JP2016010277A - 回転電機用ステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】インシュレータの組付時における固定用突起の破損防止と、インシュレータをステータコアにがたつきなく安定して固定することである。
【解決手段】回転電機のステータ2は、環状をなすバックヨーク7と径方向に突出するティース8とを有する金属製のステータコア5と、ティース8の周囲に巻装されるコイル6と、ステータコア5およびコイル6間を電気的に絶縁するインシュレータ12と、インシュレータ12をステータコア5に固定する樹脂製の固定部材30とを備える。インシュレータ12は絶縁性樹脂により形成されるとともにステータコア5に組み付けられた状態で径方向外側に突出する鍔部20を有する。固定部材30は、加熱されることにより、インシュレータ12の鍔部20に溶着されるとともに、ステータコア5の軸方向端面上に樹脂金属接合される。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機用ステータに関する。
従来、ステータコアのティースにコイルが巻装されて構成されるステータと、このステータに対してギャップを介して回転可能に設けられたロータとを備える回転電機が知られている。このような回転電機において、ステータに巻装されるコイルは、ステータコアとの間に例えば樹脂等の絶縁性材料からなるインシュレータを介在させることによって、ステータコアと電気的に絶縁されている。
これに関連する先行技術文献として、例えば特許文献1には、電動機の固定子において、平面視で略H字状をなす分割コアの軸方向両端部にインシュレータをそれぞれ配置し、分割コアのコアバック部の端面に形成された固定用穴にインシュレータに形成された突起を侵入させるとともに、分割コアのティース部の先端面にインシュレータティース先端部に形成された係止用突起を係止することにより、分割コアのティース部およびインシュレータの周囲にコイルを巻回する際にインシュレータが分割コアに対して回転するのを抑制することが記載されている。
特開2012−95492号公報
上記特許文献1に記載されるインシュレータの固定方法では、分割コアの端面に形成された固定用穴に侵入させる突起がインシュレータに予め形成されていることから、インシュレータを分割コアに取り付ける際に突起が引っ掛かることによって破損することが起こり得る。また、インシュレータの突起と分割コアの固定用穴との間に寸法誤差に起因して隙間が形成される場合、インシュレータの固定状態が不安定になる可能性がある。
本発明の目的は、インシュレータの組付時に固定用突起が破損するのを防止できるとともに、インシュレータが安定して固定された回転電機用ステータを提供することである。
本発明に係る回転電機用ステータは、環状をなすバックヨークと該バックヨークから径方向に突出するティースとを有する金属製のステータコアと、前記ティースの周囲に巻装されるコイルと、前記ステータコアと前記コイルとの間に配置されて両者を電気的に絶縁するインシュレータと、前記インシュレータを前記ステータコアに固定する樹脂製の固定部材と、を備える回転電機用ステータであって、前記インシュレータは絶縁性樹脂により形成されるとともに前記ステータコアに組み付けられた状態で径方向外側に突出する鍔部を有し、前記固定部材は、加熱されることにより、前記インシュレータの鍔部に溶着されるとともに、前記ステータコアの軸方向端面上に樹脂金属接合されるものである。
本発明に係る回転電機用ステータによれば、固定部材がインシュレータの鍔部に溶着されるとともにステータコアの軸方向端面上に樹脂金属接合されて固定される。その結果、コイルが巻回されたインシュレータを固定部材を介してステータコアにがたつきなく安定して固定することができる。
また、インシュレータには固定用突起が形成されておらず、ティースへの組み付け時に固定用突起が引っ掛かって破損することがなく、組付性が向上する。
本発明の一実施形態であるステータを含む回転電機の軸方向から見た部分端面図である。 図1に示すインシュレータの(a)上面図、(b)正面図、および、(c)側面図である。 コイルが巻回されたインシュレータが固定部材を介してステータコアに固定された状態を示すステータの軸方向断面図と一部拡大図である。
以下に、本発明に係る実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本発明の一実施形態であるステータを備える回転電機1を軸方向から見た部分端面図である。回転電機1は、略円筒状をなすステータ2と、ステータ2の径方向内側にギャップ3を介して設けられたロータ4とを備える。ロータ4は、回転電機1を収容するケース(図示せず)に回転可能に支持されている。ロータ4は、永久磁石を内蔵する回転子であってもよいし、または、永久磁石を含まないタイプの回転子であってもよい。
ステータ2は、ステータコア5、インシュレータ12および固定部材30と、ステータコア5に巻装されたコイル6とを備える。
ステータコア5は、例えば電磁鋼板を略円環状に打ち抜き加工したものを多数枚積層して、カシメ、溶接等によって一体に連結されて構成される磁性板材の積層体である。ステータコア5は、略円環状をなすバックヨーク7と、バックヨーク7の内周側に径方向内方へ突出するとともに周方向に所定ピッチで形成された複数のティース8とを有する。これにより、周方向に隣接するティース8の間には、溝状のスロット9が軸方向両側および径方向内側に開口して形成されている。また、本実施形態では各ティース8は軸方向に見て略台形状をなして形成されている。
ステータコア5において、バックヨーク7の軸方向両側の端面上には、樹脂層22(図3参照)が付着形成されている。樹脂層22は、固定部材30がステータコア5に組み付けられたときに固定部材30と当接するバックヨーク7の軸方向端面に付着されている。この場合、樹脂層22は、バックヨーク7の軸方向端面全体に形成されていなくてもよく、少なくとも固定部材30が当接する部分に形成されていればよい。樹脂層22の詳細は後述する。
なお、本実施形態ではステータコア5は、環状の磁性板材積層体として一体に形成されているものとして説明するが、図1中に一点鎖線Dで示すように、バックヨーク7がティース8の両側で周方向に所定間隔に分断された分割コアからなってもよい。この場合、分割コアは、略円弧状のバックヨークとティースとで平面視が略T字状をなす。このような分割コアを環状に配列し、その外周側に円筒状ケースを焼嵌め、圧入等によって外装することにより一体に連結されステータコアが構成されてもよい。また、ステータコア5は、磁性粉末を樹脂コーティングしたものを成形型で圧縮成形した圧粉磁心として形成されてもよい。
コイル6は、例えば銅線に絶縁被覆された巻線がインシュレータ12に巻回されて構成されている。本実施形態ではコイル6は、各ティース8に集中巻き方式でそれぞれ巻装されている。また、コイル6を構成する巻線の断面は、円形であってもよいし(図3参照)、あるいは、角形であってもよい。
インシュレータ12は、ステータコア5とコイル6との間を電気的に絶縁する機能を有する。インシュレータ12は、例えばポリフェニレンスルフィド(PPS)等の熱可塑性樹脂によって形成することができる。ただし、インシュレータ12は、後述するように固定部材30が溶着可能であれば、例えばエポキシ系樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて形成されてもよい。
図2は、インシュレータ12の(a)上面図、(b)正面図、および(c)側面図である。インシュレータ12は、矩形筒状をなす本体部14と、本体部14の径方向の両端部において周方向へ突出して形成された第1および第2フランジ部16,18と、第2フランジ部18の外側面に突出する鍔部20とを備える。インシュレータ12は、熱可塑性樹脂を用いて成形型で一体成形することができる。インシュレータ12の本体部14は、第1および第2フランジ部16,18とともに、コイル6をティース8の周囲に絶縁状態で巻装するためのボビンを構成するものである。
インシュレータ12の本体部14の内部空間15は、軸方向から見て略台形状をなすティース8を略隙間無く収容可能な形状および大きさに形成されている。これにより、インシュレータ12がティース8の周囲に配置されたとき、ティース8の外周面に本体部14の内周面が密着して配置することができる。また、図1に示すように、本体部14の径方向寸法はティース8よりも若干短く形成されている。これにより、インシュレータ12がティース8に嵌め込まれたときティース8の先端が本体部14から少し突出した状態となるようにしてある。
インシュレータ12の第1および第2フランジ部16,18は、図2(b)に示すように、平面視で長方形状の枠をなすようにそれぞれ形成されている。また、第1および第2フランジ部16,18の周方向両側の端縁部は、本体部14の軸方向断面に対して所定角度をなすように屈曲して形成されている。これにより、インシュレータ12がティース8に組み付けられたとき、径方向外側の第2フランジ部18がティース8間に位置するバックヨーク7の内周側湾曲面に沿って当接した状態となり、インシュレータ12の配置を安定したものにできる。また、第1フランジ部16が第2フランジ部18と略平行となるように屈曲していることで、第1および第2フランジ部16,18間のコイル巻回スペースを大きく確保することが可能になる。その結果、スロット9内でコイル6が占める占積率を向上させ、コイル6の銅損を低下させることができる。
インシュレータ12の鍔部20は、図1および図2に示すように、第2フランジ部18の径方向外側の表面に例えば略半円状に突出して形成されている。鍔部20は、インシュレータ12の軸方向の両端側に、ティース8の軸方向長さに相当する距離だけ離れて2つ形成されている。これにより、インシュレータ12がティース8に組み付けられたとき、鍔部20がステータコア5の軸方向端面上に略当接した状態に配置されるようになっている。なお、鍔部20の形状は、半円状に限定されるものではなく、矩形状等の他の形状であってもよい。
インシュレータ12の鍔部20の厚さtは、本体部14や第1および第2フランジ部16,18と略同じ厚さに形成されている。これにより、インシュレータ12の成形性および寸法精度が向上する。ただし、鍔部20は、後述するように固定部材30によってステータコア5に固定される部分となるため、十分な固定強度を確保できるように他の部分14,16,18よりも厚く形成されてもよい。
また、インシュレータ12の鍔部20は、図1に示されるように、ティース8の周方向中心位置を通って径方向に延びる周方向中心線C上に位置するように配置されている。好ましくは、インシュレータ12の鍔部20は、上記周方向中心線Cに関して対称となる形状に形成されている。このように配置および形成することによって、ステータコア5に対するインシュレータ12の固定状態(または座り具合)がより安定したものになるという利点がある。
図1を再び参照すると、固定部材30は、コイル6が巻装されたインシュレータ12をステータコア5に固定する機能を有する。固定部材30は、例えばリング状をなす1つの部材として形成されるのが好ましい。ただし、固定部材30は、周方向に分割された複数の部材で構成されてもよく、例えば各インシュレータ12と同数の部材で構成されてもよい。
固定部材30は、合成樹脂により形成されている。この合成樹脂には、例えば、アミン基と結合する官能基を所定量だけ含有するものを用いることができる。具体的には、インシュレータ12は、例えばポリフェニレンスルフィド(PPS)等の熱可塑性樹脂に、例えばエポキシ基、改質されたエポキシ基、またはアルコキシシリル等の官能基を10重量%だけ含有する合成樹脂によって形成することができる。
図3は、コイル6が巻回されたインシュレータ12が固定部材30を介してステータコア5に固定された状態を示すステータ2の軸方向断面図と一部拡大図である。
図3に示すように、略L字状の断面を有する固定部材30は、リング状をなす基部32と、基部32の軸方向端部から屈曲して径方向内側に突出する突出部34とを備える。基部32は、ステータコア5のバックヨーク7の軸方向端面上に固定される部分である。また、突出部34は、インシュレータ12の鍔部20に溶着固定される部分である。さらに、突出部34は、インシュレータ12の鍔部20に対応する部分が基部32から突出するように形成されてもよい。
ここで、固定部材30の突出部34とインシュレータ12の第2フランジ部18との間には、隙間が形成されている。これにより、固定部材30を加熱するときの熱がインシュレータ12の第2フランジ部18に伝わって熱変形するのを抑制することができる。その結果、インシュレータ12において第1および第2フランジ部16,18間で本体部14の周囲にコイル6がしっかりと巻回された状態を維持することができる。
図3中に一点鎖線円で囲まれた拡大図に示すように、ステータコア5のバックヨーク7においてインシュレータ12の鍔部20と当接する軸方向端面上には、樹脂層22が形成されている。樹脂層22は、例えばアミン基を含有する樹脂材料によって形成されており、具体的には例えばポリアリルアミンを好適に用いることができる。また、樹脂層22は、例えば、塗布、噴き付け、成膜等の手法によってステータコア5に付着形成されている。
続いて、図3を参照して、ステータ2の製造方法について説明する。まず、上記のように樹脂層22がバックヨーク7の軸方向端面に付着されたステータコア5と、コイル6が本体部14に予め巻回されているインシュレータ12と、固定部材30とを準備する。
次に、インシュレータ12をステータコア5のティース8に径方向先端側から嵌め込んで組み付ける。このとき、第2フランジ部18がスロット9の底面すなわち径方向内周面に当接した状態に配置する。
それから、固定部材30をステータコア5に軸方向両側(矢印A,B方向)から組み付ける。固定部材30は、突出部34がインシュレータ12の鍔部20の表面に略当接し、基部32の軸方向端面がステータコア5のバックヨーク7の軸方向端面に略当接した状態となるように組み付けられる。このとき、固定部材30は、部分的に塗布した接着剤や固定部材30およびインシュレータ12の移動を規制する冶具等を用いてステータコア5に仮留めしてもよい。これにより、ステータコア5および各インシュレータ12に対する固定部材30の位置ずれが防止され、その後の加熱押圧による固定作業を効率良く正確に行える。
そして、固定部材30を加熱する。具体的には、例えば、固定部材30の突出部34に図示しない加熱部材を軸方向両側(矢印A,B方向)から押し付けて加熱する。これにより、固定部材30の突出部34がインシュレータ12の鍔部20に樹脂同士の溶着によって接合される。また、このとき、固定部材30の基部32は、固定部材30を構成する樹脂材料に含まれるエポキシ基等の官能基がステータコア5のバックヨーク7の軸方向端面上に形成された樹脂層22に含まれるアミン基と化学反応することによって、ステータコア5に対して隙間無く強固に樹脂金属接合される。その結果、インシュレータ12およびこれに巻回されたコイル6は、固定部材30を介してステータコア5に接合される。なお、加熱部材の温度、加熱時間、押圧力は、固定部材の溶着および化学反応による接合を良好に行えるように、固定部材30や樹脂層22の材料、寸法等に応じて適宜に設定される。また、上記加熱部材は、ヒーター内蔵のものであってもよいし、あるいは、加熱源からの伝熱によって所望温度に加熱された部材であってもよい。
このように本実施形態のステータ2によれば、固定部材30が、インシュレータ12の鍔部20に樹脂同士で溶着するとともに、固定部材30がステータコア5に強固に樹脂金属接合される。その結果、コイル6が巻回されたインシュレータ12を固定部材30を介してステータコア5にがたつきなく安定して固定することができる。したがって、インシュレータ12およびコイル6を例えばワニス、接着剤等の硬化性部材を用いることなく、ステータコア5に固定することができる。
ワニスや接着剤等の硬化性部材でインシュレータ12およびコイル6をステータコア5に固定する場合にはインシュレータ12からはみ出した硬化性部材を除去する必要があった。これは、はみ出した硬化性部材が回転電機1の作動時の振動等によって異物として脱落すると、ステータ2とロータ4間のギャップ3に噛み込まれて出力低下をもたらすことがあるためである。これに対し、本実施形態では、そのような硬化性部材を用いることなくインシュレータ12およびコイル6を固定できるので、はみ出した硬化性部材の除去作業が不要になるとともに、異物脱落による噛み込みを防止することができる。
また、本実施形態のステータ2によれば、固定部材30を加熱することによってコイル6が巻かれたインシュレータ12をステータコア5に固定するので、インシュレータ12の熱変形を抑制できる。その結果、インシュレータ12の第2フランジ部18が径方向外側へ倒れるように変形することによって生じ得るコイル6の巻きくずれを防止できる。
また、本実施形態のステータ2では、固定部材30とインシュレータ12とは樹脂同士の溶着によって接合され、固定部材30とステータコア5とはエポキシ基等の官能基と樹脂層22のアミン基との化学反応による結合によって樹脂金属接合されるため、硬化性部材のように温度変化による固着力の変化が生じることがなく、固定信頼性が向上する。
また、本実施形態のステータ2では、加熱による溶着および化学反応によって短時間で接合が完了する。したがって、長時間の硬化時間を必要とする硬化性部材を用いてインシュレータ12を固定する場合に比べて、ステータ2の生産性が向上する。
また、本実施形態のステータ2では、インシュレータ12が固定部材30を介してステータコア5に安定して固定されるため、外部ストレス(例えば、振動、温度変化等)によってティース8上で動く(又はがたつく)ことがなくなる。したがって、コイル6同士の電気接続部の破断やコイル6が擦れることによる絶縁皮膜の破損等を抑制することができる。
また、本実施形態のステータ2では、インシュレータ12をステータコア5に固定するための嵌合構造が不要であるため、ステータコア5のバックヨーク7およびティース8に嵌合溝や嵌合穴を形成しなくてもよい。これにより、ステータコア5内における磁路を広く確保することができるとともに、嵌合溝等の加工歪を抑制できる。その結果、回転電機1の損失低減および出力性能の向上を図ることができる。
さらに、インシュレータ12に固定用突起が形成されていないことから、組み付け時に固定用突起がステータコア5のティース等に引っ掛かって破損することがなく、インシュレータ12の組付性が向上する。
なお、本発明に係る回転電機用ステータは、上述した実施形態およびその変形例の構成に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲内で種々の改良や変更が可能である。
例えば、上記においては固定部材30とステータコア5との樹脂金属接合の例として、固定部材30が官能基を含有し、樹脂層22がアミン基を含有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、固定部材30がアミン基を含有し、樹脂層22が官能基を含有してもよい。あるいは、化学反応による樹脂金属接合が可能な他の組成物の組み合わせであってもよい。
また、上記では樹脂層22をステータコア5の軸方向端面上に付着させるとして説明したが、これに限定されるものではなく、固定部材30の基部32のステータコア当接面に付着形成しておいてもよい。
さらに、上記においては、ステータ2の軸方向両側においてインシュレータ12の鍔部20を固定する例について説明したが、これに限定されるものではなく、軸方向一方側だけに鍔部20を設けて固定部材30で固定してもよい。
さらにまた、上記においては、固定部材30をステータコア5に化学反応による樹脂金属接合によって固定する例について説明したが、これに限定されるものはない。例えば、固定部材30を構成する樹脂がステータコア5の軸方向端面に形成された多数の微小凹部内に溶融して入り込むことによるアンカー効果によって固定される物理接合で、固定部材30がステータコア5に樹脂金属接合されてもよい。あるいは、例えば、レーザ接合(例えば、LAMP(Laser Assisted Metal and Plastic)接合)によって固定部材30がステータコア5に固定されてもよい。
1 回転電機、2 ステータ、3 ギャップ、4 ロータ、5 ステータコア、6 コイル、7 バックヨーク、8 ティース、9 スロット、10 インシュレータ固定構造、12 インシュレータ、14 本体部、15 内部空間、16 第1フランジ部、18 第2フランジ部、20 鍔部、22 樹脂層、30 固定部材、32 基部、34 突出部、C 周方向中心線。

Claims (1)

  1. 環状をなすバックヨークと該バックヨークから径方向に突出するティースとを有する金属製のステータコアと、
    前記ティースの周囲に巻装されるコイルと、
    前記ステータコアと前記コイルとの間に配置されて両者を電気的に絶縁するインシュレータと、
    前記インシュレータを前記ステータコアに固定する樹脂製の固定部材と、を備える回転電機用ステータであって、
    前記インシュレータは絶縁性樹脂により形成されるとともに前記ステータコアに組み付けられた状態で径方向外側に突出する鍔部を有し、
    前記固定部材は、加熱されることにより、前記インシュレータの鍔部に溶着されるとともに、前記ステータコアの軸方向端面上に樹脂金属接合される、
    回転電機用ステータ。
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