JP2023137794A - 回転式吸着装置 - Google Patents

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Daiki Suzuki
靖樹 廣田
Yasuki Hirota
崇史 山内
Takashi Yamauchi
彩純 高砂
Asumi Takasago
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Abstract

【課題】内部の温度が異なる複数の区画領域の間での顕熱ロスを少なくすることが可能な回転式吸着装置を得る。
【解決手段】回転式吸着装置の吸着器本体は、区画板28により複数に区画された区画領域D1を備え、回転軸を中心として回転する。区画領域D1には、蒸発部材又は凝縮部材と連通する伝熱管36と吸着材38を備えた吸着器34が固定板40に固定され、固定板40と伝熱管36の間に断熱構造を有する。吸着器本体26の回転により、蒸発部材54と連通する区画領域D1と、凝縮部材と連通する区画領域D1とが周期的に切り替わる。
【選択図】図15

Description

本願は、回転式吸着装置に関する。
特許文献1には、流体F1を蒸発させる蒸発器、流体F1を凝縮させる凝縮器、回転軸の周囲を複数の領域に仕切り、内部に流体F2の保持及び排出を行う流路を有し、外部又は流路壁面に吸着材を有する複数の仕切り部と、領域の両端を閉塞し流路の両端を閉塞しない閉塞部と、を備えたローター型吸着器が記載されている。
特許文献1に記載のローター型吸着器では回転軸を中心に回転することで仕切り部が蒸発器側と凝縮器側とを交互に移動し、蒸発器側の仕切り部の外部に流体F1を保持するとともに流路から流体F2を排出し、凝縮器側の仕切り部の流路に流体F2を保持するとともに外部から流体F1を排出する。
特開2014-185777号公報
特許文献1に記載の技術では、複数の領域のうち、流体F1の吸着工程を行う領域と、脱着工程を行う領域とが存在しており、吸着工程と脱着工程とを、バルブ等を使用することなく切り替えることができる。
しかし、特許文献1に記載の技術では、内部の温度が異なる複数の領域が存在している。内部の温度が異なる領域の間で顕熱の移動が生じると、顕熱ロスが生じる。
本願の目的は、内部の温度が異なる複数の区画領域の間での顕熱ロスを少なくすることが可能な回転式吸着装置を得ることである。
第一態様は、回転軸と、前記回転軸の周囲で区画板により周方向に複数に区画され外周側に開口を有する区画領域を備え、前記回転軸を中心として回転する吸着器本体と、前記区画領域のそれぞれで前記回転軸の軸方向に延在する伝熱管と、前記区画領域の内部で前記伝熱管の周囲に配置され第一流体を吸着及び脱着する吸着材と、を備えた吸着器と、1つの前記区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を発生させる蒸発部材と、前記蒸発部材と連通した前記区画領域と異なる区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を凝縮する凝縮部材と、前記蒸発部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を冷却する冷却液を供給する冷却部材と、前記凝縮部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を加熱する第二流体を供給する加熱部材と、前記回転軸の軸方向に離隔して一対で配置され、前記伝熱管及び前記区画板が固定される固定板と、前記固定板と前記伝熱管との間、又は前記固定板と前記区画板の間を断熱する断熱構造と、前記回転軸を回転させ、前記蒸発部材と連通する前記区画領域と前記凝縮部材と連通する前記区画領域とを周期的に切り替える切替部材と、を有する回転式吸着装置である。
この回転式吸着装置では、蒸発部材が接続された区画領域では、伝熱管に冷却部材から冷却液が供給されて吸着材が冷却され、蒸発部材で発生された第一流体は吸着器の吸着材に吸着される。また、凝縮部材が接続された区画領域では、伝熱管に加熱部材から第二流体が供給されて吸着材が加熱され、吸着材から第一流体が脱着されて、凝縮部材へ移動し、凝縮・液化される。そして、切替部材による回転軸の回転により、蒸発部材と連通する区画領域と凝縮部材と連通する区画領域とが周期的に切り替わり、連続的に運転される。
固定板により伝熱管及び区画板は固定されるので、伝熱管及び区画板の相対的位置を一定に維持できる。
固定板と伝熱管との間、又は固定板と区画板の間を断熱する断熱構造を有する。固定板と伝熱管との間に断熱構造を有する構成では、伝熱管から固定板への熱移動が抑制され、顕熱ロスが抑制される。固定板と区画板との間に断熱構造を有する構成では、伝熱管から固定板を介しての区画板への熱移動が抑制され、顕熱ロスが抑制される。
第二態様は、前記断熱構造が、前記固定板と前記伝熱管との間に挟まれている断熱材を含む。
固定板と伝熱管とが直接的に接触せず、断熱材が介在されるので、高い断熱効果を得ることができる。
第三態様は、前記断熱構造が、前記固定板の前記伝熱管の固定部分の周囲に形成され前記固定板を部分的に薄肉とする溝を含む。
固定板に溝を形成する簡単な構成で断熱構造を設けることができる。
第四態様では、前記断熱構造が、前記溝に配置されている断熱材を含む。
溝及び断熱材により、高い断熱効果を得ることができる。
第五態様は、回転軸と、前記回転軸の周囲で区画板により周方向に複数に区画され外周側に開口を有する区画領域を備え、前記回転軸を中心として回転する吸着器本体と、前記区画領域のそれぞれで前記回転軸の軸方向に延在する伝熱管と、前記区画領域の内部で前記伝熱管の周囲に配置され第一流体を吸着及び脱着する吸着材と、を備えた吸着器と、1つの前記区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を発生させる蒸発部材と、前記蒸発部材と連通した前記区画領域と異なる区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を凝縮する凝縮部材と、前記蒸発部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を冷却する冷却液を供給する冷却部材と、前記凝縮部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を加熱する第二流体を供給する加熱部材と、前記区画板を断熱する断熱構造と、前記回転軸を回転させ、前記蒸発部材と連通する前記区画領域と前記凝縮部材と連通する前記区画領域とを周期的に切り替える切替部材と、を有する回転式吸着装置である。
この回転式吸着装置では、蒸発部材が接続された区画領域では、伝熱管に冷却部材から冷却液が供給されて吸着材が冷却され、蒸発部材で発生された第一流体は吸着器の吸着材に吸着される。また、凝縮部材が接続された区画領域では、伝熱管に加熱部材から第二流体が供給せれて吸着材が加熱され、吸着材から第一流体が脱着されて、凝縮部材へ移動し、凝縮・液化される。そして、切替部材による回転軸の回転により、蒸発部材と連通する区画領域と凝縮部材と連通する区画領域とが周期的に切り替わり、連続的に運転される。
区画板は、断熱構造により断熱されている。区画板によって仕切られている区画領域相互の熱移動が抑制されるので、区画領域相互の顕熱ロスを抑制できる。
第六態様では、前記断熱構造が、断熱材により前記区画板を形成することにより構成されていることを含む。
区画板が断熱材で形成されているので、区画板の他に断熱材を設ける必要がなく、構造を簡素化できる。また、断熱材によって区画領域の容積が少なくなることもない。
第七態様では、前記断熱構造が、前記区画板に取り付けられた断熱材を含む。
区画板に断熱材を取り付ける簡単な構造で断熱機構を構成できる。
第八態様では、前記回転軸の軸方向に離隔して一対で配置され、前記伝熱管及び前記区画板が固定される固定板、を有し、前記断熱構造が、前記固定板の前記区画板の固定部分に形成され前記固定板を部分的に薄肉とする溝を含む。
固定板に溝を形成する簡単な構成で断熱構造を設けることができる。
第九態様では、前記断熱構造が、前記溝に配置されている断熱材を含む。
溝及び断熱材により、高い断熱効果を得ることができる。
第十態様は、回転軸と、前記回転軸の周囲で区画板により周方向に複数に区画され外周側に開口を有する区画領域を備え、前記回転軸を中心として回転する吸着器本体と、前記区画領域のそれぞれで前記回転軸の軸方向に延在する伝熱管と、前記区画領域の内部で前記伝熱管の周囲に配置され第一流体を吸着及び脱着する吸着材と、を備えた吸着器と、1つの前記区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を発生させる蒸発部材と、前記蒸発部材と連通した前記区画領域と異なる区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を凝縮する凝縮部材と、前記蒸発部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を冷却する冷却液を供給する冷却部材と、前記凝縮部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を加熱する第二流体を供給する加熱部材と、前記冷却液が供給される前記伝熱管と前記第二流体が供給される前記伝熱管とを断熱する断熱構造と、前記回転軸を回転させ、前記蒸発部材と連通する前記区画領域と前記凝縮部材と連通する前記区画領域とを周期的に切り替える切替部材と、を有する回転式吸着装置である。
この回転式吸着装置では、蒸発部材が接続された区画領域では、伝熱管に冷却部材から冷却液が供給されて吸着材が冷却され、蒸発部材で発生された第一流体は吸着器の吸着材に吸着される。また、凝縮部材が接続された区画領域では、伝熱管に加熱部材から第二流体が供給せれて吸着材が加熱され、吸着材から第一流体が脱着されて、凝縮部材に移動し、凝縮・液化される。そして、切替部材による回転軸の回転により、蒸発部材と連通する区画領域と凝縮部材と連通する区画領域とが周期的に切り替わり、連続的に運転される。
冷却液が供給される伝熱管と第二流体が供給される伝熱管とは、断熱構造により断熱されている。2つの伝熱管での熱移動が抑制されるので、それぞれの伝熱管の内部の温度変化が少なくなり、顕熱ロスを抑制できる。
第十一態様では、前記断熱構造は、前記冷却液が供給される前記伝熱管と前記第二流体が供給される前記伝熱管との間に断熱領域を構成する断熱部材を含む。
断熱空間を有する断熱部材を設ける簡単な構成で断熱構造を設けることができる。
第十二態様では、複数の前記区画領域において前記第一流体の出入りを抑制するシール材、を有する。
シール材によって、複数の区画領域の間をシールできるので、区画領域の間での気体の移動を抑制できる。
第十三態様では、前記シール材が、独立気泡構造を備えたスポンジゴムである。
これにより、簡易な構造で、弾性を有するシール材を構成できる。
本願では、内部の温度が異なる複数の区画領域の間での顕熱ロスを少なくすることが可能である。
図1は第一実施形態の回転式吸着装置を示す概略正面図である。 図2は第一実施形態の回転式吸着装置を示す概略平面図である。 図3は第一実施形態の回転式吸着装置の内部の構造を示す斜視図である。 図4は第一実施形態の回転式吸着装置を示す分解斜視図である。 図5は第一実施形態の回転式吸着装置の内部の上部構造を示す斜視図である。 図6は第一実施形態の回転式吸着装置の内部の上部構造を、固定板を取り外した状態で示す斜視図である。 図7は第一実施形態の回転式吸着装置の上部構造を示す斜視図である。 図8は第一実施形態の回転式吸着装置の上部構造を示す分解斜視図である。 図9は第一実施形態の回転式吸着装置の上部仕切部材の内部構造を示す斜視図である。 図10は第一実施形態の回転式吸着装置の上部を、上部仕切部材を取り外した状態で示す斜視図である。 図11は第一実施形態の回転式吸着装置の下部構造を示す斜視図である。 図12は第一実施形態の回転式吸着装置の下部構造を示す分解斜視図である。 図13は第一実施形態の回転式吸着装置の下部仕切部材の内部構造を示す斜視図である。 図14は第一実施形態の回転式吸着装置の下部を、下部仕切部材を取り外した状態で示す斜視図である。 図15は第一実施形態の回転式吸着装置を吸着式ヒートポンプとして適用した場合の概略正面図である。 図16は第一実施形態の回転式吸着装置の内部の下部構造を示す斜視図である。 図17は第二実施形態の回転式吸着装置の内部の下部構造を示す斜視図である。 図18は第三実施形態の回転式吸着装置の内部の構造を示す斜視図である。 図19は第四実施形態の回転式吸着装置の内部の下部構造を示す斜視図である。
以下、図面を参照して第一実施形態の回転式吸着装置22を説明する。
図1及び図2に示すように、回転式吸着装置22は、回転軸24と、吸着器本体26を有している。回転軸24は、モータ96(図1参照)によって、所定の角速度で矢印R1方向(図2参照)に回転される。モータ96は、本願の開示の技術に係る「切替部材」の一例である。
吸着器本体26は、回転軸24の周囲で周方向に4つ以上(図示の例では4つ)に区画された区画領域D1を備えている。具体的には、吸着器本体26は、区画領域D1と同数の区画板28を有しており、区画板28の間の領域が区画領域D1である。本実施形態では、図2に示すように、周方向に90度の角度をなして、4枚の区画板28が回転軸24に溶接等で固定されている。
区画板28のそれぞれの先端には、閉塞板30が取り付けられている。閉塞板30は、回転軸24を中心とした一定半径の円弧状に湾曲して形成されている。閉塞板30の間は、後述するように、第一流体が矢印F11で示すように通過する開口32が構成されている。すなわち、区画領域D1のそれぞれが、外周側に開口32を有している構造である。
開口32の数は、区画領域D1と同数であり、周方向に一定間隔で設けられている。本実施形態では、区画領域D1は4つなので、それぞれの区画領域D1に開口32が設けられ、開口32の数も4つである。
区画領域D1のそれぞれには、吸着器34が設けられている。吸着器34は、伝熱管36と、吸着材38と、を備えている。伝熱管36は、回転軸24の軸方向に延在するように配置された円筒状の配管であり、後述する一対の固定板40の間で固定板40に固定されている。
吸着材38は、それぞれの区画領域D1内において、伝熱管36の外周に塗工されている。吸着材38は、回転式吸着装置22の吸着対象である第一流体を吸着可能な材料によって構成されている。なお、図面では吸着器34はそれぞれの区画領域に1つのみ示しているが、複数の吸着器34がそれぞれの区画領域D1に配置されていてもよい。
回転軸24には、上下一対の固定板40が溶接等により固定されている。固定板40のそれぞれは円板状の部材であり、回転軸24の軸方向に離隔して設けられている。固定板40の間に、区画板28、閉塞板30及び吸着器34(伝熱管36)が固定されている。したがって、区画領域D1のそれぞれは、区画板28、閉塞板30及び固定板40によって区画された領域として存在しており、回転軸24の回転により、区画板28、閉塞板30、吸着器34が一体で回転する。
図3~図6に示すように、吸着器本体26は、外枠42に収容されている。外枠42は、吸着器本体26の外周側(閉塞板30の外側)に設けられた円筒状の部材である。外枠42は、回転軸24と一体で回転することはないように固定されている。
外枠42は、吸着器本体26の開口32に対応した連通口50が形成されている。図2に示すように、吸着器本体26の回転角度によっては、4つの開口32と連通口50とが一対一で対応する状態となる。吸着器本体26が図2に示す状態にある場合の、区画領域D1の位置を、それぞれ、回転位置A~Dとして区別する。
これに対し、たとえば図2に示す状態から吸着器本体26が矢印R1方向に45度回転すると、連通口50の位置に閉塞板30が位置する。閉塞板30は、連通口50を閉塞可能な大きさに形成されている。この状態では、連通口50のそれぞれは閉塞板30によって閉塞され、区画領域D1への流体の出入りは不可能である。すなわち、連通口50のそれぞれが閉塞板30によって閉塞された状態から、吸着器本体26の回転によって連通口50が徐々に開放されていき、図2に示す状態で、開口32の位置が連通口50の位置と一致して、連通口50が全開状態となる。そして、吸着器本体26がさらに回転すると、連通口50のそれぞれが閉塞板30によって、徐々に閉塞されていく。
図3及び図4に示すように、外枠42の上端及び下端には、それぞれ上フランジ44U及び下フランジ44Lが形成されている。後述するように、上フランジ44Uには上部仕切部材46が、下フランジ44Lには下部仕切部材48がそれぞれ取り付けられている。
閉塞板30の外周面には、中間シール材52が取り付けられている。中間シール材52は開口32を避けた形状のシート状の部材である。そして、閉塞板30の外周面と外枠42の内周面との間で弾性的に圧縮されて、外枠42の内周面に密着する厚みに形成されている。中間シール材52によって、複数の区画領域D1の間で流体が行き来しないようにシールされている。中間シール材52は、本願の開示の技術に係る「シール材」の一例である。なお、中間シール材52は、外枠42に内周面に取り付けられていてもよい。
回転式吸着装置22はさらに、蒸発部材54及び凝縮部材60を有している。
蒸発部材54は、蒸発器56と蒸発器配管58を備えており、蒸発器配管58は、蒸発器56と、外枠42の連通口50の1つ(回転位置Aに対応する連通口50)とを接続している。蒸発器56では、吸着材38に吸着させる流体である第一流体が発生される。第一流体は、矢印F11で示すように、回転位置Aにある区画領域D1の開口32及び連通口50を通じて、この区画領域D1内に流入する。
凝縮部材60は、凝縮器62と凝縮器配管64とを備えており、凝縮器配管64は、凝縮器62と、外枠42連通口50の1つ(回転位置Cに対応する連通口50)とを接続している。吸着材38から脱着された第一流体は、矢印F12で示すように、回転位置Cにある区画領域D1の開口32及び連通口50を通じて、凝縮器62に流入する。凝縮器62により、第一流体は凝縮され液化される。
回転位置Aにある区画領域D1の伝熱管36には、冷却液配管72からの冷却液が供給され、吸着材38に第一流体が吸着される。すなわち、回転位置Aにある区画領域D1は、第一流体を吸着材38で吸着する「吸着領域」として作用する。また、回転位置Cにある区画領域D1の伝熱管36には、第二蒸発器78からの第二流体が供給され、吸着材38から第一流体が脱着される。すなわち、回転位置Cにある区画領域D1は、第一流体を吸着材から脱着させる「脱着領域」として作用する。そして、回転位置Bは回転位置Aよりも回転方向下流側に位置しており、「吸着下流側区画領域」である。回転位置Dは回転位置Cよりも回転方向下流側に位置しており、「脱着下流側区画領域」である。回転位置B及び回転位置Dにある区画領域D1では、吸着器34は蒸発器56及び凝縮器62のいずれとも連通していない。
回転位置Bに対応する連通口50と、回転位置Dに対応する連通口50とは、接続配管66で接続されている。したがって、回転位置Bにある区画領域D1と、回転位置Dにある区画領域D1とで、矢印F13で示すように、接続配管66を経由した第一流体の移動が可能である。
回転式吸着装置22はさらに、冷却部材68及び加熱部材76を有している。
冷却部材68は、冷却液ポンプ70と、冷却液配管72を有している。冷却液配管72は、冷却液ポンプ70と、回転位置Aにある区画領域D1の伝熱管36とで流体が循環する流路を構成している。冷却液ポンプ70で加圧された冷却液が、矢印F21で示すように、この伝熱管36を経て冷却液ポンプ70に戻るようになっている。そして、伝熱管36に送られた冷却液によって、吸着材38が冷却される。冷却液として、本実施形態では水が用いられているが、水以外であってもよい。
伝熱管36から冷却液ポンプまでの冷却液配管72には、途中で分岐し、凝縮器62に接続される回収配管74が設けられている。伝熱管36を通過することで冷却液の一部が蒸発した場合、この蒸気は、矢印F22で示すように凝縮器62に送られて凝縮・液化される。
なお、冷却液配管72による流路の途中に、冷却液を一時的に収容する冷却液タンクを設けてもよい。
加熱部材76は、第二蒸発器78と、供給配管80と、を有している。供給配管80は、第二蒸発器78と、回転位置Cにある区画領域D1の伝熱管36とを接続している。第二蒸発器78では、第二流体としての蒸気が生じる。第二流体は、矢印F23で示すように、第二蒸発器78から供給配管80を通じて伝熱管36に送られる。そして、伝熱管36を介して吸着材38を加熱する。
図7~図10には、吸着器本体26の上部構造が示されている。また、図11~図14には、吸着器本体26の下部構造が示されている。
吸着器本体26の上部には、上部仕切部材46が配置されている。上部仕切部材46は、扁平な有底円筒状の上部円筒部102と、この上部円筒部102から径方向外側に延在された上部フランジ104と、を有している。上部フランジ104が、外枠42の上フランジ44Uと接合されることで、上部仕切部材46が外枠42の上部に固定されている。
図9に示すように、上部円筒部102の内部には、2つの上部仕切板106が設けられている。上部円筒部102の内部は、回転位置Aにある伝熱管36に対応した蒸発器側空間108と、回転位置Bにある伝熱管36及び回転位置Dにある伝熱管36に対応した顕熱回収空間110、及び回転位置Cにある伝熱管36に対応した凝縮器側空間112、に仕切られている。
蒸発器側空間108には、冷却液ノズル116が設けられている。冷却液ポンプ70から冷却液配管72を流れた冷却液は、冷却液ノズル116から蒸発器側空間108に散水される。散水された冷却液は、回転位置Aにある伝熱管36に流入する。
凝縮器側空間112には、第二蒸発器78から、回転位置Cにある伝熱管36に送られた第二流体が存在している。
回転位置Bにある伝熱管36と回転位置Dにある伝熱管36とは、顕熱回収空間110を通じて連通している。回転位置Bにある伝熱管36内の第二流体と回転位置Dにある伝熱管36内の第二流体とは、圧力差によって第二流体が移動する。この第二流体の移動によって、伝熱管36の間で顕熱も移動する。
また、顕熱回収空間110は、蒸発器側空間108と凝縮器側空間112との間にあり、蒸発器側空間108と凝縮器側空間112の熱移動を抑制する断熱領域としても作用している。
固定板40と上部仕切部材46との間には、上部円筒部102及び上部仕切板106の形状に対応した上部シール材114が配置されている。上部シール材114によって、蒸発器側空間108と顕熱回収空間110の間、及び蒸発器側空間108と顕熱回収空間110との間で流体が行き来しないようにシールされている。
図11~図14には、吸着器本体26の下部構造が示されている。
吸着器本体26の下部には、下部仕切部材48が配置されている。下部仕切部材48は、扁平な有底円筒状の下部円筒部122と、この下部円筒部122から径方向外側に延在された下部フランジ124と、を有している。下部フランジ124が、外枠42の下フランジ44Lと接続されることで、下部仕切部材48が外枠42の下部に固定されている。
図13に示すように、下部円筒部122の内部には、1つの下部仕切板126が設けられている。下部仕切板126は、回転位置Bにある伝熱管36及び回転位置Dにある伝熱管36を平面視で覆う位置に形成されている。したがって、下部円筒部122の内部は、下部仕切板126により、回転位置Aにある伝熱管36に対応した蒸発器側空間128と、回転位置Cにある伝熱管36に対応した凝縮器側空間132と、に仕切られている。
蒸発器側空間128には、冷却液配管72が接続されている。回転位置Aにある吸着器34の伝熱管36を流れた冷却液(及び蒸気)は、蒸発器側空間128から冷却液配管72に流入する。
凝縮器側空間132には、供給配管80が接続されている。第二蒸発器78で生じた第二流体は、供給配管80から凝縮器側空間132を経て、伝熱管36に流入する。
下部円筒部122のおける底部には、断熱空間130が設けられている。断熱空間130は、下部仕切板126と同位置に形成されており、蒸発器側空間128と凝縮器側空間132との熱移動が抑制されている。
固定板40と下部仕切部材48との間には、下部円筒部122及び下部仕切板126の形状に対応した下部シール材134が配置されている。下部シール材134によって、蒸発器側空間108と凝縮器側空間132との間で流体が行き来しないようにシールされている。
図16には、吸着器本体26の下部の部分的な内部構造が示されている。第一実施形態では、伝熱管36の外周面36Gと固定板40(具体的には伝熱管36が挿通される挿通孔の内周面)との間に断熱材136が挟み込まれている。断熱材136は、伝熱管36及び固定板40よりも断熱性の高い材料で形成されている。
図16に示す例では、断熱材136は扁平なリング状の部材である。断熱材136の内径は伝熱管36の外径より小さく、断熱材136の外径は、固定板40の挿通孔の内径より小さい。このため、断熱材136は、伝熱管36と固定板40との間で径方向に圧縮されて、これらの隙間をシールしている。
なお、図16、及び後述する図17及び図19において、吸着器本体26の下部の内部構造を示しているが、吸着器本体26の上部においても、同様の内部構造が適用される。
次に、本実施形態の動作及び作用を説明する。
本実施形態の回転式吸着装置22では、回転軸24の回転によって、吸着器本体26が、図2に矢印R1で示すように回転する。この回転により、4つの区画領域D1は、回転位置A→回転位置B→回転位置C→回転位置Dへと移動していく。以下では、1つの区画領域D1に着目し、このような位置移動に伴う動作を説明する。
回転位置Aにある区画領域D1では、開口32が連通口50と連通している。蒸発器56から供給された第一流体は、図1に矢印F11で示すように区画領域D1に流れ、吸着器34の吸着材38で吸着される。
ここで、冷却液ポンプ70によって、図1に矢印F21で示すように、冷却液が伝熱管36に送られ、吸着材38は冷却される。これにより、吸着材38への第一流体の吸着が促進される。伝熱管36を通過した冷却液は、液体の状態では冷却液ポンプ70に戻されるが、蒸発により生じた蒸気は、矢印F22で示すように、回収配管74を通じて凝縮器62に流入し、凝縮・液化される。
吸着器本体26の回転により、この区画領域D1が回転位置Bに至ると、開口32は、この回転位置Bで連通口50と連通する。この状態では、回転位置Dにある区画領域D1から、図2に矢印F13で示すように、接続配管66を通じて、圧力差で第一流体が回転位置Bにある区画領域D1に移動する。また、回転位置Bにある伝熱管36には、顕熱回収空間110を通じて、回転位置Dにある伝熱管36から第二流体が移動してくる。
吸着器本体26の回転により、区画領域D1は回転位置Cに至り、開口32と連通口50とが連通される。この状態では、第二蒸発器78からの第二流体(蒸気)が、供給配管80を通じて回転位置Cにある伝熱管36に送られ、吸着材38が加熱される。そして、この加熱された吸着材38から第一流体が脱着され、この脱着された第一流体は、凝縮器62で凝縮・液化される。回転位置Cでは、このように吸着器34から第一流体が脱着されるので、区画領域D1が相対的に高圧になっている。
また、この状態では、回転位置Bにある伝熱管36と、回転位置Dにある伝熱管36とが、顕熱回収空間110を通じて連通している。回転位置Dにある伝熱管36内の第二流体が、図2に矢印F13で示すように、回転位置Bにある伝熱管36に移動する。この第二流体の移動によって、伝熱管36の間で顕熱も移動する。
また、図7に示すように、顕熱回収空間110は、蒸発器側空間108と凝縮器側空間112との間にあり、蒸発器側空間108と凝縮器側空間112の熱移動が、断熱空間として作用する顕熱回収空間110によって抑制されている。
吸着器本体26がさらに回転すると、この区画領域D1が回転位置Dに至ると、開口32は、この回転位置Dで連通口50と連通する。すなわち、回転位置Dにある区画領域D1と、回転位置Bにある区画領域D1とが接続配管66で連通されている。
回転位置Dにある区画領域D1では、回転位置Cにおいて高圧になった状態が継続している。特に、回転位置Bにある区画領域D1との比較においても相対的に高圧である。したがって、回転位置Dにある区画領域D1から回転位置Bにある区画領域D1へ、接続配管66を通じて圧力差により第一流体が移動する。
また、回転位置Dにある伝熱管36では、顕熱回収空間110を通じて、第二流体が、回転位置Bにある伝熱管36に移動する。
そして、吸着器本体26の回転により、区画領域D1は回転位置Aに戻る。以降は、上記と同様の動作が繰り返される。
図16に示すように、伝熱管36の外周面36Gと固定板40との間に断熱材136が挟み込まれており、伝熱管36と固定板40とが直接的に接触することなく断熱されている。このため、このような断熱材136を有さない構造と比較して、伝熱管36の熱は、固定板40及び区画板28に伝わりにくく、伝熱管36の温度変化が生じにくい。たとえば、回転位置Aにある伝熱管36では、冷却液によって冷却されているが、この伝熱管36の冷熱は、固定板40及び区画板28に伝わりにくい。回転位置Cにある伝熱管36では、第二流体によって加熱されているが、この伝熱管36の温熱も、固定板40及び区画板28に伝わりにくい。
また、伝熱管36の熱は、伝熱管36の周方向両側に位置している区画板28に伝わりにくいので、区画板28で仕切られた区画領域D1の温度変化も抑制される。
このように、第一実施形態は、伝熱管36の熱が固定板40に伝わることによる顕熱ロスが抑制されている。特に、回転位置Aにある伝熱管36と、回転位置Cにある伝熱管36との間を断熱する断熱構造が得られる。
また、回転位置Bにある伝熱管36と回転位置Dにある伝熱管36とは、顕熱回収空間110を通じて連通している。この顕熱回収空間110は、蒸発器側空間108と凝縮器側空間112との間にあり、蒸発器側空間108と凝縮器側空間112の熱移動を抑制する断熱空間として作用している。したがって、簡単な構造で、冷却液によって冷却される伝熱管36(回転位置Aにあり相対的に低温の伝熱管36)と、第二流体によって加熱される伝熱管36(回転位置Cにあり相対的に高温の伝熱管36)との熱移動を抑制でき、顕熱ロスが抑制されている。
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については第一実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、回転式吸着装置の全体的構成は、第一実施形態と同様であるので、図示を省略する。
図17に示すように、第二実施形態の回転式吸着装置222では、固定板40の内面40Nに、伝熱管36を取り囲む溝224が形成されている。図17に示す例では、溝224は伝熱管36の長手方向に見て四角形であるが、溝224の形状は限定されず、四角形以外の多角形や、円形、楕円形等であってもよい。
固定板40は、厚み方向と直交する方向の断面積が、溝224によって部分的に小さくされている。すなわち、伝熱管36から、固定板40における溝224の外側部分への伝熱経路の断面積が小さくなっており、断熱構造が構成されている。
溝224には、断熱材226が埋め込まれている。この断熱材226は、第一実施形態の断熱材136と同様に、伝熱管36及び固定板40よりも断熱性の高い材料で形成されている。
このような構成とされた第二実施形態では、溝224により、伝熱管36と固定板40(溝224よりも外側の部分)とが断熱されている。また、溝224に埋め込まれた断熱材226も断熱効果を有している。このため、溝224を有さない構造と比較して、伝熱管36の熱は、固定板40(溝224よりも外側の部分)及び区画板28に伝わりにくく、伝熱管36の温度変化が生じにくい。さらに、伝熱管36の熱は区画板28に伝わりにくいので、区画板28で仕切られた区画領域D1の温度変化も抑制される。
このように、第二実施形態においても、伝熱管36の熱が固定板40に伝わることによる顕熱ロスが抑制されている。特に、回転位置Aにある伝熱管36と、回転位置Cにある伝熱管36との間を断熱する断熱構造が得られる。
なお、第二実施形態において、溝224に断熱材226が埋め込まれていない構造であってもよい。すなわち、断熱材226が埋め込まれていない構造であっても、溝224が形成されていることで、伝熱管36から固定板40へ熱が伝わる経路の断面積が小さくされていることで、断熱効果を奏する。そして、溝224を固定板40に形成する簡単な構成で、断熱構造を設けることができる。
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態において、第一実施形態及び第二実施形態と同様の要素、部材等については第一実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、回転式吸着装置の全体的構成は、第一実施形態と同様であるので、図示を省略する。
図18に示すように、第三実施形態の回転式吸着装置322では、区画板28の片面又は両面に断熱材324が取り付けられている。
このような構成とされた第三実施形態では、伝熱管36の熱が固定板40に作用しても、区画板28には作用しづらい。区画板28に断熱材324が取り付けられていない構成と比較して、伝熱管36の温度変化が生じにくく、さらに、区画板28で区画された区画領域D1の温度変化も抑制される。
そして、区画板28に断熱材324を取り付ける簡単な構造で、断熱構造を構成することができる。
なお、第三実施形態において、区画板28自体を、断熱材を有する材料で形成してもよい。この断熱性を有する材料とは、区画板28としての作用、すなわち回転軸24の周囲を複数の区画領域D1に区画することが可能で、且つ、伝熱管36、固定板40及び区画板28よりも断熱性の高い材料である。たとえば、第一実施形態の断熱材136又は第二実施形態の断熱材226と同じ材料を用いることが可能である。
このように、区画板28自体を、断熱性を有する材料で形成することで、あらたに断熱材を設ける必要がない。そして、断熱材によって、区画領域D1の容積を少なくしてしまうこともない。
また、第三実施形態では、区画板28の内部、一例として厚み方向の中間部分に空洞部分を設けることで、区画板28が断熱構造を構成するようにしてもよい。
次に、第四実施形態について説明する。第四実施形態において、第一実施形態~第三実施形態と同様の要素、部材等については第一実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、回転式吸着装置の全体的構成は、第一実施形態と同様であるので、図示を省略する。
図19に示すように、第四実施形態の回転式吸着装置422では、固定板40の内面40Nに、区画板28に沿って溝424が形成されている。
固定板40は、厚み方向と直交する方向の断面積が、溝424によって部分的に小さくされている。すなわち、伝熱管36から区画板28までの伝熱経路の断面積が小さくなっており、断熱構造が構成されている。
溝424には、断熱材426が埋め込まれている。この断熱材426は、第一実施形態の断熱材136と同様に、伝熱管36及び固定板40よりも断熱性の高い材料で形成されている。
このような構成とされた第四実施形態では、溝424により、伝熱管36と区画板28とが断熱されている。また、溝424に埋め込まれた断熱材426も断熱効果を有している。このため、溝424を有さない構造と比較して、伝熱管36の熱は、区画板28に伝わりにくく、伝熱管36の温度変化が生じにくい。さらに、区画板28で仕切られた区画領域D1の温度変化も抑制される。
このように、第四実施形態においても、伝熱管36の熱が固定板40に伝わることによる顕熱ロスが抑制されている。
なお、第四実施形態においても第二実施形態と同様に、溝424に断熱材426が埋め込まれていない構造であってもよい。すなわち、断熱材426が埋め込まれていない構造であっても、溝424が形成されていることで、伝熱管36から区画板28へ熱が伝わる経路の断面積が小さくされていることで、断熱効果を奏する。そして、溝424を固定板40に形成する簡単な構造で断熱構造を設けることができる。
上記の図16~図19に示す構造は、それぞれ単独で回転式吸着装置に適用されるだけでなく、適宜に組み合わせて適用し、より断熱性を高める構成としてもよい。
本願の各実施形態において用いられる断熱材は、断熱の対象である部材、たとえば伝熱管36、固定板40及び区画板28と比較して、熱を伝えにくい材質であればよい。一例として、熱伝導率が1W/(m・k)以下であれば、断熱材として十分な断熱効果が得られる。断熱材の具体的な材料としては、独立気泡構造を持った断熱材量(たとえば「エアロフレックス」など)を挙げることができる
なお、本願の開示の技術において、区画領域D1の数は複数であればよい。すなわち、2つ以上の区画領域D1があれば、区画領域D1の1つが蒸発器と連通部材54と連通し、他の1つが凝縮部材60と連通するようにして、本願の開示の技術に係る回転式旧尺装置を実現できる。
本実施形態の回転式吸着装置は、ヒートポンプとして用いることが可能である。具体的には、図15に一例として示すように、蒸発器56に対応して冷却対象92を設置し、凝縮器62に対応して加熱対象94を設置する。この構成では、冷却対象92から蒸発器56へ熱が移動し、蒸発器56において第一流体としての蒸気が生成されると共に、冷却対象92が冷却される。また、凝縮器62では第一流体が凝縮されると共に、凝縮器62から加熱対象94へ熱が移動し加熱対象94が加熱される。
22 回転式吸着装置
24 回転軸
26 吸着器本体
28 区画板
30 閉塞板
32 開口
34 吸着器
36 伝熱管
36G 外周面
38 吸着材
40 固定板
40N 内面
42 外枠
44L 下フランジ
44U 上フランジ
46 上部仕切部材
48 下部仕切部材
50 連通口
52 中間シール材
54 蒸発部材
56 蒸発器
58 蒸発器配管
60 凝縮部材
62 凝縮器
64 凝縮器配管
66 接続配管
68 冷却部材
70 冷却液ポンプ
72 冷却液配管
74 回収配管
76 加熱部材
78 第二蒸発器
80 供給配管
92 冷却対象
94 加熱対象
96 モータ
102 上部円筒部
104 上部フランジ
106 上部仕切板
108 蒸発器側空間
110 顕熱回収空間
112 凝縮器側空間
114 上部シール材
116 冷却液ノズル
122 下部円筒部
124 下部フランジ
126 下部仕切板
128 蒸発器側空間
130 断熱空間
132 凝縮器側空間
134 下部シール材
136 断熱材
222 回転式吸着装置
224 溝
226 断熱材
322 回転式吸着装置
324 断熱材
422 回転式吸着装置
424 溝
426 断熱材

Claims (13)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の周囲で区画板により周方向に複数に区画され外周側に開口を有する区画領域を備え、前記回転軸を中心として回転する吸着器本体と、
    前記区画領域のそれぞれで前記回転軸の軸方向に延在する伝熱管と、前記区画領域の内部で前記伝熱管の周囲に配置され第一流体を吸着及び脱着する吸着材と、を備えた吸着器と、
    1つの前記区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を発生させる蒸発部材と、
    前記蒸発部材と連通した前記区画領域と異なる区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を凝縮する凝縮部材と、
    前記蒸発部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を冷却する冷却液を供給する冷却部材と、
    前記凝縮部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を加熱する第二流体を供給する加熱部材と、
    前記回転軸の軸方向に離隔して一対で配置され、前記伝熱管及び前記区画板が固定される固定板と、
    前記固定板と前記伝熱管との間、又は前記固定板と前記区画板の間を断熱する断熱構造と、
    前記回転軸を回転させ、前記蒸発部材と連通する前記区画領域と前記凝縮部材と連通する前記区画領域とを周期的に切り替える切替部材と、
    を有する回転式吸着装置。
  2. 前記断熱構造が、前記固定板と前記伝熱管との間に挟まれている断熱材を含む請求項1に記載の回転式吸着装置。
  3. 前記断熱構造が、前記固定板の前記伝熱管の固定部分の周囲に形成され前記固定板を部分的に薄肉とする溝を含む請求項1又は請求項2に記載の回転式吸着装置。
  4. 前記断熱構造が、前記溝に配置されている断熱材を含む請求項3に記載の回転式吸着装置。
  5. 回転軸と、
    前記回転軸の周囲で区画板により周方向に複数に区画され外周側に開口を有する区画領域を備え、前記回転軸を中心として回転する吸着器本体と、
    前記区画領域のそれぞれで前記回転軸の軸方向に延在する伝熱管と、前記区画領域の内部で前記伝熱管の周囲に配置され第一流体を吸着及び脱着する吸着材と、を備えた吸着器と、
    1つの前記区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を発生させる蒸発部材と、
    前記蒸発部材と連通した前記区画領域と異なる区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を凝縮する凝縮部材と、
    前記蒸発部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を冷却する冷却液を供給する冷却部材と、
    前記凝縮部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を加熱する第二流体を供給する加熱部材と、
    前記区画板を断熱する断熱構造と、
    前記回転軸を回転させ、前記蒸発部材と連通する前記区画領域と前記凝縮部材と連通する前記区画領域とを周期的に切り替える切替部材と、
    を有する回転式吸着装置。
  6. 前記断熱構造が、断熱材により前記区画板を形成することにより構成されていることを含む請求項5に記載に回転式吸着装置。
  7. 前記断熱構造が、前記区画板に取り付けられた断熱材を含む請求項5又は請求項6に記載の回転式吸着装置。
  8. 前記回転軸の軸方向に離隔して一対で配置され、前記伝熱管及び前記区画板が固定される固定板、を有し、
    前記断熱構造が、前記固定板の前記区画板の固定部分に形成され前記固定板を部分的に薄肉とする溝を含む請求項5~請求項7のいずれか一項に記載の回転式吸着装置。
  9. 前記断熱構造が、前記溝に配置されている断熱材を含む請求項8に記載の回転式吸着装置。
  10. 回転軸と、
    前記回転軸の周囲で区画板により周方向に複数に区画され外周側に開口を有する区画領域を備え、前記回転軸を中心として回転する吸着器本体と、
    前記区画領域のそれぞれで前記回転軸の軸方向に延在する伝熱管と、前記区画領域の内部で前記伝熱管の周囲に配置され第一流体を吸着及び脱着する吸着材と、を備えた吸着器と、
    1つの前記区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を発生させる蒸発部材と、
    前記蒸発部材と連通した前記区画領域と異なる区画領域の前記開口に接続され前記第一流体を凝縮する凝縮部材と、
    前記蒸発部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を冷却する冷却液を供給する冷却部材と、
    前記凝縮部材と連通する位置にある前記区画領域の前記伝熱管に前記吸着材を加熱する第二流体を供給する加熱部材と、
    前記冷却液が供給される前記伝熱管と前記第二流体が供給される前記伝熱管とを断熱する断熱構造と、
    前記回転軸を回転させ、前記蒸発部材と連通する前記区画領域と前記凝縮部材と連通する前記区画領域とを周期的に切り替える切替部材と、
    を有する回転式吸着装置。
  11. 前記断熱構造は、前記冷却液が供給される前記伝熱管と前記第二流体が供給される前記伝熱管との間に断熱領域を構成する断熱部材を含む請求項10に記載の回転式吸着装置。
  12. 複数の前記区画領域において前記第一流体の出入りを抑制するシール材、を有する請求項1~請求項11のいずれか一項に記載の回転式吸着装置。
  13. 前記シール材が、独立気泡構造を備えたスポンジゴムである請求項12に記載の回転式吸着装置。
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