JP2017003241A - 吸着器 - Google Patents

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信之介 前多
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Abstract

【課題】簡単に作製できる吸着器を提供する。
【解決手段】吸着材Qが充填されると共に冷媒蒸気が通流する筒状部材21と、間隔を開けて配置された一対の側壁部を有すると共に一対の側壁部の間で筒状部材21が所定間隔で複数並べられた筒壁部30と、筒壁部30の一端と他端の開口を封止して筒状部材21の一端21Aと他端の間の領域を収容するケース体20を形成する枠部材と、ケース体20の内部空間Sを区画して、線分Y方向で隣接するふたつの区画空間Sx、Syを形成する区画部と、を有し、形成された区画空間Sx、Sy毎に、熱交換媒体の供給口と、排出口を設けて、区画空間Sx、Sy内で隣接する筒状部材21の間の隙間CL1と、筒状部材21と筒壁部の間の隙間CL2を、熱交換媒体Wの通流路とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、吸着器に関する。
図9は、従来例にかかる吸着器100を説明する図である。
特許文献1には、熱交換媒体W(W_in、W_out)が通流する筒状部材120を、間隔を開けて複数並べて配置したのち、隣接する筒状部材120の間(図中、仮想線で示す領域α)に、冷媒(CG_in、CG_out)の吸着/脱着が可能な吸着材を保持させた構成の熱交換ユニット130を、複数備える吸着器100が開示されている。
特開2015−55453号公報
この吸着器100では、隣接する筒状部材120、120の間に吸着材を保持させる際の取り扱いが難しく、吸着器の作製に工数と手間がかかる傾向がある。
この吸着器100を用いて、吸着式冷凍装置を組み上げる場合には、冷媒の吸着と脱着を並行して行えるようにするために、複数の熱交換ユニット130を備える吸着器100を、少なくともふたつ用意する必要がある。
そのため、吸着器100の作製の工数と手間が、吸着器の吸着式冷凍装置への適用にとって、阻害要因となっていた。
そこで、吸着器を、より簡単に作製できるようにすることが求められている。
本発明は、
被吸着媒体の吸着と脱着が可能で、吸着された被吸着媒体を移動可能に保持する吸着材と、
前記吸着材が充填されると共に、前記被吸着媒体が通流する筒状部材と、
間隔を開けて配置された一対の側壁部を有すると共に、前記一対の側壁部の間で、前記筒状部材が前記側壁部に沿う第1の方向に所定間隔で複数並べられた筒壁部と、
前記筒壁部の長手方向の一端と他端の開口を封止して、前記筒状部材の長手方向の一端と他端の間の領域を収容するケースを形成する封止部材と、
前記ケースの内部空間を区画して、前記第1の方向で少なくともふたつ以上の区画空間を形成する区画部と、を有し、
形成された区画空間毎に、熱交換媒体の供給口と排出口を設けて、前記区画空間内で隣接する筒状部材の間の隙間を、熱交換媒体を通流路としたことを特徴とする吸着器。
本発明によれば、より簡単に作製できる吸着器となる。
実施の形態にかかる吸着器を備える吸着式冷凍装置の概略図である。 実施の形態にかかる吸着器を説明する図である。 実施の形態にかかる吸着器を説明する図である。 実施の形態にかかる吸着器を説明する図である。 実施の形態にかかる吸着器を説明する図である。 実施の形態にかかる吸着器を説明する図である。 区画部の変形例を説明する図である。 区画部の変形例を説明する図である。 従来例に係る吸着器を説明する図である。
実施の形態にかかる吸着器10を、吸着式冷凍装置1に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、実施の形態にかかる吸着器10を適用した吸着式冷凍装置1の主要部の概略図である。
吸着式冷凍装置1は、液体状態の冷媒(冷媒CL)を蒸発させて気体状態の冷媒(冷媒蒸気CG)を発生させる蒸発器2と、蒸発器2で発生させた冷媒蒸気CGの吸着/脱着を行う吸着器10と、吸着器10で脱着された冷媒蒸気CGを凝縮して液体状態の冷媒CLに戻す凝縮器3と、を有している。
凝縮器3で発生した液体状態の冷媒CLは、凝縮器3と蒸発器2とを接続する配管4を介して、蒸発器2に戻されるようになっており、この配管4の途上には、流量調整弁5と、バルブV1とが設けられている。
吸着式冷凍装置1は、吸着材Qが充填されたひとつの吸着器10を有しており、この吸着器10の内部空間Sは、区画部15を境にして、ふたつの区画空間Sx、Syに区画されている。
これら区画空間Sx、Syの各々は、蒸発器2から延びる上流側の配管6Aと、凝縮器3まで延びる下流側の配管6Bとに、バルブV2、V3を介して接続されており、バルブV2、V3の開閉により、配管6A、6Bとの連通/遮断が切り換えられるようになっている。
そのため、吸着器10では、一方の区画空間Sxで、吸着材Qへの冷媒蒸気CGの吸着を行う一方で、他方の区画空間Syで、吸着材Qに吸着された冷媒蒸気CGの脱着を行えるようになっている。
この吸着式冷凍装置1では、蒸発器2の液体状態の冷媒CLの蒸発と、凝縮器3での気体状の冷媒(冷媒蒸気CG)の凝縮と、吸着器10での気体状態の冷媒(冷媒蒸気CG)の吸着/脱着とを、減圧環境下で実施するようになっている。
そして、蒸発器2で蒸発させた冷媒蒸気CGを吸着器10(吸着材Q)に吸着させる際には、バルブV2、V3の操作により、冷媒蒸気CGを吸着させる方の区画空間Sxを、配管6Aのみに連通させると共に、低温の熱交換媒体を吸着器10に供給して、区画空間Sx内の吸着材Qを冷却するように構成されている。
また、吸着材Qに吸着させた冷媒蒸気を脱着させる際には、バルブV2、V3の操作により、冷媒蒸気CGを放出させる方の区画空間Syを、配管6Bのみに連通させると共に、高温の熱交換媒体を吸着器10に供給して、区画空間Sy内の吸着材Qを加熱するように構成されている。
この吸着式冷凍装置1では、吸着を実行する区画空間Sxと脱着を実行する区画空間Syとを交互に入れ換えることで、蒸発器2で蒸発させた冷媒蒸気CGの連続吸着を可能にしている。
ここで、本明細書における用語「吸着材」は、第1の温度領域で冷媒蒸気(被吸着媒体の蒸気)を吸着すると共に、第1の温度領域よりも高い第2の温度領域で冷媒蒸気を脱着し、さらに吸着した冷媒蒸気を移動可能に保持する特性を有する有機系の高分子材料であって、この材料の表面に、冷媒蒸気を吸着させるもの(一般的な吸着材)だけではなく、材料の内部に冷媒蒸気を収容するもの(いわゆる収着材)の両方を意味している。
以下、吸着器10の具体的な構成を説明する。
図2は、吸着器10の斜視図であり、図3は、吸着器10の分解斜視図である。
図4は、図2における面Aで吸着器10を切断した断面図であり、図5は、図4におけるA−A断面図であり、図6は、図4におけるB−B断面図である。
図2および図3に示すように、吸着器10は、熱交換媒体Wの供給口31aおよび排出口31bを有する壁部材31と、熱交換媒体Wの供給口32aおよび排出口32bを有する壁部材32と、を組みつけて構成した筒壁部30を有しており、この筒壁部30の内側には、複数の筒状部材21が、長手方向の一端21aと他端21bを枠部材40A、40Bで支持された状態で設けられている。
図4に示すように、筒状部材21の開口211は、平面視において長孔形状を成しており、この開口211内には、熱伝導用のフィン212が複数設けられていると共に、吸着材Qが充填されている。
筒状部材21は、当該筒状部材21の厚み方向に延びる線分Yに沿って、所定間隔Daで複数設けられており、実施の形態では、合計14の筒状部材21が設けられている。
各筒状部材21は、開口211を挟んで互いに平行に設けられた側壁部210、210を、線分Yに対して直交させた向きで設けられており、筒状部材21の各々は、線分Yの直交方向(線分Z方向)にそれぞれ同じ幅W1を有すると共に、長手方向(線分Yおよび線分Zに直交する線分X1、X2方向)にそれぞれ同じ長さL1(図5参照)を有している。
図5に示すように、筒状部材21の長手方向の一端21aおよび他端21bは、それぞれ枠部材40A、40Bの底壁401、401に設けた貫通孔401a、401aに挿入されている。
この状態において、筒状部材21の一端21aおよび他端21bは、それぞれ底壁401、401と面一に設けられており、筒状部材21の一端21aおよび他端21bの開口211の各々は、それぞれ枠部材40(40A、40B)の底壁401、401に開口している。
各筒状部材21の長手方向の一端21a側と他端21b側は、それぞれ枠部材40(40A、40B)の底壁401、401に蝋付けされており、各筒状部材21の一端21aおよび他端21bの外周は、貫通孔401a、401aの内周に隙間なく固定されている。
図5および図6に示すように、枠部材40A、40Bは、底壁401、401の外周縁を全周に亘って囲む周壁402、402を有しており、この周壁402、402の内側で、筒状部材21の一端21aおよび他端21bが開口している。
周壁402、402は、筒状部材21の長手方向に沿う線分X1、X2に沿って、筒状部材21から離れる方向に直線状に延びており、周壁402、402は、周方向の全周に亘って同じ高さH1で形成されている。
周壁402、402の外周には、壁部材31と壁部材32とを組み付けて構成された筒壁部30の一端30aと他端30bが、それぞれ蝋付けにより固定されており、筒壁部30と、当該筒壁部30の一端30aと他端30bの開口を封止する枠部材40(40A、40B)により、複数の筒状部材21の一端21aと他端21bの間の領域を収容するケース体20(図3参照)が形成されている。
図5および図6に示すように、筒壁部30の一端30aおよび他端30bには、カバー部材50(50A、50B)の周壁502、502が、線分X1、X2の軸方向から外嵌しており、この際に、枠部材40(40A、40B)の周壁402、402が、カバー部材50(50A、50B)の底壁501、501に当接することで、カバー部材50(50A、50B)と、枠部材40(40A、40B)の間に、空間S1、S2(図5参照)が形成されるようになっている。
カバー部材50(50A、50B)では、底壁501、501における周壁502、502の内側に、周壁502、502と同方向に突出する仕切壁503、503(図3、図5参照)が設けられている。
これら仕切壁503、503は、線分Y方向における底壁501、501の中央に設けられている。
実施の形態では、カバー部材50(50A、50B)と枠部材40(40A、40B)とを互いに組み付けた際に、仕切壁503、503が、枠部材40(40A、40B)の底壁401、401にそれぞれ当接することで、カバー部材50(50A、50B)と枠部材40(40A、40B)との間の空間S1、S2が、仕切壁503、503により、ふたつの副空間S1a、S1b、副空間S2a、S2b(図5参照)に区画されるようになっている。
図5に示すように、カバー部材50Aの底壁501では、これら副空間S1a、S1bに連通する位置に、冷媒蒸気CGが通流する配管6Aとの接続管60、60が接続されており、接続管60、60を介して副空間S1a、S1b内に供給された冷媒蒸気CG(図中、CG_in)は、副空間S1a、S1bに開口する各筒状部材21に分配されるようになっている。
カバー部材50Bの底壁501では、これら副空間S2a、S2bに連通する位置に、冷媒蒸気CGが通流する配管6Bとの接続管61、61が接続されており、吸着材Qから脱着した冷媒蒸気CGが、各筒状部材21から副空間S2a、S2bに流入すると、流入した冷媒蒸気CGが、接続管61、61から、排出ガス(図中、G_out)として配管6B(凝縮器3)側に流れるようになっている。
ここで、図5および図6に示すように、吸着器10の枠部材40(40A、40B)では、平面視における底壁401、401の大きさ(外形)が、所定間隔で並んだ複数の筒状部材21を、周壁402、402よりも内側に位置させる大きさとなっている。
そして、吸着器10では、筒状部材21を収容する筒壁部30の一端30aと他端30bを枠部材40A、40Bで封止して形成したケース体20の内側(内部空間S:図4参照)に、各筒状部材21に充填された吸着材Qを冷却/加温するための熱交換媒体Wが供給されるようになっている。
そのため、図4に示すように、ケース体20の内部空間Sでは、隣接する筒状部材21、21の間の隙間CL1と、筒状部材21と当該筒状部材21を収容する筒壁部30との間の隙間CL2とを、熱交換媒体Wが通流するようになっている。
筒壁部30は、線分Yの軸方向に並んだ複数の筒状部材21を、線分Yの軸方向における一方側から覆う壁部材31と、他方側から覆う壁部材32と、から構成されている。
壁部材31は、線分Yに直交する向きで配置された側壁部310と、この側壁部310の両側から同方向に延出する接続壁部311、311と、を有している。
壁部材32は、線分Yに直交する向きで配置された側壁部320と、この側壁部320の両側から同方向に延出する接続壁部321、321と、を有している。
そして、これら壁部材31、32は、互いの接続壁部311、321の先端部311a、321aをインロー状に係合して組み付けられている(図4参照)。
壁部材31の接続壁部311、311では、先端部311a、311aに隣接する位置に、区画壁312、312が設けられており、これら区画壁312、312は、接続壁部311、311の互いの対向面から、互いに近づく方向に延出して設けられている。
区画壁312、312は、当該区画壁312、312の先端312a、312a側が、筒状部材21の側壁部210まで及ぶ延出長さLxで形成されており、区画壁312、312の先端312a、312a側は、線分Yの軸方向から、同一の筒状部材21Aの側壁部210に圧接している。
図5に示すように、区画壁312、312は、一方の枠部材40Aの底壁401から、他方の枠部材40Bの底壁401まで及ぶ線分X1、X2方向の長さを有しており、図4に示すように、ケース体20の内部空間Sは、この区画壁312、312と、これら区画壁312、312が圧接する筒状部材21Aの部分で、ふたつの区画空間Sx、Syに区画されている。
そのため、区画壁312、312と、これら区画壁312、312が圧接する筒状部材21Aとで、内部空間Sを区画する区画部15を構成している。
実施の形態では、これら区画空間Sx、Syごとに、熱交換媒体Wが供給されるようになっており、区画空間Sx内の各筒状部材21に収容された吸着材Qと、区画空間Sy内の各筒状部材21に収容された吸着材Qで、冷媒蒸気CGの吸着と脱着を独立して実施できるようにしている。
そのため、壁部材32では、線分Yを挟んで互いに平行に位置する接続壁部321、321のうちの一方の接続壁部321に、熱交換媒体Wの供給口32aが形成されていると共に、他方の接続壁部321に、熱交換媒体Wの排出口32bが形成されている(図3参照)。
そして、これら供給口32aと排出口32bに、熱交換媒体Wの供給管8Aと排出管8Bがそれぞれ接続されている。
同様に、壁部材31では、線分Yを挟んで互いに平行に位置する接続壁部311、311のうちの一方の接続壁部311に、熱交換媒体Wの供給口31aが形成されていると共に、他方の接続壁部311に、熱交換媒体Wの排出口31bが形成されている。
そして、これら供給口31aと排出口31bに、熱交換媒体Wの供給管8Aと排出管8Bがそれぞれ接続されている。
実施の形態では、供給口31a、32aからケース体20内の区画空間Sx、Syに供給された熱交換媒体Wが、排出口31b、32bに到達するまでの移動距離を長くするために、供給口31a、32aの位置と、排出口31b、32bの位置とが、筒状部材21の長手方向(線分X1、X2方向)で所定高さha(図6参照)離れて設けられている。
なお、実施の形態では、区画部を構成する筒状部材21Aを、吸着材Qが充填されていない筒状部材としている。
ここで、例えば、区画空間Sx内の吸着材Qで冷媒蒸気CGの吸着を実行し、区画空間Sy内の吸着材Qで冷媒蒸気CGの脱着を実行する場合、冷媒蒸気CGの吸着に適した温度の熱交換媒体(低温の熱交換媒体W)が、区画空間Sx内に供給されると共に、冷媒蒸気CGの脱着に適した温度の熱交換媒体(高温の熱交換媒体W)が、区画空間Sy内に供給されることになる。
この場合、吸着材Qが充填されていない筒状部材21Aでは、当該筒状部材21Aの内部を満たす空気が、断熱層として機能する結果、区画空間Sx内の低温の熱交換媒体Wと、区画空間Sy内の高温の熱交換媒体Wとの間での熱交換を抑制することになる。
これにより、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度を、それぞれ冷媒蒸気CGの吸着に適した温度と、脱着に適した温度に保持できるようになっている。
[吸着器10の作成]
以下、かかる構成の吸着器10の作成を説明する。
図5に示すように、複数の筒状部材21の長手方向の一端21aと他端21bを、枠部材40A、40Bの底壁401、401に設けた貫通孔401a、401aに挿入したのち、一端21aと他端21bを、それぞれ枠部材40A、40Bの底壁401、401に固定する。
続いて、筒状部材21Aを除いた他の筒状部材21の内部に、吸着材Qの分散体(吸着材Qをバインダと共に揮発性溶媒に分散させた分散液:スラリー状の吸着材組成物)を充填する。そして、充填した分散体に含まれる揮発性溶媒を揮発させて、分散体を固化させることで、吸着材Qが充填された筒状部材21とする。
続いて、熱交換媒体Wの給排管(供給管8A、排出管8B)を有する壁部材31と、熱交換媒体Wの給排管(供給管8A、排出管8B)を有する壁部材32とを、線分Yの軸方向から互いに組み付けて、線分Yの軸方向に並んだ複数の筒状部材21を、壁部材31と壁部材32とを組み付けて構成した筒壁部30の内側に収容する。
これにより、筒壁部30の一端30aの開口と、他端30bの開口が、枠部材40(40A、40B)により封止されて、吸着材Qが充填された筒状部材21の一端21aと他端21bの間の領域を収容するケース体20(図3参照)が形成される。
この際に、壁部材31の接続壁部311、311に設けた区画壁312、312が、同一の筒状部材21A(側壁部210)に圧接することで(図4参照)、ケース体20の内部空間Sを、線分Y方向における一方側の区画空間Sxと、他方側の区画空間Syとに区画する区画部15が、これら区画壁312、312と、筒状部材21Aとから形成される。
最後に、筒壁部30の一端30aと他端30bに、配管6A、6Bとの接続管60、61を有するカバー部材50A、50Bを外嵌して組み付けることとで、吸着器10の作製が完了する。
このように、吸着器10では、吸着材Qが充填された筒状部材21内を冷媒蒸気CGが通流する構成とし、さらに、一端21aと他端21bが枠部材40A、40Bで支持された複数の筒状部材21に、吸着材Qを一括して充填する構成となっている。
そのため、熱交換媒体が通流する複数の筒状部材120を所定間隔で配置したのち、隣接する筒状部材120の隙間に吸着材を充填する従来の吸着器100(図9参照)の場合よりも、吸着材Qの取り扱いが容易であるので、吸着器の作成が容易になる。
また、同じ筒状部材21Aに接触する区画壁312、312を設けるだけで、ケース体20の内部空間Sを、複数の区画空間に区画できるので、吸着工程と脱着工程を同時に行うことができる吸着器10を簡単に作製できる。
[冷媒蒸気CGの吸着/脱着]
かかる構成の吸着器10における吸着材Qに対する冷媒蒸気CGの吸着/脱着を、
吸着器10の一方の区画空間Sxにおいて、蒸発器2で蒸発させた冷媒蒸気CGを吸着する吸着工程を実行し、他方の区画空間Syにおいて、吸着材Qからに冷媒蒸気CGを脱着させる脱着工程を実行する場合を例に挙げて、簡単に説明する。
はじめに、区画空間Sx側のバルブV2を「開状態」にすると共に、区画空間Sx側のバルブV3を「閉状態」にする。さらに、区画空間Sy側のバルブV2を「閉状態」にすると共に、区画空間Sy側のバルブV3を「開状態」にする。
そして、吸着工程の実行に適した温度に調温された熱交換媒体W(低温の熱交換媒体)を、供給管8Aから吸着器10の区画空間Sx内に供給すると共に、脱着工程の実行に適した温度に調温された熱交換媒体W(高温の熱交換媒体)を、供給管8Aから吸着器10の区画空間Sy内に供給する。
これにより、図4に示すように、区画空間Sx内では、低温の熱交換媒体Wが、吸着器10の内部で隣接する筒状部材21、21の間の隙間CL1と、筒状部材21を収容する筒壁部30との間の隙間CL2とを通流したのち、排出管8Bから排出されることになる。
この際に、隙間CL1、CL2を通流する熱交換媒体Wにより、筒状部材21に充填された吸着材Qが、冷媒蒸気CGの吸着に適した第1の温度領域に調温される結果、区画空間Sx内に位置する吸着材Qに、冷媒蒸気CGが吸着されることになる。
一方、区画空間Sy内では、高温の熱交換媒体Wが、吸着器10の内部で隣接する筒状部材21、21の間の隙間CL1と、筒状部材21を収容する筒壁部30との間の隙間CL2とを通流したのち、排出管8Bから排出されることになる。
この際に、隙間CL1、CL2を通流する熱交換媒体Wにより、筒状部材21に充填された吸着材Qが、冷媒蒸気CGの脱着に適した第2の温度領域に調温される結果、区画空間Sy内に位置する吸着材Qから、冷媒蒸気CGが脱着されることになる。
ここで、区画部15の筒状部材21Aには吸着材Qが充填されていないので、区画空間Sxと区画空間Syとを区画する筒状部材21Aが断熱層として機能する。そのため、区画空間Sy内の高温の熱交換媒体Wとの間での熱交換が抑制されて、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度とが、それぞれ冷媒蒸気CGの吸着に適した温度と、脱着に適した温度から、大きく逸脱しないようになっている。
そして、区画空間Sx内に位置する吸着材Qへの冷媒蒸気CGの吸着が飽和した時点で、低温の熱交換媒体Wの供給先を区画空間Syに切り替えると共に、高温の熱交換媒体Wの供給先を、区画空間Sxに切り替えることで、区画空間Sxと区画空間Sy内で実行する工程を入れ替えるようになっている。
ここで、筒壁部30において、壁部材31の接続壁部311と、壁部材32の接続壁部321とを組みつけた構成した側壁部が、発明における一対の側壁部に相当する。
以上の通り、実施の形態では、
(1)冷媒蒸気CG(被吸着媒体)の吸着と脱着が可能で、吸着された冷媒蒸気CGを移動可能に保持する吸着材Qと、
吸着材Qが充填されると共に、冷媒蒸気CGが通流する筒状部材21と、
間隔を開けて互いに平行に配置された一対の側壁部(接続壁部311と接続壁部321からなる側壁部)を有すると共に、一対の側壁部の間で、筒状部材21が側壁部に沿う線分Y方向(第1の方向)に所定間隔で複数並べられた筒壁部30と、
筒壁部30の長手方向の一端30aと他端30bの開口を封止して、筒状部材21の長手方向の一端21aと他端21bの間の領域を収容するケース体20を形成する枠部材40A、40B(封止部材)と、
ケース体20の内部空間Sを区画して、線分Y方向で隣接するふたつの区画空間Sx、Syを形成する区画部15と、を有し、
形成された区画空間Sx、Sy毎に、熱交換媒体Wの供給口31a、32aと、排出口31b、32bを設けて、区画空間Sx、Sy内で隣接する筒状部材21の間の隙間CL1と、筒状部材21と筒壁部30の間の隙間CL2を、熱交換媒体Wの通流路とした構成とした。
従来の吸着器100(図9参照)では、熱交換媒体W(W_in、W_out)が通流する筒状部材120を、間隔を開けて並べて配置したのち、隣接する筒状部材120の間に吸着材Qを保持させていたので、吸着材Qを隣接する筒状部材21、21の間に保持させる際の取り扱いが難しかった。そのため、吸着器100の作製に工数がかかり、煩雑であった。
上記のような構成の吸着器10とすると、筒状部材21を、筒壁部30が有する一対の側壁部の間で並べて配置したのち、筒壁部30の一端30aと他端30bの開口を枠部材40A、40Bで封止して、筒状部材21の一端21aと他端21bの間の領域を収容するケース体20が形成されるので、吸着器10の作成が、従来の吸着器よりも容易になる。
また、吸着材Qは筒状部材21に収容されているので、筒状部材21の外側に吸着材Qを保持させる従来例にかかる吸着器100よりも、吸着材Qの取り扱いが簡単になる。よって、このことによっても、より簡単に作製できる吸着器10となる。
また、同じ筒状部材21Aに接触する区画壁312、312を、壁部材31の一対の接続壁部311、311に設けるだけで、ケース体20の内部空間Sを、複数の区画空間に区画できると共に、区画空間Sx、Sy毎に、熱交換媒体Wの供給口31a、32aと、排出口31b、32bが設けられている。
そのため、内部空間Sでは、区画空間Sx、Sy毎に、通流する熱交換媒体Wの温度を変更することができるので、区画空間毎に、筒状部材21に収容されている吸着材Qの温度を、第1の温度領域または第2の温度領域に調整して、吸着材Qに対する冷媒蒸気CGの吸着または脱着を行うことができる。
よって、区画空間毎に吸着工程と脱着工程を独立して実施して、吸着工程と脱着工程を同時に行うことができる吸着器10を簡単に作製できる。
(2)区画部15は、壁部材31の一対の接続壁部311、311の各々に設けられた区画壁312、312(突出爪)と、一方の接続壁部311の区画壁312と、他方の接続壁部311の区画壁312の両方が当接する共通の筒状部材21Aと、から構成されるものとした。
このように構成すると、同じ筒状部材21Aに接触する区画壁312、312を設けるだけで、ケース体20の内部空間Sを、複数の区画空間(区画空間Sx、Sy)に区画できる。
これにより、区画空間毎に吸着工程と脱着工程を独立して実施できるので、吸着工程と脱着工程を同時に行うことができる吸着器10を簡単に作製できる。
このように、壁部材31の一対の接続壁部311、311の各々に区画壁312、312を設けることで、内部空間Sを区画できるので、区画壁312、312の数や位置が異なる壁部材31、32を複数用意しておくことで、区画形成される空間の数を簡単に増減させることができると共に、区画形成される空間の位置を必要に応じて設定できる。
(3)共通の筒状部材21Aは、吸着材Qが充填されていない中空の筒状部材である構成とした。
このように構成すると、吸着材Qが充填されていない筒状部材21が、区画空間Sx内の熱交換媒体Wと、区画空間Sy内の熱交換媒体Wとの間での熱交換を抑制する断熱層として機能する。
これにより、例えば、区画空間Sx側で吸着工程を行うと共に、区画空間Syで脱着工程を行う場合には、区画空間Sx内の低温の熱交換媒体Wと区画空間Sy内の高温の熱交換媒体Wとの間での熱交換が抑制される。
よって、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度を、それぞれの区画空間内で実施する工程(吸着工程、脱着工程)に適した温度に保持することができる。
さらに、区画部15を挟んで一方側の区画空間Syでは、冷媒蒸気CGが供給される一方の副空間S1bと他方の副空間S2bとが、吸着材Qが充填されていない筒状部材21Aを介して互いに連通することになる(図5参照)。
そうすると、例えば副空間S1bに流入した冷媒蒸気CGの一部が、筒状部材21Aを通って副空間S2b側に誘導されるので、他の筒状部材21に充填された吸着材Qでは、副空間S1bと副空間S2b側の両方から、吸着材Qへの冷媒蒸気CGの吸着が行われるので、冷媒蒸気CGが、吸着材Qの全域に亘って吸着されるまでの時間の短縮が期待される。
[変形例]
以下、区画部15の変形例を説明する。
図7は、変形例に区画部15を説明する図であって、区画部15周りを拡大して示す図であり、図8は、他の変形例にかかる区画部15を説明する図である。
なお、図7および図8では、線分Yを挟んで一方側のみを表示している。
前記した実施の形態では、壁部材31における一方の接続壁部311に設けた区画壁312と、他方の接続壁部311に設けた区画壁312とが、共通の筒状部材21Aに圧接して区画部15を形成する場合を例示した。
本願発明にかかる区画部の構成は、前記した実施の形態に示した態様のみに限定されるものではない。
例えば、図7の(a)に示すように、区画壁312Aを、線分Y方向で隣接する筒状部材21、21の間の隙間CL1に整合する幅で形成して、
隙間CL1Aに挿入した区画壁312Aと、この区画壁312Aが挿入された隙間CL1から、区画部15Aを構成しても良い。
このように、
(4)壁部材31における一方の接続壁部311に設けた区画壁312Aと、他方の接続壁部311に設けた区画壁312A(図示せず)とを、それぞれ隣接する筒状部材21、21の間の隙間CL1Aと整合する幅で形成して、これら区画壁312A、312Aを同じ隙間CL1Aに挿入して、区画壁312A、312Aと、これら区画壁312A、312Aが挿入された隙間CL1A、すなわち隙間CL1Aの両側に位置する筒状部材21、21とから、区画部15Aを形成する構成としても良い。
このように構成すると、筒状部材21の間の隙間CL1Aが、区画空間Sx内の熱交換媒体Wと、区画空間Sy内の熱交換媒体Wとの間での熱交換を抑制する断熱層として機能する。
これにより、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度を、それぞれの区画空間内で実施する工程(吸着工程、脱着工程)に適した温度に保持することができる。
この場合において、
(5)隙間CL1Aを挟んで両側に位置する筒状部材21A、21Aを、吸着材Qが充填されていない中空の筒状部材21としても良い(図7の(b)参照)。
隙間CL1Aを挟んで両側に位置する筒状部材21(図7の(a)参照)では、隙間CL1A側を熱交換媒体Wが通流しないので、他の筒状部材21に比べて、充填された吸着材Qの冷却/加温が不十分となる場合がある。
上記のように構成することで、区画空間Sx、Sy内では、吸着材Qが充填された総ての筒状部材21の外周を熱交換媒体Wが通流することになるので、筒状部材21内の吸着材Qを、略均等に冷却/加熱して、吸着材Qに対する冷媒蒸気CGの吸着/脱着を適切に行うことができる。
さらに、吸着材Qが充填されていない筒状部材21A、21Aが、これら筒状部材21A、21Aの間の隙間CL1Aと共に、区画空間Sx内の熱交換媒体Wと、区画空間Sy内の熱交換媒体Wとの間での熱交換を抑制する断熱層として機能する。
よって、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度を、それぞれの区画空間内で実施する工程(吸着工程、脱着工程)に適した温度に、より確実に保持することができる。
さらに、区画部15Bを挟んで一方側の区画空間Sxでは、冷媒蒸気CGが供給される一方の副空間S1aと他方の副空間S2a(図5参照)とが、筒状部材21Aを介して互いに連通することになる
同様に、区画部15Bを挟んで他方側の区画空間Syでは、冷媒蒸気CGが供給される一方の副空間S1bと、他方の副空間S2bとが、筒状部材21Aを介して互いに連通することになる。
そうすると、例えば副空間S1a、S1bに流入した冷媒蒸気CGの一部が、筒状部材21Aを通って副空間S2a、S2b側に誘導されるので、他の筒状部材21に充填された吸着材Qでは、副空間S1a、S1bと副空間S2a、S2b側の両方から、吸着材Qへの冷媒蒸気CGの吸着が行われることになる。これにより、冷媒蒸気CGが、吸着材Qの全域に亘って吸着されるまでの時間の短縮が期待される。
また、図7の(c)に示すように、
(6)筒壁部30を形成するために互いに係合される接続壁部311と接続壁部321のそれぞれに、区画壁312、322を設けて、これら区画壁312、322の両方が、同じ隙間CL1Aに挿入されて区画部15Cを形成する構成としても良い。
このように構成した場合にも、区画壁312、322が挿入された隙間CL1Aが、区画空間Sxと区画空間Syとの間での熱交換を抑制する断熱層として機能する。
よって、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度を、それぞれの区画空間内で実施する工程(吸着工程、脱着工程)に適した温度に保持することができる。
また、前記した実施の形態では、内部空間Sからの熱交換媒体Wの漏出を防止するために、接続壁部311と接続壁部321とに、インロー状に係合する先端部311a、311a(図4参照)を設けていた。
図7の(c)に示すように、接続壁部311の区画壁312と、接続壁部321の区画壁322とを同じ隙間CL1Aに挿入して筒壁部30を形成することで、内部空間Sからの熱交換媒体Wの漏出を防止するためにインロー状に係合させていた先端部311a、311aを省略することができる。
これにより、壁部材31、32の加工の手間が無くなるので、吸着器10の作製がいっそう簡単になる。
さらに、図7の(d)に示すように、
(7)線分Y方向で隣接する筒状部材21、21の間の隙間CL1に挿入されて、挿入方向における一端15aと他端15b(図示せず)が、壁部材31の一方の接続壁部311と他方の接続壁部311に当接した仕切壁15Dを区画部とし、仕切壁15Dを、断熱性を有する材料から構成したものとしても良い。
このようにすることによっても、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度を、それぞれの区画空間内で実施する工程(吸着工程、脱着工程)に適した温度に保持することができる。
この場合に、
(8)区画部15(仕切壁15D)の線分Y方向の厚みを、線分Y方向で隣接する筒状部材21、21の隙間CL1と同じ幅Daとした場合には、仕切壁15Dを挟んで両側に位置する筒状部材21を、吸着材Qが充填されていない筒状部材とすることが好ましい。
このように構成すると、前記した理由により、区画空間Sx内の熱交換媒体Wの温度と、区画空間Sy内の熱交換媒体Wの温度を、それぞれの区画空間内で実施する工程(吸着工程、脱着工程)に適した温度に保持することができると共に、他の筒状部材21に充填された吸着材Qにおいて、冷媒蒸気CGが、吸着材Qの全域に亘って吸着されるまでの時間の短縮が期待される。
なお、
(9)仕切壁15Dを挟んで両側に位置する筒状部材21、21を、吸着材Qが充填された筒状部材21とする場合には、区画部15(仕切壁15E)の線分Y方向の厚みを、線分Y方向で隣接する筒状部材21、21の隙間CL1よりも狭い幅とすることが好ましい(図8の(a)参照)。
この場合には、区画空間Sx、Sy内では、吸着材Qが充填された総ての筒状部材21の外周を熱交換媒体Wが通流することになるので、筒状部材21内の吸着材Qを、略均等に冷却/加熱して、吸着材Qに対する冷媒蒸気CGの吸着/脱着を適切に行うことができる。
前記した実施の形態では、吸着器10の内部空間Sを、筒状部材21が並んだ線分Y方向で、二つの区画空間Sx、Syに区画する場合を例示したが、区画空間の数は適宜変更可能である。
例えば、図8の(b)に示すように、合計3つの区画空間Sx、Sy、Sxを備える吸着器10Aとしても良い。この場合には、区画空間Sx、Sy、Sz毎に、熱交換媒体Wの供給口となる接続管60と、排出口となる接続管61を設ける構成とすることで、区画空間Sx、Sy、Sz毎に、吸着材Qに対する冷媒蒸気の吸着/脱着を独立して実施することができる。
また、吸着器10Aでは、複数の筒状部材21を収容するケース体が1つであるので、従来例に係る吸着器よりも作製が簡単となる。
1 吸着式冷凍装置
2 蒸発器
3 凝縮器
4 配管
5 流量調整弁
6(6A、6B) 配管
8A 供給管
8B 排出管
10、10A 吸着器
15、15A〜15C 区画部
15D 仕切壁(区画部)
20 ケース体
21 (吸着材Qが充填された)筒状部材
21A (吸着材が充填されていない)筒状部材
30 筒壁部
31、32 壁部材
31a、32a 供給口
31b、32b 排出口
40(40A、40B) 枠部材
50(50A、50B) カバー部材
60、61 接続管
210 側壁部
310 側壁部
311 接続壁部
312、312A 区画壁
320 側壁部
321 接続壁部
322 区画壁
401 底壁
401a 貫通孔
402 周壁
501 底壁
502 周壁
503 仕切壁
CG 冷媒蒸気
Q 吸着材
S 内部空間
Sx、Sy 区画空間
S1、S2 空間
S1a、S1b、S2a、S2b 副空間
V1〜V3 バルブ
W 熱交換媒体
X1、X2 線分
Y 線分
Z 線分

Claims (8)

  1. 被吸着媒体の吸着と脱着が可能で、吸着された被吸着媒体を移動可能に保持する吸着材と、
    前記吸着材が充填されると共に、前記被吸着媒体が通流する筒状部材と、
    間隔を開けて配置された一対の側壁部を有すると共に、前記一対の側壁部の間で、前記筒状部材が前記側壁部に沿う第1の方向に所定間隔で複数並べられた筒壁部と、
    前記筒壁部の長手方向の一端と他端の開口を封止して、前記筒状部材の長手方向の一端と他端の間の領域を収容するケースを形成する封止部材と、
    前記ケースの内部空間を区画して、前記第1の方向で少なくともふたつ以上の区画空間を形成する区画部と、を有し、
    形成された区画空間毎に、熱交換媒体の供給口と排出口を設けて、前記区画空間内で隣接する筒状部材の間の隙間を、熱交換媒体を通流路としたことを特徴とする吸着器。
  2. 前記区画部は、
    前記一対の側壁部の各々に設けられた突出爪と、前記一対の側壁部のうちの一方の突出爪と他方の突出爪の両方が当接する共通の筒状部材と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載の吸着器。
  3. 前記共通の筒状部材は、前記吸着材が充填されていない中空の筒状部材であることを特徴とする請求項2に記載の吸着器。
  4. 前記突出爪は、前記第1の方向で隣接する筒状部材の間の隙間に挿入されて、前記隙間の両側に位置する筒状部材に当接していることを特徴とする請求項2に記載の吸着器。
  5. 前記突出爪が挿入された隙間の両側に位置する筒状部材は、前記吸着材が充填されていない中空の筒状部材であることを特徴とする請求項4に記載の吸着器。
  6. 前記区画部は、
    前記第1の方向で隣接する筒状部材の間の隙間に挿入されて、挿入方向における一端と他端が、前記一対の側壁部のうちの一方の側壁部と他方の側壁部に当接した仕切壁であることを特徴とする請求項1に記載の吸着器。
  7. 前記第1の方向における前記仕切壁の幅は、当該仕切壁が挿入される隙間の前記第1の方向の幅と整合する幅に設定されており、
    前記仕切壁が挿入された隙間の両側に位置する筒状部材は、前記吸着材が充填されていない中空の筒状部材であることを特徴とする請求項6に記載の吸着器。
  8. 前記第1の方向における前記仕切壁の幅は、当該仕切壁臥挿入される隙間の前記第1の方向の幅よりも狭い幅に設定されていることを特徴とする請求項6に記載の吸着器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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