JP7487576B2 - 固定子及び回転電機 - Google Patents

固定子及び回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP7487576B2
JP7487576B2 JP2020103839A JP2020103839A JP7487576B2 JP 7487576 B2 JP7487576 B2 JP 7487576B2 JP 2020103839 A JP2020103839 A JP 2020103839A JP 2020103839 A JP2020103839 A JP 2020103839A JP 7487576 B2 JP7487576 B2 JP 7487576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
stator
recess
frame
back yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020103839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021197849A (ja
Inventor
亮平 高松
功次郎 石井
真隆 村田
亨 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020103839A priority Critical patent/JP7487576B2/ja
Publication of JP2021197849A publication Critical patent/JP2021197849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7487576B2 publication Critical patent/JP7487576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

本開示は、固定子及び回転電機に関する。
下金型、側方金型及び上部加圧金型を用いて、射出成形によってステータのコアと絶縁部材であるインシュレータとを一体に成形する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-278684号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、インシュレータの一部において肉厚を厚くするとき、肉厚の薄い箇所に樹脂を充填するためには、肉厚の厚い箇所に掛ける圧力よりも大きな圧力を掛ける必要があることから、同じ圧力をかけた場合、肉厚の厚い箇所に樹脂が優先的に充填される。そのため、樹脂の流動が不均一となり、ヘジテーション及びショートショットが起きるおそれがあった。
さらに、ヘジテーション及びショートショットが起きている状態で、さらに樹脂の充填を行った場合、固化している樹脂と新たに充填された樹脂とが会合してウェルドと呼ばれる脆弱部分が形成され、樹脂同士の密着不良の発生及び絶縁部材の強度低下のおそれがあった。さらに、ウェルドが形成された部分で、絶縁性能が低下するおそれがあった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、絶縁部材の強度及び絶縁性能を向上させることができる固定子及び回転電機を提供することを目的とする。
本開示にかかる固定子は、筒形状のフレームの内周面に固定され、フレームの周方向に延出したバックヨーク部、及びバックヨーク部の内周面からフレームの径方向に突出して設けられたティース部を有する固定子鉄心と、固定子鉄心を覆う絶縁部材と、絶縁部材を介して固定子鉄心に巻回された巻線によって形成された巻線体と、を備え、ティース部は、フレームの径方向の内径側の端部に、周方向に突出した鍔部を有し、絶縁部材は、バックヨーク部の鍔部側面を覆う外側フランジ、ティース部の側面を覆う側面絶縁部、及び鍔部のバックヨーク部側の面を覆う内側フランジを有し、外側フランジ、側面絶縁部及び内側フランジは連続して形成され、内側フランジの径方向の肉厚は、外側フランジの径方向の肉厚及び側面絶縁部の周方向の肉厚よりも大きく、内側フランジは、周方向の両端面に、周方向に窪んだ凹部を有し、巻線体は、外側フランジ、側面絶縁部及び内側フランジに囲まれた領域に形成されるものである。
本開示にかかる回転電機は、本開示に記載の固定子と、固定子内に配置される回転子と、を備えるものである。
本開示によれば、絶縁部材の強度及び絶縁性能を向上させることができる。
実施の形態1にかかる固定子を示す斜視図。 実施の形態1にかかる固定子の固定子片を示す斜視図。 実施の形態1にかかる固定子の固定子片を示す斜視図。 実施の形態1にかかる固定子の固定子片を示す側面図。 実施の形態1にかかる固定子の固定子鉄心を示す平面図。 実施の形態1にかかる固定子の固定子片を示す断面図。 実施の形態1にかかる固定子の固定子片を示す断面図。 実施の形態1にかかる固定子の固定子片の一部を示す断面図。 実施の形態1にかかる固定子を示す斜視図。 実施の形態2にかかる固定子の固定子片を示す斜視図。 実施の形態2にかかる固定子の固定子片を示す側面図。 実施の形態2にかかる固定子の固定子片を示す断面図。 実施の形態3にかかる固定子の固定子片を示す側面図。 実施の形態3にかかる固定子の固定子片を示す断面図。 実施の形態4にかかる回転電機を示す斜視図。 本開示にかかる固定子の固定子片の一部を示す断面図。
実施の形態1.
図面において、固定子100の径方向をX、周方向をZと示す。径方向のうち、固定子100の外径側に向かう方向をX1、内径側に向かう方向をX2と示す。また、固定子100の軸方向、すなわち固定子100の中心軸の延伸方向をYと示す。以下の説明で記載する「周方向」、「軸方向」及び「径方向」は、特に断らない限り、それぞれ固定子100の「周方向」、「軸方向」及び「径方向」を指すものとする。
図1は、実施の形態1にかかる固定子100を示す斜視図であり、図2は、実施の形態1にかかる固定子100の固定子片1を示す斜視図である。図2は、図1に示す固定子100から、フレーム2を取り外した図である。
図1に示すように、固定子100は、円環状に並べられた複数の固定子片1と、複数の固定子片1を覆う筒形状のフレーム2とを備える。固定子100は、複数の固定子片1をフレーム2に嵌合させ、複数の固定子片1の径方向の外径側の全周がフレーム2に覆われて形成される。フレーム2は、例えば、鉄又はアルミニウム等の金属材料で作製される。固定子片1は、複数の固定子鉄心片3aを、軸方向に積層して形成される固定子鉄心3と、絶縁部材4と、絶縁部材4を介して固定子鉄心3に巻回される巻線体5(図1及び図2に図示せず)とを有する。
図3は、実施の形態1にかかる固定子100の固定子片1を示す斜視図であり、図4は、実施の形態1にかかる固定子100の固定子片1を示す側面図である。図5は、実施の形態1にかかる固定子片1の固定子鉄心3を示す平面図である。図6及び図7は、それぞれ実施の形態1にかかる固定子100の固定子片1を示す断面図である。図8は、実施の形態1にかかる固定子100の固定子片1の一部を示す断面図である。
図6は、図4に示す固定子片1のAA断面を示す図であり、図7は、図4に示す固定子片1のBB断面を示す図である。図8は、図6の凹部8(後述する)を拡大した図である。図6、図7及び図8では、巻線体5(後述する)を点線で示し、巻線体5の詳細な図示は省略する。以下の図においても同様である。固定子片1は、固定子鉄心3と、絶縁部材4と、巻線体5とを有する。以下、詳細を説明する。
まず、固定子鉄心3について説明する。図3及び図4に示すように、固定子鉄心3は、電磁鋼板等の磁性を有する鋼板から打ち抜かれた固定子鉄心片3aを、固定子100の軸方向に複数枚積層して形成される。絶縁部材4を形成する前に、各固定子鉄心片3aを予め接着剤、溶接又はかしめ構造等によって固定してもよいし、各固定子鉄心片3aを固定せずに絶縁部材4を形成してもよい。
図5に示すように、固定子鉄心3は、固定子100の外径側に形成され、フレーム2の内周面に固定されるバックヨーク部30と、固定子100の内径側に形成されたティース部31とを有する。バックヨーク部30は、固定子100の周方向に延出している。ティース部31は、バックヨーク部30から、固定子100の中心軸に向かって、突出して形成される。すなわち、固定子100の固定子鉄心3は、バックヨーク部30及びティース部31によって、T字状に形成される。図3及び図4に示すように、固定子100の軸方向において、固定子鉄心3の一端の固定子鉄心片3aを第一端部、他端の固定子鉄心片3aを第二端部とする。
バックヨーク部30において、ティース部31よりも周方向両側に突出した部分を、それぞれ第一鍔部6とする。また、ティース部31の中心軸側の端部は、周方向に突出した第二鍔部7を有する。以下、第二鍔部7を単に鍔部とも称する。バックヨーク部30において、固定子100の外径側の面を第一外周面30aとし、ティース部31側の面、すなわち第一鍔部6のティース部31側の面を第一内周面30bとし、周方向側の端部を、それぞれ突当端30cとする。また、ティース部31において、径方向に延伸する面を側面31aとし、固定子100の中心軸側の面を第二内周面31bとし、第二鍔部7のバックヨーク部30側の面を第二外周面31cとする。また、固定子鉄心3は、バックヨーク部30の第一内周面30b、ティース部31の側面31a、及びティース部31の第二外周面31cで囲まれた、凹形状の領域であるスロット部33を有する。スロット部33には、絶縁部材4(後述する)を介して、巻線50(後述する)が巻回される。
固定子100は、円環状に並べられた複数の固定子片1のバックヨーク部30の隣接する突当端30c同士が接触して、環状の磁路を形成する。
次に絶縁部材4について説明する。絶縁部材4は、樹脂、例えばPBT(Polybutylene Terephthalate、ポリブチレンテレフタラート)を用いて、固定子鉄心3と一体に、樹脂成形によって形成される。絶縁部材4は、巻枠部40と、固定子鉄心3の第一端部側に形成される入出部41とを有する。
巻枠部40は、図7に示すように、バックヨーク部30の第一内周面30b上に形成された外側フランジ40aと、ティース部31の側面31aのバックヨーク部側(第一鍔部6側)に形成された側面絶縁部40bと、ティース部31の側面31aの第二鍔部7側から、側面絶縁部40bよりも周方向に延出して形成される内側フランジ40cとを有する。ここで、内側フランジ40cの径方向の肉厚は、外側フランジ40aの径方向の肉厚及び側面絶縁部40bの周方向の肉厚よりも大きい。外側フランジ40a、側面絶縁部40b及び内側フランジ40cは、繋ぎ目なく連続して形成される。内側フランジ40cは、さらに第二外周面31cと接している。すなわち、巻枠部40は、バックヨーク部30の第一内周面30b、ティース部31の側面31a及びティース部31の第二外周面31c上に沿って形成される。さらに、巻枠部40は、固定子鉄心3の第一端部のティース部31上に形成される上部壁40dと、固定子鉄心3の第二端部のティース部31上に形成される下部壁40eと、第一端部の内径側の壁面に、絶縁部材4を形成する樹脂の注入口であるゲート部32とを有する。
図6及び図8に示すように、内側フランジ40cは、周方向に窪んだ凹部8を有する。凹部8は、固定子100の軸方向に沿って、少なくとも1つ以上形成される。図7に示すように、内側フランジ40cのうち、凹部8と凹部8の間に形成された部分をリブ8aという。また、内側フランジ40cの軸方向の両端部もリブ8aという。凹部8は、4つの側壁に囲まれている。4つの側壁とは、隣り合う1組のリブ8a、内側フランジ40cのスロット部33に面している部分により構成される側壁、及び内側フランジ40cの第二外周面31cに接している部分により構成される側壁である。すなわち、凹部8は、第二鍔部7側及び巻線体5側に、それぞれ軸方向に延伸する面を有する。
図3及び図4に示すように、入出部41は、巻枠部40に巻回される巻線体5の巻線50の巻始め側と巻終わり側との端部が出入りするものである。
図6に示すように、絶縁部材4の外側フランジ40aの肉厚をt1、絶縁部材4の側面絶縁部40bの肉厚をt2とする。t1及びt2の肉厚は、回転電機200の特性により決定されるため、本開示では、それぞれの大小関係は問わない。凹部8の開口部の径方向における長さをd1、凹部8の底部の径方向における長さをd2とする。このとき、金型によって絶縁部材4を固定子鉄心3と一体に成形した後、金型からこれらを離型する際に、絶縁部材4がアンダーカットとならないように、d1の長さは、d2の長さ以上とする必要がある。
図8に示すように、凹部8において、内側フランジ40cにおけるスロット部33に面した部分の肉厚をt3、凹部8の底部の肉厚をt4、絶縁部材4の内側フランジ40cのうち、ティース部31の第二外周面31c上に形成された内側フランジ40cの肉厚をt5とすると、樹脂の流動を均一化することができれば、それぞれの肉厚の大小関係は問わない。t1及びt2の肉厚が0.2mm~0.5mm程度の薄肉となる場合、成形する際の樹脂の流動性を確保するため、t1及びt2は、それぞれt3、t4及びt5以下とすればよい。
ここで、絶縁部材4を固定子鉄心3と一体に成形する際における、樹脂の流動挙動について説明する。絶縁部材4の内側フランジ40cに凹部8を設けない場合、内側フランジ40cの径方向の肉厚は、外側フランジ40aの径方向の肉厚及び側面絶縁部40bの周方向の肉厚と比較して大きいため、第一端部側に形成されたゲート部32から注入された樹脂が、内側フランジ40cが形成される部分に優先的に流入する。これにより、ゲート部32付近のバックヨーク部30の第一鍔部6の第一内周面30b及びティース部31の側面31a上で樹脂が固化し、固化した樹脂によって、流れ込んできた樹脂の流動が停止するヘジテーションという現象が生じる。固定子鉄心3上でヘジテーションが生じている状態で、ゲート部32からさらに樹脂の注入を続けると、樹脂は、固定子鉄心3の第二鍔部7の第二外周面31cを第二端部に向かって流動したのち、固定子鉄心3の第二端部のティース部31上を流動して下部壁40eを形成する。さらに第二端部のティース部31へ流動した樹脂は、固定子鉄心3のティース部31の側面31a及び第一鍔部6の第一内周面30b上を第一端部に向かって流動する。側面31a及び第一内周面30b上を第一端部に向かって流動する樹脂は、第一端部側で生じたヘジテーション箇所の樹脂と会合し、ウェルドを形成する。ヘジテーション箇所では、第一端部から流動した樹脂が固化しているため、ウェルド強度が低下、又は樹脂の欠肉が発生する。その結果、固定子100の絶縁性能が低下する。
一方で、本開示の固定子100では、絶縁部材4の内側フランジに凹部8を設けることにより、凹部8が形成される箇所の内側フランジ40cの径方向の肉厚が小さくなるため、樹脂が流動する箇所の肉厚の不均一が軽減され、樹脂は、軸方向に沿って比較的均一に流動する。ゲート部32から注入された樹脂は、ヘジテーションすることなく、固定子鉄心3の第二端部の近傍で会合するため、凹部8を設けない場合と比較して、ウェルド強度が向上し、樹脂の欠肉の発生も抑制でき、絶縁性能を向上できる。
次に、巻線体5について説明する。巻線体5は、絶縁部材4を介して、固定子鉄心3上のスロット部33に巻線50が巻回されて形成される。そのため、巻線体5と固定子鉄心3は、絶縁部材4によってスロット部33において電気的に絶縁される。
このように、固定子100は、筒形状のフレーム2の内周面に固定され、フレーム2の周方向に延出したバックヨーク部30、及びバックヨーク部30の内周面からフレーム2の径方向に突出して設けられたティース部31を有する固定子鉄心3と、固定子鉄心3を覆う絶縁部材4と、絶縁部材4を介して固定子鉄心3に巻回された巻線50によって形成された巻線体5と、を備え、ティース部31は、フレーム2の径方向の内径側の端部に、周方向に突出した鍔部7を有し、絶縁部材4は、バックヨーク部30の鍔部7側面を覆う外側フランジ40a、ティース部31の側面を覆う側面絶縁部40b、及び鍔部7のバックヨーク部30側の面を覆う内側フランジ40cを有し、外側フランジ40a、側面絶縁部40b及び内側フランジ40cは連続して形成され、内側フランジ40cの径方向の肉厚は、外側フランジ40aの径方向の肉厚及び側面絶縁部40bの周方向の肉厚よりも大きく、内側フランジ40cは、周方向の両端面に、周方向に窪んだ凹部8を有し、巻線体5は、外側フランジ40a、側面絶縁部40b及び内側フランジ40cに囲まれた領域に形成されるものである。
上述の構成によって、固定子100の絶縁部材4の強度及び絶縁性能を向上させることができる。
ここで、図9は、実施の形態1にかかる固定子を示す斜視図である。図9は、固定子100にモールド樹脂20を充填したものである。固定子100において、固定子片1及び結線体(図9に図示せず)は、モールド樹脂20によって覆われているが、図1~図8に記載される図において、モールド樹脂20の記載は省略している。結線体とは、各固定子片1に巻線された巻線体5を接続するためのもので、電線状のもの又は配線を搭載した基板等を各固定子片1に固定するものである。モールド樹脂20とは、各固定子片1に巻回された巻線体5を固定するため、及び固定子鉄心3及び巻線体5から発せられる熱を外部に効率よく排出するために、フレーム2の内部に注入し硬化させたものである。モールド樹脂20は、絶縁部材4の材料樹脂と比較して熱伝導率が高い樹脂である。モールド樹脂20は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に対して、熱伝達率を上げるためにガラス繊維等の樹脂又はアルマイト粒子等の粒子のうち、いずれか、又は両方を添加したものである。また、モールド樹脂20は、PPS等の熱可塑性樹脂に繊維又は粒子を添加したものでもよい。
このように、熱伝導率が高いモールド樹脂20が凹部8に充填されることによって、凹部8が存在しない場合と比較して放熱性を向上できる。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2にかかる固定子110の固定子片1を示す斜視図である。図11は、実施の形態2にかかる固定子100の固定子片1を示す側面図である。図12は、実施の形態2にかかる固定子100の固定子片1を示す断面図である。図12は、図11のCC断面を示す。図10において、図3と同じ符号を付けたものは、同一又は対応する構成を示しているため、詳細な説明は省略する。また、図11において、図4と同じ符号を付けたものは、同一又は対応する構成を示しているため、詳細な説明は省略する。図12において、図6と同じ符号を付けたものは、同一又は対応する構成を示しているため、詳細な説明は省略する。固定子110は、凹部80の底部と側面絶縁部40bとが連続して形成されている点で、固定子100と異なる。
絶縁部材4は、ティース部31の第二鍔部7側の側面31aから周方向に延出し、径方向に厚肉に形成される内側フランジ40cを有する。内側フランジ40cは、内径側の面が第二外周面31cと接している。
図10、図11及び図12に示すように、絶縁部材4の内側フランジ40cは、周方向に窪んだ凹部80を有する。凹部80は、軸方向に沿って少なくとも1つ以上形成される。凹部8と凹部8の間、又は内側フランジ40cの両端部に形成され、周方向に突出した内側フランジ40cをリブ80aという。固定子110において、凹部80は、3つの側壁により囲まれている。3つの側壁とは、隣り合う1組のリブ8a、内側フランジ40cの第二外周面31cに接している部分により構成される側壁である。すなわち、凹部80は、第二鍔部7側に、軸方向に延伸する面を有し、凹部80と側面絶縁部40bとの間に内側フランジ40cによる仕切りはなく、スロット部33側が解放された形状である。換言すると、凹部80にはスロット部33に接する内側フランジ40cが形成されず、凹部80と側面絶縁部40bとは連続して形成されている。なお、「凹部80と側面絶縁部40bとが連続して形成される」とは、凹部80とスロット部33との間に内側フランジ40cによる仕切りがないことを示し、必ずしも面一に形成する必要はなく、凹部80とスロット部33とが連通して形成されていれば、凹部80と側面絶縁部40bとに段差があってもよい。
図12に示すように、固定子110において、巻線体5は、スロット部33、すなわち外側フランジ40aと、側面絶縁部40bと、各凹部80の間にあるリブ80aの第一鍔部6側の面に囲まれた領域に、巻線50が巻回されて形成される。
図12に示すように、外側フランジ40aの肉厚をt6、側面絶縁部40bの肉厚をt7、内側フランジ40cの一部であり、スロット部33より内径側に形成され、側面絶縁部40bに連続して形成される部分の肉厚をt8、内側フランジ40cの一部であり、第二外周面31c上に形成される部分の肉厚をt9とする。t6及びt7の肉厚が0.2mm~0.5mmの薄肉となる場合、成形する際の樹脂の流動性を確保するためには、t6及びt7の肉厚は、t8及びt9の肉厚以下とすればよい。樹脂の流動を均一化することができれば、t8及びt9の寸法の大小関係は問わない。
上述の構成により、凹部80は、スロット部33に隣接する内側フランジ40cを有していないため、実施の形態1の凹部8と比較して、スロット部33に隣接する内側フランジ40cの径方向の肉厚分、内側フランジ40cの径方向における肉厚を薄くできる。そのため、成形時に、外側フランジ40a、側面絶縁部40b及び内側フランジ40cにおける樹脂の流動の差を軽減できる。
また、凹部80は、スロット部33に隣接する内側フランジ40cを有していないため、凹部80にモールド樹脂20を注入する際に、モールド樹脂20がスロット部33からも凹部80に流入する。そのため、凹部80は、凹部8と比較してモールド樹脂20の充填性を向上できる。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3にかかる固定子100の固定子片1を示す側面図である。図14は、実施の形態3にかかる固定子100の固定子片1を示す断面図である。図14は、図13のDD断面を示す。図13において、図4と同じ符号を付けたものは、同一又は対応する構成を示しているため、詳細な説明は省略する。また、図14において、図6と同じ符号を付けたものは、同一又は対応する構成を示しているため、詳細な説明は省略する。固定子120は、凹部81の内壁に凹凸9を有する点で、固定子100及び固定子110と異なる。
固定子片1の凹部81の内壁には、凹凸9を有する。凹凸9とは、表面粗さRa0.02μm~Ra35μm程度の微細な凹凸であるシボ又は梨地等を指す。図13において、凹部81と凹部81との間の内側フランジ40cは、リブ81aである。
絶縁部材4を成形する際に、成形型の表面が鏡面仕上げの場合、成形型と絶縁部材4との間が真空状態となり、離型性が低下する。しかしながら、凹部81の内壁に凹凸9を設けることにより、成形型と絶縁部材4との間で真空状態が発生することを抑制できるため、離型性が向上する。このとき、凹凸9の表面粗さを大きくすると、成形時に樹脂が成形型の凹凸面に入り込み、離型性が悪化するおそれがあるため、凹凸9は、樹脂の流動性を考慮した上で、離型性が悪化しない程度の表面粗さに設定する必要がある。
実施の形態4.
図15は、実施の形態4にかかる回転電機200を示す斜視図である。回転電機200は、フレーム2の両端部にそれぞれ配置されたブラケット400と、ブラケット400に支持された軸受に回転可能に支持された回転軸300と、回転軸300に同軸に固定され、回転可能に設置された回転子(図15に図示せず)と、回転子の外周側を覆うように配置された固定子100と、を備える。すなわち、固定子100内に回転子は配置される。
回転電機200が、固定子100を備えることにより、ティース部31と巻線体5との間の絶縁部材4を、必要な絶縁性能を保った上で薄肉にでき、スロット部33における巻線領域を拡大できるため、回転電機200の特性を向上できる。
さらに、回転電機200は、巻線体5及び固定子鉄心3から発生する熱に対する放熱性を向上できる。
なお、実施の形態4において、回転電機200が固定子100を備える例を示したが、固定子110又は固定子120でもよい。
なお、本開示において、図16に示すように、固定子の周方向に窪んだ凹部82を形成してもよい。凹部82は、固定子の軸方向に沿って、少なくとも1つ以上形成される。凹部82が形成される内側フランジ40cは、ティース部31の第二鍔部7側の側面31aから周方向に延出し、径方向に厚肉に形成される。固定子片1、10及び11の内側フランジ40cと異なり、内側フランジ40cは、少なくとも凹部82が形成される部分では、第二外周面31cとは接していない。凹部82は、凹部82と凹部82との間に形成されるリブ及びスロット部33に面している内側フランジ40c、及び第二鍔部7の第二外周面31cの4面に囲まれている。すなわち、凹部82は、巻線体5側に、軸方向に延伸する面を有するとともに、凹部82の底部とティース部31の第二外周面31cとが連続して形成される。すなわち、凹部82は、凹部8と異なり、スロット部33側に形成され、軸方向に延伸する面と対向して形成される内側フランジ40cの面は有していない。
さらに、凹部を、凹部と凹部との間に形成されるリブ及び第二鍔部7の第二外周面31cの3面で形成してもよい。すなわち、凹部は、スロット部33側に形成され軸方向に延伸する内側フランジ40cの面と、スロット部33側に形成され軸方向に延伸する面と対向して形成される内側フランジ40cの面とを有していない。
また、本開示において、絶縁部材4として、PBTを用いて形成する例を示したが、例えば、LCP(Liquid Crystal Plastic、液晶ポリエステル)、PPS(Polyphenylenesulfide、ポリフェニレンサルファイド)又はPOM(Polyacetal、ポリアセタール)等の熱可塑性樹脂を用いて形成してもよい。なお、必要な絶縁能力を確保することができれば、その他の熱可塑性樹脂又はエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂でもよい。また、強度又は放熱性を向上させるために、熱可塑性樹脂内に、ガラス繊維等の繊維又はアルマイト粒子等の粒子のいずれかを添加してもよい。また、熱可塑性樹脂内に、繊維又は粒子の両方を添加してもよい。
また、本開示において、凹部8、凹部80、凹部81及び凹部82(以下、合わせて「凹部800」という)の形状を矩形状とする例を示したが、必要な機能を満たす範囲において、凹部800の形状は、半円形、半楕円形、又は多角形状としてもよい。
また、本開示において、凹部800を軸方向に沿って複数形成する例を示したが、凹部800を複数形成するとともに、凹部800を設けない箇所を形成する、すなわちリブを残すことにより、巻線時に巻線体5によって第二鍔部7側に押し付けられる方向にかかる荷重に耐えるための強度を確保できる。ただし、内側フランジ40cが巻線時の荷重に耐えることができるのであれば、凹部800を複数設けなくてもよい。ただし、巻線体5による荷重に耐える強度を確保するという観点から、内側フランジ40cの軸方向の両端部に設けられるリブは残すことが望ましい。
また、本開示において、凹部800同士の間のリブの厚みは、絶縁部材4の肉厚t2より大きいことが望ましい。樹脂の流動を考慮すると、リブの厚みはt3又はt5より小さい、又は同等であることが望ましいが、巻線時の荷重に耐えるためにt3又はt5より大きくしてもよい。
また、本開示において、複数の凹部800の形状を同一としているが、樹脂の流動を均一化することができるのであれば、各凹部800の形状は異なっていてもよい。
また本開示において、巻枠部40は、固定子鉄心3の第一端部の内径側の壁面にゲート部32を有する例を示したが、第二端部の内径側の壁面にゲート部32を有してもよい。
また、本開示において、発明の範囲内において、樹脂の流動性、絶縁性能、及び巻線時の強度を考慮し、各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1、10、11 固定子片、2 フレーム、3 固定子鉄心、4 絶縁部材、5 巻線体、
6 第一鍔部、7 第二鍔部、8、80、81、82、800 凹部、9 凹凸、
20 モールド樹脂、30 バックヨーク部、31 ティース部、32 ゲート部、
33 スロット部、40 巻枠部、41 入出部、50 巻線、
100、110、120、130 固定子、200 回転電機、300 回転軸、
400 ブラケット。

Claims (12)

  1. 筒形状のフレームの内周面に固定され、前記フレームの周方向に延出したバックヨーク部、及び前記バックヨーク部の内周面から前記フレームの径方向に突出して設けられたティース部を有する固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心を覆う絶縁部材と、
    前記絶縁部材を介して前記固定子鉄心に巻回された巻線によって形成された巻線体と、
    を備え、
    前記ティース部は、前記フレームの前記径方向の内径側の端部に、前記周方向に突出した鍔部を有し、
    前記絶縁部材は、前記バックヨーク部の前記鍔部側の面を覆う外側フランジ、前記ティース部の側面を覆う側面絶縁部、及び前記鍔部の前記バックヨーク部側の面を覆う内側フランジを有し、前記外側フランジ、前記側面絶縁部及び前記内側フランジは連続して形成され、
    前記内側フランジの前記径方向の肉厚は、前記外側フランジの前記径方向の肉厚及び前記側面絶縁部の前記周方向の肉厚よりも大きく、
    前記内側フランジは、前記周方向の両端面に、前記周方向に窪んだ凹部を有し、
    前記巻線体は、前記外側フランジ、前記側面絶縁部及び前記内側フランジに囲まれた領域に形成される、
    固定子。
  2. 前記内側フランジは、さらに前記鍔部の前記バックヨーク部側の面に接して形成され、
    前記凹部は、前記鍔部側及び前記巻線体側に形成されるとともに、それぞれ前記フレームの軸方向に延伸する面により構成される、
    請求項1に記載の固定子。
  3. 前記凹部において、前記内側フランジのうち、前記鍔部側に形成されるとともに前記フレームの軸方向に延伸する面を含む部分の前記径方向の肉厚、前記凹部の底部の前記周方向の肉厚、及び前記巻線体側に形成されるとともに前記フレームの軸方向に延伸する面を含む部分の前記径方向の肉厚は、前記外側フランジの前記径方向の肉厚及び前記側面絶縁部の前記周方向の肉厚よりも大きい、
    請求項2に記載の固定子。
  4. 前記内側フランジは、さらに前記鍔部の前記バックヨーク部側の面に接して形成され、
    前記凹部は、前記鍔部側に形成されるとともに前記フレームの軸方向に延伸する面により構成され、
    前記凹部の底部は、前記側面絶縁部と連続して形成される、
    請求項1に記載の固定子。
  5. 前記凹部において、前記内側フランジのうち、前記鍔部側に形成されるとともに前記フレームの軸方向に延伸する面を含む部分の前記径方向の肉厚及び前記凹部の底部の前記周方向の肉厚は、前記外側フランジの前記径方向の肉厚及び前記側面絶縁部の前記周方向の肉厚よりも大きい、
    請求項4に記載の固定子。
  6. 前記凹部は、前記巻線体側に形成されるとともに前記フレームの軸方向に延伸する面、及び前記鍔部の前記バックヨーク部側の面により構成される、
    請求項1に記載の固定子。
  7. 前記凹部は、内壁に凹凸を有する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の固定子。
  8. 前記凹部の内部には、前記絶縁部材を構成する樹脂よりも熱伝導率が高い樹脂が充填される、
    請求項1~のいずれか一項に記載の固定子。
  9. 前記凹部の開口部の前記径方向の長さは、前記凹部の底部の前記径方向の長さより長い、
    請求項1~のいずれか一項に記載の固定子。
  10. 前記固定子鉄心は、前記バックヨーク部及び前記ティース部によって、T字状に形成される、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の固定子。
  11. 前記固定子鉄心の一端部の前記内径側の壁面に、ゲート部をさらに備える、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の固定子。
  12. 請求項1~11のいずれか一項に記載の固定子と、
    前記固定子内に配置される回転子と、
    を備える回転電機。
JP2020103839A 2020-06-16 2020-06-16 固定子及び回転電機 Active JP7487576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020103839A JP7487576B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 固定子及び回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020103839A JP7487576B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 固定子及び回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021197849A JP2021197849A (ja) 2021-12-27
JP7487576B2 true JP7487576B2 (ja) 2024-05-21

Family

ID=79198084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020103839A Active JP7487576B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 固定子及び回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7487576B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115483331A (zh) 2021-05-31 2022-12-16 日亚化学工业株式会社 发光装置
JP2023173227A (ja) * 2022-05-25 2023-12-07 株式会社デンソー ステータ及び回転電機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004248471A (ja) 2003-02-17 2004-09-02 Yaskawa Electric Corp 固定子ピースおよびこれを用いたモータ固定子
JP2013233016A (ja) 2012-04-27 2013-11-14 Nifco Inc ステーター用インシュレーター
WO2014115775A1 (ja) 2013-01-25 2014-07-31 日産自動車株式会社 電動機のボビン構造及びその製造方法
JP2015019514A (ja) 2013-07-11 2015-01-29 三菱電機株式会社 モータ及び空気調和装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004248471A (ja) 2003-02-17 2004-09-02 Yaskawa Electric Corp 固定子ピースおよびこれを用いたモータ固定子
JP2013233016A (ja) 2012-04-27 2013-11-14 Nifco Inc ステーター用インシュレーター
WO2014115775A1 (ja) 2013-01-25 2014-07-31 日産自動車株式会社 電動機のボビン構造及びその製造方法
JP2015019514A (ja) 2013-07-11 2015-01-29 三菱電機株式会社 モータ及び空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021197849A (ja) 2021-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7487576B2 (ja) 固定子及び回転電機
JP6044488B2 (ja) コイルインシュレータの固定方法および固定構造、ステータ、ならびに、回転電機
KR101476022B1 (ko) 고정자 제조 방법
US10536061B2 (en) Method for manufacturing stator of rotary electric machine
EP1076400B1 (en) Molded core for electric motor
JP2010136571A (ja) 回転電機用ステータ
JP2020025428A (ja) モーター固定子構造体及び固定子ユニット
JP2016116417A (ja) コイル巻回部品、コイル巻回部品の製造方法、ステータ、及び回転電機
JP6801946B2 (ja) インシュレータの形成方法
JP5738208B2 (ja) 回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法
JP7215036B2 (ja) リアクトル
JP6818900B2 (ja) 回転電機の固定子および固定子の製造方法
CN108075591B (zh) 马达
JP7355562B2 (ja) リアクトル
JP7468049B2 (ja) ヨークおよびヨークの製造方法
JP2014116494A (ja) リアクトル
WO2023210283A1 (ja) ステータ及びステータの製造方法
JP4437395B2 (ja) モータステータ
TWI771863B (zh) 軸向間隙型旋轉電機
JP4424588B2 (ja) モータステータの絶縁被覆層の射出成形方法
US20220271634A1 (en) Insulator and motor
JP4100193B2 (ja) 回転電機
JP2016010277A (ja) 回転電機用ステータ
JP2015084629A (ja) 回転電機用ステータ
JP2022143906A (ja) リアクトル

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20220427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7487576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150