JP2013233016A5 - - Google Patents

Description

以下、上述の課題を解決するための手段及び作用効果について記載する。
本開示におけるステーター用インシュレーターの一態様は、ステーターコアが通される矩形筒体形状をなす周壁を備え、前記周壁の周囲にはコイルが巻かれる樹脂製のステーター用インシュレーターであって、ゲート痕を含み、前記周壁が、一つの方向に沿って延びる相互に対向する２つの第一壁と、前記第一壁と交差する方向に沿って延びる相互に対向する２つの第二壁とから構成され、前記周壁における少なくとも１つの開口に、前記２つの第一壁の少なくとも一方から立ち上がるフランジ部を備え、前記フランジ部の表面は、前記第一壁の延びる方向に沿って並ぶ複数の段差部を含む。

本開示におけるステーター用インシュレーターの一態様によれば、２つの第一壁の少なくとも一方から立ち上がるフランジ部の表面が、第一壁の延びる方向に沿って並ぶ複数の段差部を含んでいる。そのため、ゲート痕から流し込まれた樹脂の流れる方向が、フランジ部の表面に段差部が形成されていない構成と比べて、複数の方向に分かれやすい。結果として、樹脂の流れる方向が１つの方向となる構成と比べて、１つの方向とそれ以外の方向とにおける樹脂の収縮度合いの差をフランジ部において小さくすることができる。したがって、こうしたフランジ部を備えるステーター用インシュレーターでは、成形収縮に伴う変形を抑えることができる。

本開示におけるステーター用インシュレーターの他の態様において、前記フランジ部の表面は、前記フランジ部の外表面である。
本開示におけるステーター用インシュレーターの他の態様において、前記周壁の外表面が平坦面ではない。

本開示におけるステーター用インシュレーターの他の態様は、複数の前記段差部の各々が、前記第一壁の延びる方向と交差する方向に延びる。
本開示におけるステーター用インシュレーターの他の態様によれば、各段差部が第一壁の延びる方向と交差する方向に延びるため、第一壁の延びる方向と交差する方向に沿って、樹脂の流れる方向が複数の方向に分かれやすくなる。そのため、成形収縮に伴う変形がより抑えられる。
本開示におけるステーター用インシュレーターの他の態様は、前記２つの第二壁の少なくとも一方から立ち上がる第２のフランジ部を備え、前記ゲート痕は、前記第２のフランジ部の外表面に位置している。

Claims (5)

1. ステーターコアが通される矩形筒体形状をなす周壁を備え、前記周壁の周囲にはコイルが巻かれる樹脂製のステーター用インシュレーターであって、
   ゲート痕を含み、
   前記周壁が、
   一つの方向に沿って延びる相互に対向する２つの第一壁と、前記第一壁と交差する方向に沿って延びる相互に対向する２つの第二壁とから構成され、
   前記周壁における少なくとも１つの開口に、
   前記２つの第一壁の少なくとも一方から立ち上がるフランジ部を備え、
   前記フランジ部の表面は、
   前記第一壁の延びる方向に沿って並ぶ複数の段差部を含む
   ステーター用インシュレーター。
2. 前記フランジ部の表面は、前記フランジ部の外表面である
   請求項１に記載のステーター用インシュレーター。
3. 前記周壁の外表面が平坦面ではない
   請求項１又は２に記載のステーター用インシュレーター。
4. 複数の前記段差部の各々は、
   前記第一壁の延びる方向と交差する方向に延びる
   請求項１から３のいずれか一項に記載のステーター用インシュレーター。
5. 前記２つの第二壁の少なくとも一方から立ち上がる第２のフランジ部を備え、
   前記ゲート痕は、前記第２のフランジ部の外表面に位置している
   請求項１から４のいずれか一項に記載のステーター用インシュレーター。