JP6418790B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造工程等に用いる洗浄装置に関し、より具体的には、ブラシを用いてシリコンウエハ等の被洗浄体の主表面および周端側面を洗浄するブラシスクラブ洗浄装置に関する。
近年、半導体デバイスの微細化に伴い、エッチング、洗浄といったウェット処理における歩留まりの向上が重要な課題となっている。特に、洗浄装置においては、被洗浄体としての例えば半導体ウエハ(以下、単にウエハという)の表面に付着した汚染物やパーティクルを除去するため、水平方向(横方向)または垂直方向(縦方向)に配置されたウエハに円筒形ブラシをその円筒側面を接触面として接触させつつ回転させることにより、ブラシの回転に伴って回転するウエハの主表面および周端側面をブラシで擦って汚れを一方向に掻き出すブラシスクラブ装置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−183020号
ところで、ウエハには、一般に、その結晶軸の方向が分かるように、ノッチまたは平坦面状の切り欠きであるオリエンテーションフラット(Orientation Flat;以下、オリフラと略称する)が設けられることがある。
しかしながら、前記オリフラが設けられていると、前述したブラシスクラブ装置において、回転するウエハの周端側面に接触して洗浄するサイドブラシがオリフラの部位でウエハに十分に接触できす、そのため、このオリフラの部位でウエハの洗浄が不十分となる或いは不可能となる場合がある。特に高集積半導体素子製造プロセスにおいては、高清浄な超精密洗浄が求められ、そのようなオリフラ部位の確実な洗浄が早急な課題である。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、被洗浄体の輪郭が真円でない場合でも、その主表面、及び周端側面を確実に洗浄できる洗浄装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、被洗浄体を位置規制しつつ回転可能に支持する支持体と、前記支持体上に支持された前記被洗浄体の主表面に接触して回転することにより前記主表面をスクラブ洗浄する主表面ブラシと、前記被洗浄体の周端側面に接触して該側面を洗浄する回転可能な側面ブラシとを備える洗浄装置であって、前記支持体上に支持される前記被洗浄体の周端側面と接触する前記側面ブラシを前記被洗浄体の中心へ向けて常時付勢する付勢機構を備えることを特徴とする。
上記した構成によれば、被洗浄体の周端側面に接触して該側面を洗浄する側面ブラシが付勢機構によって被洗浄体の中心へ向けて常時付勢される。そのため、側面ブラシは、被洗浄体が真円でない場合でも、被洗浄体の外周の輪郭に追従するように径方向に移動して被洗浄体の全周にわたって被洗浄体の周端側面に所望の圧力で常時接触できる。このため上記した構成によれば、被洗浄体の輪郭が真円でない場合でもその周端側面を確実に洗浄することが可能となる。
なお、上記構成において、「主表面」とは、被洗浄体を構成する面のうち面積が最も広い表および裏を含む面のことであり、例えば被洗浄体が半導体ウエハの場合には、トランジスタや配線等からなる回路、パターン等の機能層が堆積されるウエハの表面および裏面のことである。
本発明によれば、被洗浄体の輪郭が真円でない場合でも、その主表面及び周端側面を確実に洗浄できる洗浄装置が得られる。
本発明の一実施形態に係る洗浄装置の要部構成(補助ローラを含む)を示す概略平面図である。 本発明の一実施形態に係る洗浄装置の要部構成(補助ローラを含まず)を示す概略平面図である。 支持体上に支持される被洗浄体の主表面に主表面ブラシが接触されていない洗浄待機状態の図1の洗浄装置の概略側面図である。 支持体上に支持される被洗浄体の主表面に主表面ブラシが接触された洗浄状態の図1の洗浄装置の概略側面図である。 支持体上に支持される被洗浄体の周端側面と接触する側面ブラシを被洗浄体の中心へ向けて常時付勢する付勢機構の概略構成図である。 乾燥装置を用いた乾燥工程時に被洗浄体に対して吹き付けられる乾燥用の気体の流れを示す側面図である。 乾燥装置を用いた乾燥工程時に被洗浄体に対して吹き付けられる乾燥用の気体の流れを示す平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る洗浄装置の実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、洗浄される被洗浄体として、オリフラ10cを有する輪郭が真円でない半導体ウエハ10(図1参照)を例に挙げて説明するが、被洗浄体は、そのようなウエハ10でなくてもよく、また、輪郭が真円であっても構わない。
図1は、本発明の一実施形態に係る洗浄装置1の要部構成を示す概略平面図である。この洗浄装置1は、例えば、いわゆるインライン洗浄処理装置、すなわち、洗浄されるべき被洗浄体としてのウエハ10が搬入されて収容されるローダ部と、ウエハ10を回転させた状態でブラシ洗浄するブラシスクラブ洗浄部と、洗浄済みのウエハ10を乾燥するための乾燥部と、洗浄乾燥後のウエハを搬出のために収容するアンローダ部とを有し、内部の各種搬送ロボットが各部間でウエハ10を搬出入する洗浄処理装置内に設けられてもよく、あるいは、それ単独の洗浄装置として設けられてもよく、その構造配置形態は任意である。いずれにしても、この洗浄装置1に対しては、手動で或いは搬送ロボットを介して自動で、洗浄されるべきウエハ10が搬出入される。
また、本実施形態では、洗浄装置1内でウエハ10が水平方向に配置された状態で洗浄される例について説明するが、本発明は、ウエハ10を任意の角度(水平方向から垂直方向に至る様々な角度)に配置した状態で洗浄する場合にも適用可能である。
図1に概略的に示されるように、本実施形態の洗浄装置1は、ウエハ10を位置規制しつつ回転可能に支持する支持体20と、支持体20上に支持されたウエハ10の主表面10aに接触して回転することにより主表面10aをスクラブ洗浄する主表面ブラシ30と、ウエハ10の周端側面10bに接触してこの側面10bを洗浄する回転可能な側面(端面)ブラシ(以下、サイドブラシとも称する)35とを備える。また、図示しないが、洗浄装置1は、支持体20に支持されるウエハ10に対してその周囲から洗浄液(例えば、アルカリ性洗浄液)を吹き付ける噴射ノズルを備えていてもよいし、ブラシ30,35を通じて洗浄液をウエハ10に対して供給できるようになっていてもよい。
支持体20は、支持すべきウエハ10の大きさに合わせて円形状に配置される複数(図1では6個)の支持ローラ20a〜20fとして構成され、ウエハ10の周縁部をその裏面(裏側の主表面)から支持するようになっている。なお、設置される支持体20の数は任意(例えば、4個、8個など偶数個であることが好ましい)であり、また、支持体20の位置を調整できるようになっていてもよい。この場合、支持体20(20a〜20f)は、ウエハ10を脱落させない(ウエハ10が外れない)ように安定して支持する配置、構成となっている。また、支持体20は、ブラシ30,35の最適な設置を妨げないように配設されるのが好ましく、更には、図示しない搬送ロボットの保持部(例えば、ウエハ保持用のアーム等)、搬送経路を遮断しないように配置されることが好ましい。
また、各支持体20(20a〜20f)は、図3および図4に示されるように、ウエハ10の厚さ寸法よりも十分に大きい高さ寸法を有してウエハ10の径方向の動きを規制する(位置規制する)支柱部21と、支柱部21の外周面から径方向に環状に張り出してウエハ10の裏側の主表面10aの外周縁部を受ける鍔状(フランジ状)の受け面22とを有する。この場合、受け面22は、ウエハ10と線接触して(線当たりして)これを支持できるように、支柱部21から下向きに傾斜されている。このように、ウエハ10と支持体20との接触面積を小さくすれば、ウエハ10の裏面の汚染を防止できるとともに、洗浄時のウエハ10の回転抵抗を減らすことができる。
なお、本実施形態において、各支持体20は、ウエハ10の回転に従動して自由に回転する支持ローラとして構成されているが、モータによって駆動制御されてもよい。また、いずれの場合にも、支柱部21内にベアリングを内蔵することにより、ウエハ10の回転時の接触抵抗および摩耗抵抗を減らすようにしてもよい。
洗浄装置1を構成する主表面ブラシ30は、本実施形態の場合、円筒状のロールブラシとして形成されており、ウエハ10の表裏の主表面10aを確実に且つ効率的に洗浄できるように所定の位置に設置される。また、本実施形態では、主平面ブラシ(以下、ロールブラシとも称する)30は、支持体20上に支持されるウエハ10の所定の周方向位置で、ウエハ10の周端縁からウエハ10の中心Oを越える長さにわたって(ウエハ10の半径よりも長く)ウエハ10の径方向に延びている。この場合、本実施形態では、ウエハ10の表裏に1つずつ合計2つのロールブラシ30が設けられる(図3および図4参照)が、設置されるべきロールブラシ30の数は任意である。
前記ロールブラシ30は、図示しない駆動モータの駆動力を受けて回転されるようになっており、ウエハ10の主表面10aと接触することによりウエハ10に回転力を与えるようになっている。また、前記ロールブラシ30は、例えばエアシリンダを使用して、ウエハ10の主表面10aに対して離接自在に移動可能となっている。
さらに、ウエハ10に対するロールブラシ30の接触面積は、ロールブラシ30の接触圧や接触位置等をセンサからの信号に基づきエアシリンダ等により上下(表裏)同時に或いは別々に調整することにより自在に設定可能である。この場合、ウエハ10の回転ブレや洗浄ムラを防止するため、ロールブラシ30の回転軸が傾かないようにすることが好ましい。
なお、主平面ブラシについては、本実施形態のような円筒状のロールブラシ以外にも、例えば、円板状に構成されたブラシ(ディスク型のブラシ;ディスクブラシ)として構成されていても良い。このようなディスクブラシは、洗浄面がウエハの表面と平行となるように配設され、ウエハに対して垂直となる回転軸を中心として回転駆動され、ウエハの表面を洗浄する。そして、このようなディスクブラシは、その直径が、ウエハの半径よりも大きい構成であることが好ましく、これにより、ウエハ表面を万遍なく、均一に洗浄することが可能となる。また、ディスクブラシについては、例えば回転軸部分に輪帯状の任意の錘を付加して、ウエハに向けて荷重を付与する(ディスクブラシをウエハの面に押し付ける)ように構成しても良く、これにより、ウエハに対する押圧力を調整して均一に万遍なく洗浄することが可能となる。
また、洗浄装置1を構成するサイドブラシ35は、ウエハ10の厚さ寸法よりも大きい高さ寸法を有する円板状のブラシ(ディスクブラシ)として形成されている。前記サイドブラシ35は、支持体20上に支持されるウエハ10の周端側面10bと接触して該側面10bを洗浄できるように、ウエハ10の所定の周方向位置(本実施形態では、主平面ブラシ30と径方向でほぼ対向する位置)に設けられる。なお、本実施形態では、サイドブラシ35がウエハ10の周端側面10bと対向して1つ設けられるが、設置されるべきサイドブラシ35の数は任意である。
また、サイドブラシ35は、図1に示されないが図5に示される駆動モータ60の駆動力を受けて回転されるようになっており、ウエハ10の周端側面10bと接触して回転することによりロールブラシ30によるウエハ10の回転の速度を調整できるようになっている。特に、本実施形態において、サイドブラシ35は、ウエハ10の回転にブレーキをかけるように回転することにより、すなわち、ロールブラシ30によるウエハ10の回転の速度よりも遅く回転することにより、その速度差に伴う摩擦でウエハ10の周端側面10bを洗浄するようになっている。
なお、サイドブラシ35は、例えばエアシリンダを使用して、ウエハ10の周端側面10bに対して離接自在に径方向に移動できるようにしてもよい。また、サイドブラシ35は、ウエハ10を支持体20に押し付けるようにウエハ10の周端側面10bに所定の接触圧で当て付くことによりウエハ10の回転時のブレ(径方向外側への振れ)を抑制するようにしてもよい。また、本実施形態において、サイドブラシ35は、モータ駆動により回転されるが、ウエハ10の回転に従動して自由に回転する構成であっても構わない。さらに、ロールブラシ30及びサイドブラシ35の回転方向については限定されることはない。
また、本実施形態の洗浄装置1は、所定数の補助ローラ40を更に備える。本実施形態では、ウエハ10の表裏に2つずつ合計4つの補助ローラ40が設けられるが、設置されるべき補助ローラ40の数は任意であり、ウエハ10の表側、又は、裏面側のみに配設されていてもよい。
これらの補助ローラ40は、円筒状のロールブラシとして形成されており、前記ロールブラシ30とサイドブラシ35との間のウエハ10の周方向位置で(好ましくは、サイドブラシ35の近傍で)、ウエハ10の周端縁からロールブラシ30の長さよりも短い長さにわたってウエハ10の径方向に延びている。このような補助ローラ40は、ウエハ10の主表面10aと接触して回転することにより、ウエハ10の回転洗浄時にウエハ10が波打たないように(特にウエハ10の撓み(径方向に対して垂直な方向の撓み)が200μm以下となるように)安定させる撓み防止機能を果たす。
なお、補助ローラ40は、図示しない駆動モータの駆動力を受けて回転されるようになっており、また、例えばエアシリンダを使用してウエハ10の主表面10aに対して離接自在に移動するようにしてもよい。また、補助ローラ40は、ロールブラシ30の回転方向と同じ方向に回転してもよいが、逆方向に回転してもよい。逆方向に回転することにより、ウエハ10の主表面10aにこびり付いた汚れを落ち易くすることができる。あるいは、図2に示されるように、洗浄装置1Aは、補助ローラ40が設けられない構成であってもよい。
また、本実施形態の洗浄装置1は、支持体20上に支持されるウエハ10の周端側面10bと接触するサイドブラシ35をウエハ10の中心Oへ向けて常時付勢する付勢機構を備える。特に、本実施形態において、この付勢機構は、サイドブラシ35に結合される錘に作用する重力を付勢力として利用することを特徴とする。具体的には、付勢機構は、図5に示されるように、一端がサイドブラシ35に直接的に或いは間接的に結合されるワイヤ(網糸)などの細い屈曲自在の線条体50と、線条体50に結合されるサイドブラシ35をウエハ10の中心Oへ向けて移動させる牽引方向(図5に矢印で示される方向;図1の破線矢印も参照)で線条体50を案内する案内手段と、線条体50の他端に結合されて鉛直方向に吊り下げられる錘55とを備える。
前記案内手段については、例えば、線条体50を所定の方向に導くレールや線条体50が掛け渡される滑車58などを備え、これらはモータ60を支持するハウジング70やその他の支持部に支持されて設けられる。
このような簡易な構成の付勢機構によれば、洗浄する部分の構造を簡易な構成にできるとともに、力の方向を変える滑車または滑りのある支点によって付勢力を得る位置を任意の位置に設定することができる。また、付勢力として錘55の重力を利用することにより、安定した付勢力を精度良く得ることができる。このように、本発明では、サイドブラシ35を保持する部分(本実施形態ではモータ60とされる)が、重力の作用によって、サイドブラシ35をウエハの端面に付勢するような構造となっていればよい。換言すれば、サイドブラシ35の回転中心軸が、ウエハの端面に向けて、重力の作用によって牽引されるような構造となっていればよい。このため、モータ60については、サイドブラシ35の下方に設置されていてもよいし、それ以外にも、例えば、ハウジング70に保持されて、ギヤトレイン等の動力伝達部材を介してサイドブラシの回転中心軸に連結されていてもよい。
また、前記滑車58については、回転する案内ローラとして構成されたり、或いは非回転の湾曲面を有する案内部材として構成されていても良い。また、線条体50については、重量が作用する方向(軸方向)に伸縮しない構成であることが好ましく、これにより、錘55の負荷によって、サイドブラシ35が変位する(バラつく)ようなことがなく、安定して均一な洗浄をすることが可能となる。
さらに、前記錘55については、線条体50に着脱可能であってもよく、錘55は増減可能であってもよい。また、本実施形態では、付勢機構は、錘55に作用する重力を付勢力として利用したが、コイルバネ等のバネ力、ゴム材料等の材料の引張り弾性力を付勢力として利用するようにしてもよい。
また、本実施形態の洗浄装置1では、各ブラシ30,35および補助ローラ40の回転速度および接触圧力において一定の関係を保つように構成されている。例えば、ロールブラシ30の回転速度V1がサイドブラシ35の回転速度V2よりも大きく、サイドブラシ35の回転速度V2が補助ローラ40の回転速度V3以上に設定されている(V1>V2≧V3)ことが好ましい。具体的には、ロールブラシ30の回転速度V1が100〜300rpm(例えば200rpm)に設定され、サイドブラシ35の回転速度V2が10〜50rpm(例えば20rpm)に設定され、補助ローラ40の回転速度V3が6〜8rpmに設定される。
また、接触圧力に関しては、ウエハ10に対するロールブラシ30の接触圧力P1がウエハ10に対するサイドブラシ35の接触圧力P2よりも大きく、ウエハ10に対するサイドブラシ35の接触圧力P2がウエハ10に対する補助ローラ40の接触圧力P3よりも大きく設定されていることが好ましい。
回転速度および接触圧力の関係を、上記のように設定することにより、ウエハ10に対する洗浄効果を高めつつウエハ10の回転時の径方向の振れを抑制または防止できる。すなわち、ウエハ10の回転時の径方向外側への振れが5.0mm程度あっても良好な洗浄効果を得ることができ、更には、肉厚の薄いウエハ(被洗浄体)であっても安定した状態で確実に洗浄することが可能となる。
次に、上記構成の洗浄装置1によってウエハ10を洗浄する動作について簡単に説明する。
まず、洗浄されるべきウエハ10がオペレータによって手動で或いは搬送ロボットにより自動で洗浄装置1内に搬入される。このとき、支持体20(20a〜20f)によって取り囲まれる円形の支持領域内に障害なくウエハ10を搬入できるように、各ブラシ30,35および補助ローラ40は、前述したエアシリンダなどの移動機構により所定の待機位置に待避される。
支持体20(20a〜20f)によって取り囲まれる円形の支持領域内にウエハ10が搬入されて支持体20上にウエハ10が支持されると、続いて各ブラシ30,35および補助ローラ40が所定の洗浄位置へと移動される。このとき、各ブラシ30,35および補助ローラ40は前述した所定の接触圧力関係をもってウエハ10の主表面10aおよび周端側面10bに接触するとともに、好ましくは、ウエハ10を上下から挟持するロールブラシ30によってウエハ10を支持体20の受け面22上から若干浮き上がらせる。このようにすることで、ウエハ10の回転時の支持体20による摩擦抵抗を無くすことができる。
そして、この状態で、今度は、モータによって各ブラシ30,35および補助ローラ40が前述した所定の回転速度関係をもって回転駆動される。このときの回転方向が図1,3,4に矢印で示されている(上下のロールブラシ30は、ウエハ10を一定方向に抵抗なく回転させるために、互いに逆方向に回転される)。この回転により、ウエハ10が回転されるとともに、支持体20もウエハ10の回転に追従して回転する。そして、このような回転状態で、図示しない噴射ノズルにより洗浄液がウエハ10の周囲から吹き付けられるとともに、必要に応じてブラシ30,35からも洗浄液が供給され、ロールブラシ30によってウエハ10の主表面10aが洗浄される。また、これとともに、サイドブラシ35によってウエハ10の周端側面10bが洗浄され、さらに、補助ローラ40の例えば逆向きの回転によってウエハ10の主表面10aにこびり付いた汚れの剥離が促進される。
そして、この洗浄工程では、前述した付勢機構が設けられていることにより、ウエハ10の周端側面10bに接触して側面10bを洗浄するサイドブラシ35がウエハ10の中心Oへ向けて常時付勢されるため、サイドブラシ35は、ウエハ10のオリフラ10cと対向した場合でも、ウエハ10の外周の輪郭に追従するように径方向内側に移動してオリフラ10cと所望の圧力で接触できる。この結果、ウエハ10は、オリフラ10cも含め、全周にわたって周端側面10bが確実に洗浄される。
以上のようにして、洗浄装置1内での洗浄が完了すると、続いて、乾燥工程へと移行する。具体的には、この乾燥工程では、図6および図7に示される乾燥装置90内へウエハ10が手動または自動で搬入される。図6および図7に示されるように、乾燥装置90は、ハウジング91内にターンテーブル92が回転可能に配置された形態を成しており、円形の配置形態を成してターンテーブル92上に設けられる複数の支持体93によってウエハ10を支持するようになっている。また、乾燥装置90は、ターンテーブル92によって回転されるウエハ10に対して乾燥ガスを吹き付けるための上下面用の噴射ノズル94を備えている。この場合、下面(裏面用)の噴射ノズルについては、回転軸内に設置される構成であってもよい。
ここで、この乾燥装置90は、ウエハ10を支持体93に対して固定するための従来のチャックを不要にするガス吹き付け形態を特徴としている。従来のチャックは、例えば、ターンテーブル92の回転時にその回転遠心力によって振り子のように傾動してウエハ10の周縁をチャックするようになっているが、洗浄時にウエハ10上に残存した洗浄液がターンテーブル92の回転による遠心力でウエハ10の外周方向に移動してチャック部分に溜まり、この溜まった洗浄時の異物を含んだ洗浄液が空気中の異物も吸着しつつ乾燥ガスによって乾燥固化し易い。そして、このような乾燥固化物はウエハ不良(歩留まり低下)の原因となり好ましくない。
そのため、この乾燥装置90では、支持体93により周縁が支持されるウエハ10の主表面10aを全体的に開放した状態で噴射ノズル94からウエハ10の主表面10aに対して乾燥ガスを吹き付ける際、上方から下方へ向かう吹き付け量をその他の方向への吹き付け量に対して多くするとともに、図示しない吸引口を通じて乾燥ガスを下方へ吸引することにより、その吸引力で同時にウエハ10をターンテーブル92側(支持体93)に押し付けて保持する(ウエハ10の浮き上がりを防止する)ようにしている。そのため、前述した問題を来す従来のチャックが不要となる。
なお、図6および図7には、噴射ノズル94からの乾燥ガスの流れが矢印で示されている。このように、乾燥ガスの大部分は、ウエハ10の外周縁を支持体93に対して押し付けるように流れて、支持体93間の隙間を抜けるように下方へと吸引される。
なお、支持体93の支柱部93aに上下に貫通するスリット(図示せず)を形成することが好ましい。このようなスリットは、乾燥時に洗浄液を逃がして、支持体93に洗浄液が残存付着することを防止し、洗浄液と共に汚れや異物が支持体93付近に残留することを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。例えば、前述した付勢機構は、サイドブラシ35の任意の位置で付勢力をサイドブラシ35に与えてもよいが、少なくともサイドブラシ35がウエハ10の周端側面10bと接触する接触位置で付勢力をサイドブラシ35に与えればよい。
1 洗浄装置
10 ウエハ(被洗浄体)
10a 主表面
10b 周端側面
20 支持体
30 主表面ブラシ(ロールブラシ)
35 側面(端面)ブラシ(サイドブラシ)
40 補助ローラ
50 線条体(付勢機構)
55 錘(付勢機構)
58 滑車(付勢機構)

Claims (3)

  1. 被洗浄体を位置規制しつつ回転可能に支持する支持体と、前記支持体上に支持された前記被洗浄体の主表面に接触して回転することにより前記主表面をスクラブ洗浄する主表面ブラシと、前記被洗浄体の周端側面に接触して該側面を洗浄する回転可能な側面ブラシと、前記主表面ブラシと前記側面ブラシとの間に設けられ、前記被洗浄体の主表面と接触して回転する補助ローラとを備える洗浄装置であって、
    前記主表面ブラシは、前記被洗浄体の周端縁から前記被洗浄体の中心を越える長さにわたって前記被洗浄体の径方向に延びるとともに、洗浄液を前記被洗浄体に対して供給可能で、前記被洗浄体に対する接触面積が調整可能に配設され、
    前記支持体上に支持される前記被洗浄体の周端側面と接触する前記側面ブラシを前記被洗浄体の中心へ向けて常時付勢する付勢機構を備え、
    前記主表面ブラシの回転速度をV1、前記側面ブラシの回転速度をV2、前記補助ローラの回転速度をV3、前記被洗浄体に対する前記主表面ブラシの接触圧力をP1、前記被洗浄体に対する前記側面ブラシの接触圧力をP2、前記被洗浄体に対する前記補助ローラの接触圧力P3とした場合、
    V1>V2≧V3、及び/又は、P1>P2>P3に設定できる
    ことを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記付勢機構は、前記側面ブラシに結合される錘に作用する重力を付勢力として利用することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 記補助ローラは、前記被洗浄体の周端縁から前記主表面ブラシの長さよりも短い長さにわたって前記被洗浄体の径方向に延びることを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄装置。
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