JP6428471B2 - ヒートポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプに関する。
特許文献1に記載の吸着式ヒートポンプでは、ロータを回転さることで吸着材の内部を流れる熱媒が温水と冷却水とに交互に切り替えられるようになっている。
特願2012−127594号公報
しかし、特許文献1の構成では、吸着材と蒸発器との間の隔壁又は吸着材と凝縮器との間の隔壁に複数の開閉弁が設けられており、この開閉弁を開閉することで、水蒸気が吸着材に供給され、又は水蒸気が凝縮器に排出されるようになっている。
本発明は、開閉弁を用いることなく、一方の吸着材が脱着・吸着を交互に繰り返し、他方の吸着材が吸着・脱着を交互に繰り返す構成を得ることである。
本発明の請求項1に係るヒートポンプは、吸着媒体が収容されている吸着空間を有する容器と、前記容器の前記吸着空間で間隔を空けて並べられ、第一熱媒との熱交換により吸着媒体を生成し、第二熱媒との熱交換により吸着媒体を凝縮する複数の蒸発凝縮部と、前記容器の前記吸着空間で、前記蒸発凝縮部の並び方向から見て夫々の前記蒸発凝縮部の隣りに夫々配置され、前記蒸発凝縮部によって生成された吸着媒体を第三熱媒との熱交換により吸着し、前記第三熱媒と比して高温の第四熱媒との熱交換により吸着媒体を脱着する複数の吸着材と、吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を吸着する前記吸着材とが隣り合い、かつ、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を脱着する前記吸着材とが隣り合うように、前記第一熱媒が流れる第一流路、前記第二熱媒が流れる第二流路、前記第三熱媒が流れる第三流路、及び前記第四熱媒が流れる第四流路が形成されている流路部材と、前記流路部材を前記吸着材及び前記蒸発凝縮部に対して相対的に移動させ、吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を吸着する前記吸着材とが隣り合い、かつ、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を脱着する前記吸着材とが隣り合う状態を維持しつつ、吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を吸着する前記吸着材と、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を脱着する前記吸着材とを順次に切り替える切替装置と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、容器の吸着空間に、蒸発凝縮部が間隔を空けて並べられている。そして、蒸発凝縮部の並び方向から見て夫々の蒸発凝縮部の隣りに吸着材が夫々配置されている。
また、流路部材には、吸着媒体を生成する蒸発凝縮部と吸着媒体を吸着する吸着材とが隣り合い、かつ、吸着媒体を凝縮する蒸発凝縮部と吸着媒体を脱着する吸着材とが隣り合うように、第一流路、第二流路、第三流路及び第四流路が形成されている。
これにより、第一熱媒との熱交換により蒸発凝縮部が生成した吸着媒体を、吸着材が第三熱媒との熱交換により吸着する。さらに、吸着材が第四媒体との熱交換により脱着した吸着媒体を、蒸発凝縮部が第二熱媒との熱交換により凝縮する。
そして、切替装置が、流路部材を吸着材及び蒸発凝縮部に対して相対的に移動させる。これにより、吸着媒体を生成する蒸発凝縮部と吸着媒体を吸着する吸着材とが隣り合い、かつ、吸着媒体を凝縮する蒸発凝縮部と吸着媒体を脱着する吸着材とが隣り合う状態を維持しつつ、吸着媒体を生成する蒸発凝縮部及び吸着媒体を吸着する吸着材と、吸着媒体を凝縮する蒸発凝縮部及び吸着媒体を脱着する吸着材とが順次に切り替えられる。
このようにして、開閉弁を用いることなく、一方の吸着材が脱着・吸着を交互に繰り返し、他方の吸着材が吸着・脱着を交互に繰り返す構成を得ることができる。
本発明の請求項2に係るヒートポンプは、請求項1に記載のヒートポンプにおいて、前記蒸発凝縮部は、前記並び方向に対して交差する一方向から見て円状に間隔を空けて並べられ、前記切替装置は、前記蒸発凝縮部が前記一方向から見て並ぶ円の中心を軸として前記流路部材を前記吸着材及び前記蒸発凝縮部に対して相対的に回転させ、吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を吸着する前記吸着材と、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を脱着する前記吸着材とを順次に切り替えることを特徴とする。
上記構成によれば、蒸発凝縮部は、一方向から見て円状に間隔を空けて並べられている。そして、切替装置は、蒸発凝縮部が一方向から見て並ぶ円の中心を軸として流路部材を吸着材及び蒸発凝縮部に対して相対的に回転させる。
このように、流路部材を回転させることで、吸着媒体を生成する蒸発凝縮部及び吸着媒体を吸着する吸着材と、吸着媒体を凝縮する蒸発凝縮部及び吸着媒体を脱着する吸着材とを順次に切り替えることができる。
本発明の請求項3に係るヒートポンプは、請求項2に記載のヒートポンプにおいて、前記蒸発凝縮部及び前記吸着材は、矩形板状とされ、
前記蒸発凝縮部の板面及び前記吸着材の板面は、前記蒸発凝縮部が前記一方向から見て並ぶ円の周方向に向いていることを特徴とする。
上記構成によれば、蒸発凝縮部及び吸着材は、矩形板状とされ、蒸発凝縮部の板面及び吸着材の板面は、蒸発凝縮部が並ぶ円の周方向に向いている。
そして、一方で、吸着材は、隣りに配置されている蒸発凝縮部が蒸発凝縮部の板面で生成して空間に放出した吸着媒体を吸着材の板面で吸着する。また、他方で、蒸発凝縮部は、隣りに配置されている吸着材が吸着材の板面で脱着して空間に放出した吸着媒体を蒸発凝縮部の板面で凝縮する。
このように、蒸発凝縮部及び吸着材を矩形板状とすることで、吸着材が吸着媒体を吸着する面積、吸着材が吸着媒体を脱着する面積、蒸発凝縮部が吸着媒体を生成する面積、及び蒸発凝縮部が吸着媒体を凝縮する面積を増やすことができる。
本発明によれば、開閉弁を用いることなく、一方の吸着材が脱着・吸着を交互に繰り返し、他方の吸着材が吸着・脱着を交互に繰り返す構成を得ることができる。
本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示した斜視図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示した側面図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示した分解斜視図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図2におけるS1−S1線断面図である。 本第実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図2におけるS2−S2線断面図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図2におけるS3−S3線断面図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図2におけるS4−S4線断面図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図6におけるS5−S5線断面図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図6におけるS6−S6線断面図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図7におけるS7−S7線断面図である。 本実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示し、図7におけるS8−S8線断面図である。 本第実施形態に係る吸着式ヒートポンプの吸着部及び蒸発凝縮部を示した拡大斜視図である。 本第実施形態に係る吸着式ヒートポンプの吸着部及び蒸発凝縮部を示した拡大斜視図である。 本第実施形態に係る吸着式ヒートポンプの吸着部及び蒸発凝縮部を示した拡大斜視図である。 本第実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示した断面図である。 本第実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示した断面図である。 本第実施形態に係る吸着式ヒートポンプを示した断面図である。
本発明の実施形態に係るヒートポンプの一例としての吸着式ヒートポンプの一例について図1〜図17を用いて説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(全体構成)
本実施形態に係る吸着式ヒートポンプ10(以下「ヒートポンプ10」)は、図1、図2に示されるように、容器12と、水を蒸発、水蒸気(吸着媒体の一例)を凝縮する蒸発凝縮部30と、水蒸気を吸着、水蒸気を脱着する吸着部36とを備えている。さらに、ヒートポンプ10は、各熱媒が流れる流路部材の一例としての流路機構50と、切替装置90(図8参照)とを備えている。
そして、この吸着式ヒートポンプ10は、例えば、自動車等の廃熱によって生成された後述する高温熱媒F4との熱交換より、吸着工程において後述する低温熱媒F1を冷却するようになっている。
〔容器〕
容器12は、図1、図2、図8、図10に示されるように、装置奥行方向に延びる円筒状とされた本体部14と、本体部14において装置奥行方向の両端部に取り付けられた一対の蓋部16と、本体部14の軸線Cを軸線とする軸管18とを含んで構成されている。さらに、容器12は、蒸発凝縮部30及び吸着部36の両端部に配置され、容器12の内部を装置奥行方向において分離する円状の一対の分離部20を備えている。
軸管18は、図2に示されるように、本体部14の内部において一対の分離部20の間に配置され、一対の分離部20には、軸管18の外径と同様の外径の貫通孔20Aが夫々形成されている。そして、この貫通孔20Aが軸管18の内部を分離部20の外部に開放している。さらに、一対の蓋部16には、装置奥行方向から見て、貫通孔20Aと同様の外径の貫通孔16Aが夫々形成されている。
そして、本体部14の内周面と、一対の分離部20と、軸管18の外周面とで囲まれた空間は、吸着空間22とされている。この吸着空間22は、真空脱気され、吸着空間22には、水蒸気が収容されている。また、装置奥行方向の一方側及び他方側には、分離部20と蓋部16との間の空間70が夫々形成されている。この空間70は、吸着空間22とは異なり大気圧とされている。
〔蒸発凝縮部〕
蒸発凝縮部30は、複数設けられ、図3に示されるように、矩形板状とされている。そして、蒸発凝縮部30は、蒸発凝縮部30の板面が軸管18の周方向を向くように円状に同様の間隔で並べられ、軸管18の他端側(図中右側)の部分に取り付けられている。
また、蒸発凝縮部30の基端部が容器12の軸管18の外周面に取り付けられ、蒸発凝縮部30の先端部が容器12の本体部14の内周面に接触し(図5参照)、蒸発凝縮部30の装置奥行方向の他端部が容器12の分離部20に接触している(図10参照)。
なお、本実施形態では、蒸発凝縮部30は、20個設けられ、軸管18の外周面に18〔°〕ピッチで配置されている。
さらに、蒸発凝縮部30の内部には、図10、図11に示されるように、流路30Aが、蒸発凝縮部30の縁辺に沿うように形成されている。また、分離部20には、流路30Aの両端部と対向する貫通孔20Bが形成されている。これにより、流路30Aと、装置奥行方向の他端側の空間70とは連通している。なお、この流路30Aには、後述する低温熱媒F1、又は中温熱媒F2が流れるようになっている。
〔吸着部〕
吸着部36は、複数設けられ、図3に示されるように、矩形板状とされている。そして、吸着部36は、吸着部36の板面が軸管18の周方向を向くように同様の間隔で並べられ、軸管18の一端側(図中左側)の部分に取り付けられている。
具体的には、装置奥行方向から見て、吸着部36は、軸管18の周方向において蒸発凝縮部30と同様の位置に配置されており、と吸着部36の端部と蒸発凝縮部30の端部の間には、板状の断熱部28が配置されている。換言すれば、吸着部36、及び蒸発凝縮部30は、装置奥行方向(一方向の一例)から見て円状に並べられている。そして、蒸発凝縮部30の並び方向である軸管18の周方向から見て、吸着部36は、蒸発凝縮部30の隣りに配置されている。
そして、吸着部36の基端部が軸管18の外周面に取り付けられ、吸着部36の先端部が容器12の本体部14の内周面に接触し(図4参照)、吸着部36の装置奥行方向の一端部が容器12の分離部20に接触している(図8参照)。
なお、本実施形態では、吸着部36は、20個設けられ、軸管18の外周面に18〔°〕ピッチで並べられている。
さらに、吸着部36は、図12に示されるように、3層構造とされ、中間板38と、中間板38の表面及び裏面に積層されている吸着材40とを有している。吸着材40は、水蒸気を吸着して発熱し、水蒸気を脱着して吸熱するようになっている。この吸着材40としては、例えば、活性炭、メソポーラスシリカ、ゼオライト、シリカゲル、及び粘土鉱物等を用いることができる。なお、中間板38の板面に吸着材40を積層するために、例えば、吸着材を含む塗布液を中間板38に塗布する方法、吸着材を含む吸着材成形体を中間板38に接着する方法等が用いられる。
また、中間板38の内部には、図8、図9に示されるように、流路38Aが、中間板38の縁辺に沿うように形成されている。また、分離部20には、流路38Aの両端部と対向する貫通孔20Bが形成されている。これにより、流路38Aと、装置奥行方向の一端側の空間70とは連通している。なお、この流路38Aには、後述する中温熱媒F3、又は高温熱媒F4が流れるようになっている。
そして、周方向において対向する、蒸発凝縮部30及び吸着部36と、蒸発凝縮部30及び吸着部36との間には、水蒸気が移動する領域42(図12参照)が形成されている。
〔流路機構〕
流路機構50は、図3、図8、図10に示されるように、軸管18を貫通している第一管部材52と、第一管部材52の内周面と間隔を空けて第一管部材52の内部に配置されている第二管部材54とを備えている。さらに、流路機構50は、第二管部材54の内周面と間隔を空けて第二管部材54の内部に配置されている第三管部材56と、第三管部材56の内周面と間隔を空けて第三管部材56の内部に配置されている第四管部材58とを備えている。
また、第一管部材52、第二管部材54、第三管部材56及び第四管部材58の両端側は、図8、図10に示されるように、前述した一対の分離部20に夫々形成された貫通孔20A、及び一対の蓋部16に夫々形成された貫通孔16Aを通って蓋部16から容器12の外部に露出している。そして、一対の蓋部16の貫通孔16Aの孔縁と、第一管部材52の外周面との間には、図示せぬ軸受が設けられ、流路機構50は、軸線Cを中心に回転可能とされている(図1の矢印F参照)。さらに、貫通孔16Aの孔縁と第一管部材52の外周面との間は、図示せぬシール部材によってシールされている。
また、流路機構50は、図8、図10に示されるように、第一管部材52の内部を、装置奥行方向の一端側(図中左側)の空間と、他端側(図中右側)の空間とに仕切る円状の仕切板60を備えている。また、この一対の仕切板60は、第一管部材52、第二管部材54、第三管部材56及び第四管部材58と一体的に成形されている。
そして、第四管部材58の内部が、熱媒が流れる流路80とされ、第三管部材56と第四管部材58の間が流路82とされ、第二管部材54と第三管部材56との間が流路84とされ、第一管部材52と第二管部材54との間が流路86とされている。
なお、以後の説明では、図8、図10に示されるように、仕切板60で仕切られた流路80において、装置奥行方向の一端側の部分を流路80Aと記載し、他端側の部分を流路80Bと記載する。また、仕切板60で仕切られた流路82において、装置奥行方向の一端側の部分を流路82Aと記載し、他端側の部分を流路82Bと記載する。さらに、仕切板60で仕切られた流路84において、装置奥行方向の一端側の部分を流路84Aと記載し、他端側の部分を流路84Bと記載する。また、仕切板60で仕切られた流路86において、装置奥行方向の一端側の部分を流路86Aと記載し、他端側の部分を流路86Bと記載する。
ここで、図6には、図2に示すS3−S3線断面図が示され、図7には、図2に示すS4−S4線断面図が示されている。
そして、流路機構50は、図3、図6に示されるように、装置奥行方向の一端側の空間70(図8参照)を第一管部材52の周方向に仕切る仕切板62を備えている。さらに、流路機構50は、図3、図7に示されるように、装置奥行方向の他端側の空間70(図10参照)を第一管部材52の周方向に仕切る仕切板63を備えている。
仕切板62は、図6に示されるように、基端部が第一管部材52の外周面に連結され、装置奥行方向から見て、第一管部材52の径方向に延びて先端部が本体部14の内周面に接触している仕切板62A、62Bを備えている。また、装置奥行方向から見て、仕切板62Aと仕切板62Bとは、軸線Cに対して点対称となるように配置されている。そして、仕切板62A、62Bは、第一管部材52と一体的に成形されている。また、仕切板62A、62Bの先端部と本体部14の内周面との間、装置奥行方向において仕切板62A、62Bの一方側の縁部と蓋部16との間、及び仕切板62A、62Bの他方側の縁部と分離部20との間は、図示せぬシール部材によってシールされている。
さらに、仕切板63は、図7に示されるように、基端部が第一管部材52の外周面に連結され、装置奥行方向から見て、第一管部材52の径方向に延びて先端部が本体部14の内周面に接触している仕切板63A、63Bを備えている。また、装置奥行方向から見て、仕切板63A及び仕切板63Bは、前述した仕切板62A及び仕切板62Bと第一管部材52の周方向において同様の位置に配置されている。さらに、仕切板63A、63Bの先端部と本体部14の内周面との間、装置奥行方向において仕切板63A、63Bの一方側の縁部と分離部20との間、及び仕切板63A、63Bの他方側の縁部と蓋部16との間は、図示せぬシール部材によってシールされている。
また、流路機構50は、図3、図6に示されるように、装置奥行方向の一端側の空間70を第一管部材52の径方向に仕切る円環状の仕切板64を備えている。この仕切板64は、仕切板62と一体的に成形されている。さらに、装置奥行方向において仕切板64の一方側の縁部と蓋部16との間、及び仕切板64の他方側の縁部と分離部20との間は、図示せぬシール部材によってシールされている。
また、流路機構50は、図3、図7に示されるように、装置奥行方向の他端側の空間70を第一管部材52の径方向に仕切る円環状の仕切板66を備えている。さらに、仕切板66は、装置奥行方向から見て仕切板64と同様の形状とされている。そして、この仕切板66は、仕切板63と一体的に成形されている。さらに、装置奥行方向において仕切板66の一方側の縁部と蓋部16との間、及び仕切板66の他方側の縁部と分離部20との間は、図示せぬシール部材によってシールされている。
なお、以後の説明では、第一管部材52と共に回転する仕切板62、63が、空間70を仕切っている場合に、図6に示されるように、第一管部材52側で、かつ、装置幅方向の一方側(図6の左方側)に位置する空間を空間70Aと記載する。また、空間70Aに対して、仕切板62を挟んで反対側の空間を空間70Bと記載する。さらに、空間70Aに対して仕切板64を挟んで反対側の空間を70Cと記載し、空間70Bに対して仕切板64を挟んで反対側の空間を70Dと記載する。
また、図7に示されるように、装置奥行方向の他端側の空間70において、装置奥行方向から見て空間70A(図6参照)と同様の位置に配置される空間を空間70Eと記載する。さらに、装置奥行方向から見て空間70B(図6参照)と同様の位置に配置される空間を空間70Fと記載する。また、装置奥行方向から見て空間70C(図6参照)と同様の位置に配置される空間を空間70Gと記載し、空間70D(図6参照)と同様の位置に配置される空間を空間70Hと記載する。
さらに、流路機構50は、図6、図9に示されるように、第一管部材52の一端側の部分で、かつ、空間70Bの臨む部分に、第一管部材52と第四管部材58とを連結する連結管72Aを備えている。また、流路機構50は、図7、図11に示されるように、第一管部材52の他端側の部分で、かつ、空間70Eに臨む部分に、第一管部材52と第四管部材58とを連結する連結管72Bを備えている。そして、連結管72A、72Bは、第四管部材58の内部の流路80と、空間70B、70Eとを連通させている。
さらに、図6、図9に示されるように、第一管部材52の一端側の部分で、かつ、空間70Aに臨む部分に、第一管部材52の壁部を貫通する貫通孔52Aが形成されている。また、図7、図11に示されるように、第一管部材52の他端側の部分で、かつ、空間70Fに臨む部分に、第一管部材52の壁部を貫通する貫通孔52Bが形成されている。そして、貫通孔52A、52Bは、第一管部材52と第二管部材54との間の流路86と、空間70A、70Fとを連通させている。
さらに、流路機構50は、図8に示されるように、第一管部材52の一端側の部分で、かつ、空間70Cと対向する部分に、第二管部材54と仕切板64とを連結する連結管78Aを備えている。また、流路機構50は、図10に示されるように、第一管部材52の他端側の部分で、かつ、空間70Hと対向する部分に、第二管部材54と仕切板66とを連結する連結管78Bを備えている。そして、連結管78A、78Bは、第二管部材54と第三管部材56との間の流路84と、空間70C、70Hとを連通させている。
さらに、流路機構50は、図8に示されるように、第一管部材52の一端側の部分で、かつ、空間70Dと対向する部分に、第三管部材56と仕切板64とを連結する連結管76Aを備えている。また、流路機構50は、図10に示されるように、第一管部材52の他端側の部分で、かつ、空間70Gと対向する部分に、第三管部材56と仕切板66とを連結する連結管76Bを備えている。そして、連結管76A、76Bは、第三管部材56と第四管部材58との間の流路82と、空間70D、70Gとを連通させている。
この構成において、低温熱媒F1(第一熱媒の一例)は、図11に示されるように、流路86Bに供給され、貫通孔52Bを通って空間70Fへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Fへ流れ込んだ低温熱媒F1は、分離部20を挟んで空間70Fの反対側に配置されている蒸発凝縮部30の流路30Aの内部に流路30Aの一端部から流れ込むようになっている。また、流路30Aの内部に流れ込んだ低温熱媒F1は、流路30Aの他端部から流出して、空間70Hへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Hへ流れ込んだ低温熱媒F1は、図10に示されるように、連結管78Bを通って流路84Bに流れ込み、外部に排出されるようになっている。
また、中温熱媒F2(第二熱媒の一例)は、図11に示されるように、流路80Bに供給され、連結管72Bを通って空間70Eへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Eへ流れ込んだ中温熱媒F2は、分離部20を挟んで空間70Eの反対側に配置されている蒸発凝縮部30の流路30Aの内部に流路30Aの一端部から流れ込むようになっている。また、流路30Aの内部に流れ込んだ中温熱媒F2は、流路30Aの他端部から流出して、空間70Gへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Gへ流れ込んだ中温熱媒F2は、図10に示されるように、連結管76Bを通って流路82Bに流れ込み、外部に排出されるようになっている。
また、中温熱媒F3(第三熱媒の一例)は、図9に示されるように、流路80Aに供給され、連結管72Aを通って空間70Bへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Bへ流れ込んだ中温熱媒F3は、分離部20を挟んで空間70Bの反対側に配置されている吸着部36の流路38Aの内部に流路38Aの一端部から流れ込むようになっている。また、流路38Aの内部に流れ込んだ中温熱媒F3は、流路38Aの他端部から流出して、空間70Dへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Dへ流れ込んだ中温熱媒F3は、図8に示されるように、連結管76Aを通って流路82Aに流れ込み、外部に排出されるようになっている。
また、高温熱媒F4(第四熱媒の一例)は、図9に示されるように、流路86Aに供給され、貫通孔52Aを通って空間70Aへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Aへ流れ込んだ高温熱媒F4は、分離部20を挟んで空間70Aの反対側に配置されている吸着部36の流路38Aの内部に流路38Aの一端部から流れ込むようになっている。また、流路38Aの内部に流れ込んだ高温熱媒F4は、流路38Aの他端部から流出して、空間70Cへ流れ込むようになっている。さらに、空間70Cへ流れ込んだ高温熱媒F4は、図8に示されるように、連結管78Aを通って流路84Aに流れ込み、外部に排出されるようになっている。
このように、流路86B及び流路84Bは、低温熱媒F1(第一熱媒の一例)が流れる第一流路の一例とされ、流路80B及び流路82Bは、中温熱媒F2(第二熱媒の一例)が流れる第二流路の一例とされている(図10、図11参照)。また、流路80A及び流路82Aは、中温熱媒F3(第三熱媒の一例)が流れる第三流路の一例とされ、流路86A及び流路84Aは、高温熱媒F4(第四熱媒の一例)が流れる第四流路の一例とされている。
さらに、低温熱媒F1には、一例として15〔℃〕程度の水を用いることができ、中温熱媒F2、F3には、一例として40〔℃〕程度の水を用いることができ、高温熱媒F4には、一例として90〔℃〕程度の水を用いることができる。この高温熱媒F4は、例えば、自動車等の廃熱を輸送するものであり、吸着式ヒートポンプ10における利用の対象となる流体である。また、低温熱媒F1が、冷却の対象となる流体である。
〔切替装置〕
切替装置90は、図8に示されるように、軸線Cを中心に流路機構50を連続的に回転させる駆動部材としてのモータ92を備えている。
この構成において、モータ92の駆動力により、流路機構50が回転(図1の矢印F参照)することで、夫々の空間70A〜70Hも回転するようになっている。
(作用)
次に、ヒートポンプ10の作用を、ヒートポンプ10の動作によって説明する。仕切板62、63は、例えば、図6、図7に示されるように、板面が装置幅方向を向いている。
さらに、軸線Cに対して装置幅方向の一方側(図6の左方側、図7の右方側)に配置されている吸着材40は、水蒸気を吸着した状態となっている。
一方、軸線Cに対して装置幅方向の他方側(図6の右方側、図7の左方側)に配置されている吸着材40は、水蒸気を脱着した状態となっている。また、軸線Cに対して装置幅方向の他方側に配置されている蒸発凝縮部30の板面には、水(水滴)が付着している。
この状態で、低温熱媒F1は、図11に示されるように、流路86Bに供給され、貫通孔52Bを通って空間70Fへ流れ込む。さらに、空間70Fへ流れ込んだ低温熱媒F1は、分離部20を挟んで空間70Fの反対側に配置されている蒸発凝縮部30の流路30Aの内部に流路30Aの一端部から流れ込む。また、流路30Aの内部に流れ込んだ低温熱媒F1は、流路30Aの他端部から流出して、空間70Hへ流れ込む。さらに、空間70Hへ流れ込んだ低温熱媒F1は、図10に示されるように、連結管78Bを通って流路84Bに流れ込み、外部に排出される。
このように、軸線Cに対して装置幅方向の他方側に配置されている蒸発凝縮部30の流路30Aには、低温熱媒F1が流れる。
また、中温熱媒F3は、図9に示されるように、流路80Aに供給され、連結管72Aを通って空間70Bへ流れ込む。さらに、空間70Bへ流れ込んだ中温熱媒F3は、分離部20を挟んで空間70Bの反対側に配置されている吸着部36の流路38Aの内部に流路38Aの一端部から流れ込む。また、流路38Aの内部に流れ込んだ中温熱媒F3は、流路38Aの他端部から流出して、空間70Dへ流れ込む。さらに、空間70Dへ流れ込んだ中温熱媒F3は、図8に示されるように、連結管76Aを通って流路82Aに流れ込み、外部に排出される。
このように、軸線Cに対して装置幅方向の他方側に配置されている吸着部36の流路38Aには、中温熱媒F3が流れる。
ここで、蒸発凝縮部30の流路30Aを流れる低温熱媒F1は、一例として15〔℃〕とされている。これにより、蒸発凝縮部30において水と水蒸気とが平衡状態となる平衡圧力は、一例として1.7〔kPa〕となる。
一方、吸着部36の流路38Aを流れる中温熱媒F3は、一例として40〔℃〕とされている。これにより、吸着部36の吸着材40において水と水蒸気とが平衡状態となる平衡圧力は、一例として0.3〔kPa〕となる。
この平衡圧力の差により、軸線Cに対して装置幅方向の他方側に配置されている蒸発凝縮部30は、蒸発凝縮部30の板面に付着している水を、低温熱媒F1との熱交換により、蒸発させて水蒸気を生成する。さらに、軸線Cに対して装置幅方向の他方側に配置されている吸着材40は、蒸発凝縮部30によって蒸発した水蒸気を、中温熱媒F3との熱交換により吸着する(吸着工程)。
具体的には、図13に示されるように、蒸発凝縮部30の板面で蒸発した水蒸気は、領域42を装置奥行方向に移動し、蒸発凝縮部30の隣りに配置されている吸着材40によって吸着材40の板面で吸着される。ここで、水を蒸発させる際の気化熱により、蒸発凝縮部30の流路30Aを流れる低温熱媒F1が冷却される。
また、中温熱媒F2は、図11に示されるように、流路80Bに供給され、連結管72Bを通って空間70Eへ流れ込む。さらに、空間70Eへ流れ込んだ中温熱媒F2は、分離部20を挟んで空間70Eの反対側に配置されている蒸発凝縮部30の流路30Aの内部に流路30Aの一端部から流れ込む。また、流路30Aの内部に流れ込んだ中温熱媒F2は、流路30Aの他端部から流出して、空間70Gへ流れ込む。さらに、空間70Gへ流れ込んだ中温熱媒F2は、図10に示されるように、連結管76Bを通って流路82Bに流れ込み、外部に排出される。
このように、軸線Cに対して装置幅方向の一方側に配置されている蒸発凝縮部30の流路30Aには、中温熱媒F2が流れる。
また、高温熱媒F4は、図9に示されるように、流路86Aに供給され、貫通孔52Aを通って空間70Aへ流れ込む。さらに、空間70Aへ流れ込んだ高温熱媒F4は、分離部20を挟んで空間70Aの反対側に配置されている吸着部36の流路38Aの内部に流路38Aの一端部から流れ込む。また、流路38Aの内部に流れ込んだ高温熱媒F4は、流路38Aの他端部から流出して、空間70Cへ流れ込む。さらに、空間70Cへ流れ込んだ高温熱媒F4は、図8に示されるように、連結管78Aを通って流路84Aに流れ込み、外部に排出される。
このように、軸線Cに対して装置幅方向の一方側に配置されている吸着部36の流路38Aには、高温熱媒F4が流れる。
ここで、蒸発凝縮部30の流路30Aを流れ中温熱媒F2は、一例として40〔℃〕とされている。これにより、蒸発凝縮部30において水と水蒸気とが平衡状態となる平衡圧力は、一例として7.2〔kPa〕となる。
一方、吸着部36の流路38Aを流れる高温熱媒F4は、一例として90〔℃〕とされている。これにより、吸着部36の吸着材40において水と水蒸気とが平衡状態となる平衡圧力は、一例として10.0〔kPa〕となる。
この平衡圧力の差により、軸線Cに対して一方側に配置されている吸着材40は、高温熱媒F4との熱交換により、吸着している水蒸気を脱着する。さらに、軸線Cに対して一方側に配置されている蒸発凝縮部30は、中温熱媒F2との熱交換により、吸着材40が脱着した水蒸気を凝縮する(脱着工程)。
具体的には、図14に示されるように、吸着材40が脱着した水蒸気は、領域42を装置奥行方向に移動し、吸着材40の隣りに配置されている蒸発凝縮部30によって凝縮される。また、凝縮されることで生成した水は、蒸発凝縮部30の板面に水滴として付着する。
そして、図15、図16、図17に示されるように、流路機構50が、モータ92(図8参照)によって図中矢印F方向に回転する。これにより、夫々の空間70A〜70Hが回転(移動)する。そして、水蒸気を生成する蒸発凝縮部30と水蒸気を吸着する吸着材40とが隣り合い、かつ、水蒸気を凝縮する蒸発凝縮部30と水蒸気を脱着する吸着材40とが隣り合う状態を維持しつつ、吸着材40及び蒸発凝縮部30が順次に切り替えられる。
なお、モータ92の駆動力によって流路機構50が回転する回転速度は、流路機構50が一回転する間の吸着工程において、吸着材40が吸着材40と接している領域42の温度での平衡状態となり、流路機構50が一回転する間の脱着工程において、吸着材40が吸着材40と接している領域42の温度での平衡状態となるように決められている。
(まとめ)
以上説明したように、装置奥行方向から見て、装置幅方向の他方側では、蒸発凝縮部30の板面で蒸発した水蒸気が、領域42を装置奥行方向に移動し、蒸発凝縮部30の隣りに配置されている吸着材40によって吸着される。一方、装置奥行方向から見て、装置幅方向の一方側では、吸着材40によって脱着された水蒸気が、領域42を移動し、吸着材40の隣りに配置されている蒸発凝縮部30によって凝縮される。また、凝縮されることで生成した水は、蒸発凝縮部30の板面に水滴として付着する。
そして、流路機構50が回転することで、夫々の空間70A〜70Hが回転(移動)し、水蒸気を生成する蒸発凝縮部30と水蒸気を吸着する吸着材40とが隣り合い、かつ、水蒸気を凝縮する蒸発凝縮部30と水蒸気を脱着する吸着材40とが隣り合う状態を維持しつつ、吸着材40及び蒸発凝縮部30が順次に切り替えられる。
このように、開閉弁を用いることなく、一方側(一方)の吸着材40が脱着・吸着を交互に繰り返し、他方側(他方)の吸着材40が吸着・脱着を交互に繰り返す構成を得ることができる。
また、開閉弁を用いることなく、一方側(一方)の蒸発凝縮部30が凝縮・蒸発を交互に繰り返し、他方側(他方)の蒸発凝縮部30が蒸発・凝縮を交互に繰り返す構成を得ることができる。
また、上記実施形態では、装置奥行方向において隣り合う蒸発凝縮部30と吸着部36(吸着材40)とは、装置奥行方向から見て円状に並べられている。これにより、モータ92が、流路機構50を、軸線Cを中心に回転させるだけで、蒸発凝縮部30の流路30Aを流れる熱媒、及び吸着部36の流路38Aを流れる熱媒を切り替えることができる。
また、上記実施形態では、蒸発凝縮部30及び吸着部36(吸着材40)は、矩形板状とされている。そして、吸着工程においては、蒸発凝縮部30によって蒸発凝縮部30の板面で蒸発した水蒸気が、領域42を装置奥行方向に移動し、隣りに配置されている吸着材40によって吸着材40の板面で吸着される。また、脱着工程においては、吸着材40によって吸着材40の板面で脱着した水蒸気が、領域42を装置奥行方向に移動し、隣りに配置されている蒸発凝縮部30によって蒸発凝縮部30の板面で凝縮される。そして、凝縮されることで生成した水が、蒸発凝縮部30の板面に水滴として付着する。このように、蒸発凝縮部30及び吸着部36を矩形板状とすることで、例えば、蒸発凝縮部及び吸着材が、パイプ状とされている場合と比して、吸着材40において水蒸気を吸着する面積、及び水蒸気を脱着する面積を増やすことができる。さらに、蒸発凝縮部30において水蒸気を生成する面積、及び水蒸気を凝縮する面積を増やすことができる。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、流路機構50を回転させたが、蒸発凝縮部30及び吸着部36を回転させてもよく、流路機構50と、蒸発凝縮部30及び吸着部36とを相対的に回転(移動)させればよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、蒸発凝縮部30の板面に水を保持する多孔質体等を設けてもよい。
また、上記実施形態では、吸着媒体として水蒸気を用いたが、アンモニアを気化させて吸着媒体としてもよい。
また、上記実施形態では、蒸発凝縮部30から冷熱を取り出す場合を例にとって説明したが、蒸発凝縮部30から温熱を取り出してもよい。
また、上記実施形態では、流路機構50を連続的に回転させたが、間欠的に回転させてもよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、吸着材40による水蒸気の吸着については、化学吸着であってもよく、物理吸着であってもよい。また、吸着反応に代えて同様の効果を生じる化学反応等であってもよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、流路機構50を、吸着材側の流路機構と蒸発凝縮部の流路機構と分けてもよい。この場合には、夫々の流路機構を同期して回転させる必要がある。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、吸着部36の板面と、蒸発凝縮部30の板面とが同一面上に存在してもよく、吸着部36の板面と、蒸発凝縮部30の板面とに段差が生じていてもよい。装置奥行方向において隣り合う吸着部36と蒸発凝縮部30とが直接又は間接的に連結されていればよい。
また、上記実施形態では、軸管18の周方向から見て、吸着部36と蒸発凝縮部30とは、装置奥行方向に隣り合っていたが、吸着部36と蒸発凝縮部30とが軸管18の径方向等の他の方向に隣り合っていてもよい。
10 ヒートポンプ(ヒートポンプの一例)
12 容器
22 吸着空間
30 蒸発凝縮部
40 吸着材
50 流路機構(流路部材の一例)
80A 流路(第三流路の一例)
80B 流路(第二流路の一例)
82A 流路(第三流路の一例)
82B 流路(第二流路の一例)
84A 流路(第四流路の一例)
84B 流路(第一流路の一例)
86A 流路(第四流路の一例)
86B 流路(第一流路の一例)
90 切替装置
F1 低温熱媒
F2 中温熱媒
F3 中温熱媒
F4 高温熱媒

Claims (3)

  1. 吸着媒体が収容されている吸着空間を有する容器と、
    前記容器の前記吸着空間で間隔を空けて並べられ、第一熱媒との熱交換により吸着媒体を生成し、第二熱媒との熱交換により吸着媒体を凝縮する複数の蒸発凝縮部と、
    前記容器の前記吸着空間で、前記蒸発凝縮部の並び方向から見て夫々の前記蒸発凝縮部の隣りに夫々配置され、前記蒸発凝縮部によって生成された吸着媒体を第三熱媒との熱交換により吸着し、前記第三熱媒と比して高温の第四熱媒との熱交換により吸着媒体を脱着する複数の吸着材と、
    吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を吸着する前記吸着材とが隣り合い、かつ、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を脱着する前記吸着材とが隣り合うように、前記第一熱媒が流れる第一流路、前記第二熱媒が流れる第二流路、前記第三熱媒が流れる第三流路、及び前記第四熱媒が流れる第四流路が形成されている流路部材と、
    前記流路部材を前記吸着材及び前記蒸発凝縮部に対して相対的に移動させ、吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を吸着する前記吸着材とが隣り合い、かつ、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部と吸着媒体を脱着する前記吸着材とが隣り合う状態を維持しつつ、吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を吸着する前記吸着材と、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を脱着する前記吸着材とを順次に切り替える切替装置と、
    を備えるヒートポンプ。
  2. 前記蒸発凝縮部は、前記並び方向に対して交差する一方向から見て円状に間隔を空けて並べられ、
    前記切替装置は、前記蒸発凝縮部が前記一方向から見て並ぶ円の中心を軸として前記流路部材を前記吸着材及び前記蒸発凝縮部に対して相対的に回転させ、吸着媒体を生成する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を吸着する前記吸着材と、吸着媒体を凝縮する前記蒸発凝縮部及び吸着媒体を脱着する前記吸着材とを順次に切り替える請求項1に記載のヒートポンプ。
  3. 前記蒸発凝縮部及び前記吸着材は、矩形板状とされ、
    前記蒸発凝縮部の板面及び前記吸着材の板面は、前記蒸発凝縮部が前記一方向から見て並ぶ円の周方向に向いている請求項2に記載のヒートポンプ。
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