JP2011090045A - スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化が図れるスクリーンを提供する。
【解決手段】画像を表示するスクリーン100について、一面に凸条部120を有する基材110(基材111)を備えた構成とする。そして、基材110(基材111)は、塩化ビニール樹脂製とする。このように基材110(基材111)を塩化ビニール製とすることで、基材110(基材111)の材料費を抑えることができ、スクリーン100の低コスト化を図ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、スクリーンに関する。
従来、スクリーンに対して近距離の斜め方向から画像光を投射する近接投射型のプロジェクターが知られている。そして、このようなプロジェクターに利用されるスクリーンとして、プロジェクターから斜方投射される画像光を正面に反射して投影画像を表示するスクリーンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスクリーンは、フィルムの一面に、フレネルレンズが設けられた構成のフレネルレンズシートを備えている。そして、フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムで作製し、フレネルレンズは、紫外線硬化性樹脂で作製することが記載されている(段落[0043]参照)。
例えば、このようなシートは、以下のようにして作製される。具体的に、先ず、転写する形状が形成されている成形型(平型)の一面上に紫外線硬化性樹脂を流し込む。そして、透明なPETフィルムを紫外線硬化性樹脂の上に被せ、その状態でPETフィルムを介して紫外線(UV光)を紫外線硬化性樹脂に照射する。これにより、紫外線硬化性樹脂に成形型の形状を転写して、マイクロレンズアレイ(MLA)形状やプリズム形状等の所望の形状が形成されたシートを作製する。
特開2007−264570号公報
しかしながら、PETフィルム、紫外線硬化性樹脂は、ともに値段が高価であるため、スクリーンの材料費が高くなるという問題がある。
本発明の目的は、低コスト化が図れるスクリーンを提供することにある。
本発明のスクリーンは、画像を表示するスクリーンであって、一面に立体形状を有するスクリーン部材を備え、前記スクリーン部材は、塩化ビニール樹脂製であることを特徴とする。
本発明では、スクリーン部材は塩化ビニール樹脂製である。塩化ビニール樹脂は、通常、スクリーンの材料とされるPETや紫外線硬化性樹脂等と比べて価格が低廉であり、難燃性にも優れる。このため、スクリーン部材の材料費を抑えることができ、スクリーンの低コスト化を図ることができる。また、難燃性に優れたスクリーンとすることができる。
塩化ビニール樹脂は、PETや紫外線硬化性樹脂への型の転写と同じように転写性が良好である。従って、スクリーン部材が一面に有する立体形状(例えば、MLA形状、プリズム形状)を、型を用いた転写により形成する場合であっても、良好な転写を行うことができる。
本発明のスクリーンでは、前記塩化ビニール樹脂は、硬質塩化ビニール樹脂であることが好ましい。
ここで、硬質塩化ビニール樹脂とは、可塑剤を加えず成形された塩化ビニール樹脂のことをいう。また、可塑剤を加えて成形された塩化ビニール樹脂を軟質塩化ビニール樹脂という。
硬質塩化ビニール樹脂は、可塑剤が含まれていないため軟質塩化ビニール樹脂よりも硬く、クリープ特性に優れる。すなわち、荷重をかけた状態で放置した際における時間経過にともなう変形(クリープ歪み)が小さい。このため、スクリーン部材に継続的に荷重が加わった場合であっても、スクリーン部材の形状を良好な状態に保つことができる。例えば、スクリーンを巻回して収納する場合であっても、スクリーン部材が一面に有する立体形状が変形しにくいものとすることができる。
硬質塩化ビニール樹脂は可塑剤を含まないため、可塑剤がスクリーン部材から滲み出す可能性もゼロであり、環境に良いスクリーンとすることができる。また、可塑剤を含まないことで、スクリーン部材から可塑剤の揮発による気泡が発生しない。これにより、例えばスクリーン部材上に光反射膜等の膜を形成した場合にあっては、スクリーン部材と当該膜の密着性が高まり(例えば、光反射膜を蒸着法で形成した場合には蒸着性が高まる)、安定した良質な膜を形成することができる。
硬質塩化ビニールは軟質塩化ビニールよりも価格が安いため、スクリーンの材料費を更に抑えることができる。
本発明のスクリーンでは、前記塩化ビニール樹脂は、軟質塩化ビニール樹脂であることが好ましい。
軟質塩化ビニール樹脂は、硬質塩化ビニール樹脂よりも転写性が優れている。従って、スクリーン部材が一面に有する立体形状を型の転写により形成する場合に、周面に転写する形状が形成されているロール状の成形型(ロール型)を用いた転写(例えば、ロールエンボス加工機を用いた転写)により形成することができる。これにより、平型を用いる場合と異なり、設備台数を増やさなくても製造処理能力を高めることができる。
本発明のスクリーンでは、前記スクリーンは外部から入射される光を反射する反射型のスクリーンであり、前記光を反射する光反射膜を前記立体形状の表面に部分的に備え、前記塩化ビニール樹脂は、黒色の塩化ビニール樹脂であることが好ましい。
本発明では、スクリーン部材が一面に有する立体形状及び光反射膜を適切に配置することで、特定方向から入射される光を所定方向に反射させることができ、かつ、他の光を黒色の塩化ビニール樹脂製のスクリーン部材で吸収させることができる。例えば、スクリーンに対してプロジェクターから画像光が斜方投射される場合に、画像光は、スクリーンの正面方向(視聴者方向)へ反射させ、他の光は、スクリーン部材で吸収させることができる。これにより、スクリーンに表示される画像のコントラストを向上することができる。また、プロジェクター本体は、画像光の輝度を抑えることができ、プロジェクターの光源による消費電力を低減できる。
前述したPET及び紫外線硬化性樹脂を用いたシートの作製では、紫外線硬化性樹脂を硬化させるためにPETフィルム基材を光透過性にする必要があり、前述した他の光を吸収させるには、PETフィルム基材を黒色に塗る等で光吸収膜を別途形成する必要があった。これに対し、本発明では、紫外線硬化性樹脂を使用しないため、スクリーン部材を光透過性にする必要がなく、前述した他の光を吸収するための光吸収膜を別途設ける必要がない。これにより、スクリーンの製造工程の短縮化、製造コストの低廉化を図ることができる。
第1実施形態におけるスクリーンの使用状態を模式的に示す図。 第1実施形態におけるスクリーンの構成を模式的に示す図。 第1実施形態におけるスクリーンの構成を模式的に示す図。 第1実施形態におけるスクリーンの成形装置の構成を模式的に示す図。 第1実施形態におけるスクリーンの反射層を形成する蒸着装置の構成を模式的に示す図。 第2実施形態におけるスクリーンの成形装置の構成を模式的に示す図。 スクリーンの変形例を示す図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔スクリーンの構成〕
図1は、スクリーン100の使用状態を模式的に示す図である。
図2及び図3は、スクリーン100の構成を模式的に示す図である。具体的に、図2はスクリーン100の平面図であり、図3はスクリーン100の縦断面図である。
スクリーン100は、図1または図2に示すように、横長矩形状の反射型スクリーンで構成され、斜め下方に配設された近接投射型のプロジェクターPJ(図1)からの画像光を正面に反射し、投影画像を表示する。
このスクリーン100は、図2に示すように、その前面側に基材110(本発明に係るスクリーン部材に相当)を備えており、この基材110の表面には、水平方向に沿う円弧形状を有する凸条部120(本発明に係る立体部に相当)が繰り返し多数配置されている。すなわち、基材110は、一面に凸条部120を有する。
これら凸条部120は、図2に示すように、基材110に対して下方側に位置する仮想的な位置Cを中心とする同心円状に形成されたものであり、鉛直方向(縦方向)に沿って並設されている。
具体的に、凸条部120は、図3に示すように、プロジェクターPJからの画像光の入射方向Ri(本実施形態では斜め下方)に向く入射対向面121と、画像光の非入射方向(本実施形態では斜め上方)に向く非入射面122とを有する断面三角形状(プリズム形状)で形成されている。
本実施形態では、上述した基材110は、光を吸収する黒色の塩化ビニール(PVC)樹脂で構成されている。すなわち、基材110の材料として、黒色に着色されている塩化ビニール樹脂を用いている。
ここで、基材110を構成する塩化ビニールについて詳述する。
塩化ビニールは、PET、紫外線硬化性樹脂等と比べ、非常に高い難燃性を有する。また、PET、紫外線硬化性樹脂等と比べ、価格が低廉である。
なお、本実施形態では、基材110は、硬質塩化ビニール樹脂で構成されている。硬質塩化ビニール樹脂とは、可塑剤を加えないで成形された塩化ビニール樹脂のことをいう。一方、可塑剤を加えて成形された塩化ビニール樹脂を軟質塩化ビニール樹脂という。可塑剤は、塩化ビニール樹脂のポリマーの分子間に入り込み分子間を広げた構造にするものであり、例えば、アジピン酸ポリエステル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル等が挙げられる。
硬質塩化ビニール樹脂は、可塑剤が含まれていないため軟質塩化ビニール樹脂よりも硬く、クリープ特性に優れる。すなわち、荷重をかけた状態で放置した際における時間経過にともなう変形(クリープ歪み)が小さい。
また、基材110における入射対向面121の表面上には、反射層121A(本発明に係る光反射膜に相当)が形成されている。つまり、基材110は、凸条部120の表面に、部分的(入射対向面121の表面)に光を反射する反射層121Aを備えている。
スクリーン100は、上述した構造を有することで、プロジェクターPJからの画像光を反射層121Aにより正面に反射し、投影画像を表示する。また、スクリーン100は、反射層121Aで反射されない他の光(画像光以外の光)を基材110で吸収する。
〔スクリーンの製造方法〕
図4は、スクリーン100の成形装置の構成を模式的に示す図である。
具体的に、スクリーン100は、以下に示すように形成される。
先ず、黒色の硬質塩化ビニール樹脂で構成される基材110を成形装置200の支持材210上に載置する。次いで、プリズム成形型(平型)220を用い、成形型220の一面221に形成されている基材110の一面に転写する形状、すなわち前述したプリズム形状を反転した形状を基材110に押し当て、熱転写成形を行うことにより、基材110を成形する。
以上のような成形により、図2に示すように、矩形状の投影領域110Aに多数の凸条部120が形成された基材110が形成される。
図5は、スクリーン100の反射層121Aを形成する蒸着装置の構成を模式的に示す図である。
前述したように基材110を形成後、凸条部120の表面に、部分的(入射対向面121の表面)にアルミニウム(Al)を斜方蒸着させることで、入射対向面121に反射層121Aを形成する。
具体的に、図5に示すように、蒸着装置300の蒸着源310を、下方から上方に向けて蒸着するように設置し、基材110は立てて配置する。このとき基材110は、ハーフパイプ状の治具320に固定する。なお、基材110は、治具320に固定されている金属等で構成される帯状部材321により長手方向を挟持することで固定する。なお、入射対向面121は下方(蒸着源310の方向)を向くようにする。このような状態でアルミニウムを蒸着させることで、入射対向面121に反射層121Aが形成される。
なお、本実施形態では、この蒸着を行う前に、基材110のアルミニウムを蒸着させる表面にプラズマ放電処理等の表面処理を行うことで、当該表面の改質処理を行う。これにより、表面の油脂を除去し、表面を粗くして反射層121Aの密着性を上げることができる。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、基材110が塩化ビニール樹脂製であるため、難燃性に優れたスクリーン100とすることができる。また、スクリーン100の材料費を抑えることができる。本実施形態では、基材110を硬質塩化ビニール樹脂製としているため、特にスクリーン100の材料費を抑えることができる。
基材110を塩化ビニール樹脂製とすることで、成形型220による転写により、良好な凸条部120を形成することができる。
スクリーン100に対してプロジェクターPJから斜方投射される画像光を、反射層121Aによりスクリーン100の正面方向(視聴者方向)へ反射させ、他の光を黒色の基材110で吸収させることができる。従って、スクリーン100に表示される画像のコントラストを向上させることができる。これにより、プロジェクターPJは、画像光の輝度を抑えることができ、プロジェクターPJの光源による消費電力を低減できる。
紫外線硬化性樹脂を使用しないため、基材110を光透過性にする必要がない。そして、黒色の塩化ビニール樹脂を用いているため、前述した他の光を吸収するための光吸収膜を別途設ける必要がない。このため、スクリーン100の製造工程の短縮化、製造コストの低廉化を図ることができる。
基材110が硬質塩化ビニール樹脂製であるため、スクリーン100を巻回して収納する場合等、基材110に継続的に荷重が加わっても、凸条部120等の基材110の形状が変形しにくいものとすることができる。
硬質塩化ビニール樹脂は可塑剤を含まないため、可塑剤が基材110から滲み出す可能性もゼロであり、環境に良いスクリーン100とすることができる。可塑剤を含まないことで、基材110から可塑剤の揮発による気泡が発生しないため、基材110と反射層121Aの蒸着性及び密着性が高まり、安定した良質な反射層121Aを形成することができる。特に、蒸着前に基材110の表面改質を行っているため、この蒸着性及び密着性を非常に良好なものとすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
〔スクリーンの構成〕
本実施形態は、第1実施形態における基材110の材質及びスクリーン100の製造方法が第1実施形態と相違する。他の点は、基本的に第1実施形態と同様である。
本実施形態における基材111(図2、図3及び図5)は、軟質塩化ビニール樹脂で構成されている。軟質塩化ビニール樹脂は、硬質塩化ビニール樹脂よりも転写性が優れている。このため、本実施形態のスクリーン100は、以下の製造方法によって製造することができる。
〔スクリーンの製造方法〕
図6は、スクリーン100の成形装置の構成を模式的に示す図である。
具体的に、スクリーン100は、以下に示すように形成される。
成形装置400は、ロールエンボス加工機であり、繰り出しローラー410、加熱装置420、押圧ローラー430、成形型としての転写ローラー440及び巻き取りローラー450を備える。
本実施形態では、黒色の軟質塩化ビニール樹脂で構成されるロール状の基材111を繰り出しローラー410にセットする。そして、セットした基材111の一端を引き延ばし、押圧ローラー430と転写ローラー440の間を介して巻き取りローラー450に固定し、成形装置400を駆動する。
繰り出しローラー410は、基材111をシート状に繰り出す。加熱装置420は、繰り出しローラー410によって繰り出された基材111を加熱する。押圧ローラー430は、転写ローラー440に対して基材111を押圧する。転写ローラー440は、基材111に対して転写する形状をローラーの周面441に備え、基材111の一面に前述したプリズム形状を形成する。巻取りローラー450は、基材111をロール状に巻き取る。
従って、ローラー410によってシート状に繰り出された基材111は、加熱装置420で加熱され、押圧ローラー430と転写ローラー440の間を通過してプリズム形状が形成された後、ローラー450によって巻き取られる。
以上のような成形により、図2に示すように、矩形状の投影領域110Aに多数の凸条部120が形成された基材111が形成される。
反射層121Aの形成については、前述した第1実施形態と同様である。
但し、本実施形態では、前記第1実施形態とは異なり、基材111に対してプラズマ放電処理等による表面の改質処理を行うのではなく、基材111の蒸着を施す面に表面コートを施す。この表面コートは、基材111にアルミニウムを蒸着させるためのものである。具体的に、この表面コートは有機物による表面コートであり、例えば、グラビアコートでコーティングする。表面コートを施すことで、基材111にアルミニウムを蒸着させることができる。なお、予めこの表面コートが施されている基材111を用いてもよい。
上述した第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果(塩化ビニール樹脂製の基材の効果)の他、以下の効果がある。
本実施形態では、基材111が軟質ビニール樹脂製であるため、基材111が有する凸条部120を、転写ローラー440の型の転写により形成することができる。これにより、成形型(平型)220を用いる場合と異なり、設備台数を増やさなくても製造処理能力を高めることができる。
軟質ビニール樹脂は、硬質ビニール樹脂よりも柔軟性が高いため、厚く形成しても巻き取ることができる。薄く形成した場合には、可撓性を十分に備えたものとなるため、取り扱いを容易なものとすることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態において、スクリーン100は、基材110,111の一面に凸条部120を形成したが、基材の一面に形成する形状はこれに限定されない。
図7は、スクリーンの変形例を示す図である。なお、図7では、説明の便宜上、スクリーン100の一部の領域の断面を図示している。
図7に示すスクリーン100は、前記各実施形態で説明した各凸条部120とは異なる形状を有する平面視で円状または楕円状の曲面部140が複数設けられている。この曲面部140としては、図7(A)に示す凹曲面形状(マイクロレンズ形状)を有する構成としてもよく、あるいは、図7(B)に示す凸曲面形状(マイクロレンズ形状)を有する構成としても構わない。
図7(A)に示すように曲面部140を凹曲面形状で形成した場合には、曲面部140において、上方側の領域が入射対向面141として機能し、下方側の領域が非入射面142として機能する。一方、図7(B)に示すように曲面部140を凸曲面形状で形成した場合には、曲面部140において、上方側の領域が非入射面142として機能し、下方側の領域が入射対向面141として機能する。そして、入射対向面141上には、反射層121Aを形成する。
前記各実施形態では、プロジェクターPJを、近接投射型のプロジェクターとしたが、これに限らず、通常の焦点距離を有するプロジェクターであってもよい。また、プロジェクターPJの投射方向もスクリーン100の正面側下方からの斜方入射に限らない。
前記各実施形態において、スクリーン100は、基材110,111に凸条部120が同心円状に形成され、鉛直方向に並設されたものとしたが、これに限定されない。例えば、各凸条部120が水平方向に直線状に延び、鉛直方向に並設されているスクリーンであってもよい。
前記各実施形態では、基材110,111を黒色の塩化ビニール樹脂製としたが、これに限らない。例えば、基材を透明の塩化ビニール樹脂製とし、基材を黒色に着色することで光を吸収する光吸収膜を形成してもよい。
前記各実施形態では、図3に示すように、入射対向面121にのみ反射層121Aが形成されていたが、これに限らない。例えば、投影領域110A全体に亘って(入射対向面121のみならず非入射面122上にも)反射層121Aを形成してもよい。全体に反射層121Aを形成した後、その反射層121A上に光吸収膜を形成してもよい。
前記各実施形態では、反射層121Aは、アルミニウムの蒸着により形成したが、これに限定されない。例えば、アルミニウムをスプレーコートすることで形成してもよい。
前記各実施形態において、反射層121A上に反射層121Aを保護するための保護膜を形成してもよい。
前記各実施形態では、第1実施形態において硬質塩化ビニール製の基材110の凸条部120を成形型220(平型)で成形し、第2実施形態において軟質塩化ビニール製の基材111の凸条部120を押圧ローラー430(ロール型)で成形するとしたが、これに限らない。例えば、基材111の凸条部120を第1実施形態と同様に成形型220で成形してもよい。
本発明のスクリーンは、近接投射型のプロジェクターに用いられるスクリーンに利用できる。
100・・・スクリーン、110,111・・・基材(スクリーン部材)、120・・・凸条部(立体部)、121A・・・反射層(光反射膜)、140・・・曲面部。

Claims (4)

  1. 画像を表示するスクリーンであって、
    一面に立体部を有するスクリーン部材を備え、
    前記スクリーン部材は、塩化ビニール樹脂製である
    ことを特徴とするスクリーン。
  2. 請求項1に記載のスクリーンにおいて、
    前記塩化ビニール樹脂は、硬質塩化ビニール樹脂である
    ことを特徴とするスクリーン。
  3. 請求項1に記載のスクリーンにおいて、
    前記塩化ビニール樹脂は、軟質塩化ビニール樹脂である
    ことを特徴とするスクリーン。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のスクリーンにおいて、
    前記スクリーンは外部から入射される光を反射する反射型のスクリーンであり、
    前記光を反射する光反射膜を前記立体部の表面に部分的に備え、
    前記塩化ビニール樹脂は、黒色の塩化ビニール樹脂である
    ことを特徴とするスクリーン。
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