JP6425291B2 - 作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント、アタッチメントを備えた作業車及びアタッチメント用ブレーキ - Google Patents

作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント、アタッチメントを備えた作業車及びアタッチメント用ブレーキ Download PDF

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Description

本発明は、作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント、アタッチメントを備えた作業車及びアタッチメント用ブレーキ、詳しくは下部フレームの旋回を制動する旋回制動手段を備えたアタッチメント及びアタッチメントを備えた作業車、またアタッチメントに後付けして用いるアタッチメント用ブレーキに関する。
林業において、木材をトラックへ積載する際にはアームの先端にグラップルと呼ばれるアタッチメントを装着した作業車が用いられている。このグラップルは、木材をトラックの荷台に積む際に木材を所定の向きに揃える必要があることから、通常旋回機構が備わっている。この旋回の駆動源としては一般的に特許文献1〜3に記されるような油圧モータが用いられている。
また、グラップルは、油圧式のシリンダで開閉される爪で木材を把持する。一般的に、爪を開閉させるシリンダは爪の近傍に配設される。たとえば、特許文献4の図6では、1つの油圧式のシリンダが直接一対の爪に接続されている。特許文献5の図1では、1つの油圧式のシリンダがリンクを介して一方の爪に接続され、他方の爪はリンクによって一方の爪と連動する。
これらの特許文献4と特許文献5のグラップルの爪は旋回することができない。ところが、トラックに木材を積載する場合など、爪で把持した木材を揃えるために爪を旋回させなければならない場合がある。爪を旋回させるには、爪が旋回しても、爪を開閉させる油圧式のシリンダへの油の供給を可能にしなければならない。
そこで、油のスイベルジョイントを使用してシリンダへ油を供給する方法が考えられた。一般的な方法である特許文献1の図2では、一対に爪に直結した一対のシリンダが接続され、爪の旋回と同軸で配設されたスイベルジョイントを介して回転するシリンダへ油が供給される。
また、特殊な方法である特許文献6の図2では、爪の旋回軸と同軸のシリンダが同軸のシャフトとリンクによって爪の開閉を行うが、これも同軸のスイベルジョイントを使用することによって、回転するシリンダへ油が供給される。このシリンダのロッド自体は、シリンダに対しては回転しないので、シリンダのロッドの軸が爪の旋回軸と同軸であっても、爪で掴んだ木材などを旋回させることができる。
特開2001−336171号公報 実用新案登録第3186220号公報 特開2012−19702号公報 特開2008−308327号公報 特開2009−91757号公報 特開平8−73180号公報
油圧モータで旋回するグラップルは、特許文献1〜3に記されるように複雑な構造であることから高価である。
また、油圧モータで駆動するグラップルの場合、旋回を停止させる操作を行っても木材は慣性モーメントにより直ぐに旋回が停止することはない。このために、その慣性モーメントを考慮して旋回の停止操作を行わなければならない。この慣性モーメントは木材の重量や形状や掴んでいる場所によって異なるために、相当な熟練を要する。
特許文献2に旋回機能を停止させる手段を設置とあるが、この旋回機能の停止も結局のところ油圧の供給の制御による回転の駆動の停止だけで、外力によって強制的に旋回を制動させるものではない。つまり、特許文献2の停止手段とは、旋回を停止した後、旋回不能な状態を継続するものではない。
したがって、グラップルの旋回を停止させても、グラップルから離れた位置に木材の重心が位置するような場合(たとえば、木材の片側を掴んでいる場合)には、油圧の変化などによって徐々に旋回してしまう状態が生じる。このため、木材が運転操作室や作業車本体にぶっつかってしまう。
そこで、本発明は、外力によって強制的にグラップルの旋回を制動させることで、熟練者でなくとも旋回の停止を容易に行え、また、旋回による事故を防止できる安全な装置を提供することを目的とする。また、必要な位置で固定できることを目的とする。また、本発明は、より安価な装置を提供することを目的とする。
また、特許文献1や特許文献6のグラップルは、爪の旋回に伴って爪を開閉させる油圧式のシリンダが回転することから、スイベルジョイントを使用している。しかしながら、スイベルジョイントは、高額であり、また複雑な構造であることから、大きな荷重や大きな油圧となるグラップルではスイベルジョイントの故障が懸念される。
そこで本発明は、爪が旋回しても爪を開閉させる油圧式のシリンダは旋回しない構造にすることによって、スイベルジョイントを有しない安価で単純な構造のグラップルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントは、作業対象物を保持する下フレームと、該下フレームを旋回可能に保持する上フレームと、有する、作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントであって、前記下フレームの旋回を外力により制動するブレーキ部と、前記ブレーキ部を作動させる操作部と、を備えたことを特徴とする。
アタッチメントの下フレームにより保持された作業対象物を所望する角度に早く旋回停止させ、また旋回停止後は旋回制動手段を解除するまでは旋回不能な状態を継続できるたため、慣性モーメントで回転する作業対象物が機械やトラックなどに衝突するというような事故を低減することができる。また、下フレームの旋回を早く確実に停止させることができるので、作業時間を短縮することができる。また、本発明のアタッチメントは、必要な位置で固定できるため、熟練度が低くてもトラックへの木材搭載作業等のアタッチメント作業を行うことができる。
また、本発明の構成によれば、下フレームを旋回させるための旋回駆動手段がなくてもよい。アタッチメントとして、例えば一般的なグラップルでは、油圧モータによる旋回駆動手段で下フレームの旋回を行っている。しかしながら、旋回駆動手段は非常に高価な装置である。したがって、本発明のように旋回制動手段を備えるとともに、旋回駆動手段を備えていないグラップルは非常に安価となる。なお、旋回駆動手段を備えないグラップルで木材をトラックへ積載する際には、掴んだ木材をトラックの落下防止棒などに当接させたままグラップルを移動させる操作テクニックで木材を回転させることができる。また、人力によっても木材を回転させることができる。
また、本発明の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントは、前記旋回制動手段が、後付のブレーキであることが好ましい。後付のブレーキであれば、既存のアタッチメントに取り付けるだけで使用できるので、非常に安価に制動機能をアタッチメントに付与することができる。
また、本発明の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントは、前記旋回制動手段によって圧接される面を備えたアダプタが、前記下フレームに配設されることが好ましい。旋回する下フレームの露出面とブレーキとの距離が変化する場合は、ブレーキを掛けることができない。このときは露出面とブレーキとの距離が一定になるようなアダプタを下部フレームに取り付ければよい。これにより、安価にアタッチメントの旋回の制動を行うことができる。この機能は油圧モータが使用されている多くの箇所で有効である。
なお、本発明におけるアタッチメントとしては、解体現場等でよくみられるリフティングマグネットと呼ばれるアタッチメント等、下フレームが旋回可能となっているアタッチメントに対しても広く適用可能である。
また、本発明の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントは、前記下フレームが、前記作業対象物を掴む爪を有しており、前記アタッチメントがグラップルからなることが好ましい。そして、前記グラップルは、前記爪に接続される第1リンク機構と、前記第1リンク機構に接続され、前記爪の旋回軸と同軸であり、該軸方向に摺動して前記爪を開閉させるシャフト部と、前記シャフト部に対して、その軸方向に直接あるいは第2リンク機構を介して摺動力を与えるシリンダと、を備え、前記シャフト部は、前記第1リンク機構側を前記シリンダ側に対して旋回自在にする旋回部を備えることが好ましい。
シャフト部が旋回部を備えているので、爪が旋回しても、爪を旋回させるために用いられるシリンダは旋回しない。従って、爪の開閉用シリンダの為に高価なスイベルジョイントを必要とせず、安価で単純な構造のグラップルを提供することができる。
また、本発明の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントは、前記シリンダが、前記アームに軸支される作業車の既存のパケットシリンダであり、前記第2リンク機構を介して前記シャフト部に接続されることが好ましい。既存のパケットシリンダを利用することで安価なアタッチメントを提供することができる。
また、本発明の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントは、前記シリンダが、直接前記シャフト部に接続されることが好ましい。爪の開閉の為に作業車の既存のパケットシリンダを使用しないので、パケットシリンダによるグラップルの屈曲運動とは無関係に爪の開閉を行うことができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の作業車は、作業対象物を保持する下フレームと、該下フレームを旋回可能に保持する上フレームと、を有するアタッチメントを備える作業車であって、前記アタッチメントの前記下フレームの旋回を外力により制動するブレーキ部と、前記ブレーキ部を作動させる操作部と、を備えたことを特徴とする。
そして、本発明の作業車は、前記下フレームを旋回させるモータ駆動手段と、前記ブレーキ部による旋回の制動が掛かることで、前記モータ駆動手段の駆動を停止させるモータ駆動停止手段と、を備えることが好ましい。これにより、モータ駆動手段とブレーキ部に大きな負荷が掛からないので、モータ駆動手段とブレーキ部の少なくとも一方の損傷を防止することができる。
また、本発明の作業車は、前記旋回制動手段が、前記上フレームあるいは前記下フレームに保持され、前記下フレームあるいは前記上フレームを押圧することで前記制動を掛けるブレーキと、前記制動を掛ける方向に前記ブレーキを作動させるペダルと、を備え、前記モータ駆動停止手段は、前記ペダルの移動を検出するセンサを備え、前記センサの検出に基づいて前記モータ駆動手段の駆動を停止させることが好ましい。
また、本発明の作業車は、前記旋回制動手段が、前記上フレームあるいは前記下フレームに保持され、前記下フレームあるいは前記上フレームを押圧することで前記制動を掛けるブレーキと、前記制動を解除する方向に前記ブレーキを作動させるペダルと、を備え、前記モータ駆動停止手段は、前記ペダルの移動を検出するセンサを備え、前記センサの検出に基づいて前記モータ駆動手段の駆動を許容させることが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明のアタッチメント用ブレーキは、作業対象物を保持する下フレームと、該下フレームを旋回可能に保持する上フレームと、を有するアタッチメントに用いられるアタッチメント用ブレーキであって、前記下フレームの旋回を外力により制動するブレーキ部と、前記ブレーキ部を作動させる操作部と、前記ブレーキ部を前記アタッチメントに取り付けるための取付部と、を備えることを特徴とする。本発明のアタッチメント用ブレーキは、下フレームが旋回可能な既存のアタッチメントに安価で簡単に付与することができる。
図1Aは第1実施形態の主要な構成を示す側面図であり、図1Bはブレーキの構成を示す図1AのIB−IB断面図である。 図2Aはグラップルにブレーキを取り付ける構成を示す側面図であり、図2Bはブレーキの動作を説明する底面図である。 図3Aは第2実施形態のグラップルにアダプタを取り付ける構成を示す平面図であり、図3Bは図3AのIIIB−IIIB断面図である。 図4Aは第3実施形態のブレーキの構成を示す平面図であり、図4Bは図4AのIVB−IVB断面図である。 第4実施形態のグラップルの構成を示す断面図である。 第5実施形態のブレーキの取付位置を示す正面図である。 図7(A)は第5実施形態のブレーキの右側面図であり、図7(B)は図7(A)のIIB−IIB断面正面図である。 図8(A)は制動が掛けられる前の図7(A)のIIIA−IIIA断面平面図であり、図8(B)は図8(A)の制動が掛けられた状態の断面平面図である。 第5実施形態のモータ駆動手段とモータ駆動停止手段の要部を示すブロック・油圧回路図である。 第5実施形態の旋回の動作の要部を示すフローチャートである。 図11(A)は第5実施形態の図7(A)に対応する第6実施形態のブレーキの要部を示す断面平面図であり、図11(B)は図11(A)の制動が解除された状態の断面平面図である。 第6実施形態の旋回の動作の要部を示すフローチャートである。 第7実施形態に係るグラップルの爪が開いた状態における正面の一部断面図である。 図13の爪が閉じた状態における正面の一部断面図である。 第7実施形態のグラップルにおけるブレーキの構成を示す断面図である。 第8実施形態に係るグラップルの爪が開いた状態における正面の一部断面図である。 図16の爪が閉じた状態の正面の一部断面図である。 図16のグラップルが揺動した状態を示す一部断面図である。
以下、実施形態及び図面を参照にして本発明を実施するための形態を説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を限定するものではない。本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。また、各図面は、各部材を図面上で認識可能な大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態のグラップル8およびグラップル8を備えた作業車100の構成を、図1と図2を用いて説明する。作業車100は、木材Wなどを掴んでトラックや木材置き場などに移動させる車である。なお、作業車100は、林業用に限るものではない。作業車100は、建設現場や解体現場等、あらゆる場所で使用することができる。
図1Aに記すように、作業車100は、ゴムクローラ11で走行する走行体1と、走行体1に軸支され旋回可能な旋回体2と、旋回体2に軸支され油圧式のブームシリンダ3によって屈曲可能なブーム4と、ブーム4に軸支され油圧式のアームシリンダ5によって屈曲可能なアーム6と、アーム6に軸支され油圧式のグラップルシリンダ7によって屈曲可能なグラップル8からなる。
グラップル8は、上フレーム81と下フレーム82からなる。この上フレーム81は、内蔵する油圧モータ(図示せず)で下フレーム82を旋回自由に軸支する。また、下フレーム82は、木材W等を掴む爪82aを備えており、上フレーム81に軸支されて油圧モータにより旋回駆動される。なお、グラップル8は、作業車100のアーム6の先端に装着される様々なアタッチメントの一例である。また、爪82aで掴む木材Wも、アタッチメントで保持する作業対象物の一例であり、作業対象物は、廃材等でもよい。また、下フレーム82を旋回させる図示していない油圧モータは、上フレーム81、下フレーム82のどちらに内蔵されていても構わない。
そして、グラップル8にはその旋回を制動するブレーキ(旋回制動手段)9が備え付けられている。本実施形態のブレーキ9は、既存のグラップル8に後付けされる旋回制動手段である。
このブレーキ9を図1B、図2A、図2Bを用いて説明する。ブレーキ9は、基板となるシャーシ91と、第1、第2止めリング92a、92bと、制動の対象となる回転体に圧接される一対のシュー(パッド)93a、93bと、一対のライニング94a、94bと、第1シャフトS1と、一対のリンク95a、95bと、ブレーキワイヤ96と、第2シャフトS2と、接続板97と、第3シャフトS3と、バネ98と、からなる。
この第1、第2止めリング92a、92bは、ネジB1で結合されることにより輪の形状となる。また、一対のライニング94a、94bには、シュー93a、93bがそれぞれ取り付けられる。第1シャフトS1は、一対のライニング94a、94bを回動可能に軸支する。一対のリンク95a、95bは、1つの力を分力して一対のライニング94a、94bに加える。ブレーキワイヤ96は、一対のリンク95a、95bを引っ張るためのものである。第2シャフトS2は、一対のライニング94a、94と一対のリンク95a、95bを回動可能に軸支する。接続板97は、ブレーキワイヤ96と一対のリンク95a、95bを接続するためのものである。第3シャフトS3は、接続板97と一対のリンク95a、95bとを回動可能に接続するものである。バネ98は、シュー93a、93bが回転体に当接しない待機状態を保持するためのものである。
次に、上フレーム81へシャーシ91を取り付ける方法を説明する。上フレーム81には、下フレーム82の近傍に、下フレーム82の旋回軸と同軸で、円柱状に露出した取付面81aがある。また、下フレーム82には、上フレーム81の取付面81aの近傍に、下フレーム82の旋回軸と同軸で円柱状に露出した圧接面82bがある。
図2Aに示すように、取付面81aを挟んで、第1、第2止めリング92a、92bが、ネジB1により螺着される。そして、第1止めリング92aにはシャーシ91が溶接されており、ネジB1の螺着によりシャーシ91が、上フレーム81に取り付けられることになる。
シャーシ91には第1シャフトS1の一端が、圧着されている。そして、第1シャフトS1にライニング94a、94bが嵌入し、E型止め輪(通称Cリング)が第1シャフトS1の溝にはめ込まれる。このため、ライニング94a、94bが、回動可能にシャーシ91に軸支されることになる。軸支された一対のライニング94a、94bは、ハサミのような形状をしている。ライニング94a、94bの一端にはシュー93a、93bがそれぞれ固着されている。そして、シュー93a、93bは、下フレーム82の圧接面82bと対抗する位置になるように、ライニング94a、94bの取り付け高さが設定されている。
ライニング94a、94bの他端は、リンク95a、95bの一端と第2シャフトS2により回動可能に軸支されている。また、このリンク95a、95bの他端と接続板97は、第3シャフトS3により回動可能に軸支されている。そして、バネ98が、シャーシ91に形成されたバネ固定部91aに固定され、接続板97の一端を引っ張る。このため、バネ98によって、シュー93aが回転体に当接しない待機状態が保持される。つまり、第3シャフトS3が第1シャフトS1側に引っ張られるので、2つの第2シャフトS2の距離が広がり、ライニング94a、94bからなるハサミ形状が開くようになって、2つのシュー93a、93bの間隔が広がって保持される。
接続板97の他端にブレーキワイヤ96が固着される。ブレーキワイヤ96のチューブ(図示せず。)が接続板97の方向に移動しないように、ブレーキワイヤ係止部91bにブレーキワイヤ96のチューブが係止される。なお、図示しないが、ブレーキワイヤ96の他端は、旋回体2の操縦席のフットブレーキに接続されており、ブレーキワイヤ96のチューブがフットブレーキ側に移動しないように係止されている。これにより、フットブレーキが踏まれると、その力によって2つのシュー93a、93bが下フレーム82の圧接面82bを押圧し、下フレーム82の旋回を制動することができる。
本発明の旋回の停止は、旋回の動力源である油圧モータのON/OFF制御による方法ではなく、ブレーキ9による外力によって強制的に下フレーム82の旋回を制動する方法となっている。したがって、作業車100は、グラップル8の爪82aで掴まれた木材などを所望する角度に早く回転停止させることができる。また、作業車100は、回転停止後において、フットブレーキを踏むことを止めるまで回転不可能な状態を維持する。このため、作業車100は、油圧モータをOFFしても慣性モーメントで回転する木材が機械やトラック等に衝突するという事故を低減することができる。
また、作業車100は、慣性モーメントで回転する木材が止まるまで待つ必要がないので、作業時間を短縮することができる。また、慣性モーメントを考慮して早めに油圧モータをOFFするというような熟練操作を習得していない熟練度の低い者でも、作業車100は、トラックへの木材搭載作業を安全、簡単に行うことができる。また、下フレーム82に圧接面82bがあれば、作業車100は、後付けのドラム式ブレーキを追加するだけで非常に安価な制動機能を備えることができる。
なお、本実施形態ではブレーキ9のシャーシ91は、上フレーム81の取付面81aに取り付けられたが、この位置に限定するものではなく、上フレーム81の他の位置に取り付けてもよい。また、本実施形態では旋回制動手段の具体例として、ドラム式のブレーキ9を用いて説明したが、ブレーキの種類に限定はなく、例えば、ディスク式のブレーキ等を用いることもできる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のグラップル8Bを、図3A、図3Bを用いて説明する。第2実施形態のグラップル8Bにおいては、第1実施形態のグラップル8と構成が同一の部分については同一の参照符号を付し、構成が異なる同一名称の部分については参照符号に添え字「B」を付している。第2実施形態のグラップル8Bと第1実施形態のグラップル8の主な相違点は下フレームの圧接面である。
第2実施形態のグラップル8Bの下フレーム81Bには、下フレーム82Bの旋回軸と同軸に露出した円柱面が無い。すなわち、下フレーム81Bには実施形態1における圧接面82bに該当する円柱状の面が無い。そこで、下フレーム82Bとは別部材となる第1、第2アダプタ10a、10bを下フレーム81Bに取り付けて、下フレーム82Bの旋回軸と同軸で露出した圧接面10cを形成する。
図3A、図3Bに記すように、第1、第2アダプタ10a、10bは、その2つを合わせると円柱面の圧接面10cとなる第1、第2ドラム10aa、10baと、下フレーム81Bを挟んでねじB4により圧着される第1、第2リブ10ab、10bbを備えている。したがって、グラップル8Bは、既存の下フレーム81Bに第1、第2アダプタ10a、10bを取り付けることで圧接面10cを形成し、第1、第2シュー93aB、93bBの圧接によりグラップル8Bの旋回を制動することができる。
なお、アダプタの形状は、本実施形態の形状に限定されるものではなく、既存のグラップルの下フレームの形状に応じて設計することができる。また、グラップルは、旋回制動手段として、ディスク式のブレーキを用いる場合、例えば、このようなアダプタをブレーキロータとして用い、アダプタをパッドで挟み込んで下フレームの旋回を制動させることもできる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のグラップル8Cを、図4A、図4Bを用いて説明する。第3実施形態のグラップル8Cにおいては、第1実施形態のグラップル8と構成が同一の部分については同一の参照符号を付与し、構成が異なる同一名称の部分については参照符号に添え字「C」を付す。第3実施形態のグラップル8Cと第1実施形態のグラップル8の主な相違点は、ブレーキが後付けであるか否かであることと、グラップルを旋回させる油圧モータ等の駆動源(旋回駆動手段)があるか否かである。
図4A、図4Bに記すように、第3実施形態のグラップル8Cは、上フレーム81Cと下フレーム82Cからなる。上フレーム81Cは、底蓋81bと、ネジB5により底蓋81bに螺着される上蓋81cと、底蓋81bと底蓋81bで形成される空部81fに設けられる軸受83及びブレーキ9Cからなる。上蓋81cには2本のリブ81dが立設され、それぞれ2つの取付孔81eが設けられ、この孔によりグラップル8Cをアタッチメントとして作業車100のアーム6に取り付けることができる。
下フレーム82Cは、爪82aCと、爪取付金具82cと、爪シリンダ82fと、連結軸82dと、ブレーキドラム82eからなる。この爪取付金具82cには爪82aが、回動可能に取り付けられる。爪シリンダ82fは、爪82aCを回動させる油圧式のものである。ブレーキドラム82eは、連結軸82dを挟んでねじB6により爪取付金具82cに螺着され、また上フレーム81Cの空部81fに設けられる。この空部81f内では底蓋81bとブレーキドラム82eの間に軸受83が配設され、下フレーム82Cが回動自由となっている。
ブレーキ9Cは、一対のライニング94aC、94bCと、一対のシュー93aC、93bCと、油圧式シリンダ99a、99bと、一対のバネ98a、98bと、からなる。このライニング94aC、94bCは、上蓋81cにシャフトS4によって回動可能に軸支される。また、シュー93aC、93bCは、それぞれライニング94aC、94bCに固着される。油圧式シリンダ99a、99bは、シュー93aC、93bCを回転体に向けて圧接させるためのものである。バネ98a、98bは、シュー93aC、93bCを回転体から遠ざけてブレーキ9Cの制動を状態に保つためのものである。
このように、第3実施形態のグラップル8Cは、後付けではないブレーキ9C(旋回制動手段)を備えている。また、第3実施形態のグラップル8Cは、下フレーム82Cが旋回自由であるが、油圧モータ等の旋回を駆動させる手段を備えていない。このために、グラップル8Cは、実施形態1のような効果とともに、旋回駆動手段を備えない非常に安価なものとなる。
なお、旋回を行う駆動源を備えないグラップル8Cで木材をトラックへ積載する際には、例えば、掴んだ木材をトラックの落下防止棒等に当接させたままグラップル8Cを移動させるというような操作テクニックによって、木材を回転させることができる。また、人力によっても木材を回転させることができる。そして、旋回自由なグラップル8Cに掴まれて回転する木材が希望する位置にきたら、ブレーキ9Cによりグラップル8Cを旋回不可能な状態にすることで木材の回転を止め、木材の位置を維持することできる。このため、旋回駆動手段を備えない旋回自由なグラップル8Cであっても、旋回制動手段を備えていれば、木材の積載作業を問題なく行うことができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態のグラップル8Dを、図5を用いて説明する。第4実施形態のグラップル8Dにおいては、第3実施形態のグラップル8Cと構成が同一の部分については同一の参照符号を付与し、構成が異なる同一名称の部分については参照符号に添え字「D」を付す。第4実施形態のグラップル8Dと第3実施形態のグラップル8Cの主な相違点は、第3実施形態の爪82aCの回動が油圧シリンダ82fによるのに対して、第4実施形態の爪82aDの回動がワイヤによる点である。
図5に示すように、長さが異なる一対の爪82aDが、爪取付金具82cDにシャフトS5で回動可能に軸支されている。一対の爪82aDに一対のリンク82ga、82gbの一端がシャフトS6で回動可能に軸支されている。接続板82hの一端にリンク82ga、82gbの略中央部分がシャフトS7で回動可能に軸支されている。リンク82ga、82gbの他端は、それぞれ他方のリンク82ga、82gbの一端近傍とシャフトS8と介して合計2つのバネ82iで連結されている。合計4つのシャフトS8は、一対のリンク82ga、82gbにカシメで圧着されている。シャフトS8に形成された溝(図示せず。)にバネ82iが係止されてており、バネ82iの引張力により、リンク82ga、82gbの一端と他端が、互いに近づく方向に付勢される。接続板82hの他端には、ワイヤ82jの一端が固定されている。ワイヤ82jは、グラップル8Dの中央を貫通してグラップル8Dの外へと延在している。ワイヤ82jの他端は、運転席の操作部によって引っ張られる箇所に固着されている。
このような構成により、待機時はバネ82iによってリンク82ga、82gbの一端が開くように回動し、これに伴い爪82aDの先端が開くように回動して待機状態となる。
また、シャフトS7は2つのシャフトS6よりもシャフトS5側にある。このためワイヤ82jが引っ張られると、リンク82ga、82gbの一端が閉じる方向に回動する。そして、これに伴い爪82aDの先端が、木材Wを掴むように回動して閉じる。なお、ワイヤ82jが引っ張られたとき、爪82aDが浮かないように、シャフトS6が係合する円弧状の一対のガイド孔82cDa、82cDbが、爪取付金具82cDに設けられている。また、ワイヤ82jがずれた方向に引っ張られたとき、接続板82hがシャフトS5を中心に回転しないように、接続板82hのシャフトS7が嵌合する長円形のガイド孔が、図示せぬガイド板に設けられている。
第4実施形態のグラップル8Dは、爪82aDの開閉駆動としてグラップル用の新たな油圧装置を必要とせず、ワイヤ装置で爪82aDの開閉駆動ができるので、第3実施形態のグラップル8Cよりもさらに安価なグラップル8Dを供給することができる。
以上、述べたようにグラップル8は、木材を掴む爪82aを有する下フレーム82と、下フレーム82を旋回可能に保持する上フレーム81と、を有し、下フレーム82の旋回を制動する旋回制動手段としてのブレーキ9を備えて構成されている。このように、外力によって強制的にグラップル8を構成する下フレーム81の旋回を制動させることで、熟練者でなくとも旋回の停止を容易に行え、また、旋回による事故を防止できる安価で安全なグラップル8を提供することができる。
ところで、実施形態1や実施形態2のように、モータで下フレームを旋回駆動させたまま、外部から制動させると、モータ駆動手段と旋回制動手段にそれぞれ大きな負荷が掛かる場合がある。そして、このよう場合には、少なくとも一方に損傷を与える危険性がある。また、下フレームの旋回を停止させる時間が長くなるおそれが考えられる。
そこで、本発明者は、下フレームの旋回に外部からの制動を掛けるときは、グラップルの旋回の駆動を停止させて、旋回のモータ駆動手段と旋回制動手段への大きな負荷を回避することを考えた。このような構成を採用することで、モータ駆動手段と旋回制動手段の少なくとも一方の損傷を防止すると共に、下部フレームの旋回を早く停止させることのできるグラップルを備えた作業車を実現することができる。次にこのような作業車について説明する。
[第5実施形態]
本実施形態のグラップルC8を備えた作業車Cの構成を、図6〜図9を用いて説明する。作業車Cは、木材Wなどを掴んでトラックや木材置き場などに移動させる一般的な作業車に、旋回制動手段H1とモータ駆動停止手段H2が追加された車である。なお、本実施形態においては、木材を掴むグラップルC8を例に説明を行うが、グラップルC8を備えた作業車Cは、林業用に限るものではない。作業車Cは、建設現場や解体現場等、あらゆる場所で使用することができる。
作業車Cは、ゴムクローラC11で走行する走行体C1と、操縦席C21を有して走行体C1に軸支され旋回可能な旋回体C2と、旋回体C2に軸支され油圧式のブームシリンダC3によって屈曲可能なブームC4と、ブームC4に軸支され油圧式のアームシリンダC5によって屈曲可能なアームC6と、アームC6に軸支され油圧式のグラップルシリンダC7によって屈曲可能なグラップルC8からなる。
このグラップルC8は、木材等を掴む爪C83を有する下フレームC82と、下フレームC82を旋回自由に軸支する上フレームC81と、下フレームC82を旋回させるモータ駆動手段H3と、を有し、また更に下フレームC82の旋回を制動する旋回制動手段H1と、旋回制動手段H1による旋回の制動が掛かることで、モータ駆動手段H3の駆動を停止させるモータ駆動停止手段H2と、を備えている。なお、下フレームC82は、上フレームC81に軸支されて油圧式のモータ31により旋回駆動される。
旋回制動手段H1は、ブレーキH11と、ペダルH12からなる。旋回制動手段H1の具体例であるブレーキH11は、図6に示すように、既存のグラップルC8に後付けされる。このブレーキH11は、支持体111と、支持体111に回動可能に軸支される第1、第2ライニング112、113と、第1、第2ライニング112、113に固着される2つのシュー114と、圧縮コイルバネ115と、座金116と、ブレーキワイヤ117と回転体118とからなる。なお、第1ライニング112は、付属品として、ブレーキワイヤ117を固着させるために取付金具1121と、2つのネジHB1を有している。
支持体111には一方(図8Aの上側)に2つ、他方(図8Aの下側)に2つの合計4つの取付孔1111が設けられている。支持体111は、この孔1111によってグラップルC8の上フレームC81にネジHB2で固着される。下方の2つの孔1111に嵌入されるネジHB2には、第1、第2ライニング112、113の軸孔1122、1131が嵌入されて、第1、第2ライニング112、113がシュー114と共に回動可能となっている。
ブレーキワイヤ117は、図8Aに示すように、インナーワイヤ1171が摺動可能にアウターワイヤ1172で覆われており、自転車のブレーキワイヤと同一構造である。インナーワイヤ1171の一端は、支持体111に設けられた通し孔1112に嵌入され、座金116が挿入され、また第2ライニング113の端に設けられた通し孔1132に嵌入され、圧縮コイルバネ115が挿入される。また更に、インナーワイヤ1171の一端は、第1ライニング112の軸孔1122とは反対側の端に、取付金具1121と、2つのネジHB1によって螺着されている。このような構成により、インナーワイヤ1171が引っ張られると、第1、第2ライニング112、113の2つのシュー114が、軸孔1122、1131により近づく方向に回動する。
回転体118は、旋回制動手段H1の制動時に2つのシュー114と当接する円筒面のブレーキ面1181を有しており、6つの取付孔1182によりグラップルC8の下フレームC82にネジ(図示せず)で螺着されている。
図8Aに示すように、インナーワイヤ1171が引っ張られない状態では、2つのシュー114は、回転体118のブレーキ面1181と離間しており、下フレームC82の旋回が開放されている状態(ブレーキを開放している状態)になる。また、図8Bに示すように、インナーワイヤ1171が引っ張られた状態では、2つのシュー114が、回転体118のブレーキ面1181を押圧する。そして、2つのシュー114は上フレームC81に固着され、回転体118は下フレームC82に固着されているために、インナーワイヤ1171が引っ張られると下フレームC82の旋回が制動されることとなる。
図9に示すように、ブレーキワイヤ117は、操縦席C21に設置されたペダルH12に接続されている。そして、ペダルH12が使用者の足で押されるとインナーワイヤ1171が引っ張られて下フレームC82の旋回が制動される。
次にグラップルC8の旋回に係る要部構成について説明する。グラップルC8の旋回動作は、グラップルC8の旋回を駆動するモータ駆動手段H3と、グラップルC8の旋回を人力によって制動させる旋回制動手段H1と、モータ駆動手段H3の駆動を停止させるモータ駆動停止手段H2によって行われる。
モータ駆動手段H3は、モータ31、電動機32、タンク33、ポンプ34、リリーフ弁35、操作弁36、油圧切換弁37、ブレーキ回路38とからなる。このモータ31は、油圧によって2種類の回転(操縦席C21から見て右回転と左回転)を行ってグラップルC8の下フレームC82を旋回させる。
リリーフ弁35は、電動機32によってタンク33からモータ31を回転させるための油を高圧で吸い上げ、この油圧が所定以上になると油をタンク33側に逃がして油圧を設定以下にするためのメインの安全弁である。操作弁36は、レバー361を有し、レバー361により左右いずれかの回転指示が操作されてその指示の油圧を出力する。油圧切換弁37は、操作弁36からの指示の油圧に基づいてポンプ34からの高圧な油を右回転側の回路へ送るか、左回転側の回路へ送るか、いずれ側にも送らない中立かを切り換えるためのコントロールバルブである。
ブレーキ回路38は、モータ31に過大な油圧が掛かるのを防止すると共に、減速作用をする。このブレーキ回路38は、油圧が所定以上になると油をタンク33側に逃がす左右一対のリリーフ弁381と、油を一方向だけ流す左右一対のチェック弁(逆止め弁)382からなる。また、このブレーキ回路38は、油圧切換弁37が回転から中立に切り換わった時にモータ31を減速させる。モータ駆動手段H3は、このような構成によって、使用者のレバー操作に基づき油圧で下フレームC82を右方向か左方向に旋回させるそして、旋回制動手段H1は、前述のとおり、使用者のペダルH12の操作によって、下フレームC82の旋回を摩擦で制動する。
そして、モータ駆動停止手段H2は、センサ21と、制御部22と、電磁弁23と、からなる。このセンサ21は、ペダルH12が操作されたことを検出するためのものである。制御部22は、センサ21の出力に基づいて停止信号を出力する。電磁弁23は、ノーマルオープンで制御部22からの停止信号を受けたときにモータ駆動手段H3のポンプ34から油圧切換弁37への油の送出を遮断してモータ31の回転駆動を停止させる。
なお、このセンサ21は、光の遮断を検出するフォトセンサーからなり、ペダルH12が所定距離以上回転移動したか否かについて、ON/OFFを検出する。このような構成で、モータ駆動停止手段H2は、旋回制動手段H1が下フレームC82の旋回を制動するときにポンプ34の回転駆動を停止させる。この停止後、使用者は操作弁36のレバー361を中立に戻した後にペダルH12の押圧を解除する。
ところで、本発明のペダルH12のON/OFF検出方法は、このセンサ21に限定するものではない。例えば、磁石によって作動するリードスイッチや磁界によって動作する磁気抵抗素子や押圧によって接点が閉じる電気スイッチなどでペダルH12のON/OFFを検出してもよい。また、旋回制動手段H1の制動動作の検出は、ペダルH12の動作の検出に限定するものではなく、例えば、インナーワイヤ1171の動作を検出してもよい。また、モータ31の回転駆動を停止させる方法は、この電磁弁23に限定するものではなく、例えば、操作弁36からの指示の油圧信号を遮断してもよく、また、操作弁36のレバー361を直接中立に位置に戻しても良い。
次に、図10を用いて、旋回の動作について説明する。レバー361が中立の位置にあって下フレームC82が停止している初期状態では、モータ駆動手段H3のモータ31が停止し、旋回制動手段H1は旋回の制動を停止し、モータ駆動停止手段H2はモータ31の駆動を許容している(ステップS1H)。
使用者の操作によってモータ31が回転され(ステップS2H)、その後、レバー361が中立に戻されて、ポンプ34がモータ31への油の送出を停止する(ステップS3H)。この時、モータ駆動手段H3にはブレーキ回路38があるが、木材を掴んだ下フレームC82には旋回の慣性力があり、また、モータ31や油圧切換弁37の油のリークによって下フレームC82が停止するには時間が掛かる。
このために設けられた旋回制動手段H1のペダルH12が使用者の操作により押圧(ペダルH12を踏み込む動作)されて、下フレームC82の回転が制動される(ステップS4H)。モータ駆動停止手段H2は、このペダルH12による制動操作を検出して(ステップS5H)、モータ31の駆動を停止させるべくポンプ34への油の送出を遮断する(ステップS6H)。
ところでステップS2H〜S6Hであれば、ステップS3Hで既にポンプ34への油の送出は停止されているので、ここでのモータ駆動停止手段H2の作用はとくに効果があるわけではない。このモータ駆動停止手段H2の作用は、後述するような状況において効果がある。
使用者がペダルH12の押圧を止め(ペダル12から足を離す動作)、旋回制動手段H1の制動が解除され(ステップS7H)、これをモータ駆動停止手段H2が検出して(ステップS8H)、モータ駆動停止手段H2は電磁弁23による油の遮断を解除する(ステップS9H)。
ここで、ステップS2Hでモータ31が回転駆動しているにもかかわらず、操作者が何らかの理由(緊急事態や操作ミスなど)で旋回制動手段H1のペダルH12を押圧することがある(ステップS10H)。このときは、ステップS5H、S6Hと同様に、モータ駆動停止手段H2は、ペダルH12の制動操作を検出して(ステップS11H)、モータ31への油の送出を遮断して、モータ31の駆動を停止させる(ステップS12H)。このため、モータ駆動手段H3と旋回制動手段H1に大きな負荷が同時に掛からない。
ペダルH12の押圧が維持されている状態で、使用者によってレバー361が中立に戻される(ステップS13H)。そして、ステップS7H、S8H、S9Hと同様に旋回制動手段H1の制動が解除され(ステップS14H)、これをモータ駆動停止手段H2が検出して(ステップS15H)、モータ駆動停止手段H2は電磁弁23による油の遮断を解除する(ステップS16H)。
このように、本実施形態の作業車Cは、慣性モーメント等で旋回が直ぐには停止できないグラップルC8を、外力によって強制的に停止させる旋回制動手段H1を備えている。この旋回制動手段H1の制動と、旋回用のモータ31の駆動が、同時にグラップルC8に掛かることがありうる。
このような時に、本実施形態のモータ駆動停止手段H2は、旋回制動手段H1の制動が掛かるときは、モータ31の駆動を停止するように作用する。これにより、モータ駆動手段H3と旋回制動手段H1に大きな負荷が掛からないので、モータ駆動手段H3と旋回制動手段H1の少なくとも一方の損傷を防止することができる。また、本実施形態のモータ駆動停止手段H2は、ペダルH12の押圧を検出するので、安価にモータ駆動停止手段H2を設けることができる。
なお、モータ31が回転駆動しているにもかかわらず、緊急事態や操作ミス等の理由で旋回制動手段H1のペダルH12を押圧する状況が生じ(ステップS10H)、モータ駆動停止手段H2が作用することは述べた。このような状況が生じる理由は、緊急事態や操作ミスに限られるものではない。例えば、作業車Cは、通常のグラップルC8の操作において、モータ駆動停止手段H2の効果を積極的に利用して、より細かく繊細な作業操作を行うことも可能である。また、外力による旋回制動手段H1は、送油停止によるモータ駆動手段H3(のブレーキ回路38)よりも早くグラップルC8を停止させることができるという利点がある。このため使用者が、この利点を頻繁に利用してグラップルC8を操作することが考えられる。
また、本実施形態において作業車Cは、旋回制動手段H1の具体的な構成として、ブレーキH11とペダルH12とをブレーキワイヤ117で接続した例を示したが、必ずしもブレーキH11とペダルH12とがブレーキワイヤ117で接続されている必要はない。例えば、作業車Cは、ブレーキH11とペダルH12を電気的に接続しておき、ペダルH12の動きを電気信号によってブレーキH11に伝え、ブレーキH11を作動させる構成としても構わない。
また、ブレーキH11は、ブレーキワイヤ117が引っ張られることで制動を掛けたが、例えば、油圧シリンダを用い、この油圧シリンダのピストンの移動により制動を掛けるような構成でも構わない。
また、旋回制動手段H1は、足の押圧により操作を行うペダルH12で説明を行ったが、足による操作に限るものではなく、パーキングブレーキのようなブレーキレバーを用い、手によって操作する手動式であっても構わない。また、旋回制動手段H1は、ボタン式のようなもので制動操作を行う構成でも構わない。
また、旋回制動手段H1は、ブレーキ11のようにブレーキ面1181の押圧によって制動する構成に限るわけではなく、ロックピンのようなものの出し入れによって制動するような構成や、ディスクブレーキのような構成でも構わない。
[第6実施形態]
次に、第実施形態の作業車(図示せず)について説明する。第実施形態の作業車と第実施形態の作業車Cの主な相違点はブレーキである。図11Aは第実施形態においてグラップルの旋回を制動している状態を示し、図11Bは旋回の制動が解除された状態を示している。
ブレーキH11Aは、インナーワイヤ1171を引っ張らない状態で下フレームS82の旋回に制動を掛け、インナーワイヤ1171を引っ張るとその制動を解除する構成となっている。つまり、第実施形態は、ペダルH12が押圧されているときは旋回の制動を解除し、ペダルH12の押圧が解除されると旋回の制動を掛ける構成になっている。
ブレーキH11Aは、第1、第2ライニング112A、113Aの一端112Aa、113Aa側が連結孔1123、1133で連結され、第1、第2ライニング112A、113Aの他端112Ab、113Abが引張コイルバネ119で互いに引っ張られる構成となっている。
この引張コイルバネ119によって、シュー114Aが、図11Aに示すように回転体118を圧接し、下フレームS82の旋回が制動される。
第1ライニング112Aの他端112Abは、軸孔1122Aで支持体111Aに回動可能に軸支されている。第2ライニング113Aの他端113Abは、取付金具1134と第1ネジB1でインナーワイヤ1171に連結されている。インナーワイヤ1171が通される座金116と、支持体111Aに立設されたリブ1113の長孔1114は、アウターワイヤ1172のストッパーになっている。
このインナーワイヤ1171が引っ張られたときに、第2ライニング113Aの他端113Abが引っ張られ、その一端113Aaも引っ張られ、第1ライニング112Aの一端112Aaも引っ張られることになる。この時、第1ライニング112Aの他端112Abの支持体111Aは軸支されているので、第1ライニング112Aと第2ライニング113Aが回動する。これにより、第1ライニング112Aと第2ライニング113Aが連結孔1123、1133を中心に回動して開き、図11Bに示すように2つのシュー114Aが離間して下フレームS82の旋回が許容される。
そして、本実施形態のモータ駆動停止手段(図示せず)は、第5実施形態のモータ駆動停止手段H2とは逆の動作であり、ペダルH12が押圧されているときは旋回の制動を解除し、ペダルH12の押圧が解除されると旋回の制動を掛ける。
次に、図12を用いて、旋回の動作を説明する。レバー361が中立の位置にあって下フレームC82が停止している初期状態では、モータ駆動手段H3のモータ31が停止し、旋回制動手段(ブレーキH11A)は旋回の制動を掛け、モータ駆動停止手段はモータ31の駆動を停止している(ステップS20H)。
ブレーキH11Aは、実施形態5のブレーキH11とは異なり、初期状態で旋回の制動が掛かっている。従って、まずこの制動を解除するためにペダルH12が押圧されて旋回の制動が解除される(ステップS21H)。
モータ駆動停止手段は、ペダルH12による制動解除操作を検出して(ステップS22H)、モータ31への油の送出を許容する(ステップS23H)。
使用者のレバー361操作によってモータ31が回転され(ステップS24H)、その後、レバー361が中立に戻されてポンプ34がモータ31への油の送出を停止する(ステップS25H)。旋回制動手段のペダルH12が使用者の操作により押圧解除されて、下フレームC82の回転が制動される(ステップS26H)。モータ駆動停止手段は、このペダルH12による制動操作を検出して(ステップS27H)、モータ31の駆動を停止させるべくポンプ34への油の送出を遮断する(ステップS28H)。
しかしながら、この場合はステップS25Hで既にモータ31への油の送出は停止されているので、ここでのモータ駆動停止手段の作用はとくに効果があるわけではない。このモータ駆動停止手段の作用は、以下のような状況において効果がある。
ここで、モータ31が回転され下フレームC82が旋回されている最中のステップS24Hで、なるべく早く下フレームC82の旋回を停止させなければならない緊急事態が生じたとする。この時、レバー361が中立に戻されてポンプ34がモータ31への油の送出を停止するよりも早く、旋回制動手段のペダルが使用者の操作により押圧が解除され、下フレームC82の回転が制動される(ステップS29H)。
このような状況が生じた時に、モータ駆動停止手段は、ペダルによる制動操作を検出して(ステップS30H)、モータ31の駆動を停止させるべくポンプ34への油の送出を遮断する(ステップS31H)。これにより、モータ駆動手段と旋回制動手段に大きな負荷が掛からないので、モータ駆動手段と旋回制動手段の少なくとも一方の損傷を防止することができる。その後、レバー361が中立に戻されてポンプ34がモータ31への油の送出を停止する(ステップS33H)。
また、ブレーキH11Aは、ペダルが押圧されずブレーキワイヤ117Aが引っ張られないときに旋回の駆動を掛けるようにしたので、例えば、木材Wを爪C83で掴んでいるときに旋回体C2の旋回やブームC4やアームC6の屈伸でグラップルC8を移動させても、グラップルC8は木材Wの重量のモーメントで回転しない。また、作業車Cを運搬するときも、通常は旋回の制動が掛かっているので、運搬の振動等によってグラップルC8が勝手に回転したりしない。
[第7実施形態]
図13〜図15を用いて、本実施形態のグラップルを説明する。本実施形態のグラップルは、作業車の既存の(前述の実施形態ではグラップルシリンダと記していた)パケットシリンダを用いることによって爪が開閉するグラップルである。図13は、爪が開いた状態の正面の一部断面図である。図14は、爪が閉じた状態の正面の一部断面図で平面図である。図15は、ブレーキの構成を示す断面図である。なお、要部の構成については断面で示し、旋回する部材の断面はクロスの斜線を施し、旋回しない部材の断面は一方向の斜線を施し、さらに旋回する部材には網掛けを施す。
グラップルK10は、上フレームK1と、下フレームK2と、ブレーキK3と、左右一対の爪K4と、シャフト部K5と、第1リンク機構K6と、第2リンク機構K7からなる。上フレームK1は、作業車のアーム201に保持される。下フレームK2は、上フレームK1に旋回自在に軸支される。ブレーキK3は、下フレームK2の旋回を制動するためのものである。爪K4は、旋回する下フレームK2に第1軸S1Kにより開閉自在に軸支されたものである。シャフト部K5は、上下に摺動自在に保持されたものである。第1リンク機構K6は、シャフト部K5と爪K4を連結するためのものである。第2リンク機構K7は、シャフト部K5と作業車の既存のパケットシリンダ202を連結するためのものである。
なお、パケットシリンダ202は、シャフト部K5に対して、シャフト部K5の軸方向に第2リンク機構K7を介して摺動力を与えるものである。このパケットシリンダ202は、油圧式でもよく、空気式でもよい。
上フレームK1は、金属の天板K11と、L字の回転形状である支持金具K12と、本体取付金具K13と、軸受K14からなる。また、下フレームK2は、金属の底板K21と、逆L字の回転形状である係合金具K22と爪取付金具K23からなる。
図13の拡大図に示すように、軸受K14で挟んで、支持金具K12のL字と係合金具K22の逆L字がかみ合うように係合した状態で、天板K11が支持金具K12にバネ付き座金を有したネジBKで螺着されるとともに、底板K21が係合金具K22にネジBKで螺着される。これにより、底板K21が天板K11に対して旋回自在となる。そして、本体取付金具K13が、天板K11にネジBKで螺着される。開閉自在な一対の爪K4を備えた爪取付金具K23が、底板K21にネジBKで螺着される。
シャフト部K5は、パケットシリンダ202側となる固定シャフト51と、爪K4側となる旋回シャフト52と、旋回シャフト52を固定シャフト51に旋回可能に連結する旋回部53からなる。
旋回部53は、連結ボール531と、ボールケース532と、蓋533からなる。そして、ボールケース532と蓋533によって、連結ボール531を収納する空部が形成される。連結ボール531は、固定シャフト51に固着される。ボールケース532は、旋回シャフト52に固着される。連結ボール531がボールケース532に収納された状態で、蓋533がボールケース532にネジBKで螺着される。これにより、固定シャフト51に対して旋回シャフト52が旋回可能に連結される。
旋回シャフト52は、上フレームK1と下フレームK2を、下フレームK2の旋回軸と同軸に貫通している。
第1リンク機構K6は、シャフト部K5の摺動で爪K4を開閉させる機構である。第1リンク機構K6は、左右一対の第1リンクR1Kからなる。第1リンクR1の各一端は、第2軸S2Kによって回転自在に軸支され、各他端は、共に旋回シャフト52の先端に第3軸S3Kによって回転自在に軸支される。
第2リンク機構K7は、パケットシリンダ202の伸縮運動でシャフト52を摺動させる機構である。第2リンク機構K7は、第2リンクR2Kと、第3リンクR3Kと、第4リンクR4Kと、第5リンクR5Kとからなる。
第2リンクR2Kの一端は、固定シャフト51の先端に第4軸S4Kによって回転自在に軸支される。その第4軸S4Kは、本体取付金具K13に設けられたガイド長孔131に嵌入されている。このガイド長孔131と、旋回シャフト52が上フレームK1と下フレームK2を貫通する貫通孔K15と、によって、シャフト部K5は摺動可能に保持される。第2リンクR2Kの他端は、第3リンクR3Kの一端と第4リンクR4Kの一端と共に第5軸S5Kにより回転自在に軸支される。
そして、第3リンクR3Kの他端は、アーム201の先端と本体取付金具K13と共に第6軸S6Kにより回転自在に軸支される。第4リンクR4Kの他端は、第5リンクR5Kの中央近傍に第7軸S7Kにより回転自在に軸支される。
第5リンクR5Kの一端は、アーム201の先端近傍に第8軸S8Kにより回転自在に軸支される。第5リンクR5Kの他端は、パケットシリンダ202の先端に、第9軸S9Kにより回転自在に軸支される。第6軸S6Kは、従来のグラップルが屈曲する支点となる軸である。第5リンクR5Kは、パケットシリンダ202とアーム201を連結する従来のリンクである。
このようなリンク機構によって、爪4Kが開いた状態からパケットシリンダ202が縮むと、第5リンクR5Kが第8軸S8Kを中心として右回転する。すると、第7軸S7Kが第8軸S8Kを中心に右回転し、第5軸S5Kは上方向に移動する。これにより、シャフト部K5が上方向に摺動し、シャフト部K5の先端の第3軸S3Kが上方向に移動し、第2軸S2Kが中央に寄せられて、爪K4が閉じる。図14は、爪K4が閉じた状態を示す図である。
上述のように、下フレームK2は、上フレームK1に対して旋回自在に軸支されている。そして、下フレームK2に開閉自在に軸支された爪K4は、第1リンク機構K6を介してシャフト部K5の摺動で開閉する。そのシャフト部K5は、下フレームK2の旋回(爪K4の旋回)と同軸に配設されて上フレームK1と下フレームK2を貫通しており、第1リンク機構K6側とパケットシリンダ202側を旋回自在にする旋回部53を備えている。
したがって、シャフト部K5と、第2リンク機構K7で接続されたパケットシリンダ202がアーム201に固着されていても、旋回部53を備えていることで爪K4は旋回することが可能である。このように、グラップルK10は、爪K4が旋回しても爪K4を開閉させるパケットシリンダ202が旋回しないので、パケットシリンダ202へ油の為にスイベルジョイントを必要とせず、安価で単純な構造のグラップルを提供することができる。
また、特許文献1のような構造では、爪を開閉させるシリンダは、下フレームに配設され、爪と共に旋回することになるので、このシリンダに対してもスイベルジョイントを必要とし、複雑な構成で高額となっていた。しかし、特許文献1のような構造に対しても、グラップルK10は、安価で単純な構造となっている。そして、グラップルK10を屈曲させる既存のパケットシリンダ202を利用して爪K4を開閉するので、グラップルK10は、開閉のための新たなシリンダも不要となって安価なグラップルを供給することができる。なお、グラップルK10の屈曲方向への角度はパケットシリンダ202で変化させることはできないが、ブーム(図示せず)やアーム201の屈曲で変化させることはできる。
つぎに、ブレーキK3について説明する。図15は図13のIII−III断面図である。本願のグラップルK10の爪K4は、シャフト部K5の摺動により開閉可能となっているだけでなく、油圧モータのような動力が備わっていなくても旋回することもできる。
なお、旋回のための動力が無くても爪K4を旋回させることができる点について述べる。グラップルK10のシャフト部K5は旋回部53を備えている。したがって、第1リンク機構K6側は、パケットシリンダ202側に対して旋回を自由に行える構成となっているので、パケットシリンダ202側に対して爪K4も旋回自在となっている。
このため、例えば、木材を積み込むトラックには通常、木材の落下を防止するために、垂直に落下防止棒が取り付けられている。木材をトラックに積み込む作業を行うとき、グラップルK10で掴んだ木材を、この落下防止棒などに当接させたまま、作業車を旋回させると、爪K4がパケットシリンダ202に対して旋回するので、作業車に対する木材の向きを自由に変えることができる。グラップルK10は、このように爪K4が旋回を自由に行える構成となっているので、操作テクニックを用いて木材を自由な向きにすることができ、また、爪K4が旋回を自由に行えるので、人力によっても木材の向きを変えることができる。
ブレーキK3は、このようなときに、旋回自由なグラップルK100に掴まれて回転する木材が希望する位置にきたら、木材の回転を希望位置で止めて、その木材の位置を維持するものである。なお、本実施形態のグラップルK100は、爪K4の旋回に油圧モータのような動力を用いない構成に対して、ブレーキK3を備える構成となっているが、油圧モータのような動力を用いて爪K4を旋回させる構成であってもブレーキK3を備える構成は有用である。
ブレーキK3は、左右一対のシューK31と、左右一対の第1ライニングK32、第2ライニングK33と、第10軸S10Kと、圧縮コイルバネK34と、ブレーキワイヤK35と、第1リブ111と、第2リブ112と、ジョイントK36と、からなる。
シューK31は、回動可能な下フレームK2の係合金具K22の側面K22aに近接して配設される。第1、第2ライニングK32、K33には、シューK31がそれぞれ固着される第10軸S10Kは、蝶番のように第1、第2ライニングK32、K33を開閉可能にその一端を軸支する。圧縮コイルバネK34は、第1、第2ライニングK32、K33を開く方向に付勢するものである。ブレーキワイヤK35は、第1、第2ライニングK32、K33を閉じる方向に引っ張るものである。第1リブ111は、第1ライニングK32の移動を阻止するためのものである。第2リブ112は、ブレーキワイヤK35のインナーワイヤ351の一端を通してアウターワイヤ352の一端の移動を阻止するためのものである。なお、第1リブ111と第2リブ112は、天板K11から延在するリブとなっており、旋回しない。
ジョイントK36は、ブレーキワイヤK35のインナーワイヤ351の一端と第2ライニングK33を接続するためのものである。ジョイントK36は、頭部361に接続部を有したボルト362と、ナット363である。ボルト362は、頭部361がインナーワイヤ351と接続されている。また、ボルト362は、第1リブ111と第1ライニングK32の他端を貫通し、圧縮コイルバネK34が嵌入され、第2ライニングK33の他端を貫通して、配置されている。そして、ジョイントK36は、ナット363をボルト362に螺入し、第2ライニングK33が抜けるのを防止している。
また、ナット363によって、ブレーキ力の調節ができる。図示せぬが、ブレーキK3は、ブレーキワイヤK35の他端が作業車のフットペダルに接続され、アウターワイヤ352の他端が固定され、フットペダルが踏まれることによって、インナーワイヤ351の他端が引っ張られる構成となっている。
図13、図15は爪K4が旋回可能な状態であり、圧縮コイルバネK34の付勢によって、シューK31が係合金具K22の側面K22aから離間している。フットペダルが踏まれてインナーワイヤ351が引っ張られると、第2ライニングK33が第1ライニングK32に近づいて閉じ、シューK31が係合金具K22の側面K22aを圧接して爪K4の回転が制動される。このような簡単な構成によって、本願のグラップルK10は安価なブレーキK3を備えることができる。
このように、本実施形態のグラップルK10は、作業車のアームに取り付けられるものであり、旋回する爪K4と、爪K4に接続される第1リンク機構K6と、第1リンク機構K6に接続され、爪K4の旋回軸と同軸であり、この軸方向に摺動して爪K4を開閉させるシャフト部K5と、シャフト部K5をその軸方向に第2リンク機構K7を介して摺動力を与えるパケットシリンダ202と、を備え、シャフト部K5は、第1リンク機構K6側をパケットシリンダ202側に対して旋回自在にする旋回部53を備えた構成となっている。
なお、第1リンク機構K6の爪K4との接続は、実施形態のような接続以外に、例えばその他のリンク機構を追加した接続も含まれる。また、シャフト部K5とパケットシリンダ202との第2リンク機構K7を介した接続においても、第2リンク機構K7以外のリンク機構を追加した接続も含まれる。
[第8実施形態]
次に、本実施形態のグラップル100Aを、図16〜図18を用いて説明する。グラップルK10Aは爪K4の開閉として専用の爪シリンダK8を追加して、直接シャフト部K5に直結する点が第7実施形態のグラップルK10と相違する。
グラップルK10Aにおいては、第7実施形態のグラップルK10と構成が同一の部分については同一の参照符号を付与し、グラップルK10と構成が近似する部分については参照符号に添え字「A」を付して相違点のみ記す。
グラップルK10Aの下フレームK2、ブレーキK3、爪K4、シャフト部K5と第1リンク機構は第7実施形態と同一である。第7実施形態と比較して、上フレームK1Aは本体取付金具K13Aのみ異なり、第2リンク機構は無い。
図16に示すように、本体取付金具K13Aは、第7実施形態の上フレームK1Aからガイド長孔131を削除し、油圧式あるいは空気式の爪シリンダK8を取り付けるための舌片132と孔133を2つ追加したものである。この爪シリンダK8は、シャフト部K5に対して、シャフト部K5の軸方向に直接摺動力を与えるものである。
本体取付金具K13Aは、アーム201の先端に第6軸S6KAにより回転自在に軸支される。第5リンクR5Kの一端は、アーム201の先端近傍に第8軸S8Kにより回転自在に軸支され、その他端はパケットシリンダ202の先端と第6リンクR6Kの一端と共に第9軸S9KAにより回転自在に軸支される。
第6リンクR6Kの他端は、本体取付金具K13Aに第11軸S11Kにより回転自在に軸支される。この構成によりグラップルK10Aはパケットシリンダ202の伸縮によって屈伸運動をすることができる。
本体取付金具K13Aは、シャフト部K5を固着するための舌片132が延在し、舌片132に2つの孔133が設けられている。この孔133で爪シリンダK8が固着され、爪シリンダK8の先端がシャフト部K5の固定シャフト51に第4軸S4KAにより接続されている。
シャフト部K5は、爪シリンダK8の伸縮軸と同軸で摺動し、爪シリンダK8の伸縮によって爪K4が開閉する。シャフト部K5は、旋回部53を備えているので、爪シリンダK8が固着されていても爪K4を旋回させることができる。
このように、グラップルK10Aは、専用の爪シリンダK8を備えているので、屈伸運動をすることができる。また。爪シリンダK8がシャフト部K5と同軸で伸縮運動するように設けられているので、リンク機構が無い簡単な構成となり、安価なグラップルK10Aを供給することができる。
上述の実施形態の旋回部53の結合は、球面の結合であるので、固定シャフト51の軸と旋回シャフト52の軸が僅か傾いても旋回可能である。例えば、連結ボール531と当接するボールケース532と蓋533の球面の嵌合隙間を小さくし、他の嵌合隙間に余裕を持たせればよい。これにより、取り付け誤差などによって、固定シャフト51の軸と旋回シャフト52の軸が僅か傾いても、シャフト部K5の摺動に支障なく旋回シャフト52が旋回することができる。
なお、旋回部53の旋回の当接面は、球面であったが、本願はこれに限定するものではなく、例えば平面であってもよい。また、旋回部53は、シャフト部K5のどの位置に設けていてもよい。上記実施形態では、シャフト部K5を固定シャフト51と旋回シャフト52として、旋回部53がシャフト部K5の間に設けていたが、シャフト部の端部に設けることもできる。具体的には、第8実施形態の場合であれば、シャフト部K5と爪シリンダK8の結合部分を旋回可能な構造にしてもよく、シャフト部K5と第1リンク機構K6の結合部分を旋回可能な構造にしてもよい。
なお、上述の実施形態のグラップルK10は、爪K4を旋回させる油圧モータなどの動力を備えていない構成であった。しかしながら、グラップルは、第1リンク機構側をシリンダ側に対して旋回自在にする旋回部をシャフト部が備える構成であれば、爪4を旋回させるための動力を備える構成を排除するものではない。
以上のような実施形態において、作業車のアームの先端に装着されるアタッチメントの具体例として、グラップルを用いて説明したが、本発明は、作業車のアームの先端に装着されるアタッチメントとしてグラップルに限定されるものではない。作業対象物を保持する下フレームと、下フレームを旋回可能に保持する上フレームからなるアタッチメントであれば、例えば、解体現場等で用いられ、磁性のある作業対象物を吸いつけて保持するリフティングマグネットと呼ばれるようなアタッチメントでも適用可能である。
100、C:作業車
2、C2:旋回体
6、C6、201:アーム
7、C7、202:グラップルシリンダ(パケットシリンダ)
8、C8、K10、K10A:グラップル
81、C81、K1、K1A:上フレーム
82、82B、C82、K2:下フレーム
82a、82aC、82aD、C83、K4:爪
9、9C、H11、H11A、K3:ブレーキ
10a:第1アダプタ
10b:第2アダプタ
53:旋回部
H1:旋回制動手段
H2:モータ駆動停止手段
H3:モータ駆動手段
H12:ペダル
K5:シャフト部
K6:第1リンク機構
K7:第2リンク機構
K8:爪シリンダ

Claims (9)

  1. 作業対象物を保持する下フレームと、該下フレームを旋回可能に保持する上フレームと、を有する、作業車のアーム先端に装着されるアタッチメントであって、
    前記下フレームの旋回を外力により制動するブレーキ部と、
    前記ブレーキ部を作動させる操作部と、
    を備えたことを特徴とする作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント。
  2. 前記ブレーキ部によって圧接される面を備えたアダプタが、前記下フレームに配設されることを特徴とする請求項1に記載の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント。
  3. 前記下フレームが、前記作業対象物を掴む爪を有しており、
    前記アタッチメントがグラップルからなることを特徴とする請求項1に記載の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント。
  4. 前記グラップルは、
    前記爪に接続される第1リンク機構と、
    前記第1リンク機構に接続され、前記爪の旋回軸と同軸であり、該軸方向に摺動して前記爪を開閉させるシャフト部と、
    前記シャフト部に対して、その軸方向に直接あるいは第2リンク機構を介して摺動力を与えるシリンダと、を備え、
    前記シャフト部は、前記第1リンク機構側を前記シリンダ側に対して旋回自在にする旋回部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント。
  5. 前記シリンダは、前記アームに軸支される作業車の既存のパケットシリンダであり、前記第2リンク機構を介して前記シャフト部に接続されることを特徴とする請求項4に記載の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント。
  6. 前記シリンダは、直接前記シャフト部に接続されることを特徴とする請求項4に記載の作業車のアーム先端に装着されるアタッチメント。
  7. 作業対象物を保持する下フレームと、該下フレームを旋回可能に保持する上フレームと、を有するアタッチメントを備える作業車であって、
    前記アタッチメントの前記下フレームの旋回を外力により制動するブレーキ部と、
    前記ブレーキ部を作動させる操作部と、
    を備えたことを特徴とするアタッチメントを備えた作業車。
  8. 前記下フレームを旋回させるモータ駆動手段と、
    前記ブレーキ部による旋回の制動が掛かることで、前記モータ駆動手段の駆動を停止させるモータ駆動停止手段と、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載のアタッチメントを備えた作業車。
  9. 作業対象物を保持する下フレームと、該下フレームを旋回可能に保持する上フレームと、を有するアタッチメントに用いられるアタッチメント用ブレーキであって、
    前記下フレームの旋回を外力により制動するブレーキ部と、
    前記ブレーキ部を作動させる操作部と、
    前記ブレーキ部を前記アタッチメントに取り付けるための取付部と、
    を備えることを特徴とするアタッチメント用ブレーキ。
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