JP5636710B2 - 回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法 - Google Patents

回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5636710B2
JP5636710B2 JP2010065753A JP2010065753A JP5636710B2 JP 5636710 B2 JP5636710 B2 JP 5636710B2 JP 2010065753 A JP2010065753 A JP 2010065753A JP 2010065753 A JP2010065753 A JP 2010065753A JP 5636710 B2 JP5636710 B2 JP 5636710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
insulator
lead end
flange
collar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010065753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011200059A (ja
Inventor
田代 啓一
啓一 田代
太 小島
太 小島
久順 東
久順 東
勝 湯原
勝 湯原
国朋 石黒
国朋 石黒
小辻 貴志
貴志 小辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2010065753A priority Critical patent/JP5636710B2/ja
Priority to EP11759165.1A priority patent/EP2551993B1/en
Priority to CN201180012738.4A priority patent/CN102934331B/zh
Priority to PCT/JP2011/054909 priority patent/WO2011118357A1/ja
Priority to US13/635,995 priority patent/US9203274B2/en
Publication of JP2011200059A publication Critical patent/JP2011200059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5636710B2 publication Critical patent/JP5636710B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/04Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of windings, prior to mounting into machines
    • H02K15/0435Wound windings
    • H02K15/0442Loop windings
    • H02K15/045Form wound coils
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/0056Manufacturing winding connections
    • H02K15/0068Connecting winding sections; Forming leads; Connecting leads to terminals
    • H02K15/0081Connecting winding sections; Forming leads; Connecting leads to terminals for form-wound windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/06Machines characterised by the wiring leads, i.e. conducting wires for connecting the winding terminations
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/12Machines characterised by the bobbins for supporting the windings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明は、電動機や発電機などの回転電機に用いられるインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法に関する。
従来からスロット面積に対する巻線の占積率を向上させるとともに、巻線の巻き崩れを防止させるインシュレータを備えたステータの構造が提案されている(特許文献1参照)。
これは、バックヨークから内周側に凸設され、先端付近にテーパ部を含むティースを有するステータコアと、ステータコアのティースの周りに配置され、テーパ部の周囲に形成されたフランジを含むインシュレータと、インシュレータを介してティースの周囲に巻回され、テーパ部の周囲にまで巻回された巻線と、を備える。
特開2008−236854号公報
ところで、上記従来例では、インシュレータのバックヨーク側フランジに設ける、巻線の巻始め部分と巻終り部分のリード端を通過させる巻線導入溝を備え、この巻線導入溝を構成している両側のフランジが同じ高さに形成されている。そして、巻き始めにおいては、両フランジに対して巻線を斜めに傾斜させることにより、巻線導入溝に挿入するようにしている。
しかし、曲げぐせがついて真っ直ぐでない線材が使用される場合もあり、巻線を斜めに傾斜させるのみでは巻線導入溝へ挿入できずにいずれか一方のフランジ先端に乗り上げることもあり、巻線の巻始め部でのインシュレータへの巻線位置決め精度が悪くなるという不具合があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、巻線の巻始め部における巻線位置決め精度の向上に好適な回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、回転電機のステータコアに設けたティースの周囲を覆う巻胴部とこの巻胴部のティース根元側及びティース先端側に夫々設けたつば部とを備え、前記両つば部間の巻胴部に巻線を複数層に重ねて巻回可能とした回転電機のインシュレータである。そして、前記ティース根元側つば部に巻線の巻始め側リード端及び巻終り側リード端を通す導入溝を設け、前記導入溝の両側の一対のつば部分のいずれか一方の導入溝に臨む側縁に、巻線の巻始めリード端を係合させて当該一方のつば部分の側縁により折れ曲がらせ、当該折れ曲がらせた先端側を導入溝へ係合させるよう、一方のつば部分の巻胴部に対する高さを他方のつば部分の高さより高くした
したがって、本発明では、ティース根元側つば部に巻線の巻始め側リード端及び巻終り側リード端を通す導入溝を設け、導入溝の両側のつば部により形成した一対のつば部分のいずれか一方の導入溝に臨む側縁に、巻線の巻始めリード端を係合させて当該一方のつば部分の側縁により折れ曲がらせ、当該折れ曲がらせた先端側を導入溝へ係合させるよう、一方のつば部分の巻胴部に対する高さを他方のつば部分の高さより高くした。このため、巻線の巻始めリード端を一対のつば部分の内の高さの高い側のつば部分に引っ掛けて係合させることができ、リード端を高い側のつば部分の導入溝に臨む側縁により中途部で折れ曲がらせて、導入溝への導入が容易となる。このため、巻線の巻始め部における巻線位置決め精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態を示す回転電機のインシュレータをステータコアと組合せた斜視図。 ステータコアを示す図。 一方のインシュレータを示す斜視図。 一方のインシュレータを示す別の斜視図。 一方のインシュレータのフランジ部の詳細を示す拡大図。 他方のインシュレータを示す斜視図。 他方のインシュレータを示す別の斜視図。 コイル巻線されたステータ巻線構造を示す斜視図。 コイル巻線工程を示す説明図。 コイル巻線工程を示す説明図。 図10に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図11に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図12に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図13に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図14に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図15に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図16に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図17に続くコイル巻線工程を示す説明図。 図11に示すコイル巻線工程の詳細を示す説明図。 図11に示すコイル巻線工程の詳細を示す別の説明図。 図19に続くコイル巻線工程の詳細を示す別の説明図。 一対のフランジ部に対するリード端の配列状態を示す半径方向外方からの正面図(A)、軸方向からの平面図(B)、及び、(A)に対する側面図(C)。 集配電用バスリングに対するリード端の接続状態を示す図。 別の集配電用バスリングに対するリード端の接続状態を示す図。 比較例のフランジ部への線材の導入過程を示す説明図。 比較例のフランジ部への線材の導入過程を示す図25の上面からの説明図。 比較例のフランジ部を示す説明図。
以下、本発明の回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法を一実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明よる回転電機のインシュレータをステータコアと組合せたステータ組立体の斜視図であり、図2に示すステータコアに図3〜図7に示すインシュレータを組付けたものである。そして、図1に示すステータ組立体のインシュレータにコイルとなる巻線を巻回することにより、図8に示すステータ巻線構造が構成される。以下の説明における、軸方向、半径方向、円周方向の各方向は、最終的にリング状に組立てられるステータコアの軸心を基準として各方向を述べている。
図2に示すように、前記ステータコア10は、略T字状に打ち抜いた薄板電磁鋼板を積層したものである。積層した電磁鋼板は、崩れないように、たとえばダボカシメや溶接によって一体化されている。ステータコア10は、バックヨーク11と、ティース12と、からなる。
ティース12は、バックヨーク11から内周側に凸設されたティースボディ121を含む。そしてティースボディ121の先端付近に形成され、徐々に拡幅するテーパ部を含むティース先端部122を有する。ティース12の内周面がロータに対向する磁極になる。バックヨーク11には、片側面(図2では左側)に凸部11Aが形成され、反対側面(図2では右側)に凹部11Bが形成されている。
このように構成されたステータコア10は、後述するように、ティース12にインシュレータが装着してステータコア組立体を構成し、これにステータコイルを巻装してステータ巻線構造を構成する。そして、バックヨーク11の凸部11aを隣接するバックヨーク11の凹部11bに挿入して連結することによりリング状のステータを構成し、この状態でハウジングに内蔵される。
前記インシュレータ20は、前記ステータコア10のティース12を囲む筒状の巻胴部21を備える。そして、筒状をなす巻胴部21の一方の端部にはステータコア10のバックヨーク11に接するティース根元側つば部22を備え、筒状をなす巻胴部21の他方の端部にはティース先端部122を囲むティース先端側つば部23を備える。ティース根元側つば部22及びティース先端側つば部23は、巻胴部21から外周方向へ向かってフランジ状に形成されている。インシュレータ20は、樹脂などの絶縁体で形成される。
前記インシュレータ20の巻胴部21の外周には、ステータコイルを構成するコイル巻線40が、例えば、整列巻により巻回されるものである。また、巻胴部21の端部に形成されている各つば部22,23は巻回されるコイル巻線40の各巻層における巻始め端および巻き終り端の位置決めを行い、巻線のステータコア10内外周へのはみ出しを防止するものである。
前記インシュレータ20は、ステータコア10のティース12に組付けるために、例えば、ステータコア10の電磁鋼板が積層された方向に、二分割され、前記積層方向の両側からステータコア10のティース12を挟むように取り付けられる。このため、前記2分割されたインシュレータ20A,20Bは、コ字状の断面形状をなす巻胴部21A,21Bと、巻胴部21A,21Bの一端部に連なって同様に積層方向に2分割されたティース根元側つば部22A,22Bを備える。そして、更に巻胴部21A,21Bの他端部に連なって同様に積層方向に2分割されたティース先端側つば部23A,23Bを備える。
なお、前記分割構造は、上記場合の他に、例えば、ステータコア10の電磁鋼板が積層された方向とは直交する方向(ステータコア10の円周方向)に二分割する場合であってもよい。前記2分割されたインシュレータ20は、図示しないが、コ字状の断面形状をなす巻胴部21と、巻胴部21の一端部に連なって同様に円周方向に2分割されたティース根元側つば部22を備えると共に巻胴部21の他端部に連なって同様に円周方向に2分割されたティース先端側つば部23を備える構造となる。また、ティース12回りの任意の複数位置で3〜4分割される場合であってもよい。
以下では、ステータコア10の電磁鋼板が積層方向に二分割されるインシュレータ20について、図3〜7に基づいて、説明する。
図3〜5はコイル巻線の巻始め及び巻き終り端のリード端41,42が取出されるリード端側インシュレータ20Aを示し、図6,7は前記リード端側インシュレータ20Aとは反対側に位置する反リード端側インシュレータ20Bを示す。以下では、夫々のインシュレータ20A,20Bについて、詳細に説明する。
前記リード端側インシュレータ20Aは、図3,4に示すように、コ字状断面のコイル巻胴部21Aの一方の側面に巻線方向に沿って2つの段状突起部24A、24Bを設け、コイル巻胴部21Aの一方の側面に対向する他方の側面に巻線方向に沿って1つの段状突起部24Cを設けている。そして、段状突起部24Cの半径方向位置(図3,4紙面上下方向位置)は段状突起部24Aの半径方向位置と段状突起部24Bの半径方向位置との間である。また、ティース12の積層方向端部に接触する巻胴部21Aの内面には、半径方向に延びてティース12に沿う複数の溝が形成されている。
前記コ字状断面のコイル巻胴部21Aおよびティース根元側つば部22A及びティース先端側つば部23Aの反リード端側インシュレータ20Bへ接続される端部は、反リード端側インシュレータ20Bへ接続する薄肉嵌合部25Aに形成している。即ち、前記薄肉嵌合部25Aは、ティース12に接する裏面側の表面を、先端側から所定範囲の長さに亘ってコイル巻線40に接する表面側へ後退させて、薄肉に形成している。
前記ティース根元側つば部22Aのバックヨーク11から軸方向に突出する部分には、ステータコア10の軸方向側面に当接して係合する係合片26が半径方向外周側に突出して設けられている。
また、前記係合片26より軸方向外側に突出するティース根元側つば部22Aには、巻胴部21A表面領域に巻回されるコイル巻線40の巻始め側及び巻き終り側のリード端41,42を、巻胴部21A表面領域からステータコア10のバックヨーク11の軸方向側面領域へ取出すための導入溝27を形成している。この導入溝27は、ティース根元側つば部22Aのバックヨーク11側方領域を、巻胴部21Aの表面までの深さで予め設定した幅において部分的に切り欠くことで形成している。前記導入溝27の形状は、図示するように、コの字状とする場合の他、例えば、U字状若しくはV字状に形成してもよい。このため、前記導入溝27を形成しているティース根元側つば部22Aのバックヨーク11の側方領域は、導入溝27により切り欠かれて巻胴部21Aよりも半径方向に突出する一対のフランジ部28A,28Bを備える形状に形成される。
前記記係合片26より軸方向外側に突出するティース根元側つば部22Aの前記導入溝27を形成する一対のフランジ部28A,28Bは、半径方向外周側から見て、図5に示すように、形成されている。
前記一方のフランジ部28Aの半径方向外周側には、最終的にはリード端41となる巻始めの線材40を案内する案内面29と、巻始め側リード端41を絡げ固定する絡げ突起30と、同リード端41をステータコア10内周側へ折曲げた際に係合する係合溝31とを備える。前記案内面29は、図22A,22Bに示すように、ステータコア10のバックヨーク11側面領域から導入溝27を通過させて巻胴部21A表面領域に円滑に線材40を案内するために傾斜させて形成されている。また、前記絡げ突起30は、巻胴部21Aへの巻線終了段階において、巻始め側リード端41を絡げ固定するよう半径方向外周側に突出させて形成されている。また、前記係合溝31は、前記突起31へ絡げた巻始め側リード端41をステータコア10内周側へ折曲げた際にリード端41に係合するよう、絡げ突起31に隣接させて形成されている。
前記他方のフランジ部28Bの半径方向外周側には、巻胴部21Aへの巻線終了段階における巻終り側リード端42を絡げ固定する絡げ突起33と、同リード端42をステータコア10内周側へ折曲げた際に係合する係合溝34とを備える。また、前記絡げ突起33は、図22Cに示すように、巻胴部21Aへの巻線終了段階において、巻終り側リード端42を絡げ固定するよう半径方向外周側に突出させて形成されている。前記絡げ突起33の根元部には、切り欠き35が設けられ、巻き終り側リード端42の絡げ時に、切り欠き35にリード端42を係合させて、巻き終り側リード端42の緩み防止を図っている。また、前記係合溝34は、前記絡げ突起33へ絡げた巻終り側リード端42をステータコア10内周側へ折曲げた際にリード端42に係合するよう、絡げ突起33に隣接させて形成されている。
前記一方のフランジ部28Aおよび他方のフランジ部28Bの軸方向高さは、いずれか一方が他方より高く形成している。これにより、線材40を両フランジ部28A,28Bに対して傾斜させて、巻始めの線材40を導入溝27へ挿入する時に、軸方向高さの高いフランジ部28Aの側縁(導入溝27の縁)に突き当て係合させることにより、線材40の導入溝27への導入を容易にしている。
この場合に、前記線材40の軸方向高さの高いフランジ部28Aの側縁(導入溝27の縁)に突き当て係合を容易にするために、軸方向高さの高いフランジ部28Aの側縁(導入溝27の縁)は、その先端角部が角張っていることが、望ましい。また、逆に軸方向高さの低いフランジ部28Bの側縁(導入溝27の縁)の先端角部は、傾斜して挿入される線材40に引っ掛からないように、円弧状の隅Rを持たせることが望ましい。
また、一方のフランジ部28Aに形成される係合溝31のフランジ部28A先端よりの深さは、他方のフランジ部28Bに形成される係合溝34のフランジ部28B先端よりの深さより、深く形成している。即ち、両フランジ部28A,28Bの係合溝31,34の底部の軸方向位置を同じとすることにより、両係合溝31,34に係合するリード端41,42のステータコア10に対する相対位置を同一として、後述する集配電用バスリング50の接続端子51,53への結線が容易となるようにしている。
前記反リード端側インシュレータ20Bは、図6,7に示すように、コ字状断面のコイル巻胴部21Bの一方の側面に巻線方向に沿って2つの段状突起部24A、24Bを設け、コイル巻胴部21Bの一方の側面に対向する他方の側面に巻線方向に沿って1つの段状突起部24Cを設けている。そして、段状突起部24Cの半径方向位置(図6,7紙面上下方向位置)は段状突起部24Aの半径方向位置と段状突起部24Bの半径方向位置との間である。また、ティース12の積層方向端部に接触する巻胴部21Bの内面には、半径方向に延びてティース12に沿う複数の溝が形成されている。
前記コ字状断面のコイル巻胴部21Bおよびティース根元側つば部22B及びティース先端側つば部23Bのリード端側インシュレータ20Aへ接続される端部は、リード端側インシュレータ20Aへ接続する薄肉嵌合部25Bに形成している。即ち、前記薄肉嵌合部25Bは、コイル巻線40に接する表面側の表面を、先端側から所定範囲の長さに亘ってティース12に接する裏面側へ後退させて、薄肉に形成している。
以上の構成のステータコア10のティース12に対して積層方向両側から、2分割されたリード端側インシュレータ20A及び反リード端側インシュレータ20Bの巻胴部21A,21Bを嵌合させ、端部の薄肉嵌合部25A,25B同士を係合させることにより、図1に示すステータ組立体2を構成する。反リード端側インシュレータ20Bの薄肉嵌合部25Bは、リード端側インシュレータ20Aの薄肉嵌合部25Aの外側に嵌合して、リード端側インシュレータ20A及び反リード端側インシュレータ20Bの巻胴部21A,21Bはティース12を取巻いている。また、リード端側インシュレータ20A及び反リード端側インシュレータ20Bのティース根元側つば部22A,22Bは、ステータコア10のバックヨーク11に接触して巻胴部21A,21B領域をバックヨーク11領域と区画している。また、リード端側インシュレータ20A及び反リード端側インシュレータ20Bのティース先端側つば部23A,23Bは、ティース先端部122を取囲んで巻胴部21A,21B領域をティース先端部122領域から区画している。
そして、上記したステータ組立体2に対し、図9〜図18に示す要領により、巻胴部21に対してコイル巻線40を順次巻線することにより、図8に示すステータ巻線構造1を得ることができる。前記ステータ巻線構造1における巻線方法について以下に説明する。
この巻線方法は、ステータ組立体2を巻線装置の巻治具Tに取付け(図9)、コイルとなる線材40を巻線装置の巻治具Tに取付け(図10)、線材40をインシュレータ20のティース根元側つば部22における一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27に導入し(図11)、巻胴部21における線材40巻始めの位置及び方向を設定する(図12)、巻始め工程を備える。次いで、巻治具Tを回転させつつ線材40を供給して巻胴部21に整列巻によりティース先端側つば部23まで巻線し(図13)、折返しティース根元側つば部22まで巻線し、次いでティース根元側つば部22とティース先端側つば部23との間において折返し整列巻して巻線する巻線工程を備える。そして、所定の巻層を終了した段階において、巻治具Tの回転を停止させ(図14)、線材40をインシュレータ20のティース根元側つば部22における一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27に導入する(図15)。そして、他方のフランジ部28Bに線材40を絡げ(図16〜18)、巻終り側リード端42をカットし、巻始め側リード端41を一方のフランジ部28Aの絡げる、終了工程を備える。
ステータ組立体2の巻治具Tへの取付けは、図9に示すように、ステータコア10のバックヨーク11を積層方向から巻治具Tにより把持することにより実行される。巻治具Tは、巻線装置により回転駆動されるよう構成され、その回転軸芯にステータコア10におけるティース12の半径方向中心とが一致するように固定される。従って、巻治具Tが回転駆動されるとステータ組立体2はティース12の半径方向中心を軸心として回転される。
巻治具Tには、リード端側のバックヨーク11の軸方向端面の延長上に腕を延して、巻始め側リード端41を保持する線材固定部T1を一体に備える。また、巻線装置には、図示しないが線材供給装置が装備され、線材供給装置から供給された線材40を線材ガイドを介して巻治具Tに把持されたステータ組立体2に供給するようになっている。前記線材ガイドは、巻胴部21への線材40の巻付け位置に応じて、前記巻軸心に対して軸方向に往復移動可能に構成している。
次いで、図10に示すように、線材供給装置よりコイルとなる線材40を線材ガイドを介して巻治具T上に供給し、巻治具T上を通過させてその先端を線材固定部T1に固定する。この状態では、供給された線材40は、バックヨーク11の軸方向端面上に位置し、インシュレータ20のティース根元側つば部22の外側に位置する。
次いで、図11に示すように、線材ガイドをティース先端側に移動させて、先端が線材固定部T1に固定された線材40を巻胴部21側に揺動させる。揺動した線材40の中途部は、図19,20に示すように、一対のフランジ部28A,28Bの内の軸方向長さの長い側のフランジ部28Aに係合して、中途部で折れ曲がる。そして、折れ曲がった線材40は、一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27に正対することとなる。この場合に、曲げぐせがついて真っ直ぐでない線材40が使用される場合であっても、上記のように折れ曲がることにより、線材40に付いている曲げ癖も矯正されて、円滑に導入溝27に導入することができる。このように、線材40を両フランジ部28A,28Bに対して傾斜させて巻始めの線材40を導入溝27へ挿入する際に、軸方向高さの高いフランジ部28Aの側縁(導入溝27の縁)に突き当て係合させることにより、線材40の導入溝27への導入を容易にしている。
ところで、両フランジ部28A,28Bの軸方向高さが同じである場合には、図25,26に示すように、バックヨーク11側方から巻胴部21への導入過程において、両フランジ部28A,28Bに対して線材40を斜めに傾斜させても、傾斜した線材40に対する両フランジ28A,28B間の間隔が大きく拡がらない。このため、曲げぐせがついて真っ直ぐでない線材40が使用される場合には、線材40がいずれかのフランジ部28A,28Bに乗り上げることとなり、巻線40の巻始めの巻線位置決め精度が低下する不具合がある。
しかし、本実施形態のように、いずれか一方のフランジ部28Aが他方のフランジ部28Bより高く形成している。このため、巻治具Tにリード端41を固定した巻線のバックヨーク11側方から巻胴部21への導入過程において、巻始めの線材40を、例えば、高い方のフランジ部28Aに突き当てることにより、傾斜されたリード端41が通過する導入溝27の幅を大きくすることができる。従って、リード端41を高い方のフランジ部28Aに突き当てた状態とすることで、リード端41を双方のフランジ部28A,28B間の導入溝27へ容易に導入することができる。このため、線材40のフランジ部28A,28Bへの乗り上げを防止でき、線材40の巻始めの巻線位置決め精度を高くすることができる。
次いで、図21に示すように、ステータ組立体(以下では「ワーク」という)を巻線方向に回転させることにより、一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27に線材40を導入することができる。
ところで、ティース根元側つば部22における巻始め側となる一方のフランジ部28Aのバックヨーク11側に、図27に示すように、段差Hが存在する場合には、導入溝27に導入された線材40は、この段差Hにより巻胴部21表面から浮き上がることとなる。このため、その上に巻線されるコイルも同様に浮き上がり、最終的に巻線されたコイルエンドの高さが大きくなってしまう不具合がある。
しかしながら、本実施形態においては、導入溝27に導入された線材40は、ティース根元側つば部22における巻始め側となる一方のフランジ部28Aのバックヨーク11側に設けた傾斜した案内面29を備えるため、バックヨーク11側に位置する線材40は案内面29により傾斜して案内される。このため、導入溝27を通過して巻胴部21領域に達した部分では巻胴部21表面に確実に接触させることができる。従って、その上に巻線されるコイルの浮き上がりもなく、最終的に巻線されたコイルエンドの高さが大きくなる不具合を解消できる。
次いで、図12に示すように、線材ガイドをティース根元側に移動させて、導入溝27を通過して巻胴部21領域に位置する線材40をティース根元側つば部22に沿わせて、巻胴部21における線材巻始めの位置及び方向を設定する。これにより、巻始め工程が完了し、巻胴部21への巻線を開始することができる。
次いで、巻治具Tを回転させつつ線材ガイドより供給する線材40を巻胴部21に整列巻により巻線する。線材ガイドは、巻胴部21への巻線位置の進行に連れてその位置を移動させる。巻線の進行により、図13に示すように、ティース先端側つば部23まで巻線すると、図示しないが、同様に折返しティース根元側つば部22まで巻線し、次いでティース根元側つば部22とティース先端側つば部23との間において折返し整列巻して巻線する。
そして、図14に示すように、所定の巻層を終了した段階で、巻胴部21に沿って曲げられていない巻胴部21近傍の供給中の直線状の線材40部分が、インシュレータ20のティース根元側つば部22の一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27領域に位置する回転位置において、巻治具Tを停止させる。これは、ティース12をその積層方向が水平状態となる状態から更に回転させた回転位置において実現される。この状態においては、インシュレータ20のティース根元側つば部22の一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27領域に、巻線から離れて直線状となった線材40部分が存在する。
次いで、図15に示すように、線材ガイドをバックヨーク11の側方まで軸方向に移動させる。これにより、巻胴部21に巻付いた部分から接線状に離れる直線状の線材40は、インシュレータ20のティース根元側つば部22の一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27領域に導入される。
次いで、図16に示すように、ワークを巻線方向に90度前後回転させて停止させ、次いで、図17に示すように、線材ガイドを巻胴部21側に移動させる。これにより、導入溝27を通過した線材40は、他方のフランジ部28Bの絡げ突起33の下方(半径方向内側)に延在させて配置されることとなる。
次いで、図18に示すように、ワークを巻線方向とは逆方向に、例えば90度、回転させて停止させる。これにより、導入溝27を通過した線材40は、他方のフランジ部28Bの絡げ突起33の下方(半径方向内側)に設けた切り欠き35に係合される。次いで、巻き終り側線材40を切断し、また、巻始め側線材40を一方のフランジ部28Aの絡げ突起30に絡げることで、巻線が完了し、図8に示すステータ巻線構造1を得ることができる。
前記ステータ巻線構造1においては、図22(A)に示すように、巻線表面側からの巻終り側リード端42は、インシュレータ20のティース根元側つば部22の一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27領域を通り、他方のフランジ部28Bに設けた絡げ突起33に下側から係合し、絡げ突起33表面を回り込んで軸方向に直立した状態で延びている。この状態のリード端42は、絡げ突起33に隣接して設けた係合溝34に臨んで位置する。そして、図22(B)(C)に示すように、リード端42の絡げ突起33から直立している領域を、隣接している係合溝34内に折り曲げることで、リード端42の先端が半径方向内方へ傾斜させる。巻終り側リード端42は、巻装したコイル巻線40の終端であり、コイル巻線40のスプリングバック作用により緩み易い。このことから、絡げ突起33の切り欠き35により、先ずコイル巻線40の巻き方向の緩みを防止し、次いで、絡げ突起33に絡げることにより更に緩み止めし、加えて係合溝34に係合させることで緩み止めする、3重構造となっている。これにより、巻終り側リード端42の周方向の位置決めと、コイル巻線40の緩み防止と、集配電用バスリング50取付け時における集配電用バスリング50との干渉防止との、各機能を発揮させることができる。
また、巻胴部21表面側からの巻始め側リード端41は、インシュレータ20のティース根元側つば部22の一対のフランジ部28A,28B間の導入溝27領域を通り、一方のフランジ部28Aに設けた案内面29に沿った状態で斜め方向に延びている。このため、巻始め側リード端41を図中上方へ折り曲げて、一方のフランジ部28Aに設けた絡げ突起30に沿わせることで、破線図示のように、絡げ突起30に絡げる。これにより、巻始め側リード端41も軸方向に直立した状態で延ばせることができる。この状態のリード端41は、絡げ突起30に隣接して設けた係合溝31に臨んで位置する。そして、図22(B)(C)に示すように、リード端41の絡げ突起30から直立している領域を、隣接している係合溝31内に折り曲げることで、リード端41の先端が半径方向内方へ傾斜させる。巻始め側リード端41は、多層に巻装したコイル巻線40により抑えられているため、巻終り側リード端42よりも緩み難いが、絡げ突起30への絡げにより緩み止めし、次いで、係合溝31に係合させることで、2重に緩み止めしている。これにより、巻始め側リード端41の周方向の位置決めと、コイル巻線40の緩み防止と、集配電用バスリング50取付け時における集配電用バスリング50との干渉防止との、各機能を発揮させることができる。
この状態では、巻始め側リード端41と巻終り側リード端42とは、各フランジ部28A,28Bに設けた絡げ突起30,33により設定した所定の距離に位置する。このため、各コイル巻線40同士を相互に接続する集配電用バスリング50のコイル側への接続端子51,53の端子ピッチと、前記巻始め側リード端41と巻終り側リード端42の距離とを、同寸法に設定することにより、両者の接続が、リード端41,42を接続のために周方向に折り曲げる手間を防止でき、両者間の接続が容易となる。
以上により構成されたステータ巻線構造1は、前述したように、バックヨーク11の凸部11Aを隣接するバックヨーク11の凹部11Bに挿入して連結することによりリング状とし、この状態でハウジングに内蔵されることにより、ステータを構成する。
次いで、各ステータコイル同士を相互に接続する集配電用バスリング50がハウジング内に取付けられ、集配電用バスリング50のコイル側への接続端子51,53とコイル巻線40のリード端41,42との接続がなされる。前記一対のフランジ部28A,28Bは、ステータコア10に対して軸方向に突出しているが、バックヨーク11の側方領域(半径方向外方)へは突出する構成となっていない。リード端41,42の各フランジ部28A,28Bから半径方向内方に曲げられているため、結線部品である集配電用バスリング50を干渉させることなくハウジング内に取付けることができる。そして、結線部品の接続端子51,53の向きに左右されずに、緩みなく、結線部品の接続端子51,53にリード端41,42を取付けることができる。
即ち、前記集配電用バスリング50の接続端子51として、図23に示すように、バックヨーク11の側方に位置して、その軸方向端面に設けた半径方向溝により、リード端41,42を収容する収容溝52を備えるものがある。この場合においては、図22に示す軸方向に延びる各リード端41,42を半径方向外周側へそのまま折り曲げることにより、接続端子51の収容溝52に挿入させることができる。この場合には、引き続き、接続工具により接続端子51の収容溝52を狭めることにより、リード端41,42と接続端子51との接続作業が完了する。なお、図示する例では、接続端子51の収容溝52にリード端41,42をあずける際に、リード端41,42を半径方向内周側にリード端41,42を曲げる必要がないので、リード端41,42が緩まないように機能する絡げ突起30,33を設けるだけでよく、係合溝31,34を設ける必要はない。このため、係合溝31,34を形成していない。
また、前記集配電用バスリング50の接続端子53として、図24に示すように、バックヨーク11の側方に位置して、半径方向内周面側に設けた軸方向溝により、リード端41,42を収容する収容溝54を軸方向に備えるものがある。この場合においては、リード端41,42が半径方向内方に折曲げられて係合溝31,34に係合されているため、集配電用バスリング50をハウジング内のステータコア10のバックヨーク11側方に装着する際に、リード端41,42との干渉が回避される。そして、図22に示す軸方向に延びる各リード端41,42をそのまま半径方向外方に折り曲げることにより、接続端子53の収容溝54に挿入させることができる。この場合にも、引き続き、接続工具により接続端子53の収容溝54を狭めることにより、リード端41,42と接続端子53との接続作業が完了する。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)回転電機のステータコア10に設けたティース12の周囲を覆う巻胴部21とこの巻胴部21のティース根元側及びティース先端側に夫々設けたつば部22,23とを備え、前記両つば部22,23間の巻胴部21に巻線を複数層に重ねて巻回可能とした回転電機のインシュレータ20である。そして、ティース根元側つば部22にコイル巻線40の巻始め側リード端41及び巻終り側リード端42を通す導入溝27を設け、導入溝27の両側のつば部22により形成したつば部分としての一対のフランジ部28A,28Bのいずれか一方の導入溝27に臨む側縁に、巻線40の巻始めリード端41を係合させて当該一方のつば部分としてのフランジ部28Aの側縁により折れ曲がらせ、当該折れ曲がらせた先端側を導入溝27へ係合させるよう、一方のつば部分としてのフランジ部28Aの巻胴部21に対する高さを他方のつば部分としてのフランジ部28Bの高さより高くした。
このため、コイル巻線40の巻始めリード端41をつば部分としての一対のフランジ部28A,28Bの内の高さの高い側のフランジ部28Aに係合させることができ、リード端41を高い側のフランジ部28Aの縁により折れ曲がらせて、導入溝27への導入が容易となる。このため、コイル巻線40の巻始め部における巻線位置決め精度を向上させることができる。
(イ)つば部分としての一対のフランジ部28A,28Bは、コイル巻線40の巻始め側リード端41が接触する一方のフランジ部28Aが巻終り側リード端42が接触する他方のフランジ部28Bより高く形成されているため、巻始め側リード端41を高い側のフランジ部28Aに絡げることができ、巻終り側リード端42を低い側のフランジ部28Bに絡げることができる。
(ウ)巻胴部21よりの高さが高く形成されているつば部分としてのフランジ部28Aは導入溝27に臨む縁の先端が角状に形成され、前記巻胴部21よりの高さが低く形成されているつば部分としてのフランジ部28Bは導入溝27に臨む側縁の先端が円弧状に形成されているため、巻始め側リード端41を低い側のフランジ部28Bへ係合させないで、高い側のフランジ部28Aに係合させ易くできる。
(エ)つば部分としての一対のフランジ部28A,28Bは、巻胴部21に臨む面に対する裏面側に巻始め側リード端41若しくは巻終り側リード端42を絡げる角状の絡げ突起30,33を備えるため、各リード端41,42を絡げ突起30,33に絡げることによりコイル巻線40の緩みを抑制することができる。
しかも、両絡げ突起30,33の間隔をステータコア10側方に配置される集配電用バスリング50の接続端子51の配置ピッチに対応して設定することにより、図23に示すように、集配電用バスリング50との結線を容易にすることができる。
(オ)つば部分としての一対のフランジ部28A,28Bは、フランジ部28A,28B先端側に延び、巻始め側リード端41若しくは巻終り側リード端42の先端側部分が係合可能な係合溝31,34を備えるため、巻始め側リード端41および巻終り側リード端42をこれらの係合溝31,34に係合させることにより、コイル巻線40の緩みを抑制すると共に、係合溝31,34に係合したリード端41,42はステータの内径側に折曲げられることとなり、ステータコア10側方に配置される集配電用バスリング50との干渉を抑制することができる。また、各リード端41,42間の間隔を係合溝31,34により設定した寸法に設定でき、図24に示すように、ステータコア10側方に配置される集配電用バスリング50の接続端子53の配置ピッチと一致させることにより、集配電用バスリング50との結線を容易にすることができる。
(カ)巻胴部21よりの高さが高く形成されているつば部分としてのフランジ部28Aに設ける係合溝31のフランジ部28A先端からの深さ寸法が、巻胴部21よりの高さが低く形成されているつば部分としてのフランジ部28Bに設ける係合溝34のフランジ部28B先端からの深さ寸法より大きく形成されていることにより、内径側に位置する巻始め側リード端41をフランジ部28Aの表面より浮かせることなく係合溝31に係合させることができる。
T 巻治具
1 ステータ巻線構造
2 ステータ組立体
10 ステータコア
11 バックヨーク
12 ティース
20 インシュレータ
21 巻胴部
22 ティース根元側つば部
23 ティース先端側つば部
27 導入溝
28A,28B フランジ部(つば部分)
29 案内面
30,33 絡げ突起
31,34 係合溝
35 切り欠き
40 線材、コイル巻線
41,42 リード端

Claims (7)

  1. 回転電機のステータコアに設けたティースの周囲を覆う巻胴部とこの巻胴部のティース根元側及びティース先端側に夫々設けたつば部とを備え、前記両つば部間の巻胴部に巻線を複数層に重ねて巻回可能とした回転電機のインシュレータにおいて、
    前記ティース根元側つば部に巻線の巻始め側リード端及び巻終り側リード端を通す導入溝を設け、
    前記導入溝の両側の一対のつば部分のいずれか一方の前記導入溝に臨む側縁に、前記巻線の巻始めリード端を係合させて当該一方のつば部分の側縁により折れ曲がらせ、当該折れ曲がらせた先端側を前記導入溝へ係合させるよう、一方のつば部分の巻胴部に対する高さを他方のつば部分の高さより高くしたことを特徴とする回転電機のインシュレータ。
  2. 回転電機のステータコアに設けたティースの周囲を覆う巻胴部とこの巻胴部のティース根元側及びティース先端側に夫々設けたつば部とを備え、前記両つば部間の巻胴部に巻線を複数層に重ねて巻回可能とした回転電機のインシュレータにおいて、
    前記ティース根元側つば部に巻線の巻始め側リード端及び巻終り側リード端を通す導入溝を設け、
    前記導入溝の両側のつば部により形成した一対のつば部分の巻胴部に対する高さを異ならせて構成し、
    前記一対のつば部分は、巻胴部に臨む面に対する裏面側に巻始め側リード端若しくは巻終り側リード端を絡げる角状の絡げ突起を備えることを特徴とする回転電機のインシュレータ。
  3. 前記一対のつば部分は、コイル巻線の巻始め側リード端が接触する一方のつば部分が巻終り側リード端が接触する他方のつば部分より高く形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機のインシュレータ。
  4. 前記巻胴部よりの高さが高く形成されているつば部分は導入溝に臨む側縁の先端が角状に形成され、前記巻胴部よりの高さが低く形成されているつば部分は導入溝に臨む側縁の先端が円弧状に形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の回転電機のインシュレータ。
  5. 前記一対のつば部分は、つば部分の先端側に延び、巻始め側リード端若しくは巻終り側リード端の先端側部分が係合可能な係合溝を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の回転電機のインシュレータ。
  6. 前記巻胴部よりの高さが高く形成されているつば部分に設ける係合溝のつば部分先端からの深さ寸法が、巻胴部よりの高さが低く形成されているつば部分に設ける係合溝のつば部分先端からの深さ寸法より大きく形成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機のインシュレータ。
  7. インシュレータの巻胴部の端部に設けたティース根元側つば部に、巻線の巻始め側リード端及び巻終り側リード端を通す導入溝を設け、導入溝の両側に巻胴部より直立する一対のつば部分を形成し、前記一対のつば部分の巻胴部に対する高さを異ならせて形成し、
    前記巻胴部によりステータコアのティースを覆って前記インシュレータをステータコアに装着し、
    次いで、コイル巻線の巻始めリード端を前記インシュレータの巻胴部からの高さが高い側のつば部分前記導入溝に臨む側縁に係合させて、当該リード端を高い側のつば部分の側縁により折れ曲がらせ、当該折れ曲がらせた先端側を導入溝に係合させることを特徴とするステータ巻線構造の製造方法。
JP2010065753A 2010-03-23 2010-03-23 回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法 Active JP5636710B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010065753A JP5636710B2 (ja) 2010-03-23 2010-03-23 回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法
EP11759165.1A EP2551993B1 (en) 2010-03-23 2011-03-03 Electromagnet for stator and manufacturing method of electromagnet for stator
CN201180012738.4A CN102934331B (zh) 2010-03-23 2011-03-03 定子用电磁铁及定子用电磁铁的制造方法
PCT/JP2011/054909 WO2011118357A1 (ja) 2010-03-23 2011-03-03 ステータ用電磁石及びステータ用電磁石の製造方法
US13/635,995 US9203274B2 (en) 2010-03-23 2011-03-03 Electromagnet for stator and manufacturing method of electromagnet for stator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010065753A JP5636710B2 (ja) 2010-03-23 2010-03-23 回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011200059A JP2011200059A (ja) 2011-10-06
JP5636710B2 true JP5636710B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=44672925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010065753A Active JP5636710B2 (ja) 2010-03-23 2010-03-23 回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9203274B2 (ja)
EP (1) EP2551993B1 (ja)
JP (1) JP5636710B2 (ja)
CN (1) CN102934331B (ja)
WO (1) WO2011118357A1 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6033573B2 (ja) * 2012-04-27 2016-11-30 株式会社ニフコ ステーター用インシュレーター
FR2992493B1 (fr) * 2012-06-20 2015-07-10 Valeo Equip Electr Moteur Isolant de bobine muni d'une ailette formant un mur electriquement isolant et element de machine electrique associe
KR20140003674A (ko) * 2012-06-22 2014-01-10 엘지이노텍 주식회사 모터
KR101940516B1 (ko) * 2012-08-03 2019-04-11 삼성전자주식회사 모터와 이를 가지는 세탁기
DE102012224012A1 (de) * 2012-12-20 2014-06-26 Tyco Electronics Belgium Ec Bvba Spulenkörper zur Montage an einem Magnetkern, Reluktanzresolver und Verfahren zur Herstellung
CN103928999B (zh) * 2013-01-10 2017-08-11 广东美的环境电器制造有限公司 定子、分块定子电机的绕线架及其绕线方法
DE102013204759A1 (de) 2013-03-19 2014-09-25 Robert Bosch Gmbh Zahnsegment zum Zusammenbau eines Stators oder Rotors einer elektrischen Maschine und Verfahren für die Herstellung einer solchen
JP5928904B2 (ja) 2013-08-06 2016-06-01 株式会社安川電機 インシュレータ、固定子結合体、回転電機、及び結線基板
EP3432449B1 (en) * 2013-10-30 2020-04-01 Mitsubishi Electric Corporation Electric motor, compressor including the same, and method of manufacturing electric motor
JP6225804B2 (ja) * 2014-04-07 2017-11-08 株式会社安川電機 ボビン及び回転電機
JP6801946B2 (ja) * 2015-01-20 2020-12-16 トヨタ自動車株式会社 インシュレータの形成方法
US10038348B2 (en) * 2015-08-12 2018-07-31 Regal Beloit America, Inc. Liner, stator assembly and associated method
CN105746757A (zh) * 2016-03-25 2016-07-13 梧州市中茗茶业有限公司 茶叶发酵筒
US11095171B2 (en) * 2017-02-13 2021-08-17 Lg Innotek Co., Ltd. Stator and motor comprising same
JP6700211B2 (ja) * 2017-03-15 2020-05-27 アイチエレック株式会社 固定子および電動機
JP6656474B2 (ja) * 2017-06-02 2020-03-04 デンソートリム株式会社 回転電機
CN110892610B (zh) 2017-06-14 2022-06-14 株式会社牧田 电动工具
JP7314361B2 (ja) * 2017-06-14 2023-07-25 株式会社マキタ 電動工具
JP6994873B2 (ja) * 2017-08-29 2022-01-14 株式会社ミツバ ブラシレスモータ
CN111316539B (zh) 2017-09-20 2022-03-22 松下知识产权经营株式会社 绝缘体、包括该绝缘体的定子以及包括该绝缘体的电动机
WO2019058643A1 (ja) 2017-09-20 2019-03-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ
JP7289102B2 (ja) 2017-09-20 2023-06-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ
CN107947420B (zh) * 2017-11-28 2020-05-05 广东美的环境电器制造有限公司 用于电机的绝缘框、绝缘框架和电机定子及其制作方法
WO2019146451A1 (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ
JP7004164B2 (ja) * 2018-03-30 2022-01-21 株式会社豊田自動織機 回転電機のステータ、回転電機、及び回転電機のステータの製造方法
GB2577546B (en) * 2018-09-28 2023-05-24 Dyson Technology Ltd A stator core assembly
JP7247720B2 (ja) * 2019-04-03 2023-03-29 株式会社プロテリアル ラジアルギャップ型回転電機及びラジアルギャップ型回転電機の製造方法
KR102317047B1 (ko) * 2019-07-25 2021-10-25 엘지전자 주식회사 스테이터 및 이를 포함하는 모터
JP2021083183A (ja) * 2019-11-15 2021-05-27 日本電産株式会社 ステータ、およびモータ
JP2022178706A (ja) * 2021-05-20 2022-12-02 株式会社デンソー インシュレータ、ステータ及びステータの製造方法

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510324Y2 (ja) * 1986-07-29 1993-03-15
JP2002176753A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機固定子の製造方法及びその固定子
JP2002284446A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Moric Co Ltd 電気機器の巻線ボビン
JP3718473B2 (ja) * 2002-01-08 2005-11-24 草津電機株式会社 電動機
DE20204507U1 (de) * 2002-03-21 2002-06-06 Grundfos As Spulenträger als Isoliermaterial für eine elektrische Spule
JP3980402B2 (ja) * 2002-05-13 2007-09-26 本田技研工業株式会社 回転電機
EP1437817B1 (en) * 2003-01-10 2013-03-13 Askoll Holding S.r.l. Synchronous electric motor with a permanent magnet rotor and improved supporting spools for circulation pumps of heating and air-conditioning systems
US7026739B2 (en) * 2003-05-23 2006-04-11 Honda Motor Co., Ltd Stator and insulating bobbin and a manufacturing method of the stator
DE10345631A1 (de) * 2003-09-29 2005-05-04 Siemens Ag Elektrische Maschine mit Trägervorrichtung mit Messsystem
JP4483480B2 (ja) * 2004-08-27 2010-06-16 アイシン精機株式会社 固定子及びモータ
US20060071569A1 (en) * 2004-10-04 2006-04-06 Stewart William P Stator end caps and methods for positioning the lead and exit ends of the stator windings
US7095150B2 (en) * 2004-10-21 2006-08-22 Shop Vac Corporation Apparatus for securing a bobbin of a reluctance machine
JP2007014147A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Fujitsu General Ltd 電動機
JP4487914B2 (ja) * 2005-11-30 2010-06-23 トヨタ自動車株式会社 カセットコイルおよびカセットコイルを備える回転電機
DE102006021903A1 (de) * 2006-05-11 2007-11-22 Zf Friedrichshafen Ag Wickelkörper für eine Spule einer elektrischen Maschine
JP2008072801A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Mitsuba Corp コイル装置、ステータおよびモータ
JP2008148470A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Hitachi Ltd 集中巻コイルおよび集中巻きコイルの製造方法
JP4697145B2 (ja) * 2007-01-18 2011-06-08 トヨタ自動車株式会社 インシュレータボビン及びその組付方法
JP4791387B2 (ja) * 2007-02-21 2011-10-12 三菱電機株式会社 電機子
JP5082524B2 (ja) 2007-03-19 2012-11-28 日産自動車株式会社 絶縁インシュレータ並びにステータの構造及び製造方法
DE102007035531A1 (de) * 2007-07-28 2009-01-29 Zf Friedrichshafen Ag Wicklungsanordnung für eine elektrische Maschine
JP4967909B2 (ja) * 2007-08-02 2012-07-04 日産自動車株式会社 絶縁インシュレータ及びステータ並びにステータ製造方法
JP5315743B2 (ja) * 2008-03-26 2013-10-16 アイシン精機株式会社 電動回転モーター
JP5153433B2 (ja) * 2008-04-22 2013-02-27 三菱電機株式会社 電動機
JP4868187B2 (ja) * 2009-01-16 2012-02-01 株式会社富士通ゼネラル 電動機

Also Published As

Publication number Publication date
CN102934331A (zh) 2013-02-13
US9203274B2 (en) 2015-12-01
EP2551993A1 (en) 2013-01-30
US20130009512A1 (en) 2013-01-10
CN102934331B (zh) 2015-02-04
JP2011200059A (ja) 2011-10-06
EP2551993B1 (en) 2018-06-06
EP2551993A4 (en) 2017-10-11
WO2011118357A1 (ja) 2011-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5636710B2 (ja) 回転電機のインシュレータ及びステータ巻線構造の製造方法
JP6580252B2 (ja) 磁極、磁極の製造方法および固定子
US10439462B2 (en) Rotary electric machine
JP5573327B2 (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
JP5306411B2 (ja) 回転電機
JP4301334B2 (ja) 回転電機
JP3903922B2 (ja) 回転電機の集中巻きステータコイル
JP5904698B2 (ja) ハイブリッド車両用駆動モータの集中巻コイルの結合構造物
CN102801225B (zh) 电动机芯、定子、以及定子的制造方法
WO2016024554A1 (ja) ステータ製造方法及びステータ
JP4106375B2 (ja) 回転電機の固定子
EP3193428B1 (en) Stator
US20150123503A1 (en) Stator
KR102656510B1 (ko) 모터
JP5481307B2 (ja) 電動機の突極集中巻きステータ
CN113452179B (zh) 定子以及马达
WO2017110987A1 (ja) ステータおよび回転電機
JP2007014088A (ja) 回転電機のステータ、回転電機、及び回転電機のステータの製造方法
JP2006187073A (ja) インシュレータ、固定子及びモータ
JP4509088B2 (ja) 回転電機の製造法
US8225484B2 (en) Method of manufacturing stator for electric rotating machine
JP2012105372A (ja) 外転型の電動機
US20180175689A1 (en) Stator and method of manufacturing stator
US11063487B2 (en) Stator
JP2009044780A (ja) 回転電機の渡り導体接合型ステータコイル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141007

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5636710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151