JP2002029016A - 白色積層ポリエステル系フィルム - Google Patents
白色積層ポリエステル系フィルムInfo
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Abstract
沢度が低く、情報記録・印刷材料として好適な白色積層
ポリエステル系フィルムを提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の白色積層ポリエステル系フィル
ムは、ポリエステル系樹脂層(B層)の少なくとも片面
に白色顔料を含むポリエステル系樹脂層(A層)を積層
した白色ポリエステル系フィルムからなり、光学濃度が
1.0以上(100μm換算)であり、該A層表面の6
0°グロス値が50%以下であることを特徴とする。
Description
テル系フィルム、更に詳しくは、隠蔽性、白色性に優
れ、且つ光沢性が低く、そのため情報記録材料、印刷材
料等として好適な白色積層ポリエステル系フィルムに関
する。
合成紙は、天然紙に比し、耐水性、吸湿寸法安定性、表
面安定性、機械的強度等の点において優れている。その
ため、近年、これらの長所を活かした用途展開が進めら
れている。
ン、ポリエステル、ポリスチレン等の樹脂が用いられて
いるが、この中でもポリエチレンテレフタレートを代表
とするポリエステルによるフィルムは、耐熱性、印刷の
光沢性と鮮明性、腰の強さで優れており、印刷材料や情
報記録材料としての使用範囲を拡大しつつある。
て使用する際、必要となる隠蔽性、白色性、低光沢性を
付与するための方法として、フィルム中に微細空洞を分
散させる方法と白色顔料を添加する方法が検討されてき
た。
洞を分散させることにより該フィルムに白色性、隠蔽性
及び低光沢性を付与し、これを記録材料として利用する
ことが検討されている(例えば、特開平4−45979
号公報参照)。
び低光沢性が付与されたフィルムにおいては、空洞の存
在に起因する強度低下やしわの発生といった機械的性能
の低下が避けられず、その空洞含有量には自ずと上限が
発生する。このため、この方法により得られるフィルム
で上記用途に用いるに十分な隠蔽性、白色性及び低光沢
性を有したものは得られていない。
ことにより、フィルムに白色性を付与することができる
が、隠蔽性を向上させるために、白色顔料の含有量を増
やすと、フィルム製造時にフィルムの破断が多発する
等、製膜安定性に問題があった。更に白色顔料を含有す
るフィルムは光沢度が高く、印刷性が不十分であった。
術の欠点を解消し、隠蔽性及び白色性に優れ、且つ光沢
性が低く、情報記録・印刷材料として用いるに好適な白
色ポリエステル系フィルムを提供することを課題とす
る。
ル系樹脂層(B層)に白色顔料を含むポリエステル系樹
脂層(A層)を少なくとも一方の表面に積層し、且つ積
層して得られる白色ポリエステル系フィルムの光学濃度
を1.0以上(100μm換算)、該A層表面の60°
グロス値を50%以下とすることにより、上記課題が達
成されることを見い出した。本発明は、斯かる知見に基
づき完成されたものである。 1.本発明は、ポリエステル系樹脂層(B層)の少なく
とも片面に白色顔料を含むポリエステル系樹脂層(A
層)を積層した白色ポリエステル系フィルムからなり、
光学濃度が1.0以上(100μm換算)であり、該A
層表面の60°グロス値が50%以下であることを特徴
とする白色積層ポリエステル系フィルムである。 2.本発明は、A層中に白色顔料が10〜45重量%含
有されている上記1の白色積層ポリエステル系フィルム
である。 3.本発明は、A層中の白色顔料が酸化チタンである上
記1又は2の白色積層ポリエステル系フィルムである。 4.本発明は、A層中に白色顔料以外の無機粒子及び有
機粒子から選ばれた少なくとも1種を含有する上記1、
2又は3の白色ポリエステル系フィルムである。 5.本発明は、A層中に蛍光増白剤を100〜1000
0ppm含有する上記1、2、3又は4の白色積層ポリ
エステル系フィルムである。 6.本発明は、見かけ密度が1.3g/cm3以上であ
る上記1、2、3、4又は5の白色積層ポリエステル系
フィルムである。
は、上記従来技術の欠点を解消し、隠蔽性及び白色性に
優れ、且つ光沢性が低く、そのため情報記録・印刷材料
として好適に使用され得るものである。
テル系樹脂は、芳香族ジカルボン酸又はそのエステルと
グリコールとのポリエステルである。本発明では、ポリ
エステル系樹脂として、従来公知のものを広く使用でき
る。
フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等を
挙げることができる。また、グリコールとしては、例え
ばエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール等を挙げる
ことができる。
ボン酸又はそのエステルとグリコールとを重縮合させて
容易に製造される。
(1)芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接反応さ
せる方法、(2)芳香族ジカルボン酸のアルキルエステ
ルとグリコールとをエステル交換反応させた後重縮合さ
せる方法、(3)芳香族ジカルボン酸のジグリコールエ
ステルを重縮合させる方法等により製造される。
代表例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート等を例示できる。
は、ホモポリマーであってもよく、第三成分を共重合し
たものであってもよい。
して、エチレンテレフタレート単位、ブチレンテレフタ
レート単位又はエチレン−2,6−ナフタレート単位を
好ましくは70モル%以上、より好ましくは80モル%
以上、更に好ましくは90モル%以上含有しているポリ
エステル系樹脂を使用するのがよい。
脂を1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して使
用してもよい。
知のものを広く使用でき、例えば酸化チタン、硫酸バリ
ウム、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸カルシウム等を用いる
ことができる。特に酸化チタンは、高い屈折率を有し、
少量で高い隠蔽牲を発現させることが可能であるため好
ましい白色顔料である。
で使用するのがよい。またこれらの白色顔料粒子には、
分散性向上等の目的のため各種有機、無機表面処理を施
すことができる。
3μm程度が好ましく、0.2〜0.6μm程度がより
好ましい。白色顔料の平均粒子径が小さすぎると、積層
フィルムの隠蔽性や光沢性が不十分になる傾向が生じ、
逆に白色顔料の平均粒子径が大きすぎると、積層フィル
ムの表面強度が低下する傾向が生ずる。
種以上混合して使用することができる。
重量%であり、15〜35重量%であることが好まし
く、15〜25重量%であることがより好ましい。特に
白色顔料の含有量が10重量%未満では、光学濃度が小
さくなり(フィルムの光線透過率が大きくなり)、十分
な隠蔽効果が得られ難くなり、更に光沢性も高くなるた
め好ましくない。一方、白色顔料の含有量が45重量%
を超えると、製膜安定性の点で好ましくない。また白色
顔料の含有量が45重量%を超えると、白色顔料が蛍光
増白剤が効果を発揮するに必要な紫外線を吸収してしま
うので、蛍光増白剤配合による蛍光増白効果を著しく阻
害して白色度が低下する結果となり、好ましくない。
は、光学濃度が1.0以上(100μm換算)であり、
該A層表面の60°グロス値が50%以下であるという
要件を備えていることが必要である。このような要件を
備えていない場合には、隠蔽性、白色性及び光沢性の全
てに優れた白色積層ポリエステル系フィルムを得ること
ができず、本発明の課題が達成されない。例えば、白色
積層ポリエステル系フィルムのA層表面の60°グロス
値が50%以下であっても光学濃度が1.0より低い場
合は、隠蔽性や白色性に優れた白色積層ポリエステル系
フィルムを得ることができない。また、白色積層ポリエ
ステル系フィルムの光学濃度が1.0以上であってもA
層表面の60°グロス値が50%より大きい場合には、
白色積層ポリエステル系フィルムの表面の光沢性が高く
なり、光沢性の低い白色積層ポリエステル系フィルムを
得ることができない。
ルムのA層に白色顔料以外に他の粒子を更に含有させる
ことにより、白色積層ポリエステル系フィルムのA層表
面の60°グロス値を50%以下にすることができる。
の効果を阻害しない成分であることが必要である。本発
明で使用可能な粒子としては、例えばシリカ、カオリナ
イト、タルク、ゼオライト、アルミナ、カーボンブラッ
ク等の白色顔料以外の無機粒子や有機粒子を挙げること
ができる。これらの粒子は、1種単独で又は2種以上混
合して使用される。これら粒子の中でもゼオライトが特
に好ましい。
ては、0.1〜3μm程度が好ましく、0.2〜1μm
程度がより好ましい。
3〜25重量%であることが好ましく、5〜20重量%
であることが特に好ましい。更に上記無機・有機粒子と
白色顔料との合計量で、A層中に好ましくは20〜45
重量%、特に好ましくは25〜43重量%含有されてい
るのがよい。
には白色度を更に向上させるために蛍光増白剤を含有さ
せることが望ましい。蛍光増白剤は、本発明の白色積層
ポリエステル系フィルムのA層に含有させるのがよい。
蛍光増白剤としては、従来公知のものを広く使用するこ
とができる。
れるものではないが、A層中の蛍光増白剤の含有量が1
00〜10000ppm、特に500〜5000ppm
になるように、蛍光増白剤を含有させるのが好ましい。
上記蛍光増白剤の含有量が100ppmより著しく少な
くなると、蛍光の発光量が少なくなり反射光の青味成分
が減少し、その結果フィルムが黄味を帯びて見えて十分
な白色度が得られ難くなる傾向が生ずるので、好ましく
ない。また上記蛍光増白剤の含有量が10000ppm
より著しく多くなると、紫外線照射や高温高湿の条件下
で蛍光増白剤が変成した際の変色が顕著になり、フィル
ムの耐候性が低下する傾向が生ずるので、好ましくな
い。
は、見かけ密度がl.3g/cm3以上であることが好
ましい。見かけ密度が1.3g/cm3以上であると、
フィルムの腰感が強くなり、情報記録材料、印刷材料と
しては特に好ましいものとなる。ここで見かけ密度と
は、後記実施例の欄に記載された方法により測定された
フィルムの密度のことである。
は、具体的にはA層/B層、A層/B層/A層からなる
ものである。
〜20%とすることが好ましく、7〜15%とすること
が特に好ましい。更に、本発明の白色積層ポリエステル
系フィルム全体の厚みは、通常10〜250μm程度、
好ましくは25〜100μm程度である。
の製造方法は任意であり、特に制限されるものではない
が、例えば以下のようにして製造することができる。
A層とB層の樹脂を別々の押出し機に供給した後、溶融
状態で積層して同一のダイから押出す共押出し法を採用
することが最も好ましい。
速度差をつけたロール間での延伸(ロール延伸)やクリ
ップに把持して拡げていくことによる延伸(テンター延
伸)や空気圧によって拡げることによる延伸(インフレ
ーション延伸)等の延伸手段によって2軸配向処理され
る。
は、フィルムの物性と密接に関係する。以下では、最も
好んで用いられる逐次二軸延伸方法、特に未延伸シート
を長手方向次いで幅方向に延伸する方法を例にとり、延
伸・配向条件を説明する。
なる2本又は多数本のロール間で延伸する。このときの
加熱手段としては、加熱ロールを用いる方法でも非接触
の加熱方法を用いる方法でもよく、それらを併用しても
よい。次いで一軸延伸フィルムをテンターに導入し、幅
方向にポリエステルの融点(Tm)から10℃以上低い
温度で2.5〜5倍に延伸する。
に対し、必要に応じて熱処理を施す。熱処理はテンター
中で行うのが好ましく、特にポリエステルの融点と融点
から50℃低い温度との範囲内で行うのが好ましい。
においては、そのいずれか一方又は両方の表面に塗布層
を有していてもよい。フィルム表面に塗布層を設けるこ
とにより、インキやコーティング剤等の塗れ性や接着性
を改善することができる。
ステル系樹脂が好ましいが、この他にも、ポリウレタン
樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、アクリル系樹脂等
の、通常のポリエステルフィルムの接着性を向上させる
手段として開示されている化合物等が適用可能である。
ート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコ
ート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方
式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式等
の通常用いられている方法が適用できる。塗布する段階
としては、フィルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸後
に塗布する方法、配向処理の終了したフィルム表面に塗
布する方法等のいずれの方法も可能である。
発明をより一層明らかにする。まず本発明に用いる測定
・評価方法を以下に示す。
を用いて測定した。但しフィルム厚みを100μmに換
算した。光学濃度の値が大きいほど、高い隠蔽性を示
す。
P)を用い、フィルムのA層表面の60°グロスを求め
た。60°グロスの値が小さいほど、光沢度が低くなる
ことを示す。
色差を測定した。フィルムの白色度はb値(bo)を用
いて評価した。この値が大きいほど黄色味が強いことを
示す。カラーb値は目視評価とよく対応しており、カラ
ーb値が−2.0以上であれば白色性に優れ、−3.0
以上であれば極めて白色性に優れていると判断できる。
試料とした。これを4枚重ねにしてその厚みを10点に
おいてマイクロメーターを用いて有効数字4桁で測定
し、重ね厚みの平均値を求めた。この平均値を4で除し
て有効数字3桁にまるめ、一枚あたりの平均厚みt(μ
m)とした。同試料4枚の重量w(g)を有効数字4桁
で自動上皿天秤を用いて測定し、次式より見かけ密度を
求めた。尚、見かけ密度は有効数字3桁にまるめた。
/(5.00×5.00×t×4) 実施例1 固有粘度0.62dl/gのポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(東洋紡績社製)50重量%に平均粒径0.3μ
mのアナターゼ型二酸化チタン粒子(富士チタン株式会
社製、TA−300)50重量%を混合したものをベン
ト式二軸押し出し機に供給して予備混練りした。この溶
融樹脂を連続的にペント式単軸混練り機に供給、混練り
して押出し、得られたストランドを冷却、切断して二酸
化チタン含有マスターペレット(A)を調製した。
レンテレフタレート樹脂80重量%に平均粒径0.8μ
mのゼオライト粒子20重量%を混合したものをベント
式二軸押し出し機に供給して予備混練りした。この溶融
樹脂を連続的にベント式単軸混練り機に供給、混練りし
て押出し、得られたストランドを冷却、切断してゼオラ
イト含有マスターペレット(B)を調製した。
レンテレフタレート樹脂95重量%にベンゾオキサゾー
ル系蛍光増白剤(イーストマンケミカル社製、OB−
1)5重量%を混合したものをベント式二軸押し出し機
に供給して予備混練りした後、溶融樹脂を連続的にベン
ト式単軸混練り機に供給、混練りして蛍光増白剤含有マ
スターペレット(C)を調製した。
有粘度0.62dl/gのポリエチレンテレフタレート
樹脂70重量%と上記の二酸化チタン含有マスターペレ
ット(A)30重量%をペレット混合してフィルム原料
(I)とした。また同条件で乾燥を施した、ゼオライト
含有マスターペレット(B)69重量%と上記の二酸化
チタン含有マスターペレット(A)30重量%、蛍光増
白剤含有ペレット(C)l重量%をペレット混合してフ
ィルム原料(II)とした。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原料Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み570
μmの未延伸フィルムを作成した。
用いて66℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出力74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の35%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して230℃で5秒
間の熱処理を施し、更に200℃で幅方向に4%緩和さ
せることにより、厚さ約50μmの白色積層ポリエステ
ル系フィルムを得た。
8時間の真空乾燥を施した。固有粘度0.62dl/g
のポリエチレンテレフタレート樹脂100重量%として
フィルム原料とした。
施したゼオライト含有マスターペレット(B)59重量
%と上記の二酸化チタン含有マスターペレット(A)4
0重量%、蛍光増白剤含有ペレット(C)l重量%をペ
レット混合したものを用いた。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原料Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み570
μmの末延伸フィルムを作成した。
用いて65℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出力74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の30%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して230℃で5秒
間の熱処理を施し、更に200℃で幅方向に4%緩和さ
せることにより、厚さ約50μmの白色積層ポリエステ
ル系フィルムを得た。
時間の真空乾燥を施した、固有粘度0.62dl/gの
ポリエチレンテレフタレート樹脂60重量%と上記の二
酸化チタン含有マスターペレット(A)40重量%をペ
レット混合してフィルム原料とした。
ン含有マスターペレット(A)20重量%、上記のゼオ
ライト含有マスターペレット(B)79重量%、蛍光増
白剤含有ペレット(C)1重量%をペレット混合したも
のを用いた。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原料Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み570
μmの未延伸フィルムを作成した。
用いて65℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出カ74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の30%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して230℃で5秒
間の熱処理を施し、更に200℃で幅方向に4%緩和さ
せることにより、厚さ約50μmの白色積層ポリエステ
ル系フィルムを得た。
時間の真空乾燥を施した、固有粘度0.62dl/gの
ポリエチレンテレフタレート樹脂90重量%と上記の二
酸化チタン含有マスターペレット(A)10重量%をペ
レット混合してフィルム原料とした。
含有マスターペレット(B)28重量%と上記の二酸化
チタン含有マスターペレット(A)70重量%、蛍光増
白剤含有ペレット(C)2重量%をペレット混合したも
のを用いた。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原料Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み110
0μmの未延伸フィルムを作成した。
用いて65℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出力74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の40%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して230℃で5秒
間の熱処理を施し、更に200℃で幅方向に4%緩和さ
せることにより、厚さ約50μmの白色積層ポリエステ
ル系フィルムを得た。
時間の真空乾燥を施した、固有粘度0.62dl/gの
ポリエチレンテレフタレート樹脂90重量%と上記の二
酸化チタン含有マスターペレット(A)10重量%をペ
レット混合してフィルム原料とした。
施した固有粘度0.62dl/gのポリエチレンテレフ
タレート樹脂88重量%と上記の二酸化チタン含有マス
ターペレット(A)10重量%、蛍光増白剤含有ペレッ
ト(C)2重量%をペレット混合したものを用いた。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原料Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み570
μmの未延伸フィルムを作成した。
用いて65℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出力74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の35%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して230℃で5秒
間の熱処理を施し、更に200℃で幅方向に4%緩和さ
せることにより、厚さ約50μmの白色積層ポリエステ
ル系フィルムを得た。
時間の真空乾燥を施した、固有粘度0.62dl/gの
ポリエチレンテレフタレート樹脂60重量%と上記の二
酸化チタン含有マスターペレット(A)40重量%をペ
レット混合してフィルム原料とした。
施した固有粘度0.62dl/gのポリエチレンテレフ
タレート樹脂79重量%と上記の二酸化チタン含有マス
ターペレット(A)20重量%、蛍光増白剤含有ペレッ
ト(C)1重量%をペレット混合したものを用いた。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原科Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み570
μmの未延伸フィルムを作成した。
用いて65℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出力74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の30%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して230℃で5秒
間の熱処理を施し、更に200℃で幅方向に4%緩和さ
せることにより、厚さ約50μmの白色積層ポリエステ
ル系フィルムを得た。
時間の真空乾燥を施した、固有粘度0.62dl/gの
ポリエチレンテレフタレート樹脂90重量%と上記の二
酸化チタン含有マスターペレット(A)10重量%をペ
レット混合してフィルム原料とした。
施した固有粘度0.62dl/gのポリエチレンテレフ
タレート樹脂28重量%と上記の二酸化チタン含有マス
ターペレット(A)70重量%、蛍光増白剤含有ペレッ
ト(C)2重量%をペレット混合したものを用いた。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原料Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み570
μmの未延伸フィルムを作成した。
用いて65℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出力74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の30%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸し、幅固定して230℃で5秒
間の熱処理を施し、更に200℃で幅方向に4%緩和さ
せることにより、厚さ約50μmの白色積層ポリエステ
ル系フィルムを得た。
時間の真空乾燥を施した、固有粘度0.62dl/gの
ポリエチレンテレフタレート樹脂90重量%と上記の二
酸化チタン含有マスターペレット(A)10重量%をペ
レット混合してフィルム原料とした。
ン含有マスターペレット(A)97重量%、蛍光増白剤
含有ペレット(C〉3重量%をペレット混合したものを
用いた。
し機に供給し、フィードブロックを用いて原料Iからな
る層(B層)と原料IIからなる層(A層)をA層/B層
/A層の順に積層した。これを25℃に調温した冷却ロ
ール上にTダイより共押出した。各押出機の吐出量を各
層の厚み比が1対8対1になるよう調整し、厚み570
μmの未延伸フィルムを作成した。
用いて65℃に均一加熱し、周速が異なる二対のニップ
ロール(低速ロール=2m/分、高速ロール=6.2m
/分)間で3.1倍に延伸した。このとき、フィルムの
補助加熱装置として、ニップロール中間部に金反射膜を
備えた赤外線加熱ヒータ(定格出力74W/cm)をフ
ィルムの両面に対向してフィルム面から1cmの位置に
設置し、定格の30%で加熱した。このようにして得ら
れた一軸延伸フィルムをテンターに導き、150℃に加
熱して3.7倍に横延伸を試みたが、破断が多発して製
膜不可であった。
ル系フィルムについて、各層の組成を表1に、物性を測
定した結果を表2に示す。
例1、実施例2、実施例3及び実施例4のフィルムは、
本発明で規定する要件を満たしており、高い隠蔽性(光
学濃度)と適切なグロス値による良好な光沢性をバラン
ス良く有する白色積層ポリエステル系フィルムが得られ
た。これに対し、本発明で規定される要件をいずれも満
足しない比較例1のフィルムは、隠蔽性が不十分であ
り、且つ光沢度も高く、また比較例2及び比較例3のフ
ィルムは、60°グロス値が本発明の範囲外であり、光
沢度が高かった。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリエステル系樹脂層(B層)の少なく
とも片面に白色顔料を含むポリエステル系樹脂層(A
層)を積層した白色ポリエステル系フィルムからなり、
光学濃度が1.0以上(100μm換算)であり、該A
層表面の60°グロス値が50%以下であることを特徴
とする白色積層ポリエステル系フィルム。 - 【請求項2】 A層中に白色顔料が10〜45重量%含
有されている請求項1記載の白色積層ポリエステル系フ
ィルム。 - 【請求項3】 A層中の白色顔料が酸化チタンである請
求項1又は2に記載の白色積層ポリエステル系フィル
ム。 - 【請求項4】 A層中に白色顔料以外の無機粒子及び有
機粒子から選ばれた少なくとも1種を含有することを特
徴とする請求項1、2又は3に記載の白色ポリエステル
系フィルム。 - 【請求項5】 A層中に蛍光増白剤を100〜1000
0ppm含有する請求項1、2、3又は4に記載の白色
積層ポリエステル系フィルム。 - 【請求項6】 見かけ密度が1.3g/cm3以上であ
る請求項1、2、3、4又は5に記載の白色積層ポリエ
ステル系フィルム。
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