JP2022134856A - チャックテーブルの洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022134856000001
【課題】保持面の吸引力の低下を抑制する。
【解決手段】チャックテーブル2のポーラス板21に混合流体を供給する際、ポーラス板21の上面である保持面210の外周エリアの一部のみが露出エリアとなるように、保持面210に板状ワーク14を配置している。このため、ポーラス板21に供給された混合流体は、保持面210の露出エリアのみから噴出することになるので、露出エリアにかかる混合流体の圧力が高くなり、露出エリアから、加工屑を含む混合流体が勢いよく噴出する。したがって、ポーラス板21における露出エリアに応じた部分の内部の加工屑を、噴出する混合流体によって良好に洗浄することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、チャックテーブルの洗浄方法に関する。
チャックテーブルのポーラス部材の上面である保持面に保持されたウェーハを研削砥石を用いて研削する研削装置では、保持面は、特許文献1に開示のように、たとえばブラシを用いて洗浄される。また、特許文献2に開示のように、保持面に向かって二流体を噴射することによって、保持面を洗浄する場合もある。さらに、特許文献3および4に開示の技術では、保持面から二流体を噴出させることによって、研削加工中にポーラス部材の内部に進入した研削屑を、保持面から噴出させている。
特開2003-059881号公報 特開2011-020078号公報 特開2015-054359号公報 特開2015-060922号公報
しかし、ポーラス部材の内部に進入したすべての研削屑を除去する事は難しい。このため、研削加工中にウェーハの外周縁からポーラス部材の内部に進入した研削屑によって、保持面の外周部分の吸引力が低下することがある。
このように、保持面の外周部分の吸引力が低下すると、保持面とウェーハの外周部分の下面との間に隙間ができてしまう。この状態でウェーハの研削を行うと、ウェーハの外周部分が、予め設定された厚みよりも薄く仕上がってしまう。
したがって、本発明の目的は、保持面によって吸引保持したウェーハを加工する加工装置に関し、保持面の外周部分における吸引力の低下を抑制することにある。
本発明にかかる第1のチャックテーブルの洗浄方法(第1洗浄方法)は、上面が板状ワークを吸引保持する保持面であるポーラス板を備えたチャックテーブルと、吸引源あるいは流体供給源を、該ポーラス板に切り替え可能に連通させる連通機構と、該保持面に吸引保持された板状ワークを加工する加工ユニットと、を備える加工装置における該チャックテーブルの洗浄方法であって、該保持面の環状の外周エリアの一部を露出させて露出エリアとする一方、それ以外の部分を覆うように、該保持面上に板状物を押し付け配置する配置工程と、該ポーラス板に該流体供給源を連通させることにより、該ポーラス板の上面である該保持面の該露出エリアから流体を噴出させる第1噴出工程と、該板状物の位置を該保持面上にて変えることによって、該保持面における該露出エリアを変更する再配置工程と、該再配置工程と該第1噴出工程とを繰り返す繰り返し工程と、を含み、環状の外周エリアにおいて該第1噴出工程を実施することにより該チャックテーブルを洗浄する方法である。
第1洗浄方法においては、該加工装置は、該板状物を保持する保持部、および、該保持部を該チャックテーブルに対して該保持面に平行な方向に移動させる移動機構を含み、該保持面に該板状物を搬送する搬送ユニットをさらに備えてもよく、該搬送ユニットと該チャックテーブルとを該保持面に平行な方向に相対的に移動させながら、該配置工程または該再配置工程を実施してもよい。
本発明にかかる第2のチャックテーブルの洗浄方法(第2洗浄方法)は、上面が板状ワークを吸引保持する保持面であるポーラス板を備えたチャックテーブルと、吸引源あるいは流体供給源を、該ポーラス板に切り替え可能に連通させる連通機構と、該保持面に吸引保持された板状ワークを加工する加工ユニットと、を備える加工装置における該チャックテーブルの洗浄方法であって、該保持面の環状の外周エリアの一部を露出させて露出エリアとする一方、それ以外の部分を覆うように、該保持面上に板状物を配置する配置工程と、該配置工程の後、該保持面に平行な方向に該板状物と該チャックテーブルとを相対的に移動させることによって該保持面における該露出エリアを切り替えつつ、該ポーラス板に該流体供給源を連通させることにより、該保持面の該露出エリアから流体を噴出させる第2噴出工程と、を含む。
第2洗浄方法においては、該加工装置は、該保持面の中心を軸に該チャックテーブルを回転させる回転機構をさらに備えてもよく、該第2噴出工程は、該回転機構を用いて該チャックテーブルを回転させることによって該露出エリアを切り替えることを含んでもよい。
本発明の洗浄方法では、ポーラス板に流体を供給する際、ポーラス板の上面である保持面の外周エリアの一部のみが露出エリアとなるように、保持面に板状物を配置している。このため、ポーラス板に供給された流体は、保持面の露出エリアのみから噴出することになるので、露出エリアにかかる流体の圧力が高くなり、露出エリアから流体が勢いよく噴出する。したがって、ポーラス板における露出エリアに応じた部分の内部の塵を、噴出する流体によって良好に洗浄(排出)することができる。
また、本発明の洗浄方法では、このような流体供給源からの流体供給を、外周エリアにおける露出エリアの位置を変更しながら実施している。したがって、ポーラス板における保持面の外周エリアに応じた部分を、広範囲にわたって洗浄することができる。このため、保持面の外周エリアに作用する吸引力が低下することを抑制することができる。
加工装置の全体を表す斜視図である。 保持面によって板状ワークを保持する際のチャックテーブルの断面図である。 保持面に板状ワークが配置される際のチャックテーブルの上面図である。 保持面に板状ワークが配置される際のチャックテーブルの上面図である。 保持面に板状ワークが配置される際のチャックテーブルの上面図である。 保持面に板状ワークが配置される際のチャックテーブルの上面図である。 保持面に他の板状ワークを配置する際の他のチャックテーブルの上面図である。 保持面に他の板状ワークを配置する際の他のチャックテーブルの上面図である。 保持面に他の板状ワークを配置する際の他のチャックテーブルの上面図である。 保持面に他の板状ワークを配置する際の他のチャックテーブルの上面図である。
[第1実施形態]
図1に示す加工装置1は、加工ユニット3を用いてチャックテーブル2に保持された板状ワーク14を研削加工する加工装置である。本実施形態では、加工ユニット3は研削ユニットであり、加工装置1は研削装置である。板状ワーク14は、たとえば円板状のベアウェーハである。以下、加工装置1について説明する。
加工装置1は、図1に示すようにY軸方向に延設されたベース10と、ベース10の+Y方向側に立設されたコラム11とを備えている。
ベース10の-Y方向側かつ+X方向側には、第1カセットステージ700が配設されている。第1カセットステージ700の-X方向側には、第2カセットステージ702が配設されている。
第1カセットステージ700には、第1カセット701が載置される。第1カセット701は、板状ワーク14を収納するための図示しない複数の棚を備えている。第1カセット701には、たとえば、加工前の複数の板状ワーク14が、棚状に収納されている。
第2カセットステージ702には、第2カセット703が載置される。第2カセット703も、板状ワーク14を収納するための図示しない複数の棚を備えている。第2カセット703には、たとえば、加工後の板状ワーク14が収納される。
第1カセット701の+Y方向側には、ロボット71が配設されている。ロボット71の可動域における+X方向側には、加工前の板状ワーク14が仮置きされる仮置き領域720が設けられている。ロボット71の可動域における-X方向側には、加工後の板状ワーク14を洗浄するための洗浄領域730が設けられている。
ロボット71は、第1カセット701に収納されている板状ワーク14を引き出して、仮置き領域720に搬送することができる。
また、ロボット71は、スピンナテーブル732に保持されている加工後の板状ワーク14を、第2カセット703に収納することもできる。すなわち、ロボット71は、第1カセット701から板状ワーク14を引き出すとともに、加工後の板状ワーク14を第2カセット703に収納する。
仮置き領域720には、位置合わせ機構72が配設されている。カセット70から搬出されて仮置き領域720に載置された板状ワーク14は、位置合わせ機構72によって、所定の位置に位置合わせされることとなる。
仮置き領域720の+Y方向側には、ドレッサボード15を載置するためのドレッサボードステージ158が配設されている。ドレッサボード15は、円板状の基材150と、同じく円板状のドレス砥石152とを備えている。ドレス砥石152は、基材150上の中央に固定されている。
また、仮置き領域720に隣接する位置には、第1搬送ユニット741が配設されている。第1搬送ユニット741は、チャックテーブル2の保持面210に板状物を搬送する。板状物は、板状ワーク14およびドレッサボード15等を含む。
すなわち、第1搬送ユニット741は、仮置き領域720にて位置合わせ機構72によって位置合わせされた板状ワーク14、あるいは、ドレッサボードステージ158に載置されているドレッサボード15を、チャックテーブル2に搬入する。
第1搬送ユニット741は、円板状の保持部75と、保持部75をチャックテーブル2に対して保持面210に平行な方向に移動させる移動機構76と、を備えている。
保持部75は、図示しない吸引源に接続された搬送パッドであり、板状物を吸引保持する。図2に、第1搬送ユニット741を側方から示す。この図2に示すように、保持部75の下面は、板状ワーク14あるいはドレッサボード15などの板状物を吸引保持するパッド面750である。
パッド面750の中央部分には、円板状に形成されたドレス砥石用凹部752が設けられている。ドレス砥石用凹部752は、ドレッサボード15のドレス砥石152に対応しており、ドレス砥石152を収容可能である。保持部75を用いてドレッサボード15を吸引保持する際には、ドレッサボード15のドレス砥石152がドレス砥石用凹部752に収容された状態で、ドレッサボード15の基材150が、パッド面750に吸引保持される。
図1に戻って、第1搬送ユニット741の移動機構76について説明する。移動機構76は、保持部75を吊持するアーム部760、および、アーム部760の端部に連結された軸部762を有している。軸部762には、Z軸方向の軸心を軸にして軸部762を回転させる図示しない回転機構が接続されている。この回転機構を用いて軸部762を回転させることによって、軸部762に連結されているアーム部760を旋回させて、保持部75を水平移動させることができる。
さらに、軸部762には、図示しない昇降機構が配設されている。この昇降機構を用いて軸部762をZ軸方向に昇降させることにより、アーム部760および保持部75を、Z軸方向に一体的に昇降移動することができる
ここで、第1搬送ユニット741によって、仮置き領域720に載置されている板状ワーク14を、チャックテーブル2の保持面210に搬入する動作について説明する。この場合、アーム部760を旋回させて、仮置き領域720の板状ワーク14の真上に、保持部75を位置づける。その後、板状ワーク14に接するまで保持部75を下降させてから、吸引源を保持部75に連通させる。これにより、保持部75によって、板状ワーク14を吸引保持することができる。この状態で、アーム部760を上昇および旋回させて、保持面210の上方に保持部75を位置づける。さらに、板状ワーク14が保持面210に接するまで保持部75を下降させてから、保持部75に作用している吸引力を解除する。これにより、板状ワーク14を、チャックテーブル2の保持面210に搬入することができる。
チャックテーブル2は、ベース10上に配設されている。チャックテーブル2は、ポーラス材からなる円板状のポーラス板21と、ポーラス板21を支持する枠体22とを備えている。ポーラス板21の上面は、板状ワーク14を吸引保持する保持面210である。また、枠体22の上面220は、保持面210に面一となるように形成されている。
保持面210は、たとえば、板状ワーク14よりも大径に形成されている。チャックテーブル2は、この保持面210によって板状ワーク14を保持した状態で、保持面210の中心2100を通るZ軸方向に延在する中心軸を中心として回転可能である。
ベース10の内部には、チャックテーブル2を水平方向(Y軸方向)に移動させる図示しない水平移動機構が配設されている。この水平移動機構により、チャックテーブル2をY軸方向に往復移動させることができる。
チャックテーブル2の周囲は、カバー27によって囲まれている。このカバー27には、伸縮自在に連結された蛇腹28が連結されている。たとえば、チャックテーブル2がY軸方向に移動すると、カバー27がチャックテーブル2とともにY軸方向に移動して、蛇腹28が伸縮することとなる。
チャックテーブル2に隣接する位置には、保持面210によって保持されている板状ワーク14の厚みを測定する厚み測定機構8が配設されている。厚み測定機構8は、たとえば、接触式のハイトゲージを有している。この構成では、板状ワーク14の上面140と枠体22の上面220との双方にハイトゲージを接触させて、両者の高さを測定し、それらの差を算出することによって、板状ワーク14の厚みを測定することができる。
コラム11の-Y方向側の側面には、チャックテーブル2の保持面210に吸引保持された板状ワーク14を加工する加工ユニット3、および、加工ユニット3を支持して加工送り方向に昇降させる加工送り機構4が配設されている。
加工送り機構4は、Z軸方向の回転軸45を有するボールネジ40と、ボールネジ40に対して平行に配設された一対のガイドレール41と、回転軸45を軸にしてボールネジ40を回転させるZ軸モータ42と、内部のナットがボールネジ40に螺合して側部がガイドレール41に摺接する昇降板43と、昇降板43に連結され加工ユニット3を支持するホルダ44と、を備えている。
加工送り機構4では、Z軸モータ42によってボールネジ40が駆動されることにより、ボールネジ40が、回転軸45を軸にして回転する。これに伴って、昇降板43が、ガイドレール41に案内されて、Z軸方向に昇降移動する。さらに、昇降板43に連結されているホルダ44、および、ホルダ44に保持されている加工ユニット3が、Z軸方向に加工送りされる。
加工ユニット3は、Z軸方向の回転軸35を有するスピンドル30と、スピンドル30を回転可能に支持するハウジング31と、回転軸35を軸にしてスピンドル30を回転駆動するスピンドルモータ32と、スピンドル30の下端に接続されたマウント33と、マウント33の下面に着脱可能に装着された研削ホイール34と、を備える。
研削ホイール34は、ホイール基台341と、略直方体状の複数の研削砥石340とを備えている。研削砥石340は、ホイール基台341の下面に、環状に配列されている。研削砥石340の下面は、チャックテーブル2に保持された板状ワーク14に接触する研削面342となっている。
加工ユニット3では、スピンドルモータ32を用いて回転軸35を軸にしてスピンドル30を回転させることにより、スピンドル30に接続されたマウント33およびマウント33の下面に装着された研削ホイール34が、一体的に回転することとなる。これにより、研削ホイール34の研削砥石340が、その研削面342によって、チャックテーブル2に保持された板状ワーク14を研削する。
研削加工後の板状ワーク14は、第2搬送ユニット742によって搬出される。第2搬送ユニット742は、第1搬送ユニット741の-X方向側に配設されており、第1搬送ユニット741と同様の構成を有している。すなわち、第2搬送ユニット742も、板状物を保持する円板状の保持部75と、保持部75を保持面210に平行な方向に移動させる移動機構76とを有している。
第2搬送ユニット742は、チャックテーブル2の保持面210に載置されている研削加工後の板状ワーク14を保持部75によって吸引保持し、チャックテーブル2から搬出して、洗浄領域730に配設されているスピンナ洗浄機構73に搬送する。
スピンナ洗浄機構73は、板状ワーク14が保持されるスピンナテーブル732と、スピンナテーブル732に保持された板状ワーク14に向けて洗浄水を噴出する図示しない洗浄水供給ノズルとを備えている。
スピンナ洗浄機構73では、スピンナテーブル732の上面に加工後の板状ワーク14が保持されている状態で、スピンナテーブル732を回転させながら洗浄水供給ノズルから洗浄水を供給することにより、板状ワーク14を洗浄することができる。
ここで、第2搬送ユニット742によって、チャックテーブル2の保持面210に載置されている加工後の板状ワーク14を、洗浄領域730のがスピンナ洗浄機構73に搬出する動作について説明する。この場合、アーム部760を旋回させて、保持面210上の板状ワーク14の真上に、保持部75を位置づける。その後、板状ワーク14に接するまで保持部75を下降させてから、吸引源を保持部75に連通させることにより、保持部75によって板状ワーク14を吸引保持することができる。この状態で、アーム部760を上昇および旋回させて、スピンナ洗浄機構73におけるスピンナテーブル732上方に、保持部75を位置づける。さらに、板状ワーク14がスピンナテーブル732の上面に接するまで保持部75を下降させてから、保持部75に作用している吸引力を解く。これにより、板状ワーク14を、保持面210からスピンナ洗浄機構73に搬出することができる。
また、板状ワーク14がスピンナ洗浄機構73に搬出されて洗浄された後、ロボット71は、スピンナ洗浄機構73のスピンナテーブル732に保持されている板状ワーク14を吸引保持し、スピンナ洗浄機構73から搬出して、第2のカセット154に搬入する。
次に、チャックテーブル2に関する詳細な構成について説明する。図2に示すように、チャックテーブル2の下方には、保持面210の中心2100を軸にしてチャックテーブル2を回転させる回転機構26が配設されている。
本実施形態では、回転機構26は、プーリ機構である。すなわち、回転機構26は、モータ260と、モータ260によってZ軸方向の軸心を軸に回転可能な駆動軸262と、駆動軸262の上端に連結されている駆動プーリ263と、駆動プーリ263に巻回されて駆動プーリ263の駆動力を従動プーリ265に伝達する伝動ベルト264と、駆動プーリ263とともに伝動ベルト264に巻回されている従動プーリ265と、従動プーリ265に接続されてZ軸方向の回転軸25を軸に回転可能な従動軸266と、従動軸266の下端に連結されたロータリジョイント267と、を備えている。従動軸266は、チャックテーブル2に連結されている。
回転機構26では、モータ260を用いて駆動軸262を回転させると、駆動プーリ263が回転するとともに、駆動プーリ263の回転力が伝動ベルト264によって従動プーリ265に伝達されて、従動プーリ265が回転する。これにより、従動プーリ265に接続されている従動軸266が回転軸25を軸にして回転する。そして、従動軸266に連結されているチャックテーブル2が、同じく回転軸25を軸にして回転する。
また、加工装置1は、チャックテーブル2のポーラス板21に接続されることの可能な、吸引源240および流体供給源24を備えている。流体供給源24は、エア供給源241および水供給源242を含んでいる。
さらに、加工装置1は、連通機構9を備えている。連通機構9は、チャックテーブル2のポーラス板21に対して、流体供給源24から流体であるエアあるいは水を供給する、あるいは、ポーラス板21に吸引源240からの吸引力を付与するための機構である。すなわち、連通機構9は、吸引源240と流体供給源24を、ポーラス板21に切り替え可能に連通させるように構成されている。
連通機構9は、チャックテーブル2のポーラス板21に接続された流路243を有している。流路243は、チャックテーブル2の枠体22、従動軸266、およびロータリジョイント267の内部を貫通するように形成されている。流路243は、ロータリジョイント267の側面からロータリジョイント267の外部に突き出て、吸引路2430、エア流路2431、および水流路2432に分岐している。
連通機構9は、吸引源240とポーラス板21との間に配設された、吸引バルブ2400および絞り弁2401を備えている。吸引バルブ2400が開かれると、吸引源240の吸引力が、流路243を通じて、ポーラス板21の保持面210に伝達される。これにより、板状ワーク14が保持面210に載置されている状態で、吸引バルブ2400を開くことにより、保持面210によって板状ワーク14を吸引保持することができる。絞り弁2401は、保持面210に伝達される吸引力を調整するために用いられる。
連通機構9は、エア供給源241とポーラス板21との間に配設された、エアバルブ2410および絞り弁2411を備えている。エアバルブ2410が開かれると、エア供給源241からのエアが、流路243を通じてポーラス板21に供給される。これにより、ポーラス板21の保持面210に形成されている多数の細孔から、保持面210の上方の空間に向かってエアが噴出して、ポーラス板21の内部および保持面210に付着している研削屑等を除去することができる。絞り弁2411は、保持面210に供給されるエアの流量を調整するために用いられる。
連通機構9は、水供給源242とポーラス板21との間に配設された、水バルブ2420および絞り弁2421を備えている。水バルブ2420が開かれると、水供給源242からの水が、流路243を通じてポーラス板21に供給される。これにより、ポーラス板21の保持面210の多数の細孔から水が噴出して、ポーラス板21の内部および保持面210に付着している研削屑等を除去することができる。絞り弁2421は、保持面210に供給される水の流量を調整するために用いられる。
なお、エアバルブ2410および水バルブ2420を同時に開いて、水およびエアをポーラス板21に同時に供給してもよい。
また、流路243には、圧力計90が設けられている。圧力計90の値を読み取ることにより、流路243を通過する流体の圧力、および、吸引源240から流路243に及ぼされる吸引作用の圧力を計測することができる。これらの圧力に基づいて、ポーラス板21の保持面210に作用する吸引力等を測定することができる。
また、加工装置1は、制御部7を備えている。制御部7は、制御プログラムに従って演算処理を行うCPU、および、メモリ等の記憶媒体等を備えている。制御部7は、加工装置1の上述した各部材を制御して、板状ワーク14に対する研削加工、および、チャックテーブル2の洗浄を実行する。
このような構成を有する加工装置1によって板状ワーク14を研削加工する方法について説明する。まず、制御部7は、図1に示したロボット71を用いて、第1カセット701に収納された複数の板状ワーク14のうちの1枚を引き出して、仮置き領域720に載置する。さらに、制御部7は、位置合わせ機構72を用いて、板状ワーク14の位置合わせを行う。
そして、制御部7は、第1搬送ユニット741を用いて、位置合わせされた板状ワーク14を、チャックテーブル2の保持面210の上に載置する。このとき、制御部7は、図3に示すように、板状ワーク14の中心と保持面210の中心2100とが一致するように、板状ワーク14を保持面210に載置する。この図に示すように、板状ワーク14は、保持面210よりも大径に形成されている。そのため、保持面210を板状ワーク14が覆っている。
なお、たとえば、図4に示すように、保持面210の外側に保持面210を形成するポーラス板21より細かいポーラス部材で環状に形成したリングポーラス板201を備え、板状ワーク14の中心と保持面210の中心2100とを一致させ保持面210が板状ワーク14を吸引保持した際に、リングポーラス板201の外周となる環状エリア211が露出していてもよい。
次いで、制御部7は、保持面210に板状ワーク14が載置された状態で、図2に示した連通機構9を用いてポーラス板21と吸引源240とを連通させることにより、吸引源240の吸引力を、ポーラス板21の保持面210に伝達する。これにより、チャックテーブル2では、保持面210によって、板状ワーク14が吸引保持される。
次に、制御部7は、上述した水平移動機構を用いて、チャックテーブル2を、図1に示した加工ユニット3の下方に移動させる。これにより、板状ワーク14が、加工ユニット3の下方に位置づけられる。
その後、制御部7は、回転機構26(図2参照)を用いてチャックテーブル2を回転させるとともに、スピンドルモータ32を用いて研削砥石340を回転軸35を軸にして回転させる。さらに、制御部7は、加工送り機構4を用いて、研削砥石340を-Z方向に下降させる。これにより、板状ワーク14の上面140が、研削砥石340の研削面342に接触して研削加工される。
また、制御部7は、研削加工中に、厚み測定機構8を用いた板状ワーク14の厚み測定を行う。制御部7は、板状ワーク14が所定の厚みに研削加工されたら、板状ワーク14の研削加工を終了する。
なお、図3に示したように、保持面210によって板状ワーク14を吸引保持した際、保持面210を板状ワーク14が覆っているが、保持面210の吸引力によって板状ワーク14の外周縁から加工屑が吸引され保持面210からポーラス板21内に吸い込まれる。
次に、加工装置1における、チャックテーブル2の洗浄方法について説明する。チャックテーブル2の洗浄は、たとえば、加工装置1による板状ワーク14の研削加工の前、あるいは、複数の板状ワーク14を加工した後に実施される。
(配置工程)
まず、制御部7は、図1に示したロボット71を用いて第1カセット701から板状ワーク14を引き出して、仮置き領域720に載置し、位置合わせ機構72を用いて板状ワーク14の位置合わせを行う。
その後、制御部7は、第1搬送ユニット741を用いて、板状ワーク14をチャックテーブル2の保持面210の上に搬送する。すなわち、制御部7は、第1搬送ユニット741の保持部75によって板状ワーク14を吸引保持するとともに、第1搬送ユニット741の移動機構76を用いて、板状ワーク14を保持している保持部75を、チャックテーブル2の保持面210上に配置する。
このとき、制御部7は、移動機構76を用いて、保持部75を、チャックテーブル2上において、チャックテーブル2に対して保持面210に平行な方向に移動させた後、保持部75を、保持面210に垂直な方向に下降させ、保持部75が保持した板状ワーク14を保持面210に押し付ける。このようにして、制御部7は、図5に示すように、保持面210の環状の外周エリアの一部のエリアである第1エリア212を露出させて露出エリアとする一方、外周エリアのそれ以外の部分を覆うように、保持面210に板状ワーク14を押し付け配置する。
このように、制御部7は、第1搬送ユニット741とチャックテーブル2とを保持面210に平行な方向に相対的に移動させ、配置工程を実施する。また、制御部7は、保持面210に板状ワーク14を配置した後においても、第1搬送ユニット741の保持部75によって板状ワーク14を吸引保持した状態を維持する。
(第1噴出工程)
次いで、制御部7は、図2に示した連通機構9を用いて、ポーラス板21を流体供給源24に連通させて、ポーラス板21の保持面210の露出エリアである第1エリア212から流体を噴出させる。具体的には、制御部7は、たとえば、連通機構9のエアバルブ2410と水バルブ2420とを開くことにより、ポーラス板21にエアと水との混合流体を供給して、保持面210の第1エリア212から混合流体を噴出させる。これにより、第1エリア212、および、ポーラス板21における第1エリア212に応じた部分の内部が洗浄される。
このとき、板状ワーク14における保持面210を覆っている部分には、板状ワーク14を上方に押し上げようとする混合流体の力が加わる。これに関し、板状ワーク14は、第1搬送ユニット741の保持部75によって吸引保持されているため、混合流体によって移動することが抑制されている。
(再配置工程)
次に、制御部7は、エアバルブ2410と水バルブ2420とを閉じるとともに、板状ワーク14の位置を保持面210上にて変えることによって、保持面210における露出エリアを変更する。すなわち、制御部7は、移動機構76を用いて、板状ワーク14を保持している保持部75を、チャックテーブル2上において、チャックテーブル2に対して保持面210に平行な方向に移動させて、保持面210の露出エリアを変更する。たとえば、制御部7は、移動機構76を用いて、保持部75を、図5に示す状態から、時計回りに旋回移動させる。これにより、図6に示すように、保持面210の環状の外周エリアのうちの第2エリア214が露出エリアとなる。このように、制御部7は、第1搬送ユニット741とチャックテーブル2とを保持面210に平行な方向に相対的に移動させ、再配置工程を実施する。
なお、板状ワーク14を保持している保持部75を、チャックテーブル2上において、チャックテーブル2に対して保持面210に平行な方向に移動させる際に、エアバルブ2410と水バルブ2420とを開いていてもよい。
(繰り返し工程)
その後、制御部7は、上述した第1噴出工程を再び実施する。すなわち、制御部7は、再配置工程の後、再び、連通機構9のエアバルブ2410と水バルブ2420とを開くことにより、保持面210の露出している第2エリア214からエアと水との混合流体を噴出させる。これにより、第2エリア214、および、ポーラス板21における第2エリア214に応じた部分の内部が洗浄される。
その後、制御部7は、再び再配置工程を実施して保持面210における露出エリアを変更した後、第1噴出工程を実施する。このようにして、制御部7は、再配置工程と第1噴出工程とを繰り返す。
このように、制御部7は、保持面210の環状の外周エリアにおいて第1噴出工程を実施することにより、チャックテーブル20を洗浄する。
以上のように、本実施形態では、チャックテーブル2のポーラス板21にエアと水との混合流体を供給する際、ポーラス板21の上面である保持面210の一部のみが露出エリアとなるように、保持面210に板状ワーク14を配置している。このため、ポーラス板21に供給された混合流体は、保持面210の露出エリアのみから噴出することになるので、露出エリアにかかる圧力が高くなり、露出エリアから加工屑を含む混合流体が勢いよく噴出する。したがって、ポーラス板21における露出エリアに応じた部分の内部の加工屑を、噴出する混合流体によって良好に洗浄(排出)することができる。
また、本実施形態では、このようなポーラス板21に対する混合流体の供給を、保持面210の環状の外周エリアにおける露出エリアの位置を変更しながら実施している。したがって、ポーラス板21における保持面210の環状の外周エリアに応じた部分を、広範囲(たとえば外周エリアの全域)にわたって洗浄することができる。このため、保持面210の外周エリアに作用する吸引力が低下することを、抑制することができる。
また、チャックテーブル2が、図4に示したリングポーラス板201を有する構成である場合、本実施形態の洗浄方法によって、保持面210の外周エリアに加えて、リングポーラス板201の外周となる環状エリア211を洗浄することができる。
また、板状ワーク14の下面に貼着テープが貼着されている場合もある。この場合、板状ワーク14の研削後に、チャックテーブル2の保持面210から流体を噴出させてもよい。これにより、貼着テープを洗浄することができる。
なお、第1噴出工程では、第1搬送ユニット741の保持部75を用いて板状ワーク14の保持状態を維持することに代えて、たとえば、オペレータが、手で、板状ワーク14を保持面210に押し付けてもよい。また、板状ワーク14の上面140におもりを載せることにより、板状ワーク14を保持面210に押し付けてもよい。
[第2実施形態]
本実施形態では、第1実施形態に示した加工装置1におけるチャックテーブル2の他の洗浄方法について説明する。
(配置工程)
本実施形態の配置工程は、第1実施形態に示した配置工程と同様の工程である。すなわち、制御部7は、図1に示した第1搬送ユニット741の保持部75によって板状ワーク14を吸引保持するとともに、移動機構76を用いて、板状ワーク14を、チャックテーブル2の保持面210の上に配置あるいは押し付け配置する。このとき、制御部7は、図5に示すように、保持面210の環状の外周エリアのうちの一部のエリアである第1エリア212を露出させて露出エリアとする一方、外周エリアのそれ以外の部分を覆うように、板状ワーク14を保持面210に配置する。そして、制御部7は、保持面210に板状ワーク14を配置した後においても、第1搬送ユニット741の保持部75によって板状ワーク14を吸引保持した状態を維持する。
(第2噴出工程)
第2噴出工程では、制御部7は、保持面210に平行な方向に板状ワーク14とチャックテーブル2とを相対的に移動させることによって、保持面210における露出エリアを切り替えつつ、ポーラス板21に流体供給源24を連通させることにより、保持面210の露出エリアから流体を噴出させる。
すなわち、まず、制御部7は、図2に示した連通機構9を用いて、ポーラス板21を流体供給源24に連通させて、ポーラス板21の保持面210の露出エリアである第1エリア212から流体を噴出させる。具体的には、制御部7は、たとえば、連通機構9のエアバルブ2410と水バルブ2420とを開くことにより、ポーラス板21に混合流体を供給して、保持面210の第1エリア212から混合流体を噴出させる。これにより、第1エリア212、および、ポーラス板21における第1エリア212に応じた部分の内部が洗浄される。
その後、制御部7は、第1エリア212から混合流体が噴出している状態で、移動機構76を用いて、板状ワーク14を保持している保持部75を旋回移動させることによって、保持面210に平行な方向に板状ワーク14とチャックテーブル2とを相対的に移動させる。このようにして、制御部7は、保持面210の露出エリアを切り替える。たとえば、制御部7は、図5に示した第1エリア212が露出エリアである状態から、保持部75を時計回りに旋回移動させることによって、図6に示したように、露出エリアを第2エリア214に切り替えていく。これにより、保持面210の露出エリアが切り替わっていく間に、露出エリアからエアが連続的に噴出する。
このように、本実施形態でも、保持面210の外周エリアの一部のみが露出エリアとなるように板状ワーク14を配置しているため、ポーラス板21に供給された混合流体が、加工屑とともに露出エリアから勢いよく噴出する。したがって、ポーラス板21における露出エリアに応じた部分の内部の加工屑を、噴出する混合流体によって良好に洗浄することができる。
また、本実施形態では、このようなポーラス板21に対する混合流体の供給を、保持面210の環状の外周エリアにおける露出エリアを切り替えながら実施している。したがって、ポーラス板21における保持面210の環状の外周エリアを、広範囲(たとえば外周エリアの全域)にわたって洗浄することができる。このため、本実施形態においても、保持面210の外周エリアに作用する吸引力が低下することを、抑制することができる。
また、本実施形態の洗浄方法でも、図4に示したリングポーラス板201を有するチャックテーブル2に関し、保持面210の外周エリアに加えて、リングポーラス板201の外周となる環状エリア211を洗浄することができる。
なお、制御部7は、第2噴出工程において、保持面210の露出エリアを切り替える際には、チャックテーブル2を回転させる回転機構26を用いてもよい。たとえば、保持面210の環状の外周エリアのうちの一部のエリアである第1エリア212が露出エリアとなるように板状ワーク14が配置されており、かつ、第1搬送ユニット741の保持部75によって板状ワーク14が吸引保持されている状態で、制御部7は、図2に示した回転機構26を用いてチャックテーブル2を回転させることによって、露出エリアを切り替えてもよい。
また、第1および第2実施形態では、第1および第2噴出工程において保持面210から流体を噴出させる際に、ポーラス板21に、流体としてエアと水との混合流体を供給している。これに関し、第1および第2噴出工程では、ポーラス板21に、流体として水とエアとを交互に供給してもよい。
この場合、制御部7は、図2に示した水バルブ2420とエアバルブ2410とを交互に開くことにより、ポーラス板21に水とエアとを交互に供給して、保持面210の露出エリアから水とエアとを交互に噴出させる。これにより、露出エリアおよびポーラス板21における露出エリアに応じた部分の内部が洗浄される。
また、制御部7は、水バルブ2420またはエアバルブ2410のいずれかのバルブを開いて、水またはエアを、ポーラス板21に供給して、保持面210の露出エリアから噴出させてもよい。
また、制御部7は、再配置工程あるいは第2噴出工程において、保持面210の露出エリアを変更する際に、第1搬送ユニット741の移動機構76を用いて板状ワーク14を保持している保持部75を移動させることに代えて、チャックテーブル2に接続された上述した水平移動機構を用いて、チャックテーブル2を保持部75に対して水平移動させるか、あるいは、図2に示した回転機構26を用いてチャックテーブル2を回転させてもよい。
なお、ポーラス板21における保持面210の環状の外周エリアの一部を露出させるように保持面210の上に載置される板状物には、ベアウェーハとしての板状ワーク14に加えて、研削加工後の板状ワーク14、および、ドレッサボード15等が含まれる。
板状物として研削加工後の板状ワーク14を用いる場合には、第1搬送ユニット741の保持部75は、板状ワーク14の面積以上の面積のパッド面750を有する搬送パッドであることが好ましい。
また、板状物として図1に示したドレッサボード15を用いる場合には、第1搬送ユニット741の保持部75のパッド面750には、上述したドレス砥石用凹部752に加えて、ドレッサボード15の基材150を保持するための吸盤を備えていることが好ましい。これにより、保持部75によってドレッサボード15を良好に保持することが可能となる。
また、第1および第2の実施形態に示した洗浄方法は、図1に示した円板状のチャックテーブル2を洗浄する場合のみならず、他の形状のチャックテーブル、たとえば、円形または多角形の板状ワークを保持するための多角形の保持面を有するチャックテーブルを洗浄することもできる。この場合、多角形の保持面の角を積極的に露出させて洗浄することが好ましい。
図7に、多角形の保持面を有するチャックテーブルの一例として、四角形の保持面510を有する直方体形状のチャックテーブル5を示す。この図に示す例では、チャックテーブル5の保持面510には、四角形の板状ワーク16が保持される。
チャックテーブル5は、直方体状のポーラス板51と、ポーラス板51を支持する枠体52とを備えている。ポーラス板51の上面は、四角形状の保持面510である。枠体52の上面520は、保持面510に面一となるように形成されている。また、チャックテーブル5のポーラス板51も、図2に示した連通機構9に接続されている。
図7に示すように、この例では、四角形状の板状ワーク16よりも小さい保持面510で板状ワーク16が吸引保持される。なお、図8に示すように、保持面510の外周に、ポーラス板51よりも細かいポーラス部材で環状に形成された環状ポーラス板501を備えてもよい。この場合、板状ワーク16の中心と保持面510の中心とを一致させて保持面510が板状ワーク16を吸引保持した際に、環状ポーラス板501の外周となる環状エリア511が露出してもよい。
以下に、図7に示したチャックテーブル5を、上述した第1実施形態に示した洗浄方法によって洗浄する場合について説明する。
制御部7(図1参照)は、図9に示すように、保持面510の環状の外周エリアの一部のエリアである第3エリア512を露出させて露出エリアとする一方、保持面510の外周エリアのそれ以外の部分を覆うように、保持面510に板状ワーク16を押し付け配置する。この第3エリア512には、保持面510における4つの角が含まれている。
ここで、板状ワーク16を保持面510の上に配置する際には、制御部7は、図1に示した第1搬送ユニット741を用いる。そして、制御部7は、保持面510の上に板状ワーク16を配置した後においても、第1搬送ユニット741の保持部75によって板状ワーク16を吸引保持した状態を維持する(配置工程)。
この状態で、制御部7は、図2に示した連通機構9のエアバルブ2410と水バルブ2420とを開くことにより、ポーラス板51の保持面510の露出エリアである第3エリア512から混合流体を噴出させる。これにより、第3エリア512、および、ポーラス板51における第3エリア512に応じた部分の内部が、ここに付着していた加工屑等が混合流体の圧力によって取り除かれるなどして、洗浄される(第1噴出工程)。
次に、制御部7は、エアバルブ2410と水バルブ2420とを閉じるとともに、たとえば、図2に示した回転機構26を用いて、チャックテーブル5を回転させることにより、保持面510の露出エリアを変える。これにより、図10に示すように、保持面510の外周エリアのうちの第4エリア514が露出エリアとなる(再配置工程)。この第4エリア514にも、保持面510における4つの角が含まれている。
なお、制御部7は、板状ワーク14を保持している保持部75を保持面210に平行な方向に移動させることにより、露出エリアを変更してもよい。
その後、制御部7は、上述した第1噴出工程を再び実施する。すなわち、制御部7は、図2に示した連通機構9を用いて、再びエアバルブ2410と水バルブ2420とを開くことにより、保持面510の露出している第4エリア514からエアを噴出させる。これにより、第4エリア514、および、ポーラス板51における第4エリア514に応じた部分の内部が洗浄される。
そして、制御部7は、再配置工程と第1噴出工程とを繰り返す(繰り返し工程)。これにより、チャックテーブル5の保持面510の環状の外周エリアを、広範囲(たとえば外周エリアの全域)にわたって、洗浄することができる。
なお、チャックテーブル5が、図8に示した環状ポーラス板501を有する構成である場合、保持面510の外周エリアに加えて、環状ポーラス板501の外周となる環状エリア511を洗浄することができる。
また、第1および第2実施形態では、研削装置としての加工装置1を示している。これに関し、加工装置1は、研磨装置あるいは切削装置であってもよい。すなわち、第1および第2実施形態に示した洗浄方法は、研磨装置および切削装置のチャックテーブルを洗浄するためにも用いられることができる。
1:加工装置 10:ベース 11:コラム 7:制御部
14,16:板状ワーク 140:上面
15:ドレッサボード 150:基材 152:ドレス砥石
158:ドレッサボードステージ
2:チャックテーブル 21:ポーラス板 210:保持面 211:環状エリア
2100:中心 212:第1エリア 214:第2エリア
22:枠体 220:上面
24:流体供給源 240:吸引源 241:エア供給源 242:水供給源
243:流路 2400:吸引バルブ 2401:絞り弁
2410:エアバルブ 2411:絞り弁 2420:水バルブ
2421:絞り弁 2430:吸引路 2431:エア流路 2432:水流路
25:回転軸
26:回転機構 260:モータ 262:駆動軸 263:駆動プーリ
264:伝動ベルト 265:従動プーリ 266:従動軸
267:ロータリジョイント 27:カバー 28:蛇腹
3:加工ユニット 30:スピンドル 31:ハウジング 32:スピンドルモータ
33:マウント 34:研削ホイール 340:研削砥石 341:ホイール基台
342:研削面 35:回転軸
4:加工送り機構 40:ボールネジ 41:ガイドレール 42:Z軸モータ
43:昇降板 44:ホルダ 45:回転軸
5:チャックテーブル 51:ポーラス板 52:枠体 510:保持面
511:環状エリア 512:第3エリア 514:第4エリア 520:上面
71:ロボット
700:第1カセットステージ 701:第1カセット
702:第2カセットステージ 703:第2カセット
72:位置合わせ機構 73:スピンナ洗浄機構
720:仮置き領域 730:洗浄領域 732:スピンナテーブル
741:第1搬送ユニット 742:第2搬送ユニット
75:保持部 76:移動機構
750:パッド面 752:ドレス砥石用凹部
760:アーム部 762:軸部
8:厚み測定機構 9:連通機構 90:圧力計

Claims (4)

  1. 上面が板状ワークを吸引保持する保持面であるポーラス板を備えたチャックテーブルと、
    吸引源あるいは流体供給源を、該ポーラス板に切り替え可能に連通させる連通機構と、
    該保持面に吸引保持された板状ワークを加工する加工ユニットと、を備える加工装置における該チャックテーブルの洗浄方法であって、
    該保持面の環状の外周エリアの一部を露出させて露出エリアとする一方、それ以外の部分を覆うように、該保持面上に板状物を押し付け配置する配置工程と、
    該ポーラス板に該流体供給源を連通させることにより、該ポーラス板の上面である該保持面の該露出エリアから流体を噴出させる第1噴出工程と、
    該板状物の位置を該保持面上にて変えることによって、該保持面における該露出エリアを変更する再配置工程と、
    該再配置工程と該第1噴出工程とを繰り返す繰り返し工程と、を含み、
    環状の外周エリアにおいて該第1噴出工程を実施することにより該チャックテーブルを洗浄するチャックテーブルの洗浄方法。
  2. 該加工装置は、該板状物を保持する保持部、および、該保持部を該チャックテーブルに対して該保持面に平行な方向に移動させる移動機構を含み、該保持面に該板状物を搬送する搬送ユニットをさらに備え、
    該搬送ユニットと該チャックテーブルとを該保持面に平行な方向に相対的に移動させながら、該配置工程または該再配置工程を実施する、
    請求項1記載のチャックテーブルの洗浄方法。
  3. 上面が板状ワークを吸引保持する保持面であるポーラス板を備えたチャックテーブルと、
    吸引源あるいは流体供給源を、該ポーラス板に切り替え可能に連通させる連通機構と、
    該保持面に吸引保持された板状ワークを加工する加工ユニットと、を備える加工装置における該チャックテーブルの洗浄方法であって、
    該保持面の環状の外周エリアの一部を露出させて露出エリアとする一方、それ以外の部分を覆うように、該保持面上に板状物を配置する配置工程と、
    該配置工程の後、該保持面に平行な方向に該板状物と該チャックテーブルとを相対的に移動させることによって該保持面における該露出エリアを切り替えつつ、該ポーラス板に該流体供給源を連通させることにより、該保持面の該露出エリアから流体を噴出させる第2噴出工程と、
    を含むチャックテーブルの洗浄方法。
  4. 該加工装置は、該保持面の中心を軸に該チャックテーブルを回転させる回転機構をさらに備え、
    該第2噴出工程は、該回転機構を用いて該チャックテーブルを回転させることによって該露出エリアを切り替えることを含む、
    請求項3記載の洗浄方法。
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