JP6435549B2 - 積層フィルム - Google Patents
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Description
本発明の第一層は合成樹脂からなり、第一層(以下、第一フィルムということもある)を形成する樹脂組成物にはポリエステル樹脂が含まれていることが好ましい。上記ポリエステル樹脂は、エチレンテレフタレートユニットを主たる構成成分とすることが好ましい。エチレンテレフタレートユニットは、ポリエステルの構成ユニット100モル%中、50モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ましい。本発明で用いられるポリエステルを構成する他のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、オルトフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、および脂環族ジカルボン酸等を挙げることができる。
第二層は、第一層とは異なる組成物からなることが好ましいが、樹脂組成物からなる層であってもよいし、樹脂組成物以外の組成物からなる層であってもよい。第一層のデッドホールド性の良さを活かして、種々のシート状物を第二層として積層することによって、折り畳むことができる積層フィルムを提供できる。
本発明の第三層は合成樹脂からなり、本発明の第三層における好適な組成、物性、製法などは、第一層での記載と同一となるため、説明を省略する。また、第三層は、第一層と同じ樹脂組成物からなる層でも、異なる樹脂組成物からなる層でもよいが、第一層と同じ樹脂組成物からなる層であることが好ましい。
本発明に係る積層フィルムは、第一層と、第一層とは同一の又は異なる組成物からなる第二層とを含む構成、または、第一層と、第一層とは異なる組成物からなる第二層と、第二層とは異なる樹脂組成物からなる第三層とを含んでおり、第二層は、第一層と第三層との間に位置する構成となっている。このような構成とすることにより、第二層の折畳み保持角度が大きい場合であっても、第一層又は第三層が山折り面となるように山折りすると、積層フィルムの折畳み保持角度を小さくすることができる。なお、折畳み保持角度の大きい層が表層を形成した場合、折畳み保持角度の大きい層が山折り面となるように山折りすると、積層フィルムの折畳み保持角度が大きくなる場合があり、あまり好ましくない。
本発明に係る積層フィルムは、一層又は複数層の紫外線吸収層をさらに備えた紫外線吸収層積層フィルムとしてもよい。紫外線吸収層には、紫外線吸収剤が含まれている。また、紫外線吸収層積層フィルムは、300nm〜375nmの波長の光の透過率が50%以下であること以外は、特に制限はなく、例えば、上述の紫外線吸収層が備えられていない積層フィルム(以下、ベースフィルムという)と、ベースフィルム上に形成された紫外線吸収層とを備えた紫外線吸収層積層フィルムであっても、複数層からなるベースフィルムの層間に紫外線吸収層を備えた紫外線吸収層積層フィルムであってもよい。
本発明に係る積層フィルムを作製する際には、ドライラミネートや押出ラミネートにより隣接するフィルム同士を接着することが好ましい。ドライラミネートの場合は市販のドライラミネーション用接着剤を用いることができる。代表例としては、DIC社製ディックドライ(登録商標)LX−703VL、DIC社製KR−90、三井化学社製タケネート(登録商標)A−4、三井化学社製タケラック(登録商標)A−905などである。押出ラミネートの場合は、層間、又は層とその他の層の間にポリエチレンなどを溶融させて接着させるが、層等の表面の接着性を高めるためにアンカーコート層を積層しておくことも好ましい。
本発明に係る積層フィルムは、ガゼット袋、ブックカバー、包装紙、折り紙などに用いることができる。以下に、本発明に係る積層フィルムを用いてガゼット袋を作製する方法及び本発明に係る積層フィルムを用いてブックカバーを作製する方法を以下に記載する。
ガゼット袋に用いる積層フィルムとしては、ガゼット袋を作製する際に積層フィルムの両面(表面、裏面)共に山折り面として用いるため、合成樹脂からなる第一層と、第一層とは異なる組成物からなる第二層と、第二層とは異なる組成物からなる第三層とを含む積層フィルムであって、第二層は、第一層と第三層との間に位置している積層フィルム(以下、3層フィルムという)であることが好ましい。第一層のように樹脂組成物からなる層をガゼット袋の表面とすることにより、従来の紙でできたガゼット袋と比べて、水分により破れが生じたり、印刷が変色することが少ないので、本発明の積層フィルムから作製されたガゼット袋は耐久性に優れたものとなる。
ブックカバーに用いる積層フィルムとしては、第一層と、第一層とは同一の又は異なる組成物からなる第二層とを含む積層フィルム(以下、2層フィルムという)又は3層フィルムが好ましい。2層フィルムであっても、第一層が山折り面となるように折畳みを行ってブックカバーを作製することで折畳み保持角度を低くすることができる。よって、2層フィルム又は3層フィルムを用いることにより、デッドホールド性に優れたブックカバーを作製することができ、第一層のように樹脂組成物からなる層をブックカバーの表面とすることにより、従来の紙でできたブックカバーと比べて、水分により破れが生じたり、印刷が変色することが少ないので、本発明の積層フィルムから作製されたブックカバーは耐久性に優れたものとなる。
〔単層フィルム〕
20℃50%RH環境の恒温室で単層フィルムを24時間放置する。その後直ちに、単層フィルムを20℃65%RH環境で10cm×10cmの正方形に裁断し、軽く4つ折り(2.5cm×2.5cmの正方形が重なった状態)にし、テストシーラーで0.5kgの荷重を1秒間かけた。そして、図5に示すように、サンプル41の四隅がガラス板42に接する又はガラス板42近傍に位置する(折り目の頂点(4つ折り前のサンプル41の中央部)がガラス板42から離れたところに位置する)ように4つ折りにしたサンプル41をガラス板42上に置き、1分経過後に折られた単層フィルムが開いた角度43(完全に折りたたまれた状態を0度とした)を測定して折畳み保持角度を求めた。また、フィルム縦方向、横方向の両方の折畳み保持角度を測定し、角度が大きい方の値を折畳み保持角度とした。なお、折畳み保持角度の測定においては、フィルム縦方向と横方向が不明瞭なフィルムサンプルの場合、一方向を仮に縦方向と定め、前記仮の縦方向と直交する方向を仮の横方向とした。
2層以上積層した積層フィルムでも、以下の点を除いては上記測定方法と同様に折畳み保持角度を測定した。4つ折り状態とする際にまず2つ折りを行うが、積層フィルムの一方の面(表面)が山折り面となるように2つ折りした場合の折畳み保持角度と、積層フィルムの他方の面(裏面)が山折り面となるように2つ折りした場合の折畳み保持角度とを測定し、角度が小さい方の値を折畳み保持角度とした。
フィルムを10cm×10cmの正方形に裁断し、70℃±0.5℃の温湯中に無荷重状態で10秒間浸漬して熱収縮させた後、25℃±0.5℃の水中に10秒間浸漬し、水中から引き出してフィルムの縦および横方向の寸法を測定し、下記式(I)にしたがって、それぞれ熱収縮率を求めた。
また、70℃±0.5℃の温湯中に浸漬させるのに代えて、95℃±0.5℃の温湯中に浸漬させて、同様に縦および横方向の熱収縮率を求めた。
熱収縮率={(収縮前の長さ−収縮後の長さ)/収縮前の長さ}×100(%) …式(I)
上記したポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルD、及びポリエステルEを質量比5:66:24:5で混合して押出機に投入した。しかる後、その混合樹脂を280℃で溶融させてTダイから押出し、表面温度30℃に冷却された回転する金属ロールに巻き付けて急冷することにより、厚さ240μmの未延伸フィルムを得た。このときの未延伸フィルムの引取速度(金属ロールの回転速度)は、約20m/minであった。しかる後、その未延伸フィルムを、横延伸ゾーン、中間ゾーン、中間熱処理ゾーンを連続的に設けたテンター(第1テンター)に導いた。なお、中間ゾーンにおいては、フィルムを通過させていない状態で短冊状の紙片を垂らしたときに、その紙片がほぼ完全に鉛直方向に垂れ下がるように、延伸ゾーンからの熱風および熱処理ゾーンからの熱風が遮断されている。
上記フィルムNo.1の製膜において、溶融押出時における溶融樹脂の吐出量を変更した以外はほぼフィルムNo.1と同様にして、厚み12μmのポリエステルフィルムNo.2、厚み20μmのポリエステルフィルムNo.3、厚み30μmのポリエステルフィルムNo.4(以下、フィルムNo.2、3、4という)を得た。
上記フィルムNo.1の製膜において、ポリエステルBに替えてポリエステルCを同質量割合で用いた以外はほぼフィルムNo.1と同様にして、9μmのポリエステルフィルムNo.5(以下、フィルムNo.5という)を得た。
表1に記載のポリエステルBとポリエステルAとを質量比90:10で混合し、滑剤としてSiO2(富士シリシア社製サイリシア(登録商標)266)を該ポリエステル混合
物に対して50ppmとなるように添加してY層の原料とした。また、ポリエステルBとポリエステルAとを質量比90:10で混合するに際し、更にポリスチレン樹脂(G797N 日本ポリスチレン社製)を混合物全体質量に対して10質量%、及び二酸化チタン(TA−300 富士チタン社製)を混合物全体質量に対して10質量%を加えて混合してX層の原料とした。X層及びY層の原料をそれぞれ別々の2軸スクリュー押出機に投入、混合、溶融したものをフィードブロックで接合したものをT−ダイスより280℃で溶融押出しし、表面温度30℃に冷却された回転する金属ロールに巻き付けて急冷することにより、厚さ520μmでY/X/Yの積層構造を持つ未延伸フィルムを得た(Y/X/Y=130μm/260μm/130μm)。そして、上記の如く得られた厚み520μmの未延伸フィルムを、複数のロール群を連続的に配置した縦延伸機へ導き、ロールの回転速度差を利用して、縦方向に延伸した。すなわち、未延伸フィルムを、予熱ロール上でフィルム温度が85℃になるまで予備加熱した後に、表面温度85℃に設定された低速回転ロールと表面温度30℃に設定された高速回転ロールとの間で回転速度差を利用して4.3倍に縦延伸した。
ポリエステルフィルムNo.6の製膜において、溶融押出時における溶融樹脂の吐出量を変更した以外はほぼフィルムNo.6と同様にして、厚み40μm(スキン層/コア層/スキン層の各層厚み:9.3μm/21.4μm/9.3μm)であるパール色調のポリエステルフィルムNo.7(以下、フィルムNo.7という)を得た。
ポリエチレンテレフタレート(東洋紡社製RE553、固有粘度:0.63dl/g)に対し1000ppmとなるようにシリカ(富士シリシア社製サイリシア(登録商標)グレード:310P、形状:不定形、平均粒径:2.7μm)を添加剤として加えポリエチレンテレフタレート樹脂組成物を得た。該ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物を押出し機にて溶融混練したものをTダイに供給し、Tダイ内部より樹脂温度285℃になるように押出し、更に温度25℃のキャスティングロールにてキャスティングし後、該フイルムを一方向(横方向)に90℃で3.9倍延伸して一軸延伸ポリエステルフフィルムを得た。次いで、該フイルムを前記延伸方向に対して直角方向(縦方向)に80℃で3.3倍延伸し、90℃にて熱処理して厚さ18μmとなるポリエステルフィルムNo.8(以下、フィルムNo.8という)を得た。
(実施例1−1)
2つの30μmのフィルムNo.4をドライラミネーション用接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
30μmのフィルムNo.4と30μmのフィルムNo.6とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
30μmのフィルムNo.3と9μmのアルミ箔とを接着剤(DIC社製ディックドライ(登録商標)LX−703VL)を用いて積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
12μmのフィルムNo.2の片面全体に東洋インキ社製インキを塗布し、さらに接着剤を塗布し、接着剤が塗布された面の上に20μmのフィルムNo.3を積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
12μmのフィルムNo.2の片面全体に東洋インキ社製インキを塗布し、さらに接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を塗布し、接着剤が塗布された面の上に40μmのフィルムNo.7を積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
12μmのフィルムNo.2の片面全体に東洋インキ社製インキを塗布し、さらに接着剤(DIC社製ディックドライ(登録商標)LX−703VL)を塗布し、接着剤が塗布された面の上に9μmのアルミ箔を積層し、9μmのアルミ箔のフィルムNo.2が積層されていない側の面全体に東洋インキ社製インキを塗布し、さらに接着剤(DIC社製ディックドライ(登録商標)LX−703VL)を塗布し、接着剤が塗布された面の上にさらに12μmのフィルムNo.2を積層し、3層フィルムを作製した。得られた3層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
ダイソー社製透明折り紙の折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
トーヨー社製教育セロファンの折畳み保持角度を測定し、その結果を表3に示す。
(実施例2−1)
9μmのフィルムNo.1と12μmのPETフィルム(東洋紡社製東洋紡エステル(登録商標)フィルムE5102)とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表4に示す。
9μmのフィルムNo.1と16μmのPETフィルム(東洋紡社製東洋紡エステル(登録商標)フィルムE5102)とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表4に示す。
9μmのフィルムNo.1と15μmのナイロンフィルム(東洋紡社製ハーデン(登録商標)フィルムN1102)とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表4に示す。
9μmのフィルムNo.1と25μmのナイロンフィルム(東洋紡社製ハーデン(登録商標)フィルムN1102)とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、2層フィルムを作製した。得られた2層フィルムの折畳み保持角度を測定し、その結果を表4に示す。
実施例2−5では、実施例2−1において、厚みが9μmのフィルムNo.1から厚みが20μmのフィルムNo.3へと変更した以外は、実施例2−1と同様にして2層フィルムを得た。実施例2−6〜8では、実施例2−5と同様に、実施例2−2〜4において、厚みが9μmのフィルムNo.1から厚みが20μmのフィルムNo.3へと変更することによって2層フィルムを得た。得られた2層フィルムの物性、評価結果を表4に示す。
実施例2−9では、実施例2−1において、厚みが9μmのフィルムNo.1から厚みが30μmのフィルムNo.4へと変更した以外は、実施例2−1と同様にして2層フィルムを得た。実施例2−10〜12では、実施例2−9と同様に、実施例2−2〜4において、厚みが9μmのフィルムNo.1から厚みが30μmのフィルムNo.4へと変更することによって2層フィルムを得た。得られた2層フィルムの物性、評価結果を表4に示す。
実施例2−13では、実施例2−1において、厚みが9μmのフィルムNo.1から同じ厚みのフィルムNo.5へと変更した以外は、実施例2−1と同様にして2層フィルムを得た。得られた2層フィルムの物性、評価結果を表4に示す。
(実施例3−1)
20μmのフィルムNo.3と20μmのP2261フィルムとを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、20μmのP2261フィルムのフィルムNo.3が積層されていない面に別の20μmのフィルムNo.3を接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて接着することによって、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度及び熱収縮率を測定し、その結果を表5に示す。
20μmのフィルムNo.3と25μmのN1202フィルムとを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、N1202フィルムのフィルムNo.3が積層されていない面に別の20μmのフィルムNo.3を接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて接着することによって、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度及び熱収縮率を測定し、その結果を表5に示す。
20μmのP2261フィルムと20μmのフィルムNo.3とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、フィルムNo.3のP2261フィルムが積層されていない面に別の20μmのP2261フィルムを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて接着することによって、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度及び熱収縮率を測定し、その結果を表5に示す。
25μmのN1202フィルムと20μmのフィルムNo.3とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、フィルムNo.3のN1202フィルムが積層されていない面に別の25μmのN1202フィルムを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて接着することによって、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度及び熱収縮率を測定し、その結果を表5に示す。
20μmのフィルムNo.3が1層のみである場合の折畳み保持角度及び熱収縮率を測定し、その結果を表5に示す。
(紫外線吸収層用塗布液の調製)
30質量部の日本触媒社製ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13に対して、その他希釈溶剤として、酢酸エチル、トルエンを各々70質量部混合し、その後、固形分濃度が15質量%となるようにさらに酢酸エチルを加え、紫外線吸収層用塗布液を得た。
20μmのフィルムNo.3の一方の面に、上記紫外線吸収層用塗布液をグラビアコート法で塗布し、70℃で5秒乾燥させ、乾燥膜厚0.5μmの紫外線吸収層を形成した。フィルムNo.3の紫外線吸収層側の面に20μmのP2261フィルムを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、紫外線吸収層積層フィルムを得た。得られた紫外線吸収層積層フィルムの折畳み保持角度、熱収縮率、及び紫外線透過率を測定し、その結果を表6に示す。
20μmのフィルムNo.3の一方の面に、上記紫外線吸収層用塗布液をワイヤーバーでハンドコートし、70℃で15秒乾燥させ、乾燥膜厚1.0μmの紫外線吸収層を形成した。さらに、フィルムNo.3の紫外線吸収層側の面に25μmのN2102フィルムを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、さらに、N2102フィルムのフィルムNo.3が積層されていない面に別の20μmのフィルムNo.3を接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、紫外線吸収層積層フィルムを得た。得られた紫外線吸収層積層フィルムの折畳み保持角度、熱収縮率、及び紫外線透過率を測定し、その結果を表6に示す。
20μmのフィルムNo.3の一方の面に、上記紫外線吸収層用塗布液をワイヤーバーでハンドコートし、70℃で15秒乾燥させ、乾燥膜厚1.0μmの紫外線吸収層を形成した。さらに、フィルムNo.3の紫外線吸収層側の面に20μmのP2261フィルムを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、さらにP2261フィルムのフィルムNo.3が積層されていない面に16μmのE5102フィルムを、接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、紫外線吸収層積層フィルムを得た。得られた紫外線吸収層積層フィルムの折畳み保持角度、熱収縮率、及び紫外線透過率を測定し、その結果を表6に示す。
実施例4−1〜3の紫外線吸収層積層フィルムについて、紫外可視分光光度計(島津製作所社製UV−2550)を用いて測定し、光の波長300〜400nmにおける吸光度を読み取った。なお、紫外線吸収層を設けていないフィルムとして、実施例3−2の吸光度の測定も行なった。
11 センターシール部
12 左折り込み部
13 右折り込み部
20 ガゼット袋用積層フィルム
a 縦折り癖
b 左折り目
c 右折り目
d 上折り癖
e 下折り癖
Claims (8)
- 延伸ポリエステルフィルムからなる第一層と、前記第一層と同一の又は異なる樹脂組成物からなる第二層とを含む積層フィルムであって、
前記積層フィルムは、隣接する層同士を接着させたものであり、
前記延伸ポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレートユニットをポリエステルの構成ユニット100モル%中50モル%以上含み、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−イソプロピル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジ−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、およびヘキサンジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上のモノマー成分を全モノマー成分中15モル%以上含み、
前記積層フィルムは、金属箔を含まず、且つポリビニルアルコール系樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によるバリア性樹脂層を含まず、
前記積層フィルムの20℃の環境下で1日保管させた後の下記の測定方法で求められる折畳み保持角度が150度以下であることを特徴とする積層フィルム。
<測定方法>
積層フィルムを10cm×10cmの正方形に裁断し、4つ折りにした後、前記フィルムが開いた角度を測定する。ここで、前記フィルム縦方向、横方向の両方の前記角度を測定し、角度が大きい方の値を前記折畳み保持角度とする。 - 前記第二層は前記第一層とは異なる樹脂組成物からなる請求項1に記載の積層フィルム。
- 延伸ポリエステルフィルムからなる第一層と、前記第一層とは異なる樹脂組成物からなる第二層と、前記第二層とは異なる樹脂組成物からなる第三層とを含む積層フィルムであって、
前記第二層は、前記第一層と前記第三層との間に位置しており、
前記積層フィルムは、隣接する層同士を接着させたものであり、
前記延伸ポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレートユニットをポリエステルの構成ユニット100モル%中50モル%以上含み、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−イソプロピル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジ−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、およびヘキサンジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上のモノマー成分を全モノマー成分中15モル%以上含み、
前記積層フィルムは、金属箔を含まず、且つポリビニルアルコール系樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によるバリア性樹脂層を含まず、
前記積層フィルムの20℃の環境下で1日保管させた後の下記の測定方法で求められる折畳み保持角度が150度以下であることを特徴とする積層フィルム。
<測定方法>
積層フィルムを10cm×10cmの正方形に裁断し、4つ折りにした後、前記フィルムが開いた角度を測定する。ここで、前記フィルム縦方向、横方向の両方の前記角度を測定し、角度が大きい方の値を前記折畳み保持角度とする。 - 前記第一層と前記第三層とは同じ樹脂組成物からなる請求項3に記載の積層フィルム。
- 前記第二層にはナイロン樹脂又はポリプロピレン樹脂が含まれている請求項2〜4のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 紫外線吸収層をさらに備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層フィルムからなるガゼット袋。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層フィルムからなるブックカバー。
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