JP6422204B2 - ステータユニット - Google Patents
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Description
そのため、樹脂注入の作業性に問題があり、モールド樹脂の硬化後のバリ取りなどを必要としていた。
本発明の目的は、上述した不具合を解消するステータユニットを提供することである。
ステータ30の内周面はロータユニットなどが挿入される円筒状の中空部50を有する。
樹脂製カップ100は第1のカップ部材110と第2のカップ部材120の2つの部材で構成される。
この構造により注入された樹脂P1が漏出することはない。
樹脂製カップ100の樹脂注入口150の上端面の高さ位置は、ステータ30の収容位置より高い位置に設けてある。
この構成により、ステータユニット樹脂製カップ100内に注入された樹脂P1はステータ30の周囲を隙間なく覆い、樹脂により確実にモールドされる。
第1のカップ部材210の内部壁211は、樹脂注入口250の中心と中空部50の中心を通る線の左右で異なる形状にしてある。
すなわち、符号Rで示す側の内壁211は、注型樹脂の流動が円滑に進行するように、均一な円弧で形成される。これに対して符号Lで示す側の内壁211には、注型樹脂の流動の抵抗となる突部211a、211bが設けてある。
この作用によって、モールド樹脂P1はカップ100aの底部に空気残りを生ずることなく全体に確実に行き渡り、そのためモールド樹脂P1は樹脂製カップ100aの内部に確実に充填される。
この実施形態では、底部102は平坦面に形成されているため、樹脂製カップ100bを平坦な治具L1に置いて自立させることができ、この状態で樹脂注入口150から樹脂液Pを注入する。底部102は平坦面に形成してあるので、樹脂製カップ100bは治具L1上に安定し、樹脂液Pの注入が容易となる。
なお、第1及び第2の実施形態の場合は、図示しない治具(保持手段)を使用して樹脂製カップを起立させておく必要がある。
第1のカップ部材310は、中空穴312と、第2のカップ部材320を対向する端面に、図6(a)、(b)に示す複数の突起と複数の穴部315を備えており、外面(背面)に図6(a)、(c)に示される3本の柱状部340を有する。この第1のカップ部材310と対をなす第2のカップ部材320は、柱状部340を有さない点を除いて第1のカップ部材310と同一の構成を備える。
このように第1のカップ部材310と第2のカップ部材320とを向かい合わせに接合した状態で、その内部空間にステータユニット30を挿置し、樹脂注入口350よりモールド樹脂P1を注型し、図5の樹脂モールドされたステータユニットが完成する。
この実施形態でもリード線40は樹脂注入口350より外部へ引き出される。
第4実施形態のステータユニットの樹脂製カップ100dの1対のカップ部材410は向かい合わせに全く同一の構成を備える。それ故にカップ部材410の一方の柱状部440(図8(a)の左側の柱状部)は無駄に存在することになるが、カップ部材410用の金型が一つだけで済み、低コスト化に有効である。
10 ボビン
30 ステータ
40 リード線
50 中空部
100 樹脂製カップ
110 第1のカップ部材
120 第2のカップ部材
150 樹脂注入口(開口部)
Claims (4)
- ボビンに巻回されたコイルを有し、その内周面に中空部を有するステータと、
前記ステータを収容する樹脂製カップと、
前記樹脂製カップ内に注入されたモールド樹脂とより形成され、
電動弁や電磁弁に装備されるステータユニットであって、
前記樹脂製カップは、
前記ステータの中空部と同一径の孔部を備えると共に、前記コイルの軸線方向の一方の端部及び前記コイルの外周部を覆うカップ形状の第1のカップ部材と、
前記ステータの中空部と同一径の孔部を備えると共に、前記第1のカップ部材の上面に嵌合されて前記コイルの軸線方向の他方の端部を覆う蓋状の第2のカップ部材とを備えると共に、
前記第1のカップ部材が前記第2のカップ部材に嵌合された状態において、前記コイルの軸線に直交する方向に突出して開口する開口部が形成され、
前記開口部より、前記コイルに接続されたリード線が引き出され、
前記開口部より前記樹脂製カップ内に注入されたモールド樹脂は、前記第1及び第2のカップ部材の孔部と、前記ステータの中空部との間で同一径の筒状孔となるように、前記第1及び第2のカップ部材の内部でモールドされ、
前記樹脂製カップの内側と前記コイルの外側に形成される前記コイルの軸線に直交する平面上の前記モールド樹脂の流路面積は、凸部を形成することによって左右で非対称となるように形成されることを特徴とするステータユニット。 - ボビンに巻回されたコイルを有し、その内周面に中空部を有するステータと、
前記ステータを収容する樹脂製カップと、
前記樹脂製カップ内に注入されたモールド樹脂とより形成され、
電動弁や電磁弁に装備されるステータユニットであって、
前記樹脂製カップは、
前記ステータの中空部と同一径の孔部を備える2つの割り形状の1対のカップ部材によって構成されると共に、
前記1対のカップ部材が互いに嵌合された状態において、前記コイルの軸線に直交する方向に突出して開口する開口部が形成され、
前記開口部より、前記コイルに接続されたリード線が引き出され、
前記開口部より前記樹脂製カップ内に注入されたモールド樹脂は、前記1対のカップ部材の孔部と、前記ステータの中空部との間で同一径の筒状孔となるように、前記1対のカップ部材の内部でモールドされ、
前記樹脂製カップの内側と前記コイルの外側に形成される前記コイルの軸線に直交する平面上の前記モールド樹脂の流路面積は、凸部を形成することによって左右で非対称となるように形成されることを特徴とするステータユニット。 - 前記1対のカップ部材は同一部材を向かい合わせに合体させてなることを特徴とする請求項2に記載のステータユニット。
- ボビンに巻回されたコイルを有し、その内周面に中空部を有するステータと、
前記ステータを収容する樹脂製カップと、
前記樹脂製カップ内に注入されたモールド樹脂とより形成され、
電動弁や電磁弁に装備されるステータユニットであって、
前記樹脂製カップは、
前記ステータの中空部と同一径の孔部を備えると共に、前記コイルの軸線方向の一方の端部及び前記コイルの外周部を覆うカップ形状の第1のカップ部材と、
前記ステータの中空部と同一径の孔部を備えると共に、前記第1のカップ部材の上面に嵌合されて前記コイルの軸線方向の他方の端部を覆う蓋状の第2のカップ部材とを備えると共に、
前記第1のカップ部材が前記第2のカップ部材に嵌合された状態において、前記コイルの軸線に直交する方向に突出して開口する開口部が形成され、
前記開口部より、前記コイルに接続されたリード線が引き出され、
前記開口部より前記樹脂製カップ内に注入されたモールド樹脂は、前記第1及び第2のカップ部材の孔部と、前記ステータの中空部との間で同一径の筒状孔となるように、前記第1及び第2のカップ部材の内部でモールドされ、
前記リード線は、前記第1のカップ部材に当接して前記軸線に沿う方向から前記開口部外に向かう方向に向きを変えて前記開口部外に引き出されることを特徴とするステータユニット。
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