JP6419639B2 - キャパシタ用基材フィルムの製造方法及びキャパシタ用基材フィルム - Google Patents
キャパシタ用基材フィルムの製造方法及びキャパシタ用基材フィルム Download PDFInfo
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Description
非晶性の熱可塑性樹脂を、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、及びポリフェニレンサルホン樹脂の少なくともいずれかとし、
冷却した厚さ1〜10μm以下の基材フィルムの表面に、火焔の内部を接触させて50〜100℃に加熱するケイ酸化炎処理を複数回施して滑り性を向上させることを特徴としている。
先ず、非晶性の熱可塑性樹脂として、市販されているポリエーテルイミドを用意し、このポリエーテルイミドを溶融押出成形機により溶融混練するとともに、溶融押出成形機の先端部のTダイスから基材フィルムを連続的に押出成形し、平均厚さ5.3μm、長さ2000m、幅62cmの基材フィルムを作製した。ポリエーテルイミドとしては、Ultem9011‐1000‐NB〔SABIC イノベーティブプラスチツク社製 製品名〕を使用した。また、溶融押出成形機等は、図1に示す構成としたが、ケイ酸化炎処理装置を省略した。
基材フィルムの滑り性は、JIS K7125に準じ、静摩擦係数と動摩擦係数とにより評価した。これら静摩擦係数と動摩擦係数は、表面性測定機TYPE:14D〔新東科学社製 製品名〕を使用し、ケイ酸化炎処理した基材フィルムを板目表紙から剥離し、圧子側に処理面、ガラス板側に未処理面を配置し、測定速度:100mm/min、荷重200gの条件下で測定した。
基材フィルムの耐電圧特性は、JIS C 2110‐1994法に準じ、絶縁破壊電圧により評価した。具体的には、気中法による短時間絶縁破壊試験で測定し、測定値を測定試料の厚みで割り、単位厚み当たりの絶縁破壊電圧値で示すこととした。測定に際しては、23℃の環境下で実施し、基材フィルムの巻き側から実施した。試験に用いる電極は、円柱形としてその上部を直径25mm、高さ25mmに形成し、下部を直径25mm、高さ15mmに形成した。測定箇所は5箇所とし、その平均値を基材フィルムの絶縁破壊電圧とした。
基材フィルムの引張特性は、JIS K6781に準拠し、引張速度:50mm/minの条件下で、押出方向(MD)と幅方向(TD)とを測定した。幅方向は押出方向の直角方向である。基材フィルムの引張特性は、最大強度と破断時伸びにより評価した。
先ず、非晶性の熱可塑性樹脂として、市販されているポリエーテルイミドを用意し、このポリエーテルイミドを溶融押出成形機により溶融混練するとともに、溶融押出成形機の先端部のTダイスから基材フィルムを連続的に押出成形し、平均厚さ7.6μm、長さ2000m、幅62cmの基材フィルムを作製した後、この基材フィルムのガラス転移点を測定したところ、222℃であった。ポリエーテルイミドとしては、CRS5001‐1000‐NB〔SABIC イノベーティブプラスチツク社製 製品名〕を使用した。
非晶性の熱可塑性樹脂として、市販されているポリエーテルサルホンを用意し、このポリエーテルサルホンを溶融押出成形機により溶融混練するとともに、溶融押出成形機の先端部のTダイスから基材フィルムを連続的に押出成形し、平均厚さ4.8μm、長さ2000m、幅62cmの基材フィルムを作製した後、この基材フィルムのガラス転移点を測定したところ、223℃であった。ポリエーテルサルホンとしては、ベラデル ポリエーテルサルホンA−301NT〔ソルベイスペシャルティポリマーズ社製 製品名〕を使用した。
非晶性の熱可塑性樹脂として、市販されているポリフェニレンサルホンを用意し、このポリフェニレンサルホンを溶融押出成形機により溶融混練するとともに、溶融押出成形機の先端部のTダイスから基材フィルムを連続的に押出成形し、平均厚さ4.1μm、長さ2000m、幅62cmの基材フィルムを作製した後、この基材フィルムのガラス転移点を測定したところ、218℃であった。ポリフェニレンサルホンとしては、ウルトラゾーン P3010〔BASF社製 製品名〕を用いた。
2 基材フィルム
10 溶融押出成形機(押出成形機)
13 Tダイス(ダイス)
16 圧着ロール
17 巻取機
18 巻取管
19 スリット刃
21 冷却ロール
30 ケイ酸化炎処理装置
31 火焔
32 内炎
33 火焔反応帯
34 外炎
Claims (2)
- 100℃以上のガラス転移点を有する非晶性の熱可塑性樹脂を押出成形機に投入し、この押出成形機のダイスからキャパシタ用の基材フィルムを押し出して圧着ロールと冷却ロールとの間に挟み、これら圧着ロールと冷却ロールとの間に挟んで冷却した基材フィルムを巻取機に巻き取るキャパシタ用基材フィルムの製造方法であって、
非晶性の熱可塑性樹脂を、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、及びポリフェニレンサルホン樹脂の少なくともいずれかとし、
冷却した厚さ1〜10μm以下の基材フィルムの表面に、火焔の内部を接触させて50〜100℃に加熱するケイ酸化炎処理を複数回施して滑り性を向上させることを特徴とするキャパシタ用基材フィルムの製造方法。 - 請求項1記載のキャパシタ用基材フィルムの製造方法により製造されたことを特徴とするキャパシタ用基材フィルム。
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