JP2021062843A - ヘッドレスト格納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作後のケーブルに過負荷が掛かりにくいヘッドレスト格納装置を提供すること。【解決手段】シートバック2の前倒れに伴いヘッドレストをシートバック2の上部の使用位置から折り畳み状に格納するヘッドレスト格納装置10であって、シートバック2に設けられた回転操作式の操作部材11と、ヘッドレストを使用位置に固定するヘッドレスト固定装置と、操作部材11の回転操作により引張られてヘッドレスト固定装置を解除操作するケーブル13と、シートバック2を支えるベース5に固定され、シートバック2の前倒れにより操作部材11を当てて回転させる固定部材14と、を有する。操作部材11が、シートバック2の前倒れに伴い、固定部材14との当たりによってヘッドレスト固定装置を解除する位置まで回転しながら固定部材14を乗り越えて付勢により回転操作前の位置Q1に戻されるキャンセル構造とされる。【選択図】図10

Description

本発明は、ヘッドレスト格納装置に関する。詳しくは、シートバックの前倒れに伴いヘッドレストをシートバックの上部の使用位置から折り畳み状に格納するヘッドレスト格納装置に関する。
シートバックの前倒れに伴ってヘッドレストを前方へ折り畳み状に格納するヘッドレスト格納装置が知られている(特許文献1)。上記ヘッドレスト格納装置は、シートバックに設けられた回転式の操作部材が、シートバックの前倒れに伴い回転操作されることで、ヘッドレストの位置固定状態を解除操作する構成とされる。具体的には、操作部材は、シートバックの前倒れに伴い、シートクッション側に設けられた固定部材に押し当てられて回転し、ケーブルの引張り操作を介してヘッドレストの位置固定状態を解除する。
特許第4867546号公報
操作部材が、ヘッドレストの位置固定状態を解除した後も、固定部材との当たりによってケーブルを引張ったままの状態となるため、ケーブルに過負荷がかかるおそれがある。そこで、本発明は、操作後のケーブルに過負荷が掛かりにくいヘッドレスト格納装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明のヘッドレスト格納装置は次の手段をとる。
すなわち、本発明のヘッドレスト格納装置は、シートバックの前倒れに伴いヘッドレストをシートバックの上部の使用位置から折り畳み状に格納するヘッドレスト格納装置である。このヘッドレスト格納装置は、シートバックに設けられた回転操作式の操作部材と、ヘッドレストを使用位置に固定するヘッドレスト固定装置と、操作部材の回転操作により引張られてヘッドレスト固定装置を解除操作するケーブルと、シートバックを支えるベースに固定され、シートバックの前倒れにより操作部材を当てて回転させる固定部材と、を有する。
操作部材が、シートバックの前倒れに伴い、固定部材との当たりによってヘッドレスト固定装置を解除する位置まで回転しながら固定部材を乗り越えて付勢により回転操作前の位置に戻されるキャンセル構造とされる。
上記構成によれば、操作部材は、シートバックの前倒れに伴い、固定部材と当たって回転しケーブルを引張る。その後、操作部材は、シートバックの前倒れに伴い固定部材を乗り越えて回転操作前の位置に戻されることで、ケーブルの引張り状態を解く。したがって、シートバックの前倒れに伴う操作後のケーブルに過負荷を掛けにくくすることができる。
また、本発明のヘッドレスト格納装置は、更に次のように構成されていても良い。操作部材が、シートバックの前倒れによって固定部材に一方から押し当てられる際には固定部材との当たりによって操作部材と一体的となって回転するが、シートバックを前倒れ状態から後ろに起こして固定部材に他方から押し当てられる際には固定部材との当たりによって操作部材に対して空回りするワンウェイの伝達部を有する。
上記構成によれば、シートバックを前倒れ状態から後ろに起こす際に、操作部材を逆回りに回転させることなくシートバックを前倒れ状態に戻すことができる。それにより、ケーブルに不測の負荷を掛けないようにすることができる。
また、本発明のヘッドレスト格納装置は、更に次のように構成されていても良い。ヘッドレスト格納装置が、更に、操作部材をシートバックに対してシート幅方向に延びる軸周りに回転可能なように連結する連結軸を有する。連結軸の中心が、シートバックのリクライニングヒンジセンタから偏心している。
上記構成によれば、操作部材を、シートバックの前倒れに伴って、固定部材と当てた後に固定部材を乗り越える位置まで適切に移動させることができる。
第1の実施形態に係るヘッドレスト格納装置の概略構成を表す斜視図である。 シートバックの内部構造を表す斜視図である。 図2のIII部拡大図である。 図3の要部を分解して表した斜視図である。 シートバックが基準位置にある時の操作部材の状態を表した側面図である。 図5の要部拡大図である。 シートバックの前倒れによりケーブルが引かれた状態を表した側面図である。 図7の要部拡大図である。 シートバックの前倒れにより操作部材が固定部材を乗り越えた状態を表した側面図である。 図9の要部拡大図である。 シートバックが前倒れした状態を表した側面図である。 図11の要部拡大図である。 シートバックを前倒れ状態から起こし上げる途中の状態を表した側面図である。 図13の要部拡大図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(ヘッドレスト格納装置10の概略構成について)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るヘッドレスト格納装置10について、図1〜図14を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係るヘッドレスト格納装置10は、自動車の後部側座席を成すシート1に適用されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れ部を成すシートバック2と、着座部を成すシートクッション3と、頭凭れ部を成すヘッドレスト4と、を有する。
シートクッション3は、自動車のフロアF上に固定されている。シートバック2も、自動車のフロアF上に固定されている。詳しくは、図2に示すように、シートバック2は、その骨格を成すバックフレーム2Fの左右両サイドの下端部が、それぞれ、不図示のリクライナを介してフロアF上に固定された左右一対の立板状のベース5に連結されている。
それにより、シートバック2は、フロアFに対する起立角度(背凭れ角度)を前後方向に自由に調節することのできる構成とされる。上記シートバック2は、常時はリクライナ(不図示)のロックにより背凭れ角度が固定された状態に保持される。
しかし、図1に示すように、シートバック2は、その右肩口部に設けられた肩口レバー2Lが使用者によって引き上げられる操作により、リクライナ(不図示)のロックが解除されて、背凭れ角度が変えられる状態に切り換えられる。同切り換えにより、シートバック2は、その下端側のリクライニングヒンジセンタ2Rを中心に前に倒すことで、シートクッション3の上面部に折り畳まれた状態へと切り換えられるようになっている。
また、上記シート1は、上記シートバック2の前倒れに伴って、ヘッドレスト4をシートバック2の上部の使用位置P1から前に折り畳んだ格納位置P2へと切り換えられるようになっている。具体的には、上記ヘッドレスト4の折り畳みは、図2に示すように、シートバック2の右側部に設けられたヘッドレスト格納装置10によって行われる。
ヘッドレスト格納装置10は、シートバック2が背凭れとして使用される起立位置にある時には、ヘッドレスト4をシートバック2の上部に起立させた使用位置P1の状態に保持する。しかし、ヘッドレスト格納装置10は、シートバック2が前に倒されることで、その動作の途中でヘッドレスト4の固定状態を解除して、ヘッドレスト4を不図示のバネの付勢力によりシートバック2の前側に折り畳んだ格納位置P2の状態へと切り換える。
以下、ヘッドレスト格納装置10の具体的な構成について、シートバック2の構成を併せて説明する。先ず、シートバック2の構成について説明する。
シートバック2は、その骨格を成すバックフレーム2Fが、左右一対の縦長状に延びるサイドフレーム2Faと、両サイドフレーム2Faの上端部間を繋ぐアッパパイプ2Fbと、で構成される。上記シートバック2は、その左右の各サイドフレーム2Faの下端部が、それぞれ、前述したリクライナ(不図示)を介してフロアF上の各ベース5に連結された構成とされる。
上記連結により、シートバック2は、各リクライナ(不図示)の中心部に設定されたリクライニングヒンジセンタ2Rを中心に、フロアFに対する起立角度(背凭れ角度)を前後方向に自由に調節することのできる構成とされる。
(ヘッドレスト格納装置10の具体的な構成について)
ヘッドレスト格納装置10は、右側のサイドフレーム2Faに連結された回転操作式の操作部材11と、ヘッドレスト4をアッパパイプ2Fb上に固定するヘッドレスト固定装置12と、を有する。また、ヘッドレスト格納装置10は、ヘッドレスト固定装置12と操作部材11とを繋ぐケーブル13を有する。
同ケーブル13は、操作部材11の回転操作により引張られてヘッドレスト固定装置12を解除操作する。また、ヘッドレスト格納装置10は、図3に示すように、右側のベース5に固定されてシートバック2の前倒れにより操作部材11を当てて回転させる固定部材14を有する。
また、ヘッドレスト格納装置10は、操作部材11を右側のサイドフレーム2Faに対して左側に離間させた位置に取り付けるためのブラケット15を有する。同ブラケット15を介することで、操作部材11は、右側のサイドフレーム2Faに対して、その内側部に連結された不図示のリクライナの解除操作用のアームと干渉することなく回転できるように取り付けられた状態とされる。
図3〜図4に示すように、操作部材11は、連結軸11Aと、トーションバネ11Bと、伝達部11Cと、回転軸11Dと、を有する。操作部材11は、緩やかなV字形状に屈曲したリンク形状とされる。上記操作部材11は、その屈曲箇所が連結軸11Aによりブラケット15と連結される。
連結軸11Aは、操作部材11をブラケット15に対してシート幅方向に延びる軸周りに回転可能なように連結する。詳しくは、連結軸11Aは、ブラケット15と一体に結合され、操作部材11とは軸回転可能なように連結される。上記連結軸11Aは、シートバック2が背凭れとして使用される起立位置にある状態において、リクライニングヒンジセンタ2Rから下方に偏心した位置に設定されている。
トーションバネ11Bは、操作部材11をブラケット15に対して連結軸11Aの周りに図3の紙面反時計回り方向に回転させる付勢力を作用させる。具体的には、トーションバネ11Bは、ブラケット15と一体を成す連結軸11Aに巻き掛けられると共に一体に掛着され、そこから延び出す各端部が、操作部材11の前下側に短く延び出すアームの先端部に連結された回転軸11Dと、ブラケット15に形成されたバネ掛部15Bと、にそれぞれ掛着されている。
それにより、トーションバネ11Bは、操作部材11の回転軸11Dに対して、常時、連結軸11Aの周りに図示反時計回り方向に回転させる付勢力を作用させる構成とされる。上記付勢力により、操作部材11は、常時、連結軸11Aを中心に図示反時計回り方向に回される力を受けて、その連結軸11Aから後側に長く延び出すアームの先端部がブラケット15のバネ掛部15Bに下方から当接して係止する位置(回転操作前の位置Q1)にて保持される。
伝達部11Cは、略V字形状に屈曲したリンク形状とされる。上記伝達部11Cは、その屈曲箇所が回転軸11Dにより操作部材11の連結軸11Aから前下側に短く延び出すアームの先端部分に連結される。
回転軸11Dは、上記伝達部11Cを操作部材11の前下側に延び出すアームの先端部分に対してシート幅方向に延びる軸周りに回転可能なように連結する。詳しくは、回転軸11Dは、伝達部11Cと一体的に結合され、操作部材11に対して回転可能なように連結される。
上記回転軸11Dには、前述した連結軸11Aから延び出すトーションバネ11Bの端部が巻き掛けられると共に一体に掛着されている。それにより、伝達部11Cには、常時、操作部材11に対して回転軸11Dを中心に図示時計回り方向に回転する付勢力が掛けられている。上記回転付勢力により、伝達部11Cは、常時は、連結軸11Aに前方から当接して係止した状態として保持される。
上記当接により、伝達部11Cは、操作部材11に対して、回転軸11Dを中心とする図示時計回り方向の回転が規制された状態とされる。しかし、伝達部11Cは、上記とは反対方向となるトーションバネ11Bの付勢力に抗した図示反時計回り方向の回転は許容された状態とされる。
図2に示すように、ヘッドレスト固定装置12は、ヘッドレスト4をアッパパイプ2Fb上に起倒回転可能なように連結する。上記ヘッドレスト固定装置12は、常時は、内部のロック機構(不図示)の動作によってヘッドレスト4をシートバック2の上部に起立させた使用位置P1の状態に保持する。
しかし、上記ヘッドレスト固定装置12は、図7に示すように、後述するケーブル13がシートバック2の前倒れに伴い操作されることで、同ケーブル13によりヘッドレスト4の位置固定状態を解除するように操作される。上記解除により、ヘッドレスト固定装置12は、内部のバネ(不図示)の付勢力により、ヘッドレスト4をシートバック2の前側に折り畳んだ格納位置P2の状態へと切り換える。
上記ヘッドレスト固定装置12は、ケーブル13が下方から引張り操作されている間は、手動によりヘッドレスト4を使用位置P1へと起こし上げてもその位置にはロックされない。しかし、ヘッドレスト固定装置12は、ケーブル13の引張り操作が解かれた状態においては、手動によりヘッドレスト4を使用位置P1へと起こし上げることで、その位置にロックされるようになっている(図13参照)。
なお、ヘッドレスト固定装置12は、特開2011-36540号公報等の文献に開示された公知の構成と同じ構成となっている。そのため、ヘッドレスト固定装置12の具体的な構成についての説明は省略することとする。
図3に示すように、ケーブル13は、管状のアウタケーブル13Aの内部に線状のインナケーブル13Bが挿通された2重構造とされる。上記ケーブル13は、アウタケーブル13Aの下端部がブラケット15に形成されたケーブル掛部15Aに固定され、同アウタケーブル13Aの下端部から繰り出されたインナケーブル13Bの下端部が、操作部材11の連結軸11Aから後側に長く延び出すアームの先端部分に連結される。
詳しくは、図4に示すように、インナケーブル13Bの下端部は、その先端部に取り付けられたピン13B1が、操作部材11のアームの先端部分に形成された高さ方向に延びる長孔11E内に高さ方向にスライド可能なように連結された構成とされる。上記連結により、インナケーブル13Bの下端部は、図8に示すように、操作部材11が連結軸11Aを中心に図示時計回り方向に回されてピン13B1が長孔11Eの上端に当接することで、これらの当たりを介して下方に引張られるように操作される。
そして、上記引張り操作により、ケーブル13は、インナケーブル13Bがアウタケーブル13Aに対して下方に引張られる操作移動量を、上端側においてインナケーブル13Bがアウタケーブル13A内に引き込まれる操作移動量として伝達する。それにより、ケーブル13は、図2で前述したヘッドレスト固定装置12を操作してロック状態を解除する。
図5に示すように、固定部材14は、右側のベース5の内側部に固定されている。上記固定部材14は、図6に示すように、その上方に延び出した先の端部に、シート幅方向に突出する固定ピン14Aを有する。上記固定ピン14Aは、図7〜図8に示すように、シートバック2の前倒れ時に、その途中で操作部材11の伝達部11Cを前方から当てられる位置に設けられている。
上記伝達部11Cは、図8に示すように、固定ピン14Aに前方から押し当てられることで、操作部材11に対して回転軸11Dを中心に図示時計回り方向に回転しようとする力の作用を受ける。しかし、伝達部11Cは、上記方向の回転に対しては連結軸11Aとの当たりにより操作部材11と一体を成す状態とされる。
したがって、伝達部11Cは、上記固定ピン14Aに前方から押し当てられた際には、操作部材11と一体的となって操作部材11の回転中心である連結軸11Aを中心として図示時計回り方向に回転操作される。そして、その回転操作により、操作部材11に繋がれたケーブル13が下方へと引張られる。
上記操作部材11は、上記シートバック2の前倒れに伴う伝達部11Cの固定ピン14Aへの当たりによる回転により、ケーブル13を介してからヘッドレスト固定装置12を解除する位置Q2まで回される。上記操作部材11は、上記回転操作された後、図9に示すようにシートバック2が更に前方へ倒し込まれると、図10に示すように伝達部11Cが固定ピン14Aを後方へと乗り越える。
それにより、操作部材11は、伝達部11Cと共に、トーションバネ11Bの付勢力により回転操作される前の位置Q1へと戻される。したがって、図11〜図12に示すように、シートバック2が前倒れ位置まで倒された状態では、操作部材11及びケーブル13の各操作はキャンセルされており、ケーブル13に牽引操作力が掛けられ続けることがない。
上記操作部材11は、上記シートバック2の前倒れにより固定ピン14Aを後方に乗り越えた状態から図13に示すようにシートバック2が後方に起こし上げられると、図14に示すように今度は伝達部11Cが固定ピン14Aに後方から押し当てられる。それにより、伝達部11Cには、操作部材11に対して回転軸11Dを中心に図示反時計回り方向に回転しようとする力の作用が掛けられる。
しかし、その場合には、伝達部11Cは、操作部材11に対してトーションバネ11Bの付勢力に抗して回転軸11Dを中心に回転することができる状態とされる。したがって、伝達部11Cは、操作部材11に対して空回りする形で固定ピン14Aとの当たりをかわすように単独で回転する。
そのため、操作部材11が回転操作されないことから、シートバック2を起こし上げる際にはケーブル13の牽引操作が行われない。したがって、シートバック2を起立位置へと起こし上げた後、ヘッドレスト4を手動で使用位置P1へと起こし上げることで、シートバック2及びヘッドレスト4を前倒しする前の状態へと戻すことができる。
(まとめ)
以上をまとめると、本実施形態に係るヘッドレスト格納装置10は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、ヘッドレスト格納装置(10)は、シートバック(2)の前倒れに伴いヘッドレスト(4)をシートバック(2)の上部の使用位置(P1)から折り畳み状に格納するものである。このヘッドレスト格納装置(10)は、シートバック(2)に設けられた回転操作式の操作部材(11)と、ヘッドレスト(4)を使用位置(P1)に固定するヘッドレスト固定装置(12)と、操作部材(11)の回転操作により引張られてヘッドレスト固定装置(12)を解除操作するケーブル(13)と、シートバック(2)を支えるベース(5)に固定され、シートバック(2)の前倒れにより操作部材(11)を当てて回転させる固定部材(14)と、を有する。
操作部材(11)が、シートバック(2)の前倒れに伴い、固定部材(14)との当たりによってヘッドレスト固定装置(12)を解除する位置(Q2)まで回転しながら固定部材(14)を乗り越えて付勢により回転操作前の位置(Q1)に戻されるキャンセル構造とされる。
上記構成によれば、操作部材(11)は、シートバック(2)の前倒れに伴い、固定部材(14)と当たって回転しケーブル(13)を引張る。その後、操作部材(11)は、シートバック(2)の前倒れに伴い固定部材(14)を乗り越えて回転操作前の位置(Q1)に戻されることで、ケーブル(13)の引張り状態を解く。したがって、シートバック(2)の前倒れに伴う操作後のケーブル(13)に過負荷を掛けにくくすることができる。
また、操作部材(11)が、シートバック(2)の前倒れによって固定部材(14)に一方から押し当てられる際には固定部材(14)との当たりによって操作部材(11)と一体的となって回転するが、シートバック(2)を前倒れ状態から後ろに起こして固定部材(14)に他方から押し当てられる際には固定部材(14)との当たりによって操作部材(11)に対して空回りするワンウェイの伝達部(11C)を有する。
上記構成によれば、シートバック(2)を前倒れ状態から後ろに起こす際に、操作部材(11)を逆回りに回転させることなくシートバック(2)を前倒れ状態に戻すことができる。それにより、ケーブル(13)に不測の負荷を掛けないようにすることができる。
また、ヘッドレスト格納装置(10)が、更に、操作部材(11)をシートバック(2)に対してシート幅方向に延びる軸周りに回転可能なように連結する連結軸(11A)を有する。連結軸(11A)の中心が、シートバック(2)のリクライニングヒンジセンタ(2R)から偏心している。
上記構成によれば、操作部材(11)を、シートバック(2)の前倒れに伴って、固定部材(14)と当てた後に固定部材(14)を乗り越える位置まで適切に移動させることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明のヘッドレスト格納装置は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも適用することができるものである。また、ヘッドレスト格納装置は、乗物用シートの他、映画館や競技場等の施設に設置される非乗物用のシートにも広く適用することができるものである。
2.操作部材は、シートバックを前倒れ位置から起こし上げる際にも固定部材に押し当てられて逆方向に押し回される構成であっても構わない。すなわち、操作部材は、シートバックの前倒れにより固定部材に押し当てられて回転した後、固定部材を乗り越えて操作状態が解かれるキャンセル構造を備えるものであれば良い。
3.シートバックを支えるベースは、シートクッションのフレームと一体を成すリクライニングプレート等の部材から成るものであっても良い。
1 シート
2 シートバック
2F バックフレーム
2Fa サイドフレーム
2Fb アッパパイプ
2R リクライニングヒンジセンタ
2L 肩口レバー
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
5 ベース
10 ヘッドレスト格納装置
11 操作部材
11A 連結軸
11B トーションバネ
11C 伝達部
11D 回転軸
11E 長孔
12 ヘッドレスト固定装置
13 ケーブル
13A アウタケーブル
13B インナケーブル
13B1 ピン
14 固定部材
14A 固定ピン
15 ブラケット
15A ケーブル掛部
15B バネ掛部
F フロア
P1 使用位置
P2 格納位置
Q1 位置
Q2 位置

Claims (3)

  1. シートバックの前倒れに伴いヘッドレストを前記シートバックの上部の使用位置から折り畳み状に格納するヘッドレスト格納装置であって、
    前記シートバックに設けられた回転操作式の操作部材と、
    前記ヘッドレストを前記使用位置に固定するヘッドレスト固定装置と、
    前記操作部材の回転操作により引張られて前記ヘッドレスト固定装置を解除操作するケーブルと、
    前記シートバックを支えるベースに固定され、前記シートバックの前倒れにより前記操作部材を当てて回転させる固定部材と、を有し、
    前記操作部材が、前記シートバックの前倒れに伴い、前記固定部材との当たりによって前記ヘッドレスト固定装置を解除する位置まで回転しながら前記固定部材を乗り越えて付勢により回転操作前の位置に戻されるキャンセル構造とされるヘッドレスト格納装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドレスト格納装置であって、
    前記操作部材が、前記シートバックの前倒れによって前記固定部材に一方から押し当てられる際には前記固定部材との当たりによって前記操作部材と一体的となって回転するが、前記シートバックを前倒れ状態から後ろに起こして前記固定部材に他方から押し当てられる際には該固定部材との当たりによって前記操作部材に対して空回りするワンウェイの伝達部を有するヘッドレスト格納装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のヘッドレスト格納装置であって、
    更に、前記操作部材を前記シートバックに対してシート幅方向に延びる軸周りに回転可能なように連結する連結軸を有し、該連結軸の中心が、前記シートバックのリクライニングヒンジセンタから偏心しているヘッドレスト格納装置。
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