JP2024017102A - 吸引テーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】吸引溝に加工屑が溜まることがない吸引テーブルを提供すること。【解決手段】吸引面63aでワークWを吸引保持する搬送パッド(吸引テーブル)63は、吸引面63aに開口し吸引源70に連通する吸引口75,76,77と、該吸引口75,76,77を含む吸引溝71,72,73とを備え、該吸引溝73は、底面73aと側面73b,73cとを接続する凹角部分に凹R面取りR1が形成されるとともに、側面73b,73cと吸引面63aとを接続する凸角部分に凸R面取りR2が形成されている。本発明によれば、各吸引溝71,72,73が吸引する加工液に含まれる加工屑が吸引溝73の凹角部分と凸角部分とに溜まって乾燥することがなく、この加工屑によるウェーハ(ワーク)Wの傷付きが防がれる。【選択図】図4

Description

本発明は、吸引面でワークを吸引保持する吸引テーブルに関する。
例えば、ウェーハなどのワークを研削する研削装置には、ワークを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたワークを研削する研削手段と、チャックテーブルに対してワークを搬入または搬出する搬送手段が設けられている。ここで、搬送手段は、吸引面に吸引溝が形成された搬送パッドと、該搬送パッドを移動させる移動機構を備えており、搬送パッドの吸引溝を吸引源に連通させてワークを当該搬送パッドによって吸引保持するようにしている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2016-010840号公報 特開2016-096294号公報
ところで、ワークの研削装置においては、ワークをチャックテーブルから離間させるときに、ワークの研削中に発生した研削屑を含む研削液がチャックテーブルの保持面に噴き出される。すると、搬送パッドは、ワークの上面を吸引保持する際に、チャックテーブルから噴き出された研削屑を含む研削液を吸引する。
上述のように、搬送パッドが研削液を吸引すると、この研削液に含まれる研削屑が吸引溝の角部分に付着して乾燥し、この乾燥した研削屑がワークに付着して該ワークを傷付けることがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、吸引溝に加工屑が溜まることがない吸引テーブルを提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、吸引面でワークを吸引保持する吸引テーブルであって、該吸引面に開口し吸引源に連通する吸引口と、該吸引口を含む吸引溝と、を備え、該吸引口は、底面と側面とを接続する凹角部分に面取りが形成されるとともに、該側面と該吸引面とを接続する凸角部分に面取りが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、吸引テーブルの吸引溝の凹角部分と凸角部分が面取りされているため、吸引溝が吸引する加工液に含まれる加工屑が吸引溝の凹角部分と凸角部分を抵抗なくスムーズに流れてそれらの凹角部分と凸角部分に溜まって乾燥することがない。このため、吸引テーブルに吸引保持されるワークの加工屑による傷付きが確実に防がれる。
本発明に係る吸引テーブル(搬送パッド)を備える研削装置の一部を破断して示す斜視図である。 本発明に係る吸引テーブル(搬送パッド)を備える搬送手段の部分斜視図である。 本発明に係る吸引テーブル(搬送パッド)を備える搬送手段要部の破断側面図である。 (a)は図3のA部拡大詳細図、(b)は従来の吸引テーブルの(a)と同様の図である。 本発明に係る吸引テーブル(搬送パッド)の底面図である。 本発明の別形態に係る吸引テーブル(搬送パッド)の底面図である。 図6のB-B線断面図である。 図7のC部拡大詳細図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[研削装置の構成]
先ず、本発明に係る吸引テーブルの一形態としての搬送パッドを備える研削装置の基本構成を図1に基づいて以下に説明する。なお、以下においては、図1に示す矢印方向をそれぞれX軸方向(左右方向)、Y軸方向(前後方向)、Z軸方向(上下方向)として説明する。
図1に示す研削装置1は、ワークである円板状のウェーハWの裏面(図1においては、上面)を研削加工するものであって、次の構成要素を備えている。
すなわち、研削装置1は、ウェーハWを保持するチャックテーブル10と、該チャックテーブル10の保持面10aに保持されたウェーハWの裏面(図1においては、上面)を研削する研削ユニット20と、ウェーハWを洗浄するスピンナ洗浄手段30と、カセット2に対してウェーハWを搬出入するロボット40と、位置合わせテーブル4において位置合わせされたウェーハWを保持してこれをチャックテーブル10へと受け渡す第1搬送手段50と、研削加工後のウェーハWを保持してこれをチャックテーブル10からスピンナ洗浄手段30へと搬送する第2搬送手段60を主要な構成要素として備えている。
ここで、ウェーハWは、単結晶のシリコン母材で構成されており、図1に示す状態において下方を向いている表面には、複数の不図示のデバイスが形成されており、これらのデバイスは、ウェーハWの表面に貼着された不図示の保護テープによって保護されている。そして、ウェーハWは、その表面(図1においては下面)がチャックテーブル10の保持面10aに吸引保持され、裏面(図1においては上面)が後述のように研削ユニット20によって研削加工される。
次に、研削装置1の主要な構成要素であるチャックテーブル10と、研削ユニット20と、スピンナ洗浄手段30と、ロボット40と、第1搬送手段50と第2搬送手段60の構成についてそれぞれ説明する。
(チャックテーブル)
チャックテーブル10は、円板状の部材であって、その中央部には、多孔質のセラミックなどで構成された円板状のポーラス部材10Aが組み込まれている。ここで、ポーラス部材10Aは、その上面が円板状のウェーハWを吸引保持する保持面10aを構成しており、保持面10aは、不図示の吸引源に選択的に接続される。
そして、チャックテーブル10は、その下方に設けられた駆動源である電動モータを含む不図示の回転機構によって軸中心回りに所定の速度で回転駆動されるが、その下方に設けられた不図示の水平移動機構によって加工位置P1と受け渡し位置P2との間をY軸方向(前後方向)に沿って往復移動することができる。なお、不図示の水平移動機構は、公知のボールネジ機構などによって構成されている。
そして、基台1A上の加工位置P1に位置するチャックテーブル10の近傍には、厚み測定器5が配置されている。この厚み測定器5は、ハイトゲージであって、チャックテーブル10に保持されたウェーハWの上面に接触する第1の接触子5aと、チャックテーブル10の外周部上面に接触する第2の接触子5bを備えている。したがって、第1の接触子5aによって測定されるウェーハWの上面高さから第2の接触子5bによって測定されるチャックテーブル10の上面高さを差し引くことによって、研削加工中のウェーハWの厚みを測定することができる。
(研削ユニット)
研削ユニット20は、図1に示すように、上方が開口するホルダ21と、該ホルダ21に縦置き状態で固定された回転駆動源であるスピンドルモータ22と、該スピンドルモータ22によって回転駆動されるスピンドル23と、該スピンドル23の下端に取り付けられた円板状のマウント24と、該マウント24の下面に着脱可能に装着された研削ホイール25とを備えている。ここで、研削ホイール25には、加工具である矩形ブロック状の複数の砥石25aが円環状に取り付けられている。
ところで、研削ユニット20は、垂直移動機構11によってチャックテーブル10の保持面10aに対して垂直な方向(Z軸方向)に沿って昇降動することができ、この垂直移動機構11は、図1に示すように、基台1Aの上面の+Y軸方向端部(後端部)上に垂直に立設された矩形ボックス状のコラム12の-Y軸方向端面(前面)に配置されている。この垂直移動機構11は、ホルダ21の背面に取り付けられた矩形プレート状の昇降板13を、ホルダ21及び該ホルダ21に保持されたスピンドルモータ22や研削ホイール25などと共に左右一対のガイドレール14に沿ってZ軸方向に昇降動させるものである。ここで、左右一対のガイドレール14は、コラム12の前面に垂直且つ互いに平行に配設されている。
また、左右一対のガイドレール14の間には、回転可能なボールネジ軸15がZ軸方向(上下方向)に沿って垂直に立設されており、該ボールネジ軸15の上端は、駆動源である正逆転可能な電動モータ16に連結されている。ここで、電動モータ16は、コラム12の上面に取り付けられた矩形プレート状のブラケット17を介して縦置き状態で取り付けられている。また、ボールネジ軸15の下端は、コラム12に回転可能に支持されており、このボールネジ軸15には、昇降板13の背面に後方(+Y軸方向)に向かって水平に突設された不図示のナット部材が螺合している。
したがって、電動モータ16を駆動してボールネジ軸15を正逆転させれば、このボールネジ軸15に螺合する不図示のナット部材が取り付けられた昇降板13が研削ユニット20と共にガイドレール14に沿ってZ軸方向に上下動する。
(スピンナ洗浄手段)
スピンナ洗浄手段30は、裏面(図1においては、上面)の研削が終了したウェーハWの裏面を洗浄するものであって、研削加工後のウェーハWを保持して回転するスピンナテーブル31と、ウェーハWの裏面に向けて洗浄水を噴射する洗浄水ノズル32と、これらのスピンナテーブル31と洗浄水ノズル32を覆う昇降動可能な多角筒状のカバー33を備えている。なお、洗浄水には、純水が好適に使用される。
(ロボット)
ロボット40は、多関節ロボットであって、矩形ボックス状の装着部41の先端には、ホルダ42を介してプレート状のロボットハンド43が装着されている。そして、ロボット40には、装着部41とロボットハンド43を水平方向に移動させる水平移動機構44と、装着部41とロボットハンド43を昇降させる昇降機構45が設けられている。
(第1及び第2搬送手段)
第1搬送手段50と第2搬送手段60の基本構成は同じであり、第1搬送手段50は、垂直な回転軸51の上端に水平に取り付けられたアーム52の先端に円板状の搬送パッド53を水平に支持して構成されており、同様に第2搬送手段60も、垂直な回転軸61の上端に水平に取り付けられたアーム62の先端に円板状の搬送パッド63を水平に支持して構成されている。なお、これらの第1搬送手段50と第2搬送手段60の各回転軸51,61が不図示の回転機構によって所定角度だけ回転することによって、各アーム52,62の先端に取り付けられた各搬送パッド53,63が各回転軸51,61を中心として水平に移動(旋回)する。
ここで、第2搬送手段60の吸引パッド63の構成の詳細を図2~図5に基づいて説明する。
図2及び図3に示すように、搬送パッド63は、アーム62の先端に取り付けられた円環状の保持リング64に3本のピン65によって水平に支持されており、図3に示すように、該吸引パッド63の上面中心部に形成された垂直な円孔状の連通路66には、保持リング64の中心部を貫通して垂直下方に延びる配管67の下端が接続されている。なお、搬送パッド63を含む第2搬送手段60は、図3に示す昇降機構68によって上下方向(Z軸方向)に沿って昇降可能である。
図3に示すように、配管67は、2つの分岐管67a,67bに分岐しており、一方の分岐管67aは、電磁開閉弁V1を介してエアコンプレッサなどのエア供給源69に接続されており、他方の分岐管67bは、電磁開閉弁V2を介して真空ポンプなどの吸引源70に接続されている。なお、各電磁開閉弁V1,V2は、不図示の制御部にそれぞれ電気的に接続されており、その開閉動作が制御部によって制御される。
また、図3及び図5に示すように、搬送パッド63の吸引面(下面)63aには、同心円状の3つの吸引溝71,72,73が形成されており、該吸引パッド63の内部には、前記連通路66から径方向外方(図3及び図5の右方)に向かって水平に延びる連通路74が形成されている。そして、この連通路74は、各吸引溝71,72,73にそれぞれ開口する円孔状の吸引口75,76,77を介して各吸引溝71,72,73にそれぞれ連通している。
ところで、図4(a)に1つの吸引溝73の縦断面形状を示すが、該吸引溝73の底面(天面)73aと内外の両側面73b,73cとを接続する凹角部分には、凹R曲面状の面取り(凹R面取り)R1が形成されており、内外の両側面73b,73cと吸引面(下面)63aとを接続する凸角部分には、凸R曲面状の面取り(凸R面取り)R2が形成されている。因みに、図4(b)に示す従来の搬送パッド163に形成された吸引溝173においては、底面(天面)173aと内外の両側面173b,173cとを接続する凹角部分と、内外の両側面173b,173cと吸引面(下面)163aとを接続する凸角部分は、面取りがなされておらず、これらの凹角部分と凸角部分は、共に直角な角部を形成している。
なお、図4(a)には、1つの吸引溝73の縦断面形状のみを示すが、他の2つの吸引溝71,72についても、各凹角部分と各凸角部分は、同様の凹R曲面状の面取り(凹R面取り)R1と凸R曲面状の面取り(凸R面取り)R2がそれぞれ形成されている。
[研削装置の作用]
次に、以上のように構成された研削装置1の作用を図1に基づいて説明する。
ウェーハWを研削加工する際には、ロボット40によって研削加工前のウェーハWがカセット2から取り出される。そして、カセット2から取り出されたウェーハWは、位置合わせテーブル4において位置合わせされた後、第1搬送手段50によって吸引保持されて受け渡し位置P2において待機するチャックテーブル10へと搬送される。
チャックテーブル10においては、ウェーハWがチャックテーブル10の保持面10a上にその表面を下にして載置される。すると、不図示の吸引源によってポーラス部材10Aが真空引きされるため、該ポーラス部材10Aに負圧が発生し、ポーラス部材10Aの保持面10a上に載置されているウェーハWが負圧によって保持面10a上に吸引保持される。
上記状態から不図示の水平移動機構を駆動してチャックテーブル10を+Y軸方向に向かって加工位置P1へと移動させ、該チャックテーブル10に吸引保持されているウェーハWを研削ユニット20の研削ホイール25の下方に位置決めする。そして、不図示の回転機構を駆動してチャックテーブル10を所定の速度で回転させる。これと同時に、スピンドルモータ22を起動して研削ホイール25を所定の速度で回転させておく。
上述のように、ウェーハWと研削ホイール25が回転している状態で、垂直移動機構11を起動して研削ホイール25を-Z軸方向に下降させる。すなわち、電動モータ16が駆動されてボールネジ軸15が回転すると、このボールネジ軸15に螺合する不図示のナット部材が設けられた昇降板13がホルダ21や研削ホイール25などと共に-Z軸方向に下降する。すると、研削ホイール25の砥石25aの下面(加工面)がウェーハWの上面(裏面)に接触する。このように、砥石25aの下面がウェーハWの上面に接触している状態から、研削ホイール25をさらに-Z軸方向に所定量(研削代)だけ下降させると、ウェーハWの上面が砥石25aによって所定量だけ研削される。なお、研削加工中は、砥石25aとウェーハWとの接触部(加工部)には、不図示の研削液供給源から研削液が供給される。また、研削加工中のウェーハWの厚みは、厚み測定器5によって測定される。
上述のウェーハWに対する研削加工が終了すると、チャックテーブル10のポーラス部材10Aの真空引きが停止されるとともに、チャックテーブル10からウェーハWを離間させるために不図示のエア供給源からポーラス部材10Aにエアが供給される。すると、ウェーハWがチャックテーブル10から離間するとともに、研削屑を含む研削液がポーラス部材10Aの保持面10aからから噴き出す。
上記状態から第2搬送手段60の搬送パッド63がチャックテーブル10上のウェーハWを吸引保持する。すなわち、図3に示す電磁開閉弁V2が開けられ、吸引源70による負圧が配管67から連通路66,74及び吸引口75,76,77を経て吸引溝71,72,73に及ぶため、この負圧に引かれてウェーハWが搬送パッド63の吸引面(下面)63aに吸引保持される。このとき、チャックテーブル10の保持面10aに噴き出した研削屑を含む研削液が各吸引溝71,72,73に負圧によって吸引されるが、各吸引溝71,72,73の凸角部分と凹角部分には、図4(a)に示すように(図4(a)には1つの吸引溝73についてのみ図示)、凹R曲面状の面取り(凹R面取り)R1と凸R曲面状の面取り(凸R面取り)R2がそれぞれ形成されているため、各吸引溝71,72,73に吸引される研削液に含まれる研削屑が各吸引溝71,72,73の凹R面取りR1と凸R面取りR2を抵抗なくスムーズに通過して凹角部分と凸角部分に溜まって乾燥することがない。したがって、各吸引溝71,72,73の凹角部分と凸角部分に溜まって乾燥した研削屑がワークWに付着して該ワークWを傷付けるという問題が発生することがない。
そして、搬送パッド63によってウェーハWが吸引保持されると、図3に示す昇降機構68によって搬送パッド63が上昇してウェーハWがチャックテーブル10から離間し、不図示の回転機構によって回転軸61が所定角度だけ回転することによって、アーム62とその先端に支持された搬送パッド63が回転軸61(図1及び図2参照)を中心として水平旋回してウェーハWがスピンナ洗浄手段30へと搬送され、該スピンナ洗浄手段30のスピンナテーブル31にウェーハWが載置される。なお、搬送パッド63に吸引保持されたウェーハWを該搬送パッド63の吸引面63aから離間させるときには、図3に示す一方の電磁開閉弁V2が閉じられて他方の電磁弁V1が開けられ、エア供給源69からエアが配管67を経て搬送パッド63の連通路66,74と吸引口75,76,77を経て各吸引溝71,72,73へと供給され、各吸引溝71,72,73からエアが噴出するため、ウェーハWが搬送パッド63の吸引面63aから容易に離間してスピンナテーブル31へと受け渡される。
スピンナ洗浄手段30においては、スピナーテーブル31とその上に吸引保持されたウェーハWが所定の速度で回転し、回転するウェーハWに向かって洗浄水が洗浄水ノズル32から噴射されるため、ウェーハWの上面(被研削面)が洗浄水によって洗浄され、該ウェーハWの上面に付着した研削屑などの異物が除去される。このようにして洗浄が終了したウェーハWは、ロボット40のロボットハンド43によって吸引保持されて図1に示すカセット3へと搬送されて該カセット3に収納され、ウェーハWに対する一連の研削加工が終了する。
[吸引パッドの別形態]
次に、本発明に係る搬送パッドの別形態を図6~図8に基づいて以下に説明する。
本発明の別形態に係る搬送パッド63’においても、その吸引面(図6においては、上面)63a’に同心円状の3つの吸引溝71,72,73が形成されているが、これらの吸引溝71,72,73は、図6及び図7に示すように、当該搬送パッド63’の中心を通って径方向に一直線状に延びる連通溝78によって互いに連通している。そして、この連通溝78には、当該搬送パッド63’の中心に縦方向に形成された連通路66が開口している。
したがって、不図示の吸引源によって発生する負圧は、搬送パッド63’の連通路66と連通溝78を経て各吸引溝71,72,73に伝達されるため、この負圧に引かれてウェーハWが搬送パッド63’の吸引面63a’に吸引保持される。
そして、この別形態に係る吸引パッド63’においても、各吸引溝71,72,73の凹角部分と凸角部分には、図8に示すように(図8には1つの吸引溝73についてのみ図示)、凹R曲面状の面取り(凹R面取り)R1と凸R曲面状の面取り(凸R面取り)R2がそれぞれ形成されている。
したがって、この別形態に係る吸引パッド63’においても、チャックテーブル10上のウェーハWを吸引保持する際に各吸引溝71,72,73が吸引する研削液に含まれる研削屑が凹角部分と凸角部分に溜まって乾燥することがなく、この研削屑によるウェーハWの傷付きが防がれるという効果が得られる。
なお、以上は本発明に係る吸引テーブルの一形態としての搬送パッドについて説明したが、本発明は、保持面にウェーハを支持するチャックテーブルなどもその適用対象に含むものである。
また、上記に記載の実施形態は、チャックテーブルに保持されたウェーハを研削する研削装置について記載しているが、搬送パッドまたはチャックテーブルは、研削装置に限定するものではない。研磨装置、切削装置、バイト切削装置に適用してもよい。また、遊離砥粒を含むスラリーを供給してウェーハを研磨するCMP研磨装置では、スラリーが搬送パッドに固着するのを防止し、スラリーに含まれる遊離砥粒によって、ウェーハに傷をつけることを防止している。
また、以上の実施の形態では、吸引テーブルが吸引保持するワークとしてウェーハを例として説明したが、本発明に係る吸引テーブルは、ウェーハ以外の任意のワークを吸引保持するものであれば本発明の適用対象に含まれる。
その他、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1:研削装置、1A:基台、2,3:カセット、5:厚み測定器、
5a:第1の接触子、5b:第2の接触子、10:チャックテーブル、
10A:ポーラス部材、10a:保持面、11:垂直移動機構、12:コラム、
13:昇降板、14:ガイドレール、15:ボールネジ軸、16:電動モータ、
17:ブラケット、20:研削ユニット、21:ホルダ、22:スピンドルモータ、
23:スピンドル、24:マウント、25:研削ホイール、25a:砥石、
30:スピンナ洗浄手段、31:スピンナテーブル、32:洗浄水ノズル、
33:カバー、40:ロボット、41:装着部、42:ホルダ、
43:ロボットハンド、44:水平移動機構、45:昇降機構、
50:第1搬送手段、51:回転軸、52:アーム、53:搬送パッド、
60:第2搬送手段、61:回転軸、62:アーム、63,63’:搬送パッド、
63a,63a’:吸引面、64:保持リング、65:ピン、66:連通路、
67:配管、67a,67b:分岐管、68:昇降機構、69:エア供給源、
70:吸引源、71,72,73:吸引溝、73a:吸引溝の底面、
73b,73c:吸引溝の側面、74:連通路、75,76,77:吸引口、
78:連通路、P1:加工位置、P2:受け渡し位置、R1:凹R面取り、
R2:凸R面取り、V1,V2:電磁開閉弁、W:ウェーハ

Claims (1)

  1. 吸引面でワークを吸引保持する吸引テーブルであって、
    該吸引面に開口し吸引源に連通する吸引口と、該吸引口を含む吸引溝と、を備え、
    該吸引口は、底面と側面とを接続する凹角部分に面取りが形成されるとともに、該側面と該吸引面とを接続する凸角部分に面取りが形成されている、吸引テーブル。
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