JP7320358B2 - 加工装置及び洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加工手段で半導体ウェーハ等の被加工物を加工可能な加工装置であり、特に、被加工物の下面を洗浄する洗浄手段を備えた加工装置、及び被加工物の下面を洗浄する洗浄方法に関する。
被加工物を所望の厚みに研削する研削装置は、チャックテーブルに保持された被加工物を研削砥石で研削した後、搬出パッドが被加工物の上面を吸引保持しチャックテーブルから離間させ、搬出パッドに保持された被加工物の下面、又は被加工物の下面に貼着されている保護テープをスポンジで洗浄している(例えば、特許文献1、2、又は特許文献3参照)。
特開2013-094876号公報 特開2010-094785号公報 特開2018-086692号公報
上記特許文献2又は3に記載されている直方体状のスポンジは、被加工物の下面に対し直交する方向に延在する回転軸から被加工物の下面に平行に放射状に配設されていて、スポンジを被加工物の下面に接触させた状態で回転軸を回転させることで被加工物の下面を洗浄している。そのため、スポンジの上面に研削屑が溜まり洗浄できなくなるという問題があり、定期的にスポンジの交換が必要である。
また、特許文献1に開示されている加工装置ではロール状のロールスポンジをロールスポンジの軸心周りに回転手段で回転させ被加工物の下面を洗浄している。そのため、ロールスポンジの表面に研削屑が溜まらない。しかし、該回転手段を必要とするため、洗浄手段が大きくなってしまい、洗浄手段を配設する加工装置全体が大きくなるという問題がある。
したがって、被加工物を例えば研削してから被加工物の下面を洗浄手段で洗浄する加工装置においては、省スペース化を可能とし、また、洗浄手段に備えるスポンジが汚れて洗浄ができなくなるといった事態が生じないようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、被加工物の下面を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物の上面を加工具で加工する加工手段と、該加工具で加工された被加工物を保持し該チャックテーブルから搬出する搬出手段と、該搬出手段に保持された被加工物の下面を洗浄する洗浄手段と、を備える加工装置であって、該搬出手段は、被加工物を保持する保持部と、該保持部を該チャックテーブルの上面に対し直交する方向に移動させる昇降手段と、を備え、該洗浄手段は、該搬出手段に保持された被加工物の該下面に対し直交する方向に軸心を延在させた回転軸と、該回転軸を回転させるモータと、該回転軸に対して直交する方向で延在する支持軸と、該支持軸が挿入される挿入孔が中心に形成されたロールスポンジと、該ロールスポンジに洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、を備え、該搬出手段が保持した被加工物の下面に該ロールスポンジの外側面を接触させ、該回転軸を回転させた際に、該ロールスポンジが自由回転可能であるため、該洗浄水供給手段により該ロールスポンジに該洗浄水を供給しないで被加工物の下面と該ロールスポンジの外側面との間の摩擦力を大きくして該ロールスポンジを自由回転させることにより被加工物の下面を洗浄する洗浄面となる該ロールスポンジの外側面を切り換え、該洗浄水を供給して被加工物の下面と該ロールスポンジの外側面との摩擦力を小さくし、該ロールスポンジを自由回転させないで該切り換えた該洗浄面で被加工物の下面を洗浄する、加工装置である。
前記支持軸は、前記回転軸に対し直交する方向で該回転軸の軸心を外し放射状に延在すると好ましい。
前記洗浄水供給手段は、前記支持軸の外側面に洗浄水を噴出させる供給口を備え、該支持軸を挿入した前記ロールスポンジに対して該供給口から洗浄水を供給して該ロールスポンジの外側面から排出させると好ましい。
前記搬出手段の保持部は、被加工物の上面を吸引保持する吸着面を有する搬出パッドであって、前記洗浄手段は、前記回転軸に対し直交する方向で該回転軸の軸心から放射状に延在し該吸着面を洗浄する洗浄砥石と、該洗浄砥石と前記ロールスポンジとを相対的に該回転軸方向に進退させ選択的に該洗浄砥石または該ロールスポンジのいずれか一方を洗浄位置に位置づけ他方を待避位置に位置づける位置づけ手段と、を備え、該位置づけ手段は、該吸着面を洗浄するときは該洗浄砥石を洗浄位置に位置づけ該ロールスポンジを待避位置に位置づけ、該搬出パッドが保持する被加工物の下面を洗浄するときは該ロールスポンジを洗浄位置に位置づけ該洗浄砥石を待避位置に位置づけ、該吸着面又は該搬出パッドが保持する被加工物の下面を洗浄可能とすると好ましい。
また、上記課題を解決するための本発明は、前記加工装置に配設される前記ロールスポンジを用いて前記搬出手段が保持した被加工物の下面を洗浄する洗浄方法であって、該ロールスポンジの上に該搬出手段が保持した被加工物を位置づけ該ロールスポンジの外側面と該被加工物の下面とを接触させる位置づけ工程と、該被加工物の下面に前記洗浄水供給手段から洗浄水を供給し、該ロールスポンジと該被加工物の下面との間の摩擦力を小さくすることで前記支持軸を軸として該ロールスポンジが回転しない状態として、前記回転軸を回転させ該ロールスポンジにより該被加工物の下面を洗浄する洗浄工程と、該回転軸を回転させ続けると共に該洗浄水供給手段からの洗浄水の供給を止め、該洗浄水が供給され無い事によって該ロールスポンジと該被加工物の下面との間の摩擦力が大きくなることで、前記支持軸を軸として該ロールスポンジが回転され、前記外側面が被加工物の下面に接触する部分を切換る洗浄面切換工程と、を備えた洗浄方法である。
本発明に係る加工装置は、加工具で加工された被加工物を保持しチャックテーブルから搬出する搬出手段と、搬出手段に保持された被加工物の下面を洗浄する洗浄手段と、を備える加工装置であって、搬出手段は、被加工物を保持する保持部と、保持部をチャックテーブルの上面に対し直交する方向に移動させる昇降手段と、を備え、洗浄手段は、搬出手段に保持された被加工物の下面に対し直交する方向に軸心を延在させた回転軸と、回転軸を回転させるモータと、回転軸に対して直交する方向で延在する支持軸と、支持軸が挿入される挿入孔が中心に形成されたロールスポンジと、ロールスポンジに洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、を備え、搬出手段が保持した被加工物の下面にロールスポンジの洗浄面である外側面を接触させ、回転軸を回転させた際に、ロールスポンジが自由回転可能であるため、例えば、洗浄水供給手段からロールスポンジに水を供給しつつ洗浄を行っている最中には、ロールスポンジの外側面と被加工物の下面との間の摩擦力が小さくなることで、回転軸により回転するロールスポンジは支持軸を軸に自由回転しなくなる。一方、洗浄水供給手段からロールスポンジに水を供給するのを止めると、ロールスポンジが洗浄水を吸っていないため元の大きさまで縮み、かつ、ロールスポンジの外側面と被加工物の下面との間の摩擦力が大きくなることで、回転軸により回転するロールスポンジは支持軸を軸に回転するようになり、被加工物の下面の洗浄及び乾燥をなし得る。よって、ロールスポンジを支持軸を軸に回転させるモータ等の回転手段を要しないため、回転手段を要する場合に比べて省スペース化を可能とする。また、洗浄水供給手段からロールスポンジに水を供給するのを止めることで、回転軸により回転するロールスポンジは支持軸を軸に自由回転するようになることから、常に上面が洗浄面になる特許文献2又は特許文献3に記載のスポンジ等と異なり、被加工物の下面を洗浄するロールスポンジの外側面を切り換えて洗浄可能となり、スポンジの交換回数を減らすことが可能となる。したがって、洗浄手段のスポンジが汚れてしまい交換しなければ洗浄ができないといった事態が発生するのを抑えることができる。
支持軸は、回転軸に対し直交する方向で回転軸の軸心を外し放射状に延在するものとすることで、例えば、洗浄水供給手段からロールスポンジに水を供給するのを止めた際に、回転軸により回転するロールスポンジが支持軸を軸にしてより自由回転するようになる。
洗浄水供給手段は、支持軸の外側面に洗浄水を噴出させる供給口を備え、支持軸を挿入したロールスポンジに対して供給口から洗浄水を供給してロールスポンジの外側面から排出させるものとすることで、ロールスポンジ全体に対して満遍なく洗浄水を供給することが可能となる。
搬出手段の保持部は、被加工物の上面を吸引保持する吸着面を有する搬出パッドであって、洗浄手段は、回転軸に対し直交する方向で回転軸の軸心から放射状に延在し吸着面を洗浄する洗浄砥石と、洗浄砥石とロールスポンジとを相対的に回転軸方向に進退させ選択的に洗浄砥石またはロールスポンジのいずれか一方を洗浄位置に位置づけ他方を待避位置に位置づける位置づけ手段と、を備えることで、位置づけ手段は、吸着面を洗浄するときは洗浄砥石を洗浄位置に位置づけロールスポンジを待避位置に位置づけ、搬出パッドが保持する被加工物の下面を洗浄するときはロールスポンジを洗浄位置に位置づけ洗浄砥石を待避位置に位置づけ、吸着面又は搬出パッドが保持する被加工物の下面を洗浄可能とする。
前記加工装置に配設されるロールスポンジを用いて搬出手段が保持した被加工物の下面を洗浄する本発明に係る洗浄方法は、ロールスポンジの上に搬出手段が保持した被加工物を位置づけロールスポンジの外側面と被加工物の下面とを接触させる位置づけ工程と、被加工物の下面に洗浄水供給手段から洗浄水を供給し、回転軸を回転させロールスポンジにより被加工物の下面を洗浄する洗浄工程と、回転軸を回転させ続けると共に洗浄水供給手段からの洗浄水の供給を止め、洗浄水が供給され無い事によってロールスポンジと被加工物の下面との間の摩擦力が大きくなり、支持軸を軸としてロールスポンジが回転され、外側面が被加工物の下面に接触する部分を切換る洗浄面切換工程と、を備えることで、常に上面が洗浄面になる特許文献2、3に記載のスポンジと異なり、被加工物の下面を洗浄するロールスポンジの外側面を切り換えて洗浄可能となり、スポンジの交換回数を減らすことが可能となる。その結果、洗浄手段のスポンジが汚れて交換しなければ洗浄ができないといった事態が発生するのを抑えることが可能となる。また、使用するロールスポンジを支持軸を軸に回転させるモータ等の回転手段を要しないため、本発明に係る洗浄方法が実施される加工装置における省スペース化を可能とする。
本発明に係る加工装置の一例を示す斜視図である。 洗浄手段の一例を示す分解斜視図である。 洗浄手段の一例を示す斜視図である。 洗浄手段の一例を示す平面図である。 ロールスポンジの上に搬出手段が保持した被加工物を位置づけロールスポンジの外側面と被加工物の下面に貼着された保護テープとを接触させている状態を説明する断面図である。 被加工物の下面に洗浄水供給手段から洗浄水を供給し、回転軸を回転させ洗浄位置に位置づけられたロールスポンジにより被加工物の下面を洗浄している状態を説明する断面図である。 回転軸を回転させ続けると共に洗浄水の供給を止め、洗浄水が供給され無い事によりロールスポンジと被加工物の下面の保護テープとの間の摩擦力が大きくなることで、支持軸を軸としてロールスポンジが回転され、ロールスポンジの外側面が被加工物の下面の保護テープに接触する部分が切換えられている状態を説明する断面図である。 洗浄砥石を洗浄位置に位置づけロールスポンジを待避位置に位置づけて、搬出手段の吸着面を洗浄している状態を説明する断面図である。
図1に示す本発明に係る加工装置1は、粗研削加工手段30、及び仕上げ研削加工手段31を備え、いずれかのチャックテーブル50に保持された被加工物Wを粗研削加工手段30又は仕上げ研削加工手段31により研削する装置である。加工装置1は、例えば、第1の装置ベース10の後方(+Y方向側)に第2の装置ベース11を連結して構成されている。第1の装置ベース10上は、被加工物Wの搬出入等が行われる搬出入領域Aとなっている。第2の装置ベース11上は、粗研削加工手段30、又は仕上げ研削加工手段31によってチャックテーブル50で保持された被加工物Wが研削加工される研削加工領域Bとなっている。
なお、例えば、加工装置1は、本実施形態のような研削手段が二軸の研削装置に限定されるものではなく、研削手段が一軸の研削装置であってもよい。また、加工装置1は、回転する研磨パッドで被加工物Wの上面を研磨して抗折強度を高めたり上面を鏡面にしたりする研磨装置、又は回転する切削ブレードで被加工物Wを上面から切削する切削装置であってもよい。
被加工物Wは、例えば、シリコン母材等からなる円形の半導体ウェーハであり、図1において下方を向いている被加工物Wの下面Waは、複数のデバイスが形成されており、保護テープTが貼着されて保護されている。被加工物Wの上面Wbは、研削加工が施される被加工面である。なお、被加工物Wはシリコン以外にガリウムヒ素、サファイア、窒化ガリウム、セラミックス、樹脂、又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよいし、パッケージ基板等であってもよい。
第1の装置ベース10の正面側(-Y方向側)には、第1のカセット載置部150及び第2のカセット載置部151が設けられており、第1のカセット載置部150に加工前の被加工物Wが収容される第1のカセット150aが載置され、第2のカセット載置部151には加工後の被加工物Wが収容される第2のカセット151aが載置される。
第1のカセット150aの開口の後方には、第1のカセット150aから加工前の被加工物Wを搬出するとともに加工後の被加工物Wを第2のカセット151aに搬入するロボット155が配設されている。ロボット155に隣接する位置には、仮置き領域152が設けられており、仮置き領域152には位置合わせ手段153が配設されている。位置合わせ手段153は、第1のカセット150aから搬出され仮置き領域152に載置された被加工物Wを、縮径する位置合わせピンで所定の位置に位置合わせ(センタリング)する。
位置合わせ手段153と隣接する位置には、被加工物Wを保持した状態で旋回する搬入手段18が配置されている。搬入手段18は、位置合わせ手段153において位置合わせされた被加工物Wを保持し、加工領域内に配設されているチャックテーブル50へ搬送する。
搬入手段18の隣には、仕上げ研削加工された被加工物Wを保持しチャックテーブル50から搬出する搬出手段16が配設されている。搬出手段16は、水平に延在するアーム部160の一端の下面側に被加工物Wを保持する保持部161を備えている。アーム部160には、保持部161をチャックテーブル50の上面500aに対し直交する方向(本例においては鉛直方向であるZ軸方向)に移動させる昇降手段162が接続されている。昇降手段162は、例えば、ボールネジ機構、電動シリンダ、又はエアシリンダ等で構成されている。また、昇降手段162は、Z軸方向の軸心周りに保持部161を旋回移動させることもできる。
図5に詳しく示す搬出手段16の保持部161は、本実施形態においては、例えば、被加工物Wの上面Wbを吸引保持する吸着面161cを有する搬出パッドである。搬出パッドである保持部161は、例えば、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなり被加工物Wを吸着する吸着部161aと、吸着部161aを支持する枠体161bとを備える。吸着部161aは真空発生装置等の図示しない吸引源に連通し、図示しない吸引源が吸引することで生み出された吸引力が、吸着部161aの露出面である平坦な吸着面161cに伝達されることで、保持部161は吸着面161cで被加工物Wの上面Wbを吸引保持する。
なお、保持部161は、上記搬出パッドに限定されるものではなく、被加工物Wの外周を支持するクランプであってもよい。
なお、外周を支持している被加工物Wは、図1、2に示すロールスポンジ43が接触しても割れない厚みが必要ある。
図1に示すように、搬出手段16と近接する位置には、搬出手段16により搬送された加工後の被加工物Wを洗浄する枚葉式のスピンナー洗浄機構156が配置されている。スピンナー洗浄機構156により洗浄された被加工物Wは、ロボット155により第2のカセット151aに搬入される。
第2の装置ベース11上の後方(+Y方向側)には第1のコラム12が立設されており、第1のコラム12の前面には、粗研削加工手段30とチャックテーブル50とを相対的に接近又は離間するZ軸方向(鉛直方向)に移動させる粗研削送り手段20が配設されている。粗研削送り手段20は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するボールネジ200と、ボールネジ200と平行に配設された一対のガイドレール201と、ボールネジ200に連結しボールネジ200を回転させるモータ202と、内部のナットがボールネジ200に螺合し側部がガイドレール201に摺接する昇降板203と、から構成され、モータ202がボールネジ200を回転させると、これに伴い昇降板203がガイドレール201にガイドされてZ軸方向に往復移動し、昇降板203に取り付けられた粗研削加工手段30もZ軸方向に往復移動する。
粗研削加工手段30は、軸方向が鉛直方向(Z軸方向)であるスピンドル300と、スピンドル300を回転可能に支持するハウジング301と、スピンドル300を回転駆動するスピンドルモータ302と、スピンドル300の下端に接続された円形状のマウント303と、マウント303の下面に着脱可能に接続された加工具である研削ホイール304と、昇降板203に連結されハウジング301を保持するホルダ306と、を備える。そして、研削ホイール304は、ホイール基台304aと、ホイール基台304aの底面に環状に配設された略直方体形状の複数の粗研削砥石304bとを備える。粗研削砥石304bは、例えば、砥石中に含まれる砥粒が比較的大きな砥石である。
例えば、スピンドル300の内部には、Z軸方向に延びる研削水流路が形成されており、この研削水流路に図示しない研削水供給手段が連通している。研削水供給手段からスピンドル300に対して供給される研削水は、研削水流路の下端の開口から粗研削砥石304bに向かって下方に噴出し、粗研削砥石304bと被加工物Wとの接触部位に到達する。
また、第2の装置ベース11上の後方には、第2のコラム13が第1のコラム12にX軸方向に並んで立設しており、第2のコラム13の前面には仕上げ研削送り手段21が配設されている。仕上げ研削送り手段21は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するボールネジ210と、ボールネジ210と平行に配設された一対のガイドレール211と、ボールネジ210に連結しボールネジ210を回転させるモータ212と、内部のナットがボールネジ210に螺合し側部がガイドレール211に摺接する昇降板213とから構成され、モータ212がボールネジ210を回転させると、これに伴い昇降板213がガイドレール211にガイドされてZ軸方向に往復移動し、昇降板213に取り付けられた仕上げ研削加工手段31もZ軸方向に往復移動する。
仕上げ研削加工手段31は、軸方向が鉛直方向(Z軸方向)であるスピンドル310と、スピンドル310を回転可能に支持するハウジング311と、スピンドル310を回転駆動するスピンドルモータ312と、スピンドル310の下端に接続された円形状のマウント313と、マウント313の下面に着脱可能に接続された加工具である研削ホイール314と、昇降板213に連結されハウジング311を保持するホルダ316とから構成される。そして、研削ホイール314は、ホイール基台314aと、ホイール基台314aの底面に環状に配設された略直方体形状の複数の仕上げ研削砥石314bとを備える。仕上げ研削砥石314bは、例えば、砥石中に含まれる砥粒が比較的小さな砥石である。
例えば、スピンドル310の内部には、Z軸方向に延びる研削水流路が形成されており、この研削水流路に図示しない研削水供給手段が連通している。研削水供給手段からスピンドル310に対して供給される研削水は、研削水流路の下端の開口から仕上げ研削砥石314bに向かって下方に噴出し、仕上げ研削砥石314bと被加工物Wとの接触部位に到達する。
図1に示すように、第2の装置ベース11上には、ターンテーブル59が配設され、ターンテーブル59の上面には、例えばチャックテーブル50が周方向に等間隔を空けて3つ配設されている。ターンテーブル59の下方には、ターンテーブル59を自転させるための図示しない回転手段が配設されており、図示しない回転手段はターンテーブル59をZ軸方向の軸心周りに自転させることができる。ターンテーブル59が自転することで、3つのチャックテーブル50を公転させ、仮置き領域152の近傍から、粗研削加工手段30の下方、仕上げ研削加工手段31の下方へとチャックテーブル50を順次位置付けることができる。
チャックテーブル50は、例えば、その外形が円形状であり、被加工物Wを吸着するポーラス部材等からなる吸着部500と、吸着部500を支持する枠体501とを備える。吸着部500は真空発生装置等の図示しない吸引源に連通し、吸引源が吸引することで生み出された吸引力が、吸着部500の露出面である上面500aに伝達されることで、チャックテーブル50は上面500a上で被加工物Wを吸引保持する。チャックテーブル50は、ターンテーブル59上でZ軸方向の軸心周りに回転可能となっている。
粗研削加工手段30又は仕上げ研削加工手段31の下方に位置づけられたチャックテーブル50に隣接する位置には、例えば、被加工物Wの厚みを接触式にて測定する第1の厚み測定手段38Aと第2の厚み測定手段38Bとがそれぞれ配設されている。
図1に示すように、例えば搬出手段16とスピンナー洗浄機構156との間、即ち、搬出手段16の保持部161の移動経路下には、搬出手段16に保持された被加工物Wの下面Wa(本実施形態においては、下面Waに貼着されている保護テープT)を洗浄する洗浄手段4が配設されている。
図2に各構成に分解した斜視図、図3に各構成を組み合わせた斜視図、及び図4に各構成を組み合わせた平面図で示す洗浄手段4は、搬出手段16に保持された被加工物Wの下面Waに対し直交する方向(Z軸方向)に軸心を延在させた回転軸40と、回転軸40を回転させるモータ42と、回転軸40に対して直交する方向(水平面方向)で延在する支持軸41と、支持軸41が挿入される挿入孔430が中心に形成されたロールスポンジ43と、ロールスポンジ43に洗浄水を供給する洗浄水供給手段46(図3のみ図示)と、を少なくとも備えている。
ロールスポンジ43は、所定の厚みを備えるスポンジを円筒形状に成形したものであり、例えば、被加工物Wの半径以上の長さで延在し、その中心に挿入孔430が形成されている。ロールスポンジ43は、例えば、気泡が互いに連通している構造を有する連泡スポンジであり、ポリウレタンを発泡成形して作られるスポンジ(例えば、アイオン社製、ソフラススポンジ)、PVAスポンジ(例えば、アイオン社製、ベルイータースポンジ)、又はゴムに発泡剤等を練り込み成形されるスポンジ等を用いる。ロールスポンジ43の外側面が、被加工物Wの下面Waの保護テープTに接触し洗浄する洗浄面となる。
図2、3に示すように、ロールスポンジ43は、例えば、ロールスポンジ43を支持軸41を介して支持する支持プレート44上に本実施形態においては3本配設されている。なお、ロールスポンジ43の配設本数は4本以上であってもよい。支持プレート44は、平板状の基部440と、基部440と一体的に形成され基部440から例えば水平に少なくとも3方向に均等な角度(例えば120度)で延びる3枚の延在部441とからなる。
なお、上記は、中心から等角度で3方向に延在しているが、中心から1方向又は2方向に延在していても良い。
支持プレート44の内部には、洗浄水供給手段46によりロールスポンジ43に供給される洗浄水を3つに分流する図示しない通水路が形成されている。通水路は、例えば、基部440の内部から3枚の延在部441の内部に向かって3方向に延びており、基部440において各端が合流して一体になり、基部440の下面において開口している。基部440の下面において開口する通水路は、後述する位置づけ手段47の支柱470に形成された図2に示す洗浄水流路461に連通している。
延在部441上には、例えば先端部分に支持壁が立設され側面視L字状に形成された支持軸固定板442が図示しないボルトによって取り付けられている。支持軸固定板442は、延在部441と同方向に延在している。
また、基部440上には支持軸固定台座444が立設されており、支持軸固定台座444と支持軸固定板442とにより支持軸41が中空で固定された状態になる。
基部440の下面側には、支柱470の周囲に周方向に等間隔(例えば、120度間隔)を空けて、連結ピン440cが-Z方向に延在するように形成されている。
支持軸41は、ロールスポンジ43よりも長く延在しており、一端側(内端側)に平板状の留め金410が形成されている。さらに、他端面(外端面)に図示しないボルト孔が形成されている。
支持軸固定板442の支持壁側に、ロールスポンジ43の挿入孔430に挿入された状態の支持軸41の他端側が向けられ、支持壁にボルト442bによって他端が固定されている。また、支持軸41の一端側の留め金410は、支持軸固定台座444上にボルト444bによって固定されている。例えば、ロールスポンジ43の挿入孔430の孔径は支持軸41の直径よりも少しだけ大きく設定されており、支持軸41が挿入孔430に挿入された状態のロールスポンジ43は、支持軸固定板442上方の中空で支持軸41の軸心周りに自由回転可能な状態になっている。
なお、支持軸41は、ロールスポンジ43よりも短く形成されており、ロールスポンジ43の両端側のみを2本の支持軸41で支持するものであってもよい。
本実施形態においては、支持軸41は、回転軸40に対し直交する方向(水平方向)で回転軸40の軸心を外し放射状に延在している。即ち、図3に示すように、3本の支持軸41の各中心線とZ軸方向に延びる回転軸40の軸心とは水平面内において交わらないように設定されている。
なお、支持軸41は、回転軸40の軸心から放射状に延在していてもよい。
図2、3に示す回転軸40を回転させるモータ42のシャフトには、主動プーリ420が取り付けられており、主動プーリ420には無端ベルト421(図3参照)が巻回される。回転軸40の下端側には従動プーリ403が取り付けられており、無端ベルト421は、この従動プーリ403にも巻回される。図3に示すモータ42が主動プーリ420を回転駆動することで、主動プーリ420の回転に伴って無端ベルト421が回動し、無端ベルト421が回動することで従動プーリ403及び回転軸40が回転する。
図2に示す回転軸40は、Z軸方向に延在する円筒状に形成されており、該筒内に後述する支柱470が上下動可能に挿入される。
回転軸40は、内部にベアリング機構を備える略円筒状のケーシング409内に回転可能に収容されている。ケーシング409の上面には、例えば円環状溝409aが形成されていて、該円環状溝409aに3本の連結ピン440cが回転可能に収容された状態でケーシング409は砥石支持プレート49の下面に当接する。洗浄手段4は、例えば該ケーシング409を介して図1に示す第2の装置ベース11上に固定されている。
本実施形態において、洗浄手段4は、上記各構成に加えて、回転軸40に対し直交する方向(本例においては水平方向)で回転軸40の軸心から放射状に延在し図5に示す保持部161の吸着面161cを洗浄する洗浄砥石45と、洗浄砥石45とロールスポンジ43とを相対的に回転軸40の軸方向(Z軸方向)に進退させ選択的に洗浄砥石45またはロールスポンジ43のいずれか一方を洗浄位置に位置づけ他方を待避位置に位置づける図2、3に示す位置づけ手段47と、を備えている。
位置づけ手段47は、例えば、支持プレート44の下面に連結されZ軸方向に延在する支柱470と、支柱470を昇降可能に支持する昇降シリンダ478とを備えている。
円柱状の支柱470は、回転軸40の筒内径よりも小径に形成されており、回転軸40の筒内に挿入されており、その下端側が回転軸40の下端側から所定長さ突出する。支柱470の内部には、洗浄水供給手段46を構成しZ軸方向に延びる洗浄水流路461が形成されており、この洗浄水流路461に支柱470の下端部に取り付けられた継手472を介してポンプ等からなる洗浄水供給源469が連通している。
位置づけ手段47の昇降シリンダ478は、例えばエアシリンダであり、内部に図示しないピストンを備え基端側(-Z方向側)に底のあるシリンダチューブ478aと、シリンダチューブ478aに挿入され下端が図示しないピストンに取り付けられたピストンロッド478bと、ピストンロッド478bの上端に連結された連結板478cとを備えている。例えば、図2に示す平面視矩形の連結板478cには、回転軸40の下端側から突き出た支柱470の下部側外周面を一周するように溝状に形成された連結部470cが係合する連結孔478dが、厚み方向に貫通形成されている。なお、昇降シリンダ478はボールネジなどからなる電動シリンダや圧電アクチュエータ等であってもよい。
洗浄砥石45は、例えば、レジンボンド砥石、メタルボンド砥石、又はビトリファイドボンド砥石を略直方体状に形成したものであり、本実施形態においては、その上面である洗浄面450の稜線が丸く面取りされた状態になっている。また、洗浄砥石45は、例えば、図5に示す搬出手段16の吸着面161cの半径以上の長さで延在し、洗浄砥石45に対応する大きさの平板状に形成された図2に示す砥石支持プレート49の上面に砥石収容ケース495に収容されて固定されている。
洗浄砥石45の延在方向に延びる中心線は、例えば、回転軸40の軸心と水平面において略直交差している。
図2に示す砥石支持プレート49は、例えば、平面視略正三角形平板状、より正確には、正三角形の各頂点側に向けて長方形が延在した形状に形成されており、その回転中心に支柱470を挿通させる回転軸挿通孔490が貫通形成されている。砥石支持プレート49の下面側には、筒状の回転軸40の上端が、その筒口を回転軸挿通孔490に重ねるようにして固定接続されている。そして、洗浄手段4の各構成が組み合わされた状態において、回転軸40の軸心と、支柱470の軸心と、砥石支持プレート49の中心と、支持プレート44の中心とは合致した状態になる。
回転軸挿通孔490の周囲には、周方向に均等な角度(例えば120度)を空けて、連結ピン440cに対応し連結ピン440cが挿通されるピン挿通孔491が厚み方向に3つ貫通形成されている。洗浄手段4の各構成が組み合わされた状態において、例えば、連結ピン440cはピン挿通孔491を通過して、ケーシング409の円環状溝409a内に収容される。
図2に示す砥石収容ケース495は、縦断面凹形状の箱状に形成されており、その凹部に洗浄砥石45を洗浄面450側を所定量突出させた状態で収容できる。例えば、砥石収容ケース495の内側面には、ゴム板等の滑り止め495aが配設されており、洗浄砥石45が凹部に挿入された状態で、砥石収容ケース495の側面に配設された固定ボルト495bをまわすことで、洗浄砥石45は滑り止め495aを介して固定ボルト495bによって凹部内で固定される。なお、バネクランプ等で洗浄砥石45が砥石収容ケース495に固定されてもよい。
砥石収容ケース495の外周端側にはストッパー495cが配設されており、ストッパー495cは、回転軸40による回転と共に洗浄砥石45が水平面上で回転する際に、遠心力を受けた洗浄砥石45が砥石収容ケース495の外周端側から飛び出してしまうことを防ぐ役割を果たす。
砥石支持プレート49の各頂点側には、砥石収容ケース495が固定される固定台496が立設している。固定台496の上面は例えば段差がある段差面となっており、該段差面上には、板バネ497が、上下に撓むことが可能な隙間を段差面との間に設けて固定されている。また、板バネ497は上下に撓むことが可能なように、固定台496の上面に例えばその長さの半分が架けられた状態になっている。そして、板バネ497上に砥石収容ケース495の下面が固定されている。該板バネ497は、洗浄砥石45の洗浄面450が図5に示す搬出手段16の吸着面161cに接触した際の衝撃を吸収すると共に、吸着面161cを洗浄中の洗浄砥石45が所定の押圧力で吸着面161cに押し付けられつつ自由に上下方向に動くことができるようにしている。
例えば、固定台496の側面からは規制板496bが+Z方向に延在しており、規制板496bは、砥石収容ケース495の側方まで延びている。規制板496bは、回転軸40による回転と共に洗浄砥石45が水平面上で回転しつつ搬出手段16の吸着面161cを洗浄する際に、洗浄砥石45が吸着面161cから受ける摩擦力によって、幅方向、即ち、回転方向と逆方向に板バネ497を介して傾いてしまうことを規制する。
本実施形態において、ロールスポンジ43に洗浄水を供給する図3に示す洗浄水供給手段46は、例えば、洗浄水(例えば、純水)を蓄えると共にポンプ等によって送出可能な洗浄水供給源469と、支柱470内にZ軸方向に延在する図2に示す洗浄水流路461と、支持プレート44内部に形成された図示しない通水路と、該通水路と連通し支持軸41内部に形成された図4に示す支持軸内流路463と、支持軸41の外側面に形成された洗浄水を噴出させる供給口464とを備えている。
支持プレート44内部に形成された図示しない通水路と支持軸41内部に形成された支持軸内流路463との連通は、例えば、基部440上に配設された図示しない配管(金属配管や可撓性を有する樹脂チューブ)を介して行われる。したがって、支持軸内流路463に供給された洗浄水は、支持軸41の一端側から他端側に向かって流れていく。
図4に示す供給口464は、例えば、支持軸41の外側面に長手方向に整列して複数設けられている。供給口464は、支持軸41の外側面に一本連続的に延びる細幅のスリット状に形成されていてもよい。各供給口464は、支持軸内流路463と連通している。
例えば、図2、3に示すように、各延在部441の側面からは、延在部441と略直交するように洗浄ノズル443が1本ずつ延在している。洗浄ノズル443と延在部441内の図示しない通水路とは連通している。洗浄ノズル443は、例えば、真上に向かって洗浄水を噴射可能な噴射口443aが複数長手方向に整列して設けられている。噴射口443aは、洗浄ノズル443の側面等に一本連続的に延びる細幅のスリット状に形成されていてもよい。
図3、4に示すように、洗浄手段4の各構成が組み合わされた状態において、洗浄砥石45は、互いに隣り合うロールスポンジ43の間に配置される。また、洗浄ノズル443は、洗浄砥石45と略同方向に延在した状態になる。
以下に、上記図1に示す加工装置1を用いて被加工物Wの上面Wbを研削し、その後に、被加工物Wの下面Wa(本実施形態においては、下面Waに貼着されている保護テープT)を本発明に係る洗浄方法を実施して洗浄する場合の、加工装置1の動作及び洗浄方法の各工程について説明する。
研削加工においては、まず、図1に示すターンテーブル59が自転することで、被加工物Wが載置されていない状態のチャックテーブル50が公転し、チャックテーブル50が搬入手段18の近傍まで移動する。ロボット155が第1のカセット150aから一枚の被加工物Wを引き出し、被加工物Wを仮置き領域152に移動させる。次いで、位置合わせ手段153により被加工物Wがセンタリングされた後、搬入手段18が、センタリングされた被加工物Wをチャックテーブル50上に移動させる。そして、チャックテーブル50の中心と被加工物Wの中心とが略合致するように、被加工物Wが上面Wbを上に向けた状態で上面500a上に載置後、図示しない吸引源が生み出す吸引力によりチャックテーブル50が上面500a上で被加工物Wを吸引保持する。
次に、図1に示すターンテーブル59が+Z方向から見て時計回り方向に自転することで、被加工物Wを吸引保持した状態のチャックテーブル50が公転し、粗研削加工手段30の粗研削砥石304bとチャックテーブル50に保持された被加工物Wとの位置合わせがなされる。位置合わせは、例えば、加工具である研削ホイール304の回転中心が被加工物Wの回転中心に対して所定の距離だけ水平方向にずれ、粗研削砥石304bの回転軌跡が被加工物Wの回転中心を通るように行われる。また、スピンドルモータ302がスピンドル300を回転させるのに伴って、研削ホイール304が所定の回転速度で回転する。
粗研削送り手段20が所定の送り速度で粗研削加工手段30を下降させ、回転する粗研削砥石304bによって、被加工物Wの上面Wbが研削されていく。また、チャックテーブル50が所定の回転速度で回転するのに伴い上面500a上に保持された被加工物Wも回転するので、粗研削砥石304bが被加工物Wの上面Wb全面の粗研削加工を行う。粗研削加工中には、研削水が粗研削砥石304bと被加工物Wの上面Wbとの接触部位に供給されて、接触部位が冷却・洗浄される。
図1に示す第1の厚み測定手段38Aによる被加工物Wの厚み測定が行われつつ、仕上げ厚みの手前まで被加工物Wが粗研削された後、粗研削送り手段20が粗研削加工手段30を上昇させ被加工物Wから離間させる。そして、図1に示すターンテーブル59が+Z方向から見て時計回り方向に回転して、被加工物Wを吸引保持するチャックテーブル50が仕上げ研削加工手段31の下方まで移動し、仕上げ研削砥石314bの回転軌跡が被加工物Wの回転中心を通るように位置づけされる。また、スピンドルモータ312がスピンドル310を回転させるのに伴って、研削ホイール314が所定の回転速度で回転する。
仕上げ研削送り手段21が、仕上げ研削加工手段31を所定の速度で下降させていく。そして、仕上げ研削砥石314bによって、被加工物Wの上面Wbが研削されていく。また、チャックテーブル50が所定の回転速度で回転し上面500a上に保持された被加工物Wも回転するので、仕上げ研削砥石314bが被加工物Wの上面Wb全面の仕上げ研削加工を行う。仕上げ研削加工中において、研削水が仕上げ研削砥石314bと被加工物Wの上面Wbとの接触部位に供給されて、接触部位が冷却・洗浄される。
図1に示す第2の厚み測定手段38Bによる被加工物Wの厚み測定が行われつつ、被加工物Wが仕上げ厚みまで研削されると、仕上げ研削加工手段31が被加工物Wの上面Wbから離間する。
次いで、図1に示すターンテーブル59が回転することで、被加工物Wを吸引保持したチャックテーブル50が、搬出手段16の近傍に移動する。そして、昇降手段162が、保持部161を水平方向に旋回移動させて、被加工物Wの上面Wbの中心と保持部161の中心とが略合致するように、保持部161を被加工物Wの上方に位置付ける。さらに、昇降手段162が保持部161を降下させて、吸着面161cを被加工物Wの上面Wbに接触させる。この状態で、図示しない吸引源が吸引力を生み出し、保持部161が吸着面161cで被加工物Wを吸引保持する。
次いで、チャックテーブル50による被加工物Wの吸引保持が解除され、昇降手段162によって被加工物Wの上面Wbを保持した保持部161が上昇して、チャックテーブル50から被加工物Wが搬出手段16によって搬出される。
次に、洗浄手段4のロールスポンジ43を用いて搬出手段16が保持した被加工物Wの下面Wa(本実施形態においては、下面Waに貼着された保護テープT)を洗浄する本発明に係る洗浄方法を実施していく。
(1)位置づけ工程
まず、ロールスポンジ43の上に搬出手段16が保持した被加工物Wを位置づけロールスポンジ43の外側面と被加工物Wの下面Waの保護テープTとを接触させる。即ち、昇降手段162が、被加工物Wを保持した保持部161を水平方向に旋回移動させて、図5に示すように洗浄手段4の上方に被加工物Wを位置付ける。該位置づけは、例えば、回転軸40の軸芯線上に被加工物Wの中心が凡そ重なるように行われる。
図5に示す位置づけ手段47の昇降シリンダ478により、支柱470が+Z方向に移動して、洗浄砥石45とロールスポンジ43とを相対的に回転軸40の軸方向に進退させ選択的に洗浄砥石45を退避位置に位置づけ、ロールスポンジ43を洗浄位置に位置づける。即ち、本実施形態においては、高さ位置が固定されている洗浄砥石45に対して、昇降シリンダ478によって上昇するロールスポンジ43が相対的に上方の高さ位置(洗浄位置)に位置づけられ、被加工物Wの下面Waに貼着されている保護テープTにロールスポンジ43の外側面のみが接触する。
(2)洗浄工程
次に、図3示す洗浄水供給手段46から洗浄水が被加工物Wの下面Waの保護テープTに対して供給される。即ち、洗浄水供給源469が送出する洗浄水が、支柱470内の洗浄水流路461内を上昇していき、その一部が支持プレート44内部において、図示しない3本の通水路にそれぞれ分配されて洗浄ノズル443に流れていく。また、支持プレート44に至った洗浄水は、さらに、図示しない配管を通り各支持軸41の内部に形成された図6に示す支持軸内流路463内に流れていく。
洗浄ノズル443に流れた洗浄水は、さらに複数の噴射口443aから上方に噴出して、被加工物Wの下面Waに貼着されている保護テープTに供給される。
支持軸41に流れた洗浄水は、さらに複数の供給口464から噴出して、ロールスポンジ43へと到達する。そして、ロールスポンジ43の内部から、保護テープTに接触する部分である外側面に広範囲にわたって洗浄水が染み出していく。この状態で、モータ42により回転軸40が回転駆動されるのに伴って、砥石支持プレート49が水平面内で回転する。さらに、砥石支持プレート49が回転することに伴って、ピン挿通孔491に挿通された連結ピン440cを介して回転力を受けた支持プレート44及びロールスポンジ43が水平面内でZ軸方向の軸心周りに回転する。そして、ロールスポンジ43の外側面が洗浄水を排出しつつ、搬出手段16により保持される被加工物Wの下面Waに貼着された保護テープTを洗浄していく。その結果、保護テープTに付着していた加工屑がロールスポンジ43によって擦られると共に、洗浄水で洗浄除去されていく。
なお、被加工物Wの下面Waに貼着されている保護テープTの中央部分を洗浄する際には、該回転軸40を回転駆動させた状態で、被加工物Wを保持した保持部161を水平方向に旋回往復移動させる。
なお、本実施形態のように、洗浄水供給手段46は、支持軸41の外側面に洗浄水を噴出させる供給口464を備え、支持軸41を挿入したロールスポンジ43に対して供給口464から洗浄水を供給してロールスポンジ43の外側面から排出させるものとすることで、ロールスポンジ43全体に対して満遍なく洗浄水を供給することが可能となる。
例えば、ロールスポンジ43は、該洗浄水を吸収することで膨らみ支持軸41の外側面とロールスポンジ43の内側面との間の隙間は僅かに大きくなるが、ロールスポンジ43の外側面と被加工物Wの下面Waに貼着された保護テープTとの間の摩擦力が洗浄水により小さくなることで、回転軸40により回転するロールスポンジ43は支持軸41を軸に回転しない。
(3)洗浄面切換工程
被加工物Wの下面Waに貼着された保護テープTを洗浄水を供給しながら所定時間洗浄した後、保護テープTには洗浄水が付着しているので、例えば、図7に示すように洗浄手段4によって保護テープTの乾燥を伴う洗浄を行う。そして、回転軸40を回転させ続けると共に図3に示す洗浄水供給手段46からの洗浄水の供給を止め、洗浄水が供給され無い事によってロールスポンジ43と被加工物Wの下面Waの保護テープTとの間の摩擦力が大きくなることで、支持軸41を軸としてロールスポンジ43が回転され、ロールスポンジ43の洗浄面である外側面が被加工物Wの下面Waの保護テープTに接触する部分を切換るようにする。
洗浄水供給手段46からの洗浄水の供給が止められ、洗浄ノズル443からの保護テープTに対する洗浄水の噴射、及びロールスポンジ43の外側面からの洗浄水の排出が止まると、回転軸40により回転するロールスポンジ43から残っている洗浄水が遠心力等によって排出されていき、保護テープTに付着していた洗浄水を吸収するものの、ロールスポンジ43は乾燥していく。その結果、ロールスポンジ43は元の大きさまで縮み支持軸41の外側面とロールスポンジ43の内側面との間の隙間は僅かに小さくなるが、ロールスポンジ43の外側面と保護テープTとの間の摩擦力が大きくなる。その結果、ロールスポンジ43が支持軸41に対して自由回転可能であるため、支持軸41を軸としてロールスポンジ43が図7に示すように回転して、被加工物Wの下面Waの保護テープTを洗浄する洗浄面となるロールスポンジ43の外側面が切換る。
本実施形態において、支持軸41は、回転軸40に対し直交する方向(水平方向)で回転軸40の軸心を外し放射状に延在しているため、図3に示す洗浄水供給手段46からロールスポンジ43に洗浄水を供給するのを止めた際に、回転軸40により回転するロールスポンジ43が支持軸41を軸にしてより回転するようになる。
被加工物Wの下面Waの保護テープTを洗浄する洗浄面となるロールスポンジ43の外側面が切換りつつ、所定時間、被加工物Wに接触するロールスポンジ43の外側面で保護テープTに付着していた水が吸収されつつ、保護テープTに僅かに残っている加工屑の除去がおこなわれた後、洗浄面切換工程が完了する。
このように、本発明に係る加工装置1は、ロールスポンジ43を支持軸41を軸に回転させる回転手段を要しないため、回転手段を要する場合よりも省スペース化を可能とする。また、洗浄水供給手段46からロールスポンジ43に水を供給するのを止めることで、回転軸40により回転するロールスポンジ43は支持軸41を軸に回転するようになることから、常に上面が洗浄面になる特許文献2、3に記載のスポンジ等と異なり、被加工物Wの下面Waの保護テープTを洗浄するロールスポンジ43の外側面を切り換えて洗浄可能となり、スポンジ交換回数を減らすことが可能となる。その結果、洗浄手段4に備えるロールスポンジ43が汚れてしまい交換しなければ洗浄ができないといった事態が発生するのを抑えることができる。
なお、上記実施例では、洗浄水の供給を停止することで洗浄面の切換を行っているが、定期的にオペレータがロールスポンジ43を回転させ洗浄面を切り換えても良い。
加工装置1に配設されるロールスポンジ43を用いて搬出手段16が保持した被加工物Wの下面Waの保護テープTを洗浄する本発明に係る洗浄方法は、ロールスポンジ43の上に搬出手段16が保持した被加工物Wを位置づけロールスポンジ43の外側面と被加工物Wの下面Waの保護テープTとを接触させる位置づけ工程と、被加工物Wの下面Waの保護テープTに洗浄水供給手段46から洗浄水を供給し、回転軸40を回転させロールスポンジ43により被加工物Wの下面Waの保護テープTを洗浄する洗浄工程と、回転軸40を回転させ続けると共に洗浄水供給手段46からの洗浄水の供給を止め、洗浄水が供給され無い事によってロールスポンジ43と被加工物Wの下面Waの保護テープTとの間の摩擦力が大きくなり、支持軸41を軸としてロールスポンジ43が回転され、ロールスポンジ43の外側面が被加工物Wの下面Waの保護テープTに接触する部分を切換る洗浄面切換工程と、を備えることで、常に上面が洗浄面になる特許文献2、3に記載のスポンジ等を用いた洗浄と異なり、被加工物Wの下面Waの保護テープTを洗浄するロールスポンジ43の外側面を切り換えて洗浄可能となり、スポンジ交換回数を減らすことが可能となる。その結果、洗浄手段4に備えるロールスポンジ43が汚れてしまい交換しなければ洗浄ができないといった事態が生ずるのを抑えることができる。また、使用するロールスポンジ43を支持軸41を軸に回転させるモータ等の回転手段を要しないため、加工装置1において、回転手段を要する場合に比べて省スペース化を可能とする。
保護テープTの洗浄・乾燥が完了した後、図1に示す搬出手段16が被加工物Wをスピンナー洗浄機構156に搬送する。スピンナー洗浄機構156が被加工物Wの上面Wbを洗浄した後、ロボット155が被加工物Wを第2のカセット151aに搬入する。
次に、例えば、図8に示す被加工物Wを保持していない搬出手段16の保持部161が、洗浄手段4の上方まで旋回移動して、例えば回転軸40の軸芯線上に保持部161の中心が凡そ重なるように位置づけられてから、洗浄手段4による吸着面161cの洗浄が開始される。
図3、8に示す位置づけ手段47の昇降シリンダ478により、支柱470が-Z方向に移動して、洗浄砥石45とロールスポンジ43とを相対的に回転軸40の軸方向に進退させ選択的に洗浄砥石45を洗浄位置に位置づけ、ロールスポンジ43を退避位置に位置づける。即ち、本実施形態においては、高さ位置が固定されている洗浄砥石45に対して、昇降シリンダ478によって下降するロールスポンジ43が相対的に下方の高さ位置(退避位置)に位置づけられる。その後、昇降手段162が保持部161を下降させて、吸着面161cに洗浄砥石45の上面である洗浄面450のみが接触する。
図3に示す洗浄水供給源469が送出する洗浄水が、支柱470内の洗浄水流路461内を上昇していき、その一部が支持プレート44内部において、図示しない3本の通水路にそれぞれ分配されて各洗浄ノズル443に流れ、洗浄ノズル443の噴射口443aから上方に位置する吸着面161cに噴射される。
この状態で、モータ42により回転軸40が回転駆動されるのに伴って、回転軸40の上端側が下面に連結されている砥石支持プレート49が水平面内で回転する。さらに、砥石支持プレート49が回転することに伴って、各洗浄砥石45が水平面内でZ軸方向の軸心周りに回転する。そして、回転しながら吸着面161cに接触する洗浄砥石45は、吸着面161cに付着した研削屑等をそぎ取りながら排除していく。また、そぎ取られた研削屑等は、洗浄ノズル443から噴射される洗浄水によって洗浄除去されていく。
吸着面161cから研削屑等が十分に除去された後、昇降手段162によって保持部161を上昇させて洗浄砥石45から離間させることで、洗浄手段4による保持部161の吸着面161cの洗浄が完了する。
本発明に係る加工装置1及び洗浄方法は上記実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、添付図面に図示されている加工装置1の各構成の外形等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
W:被加工物 Wa:被加工物の下面 Wb:被加工物の上面 T:保護テープ
1:加工装置 10:第1の装置ベース A:搬出入領域
150:第1のカセット載置部 150a:第1のカセット 151:第2のカセット載置部 151a:第2のカセット
152:仮置き領域 153:位置合わせ手段 18:搬入手段
16:搬出手段 160:アーム部 161:保持部 161c:吸着面 162:昇降手段
155:ロボット 156:スピンナー洗浄機構
11:第2の装置ベース B:研削加工領域
12:第1のコラム
20:粗研削送り手段 200:ボールネジ 202:モータ
30:粗研削加工手段 301:ハウジング 302:スピンドルモータ 304b:粗研削砥石
13:第2のコラム
21:仕上げ研削送り手段 210:ボールネジ 212:モータ
31:仕上げ研削加工手段 311:ハウジング 312:スピンドルモータ 314b:仕上げ研削砥石
38A:第1の厚み測定手段 38B:第2の厚み測定手段
59:ターンテーブル 50:チャックテーブル 500a:チャックテーブルの保持面
4:洗浄手段
40:回転軸 403:従動プーリ
409:ケーシング
41:支持軸 463:支持軸内流路 464:供給口
42:モータ 420:主動プーリ 421:無端ベルト
43:ロールスポンジ 430:挿入孔
44:支持プレート 440:基部 440c:連結ピン 441:延在部
443:洗浄ノズル 443a:噴射口
45:洗浄砥石 450:洗浄面
46:洗浄水供給手段 461:洗浄水流路 469:洗浄水供給源
47:位置づけ手段 470:支柱 470c: 連結部
472:継手 478:昇降シリンダ 478c:連結板 478d:連結孔
49:砥石支持プレート 490:回転軸挿通孔 491:ピン挿通孔
495:砥石収容ケース 495a:滑り止め 495b:固定ボルト 495c:ストッパー
496:固定台 496b: 規制板 497:板バネ

Claims (5)

  1. 被加工物の下面を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物の上面を加工具で加工する加工手段と、該加工具で加工された被加工物を保持し該チャックテーブルから搬出する搬出手段と、該搬出手段に保持された被加工物の下面を洗浄する洗浄手段と、を備える加工装置であって、
    該搬出手段は、被加工物を保持する保持部と、該保持部を該チャックテーブルの上面に対し直交する方向に移動させる昇降手段と、を備え、
    該洗浄手段は、該搬出手段に保持された被加工物の該下面に対し直交する方向に軸心を延在させた回転軸と、該回転軸を回転させるモータと、該回転軸に対して直交する方向で延在する支持軸と、該支持軸が挿入される挿入孔が中心に形成されたロールスポンジと、該ロールスポンジに洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、を備え、
    該搬出手段が保持した被加工物の下面に該ロールスポンジの外側面を接触させ、該回転軸を回転させた際に、該ロールスポンジが自由回転可能であるため、該洗浄水供給手段により該ロールスポンジに該洗浄水を供給しないで被加工物の下面と該ロールスポンジの外側面との間の摩擦力を大きくして該ロールスポンジを自由回転させることにより被加工物の下面を洗浄する洗浄面となる該ロールスポンジの外側面を切り換え、該洗浄水を供給して被加工物の下面と該ロールスポンジの外側面との摩擦力を小さくし、該ロールスポンジを自由回転させないで該切り換えた該洗浄面で被加工物の下面を洗浄する、加工装置。
  2. 前記支持軸は、前記回転軸に対し直交する方向で該回転軸の軸心を外し放射状に延在する請求項1記載の加工装置。
  3. 前記洗浄水供給手段は、前記支持軸の外側面に洗浄水を噴出させる供給口を備え、該支持軸を挿入した前記ロールスポンジに対して該供給口から洗浄水を供給して該ロールスポンジの外側面から排出させる請求項1または請求項2のいずれかに記載の加工装置。
  4. 前記搬出手段の保持部は、被加工物の上面を吸引保持する吸着面を有する搬出パッドであって、
    前記洗浄手段は、前記回転軸に対し直交する方向で該回転軸の軸心から放射状に延在し該吸着面を洗浄する洗浄砥石と、該洗浄砥石と前記ロールスポンジとを相対的に該回転軸方向に進退させ選択的に該洗浄砥石または該ロールスポンジのいずれか一方を洗浄位置に位置づけ他方を待避位置に位置づける位置づけ手段と、を備え、
    該位置づけ手段は、該吸着面を洗浄するときは該洗浄砥石を洗浄位置に位置づけ該ロールスポンジを待避位置に位置づけ、該搬出パッドが保持する被加工物の下面を洗浄するときは該ロールスポンジを洗浄位置に位置づけ該洗浄砥石を待避位置に位置づけ、該吸着面又は該搬出パッドが保持する被加工物の下面を洗浄可能とする請求項1、請求項2、または請求項3のいずれかに記載の加工装置。
  5. 請求項1、2、3、または4のいずれかに記載の加工装置に配設される前記ロールスポンジを用いて前記搬出手段が保持した被加工物の下面を洗浄する洗浄方法であって、
    該ロールスポンジの上に該搬出手段が保持した被加工物を位置づけ該ロールスポンジの外側面と該被加工物の下面とを接触させる位置づけ工程と、
    該被加工物の下面に前記洗浄水供給手段から洗浄水を供給し、該ロールスポンジと該被加工物の下面との間の摩擦力を小さくすることで前記支持軸を軸として該ロールスポンジが回転しない状態として、前記回転軸を回転させ該ロールスポンジにより該被加工物の下面を洗浄する洗浄工程と、
    該回転軸を回転させ続けると共に該洗浄水供給手段からの洗浄水の供給を止め、該洗浄水が供給され無い事によって該ロールスポンジと該被加工物の下面との間の摩擦力が大きくなることで、支持軸を軸として該ロールスポンジが回転され、前記外側面が被加工物の下面に接触する部分を切換る洗浄面切換工程と、を備えた洗浄方法。
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