JPH0814691A - 吸着式冷凍装置 - Google Patents

吸着式冷凍装置

Info

Publication number
JPH0814691A
JPH0814691A JP9660295A JP9660295A JPH0814691A JP H0814691 A JPH0814691 A JP H0814691A JP 9660295 A JP9660295 A JP 9660295A JP 9660295 A JP9660295 A JP 9660295A JP H0814691 A JPH0814691 A JP H0814691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
adsorbent
adsorption
liquid
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9660295A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Inoue
誠司 井上
Kenji Tamatsu
健司 玉津
Shin Honda
伸 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP9660295A priority Critical patent/JPH0814691A/ja
Publication of JPH0814691A publication Critical patent/JPH0814691A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の大型化や製品コストの上昇を引き起こ
すことなく、冷房性能の効率を向上することが可能な車
両用吸着式冷凍装置1を提供する。 【構成】 水蒸気を吸着する吸着剤15、16を充填し
た第1、第2吸着剤槽2、3と、絞り弁6より流入した
水を蒸発させる冷媒蒸発器7と、この冷媒蒸発器7より
流入した冷媒を気液分離して水蒸気のみ第1、第2吸着
剤槽2、3へ供給する気液分離器8と、この気液分離器
8の下部と絞り弁6より上流側とを連通させる冷媒配管
45と、この冷媒配管45の途中に設けられた冷媒ポン
プ46とを備えている。そして、冷媒ポンプ46の運転
により気液分離器8内の水を常に冷媒蒸発器7より上流
側に還流させることにより、冷媒蒸発器7内に充分な水
を常に送り込んで、第1、第2吸着剤槽2、3への液戻
りや冷媒蒸発器7の乾き過ぎを防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷媒蒸発器より下流
側に気液分離器を接続し、気液分離器内の液冷媒を冷媒
蒸発器より上流側に還流させるようにした吸着式冷凍装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸着式冷凍装置は、蒸気圧縮式冷凍装置
のような冷媒圧縮機を使用しないので、冷媒圧縮機を駆
動するための動力源を必要としない。また、内燃機関の
排熱を利用して駆動するものにおいては、エネルギーの
有効利用が図れる。さらに、フロン等のオゾン層を破壊
する物質として規制対象となっているものを冷媒として
使用しない、等の特徴がある。
【0003】そして、例えば冷媒に水、吸着剤にシリカ
ゲルやゼオライト等を用いた図9のような吸着式冷凍装
置(第1従来例)100が一般的である。この吸着式冷
凍装置100は、吸着工程と脱着工程とを交互に繰り返
す2つの吸着剤槽101、102と、蒸気冷媒を凝縮液
化させる冷媒凝縮器103と、液冷媒を蒸発気化させる
冷媒蒸発器104とを備えている。なお、冷媒蒸発器1
04は液タンクを兼ねるように大きなサイズものが用い
られている。ここで、装置の小型化を目的として、図9
のような吸着式冷凍装置100の冷媒蒸発器104のサ
イズを小型化することが考えられる。
【0004】ところが、冷媒蒸発器104内の液冷媒量
が多い場合には、冷媒蒸発器104内で液冷媒が蒸発し
切れず、吸着剤槽101、102へ液冷媒が流入する。
また、冷媒蒸発器104内に流入する液冷媒量が少ない
と、冷媒蒸発器104の入口側で液冷媒が蒸発してしま
う。以上のように、吸着式冷凍装置100の冷媒蒸発器
104のサイズを小型化すると、吸着剤槽101、10
2への液戻りや、冷媒蒸発器104の乾き過ぎが発生す
るという不具合があった。
【0005】上記のような不具合を解決する技術とし
て、特開平5−126430号公報においては、図10
に示したように、冷媒蒸発器201の入口配管202に
電磁式開閉弁203を設け、冷媒蒸発器201の出口配
管204に気液分離器205を設け、気液分離器205
内の液冷媒を冷媒蒸発器201の入口配管202に回収
させる液冷媒回収配管206を設けた吸着式冷凍装置
(第2従来例)200が提案されている。なお、気液分
離器205内の蒸気冷媒は、冷媒配管207を介して図
示しない吸着剤槽へ供給される。また、液冷媒回収配管
206には、液冷媒の逆流を防止する逆止弁208が取
り付けられている。
【0006】また、特開平5−113268号公報にお
いては、図11に示したように、冷媒蒸発器301の下
部で入口配管302側に液ヘッダ303を設け、入口配
管302と入口配管304との間にタンク305を設
け、冷媒蒸発器301内の液冷媒をタンク305に回収
する液冷媒回収配管306を設けた吸着式冷凍装置(第
3従来例)300が提案されている。なお、冷媒蒸発器
301内で蒸発した蒸気冷媒は、出口配管307を介し
て図示しない吸着剤槽へ供給される。また、入口配管3
02中には冷媒ポンプ308が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の吸着
式冷凍装置(第2従来例)200においては、図10に
示したように、冷媒蒸発器201内を充分に濡らす量の
液冷媒が存在しており、液冷媒の蒸発は充分行われてい
ると推測されるが、蒸発し切れなかった液冷媒を気液分
離器205で集め、ある程度気液分離器205内に液冷
媒が溜まったと判断したら電磁式開閉弁203を閉弁
し、気液分離器205内の水を逆止弁208を通して冷
媒蒸発器201の入口配管202に戻すようにしてい
る。このため、電磁式開閉弁203をオン、オフする制
御装置が必要となることや、気液分離器205内の液冷
媒の液面位置を判定する判定装置あるいはタイマー装置
が必要となり、装置の大型化や製品コストの上昇を引き
起こす可能性があった。
【0008】また、従来の吸着式冷凍装置(第3従来
例)300においては、図11に示したように、冷媒ポ
ンプ308にてタンク305内の液冷媒を常に冷媒蒸発
器301の下部の液ヘッダ303に供給するようにして
いるため、冷媒蒸発器301内には常に液冷媒が存在し
ているが、液ヘッダ303が冷媒蒸発器301の下部に
位置しているために、液冷媒が冷媒蒸発器301の下方
に溜り易い。このため、冷媒蒸発器301の入口側から
出口側に至る冷媒流路を一様に濡らすことはできず、冷
媒蒸発器301内で液冷媒が蒸発し易い状態であるとは
言えず、効率の良い冷房性能が得られなかった。
【0009】請求項1ないし請求項5に記載の発明は、
装置の大型化や製品コストの上昇を引き起こすことな
く、効率の良い冷凍性能を得ることが可能な吸着式冷凍
装置の提供を目的とする。請求項4に記載の発明は、冷
媒を蒸発させるための伝熱面積の増加を容易に行える吸
着式冷凍装置の提供を目的とする。請求項5に記載の発
明は、空気を冷却する冷却手段のレイアウトの自由度が
大きく、搭載性を向上できる吸着式冷凍装置の提供を目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、吸着工程時に冷媒を吸着する吸着剤、および脱着工
程時に吸着剤を加熱する加熱手段を有する吸着剤槽と、
この吸着剤槽内の吸着剤より脱着した冷媒を凝縮液化さ
せる冷媒凝縮器と、この冷媒凝縮器に常に連結され、前
記冷媒凝縮器より流入する冷媒を蒸発気化させる冷媒蒸
発器と、この冷媒蒸発器より流入する冷媒を一時的に溜
めると共に、冷媒を気液分離して蒸気冷媒のみ前記吸着
剤槽へ供給する気液分離手段と、この気液分離手段内の
液冷媒を前記冷媒蒸発器より上流側へ常に還流させる還
流手段とを備えた技術手段を採用した。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の吸着式冷凍装置に加えて、前記冷媒蒸発器より上流側
に、内部を通過する液冷媒を減圧する減圧手段を設け、
さらに前記還流手段として、前記気液分離手段の下部と
前記減圧手段の上流側とを常に連結させる還流流路を設
けたことを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求
項2に記載の吸着式冷凍装置に加えて、前記還流流路と
して、前記還流流路の途中に、前記気液分離手段内の液
冷媒を前記減圧手段へ圧送する圧送手段を設けたことを
特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の吸着式冷凍装置に加えて、
前記冷媒蒸発器が、前記冷媒凝縮器より冷媒が流入する
ケース、およびこのケース内に設けられ、外側を流れる
冷媒と内部を流れる熱媒体とを熱交換して冷媒を蒸発さ
せる熱交換器本体により構成されていることを特徴とす
る。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の吸着式
冷凍装置に加えて、熱媒体と空気とを熱交換させて空気
を冷却させる冷却手段を有し、前記熱交換器本体と前記
冷却手段とを環状に連結する熱媒体回路と、この熱媒体
回路内に熱媒体の循環流を発生させる循環流発生手段と
を備えていることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、吸着剤槽内の
吸着剤より脱着した蒸気冷媒は冷媒凝縮器内で冷却され
て凝縮液化し、冷媒凝縮器より流出した液冷媒は冷媒蒸
発器内で加熱されて蒸発気化し、気液分離手段を通って
吸着剤槽内の吸着剤に吸着される。ここで、冷媒蒸発器
内で蒸発し切れなかった液冷媒は、気液分離手段内で気
液分離されて、還流手段にて冷媒蒸発器より上流側へ戻
され、再度冷媒蒸発器内へ送られる。
【0014】したがって、冷媒蒸発器より上流側には常
に液冷媒が存在するようになるため、冷媒蒸発器内には
常に液冷媒が送り込まれ、冷媒蒸発器は充分な液冷媒に
より満たされることになる。これにより、冷媒蒸発器内
への充分な液冷媒量の供給と冷媒蒸発器内を一様に濡ら
す効果とを得ることが可能となり、冷凍性能の向上と装
置の簡素化が図れる。
【0015】請求項4に記載の発明は、熱交換器本体の
外側で冷媒の蒸発が行われるため、狭いケース内におい
ても比較的に広い伝熱面積を得ることが容易となる。請
求項5に記載の発明は、熱媒体回路に使用する配管が冷
媒配管よりも比較的に取り扱いが容易な非真空配管とな
るため、熱媒体回路に使用する配管の配置位置の自由度
が大きくなる。
【0016】
【実施例】次に、この発明の吸着式冷凍装置を車両用吸
着式冷凍装置に適用した実施例に基づいて説明する。
【0017】〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1は車両用吸着
式冷凍装置を示した図である。この車両用吸着式冷凍装
置1は、第1、第2吸着剤槽2、3、流路切替装置4、
冷媒凝縮器5、絞り弁6、冷媒蒸発器7、気液分離器8
および液冷媒還流装置9等から構成されている。
【0018】図2は車両用吸着剤槽1の第1、第2吸着
剤槽2、3の一例を示した図である。これらの第1、第
2吸着剤槽2、3は、熱伝導性に優れる金属筒体よりな
り、入口配管11、12および出口配管13、14が接
続されている。第1、第2吸着剤槽2、3の内部には、
水分を吸着する多数の吸着剤15、16が充填されてい
る。
【0019】多数の吸着剤15、16は、例えばゼオラ
イト、シリカゲル、活性炭、活性アルミナ等のように水
分を吸着することが可能な物質よりなり、金網17、1
8により金属筒体からの流出が防がれている。なお、こ
の実施例では、冷媒として水を用いているが、アルコー
ルやフロン等の冷媒や、吸着剤15、16に吸着される
ものならどんな物質でも良く、これらの混合物でも良
い。また、吸着剤15、16が異なる物質でも良い。
【0020】また、第1、第2吸着剤槽2、3は、車両
走行用エンジンの運転に伴って発生する温水排熱を利用
して吸着剤15、16を加熱する加熱手段としての吸着
剤加熱装置19、20を備えている。この吸着剤加熱装
置19、20は、吸着剤15、16が水蒸気を脱着する
脱着工程時に使用され、例えばエンジンのウォータジャ
ケット(図示せず)に連通する温水循環筒よりなり、入
口流路管21、22および出口流路管23、24が接続
されている。
【0021】なお、吸着剤加熱装置19、20として、
エンジンの運転に伴って発生する排気排熱を利用しても
良く、固形燃料、液体燃料または気体燃料を燃焼するバ
ーナを用いても良く、フィンとチューブよりなる熱交換
器でも良く、吸着剤を加熱できるものならどんな加熱手
段を用いても良い。
【0022】そして、第1、第2吸着剤槽2、3は、吸
着剤15、16が水蒸気を吸着する吸着工程時に発熱す
るため、吸着剤15、16を外気を吹き付けることによ
り冷却する冷却手段としての冷却ファン25、26を備
えている。なお、冷却手段として、冷却ファン25、2
6の他に冷却水で第1、第2吸着剤槽2、3を冷却して
も良い。
【0023】流路切替装置4は、流路切替手段であっ
て、上流側流路切替弁31、下流側流路切替弁32およ
びタイマー回路(図示せず)等から構成されている。上
流側流路切替弁31および下流側流路切替弁32は、タ
イマー回路にて制御されることにより、所定の時間(例
えば2分間〜3分間)毎に水蒸気の流路を切り替える三
方弁である。
【0024】上流側流路切替弁31は、気液分離器8の
出口と第2吸着剤槽3の入口配管12とを連通させる第
1の切替状態(図1において図示実線)と気液分離器8
の出口と第1吸着剤槽2の入口配管11とを連通させる
第2の切替状態(図1において図示破線)とに切り替わ
る。
【0025】下流側流路切替弁32は、第1吸着剤槽2
の出口配管13と冷媒凝縮器5の入口とを連通させる第
1の切替状態(図1において図示実線)と第2吸着剤槽
3の出口配管14と冷媒凝縮器5の入口とを連通させる
第2の切替状態(図1において図示破線)とに切り替わ
る。
【0026】冷媒凝縮器5は、車両の走行風の受け易い
場所、例えばエンジンルームの前方側に装着され、第
1、第2吸着剤槽2、3のいずれかより冷媒配管33を
通って流入した水蒸気を冷却ファン34の送風を受けて
冷却することにより、凝縮液化させる凝縮手段である。
【0027】絞り弁6は、本発明の減圧手段であって、
冷媒凝縮器5より流入した水を減圧する。この絞り弁6
は、冷媒配管35の途中に設けられ、例えばオリフィス
やキャピラリチューブ等の固定絞りが用いられている。
なお、絞り弁6として開度を調節できる可変絞りを用い
ても良い。また、絞り弁6は、冷媒蒸発器7に一体的に
設けられていても、冷媒蒸発器7と別体で設けられてい
ても良い。
【0028】図3は車両用吸着式冷凍装置1の冷媒蒸発
器7の一例を示した図である。この冷媒蒸発器7は、車
室内へ空気を送るためのダクト(図示せず)内に配さ
れ、絞り弁6より流入した水をブロワ36の送風を受け
て加熱することにより、蒸発気化させる蒸発手段であ
る。なお、水との熱交換によって冷却された空気は、ブ
ロワ36によってダクトを介して車室内へ吹き出され
る。
【0029】冷媒蒸発器7は、図3に示したように、熱
伝導性に優れる2枚の金属プレートを接合した冷媒流路
管を複数積層してろう付け一体化することによって、入
口ヘッダ37、複数のチューブ38および出口ヘッダ3
9を形成している。入口ヘッダ37は、複数のチューブ
38より天方向(上方側)に設けられ、冷媒配管35に
接続する入口配管40をろう付け等の手段により接合し
ている。
【0030】出口ヘッダ39は、複数のチューブ38よ
り地方向(下方側)に設けられ、冷媒配管41に接続す
る出口配管42をろう付け等の手段により接合してい
る。また、複数のチューブ38間には、熱交換効率を向
上させるためのコルゲートフィン43がろう付け等の手
段により接合されている。
【0031】気液分離器8は、本発明の気液分離手段で
あって、流入した水蒸気を気液分離すると共に、気液分
離した水蒸気や水を一時的に蓄えるタンクである。この
気液分離器8には、冷媒蒸発器7より冷媒配管41を介
して水蒸気が流入する入口ポート、上部の水蒸気を冷媒
配管44へ流出する蒸気冷媒出口ポート、および下方に
溜まった水を流出する液冷媒出口ポート。
【0032】液冷媒還流装置9は、本発明の還流手段で
あって、気液分離器8の液冷媒出口ポートと絞り弁6よ
り上流側の冷媒配管35とを連通させる冷媒配管45、
およびこの冷媒配管45の途中に設けられた冷媒ポンプ
46等から構成されている。冷媒配管45は、本発明の
還流流路であって、気液分離器8内の水を絞り弁6より
上流側へ還流させるゴムパイプまたは金属パイプであ
る。冷媒ポンプ46は、本発明の圧送手段であって、冷
媒配管45内に水の流れを発生させて気液分離器8内の
水を絞り弁6より上流側へ圧送する。
【0033】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
車両用吸着式冷凍装置1の作動を図1ないし図3に基づ
いて簡単に説明する。車両用吸着式冷凍装置1の運転を
開始した時には、第1吸着剤槽2内の多数の吸着剤15
は水分を含んでいるが、第1吸着剤槽2に設置した吸着
剤加熱装置19により多数の吸着剤15が加熱されるこ
とによって、多数の吸着剤15から水分は脱着され、水
蒸気(蒸気冷媒)となって第1吸着剤槽2より流出す
る。
【0034】第1吸着剤槽2より流出した水蒸気は、出
口配管13、下流側流路切替弁32、冷媒配管33を通
って冷媒凝縮器5内に流入して、冷媒凝縮器5の複数の
流路管(図示せず)を通過する際に冷却ファン34の送
風を受けて冷却される。これにより、水蒸気は、冷媒凝
縮器5内で凝縮液化されて復水し水(液冷媒)となって
冷媒凝縮器5より流出する。
【0035】冷媒凝縮器5より流出した水は、冷媒配管
35を通って絞り弁6を通過する際に減圧され、入口配
管40を通って冷媒蒸発器7の入口ヘッダ37内に流入
する。入口ヘッダ37内に流入した水は、複数のチュー
ブ38の各々に均一に分配され、出口ヘッダ39に到達
するまでの間にブロワ36の送風を受けて空気から蒸発
熱を奪うことで空気を冷却し自身は加熱される。これに
より、水は、冷媒蒸発器7の複数のチューブ38内で蒸
発気化して水蒸気となって出口ヘッダ39に到達する。
【0036】ここで、この実施例の冷媒蒸発器7の複数
のチューブ38内を流れる水は、上方から下方に流れ
る。つまり、水の流れ方向と重力方向とが一致している
ので、空気との熱交換によって蒸発した水蒸気はチュー
ブ38の中心側(空気通路から遠い側)を通り、未だ蒸
発していない水はチューブ38の外周側(空気通路に近
い側)を通る。つまり、水はチューブ38の外周側で液
膜を形成する。これにより、複数のチューブ38内の入
口ヘッダ37側より出口ヘッダ39側に至る全ての冷媒
流路にて水が蒸発し易い状態で熱交換が行われる。
【0037】次に、冷媒蒸発器7より流出した水蒸気
は、出口配管42、冷媒配管41を通って気液分離器8
内に流入して、気液分離される。そして、気液分離器8
の上部に溜まっている水蒸気は、冷媒配管44、上流側
流路切替弁31、入口配管12を通って第2吸着剤槽3
内の吸着剤16に吸着される。この状態がある程度持続
すると第1吸着剤槽2内の吸着剤15は乾燥し、第2吸
着剤槽3内の吸着剤16は湿潤してくるため、所定の時
間が経過したところで、上流側、下流側流路切替弁3
1、32を第1の切替状態から第2の切替状態へ切り替
える(図1の破線方向に連通するようにする)。
【0038】そして、第1吸着剤槽2の吸着剤加熱装置
19の作動を停止し、第2吸着剤槽3の吸着剤加熱装置
20を作動を開始することで第2吸着剤槽3内の吸着剤
16に吸着された水分は出口配管14、下流側流路切替
弁32、冷媒配管33を通って冷媒凝縮器5へと流出す
る。以下は同様に流れ、気液分離器8より流出した水蒸
気は冷媒配管44、上流側流路切替弁31、入口配管1
1を通って第1吸着剤槽2内の吸着剤15に吸着され
る。そして、再び所定の時間が経過すると、上流側、下
流側流路切替弁31、32が第2の切替状態から第1の
切替状態へ切り替えられる。
【0039】ここで、効率良く冷房を行う上で必要なこ
とは冷媒蒸発器7内での蒸発が充分行われていることで
あり、そのためには冷媒蒸発器7内に蒸発すべき水が蒸
発し易い状態で充分に存在していることが不可欠であ
る。したがって、この実施例では、冷媒蒸発器7の複数
のチューブ38内で蒸発し切れなかった水は、冷媒配管
41を通って気液分離器8内に流入し、気液分離器8の
下部に溜まる。
【0040】気液分離器8の下部に溜まった水は、冷媒
ポンプ46の運転により常に冷媒配管45を通って絞り
弁6より上流側に還流され、絞り弁6を通って冷媒蒸発
器7内に流入する。冷媒蒸発器7内に流入した水は、上
述のように流れて蒸発気化し、水蒸気となって気液分離
器8へ流出する。このようにして、冷媒蒸発器7内では
常に水の蒸発気化が行われ、水と熱交換する空気は連続
的に冷却されることにより、車室内の冷房がなされる。
【0041】〔第1実施例の効果〕以上のように、車両
用吸着式冷凍装置1は、冷媒蒸発器7内で蒸発し切れな
かった水を気液分離器8内に溜めておき、その水を冷媒
ポンプ46で常時、冷媒蒸発器7より上流側へ圧送する
ことで冷媒蒸発器7より上流側には常に水が存在するよ
うになる。このため、冷媒蒸発器7内には常に水が送り
込まれ、充分な水が常に存在することになるので、第
1、第2吸着剤槽2、3への液戻りや冷媒蒸発器7の乾
き過ぎを防止することができる。
【0042】加えて、冷媒蒸発器7への水の入口配管4
0の設置位置は限定されないので、冷媒蒸発器7内を一
様に濡らし得る位置に設けることができる。以上のよう
なことにより、冷媒ポンプ46や絞り弁6の制御を必要
とすることなく、冷媒蒸発器7内への水の供給と冷媒蒸
発器7内を充分に濡らす効果とを得ることができるの
で、冷媒蒸発器7のサイズの小型化等の装置の小型化や
製品コストの低減を図りながらも、車両用吸着式冷凍装
置1の冷房性能の向上と装置の簡素化との両方の効果を
併せ持つことができる。
【0043】なお、気液分離器8の水を冷媒ポンプ46
で送り込む位置は、冷媒蒸発器7より上流側であればど
こでも良いが、絞り弁6より上流側が最も望ましい。こ
のようにした場合には、絞り弁6と冷媒蒸発器7とを一
体化して製造することができるので製品コストを低減す
ることができる。
【0044】〔第2実施例の構成〕図4はこの発明の第
2実施例を示したもので、車両用吸着式冷凍装置を示し
た図である。この実施例の冷媒蒸発器7は、内部熱交換
器71、およびこの内部熱交換器71の周囲を囲む金属
製のケース72等により構成されている。
【0045】内部熱交換器71は、本発明の熱交換器本
体であって、車室外に配された車室外熱交換器である。
この内部熱交換器71は、内部に流入する冷却水(熱媒
体)とケース72内を流れる冷媒とを熱交換させて冷媒
を蒸発させ、冷却水を冷却する。なお、冷却水として、
水道水、井戸水、不凍液やロングライフクーラント等の
熱媒体を使用する。ケース72は、上流側が冷媒凝縮器
5に絞り弁6および冷媒配管35を介して連結され、下
流側が気液分離器8に冷媒配管41を介して連結してい
る。
【0046】なお、内部熱交換器71は、冷却水回路7
0の構成部品の1つである。冷却水回路70は、本発明
の熱媒体回路であって、内部熱交換器71の他に、ポン
プ73、冷却水配管74、75および外部熱交換器76
を備えている。ポンプ73は、本発明の循環流発生手段
であって、冷却水回路70内に冷却水の循環流を発生さ
せ、内部熱交換器71から外部熱交換器76へ向けて冷
却水を圧送する圧送手段である。なお、ポンプ73は、
本例では冷却水配管74に設けられているが、冷却水配
管75に設けられていても良い。
【0047】冷却水配管74は、内部熱交換器71で放
熱した冷却水を外部熱交換器76へ導く配管である。冷
却水配管75は、外部熱交換器76で吸熱した冷却水を
内部熱交換器71へ導く配管である。外部熱交換器76
は、本発明の冷却手段であって、車室内へ空気を送るた
めのダクト(図示せず)内に配された室内熱交換器であ
る。この外部熱交換器76は、ダクト内を流れる空気
を、内部熱交換器71より流入した冷却水により冷却す
ることにより、車室内を冷房させる。
【0048】〔第2実施例の作用〕次に、この実施例の
車両用吸着式冷凍装置1の作動を図4に基づいて簡単に
説明する。冷媒凝縮器5から冷媒配管35を経て供給さ
れた水(液体冷媒)は、絞り弁6で減圧され、冷媒蒸発
器7のケース72内に流入する。ケース72内に流入し
た水は、内部熱交換器71の外側表面を一様に濡らして
蒸発することにより水蒸気(蒸気冷媒、気体冷媒)とな
る。
【0049】水蒸気と蒸発し切れなかった水は、冷媒配
管41を通り気液分離器8内に流入して、気液分離され
る。そして、気液分離器8の上部に溜まっている水蒸気
は、冷媒配管44を通り第1吸着剤槽2(あるいは第2
吸着剤槽3)に供給される。一方、気液分離器8の下部
に溜まった水は、冷媒ポンプ46により冷媒配管45内
を圧送され冷媒配管35に還流される。
【0050】内部熱交換器71の外側表面で水(冷媒)
が蒸発気化することで、内部熱交換器71の内部を流れ
る冷却水は熱を奪われて冷却される。冷却された冷却水
は、ポンプ73により冷却水配管74内を圧送され外部
熱交換器76に送り込まれる。外部熱交換器76は、ブ
ロワ36により送風されているため、ここで冷風を得る
ことができ、車室内を冷房することができる。
【0051】〔第2実施例の効果〕以上のような作用に
より、第1実施例の効果に増して得られる効果を述べ
る。第1実施例では冷媒蒸発器7の複数のチューブ38
内で水(冷媒)の蒸発が行われていたのに対し、この実
施例の車両用吸着式冷凍装置1では、内部熱交換器71
の外側表面で水(冷媒)の蒸発が行われるために、比較
的に広い伝熱面積を得ることが容易になり、冷媒蒸発器
7の蒸発性能の向上につながる。
【0052】さらに、吸着式冷凍サイクルの配管を構成
する冷媒配管33、35、41、44、45、入口配管
11、12、出口配管13、14は内部がほぼ真空とな
り、僅かな漏れも重要な問題となるため取り扱いが難し
いが、最終的に車室内の冷房を行う外部熱交換器76と
内部熱交換器71とを連結する冷却水配管74、75が
非真空配管となり、取り扱いが非常に容易となる。した
がって、冷却水配管74、75の取回しの自由度が増加
することにより、外部熱交換器76の設置位置の自由度
が大きくなり、設置スペースの小さい車両においても自
由なレイアウトを選択することができ、車両搭載性を向
上できる。
【0053】〔第3実施例〕図5はこの発明の第3実施
例を示したもので、車両用吸着式冷凍装置を示した図で
ある。この実施例では、冷媒蒸発器7のケース72に気
液分離器の機能を持たせることにより、ケース72と気
液分離器とを一体化し、ケース72の上部には冷媒配管
44を接続し、ケース72の下部には冷媒配管45を接
続している。
【0054】このため、ケース72内で蒸発した水蒸気
(気体冷媒)は冷媒配管44に流入し、ケース72内で
蒸発し切れなかった水(液体冷媒)は冷媒配管45に流
入して冷媒配管35に還流する。なお、この実施例で
は、気液分離器が不要となるため、第2実施例よりも車
両用吸着式冷凍装置1を小型化でき、設置スペースの小
さい車両においても搭載作業が容易となる。
【0055】〔第4実施例の構成〕図6はこの発明の第
4実施例を示したもので、冷媒蒸発器を示した図であ
る。この実施例では、ケース72内の熱交換器本体とし
て蛇行形状の円形パイプ77を用いている。このため、
冷媒配管35から供給される水(液体冷媒)は、円形パ
イプ77の外側表面を伝って下方に流れていき、円形パ
イプ77の全面を濡らす。
【0056】そして、円形パイプ77内の冷却水と熱交
換して蒸発した水蒸気(気体冷媒)は冷媒配管44内に
流入し、蒸発し切れなかった水(液体冷媒)Wは冷媒配
管45内に流入する。なお、円形パイプ77の全面をよ
り濡れ易くするために、円形パイプ77の周囲にセルロ
ース系の繊維を貼ったり、円形パイプ77の外側表面に
親水処理を施したり、円形パイプ77を偏平チューブに
したりすることが望まれる。
【0057】〔第5実施例の構成〕図7はこの発明の第
5実施例を示したもので、冷媒蒸発器を示した図であ
る。この実施例の内部熱交換器71として、丸形チュー
ブ・プレートフィンタイプ、異形チューブ・コルゲート
フィンタイプ、サーペンタイン型や積層型熱交換器等ど
のような形状の熱交換器を用いても良いが、内部熱交換
器71全面が均一に濡れるように冷媒配管35の出口
(ケース72の入口)に冷媒分配器78を設置してい
る。この冷媒分配器78は、多数の穴部79より内部熱
交換器部71に冷媒を分配する冷媒分配手段である。
【0058】〔第6実施例の構成〕図8はこの発明の第
6実施例を示したもので、冷媒蒸発器を示した図であ
る。この実施例では、内部熱交換器71を蒸発し切れな
い水(液冷媒)W内に水没するように設置している。こ
のため、内部熱交換器71全面が均一に濡れるため、第
5実施例のような冷媒分配器78が不要となり、第5実
施例よりも部品点数を低減できる。
【0059】〔変形例〕この実施例では、気液分離手段
としてタンク式の気液分離器8を用いたが、気液分離手
段として遠心分離器等を用いても良い。そして、冷媒凝
縮器5内を流れる水蒸気等の蒸気冷媒を冷却水等で冷却
しても良く、冷媒蒸発器7内を流れる水等の液冷媒を温
水等で加熱しても良い。
【0060】この実施例では、所定の時間毎に第1、第
2吸着剤槽2、3の吸着工程と脱着工程とを切り替えた
が、入口配管11、12や冷媒配管44等の吸着側流路
内を流れる水蒸気の吸着速度をセンサにより検出して所
定の速度より吸着速度が低下して水蒸気等の蒸気冷媒が
流れ難くなったら第1、第2吸着剤槽2、3の吸着工程
と脱着工程とを切り替えても良い。
【0061】また、出口配管13、14や冷媒配管33
等の脱着側流路内を流れる水蒸気の脱着速度をセンサに
より検出して所定の速度より脱着速度が低下して水蒸気
等の蒸気冷媒が流れ難くなったら第1、第2吸着剤槽
2、3の吸着工程と脱着工程とを切り替えても良い。
【0062】この実施例では、吸着剤槽として2台の第
1、第2吸着剤槽2、3を設けたが、吸着剤槽として3
台以上の吸着剤槽を設けても良い。また、吸着剤槽とし
てロータリー式吸着剤槽を利用すれば、吸着剤槽は1台
で済み、製品コストを低減することができる。
【0063】この実施例では、本発明を車室内の冷房を
行う車両用吸着式冷凍装置1に適用したが、部屋や室内
の冷房を行うビル、商店、工場、家庭用等の定置式の吸
着式冷凍装置に適用しても良い。また、吸着式冷凍装置
により断熱庫内の冷凍や冷蔵を行うようにしても良い。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、装置の大型化
や製品コストの上昇を引き起こすことなく、常に冷媒蒸
発器に充分な液冷媒を供給し、冷媒蒸発器を一様に濡ら
すことにより、効率の良い冷凍性能を得ることができ
る。
【0065】請求項4に記載の発明は、比較的に広い伝
熱面積を得ることが容易になり、冷媒蒸発器の性能を向
上できる。請求項5に記載の発明は、熱媒体回路に使用
する配管の配置位置の自由度が増大するため、冷却手段
のレイアウトの自由度を増加できるので、搭載性を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両用吸着式冷凍装置の全体
構造を示した構成図である(第1実施例)。
【図2】図1の車両用吸着式冷凍装置の第1、第2吸着
剤槽を示した概略図である(第1実施例)。
【図3】図1の車両用吸着式冷凍装置の冷媒蒸発器を示
した斜視図である(第1実施例)。
【図4】この発明にかかる車両用吸着式冷凍装置の全体
構造を示した構成図である(第2実施例)。
【図5】この発明にかかる車両用吸着式冷凍装置の全体
構造を示した構成図である(第3実施例)。
【図6】この発明にかかる車両用吸着式冷凍装置の冷媒
蒸発器を示した概略図である(第4実施例)。
【図7】この発明にかかる車両用吸着式冷凍装置の冷媒
蒸発器を示した概略図である(第5実施例)。
【図8】この発明にかかる車両用吸着式冷凍装置の冷媒
蒸発器を示した概略図である(第6実施例)。
【図9】従来の吸着式冷凍装置を示した構成図である
(第1従来例)。
【図10】従来の吸着式冷凍装置を示した構成図である
(第2従来例)。
【図11】従来の吸着式冷凍装置を示した構成図である
(第3従来例)。
【符号の説明】
1 車両用吸着式冷凍装置 2 第1吸着剤槽 3 第2吸着剤槽 4 流路切替装置 5 冷媒凝縮器 6 絞り弁(減圧手段) 7 冷媒蒸発器 8 気液分離器(気液分離手段) 9 液冷媒還流装置(還流手段) 15 吸着剤 16 吸着剤 19 吸着剤加熱装置(加熱手段) 20 吸着剤加熱装置(加熱手段) 45 冷媒配管(還流流路) 46 冷媒ポンプ(圧送手段) 70 冷却水回路(熱媒体回路) 71 内部熱交換器(熱交換器本体) 72 ケース 73 ポンプ(循環流発生手段) 76 外部熱交換器(冷却手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)吸着工程時に冷媒を吸着する吸着
    剤、および脱着工程時に吸着剤を加熱する加熱手段を有
    する吸着剤槽と、 (b)この吸着剤槽内の吸着剤より脱着した冷媒を凝縮
    液化させる冷媒凝縮器と、 (c)この冷媒凝縮器に常に連結され、前記冷媒凝縮器
    より流入する冷媒を蒸発気化させる冷媒蒸発器と、 (d)この冷媒蒸発器より流入する冷媒を一時的に溜め
    ると共に、冷媒を気液分離して蒸気冷媒のみ前記吸着剤
    槽へ供給する気液分離手段と、 (e)この気液分離手段内の液冷媒を前記冷媒蒸発器よ
    り上流側へ常に還流させる還流手段とを備えた吸着式冷
    凍装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の吸着式冷凍装置におい
    て、 前記吸着式冷凍装置は、前記冷媒蒸発器より上流側に、
    内部を通過する液冷媒を減圧する減圧手段を有し、 前記還流手段は、前記気液分離手段の下部と前記減圧手
    段の上流側とを常に連結させる還流流路を有することを
    特徴とする吸着式冷凍装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の吸着式冷凍装置におい
    て、 前記還流流路は、前記還流流路の途中に設けられ、前記
    気液分離手段内の液冷媒を前記減圧手段へ圧送する圧送
    手段を有することを特徴とする吸着式冷凍装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の吸着式冷凍装置において、 前記冷媒蒸発器は、前記冷媒凝縮器より冷媒が流入する
    ケース、およびこのケース内に設けられ、外側を流れる
    冷媒と内部を流れる熱媒体とを熱交換して冷媒を蒸発さ
    せる熱交換器本体を有することを特徴とする吸着式冷凍
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の吸着式冷凍装置におい
    て、 前記吸着式冷凍装置は、熱媒体と空気とを熱交換させて
    空気を冷却させる冷却手段を有し、前記熱交換器本体と
    前記冷却手段とを環状に連結する熱媒体回路と、この熱
    媒体回路内に熱媒体の循環流を発生させる循環流発生手
    段とを備えたことを特徴とする吸着式冷凍装置。
JP9660295A 1994-04-26 1995-04-21 吸着式冷凍装置 Pending JPH0814691A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9660295A JPH0814691A (ja) 1994-04-26 1995-04-21 吸着式冷凍装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-87082 1994-04-26
JP8708294 1994-04-26
JP9660295A JPH0814691A (ja) 1994-04-26 1995-04-21 吸着式冷凍装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0814691A true JPH0814691A (ja) 1996-01-19

Family

ID=26428399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9660295A Pending JPH0814691A (ja) 1994-04-26 1995-04-21 吸着式冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0814691A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508521A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 オキシセル・ホールディング・ビーブイ 熱交換ラミネート
JP2011190947A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Denso Corp ケミカルヒートポンプ装置
CN106949661A (zh) * 2017-05-09 2017-07-14 上海海洋大学 一种新型吸附式制冷系统
JP2019109031A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 株式会社豊田中央研究所 気液分離装置
KR20190132407A (ko) * 2017-03-06 2019-11-27 록키 리서치 버스트 모드 냉각 시스템
KR20190133179A (ko) * 2017-03-06 2019-12-02 록키 리서치 지능형 냉각 시스템

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508521A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 オキシセル・ホールディング・ビーブイ 熱交換ラミネート
JP4814101B2 (ja) * 2003-10-17 2011-11-16 オキシセル・ホールディング・ビーブイ 熱交換ラミネート
JP2011190947A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Denso Corp ケミカルヒートポンプ装置
KR20190132407A (ko) * 2017-03-06 2019-11-27 록키 리서치 버스트 모드 냉각 시스템
KR20190133179A (ko) * 2017-03-06 2019-12-02 록키 리서치 지능형 냉각 시스템
US11525608B2 (en) 2017-03-06 2022-12-13 Rocky Research Intelligent cooling for directed energy systems
US11543216B2 (en) 2017-03-06 2023-01-03 Rocky Research Burst mode cooling for directed energy systems
US11828496B2 (en) 2017-03-06 2023-11-28 Rocky Research Intelligent cooling for directed energy systems
CN106949661A (zh) * 2017-05-09 2017-07-14 上海海洋大学 一种新型吸附式制冷系统
JP2019109031A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 株式会社豊田中央研究所 気液分離装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930008821B1 (ko) 흡착식 축열장치 및 이를 포함하는 시스템
US7260945B2 (en) Desiccant-assisted air conditioning system and process
CN100465569C (zh) 热交换器及空调装置
JP5599565B2 (ja) 流体の含水量を管理するシステムおよび方法
JP4096646B2 (ja) 冷却システム
JP3102955B2 (ja) 収着法および収着装置
WO2011142352A1 (ja) 車両用空調装置
JP4363336B2 (ja) 冷暖房装置
JP2001213149A (ja) 乗物用空調装置
JPH0814691A (ja) 吸着式冷凍装置
JPH08159594A (ja) 多重効用吸収式冷凍装置
JPH1183235A (ja) 冷凍装置および空調装置
JP4074399B2 (ja) 吸着式冷凍システムの作動方法
JP2002162130A (ja) 空調装置
JP4086011B2 (ja) 冷凍装置
JPH07301469A (ja) 吸着式冷凍機
JPH074776A (ja) 吸着式冷蔵庫及び吸着式冷凍装置と、その霜取方法
JP4069691B2 (ja) 車両用空調装置
JP3695026B2 (ja) 吸着式冷凍装置の吸着コア
JP3087059U (ja) 固体吸着式冷却装置
JP4407479B2 (ja) 給湯装置
JP2005172380A (ja) 吸着式ヒートポンプ
JP3921744B2 (ja) 吸着式冷凍装置
JP4301145B2 (ja) 給湯装置
JP3882242B2 (ja) 吸着式冷凍装置