JP4553868B2 - 平面加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は平面加工装置に係り、特に半導体ウェーハの製造工程で、チップが形成されていない半導体ウェーハの裏面を研削加工する平面加工装置に関する。
半導体ウェーハの裏面(一方面)を研削する平面加工装置は、ウェーハを吸着保持するチャック、粗研削用砥石、精研削用砥石、及び裏面洗浄装置等を備えている。斯かる平面加工装置によれば、ウェーハは前記チャックでその表面(他方面)が吸着保持された後、その裏面に前記粗研削用砥石が押し付けられるとともに、チャック及びその砥石を回転させることによって裏面が粗研削される。そして、粗研削終了したウェーハは、チャックから取り外された後、精研削用のチャックに保持され、ここで前記精研削用砥石によって精研削される。精研削終了したウェーハは、裏面洗浄装置に搬送されてその裏面が洗浄される。以上で、前記平面加工装置による1枚のウェーハの裏面研削加工が終了する。
ところで、裏面研削加工が終了したウェーハは、次の工程であるエッチング工程に移行させるため、平面加工装置からエッチング装置に搬送され、ここでエッチング処理されて、その裏面に生じている加工変質層が除去される。
しかしながら、平面加工装置において、ウェーハを規格品に近い極薄状のウェーハに研削すると、平面加工装置からエッチング装置にウェーハを搬送する際に、ウェーハが加工変質層に起因して破損(割れ欠け)するという不具合が生じる。
そこで、従来の平面加工装置では、前記不具合を防止するために、搬送中にウェーハが破損しない厚みにウェーハを研削している。ここで、ウェーハの厚みについて説明すると、インゴットから切り出された、例えば725μmの厚みのウェーハは、平面加工装置の粗研削で250μmの厚みに粗研削され、そして、精研削で200μmの厚みに研削される。そして、最終のエッチング工程で規格の50μmの厚みに加工される。
しかしながら、従来の平面加工装置では、搬送中におけるウェーハの破損を防止するため、ウェーハを規格の厚み近くまで加工することができない。これによって、エッチング工程における加工取代(上記例では150μmの取代)が大きくなるので、エッチングに長時間かかり、スループットを向上させることができないという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、半導体ウェーハを破損させることなくスループットを向上させることができる平面加工装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、半導体ウエーハを保持するウエーハ保持手段と、半導体ウエーハを研削する砥石を有し該砥石を用いて研削加工液を供給しながら半導体ウエーハを研削加工する研削手段と、研削された半導体ウエーハを、研磨布を用い、化学研磨剤を含む研磨加工液を供給しながら研磨する研磨手段と、該研削手段による研削位置と該研磨手段による研磨位置との間で該保持手段を移動させる移動手段とを備えていて、半導体ウエーハを保持した状態で半導体ウエーハの研削及び研磨を行う平面加工装置において、ウエーハ保持手段と、隣接するウエーハ保持手段との間を仕切る仕切板と、研磨手段を覆う天板を有するケーシングと、該ケーシングの側面であって、仕切板が通過する部分に取り付けられたブラシとによって、チャックが加工位置に位置したときに研磨手段が略気密状態に保持されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、半導体ウェーハの研削手段が搭載された平面加工装置に、研磨手段を搭載するとともに、半導体ウェーハを保持する保持手段を研削手段による研削位置と研磨手段による研磨位置との間で移動させる移動手段とを設けたので、半導体ウェーハの研削、及び研磨を同一の装置内で実施することができる。研磨手段による半導体ウェーハの研磨方法は、位置決め送り機構で研磨ヘッドを半導体ウェーハに対して位置決めし、研磨ヘッドを半導体ウェーハに当接するとともに研磨ヘッドを回転手段によって回転させる。これにより、半導体ウェーハの研磨が実施される。したがって、本発明では、平面加工装置からエッチング装置に半導体ウェーハを搬送する必要がなくなるので、研削手段で半導体ウェーハを規格に近い厚みにまで極薄状に研削することができる。よって、研磨にかかる時間を短縮することができるので、スループットを向上させることができる。また、研磨を実施することにより、研削で生じた半導体ウェーハの加工変質層を除去することができるので、後工程のエッチング工程を削除することが可能になり、結果的に半導体ウェーハ製造加工ラインの全体構成を簡素化することができ、コンパクト化を図ることができる。
また、半導体ウェーハの研磨時において、研磨ヘッドを加圧して半導体ウェーハを研磨する定圧加工、また、研磨ヘッドを切込み送りしながら半導体ウェーハを研磨する定量加工をしてもよい。
また、請求項1記載の発明によれば、半導体ウェーハは保持手段に保持された状態で研削手段によって研削され、その後、保持手段が移動手段によって研磨位置に移動された後、研磨手段によって前記ウェーハが研磨される。即ち、本発明は、半導体ウェーハを保持手段で保持したままの状態で研削、及び研磨するので、半導体ウェーハを破損させることなく精度良く加工することができる。これに対して、半導体ウェーハを研削手段専用の保持手段から、研磨専用の保持手段に移し変えて加工する装置は、半導体ウェーハを移し変える時に、半導体ウェーハが外力によって破損する場合がある。また、移し変える装置は、保持手段の保持面の精度がその都度変わり、その精度が半導体ウェーハの加工精度に影響を与えるので、精度良く加工することができない。本発明は、この点を解消することができる。
また、請求項1記載の発明によれば、研磨手段による研磨位置が、隣接部とを仕切る仕切り板と、天板を有するケーシングとこのケーシングに取り付けられたブラシとによって、略気密状態に保持されるので、研削手段で使用する研削加工液や研削屑が研磨位置に浸入することはなく、また、研磨手段で使用する研磨加工液が研削位置に浸入することはない。よって、双方の加工液や加工屑が混入することに起因する加工不具合を防止できる。特に、研磨手段が化学機械研磨を行う手段の場合には、研磨加工液に化学研磨剤が含有されているので、このような研磨加工液に研削加工液が混入すると、化学研磨剤の濃度が低下し、加工時間が長くなるという不具合が生じる。よって、仕切り板及びブラシが取り付けられたケーシングを設けることによって、前記不具合を解消できる。
更に請求項2記載の発明によれば、平面加工装置に粗研削手段、精研削手段、及び研磨手段を設けたので、これらの手段によって半導体ウェーハを自動で粗研削、精研削、研磨することができる。更に、半導体ウェーハの保持手段を粗研削位置、精研削位置、及び研磨位置に移動させる移動手段を設けたので、夫々単数又は複数の粗研削手段、精研削手段、及び研磨手段を組合わせ配置された構成であっても、夫々の加工手段の稼働率を落とすことなく、有効稼働させることができる。
請求項3の平面加工装置は、ウェーハ保持手段が4台からなり90度間隔で同一円周上に配されており、また移動手段が円盤状のインデックステーブルからなっており、かつ4台のチャックを仕切る仕切板が十字状に形成されていることを限定したものである。
請求項4記載の発明によれば、ウェーハ保持手段をスピンドルに着脱自在に連結し、ウェーハ保持手段を移動させる毎にウェーハ保持手段をスピンドルから切り離し、ウェーハ保持手段のみを移動手段で移動させるようにしたので、移動手段にかかる負荷を小さくすることができるとともに、夫々の加工に応じたスピンドルを有すればよく、装置の製造コストを低く抑えることができる。
請求項5記載の平面加工装置の発明によれば、半導体ウェーハの厚みを測定する厚み測定手段を有し、加工に先立って、又は加工中に半導体ウェーハの厚みを測定し、測定値に基づいて研削加工量又は研磨量を管理するようにしたので、所望の厚みの半導体ウェーハに加工することができる。また、厚み測定手段で測定した半導体ウェーハの厚さに基づいて、粗研削、精研削、研磨の各々ステージでの加工時間を略等しくしており、これにより、待機時間を無くすことができ、夫々の加工手段の稼働率を落とすことなく、有効稼働させることができ、所定の加工を行える。
請求項6記載の発明によれば、研磨手段の研磨布を洗浄する洗浄手段及び/又はドレッシング手段を平面加工装置に設けたので、研磨布に汚れ、目詰まりが生じた時に、研磨布を同一装置内で洗浄し、ドレスし、その汚れ、目詰まりを解消することができる。
請求項7記載の発明によれば、粗研削手段、精研削手段、及び研磨手段を備えた平面加工装置に、半導体ウェーハのエッチング手段を設けたので、粗研削からエッチングまでの半導体ウェーハの一連の加工を1台の平面加工装置で実施できる。この場合、研磨前の精研削終了した半導体ウェーハをエッチング手段でエッチングしてもよく、研磨終了した半導体ウェーハをエッチングしてもよい。即ち、研削後の洗浄を目的とする軽エッチングは研磨前に行えばよく、チップ内の素子特性に有害な不純物、重金属又は点欠陥などを除去するゲッタリング効果を高める目的の場合には研磨後にエッチングを行えばよい。
更に、請求項8記載の発明によれば、前記研削及び、又は研磨手段は、前加工で研削された半導体ウェーハの加工変質層を加工するか、又は該加工変質層を加工するとともに半導体ウェーハの厚さのバラツキの分を加工する。これにより、厚さ50μm以下の精度の高い極薄半導体ウェーハを得ることができる。
以下添付図面に従って本発明に係る平面加工装置及び平面加工方法の好ましい実施の形態について詳説する。図1は、本発明が適用された半導体ウェーハの平面加工装置の斜視図であり、図2は平面図である。
図1に示すように平面加工装置10の本体12には、カセット収納ステージ14、アライメントステージ16、粗研削ステージ18、精研削ステージ20、研磨ステージ22、研磨布洗浄ステージ23、研磨布ドレッシングステージ27、及びウェーハ洗浄ステージ24が設けられている。また、粗研削ステージ18、精研削ステージ20、研磨ステージ22は図2上二点鎖線で示す仕切板25によって仕切られ、各々のステージ18、20、22で使用する加工液が隣接するステージに飛散するのが防止されている。
仕切板25は図4、図5に示すようにインデックステーブル34に固定されるとともに、インデックステーブル34に設置された4台のチャック(保持手段に相当)32、36、38、40を仕切るように十字形状に形成されている。また、研磨ステージ22は、他のステージから隔離するために、天板100を有するケーシング102によって覆われている。このケーシング102の、前記仕切板25が通過する側面には、図6の如くブラシ104が取り付けられており、このブラシ104は、チャック40が加工位置に位置した時に、仕切板25の上面25A及び側面25Bに接触される。これにより、チャック40が加工位置に位置すると、ケーシング102、仕切板25、及びブラシ104によって研磨ステージ22が略気密状態に保持されるので、精研削ステージ20で使用される研削加工液や加工屑が研磨ステージ22に浸入するのを防止でき、また、研磨ステージ22で使用される研磨加工液が研磨ステージ22から飛散するのを防止できる。したがって、双方の加工液が混入することに起因する加工不具合を防止できる。本例の研磨ステージ22は、化学機械研磨を行うもので、研磨加工液に化学研磨剤が含有されているので、このような研磨加工液に研削加工液が混入すると、化学研磨剤の濃度が低下し、加工時間が長くなるという不具合が生じる。よって、仕切板25を設けることによって、前記不具合を解消できる。
なお、粗研削ステージ18は、図4、図5の如く本体12の側面、天板106、及び仕切板25によって囲まれており、また、精研削ステージ20も同様に本体12の側面、天板108、及び仕切板25によって囲まれている。これらの天板100、106、108には、各ステージのヘッドが挿通される貫通孔101、107、109が形成されている。図5の符号110は、粗研削ステージ18を外部から隔離するためのブラシであり、このブラシ110は仕切板25の上面及び側面に接触されている。
図1、図2に示すカセット収納ステージ14には、2台のカセット26、26が着脱自在にセットされ、これらのカセット26、26には裏面研削前のウェーハ28が多数枚収納されている。このウェーハ28は、搬送用ロボット30のハンド31によって1枚ずつ保持されて、次工程のアライメントステージ16に順次搬送される。前記搬送用ロボット30は、本体12に立設された図示しないビームに昇降装置を介して吊り下げ支持してもよく、また、本体12の上面12Aに設置してもよい。搬送用ロボット30を吊り下げ支持すると、カセット収納ステージ14とアライメントステージ16との間隔を狭くすることができるので、平面加工装置10の小型化を図ることができる。前記ロボット30は、汎用の6軸関節ロボットであり、その構成は周知であるので、ここではその説明を省略する。
前記アライメントステージ16は、カセット26から搬送されたウェーハ28を所定の位置に位置合わせするステージである。このアライメントステージ16で位置合わせされたウェーハ28は、前記搬送用ロボット30のハンド31に再度吸着保持された後、空のチャック32に向けて搬送され、このチャック32の吸着面に吸着保持される。
前記チャック32は、インデックステーブル34に設置され、また、同機能を備えたチャック36、38、40が、インデックステーブル34の図2上破線で示す回転軸35を中心とする円周上に90度の間隔をもって設置されている。また、回転軸35には、図2上破線で示すモータ(移動手段に相当)37のスピンドル(不図示)が連結されている。前記チャック36は、粗研削ステージ18に位置されており、吸着したウェーハ28がここで粗研削される。また、前記チャック38は、精研削ステージ20に位置され、吸着したウェーハ28がここで仕上げ研削(精研削、スパークアウト)される。更に、前記チャック40は、研磨ステージ22に位置され、吸着したウェーハ28がここで研磨され、研削で生じた加工変質層、及びウェーハ28の厚みのバラツキ分が除去される。
前記チャック32、36、38、40は、図3の如くその下面にスピンドル94と回転用モータ92が各々連結され、これらのモータ92の駆動力によって回転される。モータ92は、支持部材93を介してインデックステーブル34に支持されている。したがって、本実施の形態の平面加工装置10は、モータ92とスピンドル94がチャック32、36、38、40に連結された状態で、チャック32、36、38、40がモータ37によって移動される装置である。これにより、チャック32、36、38、40をモータ37で移動させる毎に、スピンドル94をチャック32、36、38、40から切り離したり、次の移動位置に設置されたスピンドル94にチャック32、36、38、40を連結したりする手間を省くことができる。
なお、図3では、スピンドル94とモータ92をチャック32、36、38、40に直結した例を示したが、これに限られるものではなく、図7、図8に示すように、スピンドル94を連結部材112を介してチャック32、36、38、40に着脱自在に連結し、チャック32、36、38、40を移動させる毎に、連結部材112をチャック32、36、38、40から切り離し、チャック32、36、38、40のみをモータ37で移動させるように構成してもよい。これにより、モータ37にかかる負荷を小さくすることができるとともに、粗研削、精研削及び研磨の各加工に応じたスピンドルとモータを設ければよく、装置のコストを低減できる。
図7において、チャック32、36、38、40は、インデックステーブル34に形成された開口部114の段部116に載置されており、また、モータ92の下部には、シリンダ装置118のピストン120が連結されている。このピストン120が図8の如く伸長されると、連結部材112が前記開口部114を通過し、チャック32、36、38、40の下部に形成された凹部122に嵌入されて連結される。そして、チャック32、36、38、40は、ピストン120の継続する伸長動作によって、インデックステーブル34から上昇移動され、砥石46、54による研削位置に位置される。
本実施の形態のチャック32、36、38、40は、その吸着面がセラミックス等の焼結体からなるポーラス材124で形成されている。また、連結部材112が凹部122に連結されると、同時に図示しない流体継手が連結され、該流体継手に連結された図示しないサクションポンプの吸引力がエア通路126を介してポーラス材124に作用し、これによってウェーハ28がポーラス材の表面にしっかりと吸着保持される。また、連結部材112が切り離された時は、図示しない逆止弁により吸着力はそのまま保持される。
なお、本実施の形態では、ウェーハ28を吸引吸着保持するチャック32、36、38、40について説明したが、これに限られるものではなく、これに代えて図9に示す冷凍チャック装置128を適用してもよい。
冷凍チャック装置128は、チャックプレート130、コントローラ132、及び冷却水供給装置134から構成されており、コントローラ132でチャックプレート130に電圧を印加し、これによって生じるペルチェ効果を利用してウェーハ28をチャックプレート130に氷膜を介して冷凍保持する。チャックプレート130は、2種類の金属(例えばCuとBi)プレートを接続して閉回路をつくり、その接合点に電流を流すことによって熱電素子(Cuプレート)側でウェーハ28を冷凍保持する。また、冷却水供給装置134は、熱電素子の片側(Biプレート)に冷却水を供給し、その片側で発生する熱を冷却する。なお、冷凍チャック装置128に代えて、静電気でウェーハを保持する静電チャック装置を適用してもよい。
図2に示すウェーハ28のチャック位置に位置されているチャック32は、ウェーハ28が搬送されてくるまえに、その吸着面がクリーナ装置42(図2参照)によって洗浄される。クリーナ装置42は、レール44にスライド移動自在に設けられ、前記吸着面を洗浄する際に、レール44に沿って移動されチャック32上に位置される。クリーナ装置42は除去部材43を有し、この除去部材43がチャック32の吸着面に当接されて吸着面に付着したスラッジ等のゴミを除去する。除去部材43は、チャック32の吸着面がセラミックス等の焼結体からなるポーラス材の場合には、そのポーラス材が用いられている。
チャック32に吸着保持されたウェーハ28は、図10に示す一対の測定ゲージ136、138によってその厚みが測定される。これらの測定ゲージ136、138は、それぞれ接触子140、142を有し、接触子140はウェーハ28の上面(裏面)に、接触子142はチャック32の上面に接触されている。これらの測定ゲージ136、138は、チャック32の上面を基準点としてウェーハ28の厚みをインプロセスゲージ読取値の差として検出することができる。
厚みが測定されたウェーハ28は、インデックステーブル34の図1、図2上矢印A方向の90度の回動で粗研削ステージ18に位置され、粗研削ステージ18のカップ型砥石46によってウェーハ28の裏面が粗研削される。このカップ型砥石46は図1に示すように、モータ48の図示しない出力軸に連結され、また、モータ48のサポート用ケーシング50を介して砥石送り装置52に取り付けられている。前記砥石送り装置52は、カップ型砥石46をモータ48とともに昇降移動させるもので、この下降移動によりカップ型砥石46がウェーハ28の裏面に押し付けられる。これにより、ウェーハ26の裏面粗研削が行われる。カップ型砥石46の下降移動量は、即ち、カップ型砥石46による研削量は、予め登録されているカップ型砥石46の基準位置と、前記測定ゲージ136、138で検出されたウェーハ28の厚みとに基づいて設定される。
粗研削ステージ18で裏面が粗研削されたウェーハ28は、ウェーハ28からカップ型砥石46が退避移動した後、図10に示した同一構造の厚み測定ゲージによってその厚みが測定される。厚みが測定されたウェーハ28は、インデックステーブル34の同方向の90度の回動で精研削ステージ20に位置され、精研削ステージ20のカップ型砥石54によって精研削、スパークアウトされる。この精研削ステージ20の構造は、粗研削ステージ18の構造と同一なので、ここではその説明を省略する。なお、本実施の形態では、研削ステージを2か所設けたが、研削ステージは1か所でもよい。また、前記測定ゲージによる厚み測定は、インラインで実施してもよい。
精研削ステージ20で裏面が精研削されたウェーハ28は、ウェーハ28からカップ型砥石54が退避移動した後、図10に示した同一構造の厚み測定ゲージによってその厚みが測定される。厚みが測定されたウェーハ28は、インデックステーブル34の同方向の90度の回動で研磨ステージ22に位置され、研磨ステージ22の図3に示す研磨布56と、研磨布56から供給されるスラリとによって研磨され、その裏面に生じている加工変質層が除去される。なお、前記測定ゲージによる厚み測定は、インラインで実施してもよい。
平面加工装置10におけるウェーハ厚みの管理について、図11を参照して説明すると、まず、粗研削前に初期ウェーハ厚を測定し(S100)、測定した厚みに基づいて粗研削での加工量を設定し、粗研削ステージ18にて粗研削する(S110)。次に、粗研削終了したウェーハ厚を測定し(S120)、測定した厚みに基づいて精研削での加工量を設定し、精研削ステージ20にて精研削(仕上げ研削)する(S130)。次いで、精研削終了したウェーハ厚を測定し、測定した厚み、ポリッシュ条件、及び最終厚みに基づいて研磨時間を設定し(S140)、研磨ステージ22にて研磨(ポリッシュ)する(S150)。以上が平面加工装置10におけるウェーハ28の厚み管理の流れである。
このようなウェーハ厚み管理において、精研ステージ20での加工量は、標準偏差の2倍で計算した、粗研削加工による加工変質層の除去に必要な量以上、標準偏差の6倍で計算した、粗研削加工時の厚さのバラツキと加工変質層の除去に必要な量、又は150μmのうち大きい量以内に設定することが好ましい。この量で精研削すると、稼働率を落とすことなく、粗研削加工で生じた加工変質層を除去できることが判明した。
粗研削加工による加工変質層の除去に必要な量を、標準偏差の2倍未満の値で計算した量に設定すると、加工変質層を確実に除去することができない場合があり、一方、粗研削加工時の厚さのバラツキと加工変質層の除去に必要な量を、標準偏差の6倍超で計算した量、又は150μmのうちの大きい量を超えた値に設定すると、加工時間が長くなり、稼働率が落ちるからである。
また、研磨ステージ22での加工量は、標準偏差の2倍で計算した、精研削加工による加工変質層の除去に必要な量以上、標準偏差の6倍で計算した、精研削加工時の厚さのバラツキと加工変質層の除去に必要な量、又は20μmのうち大きい量以内に設定することが好ましい。この量で研磨すると、稼働率を落とすことなく、精研削加工で生じた加工変質層を除去できることが判明した。
精研削加工による加工変質層の除去に必要な量を、標準偏差の2倍未満の値で計算した量に設定すると、加工変質層を確実に除去することができない欠点があり、一方、精研削加工時の厚さのバラツキと加工変質層の除去に必要な量を、標準偏差の6倍超で計算した量、又は20μmのうちの大きい量を超えた値に設定すると、加工時間が長くなり、稼働率が落ちるからである。
一例をあげて説明すると、φ200mmで初期厚みが725μmのウェーハを50μmの厚みに加工する場合、この時の粗研削速度を図12の如く、225(μm/sec)に設定し、精研削速度を65(μm/sec)に設定し、ポリッシュ(研磨)速度を6(μm/sec)に設定し、粗研削加工量510μm、精研削加工量150μm、ポリッシュ加工量14.9μmに設定すれば、各加工時間(2.27〜2.48)が略等しくなるので、稼働率を落とすことなくウェーハ28を725μmから50μmの厚みに加工できる。この場合の例えば研磨の加工量は、精研削時の厚さのバラツキが標準偏差で2.25μm、標準偏差の6倍で計算すると13.5μmであり、精研削時の加工変質層の深さは平均値で0.7μm、それの標準偏差は0.11μmであったので、6倍で計算すると0.66μmとなり、加工変質層の最大値は1.36μmである。したがって、精研削加工時の厚さのバラツキと加工変質層の除去に必要な量は14.9μmとして設定できる。
しかしながら、上記のような計算で得られた加工時間では、厚さのバラツキと加工変質層を確実に除去することができない場合がある。
そこで、本実施の形態では、精研削における加工量150μmと、前述した標準偏差の6倍で計算した、粗研削加工時の厚さのバラツキと加工変質層の除去に必要な量とを比較し、前者が大きい場合にはその加工量150μmに設定し、後者が大きい場合には、後者の量に加工量を設定する。これにより、精研削時において、厚さのバラツキと加工変質層を確実に除去することができる。
また、研磨における加工量と、前述した標準偏差の6倍で計算した、精研削加工時の厚さのバラツキと加工変質層の除去に必要な量とを比較し、前者が大きい場合には加工量を20μmに設定し、後者が20μmよりも大きい場合には、後者の量に加工量を設定する。これにより、研磨時において、厚さのバラツキと加工変質層を確実に除去することができる。
図3は、前記研磨ステージ22の構造図である。
同図に示す研磨ステージ20の研磨布56は、モータ(回転手段に相当)58の出力軸60に連結された研磨ヘッド61に取り付けられている。また、前記モータ58の側面には、直動ガイドを構成するガイドブロック62、62が設けられており、このガイドブロック62、62が、サポートプレート64の側面に設けられたガイドレール66に上下移動自在に係合されている。したがって、前記研磨布56はモータ58とともに、サポートプレート64に対して上下移動自在に取り付けられている。
前記サポートプレート64は、水平に配置された長尺アーム68の先端に設けられている。このアーム68の基端部は、ケーシング70内に配置されたモータ72の出力軸74に接続されている。したがって、前記モータ72が駆動されると、前記アーム68は前記出力軸74を中心に回動することができる。これにより、研磨布56を図1上実線で示した研磨位置と、研磨布洗浄ステージ23による研磨布洗浄位置と、研磨布ドレッシングステージ27によるドレス位置との範囲内で移動させることができる。研磨布56は、研磨布洗浄位置に移動された際に、研磨布洗浄ステージ23によって、その表面が洗浄されて表面に付着している研磨屑等が除去される。なお、研磨布56としては、発泡ポリウレタン、研磨布等を例示することができ、研磨布洗浄ステージ23には、研磨屑を除去するブラシ等の除去部材が設けられている。この除去部材は、研磨布56の洗浄時に回転駆動され、研磨布56も同様にモータ58(図3参照)によって回転駆動される。研磨布ドレッシングステージ27には、研磨布56と同じ材料、例えば発泡ポリウレタンが採用されている。
前記ケーシング70の側面には、直動ガイドを構成するガイドブロック76、76が設けられ、このガイドブロック76、76が、ねじ送り装置用ハウジング78の側面に設けられたガイドレール80に上下移動自在に係合されている。また、ケーシング70の側面には、ナット部材82が突設されている。このナット部材82は、前記ハウジング78に形成された開口部79を介してハウジング78内に配設され、ねじ送り装置(位置決め送り機構に相当)のねじ棒80に螺合されている。ねじ棒80の上端には、モータ82の出力軸84が連結されている。したがって、前記モータ82が駆動されて、ねじ棒84が回転されると、ねじ送り装置の送り作用と、前記ガイドブロック76とレール80の直進作用とによって、前記ケーシング70が上下移動される。これによって、研磨布56が上下方向に大きく移動され、研磨ヘッド61とウェーハ28との間隔が所定の間隔に設定される。
ところで、前記モータ58の上面には、エアシリンダ装置(加圧機構に相当)86のピストン88がアーム68の貫通孔69を介して連結されている。また、エアシリンダ装置86には、シリンダの内圧Pを制御するレギュレータ90が接続されている。したがって、このレギュレータ90によって前記内圧Pを制御すると、ウェーハ28に対する研磨布56の押圧力(圧接力)を制御することができる。
研磨ステージ22で研磨されたウェーハ28は、アーム68の回動で研磨布56がウェーハ28の上方位置から退避移動した後に、図2に示すロボット96のハンド97で吸着保持されてウェーハ洗浄ステージ24に搬送される。なお、図1では前記ロボット96を省略している。研磨終了したウェーハ28は、加工変質層が除去されているので、容易に破損することはなく、よって、ロボット96による搬送時、及びウェーハ洗浄ステージ24における洗浄時において破損しない。
なお、本実施の形態では、研磨体として研磨布56を適用したが、これに限定されるものではなく、研磨砥石や砥粒の電気泳動等を適用してもよい。研磨砥石や砥粒の電気泳動等を適用した場合には、定量研磨を行うことが好ましい。
前記ウェーハ洗浄ステージ24としては、リンス洗浄機能、及びスピン乾燥機能を有するステージが適用されている。ウェーハ洗浄ステージ24で洗浄乾燥終了したウェーハ28は、ロボット30のハンド31に吸着保持されて、カセット26の所定の棚に収納される。以上が、本実施の形態の平面加工装置10におけるウェーハ加工工程の流れである。
以上説明したように、本実施の形態の平面加工装置10によれば、粗研削ステージ18、精研削ステージ20が設置された本体12に、研磨ステージ22を設置したので、ウェーハ28の粗研削、精研削、及び研磨を同一の平面加工装置10内で実施することができる。
これにより、平面加工装置10からエッチング装置にウェーハ28を搬送する必要がなくなるので、粗研削ステージ18、及び精研削ステージ20でウェーハ28を規格に近い厚みにまで研削することができる。例えば、従来の平面加工装置では、搬送時におけるウェーハの破損を防止するために、エッチングでの取代を150μm残して研削していたが、本実施の形態の平面加工装置10では、研磨の取代を例えば3μm残して研削すればよい。
よって、研磨にかかる時間が大幅に短縮するので、スループットを向上させることができる。また、研磨を実施することにより、研削で生じたウェーハ28の加工変質層を除去することができるので、後工程のエッチング工程を削除することができ、結果的にウェーハ製造加工ラインの全体構成を簡素化することができる。更に、前記平面加工装置10では、研磨ステージ22の研磨布56を洗浄する研磨布洗浄ステージ23、及び研磨布56をドレスする研磨布ドレッシングステージ27が設けられているので、研磨布56に汚れ、目詰まりが生じた時に、研磨布を同一装置10内で洗浄し、ドレスし、その汚れ、目詰まりを解消することができる。これにより、研磨布56の取り扱いが容易になる。また、研磨布56に目詰まり(加工に悪影響を与える程の目詰まり)が生じたことを検知する手段を設け、この手段が前記目詰まりを検知した時に、研磨布56を研磨布ドレッシングステージ27でドレスさせるように自動制御すれば、平面加工装置10全体をフルオート化することができる。前記検知手段としては、例えば、研磨布56のモータ58の回転トルクを検知する手段を例示することができる。この回転トルクが基準値を超えた時に、研磨布56を洗浄すればよい。
また、前記平面加工装置10によれば、ウェーハ28は同一のチャック32(36、38、40)に保持した状態で、インデックステーブル34の回動により、粗研削、精研削、研磨することができる。これにより、ウェーハの移し変えに起因するウェーハの破損を防止することができるとともに、ウェーハを精度良く加工することができる。これに対して、ウェーハをステージ毎に別のチャックに移し変えて加工すると、その移し変える時にウェーハが破損するという欠点がある。また、移し変えて加工すると、そのチャックの吸着面の精度がその都度変わり、その精度がウェーハの加工精度に影響を与えるので、精度良く加工することができない。したがって、本実施の形態の平面加工装置10では、その従来の欠点を解消することができる。
更に、前記研磨ステージ22では、ウェーハ28の加工変質層を研磨することはいうまでもなく、加工時間を延長することにより、ウェーハ28の厚さのバラツキの分を研磨することもできる。
なお、本実施の形態では、ワークとしてウェーハを例示したが、これに限られるものではなく、平面研削後、平面研磨を行うことを要するワークであれば、本発明の平面加工装置を適用することができる。
図13は、エッチング装置150を搭載した平面加工装置152の第1の実施の形態を示す平面図であり、図2に示した平面加工装置10と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図13の平面加工装置152は、研磨ステージ22で研磨終了したウェーハ28をエッチング処理する装置である。研磨終了したウェーハ28は、インデックステーブル34の時計回り方向の90°の回転によってチャック32の位置に位置された時、ロボット97によって保持される。そして、ウェーハ28はロボット97によって洗浄ステージ24に搬送され、ここで洗浄された後、エッチング装置150に搬送される。この平面加工装置152は、チャックに保持されたままの状態でエッチング処理するものではないので、ロボット97による搬送時にウェーハ28が破損するという不安があるが、エッチング処理の前工程の研磨ステージ22で加工変質層が除去されているので、搬送時にウェーハ28が破損することはない。
エッチング装置150は、スピンナー式エッチング装置であり、その構成は図14の如く、ウェーハ28を吸引吸着保持するチャック154、チャック154を回転させるモータ156及びスピンドル158、エッチング液160を供給するノズル162、及びエッチング槽164等から構成される。エッチング装置150において、ウェーハ28はチャック154のポーラス材155に吸着された後、モータ156によって所定の回転数で回転されながら、ノズル162からその上面の中央部にエッチング液160が供給され、放射状に拡散されるエッチング液160によってエッチング処理される。ノズル162には、ポンプ166を介してエッチング液タンク168が連結されており、ポンプ166が駆動されると、エッチング液タンク168に溜められたエッチング液160がノズル162から供給される。
エッチング槽164は、その底面170の中央部にスピンドル158が挿入される貫通孔172が形成されるとともに、その底面170は、ウェーハ28から飛散したエッチング液160が貫通孔172から漏れないように、外周部に向かうに従って下方に傾斜した形状に形成されている。また、底面170の外周部には、ドレンパイプ174が連結され、このドレンパイプ174からエッチング液が排出される。
なお、本例の平面加工装置152では、図13の如く研磨ステージ22にウェーハ洗浄装置176が設けられ、また、洗浄ステージ24の近傍にスピン洗浄装置178が設けられている。ウェーハ洗浄装置176は、一対のレール180、180に走行自在に設けられており、研磨前又は研磨後に実施されるウェーハ28の洗浄時に、チャックに保持されているウェーハ28の上方位置に移動され、ウェーハ28の上面を洗浄する。一方、スピン洗浄装置178は、エッチング前及びエッチング後のウェーハ28を洗浄する。スピン洗浄装置178に搬送されたエッチング後のウェーハ28は、ここでスピン洗浄された後、再びロボット97に保持されてカセット26の所定の棚に収納される。
図15は、エッチング装置190を搭載した平面加工装置192の第2の実施の形態を示す平面図であり、図2に示した平面加工装置10、及び図13に示した平面加工装置152と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図15の平面加工装置192は、精研削ステージ20で精研削終了したウェーハ28をエッチング処理する装置であり、即ち、研磨前にウェーハ28をエッチング処理する装置である。精研削終了したウェーハ28は、インデックステーブル34の時計回り方向の90°の回転によって、エッチング装置190に搬送され、ここでチャック40に保持されたままの状態でエッチング処理される。なお、エッチング処理されたウェーハ28は、チャック32の位置でロボット97によって保持される。そして、ウェーハ28はロボット97によって洗浄ステージ24に搬送され、ここで洗浄された後、研磨ステージ22に搬送される。この平面加工装置192では、チャックに保持されたままの状態でエッチング処理し、加工変質層を除去するものなので、ロボット97による搬送時にウェーハ28が破損することはない。
エッチング装置190は、スピンナー式エッチング装置であり、その構成は図16の如く、ウェーハ28を吸引吸着保持するチャック40、チャック40を回転させるモータ194及びスピンドル196、エッチング液198を供給するノズル200、及びエッチング槽202等から構成される。
チャック40は、インデックステーブル34に形成された開口部204の段部206に載置され、また、モータ194の下部には、シリンダ装置208のピストン210が連結されている。ピストン210の収縮時には、ピストン210はチャック40から退避した位置にあり、このピストン210が図16の如く伸長されると、スピンドル196が開口部204を通過し、スピンドル196の上部に設けられた連結部材212がチャック40の下部に形成された凹部(図示せず)に嵌入されて連結される。そして、チャック40は、ピストン210の継続する伸長動作によって、インデックステーブル34から上昇移動され、エッチング槽202の底面214に形成された貫通孔216を通過して、エッチング槽202内に位置される。
エッチング装置190において、ウェーハ28はチャック40のポーラス材41に吸着された後、モータ194によって所定の回転数で回転されながら、ノズル200からその上面の中央部にエッチング液198が供給され、放射状に拡散されるエッチング液198によってエッチング処理される。ノズル200には、ポンプ217を介してエッチング液タンク218が連結され、ポンプ217が駆動されると、エッチング液タンク218に溜められたエッチング液198がノズル200から供給される。
エッチング槽202は、その底面214の中央部にチャック40が挿入される貫通孔216が形成されるとともに、その底面214は、ウェーハ28から飛散したエッチング液198が貫通孔216から漏れないように、外周部に向かうに従って下方に傾斜した形状に形成されている。また、底面214の外周部には、ドレンパイプ220が連結され、このドレンパイプ220からエッチング液が排出される構造となっている。
なお、本例の平面加工装置192の研磨ステージ22は、図15の如くロボット97で搬送されてきたエッチング後のウェーハ28を吸着保持するチャック222が設けられている。ウェーハ28は、チャック224に保持されるとともにチャック224を回転させるモータ(不図示)で回転されながら、その上面に研磨布56が押し付けられて研磨される。研磨終了したウェーハ28は、ロボット97に保持されてスピン洗浄装置178に搬送され、ここでスピン洗浄された後、再びロボット97に保持されてカセット26の所定の棚に収納される。
以上説明したように本発明に係る平面加工装置によれば、ウェーハの研削手段が搭載された平面加工装置に研磨手段を搭載し、ウェーハの研削、及び研磨を同一の装置内で実施するようにしたので、ウェーハを破損させることなくスループットを向上させることができる。
また、本発明によれば、ウェーハを同一の保持手段で保持したままの状態で研削、及び研磨するので、ウェーハを損傷させることなくウェーハを精度良く加工することができる。
更に、本発明によれば、研磨手段の研磨布を洗浄する洗浄手段及び/又はドレッシング手段を平面加工装置に設けたので、研磨布に汚れ、目詰まりが生じた時に、研磨布を同一装置内で洗浄し、ドレスし、その汚れ、目詰まりを解消することができる。
また、本発明によれば、研削手段で研削されたウェーハの裏面の加工変質層と、ウェーハの厚さのバラツキの分を前記研磨手段、又はエッチング手段によって研磨するようにしたので、精度の高いウェーハを得ることができる。
また、本発明によれば、研削手段で研削されたワークの一方面の加工変質層と、ワークの厚さのバラツキの分を前記研磨手段、又はエッチング手段によって研磨するようにしたので、精度の高いワークを得ることができる。
本発明の実施の形態に係る半導体ウェーハの平面加工装置の全体斜視図。 図1に示した平面加工装置の平面図。 図1に示した平面加工装置の研磨ステージの構造を示す断面図。 図1に示した平面加工装置の仕切板を示す斜視図。 図4に示した仕切板の平面図。 図5に示した仕切板の6−6線に沿う断面図。 チャックとスピンドルとが液体継手によって分離された説明図。 チャックとスピンドルとが液体継手を介して連結された説明図。 冷凍チャック装置の構成図。 ウェーハ厚み測定ケージの側面図。 平面加工装置におけるウェーハの厚み管理を示すフローチャート。 粗研削、精研削、及び研磨の加工速度、加工量、及び加工時間を示した図。 エッチング装置を搭載した平面加工装置の第1の実施の形態を示す平面図。 図13に示したエッチング装置の構造を示す断面図。 エッチング装置を搭載した平面加工装置の第2の実施の形態を示す平面図。 図15に示したエッチング装置の構造を示す断面図。
符号の説明
10,152,192 平面加工装置
12 本体
14 カセット収納ステージ
16 アライメントステージ
18 粗研削ステージ
20 精研削ステージ
22 研磨ステージ
23 研磨布洗浄ステージ
24 ウェーハ洗浄ステージ
28 ウェーハ
32,36,38,40 チャック
150,190 エッチング装置

Claims (8)

  1. ウェーハを研削し、研削後の該ウェーハを続いて研磨する平面加工装置において、
    ウェーハを保持するウェーハ保持手段と、
    ウェーハを研削する砥石を用いて研削加工液を供給しながらウェーハを研削加工する研削手段と、
    該研削手段により研削されたウェーハを、ウェーハを研磨する研磨布を用い、化学研磨剤を含む研磨加工液を供給しながらウェーハを研磨する研磨手段と、
    該研削手段による研削位置と該研磨手段による研磨位置との間で、該ウェーハ保持手段を一体的に移動させる移動手段と、
    前記ウェーハ保持手段と、隣接するウェーハ保持手段との間を仕切る仕切板と、
    前記研磨手段には、該研磨手段を覆う天板を有するケーシングを有し、
    ケーシングの側面であって、前記仕切板が通過する部分に取り付けられたブラシと、
    該ケーシングのブラシは、チャックが加工位置に位置したときに仕切板の上面及び側面に接触し、
    前記ケーシング、前記仕切板および前記ブラシによって、前記研磨手段が略気密状態に保持されることを特徴とする平面加工装置。
  2. 前記研削手段は、粗研削手段と精研削手段からなることを特徴とする請求項1記載の平面加工装置。
  3. 前記ウェーハ保持手段は4台からなり90度間隔で同一円周上に配されており、
    該ウェーハ保持手段を一体的に移動させる円盤状のインデックステーブルからなる移動手段と、
    前記4台のチャックを仕切る仕切板は十字状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の平面加工装置。
  4. 前記ウェーハ保持手段が、前記ウェーハ保持手段を回転させるスピンドルに着脱自在に連結され、前記ウェーハ保持手段が移動する際にその連結部が切り離され、前記ウェーハ保持手段のみが移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の平面加工装置。
  5. ウエーハの厚みを測定する厚み測定手段が備えられており、研削加工前及び研削加工後のウエーハの厚みを測定し、その測定結果に基づいて前記粗研削手段、前記精研削手段及び前記研磨手段で各加工時間が略等しくなるように研削及び研磨されるようになっていることを特徴とする請求項に記載の平面加工装置。
  6. 前記研磨手段の研磨ヘッドに取り付けられた研磨布を洗浄する洗浄手段、又は該研磨布の表面をドレスするドレッシング手段、或いは該洗浄手段と該ドレッシング手段とを更に備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の平面加工装置。
  7. 研磨前のウエーハの洗浄又は研磨後のチップ表面の有害な不純物、重金属、点欠陥等を除去するためのエッチング手段を更に備えていて、研磨前のウエーハ、又は研磨後のウエーハ、或いは研磨前及び研磨後のウエーハをエッチング処理することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の平面加工装置。
  8. 前記研磨手段が、前記厚み測定手段による測定結果に基づいた研磨量に従って、研削加工されたウエーハの加工変質層を加工するか、又は前記研削加工されたウエーハの厚さのバラツキ分を加工するとともに該加工変質層を加工し、厚さ50μm以下の極薄半導体ウエーハを製造することを特徴とする請求項5に記載の平面加工装置。
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