクリーン100は、鋸歯形状のプリズムが形成されたシート101と、シート101の裏面に設けられた基材102と、を有するシート状の部材である。シート101は、例えばウレタン樹脂シートであり、基材102は、例えばPETフィルムである。
図14は、通常の焦点距離のプロジェクタ110(以下、長焦点プロジェクタ110という)を用いて反射型スクリーン100に映像を投射する場合と、短焦点プロジェクタ120を用いて反射型スクリーン100に映像を投射する場合とを図示したものである。図14に示すように、シート101が略鉛直方向となるように反射型スクリーン100を設置し、前方からプロジェクタを用いてシート101に映像を投射する。シート101は、短焦点プロジェクタ120からの光が入射する側に設けられており、基材102は、シート101とは反対側に設けられている。
長焦点プロジェクタ110は、反射型スクリーン100との距離L1が略2500mm、投射角度θ1が略15度となるように反射型スクリーン100の前方に設置される。また、短焦点プロジェクタ120は、反射型スクリーン100との距離L2が略250mm、投射角度θ2が略60から70度となるように反射型スクリーン100の前方に設置される。
図15は、シート101が凹んでいる(反射型スクリーン100が、長焦点プロジェクタ110が設けられている側と反対側に突出している)場合に、長焦点プロジェクタ110から投射される光がどのように反射されるかを示す模式図である。
投射光R1、R2、R3は、長焦点プロジェクタ110から照射され、シート101で反射し(図15実線矢印参照)、前方に反射される(図15点線矢印参照)。投射光R2は、シート101の凹部における点Xaで反射光R2Xとして反射される。しかしながら、長焦点プロジェクタ110からの投射角度θ1は略15度と小さいため、反射型スクリーン100が歪んでいない場合におけるシート101上の点Yaで反射したときの反射光R2Yと、反射光R2Xとのy方向のズレは小さい。
図16は、図15と同様にシート101が凹んでいる場合に、短焦点プロジェクタ120から投射される光がどのように反射されるかを示す模式図である。
投射光R4、R5、R6は、短焦点プロジェクタ120から照射され、シート101で反射し(図16実線矢印参照)、前方に反射される(図16点線矢印参照)。投射光R5は、シート101の凹部における点Xbで反射光R5Xとして反射される。しかしながら、短焦点プロジェクタ120からの投射角度θ2は略60から70度と大きいため、反射型スクリーン100が歪んでいない場合におけるシート101上の点Ybで反射したときの反射光R5Yと、反射光R5Xとのy方向のズレ量は、反射光R2Yと反射光R2Xとのy方向のズレ量に比べてかなり大きい。
このように、短焦点プロジェクタ120から反射型スクリーン100に映像を投射する場合には、反射型スクリーン100に発生したゆがみにより、反射光の位置がずれることにより、映像のゆがみが大きく視認されてしまう。
図17は、反射型スクリーン100が水平方向に歪んでいる場合を示す図である。反射型スクリーン100が水平方向に歪んでいる場合とは、x方向に沿って反射型スクリーン100を切ったときに反射型スクリーン100が波打っている状態をいう。図17は、反射型スクリーン100を+y方向から見た状態を示す。なお、図17において、点線は、反射型スクリーン100が歪んでいない場合の反射型スクリーン100の位置を示す。また、図17において、2点鎖線は、投射光及び反射光の一部を模式的に示したものである。
反射型スクリーン100が水平方向に歪んでいる場合は、例えば、反射型スクリーン100のx方向両端近傍が後方に凹み、端部が前方に突出している。また、反射型スクリーン100のx方向中央近傍が前方に突出している。
図18は、図17に示すような水平方向に歪んでいる反射型スクリーン100に、格子模様の映像を短焦点プロジェクタ120から投射した結果を示す図である。図18における点線は、長焦点プロジェクタ110から投射された場合の格子模様を示している。
反射型スクリーン100が後方に凹んでいる部分については、本来投影画像が表示される位置より上側に投影画像が表示される(図16参照)。また、反射型スクリーン100の前方に突出している部分については、本来投影画像が表示される位置より下側に投影画像が表示される。その結果、図17に示すような水平方向に歪んでいる反射型スクリーン100に、横4コマ、縦3コマの格子模様の映像を短焦点プロジェクタ120から投射すると、格子模様の横線(x方向に沿った線)が、両端近傍が上側に、中央が下側に歪んだ線として視認される。
また、図14に示すように、短焦点プロジェクタ120は反射型スクリーン100の斜め下に設けられているため、反射型スクリーン100の下端(−y側)103よりも、反射型スクリーン100の上端(+y側)104のほうが、投射光の出射角が大きくなる。その結果、反射型スクリーン100の上端に近くなればなるほど、線のゆがみが大きくなる。
図19は、反射型スクリーン100が垂直方向に歪んでいる場合を示す図である。反射型スクリーン100が垂直方向に歪んでいる場合とは、y方向に沿って反射型スクリーン100を切ったときに反射型スクリーン100が波打っている状態をいう。図19は、反射型スクリーン100を−x側から見た状態を示す。なお、図19において、点線は、反射型スクリーン100が歪んでいない場合の反射型スクリーン100の位置を示す。また、図19において、2点鎖線は、投射光及び反射光の一部を模式的に示す。
反射型スクリーン100が垂直方向に歪んでいる場合は、例えば、反射型スクリーン100のy方向両端近傍が前方に凹み、端部が後方に突出している。また、反射型スクリーン100のy方向中央近傍が後方に突出している。
図20は、垂直方向に歪んでいる反射型スクリーン100に、格子模様の映像を短焦点プロジェクタ120から投射した結果を示す図である。図20における点線は、図18と同様に、長焦点プロジェクタ110から投射された場合の格子模様を示したものである。
すでに説明したように、反射型スクリーン100が後方に凹んでいる部分については、本来投影画像が表示される位置より上側に投影画像が表示される。また、反射型スクリーン100の前方に突出している部分については、本来投影画像が表示される位置より下側に投影画像が表示される。その結果、図19に示すような垂直方向に歪んでいる反射型スクリーン100に、横4コマ、縦3コマの格子模様の映像を短焦点プロジェクタ120から投射すると、格子模様の縦線(y方向に沿った線)が、両端近傍が外側に、中央が内側に歪んだ線として視認される。
図20についてX方向における短焦点プロジェクタ120の位置は、反射型スクリーン100略中央であるため、反射型スクリーン100のx方向中央近傍よりも、反射型スクリーン100の+x方向及び−x方向の両端近傍のほうが、投射光の入射角が大きくなる。その結果、反射型スクリーン100の+x方向及び−x方向の両端に近くなればなるほど、線のゆがみが大きくなる。また、図18に示す場合と同様に、反射型スクリーン100の上端に近くなればなるほど、線のゆがみが大きくなる。
このように、特に短焦点プロジェクタを使用する場合には、スクリーンに発生したゆがみによって、映像のゆがみが大きく視認されてしまうため、スクリーンにゆがみが発生しにくくする必要がある。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、反射型スクリーン1の概略を示す側面図である。図1には、プロジェクタ120も示されている。本実施の形態では、反射型スクリーン1は、短焦点プロジェクタ120から照射された光を正面に反射するように形成されている。
図2は、反射型スクリーン1の概略を示す正面図である。反射型スクリーン1は、スクリーン10、スカート20、ベース30、ポール40、およびトップバー41を有する。
スクリーン10は、高い弾性率を有する樹脂を用いて成形される。具体的には、高い弾性率を有する樹脂は、引張り強度が40MPa程度であって、引張り伸度が550%程度の機械的物性を有する樹脂であり、ポリスチレン、ポリオレフィン、塩化ビニル、ポリウレタン、アミド系エラストマーを単独又は2種類以上組み合わせた樹脂からなる。さらに、スクリーン10には、光を吸収する材料も含む。具体的には、カーボンブラック、ペリレンブラックなどの顔料などを用いることができる。スクリーン10は、可撓性を有するシート状である。スクリーン10の構成については後述する。
スカート20は、スクリーン10の材料物性(機械的特性など)と近い材料で構成されるのであれば、特に制限はない。例えば、スカート20の材料は、ポリスチレン、ポリオレフィン、塩化ビニル、ポリウレタン、アミド系エラストマーを単独又は2種類以上組み合わせた樹脂を用いることができる。スカート20は、スクリーン10の下端に接着される。
ベース30は、スクリーン10を収納するケースである。内部にはスクリーン10を巻回するための軸とスプリング(図示せず)が設けられており、スプリングはスクリーン10を軸に巻き取る方向の力を軸に付勢する。
ポール40は、伸縮自在なポールであり、ベース30に設けられている。スクリーン10を展開する際に、スクリーン10の上端をスプリングの付勢力に抗して引き上げ、伸ばしたポール40の先端にスクリーン10を掛けることにより、スクリーン10が展開された状態となる。
トップバー41は、スクリーン10の上端に設けられており、スクリーン10をy方向に展開する際にスクリーン10の幅方向(すなわちx方向)を均等に引き上げるものである。トップバー41の材質は、金属(例えばアルミニウムなど)、プラスチック(例えば、ポリスチレン、ポリエチレンなど)、木材などを用いることができる。剛性の観点から、アルミニウムを用いることが好ましい。トップバー41の断面形状は円形状からなり、これに限定されない。
図3は、スクリーン10をy方向に沿った面で切断したときの断面図である。スクリーン10は、主として、複数の傾斜部を有する投影面11(第1の面に相当)と、投影面と反対側の面である裏面12(第2の面に相当)と、を有する。
スクリーン10の投影面11側には、投射側傾斜面13及び非投射側傾斜面14が形成される。投射側傾斜面13は、短焦点プロジェクタ120からの光が入射する向きで設けられており、非投射側傾斜面14は、短焦点プロジェクタ120の光が入射しない向きで設けられている。投射側傾斜面13及び非投射側傾斜面14は、垂直方向(y方向)に交互に繰り返し配置されることによって、鋸歯形状のプリズムを形成する。
投射側傾斜面13には、白色樹脂層15が設けられる。白色樹脂層15は、短焦点プロジェクタ120の光を正面、すなわち観察者P側に反射する。一方、非投射側傾斜面14は外光の大部分を吸収する。なお、本実施形態の説明において「反射」とは「正反射」及び「拡散反射」を含む。
白色樹脂層15は、光を反射するフィラーと、バインダー樹脂とを有する。白色樹脂層15に含まれるフィラーは、投射された映像光を反射するフィラー、具体的には、シリカ、酸化チタン、雲母、硫酸バリウム、塩化バリウム、及びアルミニウムなどである。白色樹脂層15を形成するバインダー樹脂は、熱可塑性樹脂、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂など、具体的には、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などである。これら樹脂は単独で使用をしたり、併用したりすることができる。バインダー樹脂は、投射側傾斜面13との密着性の観点からウレタン系樹脂を用いることが好ましい。なお、白色樹脂層15は、フィラー及びバインダー樹脂の他に、硬化剤、帯電防止剤、防汚処理剤、バインダー樹脂の劣化を防ぐ紫外線吸収剤などを含んでもよい。
白色樹脂層15を投射側傾斜面13に塗布することで、投射側傾斜面13へ短焦点プロジェクタ120から投射された映像光を効率良く反射し、スクリーン10のコントラストを向上させることができる。これにより、映像光を拡散反射し、十分な視野角を得ることができる。なお、白色樹脂層15の表面はマット状若しくは梨地状にしても良い。
投射側傾斜面13及び非投射側傾斜面14は垂直方向(y方向)に交互に並設されている。具体的には、投射側傾斜面13は、プリズムの下側(すなわち−y方向)の面に設けられ、非投射側傾斜面14はプリズムの上側(すなわち+y方向)の面に設けられている。従って、スクリーン10の前方かつ前下方位置に短焦点プロジェクタ120を設置すると、正面から映像光が鑑賞可能となる。
投射側傾斜面13とスクリーン基準面16とがなす角度αは、短焦点プロジェクタ120から出射される映像光の水平方向に対する角度β(以下、入射角度という。図1参照)から求めることができ、β=2αの関係式が成立する。また、入射角度βは、短焦点プロジェクタ120とスクリーン10との距離Lと、スクリーン面上に映像光が入射した垂直方向の位置(以下、高さという。)により変化する。
本実施の形態では、短焦点プロジェクタ120とスクリーン10との距離Lが多少変化しても、正面から見た輝度の均一性が損なわれることがなく、明るい映像を表示できるように、角度αは、映像光がスクリーン10の中心線上の位置に入射する際の入射角度βc(図1参照)に基づいて一意に決定する。つまり、角度αが、入射角度βcの映像光をスクリーンの正面に反射する角度βc/2となるように、全てのプリズムを形成する。なお、入射光を正面に反射させるためにはα=βc/2が理想であるが、角度αは、観察者の位置、コントラストを考慮して適宜変更することができる。
スクリーン10の裏面12には、凹凸が複数形成される。凹凸により、スクリーン10の巻き取り時にスクリーン10の投影面11と裏面12とが密着して離れなくなるブロッキングが防止される。
例えば、シボ等を形成することで、凹凸を形成してもよいし、インク等を塗布(例えば、交差する複数の線を印刷)することで凹凸を形成してもよい。具体的な実施例については、後に詳述する。
スクリーン基準面16と裏面12との間の厚みはt1であり、スクリーン基準面16と投影面11の先端との間の厚みはt2である。スクリーン10の断面を光学顕微鏡(キーエンス社製 デジタルマイクロスコープ VHX−500)により確認して、厚みの測定を行った。具体的な実施例については、後に詳述する。
本実施形態におけるスクリーン10の製造方法について説明する。まず、片面に離型処理が施されたフィルム状(例えば、125μm(マイクロメートル))のPET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムに加熱して溶解させたウレタン樹脂を、コーターを用いて、冷却後の厚みが所定の厚み(例えば、250μm)となるように塗布し、ウレタン樹脂シートを形成する。次に、ウレタン樹脂シートを再度200℃程度まで加熱し、柔らかくなったウレタン樹脂面をプリズムの形状を有する型に押圧して、その状態で冷却する。
次に型からウレタン樹脂シートをはがし、白色樹脂層15を形成する。白色樹脂層15は、例えば、有機溶剤で溶解したウレタン樹脂にシリカを加えて混合した樹脂組成物を、投射側傾斜面13にリバースコーターにより塗布し、100℃×2分で加熱乾燥させることによって形成することができる。なお、樹脂組成物はリバースコーターの他、コンマコーター、グラビアコーター、ワイヤーバーコーター等により塗布しても良い。
その後、ウレタン樹脂シートからPETフィルムを剥がすことでスクリーン10を得た。ここでPETフィルムの面に凹凸が形成されているフィルムを用いても良い。このPETフィルムを用いてウレタン樹脂シートを作製した場合はPETフィルム表面の凹凸がウレタン樹脂シートに転写成形される。すなわち、ウレタン樹脂シートのプリズムが形成された面(第1の面に相当)とは反対側の面(第2の面に相当)に凹凸が形成される。
これにより、工程を増やすことなく、凹凸を形成する表面処理が可能となる。また、この凹凸を形成する表面処理により、ウレタン樹脂シートをベース30に巻回して格納した際に、ウレタン樹脂シート、すなわちスクリーン10同士のブロッキングを防止することができる。凹凸の大きさは、ブロッキング防止の観点より、表面粗さRa(JIS B 0601−2001における算術平均粗さ)が0.10(望ましくは0.3〜0.5)以上であり、入射角が60度の場合(60°入射)における表面光沢度(JIS Z 8741におけるGs(60°))が20%(望ましくは10%)以下程度である。表面光沢度Gs(60°)は、村上色彩技術研究所製の光沢計GMX−203を用いて測定する。なお、凹凸を形成する表面処理は、転写成形に限定されず、例えばサンドブラスト等も含まれる。
さらに、第2の面にインクを塗布して凹凸を形成しても良い。具体的には、PETフィルムを剥がした後のウレタン樹脂シートの第2の面に対して印刷を行う。本実施の形態では、第2の面に格子状のリブを印刷することによって、第2の面に凹凸を形成する。印刷方法は、例えばインクジェット印刷、スクリーン印刷を用いることができる。
印刷の模様は、特に制限はないが、格子状の模様以外にも市松模様など意匠性のある模様を採用することができる。これにより、第2の面に印刷したインクによりウレタン樹脂シートの強度が上がる。印刷の模様については、後に詳述する。
また、インクの色、材質等も任意に設定することができる。ウレタン樹脂シートの強度は、印刷密度を上げること、すなわちインクを厚めに塗布することで凹凸の形状を調整することができる。これにより、スクリーン10同士のブロッキングを防いだり、スクリーン10の平面性を良好にしたりすることができる。詳細は後述する。なお、PETフィルムの表面の凹凸による転写成形を行ったウレタン樹脂シートの凹凸の上に、印刷による凹凸をさらに形成してもよい。
次に、本発明の実施形態を比較例と共に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
<実施例1>
実施例1のスクリーン10は上述したスクリーン10の製造方法により作製した。実施例1のスクリーン10の厚みは、厚みt1が100μm、厚みt2が200μmであった。また、ウレタン樹脂シートのプリズムが形成された面(第1の面に相当)とは反対側の面(第2の面に相当)には、印刷による凹凸はなく、転写成形による凹凸を有する。実施例1におけるt1とt2の関係は、厚み測定の結果、t1はt2の略半分、すなわちt1=t2/2であった。
<実施例2>
実施例1と実施例2との違いは、リブの印刷の有無であり、その他は同一である。実施例2は、実施例1と同様の方法によりウレタン樹脂シートを作製し、次にPETフィルムを剥がした裏面12(第2の面に相当)にリブを印刷してスクリーン10を得た。実施例2のスクリーン10の厚みは、厚みt1が110μm、厚みt2が200μmであった。
図4は、印刷されたリブの形状を説明する図である。リブ17は、x方向に沿ったリブ17aと、y方向に沿ったリブ17bとを有する。リブ17a及びリブ17aがそれぞれ複数形成されることで格子模様を形成する。リブ17は、裏面12全体に形成される。
インク(格子、すなわちリブ17)の高さ(裏面12からの突出量)は、マイクロメーター(ミツトヨ社製)で測定したところ略10μmであった。また、隣接するリブ17間の距離は、略1.0mmであった。
<実施例3>
実施例3と実施例1との違いは、t1の厚みが異なることであり、他の構成は同一である。実施例3のスクリーン10の厚みは、厚みt1が150μm、厚みt2が200μmであった。実施例3におけるt1とt2の関係は、t1はt2の略3/4、すなわちt1=t2×3/4であった。
<実施例4>
実施例4と実施例3との違いは、リブの印刷の有無であり、その他の構成は同一である。実施例4のスクリーン10の厚みは、厚みt1が160μm、厚みt2が200μmであった。ウレタン樹脂シートを形成し、PETフィルムを剥がした面(裏面12)にリブ17を印刷してスクリーン10を作製した。実施例4において裏面12に印刷されるリブ17は、実施例2と同様、高さが略10μm、隣接するリブ17間の距離は略1.0mmの大きさであった。
<実施例5>
実施例5と実施例4との違いは、t1の厚みが異なることであり、他の構成は同一である。実施例5のスクリーン10の厚みは、厚みt1及び厚みt2が共に200μmであった。実施例5におけるt1とt2の関係は、t1とt2の厚みが略同一、すなわちt1=t2であった。
<実施例6>
実施例6と実施例5との違いは、t1の厚みが異なることであり、他の構成は同一である。実施例6のスクリーン10の厚みは、厚みt1が400μm、厚みt2が200μmであった。実施例6では、t1はt2の略2倍、すなわちt1=t2×2であった。
<比較例1>
比較例1と実施例6との違いは、t1の厚みが異なることであり、他の構成は同一である。比較例1のスクリーン10の厚みは、厚みt1が450μm、厚みt2が200μmであった。比較例1では、t1はt2の略2.25倍であった。
<比較例2>
比較例2は、厚みが125μmのPETフィルムに厚みt1が150μm、厚みt2が200μmとなるようにウレタン樹脂シートを形成し、この構成をスクリーン10とした。比較例2の総厚さは、475μmであった。
このような実施例1〜6、比較例1、2のスクリーンに対して、ゆがみの測定、ループスティフネスの測定の2種類の測定試験を行った。
<ゆがみの測定>
ゆがみの測定は、以下のようにして行った。
まず、実験用スクリーンを準備する。図5は、実験用スクリーン50を示す概略図である。実施例1〜6及び比較例1、2のスクリーン10を1550mm×900mm(70Wサイズスクリーン相当)の大きさで切断し、切断後のスクリーン(以下、スクリーン51という)の上下に棒材52、53(例えば、丸パイプ)を取り付けた。スクリーン51の上端に取り付けられた棒材52をスタンド54に取り付け、スクリーン51の下端に取り付けられた棒材53に略3kgの重りを取り付けた。具体的には、棒材53の両端から略100mmの位置に、それぞれ略1.5kgの重りを取り付けた。
次に、プロジェクタの設置を行った。本実験では、長焦点プロジェクタ110としてAcer社製H5350を使用し、短焦点プロジェクタ120としてSANYO社製PDG−DWL2500を使用した。
プロジェクタの設置は、スクリーン51に映像を投影する前に行った。長焦点プロジェクタ110、短焦点プロジェクタ120のそれぞれを用いて、基準線を白色平板55(図6参照)に投影し、白色平板に投影された基準線が一致するように長焦点プロジェクタ110及び短焦点プロジェクタ120の距離、角度等を調整した。
本実験では、図6に示すように、白色平板55から長焦点プロジェクタ110までの投射距離Laは略2750mmであり、白色平板55から短焦点プロジェクタ120までの投射距離Lbは略250mmであった。また、スクリーン51の中心において、長焦点プロジェクタ110の入射角度βaは略15度であり、短焦点プロジェクタ120の入射角度βbは略63度であった。
プロジェクタの設置を行った後に、白色平板55の位置に実験用スクリーン50を置いた。そして、スクリーン51に、短焦点プロジェクタ120と長焦点プロジェクタ110により測定パターンを投影し、所定の位置(以下、測定点という)における投影線のズレ量を測定した。ズレ量は、長焦点プロジェクタ110によりスクリーン51に映し出される基準線の位置に対して、短焦点プロジェクタ120によりスクリーン51表面に映し出される基準線の位置のズレを、定規を用いて測定した。
測定点は、長焦点プロジェクタ110によりスクリーン51に映し出される基準線CL上に設定した。図7は、測定点1、測定点2、測定点3、測定点4、測定点5の位置を示す図である。基準線CLは、スクリーン51の下端又はスクリーン51の上端からそれぞれ450mmの距離に位置している。すなわち基準線CLは、スクリーンの高さ方向(y方向)に対して略中央に位置する線である。
スクリーン51の幅wは1500mmである。測定点1は、スクリーン51の左側端部から水平かつ中央(+x方向)に向かって258mmの位置にあり(w1=258mm)、測定点2は測定点1から水平かつ中央(+x方向)に向かって258mm(=w1)に位置する。同様に、測定点3は測定点2から+x方向に向かって258mm(=w1)に位置し、測定点4は測定点3から+x方向に向かって258mm(=w1)に位置し、測定点5は測定点4から+x方向に向かって258mm(=w1)に位置する。
<ループスティフネスの測定>
ループスティフネスの測定で用いる試験片は、実施例1〜6及び比較例1、2のスクリーン10を25mm×150mmの大きさに切断したものである。ループスティフネス値は、試験片を東洋精機製作所製のループスティフネステスタ、DA型にセットして測定した。ここで、ループスティフネス値とは、ループ状にした試験片の潰れに対する抵抗の大きさを表す指標である。本実施の形態では、東洋精機製作所製のループスティフネステスタ、DA型を用いて、ループスティフネス値を測定した。
図8は、ループスティフネス値を測定する様子を示す模式図である。ループスティフネステスタ、DA型は、主として、水平台62とプレート63とを有し、試験片61は水平台62とプレート63との間に入れられる。ループスティフネステスタ、DA型は、試験片61の直径(以下、ループ長という)を60mmになるようにした(図8実線参照)後、3.3mm/分の速度でプレート63を下方向(圧縮方向)に押圧する。ループスティフネステスタ、DA型は、試験片61の圧縮方向の距離Dが10mmになるまでプレート63を押圧(図8点線参照)し、この時にプレート63、すなわち試験片61に加えた荷重Wを、ループスティフネス値として測定した。
<測定結果>
(1)ゆがみの測定結果
表1は、実施例1〜5及び比較例1、2に対するゆがみ測定結果を示す。スクリーン51の中央部(測定点2、測定点3及び測定点4に相当)においてゆがみが発生しなかった場合(ゆがみ測定値が0の場合)は、平面性を○(ここで、○は、○及び◎を含む)と評価した。平面性を○と評価したもののうち、特に平面性が高いもの、例えば各測定点におけるゆがみ測定値の絶対値が5以下と小さいものについて、平面性を◎と評価した。
Figure 0006438493
比較例1、2において、ゆがみが発生していないのは測定点3のみであり、それ以外の点(測定点1、測定点2、測定点4及び測定点5)はゆがみが発生した。これに対して、実施例1〜6は、測定点2、測定点3及び測定点4においてゆがみが発生しなかった。このことから、厚みt1が厚みt2の略2倍以下である場合には、スクリーン51の中央部においてゆがみが発生せず、平面性が高いスクリーンが得られることがわかった。ここで中央部とは、測定点2〜4を含む範囲、すなわちスクリーン51の略中央を含み、x方向に±略258mmの範囲である。
実施例2、3、及び5は、測定点1及び測定点5のゆがみ測定値が−5であった。また、実施例4は、測定点1のゆがみ測定値が−5であり、測定点5のゆがみ測定値が0であった。−5mmとは、使用状態(スクリーン51からの距離が3000mm。これは、スクリーン51の高さの略3〜4倍に相当する。)においてゆがみが視認できない大きさであり、実施例2〜5は平面性に特に優れている。すなわち、厚みt1が厚みt2の半分より大きく、厚みt1が厚みt2以下である場合には、特に平面性が高いスクリーンが得られることがわかった。
実施例1と実施例3とを比較すると、実施例1は実施例3よりも測定点1におけるゆがみが大きいことがわかる。これは、スクリーン51を構成するウレタン樹脂シートが柔らかいためと考えられる。この場合、スクリーン51の端部にゆがみが発生しやすくなる。以上のことから、スクリーン51の裏面12に印刷を行わない場合には、厚みt1は、厚みt2の3/4以上、かつ厚みt2以下とすることが望ましい。
また、実施例1と実施例2との関係、及び実施例3と実施例4との関係について見てみると、裏面12に格子状にインクを塗布することで、更に平面性が高くなることが分かった。また、前述したように、裏面12に凹凸を形成する表面処理を行うことにより、ウレタン樹脂シートをベース30に巻回して格納した際のウレタン樹脂シート、すなわちスクリーン10同士のブロッキングを防止することができることも同時に確認できた。特に、実施例1は実施例3に比べて平面性が悪いのに対し、実施例2は実施例3と同様の平面性が得られた。これは、裏面12に印刷を行うことにより、厚みt1がインクの厚みだけ厚くなり、ウレタン樹脂シートに硬さが加えられるためである。
(2)ゆがみの測定結果
表2は、実施例1〜5及び比較例1、2に対するループスティフネス測定結果を示す。剛性が高く、ループスティフネス試験機の測定限界を超えてしまうため、比較例2のループスティフネス値は、高さ10mm、ループ長60mmの略円柱状となるように丸めた試験片を用いて測定を行った。ループスティフネス値は、その測定値を2.5(=25mm/10mm)倍して、他の試験片と同様の条件(高さ25mm、ループ長60mm)で測定したものとみなして数値を換算したものである。
Figure 0006438493
表2より、実施例1〜6については、ループスティフネス値が369mN(ミリニュートン)以下であり、比較例1、2に対してループスティフネス値が小さいことが分かった。また、表2より、特に各測定点におけるゆがみ測定値が−5以下の場合には、ループスティフネス値が22mN以上42mN以下であることが分かった。
本実施の形態によれば、樹脂シートであるスクリーンのプリズム部分以外の厚みt1がプリズム部分の厚みt2の略2倍以下である場合には、スクリーンの中央部においてゆがみが発生しない、平面性が高いスクリーンを得ることができる。
例えば、樹脂シートの裏面に厚みが略同程度の別の樹脂シート(例えばPET樹脂シート)が一体となっている場合には、スクリーンが硬く、スクリーンを展開した時にスクリーンにかかる張力が不均一となるため、スクリーン表面にゆがみが顕著に発生する(比較例2参照)。
それに対し、樹脂シートの裏面に別の樹脂シートを設けず、樹脂シートだけでスクリーンを構成し、プリズム部分以外の厚みt1がプリズム部分の厚みt2の略2倍以下とすると、スクリーンを展開した時にスクリーンにかかる張力のばらつきが分散されるため、高い平面性を得ることができる。ただし、本実施の形態は、スクリーンの平面性に影響を与えなければ、スクリーンの裏面に薄いフィルム、シート等を設ける形態を除外するものではない。
また、本実施の形態によれば、スクリーンの裏面全体に凹凸を形成することで、スクリーンを巻回したときにスクリーンの投影面と裏面とが密着して離れなくなるブロッキングを防止することができる。特に、スクリーンの裏面全体にインクを塗布して凹凸を形成する場合には、スクリーンに少しだけ硬さを加え、更に平面性を高くすることができる。
なお、本実施の形態では、凹凸を形成する表面処理や、印刷によってスクリーンの裏面12全体に凹凸を形成したが、凹凸の大きさ等は一定でなくてもよい。
図9は、変形例に係るスクリーン10Aの裏面12Aに形成された格子状のリブを示す図である。スクリーン10Aにおいては、領域A1に形成される格子の大きさは、領域A1以外の領域A2に形成される格子の大きさより大きい。本実施の形態では、領域A1に形成される格子は、一マスが略1.0mm(隣接するリブ間の距離が略1.0mm)であり、領域A2に形成される格子は、一マスが略0.5mm(隣接するリブ間の距離が略0.5mm)である。
領域A1は、スクリーン10Aの中央と、上下の辺10a、10bとを含む領域であり、領域A2は、スクリーン10Aの左右の両端の辺10c、10dを含む領域である。このように、領域A1に印刷されるリブ17の間隔を、領域A2に印刷されるリブ17の間隔より広くする(凹凸の密度(粗さ)を変える)ことで、領域A1に塗布されるインク量よりも領域A2に塗布されるインク量を増やすことができる。その結果、スクリーン10Aの辺10c、10dがカールすること、スクリーン10Aにしわが発生すること等を防止し、スクリーン10Aの局所的なゆがみを防止することができる。
領域A1に塗布されるインク量よりも領域A2に塗布されるインク量を増やす方法は、凹凸の密度を変える方法に限定されない。例えば、領域A1における格子の大きさと、領域A2における格子の大きさとを同じにし、領域A1におけるリブ17の高さより、領域A2におけるリブ17の高さを高くしてもよい。
なお、領域A1と、領域A2とで凹凸を変える方法はこれに限られない。例えば、裏面を粗面化処理するときに、領域A1の表面粗さを粗くし、領域A2の表面粗さを細かくしてもよい。例えば、領域A1における凹凸の平均間隔Sm(JIS B 0601−2001参照)を、領域A2における凹凸の平均間隔Smより大きくすればよい。
また、凹凸の大きさ、粗さ等を変える領域は、図9に示す場合に限られない。図10は、スクリーン10Bと、スカート20との接続部分を含む領域A3に形成される格子の大きさを、領域A3以外の領域A4に形成される格子の大きさより小さくする形態である。領域A4は、スクリーン10Aの中央と、辺10a、10c、10dを含む領域である。
また、図11は、スクリーン10Cのトップバー41が設けられる部分を含む領域A5に形成される格子の大きさを、領域A5以外の領域A6に形成される格子の大きさより小さくする形態である。領域A6は、スクリーン10Aの中央と、辺10b、10c、及び10dを含む領域である。
なお、領域A3及び領域A5における凹凸の平均間隔Smを、領域A4及び領域A6における凹凸の平均間隔Smより小さくしてもよい。
スクリーン10、10A、10B、10Cでは、インクを格子状に塗布して(リブ17により格子模様が形成される)凹凸を形成したが、インクを塗布して凹凸を形成する方法はこれに限られない。交差する複数の線を含む模様を描くようにインクを塗布するのであれば、リブ17により形成される模様は、格子模様でもよいし、斜め格子模様でもよいし、ハニカム模様でもよいし、市松模様でもよいし、放射状の模様でもよい。すなわち、ベタ塗りなどの一様な印刷ではない模様であれば、印刷により形成される模様は特に限定されない。さらに、平行な複数の線を含む模様を描くようにインクを塗布してもよい。
また、インクを塗布することで形成される線は、直線に限らず、波線でもよいし、曲線でもよい。また、線は、実線に限らず、破線でもよいし、一点鎖線でもよい。さらに、線の太さは、一定でもよいし、一定でなくてもよい。例えば、線によって太さを変えてもよいし、一本の線の太さを変化させてもよい。
ただし、交差する複数の線を含む模様ではなく、平行な複数の線からなる模様を描くようにインクを塗布するのであれば、ブロッキング防止の観点より、スクリーンの巻き取り方向と直交する方向の波線とすることが望ましい。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成の追加、削除、置換等をすることが可能である。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行、略直交とは、厳密に平行、直交する場合に限らず、同一性を失わない程度、例えば数度、数ミリ程度の誤差を含む概念である。例えば、略60度は、60度に±2〜3度程度の誤差を含む。また、略258mmとは、258mmに±2〜3mm程度の誤差を含む。
〔本明細書が開示する発明〕
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
本発明に係る反射型スクリーンは、例えば、斜めから入射する投射光を前方に反射する複数の傾斜部が形成され、前方を向いた第1の面を備えたシート状の反射型スクリーンであって、前記傾斜部は、前方に向けて突出する鋸歯形状のプリズムの一部であり、前記傾斜部以外の厚みt1は、前記傾斜部の厚みt2の2倍以下であり、前記傾斜部と前記傾斜部以外とは、同じ材料を用いて一体形成されたことを特徴とする。
この反射型スクリーンによれば、斜めから入射する投射光を正面に反射する複数の傾斜部以外の厚みt1は、傾斜部の厚みt2の2倍以下である。これにより、平面性が高いスクリーンを得ることができる。
また、本発明に係る反射型スクリーンは、例えば、斜めから入射する投射光を正面に反射する複数の傾斜部が形成された第1の面を備えたシート状の反射型スクリーンであって、前記反射型スクリーンの幅を略1550mm、高さを略900mmとし、鉛直下向きの引き下げ荷重が略3kgとなるように前記反射型スクリーンを吊り下げた場合に、前記反射型スクリーンの中央を含み、前記反射型スクリーンの端部を含まない第1の領域においては、入射角度が略15度で前記反射型スクリーンの略中央を通る基準線を前記第1の面に投影した場合と、入射角度が略63度で前記基準線を前記第1の面に投影した場合とで、前記反射型スクリーンに表示される画像にずれが発生しないことを特徴とする。
この反射型スクリーンによれば、幅を略1550mm、高さを略900mmとし、鉛直下向きの引き下げ荷重が略3kgとなるように反射型スクリーンを吊り下げた場合に、反射型スクリーンの中央を含み、反射型スクリーンの端部を含まない第1の領域においては、入射角度が略15度で反射型スクリーンの略中央を通る基準線を第1の面に投影した場合と、入射角度が略63度で基準線を第1の面に投影した場合とで、反射型スクリーンに表示される画像にずれが発生しない。これにより、平面性が高いスクリーンを得ることができる。
ここで、前記厚みt1は、前記厚みt2以下であってもよい。これにより、より平面性が高いスクリーンを得ることができる。
ここで、前記第1の面と反対側の面である第2の面全面に凹凸が形成されてもよい。これにより、スクリーンを巻回したときにスクリーンの投影面と裏面とが密着して離れなくなるブロッキングを防止することができる。
ここで、表面粗さRaが0.10以上程度であり、入射角が60度の場合における表面光沢度が20%以下程度となるように前記第2の面の全面に表面処理をすることで、前記第2の面全体に前記凹凸を形成してもよい。これにより、製造工程を増やすことなく、ブロッキングを防止することができる。
ここで、前記凹凸のうちの、前記反射型スクリーンの中央と、対向する2つの辺を含む第2の領域に形成される凹凸は、前記反射型スクリーンの前記第2の領域以外の領域である第3の領域に形成される凹凸よりも粗くてもよい。これにより、スクリーンの局所的なゆがみを防止することができる。
ここで、複数の線を含む模様を描くようにインクを塗布することで、前記第2の面全体に前記凹凸を形成してもよい。これにより、スクリーンを巻回したときにスクリーンの投影面と裏面とが密着して離れなくなるブロッキングを防止することができる。また、スクリーンに少しだけ硬さを加え、更に平面性を高くすることができる。
ここで、前記複数の線のうちの、前記反射型スクリーンの中央と、対向する2つの辺を含む第2の領域に形成される線の間隔を、前記反射型スクリーンの前記第2の領域以外の領域である第3の領域に形成される線の間隔より広くしてもよい。これにより、スクリーンの局所的なゆがみを防止することができる。
1:反射型スクリーン、10、10A、10B、10C:スクリーン、10a、10b:辺、11:投影面、12、12A:裏面、13:投射側傾斜面、14:非投射側傾斜面、15:白色樹脂層、16:スクリーン基準面、17、17a、17b:リブ、20:スカート、30:ベース、40:ポール、41:トップバー、50:実験用スクリーン、51:スクリーン、52、53:棒材、54:スタンド、55:白色平板、61:試験片、62:水平台、63:プレート、100:反射型スクリーン、110:長焦点プロジェクタ、120:短焦点プロジェクタ

Claims (8)

  1. 斜めから入射する投射光を前方に反射する複数の傾斜部が形成され、前方を向いた第1の面を備え、25mm×150mmの大きさに切断した試験片の直径を60mmとし、3.3mm/分の速さで前記試験片の圧縮方向の距離が10mmになるまで前記試験片を圧縮方向に押圧したときの荷重として測定されたループスティフネス値であり、前記ループスティフネス値が369mN以下であるシート状の反射型スクリーンであって、
    前記傾斜部は、前方に向けて突出する鋸歯形状のプリズムの一部であり、
    前記傾斜部以外の厚みt1は、前記傾斜部の厚みt2の2倍以下であり、
    前記傾斜部と前記傾斜部以外は、同じ材料を用いて一体形成されたことを特徴とする反射型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の反射型スクリーンであって、
    前記材料は、引張り強度が40MPa程度であり、引張り伸度が550%程度の機械的物性を有する樹脂である
    ことを特徴とする反射型スクリーン。
  3. 請求項1又は2に記載の反射型スクリーンであって、
    前記厚みt1は、前記厚みt2以下であることを特徴とする反射型スクリーン。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の反射型スクリーンであって、
    前記第1の面と反対側の面である第2の面全に凹凸が形成されることを特徴とする反射型スクリーン。
  5. 請求項のいずれか一項に記載の反射型スクリーンであって、
    表面粗さRaが0.10以上程度であり、入射角が略60度の場合における表面光沢度が20%以下程度となるように前記第2の面の全面に表面処理をすることで、前記第2の面全体に前記凹凸を形成することを特徴とする反射型スクリーン。
  6. 請求項に記載の反射型スクリーンであって、
    前記凹凸のうちの、前記反射型スクリーンの中央と、対向する2つの辺を含む第2の領域に形成される凹凸は、前記反射型スクリーンの前記第2の領域以外の領域である第3の領域に形成される凹凸よりも粗いことを特徴とする反射型スクリーン。
  7. 請求項に記載の反射型スクリーンであって、
    複数の線を含む模様を描くようにインクを塗布することで、前記第2の面全体に前記凹凸を形成することを特徴とする反射型スクリーン。
  8. 請求項に記載の反射型スクリーンであって、
    前記複数の線のうちの、前記反射型スクリーンの中央と、対向する2つの辺を含む第2の領域に形成される線の間隔を、前記反射型スクリーンの前記第2の領域以外の領域である第3の領域に形成される線の間隔より広くすることを特徴とする反射型スクリーン。
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