JP2001037158A - モータ及びモータの製造方法 - Google Patents

モータ及びモータの製造方法

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JP2001037158A
JP2001037158A JP20496699A JP20496699A JP2001037158A JP 2001037158 A JP2001037158 A JP 2001037158A JP 20496699 A JP20496699 A JP 20496699A JP 20496699 A JP20496699 A JP 20496699A JP 2001037158 A JP2001037158 A JP 2001037158A
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motor
rotor
armature
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motor case
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English (en)
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Nobuto Onuma
伸人 大沼
Osamu Watabe
治 渡部
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Tokyo R&D Co Ltd
Original Assignee
Tokyo R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力を一層効率よく得ることができるモー
タ、及びモータの製造方法を提供すること。 【解決手段】 モータケース5と減速装置ケース7とを
一体に設けるとともに、これらのケースが共有する部位
に、回転子3の出力軸3aをモータケース側から減速装
置ケース側へ延出する孔部8を設け、更に減速装置ケー
スの内部には、潤滑オイル9を充填した構成のモータ、
並びに、モータケースは、複数の部材5a,5aを組み
付けて構成されるとともに、複数の部材のうち少なくと
も1つは、回転子のベアリング4及び電機子2の内径部
を支持する構成のモータである。また、モータケースの
内部に樹脂11を流入して硬化し、樹脂を、電機子のコ
イル及びモータケースの内面に密着してなる構成のモー
タ、及びモータの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電機子と、回転子
と、前記電機子及び前記回転子のベアリングを保持する
モータケースとを備えたモータ及びモータの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気自動車や電気スクータに備
えられる車両用のモータ機関には、DCモータやDCブ
ラシレスモータが採用されている。そして、この種のモ
ータは、電機子と、回転子と、電機子及び回転子のベア
リングを保持するモータケースとを備え、モータケース
に対して電機子及び回転子を配置して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】。
【0004】ところで近年、前述したようなモータにお
いては、制御技術の進歩や永久磁石の高性能化に伴い、
より高回転且つ高トルクの実現が可能となり、その結
果、回転子の出力軸と減速装置との連結精度や、電機子
と回転子との同軸度や、電機子に巻かれたコイルの放熱
性の問題が、モータの性能を満足に確保するうえで、ま
すます重要な問題となっている。
【0005】そこで本発明は、こうした現状を考慮し、
出力を一層効率よく得ることができるモータ及びモータ
の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は 電機子と、回転子と、前記電機子及び前記回
転子のベアリングを保持するモータケースとを備えたモ
ータにおいて、前記回転子の出力軸に連結されたギア列
からなる減速装置と、前記減速装置を保持する減速装置
ケースとを備え、前記モータケースと前記減速装置ケー
スとを一体に設けるとともに、これらのケースが共有す
る部位に、前記出力軸を前記モータケース側から前記減
速装置ケース側へ延出する孔部を設け、更に前記減速装
置ケースの内部には、潤滑オイルを充填した構成のモー
タである。
【0007】このように、本請求項のモータによると、
回転子の出力軸に連結されたギア列からなる減速装置
と、減速装置を保持する減速装置ケースとを備え、モー
タケースと減速装置ケースとを一体に設けるとともに、
これらのケースが共有する部位に、出力軸をモータケー
ス側から減速装置ケース側へ延出する孔部を設け、更に
減速装置ケースの内部には、潤滑オイルを充填したの
で、電機子、回転子、ベアリング、及び減速装置が正確
に配置されるとともに、減速装置の円滑性が潤滑オイル
によって確保され、モータの出力が一層効率よく得られ
る。
【0008】仮に、モータケースと減速装置ケースとが
別体であると、部品点数が増加して製造コストの上昇を
招くうえに、出力軸と減速装置との連結において、これ
らの取り付け位置や角度に微妙な狂いが生じやすくな
り、これが出力を低下する原因となる場合もあるが、本
発明では、そのような不都合が確実に回避される。
【0009】本願第2請求項に記載した発明は、請求項
1において、前記孔部には、前記回転子のベアリングと
前記潤滑オイルを封鎖するオイルシールとを設けるとと
もに、当該ベアリングは、前記潤滑オイルに浸した構成
のモータである。
【0010】このように、本請求項のモータによると、
孔部には、回転子のベアリングと潤滑オイルを封鎖する
オイルシールとを設けるとともに、当該ベアリングは、
潤滑オイルに浸したので、回転子のベアリングの円滑性
が、減速装置ケースの内部に充填した潤滑オイルによっ
て確保される。
【0011】本願第3請求項に記載した発明は、電機子
と、回転子と、前記電機子及び前記回転子のベアリング
を保持するモータケースとを備えたモータにおいて、前
記モータケースは、複数の部材を組み付けて構成される
とともに、前記複数の部材のうち少なくとも1つは、前
記ベアリング及び前記電機子の内径部を支持する構成の
モータである。
【0012】このように、本請求項のモータによると、
モータケースは、複数の部材を組み付けて構成されると
ともに、複数の部材のうち少なくとも1つは、ベアリン
グ及び電機子の内径部を支持するので、電機子の中心軸
と回転子の中心軸とを正確に一致させることが可能であ
り、モータの出力が一層効率よく得られる。
【0013】すなわち、複数の部材を組み付けてモータ
ケースを構成すると、各部材におけるクリアランスや寸
法誤差が積み重なることによって、電機子と回転子との
同軸度が悪化し、モータの性能に悪影響を与える虞があ
るが、本発明では、少なくとも1つの部材がベアリング
及び電機子の内径部を支持するので、そのような不都合
が確実に回避される。
【0014】本願第4請求項に記載した発明は、電機子
と、回転子と、前記電機子及び前記回転子のベアリング
を保持するモータケースとを備えたモータにおいて、前
記モータケースの内部に樹脂を流入して硬化し、樹脂
を、前記電機子のコイル及び前記モータケースの内面に
密着してなる構成のモータである。
【0015】このように、本請求項のモータによると、
モータケースの内部に樹脂を流入して硬化し、樹脂を、
電機子のコイル及びモータケースの内面に密着してなる
ので、電機子のコイルの放熱性が十分に確保され、その
結果、モータの出力が一層効率よく得られる。
【0016】特に、樹脂を設けて電機子のコイルの放熱
性を確保する場合、従来では、モータケースの内面に対
応する金型を用いて電機子のコイルの周囲に樹脂を設け
た後、これをモータケースと組み付けていたので、樹脂
とモータケースの内面との密着性が悪く、その放熱性は
不十分であった。しかるに本発明では、モータケースの
内部に樹脂を流入して硬化するので、樹脂とモータケー
スの内面とをより確実に密着させることが可能であり、
放熱性が向上される。また、樹脂の成形についても、従
来のように金型を用いる必要はない。
【0017】本願第5請求項に記載した発明は、電機子
と、回転子と、前記電機子及び前記回転子のベアリング
を保持するモータケースとを備えたモータの製造方法に
おいて、前記モータケースの内部に樹脂を流入して硬化
し、樹脂を、前記電機子のコイル及び前記モータケース
の内面に密着する構成のモータの製造方法である。
【0018】このように、本請求項のモータの製造方法
によると、モータケースの内部に樹脂を流入して硬化
し、樹脂を、電機子のコイル及び前記モータケースの内
面に密着するので、電機子のコイルの放熱性が十分に確
保され、その結果、モータの出力が一層効率よく得られ
る。
【0019】特に、樹脂を設けて電機子のコイルの放熱
性を確保する場合、従来では、モータケースの内面に対
応する金型を用いて電機子のコイルの周囲に樹脂を設け
た後、これをモータケースと組み付けていたので、樹脂
とモータケースの内面との密着性が悪く、その放熱性は
不十分であった。しかるに本発明では、モータケースの
内部に樹脂を流入して硬化するので、樹脂とモータケー
スの内面とをより確実に密着させることが可能であり、
放熱性が向上される。また、樹脂の成形についても、従
来のように金型を用いる必要はない。
【0020】本願第6請求項に記載した発明は、請求項
5において、前記モータケースの内部に樹脂を流入する
際に、前記モータケースの内部には、前記回転子を設け
る空間を確保する中子を挿入する構成のモータの製造方
法である。
【0021】このように、本請求項のモータの製造方法
によると、モータケースの内部に樹脂を流入する際に、
モータケースの内部には、回転子を設ける空間を確保す
る中子を挿入するので、回転子及び樹脂を効率よく設け
ることが可能である。
【0022】本願第7請求項に記載した発明は、請求項
6において、前記モータは、前記回転子の回転位置を検
出する回転センサを備え、前記中子は、前記回転センサ
を設ける空間を確保する構成のモータの製造方法であ
る。
【0023】このように、本請求項のモータの製造方法
によると、モータは、回転子の回転位置を検出する回転
センサを備え、中子は、回転センサを設ける空間を確保
するので、回転センサを効率よく設けることが可能であ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0025】図1に示すように、本例のモータ1は、車
両用のモータ機関を構成するDCブラシレスモータであ
って、電機子2と、電機子2の内周を回転する回転子3
と、電機子2及び回転子3のベアリング4,4を保持す
るモータケース5と、回転子3の出力軸3aに連結され
たギア列からなる減速装置6と、減速装置6を保持する
減速装置ケース7とを備えている。尚、図中の2aは、
電機子2に巻かれたコイルを示す。
【0026】本モータ1は、図示を省略したバッテリを
駆動源とし、また、弱め界磁制御を行うことにより、そ
の出力軸3aは、10000[rpm]程度の回転数、
且つ、9[ニュートン]程度のトルクが出力可能に構成
されている。
【0027】そして、同図に示すように、モータケース
5と減速装置ケース7とは一体に設けられており、これ
らのケースが共有する部位には、出力軸3aをモータケ
ース5側から減速装置ケース7側へ延出する孔部8を設
け、更に減速装置ケース7の内部には、潤滑オイル9を
充填している。
【0028】減速装置6は、互いに歯合する複数のギア
を配置して構成したものであり、その出力部6aは、潤
滑オイル9を封鎖するオイルシール10´を設けた減速
装置ケース7の要所から外部に延出されている。減速装
置6の円滑性は、潤滑オイル9によって確保される。
【0029】モータケース5及び減速装置ケース7は、
およそ円筒形の内部を構成する一対の部材5a,5a
と、これらの部材5a,5aに装着される部材7aと
を、それぞれボルトを用いて組み付けることによって構
成されている。
【0030】尚、図2に示すように、電機子2は、前記
一対の部材5a,5aにそれぞれ形成された段部A,A
の間に嵌装されている。
【0031】また、孔部8には、回転子3のベアリング
4,4のうちの1つと、潤滑オイル9を封鎖するオイル
シール10とを設けるとともに、このベアリング4は、
潤滑オイル9に浸している。尚、その他のベアリング
4,4は、モータケース5及び減速装置ケース7の適宜
部位にそれぞれ設けられており、とりわけモータケース
5側のものは、グリス潤滑されている。
【0032】すなわち、孔部8に設けられたベアリング
4は、トルクの伝達に際し、比較的大きな負荷がかかる
ので、他のベアリング4,4よりもある程度大きく設定
するとともに、潤滑オイル9に浸すことによって、円滑
に作動するように構成している。
【0033】以上のように、本例のモータによると、回
転子の出力軸に連結されたギア列からなる減速装置と、
減速装置を保持する減速装置ケースとを備え、モータケ
ースと減速装置ケースとを一体に設けるとともに、これ
らのケースが共有する部位に、出力軸をモータケース側
から減速装置ケース側へ延出する孔部を設け、更に減速
装置ケースの内部には、潤滑オイルを充填したので、電
機子、回転子、ベアリング、及び減速装置を正確に配置
することができるとともに、減速装置及びベアリングの
円滑性を潤滑オイルによって確保することができ、モー
タの出力を一層効率よく得ることができる。
【0034】仮に、モータケースと減速装置ケースとが
別体であると、部品点数が増加して製造コストの上昇を
招くうえに、出力軸と減速装置との連結において、これ
らの取り付け位置や角度に微妙な狂いが生じやすくな
り、これが出力を低下する原因となる場合もあるが、本
例では、そのような不都合を確実に回避することができ
る。
【0035】また、本例のモータによると、孔部には、
回転子のベアリングと潤滑オイルを封鎖するオイルシー
ルとを設けるとともに、当該ベアリングは、潤滑オイル
に浸したので、回転子のベアリングの円滑性を、減速装
置ケースの内部に充填した潤滑オイルによって確保する
ことができる。
【0036】次に、本発明の第2具体例を図3乃至図4
に基づいて説明する。尚、モータの基本的な構成につい
ては、前述した具体例と同じであるため、共通する部材
にはは同一の符号を付すとともに、その説明は省略す
る。
【0037】図3に示すように、本例のモータケース5
は、複数の部材5a,5aを組み付けて構成されるとと
もに、これらの部材5a,5aは、それぞれ、ベアリン
グ4及び電機子2の内径部を支持するように構成されて
いる。
【0038】すなわち、このような構成によると、ベア
リング4と回転子2の内径部とは、モータケース5を構
成する各々の部材5a,5aに対して、それぞれ共に位
置決めされ、その結果、電機子2の中心軸と回転子3の
中心軸とは、正確に一致される。
【0039】尚、回転子3の出力軸3aには、前述した
具体例のように、減速装置を設けてもよい。
【0040】また、図3においては、電機子2の全体が
モータケース5の内部に収納されるものを図例したが、
或いは図4に示すように、電機子2の外径部がモータケ
ース5の外部に露出するものであってもよい。図4に示
すモータケース5は、一方の部材5aに挿通した支柱5
b,5bの先端を、他方の部材5aに螺合して組み付け
ている。
【0041】以上のように、本例のモータによると、モ
ータケースは、複数の部材を組み付けて構成されるとと
もに、複数の部材のうち少なくとも1つは、ベアリング
及び電機子の内径部を支持するので、電機子の中心軸と
回転子の中心軸とを正確に一致させることができ、モー
タの出力を一層効率よく得ることができる。
【0042】すなわち、複数の部材を組み付けてモータ
ケースを構成すると、各部材におけるクリアランスや寸
法誤差が積み重なることによって、電機子と回転子との
同軸度が悪化し、モータの性能に悪影響を与える虞があ
るが、本例では、少なくとも1つの部材がベアリング及
び電機子の内径部を支持するので、そのような不都合を
確実に回避することができる。
【0043】次に、本発明の第3具体例を図5乃至図6
に基づいて説明する。尚、モータの基本的な構成につい
ては、前述した具体例と同じであるため、共通する部材
には同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。
【0044】図5に示すように、本例のモータ1は、モ
ータケース5の内部に樹脂11を流入して硬化し、樹脂
11を、電機子2のコイル2a及びモータケース5の内
面に密着してなるものである。尚、図中の12は、回転
子3の回転位置を検出する回転センサである。
【0045】また、モータケース5の内部に樹脂11を
流入する際にあっては、図6に示すように、モータケー
ス5の内部には、回転子3及び回転センサ12を設ける
空間を確保する中子13を挿入している。
【0046】樹脂11は、同図の矢印方向に示すよう
に、モータケース5に設けた通孔14から注入する。こ
の通孔は、適宜部位に1つ或いは複数設けている。
【0047】そして、回転子3、回転センサ12、及び
モータケース5を構成する一部の部材5aは、樹脂11
が硬化した後、中子を取り外して設ける。ここで設ける
部材5は、中子13を出し入れするための開口を塞ぐも
のであり、特に、回転子3のベアリング4が設けられる
とともに、回転子3の出力軸3aが貫通される。
【0048】尚、回転子3の出力軸3aには、前述した
具体例のように、減速装置を設けてもよい。
【0049】以上のように、本例のモータによると、モ
ータケースの内部に樹脂を流入して硬化し、樹脂を、電
機子のコイル及びモータケースの内面に密着してなるの
で、電機子のコイルの放熱性を十分に確保することがで
き、その結果、モータの出力を一層効率よく得ることが
できる。
【0050】特に、樹脂を設けて電機子のコイルの放熱
性を確保する場合、従来では、モータケースの内面に対
応する金型を用いて電機子のコイルの周囲に樹脂を設け
た後、これをモータケースと組み付けていたので、樹脂
とモータケースの内面との密着性が悪く、その放熱性は
不十分であった。しかるに本例では、モータケースの内
部に樹脂を流入して硬化するので、樹脂とモータケース
の内面とをより確実に密着させることができ、放熱性を
向上することができる。また、樹脂の成形についても、
従来のように金型を用いる必要はない。
【0051】また、本例のモータの製造方法によると、
モータケースの内部に樹脂を流入して硬化し、樹脂を、
電機子のコイル及び前記モータケースの内面に密着する
ので、電機子のコイルの放熱性を十分に確保することが
でき、その結果、モータの出力を一層効率よく得ること
ができる。
【0052】更に、本例のモータの製造方法によると、
モータケースの内部に樹脂を流入する際に、モータケー
スの内部には、回転子を設ける空間を確保する中子を挿
入するので、回転子及び樹脂を効率よく設けることがで
きる。
【0053】更に、本例のモータの製造方法によると、
モータは、回転子の回転位置を検出する回転センサを備
え、中子は、回転センサを設ける空間を確保するので、
回転センサを効率よく設けることができる。
【0054】
【発明の効果】本願第1請求項に記載したモータによる
と、回転子の出力軸に連結されたギア列からなる減速装
置と、減速装置を保持する減速装置ケースとを備え、モ
ータケースと減速装置ケースとを一体に設けるととも
に、これらのケースが共有する部位に、出力軸をモータ
ケース側から減速装置ケース側へ延出する孔部を設け、
更に減速装置ケースの内部には、潤滑オイルを充填した
ので、電機子、回転子、ベアリング、及び減速装置を正
確に配置することができるとともに、減速装置の円滑性
を潤滑オイルによって確保することができ、モータの出
力を一層効率よく得ることができる。
【0055】仮に、モータケースと減速装置ケースとが
別体であると、部品点数が増加して製造コストの上昇を
招くうえに、出力軸と減速装置との連結において、これ
らの取り付け位置や角度に微妙な狂いが生じやすくな
り、これが出力を低下する原因となる場合もあるが、本
発明では、そのような不都合を確実に回避することがで
きる。
【0056】本願第2請求項に記載したモータによる
と、孔部には、回転子のベアリングと潤滑オイルを封鎖
するオイルシールとを設けるとともに、当該ベアリング
は、潤滑オイルに浸したので、回転子のベアリングの円
滑性を、減速装置ケースの内部に充填した潤滑オイルに
よって確保することができる。
【0057】本願第3請求項に記載したモータによる
と、モータケースは、複数の部材を組み付けて構成され
るとともに、複数の部材のうち少なくとも1つは、ベア
リング及び電機子の内径部を支持するので、電機子の中
心軸と回転子の中心軸とを正確に一致させることがで
き、モータの出力を一層効率よく得ることができる。
【0058】すなわち、複数の部材を組み付けてモータ
ケースを構成すると、各部材におけるクリアランスや寸
法誤差が積み重なることによって、電機子と回転子との
同軸度が悪化し、モータの性能に悪影響を与える虞があ
るが、本発明では、少なくとも1つの部材がベアリング
及び電機子の内径部を支持するので、そのような不都合
を確実に回避することができる。
【0059】本願第4請求項に記載したモータによる
と、モータケースの内部に樹脂を流入して硬化し、樹脂
を、電機子のコイル及びモータケースの内面に密着して
なるので、電機子のコイルの放熱性を十分に確保するこ
とができ、その結果、モータの出力を一層効率よく得る
ことができる。
【0060】特に、樹脂を設けて電機子のコイルの放熱
性を確保する場合、従来では、モータケースの内面に対
応する金型を用いて電機子のコイルの周囲に樹脂を設け
た後、これをモータケースと組み付けていたので、樹脂
とモータケースの内面との密着性が悪く、その放熱性は
不十分であった。しかるに本発明では、モータケースの
内部に樹脂を流入して硬化するので、樹脂とモータケー
スの内面とをより確実に密着させることができ、放熱性
を向上することができる。また、樹脂の成形について
も、従来のように金型を用いる必要はない。
【0061】本願第5請求項に記載したモータの製造方
法によると、モータケースの内部に樹脂を流入して硬化
し、樹脂を、電機子のコイル及び前記モータケースの内
面に密着するので、電機子のコイルの放熱性を十分に確
保することができ、その結果、モータの出力を一層効率
よく得ることができる。
【0062】特に、樹脂を設けて電機子のコイルの放熱
性を確保する場合、従来では、モータケースの内面に対
応する金型を用いて電機子のコイルの周囲に樹脂を設け
た後、これをモータケースと組み付けていたので、樹脂
とモータケースの内面との密着性が悪く、その放熱性は
不十分であった。しかるに本発明では、モータケースの
内部に樹脂を流入して硬化するので、樹脂とモータケー
スの内面とをより確実に密着させることができ、放熱性
を向上することができる。また、樹脂の成形について
も、従来のように金型を用いる必要はない。
【0063】本願第6請求項に記載したモータの製造方
法によると、モータケースの内部に樹脂を流入する際
に、モータケースの内部には、回転子を設ける空間を確
保する中子を挿入するので、回転子及び樹脂を効率よく
設けることができる。
【0064】本願第7請求項に記載したモータの製造方
法によると、モータは、回転子の回転位置を検出する回
転センサを備え、中子は、回転センサを設ける空間を確
保するので、回転センサを効率よく設けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例に係り、モータを示す断面図
である。
【図2】 本発明の具体例に係り、モータケース及び電
機子の要部を示す断面図である。
【図3】 本発明の具体例に係り、モータを示す断面図
である。
【図4】 本発明の具体例に係り、モータを示す断面図
である。
【図5】 本発明の具体例に係り、モータを示す断面図
である。
【図6】 本発明の具体例に係り、モータの製造方法を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 電機子 2a コイル 3 回転子 3a 出力軸 4 ベアリング 5 モータケース 5a 部材 6 減速装置 6a 出力部 7 減速装置ケース 8 孔部 9 潤滑オイル 10 オイルシール 10´ オイルシール 11 樹脂 12 回転センサ 13 中子 14 通孔 A 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H019 AA04 BB01 DD01 FF01 FF03 GG01 5H605 AA01 AA07 BB05 BB09 CC01 CC02 CC04 CC05 CC08 DD09 EB10 EB21 EB23 EB28 GG18 5H607 AA00 BB04 BB09 BB14 CC01 CC03 CC05 CC07 CC09 DD01 DD02 DD03 DD08 DD19 EE21 EE31 FF01 GG01 GG08 GG28 HH01 JJ01 JJ05 JJ10 KK07 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP01 PP02 PP14 PP28 QQ02 SS10 SS44 TT26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子と、回転子と、前記電機子及び前
    記回転子のベアリングを保持するモータケースとを備え
    たモータにおいて、 前記回転子の出力軸に連結されたギア列からなる減速装
    置と、前記減速装置を保持する減速装置ケースとを備
    え、前記モータケースと前記減速装置ケースとを一体に
    設けるとともに、これらのケースが共有する部位に、前
    記出力軸を前記モータケース側から前記減速装置ケース
    側へ延出する孔部を設け、更に前記減速装置ケースの内
    部には、潤滑オイルを充填したことを特徴とするモー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記孔部には、前記回転子のベアリング
    と前記潤滑オイルを封鎖するオイルシールとを設けると
    ともに、当該ベアリングは、前記潤滑オイルに浸したこ
    とを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 【請求項3】 電機子と、回転子と、前記電機子及び前
    記回転子のベアリングを保持するモータケースとを備え
    たモータにおいて、 前記モータケースは、複数の部材を組み付けて構成され
    るとともに、前記複数の部材のうち少なくとも1つは、
    前記ベアリング及び前記電機子の内径部を支持すること
    を特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 電機子と、回転子と、前記電機子及び前
    記回転子のベアリングを保持するモータケースとを備え
    たモータにおいて、 前記モータケースの内部に樹脂を流入して硬化し、樹脂
    を、前記電機子のコイル及び前記モータケースの内面に
    密着してなることを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 電機子と、回転子と、前記電機子及び前
    記回転子のベアリングを保持するモータケースとを備え
    たモータの製造方法において、 前記モータケースの内部に樹脂を流入して硬化し、樹脂
    を、前記電機子のコイル及び前記モータケースの内面に
    密着することを特徴とするモータの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記モータケースの内部に樹脂を流入す
    る際に、前記モータケースの内部には、前記回転子を設
    ける空間を確保する中子を挿入することを特徴とする請
    求項5記載のモータの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記モータは、前記回転子の回転位置を
    検出する回転センサを備え、前記中子は、前記回転セン
    サを設ける空間を確保することを特徴とする請求項6記
    載のモータの製造方法。
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