JP6421779B2 - 信号生成装置、及び信号生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、信号生成装置、及び信号生成方法に関する。
電子装置において、前段の発振部におけるVCO(Voltage Controlled Oscillator)が生成するクロック信号を、複数の後段の回路のそれぞれの動作クロック信号として供給することが知られている。前段の発振部、及び後段の複数の回路のいずれにおいても、基準信号に基づいて、VCOの周波数を目標周波数と一致させるために、PLL(Phase Locked Loop)技術を用いている。
このような電子装置では、例えば、通常動作時からスリープ動作に移行したり、逆にスリープ動作から通常動作に移行したりするような場合に、前段の発振部のVCOが出力するクロック信号の周波数を移行させる必要がある。このとき、クロック信号の周波数移行は、可能な限り、円滑に(安定的に)、かつ迅速に(短時間で)行うことが望まれる。
例えば、特許文献1には、クロック信号の周波数を移行する際に、PLL動作を停止し、強制的に目標周波数を変更することによって短時間で異なる目標周波数に移行する技術が提案されている。
特開2011−211394号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、前段の発振部のVCOが出力するクロック信号の周波数を移行させる際に、周波数の変化が速すぎると、後段の回路が周波数の変化に対応できず、自走状態となって同期はずれを発生し(PLL動作がアンロック状態となり)、動作が不安定となるという問題がある。特に、複数の後段の回路において、それぞれの回路を構成する部品の違いなどからPLL動作における位相のずれに対する許容誤差が異なる場合には、周波数の変化に対応できない後段の回路があると、複数の後段の回路の間で同期が得られないという問題がある。
そこで本発明は、クロック供給先の後段の回路の動作安定性を保ちつつ、より迅速にクロック信号の周波数を移行することを目的とする。
この発明に係る信号生成装置は、印加された電圧の電圧値に応じた周波数を有するクロック信号を生成し、前記クロック信号を他の装置へ供給するクロック信号生成部と、前記クロック信号の周波数を目標周波数と比較する周波数比較部と、前記周波数比較部の比較結果に基づいて前記クロック信号が前記目標周波数となるように前記クロック信号生成部に印加する電圧の電圧値を設定する設定部と、前記周波数比較部の比較結果によらず前記設定部が設定する電圧値を段階的に変更させることで前記クロック信号の周波数を目標周波数に近づける周波数移行動作を行い、この周波数移行動作の過程において前記他の装置を監視し、前記他の装置のいずれかが前記クロック信号に対して非同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を中断し、再び前記他の装置のすべてが前記クロック信号に対して同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を再開するするよう前記周波数移行動作を制御する周波数移行制御部と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る信号生成方法は、印加電圧の電圧値に応じた周波数を有するクロック信号を生成し、前記クロック信号を他の装置へ供給するステップと、前記クロック信号の周波数を目標周波数と比較するステップと、前記比較の結果に基づいて前記クロック信号が前記目標周波数となるように前記印加電圧の電圧値を設定するステップと、前記比較の結果によらず前記印加電圧の電圧値を段階的に変更することで前記クロック信号の周波数を目標周波数に近づける周波数移行動作を行い、この周波数移行動作の過程において前記他の装置を監視し、前記他の装置のいずれかが前記クロック信号に対して非同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を中断し、再び前記他の装置のすべてが前記クロック信号に対して同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を再開するするよう前記周波数移行動作を制御するステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、クロック供給先の後段の回路の動作安定性を保ちつつ、より迅速にクロック信号の周波数を移行することができる。
本発明による実施形態に係るクロック信号生成装置100の構成を示すブロック図である。 本実施形態による他デバイス130〜132の略構成を示すブロック図である。 本実施形態によるクロック信号生成装置100において周波数移行が速すぎる場合の動作を説明する概念図である。 本実施形態によるクロック信号生成装置100において周波数移行が遅い場合の動作を説明する概念図である。 本実施形態によるクロック信号生成装置100の周波数移行動作を説明するための概念図である。 本実施形態によるクロック信号生成装置100の周波数移行動作の一部(第1カウンタ、第2カウンタにおけるカウンタ値の遷移)を説明するための概念図である。 本実施形態による周波数比較部103の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による周波数移行制御部101の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による設定部111の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
なお、本発明は下記の実施形態(図面の内容も含む。)によって限定されるものではない。下記の実施形態に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明による実施形態に係るクロック信号生成装置100の構成を示すブロック図である。なお、クロック信号生成装置100の各構成要素は、電子回路等によって構成される。
クロック信号生成装置100には目標周波数が設定され、クロック信号生成装置100は、設定された目標周波数を有する第1クロック信号(クロック−パルス)CS1を生成するように動作する。クロック信号生成装置100が生成した第1クロック信号CS1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の所定の処理を行う処理装置等の供給先に供給される。目標周波数は、クロック信号生成装置100が生成する第1クロック信号CS1の周波数として要求される周波数であり、供給先が必要とする周波数である。供給先は、例えば、第1クロック信号CS1を動作クロック信号として使用する。クロック信号生成装置100は、例えば、前記の処理装置等に内蔵されてもよい。この場合、処理装置等におけるクロック信号生成装置100以外の部分は、適宜クロック信号生成装置100の外部と表現される。
クロック信号生成装置100は、周波数移行制御部101と、周波数比較部103と、第1カウンタ105と、第2カウンタ107と、基準信号生成部109と、設定部111と、D/A(デジタルアナログ変換器)113と、クロック信号生成部115と、第1セレクタ117と、レジスタ119と、レジスタ121と、レジスタ123と、レジスタ125と、第2セレクタ127と、レジスタ128と、レジスタ129と、を備える。
周波数移行制御部101には、外部(例えば、前記の供給先)から、目標周波数を指定する周波数高低設定信号(第1制御信号C1)が供給される。本実施形態では、周波数移行制御部101には、周波数高低設定信号(第1制御信号C1)によって指定される目標周波数が設定される。周波数移行制御部101は、クロック信号生成部115の出力信号(第1クロック信号CS1)の周波数が、設定された目標周波数になるように、周波数比較部103を制御するとともに、設定部111を制御する。
また、本実施形態では、周波数移行制御部101には、第1クロック信号CS1の供給先である他デバイス(のPLL)130、131、132からLock信号LSが供給される。周波数移行制御部101は、目標周波数の移行動作が指示されると、直接、設定部111を制御してクロック信号生成部115の印加電圧を制御し、クロック信号生成部115の第1クロック信号CS1の周波数が設定された目標周波数になるように、周波数移行動作を開始する。
そして、周波数移行制御部101は、この周波数移行動作の過程において、他デバイス(のPLL)130、131、132からのLock信号LSを監視し、いずれかのLock信号LSがインアクティブ(アンロック状態)になると、直接、設定部111を制御することにより、D/A113の設定値を固定して周波数移行動作を中断する。この状態は、上記Lock信号LSがアクティブになるまで継続される。
そして、上記Lock信号LSがアクティブ(ロック状態)に変化すると、周波数移行制御部101は、周波数をUp/Downするように、周波数移行制御部101の制御に基づいて、D/A113に設定した設定値を1ずつ下げ/上げ、クロック信号生成部115からの第1クロック信号CS1の周波数を変化させる周波数移行動作を再開する。
更に、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御する。周波数移行制御部101は、設定された目標周波数に応じて第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御することによって、第1カウンタ105と第2カウンタ107とに、それぞれ、設定された目標周波数に応じた、第1設定数と第2設定数とを設定する。
周波数比較部103は、第1カウンタ105と第2カウンタ107とを制御し、第1カウンタ105と第2カウンタ107とに、それぞれ、第1設定数分又は第2設定数分のパルスの数をカウントさせ、第1カウンタ105における第1設定数分のカウント終了のタイミングと第2カウンタ107における第2設定数分のカウント終了のタイミングとを比較し、比較結果に応じた制御を設定部111に対して行う。なお、この制御は、例えば、比較結果に応じた指示を示す第2制御信号C2を設定部111に供給することによって行われる。
なお、この第2制御信号C2は、周波数移行制御部101にも供給される。周波数移行制御部101は、第2制御信号C2に基づいて、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1カウンタ105と第2カウンタ107とにそれぞれ設定されている第1設定数と第2設定数とを変更する。
また、周波数比較部103は、周波数移行動作の過程において、他デバイス(のPLL)130、131、132のいずれかのLock信号LSがインアクティブ(アンロック状態)に変化すると、周波数移行制御部101による制御のもと、第1カウンタ105と第2カウンタ107とを制御し、第1カウンタ105と第2カウンタ107とによるカウント動作を中断する。この中断状態は、周波数移行制御部101から再開の指示が供給されるまで継続される。その後、上記Lock信号LSがアクティブ(ロック状態)に変化すると、周波数比較部103は、第1カウンタ105と第2カウンタ107とによるカウント動作を再開し、クロック信号生成部115からの第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に更に近づけるよう設定部111を制御する。
設定部111は、周波数比較部103から供給される第2制御信号C2に基づいて、つまり、周波数比較部103の制御に基づいて、所定の設定値をD/A113に設定する。また、設定部111は、適宜のタイミングで、周波数比較部103の代わりに、周波数移行制御部101の制御に基づいて、所定の設定値をD/A113に設定する。特に、設定部111は、D/A113に設定した設定値を保持し、周波数移行制御部101又は周波数比較部103の制御に基づいて、D/A113に設定した設定値を所定の値(ここでは、1)変化させた設定値をD/A113に設定することで、D/A113に設定した設定値を変化させる。
特に、本実施形態では、設定部111は、周波数移行動作の過程において、他デバイス(のPLL)130、131、132のいずれかのLock信号LSがインアクティブ(アンロック状態)に変化すると、周波数移行制御部101の制御に基づいて、第1クロック信号CS1の周波数をUp/Downしないように、D/A113の設定値を固定して周波数移行動作を中断する。この状態は、上記Lock信号LSがアクティブになるまで継続される。そして、上記Lock信号LSがアクティブ(ロック状態)に変化すると、周波数をUp/Downするように、周波数移行制御部101の制御に基づいて、D/A113に設定した設定値を1ずつ下げ/上げ、クロック信号生成部115からの第1クロック信号CS1の周波数を変化させる周波数移行動作に戻る。
D/A113は、設定部111によって設定された設定値に応じた電圧値の電圧をクロック信号生成部115に印加する。なお、ここでは、理解を容易にするために、設定値は、16進数で01乃至FFの値を取り得るものとするが、取り得る値は適宜変更でき、例えば、更に大きな値の範囲を取り得る。
クロック信号生成部115は、印加された電圧(印加電圧)の電圧値に応じた大きさの周波数を有する第1クロック信号CS1を生成し、外部の他デバイス130、131、132に出力する。
第1セレクタ117は、周波数移行制御部101によって制御され、レジスタ(例えば、フリップフロップ等によって構成される。レジスタについて同じ。)119と、レジスタ121と、レジスタ123と、レジスタ125と、のいずれかに格納されている値を第1設定数として第1カウンタ105に設定する。レジスタ119と、レジスタ121と、レジスタ123と、レジスタ125とには、それぞれ、予め所定の値が格納されているものとする。この値は、例えば、前記の供給先から供給されて格納される。
第1カウンタ105には、第1クロック信号CS1が供給される。第1カウンタ105は、周波数比較部103の制御のもと、供給される第1クロック信号CS1のパルスの数を、第1カウンタ105に設定されている第1設定数分カウントし、第1設定数分をカウントすると(カウント終了すると)、周波数比較部103にカウント終了を通知する。
第1カウンタ105は、例えば、クロック信号生成部115から供給される第1クロック信号CS1の周波数を第1設定数で分周する分周器によって構成される。ここでは、第1設定数は分周比である。第1カウンタ105は、分周した後の信号を周波数比較部103に供給する。周波数比較部103は、1周期分のパルス信号が供給されたときに(例えば、パルスの立ち上がりから次の立ち上がりまでを検出したときに)、第1クロック信号CS1のパルスが第1設定数分カウントされたことになり、カウント終了を検出する。このように、1周期分のパルス信号が周波数比較部103に供給されることによって、カウント終了が周波数比較部103に通知される。
基準信号生成部109は、基準となる周波数を有する基準信号である第2クロック信号(クロック−パルス)CS2を生成する。基準信号生成部109は、生成した第2クロック信号CS2を出力する。基準信号生成部109は、例えば、水晶振動子と発振回路とを含んで構成される基準クロック発生器によって構成される。本実施形態では、第2クロック信号CS2の周波数は、32KHzであるとする。
第2セレクタ127は、周波数移行制御部101によって制御され、レジスタ128とレジスタ129とのいずれかに格納されている値を第2設定数として第2カウンタ107に設定する。レジスタ128とレジスタ129とには、それぞれ、予め所定の値が格納されているものとする。この値は、例えば、前記の供給先によって格納される。
第2カウンタ107には、第2クロック信号CS2が供給される。第2カウンタ107は、周波数比較部103の制御のもと、供給される第2クロック信号CS2のパルスの数を、第2カウンタ107に設定されている第2設定数分カウントし、カウント終了したときに周波数比較部103に所定の信号を供給することによって、カウント終了を通知する。
第2カウンタ107は、例えば、供給される第2クロック信号CS2の周波数を第2設定数で分周する分周器によって構成される。ここでは、第2設定数は分周比である。第2カウンタ107は、分周した後の信号を周波数比較部103に供給する。周波数比較部103は、1周期分のパルス信号が供給されたときに(例えば、パルスの立ち上がりから次の立ち上がりまでを検出したときに)、第2クロック信号CS2のパルスが第2設定数分カウントされたことになり、カウント終了を検出する。このように、1周期分のパルス信号が周波数比較部103に供給されることによって、カウント終了が周波数比較部103に通知される。
また、基準信号生成部109は、第2クロック信号CS2を、周波数移行制御部101と周波数比較部103と設定部111とに供給する。第2クロック信号CS2によって、周波数移行制御部101と周波数比較部103と設定部111との同期がとられる。つまり、第2クロック信号CS2は、周波数移行制御部101と周波数比較部103と設定部111との動作クロックとして使用される。
本実施形態では、目標周波数は、40MHz又は16MHzである。第1制御信号C1は、目標周波数として40MHzと16MHzとを指定する信号である。第1制御信号C1は、High信号とLow信号とのいずれかの信号であり、High信号は40MHzを指定するものとし、Low信号は16MHzを指定するものとする。つまり、第1制御信号C1がHigh信号とLow信号とのどちらかであるかによって、目標周波数として40MHzと16MHzとのいずれかが指定されるものとする。
また、第1設定数と第2設定数とは、それぞれ、第1クロック信号CS1の周波数が第1制御信号C1によって指定される目標周波数であった場合に、第1カウンタ105と前記第2カウンタ107とが、それぞれ、同時にパルスの数のカウントを開始してから同時に第1設定数分のカウントと第2設定数分のカウントとを終了する数である。第1クロック信号CS1の目標周波数は後述の第2クロック信号CS2の周波数と基本的に異なるので、第1設定数と第2設定数とは基本的に異なる数である。
本実施形態では、第1設定数の候補として、レジスタ119に「7D00(16進数)」(10進数では、「32000」)という値が格納され、レジスタ121に「7D000(16進数)」(10進数では、「512000」)という値が格納され、レジスタ123に「13880(16進数)」(10進数では、「80000」)という値が格納され、レジスタ125に「138800(16進数)」(10進数では、「1280000」)という値が格納される。
また、本実施形態では、第2設定数の候補として、レジスタ128に「40(16進数)」(10進数では、「64」)という値が格納され、レジスタ129に「400(16進数)」(10進数では、「1024」)という値が格納される。
周波数移行制御部101は、第1セレクタ117及び第2セレクタ127を制御し、目標周波数が40MHzである場合には、レジスタ125の「138800(16進数)」を第1設定数として第1カウンタ105に設定し、レジスタ129の「400(16進数)」を第2設定数として第2カウンタ107に設定する。
また、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117及び第2セレクタ127を制御し、目標周波数が40MHzである場合、レジスタ123の「13880(16進数)」を第1設定数として第1カウンタ105に設定し、レジスタ128の「40(16進数)」を第2設定数として第2カウンタ107に設定する。この値は、目標周波数が16MHzから40MHzに変更された場合において、「138800(16進数)」及び「400(16進数)」が設定される前に設定される値である(詳しくは後述する)。
以上のような値が設定されることによって、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数の40MHzである場合に、第1クロック信号CS1のパルスの第1設定数分のカウントと第2クロック信号CS2のパルスの第2設定数分のカウントとが同時に開始されると、これらのカウントは同時に終了する。
また、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117及び第2セレクタ127を制御し、目標周波数が16MHzである場合には、レジスタ121の「7D000(16進数)」を第1設定数として第1カウンタ105に設定し、レジスタ129の「400(16進数)」を第2設定数として第2カウンタ107に設定する。
更に、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117及び第2セレクタ127を制御し、目標周波数が16MHzである場合、レジスタ119の「7D00(16進数)」を第1設定数として第1カウンタ105に設定し、レジスタ128の「40(16進数)」を第2設定数として第2カウンタ107に設定する。この値は、目標周波数が40MHzから16MHzに変更された場合において、「7D000(16進数)」及び「400(16進数)」が設定される前に設定される値である(詳しくは後述する)。
以上のような値が設定されることによって、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数の16MHzである場合に、第1クロック信号CS1のパルスの第1設定数分のカウントと第2クロック信号CS2のパルスの第2設定数分のカウントとが同時に開始されると、これらのカウントは同時に終了する。
周波数比較部103は、第1カウンタ105と第2カウンタ107とを制御し、同時にカウントを開始させ、どちらが先にカウントを終了するか(カウント終了が通知されるか)を判別する。つまり、カウント終了の時期が比較される。これによって、第1クロック信号CS1の周波数と目標周波数とが比較される。周波数比較部103は、比較した比較結果に応じて設定部111を制御することによって、クロック信号生成部115への印加電圧を制御する(電圧制御処理)。クロック信号生成部115は、印加電圧に応じた周波数を有する第1クロック信号CS1を生成して出力するので、印加電圧の制御によって、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数になるように制御される。
図2は、本実施形態による他デバイス130〜132の略構成を示すブロック図である。図2には、他デバイス130〜132の一例として、プリンタ(画像形成装置)200の構成を示す。他デバイス130〜132としてのプリンタ200は、例えば、CPU201と、メモリ202と、オペレーションパネル203と、データ転送制御部204と、印刷エンジン205と、受信部206とを備え、LAN207(Local Area Network)に接続されている。
CPU201は、プリンタ200の各構成要素を制御する。CPU201は、メモリ202内のプログラムの指示に基づいて動作する。CPU201は、図1に示すクロック信号生成装置100から供給される第1クロック信号CS1に基づいて動作クロック信号をPLL動作によって生成する。このクロック信号を動作クロックとして使用する。
CPU201は、PLL動作の状態を示すLock信号LSをクロック信号生成装置100(の周波数移行制御部101)にフィードバックしており、PLL動作している間、ロック状態を示すべくLock信号LSをアクティブとする。また、CPU201は、上述したように、第1クロック信号CS1の周波数がDown/Upされると、この変化に追従させるように内部のPLL動作によってクロック信号を変化させるが、第1クロック信号CS1の周波数の変化が速すぎてPLL動作が追従できなくなると、Lock信号LSをインアクティブ(アンロック状態)とする。
また、CPU201は、目標周波数を特定する第1制御信号C1をクロック信号生成装置100に供給する。クロック信号生成装置100に第1制御信号C1が供給されることで、クロック信号生成装置100に第1制御信号C1が指定する目標周波数が設定される。クロック信号生成装置100は、設定された目標周波数の第1クロック信号CS1を生成して出力するように動作する。このようにして、CPU201は、クロック信号の周波数を指定する。
メモリ202には、前記のプログラム、印刷データ等の各種データが保存される。オペレーションパネル203は、操作画面を表示するとともに、ユーザからの操作を受け付け、受け付けた操作に応じた操作信号をCPU201に供給する。CPU201は、供給された操作信号に応じて所定の処理を行う。
データ転送制御部204は、印刷開始を契機に、CPU201に印刷データの一部(例えば、画像における画素一列分のデータ)を順次要求する。CPU201は、この要求に従って、メモリ202から印刷データの一部を読み出し、データ転送制御部204に供給する。データ転送制御部204は、印刷データの一部を所定の制御信号に順次変換し、印刷エンジン205に順次供給する。
印刷エンジン205は、各種プリンタヘッド、印刷ドラム等を備え、データ転送制御部904から供給された制御信号に基づいて、前記印刷データが表す画像を用紙等に印刷する。
LAN207からは、所定の印刷データが供給される。LAN207から供給される印刷データは、受信部206を介してプリンタ200に供給され、CPU201がメモリ202に格納する。
印刷等が行われていないとき、プリンタ200はスリープ状態(印刷待機状態)にある。このとき、CPU201は、データ転送制御部204等の動作を停止し、プリンタ200の消費電力を軽減する。このときのCPU201の動作クロックの周波数は高くなくてもよいので、CPU201は、低い目標周波数(例えば、上記では16MHz)をクロック信号生成装置100に要求する。つまり、CPU201は、16MHzを指定する第1制御信号C1をクロック信号生成装置100に供給する。これによって、クロック信号生成装置100は、16MHzのクロック信号を生成して出力するように動作する。
なお、プリンタ200がスリープ状態であっても、CPU201は、例えば、オペレーションパネル203への操作又は受信部206を介してLAN207から供給される印刷データを常に受け付ける。
オペレーションパネル203が操作されるか、LAN207から印刷データが供給されると、プリンタ200は動作状態になり、印刷を開始する。このとき、CPU201は、データ転送制御部204等を動作させるので、動作クロックの周波数は高い必要があり、CPU201は、高い目標周波数(例えば、上記では40MHz)をクロック信号生成装置100に要求する。つまり、CPU201は、40MHzを指定する第1制御信号C1をクロック信号生成装置100に供給する。これによって、クロック信号生成装置100は、40MHzのクロック信号を生成して出力するように動作する。
プリンタ200は動作状態になると、CPU201はデータ転送制御部204に印刷開始を指示し、データ転送制御部204はこの印刷開始を契機にCPU201に印刷データの一部を順次要求する。これによって、印刷が開始される。
ここで、プリンタ200におけるスリープ状態から動作状態への移行は、短時間行われることが望ましい。但し、急激な動作状態の移行、すなわちクロック信号の周波数の急激な変化は、CPU201内部のPLL動作を不安定にさせる(アンロック状態となる)。CPU201等の動作が不安定(停止等も含む。)になることは当然避けたい。印刷において、CPU201が不安定になると、再起動等の必要性が生じる。この再起動によって印刷時の印刷データの取りこぼし等が発生し、印刷がうまくいかない場合がある。
プリンタ200に本実施形態におけるクロック信号生成装置100を使用することで、上述したように、このクロック信号生成装置100は目標周波数が変更されたときに、CPU201等の動作を不安定にせずに、又は不安定になることを少なくし、かつ、短時間で第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に一致させることができる。このため、このプリンタ200によれば、印刷時の印刷データの取りこぼし等の発生が防止又は軽減される。また、短時間で第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に一致させることができるため、CPU201はスリープ状態のときに、低い周波数のクロック信号で動作しても、すぐに、動作状態に復帰できる。このため、スリープ状態のときのクロック信号の目標周波数として、低い周波数を採用でき、これによって、スリープ状態におけるプリンタ200の消費電力をより低減できる。
なお、本実施形態におけるクロック信号生成装置100は、プリンタ200に限らず、動作状態、待機状態等の異なる状態を持つことができるコンピュータ等の電子装置に用いられる。本実施形態におけるクロック信号生成装置100を採用した電子装置によれば、上記と同様の効果(データの取りこぼし、CPU201等が不安定になることの解消又は軽減、動作状態等への素早い復帰、消費電力の低減等)が得られる。
図3は、本実施形態によるクロック信号生成装置100において周波数移行が速すぎる場合の動作を説明する概念図である。なお、本実施形態では、D/A113は、設定された設定値が大きくなると、クロック信号生成部115に印加する印加電圧の電圧値を大きくし、設定された設定値が小さくなると、クロック信号生成部115に印加する印加電圧の電圧値を小さくする。また、クロック信号生成部115では、印加電圧の電圧値が大きくなるに従って出力される第1クロック信号CS1の周波数がより高くなる。また、クロック信号生成部115では、印加電圧の電圧値が小さくなるに従って出力される第1クロック信号CS1の周波数がより低くなる。
上述したように、第1カウンタ105に設定される第1設定数と、第2カウンタ107に設定される第2設定数とは、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数であった場合に、第1カウンタ105と第2カウンタ107とにおいて、第1設定数分のカウントと第2設定数分のカウントとが同時に終了する数である。このため、カウントが同時に終了した場合には、第1クロック信号CS1の周波数は目標周波数で安定している(多少の誤差がある場合もある。)。このときは、第1クロック信号CS1の周波数を変更する必要がない。このため、周波数比較部103は、カウント終了が第1カウンタ105と第2カウンタ107とから同時(略同時も含む。)に通知された場合は、第2制御信号C2を設定部111に供給せずに、設定部111がD/A113に設定している設定値を変化させない。
第1カウンタ105の方が早くカウントし終わった場合、第1クロック信号CS1の周波数は目標周波数よりも高い。このとき、周波数比較部103は、設定値を下げる指示を示す第2制御信号C2を設定部111に供給する。設定部111は、この第2制御信号C2が供給されたときには、現在D/A113に設定している設定値を1減じる。このようにして、周波数比較部103は、第1クロック信号CS1の周波数を下げるために、設定部111を制御し、D/A113に設定された設定値を1つ下げる。上述のように、設定値が下がれば、印加電圧が下がり、クロック信号生成部110が新たに生成する第1クロック信号CS1の周波数が下がり、目標周波数に近づく。
第2カウンタ107の方が早くカウントし終わった場合、第1クロック信号CS1の周波数は目標周波数よりも低い。このとき、周波数比較部103は、設定値を上げる指示を示す第2制御信号C2を設定部111に供給する。設定部111は、この第2制御信号C2が供給されたときには、現在D/A113に設定している設定値を1上げる。このようにして、周波数比較部103は、第1クロック信号CS1の周波数を上げるために、設定部111を制御し、D/A113に設定された設定値を1つ上げる。上述のように、設定値が上がれば、印加電圧が上がり、クロック信号生成部110が新たに生成する第1クロック信号CS1の周波数が上がり、目標周波数に近づく。
周波数比較部103は、上述した、周波数の比較及び印加電圧の制御を繰り返し行う。これによって、クロック信号生成部110によって順次生成される第1クロック信号CS1の周波数は、目標周波数に徐々に近づいたり、目標周波数となるように調整されたりする。
なお、第1カウンタ105及び第2カウンタ107がカウントするパルスの数(第1設定数及び第2設定数)が多い方が、第1クロック信号CS1の周波数と目標周波数との比較の精度は上がる。これは、カウント開始以降の第1クロック信号CS1のパルスの立ち上がり時期と第2クロック信号CS2のパルスの立ち上がり時期とがずれることがあり、このずれの影響はカウントにおいて第1設定数及び第2設定数が多い方が少なくなるからである。比較の精度が上がれば、第1クロック信号CS1の周波数は、精度良く、目標周波数に一致する。
一方で、カウントするパルスの数が少ないと、それだけ、早くカウントが終了するということになるので、比較が早く終了し、第1クロック信号CS1の周波数の制御を素早くできるが、比較の精度が落ちる。これは、カウント開始以降の第1クロック信号CS1のパルスの立ち上がり時期と第2クロック信号CS2のパルスの立ち上がり時期とのずれの影響が出やすくなるからである。すなわち、カウントするパルスの数が多い場合には、相対的に高精度、低速であり、カウントするパルスの数が少ない場合には、相対的に低精度、高速となる。
図3において、本実施形態のクロック信号生成装置100では、第1クロック信号CS1の目標周波数を40MHzで高精度でPLL動作している状態において、目標周波数を16MHzに移行することが検出されると、まず、周波数移行制御部101は、周波数比較部103の代わりに設定部111を制御して、印加電圧を強制的に所定間隔で変化させ続け、第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に近づかせる。これによって、パルスのカウントが行われずに、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に近づくので、第1クロック信号CS1の周波数を素早く目標周波数に近づけることができる。
その後、周波数移行制御部101は、小さい値の第1設定数と第2設定数とを設定することによって、精度は落ちるが、早くカウントが終了する比較を周波数比較部103で行い、素早く、第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数の16MHzに到達させる。そして、周波数移行制御部101は、大きい値の第1設定数と第2設定数とを設定することによって、時間はかかるが精度の良い比較が周波数比較部103で行われ、高精度で第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数の16MHzに一致した状態を維持する(PLL動作)。
上記周波数移行動作において、第1クロック信号CS1の周波数を素早く目標周波数に近づけるために、周波数比較部103の代わりに設定部111を制御して、印加電圧を強制的に所定間隔で変化させ続けると、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)では、第1クロック信号CS1の周波数が急激に変化するため、PLL動作が不安定になる(アンロック状態となる)。このとき、他デバイス(例えば、プリンタ200)からは、PLL動作がアンロック状態となったことを示すべく、Lock信号LSがインアクティブとなる。つまり、他デバイス(例えば、プリンタ200)の動作が不安定になり、再起動等の必要性が生じる。
図4は、本実施形態によるクロック信号生成装置100において周波数移行が遅い場合の動作を説明する概念図である。図4に示すように、上述した第1クロック信号CS1の周波数を素早く目標周波数に近づける場合の周波数の変化を点線で示し、移行を遅くした場合の周波数の変化を実線で示している。
図4に示す実線は、クロック供給先の他デバイスのPLL動作がアンロック状態とならないように、周波数比較部103の代わりに設定部111を制御して、印加電圧を強制的に所定間隔で所定回数分変化させ続ける際に、周波数の変化が小さくなるように、設定部111を制御している。この場合、当然、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)では、第1クロック信号CS1の周波数の変化に追従できるので、他デバイス(例えば、プリンタ200)では、PLL動作のロック状態を維持することができるが、16MHzの目標周波数に到達するまでに時間がかかる。
そこで、本実施形態では、上述したように、設定部111を制御してクロック信号生成部115に対する印加電圧を強制的に変化させ続け、第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に近づかせることで、第1クロック信号CS1の周波数を素早く目標周波数に近づけるが、この過程で他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック状態)となったことを検知すると、設定部111を制御してクロック信号生成部115に対する印加電圧を固定することによって周波数の移行動作を中断し、他デバイス(例えば、プリンタ200)のPLL動作が安定し、Lock信号LSがアクティブ(ロック状態)となるまで待機する。
そして、他デバイス(例えば、プリンタ200)のPLL動作が安定し、Lock信号LSがアクティブ(ロック状態)となると、再び、設定部111を制御してクロック信号生成部115に対する印加電圧を強制的に変化させ続け、周波数の移行動作を再開する。この結果、他デバイス(例えば、プリンタ200)では、PLL動作のアンロック状態が長く続かず、比較的短時間でロック状態に復帰することができる。すなわち、他デバイス(例えば、プリンタ200)の動作を不安定にせずに、又は不安定になることを少なくし、かつ、短時間で第1クロック信号CS1の周波数を移行させることができる。
図5は、本実施形態によるクロック信号生成装置100の周波数移行動作を説明するための概念図である。また、図6は、本実施形態によるクロック信号生成装置100の周波数移行動作の一部(第1カウンタ、第2カウンタにおけるカウンタ値の遷移)を説明するための概念図である。なお、図5及び図6において同タイミングには同一時刻を示している。
時刻t1のタイミングにおいては、第1制御信号C1としてHigh信号が周波数移行制御部101に供給されている。このため、40MHzが目標周波数として周波数移行制御部101に設定されている。なお、時刻t1においては、目標周波数が40MHzに変更されてから十分時間が経過しているものとし、時刻t1〜t2の期間において、第1カウンタ105には、第1設定数として138800(16進数)が設定され、第2カウンタ107には、第2設定数として400(16進数)が設定されている。
この期間においては、周波数比較部103は、第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数である40MHzにするように動作している。そして、この期間においては、目標周波数が40MHzである場合の第1設定数及び第2設定数として、値が大きい方の第1設定数及び第2設定数が、第1カウンタ105及び第2カウンタ107にそれぞれ設定されている。このため、この期間では、精度の良い比較が行われ、第1クロック信号CS1の周波数も40MHz前後で安定している。このときに、D/A113に設定される設定値は、F0〜F1(16進数)で変動しているものとする。
次に、時刻t1のタイミングにおいて、周波数移行制御部101に供給されている第1制御信号C1がHigh信号からLow信号に切り替わったとする。周波数移行制御部101は、この切り替わりを検出することによって、設定されている目標周波数が40MHzから16MHzに変更されたことを検出する。そして、この切り替わりによって、周波数移行制御部101に新たな目標周波数である16MHzが設定される。
周波数移行制御部101は、前記第1制御信号C1の変更(減少変更)を検出すると、周波数比較部103と設定部111とを制御し、周波数比較部103の代わりに、設定部111の制御を開始する。周波数移行制御部101が周波数比較部103の代わりに設定部111を制御するとき、周波数比較部103は動作してもよいし、少なくとも一部が待機してもよいし、少なくとも一部が動作しなくてもよい。例えば、周波数移行制御部101は、周波数比較部103を制御して、周波数比較部103の少なくとも一部を待機させるか、少なくとも一部の動作を停止させる。周波数移行制御部101が設定部111を制御するときに、周波数比較部103の少なくとも一部が待機するか、動作しないことによって、クロック信号生成装置100の消費電力が軽減される。
周波数移行制御部101は、減少変更を検出すると、設定値を下げる指示を示す制御信号を所定の間隔で(最速1/32kHz=31.25μsごとに)、設定部111に供給する。設定部111は、この制御信号が供給されるたびに、D/A113に設定した設定値を1ずつ下げる。ここでは、減少変更を検出したときの設定値がF0であるとすると、順次1ずつ下がる。これによって、クロック信号生成部115に印加される印加電圧が順次下がり、クロック信号生成部115に順次生成される第1クロック信号CS1の周波数は徐々に下がる。このようにして、周波数移行制御部101は、減少変更を検出すると、設定値を強制的に下げ、印加電圧を所定の間隔で下げ続ける。
ここで、設定値を下げる指示を示す制御信号を設定部111に供給する回数は、下がり続ける第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数よりも下回らない回数かつ下がり続ける第1クロック信号CS1の周波数が最終的に目標周波数よりも上の周波数になるような回数であるものとする。特に、クロック信号生成部115は、製品毎に性能のバラツキがあるため、同じ電圧を印加したとしても、製品毎に、生成される第1クロック信号CS1の周波数は異なる場合がある。このため、ある程度の余裕を見て、前記の回数を予め設定しておく。
また、周波数移行制御部101は減少変更を検出すると、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1設定数と第2設定数とを変更する。ここでは、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1設定数として7D00(16進数)を第1カウンタ105に設定し、第2設定数として40(16進数)を第2カウンタ107に設定する。なお、周波数移行制御部101は、この処理を周波数移行制御部101が所定の回数印加電圧を下げている途中又は下げ終わった時点(時刻t6)に行っても良い。
このように、第1クロック信号CS1の周波数を高速で移行させる過程において、時刻t3、t4、t5の各々で、周波数移行制御部101は、他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック状態)となったことを検知すると、周波数移行を中断するように、周波数比較部103、及び設定部111を制御する。周波数比較部103は、第1カウンタ105と第2カウンタ107とを制御してカウント動作を一旦停止させる。設定部111は、周波数をDownしないようにD/A113の設定値を固定し、クロック信号生成部115への電圧を保持し、クロック信号生成部115からの第1クロック信号CS1の周波数が変化しないようにする。この結果、他デバイス(例えば、プリンタ200)は、PLL動作のアンロック状態が長く続かず、比較的短時間でロック状態に復帰し、Lock信号LSをアクティブ(ロック状態)に戻す。
そして、周波数移行制御部101は、他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがアクティブ(ロック状態)に戻ったことを検知すると、周波数移行を再開するように、周波数比較部103、及び設定部111を制御する。すなわち、設定部111は、D/A113に設定した設定値を1ずつ下げる。これによって、クロック信号生成部115に印加される印加電圧が順次下がり、クロック信号生成部115に順次生成される第1クロック信号CS1の周波数は徐々に下がる。
その後、周波数移行制御部101が所定の回数印加電圧を下げると(このときを時刻t6とする。)、周波数移行制御部101は、設定部111の制御を中止し、周波数比較部103に設定部111の制御を再開させる。なお、周波数比較部103の少なくとも一部が待機しているか、動作していない場合には、周波数移行制御部101は、周波数比較部103を制御し、周波数比較部103を動作させる。これによって、周波数比較部103は、第1カウンタ105及び第2カウンタ107によるカウントを再開させる。このとき、第1カウンタ105には、第1設定数として7D00(16進数)が設定されており、第2カウンタ107には、第2設定数として40(16進数)が設定されている。第1カウンタ105及び第2カウンタ107は、この数の分だけパルスをカウントする。これらの数は、次に設定される設定数よりも小さい数字(1/16の数字)であり、比較の精度は劣るが、カウントが速く終了するため、周波数比較部103は、1回の比較及び設定部111の制御を素早く行うことができる。
時刻t6の時点では、第1クロック信号CS1の周波数は目標周波数に達していない。このため、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達するまでは、第1カウンタ105のカウントの方が第2カウンタ107よりも早くカウントが終了する(t6〜t7の期間)。このため、周波数比較部103は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達するまで、設定値を下げる指示を設定部111に順次供給し、D/A113に設定した設定値を1ずつ下げる。ここでは、設定値が21(16進数)から1B(16進数)まで、1ずつ下がる。
第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達する(目標周波数以下になる)と(t7)、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1設定数と第2設定数とを変更する。ここでは、周波数移行制御部101は、第1設定数として7D000(16進数)を第1カウンタ105に設定し、第2設定数として400(16進数)を第2カウンタ107に設定する。周波数移行制御部101には、周波数比較部103から第2制御信号C2が供給される。周波数移行制御部101は、周波数比較部103から周波数移行制御部101に供給される第2制御信号C2が設定値を下げる指示を示す信号から設定値を上げる指示を示す信号に変化したとき(つまり、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数を下回ったとき)、又は、周波数比較部103から周波数移行制御部101に供給される第2制御信号C2が供給されなくなったとき(つまり、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数になったとき)に、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したと判別し、第1設定数と第2設定数とを変更する。
時刻t7後、周波数比較部103によるPLL動作が引き続き行われる。また、時刻t7後、周波数移行制御部101によって、第1設定数が7D000(16進数)に変更され、第2設定数が400(16進数)に変更されているので、第1カウンタ105及び第2カウンタ107によってカウントされるパルスの数は増えている。このため、時刻t7以降、周波数比較部103において精度の良い比較が行われる。そして、この期間では、第1クロック信号CS1の周波数が、16MHz前後で安定している。このときに、D/A113に設定される設定値は、誤差等もあり、1A〜1B(16進数)で変動する。
その後、時刻t8のタイミングにおいて、周波数移行制御部101に供給されている第1制御信号C1がLow信号からHigh信号に切り替わったとする。周波数移行制御部101は、この切り替わりを検出することによって、設定されている目標周波数が16MHzから40MHzに変更されたことを検出する。そして、この切り替わりによって、周波数移行制御部101に新たな目標周波数である40MHzが設定される。
周波数移行制御部101は、前記第1制御信号C1の変更(増加変更)を検出すると、周波数比較部103と設定部111とを制御し、周波数比較部103の代わりに、設定部111の制御を開始する。この処理の方法は、上記減少変更を検出したときと同様である。
周波数移行制御部101は、増加変更を検出すると、設定値を上げる指示を示す制御信号を所定の回数(ここでは、180回)かつ所定の間隔(31.25μs)で、設定部111に供給する。設定部111は、この制御信号が供給されるたびに、D/A113に設定した設定値を1ずつ上げる。ここでは、増加変更を検出したときの設定値が1Bであるとすると、設定値が1B(16進数)からCF(16進数)まで、1ずつ上がる。これによって、クロック信号生成部115に印加される印加電圧が順次上がり、クロック信号生成部115に順次生成される第1クロック信号CS1の周波数は徐々に上がる。このようにして、周波数移行制御部101は、増加変更を検出すると、設定値を強制的に上げ、印加電圧を所定の間隔で上げ続ける。
ここで、設定値を上げる指示を示す制御信号を設定部111に供給する回数は、上がり続ける第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数よりも上回らない回数かつ上がり続ける第1クロック信号CS1の周波数が最終的に目標周波数よりも下の周波数になるような回数であるものとする。特に、増加変更の場合と同様、ある程度の余裕を見て、前記の回数を予め設定しておく。
また、周波数移行制御部101は増加変更を検出すると、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1設定数と第2設定数とを変更する。ここでは、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1設定数として13880(16進数)を第1カウンタ105に設定し、第2設定数として40(16進数)を第2カウンタ107に設定する。なお、周波数移行制御部101は、この処理を周波数移行制御部101が所定の回数印加電圧を上げている途中又は上げ終わった時点(時刻t12)に行っても良い。
このように、第1クロック信号CS1の周波数を高速で移行させる過程において、時刻t9、t10、t11の各々で、周波数移行制御部101は、他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック状態)となったことを検知すると、周波数移行を中断するように、周波数比較部103、及び設定部111を制御する。周波数比較部103は、第1カウンタ105と第2カウンタ107とを制御してカウント動作を一旦停止させる。設定部111は、周波数をUpしないように所定の設定値をD/A113に設定してクロック信号生成部115からの第1クロック信号CS1の周波数が変化しないようにする。この結果、他デバイス(例えば、プリンタ200)は、PLL動作のアンロック状態が長く続かず、比較的短時間でロック状態に復帰し、Lock信号LSをアクティブ(ロック状態)に戻す。
そして、周波数移行制御部101は、他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがアクティブ(ロック状態)に戻ったことを検知すると、周波数移行を再開するように、周波数比較部103、及び設定部111を制御する。すなわち、設定部111は、D/A113に設定した設定値を1ずつ上げる。これによって、クロック信号生成部115に印加される印加電圧が順次上がり、クロック信号生成部115に順次生成される第1クロック信号CS1の周波数は徐々に上がる。
その後、周波数移行制御部101が所定の回数印加電圧を上げると(このときを時刻t12とする。)、周波数移行制御部101は、設定部111の制御を中止し、周波数比較部103に設定部111の制御を再開させる。これも、時刻t6のときの制御と同様である。このとき、第1カウンタ105には、第1設定数として13880(16進数)が設定されており、第2カウンタ107には、第2設定数として40(16進数)が設定されている。第1カウンタ105及び第2カウンタ107は、この数の分だけパルスをカウントする。これらの数は、次に設定される設定数よりも小さい数字(1/16の数字)であり、比較の精度は劣るが、カウントが速く終了するため、周波数比較部103は、1回の比較及び設定部111の制御を素早く行うことができる。
時刻t12の時点では、第1クロック信号CS1の周波数は目標周波数に達していない。このため、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達するまでは、第1カウンタ105のカウントの方が第2カウンタ107よりも早くカウントが終了する(t12〜t13の期間)。このため、周波数比較部103は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達するまで、設定値を上げる指示を設定部111に順次供給し、D/A113に設定した設定値を1ずつ上げる。ここでは、設定値がCF(16進数)からF1(16進数)まで、1ずつ上がる。
第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達する(目標周波数以上になる)と(時刻t13)、周波数移行制御部101は、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1設定数と第2設定数とを変更する。ここでは、周波数移行制御部101は、第1設定数として138800(16進数)を第1カウンタ105に設定し、第2設定数として400(進)を第2カウンタ107に設定する。周波数移行制御部101には、周波数比較部103から第2制御信号C2が供給される。周波数移行制御部101は、周波数比較部103から周波数移行制御部101に供給される第2制御信号C2が設定値を上げる指示を示す信号から設定値を下げる指示を示す信号に変化したとき(つまり、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数を上回ったとき)、又は、周波数比較部103から周波数移行制御部101に供給される第2制御信号C2が供給されなくなったとき(つまり、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数になったとき)に、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したと判別し、第1設定数と第2設定数とを変更する。
時刻t13後、周波数比較部103によってPLL動作が引き続き行われる。また、時刻t13後、周波数移行制御部101によって、第1設定数が138800(16進数)に変更され、第2設定数が400(16進数)に変更されているので、第1カウンタ105及び第2カウンタ107によってカウントされるパルスの数は増えている。このため、時刻t13後、周波数比較部103において精度の良い比較が行われる。そして、この期間では、第1クロック信号CS1の周波数が、40MHz前後で安定している。このときに、D/A113に設定される設定値は、F0〜F1(16進数)で変動する。
以上をふまえ、クロック信号生成装置100の動作の一例を更に説明する。なお、下記の各部の動作は、電源のオフ等によって適宜終了する。また、クロック信号生成装置100が動作を開始すると、設定部111は、例えば、初期の動作として、まず、第1クロック信号CS1の周波数が40MHz程度になるような予め設定されている所定の設定値(例えば、F0(16進数))をD/A113に設定する。これによって、クロック信号生成部115は、動作開始後、40MHz近辺の周波数を有する第1クロック信号CS1を生成するものとする。
図7は、本実施形態による周波数比較部103の動作を説明するためのフローチャートである。図7に示すフローチャートは、周波数比較部103によって実行される。
周波数比較部103は、比較イネーブルについて判別する(ステップS101)。例えば、周波数比較部103に、この比較に関しての設定値(以下、比較設定値という。)として「1」が設定されていれば、ここでの判別はYESとする(ステップS101;YES)。例えば、周波数比較部103に、比較設定値として「0」が設定されていれば、ここでの判別はNOとする(ステップS101;NO)。
周波数移行制御部101が目標周波数の変更を検出すると(上記参照)、周波数移行制御部101は、周波数比較部103に比較設定値として「0」を設定し、周波数比較部103を待機させる。これによって、周波数移行制御部101は、周波数比較部103を制御し、周波数比較部103の代わりに印加電圧の制御を行うことになる。周波数比較部103には、通常、比較設定値として「1」が設定されており、周波数比較部103が設定部111を制御する。
周波数比較部103は、ステップS101の処理でNOと判別した場合(ステップS101;NO)、第2クロック信号CS2の次のパルスが周波数比較部103に供給されるまで待機し(ステップS102)、次のパルスが供給されたらステップS101の処理を再度行う。なお、次のパルスが供給されるまでとは、例えば、次のパルスの立ち上がりがあるまでのことをいう(以下、第2クロック信号CS2のパルスの供給について同じ。)。ステップS101;NOの処理及びステップS102の処理の繰り返しによって、周波数比較部103は、比較設定値として「0」が設定されている限り(「1」が設定されるまで)、待機する。なお、周波数比較部103は、ステップS101の処理での判別でNOと判別した場合に、第1カウンタ105と第2カウンタ107とのいずれか少なくとも一方がカウント中であった場合には、カウントを中止させる。
周波数比較部103は、ステップS101の処理での判別でYESと判別した場合(ステップS101;YES)、第1カウンタ105及び第2カウンタ107がカウント(例えば、分周)中であるかを判別する(ステップS103)。周波数比較部103は、第1カウンタ105及び第2カウンタ107を制御するとともに、カウントの終わりを比較するので、第1カウンタ105又は第2カウンタ107がカウント中であるかを判別できる。カウント終了が通知されていなければ、カウント中となる。
周波数比較部103は、第1カウンタ105又は第2カウンタ107がカウント中でないと判別すると(ステップS103;NO)、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、第1カウンタ105と第2カウンタ107とを制御し、第1カウンタ105に第1クロック信号CS1のパルスの第1設定分の数のカウントを開始させると同時に、第2カウンタ107に第2クロック信号CS2のパルスの第2設定分の数のカウントを開始させ(ステップS104)、ステップS105の処理を行う。
周波数比較部103は、第1カウンタ105又は第2カウンタ107がカウント中であると判別すると(ステップS103;YES)、ステップS105の処理を行う。
周波数比較部103は、ステップS105の処理において、第2カウンタ107のカウントが終了したかを判別する。周波数比較部103は、例えば、第2カウンタ107からカウント終了が通知されていれば、カウントが終了したと判別し(ステップS105;YES)、カウント終了が通知されていなければ、カウントが終了していないと判別する(ステップS105;NO)。
周波数比較部103は、第2カウンタ107のカウントが終了していないと判別すると(ステップS105;NO)、第1カウンタ105のカウントが終了しているかを判別する(ステップS106)。周波数比較部103は、例えば、第1カウンタ105からカウント終了が通知されていれば、カウントが終了したと判別し(ステップS106;YES)、カウント終了が通知されていなければ、カウントが終了していないと判別する(ステップS106;NO)。
周波数比較部103は、第1カウンタ105のカウントが終了していないと判別すると(ステップS106;NO)、ステップS102の処理に戻る。第1カウンタ105のカウントが終了していないと判別する場合、第1カウンタ105及び第2カウンタ107によるカウント開始後(ステップS104)、第1カウンタ105及び第2カウンタ107いずれもカウントが終了していないことになる。このため、周波数比較部103は、カウント開始後、第1カウンタ105と第2カウンタ107とのうちの少なくとも一方のカウントが終了するか、比較設定値が変更されるまで、ステップS102、ステップS101、ステップS103;YES、ステップS105;NO、ステップS106;NOの処理を繰り返す。
一方、周波数比較部103は、第1カウンタ105のカウントが終了したと判別すると(ステップS106;YES)、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、D/A113の設定値を下げる指示を示す第2制御信号C2を設定部111に供給し、D/A113に設定されている設定値を1下げる(ステップS107)。これによって、印加電圧を下げる。すなわち、第2カウンタ107のカウントが終了せずに(ステップS105;NO)、第1カウンタ105のカウントが終了した場合(ステップS106;YES)、第1クロック信号CS1の第1設定数分のパルスの数のカウントが第2クロック信号CS2の第2設定数分のパルスの数のカウントよりも早く終わったことになる。この場合、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数よりも高い。このため、周波数比較部103は、第1クロック信号CS1の周波数を下げるために、設定部111及びD/A113を介してクロック信号生成部115への印加電圧を下げる。
また、周波数比較部103は、第2カウンタ107のカウントが終了していると判別すると(ステップS105;YES)、第1カウンタ105のカウントが終了しているかを判別する(ステップS108)。この処理の内容は、ステップS106の処理と同様である。
周波数比較部103は、第1カウンタ105のカウントが終了したと判別すると(ステップS108;YES)、ステップS102の処理を行う。すなわち、第2カウンタ107のカウントが終了し(ステップS105;YES)、第1カウンタ105のカウントが終了していれば(ステップS108;YES)、第1カウンタ105によるカウントと第2カウンタ107によるカウントとが同時に終了したことになる。この場合には、クロック信号の周波数が目標周波数と一致しているので、周波数比較部103は、印加電圧を変更する必要がないので、比較設定値がそのままである限り、ステップS103、ステップS104、ステップS105等の処理を行い、カウントを再度開始し、目標周波数と第1クロック信号CS1の周波数とを再度比較する(カウントの終了を比較する)。
一方、周波数比較部103は、第1カウンタ105のカウントが終了していないと判別すると(ステップS108;NO)、第2クロック信号CS2の次のパルスが基準信号生成部109から周波数比較部103に供給されたタイミングで、D/A113の設定値を上げる指示を示す第2制御信号C2を設定部111に供給し、D/A113に設定されている設定値を1上げる。これによって、印加電圧を上げる。すなわち、第2カウンタ107のカウントが終了し(ステップS105;YES)、第1カウンタ105のカウントが終了していない場合(ステップS108;NO)、第2カウンタ107のカウントが早く終わったことになる。この場合、上述のように、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数よりも低い。このため、周波数比較部103は、第1クロック信号CS1の周波数を上げるために、設定部111及びD/A113を介してクロック信号生成部115への印加電圧を上げる。
以上のようにして、周波数比較部103は、比較設定値として「1」が設定されているときに、順次、目標周波数と第1クロック信号CS1の周波数とを比較し、比較結果に応じて印加電圧を制御する。これによって、順次生成される第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数になるように調整される。なお、上記での、第1カウンタ105と第2カウンタ107とは、それぞれ、その時点での、第1カウンタ105と第2カウンタ107とに設定されている第1設定数と第2設定数とでカウントを行う。
図8は、本実施形態による周波数移行制御部101の動作を説明するためのフローチャートである。図8に示すフローチャートは、周波数移行制御部101によって実行される。
周波数移行制御部101は、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、設定部111と周波数比較部103とに比較設定値として「1」を設定するとともに、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1カウンタ105に第1設定数として138800(16進数)を設定し、第2カウンタ107に第2設定数として400(16進数)を設定する(ステップS201)。なお、前記の数値がすでに設定されている場合、周波数移行制御部101は、すでに設定されている数値については何もしない。
次に、周波数移行制御部101は、外部から供給される第1制御信号C1がLow信号であるかを判別する(ステップS202)。Low信号でない場合(ステップS202;NO)、周波数移行制御部101は、再度、ステップS201の処理を行う。これによって、周波数移行制御部101は、第1制御信号C1がLow信号になるまで待機する。待機中、周波数比較部103及び設定部111は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数である40MHzとなるように動作する。
第1制御信号C1がLow信号である場合(ステップS202;YES)、目標周波数の減少変更を周波数移行制御部101が検知したことなる。この場合、周波数移行制御部101は、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、設定部111と周波数比較部103とに比較設定値として「0」を設定するとともに(すでに設定されている場合には何もしない。)、設定部111に設定値を下げる指示を示す制御信号を供給する(ステップS203)。これによって、周波数移行制御部101は、周波数比較部103の代わりに設定部111を制御し、設定値を下げる指示を設定部111に出す。
周波数移行制御部101は、ステップS203の処理の後、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングまで待機し(ステップS204)、ステップS205の処理を行う。なお、このとき、設定値は変化せずにD/A113によって保持される。
周波数移行制御部101は、ステップS205において、待機を終了するかを判別する。周波数移行制御部101は、例えば、ステップS204の処理を予め設定されている回数繰り返した場合に待機を終了すると判別する(ステップS205;YES)。周波数移行制御部101は、例えば、ステップS205の処理の繰り返しが前記の回数未満の場合に待機を終了しないと判別する(ステップS205;NO)。
そして、周波数移行制御部101は、待機を終了しないと判別すると(ステップS205;NO)、ステップS204の処理を再び行う。このように、周波数移行制御部101は、第2クロック信号CS2の所定数のパルスが供給されるまで待機する。このような待機によって、第1クロック信号CS1の周波数を下げる時間間隔を十分に取ることができ、第1クロック信号CS1の周波数が順次変化した場合に周波数の変化が速すぎて第1クロック信号CS1の供給先の動作が第1クロック信号CS1の周波数の変化に追いつけなくなるといったことが防止又は軽減される。
一方、周波数移行制御部101は、待機を終了すると判別すると(ステップS205;YES)、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック)であるか否かを判別する(ステップS206)。そして、Lock信号LSがインアクティブ(アンロック)であると判別すると(ステップS206;YES)、ステップS204、S205の処理を再び行う。このように、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数の変化が速すぎて第1クロック信号CS1の供給先の動作が第1クロック信号CS1の周波数の変化に追いつけなくなり、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック)となると、クロック信号生成部115の電圧を保持することにより、周波数移行動作を中断する。このような待機によって、更に第1クロック信号CS1の周波数を下げる時間間隔を十分に取ることができ、第1クロック信号CS1の周波数が順次変化した場合に周波数の変化が速すぎて第1クロック信号CS1の供給先の動作が第1クロック信号CS1の周波数の変化に追いつけなくなるといったことが防止又は軽減される。
また、周波数移行制御部101は、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック)でないと判別すると(ステップS206;NO)、設定値を下げる指示を示す制御信号を、予め設定されている所定回数(図3の場合には、180回)供給したかを判別する(ステップS207)。周波数移行制御部101は、前記の制御信号の供給回数をカウントし、この判別を行う。なお、所定回数は、時間間隔によって表されても良い。前記の制御信号の供給は、一定間隔で行われるため、周波数移行制御部101は、ステップS202の処理でYESと判別したときからの時間を計時し、所定の時間間隔(例えば、前記の制御信号の供給を180回行うような間隔であり、予め設定されているものとする。)を経過した場合にのみ、前記の制御信号の供給を所定回数行ったと判別する(ステップS207;YES)。
そして、周波数移行制御部101は、前記の制御信号の供給を所定回数行っていないと判別すると(ステップS207;NO)、ステップS203の処理を再び行う。このようにして、周波数移行制御部101は、所定回数の間(所定期間の間)、所定の時間間隔で、設定値を下げ続け、印加電圧を下げ続ける。そして、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック)になる度に周波数移行動作を中断し、Lock信号LSがインアクティブ(アンロック)でなくなると、周波数移行動作を再開する。
一方、周波数移行制御部101は、前記の制御信号の供給を所定回数行ったと判別すると(ステップS207;YES)、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、設定部111と周波数比較部103とに比較設定値として「1」を設定するとともに、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1カウンタ105に第1設定数として7D00(16進数)を設定し、第2カウンタ107に第2設定数として40(16進数)を設定する(ステップS208)。なお、前記の数値がすでに設定されている場合、周波数移行制御部101はその数値については何もしない。
次に、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したかを判別する(ステップS209)。この判別は、上記同様、周波数比較部103から周波数移行制御部101に供給される第2制御信号C2に基づいて行われる。周波数移行制御部101は、第2制御信号C2が設定値を下げる指示を示す信号から設定値を上げる指示を示す信号に変化したとき、又は、第2制御信号C2が供給されなくなったときに、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したと判別し(ステップS209;YES)、第2制御信号C2が設定値を下げる指示で変わらなければ、目標周波数に達していないと判別する(ステップS209;NO)。
そして、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達していないと判別すると(ステップS209;NO)、ステップS208の処理を再び行う。このようにして、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達するまで待機する。
一方、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したと判別すると(ステップS209;YES)、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、設定部111と周波数比較部103とに比較設定値として「1」を設定するとともに、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1カウンタ105に第1設定数として138800(16進数)を設定し、第2カウンタ107に第2設定数として400(16進数)を設定する(ステップS210)。なお、前記の数値がすでに設定されている場合、周波数移行制御部101はその数値については何もしない。
次に、周波数移行制御部101は、外部から供給される第1制御信号C1がHigh信号であるかを判別する(ステップS211)。High信号でない場合(ステップS211;NO)、周波数移行制御部101は、再度、ステップS210の処理を行う。これによって、周波数移行制御部101は、第1制御信号C1がHigh信号になるまで待機する。待機中、周波数比較部103及び設定部111は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数である16MHzとなるように動作する。
一方、第1制御信号C1がHigh信号である場合(ステップS211;YES)、目標周波数の増加変更を周波数移行制御部101が検知したことなる。この場合、周波数移行制御部101は、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、設定部111と周波数比較部103とに比較設定値として「0」を設定するとともに(すでに設定されている場合には何もしない。)、設定部111に設定値を上げる指示を示す制御信号を供給する(ステップS212)。これによって、周波数移行制御部101は、周波数比較部103の代わりに設定部111を制御し、設定値を上げる指示を設定部111に出す。
周波数移行制御部101は、ステップS212の処理の後、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングまで待機し(ステップS213)、ステップS214の処理を行う。なお、このとき、設定値は変化せずにD/A113によって保持される。
周波数移行制御部101は、ステップS214において、待機を終了するかを判別する。周波数移行制御部101は、例えば、ステップS213の処理を予め設定されている回数繰り返した場合に待機を終了すると判別する(ステップS214;YES)。周波数移行制御部101は、例えば、ステップS213の処理の繰り返しが前記の回数未満の場合に待機を終了しないと判別する(ステップS214;NO)。
そして、周波数移行制御部101は、待機を終了しないと判別すると(ステップS214;NO)、ステップS213の処理を再び行う。このように、周波数移行制御部101は、第2クロック信号CS2の所定数のパルスが供給されるまで待機する。このような待機によって、第1クロック信号CS1の周波数を下げる時間間隔を十分に取ることができ、第1クロック信号CS1の周波数が順次変化した場合に周波数の変化が速すぎて第1クロック信号CS1の供給先の動作が第1クロック信号CS1の周波数の変化に追いつけなくなるといったことが防止又は軽減される。
一方、周波数移行制御部101は、待機を終了すると判別すると(ステップS214;YES)、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック)であるか否かを判別する(ステップS215)。そして、Lock信号LSがインアクティブ(アンロック)であると判別すると(ステップS215;YES)、ステップS213、S214の処理を再び行う。このように、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数の変化が速すぎて第1クロック信号CS1の供給先の動作が第1クロック信号CS1の周波数の変化に追いつけなくなり、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック)となると、クロック信号生成部115の電圧を保持することにより、周波数移行動作を中断する。このような待機によって、更に第1クロック信号CS1の周波数を下げる時間間隔を十分に取ることができ、第1クロック信号CS1の周波数が順次変化した場合に周波数の変化が速すぎて第1クロック信号CS1の供給先の動作が第1クロック信号CS1の周波数の変化に追いつけなくなるといったことが防止又は軽減される。
また、周波数移行制御部101は、クロック供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)からのLock信号LSがインアクティブ(アンロック)でないと判別すると(ステップS215;NO)、設定値を下げる指示を示す制御信号を予め設定されている所定回数、供給したかを判別する(ステップS216)。周波数移行制御部101は、前記の制御信号の供給回数をカウントし、この判別を行う。なお、所定回数は、時間間隔によって表されても良い。前記の制御信号の供給は、一定間隔で行われるため、周波数移行制御部101は、ステップS211の処理でYESと判別したときからの時間を計時し、所定の時間間隔(例えば、前記の制御信号の供給を180回行うような間隔であり、予め設定されているものとする。)を経過した場合にのみ、前記の制御信号の供給を所定回数行ったと判別する(ステップS216;YES)
そして、周波数移行制御部101は、前記の制御信号の供給を所定回数行っていないと判別すると(ステップS216;NO)、ステップS212以降の処理を再び行う。このようにして、周波数移行制御部101は、所定回数の間(所定期間の間)、所定の時間間隔で、設定値を上げ続け、印加電圧を上げ続ける。
一方、周波数移行制御部101は、前記の制御信号の供給を所定回数行ったと判別すると(ステップS216;YES)、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されたタイミングで、設定部111と周波数比較部103とに比較設定値として「1」を設定するとともに、第1セレクタ117と第2セレクタ127とを制御し、第1カウンタ105に第1設定数として13880(16進数)を設定し、第2カウンタ107に第2設定数として40(16進数)を設定する(ステップS217)。なお、前記の数値がすでに設定されている場合、周波数移行制御部101はその数値については何もしない。
次に、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したかを判別する(ステップS218)。この判別は、上記同様、周波数比較部103から周波数移行制御部101に供給される第2制御信号C2に基づいて行われる。周波数移行制御部101は、第2制御信号C2が設定値を上げる指示を示す信号から設定値を下げる指示を示す信号に変化したとき、又は、第2制御信号C2が供給されなくなったときに、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したと判別し(ステップS218;YES)、第2制御信号C2が設定値を上げる指示で変わらなければ、目標周波数に達していないと判別する(ステップS218;NO)。
そして、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達していないと判別すると(ステップS218;NO)、ステップS217の処理を再び行う。このようにして、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達するまで待機する。
一方、周波数移行制御部101は、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に達したと判別すると(ステップS218;YES)、ステップS201以降の処理を再び行う。
以上のような動作によって、周波数移行制御部101は、目標周波数の変更を検出すると、まず、周波数比較部103の代わりに設定部111を制御して、印加電圧を強制的に所定間隔で所定回数分変化させ続け、第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に近づかせる(適宜図5を参照)。これによって、パルスのカウントが行われずに、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数に近づくので、第1クロック信号CS1の周波数を素早く目標周波数に近づけることができる。
そして、上記周波数移行過程において、第1クロック信号CS1の周波数の変化が速すぎて供給先の他デバイス(例えば、プリンタ200)の動作が第1クロック信号CS1の周波数の変化に追いつけなくなり、Lock信号LSがインアクティブ(アンロック)となると、周波数移行制御部101は、周波数移行動作を中断し、他デバイス(例えば、プリンタ200)のPLL動作が安定し、Lock信号LSがアクティブ(ロック状態)となるまで待機する。そして、他デバイス(例えば、プリンタ200)のPLL動作が安定し、Lock信号LSが再びアクティブ(ロック状態)となると、周波数移行動作を再開する。これによって、他デバイス(例えば、プリンタ200)の動作が不安定にならずに、又は不安定になることを少なくし、かつ、短時間で第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に一致させることができる。
また、周波数移行制御部101は、その後に、まず、小さい値の第1設定数と第2設定数とを設定することによって、精度は落ちるが、速くカウントが終了する比較動作が周波数比較部103で行われ、素早く、第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に到達させることができる。そして、その後、周波数移行制御部101は、大きい値の第1設定数と第2設定数とを設定することによって、時間はかかるが精度の良い比較が周波数比較部103で行われ、精度良く、第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に一致させることができる。
図9は、本実施形態による設定部111の動作を説明するためのフローチャートである。図9に示すフローチャートは、クロック信号生成装置100が動作を開始すると、設定部111によって実行される。上述のように、周波数移行制御部101には基準信号生成部109から基準信号(第2クロック信号CS2)が供給される。また、設定部111は、クロック信号生成装置100が動作を開始後、前記の初期値をD/A113に設定した後、例えばステップS301の処理から動作する。
設定部111は、比較イネーブルについて判別する(ステップS301)。例えば、設定部111に、比較設定値として「1」が設定されていれば、ここでの判別はYESとする(ステップS301;YES)。例えば、設定部111に、比較設定値として「0」が設定されていれば、ここでの判別はNOとする(ステップS301;NO)。
設定部111は、比較イネーブルについてYESと判別した場合(ステップS301;YES)、つまり、比較設定値として「1」が設定されている場合には、周波数比較部103に制御される。そして、この場合、周波数比較部103から制御値を下げる指示を示す第2制御信号C2の供給があるかを判別する(ステップS302)。
設定部111は、制御値を下げる指示を示す第2制御信号C2の供給があった場合(ステップS302;YES)、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されるタイミングで、D/A113に設定している設定値を1下げる(ステップS303)。これによって、印加電圧が下がり、新たに生成されるクロック信号の周波数が下がる。設定部111は、この後に、ステップS301の処理を行う。
設定部111は、制御値を下げる指示を示す第2制御信号C2の供給がない場合(ステップS302;NO)、周波数比較部103から制御値を上げる指示を示す第2制御信号C2の供給があるかを判別する(ステップS304)。
設定部111は、制御値を下げる指示を示す第2制御信号C2の供給があった場合(ステップS304;YES)、第2クロック信号CS2の次のパルスが供給されるタイミングで、D/A113に設定されている設定値を1上げる(ステップS305)。これによって、印加電圧の電圧値は上がる。これによって、新たに生成される第1クロック信号CS1の周波数が上がる。設定部111は、この後に、ステップS301の処理を行う。
設定部111は、制御値を下げる指示を示す第2制御信号C2の供給がなかった場合(ステップS304;NO)、第2クロック信号CS2の次のパルスが設定部111に供給されるまで待機し(ステップS306)、次のパルスが供給されたらステップS301の処理を再度行う。
一方、設定部111は、比較イネーブルについてNOと判別した場合(ステップS301;NO)、つまり、比較設定値として「0」が設定されている場合には、周波数移行制御部101に制御される。そして、この場合、周波数移行制御部101から制御値を下げる指示を示す制御信号の供給があるかを判別する(ステップS307)。
設定部111は、制御値を下げる指示を示す制御信号の供給があった場合(ステップS307;YES)、上述したステップS303の処理を行う。
一方、設定部111は、制御値を下げる指示を示す制御信号の供給がない場合(ステップS307;NO)、周波数移行制御部101から制御値を上げる指示を示す制御信号の供給があるかを判別する(ステップS308)。
設定部111は、制御値を上げる指示を示す制御信号の供給があった場合(ステップS308;YES)、上述したステップS305の処理を行う。
一方、設定部111は、制御値を上げる指示を示す制御信号の供給がなかった場合(ステップS308;NO)、制御値を変化させる指示が周波数移行制御部101から来ていないことになるので、基準信号の次のパルスが設定部111に供給されるまで待機し(ステップS309)、次のパルスが供給されたらステップS301の処理を再度行う。
このように、設定部111は、周波数比較部103と周波数移行制御部101とによって制御され、D/A113に設定された設定値を維持又は増減させ、印加電圧を維持又は増減させ、第1クロック信号CS1の周波数を維持又は増減させる。
上述した実施形態によれば、クロック信号生成部115が出力する第1クロック信号CS1の周波数を、第1の目標周波数(40MHz又は16MHz)から第2の目標周波数(16MHz又は40MHz)へ移行する指示があると、周波数移行制御部101により、直接、設定部111を制御してクロック信号生成部115の印加電圧を漸次制御し、急激に第1クロック信号CS1を第2の目標周波数に近づける周波数移行動作を実行し、該周波数移行動作の過程において、第1クロック信号CS1の供給先である他デバイス130〜132(例えば、プリンタ200)の入力された第1クロック信号CS1に基づいて生成された第2の基準信号と第1クロック信号CS1の位相が同期状態(ロック状態)にあるか否かを監視し、他デバイス130〜132(例えば、プリンタ200)が非同期状態になった場合に、再度、同期状態になるまで周波数移行動作を中断するようにしたので、第1クロック信号CS1の供給先である他デバイス130〜132(例えば、プリンタ200)の動作安定性を保ちつつ、より迅速に第1クロック信号CS1の周波数を移行することができる。
上述した実施形態によれば、周波数移行制御部101は、周波数移行動作の過程において、クロック信号生成部115に印加される電圧の電圧値を、予め設定された所定回数かつ所定の間隔で定期的に変化させ続けることにより、第1クロック信号CS1の周波数を設定された目標周波数に近づけるようにしたので、第1クロック信号CS1の供給先である他デバイス130〜132(例えば、プリンタ200)の動作安定性を保ちつつ、より迅速に第1クロック信号CS1の周波数を移行することができる。
上述した実施形態によれば、周波数移行制御部101は、クロック信号生成部115から出力される第1クロック信号CS1の周波数が設定された目標周波数に十分近づくと、周波数移行動作を停止し、周波数比較部103、第1カウンタ105、第2カウンタ107による、基準信号である第2クロック信号CS2と第1クロック信号CS1の位相とが同期するようにしてクロック信号生成部115に印加される電圧の電圧値を制御する動作を再開するようにしたので、設定された目標周波数に近づくと、より精度の高いPLL動作によって第1クロック信号CS1の周波数を目標周波数に一致させることができる。
上述した実施形態によれば、第1カウンタ105、第2カウンタ107、周波数比較部103、クロック信号生成部115、及び設定部111によって、目標周波数と第1クロック信号CS1との周波数を一致させるように動作するPLL回路を構成するようにしたので、容易に構成でPLL回路を実現することができる。
上述した実施形態によれば、周波数移行制御部101によって、所定のタイミングで、第1カウンタ105に設定する設定数と第2カウンタ107に設定する第2設定数との値を変えることによって、第1クロック信号CS1の周波数が設定された目標周波数に近づく際の移行速度、移行精度を変えられるようにしたので、第1クロック信号CS1の周波数が目標周波数との差分に応じて、周波数の移行速度、移行精度を制御することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
付記1に記載の発明は、VCOが出力する出力信号と基準信号との位相を比較する位相比較部と、前記出力信号が入力された後段の装置に搭載された他のVCOのロック状態を監視する監視部と、前記位相比較部の比較結果に基づいて前記VCOへの入力電圧を制御する第1制御部と、前記監視部の監視結果に基づいて前記VCOへの入力電圧を制御する第2制御部と、前記VCOへの入力電圧を前記第1制御部の制御による入力電圧と前記第2制御部の制御による入力電圧との間で切り替える切替部と、を備えることを特徴とする信号生成装置である。
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記切替部は、前記VCOが出力する出力信号の目標周波数が切り替えられた場合、前記第1制御部の制御による入力電圧に代えて前記第2制御部の制御による入力電圧に切り替える、ことを特徴とする付記1に記載の信号生成装置である。
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記第2制御部は、前記監視部により前記他のVCOがロック状態にあると監視されている場合、前記VCOが出力する出力信号が切り替え後の前記目標周波数に到達するように、当該目標周波数に対応する所定の入力電圧へ段階的に変更する、ことを特徴とする付記2に記載の信号生成装置である。
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記第2制御部は、前記監視部により前記他のVCOがロック状態にないと監視された場合、前記VCOへの入力電圧の段階的な変更を中断し、再度、前記他のVCOがロック状態にあると監視された場合、前記VCOへの入力電圧の段階的な変更を再開する、ことを特徴とする付記3に記載の信号生成装置である。
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記第2制御部は、前記VCOへの入力電圧を、所定の電圧間隔で所定の回数により段階的に変化させる、ことを特徴とする付記3又は4に記載の信号生成装置である。
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記切替部は、前記第2制御部の制御による入力電圧の変更が完了した場合、前記第1制御部の制御による入力電圧に切り替える、ことを特徴とする付記3乃至5のいずれか一つに記載の信号生成装置である。
(付記7)
付記7に記載の発明は、所定の周波数を有する信号を所定の回路に向けて出力する信号出力手段と、所定の周波数間での目標周波数の切り換え指示を受け付ける切換手段と、前記所定の回路が前記信号出力手段から出力された信号に対して同期が得られているか否かを示す同期確認信号を、前記所定の回路から取得する取得手段と、前記信号出力手段から出力される信号の周波数が前記目標周波数となるように前記信号出力手段への入力電圧値を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記切換手段により受け付けた前記目標周波数の切り換え指示に従って前記入力電圧値を該切り換え後の目標周波数に対応した入力電圧値に移行制御する際は、前記入力電圧値を、該切り換え後の目標周波数に対応した入力電圧値に段階的に近づけるように制御するとともに前記取得手段により取得される前記同期確認信号に基づいて前記所定の回路が前記信号出力手段から出力された信号に対して同期が得られたことを確認してから次の段階の入力電圧値に移行制御することを特徴とする信号生成装置である。
(付記8)
付記8に記載の発明は、所定の基準信号と前記信号出力手段から前記所定の回路に向けて出力される信号との間の同期を検知する検知手段を備え、前記制御手段は、前記入力電圧値を前記切り換え後の目標周波数に対応した入力電圧値に移行制御した後は、前記検知手段により検知される前記同期が維持されるように前記入力電圧値を制御することを特徴とする付記7に記載の信号生成装置である。
(付記9)
付記9に記載の発明は、VCOが出力する出力信号と基準信号との位相を比較するステップと、前記出力信号が入力された後段の装置に搭載された他のVCOのロック状態を監視するステップと、前記位相の比較結果に基づいて前記VCOへの入力電圧を制御するステップと、前記監視の結果に基づいて前記VCOへの入力電圧を制御するステップと、前記VCOへの入力電圧を前記位相の比較結果に基づいて制御される入力電圧と前記監視の結果に基づいて制御された入力電圧との間で切り替えるステップと、を含むことを特徴とする信号生成方法である。
100…クロック信号生成装置、101…周波数移行制御部、103…周波数比較部、105…第1カウンタ、107…第2カウンタ、109…基準信号生成部、111…設定部、113…D/A、115…クロック信号生成部、117…第1セレクタ、119…レジスタ、121…レジスタ、123…レジスタ、125…レジスタ、127…第2セレクタ、128…レジスタ、129…レジスタ、200…プリンタ、201…CPU、202…メモリ、203…オペレーションパネル、204…データ転送制御部、205…印刷エンジン、206…受信部、207…LAN

Claims (5)

  1. 印加された電圧の電圧値に応じた周波数を有するクロック信号を生成し、前記クロック信号を他の装置へ供給するクロック信号生成部と、
    前記クロック信号の周波数を目標周波数と比較する周波数比較部と、
    前記周波数比較部の比較結果に基づいて前記クロック信号が前記目標周波数となるように前記クロック信号生成部に印加する電圧の電圧値を設定する設定部と、
    前記周波数比較部の比較結果によらず前記設定部が設定する電圧値を段階的に変更させることで前記クロック信号の周波数を目標周波数に近づける周波数移行動作を行い、この周波数移行動作の過程において前記他の装置を監視し、前記他の装置のいずれかが前記クロック信号に対して非同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を中断し、再び前記他の装置のすべてが前記クロック信号に対して同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を再開するするよう前記周波数移行動作を制御する周波数移行制御部と、
    を備えることを特徴とする信号生成装置。
  2. 前記設定部は、
    前記周波数比較部の比較結果に基づいて前記クロック信号が前記目標周波数となるように前記クロック信号生成部に印加する電圧の電圧値を維持又は増減させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号生成装置。
  3. 前記周波数移行制御部は、
    前記クロック信号の周波数移行動作を行う場合、切り替え後の前記目標周波数に到達するように、前記設定部が設定する電圧値を当該目標周波数に対応する所定の電圧値へ段階的に変更させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の信号生成装置。
  4. 前記周波数移行制御部は、
    前記クロック信号の周波数移行動作を行う場合、前記クロック信号の周波数と目標周波数との差分に応じて、周波数の移行速度、移行精度を制御する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の信号生成装置。
  5. 印加電圧の電圧値に応じた周波数を有するクロック信号を生成し、前記クロック信号を他の装置へ供給するステップと、
    前記クロック信号の周波数を目標周波数と比較するステップと、
    前記比較の結果に基づいて前記クロック信号が前記目標周波数となるように前記印加電圧の電圧値を設定するステップと、
    前記比較の結果によらず前記印加電圧の電圧値を段階的に変更することで前記クロック信号の周波数を目標周波数に近づける周波数移行動作を行い、この周波数移行動作の過程において前記他の装置を監視し、前記他の装置のいずれかが前記クロック信号に対して非同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を中断し、再び前記他の装置のすべてが前記クロック信号に対して同期状態になった場合に、前記周波数移行動作を再開するするよう前記周波数移行動作を制御するステップと、
    を含むことを特徴とする信号生成方法。
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