JP6428412B2 - 電圧コンバータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧コンバータを制御する電圧コンバータ制御装置に関する。
従来、スイッチング素子の動作により入力電圧と出力電圧とを変換する電圧コンバータの制御装置において、スイッチング素子のスイッチングスピードを可変とした装置が知られている。例えば特許文献1には、DC−DCコンバータ(電圧コンバータ)の入力電圧または入力電圧の上昇率の判定値が所定の基準値を超えたとき、スイッチング素子のスイッチングスピードを低下させることが記載されている。
特開2010−88291号公報
特許文献1の装置は、電圧コンバータの電流方向が入力側から出力側への一方向であることを前提とし、急激な電圧上昇に伴うオーバーシュート(リンギング)を防止することのみを目的としている。
しかし、例えば電圧コンバータの負荷回路として回転機を駆動する電力変換器が接続される構成では、回転機の力行及び回生動作の切替えに伴い、電圧コンバータを流れる電流方向が切替わる。このとき、高電位側及び低電位側スイッチング素子のデッドタイムの影響により出力電圧が瞬間的に乱れ、サージ電圧が発生する。サージ電圧がスイッチング素子の耐圧を超えると、スイッチング素子が破壊するおそれがある。特許文献1には、このような問題について何ら言及されていない。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、双方向に電圧を変換可能な電圧コンバータに適用される電圧コンバータ制御装置において、電流方向の切替わり時に発生するサージ電圧によるスイッチング素子の破壊を防止する電圧コンバータ制御装置を提供することにある。
本発明の電圧コンバータ制御装置は、直流電源と負荷回路との間に設けられ、リアクトル、相補的にスイッチング動作しリアクトルにおける電気エネルギーの蓄積及び放出を繰り返す高電位側及び低電位側のスイッチング素子、並びに、スイッチング素子に並列に接続され低電位側から高電位側へ向かう電流を許容する還流ダイオードを備え、直流電源側の入力電圧(Vin)と負荷回路側の出力電圧(Vout)とを双方向に変換可能であり、且つ、スイッチング素子が動作するスイッチングスピードを可変制御可能である電圧コンバータに適用される。
この電圧コンバータ制御装置は、スイッチング信号生成部、及びスイッチングスピード制御部を備える。スイッチング信号生成部は、スイッチング素子を操作するスイッチング信号を生成する。スイッチングスピード制御部は、電圧コンバータに流れるコンバータ電流(Iddc)を少なくとも一つのパラメータとしてスイッチングスピードを変更する。
スイッチングスピード制御部は、コンバータ電流の絶対値が所定値以下の領域において、スイッチング素子のONスピード又はOFFスピードの少なくとも一方を低下させるようにスイッチングスピードを変更することを特徴とする。
スイッチング動作時には、スイッチング素子のON/OFFに伴う急激な電流変化により、電流微分値に比例するサージ電圧が発生する。これに加え、電流方向の切替わり時には、デッドタイムの影響によるサージ電圧が重畳する。しかし、デッドタイムを確保する限り、デッドタイムの影響によるサージ電圧を低減することは困難である。
そこで本発明では、「コンバータ電流の絶対値が所定値以下の領域」をコンバータ電流の方向が切替わる領域とみなし、当該領域においてスイッチングスピードを低下させる。これにより、スイッチング動作に伴うサージ電圧を低減し、トータルのサージ電圧を低減する。したがって、電流方向の切替わり時におけるスイッチング素子の破壊を防止することができる。
ところで、スイッチングスピードを低下させることの背反として損失が増大するため、スイッチングスピードを低下させる領域を最小限に抑えることが望まれる。そこで、好ましくは、スイッチングスピード制御部は、さらに電圧コンバータの出力電圧、又はスイッチング素子の温度(Tsw)をパラメータとし、「コンバータ電流の絶対値が所定値以下であり、且つ、電圧コンバータの出力電圧、又はスイッチング素子の温度が所定値以上である領域」において、スイッチングスピードを変更する。
つまり、コンバータ電流の絶対値が所定値以下であっても、出力電圧が所定値よりも低い場合、又は、スイッチング素子温度が所定値よりも低い場合にはスイッチング素子が破壊するおそれは無いと判断し、スイッチングスピードを低下させない。これにより、損失低減領域を広げることができる。
また、スイッチングスピード制御部は、一つ以上のパラメータの値とスイッチングスピードとの関係を規定したマップ又は関係式に基づいて、スイッチングスピードを変更することが好ましい。これにより、確実かつ簡単にスイッチングスピードを変更することができる。
本発明の特許請求の範囲の記載において、請求項1は、「コンバータ電流の絶対値が所定値以下のとき、スイッチングスピードを低下させる」という原則を規定し、従属請求項2及び3は、「コンバータ電流の絶対値が所定値以下であっても、電圧コンバータの出力電圧、又はスイッチング素子の温度によっては、スイッチングスピードを低下させなくてよい場合がある」という例外を規定するものである。
したがって、請求項1の「コンバータ電流の絶対値が所定値以下のとき、スイッチングスピードを低下させる」という記載は、「常に低下させる」と解釈するのではく、「例外を考慮しない場合に原則として低下させる」という意味で解釈することが相当である。
本発明の第1実施形態による電圧コンバータ制御装置が適用されるシステムの概略構成図。 モータジェネレータの力行時におけるコンバータ電流検出を説明する図。 モータジェネレータの回生時におけるコンバータ電流検出を説明する図。 本発明の第1実施形態による電圧コンバータ制御装置の制御ブロック図。 スイッチングスピードとサージ電圧との関係を説明する図。 電流方向の切替わり時におけるデッドタイムの影響を説明する図。 電圧コンバータのドライブ回路の一例(定電流駆動)の構成図。 電圧コンバータのドライブ回路の別例(定電圧駆動)の構成図。 コンバータ電流の絶対値とスイッチングスピードとの関係を示すマップ。 コンバータ電流の絶対値とスイッチングスピードとの関係を示すマップ。 本発明の第2実施形態による電圧コンバータ制御装置が適用されるシステムの概略構成図。 本発明の第2実施形態による電圧コンバータ制御装置の制御ブロック図。 各パラメータとスイッチングスピードとの関係を示すマップ。 本発明の第3実施形態による電圧コンバータ制御装置が適用されるシステムの概略構成図。 本発明の第4実施形態による電圧コンバータ制御装置においてコンバータ電流を推定する構成を示す概略構成図。 本発明の第5実施形態による電圧コンバータ制御装置においてコンバータ電流を推定する構成を示す概略構成図。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
各実施形態の電圧コンバータ制御装置は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源であるモータジェネレータを駆動するシステムの電圧コンバータに適用される。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
[電圧コンバータの全体構成]
第1実施形態の電圧コンバータ制御装置が適用される電圧コンバータを含むシステム全体の構成について、図1を参照して説明する。
電圧コンバータ201は、バッテリ1とモータジェネレータ(図中「MG」と記す。)8を駆動するインバータ7との間に設けられ、バッテリ1側の直流入力電圧Vinと、インバータ7側の直流出力電圧Voutとを双方向に変換する装置であり、いわゆるDC−DCコンバータである。
電圧コンバータ201は、モータジェネレータ8の力行動作時には昇圧コンバータとして動作し、モータジェネレータ8の回生動作時には降圧コンバータとして動作する。
まず、電圧コンバータ201の範囲外のシステム構成について説明する。
「直流電源」としてのバッテリ1は、例えばニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池である。なお、他の実施形態では、電気二重層キャパシタ等により直流電源を構成してもよい。
「負荷回路」及び「電力変換器」としてのインバータ7は、ブリッジ接続された6つのスイッチング素子により構成され、電圧コンバータ201の出力電圧Voutが印加される。インバータ7は、PWM制御や位相制御によって各相のスイッチング素子が動作し、直流電力を三相交流電力に変換してモータジェネレータ8に供給する。インバータ7の入力部には、出力電圧Voutを平滑化する平滑コンデンサ29が設けられる。
「回転機」としてのモータジェネレータ8は、例えば永久磁石式同期型の三相交流電動機である。モータジェネレータ8は、駆動輪を駆動するトルクを発生する電動機としての機能、及び、エンジンや駆動輪から伝達されるトルクを発電によってエネルギー回収する発電機としての機能を兼ね備える。
電圧コンバータ制御装置501には、外部の車両制御回路(図示しない)からの電圧指令Vref、入力電圧センサ41が検出した入力電圧Vin、出力電圧センサ42が検出した出力電圧Vout等の信号が入力される。電圧コンバータ制御装置501は、これらの情報に基づいて、スイッチング素子23、24を操作するスイッチング(図中「SW」と記す。)信号を演算し、電圧コンバータ201のドライブ回路61、62に出力する。電圧コンバータ制御装置501の詳細な構成については後述する。
なお、他の実施形態では、電圧指令Vrefを外部から取得するのでなく、電圧コンバータ制御装置501の内部で電圧指令Vrefを演算してもよい。
次に、電圧コンバータ201の構成について説明する。電圧コンバータ201は、リアクトル21、高電位側及び低電位側のスイッチング素子23、24、並びに、還流ダイオード25、26を含む。
リアクトル21は、電流の変化に伴って発生する誘起電圧による電気エネルギーを蓄積及び放出可能である。
以下、リアクトル21を通って電圧コンバータ201に流れる電流を「コンバータ電流Iddc」という。コンバータ電流Iddcの符号は、バッテリ1側からインバータ7側へ流れる方向を正、インバータ7側からバッテリ1側へ流れる方向を負とする。
高電位側スイッチング素子23及び低電位側スイッチング素子24は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成されている。高電位側スイッチング素子23は、リアクトル21の出力端である中間点Nとインバータ7の高電位ラインLpとの間に接続され、低電位側スイッチング素子24は、中間点Nとインバータ7の低電位ラインLgとの間に接続されている。各スイッチング素子23、24には、低電位側から高電位側へ向かう電流を許容する還流ダイオード25、26が並列に接続されている。
高電位側スイッチング素子23及び低電位側スイッチング素子24は、電圧コンバータ制御装置501からのスイッチング信号U、Lに基づき相補的にON/OFFし、同期整流回路を構成する。以下では、適宜、高電位側スイッチング素子23を「上アーム23」といい、低電位側スイッチング素子24を「下アーム24」という。
第1実施形態では、NPN型トランジスタである上アーム23及び下アーム24は、センスセルScU、ScLを有している。センスセルScU、ScLは、センス抵抗33、34を介して上アーム23、下アーム24のエミッタに電気的に接続されており、コレクタ電流に比例しコレクタ電流より小さい電流が流れる。電流検出部31、32は、センス抵抗33、34の両端電圧に基づき、上アーム23のコレクタ電流である上アーム電流Ih、及び、下アーム24のコレクタ電流である下アームIlを検出する。
このように、第1実施形態では、スイッチング素子23、24が電流検出機能を有している。
次に、モータジェネレータ8の力行時、回生時における電圧コンバータ201の挙動、並びに、スイッチング素子23、24のセンスセルScU、ScLによる電流検出について、図2、図3を参照して説明する。各図(a)は、コンバータ電流Iddcが流れる経路及び方向を示し、各図(b)は、スイッチング素子23、24のON/OFFに伴うコンバータ電流Iddcの変化を示す。
各図(a)、(b)を通じて、「上アーム23がON、下アーム24がOFF」のときの電流を太実線で示し、「上アーム23がOFF、下アーム24がON」のときの電流を太破線で示す。また、その図における主な説明対象でない部分を細線で示す。
なお、各図(b)において、デッドタイムの図示を省略する。
図2に示す力行時には、上アーム23がOFFで下アーム24がONのとき、破線矢印で示すように、バッテリ1からリアクトル21に正方向のコンバータ電流Iddcが流れ、リアクトル21に電気エネルギーが蓄積される。このとき、下アーム24のセンスセルScLで下アーム電流Il(破線)を検出することができる。すなわち、このとき検出された下アーム電流Ilは、コンバータ電流Iddcの情報として有効である。
一方、上アーム23がONで下アーム24がOFFのとき、実線矢印で示すように、上下アームの中間点Nから還流ダイオード25を通って、高電位ラインLpへ正方向のコンバータ電流Iddcが流れる。そして、リアクトル21に蓄積された電気エネルギーが放出され、入力電圧Vinに誘起電圧が重畳された出力電圧Voutがインバータ7側に出力される。このとき、上アーム23のセンスセルScUでは、上アーム電流Ih(実線)を検出することができない。
図3に示す回生時には、上アーム23がONで下アーム24がOFFのとき、実線矢印で示すように、インバータ7側からバッテリ1に負方向のコンバータ電流Iddcが流れ、バッテリ1に電力が回生される。このとき、上アーム23のセンスセルScUで上アーム電流Ih(実線)を検出することができる。すなわち、このとき検出された上アーム電流Ihは、コンバータ電流Iddcの情報として有効である。
一方、上アーム23がOFFで下アーム24がONのとき、インバータ7側からの回生電流は遮断され、破線矢印で示すように、低電位ラインLgから還流ダイオード26を通って、中間点Nへ負方向のコンバータ電流Iddcが流れる。このとき、下アーム24のセンスセルScLでは、下アーム電流Il(破線)を検出することができない。
なお、他の実施形態では、スイッチング素子23、24に加え、還流ダイオード25、26にもセンスセルを設けてもよい。その場合、図2(b)、図3(b)における実線期間及び破線期間を合わせて常時電流検出が可能となる。
[電圧コンバータ制御装置の構成]
次に、電圧コンバータ制御装置501の構成について、図4を参照して説明する。電圧コンバータ制御装置501は、マイコン等により構成され、内部にはいずれも図示しないCPU、ROM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。電圧コンバータ制御装置501は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行する。
電圧コンバータ制御装置501は、電圧制御部51、スイッチング信号生成部52、有効電流選択部53、及び、スイッチングスピード制御部54を備える。
電圧制御部51は、電圧指令Vrefと出力電圧Voutとの偏差ΔVoutに基づくフィードバック演算、及び、入力電圧Vinと電圧指令Vrefとの比に基づくフィードフォワード演算により、目標dutyを演算する。
スイッチング信号生成部52は、電圧制御部51が演算した目標dutyに基づき、上アーム23を操作するスイッチング信号U、及び、下アーム24を操作するスイッチング信号Lを生成する。スイッチング信号UのON期間とスイッチング信号LのON期間との間には、高電位ラインLpと低電位ラインLgとの短絡を防止するため、上アーム23及び下アーム24を同時にOFFするデッドタイムが設定される。
有効電流選択部53は、スイッチング信号生成部52からスイッチング信号U、Lを取得し、現在の上アーム23及び下アーム24のスイッチング状態を把握する。そして、現在のスイッチング状態に応じて、電流検出部31、32が検出した上アーム電流Ih、下アーム電流Ilのうち有効な電流(図2、図3参照)を選択し、コンバータ電流Iddcとしてスイッチングスピード制御部54に出力する。
力行時に下アーム24がONのとき、下アーム電流Ilについて「|Il|>’0’」ならば、「Iddc=Il」とする。また、回生時に上アーム23がONのとき、上アーム電流Ihについて「|Ih|>’0’」ならば、「Iddc=−Ih」とする。
ここで「’0’」とは、厳密な0に限らず、実質的に0とみなし得る範囲の値を含む。
スイッチングスピード制御部54は、ドライブ回路61、62にスイッチングスピード信号を出力し、スイッチング素子23、24のスイッチングスピードを変更する。第1実施形態では、スイッチングスピード制御部54は、有効電流選択部53から取得したコンバータ電流Iddcをパラメータとして、スイッチングスピードを変更することを特徴とする。スイッチングスピードを変更する目的、具体的な変更方法については後述する。
なお、有効電流選択部53の上記判断にて「Il>’0’」、「Ih<’0’」が成立しないとき、すなわち、力行時の「Il≒0」、及び、回生時の「Ih≒0」のときは、コンバータ電流Iddcの情報が得られないため、スイッチングスピード制御部54におけるスイッチングスピードの変更判断が禁止される。
[スイッチングスピード制御]
次に、スイッチングスピード制御部54がコンバータ電流Iddcに基づいてスイッチングスピードを変更する目的について、図5、図6を参照して説明する。
図5に示すように、スイッチング動作時には、スイッチング素子のON/OFFに伴う急激な電流変化により、電流微分値に比例するサージ電圧(V=−L×(dI/dt)、ただし、Lはリアクトル21のインダクタンス)が発生する。このサージ電圧がスイッチング素子の耐圧を超え、スイッチング素子が破壊することを防止するため、スイッチングスピードを遅くすることによりサージ電圧を低減することは周知技術である。
これに加え、本発明では、モータジェネレータ8の力行及び回生動作の切替えに伴い、コンバータ電流Iddcの方向が切替わる瞬間の挙動に着目する。
図6に示すように、上アーム23及び下アーム24のduty信号にはデッドタイムが生成されている。例えば、下アームのOFF_duty50%に対し片側5%のデッドタイム相当分を確保する場合、上アームのON_dutyは40%に設定される。
この例で、力行時(Iddc>0)における昇圧比(=Vout/Vin)は、下アーム24のOFF_dutyを基準として、式(1.1)で表される。
Vout/Vin(力行)=1/0.5=2.0 ・・・(1.1)
また、回生時(Iddc<0)における昇圧比は、上アーム23のON_dutyを基準として、式(1.2)で表される。
Vout/Vin(回生)=1/0.4=2.5 ・・・(1.2)
したがって、力行時から回生時に切替わる瞬間、昇圧比が不連続に変化する。そのため、上記のスイッチング動作によるサージ電圧とは別のサージ電圧が発生する。本明細書では、このサージ電圧を「デッドタイムの影響によるサージ電圧」という。つまり、コンバータ電流Iddcの方向が切替わる時には、スイッチング動作によるサージ電圧と、デッドタイムの影響によるサージ電圧とが重畳することとなる。
デッドタイムを確保する限り、デッドタイムの影響によるサージ電圧を低減することは困難である。そこで本発明では、コンバータ電流Iddcの方向が切替わるゼロクロス点を跨ぐ領域においてスイッチングスピードを低下させることにより、スイッチング動作に伴うサージ電圧を低減し、トータルのサージ電圧を低減するという思想に基づき、スイッチング素子の耐圧破壊からの保護を図る。また、それ以外の領域ではスイッチングスピードを低下させないことにより、可及的に損失を低減することができる。
具体的には、「コンバータ電流の絶対値|Iddc|が所定値以下の領域」において、スイッチング素子23、24のONスピード又はOFFスピードの少なくとも一方を低下させる。ただし、上アーム23と下アーム24とは相補的にON/OFFする必要があるため、上アーム23のONスピードと下アーム24のOFFスピード、上アーム23のOFFスピードと下アーム24のONスピードは、同調して変更されることが好ましい。
次に、スイッチングスピードを可変制御可能とするドライブ回路61、62の構成例について、図7、図8を参照して説明する。図7、図8では、上アーム23用のドライブ回路611、612を例示するが、下アーム24用のドライブ回路62にも同様に適用可能である。
(定電流駆動)
図7に、定電流駆動のドライブ回路611を示す。ドライブ回路611のON駆動用回路は、基準電圧設定部631、コンパレータ641、ON駆動用(Pチャネル)FET65、及びON駆動用抵抗67を含む。基準電圧設定部631の高電位側、及びON駆動用抵抗67の一端には端子電圧Vomが印加される。
コンパレータ641の第1入力端子は、ON駆動用抵抗67とON駆動用FET65のドレインとの間に接続され、第2入力端子は、基準電圧設定部631の低電位側に接続される。コンパレータ641の出力端子は、ON駆動用FET65のゲートに接続される。
同様に、OFF駆動用回路は、基準電圧設定部632、コンパレータ642、OFF駆動用(Nチャネル)FET66、及びOFF駆動用抵抗68を含む。基準電圧設定部632の低電位側は、OFF駆動用FET66のソース、及び上アーム23のエミッタに接続される。
コンパレータ642の第1入力端子は、上アーム23のベースとOFF駆動用抵抗68との間に接続され、第2入力端子は、基準電圧設定部632の高電位側に接続される。コンパレータ642の出力端子は、OFF駆動用FET66のゲートに接続される。
制御回路691は、基準電圧設定部631、632に対し、定電流を設定する基準電圧を変更する。これにより、上アーム23のONスピード及びOFFスピードを無段階で変更することができる。基準電圧の変更方法としては、次の方法がある。
1)基準電圧源を複数有し、電圧源を切替えることで、出力する基準電圧を変更する。
2)抵抗分圧比を切替え、出力する基準電圧を変更する。
(定電圧駆動)
図8に、定電圧駆動のドライブ回路612を示す。ドライブ回路612のON駆動用回路は、抵抗値の異なる複数のON駆動用抵抗671、672、673に接続された複数のON駆動用(Pチャネル)FET651、652、653を有する。制御回路692がいずれかのON駆動用FET651、652、653にゲート信号を指令することにより、上アーム23のONスピードを段階的に変更することができる。
同様に、ドライブ回路612のOFF駆動用回路は、抵抗値の異なる複数のOFF駆動用抵抗681、682、683に接続された複数のOFF駆動用(Nチャネル)FET661、662、663を有する。制御回路692がいずれかのOFF駆動用FET661、662、663にゲート信号を指令することにより、上アーム23のOFFスピードを段階的に変更することができる。
次に、スイッチングスピードの切替えパターンについて、図9、図10を参照して説明する。第1実施形態では、上述のように、コンバータ電流Iddcを唯一のパラメータとして、スイッチングスピード制御部54がスイッチングスピードを変更する。
図9(a)の例では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が閾値Ith以下のとき、低スピードS1とし、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が閾値Ithを超えたとき、高スピードS2とする。
図9(b)の例では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が次第に低下するとき、第1閾値Ith1で高スピードS2から低スピードS1に切替え、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が次第に上昇するとき、第2閾値Ith2(>Ith1)で低スピードS1から高スピードS2に切替えるというようにヒステリシスを設ける。これにより、ハンチングを防止し、制御を安定させることができる。
図9(c)の例では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が第1閾値Ith1以下のとき低スピードS1、第1閾値Ith1を超えて第2閾値Ith2以下のとき中スピードS2、第2閾値Ith2を超えたとき高スピードS3というように、多段階に切替える。
また、図10の例では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が閾値Ith以下の領域で、絶対値|Iddc|に応じて、スイッチングスピードを低スピードS1から高スピードS2まで線形、すなわち無段階に変化させる。
このようにスイッチングスピードの切替えパターンは適宜設定してよい。また、マップでなく、関係式を用いてスイッチングスピードを切替えてもよい。コンバータ電流の絶対値|Iddc|とスイッチングスピードとの関係を規定したマップや関係式を用いることにより、確実かつ簡単にスイッチングスピードを変更することができる。
以上のように、電圧コンバータ制御装置501のスイッチングスピード制御部54は、「コンバータ電流の絶対値|Iddc|が所定値以下の領域」において、スイッチング素子23、24のONスピード又はOFFスピードの少なくとも一方のスイッチングスピードを低下させる。これにより、電流方向の切替わり時におけるスイッチング素子23、24の破壊を防止すことができる。また、それ以外の領域ではスイッチングスピードを低下させないことにより、可及的に損失を低減することができる。
また、第1実施形態では、スイッチング素子23、24が電流検出可能なセンスセルScu、ScLを有しており、スイッチングスピード制御部54は、その電流検出値を取得する。これにより、コンバータ電流Iddcを正確に検出し、高精度にスイッチングスピードを変更することができる。また、電圧コンバータ201に電流センサを設ける必要がないため、電圧コンバータ201の部品点数及びコストを低減することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図11〜図13を参照して説明する。
図11に示すように、第2実施形態の電圧コンバータ202には、スイッチング素子23、24の温度を検出する温度センサ43、44が設けられている。温度センサは、例えばスイッチング素子に感温ダイオードを埋め込むことにより構成される。或いは、スイッチング素子23、24のケースやスイッチング素子温度と相関の取れる場所にサーミスタを設けてもよい。また、2つのスイッチング素子23、24の温度のうち高い方の温度と相関のある温度を検出可能であれば、温度センサは一箇所に設けてもよい。
電圧コンバータ制御装置502は、温度センサ43、44が検出したスイッチング素子23、24の温度のうち、例えば高い方の温度をスイッチング素子温度Tswとして取得する。或いは、平均温度や加重平均温度を用いてもよい。
図12に示すように、スイッチングスピード制御部54は、コンバータ電流Iddcに加え、出力電圧Vout及びスイッチング素子温度Tswをパラメータとして取得する。出力電圧Voutは、フィードバック制御用に取得される値を援用可能である。そして、スイッチングスピード制御部54は、2つ又は3つのパラメータに基づいて、スイッチングスピードを変更する。
上記第1実施形態では、スイッチング素子23、24を耐圧破壊から保護する観点からコンバータ電流の絶対値|Iddc|が所定値以下の領域においてスイッチングスピードを低下させる。しかし、その背反として損失が増大するため、スイッチングスピードを低下させる領域(以下「スピード低下領域」と略す。)を最小限に抑えることが望まれる。
そこで第2実施形態では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が所定値以下であっても、出力電圧Voutが所定値よりも低い場合、又は、スイッチング素子温度Tswが所定値よりも低い場合にはスイッチング素子23、24が破壊するおそれは無いと判断し、スイッチングスピードを低下させない。すなわち、「スピード低下領域を絞り込む」ことを特徴とする。
2つ又は3つのパラメータに基づくスイッチングスピードの切替えパターンについて、図13を参照して説明する。図13では「スピード低下領域」を斜線で示す。斜線以外の領域は、スイッチングスピードを低下させない、すなわち高スピードを維持する領域を意味する。
図13(a)、(b)は、コンバータ電流の絶対値|Iddc|を第1パラメータとし、出力電圧Vout又はスイッチング素子温度Tswのいずれか一方を第2パラメータとするスピード低下領域の設定パターンを2次元マップで示す。なお、第2パラメータとして出力電圧Voutを用いる場合、温度センサ43、44を備えない電圧コンバータ201(図1)にも適用可能であるが、便宜上、ここで一緒に説明する。
図13(a)の例では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が閾値Ith以下であり、且つ、出力電圧Vout又はスイッチング素子温度Tswが閾値Vth、TtH以上である領域をスピード低下領域に設定する。
図13(b)の例では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が第1閾値Ith1以下のとき、出力電圧Vout又はスイッチング素子温度Tswによらずスピード低下領域に設定し、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が第1閾値Ith1を超えて第2閾値Ith2のとき、出力電圧Vout又はスイッチング素子温度Tswが閾値Vth、TtH以上である領域をスピード低下領域に設定する。
図13(c)は、3つのパラメータに基づくスピード低下領域の設定パターンを3次元マップで示す。この例では、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が閾値Ith以下、出力電圧Voutが閾値Vth以上、且つ、スイッチング素子温度Tswが閾値Tth以上の領域をスピード低下領域に設定する。
また、マップでなく、関係式を用いて「スピード低下領域」を算出してもよい。各パラメータの値とスイッチングスピードとの関係を規定したマップや関係式を用いることにより、確実かつ簡単にスイッチングスピードを変更することができる。
このように、コンバータ電流の絶対値|Iddc|が所定値以下であっても、出力電圧Voutが所定値よりも低い領域、又は、スイッチング素子温度Tswが所定値よりも低い領域を「スピード低下領域」から除外することにより、スイッチング損失の低減領域を拡大することができる。よって、スイッチング素子の耐圧破壊を防止しつつ、システムの電力効率を向上させることができる。
実際の製品では、スイッチング素子の保護と損失低減との優先度のバランスに応じて、採用するマップ又は関係式を決めることが好ましい。
(第3実施形態)
以下の第3〜第5実施形態は、電圧コンバータ制御装置によるコンバータ電流Iddcの取得に関し、スイッチング素子23、24の電流センスセルScU、ScLを用いる方法以外の方法でコンバータ電流Iddcを取得するものである。
図14に示す第3実施形態の電圧コンバータ203は、リアクトル21と中間点Nとの間に、コンバータ電流Iddcを検出する電流センサ35を設けている。これにより、電圧コンバータ制御装置503は、コンバータ電流Iddcの検出値を直接的に取得する。
(第4実施形態)
第4、第5実施形態では、インバータ7にモータジェネレータ8が接続されたシステム構成を前提として、インバータ7がモータジェネレータ8に出力するMG電力Pmからインバータ7の入力電力Pinvを推定し、さらに、インバータ入力電力Pinvからコンバータ電流Iddcを推定する。
図15に第4実施形態の概略構成を示す。第4実施形態の電圧コンバータ204は、第3実施形態のような電流センサや、第1、第2実施形態のようなスイッチング素子のセンサセルを備えないか、少なくともその検出値を用いない。
電圧コンバータ制御装置504については、コンバータ電流Iddcの推定に関連する部分のみを図示する。その他、電圧制御部51及びスイッチング信号生成部52の構成は図4、図12と同様である。電圧コンバータ制御装置504は、角速度算出部57、MG電力推定部584、コンバータ電流推定部59を含む。また、一例の構成として、dq変換部55、トルク推定部56をさらに含む。
dq変換部55は、回転角センサ85が検出した電気角θに基づき、電流センサ45、46が検出した相電流Iv、Iwをdq変換し、dq軸電流Id、Iqを算出する。用いる相電流はどの2相の電流でもよく、3相の電流を検出してもよい。
トルク推定部56は、周知のトルク推定式を用いて、dq軸電流Id、Iqからトルク推定値trq_estを算出する。
角速度算出部57は、電気角θを時間微分し、角速度ωを算出する。
MG電力推定部584は、角速度ω及びトルクtrqを取得し、式(2.1)を用いてMG電力Pmを推定する。
Pm=ω×trq ・・・(2.1)
なお、トルクtrqとして、トルク推定部56からトルク推定値trq_estを取得する構成に代えて、トルク指令値trq*、又は図示しないトルクセンサの検出値trq_snsを取得してもよい。また、インバータ制御装置がトルク推定値trq_estを演算する場合、そのトルク推定値trq_estを援用してもよい。
コンバータ電流推定部59は、式(3)により、MG電力Pmにインバータ7及び配線の損失Plossを加え、インバータ入力電力Pinvを推定する。損失Plossは、モータジェネレータ8の回転数、トルク、直流電圧のマップから算出される。
Pinv=Pm+Ploss ・・・(3)
そして、式(4.1)に示すように、電圧コンバータ204の出力電力Pddcとインバータ入力電力Pinvとが等しいと仮定する。
Pddc=Pinv ・・・(4.1)
「電力変換器」としてのインバータを複数備えるシステムでは、複数のインバータの入力電力の総和がコンバータ出力電力Pddcに等しいと仮定する。例えば、インバータを2台備えるシステムにおいて、上記同様に導出された第1インバータの入力電力Pinv1、第2インバータの入力電力Pinv2に対し、式(4.2)が成り立つ。
Pddc=Pinv1+Pinv2 ・・・(4.2)
さらにコンバータ電流推定部59は、電圧コンバータ204の出力電力Pddcと出力電圧Voutとから、式(5)を用いてコンバータ電流Iddcを算出する。
Iddc=Pddc/Vout ・・・(5)
以上のように算出されたコンバータ電流Iddcの推定値に基づき、スイッチングスピード制御部54は、スイッチングスピードを変更する。
(第5実施形態)
図16に第5実施形態の概略構成を示す。電圧コンバータ204は、第4実施形態と同じ構成である。第5実施形態の電圧コンバータ制御装置505は、第4実施形態に対し、MG電力推定部585によるMG電力Pmの推定方法が異なる。
MG電力推定部585は、電流センサ45、46が検出した相電流Iv、Iw、及び、電圧センサ47、48が検出した線間電圧Vu−v、Vv−wに基づき、相電流実効値Ieff及び線間電圧実効値Veffを算出する。なお、相電流、線間電圧を取得する相は適宜選択してよい。また、電気角θに基づき、電圧と電流との位相差φを算出する。
そして、MG電力推定部585は、式(2.2)を用いてMG電力Pmを推定する。
Pm=(√3)×Veff×Ieff×cosφ ・・・(2.2)
また、第5実施形態の変形例では、dq座標上での電圧ベクトルの振幅Vdq、及び、電流ベクトルの振幅Idqを算出し、式(2.3)を用いてMG電力Pmを推定する。
Pm=Vdq×Idq×cosφ ・・・(2.3)
なお、位相差φは、固定座標系でも回転座標系でも同じである。
コンバータ電流推定部59におけるMG電力Pmに基づくコンバータ電流Iddcの推定は、第4実施形態と同様である。
以上のように第4、第5実施形態では、電流センサを用いずにコンバータ電流Iddcを推定するため、電圧コンバータ204の部品点数及びコストを低減することができる。また、第4実施形態では、モータジェネレータ8の角速度ω(又は回転数)及びトルクtrqに基づき、第5実施形態では、モータジェネレータ8の電圧及び電流に基づき、コンバータ出力電力Pddcを高精度に推定することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、電圧コンバータの負荷回路として、直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータ8を駆動するインバータ7を例示している。その他、電圧コンバータの負荷回路として、例えば直流電動機を駆動するHブリッジ回路を用いてもよい。
上記実施形態では、モータジェネレータ8の力行から回生への切替えに伴いコンバータ電流Iddcが正から負に切替わるときと、回生から力行への切替えに伴いコンバータ電流Iddcが負から正に切替わるときとの挙動を区別せず、いずれの場合も同様にスイッチングスピードを変更する。
これに対し、力行から回生への切替えと回生から力行への切替えにおけるサージ電圧の影響が大きく異なる場合、コンバータ電流Iddcの正から負、又は、負から正の1方向変化のみに対してスイッチングスピードを変更する処置を取ってもよい。或いは、コンバータ電流Iddcの変化方向に応じて、閾値等の条件を変えてもよい。
インバータ等の負荷回路から電力を供給される駆動対象は、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源として用いられるモータジェネレータに限らず、車両の補機用や、車両以外の電車、昇降機、一般機械等に用いられる回転機であってもよい。また、電圧コンバータの電流方向が切替わる可能性があるものであれば、回転機以外の装置を駆動対象としてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1 ・・・バッテリ(直流電源)、
201〜204・・・電圧コンバータ、
21・・・リアクトル、
23・・・高電位側スイッチング素子(上アーム)、
24・・・低電位側スイッチング素子(下アーム)、
25、26・・・還流ダイオード
501〜505・・・電圧コンバータ制御装置、
52・・・スイッチング信号生成部、
54・・・スイッチングスピード制御部、
7 ・・・インバータ(負荷回路、電力変換器)、
8 ・・・モータジェネレータ(回転機)。

Claims (8)

  1. 直流電源(1)と負荷回路(7)との間に設けられ、リアクトル(21)、相補的にスイッチング動作し前記リアクトルにおける電気エネルギーの蓄積及び放出を繰り返す高電位側及び低電位側のスイッチング素子(23、24)、並びに、前記スイッチング素子に並列に接続され低電位側から高電位側へ向かう電流を許容する還流ダイオード(25、26)を備え、前記直流電源側の入力電圧(Vin)と前記負荷回路側の出力電圧(Vout)とを双方向に変換可能であり、且つ、前記スイッチング素子が動作するスイッチングスピードを可変制御可能である電圧コンバータ(201〜204)に適用される電圧コンバータ制御装置であって、
    前記スイッチング素子を操作するスイッチング信号を生成するスイッチング信号生成部(52)と、
    前記電圧コンバータに流れるコンバータ電流(Iddc)を少なくとも一つのパラメータとして前記スイッチングスピードを変更するスイッチングスピード制御部(54)と、
    を備え、
    前記スイッチングスピード制御部は、前記コンバータ電流の絶対値が所定値以下の領域において、前記スイッチング素子のONスピード又はOFFスピードの少なくとも一方を低下させるように前記スイッチングスピードを変更することを特徴とする電圧コンバータ制御装置。
  2. 前記スイッチングスピード制御部は、さらに前記電圧コンバータの出力電圧をパラメータとし、
    前記コンバータ電流の絶対値が所定値以下であり、且つ、前記電圧コンバータの出力電圧が所定値以上である領域において、前記スイッチングスピードを変更することを特徴とする請求項1に記載の電圧コンバータ制御装置。
  3. 前記スイッチングスピード制御部は、さらに前記スイッチング素子の温度(Tsw)をパラメータとし、
    前記コンバータ電流の絶対値が所定値以下であり、且つ、前記スイッチング素子の温度が所定値以上である領域において、前記スイッチングスピードを変更することを特徴とする請求項1または2に記載の電圧コンバータ制御装置。
  4. 前記スイッチングスピード制御部は、一つ以上の前記パラメータの値と前記スイッチングスピードとの関係を規定したマップ又は関係式に基づいて、前記スイッチングスピードを変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電圧コンバータ制御装置。
  5. 高電位側及び低電位側の前記スイッチング素子は、電流検出可能なセンスセルを有しており、
    前記直流電源から前記負荷回路に電力が供給される力行時に、高電位側の前記スイッチング素子がOFFで低電位側の前記スイッチング素子がONのとき、前記スイッチングスピード制御部は、低電位側の前記スイッチング素子の前記センスセルによる電流検出値を前記コンバータ電流として取得し、
    前記負荷回路から前記直流電源に電力が回生される回生時に、高電位側の前記スイッチング素子がONで低電位側の前記スイッチング素子がOFFのとき、前記スイッチングスピード制御部は、高電位側の前記スイッチング素子の前記センスセルによる電流検出値を前記コンバータ電流として取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電圧コンバータ制御装置。
  6. 前記負荷回路として一つ以上の電力変換器が接続された電圧コンバータに適用され、
    前記電力変換器の入力電力(Pinv)の総和に基づき前記電圧コンバータの出力電力(Pddc)を推定し、
    前記スイッチングスピード制御部は、前記電圧コンバータの出力電力に基づいて推定した電流推定値を前記コンバータ電流として取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電圧コンバータ制御装置。
  7. 前記電力変換器に回転機が接続された構成において、
    前記回転機の回転数及びトルクに基づいて、前記電圧コンバータの出力電力を推定することを特徴とする請求項6に記載の電圧コンバータ制御装置。
  8. 前記電力変換器に回転機が接続された構成において、
    前記回転機の電圧及び電流に基づいて、前記電圧コンバータの出力電力を推定することを特徴とする請求項6に記載の電圧コンバータ制御装置。
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