JP6435160B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シートクッション及びシートバックを車体フロアに形成された収納位置に収納可能な車両用シートに関する。
従来、シート本体を構成するシートクッション及びシートバックを車体フロアに形成された収納位置に収納可能な車両用シートは既に知られており、その中には、車両の後部座席に相当するシートであって、シート本体を前方又は後方に設けられた凹部に収納可能な車両用シートが存在する。
シート本体を収納する機構としては、シートクッションと車体フロアとの間を連結し、車体フロアに対して回動する回動リンクが知られている。この回動リンクの回転によって、シートクッション及びシートバックを収納位置に移動させることができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用リアシートは、上端がシートクッション側に取り付けられ、下端が車体フロア側に回動可能に連結される回動リンクとピストンダンパとを備えている。
シート本体の収納操作時には、シートバックをシートクッション側に折り畳んだ上で、回動リンクをシート後方側へ回転させることで、シート本体を収納凹部に収納可能な構成となっている。
また、ピストンダンパは、常にシートクッション側に付勢力が付与されるように構成されており、シートクッションを下方から支持すると共に、シート収納操作をアシストする。
特開2014−172485号公報
ところで、特許文献1に開示されたリンク構造においては、ピストンダンパによるシートクッションへの下方から上方に向かう支持力は、着座可能状態においては大きいが、収納状態になるようにシートクッションを回動させるつれて小さくなっていた。
具体的には、ピストンダンパが略鉛直方向に延びる着座可能状態においては、上方に向かう分力が大きいためこの支持力は大きいが、収納状態になるにつれてピストンダンパが略水平方向に傾斜していき上方に向かう分力が小さくなるため、この支持力は小さくなっていた。
このような構成によると、シートクッションを着座可能状態から収納状態に回動させる際に、回動の勢いが増すことがあり車体フロアに接触して大きな音が出てしまうことがあった。この場合に、シートクッションの回動の勢いが増さないように手で支えながら回動させると円滑な回動が困難となり、操作感が良好ではなかった。
また、収納状態から着座可能状態にシートクッションを回動させる場合に、シートクッションを持ち上げる際には、上記のようにピストンダンパの支持力が小さいため、その回動のサポートが十分ではなかった。
そして、収納状態から着座可能状態にシートクッションを回動させる際に、十分なサポートとなるようにピストンダンパの支持力を高く設定すると、例えば、車両運転中に揺れによって、収納状態からシートクッションが不意に回動して(持ち上がって)しまうことがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、所定の位置の間でシートクッションを円滑に回動させることができる車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シートクッションが不意に回動することを防止することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、シートクッションと、所定方向において異なる第一位置及び第二位置の間で前記シートクッションを往復移動させるシート移動機構と、を備える車両用シートであって、前記シート移動機構は、前記シートクッションを前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる際に、車体フロアに対して相対回動するとともに、前記シートクッションに対して相対回動する第一リンク及び第二リンクと、前記車体フロアに固定された一端から前記シートクッションに取り付けられた他端への向きの付勢力を、前記シートクッションに付与する付勢部材と、を備え、前記第一リンクを前記シートクッションに対して回動自在に支持する第一回動軸の中心線と、前記第一リンクを前記車体フロア側に連結するために設けられた第一連結軸の中心線と、を通る仮想平面を第一平面とし、前記第二リンクを前記シートクッションに対して回動自在に支持する第二回動軸の中心線と、前記第二リンクを前記車体フロア側に連結するために設けられた第二連結軸の中心線と、を通る仮想平面を第二平面とし、前記シート移動機構が、前記シートクッションを前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる区間において、前記車体フロアに対して相対回動している前記第一リンク及び前記第二リンクの双方が前記シートクッションに対して相対回動することで、前記区間のうち、前記双方が前記第二位置側に傾いている間に、前記第一平面と前記第二平面との交線が前記シートクッションよりも上方に位置し、前記付勢部材が前記交線よりも前記第一位置側を通る方向に前記シートクッションを付勢していることにより解決される。
上記のように、シートクッションの移動区間において、第一平面と第二平面との交線がシートクッションよりも上方に位置し、付勢部材が交線よりも第一位置側を通る方向にシートクッションを付勢していることで、シートクッションを移動させる際に第一位置側に向かう付勢力をシート移動機構によって生じさせることができる。
このため、シートクッションが第一位置から第二位置に急激に移動することを防ぐことができ、シートクッションを第二位置から第一位置に移動する際には、その移動をサポートできることで、シートクッションを円滑に移動させることが可能となる。
また、前記交線は、前記第一位置において前記シートクッションよりも下方に位置し、且つ、前記付勢部材の前記一端から見たときに前記付勢部材が前記シートクッションを付勢している方向の側とは反対側となる前記第二位置側に位置してもよい。
上記構成によれば、交線が、シートクッションよりも下方にあり、付勢部材の一端から見たときに付勢部材の付勢方向側とは反対側となる第二位置側にあることで、交線を中心とする付勢部材による第二位置に向かうモーメントがシートクッションに加わり、シートクッションが第二位置に移動しやすくなる。
また、前記シートクッションよりも上方にある前記交線を中心とする前記付勢部材による作用力は、前記シートクッションの自重による力における前記作用力に平行な分力よりも小さいと好ましい。
上記構成によれば、シートクッションを第二位置に移動させる際に、付勢部材による作用力によって減速させつつ、シートクッションの自重によってシートクッションを円滑に回動させることができる。
また、前記第二位置において、前記交線が前記第一連結軸よりも前記第一回動軸側の延長線上に位置し、前記付勢部材が、前記第二位置側に前記シートクッションを付勢していると好ましい。
上記構成によれば、第二位置にある前記シートクッションを、付勢部材によって第二位置側に付勢することによって、シートクッションに第二位置に向かうモーメントが生じることとなる。このため、不意にシートクッションが第二位置から第一位置に移動することを防ぐことができる。
また、前記車両用シートには、車体に固定して、前記第二位置にある前記シートクッションの状態を保持する保持部材が設けられていると好ましい。
上記構成によれば、走行中の上下動する場合等、通常よりも大きな荷重がかかる場合においても、シートクッションを第二位置にある状態に保持することができる。
特に、前記保持部材は、前記車両用シートと前記車体とを繋ぐストラップであってもよい。
上記構成によれば、ストラップによって、シートクッションが持ち上がることを簡単に防ぐことができる。
また、前記保持部材は、前記車両用シートと前記車体とをロックするロック装置であってもよい。
上記構成によれば、ロック装置によって、シートクッションが持ち上がることを確実に防ぐことができる。
本発明によれば、シートクッションが第一位置から第二位置に急激に移動することを防ぐことができ、シートクッションを第二位置から第一位置に移動する際には、その移動をサポートできることで、シートクッションを円滑に移動させることが可能となる。
また、本発明によれば、交線を中心とする付勢部材による第二位置に向かうモーメントがシートクッションに加わり、シートクッションが第二位置に移動しやすくなる。
また、本発明によれば、シートクッションを第二位置に移動させる際に、付勢部材による作用力によって減速させつつ、シートクッションの自重によってシートクッションを円滑に回動させることができる。
また、本発明によれば、不意にシートクッションが第二位置から第一位置に移動することを防ぐことができる。
また、本発明によれば、シートクッションを第二位置にある状態に保持することができる。
また、本発明によれば、シートクッションが持ち上がることを簡単に防ぐことができる。
また、本発明によれば、シートクッションが持ち上がることを確実に防ぐことができる。
本発明に係る車両用シートの概略斜視図である。 車両用シートの骨格となるシートフレームの概略斜視図である。 シートフレームの概略側面図である。 着座可能状態におけるシートフレームの回動リンクの状態及びピストンダンパの付勢力の方向を示す模式図である。 ポップアップ状態におけるシートフレームの回動リンクの状態及びピストンダンパの付勢力の方向を示す模式図である。 中間回動状態におけるシートフレームの回動リンクの状態及びピストンダンパの付勢力の方向を示す模式図である。 収納状態におけるシートフレームの回動リンクの状態及びピストンダンパの付勢力の方向を示す模式図である。 ロック装置によって収納状態を維持された車両用シートの状態を示す側面図である。
本実施形態は、シートクッションを所定方向に移動させて車体フロア側に収納可能な車両用シートであって、上端がシートクッションの後端部に取り付けられ、下端が車体フロア側に回動可能に連結される回動リンクとピストンダンパとを備え、シートクッションへの付勢力を生じさせる構成に特徴を有する車両用シートの発明に関するものである。
なお、以下において、車両用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側とし、この前方側を基準として左右方向を定義するものとする。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートSについて説明する。
車両用シートSは、図1に示すように、着座可能状態とシート収納状態(以下、単に収納状態ともいう。)とに、シートクッション2が回動可能な構成を備える。
まず、車両用シートSの着座可能状態に係る図1〜図3を参照して、各構成について説明する。ここで、図1は、本発明に係る車両用シートSの概略斜視図、図2は、車両用シートSの骨格となるシートフレームの概略斜視図、図3は、シートフレームの概略側面図である。
車両用シートSは、図1に示すように、シートバック1と、シートクッション2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、図2に示すように、上端がシートクッション2の前端部に取り付けられ、下端が車体フロア側に着脱可能に連結されるフットリンク30と、上端がシートクッション2の後端部に取り付けられ、下端が車体フロア側に回動可能に連結される回動リンク40とピストンダンパ47と、から主に構成されている。
なお、回動リンク40及びピストンダンパ47が、本発明に係るシート移動機構に相当し、特にピストンダンパ47が、本発明に係る付勢部材に相当するものである。
また、車両用シートSには、フットリンク30に設けられた係合フック32を車体フロアに固定されたストライカ33にロックするロック装置31と、が取り付けられている。
車両用シートSの後方側には、図3に示すように、車体フロアに形成された凹型の収納スペースとしての収納位置が設けられている。
車両用シートSは、乗員が着座可能な着座可能状態と、シート本体を収納位置に収納させた収納状態との2種類の形態のシートアレンジが可能なシートである。
具体的には、車両用シートSは、着座可能状態にあるときに、乗員が図1に示す操作ストラップ4を引っ張ると、シートバック1がシートクッション2側に前倒れして折り畳まれる。その後、折り畳まれたシート本体はシート後方に跳ね上げ回転し、沈み込む方向へ移動する。そして、シート本体が収納位置に収納されるようになる。なお、車両用シートSが着座可能状態にあるときの車両用シートSの位置を着座可能位置ともいい、収納状態にあるときの車両用シートSの位置を収納位置ともいう。着座可能位置は、本発明に係る第一の位置に相当し、収納位置は、本発明に係る第二の位置に相当するものである。
シートバック1は、図1に示すように、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図2に示すバックフレーム10と不図示のクッションパッドとを備えて構成されている。
シートクッション2は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム20と不図示のクッションパッドとを備えて構成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーと不図示のクッションパッドとを備えて構成されている。
バックフレーム10は、シートバック1の骨格となる略矩形状の枠体からなり、図3に示すように、その下端部が、クッションフレーム20と連結されている。
クッションフレーム20は、シートクッション2の骨格となる略矩形状の枠体からなり、図2に示すように、左右側方に配置されたサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の前方部分を連結する前方連結パイプ22と、各サイドフレームの後方部分を連結する後方連結パイプ23と、前方連結パイプ22の上面に架設された板状フレームとしてのパンフレーム24と、を主な構成品として備えている。
サイドフレーム21は、前後方向に延出する板金部材からなり、前方連結パイプ22及び後方連結パイプ23を挟み込むように連結して結合剛性を高めている。
左側のサイドフレーム21には、前後方向においてサイドフレーム21に対向配置された補強サイドフレーム21aが取り付けられている。
補強サイドフレーム21aは、ピストンダンパ47が取り付けられた側のサイドフレーム21を補強する部材であり、前方部分において前方連結パイプ22と連結され、後方部分において後方連結パイプ23と連結されている。補強サイドフレーム21aには、不図示の回動ボルトをシート左右方向に締結することでピストンダンパ47の上端部が回動可能に連結されている。
前方連結パイプ22には、連結ブラケット22aを介してフットリンク30の上端部が回動可能に取り付けられている。
後方連結パイプ23には、その下端部に回動リンク40を回動可能に連結するための左右2つの連結ブラケット23aが取り付けられている。連結ブラケット23aは、不図示の回動ボルトをシート左右方向に締結することで回動リンク40の上端部を回動可能に支持している。
フットリンク30は、図2に示すように、略コ字形状の板金部材からなり、シートクッション2を支持する部材である。フットリンク30は、その上端部に配置され、フットリンク30の回動中心となる脚回動軸30aと、下端部に配置され、係合フック32を車体フロアのストライカ33に着脱可能に係合ロックするロック装置31と、を備えている。
脚回動軸30aには、不図示の付勢バネが取り付けられており、フットリンク30は、付勢バネの付勢力によって車体フロア側のストライカ33に係合可能な位置に配置される。
フットリンク30は、伝達部材46を介して回動リンク40と連結されており、ロック装置31のロック解除後、回動リンク40の回転に連動して脚回動軸30aを中心としてシート後方側に回転し、シートクッション2側に折り畳まれる構成となっている。
回動リンク40は、図2及び図3に示すように、シートクッション2を収納位置まで移動させる長尺部材であり、3つの回動リンク40として、シートクッション2の右側部分に配置された第1回動リンク41と、シートクッション2の左側部分に配置された第2回動リンク42と、第2回動リンク42よりも左側に配置された第3回動リンク43と、を備えている。
第1回動リンク41及び第2回動リンク42は、前後方向において対向位置に配置されており、第3回動リンク43は、第1回動リンク41及び第2回動リンク42よりもやや後方に配置されている。
また、第3回動リンク43よりも左側には、長尺部材からなるピストンダンパ47が配置されている。
第1回動リンク41は、略四角筒状に形成された板金部材からなり、具体的には略コ字形状に折り曲げられた2つの板金部材を組み合わせて筒状に形成されている。
第2回動リンク42は、本発明に係る第一リンクに相当し、円筒のパイプ部材を略L字形状に折り曲げて形成されており、図2及び図3に示すように、その長尺部分が第1回動リンク41に沿うように配置されている。
第1回動リンク41及び第2回動リンク42は、図2に示すように、それぞれ上端がシートクッション2の後端部に取り付けられた連結ブラケット23aに回動可能に連結され、それぞれ下端が車体フロア側に取り付けられたリンク連結軸44に連結されて構成される。特に、第2回動リンク42の上端は、連結ブラケット23aに回動軸42aによって回動可能に連結されている。ここで、回動軸42aは、本発明に係る第一回動軸に相当するものである。
第3回動リンク43は、本発明に係る第二リンクに相当し、上端が同様に連結ブラケット23aに回動可能に連結され、下端がリンク連結軸45として車体フロア側に連結されて構成される。具体的には、第3回動リンク43の上端は、着座可能状態において、第2回動リンク42の上端よりも後方で連結ブラケット23aに回動軸43aによって回動可能に連結されている。ここで、回動軸43aは、本発明に係る第二回動軸に相当するものである。
なお、シートクッション2を支持する第1回動リンク41及び第2回動リンク42のリンク連結軸44が、第3回動リンク43のリンク連結軸45よりも前方かつ上方に配置されていることで、シートクッション2の支持剛性が高められている。
リンク連結軸44,45には、それぞれ不図示のリンク付勢バネが取り付けられており、回動リンク40は、リンク付勢バネによって常にリンク連結軸44,45を中心として収納位置側に付勢されている。なお、リンク連結軸44は、本発明に係る第一連結軸に相当し、リンク連結軸45は、本発明に係る第二連結軸に相当するものである。
回動リンク40は、図3に示すように、シートクッション2を介してフットリンク30と連結されている。そのため、回動リンク40は、着座可能状態のときにフットリンク30と車体フロア側のストライカ33とがロックされることから、リンク付勢バネに抗してシートクッション2を下方から支持する位置に保持される構成となる。
また、回動リンク40は、フットリンク30とストライカ33とのロック解除後、リンク付勢バネの付勢力によってシートクッション2を収納位置まで移動させるようにリンク連結軸44,45を中心として回転する構成となる。
第2回動リンク42のうち、上端に設けられた回動軸42aよりも下方部分には、図2及び図3に示すように、フットリンク30と直接連結する伝達部材46が取り付けられている。この伝達部材46によって図3に矢印で示すように、着座可能状態から収納状態に移行するときに、第2回動リンク42がシートクッション2に近接する量に応じて、フットリンク30がシートクッション2側に折り畳まれることとなる。
ピストンダンパ47は、その延出方向の外側(伸長方向)に向かって付勢力を付与する付勢部材であり、着座可能状態にあるときにシートクッション2を上方に付勢する。
ピストンダンパ47は、図2に示すように、上端が補強サイドフレーム21aの側面に取り付けられたダンパ回動軸47bに回動可能に取り付けられ、下端が車体フロア側に取り付けられたダンパ連結軸47aに連結されて構成される。
ダンパ連結軸47aには、不図示の付勢バネが取り付けられており、ピストンダンパ47は、回動リンク40と同様に、付勢バネによって常にダンパ連結軸47aを中心として収納位置側に付勢されている。
ピストンダンパ47は、着座可能状態にあるとき、図3に示すように、回動リンク40よりも前方に配置されており、シートクッション2の前後方向の中央部分により近い位置で支持可能な構成となり、付勢バネに抗してシートクッション2を支持する位置に保持される。
また、ピストンダンパ47及び第3回動リンク43は、第2回動リンク42と車体フロアとを連結するフロア側ベース部材42bを利用して車体フロアに連結されている。
ピストンダンパ47は、フットリンク30とストライカ33とのロック解除後、付勢バネの付勢力によってダンパ連結軸47aを中心として収納位置側に向かって後方回転する。
<回動リンクの回動位置に応じたピストンダンパの付勢力の変化について>
次に、図4〜図7を参照して、シートクッション2に加わるピストンダンパ47の付勢力に関して、第2回動リンク42、第3回動リンク43及びピストンダンパ47の位置関係に応じた変化について説明する。
ここで、図4〜図7は、シートフレームの回動リンク40の状態及びピストンダンパ47の付勢力の方向を示す模式図であり、図4は着座可能状態、図5はポップアップ状態、図6は中間回動状態、図7は収納状態を示すものである。
第2回動リンク42におけるリンク連結軸44の中心線及び回動軸42aの中心線を通る平面を仮想平面42cとし、第3回動リンク43におけるリンク連結軸45の中心線及び回動軸43aの中心線を通る平面を仮想平面43cとする。なお、仮想平面42cは、本発明に係る第一平面に相当し、仮想平面43cは本発明に係る第二平面に相当する。
そして、仮想平面42cと仮想平面43cの交線50は、リンク機構に関する瞬間中心となる。
図4に示す着座可能状態において、交線50は、シートクッション2よりも下方にあり、ピストンダンパ47は、交線50の前方を通ってシートクッション2を上方に付勢している。このため、交線50を中心として、円弧状の矢印で図4に示す、図面中、時計回り方向のモーメントが生じ、このモーメントによって交線50よりも上方にあるシートクッション2にはシート後方に向かう付勢力が加わることとなる。
つまり、ロック装置31のロックを解除すると、シートクッション2は、ピストンダンパ47の伸長方向の付勢力によって上方に移動するとともに、上記の交線50を中心とした時計回り方向のモーメントによって後方に移動することとなる。
図5に示すポップアップ状態において、シートクッション2は、ピストンダンパ47の伸長方向の付勢力によって上方に移動している。なお、この状態においても、着座可能状態と同様、交線50は、シートクッション2よりも下方にあり、ピストンダンパ47は、交線50の前方を通ってシートクッション2を上方に付勢している。
図6に示す中間回動状態においては、ピストンダンパ47が回動して傾斜するのに伴って、伸長方向の付勢力の分力であってシートクッション2を上方に付勢する力が徐々に小さくなる。このため、シートクッション2は、回動リンク40が収納方向に回動するにつれて、その自重によって回動リンク40側に近づくこととなり、シートクッション2において回動軸43aよりも前方に配置された回動軸42aは、第3回動リンク43に近づくこととなる。
そして、回動軸42aと仮想平面43cとの距離が、リンク連結軸44と仮想平面43cとの距離よりも小さくなることで、交線50は、シートクッション2よりも上方に位置するようになる。換言すると、交線50が回動軸42a又は回動軸43a側の延長先に位置するか、リンク連結軸44又はリンク連結軸45側の延長先に位置するかは、仮想平面42cと仮想平面43cの傾斜が平行になる状態を境に切り替わることとなる。
ピストンダンパ47は、交線50の前方を通ってシートクッション2を上方に付勢している。このため、交線50を中心として、円弧状の矢印で図6に示す、図面中、時計回り方向のモーメントが生じ、このモーメントによって、交線50よりも下方にあるシートクッション2にはシート前方に向かう付勢力が加わることとなる。
つまり、中間回動状態において、車両用シートSの自重によってシートクッション2は後方に倒れようとするのに対して、上記の交線50を中心とした時計回り方向のモーメントによってシートクッション2に加わる付勢力によって前方に向かう抗力が生じることとなる。
このような力が生じることによって、シートクッション2を収納する際に急激に移動することを防止でき、シートクッション2を持ち上げる際にはその移動がサポートされることになる。
特に、交線50を中心とした時計回り方向のモーメントによってシートクッション2に加わる前方向の付勢力は、車両用シートSの自重における後方向の分力に対して同じか小さくなるように設定されている。このように設定されていることで、シートクッション2は、収納状態に向かう回動を制限されずに、収納状態となるように減速して回動することとなる。
図7に示す収納状態において、交線50は、シートクッション2の後方に位置するようになる。
ピストンダンパ47は、交線50の下方を通ってシートクッション2を後方に付勢している。このため、交線50を中心として、円弧状の矢印で図7に示す、図面中、反時計回り方向のモーメントが生じ、このモーメントによって、交線50よりも前方にあるシートクッション2にはシート下方に向かう付勢力が加わることとなる。
つまり、収納状態において、シートクッション2には、着座可能位置から収納位置に向かう方向に付勢力が加わることとなり、収納状態からシートクッション2が不意に上方に持ち上がることを抑制することとなる。
また、収納状態からシートクッション2が不意に上方に持ち上がることを確実に防ぐために、図8に示すロック装置5によって車両用シートSを車体フロアに固定するようにしてもよい。ここで、図8は、ロック装置5によって収納状態を維持された車両用シートSの状態を示す側面図である。
ロック装置5は、本発明に係る保持部材に相当し、車体フロアに取り付けられた逆U字状のストライカ5bと、シートクッション2の後側に上下に回動可能に取り付けられて後方に突出する係合フック5aとから構成されている。
このようにロック装置5によって、車両用シートSを車体フロアに固定する構成によれば、車両運転時の上下動の揺れが生じた場合においても確実にシートクッション2が上方に持ち上がることを防ぐことができ、車内環境を安定させることができる。
なお、ロック装置5によらずに、図示せぬ車体フロア及び車両用シートに固定されたストラップ同士をシートベルトのように係合させること等によって、車体フロアの一部により簡単に固定するようにしてもよい。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる収納可能な車両用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、回動リンク40又はピストンダンパ47等の配置や構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
つまり、上記実施形態においては、第1回動リンク41がシート右側に配置されており、第2回動リンク42、第3回動リンク43及びピストンダンパ47がシート左側に配置されているものとして説明したが、これらは逆に配置されていてもよい。
さらには、第2回動リンク42、第3回動リンク43及びピストンダンパ47のシート幅方向における位置関係についても任意である。
そして、第2回動リンク42と第3回動リンク43とは、連結ブラケット23aに共通して回動可能に支持されているものとして説明したが、別部品に回動可能に支持されていてもよい。
さらに、上記実施形態において、車両用シートSは、シートクッション2をシート後方に形成した収納位置に収納可能な構成となっているが、本発明はこの構成に限定されない。
例えば、シートクッション2をシート前方又は側方に形成した収納位置に収納可能な構成としてもよい。このような構成においても、第1回動リンク41及び第2回動リンク42に相当する回動リンクにおける仮想平面の交線50の位置と、ピストンダンパ47の付勢力の方向との関係性を上記実施形態の構成と同様にすることで、同様の効果を奏し得る。
具体的には、例えば着座可能状態と収納状態との間の中間回動状態において、シートクッション2よりも上方に位置するように回動リンクを構成する。さらに、ピストンダンパ47の付勢力が、交線50よりも着座可能状態となる側(前方に収納位置を形成した場合には後方、左側方に収納位置を形成した場合には右方)を通るように、ピストンダンパ47を配設する。
このようにすることで、シートクッション2の収納時に、シートクッション2を減速する方向の作用力が生じさせ、使用者に不快感を与えることなく、シートクッション2を収納状態に円滑に移行することができる。
さらには、収納状態においてシートクッション2が不意に回動しないようにする構成についても上記実施形態の構成と同様の構成にすることで同様の効果を奏し得る。
S 車両用シート
1 シートバック
2 シートクッション
3 ヘッドレスト
4 操作ストラップ
5 ロック装置(保持部材)
5a 係合フック
5b ストライカ
10 バックフレーム
20 クッションフレーム
21 サイドフレーム
21a 補強サイドフレーム
22 前方連結パイプ
22a 連結ブラケット
23 後方連結パイプ
23a 連結ブラケット
24 パンフレーム
30 フットリンク
30a 脚回動軸
31 ロック装置
32 係合フック
33 ストライカ
40 回動リンク(シート移動機構)
41 第1回動リンク
42 第2回動リンク(第一リンク)
42a 回動軸(第一回動軸)
42b フロア側ベース部材
42c 仮想平面(第一平面)
43 第3回動リンク(第二リンク)
43a 回動軸(第二回動軸)
43c 仮想平面(第二平面)
44 リンク連結軸(第一連結軸)
45 リンク連結軸(第二連結軸)
46 伝達部材
47 ピストンダンパ(付勢部材,シート移動機構)
47a ダンパ連結軸
47b ダンパ回動軸
50 交線

Claims (7)

  1. シートクッションと、所定方向において異なる第一位置及び第二位置の間で前記シートクッションを往復移動させるシート移動機構と、を備える車両用シートであって、
    前記シート移動機構は、
    前記シートクッションを前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる際に、車体フロアに対して相対回動するとともに、前記シートクッションに対して相対回動する第一リンク及び第二リンクと、
    前記車体フロアに固定された一端から前記シートクッションに取り付けられた他端への向きの付勢力を、前記シートクッションに付与する付勢部材と、を備え、
    前記第一リンクを前記シートクッションに対して回動自在に支持する第一回動軸の中心線と、前記第一リンクを前記車体フロア側に連結するために設けられた第一連結軸の中心線と、を通る仮想平面を第一平面とし、
    前記第二リンクを前記シートクッションに対して回動自在に支持する第二回動軸の中心線と、前記第二リンクを前記車体フロア側に連結するために設けられた第二連結軸の中心線と、を通る仮想平面を第二平面とし、
    前記シート移動機構が、前記シートクッションを前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる区間において、前記車体フロアに対して相対回動している前記第一リンク及び前記第二リンクの双方が前記シートクッションに対して相対回動することで、前記区間のうち、前記双方が前記第二位置側に傾いている間に、前記第一平面と前記第二平面との交線が前記シートクッションよりも上方に位置し、前記付勢部材が前記交線よりも前記第一位置側を通る方向に前記シートクッションを付勢していることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記交線は、前記第一位置において前記シートクッションよりも下方に位置し、且つ、前記付勢部材の前記一端から見たときに前記付勢部材が前記シートクッションを付勢している方向の側とは反対側となる前記第二位置側に位置することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シートクッションよりも上方にある前記交線を中心とする前記付勢部材による作用力は、前記シートクッションの自重による力における前記作用力に平行な分力よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記第二位置において、前記交線が前記第一連結軸よりも前記第一回動軸側の延長線上に位置し、前記付勢部材が、前記第二位置側に前記シートクッションを付勢していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用シート。
  5. 前記車両用シートには、車体に固定して、前記第二位置にある前記シートクッションの状態を保持する保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用シート。
  6. 前記保持部材は、前記車両用シートと前記車体とを繋ぐストラップであることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記保持部材は、前記車両用シートと前記車体とをロックするロック装置であることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
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