JP5864269B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シート本体をフロア上から跳ね上げる動作によって、シート本体の底部に立設された支持板が畳み込まれる構成とされた車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、その着座使用しない不使用時に、シート本体を折り畳んだ状態にして横向きに跳ね上げて格納できるようになっているものが知られている(特許文献1)。具体的には、上記車両用シートの格納時には、そのシート本体を横向きに跳ね上げる動作に合わせて、シート本体の底部に立設された立板状の支持板も畳み込まれて、シート本体がコンパクトに格納されるようになっている。
上記支持板をシート本体の跳ね上げに合わせて畳み込む動作は、上記支持板とフロアとの間に架設されたワイヤーが、シート本体の跳ね上げ動作によって支持板を畳み込む方向に牽引することにより行われる。上記ワイヤーは、シート本体の底部に高さ方向に屈曲した配索状態となるようにガイドされて設けられており、そのガイドの一部がバネ弾性により撓めるようになっていることにより、ワイヤーが引かれ過ぎた時の操作移動量がガイドの弾性移動により吸収されるようになっている。
特開2008−126742号公報
しかし、上記特許文献1に記載の従来技術では、シート本体のクッション厚が薄く設定されるものでは、ワイヤーを高さ方向に屈曲させるスペースを十分に確保できず、ワイヤーが支持板を畳みきった位置を越えて更に引かれ過ぎた時の操作移動量の吸収を十分に行うことができない。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート本体の限られたスペース内で、ワイヤーが必要以上に引かれ過ぎた時の操作移動量の吸収を十分に行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シート本体をフロア上から跳ね上げる動作によって、シート本体の底部に立設された支持板が畳み込まれる構成とされた車両用シートである。この車両用シートは、シート本体をフロア上に跳ね上げ回転可能に連結するリンク機構と、リンク機構によるシート本体の跳ね上げ時にシート本体との間に相対的な離間移動が生じるベース部位と支持板との間に架設されたワイヤーと、ワイヤーをシート本体内で屈曲させた配索状態にガイドするガイド構造と、を有する。ガイド構造は、シート本体に固定された定位置でワイヤーを屈曲させた状態にガイドする固定ガイドと、シート本体に弾性支持された状態でワイヤーを固定ガイドによる屈曲方向とは反対方向に屈曲させた状態にガイドする可動ガイドと、ワイヤーを固定ガイドによる屈曲方向と同じ方向に屈曲させた状態にガイドすることで可動ガイドにおけるワイヤーの屈曲角度を増大させる追加ガイドと、を有する。シート本体の跳ね上げにより、支持板がワイヤーにより引き込まれて畳み込まれ、ワイヤーの引かれ過ぎた時の操作移動量が可動ガイドの弾性移動により吸収される構成となっている。
この第1の発明によれば、追加ガイドの設定により、固定ガイドと可動ガイドとの間の屈曲方向の離間幅を増大させることなく、可動ガイドにおけるワイヤーの屈曲角度を増大させることができる。これにより、ワイヤーが支持板を畳みきった位置を越えて更に引かれ過ぎた時に、可動ガイドが弾性移動することにより吸収することのできる操作移動量を増大させることができる。このように、追加ガイドを設定することにより、シート本体の限られたスペース内で、ワイヤーが必要以上に引かれ過ぎた時の操作移動量の吸収を十分に行えるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、固定ガイドが支持板に近い箇所に設定され、可動ガイドがリンク機構に近い箇所に設定され、追加ガイドが上記可動ガイドと固定ガイドとの間の箇所に設定されているものである。
この第2の発明によれば、固定ガイドや可動ガイドを支持板やリンク機構に近い箇所に設定することで、シート本体の跳ね上げに伴うワイヤーの牽引操作移動量を効果的に増大させることができると共に、上記固定ガイドと可動ガイドとの間に追加ガイドを設定するすることで、設定スペースを拡張させることなく追加ガイドを設定することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、追加ガイドと固定ガイドとが、互いに別体で離間して配置された構成となっているものである。
この第3の発明によれば、追加ガイドと固定ガイドとを、ワイヤーの各屈曲箇所にそれぞれ互いを離間させた状態で配置することができ、互いの間に障害物が設定されていても、これらを良好に配置設定することができる。
実施例1の車両用シートの概略構成を示した斜視図である。 車両用シートを側方へ跳ね上げた状態を示した斜視図である。 車両用シートの骨格構造を示した斜視図である。 車両用シートを側方へ跳ね上げる様子を後方側から見た模式図である。 ワイヤーが牽引操作される様子を示した模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図1に示すように、3列シートを備えた車両の最後列目の座席用シートとして構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック10と、着座部となるシートクッション20と、を備えている。ここで、シートクッション20が、本発明の「シート本体」に相当する。上記車両用シート1は、その着座使用時に、シートクッション20の車両外側(図示左側)の後部に設けられた可撓性帯状の操作ストラップ40を斜め上方側へ引張ることにより、シートバック10の背凭れ角度の固定状態が解かれて、その背凭れ角度の調節が行える構成となっている。
具体的には、上記シートバック10は、図3に示すように、シートクッション20との間に掛着された渦巻きバネ11の附勢力によって、常時は前倒れ回転する方向に附勢された状態とされており、その背凭れ角度の固定状態が解かれることにより、上記渦巻きバネ11の附勢力によって着座乗員の背部に当たる位置まで起こし上げられて、着座乗員の背部を倒し込んだり起こし上げたりする動作に連動して、その背凭れ角度位置が調節されるようになっている。そして、シートバック10は、上記背凭れ角度の調節後に、操作ストラップ40の引張り操作をやめることにより、その調節された背凭れ角度位置に固定された状態となる。
また、上記車両用シート1は、図2に示すように、その着座使用しない不使用時に、シートクッション20の車両内側(図示右側)の後側下部に設けられた解除レバー31を後方側に引っぱる操作をすることにより、シートバック10が前に倒し込まれてシートクッション20の上面部に畳み込まれると共に、この畳み込まれた車両用シート1全体が、車両外側の壁面に向けて横に跳ね上げられてフロアF上のスペースを広く空けられる構成となっている。
具体的には、上記車両用シート1は、上記解除レバー31を操作することにより、先ず、シートバック10の背凭れ角度の固定状態が解かれて、シートバック10が図3で前述した渦巻きバネ11の附勢力によって前方側に倒し込まれる。そして更に、このシートバック10が倒し込まれる動作に連動して、シートクッション20の底部に連結された立板状の支持板21の底部に設けられた前後一対の各ロック装置21Aが、フロアF上に設けられた各ストライカFsとのロック状態からそれぞれ外される。これにより、車両用シート1は、そのシートクッション20の車両外側の側部とフロアFとを連結している4節リンク機構50のまわりに側方へ跳ね上げられる状態となり、この4節リンク機構50に設けられた附勢バネ50Aの附勢力によって側方へ軽い力で跳ね上げられて格納されるようになっている。ここで、4節リンク機構50が、本発明の「リンク機構」に相当する。
そして、上記車両用シート1の跳ね上げ移動に伴って、上述した支持板21がシートクッション20の底部に畳み込まれて、車両用シート1が車両外側の壁面に沿ってコンパクトに畳み込まれた状態(格納状態)となる(図2参照)。上記支持板21をシートクッション20の底部に畳み込む操作は、支持板21とフロアFとの間に架設されたワイヤー60が、車両用シート1が跳ね上げられる移動により牽引操作されて、支持板21を畳み込む方向に引き込むことにより行われる。なお、上述した支持板21の下部に設けられた前後一対のロック装置21Aの構成、及びこれらが上述したシートバック10が前倒しされる動きに連動してフロアF上の各ストライカFsとのロック状態から外される各構成については、特開2009−179091号公報等の文献に開示されたものと同じものとなっているため、これらの具体的な説明は省略することとする。
以下、上述した車両用シート1の各部の構成について、詳しく説明する。図1及び図3に示すように、シートバック10は、その左右両サイドの下端部が、シートクッション20の左右両サイドの後端部に対して、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置30を間に介して連結されている。詳しくは、上記各リクライニング装置30は、シートバック10の骨格を成す逆U字状に組まれたバックフレーム10Fの左右両サイドの下端部と、シートクッション20の骨格を成す平面視逆U字状に組まれたクッションフレーム20Fの左右両サイドの後端部と、の間にそれぞれ設けられており、これらを互いに同軸上の位置で相対回転可能に軸連結した状態とされている。なお、上述した各リクライニング装置30によるシートバック10とシートクッション20との各連結部は、図1に示すように、シートクッション20の左右両側部に装着された樹脂シールド23によってそれぞれ外部から覆い隠された状態とされている。
上述した各リクライニング装置30は、常時は、それらの内部に備えられた図示しない回転止め構造(ロック構造)により、それぞれ、シートバック10の回動をロックした状態(回転止め状態)として保持されている。これにより、シートバック10が、通常時、その背凭れ角度が固定された状態として保持されている。上記各リクライニング装置30のロック状態は、前述したシートクッション20の左右各側の後部に設けられた解除レバー31もしくは操作ストラップ40のどちらかが操作されることにより解除されるようになっている。
ここで、上述した各リクライニング装置30は、それらの中心部に、回動により各リクライニング装置30のロック状態を解除操作することのできる操作軸33がそれぞれそれらの中心部に軸方向に挿通された状態として組み付けられている。各操作軸33は、コネクティングロッド34により互いに一体的となって回動することができるように連結されており、車両外側の操作軸33に連結された操作ストラップ40か、もしくは車両内側の操作軸33に伝達機構32を介して連結された解除レバー31か、のどちらかが操作されることにより、両操作軸33が一斉に軸回動操作されて、各リクライニング装置30のロック状態が一斉に解除されるようになっている。なお、各リクライニング装置30の基本構造は、特開2011−116303号公報等の文献に開示されたものと同じものとなっているため、これらの具体的な説明は省略することとする。
次に、4節リンク機構50の構成について説明する。図3に示すように、4節リンク機構50は、フロアF上に一体的に固定されたベースリンク51と、ベースリンク51に一端がそれぞれ回転可能に軸連結された状態として設けられた上下一対の揺動リンク52,53と、各揺動リンク52,53の他端にそれぞれ回転可能に軸連結された状態として設けられた出力リンク54と、によって構成されている。上述した各リンク51〜54は、前後一対で配設されており、出力リンク54を構成する各リンク部材は、それぞれ、クッションフレーム20Fの車両外側のサイドフレームに一体的に結合された状態とされている。
上記4節リンク機構50は、常時は、ベースリンク51と図示下側の揺動リンク52との間に掛着された附勢バネ50Aの附勢力により、各揺動リンク52,53を起こし上げる回転方向に附勢された状態として、上述した各ロック装置21Aのロックによりシートクッション20がフロアF上に倒伏した状態となる初期位置の状態に保持された状態とされている。この初期状態では、出力リンク54が縦向きの状態とされ、上側の揺動リンク53が水平向きに近い状態とされ、下側の揺動リンク52が車両内側(図示右側)向きに斜めに垂下した状態とされている。下側の揺動リンク52は、ベースリンク51に対して、上側の揺動リンク53よりも車両内側かつ下側寄りの位置にリンク連結されており、上側の揺動リンク53よりも長いリンク長を有して形成されている。下側の揺動リンク52と上側の揺動リンク53の出力リンク54に対する連結位置は、上述した初期状態では、互いに高さ方向に並ぶ、ほぼ同じ幅方向位置に設定されている。
上記4節リンク機構50は、上述した各ロック装置21Aのロック状態が解除されることにより、上述した附勢バネ50Aの附勢力に従って、各揺動リンク52,53を起こし上げる態様でリンク運動し、出力リンク54をベースリンク51の直上位置まで起こし上げて水平向きに近い状態とする位置までリンク運動させる。この運動により、車両用シート1がフロアF上から車両の壁面に向かって横に跳ね上げられて、車両の壁面に沿うように車両内側に僅かに傾倒したコンパクトな状態となって格納されるようになっている(図4参照)。
次に、上記車両用シート1の跳ね上げ移動によって支持板21を収納位置まで畳み込む、ワイヤー60の牽引操作構造について説明する。ここで、上述した支持板21は、図4に示すように、シートクッション20の車両内側(図示左側)の底部に、回転軸21Bにより起倒回転可能に軸連結された状態として設けられている。これにより、支持板21は、シートクッション20の底部から下方側に起立した展開位置と、シートクッション20の底部に形成された凹部22A内に畳み込まれた収納位置と、の間で起倒回転することができる状態とされている。ここで、上記凹部22Aは、シートクッション20の底部に被せ付けられた樹脂カバー22の一部が凹まされることにより形成されている。
上記支持板21は、常時は、上記回転軸21Bのまわりに巻装された図示しないバネの附勢力によって、シートクッション20に対して図示時計回り方向となる展開方向に附勢された状態とされている。これにより、支持板21は、通常時、シートクッション20がフロアF上に倒伏した状態となる時には、上述した附勢により、シートクッション20の底部から下方側に真っ直ぐに起立した展開位置の状態とされて保持されており、その下部に設けられた各ロック装置21AをフロアF上の各ストライカFsにそれぞれロックさせた状態として、シートクッション20を下方側から支えた状態として保持するようになっている。しかし、上記支持板21は、上述したシートバック10の前倒れによって各ロック装置21Aのロック状態がそれぞれ解除されて、車両用シート1が横向きに跳ね上げられる時には、この動作に伴って、フロアFとの間に架設されたワイヤー60により、シートクッション20の底部に畳み込まれる収納位置へと引き込まれるようになっている。
上記ワイヤー60は、図3〜図4に示すように、シートクッション20の前部寄りの形状内を通って配索されており、その一端61が支持板21に回転可能にピン連結され、他端62が上述した4節リンク機構50のベースリンク51と一体的なベース部位51Aに回転可能にピン連結された状態とされている。詳しくは、上記ワイヤー60は、クッションフレーム20Fの前フレーム部に横並び状に設けられた第1固定ガイド71と、第2固定ガイド72と、可動ガイド73と、から成るガイド構造70により、シートクッション20内において上下に屈曲された状態にガイドされた状態として張設されている。ここで、第1固定ガイド71が、本発明の「固定ガイド」に相当し、第2固定ガイド72が、本発明の「追加ガイド」に相当する。上述した第1固定ガイド71と第2固定ガイド72は、上述したクッションフレーム20Fの前フレーム部に対して、それぞれブラケット20F1,20F2を介して一体的に結合されて固定された状態とされている。
上述した第1固定ガイド71と第2固定ガイド72は、それらの図示上方側の湾曲した外周面上にワイヤー60が上方側から引掛けられて、ワイヤー60をそれぞれ下方側からガイドする構成となっている。これにより、ワイヤー60は、上記第1固定ガイド71と第2固定ガイド72とによって、それぞれ、これらによりガイドされた部位を起点に下方側に屈曲された状態にガイドされた状態とされている。ここで、上述した第1固定ガイド71と第2固定ガイド72のワイヤー60が引掛けられる外周部は、ワイヤー60の脱落を防止するために、ワイヤー60の両サイドを支える部位に立壁面が突出して形成された形状となっている。
上記第1固定ガイド71は、詳しくは、そのシートクッション20内におけるシート幅方向の配置が、支持板21にピン連結されたワイヤー60の一端61に近い配置とされており、シート高さ方向の配置が、同ワイヤー60の一端61より高い配置とされている。詳しくは、第1固定ガイド71は、支持板21の回転軸21Bよりも高い位置に配置されている。このように、第1固定ガイド71が、ワイヤー60の一端61に対して、シート幅方向に近く、高さ方向に高い配置とされていることにより、ワイヤー60の配索向きが、その牽引操作方向となるシート幅方向に対して垂直となる、シート高さ方向に立ち上げられた態様となっており、ワイヤー60が他端62側から牽引される操作移動量によって、支持板21を収納位置に向けて能率的に高さ方向に引張り込んで移動させられるようになっている。
また、第2固定ガイド72は、そのシートクッション20内におけるシート幅方向の配置が、上記第1固定ガイド71と後述する可動ガイド73との間のほぼ中間位置の配置とされており、そのシート高さ方向の配置が、上記第1固定ガイド71と同じ高さの配置となっている。また、可動ガイド73は、上述したクッションフレーム20Fの前フレーム部に結合されたブラケット20F3に対して、連結軸73Aにより高さ方向に揺動可能となるように回転可能に軸連結された状態とされている。
詳しくは、上記可動ガイド73は、上述したブラケット20F3に対して、その突設されたピン73Cがブラケット20F3に形成された円弧状の長孔20F3a内に嵌め込まれた状態とされて、その回転によりピン73Cが長孔20F3a内を移動することができる範囲内において高さ方向に揺動回転可能な状態とされている。上記可動ガイド73は、常時は、上記ブラケット20F3との間に掛着されたスパイラルスプリング73Bの附勢力により、下方側に向けて首振りするように回転附勢された状態とされている。
これにより、可動ガイド73は、その下方側に首振りする方向に附勢される力によって、その図示下方側の湾曲した外周面上にワイヤー60が下方側から引掛けられて、ワイヤー60を上方側から弾性的に押し付けるかたちでガイドする構成となっている。そしてこれにより、ワイヤー60は、上述した可動ガイド73によって、そのガイドされた部位を起点に上方側に屈曲された状態にガイドされた状態とされている。ここで、上記可動ガイド73のワイヤー60が引掛けられる外周部は、ワイヤー60の脱落を防止するために、ワイヤー60の両サイドを支える部位に立壁面が突出して形成された形状となっている。
上記可動ガイド73は、詳しくは、そのシートクッション20内におけるシート幅方向の配置が、前述したフロアF上のベース部位51Aにピン連結されたワイヤー60の他端62に近い車両外側寄りの配置とされており、シート高さ方向の配置が、同ワイヤー60の他端62よりも低い配置とされている。詳しくは、可動ガイド73は、上述した第1固定ガイド71よりも低い位置に配置されている。このように、可動ガイド73が、ワイヤー60の他端62に対して、シート幅方向に近く、高さ方向に低い配置とされていることにより、ワイヤー60の配索向きが、その牽引操作方向となるシート幅方向に対して垂直となる、シート高さ方向に立ち上げられた態様となっており、車両用シート1がフロアF上から跳ね上げられる移動によって、ワイヤー60が能率的にその一端61が他端62側へ引き寄せられる方向に牽引操作されるようになっている。
上記のようにワイヤー60が配索されていることにより、図4に示すように、車両用シート1が横に跳ね上げられる移動に伴って、ワイヤー60が他端62側から引き込まれる態様で牽引されて、支持板21がシートクッション20の底部の凹部22A内に畳み込まれて収納されるようになっている。詳しくは、上記ワイヤー60の牽引操作による支持板21の畳み込み操作は、車両用シート1が格納位置まで跳ね上げられる前の段階で完結するようになっており、そこから更に車両用シート1が跳ね上げられることにより、ワイヤー60が必要以上に牽引操作される余剰な操作移動量は、前述した可動ガイド73がスパイラルスプリング73Bの附勢力に抗して弾性移動することにより吸収されるようになっている。こうすることにより、車両用シート1を跳ね上げる動作によって、支持板21を確実に収納位置まで畳み込めるようになっている。
このように、本実施例の構成では、上述した第1固定ガイド71と可動ガイド73とが、それぞれ、ワイヤー60の一端61と他端62とに対して、シート幅方向に近く、高さ方向にずらされた配置とされていることにより、車両用シート1が跳ね上げられる移動量によって、支持板21を効率的に収納方向に移動させられるよう、ワイヤー60を引張り込めるようになっている。しかし、本実施例の車両用シート1は、前述したように、3列目の座席用シートとして構成されており、シートバック10やシートクッション20の厚みが薄い簡素なクッション構造に形成されている。
そのため、本来ならば、上述した第1固定ガイド71と可動ガイド73との間の高さ位置関係を更に離間させる方向にずらして、この間に張られたワイヤー60の配索向きを更にシート高さ方向に立ち上げて、ワイヤー60の牽引能率を更に向上させることが好ましいが、上述したように、シートクッション20の厚みが薄いことによるスペース上の制約により、高さ方向にずらせる許容幅も狭められており、高さ方向に十分に離間させられない構成となっている。そこで、本実施例では、上記第1固定ガイド71と可動ガイド73との間に、これらの間に張られたワイヤー60の配索向きをシート高さ方向に立ち上げるための第2固定ガイド72が設けられている。これにより、図5に示すように、第1固定ガイド71と可動ガイド73との間のシート高さ方向(屈曲方向)の離間幅を増大させることなく、可動ガイド73におけるワイヤー60の屈曲角度θが増大された構成となっている。
したがって、上記構成により、ワイヤー60が支持板21を畳みきった位置を越えて更に引かれ過ぎた時にも、可動ガイド73が弾性移動して吸収することのできるワイヤー60の操作移動量も増大させることができる。このように、第2固定ガイド72を設定することにより、シートクッション20内の限られたスペース内で、ワイヤー60が必要以上に引かれ過ぎた時の操作移動量の吸収を十分に行えるようにすることができる。また、本実施例の構成では、上記横並びに設けられる第1固定ガイド71と第2固定ガイド72とは、互いに別体で離間して配置された構成となっている。したがって、これらの間にクッションパッド20Pを面で支えるコンターマット20M(図3参照)をクッションフレーム20Fに対して吊持させるための支持ワイヤー20W等の何らかの障害物が設定されるものにおいても、ガイド構造70を良好に設定することができる(図4参照)。
また、図3に示すように、第1固定ガイド71、第2固定ガイド72及び可動ガイド73が、それぞれ、クッションフレーム20Fの前フレーム部に設けられていることにより、シートクッション20にかかる着座荷重が、これらにかかりにくくなっている。すなわち、シートクッション20にかかる着座荷重は、主として、乗員の尻下部を支える後方部箇所に大きくかかるようになっており、前フレーム部が配設されているような前部箇所にはかかりにくくなっていることから、着座乗員が上記ガイド構造70による異物感を感じにくくなっており、良好な着座感を担保できるようにガイド構造70を設定することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、上記実施例では、本発明の「追加ガイド」に相当する構成として、第2固定ガイド72を例示したが、「追加ガイド」は、可動ガイドと同様に、弾性移動可能な可動式のガイドであってもよい。また、追加ガイドの設定箇所は、固定ガイドと可動ガイドとの間でなくてもよく、追加ガイドと固定ガイドとの間に可動ガイドを挟む配置としたものであってもよい。また、固定ガイドと追加ガイドとが一体で構成されたものであってもよい。
また、車両用シートをフロア上から跳ね上げるリンク機構は、4節リンク機構でなくてもよく、単軸まわりに跳ね上げるリンク機構であってもよい。また、ワイヤーの他端が連結されるベース部位は、シート本体の跳ね上げ時にシート本体との間に相対的な離間移動が生じる部位であればよく、必ずしもフロアと一体的な部位でなくても構わない。例えば、上記実施例で示した構成でいえば、どちらか一方の揺動リンクにベース部位を設定してもよい。
また、上記実施例では、車両用シートが畳み込まれた状態で側方へ跳ね上げられる構成を例示したが、シートクッションが単体で跳ね上げられるものや、シートバックが後方側に倒し込まれた状態でシートクッションと共に跳ね上げられるものであってもよい。また、跳ね上げ方向は、車両側方に限らず、前方や後方であってもよい。また、ガイド構造によりワイヤーを屈曲させた状態にガイドする構成は、ワイヤーをシート高さ方向に屈曲させた状態にガイドする構成に限らず、ワイヤーをシート前後方向に屈曲させた状態にガイドする構成としても適用することができる。
1 車両用シート
10 シートバック
10F バックフレーム
11 渦巻きバネ
20 シートクッション(シート本体)
20F クッションフレーム
20F1 ブラケット
20F2 ブラケット
20F3 ブラケット
20F3a 長孔
20W 支持ワイヤー
20M コンターマット
20P クッションパッド
21 支持板
21A ロック装置
21B 回転軸
22 樹脂カバー
22A 凹部
23 樹脂シールド
30 リクライニング装置
31 解除レバー
32 伝達機構
33 操作軸
34 コネクティングロッド
40 操作ストラップ
50 4節リンク機構(リンク機構)
50A 附勢バネ
51 ベースリンク
51A ベース部位
52 揺動リンク
53 揺動リンク
54 出力リンク
60 ワイヤー
61 一端
62 他端
70 ガイド構造
71 第1固定ガイド(固定ガイド)
72 第2固定ガイド(追加ガイド)
73 可動ガイド
73A 連結軸
73B スパイラルスプリング
73C ピン
F フロア
Fs ストライカ
θ 屈曲角度

Claims (3)

  1. シート本体をフロア上から跳ね上げる動作によって前記シート本体の底部に立設された支持板が畳み込まれる構成とされた車両用シートであって、
    前記シート本体をフロア上に跳ね上げ回転可能に連結するリンク機構と、
    該リンク機構による前記シート本体の跳ね上げ時に前記シート本体との間に相対的な離間移動が生じるベース部位と前記支持板との間に架設されたワイヤーと、
    該ワイヤーを前記シート本体内で屈曲させた配索状態にガイドするガイド構造と、を有し、
    前記ガイド構造は、前記シート本体に固定された定位置で前記ワイヤーを屈曲させた状態にガイドする固定ガイドと、前記シート本体に弾性支持された状態で前記ワイヤーを前記固定ガイドによる屈曲方向とは反対方向に屈曲させた状態にガイドする可動ガイドと、前記ワイヤーを前記固定ガイドによる屈曲方向と同じ方向に屈曲させた状態にガイドすることで前記可動ガイドにおける前記ワイヤーの屈曲角度を増大させる追加ガイドと、を有し、前記シート本体の跳ね上げにより前記支持板が前記ワイヤーにより引き込まれて畳み込まれ、前記ワイヤーの引かれ過ぎた時の操作移動量が前記可動ガイドの弾性移動により吸収される構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記固定ガイドが前記支持板に近い箇所に設定され、前記可動ガイドが前記リンク機構に近い箇所に設定され、前記追加ガイドが前記可動ガイドと前記固定ガイドとの間の箇所に設定されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記追加ガイドと前記固定ガイドとが、互いに別体で離間して配置された構成であることを特徴とする車両用シート。
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