JP2013154772A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート装置14は、車両のフロア上且つ乗降口近傍に配置されたシート装置であって、車両の一部又はシート基部に取り付けられたシートクッション20と、シートクッションの後部に配置されたシートバック22と、シートクッションの前側と車両の一部又はシート基部とを複数のリンクにより連結する前側リンク機構26と、シートクッションの後側とシートバックとを、シートクッションの前側が第1連結軸24bにより上下方向に揺動可能に連結する後側リンク機構と、シートバックを前後方向の所定位置に移動可能に支持するシートバックスライド機構28と、を有する。
【選択図】図2
Description
このように構成された本発明においては、単一のリンクを介してベース部とシートクッションとを連結した場合と比較して、シートクッションの上下動を抑制しつつシート装置の前後の移動距離を大きくすることができる。これにより、シートバックを十分前方に移動させることができる。また、シートバック等を上方に跳ね上げる動作が必要とされないので、後列シートの乗員の足が挟まれることを防止できる。即ち、安全性や良好な操作性を確保しつつ、ウォークイン時における後席への乗降性の向上や荷室スペースの拡大を実現することができる。
このように構成された本発明においては、中間軸部を段差部よりも前方に位置させることができ、シートクッション側のリンクを、段差部の後方におけるフロアよりも低い位置まで回動させることができる。従って、シートクッションを段差部の前下方に移動させると共にシートバックを十分前方に移動させることができ、ウォークイン時における後席への乗降性を更に向上させることができる。
このように構成された本発明においては、単一のリンクを介してベース部とシートクッションとを連結した場合と比較して、シートクッションの上下動が抑制されているので、チャイルドシート取付部を用いてチャイルドシートをシートバックに固定したままシートバックを前方に移動させることができ、使用性を向上することができる。
このように構成された本発明においては、ISO−FIXに準拠したチャイルドシートをシートバックに固定することができる。
このように構成された本発明においては、シートバックを前方に移動させ且つ前倒させることができ、ウォークイン時における後席への乗降性を更に向上させることができる。
このように構成された本発明においては、シートクッションの座面と略平行になるまでシートバックを前倒させることができる。即ち、座面を略水平に保ったままシートクッションを前下方に移動させ、このシートクッションに重なるようにシートバックを前倒させること(いわゆるダイブダウン)ができるので、ウォークイン時における後席への乗降性の向上と、ダイブダウンによる荷室スペースの拡大とを両立させることができる。
まず、図1乃至図9により本発明の第1実施形態によるシート装置について説明する。図1は本発明の第1実施形態によるシート装置を備えた車両を示す側面図である。
ここで、図2及び図3に示すように、2列目シート14において、シートクッション20がほぼ水平となり且つシートバック22が起立する位置を着座位置と呼ぶ。
図5は本発明の第1実施形態によるシート装置が図3の位置から前方に移動した状態を示す側面図である。図6は本発明の第1実施形態によるシート装置が図5に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。図7は本発明の第1実施形態によるシート装置が図6に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。図8は本発明の第1実施形態によるシート装置が図7に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。これらの各図において、1列目シート12が仮想線で表されている。
図10は、本発明の第2実施形態による2列目シート14を示す側面図である。
図11は本発明の第2実施形態によるシート装置が図10の位置から前方に移動した状態を示す側面図である。図12は本発明の第2実施形態によるシート装置が図11に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。図13は本発明の第2実施形態によるシート装置が図12に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。
図14は、本発明の第3実施形態による2列目シート14を示す側面図である。
図15は本発明の第3実施形態によるシート装置が図14の位置から前方に移動した状態を示す側面図である。図16は本発明の第3実施形態によるシート装置が図15に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。図17は本発明の第3実施形態によるシート装置が図16に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。図18は本発明の第3実施形態によるシート装置が図17に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。図19は本発明の第3実施形態によるシート装置が図18に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。
図20は、本発明の第4実施形態による2列目シート14を示す側面図である。
図21は本発明の第4実施形態によるシート装置が図20の位置から前方に移動した状態を示す側面図である。図22は本発明の第4実施形態によるシート装置が図21に示した位置から更に前方に移動した状態を示す側面図である。
2 前方サイドドア
2a、4a 側面開口部
4 後方サイドドア
6 フロア
6a、6b 段差部
8 荷室スペース
12 1列目シート
14 2列目シート
16 3列目シート
20 シートクッション
22 シートバック
24 後側リンク機構
24a アームリンク
24b 第1連結軸
26 前側リンク機構
26a、26b リンク
26c 中間軸
26d、26e 軸部
26f リンクストッパー
26g 第2リンクストッパー
26h スプリング
28 シートバックスライド機構
28a ロアーレール
28b アッパーレール
28c スライド部材
28d 第2連結軸
30 チャイルドシート取付部
30a 固定部
30b テザーアンカー
32 シートベース
32a 前端
34 シートベーススライド機構
34a ロアーレール
34b アッパーレール
40 チャイルドシート
Claims (6)
- 車両のフロア上且つ乗降口近傍に配置されたシート装置であって、
車両の一部又はシート基部に取り付けられたシートクッションと、
上記シートクッションの後部に配置されたシートバックと、
上記シートクッションの前側と上記車両の一部又はシート基部とを複数のリンクにより連結する前側リンク機構と、
上記シートクッションの後側と上記シートバックとを、シートクッションの前側が第1連結軸により上下方向に揺動可能に連結する後側リンク機構と、
上記シートバックを前後方向の所定位置に移動可能に支持するスライド機構と、
を有することを特徴とするシート装置。 - 上記車両のシート装置が設置されるフロアの前方領域には、下方に延びる段差部が形成され、上記前側リンク機構の複数のリンク相互を連結する中間軸部が上記段差部よりも前方に位置することが可能である請求項1に記載のシート装置。
- 更に、チャイルドシートを上記シートバックと共に前後方向に移動可能にシートバックに取り付けるためのチャイルドシート取付部を有する、請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート装置。
- 上記チャイルドシート取付部は、上記チャイルドシートを上記シートバックに固定する固定部と、チャイルドシートのテザーベルトの端部が着脱可能なテザーアンカー部とを備えている請求項4に記載のシート装置。
- 上記スライド機構は、上記車両の一部又はシート基部に取り付けられたレールと、このレール上を前後方向に移動可能なスライド部材と、このスライド部材と上記シートバックとを回動自在に連結する第2連結軸と、を備えている請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート装置。
- 上記シートバックが前方に移動し且つ前方に揺動したとき、上記後側リンク機構の第1連結軸と、上記スライド機構の第2連結軸が、上記シートクッションの上面よりも上方に配置されるようになっている請求項5に記載のシート装置。
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